JP5367279B2 - ポリエステル系樹脂発泡体およびそれを用いた光反射板 - Google Patents
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Description
(1)熱可塑性ポリエステル樹脂100重量部に対し、ポリエステル系エラストマー0.1〜10重量部が添加された樹脂からなり、延伸多孔化によらない方法で内部に平均気泡径8μm以下の複数の孔を形成したことを特徴とするポリエステル系樹脂発泡体。
(2)前記ポリエステル系エラストマーが、分子中にフェニレン骨格およびエステル結合を有するモノマーのブロック共重合体であることを特徴とする(1)のポリエステル系樹脂発泡体。
(3)比重が0.65以下であることを特徴とする(1)または(2)のポリエステル系樹脂発泡体
(4)光の全反射率が98%以上であることを特徴とする(1)〜(3)のポリエステル系樹脂発泡体。
(5)(1)〜(4)のポリエステル系樹脂発泡体を用いたことを特徴とする光反射板。
発泡体シートの比重(ρf)を水中置換法により測定した。
発泡体シートの比重(ρf)と、発泡前の樹脂の比重(ρs)との比ρs/ρfとして算出した。ただし、ρsは1.34として計算した。
ASTM D3576−77に準じて求めた。すなわち、シートの断面のSEM写真を撮影し、SEM写真上に水平方向と垂直方向に直線を引き、直線が横切る気泡の弦の長さtを平均した。写真の倍率をMとして、下記式に代入して平均気泡径dを求めた。
d=t/(0.616×M)
分光光度計(UV−3101PC:島津製作所製)を用いて、550nmの波長における反射率を測定した。表1においては、硫酸バリウムの微粉末を固めた白板の全反射率を100%として、各々のポリエステル系樹脂発泡体の拡散反射率を相対値で示している。
ポリエチレンテレフタレート(グレード:SA−1206、ユニチカ製、ρs=1.34)100重量部に、ポリエステル系エラストマー(グレード:ハイトレル2551、東レ・デュポン製)2重量部を添加して混練した後、0.5mm厚×300mm幅×60m長さのシートに成形した。この樹脂シートと、160μm厚さ×290mm幅×60m長さ、目付量55g/m2のオレフィン系不織布のセパレータ(グレード:FT300、日本バイリーン製)を重ねて、樹脂シートの表面同士が接触する部分がないように巻いてロール状にした。
ポリエステル系エラストマー(グレード:ハイトレル2551、東レ・デュポン製)の添加量を3重量部としたこと以外は実施例1と同条件とした。得られた発泡体は均一に発泡しており、平均気泡径が0.9μmと非常に微細であった。発泡体の厚さは0.8mmとなり、発泡体シートの全反射率は100.5%と非常に高い値を示した。
ポリエステル系エラストマー(グレード:ハイトレル2551、東レ・デュポン製)の添加量を1重量部としたこと以外は実施例1と同条件とした。得られた発泡体は均一に発泡しており、平均気泡径が0.7μmと非常に微細であった。発泡体の厚さは0.8mmとなり、発泡体シートの全反射率は100.7%と非常に高い値を示した。
ポリエステル系エラストマー(グレード:ハイトレル2551、東レ・デュポン製)の添加量を5重量部としたこと以外は実施例1と同条件とした。得られた発泡体は均一に発泡しており、平均気泡径が0.9μmと非常に微細であった。発泡体の厚さは0.8mmとなり、発泡体シートの全反射率は100.8%と非常に高い値を示した。
ポリエステル系エラストマー(グレード:ハイトレル2551、東レ・デュポン製)の添加量を10重量部としたこと以外は実施例1と同条件とした。得られた発泡体は均一に発泡しており、平均気泡径が0.9μmと非常に微細であった。発泡体の厚さは0.8mmとなり、発泡体シートの全反射率は100.1%と非常に高い値を示した。
ポリエチレンテレフタレート(グレード:SA−1206、ユニチカ製、ρs=1.34)に、ポリエステル系エラストマー(グレード:ハイトレル4057、東レ・デュポン製)を2重量部添加して混練した後、0.5mm厚×300mm幅×60m長さのシートに成形したこと以外は実施例1と同条件とした。得られた発泡体は均一に発泡しており、平均気泡径が0.6μmと非常に微細であった。発泡体の厚さは0.8mmとなり、発泡体シートの全反射率は101%と非常に高い値を示した。
ポリエチレンテレフタレート(グレード:SA−1206、ユニチカ製、ρs=1.34)に、ポリエステル系エラストマー(グレード:プリマロイB1910N、三菱化学製)を2重量部添加して混練した後、0.5mm厚×300mm幅×60m長さのシートに成形したこと以外は実施例1と同条件とした。得られた発泡体は均一に発泡しており、平均気泡径が0.8μmと非常に微細であった。発泡体の厚さは0.8mmとなり、発泡体シートの全反射率は100.2%と非常に高い値を示した。
ポリエチレンテレフタレート(グレード:SA−1206、ユニチカ製、ρs=1.34)に、ポリエステル系エラストマー(グレード:プリマロイB1942N、三菱化学製)を2重量部添加して混練した後、0.5mm厚×300mm幅×60m長さのシートに成形したこと以外は実施例1と同条件とした。得られた発泡体は均一に発泡しており、平均気泡径が0.8μmと非常に微細であった。発泡体の厚さは0.8mmとなり、発泡体シートの全反射率は100.7%と非常に高い値を示した。
ポリエチレンテレフタレート(グレード:SA−1206、ユニチカ製、ρs=1.34)に、官能基を有するSEBS(ダイナロン8630P、JSR製)を3重量部添加して混練した後、0.5mm厚×300mm幅×60m長さのシートに成形したこと以外は実施例1と同条件とした。得られた発泡体の平均気泡径は1.3μmであった。発泡体の厚さは0.8mmとなり、発泡体シートの全反射率は99.5%であった。
官能基を有するSEBS(ダイナロン8630P、JSR製)の添加量を5重量部としたこと以外は比較例1と同条件とした。得られた発泡体の平均気泡径は2.5μmであった。発泡体の厚さは0.8mmとなり、発泡体シートの全反射率は99.1%であった。
ポリエチレンテレフタレート(グレード:SA−1206、ユニチカ製、ρs=1.34)に、官能基を有するSEBC(ダイナロン4630P、JSR製)1重量部を添加して混練した後、0.5mm厚×300mm幅×60m長さのシートに成形したこと以外は実施例1と同条件とした。得られた発泡体の平均気泡径は2.1μmであった。発泡体の厚さは0.8mmとなり、発泡体シートの全反射率は99.2%であった。
ポリエチレンテレフタレート(グレード:SA−1206、ユニチカ製、ρs=1.34)に、官能基を有するポリエチレン(ボンドファーストE、住友化学製)4重量部を添加して混練した後、0.5mm厚×300mm幅×60m長さのシートに成形したこと以外は実施例1と同条件とした。得られた発泡体の平均気泡径は1μmであった。発泡体の厚さは0.8mmとなり、発泡体シートの全反射率は99%であった。
Claims (5)
- 熱可塑性ポリエステル樹脂100重量部に対し、ポリエステル系エラストマー0.1〜10重量部が添加された樹脂からなり、延伸多孔化によらない方法で内部に平均気泡径8μm以下の複数の孔を形成したことを特徴とするポリエステル系樹脂発泡体。
- 前記ポリエステル系エラストマーが、分子中にフェニレン骨格およびエステル結合を有するブロック共重合体であることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル系樹脂発泡体。
- 比重が0.65以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリエステル系樹脂発泡体
- 光の全反射率が98%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリエステル系樹脂発泡体。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリエステル系樹脂発泡体を用いたことを特徴とする光反射板。
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