以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図6は本発明をパチンコ機に採用した一実施形態を例示している。図1において、遊技機1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3の前側には、ガラス扉4と前面板5とが上下に配置され、このガラス扉4と前面板5とが前枠3に開閉自在に枢支されている。
前面板5には、その前側に、発射手段(図示省略)に供給するための遊技球を貯留する貯留皿6、発射手段を作動させるための発射ハンドル7等が設けられている。
ガラス扉4に設けられた窓孔8には例えば2枚のガラス板9(透明板)が嵌め込まれ、その後側には図2に示す遊技盤11(被配設体)が前枠3に対して例えば前側から着脱自在に装着されている。遊技盤11の前面側には、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール12が環状に装着されると共に、そのガイドレール12の内側の遊技領域13に、センターケース14(配設体)、普通図柄始動手段15、特別図柄始動手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18等の各種遊技部品が配置されている。なお、ガラス扉4の閉状態では、ガラス板9は、遊技盤11の遊技領域13に対して遊技球が流下可能な間隔(遊技球の直径よりも大きく遊技球2個分よりも小さい間隔)を空けて位置している。
センターケース14は、図3に示すように、遊技盤11の前後方向に開口した装着孔11a(開口部)に対して前側から着脱自在に装着される前構造体21(前構成体)と、液晶式その他の画像表示手段22が装着され且つ前構造体21に対応して遊技盤11の裏側に着脱自在に装着される後構造体23 (後構成体)とを備えている。
前構造体21は、図2に示すように、装着孔11aに沿って配置される環状の装飾枠24と、この装飾枠24の下部側に沿って左右方向に配置され且つ入球口25に入球してワープ通路25aを通って案内された遊技球を自由に転動させて前側に落下させるステージ26とを備え、装飾枠24上に、普通図柄表示手段27、特別図柄表示手段28、普通保留個数表示手段29等が設けられている。なお、普通図柄表示手段27、特別図柄表示手段28又は普通保留個数表示手段29の少なくとも一つを、装飾枠24ではなく、画像表示手段22において画像表示するようにしても良いし、遊技領域13外の所定箇所に設けるようにしても良い。
また、後構造体23は、その後側に装着される画像表示手段22の表示画面22aに対応する例えば矩形状の表示窓31が形成された背壁部32と、この背壁部32の外縁側から前向きに延設された周壁部33とを一体に備えている。なお、画像表示手段22は、演出図柄表示手段35と特別保留個数表示手段36とを備えている。この特別保留個数表示手段36を装飾枠24に設けるようにしても良いし、遊技領域13外の所定箇所に設けるようにしても良い。
画像表示手段22は、図3に示すように、後構造体23によって装着孔11a後方に形成される開口空間23aを介して表示画面22aが視認可能に配設されている。
ところで、図2に示すように、普通図柄表示手段27は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段15が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段15による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段27の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段15が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段29がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段16は、特別図柄表示手段28による図柄変動を開始させるためのもので、例えば上下2つの特別始動口16a,16bを備え、センターケース14の下側等に配置されている。上側の特別始動口16aは開閉手段等を有しない非作動式入賞口、下側の特別始動口16bは開閉手段38により開閉可能な作動式入賞口で、普通図柄表示手段27の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉手段38が所定時間、所定回数だけ閉状態から開状態に変化するように構成されている。
特別図柄表示手段28は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄(遊技図柄)を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段16の特別始動口16a,16bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別始動口16a,16bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
特別図柄には、例えば大当たり態様及び外れ態様が夫々1又は複数種類ずつ設けられている。なお、それら各態様には夫々数字図柄等を割り当ててもよいし、遊技者がその特別図柄の種類を容易に区別できないように、任意の線や点の組み合わせのような特別な意味を持たない図柄を割り当ててもよい。
また、特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に特別始動口16a,16bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、特別保留個数表示手段36が大当たり判定乱数値の記憶個数 (以下、特別保留個数という)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
演出図柄表示手段35は、例えば特別図柄表示手段28による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄を変動表示するもので、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示手段22の表示画面22aに変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段16の特別始動口16a,16bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って演出図柄の変動を開始すると共に、特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
特別保留個数表示手段36は、特別保留個数を報知するもので、表示画面22a上の所定箇所に特別保留個数分のシンボルを表示するようになっている。
大入賞手段17は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板39を備えた作動式入賞手段で、特別図柄表示手段28の変動後の特別図柄が大当たり態様となることに基づいて特別利益状態が発生したときに、開閉板39が所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
また、前構造体21は、図2、図3に示すように、そのステージ26の奥側端部箇所に位置するように透明薄板状の透明区画部材40が取り付けられている。この透明区画部材40は、ステージ26を転動する遊技球が当該ステージ26よりも奥側に進入することを阻止するように当該ステージ26とそれよりも奥側とを区画するものである。つまり、透明区画部材40は、ステージ26を転動する遊技球が開口空間23aに進入することを阻止するようにステージ26と開口空間23aとを区画している。
センターケース14は、図2に示すように、その正面視で左側箇所に左部電飾手段41を備え、その正面視で上部右端側箇所に右上部電飾手段42を備えている。また、センターケース14は、その正面視で中央箇所に、画像表示手段22の表示画面22aが視認可能な視認開口部43を備えている。
遊技機1は、遊技動作を統括的に制御する主制御基板(図示省略)と、この主制御基板からのコマンドに基づいて、画像表示手段22の表示制御(例えば演出図柄表示手段35の表示制御など)を行うサブ制御基板(図示省略)とを備えている。このサブ制御基板は、画像表示手段22の表示内容に応じて、ガラス扉4に配設されたスピーカ(図示省略)から所定の音声(声、音楽、効果音など各種の音)を出力する制御も行うものとしてもよい。左部電飾手段41及び右上部電飾手段42は、サブ制御基板によって発光(電飾)制御されている。
左部電飾手段41は、図2、図3に示すように、第1LED(発光ダイオード)44と第2LED (発光ダイオード)45とを実装したLED実装基板46と、このLED実装基板46の前方に位置する装飾内壁部材50(第1外形部材)と、第2LED45からの光が入射されて導光する導光部品60(導光手段)と、導光部品60の出射端側に位置する前側装飾部材70(第2外形部材)と、を備えている。装飾内壁部材50と前側装飾部材70は、センターケース14の外形のうち左側部分を構成するものである。
装飾内壁部材50は、第1LED44の光進路方向に位置して第1LED44からの光で発光する第1装飾面51を有している。なお、装飾内壁部材50は、例えば、表面又は裏面の少なくとも一方を凹凸形状としたり、光拡散粒子を内在した樹脂成形品としたりすることなどで、その全体が発光するようにしてもよく、この場合には当該装飾内壁部材50の外側全体が第1装飾面51となる。
また、前側装飾部材70は、装飾内壁部材50とは別体であり、導光部品60から出射された光で発光する第2装飾面71を有している。この前側装飾部材70は、例えば第2装飾面71を形成する部品を、本体側部品に装着(係止、接着、締結、嵌合、スライド支持、嵌合など)している。この第2装飾面71は、第2LED45自体の光照射で発光可能な領域以外の領域である。
また、右上部電飾手段42も前述した左部電飾手段41と基本的に同様の構成としている。具体的には、右上部電飾手段42は、図2、図3に示すように、第1LED44と第2LED45とを実装したLED実装基板46と、このLED実装基板46の前方に位置する装飾内壁部材50(第1外形部材)と、第2LED45からの光が入射されて導光する導光部品60(導光手段)と、導光部品60の出射端側に位置する前側装飾部材70(第2外形部材)と、を備えている。装飾内壁部材50と前側装飾部材70は、センターケース14の外形のうち右上側部分を構成するものである。
なお、右上部電飾手段42における装飾内壁部材50及び前側装飾部材70についても、前述した左部電飾手段41と同様であるため、ここでの詳細な説明を省略する。
LED実装基板46は、図4〜図6に示すように、平板状であり、一方の平面(装飾内壁部材50を向く側:実装面)に第1LED44及び第2LED45を実装している。本実施形態では、図3、図4に示すように、導光部品60の入射面61側に位置するLEDのみが第2LED45であり、それ以外のLEDは全て第1LED44である。なお、導光部品60の入射面61側に複数のLEDを配置し、これらのLEDからの光が導光部品60に入射される構成を採用してもよい。
導光部品60は、図5、図6に示すように、第2LED45からの光を第2装飾面71に導くように光進路方向を変更するものである。具体的には、導光部品60は、第2LED45からの光が入射される入射面61と、光を出射する出射面62と、入射面61への入射光の進行方向を異なる方向に変更して出射面62に導くベンド部63(曲部)と、を備えている。また、導光部品60は、図4〜図6に示すように、その出射面62側が入射面61側よりも大きい末広がり形状としている。出射面62の形状は、例えば第2装飾面71の形状に対応した形状としてもよい。なお、入射面61と出射面62とが同一大きさとしてもよいし、出射面62が入射面61よりも小さいとしてもよい。
装飾内壁部材50は、図3に示すように、LED実装基板46を支持する基板支持部材52(基板支持手段)と、この基板支持部材52に支持されたLED実装基板46の第2LED45からの光が入射されるように導光部品60を支持する部品支持部57(導光用支持手段)と、を備えている。まず、部品支持部57について説明し、その後に基板支持部材52について説明する。
図3、図4に示すように、導光部品60は、例えばベンド部63近傍の外周箇所に沿って外方に突出した鍔部64を備えている。この鍔部64は、図4に示すように、その一端側が次に説明する装飾内壁部材50側の装着溝50bにスライド装着可能な厚みとなっており、その他端側(前記一端側とは反対側)に貫通孔64aが形成されている。
部品支持部57は、図3、図4に示すように、導光部品60の鍔部64の一端側がスライド装着される、装飾内壁部材50の背面側に形成された装着溝50bと、鍔部64の他端側とネジ止めされる、装飾内壁部材50の背面側に形成された導光用ボス50cと、導光部品60の出射面62側が装飾内壁部材50から突出した状態となるように挿入される挿入口58とを備えている。この挿入口58は、導光部品60の出射面62側よりも大きい開口としている。具体的には、導光部品60の出射面62側を挿入口58に挿入し、当該導光部品60での鍔部64の一端側を装飾内壁部材50の装着溝50bにスライド装着し、導光部品60での鍔部64の他端側の貫通孔64aと装飾内壁部材50の導光用ボス50cとを位置合わせした状態とし、鍔部64の貫通孔64aに挿入したネジ50dを、導光用ボス50cの先端面に形成されたネジ穴(図示省略)に螺入することで、導光部品60が装飾内壁部材50にネジ止め固定されている。
基板支持部材52は、例えば透明(半透明や有色としてもよい)とした光透過性の樹脂で成形された部品である。この基板支持部材52は、図4〜図6に示すように、LED実装基板46の実装面と対向し当該実装面と対応する大きさの平板部53と、当該平板部53の一端側に形成され且つ当該LED実装基板46の一端側を挟持する挟持部54と、当該平板部53の他端側でLED実装基板46側に突出形成されたボス部55と、平板部53の他端側から外側に延出した延出部56とを備えている。
平板部53には、LED実装基板46の第1LED44及び第2LED45に対応する各箇所に、そのLEDの大きさに対応する大きさの円形の孔部53a(角形、多角形、星形等の孔としてもよい)がそれぞれ形成されている。
また、平板部53は、図4に示すように、当該平板部53を装飾内壁部材50にネジ止めするための貫通孔53bが例えば2個形成されている。装飾内壁部材50は、その背面箇所に背後方向に突出する支持ボス50aが例えば2個形成されている。この支持ボス50aは、その先端面にネジ穴(図示省略)が形成されている。装飾内壁部材50の支持ボス50aに平板部53の貫通孔53bを位置させた状態とし、この貫通孔53bに挿入したネジを支持ボス50aの先端面のネジ穴に螺入することで、基板支持部材52が装飾内壁部材50に支持固定される。
図5、図6に示すように、LED実装基板46は、平板部53のボス部55に対応する箇所に貫通孔46aが形成されている。なお、図3では、説明の便宜上の理由から、ボス部55及びネジ59の図示を省略している。平板部53のボス部55は、その先端面にネジ穴(図示省略)が形成されている。そして、図5、図6に示すように、LED実装基板46の一端側を挟持部54に差し入れて挟持された状態とし、LED実装基板46の貫通孔46aがボス部55に位置させて、当該LED実装基板46の実装面側における、貫通孔46aの周囲箇所をボス部55に当接させる。そして、LED実装基板46の貫通孔46aにネジ59を挿入し、このネジ59をボス部55先端のネジ穴に螺入することで、LED実装基板46が基板支持部材52にネジ止め固定されている。
後構造体23は、図5、図6に示すように、装飾内壁部材50にネジ止めされた状態の基板支持部材52を取り付けるための取付ボス23bを備えている。この取付ボス23bは、当該後構造体23の背壁部32から前方に突出し、この突出先端面にネジ穴(図示省略)が形成さえたボス部材である。基板支持部材52の延出部56には、ネジ50eが挿入される貫通孔56aが形成されている。そして、基板支持部材52の延出部56の貫通孔56aにネジ50eを挿入し、このネジ50eを取付ボス23bのネジ穴に螺入することで基板支持部材52の延出部56が後構造体23の取付ボス23bにネジ止めされ、基板支持部材52が後構造体23に固定される。
つまり、図3に示すように、導光部品60を装飾内壁部材50に取り付け、続いて基板支持部材52を装飾内壁部材50に取り付ける。そして、LED実装基板46を基板支持部材52に取り付ける。このように基板支持部材52(LED実装基板46がネジ止め済みのもの)と導光部品60とが取り付けられた状態の装飾内壁部材50を後構造体23に取り付ける。そして、装飾内壁部材50を取り付けた状態の後構造体23を、遊技盤11の背面に取り付ける。なお、上述した順とは逆の順序で取り付けるようにしたり、種々の手順で取り付けるようにしたりしてもよい。
次に、前側装飾部材70について説明する。前側装飾部材70は、図3に示すように、装飾枠24の前面の例えば左側箇所及び上部右端側箇所にそれぞれ取り付けられ、例えば光透過性有色(透明としてもよい)樹脂で成形された装飾カバー体である。
具体的には、前側装飾部材70は、図3〜図5に示すように、その背面側(装飾枠24に対向する側)に、当該装飾枠24に向けて突出するボス部73が形成されている。このボス部73の先端面には、ネジ穴(図示省略)が形成されている。また、装飾枠24は、前側装飾部材70の取り付け箇所に、皿ザグリ穴が形成されている。そして、装飾枠24の皿ザグリ穴に皿ネジ72を挿入し、この皿ネジ72を前側装飾部材70のボス部73先端のネジ穴に螺入することで、前側装飾部材70が装飾枠24の前面にネジ止め固定されている。
本実施形態では、前側装飾部材70は、皿ネジ72(他の種類のネジであってもよい)で装飾枠24にネジ止めされているが、係止固定、嵌合(遊嵌も含む)固定、接着固定、スライド支持固定、打ち付け固定等、種々の固定方法を採用してもよい。
ここで、左部電飾手段41による電飾について図5を用いて説明する。なお、図5では、導光部品60で導光される光を例示している関係上から、図3に示した鍔部64の図示を省略している(図6も同様)。左部電飾手段41は、図5に示すように、LED実装基板46の第1LED44からの光が装飾内壁部材50の第1装飾面51に照射され、当該第1装飾面51が発光する。また、LED実装基板46の第2LED45からの光が導光部品60の入射面61に入射される。この導光部品60に入射された光は、ベンド部63によってその光進路方向が変更されて出射面62から出射される。導光部品60の出射面62からの光が、前側装飾部材70の第2装飾面71に照射され、第2装飾面71が発光する。上述したように、第1LED44の光進路方向に位置する装飾内壁部材50の第1装飾面51と、第2LED45自体の光進路方向に位置しない前側装飾部材70の第2装飾面71(第1装飾面51とは異なる装飾面)とが、単一のLED実装基板46により発光される。
右上部電飾手段42による電飾についても前述した左部電飾手段41と基本的に同様であるため、その詳細な説明を省略するが、図6に示すように、第1LED44の光進路方向に位置する装飾内壁部材50の第1装飾面51と、第2LED45自体の光進路方向に位置しない前側装飾部材70の第2装飾面71(第1装飾面51とは異なる装飾面)とが、単一のLED実装基板46により発光される。
この実施形態では、遊技盤11に配設される発光装飾可能なセンターケース14を備える遊技機1において、センターケース14は、その外形の一部を形成する装飾内壁部材50及び前側装飾部材70と、第1LED44と第2LED45とが配設されたLED実装基板46と、第2LED45からの光が入射されて導光する導光部品60と、を備え、装飾内壁部材50は、第1LED44の光進路方向に位置して当該第1LED44からの光で発光する第1装飾面51を有し、前側装飾部材70は、装飾内壁部材50とは別体であり、且つ、導光部品60から出射された光で発光する第2装飾面71を有している。したがって、LED実装基板46の第1LED44によって装飾内壁部材50の第1装飾面51を発光表示でき、当該LED実装基板46の第2LED45と導光部品60によって装飾内壁部材50とは別体の前側装飾部材70の第2装飾面71を発光させることができるので、センターケース14の異なる装飾面(第1装飾面51及び第2装飾面71)を効率的に発光させることができる。また、同一のLED実装基板46によってセンターケース14の装飾内壁部材50及び前側装飾部材70の両方を発光させることができ、装飾内壁部材50及び前側装飾部材70ごとに個別にLED実装基板46及び配線を設ける必要がないので、発光装飾に関して部品点数を低減できる。
また、センターケース14は単一のLED実装基板46で異なる装飾面(第1装飾面51及び第2装飾面71)を発光させることができるので、装飾面毎に個別にLED実装基板46を配置する作業を不要にでき、LED実装基板46の取り付け作業及びその配線の敷設(引き回し)作業を低減できる。よって、センターケース14(例えばセンターケース)の組み立て手間を低減できる。
また、導光部品60は、第2LED45からの光を第2装飾面71に導くので、導光部品60により第2装飾面71をより明るく発光させることができる。
また、第2装飾面71は、第2LED45自体の光照射で発光可能な領域以外の領域であり、導光部品60は、第2LED45からの光を第2装飾面71に導くように光進路方向を変更するものとしているので、第2LED45自体により発光可能な領域(本来領域)以外の領域である第2装飾面71に、当該第2LED45からの光を導光部品60により導くことができ、第2LED45自体による光照射では光到達が不可又は不十分である第2装飾面71を好適に発光させることができる。例えば角度が相異なる第1,第2装飾面51,71や、位置が相異なる第1,第2装飾面51,71を効率的に発光させることができる。
また、導光部品60は、その出射面62側が入射面61側よりも大きい末広がり形状としているので、導光部品60の入射面61よりも大きい出射面62から光を出射でき、より大きな第2装飾面71を発光させることができる。
また、LED実装基板46は平板状であり、当該LED実装基板46の一方の平面に第1LED44及び第2LED45を配設しているので、特殊形状のLED実装基板46(屈曲形状のLED実装基板、円弧状のLED実装基板等)を使う必要がなく、平板状のLED実装基板46でセンターケース14の異なる装飾面(第1,第2装飾面51,71)を発光させることができる。
また、装飾内壁部材50は、LED実装基板46を支持する基板支持部材52と、当該基板支持部材52に支持されたLED実装基板46の第2LED45からの光が入射されるように導光部品60を支持する部品支持部57と、を備える。したがって、装飾内壁部材50の基板支持部材52及び部品支持部57にLED実装基板46及び導光部品60を取り付けるだけで両者(第2LED45と導光部品60)の位置合わせが完了しているので、装飾内壁部材50の組み付けの際に第2LED45と導光部品60との位置合わせ調整する必要がなく、装飾内壁部材50を単に組み付けるだけでよく、組み付け作業を簡易に行うことができる。
また、遊技盤11は、前後方向に開口した装着孔11aが形成された遊技盤11であり、センターケース14は、遊技盤11の装着孔11a箇所に配設される枠体であり、センターケース14は、遊技盤11の装着孔11a箇所に当該遊技盤11の前側から取り付けられる前構造体21と、遊技盤11の装着孔11a箇所に当該遊技盤11の後側から取り付けられる後構造体23とを備え、LED実装基板46は後構造体23に配設され、前側装飾部材70は前構造体21に取り付けている。例えば前構造体21側に電気部品(例えばLED実装基板)を配設する構成の場合には、前構造体21を遊技盤11の前側に取り付ける際に、前構造体21側の配線を前構造体21と遊技盤11との間に噛み込むことがないように注意して作業を行わなければならないし、前構造体21側の配線が遊技盤11の正面視で遊技者に見えないように後構造体23側に敷設しなければならないことから、センターケース14の遊技盤11への組み付け作業が煩雑でその作業に時間がかかってしまう。これに対して、本実施形態では、第1LED44と第2LED45とを実装したLED実装基板46をセンターケース14の後構造体23に配設しており、当該センターケース14の前構造体21側にはLED実装基板46や配線などの電気部品を配設する必要がないので、前構造体21についてはLED実装基板46や配線などを気にせずに単純に遊技盤11に取り付けることができ、センターケース14の遊技盤11への組み付け作業が簡易にでき、作業時間を短縮できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
また、図7に示すように、装飾内壁部材50及び前側装飾部材70は、センターケース14を見た状態において第1,第2装飾面51,71の一部が重複するとともに、当該第1,第2装飾面51,71のLED実装基板46からの距離が相異なるように配設してもよい。この場合には、センターケース14を見た状態において一部が重複するとともに、LED実装基板46からの距離が相前後する第1,第2装飾面51,71を、単一のLED実装基板46により発光させることができる。また、発光態様の第1,第2装飾面51,71の一部が重なる状態で且つ当該第1,第2装飾面51,71を相前後した立体的な発光態様を行うことができ、第1装飾面51と第2装飾面71とこれらの重複面とでグラデーション(階調)を持たせた装飾表示を行うことができる。
また、前述の実施形態では、図4に示すように、導光部品60は、前側装飾部材70とは別体としているが、図8に示すように、前側装飾部材70は導光部品60を一体的に形成してもよい。この場合には、前側装飾部材70と導光部品60が一体形成されているので、前側装飾部材70と導光部品60との位置合わせが完全に不要であり、前側装飾部材70及び導光部品60で単一部品(1点)となっており、部品点数もさらに減少させることができる。
また、前述の実施形態では、図3に示すように、角度が相異なる第1,第2装飾面51,71としている。概して言えば、遊技機1の平面視でガラス板9のガラス面を基準(0度)とすると、装飾内壁部材50の第1装飾面51が例えば20度で、前側装飾部材70の第2装飾面71は例えば90度である。言い換えれば、本実施形態では、装飾内壁部材50の第1装飾面51がセンターケース14の正面で、前側装飾部材70の第2装飾面71はセンターケース14の内周左側面としているが、これ以外の組み合わせを採用してもよい。例えば、センターケース14の正面と側面(左側面又は右側面)、センターケース14の正面と平面、センターケース14の正面と底面、センターケース14の側面と平面、センターケース14の側面と底面などが挙げられる。また、センターケース14以外の配設体(例えば、可動部材、特別図柄始動手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18)の正面と側面(この側面は配設体の正面に開口を有する場合にその開口内周側面を含む。以下同じ。)、正面と平面、正面と底面、側面と平面、側面と底面などとしてもよい。
また、図9(a)に示すように、装飾内壁部材50の第1装飾面51及び前側装飾部材70は角度が同一で、装飾内壁部材50と前側装飾部材70とが別体としてもよい。この場合でも、LED実装基板46の第1LED44によって装飾内壁部材50の第1装飾面51を発光表示でき、当該LED実装基板46の第2LED45と導光部品60によって装飾内壁部材50とは別体の前側装飾部材70の第2装飾面71(第2LED45自体では光照射できない装飾面)を発光させることができるので、センターケース14の異なる装飾面(第1装飾面51及び第2装飾面71)を効率的に発光させることができる。また、同一のLED実装基板46によってセンターケース14の装飾内壁部材50及び前側装飾部材70の両方を発光させることができ、装飾内壁部材50及び前側装飾部材70ごとに個別にLED実装基板46及び配線を設ける必要がないので、発光装飾に関して部品点数を低減できる。また、センターケース14は単一のLED実装基板46で異なる装飾面(第1装飾面51及び第2装飾面71)を発光させることができるので、装飾面毎に個別にLED実装基板46を配置する作業を不要にでき、LED実装基板46の取り付け作業及びその配線の敷設(引き回し)作業を低減できる。よって、センターケース14(例えばセンターケース)の組み立て手間を低減できる。
また、図9(b)に示すように、位置が相異なる第1,第2装飾面51,71として、第2LED45の光出射方向上で位置が前後する前側装飾面と後側装飾面、言い換えればLED実装基板46の第1LED44,第2LED45の配設面からの最短距離が異なる位置の前側装飾面と後側装飾面を採用してもよい。この場合でも、センターケース14の相異なる位置の装飾面(第1装飾面51及び第2装飾面71)を効率的に発光させることができる。また、同一のLED実装基板46によってセンターケース14の装飾内壁部材50及び前側装飾部材70の両方を発光させることができ、装飾内壁部材50及び前側装飾部材70ごとに個別にLED実装基板46及び配線を設ける必要がないので、発光装飾に関して部品点数を低減できる。
また、図10(a)に示すように、LED実装基板46は平板状であり、且つ、一方の平面に第1LED44を配設し、当該一方の平面の裏面側である他方の平面に第2LED45を配設してもよい。第1LED44からの光でセンターケース14の要部箇所における左側面及び正面が発光し、第2LED45からの光が導光部品60によって第2装飾面71に導かれ、当該要部箇所の右側面が発光している。
また、図10(b)に示すように、3つの装飾面を発光表示するようにしてもよい。例えば、LED実装基板46は平板状であり、且つ、一方の平面に第1LED44,第2LED45を配設し、センターケース14の要部箇所における正面(第1装飾面51)が第1LED44の光進路方向に位置し、この第1LED44からの光で発光する。また、左側の第2LED45自体の光進路方向上に位置しない装飾面である当該要部箇所の左側面は、左側の第2LED45からの光が導光部品60で導光されて発光する。また、右側の第2LED45自体の光進路方向上に位置しない装飾面である当該要部箇所の右側面は、右側の第2LED45からの光が導光部品60で導光されて発光する。
また、図10(c)に示すように、2個以上の導光部品60を採用してもよい。図10(c)は例えば左部電飾手段41において2個の導光部品60を採用した構成を図示している。LED実装基板46は平板状であり、且つ、一方の平面に第1LED44,第2LED45を配設し、センターケース14の左側箇所における左内周壁面(第1装飾面51)が第1LED44の光進路方向に位置し、この第1LED44からの光で直接に発光する箇所と、第1LED44からの光が導光部品60で導光されて発光する箇所とが存在する。また、左側の第2LED45自体の光進路方向上に位置しない前側装飾部材70の第2装飾面71は、第2LED45からの光が導光部品60で導光されて発光する。
また、前述した実施形態では、図2に示すように被配設体(例えば遊技盤11)に配設される配設体(例えばセンターケース14)を例に挙げて説明しているが、図11に示すように被配設体としてのガラス扉4に配設される配設体としての装飾ランプ80に採用することも可能である。図11に示すように、ガラス扉4(前側枠、被配設体)は、前枠3(本体枠)の前面側に開閉可能であり、装飾ランプ80(配設体)は、ガラス扉4の前面所定箇所に配設される発光装飾部材であり、第1カバー81,第2カバー82(第1,第2外形部材)は、当該装飾ランプ80の外形を形成し(外形の少なくとも一部を形成するものであってもよい)、ガラス扉4の前側箇所に位置する各部材であるとしてもよい。例えば、ガラス扉4の前面所定箇所に配設される装飾ランプ80に適用した場合であっても、装飾ランプ80の異なる装飾面(第1装飾面51及び第2装飾面71)を効率的に発光させることができる。また、同一のLED実装基板46によって装飾ランプ80の第1カバー81(第1外形部材)及び第2カバー82(第2外形部材)の両方を発光させることができ、第1カバー81,第2カバー82ごとに個別に基板及び配線を設ける必要がないので、発光装飾に関して部品点数を低減できる。
なお、導光部品60の入射面61及び出射面62以外の外周箇所(一部箇所でもよい)に光反射手段(例えば、光反射層、光反射シートなど)を設け、入射面61に入射された光が出射面62以外の外周箇所から出射されないようにしてもよい。
また、前側装飾部材70は、図3に示すように、前構造体21に取り付けている(例えばネジ止めしている)が、前側装飾部材70は前構造体21に一体的に形成されたものとしてもよい。
また、前述の実施形態では、装飾内壁部材50及び前側装飾部材70(第1,第2外形部材)はセンターケース14の外形の一部を形成するものであるが、センターケース14の外形全部を形成するものであってもよい。
前述した実施形態では、サブ制御基板(図示省略)は左部電飾手段41及び右上部電飾手段42を発光(電飾)制御しているが、遊技動作を統括的に制御し且つサブ制御基板を制御する主制御基板(図示省略)が発光(電飾)制御してもよい。
また本発明は、アレンジボール機、雀球遊技機等の他の遊技機においても同様に実施することが可能である。
また、上述した複数の実施形態(変形例を含む)のうちいくつかを組み合わせた構成としてもよいし、ある実施形態の一部の手段等(手段、構成、装置、部品、機能、要素、処理ステップ、工程又はこれらの結合)を他の実施形態(いくつかの実施形態を組み合わせたものを含む)に組み合わせた構成としてもよいし、ある実施形態の一部の手段等と他の実施形態における一部の手段等とを組み合わせた構成としてもよいし、ある実施形態の一部の手段等を削除した構成としてもよい。