JP5366476B2 - 視覚装置 - Google Patents

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本発明は、視覚装置に関し、より特定的には、マシンビジョンシステムやマニピュレータ等に用いられる視覚装置に関する。
従来、マシンビジョンシステムやマニピュレータ等に用いられる視覚装置の開発が盛んに行われている。視覚装置が物体を認識する方式は様々であり、例えばステレオ画像を利用した方式(例えば、特許文献1参照)、レーザレーダ方式(例えば、特許文献2参照)、および三角測距を検出原理とした方式(例えば、特許文献3参照)等が知られている。
上記特許文献1で開示されたステレオ画像を利用した方式を用いた三次元画像表示装置では、2つの異なった位置からそれぞれ撮像されたステレオ画像を用いて物体認識をしている。具体的には、当該三次元画像表示装置は、ステレオ画像を用いて三次元計測データを得て、当該三次元計測データをテクスチャと一体化して視覚化している。
上記特許文献2で開示されたレーザレーダ方式を用いた監視システムでは、レーザを対象物に照射することによって物体認識している。具体的には、当該監視システムは、旋回および俯仰変更しながらレーザを照射し、その反射光が戻ってくるまでの時間を測定して、物体までの距離を算出している。
上記特許文献3で開示された三角測距を検出原理とした方式を用いた3次元計測装置では、単一の投光レーザから発せられたレーザ光を、一定速度で回転するポリゴンミラーで反射させて被測定物の表面に照射する。これによって、被測定物に対するX方向(ポリゴンミラーの回転方向に沿った方向)の走査が行われる。一方、被測定物を上記X方向に対して垂直なY方向に一定速度で移動させる。これによって、被測定物に対するX−Y方向の走査が行われることになる。
そして、被測定物の表面で反射したレーザ反射光は、受光用集光レンズを介してPSD(Position Sensitive Device;位置検出素子)で受光される。PSDで検出される光点位置は、被測定物の表面凹凸に応じて変化するため、当該変化量を用いて走査されている場所における被測定物の凹凸量を求めることができる。
特開2005−165468号公報 特開2003−337172号公報 特開平10−54708号公報
しかしながら、上記特許文献1で開示された三次元画像表示装置のように、ステレオ画像を利用した方式で物体を認識する場合、画像処理に時間を要するために高速サンプリングが困難となる。また、当該方式では、認識する物体の特徴点のみの情報が認識可能となり、画面全面の位置情報を得ることが難しい。さらに、当該方式では、暗所利用のための補助ライトやステレオ画像を得るためのカメラが2台必要となり、視覚装置自体のコストが高くなる。
また、上記特許文献2で開示された監視システムのように、レーザレーダ方式で物体を認識する場合、レーザを対象物に対してスキャニング照射してレーザ反射光が戻ってくるまでの時間によって対象物との距離が求められるため、測定分解能が低い(例えば、数十
mm)。また、2次元走査となるために測定周波数が遅くなる。さらに、測定周波数を上げようとすると、走査回数が増加するために処理時間が長くなる。
また、上記特許文献3で開示された3次元計測装置のように、三角測距を検出原理とした方式で物体を認識する場合、2次元走査となるために測定周波数が遅くなる。また、測定周波数を上げようとすると、走査回数が増加するために処理時間が長くなる。さらに、処理を高速化するためにはポリゴンミラーの回転数を上げることが必要となるが、装置構成的に限界があり、当該限界以上の高速化はできない。
それ故に、本発明の目的は、高い分解能および処理の高速化が実現可能な視覚装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、以下に述べるような特徴を有している。
第1の発明は、物体に対して照射した光の反射光を受光することによって当該物体との距離を測定する視覚装置である。視覚装置は、光源、光学素子、および受光部を備える。光学素子は、光源から発せられる光を反射する反射面の方向を変化させることによって、当該光が照射する方向を主走査方向に走査移動させる。受光部は、光学素子が照射した光が物体に照射された場合、当該物体の表面で反射した散乱光の少なくとも一部を受光する。光源は、複数の発光素子および発光制御部を含む。複数の発光素子は、互いに離間して設けられ、光学素子が有する反射面に向けてそれぞれ光を発する。発光制御部は、複数の発光素子のうち1つを順次発光させる。
第2の発明は、上記第1の発明において、光学素子は、ポリゴンミラーである。ポリゴンミラーは、副走査方向に設けられた回転軸を中心として反射面となる複数の側面を有し、当該回転軸を中心に主走査方向に回転することによって当該反射面の方向を変化させる。
第3の発明は、上記第2の発明において、ポリゴンミラーが有する複数の側面は、回転軸に対してそれぞれ異なる角度で傾斜する。
第4の発明は、上記第1〜第3の発明の何れか1つにおいて、複数の発光素子は、それぞれ主走査方向に垂直な副走査方向に互いに離間して列設される。
第5の発明は、上記第1〜第3の発明の何れか1つにおいて、複数の発光素子は、それぞれ主走査方向に互いに離間して列設される。
第6の発明は、上記第1〜第3の発明の何れか1つにおいて、複数の発光素子は、それぞれ斜め格子状に互いに離間して並設される。
第7の発明は、上記第1〜第3の発明の何れか1つにおいて、偏光部を、さらに備える。偏光部は、複数の発光素子と光学素子との間に設けられ、それぞれ当該発光素子からから出射される光を2つの直交する偏光成分に分離して当該光学素子の反射面に入射させる。受光部は、偏光部で分離される2つの偏光成分をそれぞれ別に受光する2つの受光素子を含む。
第8の発明は、上記第1〜第3の発明の何れか1つにおいて、受光部は、集光レンズおよび位置検出部を含む。位置検出部は、集光レンズを介して集光する散乱光の光点位置を検出する。視覚装置は、距離算出部を、さらに備える。距離算出部は、位置検出部が検出
した光点位置および光学素子が照射した光の位置とに基づいて、当該光の位置における物体までの距離を算出する。
第9の発明は、上記第8の発明において、受光部は、ズーム機構を、さらに含む。ズーム機構は、散乱光を拡大して位置検出部で集光するまでの焦点距離を長くする。
第10の発明は、上記第9の発明において、戻り光検出部、概算距離測定部、範囲選定部、および受光制御部を、さらに備える。戻り光検出部は、光学素子が照射した光が物体に照射された場合、物体の表面で反射して当該光学素子へ戻る光を検出する。概算距離測定部は、光学素子が照射した光の位置と光源が光を発してから戻り光検出部が光学素子へ戻る光を検出するまでの時間とに基づいて、当該光の位置における物体までの概算距離を算出する。範囲選定部は、概算距離測定部が算出した光の位置毎の概算処理に応じて、位置検出部が光点位置の検出対象とする散乱光の反射範囲を選定する。受光制御部は、範囲選定部が選定した反射範囲に応じて、集光レンズが散乱光を集光する集光方向およびズーム機能の拡大率を設定し、当該集光方向および拡大率に基づいて受光部の方向を変化させてズーム機能の焦点距離を変化させる。
第11の発明は、上記第1〜第3の発明の何れか1つにおいて、複数の発光素子は、互いに等間隔で離間し、それぞれ発する光が光学素子の反射面上または近傍で集束する位置に設けられる。
上記第1の発明によれば、複数の発光素子を順次発光させながら、光学素子の反射面で反射させることによって、当該発光素子が設けられている方向および光学素子が走査移動させる主走査方向に拡張された広範囲を走査範囲として順次光を照射することができる。また、複数の発光素子を発光/消光するタイミングを高速化することによって処理の高速化や高い分解能を実現することが可能である。したがって、光学素子の装置構成的な限界に影響されることなく、高い分解能と処理の高速化とを実現することができる。
上記第2の発明によれば、ポリゴンミラーの側面を反射面として当該ポリゴンミラーを回転させることによって、光源から発せられる光を照射する方向を主走査方向に高精度、かつ高速に走査移動させることができる。
上記第3の発明によれば、ポリゴンミラーの各側面で光源から発せられる光をそれぞれ反射させることによって、主走査方向に走査移動する光をポリゴンミラーの側面毎に副走査方向に移動させて走査移動することができ、さらに広範囲な光の照射が可能となる。
上記第4の発明によれば、副走査方向に列設された複数の発光素子を順次発光させながら、光学素子で光を照射する方向を主走査方向に走査移動させることによって、主走査方向および副走査方向にそれぞれ拡張された広範囲を走査範囲として順次光を照射することができる。
上記第5の発明によれば、主走査方向に列設された複数の発光素子を順次発光させながら、光学素子で光を照射する方向を主走査方向に走査移動させることによって、主走査方向に拡張された広範囲を走査範囲として順次光を照射することができる。また、主走査方向に対して、各発光素子がそれぞれ照射される走査方向が異なるため、発光素子毎の走査範囲を狭くすることができ、短時間で主走査方向に対する広範囲の走査が可能となる。
上記第6の発明によれば、複数の発光素子を斜め格子状に並設することによって、装置スペース上の制約があっても、さらに副走査方向や主走査方向における発光素子間の離間
距離を短くすることができるため、各方向の分解能をさらに細かくすることが可能となる。
上記第7の発明によれば、必要な発光素子数に対して、発光素子の設置数を半分にすることができる。また、2つの直交する偏光成分を受光する受光素子が別に構成されるため、それぞれの偏光成分による測定が同時に行うことができる。したがって、測定周波数を2倍にして、さらに処理を高速化することができる。
上記第8の発明によれば、三角測距を検出原理とした方式で物体までの距離が算出されるため、測定分解能を高くして高精度な測定が可能となる。
上記第9の発明によれば、走査範囲の一部を拡大してさらに高精度な距離測定が可能となる。
上記第10の発明によれば、光を照射してから戻り光が戻るまでの時間差を検出する物体までの概算距離を算出されて、当該概算距離に基づいて注目すべき範囲が設定されて、当該範囲内に対する精密な測定が行われる。このように、2段階の距離算出を行うことによって、広範囲に対する測定対象物検出と高精度な距離測定とを両立することができる。
上記第11の発明によれば、複数の発光素子が互いに等間隔で離間し、それぞれ発する光を光学素子の反射面上または近傍で集束させることによって、各発光素子が照射する光の位置の算出が容易となるとともに、物体に対して均一な間隔で光を照射することができる。
(第1の実施形態)
以下、図1〜図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る視覚装置について説明する。典型的には、当該視覚装置は、マシンビジョンシステムやマニピュレータ等に用いられる。なお、図1は、当該視覚装置の全体構成の一例を示す概要図である。図2は、当該視覚装置に含まれる光照射ユニット1の構成の一例を示す概要図である。図3は、光照射ユニット1の構成の一例を側面方向から見た図である。図4は、当該視覚装置の構成の一例を示すブロック図である。図5は、LD(Laser Diode;レーザダイオード)11〜LD14がそれぞれ発光するタイミングの一例を示す図である。図6は、LD11〜LD14がそれぞれ発光することによって照射されるスポットSPの位置の一例を示す図である。
図1において、第1の実施形態に係る視覚装置は、大略的に、光照射ユニット1、位置検出部2、および集光レンズ3を備えている。光照射ユニット1から照射されるスポット光(例えば、レーザ光)は、予め設定された走査範囲内で走査され、測定対象物の表面に投光される。図1においては、測定対象物の表面に投光された光を、スポットSPとして示している。そして、測定対象物の表面で反射した散乱光の一部は、集光レンズ3を介して位置検出部2上で集光する。位置検出部2は、例えばPSD(Position Sensitive Device;位置検出素子)で構成される。
ここで、位置検出部2上で集光する散乱光の光点位置は、光照射ユニット1と測定対象物の表面に照射されているスポットSPとの距離に応じて移動する。具体的には、光照射ユニット1と測定対象物との距離や、測定対象物の形状や表面の凹凸等に応じて、上記光点位置が移動する。そして、測定対象物までの距離、測定対象物の形状や表面の凹凸量は、上記光点位置に基づいて、例えば三角測量の原理を用いて算出することができるが、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、光照射ユニット1の構成例について説明する。図2および図3において、光照射ユニット1は、ポリゴンミラー10および複数のLD11〜LD14を備えている。
ポリゴンミラー10は、所定の回転軸を中心に一定速度で図示A方向に回転する多角柱体であり、その側面に反射面を構成している。図2においては、一例としてポリゴンミラー10を6角柱体で構成している。なお、ポリゴンミラー10は、5面以下の側面(反射面)を有する多角柱体でもいいし、7面以上の側面(反射面)を有する多角柱体でもかまわない。
LD11〜LD14は、それぞれポリゴンミラー10が有する同じ反射面へレーザ光を出射する。好ましくは、LD11〜LD14は、それぞれ出射するレーザ光が、ポリゴンミラー10の同じ反射面上またはその付近で収束するように設置される。ここで、図2に示す一例では、所定の間隔で離間する4つのLD11〜LD14で構成されており、LD11〜LD14がポリゴンミラー10の回転軸に対して平行に列設されている。そして、図2に示す上からLD11、LD12、LD13、およびLD14の順に列設されている。なお、LDの設置数および設置方向は、これに限られるものではないが、他のLD設定例については後述する。
LD11から出射されたレーザ光は、ポリゴンミラー10の何れかの反射面で反射して、当該反射光が光照射ユニット1の外部へ投光される。そして、光照射ユニット1の外部へ投光されるLD11の反射光の方向は、レーザ光が反射した反射面の方向に応じてポリゴンミラー10の回転方向に変化する。ここで、ポリゴンミラー10の1つの反射面に注目した場合、図示A方向に一定速度で回転している。したがって、LD11のレーザ光が入射可能で最も図示A負方向側の位置に配置された反射面によって反射した反射光の方向から、LD11のレーザ光が入射可能で最も図示A正方向側の位置に配置された当該反射面によって反射した反射光の方向までの範囲が、ポリゴンミラー10の回転方向におけるLD11の走査範囲(後述する走査角度;図6参照)となる。このように、LD11の反射光が測定対象物の表面に照射されるスポット位置(スポットSP11)は、ポリゴンミラー10の回転に応じて、図示B方向に移動することになる。なお、このスポットSP11が移動する方向(ポリゴンミラー10が回転する方向)を主走査方向とする。
LD11〜LD14は、ポリゴンミラー10の回転軸に対して平行に列設され、それぞれのレーザ光がポリゴンミラー10の同じ反射面上またはその付近で収束するように設置されているため、LD12〜LD14の主走査方向の走査範囲および走査方向は、上述したLD11と同様である。つまり、LD12〜L14の反射光が測定対象物の表面に照射されるスポット位置(スポットSP12〜SP14)も、それぞれポリゴンミラー10の回転に応じて、図示B方向に移動することになる。つまり、それぞれのスポットSP11〜SP14は、ポリゴンミラー10の回転に応じて、図示B方向(すなわち、主走査方向)に移動することになる。
ただし、LD11〜LD14は、上記回転軸方向に離間して列設されているため、それぞれの反射光が光照射ユニット1の外部へ投光方向も離間距離に応じてそれぞれ当該回転軸方向へずれることになる。以下、LD11〜LD14が離間して列設される上記回転軸方向を、副走査方向とする。すなわち、副走査方向は、上記主走査方向に対して垂直な方向となる。
例えば、LD11の反射光が測定対象物の表面に照射されるスポット位置(スポットSP11)は、他のLD12〜LD14の反射光によるスポット位置(スポットSP12〜SP14)より相対的に下方となる。結果的に、図2に示すように、LD11〜LD14
のスポットSP11〜SP14は、下からスポットSP11、SP12、SP13、およびSP14の順に上記副走査方向へ離間してそれぞれ照射されることになる。そして、それぞれのスポットSP11〜SP14は、ポリゴンミラー10の回転に応じて、図示B方向(すなわち、主走査方向)に移動するため、測定対象物に対して主走査方向および副走査方向にそれぞれ拡張された広範囲の走査範囲にスポットSP11〜SP14を照射することができる。
次に、視覚装置の構成について説明する。図4において、視覚装置は、上述した位置検出部2、ポリゴンミラー10、およびLD11〜LD14の他に、LDドライバ15〜18、制御部19a、アナログ信号処理回路21、x座標のAD(アナログデジタル変換部)22、y座標のAD23、モータ101、モータドライバ102、およびエンコーダ103を備えている。
LDドライバ15〜18は、制御部19aからの指示に基づいて、それぞれLD11〜LD14の発光を制御する。なお、各LD11〜LD14が発光するタイミングについては、後述する。
アナログ信号処理回路21は、位置検出部2から得られた散乱光の光点位置(x,y)を示すアナログ信号を処理して、光点位置のx座標を示すアナログ信号をAD22に出力し、光点位置のy座標を示すアナログ信号をAD23に出力する。そして、AD22は、アナログ信号処理回路21から出力された光点位置のx座標を示すアナログ信号をデジタル信号に変換して、制御部19aに出力する。また、AD23は、アナログ信号処理回路21から出力された光点位置のy座標を示すアナログ信号をデジタル信号に変換して、制御部19aに出力する。
モータ101は、上記回転軸を中心として、一定速度でポリゴンミラー10を回転させる。また、モータドライバ102は、制御部19aからの指示に基づいて、モータ101の駆動を制御する。そして、エンコーダ103は、上記回転軸を中心としたポリゴンミラー10の回転角度(または、モータ101の駆動軸を中心とした回転角度)を制御部19aへ出力する。
制御部19aは、例えばDSP(デジタル信号プロセッサ)によって構成され、所定のプログラムを実行することによって後述する各種処理を実行する。なお、これらの処理を実行するためのプログラムは、例えば、制御部19aに設けられた記憶領域(例えば、メモリ、ハードディスク、光ディスク等)に予め格納されており、制御部19aの電源がそれぞれオンになったときに制御部19aによって実行される。
制御部19aは、モータドライバ102へモータ101を駆動する回転速度を指示する。また、制御部19aは、エンコーダ103から得られる回転角度に基づいて、LD11〜LD14をそれぞれ発光させるタイミングを算出し、当該算出結果に応じてLDドライバ15〜18の作動を制御する。また、制御部19aは、AD22およびAD23から得られる光点位置に基づいて、測定対象物の表面に照射されているスポットSPにおける当該表面位置と光照射ユニット1との距離を算出し、当該算出結果を測定対象物の測定結果として他の装置(例えば、ホストコンピュータ)へ出力する。
制御部19aがLD11〜LD14をそれぞれ発光させるタイミングの一例について説明する。図5において、制御部19aは、LD11〜LD14のうち、何れか1つが発光するようにそれぞれの発光タイミングを制御する。具体的には、制御部19aは、LD11発光→LD11消光→LD12発光→LD12消光→LD13発光→LD13消光→LD14発光→LD14消灯→LD11発光…の順に、順次LD11〜LD14が発光/消
光を繰り返すようにそれぞれの発光タイミングを制御する。そして、LD11〜LD14がそれぞれ発光/消光する周波数(以下、点灯周波数と記載する)は、好ましくはそれぞれ同じ点灯周波数=FL(Hz)で設定される。
このように、LD11〜LD14を同じ点灯周波数で順次発光させながら、ポリゴンミラー10を回転させて、ポリゴンミラー10の何れか1つの面を用いて反射光を照射することによって、上述した主走査方向および副走査方向にそれぞれ拡張された広範囲を走査範囲として順次レーザ光を照射することができる。例えば、図6に示すように、LD11〜LD14が順次発光/消光を繰り返すことによって、副走査方向の走査が行われると同時に、ポリゴンミラー10が一定速度でA方向(図2参照)に回転することによって主走査方向へ移動しながら走査が行われる。つまり、実際には、LD11〜LD14がそれぞれ順次発光することによるスポットSP11〜SP14は、完全に副走査方向に対して平行に照射されずに主走査方向に傾斜して行われることになる。
図6において、スポットSPの丸印内の数値は発光順を示している。ここで、発光順が連続する2つのスポットSPにおける主走査方向の間隔は、発光順が連続するLDが発光開始する時間差とポリゴンミラー10の回転速度とに依存する。具体的には、発光が連続するスポットSP11とスポットSP12との主走査方向の間隔Paは、LD11が発光してからLD12が発光するまでの時間差と、ポリゴンミラー10の回転速度とに依存する。つまり、LD11が発光してからLD12が発光するまでの時間差を短くしたり、ポリゴンミラー10の回転速度を遅くしたりすることによって、間隔Paを短くすることができる。
また、同じLDにおいて発光順が連続するスポットSPの主走査方向の間隔は、当該LDの点灯周波数FLとポリゴンミラー10の回転速度とに依存する。具体的には、スポットSP11と次に発光するスポットSP11との主走査方向の間隔Pbは、LD11が発光してから再度LD11が発光するまでの時間差(点灯周波数FL)と、ポリゴンミラー10の回転速度とに依存する。つまり、点灯周波数FLを短くしたり、ポリゴンミラー10の回転速度を遅くしたりすることによって、間隔Pbを短くすることができる。
また、発光順が連続する2つのスポットSPにおける副走査方向の間隔は、発光順が連続するLDが配置されている離間距離に依存する。具体的には、スポットSP11とスポットSP12との副走査方向の間隔Pcは、LD11とLD11に対して副走査方向に離間して設置されているLD12との離間設置距離に依存する。つまり、LD11とLD12との間の離間設置距離を短くすることによって、間隔Pcを短くすることができる。
また、上述した間隔Pa、間隔Pb、および間隔Pcを設定することによって、走査範囲に対して照射されるスポットSPの数(分解能)が決定される。例えば、走査範囲に対してm個のスポットSPが照射されたとすると、主走査方向の分解能がm/4点となり、副走査方向の分解能がLDの数、すなわち4点となる。このように、LDを設置する数、複数のLDが発光/消光するタイミング、LDの離間設置距離、およびポリゴンミラー10の回転速度を調整することによって、走査範囲に対するスポットSPの数や間隔を調整することができ、当該走査範囲に対する分解能や走査範囲全体に順次レーザ光を照射するために要する時間(計測時間)等も調整することが可能となる。
光照射ユニット1から順次発せられたレーザ光が、測定対象物の表面のスポットSP毎に投光された場合、当該レーザ光が測定対象物の表面で反射した散乱光の一部が集光レンズ3を介して位置検出部2上で集光する。位置検出部2は、位置検出部2上で集光する散乱光の光点位置を示すアナログ信号をアナログ信号処理回路21へ出力する。アナログ信号処理回路21では、取得したアナログ信号に応じて、上記光点位置のx座標を示すアナ
ログ信号とy座標を示すアナログ信号とを生成して、それぞれAD22およびAD23へ出力する。AD22およびAD23は、それぞれ取得したx座標を示すアナログ信号およびy座標を示すアナログ信号をデジタル信号に変換して、制御部19aに出力する。そして、上述したように、位置検出部2上で集光する散乱光の光点位置が光照射ユニット1と測定対象物の表面に照射されているスポットSPとの距離に応じて移動するため、制御部19aは、上記光点位置に基づいて、スポットSPにおける測定対象物までの距離、測定対象物の形状や表面の凹凸量を算出する。
このように、第1の実施形態に係る視覚装置によれば、LDを設置する数、複数のLDが発光/消光するタイミング、LDの離間設置距離、およびポリゴンミラー10の回転速度を調整することによって、走査範囲に対するスポットSPの数や間隔を調整することができ、容易に走査範囲に対する分解能や走査範囲全体の計測時間等を調整することが可能となる。なお、当該視覚装置によれば、複数のLDが発光/消光するタイミングを高速化することによって処理を高速化や高い分解能を実現することが可能であり、ポリゴンミラー10の回転速度を上げることは必須とならない。したがって、ポリゴンミラー10等の装置構成的な限界に影響されることなく、高い分解能と処理の高速化とを実現することができる。
ここで、図7Aおよび図7Bを参照して、第1の実施形態に係る視覚装置と上記特許文献1で開示された方式(以下、従来方式と記載する)とを比較する。なお、図7Aは、第1の実施形態に係る視覚装置によって照射されるスポットSPの配置例を示す図である。図7Bは、従来方式によるスポットの配置例を示す図である。なお、図7Aおよび図7Bにおいて、スポットの丸印内の数値は発光順を示している。
両者で用いるポリゴンミラーは、何れも4面(すなわち、4角柱体)とし回転速度250rpsで回転するとする。また、両者のスポット配置は、4×4=16個のスポットが照射される例を用いる。そして、第1の実施形態に係る視覚装置では、ポリゴンミラーの1側面だけを用いて、LD11〜LD14が当該1側面にそれぞれ4回ずつ合計16回レーザ光を照射するとする。また、従来方式では、ポリゴンミラーの4側面全てを用いて、単一のLDが1側面に対して4回ずつ合計16回レーザ光を照射するとする。
上述した条件で第1の実施形態に係る視覚装置がレーザ光を照射した場合、光学系全体の発光間隔(例えば、スポットSP11が照射されてから次に照射されるスポットSP12が照射されるまでの時間間隔)は、0.0625μs(周波数パルス16kHz)となる。また、LDが発光してから再度同じLDが発光するまでの発光間隔(例えば、LD11が発光してから再度LD11が発光するまでの時間間隔)は、0.25μs(点灯周波数FL=4kHz)となる。そして、16個のスポットを照射する全走査範囲測定周波数は、1kHz(総走査時間1μs)となる。
一方、上述した条件で従来方式を用いてレーザ光を照射した場合、光学系全体の発光間隔が0.25μs(周波数パルス4kHz)となり、単一のLDにおける発光間隔も同じである(点灯周波数FL=4kHz)となる。そして、16個のスポットを照射する全走査範囲測定周波数は、250Hz(総走査時間4μs)となる。
このように、ポリゴンミラーの面数や駆動条件、スポット数(分解能)、および1つのLDに対する発光間隔(点灯周波数FL)を同じにして両者を比較した場合、第1の実施形態に係る視覚装置における全走査範囲測定周波数(総走査時間)や光学系全体の発光間隔が高速となり、処理の高速化が期待できることがわかる。
なお、ポリゴンミラー10は、回転軸に対して異なる傾斜角度で各側面をそれぞれ形成
してもかまわない。図8に示すように、ポリゴンミラー10が有する複数の側面のうち、第i面が回転軸に対して傾斜角度θiだけ傾斜して形成されているとする。この場合、LD11〜LD14からそれぞれ第i面に入射するレーザ光は、傾斜角度θiに応じた角度αiだけ仰角方向(または俯角方向)に反射して、測定対象物に投光されることになる。つまり、傾斜角度θiをポリゴンミラー10の側面毎に異なる角度にすることによって、光照射ユニット1からレーザ光が投光される上下方向角度を変化させる、すなわち側面毎に副走査方向に対する投光方向を変化させることができる。
例えば、ポリゴンミラー10がn個の側面(第1面〜第n面)を有するn角柱体であり、n個の側面の傾斜角度がそれぞれ異なるように形成されているとする。この場合、図9に示すように、第1面〜第n面で反射するレーザ光の副走査方向をそれら側面毎に変えることができる。なお、図9において、スポットSPの丸印内の数値は反射したポリゴンミラー10の側面番号を示している。
例えば、ポリゴンミラー10の第1面で反射させて走査する領域に対して、副走査方向へ隣接する下方にポリゴンミラー10の第2面で反射させて走査する領域を形成する。そして、ポリゴンミラー10の第2面で反射させて走査する領域に対して、副走査方向へ隣接する下方にポリゴンミラー10の第3面で反射させて走査する領域を形成する。以下、同様に副走査方向に対して走査する領域を形成していき、ポリゴンミラー10の第n−1面で反射させて走査する領域に対して、副走査方向へ隣接する下方にポリゴンミラー10の第n面で反射させて走査する領域を形成する。このように、各側面の傾斜角度の異なるポリゴンミラー10を用いて、当該各側面で反射させて走査する領域を副走査方向に順次ずらして設定することによって、副走査方向にさらに拡張された走査範囲にスポットSP11〜SP14を照射することができる。
ここで、上述したような傾斜角度がそれぞれ異なるポリゴンミラー10を用いた具体例について説明する。例えば、ポリゴンミラー10の側面数が6、ポリゴンミラー10の回転速度により決まる走査時間と実際の画像領域の走査時間との比率、すなわちポリゴンミラー10に対して有効に照射できる時間の比率であるポリゴンミラー10の走査効率が0.7として、各側面の傾斜角度が異なるように形成されているとする。そして、副走査方向にそれぞれ離間させたLDを13個列設して、走査範囲における主走査方向の分解能(主走査方向のスポットSPの数)を200ポイントにする。この場合、走査範囲における副走査方向の分解能(副走査方向のスポットSPの数)は、LDの設置数×ポリゴンミラー10の面数=78ポイントとなる。そして、位置検出部2の応答時間を400kHzとすると、
点灯周波数FL:30.9kHz
ポリゴンミラー10の回転速度:2300rpm
全走査範囲測定周波数:18Hz
走査角度:84°
間隔Pa:0.0006rad
となる。ここで、走査角度は、ポリゴンミラー10を反射して主走査方向に投光されるレーザ光の角度範囲である。
なお、副走査方向に対して走査する領域を形成する態様は、図9に示したものに限らない。例えば、図10に示すように、各側面の傾斜角度の異なるポリゴンミラー10を用いて、照射するLD毎に走査する領域を設定し、当該領域が副走査方向にそれぞれ隣接するように設定してもかまわない。なお、図10においても、スポットSPの丸印内の数値は反射したポリゴンミラー10の側面番号を示している。具体的には、発光順が連続する2つのスポットSPにおける副走査方向の間隔Pc(図6参照)を相対的に大きく設定する。そして、間隔Pcの間を一方のスポットSPが埋めていくように、ポリゴンミラー10
の各側面の傾斜角度を設定する。つまり、LD11〜LD14がそれぞれ配置されている離間距離を相対的に図9で示した態様で用いるポリゴンミラー10各側面間の傾斜角度差より、相対的に小さな傾斜角度差でポリゴンミラー10の各側面を形成することによって、図10に示すような走査領域を形成することが可能となる。
また、LD11〜LD14は、主走査方向にそれぞれ離間して列設してもかまわない。以下、図11〜図13を参照して、主走査方向に列設されたLD11〜LD14を備える光照射ユニット1の構成例について説明する。図11は、主走査方向に列設されたLD11〜LD14を備える光照射ユニット1の構成の一例を示す概要図である。図12は、主走査方向に列設されたLD11〜LD14を備える光照射ユニット1の構成の一例を上面方向から見た図である。図13は、主走査方向に列設されたLD11〜LD14がそれぞれ発光することによって照射されるスポットSPの位置の一例を示す図である。
図11および図12において、ポリゴンミラー10は、上述と同様に所定の回転軸を中心に一定速度で図示A方向に回転する多角柱体であり、その側面に反射面を構成している。そして、LD11〜LD14は、それぞれポリゴンミラー10が有する同じ反射面へレーザ光を出射する。好ましくは、LD11〜LD14は、それぞれ出射するレーザ光が、ポリゴンミラー10の同じ反射面上またはその付近で収束するように設置される。ここで、図11に示す一例では、所定の間隔で離間する4つのLD11〜LD14で構成されており、LD11〜LD14がポリゴンミラー10の回転軸に対して垂直(副走査方向)に列設されている。そして、図11に示す左からLD11、LD12、LD13、およびLD14の順に列設されている。
LD11から出射されたレーザ光は、ポリゴンミラー10の何れかの反射面で反射して、当該反射光が光照射ユニット1の外部へ投光される。そして、光照射ユニット1の外部へ投光されるLD11の反射光が測定対象物の表面に照射されるスポット位置(スポットSP11)は、ポリゴンミラー10の回転に応じて、図示B方向(主走査方向)に移動することになる。
また、LD12〜L14の反射光が測定対象物の表面に照射されるスポット位置(スポットSP12〜SP14)も、それぞれポリゴンミラー10の回転に応じて、図示B方向に移動する。つまり、それぞれのスポットSP11〜SP14は、ポリゴンミラー10の回転に応じて、図示B方向(すなわち、主走査方向)に移動する。ここで、LD11〜LD14が副走査方向に離間して列設され、それぞれのレーザ光がポリゴンミラー10の同じ反射面上またはその付近で収束するように設置されているため、LD12〜LD14の主走査方向の走査角度は同じであっても、それぞれが主走査方向に対して走査する走査方向が離間距離に応じて異なることになる。
例えば、LD11の反射光が測定対象物の表面に照射されるスポット位置(スポットSP11)は、他のLD12〜LD14の反射光によるスポット位置(スポットSP12〜SP14)より相対的に主走査正方向側となる。結果的に、図11に示すように、LD11〜LD14のスポットSP11〜SP14は、左からスポットSP11、SP12、SP13、およびSP14の順に主走査方向へ離間してそれぞれ照射されることになる。そして、それぞれのスポットSP11〜SP14は、ポリゴンミラー10の回転に応じて、図示B方向(すなわち、主走査方向)に移動するため、測定対象物に対して主走査方向がさらに拡張された広範囲の走査範囲にスポットSP11〜SP14を照射することができる。
このように、主走査方向に列設したLD11〜LD14を同じ点灯周波数で順次発光させながら、ポリゴンミラー10を回転させて、ポリゴンミラー10の何れか1つの面を用
いて反射光を照射することによって、主走査方向に拡張された広範囲を走査範囲として順次レーザ光を照射することができる。例えば、図13に示すように、LD11〜LD14が順次発光/消光を繰り返しながらポリゴンミラー10が一定速度でA方向(図11参照)に回転することによって、それぞれのスポットSPが主走査方向へ移動しながら走査が行われる。ただし、主走査方向に対して、スポットSP11〜SP14がそれぞれ照射される走査方向が異なるため、スポットSP11〜SP14毎の走査範囲を狭くすることができ、短時間で主走査方向に対して広範囲の走査が可能となる。
図13において、スポットSPの丸印内の数値は発光順を示している。そして、図13に示した例においては、各LD11〜LD14がそれぞれ照射する走査範囲を、互いに重複しないように隣接させて設定している。ここで、発光順が連続する2つのスポットSPにおける主走査方向の間隔は、発光順が連続するLDの離間距離と、発光順が連続するLDが発光開始する時間差と、ポリゴンミラー10の回転速度とに依存する。具体的には、発光が連続するスポットSP11とスポットSP12との主走査方向の間隔Paは、LD11およびLD12の離間距離と、LD11が発光してからLD12が発光するまでの時間差と、ポリゴンミラー10の回転速度とに依存する。つまり、LD11とLD12とが設置される間の距離を短くしたり、LD11が発光してからLD12が発光するまでの時間差を短くしたり、ポリゴンミラー10の回転速度を遅くしたりすることによって、間隔Paを短くすることができる。
また、同じLDにおいて発光順が連続するスポットSPの主走査方向の間隔は、当該LDの点灯周波数FLとポリゴンミラー10の回転速度とに依存する。具体的には、スポットSP11と次に発光するスポットSP11との主走査方向の間隔Pbは、LD11が発光してから再度LD11が発光するまでの時間差(点灯周波数FL)と、ポリゴンミラー10の回転速度とに依存する。つまり、点灯周波数FLを短くしたり、ポリゴンミラー10の回転速度を遅くしたりすることによって、間隔Pbを短くすることができる。
また、上述した間隔Paおよび間隔Pbを設定することによって、走査範囲に対して照射されるスポットSPの数(分解能)が決定される。例えば、走査範囲に対してm個のスポットSPが照射されたとすると、主走査方向の分解能がm点となる。このように、LDを設置する数、複数のLDが発光/消光するタイミング、LDの離間設置距離、およびポリゴンミラー10の回転速度を調整することによって、走査範囲に対するスポットSPの数や間隔を調整することができ、当該走査範囲に対する分解能や走査範囲全体に順次レーザ光を照射するために要する時間(計測時間)等も調整することが可能となる。
なお、図6と比較すれば明らかなように、LD11〜LD14を主走査方向に列設した場合、LD11〜LD14を副走査方向に列設する場合と比べて、副走査方向への走査範囲の拡張はないもののLD毎の走査角度が狭くなる。これは、LD11〜LD14を主走査方向に列設した場合、主走査方向の走査範囲をLD毎に分割して走査できるためである。具体的には、LD11〜LD14を主走査方向に列設した場合、各LDが走査する主走査方向の範囲は、(走査したい主走査方向の全範囲)/(LD数)となる。このように、ポリゴンミラー10の回転によって走査する走査角度が狭くなるため、面数が相対的に多い(例えば、側面数が20面や24面)ポリゴンミラーを用いることが可能となり、ポリゴンミラー自体の小型化も可能となる。
また、LD11〜LD14を主走査方向に列設する場合のポリゴンミラー10も、回転軸に対して異なる傾斜角度で各側面をそれぞれ形成してもかまわない。傾斜角度をポリゴンミラー10の側面毎に異なる角度にすることによって、光照射ユニット1からレーザ光が投光される上下方向角度を変化させる、すなわち側面毎に副走査方向に対する投光方向を変化させることができる。
例えば、ポリゴンミラー10がn個の側面(第1面〜第n面)を有するn角柱体であり、n個の側面の傾斜角度がそれぞれ異なるように形成されているとする。この場合、図14に示すように、第1面〜第n面で反射するレーザ光の副走査方向をそれら側面毎に変えることができる。なお、図14において、スポットSPの丸印内の数値は反射したポリゴンミラー10の側面番号を示している。
例えば、ポリゴンミラー10の第1面で反射させて走査する領域に対して、副走査方向へ隣接する下方にポリゴンミラー10の第2面で反射させて走査する領域を形成する。そして、ポリゴンミラー10の第2面で反射させて走査する領域に対して、副走査方向へ隣接する下方にポリゴンミラー10の第3面で反射させて走査する領域を形成する。以下、同様に副走査方向に対して走査する領域を形成していき、ポリゴンミラー10の第n−1面で反射させて走査する領域に対して、副走査方向へ隣接する下方にポリゴンミラー10の第n面で反射させて走査する領域を形成する。このように、各側面の傾斜角度の異なるポリゴンミラー10を用いて、当該各側面で反射させて走査する領域を副走査方向に順次ずらして設定することによって、副走査方向に拡張された走査範囲にスポットSP11〜SP14を照射することができる。
また、複数のLDを斜め格子状に主走査方向および副走査方向にそれぞれ離間して並設してもかまわない。以下、図15を参照して、斜め格子状に複数のLD並設された光照射ユニット1の構成例について説明する。図15は、斜め格子状に並設された複数のLDの配置位置の構成の一例を示す概要図である。
図15において、光照射ユニット1は、12個のLDを備えている。図15の例では、上述した副走査方向に列設された4つのLD11〜LD14(図2および図3参照)において、副走査方向の間隔を補う位置に8つのLD11m1〜LD14m1およびLD11m2〜LD14m2がそれぞれ設置される。
例えば、LD11とLD12との間となる副走査方向に、さらに新たなLDを挿入することによって当該副走査方向の離間距離を短くしようとした場合、装置スペース上の制限によってLDを追加設置できないことがある。この場合、副走査方向に対して垂直な方向で、かつ、ポリゴンミラー10との距離が同じとなる位置にずらしてLDを追加設置してもかまわない。
図15の一例では、LD11とLD12との離間距離Pの間に2つのLD11m1およびLD11m2を設置している。具体的には、LD11からLD11m1までの副走査方向の離間距離がP/3となるように、LD11m1を設置する。LD11m1からLD11m2までの副走査方向の離間距離がP/3となるように、LD11m2を設置する。そして、LD11m2からLD12までの副走査方向の離間距離がP/3となる。
さらに、LD11とLD12との間と同様に、LD12とLD13との離間距離Pの間に2つのLD12m1およびLD12m2を設置し、LD13とLD14との離間距離Pの間に2つのLD13m1およびLD13m2を設置する。そして、LD14からLD14m1までの副走査方向の離間距離がP/3となるように、LD14m1を設置し、LD14m1からLD14m2までの副走査方向の離間距離がP/3となるように、LD14m2を設置する。そして、LD11〜LD14、LD11m1〜LD14m1、およびLD11m2〜LD14m2は、それぞれポリゴンミラー10が有する同じ反射面へレーザ光を出射する。好ましくは、LD11〜LD14、LD11m1〜LD14m1、およびLD11m2〜LD14m2は、それぞれ出射するレーザ光が、ポリゴンミラー10の同じ反射面上またはその付近で収束するように設置される。このように、離間距離Pの間を
補うように新たなLDを追加設置することによって、結果的に複数のLDが斜め格子状に並設されることになる。
そして、制御部19aは、LD11〜LD14、LD11m1〜LD14m1、およびLD11m2〜LD14m2のうち、何れか1つが発光するようにそれぞれの発光タイミングを制御する。具体的には、制御部19aは、LD11発光→LD11消光→LD12発光→LD12消光→LD13発光→LD13消光→LD14発光→LD14消灯→LD11m1発光→LD11m1消光→LD12m1発光→LD12m1消光→LD13m1発光→LD13m1消光→LD14m1発光→LD14m1消灯→LD11m2発光→LD11m2消光→LD12m2発光→LD12m2消光→LD13m2発光→LD13m2消光→LD14m2発光→LD14m2消灯→LD11発光…の順に、順次LD11〜LD14、LD11m1〜LD14m1、およびLD11m2〜LD14m2が発光/消光を繰り返すようにそれぞれの発光タイミングを制御する。そして、LD11〜LD14、LD11m1〜LD14m1、およびLD11m2〜LD14m2がそれぞれ発光/消光する点灯周波数は、好ましくはそれぞれ同じ点灯周波数=FL(Hz)で設定される。
このように複数のLDを斜め格子状に並設することによって、装置スペース上の制約があっても、さらに副走査方向におけるLD間の離間距離を短くすることができるため、副走査方向の分解能をさらに細かくすることが可能となる。例えば、図6に示したスポットSPの配置例に上記格子状配列を適用すると、副走査方向の間隔Pcを短くすることができる。
また、LD11〜LD14とポリゴンミラー10との間に、LD毎に光ファイバおよびレンズを設けてもかまわない。光ファイバは、LDから出射されるレーザ光をレンズまで導光する。そして、レンズは、光ファイバから出射されるレーザ光を平行光にしてポリゴンミラー10の側面に入射させる。この構成によって、光源の離間距離を短く設定することができ、装置の小型化や装置スペース上の制約が軽減される。
また、LD11〜LD14を、LDアレイおよびマイクロレンズアレイを組み合わせた構成にしてもかまわない。例えば、LDアレイは、LDを1次元アレイ化したLDバー等で構成される。そして、マイクロレンズアレイは、LDアレイから出射されるレーザ光をそれぞれ平行光にして、ポリゴンミラー10の同じ反射面上またはその付近で収束させる。このように、光学系をLDアレイおよびマイクロレンズアレイを組み合わせた構成にすることによっても、光源の離間距離を短く設定することができ、装置の小型化や装置スペース上の制約が軽減される。
また、LDから出射されるレーザ光を、2つの直交する偏光成分(P偏光、S偏光)に分離して出射してもかまわない。例えば、図16に示すように、LD11とポリゴンミラー10との間に偏光フィルタ104aおよびミラー105aを設ける。偏光フィルタ104aは、LD11から出射されるレーザ光のS偏光成分を通過させてポリゴンミラー10の側面に入射させ、P偏光成分を反射させてミラー105aに入射させる。ミラー105aは、P偏光成分を反射させてS偏光成分と同じポリゴンミラー10の側面に入射させる。また、LD13とポリゴンミラー10との間にも同様に、偏光フィルタ104bおよびミラー105bを設ける。そして、位置検出部2およびおよび集光レンズ3は、P偏光成分受光用とS偏光成分受光用とをそれぞれ設けることによって、それぞれの偏光成分の光が測定対象物で反射した散乱光を別々に受光する。このように光源を構成することによって、1つのLDからP偏光成分のレーザ光およびS偏光成分のレーザ光を分離して出射することができ、1つのLDで2つの光源を実現することができる。したがって、必要な光源数に対して、LDの設置数を半分にして光照射ユニット1を構成することができる。例えば、図16の例では、必要な4つの光源数に対して、LD11およびLD13の2つの
LDで実現でき、LD12およびLD14が不要となる。また、2つの直交する偏光成分(P偏光、S偏光)を受光する受光部が別に構成され、それぞれの偏光成分による測定が同時に行うことができる。したがって、図16の例では、測定周波数を2倍にして、さらに処理を高速化することができる。
(第2の実施形態)
以下、図17〜図20を参照して、本発明の第2の実施形態に係る視覚装置について説明する。なお、図17は、当該視覚装置に含まれる光照射ユニット1の構成の一例を示す概要図である。図18は、当該視覚装置の構成の一例を示すブロック図である。図19は、位置検出部2に付与されるズーム機能および受光方向調整機能を説明するための上面図である。図20は、当該視覚装置の動作の一例を示すフローチャートである。なお、第2の実施形態に係る視覚装置は、上述した第1の実施形態に係る視覚装置にズーム機能を付加したものである。したがって、第2の実施形態に係る視覚装置の説明において、上述した第1の実施形態に係る視覚装置を同様の構成要素については、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
図17において、第2の実施形態に係る視覚装置に含まれる光照射ユニット1は、LD11〜LD14とポリゴンミラー10との間に配置されるハーフミラー41と、ハーフミラー41を反射した反射光を検出するフォトダイオード40とを備えている。ハーフミラー41は、LD11〜LD14からポリゴンミラー10に照射するレーザ光をそのまま通過させる。一方、ハーフミラー41は、ポリゴンミラー10からLD11〜LD14へ導光される外部からのポリゴンミラー10に入射する光を反射して、フォトダイオード40に入射させる。つまり、LD11〜LD14からポリゴンミラー10で反射して測定対象物に照射され、当該測定対象物で反射して光照射ユニット1へ戻る散乱光(戻り光)は、再びポリゴンミラー10およびハーフミラー41で反射して、フォトダイオード40に入射する。そして、フォトダイオード40は、戻り光が入射したことを示す信号を制御部19b(図18参照)へ出力する。したがって、LD11〜LD14の発光タイミングとフォトダイオード40への入射タイミングとの時間差を検出することによって、測定対象物までの距離を求めることができる(時間遅れ法)。
図18において、第2の実施形態に係る視覚装置は、上述した構成要素の他に、制御部19b、モータ24、エンコーダ25、モータドライバ26、ズームレンズ31を備えている。
例えば、図19に示すように、モータ24は、モータドライバ26から与えられる駆動力を用いて、位置検出部2に設けられた受光方向調整軸を基準として、位置検出部2の方向を変化させることによって、位置検出部2が散乱光を検出する方向を変化させる。モータドライバ26は、制御部19bからの指示に基づいて、モータ24の駆動を制御する。そして、エンコーダ25は、位置検出部2が散乱光を検出している方向を示す信号を制御部19bへ出力する。
ズームレンズ31は、測定対象物が反射する散乱光を拡大し、当該散乱光を位置検出部2に入射させる。ズームレンズ31が散乱光を拡大する拡大率は、制御部19bによって調整される。なお、集光レンズ3を用いて、上記ズーム機能を集光レンズ3で実現してもかまわない。例えば、集光レンズ3と位置検出部2との距離を変化させることによって集光レンズ3の焦点距離が変化する。つまり、集光レンズ3と位置検出部2との距離を長く変化させることによって集光レンズ3の焦点距離が長くなり、散乱光が拡大して位置検出部2に入射して、位置検出部2の測定分解能が高くなる。このように、集光レンズ3の位置を調整することによって上記ズーム機能を実現され、この場合、別のズームレンズ31は不要となる。
制御部19bは、上述した制御部19aの機能に加えて、位置検出部2が散乱光を検出する方向を変化させる機能、ズームレンズ31のズーム機能を調整する機能、およびフォトダイオード40へ入射する散乱光を用いた時間遅れ法による距離算出機能を備えている。以下、図20を用いて、制御部19bの動作の一例を説明する。なお、図20に示すフローチャートの各ステップは、制御部19bが所定のプログラムを実行することによって行われる。なお、これらの処理を実行するためのプログラムは、例えば、制御部19bに設けられた記憶領域に予め格納されており、制御部19bの電源がそれぞれオンになったときに制御部19bによって実行される。
図20において、制御部19bは、ポリゴンミラー10を回転させながらLD11〜LD14を順次発光させる(ステップS51)。そして、フォトダイオード40からの信号に基づいて、外部からの戻り光があったか否かを判断する(ステップS52)。そして、制御部19bは、戻り光があった場合、次のステップS53に処理を進める。一方、制御部19bは、戻り光がない場合、次のステップS54に処理を進める。
ステップS53において、制御部19bは、LD11〜LD14の何れかがレーザ光を発光してからフォトダイオード40が戻り光を検出するまでの時間差に基づいて、当該レーザ光が照射されたスポットSPにおける測定対象物までの距離を算出する。なお、上記ステップS53で算出される距離は、時間遅れ法による算出であるために測定分解能が低い(例えば、数十mm)状態となっており、制御部19bは算出された距離を概算距離(粗距離)として取り扱う。そして、制御部19bは、算出した距離を戻り光を検出したスポットSPに対応させて所定の記憶領域に記憶して、次のステップS54に処理を進める。
ステップS54において、制御部19bは、全走査範囲に対するレーザ光の照射が終了したか否かを判断する。そして、全走査範囲に対する照射が終了した場合、次のステップS55に処理を進める。一方、制御部19bは、全走査範囲に対する照射が終了していない場合、上記ステップS51に戻って処理を繰り返す。
ステップS55において、制御部19bは、上記ステップS53で算出されたスポットSP毎の距離に基づいて、上記走査範囲内における注目領域を選定して、処置を次のステップに進める。ここで、注目領域とは、上記走査範囲内において、さらに詳細な距離の算出を行いたい領域(拡大測定したい領域)であり、測定対象物が存在する領域や測定対象物の表面で形状が複雑な一部の表面領域等が選定される。注目領域の選定は、所定のアルゴリズムに基づいた方式でよく、例えば算出された距離の平均値や中央値を示すスポットSPが含まれるように注目領域を設定したり、隣接するスポットSPにおいてそれぞれ算出された距離差が閾値以上となる領域を拡大するように注目領域を設定したり、距離が算出されたスポットSPを全て含むように注目領域を設定したりする。
次に、制御部19bは、エンコーダ25から得られる信号に基づいてモータドライバ26を制御して、位置検出部2が散乱光を検出する方向を上記ステップS55で選定した注目領域の方向へ変化させる(ステップS56)。例えば、図19に示すように、制御部19bは、位置検出部2が受光する方向が上記ステップS55で選定した注目領域の方向となるように、受光方向調整軸を中心として位置検出部2の受光方向を調整する。次に、制御部19bは、ズームレンズ31の位置を調整して、上記ステップS55で選定した注目領域に対する位置検出部2の検出精度を上げる(ステップS57)。例えば、図19に示すように、制御部19bは、位置検出部2上で集光する散乱光の光点位置の移動量が、光照射ユニット1と注目領域内の測定対象物との距離や注目領域内の測定対象物の形状や表面の凹凸等に応じて拡大するように、ズームレンズ31の位置を調整する。つまり、制御
部19bは、スポットSPにおける距離変化に応じて移動する上記光点位置の移動量が、注目領域内において拡大されるようにズームレンズ31の位置を調整する。そして、制御部19bは、次のステップに処理を進める。
次に、制御部19bは、ポリゴンミラー10を回転させながらLD11〜LD14を順次発光させる(ステップS58)。そして、制御部19bは、位置検出部2から得られた光点位置を示す情報に基づいて、上記ステップS58でレーザ光が照射されたスポットSPにおける測定対象物までの距離を算出して、他の装置へ当該距離を示すデータを出力し(ステップS59)、次のステップに処理を進める。なお、上記ステップS59における距離算出処理においては、三角測距を検出原理とした方式を利用した位置検出部2からの情報を用いていることに加え、注目領域に対して拡大された処理となっている。したがって、上記ステップS53と比較して相対的に高い測定分解能で測定対象物までの距離を算出できるとともに、さらに詳細な測定対象物の形状や表面の凹凸量を測定することも可能となる。
次に、制御部19bは、全注目領域に対するレーザ光の照射が終了したか否かを判断する(ステップS60)。そして、全注目範囲に対する照射が終了した場合、当該フローチャートによる処理を終了する。一方、制御部19bは、全注目範囲に対する照射が終了していない場合、上記ステップS58に戻って処理を繰り返す。
なお、上述した説明では、位置検出部2にズーム機能および受光方向調整機能を付与して、注目領域内に対する精密な測定を実現しているが、他の構成で位置検出部2にズーム機能を付与してもかまわない。以下、図21および図22を参照して、位置検出部2のズーム機能における他の例について説明する。なお、図21は、位置検出部2に付与するズーム機能の他の例を示す概略構造図である。図22は、位置検出部2の測定エリアと注目領域との関係を説明するための上面図である。
図21において、ズーム機能の他の例では、位置検出部2およびズームレンズ31の他に、プリズム32および絞り33を備えている。ここで、図19等を用いて説明したズーム機能では、ズームレンズ31の焦点距離を長くする、すなわちズームレンズ31と位置検出部2との距離を長くすることによって、位置検出部2の測定分解能を高くしている。したがって、ズームレンズ31の焦点距離が長くなった状態でもその受光面積を確保する必要があるため、位置検出部2の受光面積(ディテクタ)が大きくなってしまう。ズーム機能の他の例では、プリズム32および絞り33を備えることによって、位置検出部2の受光面積を大きくすることなくズーム機能を付与することができる。
具体的には、最も測定対象物側となるズームレンズ31の外側に、ズームレンズ31の光軸を中心に開口する絞り33を設ける。これによって、測定対象物の散乱光は、絞り33を介してズームレンズ31に入射する。また、ズームレンズ31と位置検出部2との間に、一対のプリズム32を設ける。プリズム32は、ズームレンズ31の光軸を中心に所定の間隙を開けて左右に配置される。そして、プリズム32の上記間隙を通過して直接位置検出部2が受光する外部領域を領域Bとする。また、一対のプリズム32でそれぞれ進行方向が変化する領域Bの両側の領域を領域Aおよび領域Cとする。
ここで、図21に示すように、プリズム32は、入射する光の進行方向を内側(間隙側)へ曲がるように形成されている。これによって、領域Aから絞り33を介して入射する散乱光は、ズームレンズ31を介してプリズム32の一方で進行方向が内側へ曲げられて、領域Bから受光する位置検出部2の受光面と同じ受光面に入射する。つまり、領域Bからの散乱光を受光するための位置検出部2の受光面(ディテクタ)で、領域Aからの散乱光も受光することができる。同様に、領域Cから絞り33を介して入射する散乱光も、ズ
ームレンズ31を介してプリズム32の他方で進行方向が内側へ曲げられて、領域Bから受光する位置検出部2の受光面と同じ受光面に入射する。つまり、領域Bからの散乱光を受光するための位置検出部2の受光面(ディテクタ)で、領域Cからの散乱光も受光することができる。このように、ズームレンズ31によって焦点距離が長くなったとしても、内側に光の進行方向を変化させる一対のプリズム32をズームレンズ31と位置検出部2との間に設置することによって、位置検出部2の受光面積を大きくすることなく、位置検出部2の測定分解能を高くすることができる。なお、領域Bと領域Aとは、一部が重複していてもかまわない。また、領域Bと領域Cとは、一部が重複していてもかまわない。
また、図22に示すように、位置検出部2は、領域A〜Cそれぞれからの散乱光を受光することができる。具体的には、領域Aに注目領域αが設定されても、領域Bに注目領域βが設定されても、領域Cに注目領域γが設定されても、それらに注目領域α〜γに存在する測定対象物が反射する散乱光を位置検出部2によって受光される。つまり、図19を用いて説明した位置検出部の受光方向調整機能を備えていなくても測定分解能を高くすることができる。このように、ズーム機能の他の例では、位置検出部2の受光面積を大きくすることなくズーム機能を実現しながら、位置検出部2の受光方向調整機能も不要となる。
次に、上記ズーム機能の他の例を用いた処理動作について説明する。なお、当該ズーム機能の他の例を用いた処理動作は、図20を用いて説明したフローチャートにおいてステップS56の動作が不要となり、ステップS51〜ステップS55までの処理動作は同様である。したがって、図20を参照して、上記ズーム機能の他の例を用いたステップS57以降の処理動作について説明する。また、上記ズーム機能の他の例を制御する機能を備えた制御部を、制御部19cとして説明する。制御部19cは、上述した制御部19aの機能に加えて、図21に示したズームレンズ31のズーム機能を調整する機能、フォトダイオード40へ入射する散乱光を用いた時間遅れ法による距離算出機能、および散乱光を反射した位置が領域A〜Cの何れかを判定する機能を備えている。
図20において、制御部19cは、上記ステップS55において注目領域を選定した後、ズームレンズ31の位置を調整して、上記ステップS55で選定した注目領域に対する位置検出部2の検出精度を上げる(ステップS57)。このとき、図22を用いて説明したように、位置検出部2は、領域A〜Cからの散乱光を受光でき、ズームレンズ31の位置を調整することによって領域A〜Cの検出精度が同時に変化することになる。したがって、制御部19cは、上記ステップS55で選定した注目領域が領域A〜Cの何れに含まれているのか判定し、当該注目領域が含まれている領域に着目してズームレンズ31の位置を調整する。そして、制御部19cは、次のステップに処理を進める。
次に、制御部19cは、ポリゴンミラー10を回転させながらLD11〜LD14を順次発光させる(ステップS58)。そして、制御部19cは、位置検出部2から得られた光点位置を示す情報に基づいて、上記ステップS58でレーザ光が照射されたスポットSPにおける測定対象物までの距離を算出して、他の装置へ当該距離を示すデータを出力し(ステップS59)、次のステップに処理を進める。ここで、制御部19cは、上記ステップS53で測定対象物までの概算距離を算出している。また、上記ステップS57において、現在の注目領域が領域A〜Cのうちどの領域に含まれているのかも判定されている。したがって、制御部19cは、ステップS59で位置検出部2が得た光点位置が、領域A〜Cのうちどの領域から反射した散乱光なのか判断することが可能となる。そして、上記ステップS59における距離算出処理においては、三角測距を検出原理とした方式を利用した位置検出部2からの情報を用いていることに加え、注目領域に対して拡大された処理となっている。したがって、上記ステップS53と比較して相対的に高い測定分解能で測定対象物までの距離を算出できるとともに、さらに詳細な測定対象物の形状や表面の凹
凸量を測定することも可能となる。
次に、制御部19cは、全注目領域に対するレーザ光の照射が終了したか否かを判断する(ステップS60)。そして、全注目範囲に対する照射が終了した場合、当該フローチャートによる処理を終了する。一方、制御部19bは、全注目範囲に対する照射が終了していない場合、上記ステップS58に戻って処理を繰り返す。
このように、第2の実施形態に係る視覚装置によれば、LD11〜LD14の発光タイミングとフォトダイオード40への入射タイミングとの時間差を検出することによって、測定対象物までの距離を求める時間遅れ法によって、測定対象物までの概算距離を算出する。そして、当該概算測定結果に基づいて注目領域を設定して、当該注目領域内に対する精密な測定を行う。このように、2段階の距離算出を行うことによって、広範囲に対する測定対象物検出と詳細な距離測定とを両立することができる。
なお、第1の実施形態で説明した各種変形例は、第2の実施形態に係る視覚装置にもそれぞれ適用可能であることは言うまでもない。
また、上述した第1の実施形態および第2の実施形態に係る視覚装置は、その側面に反射面が形成されたポリゴンミラーを備えているが、レーザ光を反射する他の光学部品を用いてもかまわない。例えば、軸にミラーを取り付け、所定の電気信号を与えることによってミラーの回転角を変化させる偏光器(ガルバノミラー)を、ポリゴンミラーの代わりに用いてもかまわない。
また、上述した第1の実施形態および第2の実施形態に係る視覚装置は、位置検出部2としてPSD(位置検出素子)で構成される例を用いたが、他の方式で散乱光の光点位置を検出してもかまわない。例えば、CCD(Charge Coupled Device;電荷転送素子)やCMOS(Complementary Metal Oxide
Semi−conductor;相補性金属酸化膜半導体)等を用いて、散乱光の光点位置を検出してもかまわない。
また、第1の実施形態および第2の実施形態に係る視覚装置は、典型的にはマシンビジョンシステムやマニピュレータ等に用いられるが、他の用途に用いられてもかまわない。例えば、自動車等の移動体の前方や周辺を監視するセンサや、測定対象物の表面形状を3次元測定する3次元スキャナ等に用いられてもかまわない。
本発明に係る視覚装置は、高い分解能および処理の高速化を実現でき、マシンビジョンシステム、マニピュレータ、移動体の周辺監視センサ、3次元スキャナ等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る視覚装置の全体構成の一例を示す概要図 図1の光照射ユニット1の構成の一例を示す概要図 図1の光照射ユニット1の構成の一例を側面方向から見た図 図1の視覚装置の構成の一例を示すブロック図 図2のLD11〜LD14がそれぞれ発光するタイミングの一例を示す図 図2のLD11〜LD14がそれぞれ発光することによって照射されるスポットSPの位置の一例を示す図 第1の実施形態に係る視覚装置によって照射されるスポットSPの配置例を示す図 従来方式によるスポットの配置例を示す図 第i面が回転軸に対して傾斜角度θiだけ傾斜して形成されているポリゴンミラー10の一例を示す図 ポリゴンミラー10の第1面〜第n面でそれぞれ反射するレーザ光のスポットSPの一例を示す図 ポリゴンミラー10の第1面〜第n面でそれぞれ反射するレーザ光のスポットSPの他の例を示す図 主走査方向に列設されたLD11〜LD14を備える光照射ユニット1の構成の一例を示す概要図 主走査方向に列設されたLD11〜LD14を備える光照射ユニット1の構成の一例を上面方向から見た図 主走査方向に列設されたLD11〜LD14がそれぞれ発光することによって照射されるスポットSPの位置の一例を示す図 ポリゴンミラー10の第1面〜第n面でそれぞれ反射するレーザ光のスポットSPの一例を示す図 斜め格子状に並設された複数のLDの配置位置の構成の一例を示す概要図 LD11とポリゴンミラー10との間に偏光フィルタ104aおよびミラー105aを設けた光学系の一例を示す図 本発明の第2の実施形態に係る視覚装置に含まれる光照射ユニット1の構成の一例を示す概要図 図17の視覚装置の構成の一例を示すブロック図 位置検出部2に付与されるズーム機能および受光方向調整機能を説明するための上面図 図17の視覚装置の動作の一例を示すフローチャート 位置検出部2に付与するズーム機能の他の例を示す概略構造図 位置検出部2の測定エリアと注目領域との関係を説明するための上面図
符号の説明
1…光照射ユニット
10…ポリゴンミラー
11〜14…LD
15〜18…LDドライバ
19…制御部
21…アナログ信号処理回路
22、23…AD
24、101…モータ
25、103…エンコーダ
26、102…モータドライバ
104…偏光フィルタ
105…ミラー
2…位置検出部
3…集光レンズ
31…ズームレンズ
32…プリズム
33…絞り
40…フォトダイオード
41…ハーフミラー

Claims (9)

  1. 物体に対して照射した光の反射光を受光することによって当該物体との距離を測定する視覚装置であって、
    光源と、
    前記光源から発せられる光を反射する反射面の方向を変化させることによって、当該光が照射する方向を主走査方向に走査移動させる光学素子と、
    前記光学素子が照射した光が物体に照射された場合、当該物体の表面で反射した散乱光の少なくとも一部を受光する受光部とを備え、
    前記光源は、
    互いに離間して設けられ、前記光学素子が有する反射面に向けてそれぞれ光を発する複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子のうち1つを順次発光させる発光制御部とを含み、
    前記光学素子は、前記主走査方向に垂直な副走査方向に設けられた回転軸を中心として前記反射面となる第1〜第nの側面(nは任意の整数)を有し、当該回転軸を中心に前記主走査方向に回転することによって前記反射面の方向を変化させるポリゴンミラーであり、
    前記ポリゴンミラーが有する前記第1〜第nの側面は、前記回転軸に対してそれぞれ異なる傾斜角度を有しており、
    第i−1の側面で光を反射させて走査する領域に対し、前記第i−1の側面に隣接する第iの側面(i=2〜n)で光を反射させて走査する領域を、前記副走査方向に順次ずらして形成するべく、隣接する第i−1の側面と第iの側面との傾斜角度差が一定である、視覚装置。
  2. 前記複数の発光素子は、それぞれ前記主走査方向に垂直な前記副走査方向に互いに離間して列設される、請求項1に記載の視覚装置。
  3. 前記複数の発光素子は、それぞれ前記主走査方向に互いに離間して列設される、請求項1に記載の視覚装置。
  4. 前記複数の発光素子は、それぞれ斜め格子状に互いに離間して並設される、請求項1に記載の視覚装置。
  5. 前記複数の発光素子と前記光学素子との間に設けられ、それぞれ当該発光素子から出射される光を2つの直交する偏光成分に分離して当該光学素子の反射面に入射させる偏光部を、さらに備え、
    前記受光部は、前記偏光部で分離される2つの偏光成分をそれぞれ別に受光する2つの受光素子を含む、請求項1に記載の視覚装置。
  6. 前記受光部は、
    集光レンズと、
    前記集光レンズを介して集光する前記散乱光の光点位置を検出する位置検出部とを含み、
    前記視覚装置は、前記位置検出部が検出した光点位置および前記光学素子が照射した光の位置とに基づいて、当該光の位置における物体までの距離を算出する距離算出部を、さらに備える、請求項1に記載の視覚装置。
  7. 前記受光部は、前記散乱光を拡大して前記位置検出部で集光するまでの焦点距離を長くするズーム機構を、さらに含む、請求項6に記載の視覚装置。
  8. 前記光学素子が照射した光が物体に照射された場合、物体の表面で反射して当該光学素子へ戻る光を検出する戻り光検出部と、
    前記光学素子が照射した光の位置と前記光源が光を発してから前記戻り光検出部が前記
    光学素子へ戻る光を検出するまでの時間とに基づいて、当該光の位置における物体までの概算距離を算出する概算距離測定部と、
    前記概算距離測定部が算出した光の位置毎の概算処理に応じて、前記位置検出部が光点位置の検出対象とする散乱光の反射範囲を選定する範囲選定部と、
    前記範囲選定部が選定した反射範囲に応じて、前記集光レンズが散乱光を集光する集光方向および前記ズーム機能の拡大率を設定し、当該集光方向および拡大率に基づいて前記受光部の方向を変化させて前記ズーム機能の焦点距離を変化させる受光制御部とを、さらに備える、請求項7に記載の視覚装置。
  9. 前記複数の発光素子は、互いに等間隔で離間し、それぞれ発する光が前記光学素子の反射面上または近傍で集束する位置に設けられる、請求項1に記載の視覚装置。
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