JP5365671B2 - 面発光体 - Google Patents

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Description

この発明は、面発光素子を備えた面発光体に係り、この面発光体から出射される光の正面輝度を大きく向上させるようにした点に特徴を有するものである。
近年、情報機器の多様化等にともなって、消費電力が少なく、容積が小さい面発光素子のニーズが高まり、このような面発光素子の一つとしてエレクトロルミネッセンス素子(以下、EL素子と略す。)が注目されている。
そして、このようなEL素子は、使用する材料によって無機EL素子と有機EL素子とに大別される。
ここで、無機EL素子は、一般に発光部に高電界を作用させ、電子をこの高電界中で加速して発光中心に衝突させ、これにより発光中心を励起させて発光させるようになっている。一方、有機EL素子は、電子注入電極とホール注入電極とからそれぞれ電子とホールとを発光層内に注入し、このように注入された電子とホールとを発光層内で結合させて、有機材料を励起状態にし、この有機材料が励起状態から基底状態に戻るときに発光するようになっており、無機EL素子に比べて、低い電圧で駆動できるという利点がある。
また、有機EL素子の場合には、発光材料を選択することによって適当な色彩に発光する発光素子を得ることができ、また発光材料を適当に組み合わせることによって白色光を得ることもでき、液晶表示素子等のバックライトとして利用することも期待されている。
ここで、液晶表示素子等のバックライトとして利用する場合、一般に2000〜4000cd/m2程度の正面輝度が必要になるが、上記のようなEL素子等の面発光素子を発光させた場合、発光された光は様々な方向に進行し、面発光素子の出射面等において全反射して面発光素子の内部に閉じ込められる光も多く存在し、充分な正面輝度を得ることが困難であり、特に、有機EL素子の場合においては、充分な発光寿命が得られるようにするためには、1000〜1500cd/m2程度の正面輝度しか得られないという問題があった。
そして、従来においては、有機EL素子等の面発光素子を発光させた場合において、その内部に閉じ込められる光を取り出して、その正面輝度を向上させるために、面発光素子の出射面に微小な凹凸を設けるようにしたもの(例えば、特許文献1参照。)や、面発光素子の出射面に凹凸が設けられた平面部材を表面に凹凸が現れるようにして取り付けたものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、上記のように面発光素子の出射面に微小な凹凸を設けるようにしたり、面発光素子の出射面に凹凸が設けられた平面部材を表面に凹凸が現れるようにして取り付けるようにした場合、表面における凹凸によって光が散乱され、依然として正面輝度を充分に向上させることができないという問題があった。
特開平9−63767号公報 特開平5−45505号公報
この発明は面発光素子を備えた面発光体において、この面発光体から出射される光の正面輝度を大きく向上させることを課題とするものである。
この発明に係る面発光体においては、上記のような課題を解決するため、面発光素子の出射面に、少なくとも片面に凹凸が設けられた調光シートが取り付けられてなる面発光体において、上記の調光シートの片面に設けられた凹凸における凸部を面発光素子の出射面に向けて収縮させ、この収縮した凸部の先端面を上記の面発光素子の出射面に接着させると共に、この調光シートの凸部と面発光素子の出射面との間に形成される空間部に、屈折率が上記の調光シートの屈折率より低い透明材料を充填させて構成し、上記の調光シートは、先端側が収縮した円錐台状の凸部の周辺部を正方形状又は正六角形状に切断したものが連続して形成された形状を有し、上記の先端面に向けて収縮するように傾斜した面を有する凸部における頂角をθ、上記の調光シートの屈折率をnとした場合に、(1/n−0.35)<sinθ<(1/n+0.3)の条件を満たすと共に、上記の凸部の高さをh、凸部のピッチをpとした場合に、0.28p≦h≦1.1pの条件を満たすようにした。
ここで、この発明の面発光体のように、上記調光シートにおいて、上記の先端面に向けて収縮するように傾斜した面を有する凸部における頂角をθ、上記の調光シートの屈折率をnとした場合に、(1/n−0.35)<sinθ<(1/n+0.3)の条件を満たすようにすると、上記の調光シートから出射される光の強度が高められるようになり、さらに1/n<sinθ<(1/n+0.25)の条件を満たすようにすることがより好ましい。
また、上記の凸部の高さをh、凸部のピッチをpとした場合に、この凸部の高さhが低すぎると、調光シートを設けない場合に面発光素子の出射面において全反射される光がこの調光シートの内部に導かれたとしても、この光が凸部の傾斜面にあたらずに、調光シートの出射面において全反射されて戻されるようになる一方、この凸部の高さhが高くなりすぎると、この凸部の傾斜面において光の反射に利用されない部分が生じると共に、凸部のピッチが同じ場合、面発光素子の出射面に接着される凸部の先端面の面積が小さくなって、調光シートの内部に導かれる光の量が少なくなる。このため、この発明の面発光体においては、上記のように凸部の高さhが凸部のピッチpに対して0.28p≦h≦1.1pの条件を満たすようにした
また、この発明の面発光体において、上記の面発光素子としては、例えば、透明電極が設けられた透明基板と対向電極との間にエレクトロルミネッセンス層を有し、上記の透明基板の出射面から光を面状に発するようにしたものを用いることができる。
また、この調光シートの凸部と面発光素子の出射面との間に形成される空間部に充填させる屈折率が調光シートの屈折率より低い上記の透明材料としては、例えば空気が挙げられる。
また、この面発光体において、面発光素子の出射面に調光シートの凸部を接着させるにあたっては、面発光素子の出射面から出射される光が調光シートの凸部に適切に導かれるようにするため、透光性の高い適切な接着剤で接着させることが好ましい。
また、上記の面発光体においては、上記の面発光素子の出射面に接着させる凸部が設けられた調光シートの面と反対側における調光シートの出射面に凹凸を設けることができる。
さらに、上記の面発光体においては、上記の面発光素子の出射面に接着させる凸部が設けられた調光シートの面と反対側における調光シートの出射面に、凹凸を有する第2の調光シートをその凹凸が上記の調光シートの出射面と反対側に位置するように設けることができる。なお、第2の調光シートをその凹凸が上記の調光シートの出射面と反対側に位置するように設けるにあたっては、第2の調光シートを上記の調光シートの出射面に接着させる他、この第2の調光シートを上記の調光シートの出射面に単に載置させるようにしたり、上記の調光シートの出射面と僅かな間隔を介するようにして設けることもできる。
また、上記のように第2の調光シートを調光シートの出射面に設けるにあたっては、上記の調光シートにおける凹凸のピッチと第2の調光シートにおける凹凸のピッチとを一致させることが好ましい。
そして、上記の面発光体を使用するにあたっては、この面発光体を表示素子のバックライトとして用いるようにしたり、また上記の面発光体における面発光素子を平面状にマトリックスに配置させて、複数の画素を備える表示素子として用いるようにすることができる。
この発明における面発光体のように、面発光素子において発光された光を出射させる面発光素子の出射面に調光シートを取り付けるにあたり、調光シートの片面に設けられた凹凸における凸部を面発光素子の出射面に向けて収縮させ、この収縮した凸部の先端面を面発光素子の出射面に接着させると共に、調光シートの凸部と面発光素子の出射面との間に形成される空間部に、屈折率が上記の調光シートの屈折率より低い透光性材料を充填させると、調光シートを設けない場合には面発光素子の出射面において全反射される光が、光板の凸部の先端面が接着された部分において反射されずに、この調光シート内に導かれるようになる。
そして、このように調光シート内に導かれた光の多くは、面発光素子の出射面に向けて収縮した凸部と空間部との界面において全反射され、この全反射された光が調光シートの出射面に導かれて出射されるようになる。
また、この発明における面発光体のように、上記の調光シートとして、先端側が収縮した円錐台状の凸部の周辺部を正方形状又は正六角形状に切断したものが連続して形成された形状を有するものを用いると、円錐台状の凸部を単に並べて設けた調光シートのように凸部と凸部との間に平面部が存在するということがなく、光の取り出し効果が向上されるようになる。
この結果、この発明における面発光体においては、上記の調光シートを通して出射される光の正面及び正面から±30°の範囲における正面輝度が大きく向上する。
参考形態1の面発光体において使用した調光シートの出射面と反対側の平面図及び側面図である。 上記の参考形態1に係る面発光体を示した概略側面図である。 上記の参考形態1に係る面発光体の部分拡大説明図である。 参考形態2の面発光体において使用した調光シートの出射面と反対側の平面図及び側面図である。 上記の参考形態2に係る面発光体を示した概略側面図である。 上記の参考形態2に係る面発光体の部分拡大説明図である。 参考形態3の面発光体において使用した調光シートの出射面側の平面図及び側面図である。 上記の参考形態3に係る面発光体を示した概略側面図である。 上記の参考形態3において使用する調光シートの変更例を示した側面図である。 参考形態4の面発光体において使用した第2の調光シートの斜視図である。 上記の参考形態4に係る面発光体を示した概略側面図である。 参考形態5の面発光体において使用した調光シートの出射面と反対側の平面図及び側面図である。 上記の参考形態5に係る面発光体を示した概略側面図である。 上記の参考形態5において使用する調光シートの変更例における出射面と反対側の平面図及び側面図である。 この発明の実施形態1の面発光体において使用した調光シートの出射面と反対側の平面図及び側面図である。 上記の実施形態1に係る面発光体を示した概略側面図である。 上記の参考形態1〜5において、調光シートの出射面と反対側の面に設ける凸部を変更させた調光シートの第1の変更例を示した側面図である。 上記の参考形態1〜5において、調光シートの出射面と反対側の面に設ける凸部を変更させた調光シートの第2の変更例を示した斜視図である。 参考形態6の面発光体において使用した調光シートの出射面と反対側の平面図及び側面図である。 上記の参考形態6に係る面発光体の部分拡大説明図である。 参考形態7の面発光体において使用した調光シートの出射面と反対側の平面図及び側面図である。 参考形態8に係る表示装置の概略断面説明図である。 参考形態9に係る表示装置の概略断面説明図である。 比較例1の面発光体の側面図である。 比較例2の面発光体の側面図である。 比較例1の面発光体の配光特性を示した図である。 比較例2の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例1の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例2の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例3の面発光体の配光特性を示した図である。 比較例4の面発光体の配光特性を示した図である。 比較例5の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例4の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例5の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例6の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例7の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例8の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例9の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例10の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例11の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例12の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例13の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例14の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例15の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例16の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例17の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例18の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例19の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例20の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例21の面発光体の配光特性を示した図である。 参考例22の面発光体の配光特性を示した図である。 実施例1の面発光体の配光特性を示した図である。 実施例2の面発光体の配光特性を示した図である。 前記の参考形態5の面発光体において使用する調光シートの第2の変更例における出射面と反対側の平面図である。 前記の実施形態1の面発光体において使用する調光シートの変更例における出射面と反対側の平面図である。
次に、この発明の実施形態に係る面発光体を、参考形態に係る面発光体と合わせて添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、この発明に係る面発光体は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
(参考形態1)
参考形態1においては、調光シートとして、図1(A),(B)に示すように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した四角錘台状の凸部12が縦横に連続して形成されたプリズムアレイシート10Aを用いるようにした。なお、本明細書において、凸部12の先端側が収縮するとは、プリズムアレイシート10Aから遠ざかるにつれて徐々に小さくなるように凸部12が形成されていることを意味し、図1(B)及び後述する図11の例では、下すぼみの形状になっていることを意味する。
そして、この参考形態1の面発光体においては、図2に示すように、透明電極22が設けられた透明基板21の面に有機EL層23と対向電極24とが設けられた有機EL素子からなる面発光素子20を用い、この面発光素子20において発光された光を出射させる透明基板21の出射面21aに、上記のプリズムアレイシート10Aにおける四角錘台状になった凸部12の先端面12aを接着させるようにした。
このように面発光素子20の出射面21aに、プリズムアレイシート10Aにおける四角錘台状になった凸部12の先端面12aを接着させると、プリズムアレイシート10Aの凸部12が面発光素子20の出射面21aに向けて収縮した形状になると共に、このプリズムアレイシート10Aの凸部12と面発光素子20の出射面21aとの間の空間部13にはプリズムアレイシート10Aの屈折率より低い透光性材料の空気が充填されるようになる。なお、プリズムアレイシート10Aより屈折率の低い透光性材料として空気を充填する場合は、液体を用いる場合のように厳重に封止する必要がなく、また大気中で面発光体を製造するだけで特別な工程を設けることなく、空気を充填させることができる点で好ましい材料である。
そして、このように面発光素子20の出射面21aにプリズムアレイシート10Aにおける四角錘台状になった凸部12の先端面12aを接着させて、上記の面発光素子20を発光させると、図3に示すように、調光シートを設けない場合には面発光素子20の出射面21aにおいて全反射される光が、プリズムアレイシート10Aの凸部12の先端面12aが接着された部分においては、全反射されずにこのプリズムアレイシート10A内に導かれるようになる。
そして、このようにプリズムアレイシート10A内に導かれた光の多くは、面発光素子20の出射面21aに向けて収縮した凸部12と空間部13との界面である凸部12の傾斜面12bにおいて反射され、この反射された光がプリズムアレイシート10Aの出射面14に導かれて出射されるようになる。また、図3に示すように、プリズムアレイシート10Aの凸部12の先端面12aが接着されていない出射面21aの部分から出射される光であっても、出射面21aから垂直方向に出射される光は、凸部12の傾斜面12bで進行方向が若干変更されるがプリズムアレイシート10Aの正面側に出射されるようになり、また出射面21aからプリズムアレイシート10Aにおける凸部12の傾斜面12bと直交するような方向に出射された光は、この傾斜面12bから凸部12内に導かれ、この凸部12の反対側の傾斜面12bで反射されてプリズムアレイシート10Aの正面側に出射されるようになる。
ここで、上記のように調光シートを設けない場合には面発光素子20の出射面21aにおいて全反射される光が、上記の凸部12の先端面12aからこのプリズムアレイシート10Aの内部に適切に導かれるようにするためには、このプリズムアレイシート10Aの屈折率と上記の面発光素子20の出射面21aにおける屈折率との差を0.2以内にすることが好ましい。
また、上記のようにプリズムアレイシート10Aに四角錘台状になった凸部12を設けるにあたり、この凸部12における傾斜面12b相互が交差する頂角θが大きくなって、上記の面発光素子20の出射面21aに対する凸部12の傾斜面12bの傾斜角度αが小さくなりすぎると、調光シートを設けない場合に面発光素子20の出射面21aにおいて全反射される光がこのプリズムアレイシート10Aの内部に導かれたとしても、この光が凸部12の傾斜面12bにあたらずに、プリズムアレイシート10Aの出射面14に導かれ、このプリズムアレイシート10Aの出射面14において全反射されて戻されるようになり、プリズムアレイシート10Aの出射面14から出射される光の強度が低下する。
一方、凸部12における傾斜面12b相互が交差する頂角θが小さくなって、面発光素子20の出射面21aに対する凸部12の傾斜面12bの傾斜角度αが大きくなりすぎると、上記のようにプリズムアレイシート10Aの内部に導かれた光が、この凸部12の傾斜面12bにおいて反射されずに、この凸部12を通過して空間部13に導かれ、さらにこの空間部13を通過して再度プリズムアレイシート10Aの内部に導かれるようになり、この光が上記のようにプリズムアレイシート10Aの出射面14において全反射されて戻されるようになり、プリズムアレイシート10Aの出射面14から出射される光の強度が低下する。
このため、前記のように凸部12における傾斜面12b相互が交差する頂角θは、このプリズムアレイシート10Aにおける波長550nmの光に対する屈折率をnとした場合に、(1/n−0.35)<sinθ<(1/n+0.3)の条件を満たすことが好ましく、さらに1/n<sinθ<(1/n+0.25)の条件を満たすようにすることがより好ましい。
また、上記の凸部12の高さhのとり得る範囲については、凸部12における上記の頂角θや凸部12のピッチpによっても変化するが、一般にこの凸部12の高さhが低すぎると、面発光素子20の出射面21aにおいて、調光シートを設けない場合に全反射される光がこのプリズムアレイシート10Aの内部に導かれたとしても、この光が凸部12の傾斜面12bにあたらずに、プリズムアレイシート10Aの出射面14に導かれ、このプリズムアレイシート10Aの出射面14において全反射されて戻されるようになる。一方、この凸部12の高さhが高くなりすぎると、この凸部12の傾斜面12bにおいて光の反射に利用されない部分が生じると共に、凸部12のピッチpが同じ場合、面発光素子20の出射面21aに接着される凸部12の先端面12aの面積が小さくなって、このプリズムアレイシート10Aの内部に導かれる光の量が少なくなる。このため、この凸部12の高さhは、凸部12のピッチpに対して、0.28p≦h≦1.1pの条件を満たすことが好ましい。
なお、この参考形態1の面発光体においては、面発光素子20として有機EL素子を用いるようにしたが、面発光素子20は面状に発光するものであればよく、無機EL素子等を用いることができるが、輝度の向上にまだ大きな改善が期待される有機EL素子を用いることが特に効果的である。
(参考形態2)
参考形態2においては、調光シートとして、図4(A),(B)に示すように、上記の参考形態1の場合と同様に、透光性基板11の片面に先端側が収縮した四角錘台状の凸部12を設ける一方、この凸部12を縦横方向にそれぞれ所要間隔を介して複数形成したプリズムアレイシート10Bを用いるようにした。
そして、この参考形態2の面発光体においても、図5に示すように、上記の参考形態1の場合と同様に、面発光素子20において発光された光を出射させる透明基板21の出射面21aに、上記のプリズムアレイシート10Bにおける四角錘台状になった凸部12の先端面12aを接着させるようにした。
このようにすると、この参考形態2の面発光体においても、図6に示すように、上記の参考形態1の面発光体と同様に、調光シートを設けない場合には、面発光素子20の出射面21aにおいて全反射される光が、プリズムアレイシート10Bの凸部12の先端面12aが接着された部分においては、全反射されずにこのプリズムアレイシート10Bの内部に導かれ、このようにプリズムアレイシート10Bの内部に導かれた光の多くは、面発光素子20の出射面21aに向けて収縮した凸部12の傾斜面12bにおいて反射され、この反射された光がプリズムアレイシート10Bの出射面14に導かれて出射されるようになる。
また、この参考形態2の面発光体においては、上記のプリズムアレイシート10Bにおける凸部12間に平坦面12cが形成され、この凸部12と面発光素子20の出射面21aとの間の空間部13を通して上記の平坦面12cに垂直に導かれた光は散乱することなく、プリズムアレイシート10B内に導かれてその出射面14からそのまま出射されるようになる。
ここで、上記のようにプリズムアレイシート10Bにおける凸部12を縦横方向にそれぞれ所要間隔を介して設けるにあたり、この凸部12間の間隔が狭くなって上記の平坦面12cの面積が小さくなると、凸部12間の空間部13に導かれた光が凸部12の傾斜面12bに導かれて散乱されやすくなる一方、凸部12間の間隔が大きくなって上記の平坦面12cの面積が大きくなると、プリズムアレイシート10Aの凸部12の先端面12aが面発光素子20の出射面21aに接着される面積が小さくなって、面発光素子20の出射面21aにおいて全反射される光が多くなる。このため、上記の凸部12の先端面12aに対する上記の平坦面12cの面積比を0.125〜8.0の範囲にすることが好ましい。
(参考形態3)
参考形態3においては、調光シートとして、図7(A),(B)に示すように、上記の参考形態1の場合と同様に、透光性基板11の片面に先端側が収縮した四角錘台状の凸部12を縦横に連続して形成すると共に、この凸部12が形成された面と反対側の出射面14に上記の四角錘台状の凸部12に対応するようにして、四角錘状になった凹部15を設けたプリズムアレイシート10Cを用いるようにした。
そして、この参考形態3の面発光体においても、図8に示すように、上記の参考形態1の場合と同様に、面発光素子20において発光された光を出射させる透明基板21の出射面21aに、上記のプリズムアレイシート10Cに設けた四角錘台状になった凸部12の先端面12aを接着させるようにした。
このようにすると、この参考形態3の面発光体においても、上記の参考形態1の面発光体と同様に、調光シートを設けない場合には面発光素子20の出射面21aにおいて全反射される光が、プリズムアレイシート10Cの凸部12の先端面12aが接着された部分においては、全反射されずにこのプリズムアレイシート10Cの内部に導かれ、このようにプリズムアレイシート10Cの内部に導かれた光の多くは、面発光素子20の出射面21aに向けて収縮した凸部12と空間部13との界面である凸部12の傾斜面12bにおいて反射され、この反射された光がプリズムアレイシート10Cの出射面14に導かれて出射されるようになる。
また、この参考形態3の面発光体においては、プリズムアレイシート10Cの出射面14に上記のような四角錘状になった凹部15を設けているため、このプリズムアレイシート10Cの出射面14において全反射される光も少なくなり、プリズムアレイシート10Cの出射面14から出射される光が増加する。
なお、この参考形態3のように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した四角錘台状の凸部12を縦横に連続して形成すると共に、この基板11の反対側の出射面14に、上記の四角錘台状の凸部12に対応するようにして四角錘状になった凹部15を設ける場合、四角錘台状の凸部12と反対側の出射面14における四角錘状になった凹部15とが対応した位置にあるようにしてもよいし、上記の四角錘台状の凸部12と出射面14における四角錘状になった凹部15との位置をずらせたり、四角錘状になった凹部15の配列を四角錘台状の凸部12の配列に対して傾斜させたりして、四角錘台状の凸部12と出射面14における四角錘状になった凹部15との位置が一致しないようにしてもよい。なお、前者の場合、後者に比べて輝度がやや向上する点で有利である。
また、上記のように四角錘台状の凸部12が縦横に連続して形成された面と反対側の出射面14に四角錘状になった凹部15を設ける場合において、上記の四角錘台状になった凸部12の高さに対する上記の基板11の最も薄い部分の厚みの比を0.2〜1.2の範囲にすることが好ましい。これは、基板11の厚みが厚くなりすぎると、前記のようにプリズムアレイシート10Cの四角錘台状になった凸部12の傾斜面12bにおいて反射された光が広がって、この四角錘台状になった凸部12と対応する凹部15以外の凹部15にも光が導かれて散乱し、プリズムアレイシート10Cの出射面14から出射される光の輝度が低下する一方、この基板11の厚みが薄くなりすぎると、プリズムアレイシート10Cの強度が低下するためである。
また、この参考形態3においては、プリズムアレイシート10Cとして、四角錘台状の凸部12が縦横に連続して形成された面と反対側の出射面14に四角錘状になった凹部15を設けたものを用いるようにしたが、反対側の出射面14に設ける凹凸は特にこのようなものに限定されず、図9に示すように、四角錘台状の凸部12が縦横に連続して形成された面と反対側の出射面14に四角錘状になった凸部16を設けたり、また図示していないが三角柱状になった凹部や凸部等を設けたりすることも可能である。なお、図9に示すように、四角錘台状の凸部12が縦横に連続して形成された面と反対側の出射面14に四角錘状になった凸部16を設ける場合は、四角錘台状の凸部12と出射面14の四角錘状になった凸部16とが対応する位置にあるようにしてもよいし、一致しない位置にあるようにしてもよいが、後者の方が前者より輝度がやや向上する点で有利である。
(参考形態4)
参考形態4においては、調光シートとして、前記の参考形態1の場合と同様に、図1(A),(B)に示すように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した四角錘台状の凸部12が縦横に連続して形成されたプリズムアレイシート10Aを用いると共に、第2の調光シートとして、図10に示すように、透光性基板31の片面に三角柱状になった凸部32が連続して設けられた第2のプリズムアレイシート30を用いるようにした。
そして、この参考形態4の面発光体においては、図11に示すように、上記の参考形態1の場合と同様にして、面発光素子20において発光された光を出射させる透明基板21の出射面21aに、上記のプリズムアレイシート10Aに設けた四角錘台状になった凸部12の先端面12aを接着させ、またこのプリズムアレイシート10Aの凸部12が設けられた面と反対側の出射面14の上に、上記の第2のプリズムアレイシート30における凸部32が反対側の上面側に位置するようにして、この第2のプリズムアレイシート30における透光性基板31を設けるようにした。
ここで、このように第2のプリズムアレイシート30における透光性基板31をプリズムアレイシート10Aの出射面14の上に設けるにあたっては、前記のように第2のプリズムアレイシート30における透光性基板31を上記のプリズムアレイシート10Aの出射面14に接着させる他、この第2のプリズムアレイシート30を上記のプリズムアレイシート10Aの出射面14に単に載置させるようにし、また上記のプリズムアレイシート10Aの出射面14と僅かな間隔を介するようにして設けることもできる。
そして、上記のように面発光素子20の出射面21aに接着させる凸部12と反対側におけるプリズムアレイシート10Aの出射面14の上に、第2のプリズムアレイシート30における凸部32が反対側の上面側に位置するようにして第2のプリズムアレイシート30を設けると、上記のプリズムアレイシート10Aの出射面14から傾斜して出射される光が、第2のプリズムアレイシート30における上記の凸部32により屈折されて正面側に集光され、この第2のプリズムアレイシート30を通して出射される光の正面輝度が向上する。
なお、この参考形態4においては、第2のプリズムアレイシート30として、透光性基板31の片面に三角柱状になった凸部32が連続して設けられたものを用いるようにしたが、透光性基板31の片面に設ける凹凸の形状は特にこのようなものに限定されず、図示していないが、角錐状、円錐状、角錐台状、円錐台状等の様々な形状になった凹凸を形成することも可能である。
また、上記のようにプリズムアレイシート10Aの出射面14の上に、第2のプリズムアレイシート30を設けるにあたっては、プリズムアレイシート10Aにおける凸部12のピッチと、第2のプリズムアレイシート30における凸部32のピッチとを一致させることが好ましい。
(参考形態5)
参考形態5においては、調光シートとして、図12(A),(B)に示すように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した円錘台状の凸部12相互が接触するようにして縦横に連続して形成されたプリズムアレイシート10Dを用いるようにした。
そして、この参考形態5の面発光体においても、図13に示すように、上記の参考形態1の場合と同様に、面発光素子20において発光された光を出射させる透明基板21の出射面21aに、上記のプリズムアレイシート10Dにおける円錘台状になった凸部12の先端面12aを接着させるようにした。
ここで、この参考形態5に示すように、プリズムアレイシート10Dに円錘台状になった凸部12を設けるようにすると、このプリズムアレイシート10Dを通して出射される光の正面輝度が更に大きく向上されるようになる。この詳細な理由については不明であるが、本発明者等の検討によれば、例えば、参考形態1に示すように凸部12が四角錘台状である場合、稜線方向の断面における稜線のなす頂角が、四角錘台状になった凸部12の並び方向の断面における頂角に比べて小さくなるため、正面輝度の向上に十分に寄与することができない出射光が生じるようになるが、この参考形態5のような円錘台状になった凸部12の場合、どの方向の断面においても頂角が一定であるため、四角錘台状になった凸部12の場合に生じていた正面輝度の向上に十分に寄与することができない出射光が生じなくなるためであると考えられる。
なお、この参考形態5の面発光体においては、プリズムアレイシート10Dとして透光性基板11の片面に上記の円錘台状の凸部12相互が接触するようにして設けたものを用いたが、図14(A),(B)に示すように、円錘台状の凸部12を縦横に所要間隔を介するようにして設けたものを用いることも可能である。
また、上記の参考形態5おける面発光体のように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した円錘台状の凸部12が設けられたプリズムアレイシート10Dを用いるにあたり、図54に示すプリズムアレイシート10Dのように、透光性基板11の片面に円錘台状の凸部12が六方最密の状態で接触するように設けたものを用いるようにすると、対角方向の接触面積と傾斜面12bの部分との比が適切な割合となり、上記のように凸部12を正方格子状に配置させたものに比べて、正面輝度を向上させる効果が10〜20%程度向上する。
なお、上記の参考形態1〜5においては、プリズムアレイシート10A〜10Dにおける透光性基板11の片面に、先端側が収縮した四角錘台状の凸部12や先端側が収縮した円錘台状の凸部12を設けるようにしたが、例えば、図17に示すように、半球の先端部を平坦にした凸部12を設けるようにしたり、図18に示すように、先端側が収縮した台形の柱状になった凸部12を設けるようにすることも可能である。
(実施形態1)
実施形態1においては、調光シートとして、図15(A),(B)に示すように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した円錘台状の凸部12の周辺部が切断されて正方形状になったものが縦横に連続して形成されたプリズムアレイシート10Eを用いるようにした。
そして、この実施形態1の面発光体においても、図16に示すように、上記の参考形態1の場合と同様に、面発光素子20において発光された光を出射させる透明基板21の出射面21aに、上記のプリズムアレイシート10Eにおける円錘台状になった凸部12の先端面12aを接着させるようにした。
また、この実施形態1における面発光体のように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した円錘台状の凸部12が設けられたプリズムアレイシート10Eを用いるにあたり、図55に示すプリズムアレイシート10Eのように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した円錘台状の凸部12の周辺部が切断されて正六画形状になったものが連続するようにして配置されたものを用いると、対角方向の接触面積と傾斜面12bの部分との比が適切な割合となり、上記のように凸部12を正方格子状に配置させたものに比べて、正面輝度を向上させる効果が10〜20%程度向上する。
(参考形態6)
参考形態6においては、調光シートとして、図19(A),(B)に示すように、透光性基板11の片面に先端側が拡開した四角錘台状の凸部17が縦横に所要間隔を介して複数形成されたプリズムアレイシート10Fを用いるようにした。なお、本明細書において、凸部の先端側が拡開するとは、プリズムアレイシートから遠ざかるにつれて徐々に大きくなるように凸部が形成されていることを意味し、図19(B)の例では、下広がりの形状になっていることを意味する。
そして、この参考形態6の面発光体においては、図20に示すように、面発光素子20において発光された光を出射させる面発光素子20の出射面21aに、上記のプリズムアレイシート10Fに設けた四角錘台状になった凸部17の広がった先端面17aを接着させると共に、この凸部17間の空間部13にこのプリズムアレイシート10Fよりも屈折率の高い透光性材料18を充填させるようにした。なお、このような屈折率の高い透光性材料18としては、例えばイマージョンオイル等を用いることができる。
そして、この参考形態6の面発光体において、上記の面発光素子20を発光させると、プリズムアレイシート10Fよりも屈折率の大きい透光性材料18が充填された空間部13が接触する面発光素子20の出射面21aにおいては、調光シートを設けない場合に面発光素子20の出射面21aにおいて全反射される光が全反射されずに、この屈折率の大きい透光性材料18が充填された空間部13内に導かれるようになる。
そして、このように屈折率の大きい透光性材料18が充填された空間部13内に導かれた光の多くは、屈折率の大きい透光性材料18が充填された空間部13と上記の面発光素子20の出射面21aに向けて拡開するように設けられた凸部17との界面である凸部17の傾斜面17bにおいて反射され、この反射された光が屈折率の大きい透光性材料18が充填された空間部13からプリズムアレイシート10Fの出射面14に導かれて出射されるようになる。
(参考形態7)
参考形態7においては、調光シートとして、図21(A),(B)に示すように、透光性基板11の片面に先端側が拡開した円錘台状の凸部17が縦横に所要間隔を介して複数形成されたプリズムアレイシート10Gを用いるようにした。
そして、この参考形態7の面発光体においては、上記の参考形態6における面発光体と同様に、面発光素子20において発光された光を出射させる面発光素子20の出射面21aに、上記のプリズムアレイシート10Gに設けた円錘台状になった凸部17の広がった先端面17aを接着させると共に、この凸部17間の空間部13にこのプリズムアレイシート10Gよりも屈折率の高い透光性材料18を充填させるようにした。
そして、この参考形態7の面発光体において、上記の面発光素子20を発光させると、上記の参考形態6の場合と同様に、プリズムアレイシート10Gよりも屈折率の大きい透光性材料18が充填された空間部13が接触する面発光素子20の出射面21aにおいては、調光シートを設けない場合に面発光素子20の出射面21aにおいて全反射される光が全反射されずに、この屈折率の大きい透光性材料18が充填された空間部13内に導かれるようになる。
そして、このように屈折率の大きい透光性材料18が充填された空間部13内に導かれた光の多くは、屈折率の大きい透光性材料18が充填された空間部13と上記の面発光素子20の出射面21aに向けて拡開するように設けられた凸部17との界面である凸部17の傾斜面17bにおいて反射され、この反射された光が屈折率の大きい透光性材料18が充填された空間部13からプリズムアレイシート10Fの出射面14に導かれて出射されるようになる。
なお、上記の参考形態6及び参考形態7の各面発光体においても、図示していないが、上記の先端側が広がった凸部17が形成された面と反対側の出射面14に凹凸を設けることは可能であり、また上記の透光性基板11の片面に設ける凸部17の形状も上記のようなものに限定されず、面発光素子20の出射面21aに向けて拡開した形状になっていればよい。
また、上記の実施形態1及び参考形態1〜7の各面発光体において、面発光素子20が周期的な構造を有する場合において、モアレの発生による輝度ムラを防止するために、上記の各集光体10A〜10Gに設ける凸部12,17のピッチを、面発光素子20が有する周期構造のピッチの1.2倍より大きくしたり、0.8倍より小さくしたり、また各集光体10A〜10Gに設ける凸部12,17のピッチをランダムにしたり、凸部12,17の配列方向を面発光素子20が有する周期構造の配列方向に対して傾斜させるようにすることが好ましい。
また、上記の実施形態1及び参考形態1〜7の各面発光体においては、凸部12,17が形成された透光性基板11の片面を、同じような屈折率をもつ透明な材料でコーティングすることが好ましい。このように凸部12,17が形成された透光性基板11の片面に上記のようなコーティングを施すと、加工時に凸部12,17が形成された透光性基板11の面に細かい傷などが発生していても、この傷などがコーティングによって補修され、傷などにより光の反射や透過に乱れが発生するのが防止されるようになると共に、このコーティングによって凸部12,17が形成された透光性基板11の片面が傷つくのも抑制されるようになる。
また、上記の実施形態1及び参考形態1〜7の各面発光体を照明光源として使用する場合、一般の照明光源に比べて、正面輝度が高くなる一方、45度方向以上の角度の方向の輝度はかなり弱くなるため、この参考形態1〜8の各面発光体を照明光源として使用した場合には、パソコンなどのモニターに照明光が写りこんで操作者がまぶしく感じるのを低減できる利点がある。
また、上記の実施形態1及び参考形態1〜7の各面発光体を、オフィスや家庭などの照明光源として使用する場合、その最表面に汚れ防止や傷防止のためのコーティングを施すことが好ましい。なお、この最表面が平面である場合には、蒸着や塗布などによって容易にコーティングを行うことができると共に、汚れを拭き取るなどのメンテナンス性も向上する。
また、図示していないが、I型蛍光管などの曲面状になった面発光素子に上記のように片面に凹凸が設けられたプリズムアレイシートの凸部を接着させた場合には、あらゆる方向に散乱されていた光を、曲面状になった面発光素子から放射状に出射させることができるようになり、10%程度明るい照明器具を提供できるようになる。
(参考形態8)
参考形態8は表示装置の参考形態を示し、この表示装置は、図22に示すように、前記の参考形態1における面発光体と液晶43を用いた表示素子40とで構成されており、上記の面発光体をバックライトとして使用するようにしている。
ここで、この参考形態8においては、上記の面発光体における有機EL層23を封止材25によって保護するようにしている。
また、上記の表示素子40においては、一対の透光性基板41,42の間に液晶43を封入させて周囲をシール材44によって封止させるようにすると共に、上記の一対の透光性基板41,42の対向する面において、一方の透光性基板41には連続した1つの大きな透明電極45を設ける一方、他方の透光性基板42には画素に対応して分離された透明な個別電極46を設けている。
そして、この参考形態8の表示装置においては、発光用電源回路26から上記の面発光体における面発光素子20に設けられた透明電極22と対向電極24との間に電圧を作用させて面発光素子20を発光させ、この面発光素子20の出射面21aから出射された光を上記のプリズムアレイシート10Aを通して上記の表示素子40に導くようにしている。
また、上記のようにプリズムアレイシート10Aを通して光が導かれる表示素子40においては、表示素子用駆動回路47によって適当な箇所における個別電極46を駆動させ、画素単位でスイッチングを行って画像を表示させるようにしている。
ここで、この参考形態8の表示装置においては、上記のように面発光素子20の出射面21aから出射された光を上記のプリズムアレイシート10Aを通して上記の表示素子40に導くようにしたため、正面輝度の高い光が表示素子40に導かれるようになり、輝度の高い良好な画像が表示されるようになる。
また、この参考形態8の表示装置においては、上記のように面発光素子20の出射面21aに設けられた上記のプリズムアレイシート10Aを上記の表示素子40に直接接着させることも可能であり、表示装置をコンパクトに構成することもできるようになる。
(参考形態9)
参考形態9は他の参考形態の表示装置を示し、この表示装置においては、図23に示すように、前記の参考形態1における面発光体において、上記の面発光素子20における有機EL層23を封止材25によって保護すると共に、面発光素子20における透明電極22と有機EL層23を介して対向する対向電極24として、画素に対応して分離された個別電極24aを設けている。
そして、この参考形態9の表示装置においては、発光用駆動回路27から上記の面発光体における面発光素子20に設けられた透明電極22と適当な位置における個別電極24aとの間に電圧を作用させて面発光素子20を画素単位で発光させ、このように画素単位で発光された光を出射面21aから上記のプリズムアレイシート10Aに導き、このプリズムアレイシート10Aを通して画像を表示させるようにしている。
ここで、この参考形態9の表示装置においても、上記のように画素単位で発光された光を面発光素子20の出射面21aから上記のプリズムアレイシート10Aを通して表示させるようにしたため、輝度の高い良好な画像が表示されるようになる。
なお、この参考形態9における表示装置は、公共の場所に設置される大型ディスプレイなどの比較的画素サイズの大きな用途に適している。
次に、この発明の実施例に係る面発光体と参考例及び比較例の面発光体とを比較し、この発明の実施例に係る面発光体においては、比較例の面発光体に比べて面発光体から出射される光の正面輝度が大きく向上することを明らかにする。
(比較例1)
比較例1においては、図24に示すように、面発光素子20をそのまま面発光体として用いるようにした。
そして、この面発光素子20としては、前記のように透明電極22が設けられた透明基板21の面に有機EL層23と対向電極24とが設けられた有機EL素子からなる面発光素子20を用いるようにした。
ここで、この面発光素子20においては、上記の透明基板21として、厚みが0.7mm,サイズが40mm×52mmの無アルカリガラスを用い、この透明基板21の片面に透明電極22として、ITOを150nmの厚みに成膜し、フォトリソグラフィー法によって電極形状にパターニングし、35×46mmの大きさにしたものを用いた。なお、この透明電極22の抵抗を、ロレスタ(三菱化学社製)を用いて測定したところ20Ω/□であった。
そして、この透明電極22の上に、正孔輸送材料としてトリアゾール誘導体を用い、真空蒸着法により膜厚が100nmになった正孔輸送層を形成した。次いで、この正孔輸送層の上に、トリス(8−キノリノラト)からなる発光材料を真空蒸着法により蒸着させて膜厚が100nmになった発光層を形成した。そして、この発光層の上に、トリアジン誘導体を真空蒸着法により蒸着させて膜厚が100nmになった正孔阻止層を形成した。さらに、この正孔阻止層の上に、ニトロ置換フルオレン誘導体を真空蒸着法により蒸着させて膜厚が100nmになった電子輸送層を形成した。そして、この電子輸送層の上にスパッタ法によって膜厚が100nmになったアルミニウムからなる対向電極24を形成した。なお、この面発光素子20の出射面21a側における透明基板21は、波長550nmの光に対する屈折率が1.517であった。
(比較例2)
比較例2においては、前記の参考形態4の面発光体において使用する第2のプリズムアレイシート30と同様に、透光性基板31の片面に三角柱状になった凸部32が連続して形成されたプリズムアレイシート30を用い、図25に示すように、このプリズムアレイシート30における三角形状の凸部31を、上記の比較例1の面発光素子20の出射面21aと反対側にして、このプリズムアレイシート30を面発光素子20の出射面21aに接着させるようにした。なお、このプリズムアレイシート30は、波長550nmの光に対する屈折率が1.495、上記の三角柱状の凸部31の頂角βが90°であり、上記の三角柱状の凸部31のピッチを1とした場合、上記の透光性基板31の厚みは2.6であり、この凸部31のピッチは100μmであった。
(参考例1)
参考例1においては、上記の参考形態1に示すように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した四角錘台状の凸部12が縦横方向に連続して形成されたプリズムアレイシート10Aを用い、このプリズムアレイシート10Aにおける四角錘台状になった凸部12の先端面12aを、比較例1の面発光素子20の出射面21aに接着させるようにした。なお、このプリズムアレイシート10Aは、波長550nmの光に対する屈折率が1.495、上記の四角錘台状の凸部12の頂角θが60°であり、上記の四角錘台状の凸部12のピッチを1とした場合に、上記の透光性基板11の厚みは2.6、四角錘台状の凸部12の高さは0.45であり、この凸部12のピッチは100μmであった。
(参考例2)
参考例2においては、上記の参考形態2に示すように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した四角錘台状の凸部12が縦横方向にそれぞれ所要間隔を介して複数形成されたプリズムアレイシート10Bを用い、このプリズムアレイシート10Bにおける四角錘台状になった凸部12の先端面12aを、比較例1の面発光素子20の出射面21aに接着させるようにした。なお、このプリズムアレイシート10Bは、波長550nmの光に対する屈折率が1.495、上記の四角錘台状の凸部12の頂角θが60°であり、上記の四角錘台状の凸部12のピッチを1とした場合に、上記の透光性基板11の厚みは2.6、四角錘台状の凸部12の高さは0.45、四角錘台状の凸部12間における平坦面12cの幅は0.2であり、この凸部12のピッチは100μmであった。
(参考例3)
参考例3においては、上記の参考形態3に示すように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した四角錘台状の凸部12が縦横方向に連続して形成されると共に、その反対側の出射面14に上記の四角錘台状の凸部12に対応するようにして四角錘状になった凹部15が設けられたプリズムアレイシート10Cを用い、このプリズムアレイシート10Cにおける四角錘台状になった凸部12の先端面12aを、比較例1の面発光素子20の出射面21aに接着させるようにした。なお、このプリズムアレイシート10Cは、波長550nmの光に対する屈折率が1.495、四角錘台状の凸部12の頂角θが60°、上記の四角錘状の凹部15の頂角は90°であり、上記の四角錘台状の凸部12のピッチを1とした場合に、上記の透光性基板11の厚みは2.6、四角錘台状の凸部12の高さは0.45、四角錘状の凹部15の深さは0.5であり、この凸部12のピッチは100μmであった。
そして、上記の比較例1,2及び参考例1〜3の各面発光体における面発光素子を発光させて、それぞれの面発光体における配光特性を調べると共に、上記の比較例1の面発光体の正面輝度を1とした場合における、各面発光体の正面輝度を求めた。なお、配光特性は、角度−輝度測定器により面発光体の法線方向を0°とした場合に、法線を含む面内において法線に対して所定の角度をなす方向における輝度を、角度を変化させながら測定して求めた。ここでは、プリズムアレイシートを用いていない比較例1の正面輝度を1とした時の相対輝度を求め、正面方向±15°の範囲における最大輝度の値を正面輝度とし、各図にその値を示した。
そして、比較例1の結果を図26に、比較例2の結果を図27に、参考例1の結果を図28に、参考例2の結果を図29に、参考例3の結果を図30に示した。なお、比較例2の面発光体においては、透光性基板31の片面に三角柱状になった凸部32が連続して設けられたプリズムアレイシート30において、三角柱状になった各凸部32が配列された方向における配光特性を示した。
この結果、参考例1〜3の各面発光体における正面輝度は、比較例1,2の面発光体における正面輝度よりも大きく向上していた。また、上記の参考例1〜3における上記の凸部12のピッチ及び比較例2における上記の凸部31のピッチを、それぞれ30μm、50μm、200μm、300μmに変更させて同様の測定を行った場合においても、いずれの場合も同様の結果が得られた。
(比較例3)
比較例3においては、前記の比較例1と同様に、図24に示すように面発光素子20をそのまま面発光体として用いるようにした。なお、この面発光素子20の出射面21a側における透明基板21は、波長550nmの光に対する屈折率が1.5185であった。
(比較例4)
比較例4においては、前記の比較例2と同様に、透光性基板31の片面に三角柱状になった凸部32が連続して形成されたプリズムアレイシート30を用い、このプリズムアレイシート30における三角形状の凸部31を、上記の比較例3の面発光素子20の出射面21aと反対側にして、このプリズムアレイシート30を面発光素子20の出射面21aに接着させるようにした。なお、波長550nmの光に対するこのプリズムアレイシート30の屈折率nは1.493、上記の三角柱状の凸部31の頂角βは90°であり、上記の三角柱状の凸部31のピッチは50μmで、凸部31の高さは25μmであった。
(参考例4〜9)
参考例4〜9においては、上記の参考形態1に示すように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した四角錘台状の凸部12が縦横方向に連続して形成されたプリズムアレイシート10Aを用い、このプリズムアレイシート10Aにおける四角錘台状になった凸部12の先端面12aを、比較例3の面発光素子20の出射面21aに接着させるようにした。
ここで、上記のプリズムアレイシート10Aとして、参考例4〜9においては、何れも波長550nmの光に対する屈折率nが1.493、上記の四角錘台状の凸部12のピッチpが50μmになったものを用いる一方、上記の四角錘台状の凸部12の頂角θや凸部12の高さhを変更させたものを用いるようにした。
そして、下記の表1に示すように、参考例4においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが50°,高さhが22μmになったものを、参考例5においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが50°,高さhが17μmになったものを、参考例6においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが50°,高さhが7μmになったものを、参考例7においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが40°,高さhが22μmになったものを、参考例8においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが56°,高さhが17μmになったものを用いるようにした。
Figure 0005365671
(参考例10〜20)
参考例10〜20においては、上記の参考形態4に示すように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した四角錘台状の凸部12が縦横に連続して形成されたプリズムアレイシート10Aと、透光性基板31の片面に三角柱状になった凸部32が連続して設けられた第2のプリズムアレイシート30とを用い、上記のプリズムアレイシート10Aにおける四角錘台状になった凸部12の先端面12aを、比較例3の面発光素子20の出射面21aに接着させた後、このプリズムアレイシート10Aの凸部12が設けられた面と反対側の出射面14の上に、上記の第2のプリズムアレイシート30における凸部32が反対側の上面側に位置するようにして、この第2のプリズムアレイシート30における透光性基板31を設けるようにした。
ここで、この参考例10〜20において、透光性基板31の片面に三角柱状になった凸部32が連続して設けられた第2のプリズムアレイシート30としては、上記の比較例4と同じ、波長550nmの光に対する屈折率nが1.493、上記の三角柱状の凸部31の頂角βが90°、上記の三角柱状の凸部31のピッチが50μm、凸部31の高さが25μmになったものを用いるようにした。
また、上記のプリズムアレイシート10Aとしては、上記の参考例4〜9の場合と同様に、何れも屈折率nが1.493、上記の四角錘台状の凸部12のピッチpが50μmになったものを用いる一方、上記の四角錘台状の凸部12の頂角θや凸部12の高さhを変更させたものを用いるようにした。
そして、下記の表2に示すように、参考例10においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが60°,高さhが22μmになったものを、参考例11においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが60°,高さhが17μmになったものを、参考例12においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが60°,高さhが7μmになったものを、参考例13においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが40°,高さhが22μmになったものを、参考例14においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが40°,高さhが17μmになったものを、参考例15においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが40°,高さhが7μmになったものを、参考例16においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが20°,高さhが20μmになったものを、参考例17においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが20°,高さhが17μmになったものを、参考例18においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが20°,高さhが7μmになったものを、参考例19においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが24°,高さhが22μmになったものを、参考例20においては、四角錘台状の凸部12の頂角θが64°,高さhが16μmになったものを用いるようにした。
Figure 0005365671
(参考例21,22)
参考例21,22においては、上記の参考形態5に示すように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した円錘台状の凸部12が縦横方向に連続して形成されたプリズムアレイシート10Dを用い、このプリズムアレイシート10Dにおいて円錘台状になった凸部12の先端面12aを、比較例3の面発光素子20の出射面21aに接着させるようにした。
ここで、上記のプリズムアレイシート10Dとして、参考例21,22においては、下記の表3に示すように、何れも波長550nmの光に対する屈折率nが1.493、上記の円錘台状の凸部12のピッチpが50μm、上記の円錘台状の凸部12の頂角θが50°になったものを用い、上記の凸部12の高さhが参考例21においては33μm、参考例22においては23μmになったものを用いるようにした。
Figure 0005365671
(実施例1,2)
実施例1,2においては、上記の実施形態1に示すように、透光性基板11の片面に先端側が収縮した円錘台状の凸部12の周辺部が切断されて正方形状になったものが縦横に連続して形成されたプリズムアレイシート10Eを用い、このプリズムアレイシート10Eにおいて円錘台状になった凸部12の先端面12aを、比較例3の面発光素子20の出射面21aに接着させるようにした。
ここで、上記のプリズムアレイシート10Eとして、実施例1,2においては、下記の表4に示すように、何れも波長550nmの光に対する屈折率nが1.493、上記の円錘台状の凸部12のピッチpが50μm、上記の円錘台状の凸部12の頂角θが50°になったものを用い、上記の凸部12の高さhが実施例1においては33μm、実施例2においては28μmになったものを用いるようにした。
Figure 0005365671
そして、上記の比較例3,4、参考例4〜22及び実施例1,2の各面発光体における面発光素子を発光させて、それぞれの面発光体における配光特性を調べると共に、プリズムアレイシートを用いていない比較例3の正面輝度を1とした時の相対輝度を求め、正面方向±15°の範囲における最大輝度の値を正面輝度とし、各図にその値を示した。
そして、比較例3の結果を図31に、比較例4の結果を図32に、参考例4の結果を図33に、参考例5の結果を図34に、参考例6の結果を図35に、参考例7の結果を図36に、参考例8の結果を図37に、参考例9の結果を図38に、参考例10の結果を図39に、参考例11の結果を図40に、参考例12の結果を図41に、参考例13の結果を図42に、参考例14の結果を図43に、参考例15の結果を図44に、参考例16の結果を図45に、参考例17の結果を図46に、参考例18の結果を図47に、参考例19の結果を図48に、参考例20の結果を図49に、参考例21の結果を図50に、参考例22の結果を図51に、実施例1の結果を図52に、実施例2の結果を図53に示した。なお、比較例4及び参考例10〜20の各面発光体においては、透光性基板31の片面に三角柱状になった凸部32が連続して設けられたプリズムアレイシート30において、三角柱状になった各凸部32が配列された方向における配光特性を実線で、凸部32の長手方向の配光特性を破線で示した。
この結果、参考例4〜22及び実施例1,2の各面発光体における正面輝度は、比較例3,4の面発光体における正面輝度よりも大きく向上しており、特に、透光性基板11の片面に先端側が収縮した円錘台状の凸部12を形成したプリズムアレイシート10D,10Eを使用した参考例21,22及び実施例1,2の面発光体においては、その正面輝度が更に大きく向上しており、この中でも、円錘台状の凸部12の周辺部を切断させて正方形状になったものが縦横に連続して形成されたプリズムアレイシート10Eを使用した実施例1,2の面発光体の場合、その正面輝度がより大きく向上していた。
10A〜10G 調光シート(プリズムアレイシート)
11 透光性基板
12 面発光素子の出射面に向けて収縮した凸部
12a 先端面
12b 傾斜面
12c 平坦面
13 空間部
14 出射面
15 凹部
16 凸部
17 面発光素子の出射面に向けて拡開した凸部
17a 先端面
17b 傾斜面
18 屈折率の大きい透光性材料
20 面発光素子
21 透明基板
21a 出射面
22 透明電極
23 有機EL層
24 対向電極
24a 個別電極
25 封止材
26 発光用電源回路
27 発光用駆動回路
30 第2の調光シート(プリズムアレイシート)
31 透光性基板
32 凸部
40 表示素子
41,42 透光性基板
43 液晶
44 シール材
45 透明電極
46 個別電極

Claims (2)

  1. 面発光素子の出射面に、少なくとも片面に凹凸が設けられた調光シートが取り付けられてなる面発光体において、上記の調光シートの片面に設けられた凹凸における凸部を面発光素子の出射面に向けて収縮させ、この収縮した凸部の先端面を上記の面発光素子の出射面に接着させると共に、この調光シートの凸部と面発光素子の出射面との間に形成される空間部に、屈折率が上記の調光シートの屈折率より低い透明材料を充填させて構成し、上記の調光シートは、先端側が収縮した円錐台状の凸部の周辺部を正方形状又は正六角形状に切断したものが連続して形成された形状を有し、上記の先端面に向けて収縮するように傾斜した面を有する凸部における頂角をθ、上記の調光シートの屈折率をnとした場合に、(1/n−0.35)<sinθ<(1/n+0.3)の条件を満たすと共に、上記の凸部の高さをh、凸部のピッチをpとした場合に、0.28p≦h≦1.1pの条件を満たすことを特徴とする面発光体。
  2. 請求項1に記載の面発光体において、上記の面発光素子が、透明電極が設けられた透明基板と対向電極との間にエレクトロルミネッセンス層を有し、上記の透明基板の出射面から光を面状に発することを特徴とする面発光体。
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