JP5365478B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁誘導加熱により定着ベルトを発熱させシート上の未定着画像を熱定着させる定着装置および画像形成装置に関し、特に定着ベルトの耐久性を向上する技術に関する。
複写機などの画像形成装置は、定着ローラに加圧ローラを押し付けて定着ニップを形成し、この定着ニップを記録用のシートが通過することによりシート上に形成されたトナーなどの未定着画像を定着させる定着装置を備えている。
このような定着ローラは、未定着画像をシートに溶融定着させるために加熱されており、近年、短い時間で昇温可能な電磁誘導加熱方式の定着装置が主流となりつつある。
図15は、電磁誘導加熱方式の定着装置の概略構成を示すものであり、定着ローラ301についてのみ、その軸を含む断面で示している。
同図に示すように、定着ローラ301は、断熱性材料からなる内部ローラ302に円筒状の定着ベルト303を外挿することにより構成されている。
定着ベルト303は、内側から整磁合金層311、誘導発熱層312、弾性層313および離型層314がこの順に積層されてなる。
内部ローラ302の軸部304には、定着ベルト303のローラ軸方向における移動を規制するための、1対の鍔部材305が嵌め込まれている。
加圧ローラ306は、定着ローラ301と平行に配されて回転駆動されるローラであり、定着ローラ301をX方向に押圧し、定着ニップを形成している。また、誘導コイルなどを備える磁束発生部307が定着ローラ301と対向する位置に設けられている。
このような構成において、磁束発生部307から交番磁束308が発せられると、この磁束が、定着ベルト303の誘導発熱層312と整磁合金層311に沿って進行し、これら両層の主に磁束発生部307と対向する部分が発熱し昇温する。これにより定着ニップをシートSが通過する際に、トナー像が加熱、加圧されて当該シートSに熱定着される。
このとき定着ローラ301は、シートS(幅W)と接する中央部では、シートSに熱を奪われて温度が低下するが、ベルト幅方向において誘導加熱される部分のうちシートが通過しない両端側の部分(以下、「非通紙部P」という。)では、熱が奪われずに温度が高いままとなっている。このため、定着ローラ301の中央部を目標温度に合わせようとして、磁束発生部307に電力を供給し続けると、非通紙部Pの温度がさらに上昇する。
非通紙部Pの温度上昇により、整磁合金層311のうち、非通紙部Pに相当する部分の温度が整磁合金層311を形成する材料のキュリー温度以上になると、整磁合金層311が強磁性体から常磁性体へと転じる。この転化により、整磁合金層311における磁束を収束する作用が失われ、非通紙部Pの磁束密度が低下する。
これにより、誘導発熱層312と整磁合金層311において生じる渦電流の電流密度が低下するため発熱が抑制され、非通紙部Pにおける温度上昇が緩和される。
このように定着ローラ301に設けられた金属製の誘導発熱層312と整磁合金層311自体が発熱するので熱効率に優れ、さらに整磁合金層311の作用により、定着ローラ301の非通紙部Pが過昇温することがないように温度制御することができる。
特開2008‐76508号公報
しかしながら、上記の定着装置の構成では、定着ローラ301に加圧ローラ306を押圧した状態で、加圧ローラ306を回転駆動するうちに、これに従動する定着ローラ301の内部ローラ302と定着ベルト303が厚み方向(定着ローラの半径方向)に変形と復元を繰り返しつつ、定着ベルト303が内部ローラ302に対してローラ軸方向にずれて蛇行しようとしてベルト縁部が一方の鍔部材305に強く接触する。これにより、ベルト縁部が鍔部材305に強く擦れ合う。
定着ベルト303の各層のうち、誘導発熱層312と整磁合金層311は、弾性層313などの他の層より剛性が高い金属で構成されており、変形に伴う内部応力の増加度合いが大きいため、鍔部材305と接触する縁部に大きな内部応力が生じる。
誘導発熱層312と整磁合金層311の2層のうち、機械的強度の弱い方の層の縁部から上記接触による摩擦や内部応力により磨耗が進んでやがて両方の層の縁部に亀裂が生じ、縁部同士が剥がれて短期間のうちにベルト破損に至り易いという問題がある。
このようなベルト破損という問題は、発熱層に整磁合金層が含まれる構成に限られず、例えば銅とニッケル層を積層したものなど発熱層が積層される構成一般に生じ得る。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、異なる材料の第1と第2の金属からなる発熱層が積層される定着ベルトを用いる定着装置および画像形成装置において、定着ベルトの耐久性をより向上することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、第1ローラの外周を取り囲むように無端状のベルトが配され、当該ベルトの外側から第2ローラで押圧して前記ベルト表面と前記第2ローラとの間に定着ニップを形成すると共に、前記ベルトに設けられた発熱層を電磁誘導により発熱させ、未定着画像の形成されたシートを前記定着ニップに通して未定着画像をシートに熱定着する定着装置であって、前記第1ローラの軸方向前記ベルトを挟んだ両側の位置に、当該ベルトの前記軸方向における蛇行を規制する一対の規制部材が設けられており、前記ベルトは、前記軸方向に前記発熱層と当該発熱層を挟んで両側に設けられた両端部とからなり、前記発熱層は、異なる金属材料からなる第1発熱層と第2発熱層が積層されており、前記両端部は、前記第1発熱層と第2発熱層の双方よりも機械的強度が高い金属材料から形成され、前記第2ローラは、弾性体であり、前記第1ローラより硬度が低くかつ前記軸方向長さが短く、前記発熱層の前記軸方向における長さが前記第2ローラの軸方向長さより短いことを特徴とする。
ここで、前記ベルトの前記軸方向における長さが前記第1ローラの軸方向長さより長いことを特徴とする。
また、本発明に係る定着装置は、第1ローラの外周を取り囲むように無端状のベルトが配され、当該ベルトの外側から第2ローラで押圧して前記ベルト表面と前記第2ローラとの間に定着ニップを形成すると共に、前記ベルトに設けられた発熱層を電磁誘導により発熱させ、未定着画像の形成されたシートを前記定着ニップに通して未定着画像をシートに熱定着する定着装置であって、前記第1ローラの軸方向の前記ベルトを挟んだ両側の位置に、当該ベルトの前記軸方向における蛇行を規制する一対の規制部材が設けられており、前記ベルトは、前記軸方向に前記発熱層と当該発熱層を挟んで両側に設けられた両端部とからなり、前記発熱層は、異なる金属材料からなる第1発熱層と第2発熱層が積層されており、前記両端部は、前記第1発熱層と第2発熱層の双方よりも機械的強度が高い金属材料から形成され、前記第1ローラは、弾性体であり、前記第2ローラより硬度が低くかつ前記軸方向長さが短く、前記発熱層の前記軸方向における長さが前記第1ローラの軸方向長さより短いことを特徴とする。
ここで、前記ベルトの前記軸方向における長さが前記第2ローラの軸方向長さより長いことを特徴とする。
また、前記定着ニップを通過するシートの搬送路幅が前記発熱層の前記軸方向における長さより狭いことを特徴とする。
さらに、前記第1発熱層は、所定温度を超えると強磁性から常磁性に可逆的に変化する、ニッケルと鉄を含む整磁合金層であり、前記第2発熱層は、銅、アルミニウム、金、銀またはこれらの合金からなり、前記両端部は、ニッケル、ステンレス、クロム、コバルト、錫、鉄またはこれらの合金からなることを特徴とする。
また、前記第1発熱層は、非磁性材料からなり、前記第2発熱層は、強磁性材料からなり、前記第1発熱層より固有抵抗が大きいことを特徴とする。
また、本発明に係る定着装置は、周方向に回転可能な無端状のベルトの内側に配置された被加圧部材を当該ベルトの外側から加圧部材で押圧して前記ベルト表面と前記加圧部材との間に定着ニップを形成すると共に、前記ベルトに設けられた発熱層を電磁誘導により発熱させ、未定着画像の形成されたシートを前記定着ニップに通して未定着画像をシートに熱定着する定着装置であって、前記ベルトの周方向と直交する軸方向の前記ベルトを挟んだ両側の位置に、当該ベルトの前記軸方向における蛇行を規制する一対の規制部材が設けられており、前記ベルトは、前記軸方向に前記発熱層と当該発熱層を挟んで両側に設けられた両端部とからなり、前記発熱層は、異なる金属材料からなる第1発熱層と第2発熱層が積層されており、前記両端部は、前記第1発熱層と第2発熱層の双方よりも機械的強度が高い金属材料から形成され、前記加圧部材は、弾性体であり、前記被加圧部材より硬度が低いことにより前記被加圧部材に対する押圧により前記被加圧部材よりも凹み、かつ前記軸方向長さが前記被加圧部材よりも短く、前記発熱層の前記軸方向における長さが前記加圧部材の軸方向長さより短いことを特徴とする。
さらに、本発明に係る定着装置は、周方向に回転可能な無端状のベルトの内側に配置された被加圧部材を当該ベルトの外側から加圧部材で押圧して前記ベルト表面と前記加圧部材との間に定着ニップを形成すると共に、前記ベルトに設けられた発熱層を電磁誘導により発熱させ、未定着画像の形成されたシートを前記定着ニップに通して未定着画像をシートに熱定着する定着装置であって、前記ベルトの周方向と直交する軸方向の前記ベルトを挟んだ両側の位置に、当該ベルトの前記軸方向における蛇行を規制する一対の規制部材が設けられており、前記ベルトは、前記軸方向に前記発熱層と当該発熱層を挟んで両側に設けられた両端部とからなり、前記発熱層は、異なる金属材料からなる第1発熱層と第2発熱層が積層されており、前記両端部は、前記第1発熱層と第2発熱層の双方よりも機械的強度が高い金属材料から形成され、前記被加圧部材は、弾性体であり、前記加圧部材より硬度が低いことにより前記加圧部材による押圧により前記加圧部材よりも凹み、かつ前記軸方向長さが前記加圧部材よりも短く、前記発熱層の前記軸方向における長さが前記被加圧部材の軸方向長さより短いことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、上記の定着装置を備えることを特徴とする
このようにすれば、第1ローラの軸方向へのベルトの移動により、ベルトの一方の端部が一方の規制部材に当接しても、ベルトの端部は発熱層よりも機械的強度が高い材料からなるので、端部に機械的強度の高い部材を設けない構成に比べて、ベルトの磨耗が低減して、ベルト耐久性を向上することができる。
ベルトの発熱層は、規制部材に直に当接しないので、発熱層の材料として、例えば非磁性材料であり電気抵抗率が小さく、層厚を薄くすることにより低熱容量化を図れ、かつ発熱性に優れているが、一方で機械的強度が低い、例えば銅やアルミニウムなどを用いることが可能になり、発熱効率および昇温速度を向上することができる。
プリンタの全体の構成を示す概略図である。 プリンタに備えられる定着部の構成を示す一部切り欠き斜視図である。 定着部の断面図である。 定着ベルトを構成する発熱層等の材料の硬度を比較して示した図である。 定着ベルトが鍔部材に当接したときの様子を示す部分断面図である。 定着ローラと加圧ローラを圧接させたときの様子を示す部分断面図である。 定着ベルトの製造工程の様子を示す図である。 変形例に係る定着ベルトの構成例を示す図である。 変形例に係る定着ベルトの別の構成例を示す図である。 変形例に係る定着装置の部分断面図である。 変形例に係る定着ベルトの製造工程の様子を示す図である。 変形例に係る定着ベルトの別の製造工程の様子を示す図である。 変形例に係る定着ベルトのさらに別の製造工程の様子を示す図である。 変形例に係る別の定着装置の構成を示す一部切り欠き斜視図である。 従来の定着装置の部分断面図である。
以下、本発明に係る定着装置および画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)を例にして説明する。
図1は、プリンタ1の全体の構成を示す断面概略図である。
同図に示すように、プリンタ1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着部5および制御部6を備えており、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるトナー像を形成し、これらを多重転写してフルカラーの画像形成を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
<画像プロセス部>
画像プロセス部3は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部3Y、3M、3C、3K、露光部10、中間転写ベルト11などを備えている。
作像部3Yは、感光体ドラム31、その周囲に配設された帯電器32、現像器33、一次転写ローラ34、感光体ドラム31を清掃するためのクリーナ35などを備えており、感光体ドラム31上にY色のトナー像を作像する。他の作像部3M〜3Kについても、作像部3Yと同様の構成になっており、同図では符号を省略している。
中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラ12と従動ローラ13に張架されて矢印A方向に周回駆動される。
露光部10は、レーザダイオードなどの発光素子を備え、制御部6からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザ光Lを発し、作像部3Y〜3K毎にその感光体ドラム31を露光走査させる。
この露光走査により、作像部毎に帯電器32により帯電された感光体ドラム31上に静電潜像が形成される。各静電潜像は、現像器33により現像されて感光体ドラム31上に対応する色のトナー像が、中間転写ベルト11上の同じ位置に重ね合わせて一次転写されるようにタイミングをずらして実行される。
各作像部の一次転写ローラ34により作用する静電力により中間転写ベルト11上に各色のトナー像が順次転写されフルカラーのトナー像が形成され、さらに二次転写位置46方向に移動する。
給紙部4は、記録用のシートSを収容する給紙カセット41と、給紙カセット41内のシートSを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ42と、繰り出されたシートSを二次転写位置46に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対44などを備えており、中間転写ベルト11上のトナー像の移動タイミングに合わせて給紙部4からシートSを二次転写位置46に給送し、二次転写ローラ45の作用により中間転写ベルト11上のトナー像が一括してシートS上に二次転写される。
二次転写位置46を通過したシートSは、定着部5に搬送され、シートS上のトナー像(未定着画像)が、定着部5における加熱・加圧によりシートSに定着された後、排出ローラ対7により機外に排出され、排出トレイ8に収容される。
<定着部>
図2は、定着部5の部分断面斜視図である。なお、同図は、定着部5の構成を判り易くするために図1に示す姿勢から時計周りに約90°回転させた状態を示している。
同図に示すように、定着部5は、定着ローラ51、加圧ローラ52および磁束発生部53などを備える。
定着ローラ51と加圧ローラ52は平行に配され、加圧ローラ52を不図示の付勢機構で定着ローラ51側に付勢することにより、両ローラ間に定着ニップが形成され、この定着ニップをシートSが通過することによりシートS上に形成されたトナー像Tが溶融・加圧されて定着するようになっている。
以下、各部の詳細について説明する。
<磁束発生部>
磁束発生部53は、定着ローラ51に向けて交番磁界を発生させるものであり、下側ケーシング部71、裾コア72、誘導コイル73、コア74および上側ケーシング部75などを備える。
下側ケーシング部71は、樹脂などの絶縁材料からなり、内部には誘導コイル73を巻回するための環状の溝部が設けられている。
裾コア72は、強磁性材からなる長尺状の部材であり、下側ケーシング部71のZ方向側及びZ’方向側のそれぞれの内壁に沿ってローラ軸(Y軸)に平行に配設されている。
誘導コイル73は、リッツ線であって、不図示の耐熱性の樹脂で被覆されており、高周波インバー夕(不図示)に接続されて、例えば10〜100[kHz]、100〜2000[W]の高周波電力が供給されることにより所定周波数の交番磁界79を発生し、定着ベルトの誘導発熱層(後述)を発熱させる。
コア74は、強磁性材からなり、2つの裾コア72に跨って設けられたアーチ状の部材である。上側ケーシング部75は、樹脂などの絶縁材料からなり、裾コア72、誘導コイル73およびコア74を収容した下側ケーシング部71に蓋をするためのものである。
<加圧ローラ>
加圧ローラ52は、弾性を有する弾性層61の表面に離型層62が設けられてなり、外径が例えば10〜70〔mm〕になっている。
弾性層61は、筒状であり、厚みが2〜10〔mm〕のシリコーンゴム、フッ素ゴムなどからなる。弾性および耐熱性の高い材質が好ましく、スポンジ状のものを用いても良い。離型層62は、厚みが5〜100〔μm〕のPFA、PTFE、ETFEなどのフッ素系チューブ、フッ素系コーティング、シリコーンゴム系樹脂からなる無端ベルトであり、弾性層61の外周面に被着されている。加圧ローラ52には、ローラ軸63が挿通されている。
ローラ軸63は、不図示の駆動機構により回転駆動され、例えば厚みが0.1〜5〔mm〕のアルミニウム製の円筒状のシャフトである。弾性層61は、ローラ軸63に接着剤等により固着されている。ローラ軸63は、アルミニウムに限られず、例えば鉄、ステンレスなどを用いることができる。また、円筒状に限られず、中実でも良い。
ローラ軸63の両端部は、不図示の押圧機構により定着ローラ51に近づく方向に押圧され、この押圧により加圧ローラ52と定着ローラ51双方の表面が接して定着ニップが確保される。駆動が加圧ローラ52側ではなく、定着ローラ51側であっても良い。
<定着ローラ>
定着ローラ51は、図3(a)に示すように、円筒状の定着ベルト102の内側に内部ローラ101が挿入されてなり、両者間には、0〜200〔μm〕の隙間が設けられている。なお、図3(a)は、加圧ローラ52による定着ローラ51への押圧が作用していない状態の例を示している。押圧状態の様子については後述する。
同図に示すように、内部ローラ101は、円筒状であり、高弾性及び高断熱性を有する材料、例えばシリコーンゴム若しくはフッ素ゴム、またはこれのスポンジ体からなり、厚みが0.05〜20〔mm〕、好ましくは2〜10〔mm〕(より望ましくは、3〜7〔mm〕)である。内部ローラ101の表面に、表層としてPFA、PTFE、ETFEなどのフッ素系チューブ、フッ素系コーティング、シリコーンゴム系等などからなる層を設けても良い。この表層が導電性であっても良い。ウォームアップ性を考慮すると、厚みが5〜200〔μm〕、より望ましくは20〜100〔μm〕の範囲が良い。
内部ローラ101を構成する弾性層は、加圧ローラ52の弾性層61よりも高硬度である。従って、加圧ローラ52が定着ローラ51に押圧されると、定着ニップにおいて加圧ローラ52の方が定着ローラ51よりも大きく凹むことになる。
円筒状の内部ローラ101の中空部には、ローラ軸103が挿通されている。
ローラ軸103は、アルミニウムなどからなる金属製のパイプであり、例えば外径が10〜50〔mm〕、厚みが0.1〔mm〕以上、より好ましくは0.4〔mm〕以上のパイプ状のシャフトである。非磁性金属で体積抵抗率が低い材料である銅、銀、金、ステンレス等を用いるとしても良い。また、中実のシャフトであっても良い。内部ローラ101は、ローラ軸103に接着剤等により固着されている。
ローラ軸103の軸方向の両端部には、定着ベルト102のY方向またはY´方向(ローラ軸方向に相当)における位置を規制するための1対の鍔部材54が設けられている。また、ローラ軸103は、鍔部材54よりも端縁側の部分にベアリング80が設けられており、ベアリング80によって回転自在に支持されている。
<定着ベルト>
定着ベルト102は、図3(b)の部分拡大図に示すように基材層121、弾性層122および離型層123が内側から外側にこの順で積層されてなる無端ベルトである。定着ベルト102の外径は、例えば20〜100〔mm〕の範囲のものになっている。
基材層121は、ローラ軸方向に中央部131と、中央部131を挟んで両側に位置する両端部132とからなる。
基材層121の中央部131は、第1金属発熱層135と第2金属発熱層136が内側から外側にこの順に積層されてなる誘導発熱層である。
第1金属発熱層135は、キュリー点より低い温度では強磁性体であるが、キュリー点を超えると常磁性になる特性を有する整磁合金層であり、例えばニッケルと鉄を主成分とした合金からなる。この他の材料として、ニッケルと鉄とクロムの合金などを用いてもよい。キュリー点としては、150〜250〔℃〕の範囲内に設定される。第1金属発熱層135の厚みは、例えば5〜100〔μm〕(望ましくは、15〜30〔μm〕)になっている。
第2金属発熱層136は、銅などの非磁性材料からなり、誘導コイル73から発せられる磁界に起因して生じる渦電流の表皮深さより厚みが薄く設定されている。具体的には、誘導コイル73の交番周波数にもよるが、厚みが5〜40〔μm〕(望ましくは10〜15〔μm〕)になるように設定されている。
第2金属発熱層136の材料は、磁界(磁束)を容易に貫通しつつ磁界の作用により発熱し易い材料であり、ベルトの低熱容量化を図れるものが好ましい。低熱容量化のために層厚をより薄く構成しようとすると、誘導コイル73の交番周波数を10〜200〔kHz〕の程度の汎用電源を使用する場合には、非磁性金属を用いることが望ましい。
これは、発熱層を薄くしていくと、強磁性金属より電気抵抗の低い非磁性金属の方が電磁誘導加熱し易く、逆に厚くしていくと強磁性金属の方が電磁誘導加熱し易いことによる。一般に、強磁性金属は電気抵抗が高く、比透磁率が数百〜数千と大きいため、表皮深さにおける渦電流が流れ難い。これに対して低抵抗の非磁性金属は、層厚を薄くすると発熱し易くなるが、逆に厚くすると発熱し難くなり、渦電流が流れても低抵抗のために渦電流損による発熱量が少なくなるからである。低抵抗の非磁性金属には、銅の他に例えばアルミニウム、黄銅、金、銀、これらの合金などがあり、いずれかを用いるとしても良い。
基材層121の両端部132、132は、発熱層である中央部131よりも機械的強度の高い金属材料、例えばニッケルからなる筒状の高剛性部材であり、中央部131と一体的に接合されている。
図4は、第1発熱部材(第1金属発熱層135)、第2発熱部材(第2金属発熱層136)、高剛性部材(端部132)に用いられる各材料の例と、各材料のビッカース硬度と引張強度とを対応付けて一覧で示した図である。
同図から、第1発熱部材と第2発熱部材の材料よりも高剛性部材(端部132)に用いられる材料の方がビッカース硬度、引張強度が大きいことが判る。以下、2つの材料を比較したとき、ビッカース硬度が大きい方または引張強度が大きい方を、他方よりも機械的強度が高いという。
端部132の材料は、第1金属発熱層135と第2金属発熱層136のそれぞれの材料よりも機械的強度の高いものであれば良く、例えば図4に示すステンレスを用いても良い。また、他の高剛性の材料、例えばクロム、コバルト、錫、鉄またはこれらの合金などを用いるとしても良いが、ビッカース硬度が200以上のものが望ましい。
このように基材層121の中央部131を挟んでローラ軸方向両側に機械的強度の高い材料からなる高剛性部としての端部132を設けることにより、定着ベルト102のローラ軸方向の蛇行により定着ベルト102の一方の端部132が一方の鍔部材54に当接しても、端部132が磨耗し難くなる。
これに対して、従来では誘導発熱層だけのために定着ニップの位置での定着ベルトの変形による内部応力や変形の際の鍔部材との当接による摩擦により、誘導発熱層の2層のうち、強度の弱い方の層の縁部が早期に磨耗したり亀裂が生じたりし易く、ベルト寿命が短いという問題があった。
本実施の形態では、基材層121の中央部131である第1金属発熱層135と第2金属発熱層136の2層が直に鍔部材54に接することがないので、内部応力が作用しても鍔部材54との当接により短期間のうちに2層の金属発熱層の縁部に亀裂が入るといったことが防止され、ベルト寿命を従来よりも長期化することができる。
そして、中央部131を構成する2層の金属発熱層について早期の磨耗を考慮する必要がなくなったことにより、電磁誘導加熱による発熱性と熱容量の点で優れているものの機械的強度が比較的弱い銅などの非磁性金属を金属発熱層に積極的に採用することができ、定着ベルト102の長寿命化と共に、低熱容量化による定着部5の昇温速度をより早めて、定着温度に達するまでに要する時間(ウォームアップ時間)の短縮化を図ることができる。この基材層121の製造方法については、後述する。
図3に戻って、弾性層122は、例えば厚みが0.05〜2〔mm〕程度のシリコーンゴムなどからなる。弾性層122としては耐熱性の高い材質が好ましく、例えばフッ素ゴムなどを用いるとしても良い。
離型層123は、例えば厚みが5〜100〔μm〕(望ましくは、10〜50〔μm〕)のPFA、PTFE、ETFE等のフッ素系チューブ、フッ素系コーティング、シリコーン系のシリコーンゴム等からなる。導電性のものであっても良い。
ここで、ローラ軸方向におけるシート搬送路の幅をL1、基材層121の中央部131の長さをL2、加圧ローラ52の長さをL3、定着ローラ51の内部ローラ101の長さをL4、定着ベルト102の幅をL5としたとき、L1<L2<L3<L4<L5の関係を有している。シート搬送路の幅L1は、最大サイズのシートSが通紙する場合のシート幅に相当する。幅L1の中央がシート搬送路の幅方向中央(センター)の線CLに一致し、いわゆるセンター基準でシートSが搬送される構成になっており、L2〜L5の中央それぞれが、ベルト蛇行がないとした場合に線CLに一致するようになっている。このような大小関係をとっている理由を以下、説明する。
(a)幅L1について
最大サイズのシートの幅L1よりも定着ニップのローラ軸方向長さを長くするには、L1<L2、L1<L3、L1<L4の関係が必要になる。
(b)長さL2、L3、L4の関係について
例えば、L2を大きくしてL3<L2、L4<L2の関係をとれば、図5に示すように基材層121の中央部131と両端部132の境界BLの位置がローラ軸方向に定着ニップの領域(幅L3の領域)から外れてしまう。そうなると、定着ベルト102の蛇行により定着ベルト102の端部132の端縁が鍔部材54に当接したとき、鍔部材54への押圧力に対する鍔部材54からのローラ軸方向の反力が端部132にかかる。境界BLは、材料の異なる中央部131と端部132との接合位置に当たるので、反力による内部応力が境界BLの部分に集中して、その集中する状態が続くと、やがて境界BLに亀裂が入って破損に至るおそれが想定される。
境界BLにおける鍔部材54からの反力の影響を軽減するには、ローラ軸方向に境界BLの位置が定着ニップの領域内にある、すなわちL2<L3、L2<L4の関係をとり、定着ニップで境界BLの部分がローラ半径方向に加圧されている状態にすれば良い。
鍔部材54からの反力よりも加圧力の方が圧倒的に大きく、かつ境界BLとその周辺部分に作用するローラ半径方向の加圧力の、ローラ軸方向の分布が略均一であり、境界BLにおいて端部132が中央部131に対してローラ半径方向にずれる方向やローラ軸方向に引っ張られる方向の力の作用が軽減されるからである。
(c)長さL3とL4の関係について
幅L3とL4の大小関係については、定着ローラ51と加圧ローラ52双方の硬度の大小関係から決めることが望ましい。本実施の形態では、上記のように定着ローラ51に含まれる内部ローラ101の弾性層の硬度よりも、加圧ローラ52の弾性層61の硬度の方が低い、すなわち定着ローラ51と加圧ローラ52を圧接したときに加圧ローラ52の方が大きく定着ニップで凹むことになる。
この構成の場合、L3<L4の関係とされる。この理由を、図6を用いて説明する。
図6(a)は、仮にL3>L4の関係をとった場合の基材層121の様子を示す図であり、図6(b)は、L3<L4の関係をとった場合の基材層121の様子を示す図である。両図とも、定着ベルト102については基材層121だけを示しており、鍔部材54など説明の関係のない部材を省略している。
図6(a)に示すようにL3>L4の関係をとれば、定着ローラ51と加圧ローラ52に押圧力Fが作用して両者が圧接状態になったときに、弾性層61は、内部ローラ111からの押圧力を受ける中央部がその押圧力に応じた量だけ凹むが、内部ローラ111からの押圧力を受けない端部が端縁に向かうに連れて凹み量が少なくなる。
これにより、弾性層61の端部の形状は、定着ニップにおいて半径方向に盛り上がったように曲がり、この形状に沿って定着ベルト102の端部132が弾性層61の形状に沿って屈曲したようになる(丸印の部分Q)。
このようになると定着ベルト102は、その端部132が屈曲した状態で回転することになり、内部応力の作用が継続することにより、端部132に亀裂が入ると破損に至るおそれが生じる。
一方、図6(b)に示すようにL3<L4の関係をとれば、弾性層61は、その全長に亘って、内部ローラ111からの押圧力を受けるので、基材層121の端部132が屈曲する状態にならず、端部132に亀裂が入るような応力が作用し難く、早期の破損といったことを防止することができる。
(d)長さL4とL5の関係について
長さL4とL5の大小関係については、L4<L5とすることが望ましい。定着ベルト102のローラ軸方向長さL5が、内部ローラ101の長さL4や加圧ローラ52の長さL3より短くした場合、電磁誘導加熱により発せられた熱のうち、定着ベルト102の両端部での熱が、定着ベルト102よりもローラ軸方向に長い内部ローラ101や加圧ローラ52の両端部に逃げるようになって奪われることが生じ、ローラ軸方向に定着ベルト102の均一な発熱分布を得ることができなくなるおそれが生じるからである。
<基材層121の製造方法>
図7は、基材層121の製造方法の各工程を示す図である。
図7(a)と(b)は第1工程を、図7(c)は第2工程を、図7(d)は第3工程を、図7(e)は第4工程を、図7(f)は完成後の状態(正面と側面図)を示している。
〔第1工程〕
図7(a)の端面図に示すように、公知の電解鍍金、無電解鍍金などの鍍金による方法を用いて、金型の例としての円柱状の中子199の表面に、第1金属発熱層(整磁合金層)135、第2金属発熱層136をこの順に形成する。図7(b)は、図7(a)のA−A線における矢視断面図である。第1金属発熱層135と第2金属発熱層136のそれぞれの厚みが予め決められた厚みt1、t2になるように鍍金が施される。これによりベルト状の中央部131が形成される。中央部131のローラ軸方向長さ(図7(b)の左右方向長さ)は、上記長さL2に等しい。中央部131の厚みtは、厚み(t1+t2)と等しくなる。
〔第2工程〕
図7(c)に示すように、第2金属発熱層136の表面にテープ198などでマスキングを施す。
〔第3工程〕
図7(d)に示すように、中央部131を挟んでローラ軸方向両側に位置する所定の領域(各端部132の形成予定領域)に中央部131の厚みtと同じ厚みになるようにニッケル鍍金を施して、ニッケルからなるベルト状の端部132を形成させる。
端部132それぞれのローラ軸方向長さは、同じpであり、一方の端部132の端縁からローラ軸方向に他方の端部132の端縁までの長さは、上記L5に等しい。
〔第4工程〕
マスキングのテープ198を取り除くことにより、図7(e)に示すように均一な厚みtの基材層121を形成することができる。
形成後の基材層121に焼鈍処理を施すことが好ましい。この焼鈍は、例えば700〜1000〔℃〕で30分から2時間程度行えば良い。ベルト内部に残留歪が存在すると、整磁合金の透磁率が低下して磁束密度が低下し、発熱効率が悪化することがある。焼鈍により、このような残留歪を除去することができる。
なお、基材層121の端部132のローラ軸方向長さpは、5〜30〔mm〕の範囲内とすることが望ましい。また、加圧ローラ52の長さL3と定着ローラ51の内部ローラ101の長さL4との差を2で除した値(一方の側における両ローラの長さの差分)としては、2〜10〔mm〕の範囲内とすることが好ましい。省スペースの観点から、この範囲は小さい方が望ましいが、ローラ軸方向における定着ベルト102のずれを考慮すると、ある程度の余裕をもっていた方が望ましい場合が多いからである。
また、中央部131の厚みと端部132の厚みを等しいとしたが、これに限られない。弾性層の厚みを変更することにより全体の厚みを等しくすることができる。定着性に影響を与えなければ、弾性層の厚みを変更する必要のない場合もある。
<整磁合金層による過昇温防止について>
整磁合金層である第1金属発熱層135は、自身の有しているキュリー温度以上になると、強磁性体から常磁性に可逆的に変化する特性を有している。キュリー温度は、定着に適した温度(目標温度)よりも高い、例えば約20〔℃〕高い温度に設定されている。
多数枚の小サイズのシートS(幅W)を連続してプリントする場合、定着ローラ51においてローラ軸方向に誘導加熱される部分のうち、当該シートSが通過しない両端側の非通紙部Pは、シートSに熱が奪われない。このため、プリント中に非通紙部Pの温度が目標温度を上回ることがあるが、キュリー温度に達すると、第1金属発熱層135のうち、非通紙部Pに相当する部分の磁束を収束する作用が失われるので、その部分の磁束密度が低下する。これにより、第1金属発熱層135と第2金属発熱層136において生じる渦電流の電流密度も低下するため、発熱が抑制され、非通紙部Pにおける温度上昇が緩和され、非通紙部Pの温度がキュリー温度を大幅に超えるといった過昇温が生ぜず、定着ローラ51などの各部材にダメージを与えるような高温に至ることが防止される。
なお、キュリー温度は、上記の温度に限られず、通紙部の温度が目標温度を維持しつつ、非通紙部Pが過昇温に至らないように定着部5の構成等に応じて実験などにより適宜設定される。
このように定着部5は、定着ローラ51に設けられた第1金属発熱層135と第2金属発熱層136自体が発熱するので熱効率に優れ、第1金属発熱層135の整磁作用により、定着ローラ51の非通紙部Pの過昇温を自動的に抑制することができる。
そして、鍔部材54と、第1金属発熱層135および第2金属発熱層136が積層されてなる中央部131とが直に接触しないように構成されているため、機械的強度が比較的低い銅などからなる第2金属発熱層136と整磁合金層としての第1金属発熱層135とが鍔部材54との摩擦等により早期に破損するといったことを防止することができる。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。なお、以下の変形例においては、説明の重複を避けるため、上記の実施の形態と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
(1)上記実施の形態では、基材層121の中央部131を第1金属発熱層135と第2金属発熱層136の2層だけの構成としたが、これに限られない。
例えば、図8の断面図に示すように第2金属発熱層136の表面に補助層151を積層したものを基材層121aとする構成をとるとしても良い。補助層151は、銅からなる第2金属発熱層136の酸化防止膜用として、例えばニッケル、アルミニウム、鉄などの材料を用いることができる。低熱容量化の点から補助層151は、できるだけ薄い膜、例えば数μm程度とすることが望ましい。
また、図9に示すように、基材層121aとして、中央部131と両端部132の両方の表面に全面に補助層151を設ける層構成をとるとしても良い。
なお、補助層151を設けることは、第2金属発熱層136の表面の酸化を防止することができる点で有利であるが、例えば第2金属発熱層136が酸化し難い材料で形成されている場合、酸化し易いものであっても酸化が起きる前に弾性層122などを設ける工程を実行する場合、酸化しても定着性にほとんど影響を与えないような場合などには、補助層151を設けない構成をとるとしても良いことはいうまでもない。
(2)上記実施の形態では、定着ローラ51に含まれる弾性体からなる内部ローラ101の硬度よりも、加圧ローラ52の弾性層61の硬度の方が低い例を説明したが、硬度の大小関係は上記の関係に限られず、例えば逆の関係を有する構成をとるとしても良い。
この構成をとる場合、図10の一部分解模式図に示すようにL4<L3とすることが望ましい。内部ローラ101の方が加圧ローラ52よりも定着ニップにおいて大きく凹むことになるので、L3<L4とすれば、図6(a)のように基材層121の端部132が屈曲状態になるおそれがあるからである。
なお、各ローラの硬度の大きさや加圧ローラ52による定着ローラ51への押圧力の大きさなど定着装置の構成によっては、L3とL4の大小関係が上記の逆になっても等しくなってもベルト屈曲が生じない場合がある。このことからL3とL4の大小関係は、上記の関係に限られず、装置構成に応じてその構成に適した関係が決められれば良い。
(3)上記実施の形態では、基材層121の製造方法として鍍金のみを用いる例を説明したが、これに限られず、他の方法、例えば深絞り加工などと組み合わせて製造することもできる。以下、他の製造方法の例としての第2〜第4の製造方法を、図11〜図13を用いて具体的に説明する。
〔第2の製造方法〕
まず工程1において、図11(a)に示すように、厚みt、ローラ軸方向長さがpのニッケルからなるベルト状の部材(端部132に相当する部材)162を製造する。
この製造は、ニッケルを溶解、圧延加工等により形成された厚みtのニッケルの薄板を深絞り、しごき加工により筒状体にして、その筒状体を長さpになるようにカットすることにより行う。これを2回実行して、2つのベルト状の部材162を製造する。これにより、両端部132になるべき部材が出来上がる。
工程2では、鍍金により円柱状の中子199の表面に第1金属発熱層135と第2金属発熱層136からなる厚みtのベルト状の中央部131を製造する。この製造は、実施の形態における第1工程と同じ方法で行われる。
工程3では、ベルト状の中央部131のローラ軸方向両端縁に周方向全周に亘って接着剤161を塗布する。接着剤161には、例えば熱硬化性PIまたは硬化性Siゴム(LTV)などが用いられる。
工程4では、工程1で製造した、端部132になるべき2つのベルト状の部材162を、中子199の両端側から挿入して円筒状の中央部131の両端縁に当接させると共に加圧、押圧等により接着剤161を硬化させる。これにより、図11(b)に示すように中央部131と両端部132とが一体的に接合される。接着箇所の表面およびベルト裏側の余分な接着剤を研磨して除去することにより、ベルト状の基材層121が完成する。
〔第3の製造方法〕
工程1では、図12(a)に示すように厚みt1、ローラ軸方向長さがL2のベルト状の整磁合金からなる部材163を製造する。この製造は、整磁合金を溶解、圧延加工等により形成された厚みt1の薄板を深絞り、しごき加工により筒状体にして、その筒状体を長さL2になるようにカットすることにより行う。これにより、第1金属発熱層135になるべき部材が出来上がる。
工程2では、ベルト状の部材163を中子199に挿入する。この部材163が第1金属発熱層135になる。
工程3では、中子199に挿入されたベルト状の部材163(第1金属発熱層135)の表面全体に一様に銅を鍍金する。図12(b)に示すように銅層の厚みがt2になるまで鍍金が施される。これにより、第1金属発熱層135の表面に銅層(第2金属発熱層136)が積層され、長さL2、厚みtのベルト状の中央部131が完成する。
工程4以降は、上記の実施の形態における第2工程のマスキング、第3工程のニッケル鍍金、第4工程のマスキング剥しと同じ工程が順次、実行される。
なお、第2工程〜第4工程に代えて、第2の製造方法の工程1、3、4を順次、実行するとしても良い。すなわち、図12(b)に示すベルト状の中央部131の両端縁に接着剤161を塗布して、深絞り等の加工により製造されたニッケルからなる2つのベルト状の部材162を中子199に両端側から挿入して、各部材162を接着剤161により中央部131に接合させる方法である。
〔第4の製造方法〕
工程1では、図13に示すように整磁合金を溶解、圧延加工された厚みt1の薄板と、銅を溶解、圧延加工された厚みt2の薄板を重ねて圧延加工を施してクラッド鋼のようにする。これにより、銅と整磁合金の2層からなる厚みtの薄板が完成する。
工程2では、工程1の薄板を深絞り、しごき加工によりベルト状の部材とした後、これを長さがL2になるようにカットする。
工程3では、工程2で製造されたベルト状の部材を中子に挿入する。
工程4以降は、実施の形態における第2工程のマスキング、第3工程のニッケル鍍金、第4工程のマスキング剥しと同じ工程が順次、実行される。
なお、第2工程〜第4工程に代えて、第2の製造方法の工程1、3、4を順次、実行するとしても良い。すなわち、深絞り等の加工により製造されたニッケルからなる2つのベルト状の部材162を中子199に両端側から挿入して、各部材162を接着剤161により中央部131に接合させる方法である。
さらに別の加工方法、例えばへら絞り(スピニング)加工、電鋳法などを上記の各方法と組み合わせるなどして、整磁合金層と銅層からなるベルト状の中央部131と、ニッケルからなるベルト状の端部132からなる基材層121を製造するとしても良い。
(4)上記実施の形態では、定着ローラ51は、内部ローラ101が円筒状の定着ベルト102の内側に挿入されており、このとき、内部ローラ101の表面と定着ベルト102の最内周側にある基材層121の内周面との間に0〔μm〕以上、200〔μm〕以下の隙間を設けられているとしたが、この構成に限るものではない。
例えば、図14に示すように、定着ベルト102よりも拡径された定着ベルト201を用い、上記隙間を数ミリ程度確保し、この隙間にローラ軸方向に延び横断面が円弧状のガイドプレート202を設けた、いわゆる、ゆる嵌め式の定着装置に適用しても構わない。
このような構成にすれば、定着ベルト201は、周方向において定着ニップとガイドプレート202を除く部分が内部ローラ101の表面と非接触になるので、断熱効率が高く、ウォーミングアップ時間を短縮することができるというメリットがある。また、ゆる嵌め式においてガイドプレート202を設けない構成としても良い。
(5)上記実施の形態では、本発明に係る定着装置および画像形成装置をタンデム型カラーデジタルプリンタに適用した場合の例を説明したが、これに限られない。カラーやモノクロの画像形成に関らず、第1ローラの外周を取り囲むように無端状のベルトを配すると共に、ベルトの外側から第2ローラで押圧して、ベルト表面と第2ローラとの間に定着ニップを形成すると共に、ベルトに設けられた発熱層を電磁誘導により発熱させ、未定着画像の形成されたシートを定着ニップに通して未定着画像をシートに熱定着する定着装置およびこれを備える画像形成装置であれば、例えば複写機、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。
また、定着ローラ51、加圧ローラ52、磁束発生部53、鍔部材54などが上記の形状、大きさ、材料等に限られないことはいうまでもない。また、第1金属発熱層135、第2金属発熱層136、端部132のそれぞれの材料、軸方向長さ、厚みなどについても上記の材料、数値等に限られず、装置構成に適した材料等が用いられる。
さらに、第1金属発熱層135を整磁合金、第2金属発熱層136を銅などの非磁性材料を用いるとしたが、この組み合わせに限られない。整磁合金層を用いずに、第1金属発熱層135を非磁性金属、例えば銅、アルミニウム、黄銅、金、銀のいずれか、第2金属発熱層136を強磁性金属であり、第1金属発熱層135より電気的な固有抵抗が大きいもの、例えばニッケルなどを用いるとしても良い。
さらに、定着用のベルトとしての定着ベルト102は、基材層121、弾性層122および離型層123がこの順で積層されてなるベルトであるとしたが、この構成に限るものではなく、少なくとも誘導発熱層が含まれている無端ベルトであれば良い。また、第1金属発熱層135と第2金属発熱層136の積層順が上記の逆になっても良い。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、誘導加熱により定着ベルトを加熱してシート上の未定着画像を熱定着させる定着装置および画像形成装置に広く適用することができる。
1 プリンタ
5 定着部
51 定着ローラ
52 加圧ローラ(第2ローラ)
53 磁束発生部
54 鍔部材
101 内部ローラ(第1ローラ)
102、201 定着ベルト
121 基材層
131 基材層の中央部
132 基材層の端部
135 第1金属発熱層
136 第2金属発熱層
BL 基材層の中央部と端部の境界
S 記録用のシート

Claims (10)

  1. 第1ローラの外周を取り囲むように無端状のベルトが配され、当該ベルトの外側から第2ローラで押圧して前記ベルト表面と前記第2ローラとの間に定着ニップを形成すると共に、前記ベルトに設けられた発熱層を電磁誘導により発熱させ、未定着画像の形成されたシートを前記定着ニップに通して未定着画像をシートに熱定着する定着装置であって、
    前記第1ローラの軸方向前記ベルトを挟んだ両側の位置に、当該ベルトの前記軸方向における蛇行を規制する一対の規制部材が設けられており、
    前記ベルトは、
    前記軸方向に前記発熱層と当該発熱層を挟んで両側に設けられた両端部とからなり、
    前記発熱層は、
    異なる金属材料からなる第1発熱層と第2発熱層が積層されており、
    前記両端部は、
    前記第1発熱層と第2発熱層の双方よりも機械的強度が高い金属材料から形成され
    前記第2ローラは、弾性体であり、前記第1ローラより硬度が低くかつ前記軸方向長さが短く、前記発熱層の前記軸方向における長さが前記第2ローラの軸方向長さより短い
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記ベルトの前記軸方向における長さが前記第1ローラの軸方向長さより長いことを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 第1ローラの外周を取り囲むように無端状のベルトが配され、当該ベルトの外側から第2ローラで押圧して前記ベルト表面と前記第2ローラとの間に定着ニップを形成すると共に、前記ベルトに設けられた発熱層を電磁誘導により発熱させ、未定着画像の形成されたシートを前記定着ニップに通して未定着画像をシートに熱定着する定着装置であって、
    前記第1ローラの軸方向前記ベルトを挟んだ両側の位置に、当該ベルトの前記軸方向における蛇行を規制する一対の規制部材が設けられており、
    前記ベルトは、
    前記軸方向に前記発熱層と当該発熱層を挟んで両側に設けられた両端部とからなり、
    前記発熱層は、
    異なる金属材料からなる第1発熱層と第2発熱層が積層されており、
    前記両端部は、
    前記第1発熱層と第2発熱層の双方よりも機械的強度が高い金属材料から形成され
    前記第1ローラは、弾性体であり、前記第2ローラより硬度が低くかつ前記軸方向長さが短く、前記発熱層の前記軸方向における長さが前記第1ローラの軸方向長さより短い
    ことを特徴とする定着装置。
  4. 前記ベルトの前記軸方向における長さが前記第2ローラの軸方向長さより長いことを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  5. 前記定着ニップを通過するシートの搬送路幅が前記発熱層の前記軸方向における長さより狭いことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記第1発熱層は、
    所定温度を超えると強磁性から常磁性に可逆的に変化する、ニッケルと鉄を含む整磁合金層であり、
    前記第2発熱層は、
    銅、アルミニウム、金、銀またはこれらの合金からなり、
    前記両端部は、
    ニッケル、ステンレス、クロム、コバルト、錫、鉄またはこれらの合金からなることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記第1発熱層は、
    非磁性材料からなり、
    前記第2発熱層は、
    強磁性材料からなり、前記第1発熱層より固有抵抗が大きいことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 周方向に回転可能な無端状のベルトの内側に配置された被加圧部材を当該ベルトの外側から加圧部材で押圧して前記ベルト表面と前記加圧部材との間に定着ニップを形成すると共に、前記ベルトに設けられた発熱層を電磁誘導により発熱させ、未定着画像の形成されたシートを前記定着ニップに通して未定着画像をシートに熱定着する定着装置であって、
    前記ベルトの周方向と直交する軸方向の前記ベルトを挟んだ両側の位置に、当該ベルトの前記軸方向における蛇行を規制する一対の規制部材が設けられており、
    前記ベルトは、
    前記軸方向に前記発熱層と当該発熱層を挟んで両側に設けられた両端部とからなり、
    前記発熱層は、
    異なる金属材料からなる第1発熱層と第2発熱層が積層されており、
    前記両端部は、
    前記第1発熱層と第2発熱層の双方よりも機械的強度が高い金属材料から形成され、
    前記加圧部材は、弾性体であり、前記被加圧部材より硬度が低いことにより前記被加圧部材に対する押圧により前記被加圧部材よりも凹み、かつ前記軸方向長さが前記被加圧部材よりも短く、
    前記発熱層の前記軸方向における長さが前記加圧部材の軸方向長さより短い
    ことを特徴とする定着装置。
  9. 周方向に回転可能な無端状のベルトの内側に配置された被加圧部材を当該ベルトの外側から加圧部材で押圧して前記ベルト表面と前記加圧部材との間に定着ニップを形成すると共に、前記ベルトに設けられた発熱層を電磁誘導により発熱させ、未定着画像の形成されたシートを前記定着ニップに通して未定着画像をシートに熱定着する定着装置であって、
    前記ベルトの周方向と直交する軸方向の前記ベルトを挟んだ両側の位置に、当該ベルトの前記軸方向における蛇行を規制する一対の規制部材が設けられており、
    前記ベルトは、
    前記軸方向に前記発熱層と当該発熱層を挟んで両側に設けられた両端部とからなり、
    前記発熱層は、
    異なる金属材料からなる第1発熱層と第2発熱層が積層されており、
    前記両端部は、
    前記第1発熱層と第2発熱層の双方よりも機械的強度が高い金属材料から形成され、
    前記被加圧部材は、弾性体であり、前記加圧部材より硬度が低いことにより前記加圧部材による押圧により前記加圧部材よりも凹み、かつ前記軸方向長さが前記加圧部材よりも短く、
    前記発熱層の前記軸方向における長さが前記被加圧部材の軸方向長さより短い
    ことを特徴とする定着装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置を備える画像形成装置。
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