JP5364350B2 - ツイスト線の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2本の電線を撚り合わせてなるツイスト線(ツイストペア線)の製造方法及び製造装置に関する。
ツイスト線は、電磁波の発生を抑制したり、電磁波を吸収したりすることができる電線であって、2本の電線を撚り合わせることにより製造されている。このツイスト線を製造する工法として、2本の電線の一端を保持した状態で回転自在となる第1保持体と、2本の電線の他端をそれぞれ保持した状態で回転自在となる一対の第2保持体と、第1保持体と第2保持体の間に配置され、第1保持体の近傍となる位置から第2保持体側に向かってスライド移動する第3保持体と、を備えて構成されるツイスト線製造装置を用いて製造する工法が知られている(例えば下記特許文献1参照)。
下記特許文献1のツイスト線製造装置において、第1保持体は、ツイストされる2本の電線の一端を所定の間隔を有した状態で保持するようになっている。一対の第2保持体は、それぞれで保持した2本の電線の他端における各電線自体を第1保持体とは逆の方向に回転させるようになっている。また、一対の第2保持体は、それぞれ同一の方向に等速度で回転するようになっている。第3保持体は、第1保持体を回転させた際に、両電線における各電線自体の回転を許容しつつ両電線の一端部が捩られるのに応じて第3保持体における両電線の連れ回りを規制する状態で両電線を保持するようになっている。具体的には、各電線の下側を横切るように形成され各電線の載置が可能な底板と、底板に立設する4本の支持棒とを備えて構成される電線保持部を有し、隣接する一対の支持棒の間に2本の電線をそれぞれ挿通させて保持するようになっている。また、第3保持体は、サーボモータ等からなる駆動部を有しており、第1保持体の近傍となる位置から第2保持体側の終点位置まで、第1保持体の回転速度に応じた速度でスライド移動するように制御されている。尚、第1保持体と第2保持体も、サーボモータ等からなる駆動部を有しており、略等速度で回転するように制御されている。
上記構成の装置を用いて、第1保持体及び一対の第2保持体を回転させて2本の電線を撚り合わせると、この2本の電線の一端部が第1保持体の回転により捩られるのに応じて、両電線の他端部側が一対の第2保持体によりそれぞれ上記捩れを解消する方向に回転するため、両電線を撚り合わせた後の撚り戻りが防止される。すなわち、捩れた電線にかかる復元力が両電線に働いて撚り戻りを生じさせることが防止される。従って、上記構成の装置は、捩れに対する復元力が大きい太径の電線であっても、好適に撚り合わせできるようになっている。
また、一対の第2保持体が同一の方向に等速度で回転するため、上記2本の電線のいずれか一方だけが大きく捩られる等のアンバランスな撚り合わせ状態となることが防止される。従って、上記構成の装置は、一方の電線が他方の電線と比べて大きく撚り戻ってしまうような撚り乱れの発生が防止されている。
さらに、上記構成の装置は、第2保持体によって、上記2本の電線にそれぞれ適度な張力を付与するようになっている。すなわち、第1保持体と第2保持体により両端が保持された上記2本の電線は、適度に緊張した状態が保たれている。従って、上記構成の装置は、細径且つ長尺の電線でも正確なピッチで撚り合わせできるようになっている。
またさらに、第3保持体において、上記2本の電線はこの一端部側が捩られるのに応じて連れ回りするのを規制された状態になっている。尚、本明細書における連れ回りとは、2本の電線が互いに撚り合うように回転する動きを示している。従って、上記構成の装置は、第3保持体によって、第1保持体から上記2本の電線の一端部側に付与された撚り合わせの力が第3保持体の第2保持体側の両電線に伝播されることが防止された状態で2本の電線の撚り合わせが進行するようになっている。また、第3保持体がスライド移動することから、撚り合わせを開始した直後は第3保持体が第1保持体に近接した位置にあるため、狭い範囲で2本の電線が撚り合わされ、両電線が適正かつ密な状態で撚り合わされる。また、撚り合わせの進行に応じて、第3保持体が第2保持体側に移動するため、第3保持体の第1保持体側に2本の電線を撚り合わせる力が集中するようになる。上記構成の装置は、2本の電線を均一なピッチで撚り合わせできるようになっている。
下記特許文献1のツイスト線製造装置によれば、電線のサイズや長さを問わずツイスト線を好適に製造することができるようになっている。
特許第4066753号公報
ところで、上記のようなツイスト線製造装置においては、撚り合わされる2本の電線それぞれの両端が保持されており、各電線は、適度に緊張した状態が保たれている。このように適度な緊張状態が保たれた各電線は、例えば撚り合わせ時の装置自体の揺れ等により、振動しやすい状態となっている。特に、2本の電線が撚り合わされた部分ではなく、撚り合わされていない部分(上記ツイスト線製造装置の第3保持体と第2保持体の間の部分)が振動しやすい状態となっている。
また、上記ツイスト線製造装置を用いてツイスト線を製造している時に、上記撚り合わされていない部分の2本の電線がそれぞれ振動してしまった場合、この部分の両電線は、それぞれ第2保持体により電線自体が捩られているため、その捩り方向に回転するように振動してしまう可能性がある。第2保持体により電線自体を捩る方向(電線の周方向)の力が働いているからである。
例えば、上記ツイスト線製造装置を用いたツイスト線の製造に係る生産効率の向上を図るために、第1保持体及び第2保持体を高速に回転させてツイスト線を製造しようとすると、2本の電線の撚り合わされていない部分は、それぞれ、上述したのような振動を生じてしまう可能性が高まり、最悪の場合、電線同士が接触してしまうほどの振動になることが推測される。撚り合わされていない電線同士が接触すると、上記ツイスト線製造装置では、第2保持体により各電線に同じ方向の捩れを加えていることから、互いに絡みついてしまうことも考えられる。このように電線同士が絡みついてしまうと、その後はツイスト線の製造が行えなくなってしまうため、高速に回転させてツイスト線を製造するには、上述したような振動に配慮する必要があった。
しかしながら、上述してきたような各電線の振動が一旦生じてしまうと、ツイスト線の製造を続けた状態で振動そのものを抑えることは難しく、また最初から電線の撚り合わせされていない部分の振動を抑えようとすると、電線の撚り合わせの進行に支障を来すことになってしまう。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、高速度な回転による電線の撚り合わせを可能とし、ツイスト線の製造に係る生産効率の向上を図ることが可能なツイスト線の製造方法及び製造装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明のツイスト線の製造方法は、ツイストするために並べた2本の電線の一端を保持した状態で回転自在となる一端側回転保持部材と、前記2本の電線の他端をそれぞれ保持した状態で回転自在となり、且つ、それぞれ同じ方向に等速度で回転する一対の他端側回転保持部材と、前記一端側回転保持部材と前記他端側回転保持部材との間に配置され、前記一端側回転保持部材の近傍となる位置から前記他端側回転保持部材側に向かってスライド移動する移動部材と、を備えて構成されるツイスト線製造装置を用い、前記2本の電線の一端を前記一端側回転保持部材に取り付けるとともに、前記2本の電線の他端をそれぞれ前記一対の他端側回転保持部材に取り付け、前記移動部材に前記2本の電線の各電線自体の回転を許容するとともに前記移動部材における前記2本の電線の連れ回りを規制した状態で前記2本の電線を保持させ、前記一端側回転保持部材及び前記他端側回転保持部材を各々回転させて、前記移動部材を前記一端側回転保持部材の回転速度に応じた移動速度でスライド移動させるとともに、前記移動部材の前記一端側回転保持部材側で前記2本の電線の撚り合わせを行うツイスト線の製造方法において、前記移動部材の前記他端側回転保持部材側における前記2本の電線の間に電線接触防止部材を設けた上で前記2本の電線の前記撚り合わせを行うことを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線接触防止部材によって、移動部材の他端側回転保持部材側における各電線同士の接触が防止された状態で2本の電線の撚り合わせが進行する。従って、例えば、一端側回転保持部材及び一対の他端側回転保持部材を高速度に回転させて、移動部材の他端側回転保持部材側における各電線がそれぞれ大きく振動してしまったとしても、移動部材の他端側回転保持部材側における電線の間には、電線接触防止部材が介在することから、電線同士が接触して絡みついてしまうことはない。本発明によれば、一端側回転保持部材及び他端側回転保持部材を高速度に回転させて、電線の撚り合わせを行うことができる。本発明によれば、高速度な回転で電線の撚り合わせを行うことができるため、ツイスト線の製造に係る生産効率の向上を図ることができる。この他、本発明によれば、コスト低減を図ることができる。
請求項2記載の本発明のツイスト線の製造方法は、請求項1に記載のツイスト線の製造方法において、前記電線接触防止部材を前記移動部材のスライド移動速度に応じて該移動部材と同方向にスライド移動させることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、移動部材のスライド速度に応じて電線接触防止部材が移動部材と同方向にスライド移動させることにより、電線接触防止部材が移動部材のスライド移動を阻害することが防止される。
請求項3記載の本発明のツイスト線の製造方法は、請求項1に記載のツイスト線の製造方法において、前記電線接触防止部材を着脱自在に設け、前記2本の電線の撚り合わせの進行に応じて取り外すことを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、移動部材のスライド移動に応じて(2本の電線の撚り合わせの進行に応じて)、電線接触防止部材を取り外すことにより、電線接触防止部材が移動部材のスライド移動を阻害することが防止される。
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の本発明のツイスト線製造装置は、ツイストするために並べた2本の電線の一端を保持した状態で回転自在となる一端側回転保持部材と、前記2本の電線の他端をそれぞれ保持した状態で回転自在となり、且つ、それぞれ同じ方向に等速度で回転する一対の他端側回転保持部材と、前記一端側回転保持部材と前記他端側回転保持部材との間に配置され、前記一端側回転保持部材の近傍となる位置から前記他端側回転保持部材側に向かってスライド移動する移動部材と、を備えて構成され、前記移動部材は、前記2本の電線の各電線自体の回転を許容するとともに前記移動部材における前記2本の電線の連れ回りを規制した状態で前記2本の電線を保持し、前記一端側回転保持部材及び前記一対の他端側回転保持部材が回転すると、前記一端側回転保持部材の回転速度に応じた移動速度で前記スライド移動するツイスト線製造装置において、前記移動部材の前記他端側回転保持部材側における前記2本の電線の間に電線接触防止部材を設けたことを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線接触防止部材によって、移動部材の他端側回転保持部材側における各電線同士の接触が防止された状態で、2本の電線が撚り合わせされる。従って、例えば、一端側回転保持部材及び一対の他端側回転保持部材を高速度に回転させて、移動部材の他端側回転保持部材側における各電線がそれぞれ大きく振動してしまっても、移動部材の他端側回転保持部材側における電線の間には、電線接触防止部材が介在することから、電線同士が接触して絡みついてしまうことはない。本発明によれば、一端側回転保持部材及び他端側回転保持部材を高速度に回転させて、ツイスト線を製造することができる。本発明によれば、高速度な回転でツイスト線の製造をすることができるため、ツイスト線の製造に係る生産効率の向上を図ることができる。この他、本発明によれば、コスト低減を図ることができる。
請求項5記載の本発明のツイスト線製造装置は、請求項4に記載のツイスト線製造装置において、前記電線接触防止部材は、前記移動部材のスライド移動速度に応じて該移動部材と同方向にスライド移動するスライド機構を有することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線接触防止部材がスライド機構により、移動部材のスライド速度に応じて移動部材と同方向にスライド移動する。これにより、電線接触防止部材が移動部材のスライド移動を阻害することはない。
請求項6記載の本発明のツイスト線製造装置は、請求項4に記載のツイスト線製造装置において、前記電線接触防止部材は、着脱自在に設けられることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、移動部材のスライド移動に応じて(2本の電線の撚り合わせの進行に応じて)、電線接触防止部材を取り外すことができる。これにより、電線接触防止部材が移動部材のスライド移動を阻害することはない。
請求項1、4に記載された本発明によれば、高速度な回転による電線の撚り合わせを可能とし、ツイスト線の製造に係る生産効率の向上を図ることが可能なツイスト線の製造方法及び製造装置を提供することができるという効果を奏する。本発明によれば、高速度な回転により電線の撚り合わせを行い、ツイスト線の生産効率の向上を図ることができるという効果を奏する。この他、本発明によれば、生産効率の向上によってツイスト線の生産コストの低減にも配慮することができるという効果を奏する。
請求項2、3、5、6に記載された本発明によれば、電線接触防止部材の好適な実施形態を提供することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明のツイスト線製造装置の主要部の一実施の形態を模式的に示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。また、図2はツイスト線の製造工程を示す図であり、(a)は撚り合わせを開始する前の状態を示す説明図、(b)は撚り合わせが開始された後の状態を示す説明図、(c)は撚り合わせが進行した状態を示す説明図である。
図1において、ツイスト線(ツイストペア線)を製造するにあたり、本発明では図示のような装置(主要装置のみ図示)を用いて製造がなされるようになっている。引用符号1は、本発明のツイスト線製造装置を示している。ツイスト線製造装置1は、2本の電線2、2を撚り合わせてなるツイスト線(ツイストペア線)を製造する装置であって、一端側回転保持部材3と、一対の他端側回転保持部材4、4と、移動部材5と、電線接触防止部材6とを備えて構成されている。このようなツイスト線製造装置1は、ツイスト線の製造に係る生産効率の向上を図ることができるような装置となっている。尚、引用符号7は、基板を示すものとする。以下、先ずはツイスト線製造装置1の各構成を説明し、その次にツイスト製造装置1を用いたツイスト線の製造工程について説明する。
ツイスト線製造装置1の各構成について説明する前に電線2における引用符号について説明すると、引用符号8は、2本の電線2、2が撚り合わされたツイスト部分(移動部材5の一端側回転保持部材3側の部分)を示すものとする。また、引用符号9は、2本の電線2、2が撚り合わされていない非ツイスト部分(移動部材5の他端側回転保持部材4側の部分)を示すものとする。尚、電線2は、既知の電線であって、所定の長さに検尺されている。また、電線2には、特に限定するものではないが、この端末に予め端子(不図示)が設けられている。
一端側回転保持部材3は、ツイストするために並べた2本の電線2、2の一端を回転自在に保持するための部材であって、本形態においては、電線2、2を所定の電線間隔に保った状態で回転自在に保持することができるように構成されている。具体的には、回転体10と、この回転体10を支える脚部11とを備えて構成されている。一端側回転保持部材3は、脚部11によって基板7に固定され、所望の高さに配置されている。
回転体10は、回転板12と、この回転板12に設けられる保持部13と、回転板12を回転させるための回転駆動部14とを備えて構成されている。
回転板12は、本形態において、略円形に形成されている(一例であるものとする)。この回転板12の一面側には、保持部13が設けられている。また、回転板12の他面側の中央には、回転駆動部14が取り付けられている。保持部13は、上記したように電線2、2を所定の電線間隔に保って保持することができるように形成されている。保持部13は、特に限定するものではないが、電線2の端末に設けられたの端子(不図示)を挟み込んで、電線2の端部を不動の状態で保持することができるように形成されている。また、保持部13は、端子に限らず、電線2自体を挟み込むことができるようにも形成されている。回転駆動部14は、モータであって図示しない制御装置により制御されている。すなわち、回転駆動部14は、回転板12を所定の速度で回転させる(所定の回転数で回転させる)ように制御されている。
一対の他端側回転保持部材4、4は、ツイストするために並べた2本の電線2、2の他端をそれぞれ回転自在に保持するための部材であって、本形態においては、一端側回転保持部材3と同じ構成、同じ構造になっている。一対の他端側回転保持部材4、4では、図1(b)に示すように、それぞれの保持部13にて電線2を一本ずつ保持するようになっている。また、一対の他端側回転保持部材4、4は、一端側回転保持部材3の回転軸L1に対して対称となる位置に所定の間隔をあけて基板7上に固定されている(一例であるものとする。尚、本形態においては、後述する電線接触防止部材6の通過が可能な間隔を有するように取り付けられているものとする)。一対の他端側回転保持部材4、4の回転板12の高さは、一端側回転保持部材3の回転板12の高さと同じになっている。
一対の他端側回転保持部材4、4の回転駆動部14は、各他端側回転保持部材4の回転板12が一端側回転保持部材3と同じ方向に略等速度で回転するように、図示しない制御装置により制御されている。また、それぞれが同じ方向に等速度で回転するようにも図示しない制御装置により制御されている。
このように制御された回転駆動部14を有する一対の他端側回転保持部材4、4により、2本の電線2、2に適度な張力が付与され、製造されたツイスト線がアンバランスな撚り合わせ状態になることが防止されるようになっている。従って、各電線2、2が細径且つ長尺の電線であっても、適度な張力が付与されるため、好適に撚り合わせが行えるようになっている。
移動部材5は、一端側回転保持部材3と他端側回転保持部材4との間の位置に配置され、一端側回転保持部材3の近傍となる位置から他端側回転保持部材4側の終点位置へ向けて(図中の右方から左方に向けて)スライド移動するような部材であって、この移動部材5を用いると、移動部材5と一端側回転保持部材3との間で電線の撚り合わせが行われるようになっている。すなわち、移動部材5と一端側回転保持部材3との間でツイスト部8を形成するようになっている。このような移動部材5は、電線保持部15と、電線保持部15を支える支柱16と、支柱16を支える台座17と、スライド移動時における案内用のスライドレール18とを備えて構成されている。
電線保持部15は、電線2、2自体の回転を可能とし且つ一端側回転保持部材3の回転によって電線2、2の一端部側が捩られるのに応じて電線2、2が連れ回りするのを規制した状態で電線2、2を保持するように形成されている。すなわち、電線保持部15において、一端側回転保持部材3の回転により電線2、2の一端部側に付与される撚り合わせの力が、電線2、2の他端部側(非ツイスト部9)に伝播されることが防止されるようになっている。従って、移動部材5の他端側回転保持部材4側における電線2、2が撚り合わされることが防止されるようになっている。
また、電線保持部15は、電線2、2を上記電線間隔を保った状態で保持することができるようにも形成されている。尚、特に限定するものではないが、本形態において、電線保持部15は、電線2の下側を横切るように形成され各電線2、2を載置可能な底板15aと、底板15aに立設する4本の支持棒15bとを備えて構成され、隣接する一対の支持棒15bの間に2本の電線2、2をそれぞれ挿通させて保持するようになっている。
台座17には、スライドレール18を差し込むためのレール案内溝(不図示)が形成されている。台座17には、特に図示しないが移動部材5を所望の速度等でスライド移動させるスライド機構が設けられている。この図示しないスライド機構は、上記図示しない制御装置により制御されており、本形態においては、移動部材5が一端側回転保持部材3の回転速度に応じた速度でスライド移動するように制御されている。尚、スライドレール18は、基板7上に、一端側回転保持部材3の回転軸L1に沿って真っ直ぐに設けられている。
上記した速度でスライド移動するよう制御された移動部材5により、一端側回転保持部材3の回転により電線2、2の一端部側に付与された撚り合わせの力が電線2、2の他端部側(非ツイスト部9)に伝播されるのを電線保持部15で防止した状態で2本の電線2、2の撚り合わせが進行するようになっている。すなわち、移動部材5の他端側回転保持部材4側で2本の電線2、2が撚り合わされるのを防止しつつ、移動部材4の一端側回転保持部材3側で2本の電線2、2の撚り合わせが行われるようになっている。従って、撚り合わせを開始した直後は、移動部材5が一端側回転保持部材3に近接した位置にあるため、狭い範囲で2本の電線2、2が撚り合わされ、両電線2、2が適正かつ密な状態で撚り合わされるようになっている(図2(b)参照)。また、撚り合わせの進行に応じて、移動部材5が他端側回転保持部材4側に移動するため、移動部材5の一端側回転保持部材3側に2本の電線2、2を撚り合わせる力が集中するようになっている。このような移動部材5により、2本の電線2、2を均一なピッチで撚り合わせることを可能にしている。
電線接触防止部材6は、2本の電線2、2の間に介在して2本の電線2、2同士の接触を防止する部材であって、移動部材5の他端側回転保持部材4側に設けられている。電線接触防止部材6は、移動部材5の他端側回転保持部材4側における電線2、2同士(上記非ツイスト部9の電線2、2同士)の接触を防止するように形成されている。具体的には、接触防止部19と、接触防止部19を支える支柱20と、支柱20を支える台座21と、台座21に設けられるスライド機構22とを備えて構成されている。
電線接触防止部材6は、本形態において、スライドレール18上に2つ設けられている(一例であるものとする。一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4を高速度に回転させて、非ツイスト部9の電線2同士が大きく振動してしまった場合に、各電線2が互いに接触するようなことがなければ、1つであっても3つ以上であってもよいものとする)。また、電線接触防止部材6は、一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4を高速度に回転させて、非ツイスト部9の電線2同士が大きく振動してしまったとしても、互いに接触することがないような間隔で設けられている。
接触防止部19は、電線2、2の間に介在する部分であって、本形態においては、略円柱形状に形成されている(形状は一例であるものとする。例えば、平板形状やブロック形状や略U字状の形状に形成したものでもよいものとする。尚、略円柱形状を含むいずれの形状においても、一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4を高速度に回転させて、非ツイスト部9の電線2が大きく振動してしまった場合に、一方の電線2が他方の電線2側へ回り込んだり、乗り越えたりして接触してしまうことがないような大きさ(高さ、直径、幅等)を有するように形成されているものとする)。
台座21には、上記スライドレール18を差し込むためのレール案内溝(不図示)が形成されている。台座21には、電線接触防止部材6を所望の速度等で移動部材5と同方向にスライド移動させるスライド機構22が設けられている。スライド機構22は、上記図示しない制御装置により上記スライドレール18上を移動部材5のスライド速度に応じた速度でスライド移動するように制御されている。本形態においては、移動部材5のスライド速度と等速度でスライド移動するように制御されている(一例であるものとする。移動部材5が終点位置に到達するより前に電線接触防止部材6が移動部材5と接触してしまうことがないような速度であればよいものとする。電線2、2の撚り合わせを阻害することになるからである)。このように制御されたスライド機構22により、電線接触防止部材6が移動部材5のスライド移動を阻害しないようになっている。
次に、上記構成に基づきながら、また、図2を参照しながらツイスト線製造装置1を用いたツイスト線の製造工程の一例を説明する。尚、図2は、基板7、スライドレール18の図示を省略した図となっている。
先ず、図2(a)に示すように、2本の電線2、2の一端部を一端側回転保持部材3に取り付け、次いで2本の電線2、2の他端部を一対の他端側回転保持部材4、4にそれぞれ取り付ける。この時、2本の電線2、2の一端における各端子(不図示)は、一端側回転保持部材3の保持部13に電線2、2が所定の電線間隔を有した状態で保持される。また、2本の電線2、2の他端における端子(不図示)は、それぞれ、一対の他端側回転保持部材4の各保持部13に保持される。
次に、スライドレール18に対して、移動部材5を一端側回転保持部材3の近傍となる位置に取り付ける。この時、移動部材5の電線保持部15には、電線2、2自体の回転を可能とし且つ一端側回転保持部材3の回転により電線2、2の一端部側が捩られるのに応じて電線2、2が連れ回りするのを規制した状態で2本の電線2、2が保持される。尚、移動部材5は、台座17をスライドレール18に差し込むようにして取り付けられる。
続いて、スライドレール18に対して、電線接触防止部材6を移動部材5の他端側回転保持部材4側における2本の電線2、2の間に上記所定の間隔をあけて取り付ける。この時、電線接触防止部材6の接触防止部19が、移動部材5の他端側回転保持部材4側における2本の電線2、2の間に介在する状態になる。尚、電線接触防止部材6は、台座21をスライドレール18に差し込むようにして取り付けられる。
ここまでの作業が完了した上で、ツイスト線製造装置1の起動スイッチの操作が行われ、図示しない制御装置の制御により、一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4の回転駆動部14と、移動部材5の図示しないスライド機構及び電線接触防止部材6のスライド機構22が作動する。これにより、ツイスト線の製造が開始される。この時、一端側回転保持部材3の回転板12が時計回り方向に回転する。また、一端側回転保持部材3の回転板12の回転と同期して、一対の他端側回転保持部材4の各回転板12も時計回り方向に回転する。さらに、一端側回転保持部材3及び一対の他端側回転保持部材4の各回転板12は、等速度で回転する。そして、移動部材5は、一端側回転保持部材3の回転速度に応じた移動速度で、一端側回転保持部材3の近傍となる位置から他端側回転保持部材4側の終点位置へ向けてスライド移動が開始される。また、電線接触防止部材6も、移動部材5と同じ方向へ向けて等速度でスライド移動が開始される。
上記のように一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4が回転し、移動部材5のスライド移動が開始されると、図2(b)に示すように、移動部材5において電線2、2の連れ回りを規制した状態で(移動部材5の他端側回転保持部材4側の2本の電線2、2(非ツイスト部9)が撚り合わせされるのを防止した状態で)、移動部材5の一端側回転保持部材3側の2本の電線2、2が撚り合わせされる。また、電線2、2間に介在する電線接触防止部材6の接触防止部19によって、非ツイスト部9の電線2、2同士が接触しない状態が保たれる。さらに撚り合わせが進行すると、ツイスト部8が次第に長くなり(図2(c)参照)、移動部材5が他端側回転保持部材4側の終点位置に到達するとツイスト線の製造が完了する。
以上、図1及び図2を参照しながら説明してきたように、本発明のツイスト線製造装置1によれば、電線接触防止部材6によって、移動部材5の他端側回転保持部材4側における各電線2、2同士の接触が防止された状態で撚り合わせされる。従って、例えば、一端側回転保持部材3及び一対の他端側回転保持部材4、4を高速度に回転させて、移動部材5の他端側回転保持部材4側における各電線2、2がそれぞれ大きく振動してしまっても、非ツイスト部9における電線2、2の間には、電線接触防止部材6の接触防止部19が介在することから、電線2、2同士が接触して絡みついてしまうことはない。本発明のツイスト線製造装置1によれば、一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4を高速度に回転させて、ツイスト線を製造することができる。本発明のツイスト線製造装置1によれば、高速度な回転でツイスト線の製造をすることができるため、ツイスト線の製造に係る生産効率の向上を図ることができる。
この他、本発明のツイスト線製造装置1によれば、コスト低減を図ることができる。また、本発明のツイスト線製造装置1によれば、電線接触防止部材6は、スライド機構22により移動部材5のスライド速度に応じてスライド移動することから、電線接触防止部材6が移動部材5のスライド移動を阻害することはない。
ここで、図3を参照しながら本発明のツイスト線製造装置の他実施の形態を説明する。尚、上述したツイスト線製造装置1と同じ形状・機能を有する部材には同じ符号を付し、その説明を省略するものとする。
図3において、引用符号31はツイスト線製造装置の他の実施形態を示している。ツイスト線製造装置31は、一端側回転保持部材3と、一対の他端側回転保持部材4、4と、移動部材5と、電線接触防止部材32とを備えて構成されている。すなわち、ツイスト線製造装置31は、電線接触防止部材32のみがツイスト線製造装置1と異なっている。従って、本形態においては、電線接触防止部材32のみを説明するものとする。
電線接触防止部材32は、2本の電線2、2の間に介在して2本の電線2、2同士の接触を防止する部材であって、移動部材5の他端側回転保持部材4側に設けられている。電線接触防止部材32は、移動部材5の他端側回転保持部材4側における電線2、2同士(上記非ツイスト部9の電線2、2同士)の接触を防止するよう形成されている。また、電線接触防止部材32は、基板7に対して着脱自在に設けられている。具体的には、接触防止部33と、接触防止部33を支える支柱34と、支柱34を支える台座35とを備えて構成されている。
電線接触防止部材32は、本形態において、2つ設けられている(一例であるものとする。一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4を高速度に回転させて、非ツイスト部9の電線2同士が大きく振動してしまった場合、各電線2が互いに接触するようなことがなければ、1つであっても3つ以上であってもよいものとする)。電線接触防止部材32は、一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4を高速度に回転させて、非ツイスト部9の電線2同士が大きく振動してしまったとしても、互いに接触することがないような間隔で設けられている。
接触防止部33は、電線2、2の間に介在する部分であって、本形態においては、略円柱形状に形成されている(形状は一例であるものとする。例えば、平板形状やブロック形状や略U字状の形状に形成したものでもよいものとする。尚、略円柱形状を含むいずれの形状においても、一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4を高速度に回転させて、非ツイスト部9の電線2同士が大きく振動してしまった場合に、一方の電線2が他方の電線2側へ回り込んだり、乗り越えたりして接触してしまうことがないような大きさ(高さ、直径、幅等)を有するように形成されているものとする)。
台座35は、基板7に対して着脱自在に取り付けられるように形成されている。また、本形態において、台座35は、スライドレール18を跨ぐようにして基板6に取り付けられるようになっている(一例であるものとする)。台座35は、スライドレール18を跨ぐようなレール案内溝(不図示)を有している。
このような電線接触防止部材32は、台座35により基板7に対して着脱自在に取り付けられているため、移動部材5のスライド移動に応じて(撚り合わせの進行に応じて)、基板7から取り外すことができるようになっている。従って、移動部材5のスライド移動を阻害することがないようになっている。
次に、上記構成に基づきながら、ツイスト線製造装置31を用いたツイスト線の製造工程の一例を説明する。
先ず、図2(a)に示すように、2本の電線2、2の一端部を一端側回転保持部材3に取り付け、次いで2本の電線2、2の他端部を一対の他端側回転保持部材4、4にそれぞれ取り付ける。この時、2本の電線2、2の一端における各端子(不図示)は、一端側回転保持部材3の保持部13に電線2、2が所定の電線間隔を有した状態で保持される。また、2本の電線2、2の他端における端子(不図示)は、それぞれ、一対の他端側回転保持部材4の各保持部13に保持される。
次に、スライドレール18に対して、移動部材5を一端側回転保持部材3の近傍となる位置に取り付ける。この時、移動部材5の電線保持部15には、電線2、2自体の回転を可能とし且つ一端側回転保持部材3の回転により電線2、2の一端部側が捩られるのに応じて電線2、2が連れ回りするのを規制する状態で2本の電線2、2が保持される。尚、移動部材5は、台座17をスライドレール18に差し込むようにして取り付けられる。
続いて、スライドレール18に対して、電線接触防止部材32を移動部材5の他端側回転保持部材4側における2本の電線2、2の間に上記所定の間隔をあけて取り付ける。この時、電線接触防止部材32の接触防止部33が、移動部材5の他端側回転保持部材4側における2本の電線2、2の間に介在する状態になる。尚、電線接触防止部材32は、台座35がスライドレール18を跨ぐようにして取り付けられる。
ここまでの作業が完了した上で、ツイスト線製造装置31の起動スイッチの操作が行われ、図示しない制御装置の制御により、一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4の回転駆動部14と、移動部材5の図示しないスライド機構が作動する。これにより、ツイスト線の製造が開始される。この時、一端側回転保持部材3の回転板12が時計回り方向に回転する。また、一端側回転保持部材3の回転板12の回転と同期して、一対の他端側回転保持部材4の各回転板12も時計回り方向に回転する。さらに、一端側回転保持部材3及び一対の他端側回転保持部材4の各回転板12は、等速度で回転する。さらにまた、移動部材5は、一端側回転保持部材3の回転速度に応じた移動速度で、一端側回転保持部材3の近傍となる位置から他端側回転保持部材4側の終点位置へ向けてスライド移動が開始される。尚、電線接触防止部材32は、本形態において、移動部材5のスライド移動に応じて、撚り合わせの進行方向に対して垂直方向(図中矢印P方向)に取り外される。
上記のように一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4が回転し、移動部材5のスライド移動が開始されると、移動部材5において電線2、2の連れ回りを規制した状態で(移動部材5の他端側回転保持部材4側の2本の電線2、2(非ツイスト部9)が撚り合わせされるのを防止した状態で)、移動部材5の一端側回転保持部材3側の2本の電線2、2が撚り合わせされる(図2(b)参照)。また、電線2、2間に介在する電線接触防止部材32の接触防止部33によって、非ツイスト部9の電線2、2同士が接触しない状態が保たれる。さらに撚り合わせが進行すると、ツイスト部8が次第に長くなり(図2(c)参照)、移動部材5が他端側回転保持部材4側の終点位置に到達するとツイスト線の製造が完了する。
以上、図3を参照しながら説明してきたように、本発明のツイスト線製造装置31によれば、電線接触防止部材32によって、移動部材5の他端側回転保持部材4側における各電線2、2同士の接触が防止された状態で撚り合わせされる。従って、例えば、一端側回転保持部材3及び一対の他端側回転保持部材4、4を高速度に回転させて、移動部材5の他端側回転保持部材4側における各電線2、2がそれぞれ大きく振動してしまっても、非ツイスト部9における電線2、2の間には、電線接触防止部材32の接触防止部33が介在することから、電線2、2同士が接触して絡みついてしまうことはない。本発明のツイスト線製造装置31によれば、一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4を高速度に回転させて、ツイスト線を製造することができる。本発明のツイスト線製造装置31によれば、高速度な回転でツイスト線の製造をすることができるため、ツイスト線の製造に係る生産効率の向上を図ることができる。
この他、本発明のツイスト線製造装置31によれば、コスト低減を図ることができる。また、本発明のツイスト線製造装置31によれば、電線接触防止部材32は、移動部材5のスライド移動に応じて(2本の電線2、2の撚り合わせの進行に応じて)取り外されることから、電線接触防止部材32が移動部材5のスライド移動を阻害することはない。
尚、図4において示すツイスト線製造装置1’は、移動部材5の他端側回転保持部材4側に、本発明に係る電線接触防止部材6、32を設けないものとなっている。このような場合には、一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4を高速度に回転させて、移動部材5の他端側回転保持部材4側の各電線2、2がそれぞれ大きく振動してしまった場合、非ツイスト部9における電線2、2の間に介在する部材が存在しないため、電線2、2同士が接触する可能性がある。また、各電線2、2はそれぞれ、同じ方向に捩れた状態になっていることから、互いに接触すると図4(b)に示すように自然と撚り合わされてしまい(絡みついてしまい)、ツイスト線の製造ができない状態になることが懸念される。
以上、図1ないし図4を参照しながら説明したように、本発明によれば、一端側回転保持部材3及び他端側回転保持部材4の高速度な回転による2本の電線2、2の撚り合わせを可能とし、ツイスト線の製造に係る生産効率の向上を図ることが可能なツイスト線の製造方法及び製造装置(ツイスト線製造装置1、31)を提供することができるという効果を奏する。本発明によれば、高速度な回転により電線2、2の撚り合わせを行い、ツイスト線の生産効率の向上を図ることができるという効果を奏する。この他、本発明によれば、生産効率の向上によってツイスト線の生産コストの低減にも配慮することができるという効果を奏する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
すなわち、本発明に係る電線接触防止部材を一対の接触防止体により構成し、スライドレール18の両側で対となるように基板7に着脱自在に設けてもよいものとする。また、上記一対の接触防止体を折りたたみ可能に形成して移動部材5のスライド移動を阻害しないようにしてもよいものとする。
本発明のツイスト線製造装置の主要部の一実施の形態を模式的に示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 ツイスト線の製造工程を示す図であり、(a)は撚り合わせを開始する前の状態を示す説明図、(b)は撚り合わせが開始された後の状態を示す説明図、(c)は撚り合わせが進行した状態を示す説明図である。 本発明のツイスト線製造装置の主要部の他の実施形態を模式的に示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 比較例となるツイスト線製造装置の主要部を模式的に示す図であり、(a)は装置主要部の平面図、(b)は非ツイスト部の電線同士が絡みついた状態を示す説明図である。
符号の説明
1 ツイスト線製造装置
2 電線
3 一端側回転保持部材
4 他端側回転保持部材
5 移動部材
6 電線接触防止部材
7 基板
8 ツイスト部
9 非ツイスト部
10 回転体
11 脚部
12 回転板
13 保持部
14 回転駆動部
15 電線保持部
16 支柱
17 台座
18 スライドレール
19 接触防止部
20 支柱
21 台座
22 スライド機構
31 ツイスト線製造装置
32 電線接触防止部材
33 接触防止部
34 支柱
35 台座

Claims (6)

  1. ツイストするために並べた2本の電線の一端を保持した状態で回転自在となる一端側回転保持部材と、前記2本の電線の他端をそれぞれ保持した状態で回転自在となり、且つ、それぞれ同じ方向に等速度で回転する一対の他端側回転保持部材と、前記一端側回転保持部材と前記他端側回転保持部材との間に配置され、前記一端側回転保持部材の近傍となる位置から前記他端側回転保持部材側に向かってスライド移動する移動部材と、を備えて構成されるツイスト線製造装置を用い、
    前記2本の電線の一端を前記一端側回転保持部材に取り付けるとともに、前記2本の電線の他端をそれぞれ前記一対の他端側回転保持部材に取り付け、
    前記移動部材に前記2本の電線の各電線自体の回転を許容するとともに前記移動部材における前記2本の電線の連れ回りを規制した状態で前記2本の電線を保持させ、
    前記一端側回転保持部材及び前記他端側回転保持部材を各々回転させて、前記移動部材を前記一端側回転保持部材の回転速度に応じた移動速度でスライド移動させるとともに、前記移動部材の前記一端側回転保持部材側で前記2本の電線の撚り合わせを行うツイスト線の製造方法において、
    前記移動部材の前記他端側回転保持部材側における前記2本の電線の間に電線接触防止部材を設けた上で前記2本の電線の前記撚り合わせを行う
    ことを特徴とするツイスト線の製造方法。
  2. 請求項1に記載のツイスト線の製造方法において、
    前記電線接触防止部材を前記移動部材のスライド移動速度に応じて該移動部材と同方向にスライド移動させる
    ことを特徴とするツイスト線の製造方法。
  3. 請求項1に記載のツイスト線の製造方法において、
    前記電線接触防止部材を着脱自在に設け、前記2本の電線の撚り合わせの進行に応じて取り外す
    ことを特徴とするツイスト線の製造方法。
  4. ツイストするために並べた2本の電線の一端を保持した状態で回転自在となる一端側回転保持部材と、前記2本の電線の他端をそれぞれ保持した状態で回転自在となり、且つ、それぞれ同じ方向に等速度で回転する一対の他端側回転保持部材と、前記一端側回転保持部材と前記他端側回転保持部材との間に配置され、前記一端側回転保持部材の近傍となる位置から前記他端側回転保持部材側に向かってスライド移動する移動部材と、を備えて構成され、
    前記移動部材は、前記2本の電線の各電線自体の回転を許容するとともに前記移動部材における前記2本の電線の連れ回りを規制した状態で前記2本の電線を保持し、前記一端側回転保持部材及び前記一対の他端側回転保持部材が回転すると、前記一端側回転保持部材の回転速度に応じた移動速度で前記スライド移動するツイスト線製造装置において、
    前記移動部材の前記他端側回転保持部材側における前記2本の電線の間に電線接触防止部材を設けた
    ことを特徴とするツイスト線製造装置。
  5. 請求項4に記載のツイスト線製造装置において、
    前記電線接触防止部材は、前記移動部材のスライド移動速度に応じて該移動部材と同方向にスライド移動するスライド機構を有する
    ことを特徴とするツイスト線製造装置。
  6. 請求項4に記載のツイスト線製造装置において、
    前記電線接触防止部材は、着脱自在に設けられる
    ことを特徴とするツイスト線製造装置。
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