JP5362433B2 - 感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法 - Google Patents
感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法 Download PDFInfo
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無切削アルミニウム管を浸漬液中に浸漬した状態で前記管に超音波を照射することにより、前記管の表面の鱗状欠陥を立ち上げる超音波照射工程と、
前記超音波照射工程の後で、前記管の表面の凸欠陥を酸性又はアルカリ性の溶解液で溶解除去する溶解除去工程と、
前記溶解除去工程の後で、前記管を超音波洗浄する超音波洗浄工程と、
を含むことを特徴とする感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法。
前記超音波洗浄工程で用いる超音波の周波数が50kHz以上500kHz未満に設定されている前項2又は3記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法。
浸漬液中に浸漬された無切削アルミニウム管に超音波を照射することにより、前記管の表面の鱗状欠陥を立ち上げる超音波照射手段と、
前記超音波照射手段により鱗状欠陥が立ち上げられた前記管の表面の凸欠陥を酸性又はアルカリ性の溶解液で溶解除去する溶解除去手段と、
前記溶解除去手段により凸欠陥が溶解除去された前記管を超音波洗浄する超音波洗浄手段と、
を含むことを特徴とする感光ドラム基体用アルミニウム管の製造装置。
Mn:1.12質量%、Si:0.11質量%、Fe:0.39質量%、Cu:0.16質量%、Zn:0.01質量%、Mg:0.02質量%を含み、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金製のビレットを、押出温度520℃及び押出速度5m/minの条件で押出加工し、これにより断面円環状の長尺なアルミニウム押出素管を得た。この押出素管の外径は32mm、その肉厚は1.5mmである。また、この押出加工に使用した押出ダイスは、ポートホールダイスである。
実施例1〜10及び比較例3では、上記のED管1について表1に示す条件で超音波照射工程、溶解除去工程及び超音波洗浄工程を順次行うことにより、感光ドラム基体用アルミニウム管を製造した。なお、この超音波照射工程時に使用した超音波照射手段10は、図2に示したものである。
表1中の超音波照射工程において、浸漬液12は、純水(pH=7)に硫酸又は苛性ソーダを添加するかあるいは添加しないことにより、pHを調整したものである。なお浸漬液12は、管1の浸漬前に予め脱気している。
×:凸欠陥3が少数発生していた。
××:凸欠陥3が多数発生していた。
表1中の溶解除去工程において、溶解液22は、純水(pH=7)に硫酸又は苛性ソーダを添加するかあるいは添加しないことにより、pHを調整したものである。
△:凸欠陥3が非常に少数残存していた。
×:凸欠陥3が少数残存していた。
××:凸欠陥3が多数残存していた。
表1中の超音波洗浄工程において、洗浄液32は、純水(pH=7)を用いた。なお、洗浄液32は、管1の洗浄前に予め脱気している。
△:凸欠陥3が非常に少数存在していた。
×:凸欠陥3が少数存在していた。
××:凸欠陥3が多数存在していた。
以上の工程を経た管1の表面1aの凸欠陥3についての総合判定を、表1中の「総合判定」欄に示した。この「総合判定」欄中の「凸欠陥」欄の符号の意味は次のとおりである。
△:凸欠陥3が非常に少数存在していた。
×:凸欠陥3が少数存在していた。
××:凸欠陥3が多数存在していた。
※2:管1の表面1aに光沢ムラがあった。
※3:管1の表面1aに溶け残りの凸欠陥3があった。
※4:管1の表面1aの鱗状欠陥2が未立上りであり、そのためOPC塗工時に鱗状欠陥2が立ち上がる虞がある。
※5:超音波洗浄工程時に管1の表面1aに凸欠陥3が新たに非常に少数発生した。
※6:管1の表面1aに凸欠陥3が多数存在していた。
※7:特開平10−142824号公報(特許文献5)記載の方法。
※8:管1の表面1aの凸欠陥3が溶解しなかった。
2:鱗状欠陥
3:凸欠陥
5:超音波の定在波
5a:定在波の音圧の腹
10:超音波照射手段
12:浸漬液
13:超音波発生部
13c:超音波振動子
20:溶解除去手段
22:溶解液
30:超音波洗浄手段
32:洗浄液
33:超音波発生部
33c:超音波振動子
40:保持部材
45:揺動手段
50:感光ドラム基体用アルミニウム管の製造装置
Claims (10)
- 無切削アルミニウム管から形成された感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法であって、
無切削アルミニウム管を浸漬液中に浸漬した状態で前記管に超音波を照射することにより、前記管の表面の鱗状欠陥を立ち上げる超音波照射工程と、
前記超音波照射工程の後で、前記管の表面の凸欠陥を酸性又はアルカリ性の溶解液で溶解除去する溶解除去工程と、
前記溶解除去工程の後で、前記管を超音波洗浄する超音波洗浄工程と、
を含むことを特徴とする感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法。 - 前記超音波照射工程で用いる超音波の周波数が、前記超音波洗浄工程で用いる超音波の周波数よりも小さく設定されている請求項1記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法。
- 前記超音波照射工程で用いる超音波は、前記超音波洗浄工程で用いる超音波よりも前記鱗状欠陥の立上げ力が強く設定されている請求項1又は2記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法。
- 前記超音波照射工程で用いる超音波の周波数が15kHz以上50kHz未満に設定されており、
前記超音波洗浄工程で用いる超音波の周波数が50kHz以上500kHz未満に設定されている請求項2又は3記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法。 - 前記超音波照射工程では、超音波の照射により前記浸漬液中に生じた超音波の定在波における音圧の腹を、前記管に対して相対的に前記管の長さ方向に連続的に移動させながら、前記管に超音波を照射する請求項1〜4のいずれかに記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法。
- 前記超音波照射工程では、超音波を放射する超音波振動子と前記管との相対位置を連続的に変化させながら、前記管に超音波を照射する請求項1〜5のいずれかに記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法。
- 前記超音波照射工程では、超音波の周波数を連続的に変化させながら、前記管に超音波を照射する請求項1〜6のいずれかに記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法。
- 前記超音波照射工程では、前記浸漬液は、pHが4.5以上8.0未満の水である請求項1〜7のいずれかに記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法。
- 無切削アルミニウム管から形成された感光ドラム基体用アルミニウム管の製造装置であって、
浸漬液中に浸漬された無切削アルミニウム管に超音波を照射することにより、前記管の表面の鱗状欠陥を立ち上げる超音波照射手段と、
前記超音波照射手段により鱗状欠陥が立ち上げられた前記管の表面の凸欠陥を酸性又はアルカリ性の溶解液で溶解除去する溶解除去手段と、
前記溶解除去手段により凸欠陥が溶解除去された前記管を超音波洗浄する超音波洗浄手段と、
を含むことを特徴とする感光ドラム基体用アルミニウム管の製造装置。 - 前記超音波照射手段により照射される超音波の周波数は、前記超音波洗浄手段の超音波の周波数よりも小さく設定されている請求項9記載の感光ドラム基体用アルミニウム管の製造装置。
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