JP5362286B2 - インクジェット記録方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、間欠塗布方法及び装置並びにインクジェット記録方法及び装置に係り、塗工用円柱体により塗布液を支持体に高精度に間欠塗布するための技術であって、特に、インクと処理液との2液を中間転写体上で反応させて形成したインク画像を、記録媒体に転写する2液転写方式のインクジェット記録方法及び装置において、処理液を支持体(例えば中間転写体)に高精度に間欠塗布する技術に関する。
インクジェット記録方法は、インクジェットヘッドに形成される多数の吐出ノズルからそれぞれインク滴を打滴することによって記録を行うものであり、記録動作時の騒音が低く、ランニングコストが安く、多種多様な記録媒体に対して高品位な画像を記録できることなどから幅広く利用されている。
インクジェット記録方法の中には、インクジェットヘッドから中間転写体に対してインク打滴を行うことによって中間転写体上にインク画像を一旦形成してから、インク画像を転写部においてローラにより記録媒体(例えば紙等)に転写するものが知られている。この転写方式のインクジェット記録方法によれば、中間転写体上のインク溶媒(例えば、水など)を溶媒除去ローラ等の手段で除去してから記録媒体上に画像転写することが可能となり、インク溶媒による画像の滲み、裏抜け、記録媒体の変形(いわゆるコックリング)などの問題が生じることがないので、高品質な画像を得ることができる。 中間転写体としては、無端状ベルトで帯状に形成され複数のローラに巻き掛けられて搬送されるもの、枚葉状の中間転写体をコンベアベルトで搬送するもの、中間転写体としてドラム状部材を用いるものがある。
また、インクジェット記録方法には、インクと、該インクを凝集させる処理液との2液を反応させてインク画像を形成し、インクの定着を促進させる2液法が知られている。かかる2液法は、上述の転写方式のみならず、記録媒体に画像を直接形成する方式にも使用される。
2液法を転写方式のインクジェット記録方法に適用した従来技術としては、例えば特許文献1や特許文献2があり、処理液を中間転写体に付与する手段としては、処理液を液滴として吐出する吐出ノズルの他、処理液を中間転写体の全面に塗布できる塗布ローラ方式やスプレイノズル方式を使用できることが記載されている。
特開2002−321350号公報 特開2005−170036号公報
しかしながら、中間転写体の全面がインク画像を形成するための画像領域となる訳ではなく、インク画像を形成する画像領域と形成しない非画像領域とがある。例えば、転写ローラには、枚葉の紙等の記録媒体が一定間隔を置いて給紙されるが、一定間隔の部分に対応する中間転写体部分は非画像領域となる。
従って、図13(A)のように、記録媒体に対応する中間転写体12の画像領域12A(黒い斜線部分)にのみ処理液を塗布し、一定間隔の部分に対応する中間転写体の非画像領域12B(白い部分)には処理液を塗布しない間欠塗布が必要となる。また、転写部に帯状の記録媒体が連続して給紙される場合であっても、中間転写体12には図13(B)のように画像領域12Aと非画像領域12Bが形成されるので、画像領域12A(黒い斜線部分)にのみ処理液を塗布する間欠塗布が必要になる。即ち、中間転写体12の必要な領域にのみ処理液を間欠塗布するオンデマンド塗布が必要になる。
従来のように、中間転写体12の全面に処理液を塗布すると、処理液の無駄になるだけでなく、下記のように異物の発生や洗浄負荷の増大を招くという問題がある。
即ち、中間転写体12の非画像領域12Bに塗布された処理液は転写時に転写部のローラ等に付着するため、付着回数が多くなると処理液が異物となって発現し、異物が記録媒体に転写されるという問題がある。
異物対策として、転写部の後段に中間転写体12のクリーニング装置を設ける構成もあるが、中間転写体12に残留する処理液が多くなるとクリーニング負荷が増大する。 特に、処理液中の成分として強い酸性物質やアルカリ物質が含有されていると、中間転写体12自体を劣化させたり、転写部のローラを腐食させたりする原因になる。
また、中間転写体12に処理液を塗布しない非画像部分12Bの長さは、時間換算にして通常ミリセカンド(msec)と極めて短い。従って、中間転写体12の非画像領域12Bに対して瞬間的に塗布を停止する高精度な間欠塗布技術が要求される。また、高解像度画質の実現と、転写のための乾燥時間短縮の要求とから、中間転写体12上に数ミクロンの超薄膜に且つ均一な厚みに処理液を塗布できる技術も要求される。
かかる処理液塗布の要求を踏まえて特許文献1及び2の塗布ローラ方式と噴霧ノズル方式を見た場合、噴霧ノズルは例えばバルブの開閉制御により処理液の噴出・停止を精度良く行うことができるが、超薄膜を均一塗布することが難しい。
一方、塗布ローラ装置等の塗工用円柱体を備えた塗布装置は、均一に薄膜塗布することに優れているが、処理液の給液・停止の切り換えが不得意な構造であるため、中間転写体12の画像領域12Aから非画像領域12Bへの移行時に瞬間的に塗布を停止する高精度な間欠塗布に適さない。
このような背景から、塗工用円柱体を備えた塗布装置に、瞬間的な塗布停止及び塗布再開をできる機能を備え高精度な間欠塗布を行うことのできる装置が要望されており、このような間欠塗布装置はインクジェット記録装置の処理液塗布の分野に限らず各方面の技術分野において利用価値が高い。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、均一な薄膜塗布に優れているが、間欠塗布が構造的に不得意な塗工用円柱体方式の塗布装置であっても、塗布液を支持体の必要な領域のみに間欠とすることができる間欠塗布方法及び装置を提供する。
また、本発明は、かかる間欠塗布方法及び装置の技術をインクジェット記録の技術分野に適用することで、支持体(例えば中間転写体)の画像領域のみに精度良く塗布することができるので、高解像度画質の実現と、転写のための乾燥時間短縮の要求を満足でき、且つ処理液の無駄防止、異物発生防止、洗浄負荷の軽減を図ることができるインクジェット記録方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1は前記目的を達成するために、連続搬送される帯状又は枚葉状の支持体にインクを打滴する前に、前記インクを凝集させるための処理液を前記支持体に予め塗布する処理液塗布工程を備えたインクジェット記録方法において、前記処理液塗布工程では、前記支持体の下面と、回転により前記処理液を処理液溜まりから同伴する塗工用円柱体の周面と、をカム機構により相対的に接触及び離間させて、前記支持体下面のインク画像を形成する画像領域と形成しない非画像領域とのうちの画像領域にのみに処理液を塗布する間欠塗布を行うことを特徴とするインクジェット記録方法を提供する。
本発明の請求項1によれば、支持体の画像領域のみに処理液を間欠塗布するために、支持体の下面と回転する塗工用円柱体の周面と、を相対的に接触及び離間させる機構としてカム機構を採用したので、接触・離間の動作を瞬間的に行うことができる。これにより、均一な薄膜塗布に優れているが、間欠塗布が構造的に不得意な塗工用円柱体方式の塗布装置であっても、処理液を支持体(例えば中間転写体)の画像領域のみに精度良く塗布することができる。この結果、高解像度画質の実現と、転写のための乾燥時間短縮の要求を満足でき、且つ処理液の無駄防止、異物発生防止、洗浄負荷の軽減を図ることができる。
かかるインクジェット記録方法の場合にも、支持体と塗工用円柱体との離間中も塗工用円柱体を接触時と同じ回転速度で回転させておくことが好ましい。また、カム機構により支持体の下面と回転する塗工用円柱体の周面と、を相対的に接触及び離間させる態様としては、支持体に対して塗工用円柱体を接触及び離間させる場合と、塗工用円柱体に対して支持体を接触及び離間させる場合とのいずれでもよい。
請求項2は請求項1において、前記支持体は中間転写体であって、該中間転写体上で前記インクを前記処理液で凝集させて形成した前記インク画像を、記録媒体に転写することを特徴とする。
請求項2は、インクジェット記録方法の2液転写方式に本発明を適用した場合であり、中間転写体に処理液を間欠塗布する場合である。
請求項3は請求項1において、前記支持体は記録媒体であって、該記録媒体上で前記インクを前記処理液で凝集させて前記インク画像を形成することを特徴とする。
請求項3は、インクジェット記録方法の記録媒体にインク画像を直接形成する一般的な態様に本発明を適用した場合であり、記録媒体に処理液を間欠塗布する場合である。
また、請求項4は請求項1〜3の何れか1において、前記支持体と前記塗工用円柱体との離間中も前記塗工用円柱体を前記接触時と同じ回転速度で回転させておくことを特徴とする。請求項4によれば、支持体と塗工用円柱体との離間中も塗工用円柱体を接触時と同じ回転速度で回転させておくようにしたので、塗工用円柱体の周面には常に塗布時と同じ塗布液の膜厚を形成できる。これにより、離間状態の支持体と塗工用円柱体とを瞬間的に接触させて塗布液の再塗布を行うときに、精度良く再塗布することができる。
また、請求項5は請求項1〜4の何れか1において、前記カム機構により、前記支持体に対して前記塗工用円柱体を接触及び離間させることを特徴とする。請求項5は、支持体と塗工用円柱体とをカム機構により相対的に接触・離間する際の態様を示したもので、支持体に対して塗工用円柱体を移動させて接触及び離間させる場合である。
また、請求項6は請求項1〜4の何れか1において、前記カム機構により、前記塗工用円柱体に対して前記支持体を接触及び離間させることを特徴とする。請求項6は、支持体と塗工用円柱体とをカム機構により相対的に接触・離間する際の別の態様を示したもので、塗工用円柱体に対して支持体を接触及び離間させる場合である。
本発明の請求項7は前記目的を達成するために、連続搬送される帯状又は枚葉状の支持体にインクを打滴する前に、前記インクを凝集させるための処理液を前記支持体に予め塗布する処理液塗布部を備えたインクジェット記録装置において、前記処理液塗布部は、塗工用円柱体の回転により前記処理液を処理液溜まりから同伴して前記支持体に塗布する塗布装置と、前記塗布装置又は前記支持体をカム機構で昇降させて、前記支持体と前記塗工用円柱体の周面とを相対的に接触及び離間させることにより、前記支持体に前記処理液を間欠塗布する昇降移動装置と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置を提供する
請求項7は、本発明における間欠塗布の技術をインクジェット記録装置の処理液塗布部に適用したものであり、支持体(例えば中間転写体)の画像領域のみに精度良く塗布することができるので、高解像度画質の実現と、転写のための乾燥時間短縮の要求を満足でき、且つ処理液の無駄防止、異物発生防止、洗浄負荷の軽減を図ることができる。
また、請求項8は請求項7において、前記支持体と前記塗工用円柱体との離間中も前記塗工用円柱体を前記接触時と同じ回転速度で回転させておくことを特徴とする。請求項8によれば、請求項4と同様の効果を得ることができる。
また、請求項9は請求項7又は8において、前記カム機構は、周面に少なくとも1本のカム溝が形成され、回転駆動する円板状のカム部材と、前記カム部材の上に従動回転可能に接触載置され、前記カム部材の回転により前記カム溝への落下及び前記カム溝からの脱出により瞬間的に昇降移動するカム従動子と、からなり、前記カム従動子の昇降移動に連動して前記塗布装置が昇降移動すると共に、前記カム部材が回転起動するときの該カム部材に対する前記カム従動子の接触位置は、前記カム溝から最も遠いカム部材周面位置であることを特徴とする。請求項9は、支持体に対して塗布装置を昇降させて間欠塗布を行うためのカム機構を構成したものである。特に、カム部材が回転起動するときのカム部材に対するカム従動子の接触位置を、カム溝から最も遠いカム部材周面位置に設定した。これにより、カム部材が回転してカム従動子がカム溝に落下するまでの距離を確保することができるので、落下までにカム部材の回転を加速することができる。この結果、支持体に対して塗布装置の塗工用円柱体を瞬間的に離間させて塗布を停止することができると共に、停止した塗布を瞬間的に再開することができる。
また、請求項10は請求項7又は8において、前記カム機構は、周面に少なくとも1本のカム突起が形成され、回転駆動する円板状のカム部材と、前記カム部材の上に従動回転可能に接触載置され、前記カム部材の回転により前記カム突起による突き上げ及び前記カム突起からの脱出により瞬間的に昇降移動するカム従動子と、からなり、前記カム従動子の昇降移動に連動して前記支持体が昇降移動すると共に、前記カム部材が回転起動するときの該カム部材に対する前記カム従動子の接触位置は、前記カム突起から最も遠いカム部材周面位置であることを特徴とする。請求項10は、塗布装置に対して支持体を昇降させて間欠塗布を行うためのカム機構を構成したものである。特に、カム部材が回転起動するときのカム部材に対するカム従動子の接触位置を、カム突起から最も遠いカム部材周面位置に設定した。これにより、カム部材が回転してカム従動子がカム突起によって突き上げられるまでの距離を確保することができるので、突き上げまでにカム部材の回転を加速することができる。この結果、塗布装置の塗工用円柱体に対して支持体を瞬間的に離間させて塗布を停止することができると共に、停止した塗布を瞬間的に再開することができる。
また、請求項11は請求項7〜10の何れか1において、前記昇降移動装置には、前記支持体と前記塗工用円柱体の周面とをカム機構により相対的に接触及び離間させる動作をガイドするガイド機構を備えたことを特徴とする。請求項11によれば、昇降移動装置にガイド機構を備えたので、支持体と塗工用円柱体の周面とをカム機構により相対的に接触及び離間させる動作を安定して行うことができる。
かかるインクジェット記録装置の場合にも、支持体と塗工用円柱体との離間中も塗工用円柱体を接触時と同じ回転速度で回転させておくことが好ましい。また、カム機構は、上述の請求項9〜12の構成を好ましく採用することができる。
また、本発明のインクジェット記録方法及び装置によれば、処理液を支持体(例えば中間転写体)の画像領域のみに精度良く塗布することができるので、高解像度画質の実現と、転写のための乾燥時間短縮の要求を満足でき、且つ処理液の無駄防止、異物発生防止、洗浄負荷の軽減を図ることができる。
以下、本発明に係る間欠塗布方法及び装置並びにインクジェット記録方法及び装置の好ましい実施の形態を詳細に説明する。
以下に説明する本発明のインクジェット記録装置の一態様は、装置構成の1つである処理液塗布部に本発明の間欠塗布装置を適用したものである。本発明の間欠塗布装置の塗布液がインクジェット記録装置の処理液に該当する。
[インクジェット記録装置の全体構成]
図1は、本発明に係る2液転写タイプのインクジェット記録装置の全体構成を示す一例である。
図1に示すように、インクジェット記録装置10は、中間転写体12(支持体)、処理液塗布部14、インク吐出部16、及び転写部18を主たる構成とし、更に、溶媒除去部20、クリーニング部22、画像定着部24、及び給紙部32を備えている。
中間転写体12は所定幅を有する無端状のベルトで構成され、複数のローラ26に巻き掛けられた構造となっている。中間転写体12としては、無端状のベルトに限定されず、枚葉状の中間転写体をコンベアベルトで搬送する方法や、ドラム状部材を用いることもできる。複数のローラ26のうち少なくとも1つの主ローラには減速機を介してモータ(不図示)の動力が伝達され、このモータの駆動により中間転写体12が各ローラ26の外側を図1の矢印で示す時計回りの方向(以下「転写体回転方向」という)に回転するように連続搬送される。
処理液塗布部14は、連続搬送される中間転写体12の下面(記録面12a)のうちのインク画像を形成する画像領域12A(図13参照)のみに塗工用円柱体の回転によって同伴される処理液Lを塗布し、非画像領域12Bには処理液Lを塗布しない間欠塗布のための装置として構成される。中間転写体12上に塗布される処理液Lの厚みとしては、湿潤状態で1〜5μmの極めて薄膜であり、且つ均一に塗布されることが好ましい。間欠塗布を行う昇降移動装置については、後記の[処理液塗布部の構造]のところで詳細に説明する。尚、ここで、中間転写体12の非画像領域12Bには、枚葉の紙等の記録媒体が一定間隔を置いて転写部18に給紙される場合に、記録媒体同士の間の記録媒体が存在しない間隙に対応する中間転写体部分を含むものとする。
また、処理液塗布部14で塗布する処理液Lの種類によっては、図1に示すように、処理液塗布部14の転写体回転方向下流側に、塗布した処理液Lの薄膜を乾燥する乾燥装置19を配置し、その転写体回転方向下流側に乾燥装置19で温まった中間転写体12を冷却する冷却装置21を設けることもできる。
インク吐出部16は、処理液塗布部14の転写体回転方向下流側に配置される。インク吐出部16には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各色インクに対応する記録ヘッド(インク用ヘッド)30K、30C、30M、30Yが設けられている。そして、各色インクに対応する図示しない各インク貯留部に本発明のインク組成条件を満足する各インクが貯留され、各記録ヘッド30K、30C、30M、30Yに供給される。
各インク用ヘッド30K、30C、30M、30Yは、中間転写体12に対向する吐出面からそれぞれ対応する各色インクを吐出する。これにより、中間転写体12の記録面12a上に各色インクが付与される。
インク用ヘッド30K、30C、30M、30Yはいずれも、中間転写体12上に形成される画像の最大記録幅(最大記録幅)に渡って多数の吐出口(ノズル)が形成されたフルラインヘッドとなっている。中間転写体12の幅方向(図1の紙面表裏方向)に短尺のシャトルヘッドを往復走査しながら記録を行うシリアル型のものに比べて、中間転写体12に対して高速に画像記録を行うことができる。もちろん、シリアル型であっても比較的高速記録が可能な方式、例えば、1回の走査で1ラインを形成するワンパス記録方式に対しても本発明は好適である。
本実施の形態では、インク用ヘッド30K、30C、30M、30Yは全て同一構造であり、以下では、これらを代表して符号30でインク用ヘッドを表すものとする。
そして、処理液塗布部14から中間転写体12の画像領域に処理液Lが間欠塗布されると、中間転写体12の回転に伴って、中間転写体12の処理液Lが付与された画像領域は各インク用ヘッド30K、30C、30M、30Yの真下に順次移動し、各インク用ヘッド30K、30C、30M、30Yからそれぞれ対応する各色インクが吐出される。
処理液塗布量とインク付与量は必要に応じて調節することが好ましい。例えば、転写する記録媒体34に応じて、処理液Lとインクが混合してできるインク画像の粘弾性等の物性を調節する等のために処理液の塗布量を変えてもよい。また、離型性付与、あるいはインク膜内部の接着力付与による転写性向上観点から、処理液にはワックスを添加してもよい。エマルジョン形態で添加することがより好ましい。その添加量は、良好な離型効果とインク膜内部の接着強度を得る為に、エマルジョン中の固形分がインク全固形分に対し、重量比で0.05重量%以上であることが好ましい。0.05%未満であると、十分な離型効果が得られない。ただしエマルジョンの添加量を増加させていくことで、インクの信頼性が低下していくので、固形分はインク全体に対し30重量%程度に抑えるのが好ましい。ワックスとしては、カルナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、アルコールワックス、ポリエチレンワックス、PTFEワックス、合成酸化ワックス、αオレフィン−無水マレイン酸共重合体等を用いることができる。また、離型性成分のみを処理液付与前に、別途付与して、離型層を形成してもよい。
溶媒除去部20は、インク吐出部16の転写体回転方向下流側に配置される。溶媒除去部20には、中間転写体12の記録面12a側に、複数(図1は2個)の溶媒除去ローラ21が設けられている。溶媒除去ローラ21はローラ状の多孔質体で構成され、中間転写体12の記録面12aに当接させるように配置されている。他の態様として、エアナイフで余剰な溶媒を中間転写体12から取り除く方式、加熱して溶媒を蒸発させ除去する方式等がある。溶媒除去方式としては、いずれでもよいが、好ましくは熱によらない方式を用いる方がよい。転写体表面を加熱又は転写体上の凝集体に熱を付与して溶媒を蒸発させる手段では、凝集物の過剰加熱により、溶媒を過剰除去し転写時において好ましい凝集物の粘弾性を維持できず、かえって転写性が低下することがある。中間転写体の熱によるインクジェットヘッドからのインク吐出性への影響も懸念される。
溶媒除去部20では、溶媒除去ローラ21によって中間転写体12の記録面12a上の溶媒を除去する。このため、中間転写体12の記録面12a上に処理液が多く付与されるような場合でも、溶媒除去部20で溶媒が除去されるため、転写部18で記録媒体34に多量の溶媒(分散媒)が転写されることはない。従って、記録媒体34として紙が用いられるような場合でも、カール、カックルといった水系溶媒に特徴的な問題が発生しない。
溶媒除去部20によって、インク画像から過剰な溶媒を除去することによって、インク画像を濃縮し、より内部凝集力を高めることができる。これによりインク画像に含まれる樹脂粒子の融着が効果的に促進され、転写工程までにより強い内部凝集力を凝集物に付与することができる。さらに、溶媒除去によるインク画像の効果的な濃縮により、記録媒体に転写後も良好な定着性や光沢性を画像に付与することができる。
尚、溶媒除去部20によって、溶媒すべてを除去する必要は必ずしもない。過剰に除去しすぎてインク画像を濃縮しすぎるとインク画像の転写体の付着力が強くなりすぎて、転写に過大な圧力を必要とするため好ましくない。むしろ転写性に好適な粘弾性を保つためには、少量残留させるのが望ましい。溶媒を少量残留させることで得られる効果として、インク画像は疎水性であり、揮発しにくい溶媒成分(主にグリセリンなどの有機溶剤)は親水性であるので、インク画像と残留溶媒成分は溶媒除去実施後分離し、残留溶媒成分からなる薄い液層がインク画像と中間転写体との間に形成される。従って、インク画像の転写体への付着力は弱くなり、転写性向上に有利である。
転写部18は、溶媒除去部20の転写体回転方向下流側に配置される。転写部18には、中間転写体12を挟んで転写部用のローラ26に対向する位置に加圧・加熱兼用ローラ36が設けられている。加圧・加熱兼用ローラ36の内部には図示しない加熱ヒータが設けられており、この加熱ヒータによって加圧・加熱兼用ローラ36の外周面の温度が上昇するようになっている。記録媒体34(例えば枚葉状の紙)は、給紙部32から中間転写体12と加圧・加熱兼用ローラ36の間を通過するように図1の右側から左側に搬送される。中間転写体12と加圧・加熱兼用ローラ36の間を通過する際、中間転写体12の記録面12aに記録媒体34の表面側を接触させ、記録媒体34の裏面側から加圧・加熱兼用ローラ36で加圧・加熱する。これにより、中間転写体12の転写部分における表面温度が転写温度まで上昇し、中間転写体12上に形成されたインク画像のインク画像が適度な軟化状態に軟化する。この状態で中間転写体12の記録面12aに形成されたインク画像が記録媒体34上に転写形成される。本発明においては、加熱部を中間転写体12の転写部分のみに限定する構造が望ましい。この構造であれば、転写体全面を加熱したりすることによる過剰な熱負荷やインク画像に含まれる溶媒成分の過剰除去を防ぐことができる。また、インク画像が転写部18で加熱されることにより、インク画像に含まれていた溶媒のほとんどが除去され、加圧による物理的なインク画像の濃縮効果と相まって促進される樹脂の融着により、加圧・加熱兼用ローラ36に中間転写体12が接している領域における、転写工程直前から転写実施時までの短い間に、より強い内部凝集力をインク画像に付与することができる。
尚、転写温度は、上記の如く中間転写体12の転写部分での表面温度であり、記録媒体を介して中間転写体12が加熱されることを考慮して、加圧・加熱兼用ローラ36のローラ表面温度は転写温度よりも高めに設定される。この場合、記録媒体34が転写部18に搬送される前に、記録媒体34に加熱処理を施す記録媒体加熱手段を設けることもできる。例えば、給紙部32に設けた一対の給紙ローラ32A、32Bに加熱手段を付加して、記録媒体34を給紙する際に記録媒体34を予備加熱する。
インク画像に直接接触する記録媒体34が所望の転写温度に達していることにより、転写時に熱伝達を効率的に行うことができる。また、記録媒体34が予め加熱されていることによって、転写時に直ちにインク画像が溶融し、記録媒体表面の凹凸や毛管内に入り込み、接触面積増大による投錨効果が生じる。この投錨効果により、記録媒体34とインク画像との接着力が向上し、転写が良好に行われる。また、記録媒体34に転写後の画像の定着性を向上でできる。更には、画像の平滑性を高めることができ、粒状感、光沢性の付与に効果がある。記録媒体34の加熱温度は、記録媒体34の種類によって自由に調整することができるようにすることが好ましい。
普通紙や上質紙など表面にパルプ繊維による凹凸が多く、インク像と記録媒体表面との間にアンカー効果を期待することができる場合は、インク画像の粘弾性を転写部18での加熱温度だけでなく、給紙ローラ32A,32Bで記録媒体34の表面部分の温度を制御して調節することにより、最適なインク像の粘着力で普通紙や上質紙などに良好な定着性を付与することができる。例えば、塗工紙などの表面が平滑な記録媒体34は、表面部分での熱伝達効率がよいため、加熱温度を低めに設定できる。これに対して、上質紙など表面に凹凸がある記録媒体はインク像との間に空気層が介在しやすくなるため、加熱温度を高めに設定したほうがポリマー成分の粘着力増加によるアンカー効果も期待でき、好ましい。
また、転写前に溶媒除去の工程を経ていなくても、加熱により溶媒を短時間のうちに除去できるので転写率にはさほど問題とはならないが、溶媒除去の工程を経ていれば、転写部18で蒸発させる溶媒の絶対量が少なくてすむため、この濃縮効果はさらに効果的なものとなるばかりか、転写時の熱負荷も軽減することができる。また、転写部18での加熱によるインク画像の効果的な濃縮により、記録媒体34に転写後も良好な定着性や光沢性を画像に付与することができる。
更に、転写時の温度及び圧力は記録媒体34や印字条件等によって好適な条件に自由に調節してもよい。
また、中間転写体12の表面には、必要に応じて離型性の表面層を有する構造にすることもできる。離型性付与転写体表面においては、表面エネルギーが低く、剥離性が高い性質を有していることから、高い転写率を実現することが可能である。本発明においては、特に離型性を付与しなくても十分な転写率を得ることができるが、クリーニング負荷などの観点から中間転写体表面に離型性を付与しても何ら問題はない。ここで、本発明で表記する離型性表面とは、臨界表面張力が30 m N/m 以下、若しくは水に対する接触角が75°以上の表面を指す。
中間転写体12の表面層に用いられる好ましい材料としては、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリブタジエン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリイミド系樹脂等の公知の材料が挙げられる。
クリーニング部22は、転写部18の転写体回転方向下流側であって、処理液塗布部14の転写体回転方向上流側に配置される。クリーニング部22には、中間転写体12の記録面12a側にクリーニングローラ38が中間転写体12の記録面12aに当接させるように配置され、中間転写体12の記録面12a上の転写後の残留物等の除去を行う。クリーニングローラ38としては、柔軟性ある多孔質部材からなり、洗浄液付与手段にて洗浄液を染み込みながら中間転写体表面(記録面12a)を洗浄する方式,表面にブラシを備え、洗浄液を中間転写体表面に付与しながらブラシで中間転写体表面のゴミを除去する方式、また、柔軟性のあるブレードをローラ表面に備えて中間転写体表面の残留物(インク画像の残留痕跡)を掻き落とす方式などがある。クリーニングローラ38表面の線速は中間転写体表面の線速と等しくするよりも、遅く、または速く設定した方が残留物の除去率を高くすることができる。クリーニングローラ38表面と中間転写体表面の速度差にしたがって中間転写体表面にせん断力が生じ、残留物を効率的に除去することが可能となる。
また、クリーニングローラ38の転写体回転方向下流側には、エアーを噴出する複数(図1は中間転写体に沿って2本)のエアーノズル39、39が設けられ、中間転写体12の記録面12aに付着した洗浄液を噴出エアーによって除去する。
本発明においては、中間転写体12上のインク画像を記録媒体34に転写後、記録媒体により強固な定着性を付与するために別途必要に応じて、画像定着部24を設けてもよい。
画像定着部24は、転写部18の記録媒体排出側(図3の右側)に配置される。画像定着部24には、記録媒体34の表裏面に2つの定着ローラ40A、40Bが設けられており、これら定着ローラ40A、40Bで記録媒体34上に転写形成された画像を加圧、加熱することで、記録媒体34上の記録画像の定着性を向上させることができる。尚、定着ローラ40A、40Bとしては、1個の加圧・加熱兼用ローラと1個の加熱ローラからなる一対のローラ対が好ましいが、これに限定されるものではない。
[処理液塗布部の構造]
次に、処理液塗布部14の構造を説明するが、特に処理液を中間転写体12に間欠塗布するための昇降移動装置46について詳説する。尚、塗工用円柱体を塗工ローラ42と称することにする。
処理液塗布部14は、主として、塗工ローラ42の回転により処理液Lを処理液溜まりから同伴して中間転写体12に塗布する塗布装置44(塗布ヘッドともいう)と、塗布装置44又は中間転写体12をカム機構で昇降させることにより、中間転写体12と塗工ローラ42の周面とを相対的に接触及び離間させることにより、中間転写体12に処理液Lを間欠塗布する昇降移動装置46と、で構成される。
これにより、中間転写体12下面のうちのインク画像を形成する画像領域12Aのみに塗工ローラ42の回転によって同伴される処理液Lを間欠塗布することができる。
回転駆動する塗工ローラ42を備えた塗布装置44としては、例えば、ダイレクトグラビアコータ、リバースグラビアコータ、オフセットグラビアコータ、ダイレクトバーコータ、キスコータ、ロッドコータ、エアーナイフコータ、5本ロールコータ等がある。
以下の説明では、塗布装置44として構造が簡単なキスコータを用いた処理液塗布部14の例で説明する。
(処理液塗布部の第1の実施の形態)
図2は、処理液塗布部14の第1の実施の形態で、中間転写体12に対してキスコータ44を昇降させて中間転写体12と塗工ローラ42とを接触及び離間させることにより、中間転写体12に処理液Lを間欠塗布する態様である。
処理液塗布部14は、主として、キスコータ44と、キスコータ44を中間転写体12に対して昇降移動することにより、中間転写体12に対して処理液Lを間欠塗布する昇降移動装置46と、で構成される。
キスコータ44は、図示しないモータにより矢印方向に回転駆動する塗工ローラ42と、処理液Lを溜めた液受けパン48(処理液溜まり)と、塗工ローラ42表面に、先端を接触させることで、ローラ表面の処理液Lの膜厚を一定に保つスキージ50(ブレードとも言う)と、で構成され、塗工ローラ42の略下半分が液受けパン48の処理液中に浸漬される。また、中間転写体12はガイドローラ26、26によりガイドされて搬送されることにより、処理液塗布時にはローラ42上面に接触して搬送する。これにより、塗工ローラ42が回転すると、その回転により液受けパン48内の処理液Lが塗工ローラ42に同伴して汲み上げられ、スキージ50により所定の塗布量に調整された後、中間転写体12の記録面12aに塗布される。液受けパン48には、図示しない処理液供給タンクからポンプによって処理液Lが供給され、液受けパン48内の処理液Lの高さが一定に保持されるように制御される。キスコータ44の周囲には側壁52(図3参照、図2では省略)が形成され、処理液Lが外部に流出するのを防止する。
また、昇降移動装置46は、主として、キスコータ44を搭載する昇降板54、カム部材56とカム従動子58(カムフォロアー)とで昇降板54を昇降するカム機構、及び昇降板54の昇降をガイドするガイド機構60、で構成される。
昇降板54は、四角形状に形成され、4つのコーナー部にはそれぞれ貫通孔62が形成される。一方、基台64の4つのコーナ部には4本のガイドアーム66がそれぞれ垂直に立設され、昇降板54の4つの貫通孔62がガイドアーム66にそれぞれ挿入される。これにより、昇降板54は、カム機構によって昇降する際に、ガイドアーム66にガイドされるので、安定した昇降を行うことができる。従って、昇降板54に搭載されたキスコータ44の塗工ローラ42を、昇降板54の昇降動作によって、中間転写体12に接触させたり、離間させたりすることができる。また、ガイドアーム66の上端に大径なヘッド部66Aが形成され、このヘッド部66Aと昇降板54との間にスプリング68が介在される。このスプリング68の付勢力により、昇降板54の昇降動作にガタツキが発生しないようにでき、昇降動作を一層安定化できる。尚、ガイドアーム66の数や昇降板54の貫通孔62の数は4つに限定するものではない。
カム部材56は大径円板形状に形成され、その周面にカム溝56A(図3参照)が形成される。カム部材56は、中間転写体12の幅方向(塗工ローラ42に平行)に配設されたカム軸55の両端部に一対設けられ、カム軸55の両端が軸受70に回動自在に支持され、この軸受70が基台64に固定される。また、カム部材56のカム軸55は図示しない減速機を介してモータに連結される。
一方、カム従動子58は、上記のカム部材56の上に接触載置されるように一対設けられ、それぞれの回動自在なカム従動子58が上述の昇降板54の下面に固定された支持体74に支持される。カム従動子58は、カム部材56に形成されたカム溝56Aに落下できる小径な円板形状に形成される。
これにより、昇降板54、カム部材56、カム従動子58の位置関係は、基台64に軸受70を介して支持されたカム部材56の上に、支持体74に支持されたカム従動子58が載置され、その上に支持体74を固定すると共にキスコータ44を搭載する昇降板54が設けられる。そして、カム従動子58が、カム部材56のカム溝56Aが形成された位置の180°反対位置に接触しているときをジョブ開始位置とし、ジョブ開始位置においてキスコータ44の塗工ローラ42上面が中間転写体12の下面に接するように設定される。
従って、モータでカム部材56を回転駆動すると、図3(A)のようにカム従動子58がカム部材56のカム溝56A以外の位置に接触しているときには、昇降板54が上昇した状態になる。これにより、キスコータ44の塗工ローラ42上面が中間転写体12の下面に接触するので、中間転写体12に処理液Lが塗布される。
また、図3(B)のようにカム部材56が回転してカム溝56Aがカム従動子58の位置にきたときに、カム従動子58がカム溝56Aにストロークsの距離だけ落下する。このカム従動子58の落下に伴って昇降板54が下降動作し、塗工ローラ42が中間転写体12から瞬間的に離間する。これにより、中間転写体12への処理液塗布が停止する。更に、カム部材56が回転してカム溝56Aの位置からカム従動子58が脱出する際に昇降板54が上昇動作して図3(A)の状態に戻り、再び処理液Lの塗布が開始される。
このように、カム機構により、キスコータ44を搭載した昇降板54を昇降させることにより、キスコータ44のような塗工ローラ42を備えた塗布装置であっても、中間転写体12の画像領域12Aと非画像領域12Bに対応させて、瞬時に塗布したり塗布を停止したりする高精度な間欠塗布を行うことができる。これにより、処理液Lを中間転写体12の画像領域12Aのみに精度良く塗布することができる。従って、高解像度画質の実現と、転写のための乾燥時間短縮の要求を満足でき、且つ処理液の無駄防止、異物発生防止、洗浄負荷の軽減を図ることができる。
(昇降移動装置の第2の実施の形態)
図4は、処理液塗布部14の第2の実施の形態で、キスコータ44に対して中間転写体12を昇降させて中間転写体12と塗工ローラ42とを接触及び離間させることにより、中間転写体12に処理液Lを間欠塗布する態様である。尚キスコータ44の構成は第1の実施の形態と同じなので、ここでは昇降移動装置46について説明する。尚、第1の実施の形態と同じ部材には同符号を付して説明する。
昇降移動装置46は、主として、装置本体を中間転写体12の上方に支持する支持部材76、中間転写体12をキスコータ44のローラ42側に押圧する一対の押圧ローラ78、押圧ローラ78を回動自在に支持する昇降フレーム80、カム部材56とカム従動子58(カムフォロアー)とにより昇降フレーム80を昇降するカム機構、及び昇降フレーム80の昇降をガイドするガイド機構60で構成される。
支持部材76は、インクジェット記録装置の天井部82に吊設され、中間転写体12の幅方向(図4の表裏方向)両側に対向配置された一対の垂直板76Aと、一対の垂直板76Aの中間位置に水平に支持された水平板76Bとで構成される。垂直板76Aと水平板76BとはL字形状の止め金84によって連結される。また、四角形状に形成された水平板76Bの4つのコーナ部にはそれぞれ貫通孔62が形成される。
押圧ローラ78は、中間転写体12の上面側に、ローラ軸芯が中間転写体12の幅方向になるように配置される。また、押圧ローラ78は、中間転写体12の走行方向からみて、キスコータ44の上流側と下流側に一対設けられ、昇降フレーム80に回動自在に支持される。
昇降フレーム80上面の4つのコーナ部には4本のガイドアーム66が垂直に立設され、上記した水平板76Bの4つの貫通孔62にそれぞれ挿入される。これにより、昇降フレーム80は、カム機構によって昇降する際に、ガイドアーム66にガイドされるので、安定した昇降を行うことができる。従って、昇降フレーム80に支持された一対の押圧ローラ78は、昇降フレーム82の昇降動作によって、中間転写体12を押圧してキスコータ44の塗工ローラ42に接触させたり、押圧を解除して中間転写体12を塗工ローラ42から離間させたりすることができる。また、ガイドアーム66の上端に大径なヘッド部66Aが形成され、このヘッド部66Aと水平板76Bとの間にスプリング68が介在される。このスプリング68の付勢力により、昇降フレーム82の昇降時のガタツキがなくなるので、昇降動作を一層安定化できる。
カム部材56は大径円板形状に形成され、その周面に凸状のカム突起56Aが形成される。カム部材56は、中間転写体12の幅方向(塗工ローラ42に平行)に配設されたカム軸55の両端部に一対設けられる。そして、カム軸55の両端が軸受70に回動自在に支持され、この軸受70が垂直板76Aの下端部に支持される。また、カム部材56のカム軸55は図示しない減速機を介してモータに連結される。
一方、カム従動子58は、上記のカム部材56の上に接触載置されるように一対設けられ、それぞれの回動自在なカム従動子58が上述の昇降フレーム80に支持される。
これにより、一対の押圧ローラ78、カム部材56、カム従動子58の位置関係は、垂直板76Aに支持されたカム部材56の上に、昇降フレーム80に支持されたカム従動子58が載置され、昇降フレーム80に一対の押圧ローラ78が支持される。そして、カム従動子58がカム部材56のカム突起56Aが形成された位置の180°反対位置に接触しているときをジョブ開始位置とし、ジョブ開始位置において中間転写体12がキスコータ44の塗工ローラ42に接するように一対の押圧ローラ78位置が設定される。
これにより、モータでカム部材56を回転駆動すると、図5(A)のようにカム従動子58がカム部材56のカム突起56A以外の位置に接触しているときには、押圧ローラ78は下降した状態になり、中間転写体12を押圧する。従って、中間転写体12がキスコータ44の塗工ローラ42に接触するので、中間転写体12に処理液が塗布される。そして、図5(B)のように、カム部材56が回転してカム突起56Aがカム従動子58の位置にきたときに、カム従動子58がカム突起56Aにより離間ストロークsの距離だけ突き上げられる。これにより、昇降フレーム80を介して一対の押圧ローラ78が瞬時に上昇し、中間転写体12に対する押圧を解除する。この結果、中間転写体12がキスコータ44の塗工ローラ42から離間するので、中間転写体12への処理液Lの塗布が停止する。更に、カム部材56が回転してカム突起56Aの位置からカム従動子58が脱出する際に昇降フレーム80が下降動作して図5(A)の状態に戻り、再び処理液Lの塗布が開始される。
このように、カム機構により、一対の押圧ローラ78を支持した昇降フレーム80を昇降させることにより、キスコータ44のような塗工ローラ42を備えた塗布装置であっても、中間転写体12の画像領域12Aと非画像領域12Bに対応させて、瞬時に塗布したり塗布を停止したりする高精度な間欠塗布を行うことができる。これにより、処理液Lを中間転写体12の画像領域のみに精度良く塗布することができる。従って、高解像度画質の実現と、転写のための乾燥時間短縮の要求を満足でき、且つ処理液Lの無駄防止、異物発生防止、洗浄負荷の軽減を図ることができる。
(昇降移動装置の第3の実施の形態)
図6は、処理液塗布部14の第3の実施の形態で、キスコータ44に対して中間転写体12を昇降させて中間転写体12と塗工ローラ42とを接触及び離間させることにより、中間転写体12に処理液Lを間欠塗布する第2の実施の形態の変形例である。尚、第1及び第2の実施の形態と同じ部材には同符号を付して説明する。
昇降移動装置46は、主として、装置本体を中間転写体12の上方に支持する支持部材76、中間転写体12の上面側に接触する上側ローラ86、中間転写体12の下面側に接触する下側ローラ88、上側及び下側のローラ86、88を回動自在に支持する昇降フレーム80、カム部材56とカム従動子58(カムフォロアー)とにより昇降フレーム80を昇降するカム機構、及び昇降フレーム80昇降をガイドするガイド機構、で構成される。
支持部材76は、第2の実施の形態と同様に、インクジェット記録装置の天井部82に吊設され、中間転写体12の幅方向(図6の表裏方向)両側に対向配置された一対の垂直板76Aと、一対の垂直板76Aの中間位置に水平に支持された水平板76Bとで構成される。垂直板76Aと水平板76BとはL字形状の止め金84によって連結される。また、四角形状に形成された水平板76Bには、2個(図6の表裏方向)の貫通孔62が形成される。
上側ローラ86は、中間転写体12の上面側に、ローラ軸芯が中間転写体12の幅方向になるように配置される。また、下側ローラ88は、中間転写体12の下面側に、ローラ軸芯が中間転写体12の幅方向になるように配置される。上側及び下側ローラ86、88は、中間転写体12の走行方向からみて、キスコータ44の上流側に設けられ、昇降フレーム80に回動自在に支持される。尚、上側及び下側ローラ86、88を、キスコータ44の下流側に設けるように支持部材76や昇降フレーム80を配置することもできる。
昇降フレーム80の上面には、2本(図6の表裏方向)のガイドアーム66が垂直に立設され、上記した水平板76Bの貫通孔62に挿入される。これにより、昇降フレーム80は、カム機構によって昇降する際に、ガイドアーム66にガイドされるので、安定した昇降を行うことができる。従って、昇降フレーム80が上昇すると、下側ローラ88が中間転写体12を持ち上げるので、中間転写体12がキスコータ44の塗工ローラ42から離間し、昇降フレーム80が下降すると、上側ローラ86が中間転写体12を押圧するので、中間転写体12がキスコータ44の塗工ローラ42に当接する。また、ガイドアーム66の上端に大径なヘッド部66Aが形成され、このヘッド部66Aと水平板76Bとの間にスプリング68が介在される。このスプリング68の付勢力により、昇降フレーム80の昇降時のガタツキがなくなるので、昇降動作を一層安定化できる。
カム部材56及びカム従動子58は、第2の実施の形態と同様であるので、説明は省略する。上側及び下側のローラ86、88、カム部材56、カム従動子58の位置関係は、垂直板76Aに支持されたカム部材56の上に、昇降フレーム80に支持されたカム従動子58が載置され、昇降フレーム80に上側及び下側のローラ86、88が支持される。そして、カム部材56のカム突起56Aが形成された位置の180°反対位置にカム従動子58が接触しているときをジョブ開始位置とし、ジョブ開始位置において中間転写体12がキスコータ44の塗工ローラ42に接するように上側及び下側のローラ86、88の位置が設定される。
これにより、モータでカム部材56を回転駆動すると、図7(A)のようにカム従動子58がカム部材56のカム突起56A以外の位置に接触しているときには、上側ローラ86で中間転写体12を押圧した状態になる。従って、中間転写体12がキスコータ44の塗工ローラ42に接触するので、中間転写体12に処理液Lが塗布される。そして、図7(B)のように、カム部材56が回転して、カム突起56Aがカム従動子58の位置にきたときに、カム従動子58がカム突起56Aにより離間ストロークsの距離だけ突き上げられる。これにより、昇降フレーム80を介して下側ローラ88が中間転写体12を瞬時に持ち上げるので、中間転写体12がキスコータ44の塗工ローラ42から離間し、中間転写体12への処理液Lの塗布が停止する。更に、カム部材56が回転してカム突起56Aの位置からカム従動子58が脱出する際に昇降フレーム80が下降動作して図7(A)の状態に戻り、再び処理液Lの塗布が開始される。
このように、カム機構により、上側及び下側のローラ86、88を支持した昇降フレーム80を昇降させることにより、キスコータ44のような塗工ローラ42を備えた塗布装置であっても、中間転写体12の画像領域12Aと非画像領域12Bに対応させて、瞬時に塗布したり塗布を停止したりする高精度な間欠塗布を行うことができる。これにより、処理液を中間転写体12の画像領域のみに精度良く塗布することができる。従って、高解像度画質の実現と、転写のための乾燥時間短縮の要求を満足でき、且つ処理液Lの無駄防止、異物発生防止、洗浄負荷の軽減を図ることができる。
尚、上記した第1〜第3の実施の形態では、カム部材56に1つのカム溝56A又はカム突起56Aを形成し、カム部材56の1回転で昇降板54又は昇降フレーム80の昇降動作を1回行う1サイクル方式の例で説明した。
しかし、図8に示すように、複数のカム溝56A,56A又は複数のカム突起56A,56Aを形成することもできる。図8の場合は、カム部材56の1回転で昇降板54の昇降動作を2回行う2サイクル方式であり、ジョブ開始位置は、2つのカム溝56A,56B又はカム突起56A,56Bから最も遠い中間位置aになる。
[昇降移動装置の間欠動作の具体例]
次に、中間転写体12に処理液Lを間欠塗布する一例を具体的に説明する。
ここで説明する間欠塗布の具体例は、枚葉の紙等の記録媒体34が一定間隔を置いて転写部18に給紙される場合に、図13(A)に示すように、記録媒体34同士の間の記録媒体34が存在しない中間転写体12の非画像領域12B(白い部分)に処理液Lを塗布しない間欠塗布の例である。
この場合の一例として、以下に示す動作条件を設定し、これらの動作条件が、インクジェット記録装置の駆動制御を行うCPU(中央制御装置)に入力される。
(1)中間転写体12の搬送速度V=500mm/sec
(2)転写部18に給紙される記録媒体34の長さLm=520mm
(3)転写部18に給紙される記録媒体34同士の間隔Ls=20mm
(4)1秒間の印刷枚数(枚)
上記(1)(2)(3)より500/(520+20)=0.93枚/sec
(5)印刷サイクルタイム=(520+20)/500=1.08sec
(6)中間転写体12と塗工ローラ42とを離間させる離間時間(tc)
ここで、離間時間は転写部18に給紙される記録媒体34同士の間隔と中間転写体12の搬送速度によるので、tc=20/500×1000=40msecになる。
(7)中間転写体12と塗工ローラ42とが離間する離間ストロ−クs=2mm
(8)中間転写体12と塗工ローラ42とを2mm離間するために、カム従動子58がカム部材56に対して上昇する上昇時間ta及び下降する下降する下降時間tdとすると、ta=td=20msec
尚、上述した第1の実施の形態では、カム機構におけるカム従動子58がカム部材56に対して下降動作→離間状態→上昇動作を行う。また、第2及び第3の実施の形態では、カム従動子58がカム部材56に対して上昇動作→離間状態→下降動作を行う。
図9は、第1の実施の形態におけるカム従動子58の経時的な変位を示す変位特性図である。図9の縦軸はカム従動子58の変位量を示し、横軸は記録媒体の長さLm及び記録媒体同士の間隔Lsに相当する中間転写体12の搬送距離である。
また、図10はカム従動子の下降→離間→上昇の動作をカム部材56の回転角度との関係で示したものである。
第1の実施の形態の場合、カム従動子58は、昇降板54に搭載されたキスコータ44の重み及びスプリングの付勢力を受けながら、カム部材56の回転により昇降動作を行う。図10では、図8(A)の2サイクル方式の例で示したものであり、カム部材56の1回転でカム従動子58は2回昇降動作を行う。この場合の1サイクルの回転角度は180°であり、ジョブ開始位置が図10右の「カム原点位置」になる。また、離間時間tcに相当する回転角度は30°となり、下降時間td、上昇時間taに相当する回転角度がそれぞれ15°になる。
図11は、離間時間tc、下降時間td、上昇時間taが上記の回転角度であることを前提として、キスコータ44の塗工ローラ42を中間転写体12に接触させた塗布状態から、キスコータ44を離間させて塗布停止状態に移行し、再びキスコータ44を接触させて塗布状態に移行させる各ステップを示したものである。尚、図11はカム部材56が反時計方向に回転する場合で示してある。
図11(a)のカム部材56の回転が停止している「カム原点位置」では、カム従動子58はカム部材56のカム溝56A以外に接触しているので、カム従動子58が上昇状態にある。従って、中間転写体12と塗工ローラ42とが接触して処理液Lが中間転写体12に塗布されている塗布中である。
CPUは、この停止状態からモータを起動させてカム部材56を回転させる。
次に、図11(b)において、CPUは、カム部材56が60°回転した時点、即ちカム従動子58がカム部材56のカム溝56A入口に達した時点でモータの起動を完了して規定回転数(定速回転)になる。ここで、起動を完了するとは、速度ゼロから規定回転数になるまでの加速を意味する。そして、その後はカム部材56を回転させ、カム従動子58の下降動作を開始する。
この起動完了時に、カム部材56が規定の回転速度まで加速されているようにする。この回転速度の加速により、後記する図11(c)〜図11(d)において上記した40msecという極めて短い離間時間tcを達成できる。
カム部材56の1回転相当時間Tcは、離間時間tcを40msecとすれば、Tc=離間時間tc×360°÷回転角度=40×360÷30=0.48secとなり、カム部材の回転数Nc=60÷Tc=60÷0.48=125rpmとなる。
しかし、2サイクル方式は、1サイクルに180°だけ回転させればよいので、カム部材56の回転数Ncは63rpmと低くできる。
即ち、2サイクル方式で離間時間tcが40msecとなるためには、ステップ(b)における60℃の回転によりカム部材56の回転数Ncを63rpmに加速することが必要になる。
カム部材56の起動間隔は上述した印刷サイクルタイムと同値で1.08secであるので、加速と減速は最大で1.08−(下降時間+離間時間+上昇時間)=1.08−(0.02+0.04+0.02)=1.0sec の時間がとれる。即ち、起動時の加速時間は1.0secの1/2で0.5secとなる。通常はこの時間よりも実際の起動時間が短くなるように余裕をとって駆動部の諸元を定めることが好ましい。
次に、図11(c)において、更にカム部材56が15°回転(合計回転角度75°)すると、カム従動子58は下降動作を完了してカム溝56Aへ落下し、離間動作を開始する。これにより、塗工ローラ42は中間転写体12から離間するので、塗布が停止する。そして、図11(d)において、更にカム部材が30°回転(合計回転角度105°)すると離間を完了し、カム従動子58の上昇動作が開始する。
次に、図11(e)において、更にカム部材が15°回転(合計回転角度120°)すると、カム従動子58の上昇が完了してカム溝56Aから脱出する。これにより、塗布が再開される。
次に、図11(f)において、更にカム部材が60°回転(合計回転角度120°)するまでにカム部材56の回転は減速されて、図10に示す「カム停止位置」で停止する。この60°の回転角度により、カム部材56の回転速度を減速させるための距離を確保できる。
上記図11(a)〜(f)により、2サイクルのうちの1サイクル目が終了し、「カム停止位置」が2サイクル目の「スタート位置」になって(a)〜(f)のステップを繰り返す。この間欠塗布の操作中、塗工ローラ42は常時回転させておくことが好ましい。この常時回転により、塗工ローラ42の表面には常に一定の厚みの処理液膜が形成されることになり、塗布停止から塗布再開に瞬時に移行することができると共に、中間転写体12に常に一定膜厚の処理液Lを塗布することができる。
このように、本発明が実施する間欠塗布は、中間転写体12と塗工ロータ42とが接触しない離間時間(非塗布時間)が上記した40msecのように極めて短い瞬間的な時間であるため、カム部材56の回転速度を加速する必要があるが、「カム原点位置」からカム溝56Aまでの回転角度を大きくとることによって達成できる。
本発明におけるカム機構を用いた間欠塗布の長所としては次の点を挙げることができる。
(A)カム部材56を回転させるモータの起動を、塗布装置(例えばキスコーター44)の重量による重力方向の慣性が作用しない区間(ステップa〜ステップb)で行っているので、塗布装置の昇降動作をカム部材56の起動と同時に行うよりも起動負荷が少なくなる。また、起動時間を塗布装置の昇降時間よりも長くとることにより、カム部材56を回転駆動するモータ容量の低減又は起動時間の短縮が可能となる。更には、カム部材56が規定の回転速度になった後に塗布装置が下降・上昇動作を行うことで、下降・上昇動作時におけるカム部材56のフライホイ−ル効果を期待できるので、塗布装置が重量物であってもカム部材56の回転負荷を軽減できる。
(B)カム部材の1サイクル動作を1/2回転で行う2サイクル方式を採用することにより、カム部材56の回転数が低くなり駆動機構の減速比が大きくとれるので、モータトルクの低減が図れる。
(C)カム部材56の停止位置及び原点信号をスリット板とフォトインタラプタなどで検出し、駆動モータをステッピングモータやエンコ−ダ付属のサーボモータにすることが好ましい。これにより、回転角度の精度すなわち離間精度を上げることができる。この場合、電源投入時は初期設定としてまず原点位置を検出してから次の動作に移るようにする。また、長時間の離間(作業停止中の離間など)の時のために離間位置検出機構を設けて制御してもよい。
実際の離間はカム従動子58の昇降動作の途中で行われるので、実際の塗布間隔を測定して差異をカム回転数の変更で調整するとよい。調整領域を超えた場合にはカム形状を変更して調整することが好ましい。
[インクジェット記録方法]
次に、図12の制御タイミングチャートを用いて、本発明のインクジェット記録方法における各ユニットの動作順序を説明する。尚、中間転写体12の原点を基準として、処理液塗布部14、インク吐出部16、及び転写部18、溶媒除去部20、クリーニング部22等の各ユニットの位置が決められている。そして、中間転写体12の搬送速度Vを基準として各ユニットの動作時間が決められる。また、中間転写体12の搬送速度、記録媒体34の長さ、記録液の吐出内容等はCPUの印刷ジョブによって指示される。
図12の符号は次の通りである。
T1:記録媒体34の長さLmに相当する中間転写体12の搬送時間
T2:記録媒体34の間隔Lsに相当する中間転写体12の搬送時間
T3:塗工ロ−ラ42からインク吐出部16の吐出先端位置までの距離に相当する中間転写体12の搬送時間
T4:記録画像長さに相当する中間転写体の搬送時間
T5:インク吐出部16の吐出先端位置から転写ロ−ラ位置までの距離に相当する中間転写体12の搬送時間
T6:給紙部32から転写ローラ位置までの給紙送り長さに相当する中間転写体12の搬送時間
図12に示す動作順序は次の通りであり、記録媒体7枚を連続印刷する例で説明する。
(ステップ1)作業条件をセットしてインクジェット記録装置10の印刷を開始する。
(ステップ2)中間転写体12の搬送、処理液塗布部14の塗工ローラ42の回転、及び加圧・加熱兼用ローラ36の加圧が開始される。このとき処理液塗布部14の昇降移動装置46はカム機構を制御して塗工ローラ42を中間転写体12から離間した状態に維持する。これにより、処理液Lの塗布は未だ行われない。
(ステップ3)中間転写体12の原点を検出し、中間転写体12の原点が塗工ローラ42の位置にきたときに、昇降移動装置46は塗工ローラ42の離間を解除して処理液Lの中間転写体12への塗布を開始する。そして、記録媒体34の長さに相当する中間転写体12の長さ分だけ処理液Lを塗布したら、昇降移動装置46はカム機構を制御して、記録媒体34の間隔Lsに相当する中間転写体12の長さ分だけ中間転写体12から塗工ローラ42を離間する。以後、昇降移動装置46は、記録媒体34の長さに相当する中間転写体長さの塗布と、記録媒体34の間隔に相当する中間転写体長さの塗布停止を、記録媒体34の枚数分(7枚分)だけ繰り返す。
(ステップ4)中間転写体12の画像領域の先端が、インク吐出部16の吐出先端位置に到達したらインクの吐出を開始する。各色のインクを画像長さ分だけ吐出してインク画像を形成する。
(ステップ5)中間転写体12の画像領域の先端が加圧・加熱兼用ローラ36の転写位置に到達するのに合わせて、給紙部32の給紙ロ−ラ32A,32Bを駆動して記録媒体34を転写部18へ給紙する。
(ステップ6)転写部18で記録媒体34にインク画像を転写して枚数分を出力する。
(ステップ7)枚数分の転写が終了して記録媒体34が加圧・加熱兼用ローラ36から排出されるとジョブは終了し、各ユニットは順次停止して初期状態に戻る。
尚、上記した間欠塗布の例では、図13(A)の記録媒体同士の間に処理液Lを塗布しない例で説明した。しかし、図13(B)のように、記録媒体34中に形成される印刷部分と非印刷部分とに対応させて中間転写体12に処理液Lを間欠塗布する場合には、記録媒体34の印刷部分及び非印刷部分と中間転写体12の画像領域12A及び非画像領域12Bとの転写部18での位置関係をCPUに入力しておく必要がある。また、図13(B)の場合には、長さの異なる塗工ローラ42を用意しておいて、画像領域12Aの幅に応じて交換するとよい。
以上説明した本発明のインクジェット記録方法及び装置は以下の効果を得ることができる。
(1)塗工ローラ42を備えた塗布装置44で中間転写体12に処理液Lを塗布することで、中間転写体12への処理液Lの均一な薄膜塗布が可能となり、画層形成手段の高速化、均一化を促進し、高品質で安定した印刷出力が得られる。
(2)塗工ロ−ラ42と中間転写体12を間欠的に離間することにより、画像領域以外の非画像領域12Bへの処理液の塗布をなくすことができ、加圧・加熱兼用ローラ36の汚損ならびに記録媒体34の裏面汚れを防止できる。
(3)中間転写体12上に残留する処理液がなくなることで、クリ−ニング工程への負荷が軽減され装置全体の維持性を向上できる。
(4)処理液の不必要な塗布がなくなることで処理液の使用量を削減でき、ランニングコストの低減が図れる。
尚、本実施の形態では、支持体が中間転写体12である2液転写方式のインクジェット記録方法の例で説明した。しかし、支持体を記録媒体34として、中間転写体12を介さずに記録媒体34に直接処理液とインクと付与してインク画像を形成するインクジェット記録方法にも本発明を適用できる。
本発明のインクジェット記録装置の全体構成図 昇降移動装置の第1の実施の形態で、中間転写体に対して塗工ローラを接触・離間させる構造図 昇降移動装置の第1の実施における昇降動作を説明する説明図 昇降移動装置の第2の実施の形態で、塗工ローラに対して中間転写体を接触・離間させる構造図 昇降移動装置の第2の実施における昇降動作を説明する説明図 昇降移動装置の第3の実施の形態で、塗工ローラに対して中間転写体を接触・離間させる別態様の構造図 昇降移動装置の第3の実施における昇降動作を説明する説明図 カム機構の2サイクル方式を説明する説明図 カム機構を構成するカム従動子の経時的な変位を示す変位特性図 カム従動子の下降→離間→上昇の動作をカム部材の回転角度との関係で示した図 塗工ローラを中間転写体に接触させた塗布状態から、塗工ローラを離間させて塗布停止状態に移行し、再び塗布を開始する各ステップを示した図 インクジェット記録装置の各ユニットのタイミングチャート 本発明における画像領域と非画像領域12Bの例を説明する説明図
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…中間転写体、12A…画像領域、12B…非画像領域、14…処理液塗布部、16…インク吐出部、18…転写部、20…溶媒除去部、22…クリーニング部、24…画像定着部、26…溶媒除去ローラ、30K、30C、30M、30Y…記録ヘッド(インク用ヘッド)、34…記録媒体、36…加圧・加熱兼用ローラ、38…クリーニングローラ、40A、40B…定着ローラ、42…塗工ローラ、44…キスコータ、46…昇降移動装置、48…液受けパン、50…スキージ、52…側壁、54…昇降板、55…カム軸、56…カム部材、58…カム従動子、60…ガイド機構、62…貫通孔、64…基台、66…ガイドアーム、68…スプリング、70…軸受、74…支持体、76…支持部材、78…押圧ローラ、80…昇降フレーム、82…天井部、86…上側ローラ、88…下側ローラ

Claims (11)

  1. 連続搬送される帯状又は枚葉状の支持体にインクを打滴する前に、前記インクを凝集させるための処理液を前記支持体に予め塗布する処理液塗布工程を備えたインクジェット記録方法において、
    前記処理液塗布工程では、
    前記支持体の下面と、回転により前記処理液を処理液溜まりから同伴する塗工用円柱体の周面と、をカム機構により相対的に接触及び離間させて、前記支持体下面のインク画像を形成する画像領域と形成しない非画像領域とのうちの画像領域にのみに処理液を塗布する間欠塗布を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記支持体は中間転写体であって、該中間転写体上で前記インクを前記処理液で凝集させて形成した前記インク画像を、記録媒体に転写することを特徴とする請求項1のインクジェット記録方法。
  3. 前記支持体は記録媒体であって、該記録媒体上で前記インクを前記処理液で凝集させて前記インク画像を形成することを特徴とする請求項1のインクジェット記録方法。
  4. 前記支持体と前記塗工用円柱体との離間中も前記塗工用円柱体を前記接触時と同じ回転速度で回転させておくことを特徴とする請求項1〜3の何れか1のインクジェット記録方法。
  5. 前記カム機構により、前記支持体に対して前記塗工用円柱体を接触及び離間させることを特徴とする請求項1〜4の何れか1のインクジェット記録方法。
  6. 前記カム機構により、前記塗工用円柱体に対して前記支持体を接触及び離間させることを特徴とする請求項1〜4の何れか1のインクジェット記録方法。
  7. 連続搬送される帯状又は枚葉状の支持体にインクを打滴する前に、前記インクを凝集させるための処理液を前記支持体に予め塗布する処理液塗布部を備えたインクジェット記録装置において、
    前記処理液塗布部は、
    塗工用円柱体の回転により前記処理液を処理液溜まりから同伴して前記支持体に塗布する塗布装置と、
    前記塗布装置又は前記支持体をカム機構で昇降させて、前記支持体と前記塗工用円柱体の周面とを相対的に接触及び離間させることにより、前記支持体に前記処理液を間欠塗布する昇降移動装置と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 前記支持体と前記塗工用円柱体との離間中も前記塗工用円柱体を前記接触時と同じ回転速度で回転させておくことを特徴とする請求項7のインクジェット記録装置。
  9. 前記カム機構は、
    周面に少なくとも1本のカム溝が形成され、回転駆動する円板状のカム部材と、
    前記カム部材の上に従動回転可能に接触載置され、前記カム部材の回転により前記カム溝への落下及び前記カム溝からの脱出により瞬間的に昇降移動するカム従動子と、からなり、
    前記カム従動子の昇降移動に連動して前記塗布装置が昇降移動すると共に、前記カム部材が回転起動するときの該カム部材に対する前記カム従動子の接触位置は、前記カム溝から最も遠いカム部材周面位置であることを特徴とする請求項7又は8のインクジェット記録装置。
  10. 前記カム機構は、
    周面に少なくとも1本のカム突起が形成され、回転駆動する円板状のカム部材と、
    前記カム部材の上に従動回転可能に接触載置され、前記カム部材の回転により前記カム突起による突き上げ及び前記カム突起からの脱出により瞬間的に昇降移動するカム従動子と、からなり、
    前記カム従動子の昇降移動に連動して前記支持体が昇降移動すると共に、前記カム部材が回転起動するときの該カム部材に対する前記カム従動子の接触位置は、前記カム突起から最も遠いカム部材周面位置であることを特徴とする請求項7又は8のインクジェット記録装置。
  11. 前記昇降移動装置には、前記支持体と前記塗工用円柱体の周面とをカム機構により相対的に接触及び離間させる動作をガイドするガイド機構を備えたことを特徴とする請求項7〜10の何れか1のインクジェット記録装置。
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