JP5359953B2 - パワーモジュール用基板、パワーモジュール及びパワーモジュール用基板の製造方法 - Google Patents

パワーモジュール用基板、パワーモジュール及びパワーモジュール用基板の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、大電流、高電圧を制御する半導体装置に用いられるパワーモジュール用基板、このパワーモジュール基板を備えたパワーモジュール及びこのパワーモジュール用基板の製造方法に関するものである。
半導体素子の中でも電力供給のためのパワーモジュールは発熱量が比較的高いため、これを搭載する基板としては、例えば、AlN(窒化アルミ)からなるセラミックス基板上にAl(アルミニウム)の金属板がAl−Si系のろう材を介して接合されたパワーモジュール用基板が用いられる。
また、この金属板は回路層として形成され、その金属板の上には、はんだ材を介してパワー素子としての半導体チップが搭載される。
なお、セラミックス基板の下面にも放熱のためにAl等の金属板が接合されて金属層とされ、この金属層を介して放熱板上にパワーモジュール用基板全体が接合されたものが提案されている。
従来、前記回路層及び前記金属層としての金属板とセラミックス基板との良好な接合強度を得るため、例えば下記特許文献1に、セラミックス基板の表面粗さを0.5μm未満とした技術が開示されている。
特開平3−234045号公報
しかしながら、金属板をセラミックス基板に接合する場合、単にセラミックス基板の表面粗さを低減しても十分に高い接合強度が得られず、信頼性の向上が図れないという不都合があった。例えば、セラミックス基板の表面に対して、乾式でAl粒子によるホーニング処理を行い、表面粗さをRa=0.2μmにしても、剥離試験で界面剥離が生じてしまう場合があることが分かった。また、研磨法により表面粗さをRa=0.1μm以下にしても、やはり同様に界面剥離が生じてしまう場合があった。
特に、最近では、パワーモジュールの小型化・薄肉化が進められるとともに、その使用環境も厳しくなってきており、電子部品からの発熱量が大きくなる傾向にあり、前述のように放熱板上にパワーモジュール用基板を配設する必要がある。この場合、パワーモジュール用基板が放熱板によって拘束されるために、熱サイクル負荷時に、金属板とセラミックス基板との接合界面に大きなせん断力が作用することになるため、さらなる接合強度の向上及び信頼性の向上が求められている。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、金属板とセラミックス基板とが確実に接合され、熱サイクル信頼性の高いパワーモジュール用基板、このパワーモジュール基板を備えたパワーモジュール及びこのパワーモジュール用基板の製造方法を提供することを目的とする。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明のパワーモジュール用基板は、セラミックス基板の表面に、アルミニウムからなる金属板が積層されて接合されたパワーモジュール用基板であって、前記金属板には、前記セラミックス基板との接合界面部分においてCuが固溶しており、前記接合界面から50μm以内の範囲におけるCu濃度が0.05〜5wt%の範囲内に設定されていることを特徴としている。
この構成のパワーモジュール用基板においては、金属板にCuが固溶しており、接合界面部分(前記接合界面から50μm以内の範囲)のCu濃度が0.05〜5wt%の範囲内に設定されているので、金属板の接合界面部分が固溶強化することになる。よって、熱サイクル等を負荷した際に、金属板にクラックが発生・進展することが防止され、接合信頼性を向上させることができる。
また、前記金属板の幅方向端部においては、アルミニウム中にCuが固溶されたアルミニウム相と、AlとCuとの2元共晶組織からなる共晶相と、が形成されていることが好ましい。
この場合、金属板の幅方向端部にAlとCuとの2元共晶組織からなる共晶相が形成されているので、金属板の幅方向端部をさらに強化することが可能となる。これにより、金属板の幅方向端部からのクラックの発生・進展を防止することができ、接合信頼性を向上させることができる。
さらに、前記共晶相においては、Cuを含む化合物からなる析出粒子が析出していることが好ましい。
この場合、金属板の幅方向端部に形成された共晶相において、Cuを含む化合物からなる析出粒子が析出しているので、金属板の幅方向端部をさらに析出強化することが可能となる。これにより、金属板の幅方向端部からのクラックの発生・進展を確実に防止することができ、接合信頼性を向上させることができる。
前記金属板には、前記接合界面から積層方向に向けて離間するにしたがい漸次Cu濃度が低下する濃度傾斜部が形成されており、この濃度傾斜部の前記セラミックス基板とは反対側に、前記接合界面近傍よりも硬度が低い軟質層が形成されていることが好ましい。
この場合、金属板のうち接合界面近傍は、Cu濃度が高く設定されていて固溶強化によって硬くなっている。一方、軟質層においては、Cu濃度が低く設定されていて、硬度が低く変形抵抗が小さくされている。よって、この軟質層により、金属板及びセラミックス基板の熱膨張係数の差によって生じる熱ひずみ(熱応力)を吸収することができ、熱サイクル信頼性を大幅に向上させることができる。
本発明のパワーモジュールは、前述のパワーモジュール用基板と、該パワーモジュール用基板上に搭載された電子部品と、を備えることを特徴としている。
この構成のパワーモジュールによれば、セラミックス基板と金属板との接合強度が高く構成されているので、使用環境が厳しい場合であっても、その信頼性を飛躍的に向上させることができる。
本発明のパワーモジュール用基板の製造方法は、セラミックス基板の表面に、アルミニウムからなる金属板が積層されて接合されたパワーモジュール用基板の製造方法であって、前記セラミックス基板と前記金属板とを、厚さ0.15μm以上3μm以下のCu層を介して積層する積層工程と、積層された前記セラミックス基板及び前記金属板を積層方向に加圧するとともに加熱し、前記セラミックス基板及び前記金属板の界面に溶融金属層を形成する溶融工程と、冷却によって前記溶融金属層を凝固させる凝固工程と、を有し、前記溶融工程及び前記凝固工程により、前記金属板のうち前記セラミックス基板との接合界面近傍において、前記接合界面から50μm以内の範囲におけるCu濃度が0.05〜5wt%の範囲内となるようにCuを固溶させることを特徴としている。
この構成のパワーモジュール用基板の製造方法によれば、セラミックス基板及び金属板を、Cu層を介して積層し、積層された前記セラミックス基板及び前記金属板を積層方向に加圧するとともに加熱するので、Cu層のCuと金属板のAlとが共晶反応することによって接合界面近傍の融点が降下し、比較的低温でもセラミックス基板及び金属板の界面に溶融金属層を形成することが可能となり、セラミックス基板と金属板とを接合することができる。
すなわち、Al−Si合金等からなるろう材を使用することなく、セラミックス基板と金属板とを接合することができるのである。このように、ろう材を使用せずに接合するため、ろう材が回路層表面に滲み出してくることがなく、回路層表面にNiめっき層を良好に形成することができる。
ここで、Cu層の厚さが0.15μm未満であると、セラミックス基板及び金属板の界面に溶融金属層を十分に形成することができないおそれがある。また、Cu層の厚さが3μmを超えると、CuとAlとの反応物が接合界面に過剰に発生し、金属板の接合界面近傍が必要以上に強化されることになり、熱サイクル負荷時にセラミックス基板に割れが発生するおそれがある。このため、Cu層の厚さは0.15μm以上3μm以下とすることが好ましい。なお、上述の作用効果を確実に奏功せしめるために、Cu層の厚さを0.5μm以上2.5μm以下とすることが好ましい。
前記Cu層が、前記積層工程の前に、前記セラミックス基板及び前記金属板の接合面のうち少なくとも一方にCuを固着させるCu固着工程によって形成されていることが好ましい。
この場合、セラミックス基板及び金属板の接合面にCuが固着されているので、セラミックス基板と金属板とを確実にCu層を介して積層することができ、セラミックス基板と金属板とを確実に接合することができる。
ここで、前記Cu固着工程では、CuとともにAlを固着させる構成とすることが好ましい。
この場合、CuとともにAlを固着させているので、形成されるCu層がAlを含有することになり、加熱工程において、このCu層が優先的に溶融して溶融金属領域を確実に形成することが可能となり、セラミックス基板と金属板とを強固に接合することができる。なお、CuとともにAlを固着させるには、CuとAlとを同時に蒸着してもよいし、CuとAlの合金をターゲットとしてスパッタリングしてもよい。
また、前記Cu固着工程を、蒸着、CVD、スパッタリング、めっき又はCuペーストの塗布のいずれかから選択される手段により、前記セラミックス基板及び前記金属板の接合面のうち少なくとも一方にCuを固着させるものとすることが好ましい。
この場合、蒸着、CVD、スパッタリング、めっき又はCuペーストの塗布のいずれかから選択される手段によってCu層を確実に形成でき、セラミックス基板と金属板とを接合することができる。
また、前記Cu層が、前記積層工程において前記セラミックス基板及び前記金属板の間に銅箔を介装することによって形成される構成としてもよい。
この場合、Cu箔を介装することにより、セラミックス基板及び金属板の接合面にCu層を形成することができる。よって、セラミックス基板と金属板とを強固に接合することが可能となる。
本発明によれば、金属板とセラミックス基板とが確実に接合され、熱サイクル信頼性の高いパワーモジュール用基板、このパワーモジュール基板を備えたパワーモジュール及びこのパワーモジュール用基板の製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態であるパワーモジュール用基板を用いたパワーモジュールの概略説明図である。 本発明の実施形態であるパワーモジュール用基板の回路層及び金属層のCu濃度分布を示す説明図である。 本発明の実施形態であるパワーモジュール用基板の回路層及び金属層(金属板)の幅方向端部を示す説明図である。 本発明の実施形態であるパワーモジュール用基板の製造方法を示す説明図である。 図4における金属板とセラミックス基板との接合界面近傍を示す説明図である。 実施例における接合信頼性の評価結果を示す図である。 実施例における接合信頼性の評価結果を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について添付した図面を参照して説明する。図1に本発明の実施形態であるパワーモジュール用基板及びパワーモジュールを示す。
このパワーモジュール1は、回路層12が配設されたパワーモジュール用基板10と、回路層12の表面にはんだ層2を介して接合された半導体チップ3と、ヒートシンク4とを備えている。ここで、はんだ層2は、例えばSn−Ag系、Sn−In系、若しくはSn−Ag−Cu系のはんだ材とされている。なお、本実施形態では、回路層12とはんだ層2との間にNiめっき層(図示なし)が設けられている。
パワーモジュール用基板10は、セラミックス基板11と、このセラミックス基板11の一方の面(図1において上面)に配設された回路層12と、セラミックス基板11の他方の面(図1において下面)に配設された金属層13とを備えている。
セラミックス基板11は、回路層12と金属層13との間の電気的接続を防止するものであって、絶縁性の高いAlN(窒化アルミ)で構成されている。また、セラミックス基板11の厚さは、0.2〜1.5mmの範囲内に設定されており、本実施形態では、0.635mmに設定されている。なお、本実施形態では、図1に示すように、セラミック基板11の幅(図1の左右方向長さ)は、回路層12及び金属層13の幅より広く設定されている。
回路層12は、セラミックス基板11の一方の面に導電性を有する金属板22が接合されることにより形成されている。本実施形態においては、回路層12は、純度が99.99%以上のアルミニウム(いわゆる4Nアルミニウム)の圧延板からなる金属板22がセラミックス基板11に接合されることにより形成されている。
金属層13は、セラミックス基板11の他方の面に金属板23が接合されることにより形成されている。本実施形態においては、金属層13は、回路層12と同様に、純度が99.99%以上のアルミニウム(いわゆる4Nアルミニウム)の圧延板からなる金属板23がセラミックス基板11に接合されることで形成されている。
ヒートシンク4は、前述のパワーモジュール用基板10を冷却するためのものであり、パワーモジュール用基板10に接合される天板部5と、冷却媒体(例えば冷却水)を流通するための流路6と、を備えている。ヒートシンク4(天板部5)は、熱伝導性が良好な材質で構成されることが望ましく、本実施形態においては、A6063(アルミニウム合金)で構成されている。
また、本実施形態においては、ヒートシンク4の天板部5と金属層13との間には、アルミニウム又はアルミニウム合金若しくはアルミニウムを含む複合材(例えばAlSiC等)からなる緩衝層15が設けられている。
そして、図1及び図2に示すように、セラミックス基板11と回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)との接合界面30の幅方向中央部(図1のA部)においては、回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)にCuが固溶しており、接合界面30から積層方向に離間するにしたがい漸次Cuの濃度が低下する濃度傾斜層33が形成されている。ここで、回路層12及び金属層13における濃度傾斜層33の接合界面30近傍(接合界面30から50μmの範囲内)のCu濃度が0.05〜5wt%の範囲内に設定されている。なお、濃度傾斜層33の接合界面30近傍のCu濃度は、EPMA分析(スポット径30μm)によって、接合界面30から50μmの位置で5点測定した平均値である。また、図2のグラフは、回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)の中央部分において積層方向にライン分析を行い、前述の50μm位置での濃度を基準として求めたものである。
また、この濃度傾斜層33のセラミックス基板11とは反対側(図2において下側)には、接合界面30近傍よりもCu濃度が低く、かつ、硬度が低い軟質層34が形成されている。
また、セラミックス基板11と回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)との接合界面30の幅方向端部(図1のB部)においては、図3に示すように、アルミニウム中にCuが固溶したアルミニウム相41と、AlとCuの2元共晶組織からなる共晶相42と、が形成されている。また、共晶相42内においては、Cuを含む化合物(例えばCuAl)からなる析出物粒子が析出している。
このようなパワーモジュール用基板10は、以下のようにして製造される。
図4に示すように、AlNからなるセラミックス基板11の両面に、スパッタリングによってCuが固着され、厚さ0.15μm以上3μm以下とされたCu層24、25が形成される(Cu固着工程)。
そして、セラミックス基板11の一方の面に、回路層12となる金属板22(4Nアルミニウムの圧延板)が積層され、セラミックス基板11の他方の面に金属層13となる金属板23(4Nアルミニウムの圧延板)が積層される(積層工程)。
このようにして形成された積層体20をその積層方向に加圧(圧力1〜5kgf/cm)した状態で真空炉内に装入して加熱する。ここで真空炉内の真空度は、10−3Pa〜10−5Paとされ、加熱温度は610℃〜650℃とされている。この加圧・加熱工程によって、図5に示すように、回路層12及び金属層13となる金属板22、23の表層とCu層24、25とが溶融し、セラミックス基板11の表面に溶融金属層26、27が形成される(溶融工程)。
次に、積層体20を冷却することによって溶融金属層26、27を凝固させる(凝固工程)。この溶融工程と凝固工程によって、回路層12及び金属層13となる金属板22、23のうちセラミックス基板11との接合界面近傍において、Cu濃度が0.05〜5wt%の範囲内となるようにCuを固溶させる。
このようして、回路層12及び金属層13となる金属板22、23とセラミックス基板11とが接合され、本実施形態であるパワーモジュール用基板10が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態であるパワーモジュール用基板10及びパワーモジュール1においては、回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)にCuが固溶しており、セラミックス基板11との接合界面30部分のCu濃度が0.05〜5wt%の範囲内に設定されているので、回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)の接合界面30部分が固溶強化されることになり、熱サイクル等を負荷した際に、回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)部分にクラックが進展することが防止され、このパワーモジュール用基板10及びパワーモジュール1の信頼性を大幅に向上させることができる。
また、回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)の幅方向端部においては、アルミニウム中にCuが固溶されたアルミニウム相41と、AlとCuとの2元共晶組織からなる共晶相42と、が形成されているので、回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)の幅方向端部をさらに強化することが可能となる。これにより、回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)の幅方向端部からの破断の発生を防止することができ、このパワーモジュール用基板10の接合信頼性を向上させることができる。
しかも、本実施形態においては、共晶相42に、Cuを含む化合物(例えばCuAl)からなる析出物粒子が析出しているので、回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)の幅方向端部を析出強化することが可能となり、回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)の幅方向端部からのクラックの進展を確実に防止することができる。
また、セラミックス基板11と回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)との接合界面30の幅方向中央部(図1のA部)においては、回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)にCuが固溶しており、接合界面30から積層方向に離間するにしたがい漸次Cuの濃度が低下する濃度傾斜層33が形成されており、さらに、この濃度傾斜層33のセラミックス基板11とは反対側(図2において下側)に、接合界面30近傍よりもCu濃度が低く、かつ、硬度が低く変形抵抗の小さい軟質層34が形成されているので、この軟質層34により、回路層12(金属板22)及び金属層13(金属板23)及びセラミックス基板11の熱膨張係数の差によって生じる熱ひずみ(熱応力)を吸収することができ、このパワーモジュール用基板10の熱サイクル信頼性を大幅に向上させることができる。
本実施形態であるパワーモジュール用基板の製造方法によれば、セラミックス基板11と回路層12となる金属板22及び金属層13となる金属板23を、Cu層24、25を介して積層し、積層されたセラミックス基板11及び金属板22、23を積層方向に加圧するとともに加熱するので、Cu層24、25のCuと金属板22、23のAlとが共晶反応することによって接合界面30近傍の融点が降下し、比較的低温でもセラミックス基板11及び金属板22、23の界面に溶融金属層26、27を形成することが可能となり、セラミックス基板11と金属板22、23とを接合することができる。
このように、Al−Si合金等からなるろう材を使用することなく、セラミックス基板11と金属板22、23とを接合することができるので、ろう材が回路層12の表面に染み出すおそれがなく、回路層12表面に形成したNiめっきの剥がれ等を防止することができる。これにより、回路層12の上にNiめっきを介してはんだ層2を良好に形成することができる。
また、Cu層24、25の厚さが0.15μm以上3μm以下に設定されているので、セラミックス基板11及び金属板22、23の界面に溶融金属層26、27を確実に形成してセラミックス基板11と金属板22、23とを接合することができるとともに、接合界面30近傍にCuとAlとの反応物が過剰に発生することを防止でき、熱サイクル負荷時にセラミックス基板11に割れが発生することを防止できる。
さらに、Cu層24、25が、セラミックス基板11の接合面にスパッタリングよってCuを固着させるCu固着工程によって形成されているので、セラミックス基板11と金属板22、23とを確実にCu層24、25を介して積層することができ、セラミックス基板11と金属板22、23とを確実に接合して、本実施形態であるパワーモジュール用基板10を製出することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、回路層及び金属層を構成する金属板を純度99.99%の純アルミニウムの圧延板としたものとして説明したが、これに限定されることはなく、純度99%のアルミニウム(2Nアルミニウム)であってもよい。
また、ヒートシンクの天板部と金属層との間に、アルミニウム又はアルミニウム合金若しくはアルミニウムを含む複合材(例えばAlSiC等)からなる緩衝層を設けたものとして説明したが、この緩衝層がなくてもよい。
さらに、ヒートシンクをアルミニウムで構成したものとして説明したが、アルミニウム合金、又はアルミニウムを含む複合材等で構成されていてもよい。さらに、ヒートシンクとして冷却媒体の流路を有するもので説明したが、ヒートシンクの構造に特に限定はない。
また、セラミックス基板と金属板との接合を、真空加熱炉を用いて行うものとして説明したが、これに限定されることはなく、N雰囲気、Ar雰囲気及びHe雰囲気等でセラミックス基板と金属板との接合を行ってもよい。
また、セラミックス基板の表面にCuを固着させるCu固着工程を有したものとして説明したが、これに限定されることはなく、金属板の接合面にCuを固着させてもよい。
さらに、積層工程において、セラミックス基板と金属板との間に銅箔を介装させることによってCu層を形成してもよい。
また、スパッタによってCu層を形成するものとして説明したが、これに限定されることはなく、蒸着、CVD、めっき、ペーストの塗布等によってCuを固着させてもよい。
本発明の有効性を確認するために行った確認実験について説明する。
40mm角で厚さ0.635mmのAlNからなるセラミックス基板の両面に、真空蒸着によってCuを固着させ、このセラミックス基板の両面に、厚さ0.6mmの4Nアルミニウムからなる金属板をそれぞれ積層し、積層方向に圧力1〜5kg/cmで加圧した状態で、真空炉(真空度10−3Pa〜10−5Pa)で加熱し、セラミックス基板と回路層及び金属層とを備えたパワーモジュール用基板を製出した。
同様に、厚さ0.6mmの4Nアルミニウムからなる金属板を2枚準備し、この金属板の片面に真空蒸着によってCuを固着させ、これら2枚の金属板を40mm角で厚さ0.635mmのAlNからなるセラミックス基板の両面に、それぞれ蒸着面がAlN側を向くようにして積層し、積層方向に圧力1〜5kgf/cmで加圧した状態で真空炉(真空度10−3Pa〜10−5Pa)で加熱し、セラミックス基板と回路層及び金属層とを備えたパワーモジュール用基板を製出した。
ここで、真空蒸着によるCuの固着量(Cu厚さ)を、0.1μm、0.5μm、1.0μm、2.0μm、3.0μmの5水準とし、加熱温度を610℃、630℃、650℃の3水準とし、計30種類のパワーモジュール用基板を成形した。
このようにして成形されたパワーモジュール用基板の金属層側に、AlSiCからなり、厚さ0.9mmの緩衝層を介して、ヒートシンクの天板に相当する50mm×60mm、厚さ5mmのアルミニウム板(A6063)を接合した。
この試験片を、−40℃−105℃の熱サイクルを3000回負荷し、その際の接合面積比率を求めた。セラミックス基板側に蒸着を行ったパワーモジュール用基板の評価結果を図6に示す。また、金属板側に蒸着を行ったパワーモジュール用基板の評価結果を図7に示す。なお、図6及び図7においては、熱サイクルを3000回負荷後の接合比率が85%以上のものを○、熱サイクルを3000回負荷後の接合比率が70%以上85%未満のものを△、熱サイクルを3000回負荷後の接合比率が70%未満のものを×とした。
図6及び図7に示すように、加熱温度が高いほど接合信頼性が向上する傾向が認められる。また、Cu層厚さが1.0μm〜2.0μm程度の場合には、加熱温度が低温でも接合信頼性が向上していることが確認される。さらに、図6及び図7は、同様の傾向を示しており、Cuの蒸着をセラミックス基板側に行った場合と、金属板側に行った場合とで差は認められない。
また、上述のように、セラミックス基板の両面に金属板を接合し、回路層(金属層)のうちセラミックス基板と回路層(金属層)との接合界面から50μmの位置におけるCu濃度が異なるパワーモジュール用基板を作製した。
このようにして成形されたパワーモジュール用基板の金属層側に、AlSiCからなり、厚さ0.9mmの緩衝層を介して、ヒートシンクの天板に相当する50mm×60mm、厚さ5mmのアルミニウム板(A6063)を接合した。
この試験片を、−40℃−105℃の熱サイクルを3000回負荷し、その際の接合率を求めた。評価結果を表1に示す。なお、接合率は、以下の式で算出した。ここで、初期接合面積とは、接合前における接合すべき面積のこととした。
接合率 = (初期接合面積−剥離面積)/初期接合面積
表1に示すように、接合界面近傍(接合界面から50μm)におけるCu濃度が0.05未満の比較例1及びCu濃度が5%を超えた比較例2では、接合率が67%未満であり、接合信頼性に劣ることが確認された。
これに対して、Cu濃度が0.05wt%以上5wt%以下とされた本発明例1−3においては、接合率が71%以上であり、接合信頼性が向上することが確認された。
1 パワーモジュール
3 半導体チップ(電子部品)
10 パワーモジュール用基板
11 セラミックス基板
12 回路層
13 金属層
22、23 金属板
24、25 Cu層
26、27 溶融金属層
30 接合界面
33 濃度傾斜層(濃度傾斜部)
34 軟質層
41 アルミニウム相
42 共晶相

Claims (10)

  1. セラミックス基板の表面に、アルミニウムからなる金属板が積層されて接合されたパワーモジュール用基板であって、
    前記金属板には、前記セラミックス基板との接合界面においてCuが固溶しており、前記接合界面から50μm以内の範囲におけるCu濃度が0.05〜5wt%の範囲内に設定されていることを特徴とするパワーモジュール用基板。
  2. 前記金属板の幅方向端部においては、アルミニウム中にCuが固溶されたアルミニウム相と、AlとCuとの2元共晶組織からなる共晶相と、が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパワーモジュール用基板。
  3. 前記共晶相においては、Cuを含む化合物からなる析出粒子が析出していることを特徴とする請求項2に記載のパワーモジュール用基板。
  4. 前記金属板には、前記接合界面から積層方向に向けて離間するにしたがい漸次Cu濃度が低下する濃度傾斜部が形成されており、この濃度傾斜部の前記セラミックス基板とは反対側に、前記接合界面近傍よりも硬度が低い軟質層が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のパワーモジュール用基板。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のパワーモジュール用基板と、このパワーモジュール用基板上に搭載される電子部品と、を備えたことを特徴とするパワーモジュール。
  6. セラミックス基板の表面に、アルミニウムからなる金属板が積層されて接合されたパワーモジュール用基板の製造方法であって、
    前記セラミックス基板と前記金属板とを、厚さ0.15μm以上3μm以下のCu層を介して積層する積層工程と、積層された前記セラミックス基板及び前記金属板を積層方向に加圧するとともに加熱し、前記セラミックス基板及び前記金属板の界面に溶融金属層を形成する溶融工程と、冷却によって前記溶融金属層を凝固させる凝固工程と、を有し、
    前記溶融工程及び前記凝固工程により、前記金属板のうち前記セラミックス基板との接合界面近傍において、前記接合界面から50μm以内の範囲におけるCu濃度が0.05〜5wt%の範囲内となるようにCuを固溶させることを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。
  7. 前記Cu層が、前記積層工程の前に、前記セラミックス基板及び前記金属板の接合面のうち少なくとも一方にCuを固着させるCu固着工程によって形成されていることを特徴とする請求項6に記載のパワーモジュール用基板の製造方法。
  8. 前記Cu固着工程では、CuとともにAlを固着させることを特徴とする請求項7に記載のパワーモジュール用基板の製造方法。
  9. 前記Cu固着工程は、蒸着、CVD、スパッタリング、めっき又はCuペーストの塗布のいずれかから選択される手段により、前記セラミックス基板及び前記金属板の接合面のうち少なくとも一方にCuを固着させることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のパワーモジュール用基板の製造方法。
  10. 前記Cu層が、前記積層工程において前記セラミックス基板及び前記金属板の間に銅箔を介装することによって形成されていることを特徴とする請求項6に記載のパワーモジュール用基板の製造方法。
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