JP5359253B2 - 自動変速機の組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、2つのクラッチの出力部材が異なるプラネタリギヤセットの構成要素に連結される自動変速機の組立方法に関し、自動車用変速機の製造技術の分野に属する。
特許文献1にも記載されているように、従来より、変速機構を構成する複数のプラネタリギヤセットの入力側に、該プラネタリギヤセットへの動力伝達経路を選択するための2つのクラッチを備えることにより多段化が実現された自動変速機がある。
これらのクラッチは、ドラムと、ハブと、これらの間に配置されて両方に交互に係合する複数の摩擦板とを有し、ピストンが油圧を受けて複数の摩擦板を押圧することにより締結状態、すなわちドラムからハブ、またはハブからドラムへと動力を伝達する状態となる。
具体的には、特許文献1の図2、3に記載されたものでは、一方のクラッチのハブと他方のクラッチのドラムとが共通の部材で構成されており、該部材が入力軸に連結される両クラッチの入力部材となっている。一方のクラッチのドラムは出力部材として該ドラムとスプライン係合する連結部材を介してプラネタリギヤセットのキャリヤに、他方のクラッチのハブは出力部材として該プラネタリギヤセットのサンギヤに連結されている。また、入力軸は、クラッチ側の前半部分とプラネタリギヤセット側の後半部分とで分割構成されており、両クラッチの入力部材は、その前半部分に連結されている。
これ以外にも、非分割の入力軸を備え、2つのクラッチのドラムが入力部材として該入力軸の前半部に連結され、それぞれのハブが出力部材として異なる複数のプラネタリギヤセットの構成要素に連結されている自動変速機もある。
そして、いずれの変速機においても、2つのクラッチのいずれが締結されるかによって、プラネタリギヤセット側への動力伝達経路が切り換えられる。
特開2007−78191号公報
ところで、特許文献1に記載の前記自動変速機のように、入力軸が前半部分と後半部分とに分割された構成では、組立時、入力軸の後半部分やプラネタリギヤセットなどは、予め変速機ケースの後部に組み込まれ、その状態で、入力軸にクラッチを組みつけてなるアセンブリ体を変速機ケースに組みこむことになるが、その際、この自動変速機では、軸方向の隙間調整の必要上、プラネタリギヤセットに連結される一方のクラッチの連結部材と他方のクラッチのハブとを先に変速機ケース側に組み付けておくことになる。この場合、前記アセンブリ体の組み込み時に、分割された入力軸の前半部分と後半部分とを結合しながら、連結部材と一方のクラッチのドラムとを、他方のクラッチのハブと該クラッチの複数の摩擦板とを、同時にスプライン係合させることになる。
また、2つのクラッチのドラムが入力軸に連結され、それぞれのハブが異なる複数のプラネタリギヤセットの構成要素に連結されている自動変速機においても、2つのクラッチのハブを変速機ケース側に組み込んでおき、その後、入力軸と該入力軸に連結された2つのクラッチのドラムと、該ドラムに係合された摩擦板とでなるアセンブリ体を変速機ケース側に合体させることが考えられ、この場合にも、合体時に2つのクラッチのハブと対応する複数の摩擦板とを同時にスプライン係合させることになる。
いずれにしても、同時に2箇所以上でスプライン係合を実行しなければならず、特にクラッチのハブを複数の摩擦板に係合させる作業を同時に2箇所で、或いは他の部位の係合作業と同時に行うことはきわめて面倒で、組立作業性が悪いという問題がある。
そこで、本発明は、2つのクラッチの出力部材が異なるプラネタリギヤセットの構成要素に連結される自動変速機において、組立時に同時に複数個所で対象の部材同士をスプライン係合させることを少なくし、組立作業を容易にすることができる自動変速機の組立方法を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、前壁と後壁とこれら両壁の間に設けられた中間壁とを有し、少なくとも前壁は他の部分と別体とされた変速機ケースと、
前記変速機ケースの前壁と中間壁との間に配置され、それぞれ入力部材と出力部材とこれら両部材に交互に係合された複数の摩擦板とを有する2つのクラッチと、
前記変速機ケースの中間壁と後壁との間に配置されたプラネタリギヤセットと、
前記2つのクラッチおよびプラネタリギヤセットの中心部に配置され、前壁側で前記2つのクラッチの入力部材に連結され、後壁側で前記プラネタリギヤセットに連結された入力軸とを有し、かつ、
前記2つのクラッチの出力部材に、入力軸に嵌合された状態で前記中間壁から後壁側に延びる筒状部が設けられ、
これらの筒状部が前記プラネタリギヤセットに連結された自動変速機の組立方法であって、
前記変速機ケースの前壁が取り外された状態で、該ケースにおける中間壁と後壁との間に、プラネタリギヤセットを組み込んでなる第1アセンブリ体を形成する第1アセンブリ体形成工程と、
前記入力軸に前記2つのクラッチを組み付けて、該入力軸と2つのクラッチとでなる第2アセンブリ体を形成する第2アセンブリ体形成工程と、
前記両工程の後、第2アセンブリ体における入力軸の後壁側の部分と2つのクラッチの出力部材の筒状部とを変速機ケースの中間壁を後壁側に挿通させ、これらの先端部を前記第1アセンブリ体におけるプラネタリギヤセットに連結することにより、両アセンブリ体を合体させる合体工程と、
前記合体工程の後、入力軸の前壁側部分を前壁に挿通して、該前壁を変速機ケースの他の部分に結合する前壁結合工程とを含み、
前記第2アセンブリ体形成工程では、入力軸に前記2つのクラッチの出力部材を除く構成要素が組み付けられた状態で、これらの出力部材を入力軸の後壁側の先端部側から順次組み付け、
前記合体工程では、第1アセンブリ体を、後壁側が下になるように軸方向を鉛直に向けて設置すると共に、第2アセンブリ体を、後壁側が下になるように軸方向を鉛直に向けた状態で、後から組み付けた方の出力部材を下から支持しながら前記第1アセンブリ体に合体させることを特徴とする
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動変速機の組立方法において、
前記2つのクラッチは軸方向のほぼ同じ位置で内外に配置され、外側に配置された第1クラッチの出力部材の筒状部は内側に配置された第2クラッチの出力部材の筒状部の外周に嵌合され、該第2クラッチの出力部材の筒状部は入力軸の外周に嵌合される構成であって、
前記第2アセンブリ体形成工程では、入力軸に第1、第2クラッチの入力部材を連結し、かつ、これらの入力部材にそれぞれ複数の摩擦板を組み付けた状態で、
まず、第2クラッチの出力部材の筒状部を入力軸に嵌合させながら、該出力部材を第2クラッチの摩擦板に係合させ、
次いで、第1クラッチの出力部材の筒状部を前記第2クラッチの出力部材の筒状部に嵌合させながら、該出力部材を第1クラッチの摩擦板に係合させることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の自動変速機の組立方法において、
前記第2アセンブリ体形成工程では、
第2クラッチの出力部材の筒状部を入力軸に嵌合させるときに、該筒状部の内周面に装着された軸受部材に入力軸を嵌入し、
第1クラッチの出力部材の筒状部を前記第2クラッチの出力部材の筒状部に嵌合させるときに、第1クラッチの筒状部の内周面に装着された軸受部材に第2クラッチの筒状部を嵌入することを特徴とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の自動変速機の組立方法において、
前記入力軸の第1、第2クラッチの入力部材が連結される部位は、両クラッチの出力部材の筒状部が嵌合される部位より大径とされた構成であって、
前記第2アセンブリ体形成工程では、前記入力軸の大径とされた部位に前記2つのクラッチの入力部材を連結することを特徴とする。
加えて、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の自動変速機の組立方法において、
前記合体工程では、第2アセンブリ体における入力軸の先端を、第1アセンブリ体を構成する変速機ケースの後壁に装着された軸受部材に嵌合させるとともに、
前記前壁結合工程では、前記入力軸の前壁側の部分を該前壁に装着された軸受部材に挿通させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、予め入力軸に2つのクラッチの全体を組みつけて第2アセンブリ体を形成し、その第2アセンブリ体を変速機ケースにプラネタリギヤセットを組み込んでなる第1アセンブリ体に合体させるので、入力軸に2つのクラッチの入力部材を連結し、これらの入力部材に複数の摩擦板をそれぞれ組み付けた状態で、両クラッチの出力部材を対応するクラッチの複数の摩擦板に順番に係合させることができる。2つのクラッチの入力部材それぞれに組み付けられた複数の摩擦板に2つの出力部材を同時に係合させる場合に比較して、組立作業が容易化される。その場合、第2アセンブリ体形成工程では、第1、第2クラッチの出力部材は、入力軸に後壁側の先端部側から組み付けられるので、合体工程で該第2アセンブリ体を後壁側が下になるように軸方向を鉛直に向けたときに、両クラッチの出力部材が抜け落ちることになるが、この発明では、後から組み付けた方の出力部材を下から支持するので、両クラッチの出力部材が抜け落ちることがない。
また、請求項2に記載の発明によれば、第2クラッチの出力部材はその筒状部が入力軸に嵌合しながら第2クラッチの摩擦板に係合し、第1クラッチの出力部材はその筒状部が第2クラッチの出力部材の筒状部の外周に嵌合しながら第1クラッチの摩擦板に係合する、すなわち第2クラッチの出力部材が入力軸に半径方向にふらつくことなく案内されて、第1クラッチの出力部材が第2クラッチの出力部材に半径方向にふらつくことなく案内されるので、両クラッチにおいて出力部材と摩擦板との係合が容易になる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、第2クラッチの出力部材の筒状部の内周面に装着された軸受部材と、第1クラッチにおける出力部材の筒状部の内周面に装着された軸受部材により、入力軸と第2クラッチの出力部材との間でのがたつき、両クラッチの出力部材間でのかだつきがなくなり、両クラッチにおいて出力部材と摩擦板との係合がさらに容易になる。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、第1および第2クラッチの入力部材が連結され、両クラッチの出力部材の筒状部が嵌合される部位より大径の入力軸の部位により、第1クラッチの出力部材を係止するだけで、第2アセンブリ体全体を、その変速機ケースの後壁側が下になるように軸方向を鉛直に向けた状態で保持することができる。すなわち、第1、第2クラッチの出力部材だけでなく、入力軸も抜け落ちることがなく、第2アセンブリ体を保持し、その姿勢を維持したまま、後壁側が下になるように軸方向を鉛直に向けて設置された第1アセンブリ体に合体させることができる。
加えて、請求項5に記載の発明によれば、入力軸が、その先端が変速機ケースの後壁に装着された軸受部材に支持され、その前壁側の部分が前壁に装着された軸受に支持された自動変速機が組みあがる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る自動変速機の構成を示す骨子図であって、この自動変速機1は、フロントエンジンフロントドライブ車等のエンジン横置き式自動車に適用されるもので、主たる構成要素として、エンジン出力軸2に取り付けられたトルクコンバータ3と、該トルクコンバータ3からの動力が入力軸4を介して入力される第1クラッチ10及び第2クラッチ20と、これらのクラッチ10、20の一方または両方から動力が入力される変速機構30とを有し、これらが入力軸4の軸心上に配置された状態で、変速機ケース5に収納されている。
ここで、変速機ケース5は、外周囲を構成する本体部5aと、トルクコンバータ3を介してエンジンにより駆動されるオイルポンプ6が収納されるフロント側(トルクコンバータ側)の壁5bと、本体部5aのリヤ側(反トルクコンバータ側)の端部の開口を閉塞するエンドカバー5cと、本体部5aの中間部に設けられた中間壁5dとで構成されている。
そして、第1、第2クラッチ10、20は、フロントカバー5bと中間壁5dとの間に、変速機構30は、中間壁5dとエンドカバー5cとの間にそれぞれ収納されているとともに、第1、第2クラッチ10、20と中間壁5dとの間に、変速機構30からの動力を取り出す出力ギヤ7が配置され、該出力ギヤ7から取り出された動力が、カウンタドライブ機構8を介して差動装置9に伝達され、左右の車軸9a、9bを駆動するようになっている。
トルクコンバータ3は、エンジン出力軸2に連結されたケース3aと、該ケース3a内に固設されたポンプ3bと、該ポンプ3bに対向配置されて該ポンプ3bにより作動油を介して駆動されるタービン3cと、該ポンプ3bとタービン3cとの間に介設され、かつ、変速機ケース5にワンウェイクラッチ3dを介して支持されてトルク増大作用を行うステータ3eと、ケース3aとタービン3cとの間に設けられ、該ケース3aを介してエンジン出力軸2とタービン3cとを直結するロックアップクラッチ3fとで構成されている。そして、タービン3cの回転が入力軸4を介して第1、第2クラッチ10、20や変速機構30側に伝達されるようになっている。
変速機構30は、第1、第2、第3プラネタリギヤセット(以下、単に「第1、第2、第3ギヤセット」という)40、50、60を有し、これらが変速機ケース5内における中間壁5dとエンドカバー5cとの間に、フロント側からこの順序で配置されている。
また、摩擦要素として、第1、第2クラッチ10、20の他に、変速機構30を構成する第1ブレーキ70、第2ブレーキ80及び第3ブレーキ90が備えられ、フロント側からこの順序で配置されている。また、第1ブレーキ70に並列にワンウェイクラッチ100が配置されている。
第1、第2、第3ギヤセット40、50、60は、いずれもシングルピニオン型のプラネタリギヤセットであって、サンギヤ41、51、61と、これらのサンギヤ41、51、61にそれぞれ噛み合った各複数のピニオン42、52、62と、これらのピニオン42、52、62をそれぞれ支持するキャリヤ(ピニオンキャリヤ)43、53、63と、ピニオン42、52、62にそれぞれ噛み合ったリングギヤ44、54、64とで構成されている。
そして、入力軸4が第3ギヤセット60のサンギヤ61に連結されていると共に、第1ギヤセット40のサンギヤ41と第2ギヤセット50のサンギヤ51、第1ギヤセット40のリングギヤ44と第2ギヤセット50のキャリヤ53、第2ギヤセット50のリングギヤ54と第3ギヤセット60のキャリヤ63が、それぞれ連結されている。そして、第1ギヤセット40のキャリヤ43に出力ギヤ7が連結されている。
また、第1ギヤセット40のサンギヤ41及び第2ギヤセット50のサンギヤ51は、第1クラッチ10の出力部材11に連結され、該第1クラッチ10を介して入力軸4に断接可能に連結されている。また、第2ギヤセット50のキャリヤ53は、第2クラッチ20の出力部材21に連結され、該第2クラッチ20を介して入力軸4に断接可能に連結されている。
さらに、第1ギヤセット40のリングギヤ44及び第2ギヤセット50のキャリヤ53は、並列に配置された第1ブレーキ70及びワンウェイクラッチ100を介して変速機ケース5に断接可能に連結されており、第2ギヤセット50のリングギヤ54及び第3ギヤセット60のキャリヤ63は、第2ブレーキ80を介して変速機ケース5に断接可能に連結されており、さらに、第3ギヤセット60のリングギヤ64は、第3ブレーキ90を介して変速機ケース5に断接可能に連結されている。
以上の構成により、この自動変速機1によれば、第1、第2クラッチ10、20及び第1、第2、第3ブレーキ70、80、90の締結状態の組み合わせにより、前進6速と後退速とが得られるようになっており、その組み合わせと変速段の関係を図2の締結表に示す。
即ち、1速では、第1クラッチ10と第1ブレーキ70とが締結され、入力軸4の回転は、第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力され、該第1ギヤセット40により大きな減速比で減速されて該第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。なお、第1ブレーキ70はエンジンブレーキを作動させる1速でのみ締結され、エンジンブレーキを作動させない1速では、ワンウェイクラッチ100がロックすることにより1速を形成する。
2速では、第1クラッチ10と第2ブレーキ80とが締結され、入力軸4の回転は、第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力されると同時に、第2ギヤセット50を介して該第1ギヤセット40のリングギヤ44にも入力され、入力軸4の回転は前記1速よりも小さな減速比で減速されて、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。
3速では、第1クラッチ10と第3ブレーキ90とが締結され、入力軸4の回転は、第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力されると同時に、第3ギヤセット60及び第2ギヤセット50を介して該第1ギヤセット40のリングギヤ44にも入力され、入力軸4の回転は前記2速よりもさらに小さな減速比で減速されて、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。
4速では、第1クラッチ10と第2クラッチ20とが締結され、入力軸4の回転は、第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力されると同時に、第2ギヤセット50を経由してそのまま第1ギヤセット40のリングギヤ44にも入力される。これにより、第1ギヤセット40の全体が入力軸4と一体的に回転し、キャリヤ43から減速比1の回転が出力ギヤ7に出力される。
5速では、第2クラッチ20と第3ブレーキ90とが締結され、入力軸4の回転は、第2ギヤセット50を経由してそのまま第1ギヤセット40のリングギヤ44に入力されると同時に、第3ギヤセット60及び第2ギヤセット50を介して該第1ギヤセット40のサンギヤ41にも入力され、入力軸4の回転は増速されて、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。
6速では、第2クラッチ20と第2ブレーキ80とが締結され、入力軸4の回転は、第2ギヤセット50を経由してそのまま第1ギヤセット40のリングギヤ44に入力されると同時に、第2ギヤセット50を介して該第1ギヤセット40のサンギヤ41にも入力され、入力軸4の回転は、前記5速よりも大きな増速比で増速されて、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。
そして、後退速では、第1ブレーキ70と第3ブレーキ90とが締結され、入力軸4の回転は、第3ギヤセット60及び第2ギヤセット50を介して第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力される。このとき、第2ギヤセット50において回転方向が逆転されることにより、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に入力軸4の回転方向と反対方向の回転が出力される。
以上のように、入力側に配置された2つのクラッチ10、20と、3つのシングルピニオン型プラネタリギヤセット40、50、60、及び3つのブレーキ70、80、90で構成された変速機構30とにより、前進6速及び後退速が可能な自動変速機1が実現される。
ここからは、本発明に係る、自動変速機の組立方法について説明する。なお、本明細書において、「スプライン係合」は、一方の内周面に形成されたスプライン歯と、他方の外周面に形成されたスプライン歯が噛み合うことを言う。
図3は、変速機ケース5内に全ての部品を組み込んだ状態を示している。これは、予め複数のサブアセンブリを組立て、それらのサブアセンブリを合体させることにより完成される。
図4は、変速機ケース5の本体部5aとエンドカバー5cに、3つのブレーキ70、80、90と、3つのギヤセット40、50、60と、出力ギヤ7を組み込んだサブアセンブリ(請求の範囲に記載の「第1アセンブリ体」に対応。)SA1を示している。
サブアセンブリSA1の組立方法を簡単に説明すると、エンドカバー5cが外れた状態の本体部5aに、エンドカバー側の開口から、ギヤセット40、50と、ブレーキ70と、ワンウェイクラッチ100と、スラスト軸受などの複数の部品が組み込まれる。なお、ギヤセット40のサンギヤ41とギヤセット50のサンギヤ51は、外周面に両ギヤセット40、50のピニオン42、52と噛み合う歯が形成され、内周面にスプライン歯が形成された、共通の筒状の連結部材110で構成されている。
次に、ギヤセット60(キャリヤ63と一体のギヤセット50のリングギヤ54を含む。)と、ブレーキ80、90と、ラジアル軸受112が組み付けられたエンドカバー5cを、本体部5aに組み込む。
そして、中間壁5dからエンドカバー5cまでの間に全ての部品が組み込まれた本体部5aに、出力ギヤ7と、出力ギヤ7の反エンドカバー側にスラスト軸受114を組み込む。これにより、サブアセンブリSA1が完成する。
図5は、入力軸4に、2つのクラッチ10、20を組み付けてなるサブアセンブリ(請求の範囲に記載の「第2アセンブリ体」に対応。)SA2を示している。クラッチ10の内側にクラッチ20が配置された状態で組み付けられている。
サブアセンブリSA2の組立方法を簡単に説明すると、まず、入力軸4の大径部(最も径が大きい部位)4aとエンドカバー側の端部の内周面でスプライン係合する筒状の連結部材116があって、クラッチ10の入力部材であるドラム12の内周端が、連結部材116の反エンドカバー側端に、例えば溶接などによって接合される。
次に、連結部材116に接合されたドラム12内に、クラッチ10の複数の摩擦板13を押圧するピストン14、ピストン14を反締結方向に付勢するリターンスプリング15、ピストン14との間に遠心バランス室を形成するとともにリターンスプリング15の反ピストン側の端を受けるシールプレート16が順に配置され、その後、クラッチ20の入力部材であるドラム22の内周端が、連結部材116に接合される。これにより、ピストン14、リターンスプリング15、シールプレート16が、連結部材116から脱落することなく一体にされる。
続いて、連結部材116に接合されたドラム22内に、クラッチ20の複数の摩擦板23を押圧するピストン24、ピストン24を反締結方向に付勢するリターンスプリング25、ピストン24との間に遠心バランス室を形成するとともにリターンスプリング25の反ピストン側の端を受けるシールプレート26が順に配置され、その後、スナップリング27が連結部材116のエンドカバー側端に装着される。これにより、ピストン24、リターンスプリング25、シールプレート26が、連結部材116から脱落することなく一体にされる。
そして、クラッチ10の複数の摩擦板13をドラム12にスプライン係合させて(このとき、ドラム12に対してスプライン係合する摩擦板としない摩擦板を交互に配置する。)スナップリング17を装着し、クラッチ20の複数の摩擦板23をドラム22にスプライン係合させて(このとき、ドラム22に対してスプライン係合する摩擦板としない摩擦板を交互に配置する。)スナップリング28を装着する。これにより、複数の摩擦板13、23も、連結部材116に一体にされる。
このような連結部材116内に入力軸4を挿入して大径部4aと連結部材116のエンドカバー側端の内周面とをスプライン係合し、その後、2つのクラッチ10、20の出力部材11、21を係合することにより、サブアセンブリSA2は完成する。
この出力部材11、21について具体的に説明すると、内周側のクラッチ20の出力部材21は、外周で複数の摩擦板23(厳密にはドラム22とスプライン係合していない摩擦板)とスプライン係合するハブとして機能する大径筒状部21aと、入力軸4の大径部4aよりエンドカバー側の部分に嵌合される小径筒状部21bとを備える形状で構成されている。また、小径筒状部21bの先端の外周に、ギヤセット50のキャリヤ53とスプライン係合する係合部21cが形成されている(図4参照。)。さらに、入力軸4に対してがたつくことなく回転できるように、小径筒状部21bの内周面に、2つのブッシュ21dが装着されている(入力軸4はこれらのブッシュ21dに嵌入される。)。
一方、外周側のクラッチ10の出力部材11は、外周で複数の摩擦板13(厳密にはドラム12とスプライン係合していない摩擦板)とスプライン係合するハブとして機能する大径筒状部11aと、クラッチ20の小径筒状部21aの外周に嵌合される小径筒状部11bとを備える形状で構成されている。また、小径筒状部11bの先端の外周に、ギヤセット40のサンギヤ41であってギヤセット50のサンギヤ51でもある連結部材110とスプライン係合する係合部11cが形成されている。さらに、出力部材21の小径筒状部21bに対してがたつくことなく回転できるように、小径筒状部11bの内周面に2つのブッシュ11dが装着されている(小径筒状部21bはこれらのブッシュ11dに嵌入される。)。
なお、クラッチ10の出力部材11とクラッチ20の出力部材21は、対応する摩擦板とスプライン係合し、出力部材21が入力軸4に、出力部材11が出力部材21に嵌合されているだけなので、入力軸4のエンドカバー側の先端部4bを下になるように軸方向を鉛直に向けると、抜け落ちる。これに対し、クラッチ10、20の他の構成要素は、上述したように連結部材116と一体であるので抜け落ちることはない。したがって、後述するが、サブアセンブリSA2をサブアセンブリSA1に合体する場合、2つの出力部材11、21を抜け落ちないようにする必要がある。
図6は、変速機ケース5のフロント側の壁5bとなり、オイルポンプ6のユニットでもあるサブアセンブリSA3を示している。
サブアセンブリSA3(オイルポンプユニット)は、オイルポンプハウジング120と、オイルポンプカバー122と、オイルポンプハウジング120とオイルポンプカバー122との間に形成された空間内に配置された外歯歯車124と、内歯歯車126とで構成されている。
オイルポンプハウジング120は、入力軸4を支持する筒状部120aと、筒状部120aの中央から半径方向に延びて変速機ケース5のフロント側の壁5bとなるフランジ部120bとを備える形状で構成されている。筒状部120aの内周面には、入力軸4を支持するラジアル軸受128が装着されている。
ここからは、3つのサブアセンブリSA1〜SA3の合体方法について説明する。
まず、図7に示すように、2つのクラッチ10、20の出力部材11、21を除くドラム12、22などの構成要素が組み込まれた連結部材116とスプライン係合している入力軸4に、エンドカバー側の先端部4b側から、クラッチ20の出力部材21の小径筒状部21bを嵌合する。このとき、出力部材21は、その小径筒状部21bが入力軸4に案内されるため半径方向にふらつくことなく、さらにブッシュ21dに入力軸4が嵌入するとがたつくことなく移動する。これにより、出力部材21の大径筒状部21aが、迷うことなく複数の摩擦板23の内周側に向かって移動し、容易に複数の摩擦板23とスプライン係合することができる。
次に、図8に示すように、クラッチ10の出力部材11の小径筒状部11bを、エンドカバー側の先端部4b側から、クラッチ20の出力部材21の小径筒状部21bの外周に嵌合する。このとき、出力部材11は、その小径筒状部11bがクラッチ20の出力部材21の小径筒状部21bに案内されるため半径方向にふらつくことなく、さらにブッシュ11dに小径筒状部21が嵌入するとがたつくことなく移動する。これにより、出力部材11の大径筒状部11aが、迷うことなく複数の摩擦板13の内周側に向かって移動し、容易に複数の摩擦板13とスプライン係合することができる。
図7や図8に示すように2つのクラッチ10、20の出力部材11、21を嵌合してサブアセンブリSA2の組立終了後、入力軸4のエンドカバー側の先端部4bが下になるように軸方向を鉛直に向けた姿勢でサブアセンブリSA2を置く。このとき、図5に示すように、出力部材11を下から支持すれば、出力部材21が出力部材11により下から支持され、入力軸4の大径部4aが出力部材21により下から支持され、連結部材116が出力部材21の上に載るので、例えば、図9に示すように、筒状の治具Jの開口縁部上に出力部材11を置く。厳密に言えば、図5に示す、出力部材11の大径筒状部11aと小径筒状部11bとを連絡する、円盤形状の連絡部11eを開口縁部上に置く。
続いて、図10に示すように、搬送手段C(詳細は後述する)により、サブアセンブリSA2における出力部材11を下から支持しながら、図4に示すようにエンドカバー5cが下になるように軸方向が鉛直に向いた状態で置かれているサブアセンブリSA1上に移動させる。このとき、両アセンブリの中心軸が同一直線状になるようにする。
なお、この搬送手段Cは、サブアセンブリSA2を搬送する手段の一例であるが、その構成を簡単に説明すると、サブアセンブリSA2の出力部材11を下から支持する複数の爪C1を備え、爪C1それぞれはアームC2の先端に設けられている。また、アームC2は、図9に示すように、爪C1同士が遠ざかるように可動に構成されている。さらに、爪C1は、アームC2の延びる方向と一致する回転中心線を中心として回転可能に構成されている。
続いて、搬送手段CによってサブアセンブリSA2を降下させてサブアセンブリSA1の内部に突入し、図11とともに図4と図5を参照しながら説明すると、入力軸4とともに2つの出力部材11、21を中間壁5dをエンドカバー5c側に挿通させ、入力軸4の先端部4bをラジアル軸受112に嵌合し、入力軸4の先端部4bに隣接して形成された係合部4cとギヤセット60のサンギヤ61とをスプライン係合し、クラッチ20の出力部材21の係合部21cとギヤセット50のキャリヤ53とをスプライン係合し、クラッチ10の出力部材11の係合部11cと連結部材110とをスプライン係合する。
このとき、スプライン係合が容易になるように、入力軸4を回転させながら、および/または出力部材11を搬送手段Cを介して回転させながらサブアセンブリSA2を降下していく。
そして、サブアセンブリSA2を最下の位置まで降下させると、図12に示すように、搬送手段Cの爪C1をアームC2の延びる方向と一致する回転中心線を中心として回転させて、爪C1をサブアセンブリSA2から離し、搬送手段CからサブアセンブリSA2を解放する。そして、サブアセンブリSA1とSA2が合体する。
その後、搬送手段Cが合体したサブアセンブリSA1とSA2の上方から離脱した後、図6に示すサブアセンブリSA3を、サブアセンブリSA2の入力軸4をオイルポンプハウジング120の筒状部120a内に装着されているラジアル軸受128に挿通させて(図5参照。)、サブアセンブリSA1とSA2に合体させる。これにより、図3に示す自動変速機1(トルクコンバータ3を除いた部分)が組立てられる。
本実施形態によれば、予め入力軸4に2つのクラッチ10、20の全体を組みつけてアセンブリSA2を形成し、そのアセンブリSA2を変速機ケース5にプラネタリギヤセット40、50、60を組み込んでなるアセンブリSA1に合体させるので、入力軸4に2つのクラッチ10、20のドラム12、22を連結部材116を介して連結し、これらのドラム12、22に複数の摩擦板13、23をそれぞれ組み付けた状態で、両クラッチ10、20の出力部材11、22を対応するクラッチの複数の摩擦板に順番に係合させることができる。2つのクラッチ10、20のドラム12、22それぞれに組み付けられた複数の摩擦板13、23に2つの出力部材11、21を同時に係合させる場合に比較して、組立作業が容易化される。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、上述の実施形態のように、入力軸4と2つのクラッチ10、20からなるサブアセンブリSA2と、複数のプラネタリギヤセット40、50、60などが変速機ケース5の本体部5aに組み込まれてなるサブアセンブリSA1とを、軸方向を鉛直に向けた状態で合体させるとき、この際に使用する治具(搬送手段)は、図9〜12に示すような搬送手段Cに限らない。サブアセンブリSA2をサブアセンブリSA1に向かって移動させて合体させるときに、サブアセンブリSA2のクラッチ10の出力部材11を抜け落ちないように下から支持する支持手段(上述の場合、爪C1)を有し、合体後、その支持手段が変速機ケース外に脱出できるのであれば、どのような治具(搬送手段)でもよい。
以上のように、本発明は、2つのクラッチの出力部材が異なるプラネタリギヤセットの構成要素に連結される自動変速機において、組立時に同時に複数個所で対象の部材同士をスプライン係合させることを少なくし、組立作業を容易にすることができる。したがって、自動車用変速機の分野において好適に利用される可能性がある。
本発明の一実施形態に係る変速機の骨子図である。 図1の自動変速機の締結表である。 本発明に係る組立方法が実施される自動変速機の部分の断面図である。 プラネタリギヤセットを含むサブアセンブリの断面図である。 入力軸と2つのクラッチを含むサブアセンブリの断面図である。 オイルポンプを含むサブアセンブリの断面図である。 入力軸と2つのクラッチからなるサブアセンブリの組立工程を説明するための図である。 図7に示す工程に続く工程を説明するための図である。 プラネタリギヤセットを含むサブアセンブリに、入力軸と2つのクラッチを含むサブアセンブリを合体させる工程を説明するための図である。 図9に示す工程に続く工程を説明するための図である。 図10に示す工程に続く工程を説明するための図である。 図11に示す工程に続く工程を説明するための図である。
符号の説明
4 入力軸
10 クラッチ
11 出力部材
11b 筒状部(小径筒状部)
20 クラッチ
21 出力部材
21b 筒状部(小径筒状部)
SA2 第2アセンブリ体(サブアセンブリ)

Claims (5)

  1. 前壁と後壁とこれら両壁の間に設けられた中間壁とを有し、少なくとも前壁は他の部分と別体とされた変速機ケースと、
    前記変速機ケースの前壁と中間壁との間に配置され、それぞれ入力部材と出力部材とこれら両部材に交互に係合された複数の摩擦板とを有する2つのクラッチと、
    前記変速機ケースの中間壁と後壁との間に配置されたプラネタリギヤセットと、
    前記2つのクラッチおよびプラネタリギヤセットの中心部に配置され、前壁側で前記2つのクラッチの入力部材に連結され、後壁側で前記プラネタリギヤセットに連結された入力軸とを有し、かつ、
    前記2つのクラッチの出力部材に、入力軸に嵌合された状態で前記中間壁から後壁側に延びる筒状部が設けられ、
    これらの筒状部が前記プラネタリギヤセットに連結された自動変速機の組立方法であって、
    前記変速機ケースの前壁が取り外された状態で、該ケースにおける中間壁と後壁との間に、プラネタリギヤセットを組み込んでなる第1アセンブリ体を形成する第1アセンブリ体形成工程と、
    前記入力軸に前記2つのクラッチを組み付けて、該入力軸と2つのクラッチとでなる第2アセンブリ体を形成する第2アセンブリ体形成工程と、
    前記両工程の後、第2アセンブリ体における入力軸の後壁側の部分と2つのクラッチの出力部材の筒状部とを変速機ケースの中間壁を後壁側に挿通させ、これらの先端部を前記第1アセンブリ体におけるプラネタリギヤセットに連結することにより、両アセンブリ体を合体させる合体工程と、
    前記合体工程の後、入力軸の前壁側部分を前壁に挿通して、該前壁を変速機ケースの他の部分に結合する前壁結合工程とを含み、
    前記第2アセンブリ体形成工程では、入力軸に前記2つのクラッチの出力部材を除く構成要素が組み付けられた状態で、これらの出力部材を入力軸の後壁側の先端部側から順次組み付け、
    前記合体工程では、第1アセンブリ体を、後壁側が下になるように軸方向を鉛直に向けて設置すると共に、第2アセンブリ体を、後壁側が下になるように軸方向を鉛直に向けた状態で、後から組み付けた方の出力部材を下から支持しながら前記第1アセンブリ体に合体させることを特徴とする自動変速機の組立方法
  2. 請求項1に記載の自動変速機の組立方法において、
    前記2つのクラッチは軸方向のほぼ同じ位置で内外に配置され、外側に配置された第1クラッチの出力部材の筒状部は内側に配置された第2クラッチの出力部材の筒状部の外周に嵌合され、該第2クラッチの出力部材の筒状部は入力軸の外周に嵌合される構成であって、
    前記第2アセンブリ体形成工程では、入力軸に第1、第2クラッチの入力部材を連結し、かつ、これらの入力部材にそれぞれ複数の摩擦板を組み付けた状態で、
    まず、第2クラッチの出力部材の筒状部を入力軸に嵌合させながら、該出力部材を第2クラッチの摩擦板に係合させ、
    次いで、第1クラッチの出力部材の筒状部を前記第2クラッチの出力部材の筒状部に嵌合させながら、該出力部材を第1クラッチの摩擦板に係合させることを特徴とする自動変速機の組立方法。
  3. 請求項2に記載の自動変速機の組立方法において、
    前記第2アセンブリ体形成工程では、
    第2クラッチの出力部材の筒状部を入力軸に嵌合させるときに、該筒状部の内周面に装着された軸受部材に入力軸を嵌入し、
    第1クラッチの出力部材の筒状部を前記第2クラッチの出力部材の筒状部に嵌合させるときに、第1クラッチの筒状部の内周面に装着された軸受部材に第2クラッチの筒状部を嵌入することを特徴とする自動変速機の組立方法。
  4. 請求項2または3に記載の自動変速機の組立方法において、
    前記入力軸の第1、第2クラッチの入力部材が連結される部位は、両クラッチの出力部材の筒状部が嵌合される部位より大径とされた構成であって、
    前記第2アセンブリ体形成工程では、前記入力軸の大径とされた部位に前記2つのクラッチの入力部材を連結することを特徴とする自動変速機の組立方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の自動変速機の組立方法において、
    前記合体工程では、第2アセンブリ体における入力軸の先端を、第1アセンブリ体を構成する変速機ケースの後壁に装着された軸受部材に嵌合させるとともに、
    前記前壁結合工程では、前記入力軸の前壁側の部分を該前壁に装着された軸受部材に挿通させることを特徴とする自動変速機の組立方法。
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