JP5359043B2 - 竪型粉砕装置 - Google Patents

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Description

本発明は、竪型粉砕装置に関するものである。
特許文献1には、石灰石や高炉スラグ、セメント材料等の粉砕対象物を微細に粉砕し粉体とする粉砕装置の一種として、ハウジング内に粉砕テーブルと粉砕ローラとを備える竪型粉砕装置が開示されている。このような竪型粉砕装置は、ハウジング外に設けられた減速機により低速回転する粉砕テーブルと、ハウジングの側部に支持され粉砕テーブル上に油圧等で圧接されて従動回転する複数の粉砕ローラを備えるものが知られている。
竪型粉砕装置は、ハウジング内に投入された粉砕対象物を粉砕テーブル上で受け、粉砕テーブルと粉砕ローラとの間で粉砕する。そして、粉砕されて微粉となった粉砕対象物は、ハウジング内を流通する空気あるいは熱風ガス等の気体による上昇気流に乗って、分級機を介した後ハウジング外に搬送される。
特開平4−317749号公報
ところで、ハウジングの側部は、粉砕ローラを支持しており粉砕対象物の粉砕に伴う振動や衝撃等が加わるため、当該振動等に耐え得る強度部材により形成されている。
しかし、上記気体をハウジング内に取り入れる気体取入口は、特許文献1に記載されているように、ハウジングの側部に設けた開口に取り付けられる構成となっている。このため、竪型粉砕装置本体は、ハウジングの側部に開口が設けられることにより剛性が低下して振動等に対する強度が弱くなり変形してしまう場合がある。また、特に、気体取入口は、その根元に振動等による応力が集中し、その疲労寿命が短くなってしまう問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、竪型粉砕装置本体の剛性を向上させ、また、気体取入口の疲労寿命を長くすることができる竪型粉砕装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、ハウジング内に投入された粉砕対象物を、上記ハウジング内に設けられた粉砕テーブル及び粉砕ローラで粉砕し、粉砕された上記粉砕対象物を、上記ハウジング内を流通する気体により上記ハウジング外に搬送する竪型粉砕装置であって、上記粉砕ローラは、上記ハウジングの側部に支持され、上記気体を上記ハウジング内に取り入れる気体取入口は、上記ハウジングの底部に設けられており、上記気体取入口が形成される第2ハウジングと、上記ハウジングの底部に設けられると共に、上記ハウジングを挿通して上記粉砕テーブルと接続される回転軸と、上記第2ハウジングと上記回転軸との間をシールするシール部材とを有するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、気体取入口が、強度部材とならないハウジングの底部に設けられるため、強度部材となるハウジングの側部に気体取入口のための開口を設ける必要を無くすことができる。
また、このような構成を採用することによって、本発明では、シール部材により第2ハウジングと回転軸との間を気密にすることが可能となる。このことから、第2ハウジングと回転軸との間から気体が流出することによる気体の圧力損失を抑制することができる。
また、本発明では、上記ハウジングは、筒状に形成されており、上記粉砕ローラは、上記ハウジングの側面に支持され、上記第2ハウジングは、上記ハウジングの底面に設けられているという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、粉砕ローラが支持されるハウジングの側面とは異なるハウジングの底面に第2ハウジングが設けられる。
また、本発明では、上記ハウジングを支持する接地脚部は、上記ハウジングの底面であって、上記粉砕ローラが支持される位置と、上記第2ハウジングが設けられる位置との間に設けられているという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、粉砕ローラが支持される位置で生じる振動等を、第2ハウジングが設けられる位置に至る前で、接地脚部に伝播させて地面に逃がすことが可能となる。このことから、第2ハウジングに加わる振動の大きさを低減することができる。
また、本発明では、上記ハウジングの底部に設けられると共に、上記ハウジングを挿通して上記粉砕テーブルと接続される回転軸を有し、上記回転軸には、一端側が上記ハウジング内に連通する気体流路が形成され、上記気体取入口は、上記ハウジングの底部に位置する上記気体流路の他端側に設けられているという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、ハウジングの底部からハウジングを挿通し粉砕テーブルと接続される回転軸を介して気体をハウジング内に取り入れることが可能となる。このことから、ハウジングに気体取入口のための開口を形成する必要がなくなるため、竪型粉砕装置本体の剛性を向上させることができる。
また、本発明では、上記気体流路の他端側は、上記回転軸の周方向において複数に分岐されて形成されているという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、回転軸の周方向の複数箇所から気体を気体流路に導入させることができる。このことから、回転軸が軸周りに回転し気体取入口に対する回転軸の向きが変わった場合であっても、他端側の複数の内特定の箇所が気体取入口に対向することとなるため、常に気体を気体流路に導入させることができる。
また、本発明では、上記気体流路の一端側は、上記粉砕テーブル設けられる位置より下方の、上記粉砕テーブルと上記ハウジングとで形成される空間に連通するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、取り入れた気体を一度、空間に噴出することで均一の圧力で上昇気流を形成することができる。
また、本発明では、上記粉砕テーブルには、一端側が上記気体流路の一端側と連通すると共に、他端側が上記粉砕テーブルの縁部に沿って複数設けられた噴出口のそれぞれに分岐される第2気体流路が形成されているという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、取り入れた気体を直接、粉砕テーブル上に噴出することが可能となる。このことから、取り入れた気体の圧力損失を低減させることができ、高出力の上昇気流を形成することができる。
本発明によれば、ハウジング内に投入された粉砕対象物を、上記ハウジング内に設けられた粉砕テーブル及び粉砕ローラで粉砕し、粉砕された上記粉砕対象物を、上記ハウジング内を流通する気体により上記ハウジング外に搬送する竪型粉砕装置であって、上記粉砕ローラは、上記ハウジングの側部に支持され、上記気体を上記ハウジング内に取り入れる気体取入口は、上記ハウジングの底部に設けられているという構成を採用することによって、気体取入口が、強度部材とならないハウジングの底部に設けられるため、強度部材となるハウジングの側部に気体取入口のための開口を設ける必要を無くすことができる。つまり、本発明は、気体取入口がハウジングの底部に設けられることで、ハウジングの側部の剛性が向上し、さらに、ハウジングの側部において発生する粉砕ローラからの振動等が直に伝播されないため、振動等による気体取入口の疲労破壊を抑制することができる。
したがって、本発明は、竪型粉砕装置本体の剛性を向上させ、また、気体取入口の疲労寿命を長くすることができる竪型粉砕装置を提供することができる効果がある。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における竪型粉砕ミル(竪型粉砕装置)1を示す一部分解斜視図である。
本実施形態における竪型粉砕ミル1は、例えば、火力発電所等に設置され、燃料となる石炭(粉砕対象物)を微粉炭に粉砕するものである。このような、竪型粉砕ミル1は、図1に示すように、ハウジング2、粉砕テーブル3、粉砕ローラ4、減速機モータ5、減速機6、回転分級機7、回転分級機モータ8、分配器9と、一次空気取入口(気体取入口)20とを有する構成となっている。
ハウジング2は、略円筒状に形成されており、ハウジング2の底面2aの縁部に沿って設けられて接地する複数の脚部(接地脚部)10によって、所定の高さに支持される構成となっている。ハウジング2の天部2b中央には、石炭が投入される投入口2cが形成されており、投入された石炭は、投入口2cと連通する給炭管11を通り、粉砕テーブル3上に供給されることとなる。
粉砕テーブル3は、略円盤形状を有しており、ハウジング2内に設けられる。当該円盤形状の周部には、その軸方向に延びる複数のエアポート3aが形成されている。このような粉砕テーブル3は、ハウジング2の下方に設けられた減速機6と接続されて、減速機6に接続される減速機モータ5の駆動により、高さ方向に延びる軸周りに回転する構成となっている。
粉砕ローラ4は、ハウジング2内に複数設けられており、ハウジング2の側部2Bに支持されて、粉砕テーブル3の上面に圧接される。粉砕ローラ4が支持される側部2Bの位置には、押付け機構4aが設けられる。押付け機構4aは、ハウジング2の側面2dから半径方向に突出して設けられており、油圧シリンダ、バネ等により粉砕ローラ4を粉砕テーブル3に圧接する構成となっている。
この構成により、粉砕テーブル3が回転すると、それに従動して粉砕ローラ4が回転される。そして、給炭管11を通り粉砕テーブル3上に投下された石炭は、粉砕テーブル3の回転に伴う遠心力等より徐々に半径方向に移動し、粉砕テーブル3と粉砕ローラ4との間で粉砕されることとなる。
回転分級機7は、粉砕テーブル3と粉砕ローラ4との間で粉砕され、エアポート3aから噴き上がる上昇気流によって搬送される石炭を、所定の閾値以下の微粉と、それ以外のものとに分級するものである。このような、回転分級機7は、ハウジング内の上部に設けられた格子状の羽部を有し、天部2b近傍に設けられた回転分級機モータ8の駆動により羽部を所定の速度で回転させることで分級を行う構成となっている。
そして、格子と格子の間を通り抜けた微粉炭は、天部2b近傍に複数設けられた分配器9を介してハウジング2外の所定の場所に搬送されることとなる。対して、回転分級機7により弾かれた石炭は、再び粉砕テーブル3上に落下して粉砕処理を受けることとなる。
続いて、上記上昇気流を形成する一次空気(気体)をハウジング2内に取り入れる一次空気取入口20の構成について、図2〜4を参照して説明する。
図2は、本発明の第1実施形態における一次空気取入口20を示す正面図である。
図3は、図2における線視X−X断面図である。
図4は、第2ハウジング21と回転軸6aとの間の構成を説明する要部拡大図である。
なお、図2及び図3において、符号6bは、減速機ボックスを、図3において、符号6cは軸受を示す。
図2及び図3に示すように、一次空気取入口20は、ハウジング2の底部2Aに設けられている。このような、一次空気取入口20は、図3に示すように、ハウジング2に追加して設けられた第2ハウジング21の側面に形成されている。
第2ハウジング21は、ハウジング2の底面2aに設けられ、一次空気取入口20からハウジング2内(より詳しくは、粉砕テーブル3が設けられる位置より下方の、粉砕テーブル3とハウジング2とで形成される一次空気室(空間)2C)に繋がる一次空気の流路を形成する構成となっている。第2ハウジング21は、略円筒形状を有して、減速機6の回転軸6aの周りに配されると共に、ハウジング2の底面2aの略中央部においてその端部が接続される。したがって、第2ハウジング21が設けられる位置は、ハウジング2の底面2aにおいて脚部10が設けられる位置より内側に設けられる。
なお、回転軸6aは、ハウジング2の底部2Aに設けられると共に、ハウジング2を挿通して粉砕テーブル3と接続される構成となっている。
第2ハウジング21と、回転軸6aとの間には、その間からの一次空気の流出・漏れを抑制するシール部30が設けられる。シール部30は、図4に示すように、第2ハウジング21と回転軸6aとの間をシールするグランドパッキン(シール部材)31及びリップシール(シール部材)32を備える。グランドパッキン31及びリップシール32は、第2ハウジング21に固定され、回転軸6aの全周に亘って摺接する構成となっている。このような構成により、第2ハウジング21と回転軸6aとの間を気密とさせる。
次に、上記構成の作用について説明する。
一次空気取入口20は、約200℃程度に加熱された一次空気をハウジング2内に取り入れる。一次空気は、一次空気取入口20を介し、第2ハウジング21の内部空間を経て、一次空気室2Cに至る(図3参照)。
このとき、軸周りに回転する回転軸6aと、固定され静止している第2ハウジング21との間は、シール部30によって気密にシールされる。より詳しくは、グランドパッキン31及びリップシール32が回転軸6aの周面と摺接することで、第2ハウジング21と回転軸6aとの間から一次空気が流出することによる圧力損失を抑制する。
そして、一次空気室2Cに導入された一次空気は、ハウジング2の内側面と粉砕テーブル3の周部との間及びエアポート3aから噴き上がり上昇気流を形成することとなる。
一方、石炭の粉砕により発生する振動等は、粉砕テーブル3に圧接される粉砕ローラ4を介してハウジング2の側部2Bに加わる(図1参照)。ここで、一次空気取入口20がハウジング2の底部2Aに設けられていることから、ハウジング2の側部2Bに一次空気取入口20のための開口を形成することが無く、当該開口を形成することによるハウジング2の剛性の低下に起因する竪型粉砕ミル1本体の変形等が抑制される。
また、図3に示すように、ハウジング2の側部2Bに加わった振動等は、ハウジング2の側面2dを伝わりハウジング2の底面2aに至る。ここで、脚部10が、粉砕ローラ4が支持される位置と、第2ハウジング21が設けられる位置との間に設けられていることから、ハウジング2の底面2aに至った振動等は、第2ハウジング21の前において、その大部分が脚部10を介して接地に伝播されることとなる。
したがって、上述の第1実施形態によれば、ハウジング2内に投入された石炭を、ハウジング2内に設けられた粉砕テーブル3及び粉砕ローラ4で粉砕し、粉砕された石炭を、ハウジング2内を流通する一次空気によりハウジング2外に搬送する竪型粉砕ミル1であって、粉砕ローラ4は、ハウジング2の側部2Bに支持され、一次空気をハウジング2内に取り入れる一次空気取入口20は、ハウジング2の底部2Aに設けられているという構成を採用することによって、一次空気取入口20が、強度部材とならないハウジング2の底部2Aに設けられるため、強度部材となるハウジング2の側部2Bに一次空気取入口20のための開口を設ける必要を無くすことができる。つまり、第1実施形態は、一次空気取入口がハウジング2の底部2Aに設けられることで、ハウジング2の側部2Bの剛性が向上し、さらに、ハウジング2の側部2Bにおいて発生する粉砕ローラ4からの振動等が直に伝播されないため、振動等による一次空気取入口20の疲労破壊を抑制することができる。
したがって、第1実施形態では、竪型粉砕ミル1本体の剛性を向上させ、また、一次空気取入口20の疲労寿命を長くすることができる竪型粉砕ミル1を提供することができる効果がある。
また、第1実施形態では、一次空気取入口20が形成される第2ハウジング21と、ハウジング2の底部2Aに設けられると共に、ハウジング2を挿通して粉砕テーブル3と接続される回転軸6aと、第2ハウジング21と回転軸6aとの間をシールするグランドパッキン31及びリップシール32を有するシール部30とを有するという構成を採用することによって、シール部30により第2ハウジング21と回転軸6aとの間を気密にすることが可能となる。このことから、第2ハウジング21と回転軸6aとの間から一次空気が流出することによる一次空気の圧力損失を抑制することができる。
また、第1実施形態では、ハウジング2は、筒状に形成されており、粉砕ローラ4は、ハウジング2の側面2dに支持され、第2ハウジング21は、ハウジング2の底面2aに設けられているという構成を採用することによって、粉砕ローラ4が支持されるハウジング2の側面とは異なるハウジング2の底面に第2ハウジング21が設けられる。
また、第1実施形態では、ハウジング2を支持する脚部10は、ハウジング2の底面2aであって、粉砕ローラ4が支持される位置と、第2ハウジング21が設けられる位置との間に設けられているという構成を採用することによって、粉砕ローラ4が支持される位置で生じる振動等を、第2ハウジングが設けられる位置に至る前で、脚部10に伝播させて地面に逃がすことが可能となる。このことから、第2ハウジング21に加わる振動を低減することができ、一次空気取入口20の根元の疲労破壊を抑制することができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態について図5〜図8を参照して説明する。なお、第1実施形態と構成を同じくする部分の構成については、その説明を割愛することとする。
図5は、本発明の第2実施形態における一次空気取入口20を示す正面図である。
図6は、図5における線視Y−Y断面図である。
図7は、本発明の第2実施形態における回転軸6aを示す斜視図である。
図8は、本発明の第2実施形態における一次空気取入口20が形成される減速機ボックス6bを示す斜視図である。
第2実施形態においては、一次空気取入口20は、回転軸6aの周囲に軸受6cを介して配される減速機ボックス6bに形成される構成となっている(図5、図6及び図8参照)。また、図6に示すように、一次空気取入口20は、ハウジング2と分離して設けられる構成となっている。
なお、第2実施形態における第2ハウジング21は、減速機ボックス6bを指すものとする。そして、減速機ボックス6bと回転軸6aとの間は、図6に示すように、軸受6c近傍に設けられたシール部30によりシールされている。
第2実施形態の回転軸6aには、一次空気がハウジング2内に流通する気体流路6a1が形成される。気体流路6a1は、その一端側が一次空気室2Cに連通すると共に、その他端側6a2がハウジング2の底部2Aに位置して一次空気取入口20と連通するように形成されている。気体流路6a1の他端側6a2は、図7に示すように、回転軸6aの周方向において複数に分岐されて形成されている。より詳しくは、気体流路6a1の他端側6a2は、回転軸6aの中心軸部から半径方向に等角度で放射状に複数分岐される構成となっている。
次に、上記構成の作用について説明する。
一次空気は、図5に示すように、一次空気取入口20を介して、回転軸6aの周面に至る。回転軸6aの周面には、気体流路6a1の他端側6a2が複数分岐して形成されており、一次空気は、一次空気取入口20と対向する他端側6a2を介して気体流路6a1に導入される。このとき、回転軸6aは、軸周りに回転しているが、他端側6a2が複数形成されているため、常に、複数の内いずれかの他端側6a2が一次空気取入口20と対向することとなり、その他端側6a2から一次空気が気体流路6a1に導入されるこことなる。このとき、軸周りに回転する回転軸6aと、減速機ボックス6bとの間は、シール部30によって気密にシールされる(図6参照)。
そして、図6に示すように、気体流路6a1に導入された一次空気は、気体流路6a1の一端側から一次空気室2Cに噴出される。一次空気を一度、一次空気室2Cに噴出することによって、ハウジング2の内側面と粉砕テーブル3の周部との間及びエアポート3aから均一の圧力で噴き上がる上昇気流を形成することができる。
一方、石炭の粉砕により発生する振動等は、粉砕テーブル3に圧接される粉砕ローラ4を介してハウジング2の側部2Bに加わる。ここで、一次空気取入口20は、ハウジング2と物理的に分離していることから、振動等の伝播による根元の疲労破壊等が抑制される。
したがって、上述の第2実施形態によれば、ハウジング2の底部2Aに設けられると共に、ハウジング2を挿通して粉砕テーブル3と接続される回転軸6aを有し、回転軸6aには、一端側がハウジング2内に連通する気体流路6a1が形成され、一次空気取入口20は、ハウジング2の底部2Aに位置する気体流路6a1の他端側6a2に設けられているという構成を採用することによって、ハウジング2の底部2Aからハウジング2を挿通し粉砕テーブル3と接続される回転軸6aを介して一次空気をハウジング2内に取り入れることが可能となる。このことから、ハウジング2に一次空気取入口のための開口を形成する必要がなくなるため、竪型粉砕ミル1本体の剛性を向上させることができる。
また、第2実施形態では、気体流路6a1の他端側6a2は、回転軸6aの周方向において複数に分岐されて形成されているという構成を採用することによって、第2実施形態では、回転軸6aの周方向の複数箇所から一次空気を気体流路6a1に導入させることができる。このことから、回転軸6aが軸周りに回転し一次空気取入口に対する回転軸6aの向きが変わった場合であっても、他端側6a2の複数の内、特定の箇所が一次空気取入口に対向することとなるため、常に一定量の一次空気を気体流路6a1に導入させることができる。
また、第2実施形態では、気体流路6a1の一端側は、粉砕テーブル3設けられる位置より下方の、粉砕テーブル3とハウジング2とで形成される一次空気室2Cに連通するという構成を採用することによって、取り入れた一次空気を一度、一次空気室2Cに噴出することで均一の圧力の上昇気流を形成することができる。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態について図9〜図11を参照して説明する。なお、第1実施形態及び第2実施形態と構成を同じくする部分の構成については、その説明を割愛することとする。
図9は、本発明の第3実施形態における一次空気取入口20を示す斜視図である。
図10は、図9における線視Z−Z断面図である。
図11は、本発明の第3実施形態における粉砕テーブル3を示す正面図である。
第3実施形態では、図9に示すように、粉砕テーブル3には、その縁部に沿って一次空気が噴出する噴出口3bが複数設けられる。さらに、粉砕テーブル3には、一端側が気体流路6a1の一端側と連通すると共に、他端側3c2が噴出口3bのそれぞれに分岐される第2気体流路3c1が形成されている(図10及び図11参照)。より詳しくは、第2気体流路3c1の他端側3c2は、粉砕テーブル3の中心軸部から半径方向に等角度で放射状に複数分岐され、各噴出口3b毎にそれぞれ連通される構成となっている。
つまり、気体流路6a1に導入された一次空気は、気体流路6a1の一端側から第2気体流路3c1に導入され、第2気体流路3c1の他端側3c2において複数に分岐されて、各分岐先に設けられた噴出口3bから上方に向かって噴出すこととなる。
したがって、上述の第3実施形態によれば、粉砕テーブル3には、一端側が気体流路6a1の一端側と連通すると共に、他端側3c2が粉砕テーブル3の縁部に沿って複数設けられた噴出口3bのそれぞれに分岐される第2気体流路3c1が形成されているという構成を採用することによって、取り入れた一次空気を直接、粉砕テーブル3上に噴出することが可能となる。このことから、取り入れた一次空気の圧力損失を低減させることができ、高出力の上昇気流を形成することができる。さらに、一次空気室2Cの省スペース化を図ることができるため、竪型粉砕ミル1の小型化に寄与できる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、第1実施形態において、第2ハウジング21とハウジング2とが、互いを振動的に分離する弾性部材(ゴム部材やバネ部材等)を介して接続される構成を採用しても良い。このような構成を採用することによって、弾性部材の作用により、振動等を減衰・吸収することが可能となる。このことから、振動等の伝播による一次空気取入口20の根元の疲労破壊をより確実に抑制することができる。
本発明の第1実施形態における竪型粉砕ミルを示す一部分解斜視図である。 本発明の第1実施形態における一次空気取入口を示す正面図である。 図2における線視X−X断面図である。 本発明の第1実施形態における第2ハウジングと回転軸との間の構成を説明する要部拡大図である。 本発明の第2実施形態における一次空気取入口を示す正面図である。 図5における線視Y−Y断面図である。 本発明の第2実施形態における回転軸を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態における一次空気取入口が形成される減速機ボックスを示す斜視図である。 本発明の第3実施形態における一次空気取入口を示す斜視図である。 図9における線視Z−Z断面図である。 本発明の第3実施形態における粉砕テーブル3を示す正面図である。
符号の説明
1…竪型粉砕ミル(竪型粉砕装置)、2…ハウジング、2A…底部、2B…側部、2C…一次空気室、2a…底面、2d…側面、3…粉砕テーブル、3c1…第2気体流路、3c2…他端側、3b…噴出口、4…粉砕ローラ、6a…回転軸、6a1…気体流路、6a2…他端側、6b…減速機ボックス(第2ハウジング)10…脚部(接地脚部)、20…一次空気取入口(気体取入口)、21…第2ハウジング、30…シール部、31…グランドパッキン(シール部材)、32…リップシール(シール部材)

Claims (7)

  1. ハウジング内に投入された粉砕対象物を、前記ハウジング内に設けられた粉砕テーブル及び粉砕ローラで粉砕し、粉砕された前記粉砕対象物を、前記ハウジング内を流通する気体により前記ハウジング外に搬送する竪型粉砕装置であって、
    前記粉砕ローラは、前記ハウジングの側部に支持され、
    前記気体を前記ハウジング内に取り入れる気体取入口は、前記ハウジングの底部に設けられており、
    前記気体取入口が形成される第2ハウジングと、
    前記ハウジングの底部に設けられると共に、前記ハウジングを挿通して前記粉砕テーブルと接続される回転軸と、
    前記第2ハウジングと前記回転軸との間をシールするシール部材とを有することを特徴とする竪型粉砕装置。
  2. 前記ハウジングは、筒状に形成されており、
    前記粉砕ローラは、前記ハウジングの側面に支持され、
    前記第2ハウジングは、前記ハウジングの底面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の竪型粉砕装置。
  3. 前記ハウジングを支持する接地脚部は、前記ハウジングの底面であって、前記粉砕ローラが支持される位置と、前記第2ハウジングが設けられる位置との間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の竪型粉砕装置。
  4. 前記ハウジングの底部に設けられると共に、前記ハウジングを挿通して前記粉砕テーブルと接続される回転軸を有し、
    前記回転軸には、一端側が前記ハウジング内に連通する気体流路が形成され、
    前記気体取入口は、前記ハウジングの底部に位置する前記気体流路の他端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の竪型粉砕装置。
  5. 前記気体流路の他端側は、前記回転軸の周方向において複数に分岐されて形成されていることを特徴とする請求項4に記載の竪型粉砕装置。
  6. 前記気体流路の一端側は、前記粉砕テーブルが設けられる位置より下方の、前記粉砕テーブルと前記ハウジングとで形成される空間に連通することを特徴とする請求項4または5に記載の竪型粉砕装置。
  7. 前記粉砕テーブルには、一端側が前記気体流路の一端側と連通すると共に、他端側が前記粉砕テーブルの縁部に沿って複数設けられた噴出口のそれぞれに分岐される第2気体流路が形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の竪型粉砕装置。
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