JP5358822B2 - 状態測定装置および状態測定方法 - Google Patents

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Description

この発明は、基板上に形成される膜の状態を測定する状態測定装置および状態測定方法に関し、特に薄膜が連続的に生成される薄膜形成プロセスに適した技術に関する。
近年、基板上に有機材料の薄膜を形成したデバイスが様々な装置に用いられている。たとえば、次世代のフラットパネルディスプレイとして期待されている有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイは、一般的に、有機物の発光材料からなる発光層と発光効率を高めるための何種類かの有機材料からなる有機層とを基板上に形成したデバイスが用いられている。このような薄膜は、真空蒸着法を用いて形成されることが多い。有機ELディスプレイでは、薄膜の膜厚やその形成速度が発光効率や寿命を左右する重要な要素である。したがって、薄膜形成プロセスでは、形成される薄膜の状態変化をモニターしつつ、蒸着量などを制御することが非常に重要である。
特に、有機ELディスプレイでは、膜厚が非常に小さい(一例として、最大膜厚でも200[nm]未満)デバイスが用いられる。そのため、薄膜形成プロセスを緻密に制御する必要がある。このような制御を行なうためには、薄膜が未形成(基板単体)の状態から、その薄膜の状態をほぼリアルタイムで正確にモニターする必要がある。
このような薄膜の状態を連続的に測定する方法として、特開2007−24909号公報(特許文献1)に開示されるような水晶発振子を用いたモニター方法が知られている。この特開2007−24909号公報(特許文献1)には、水晶発振子の表面に物質が付着するとその共振周波数が変化することを利用して、物質の膜厚を測定する構成が開示されている。
また、特開2003−75126号公報(特許文献2)には、薄膜の光吸収係数を利用した膜厚測定方法が開示されている。この特開2003−75126号公報(特許文献2)には、異なる2つの波長をもつ光をそれぞれ垂直に測定対象の薄膜へ照射するとともに、薄膜を透過したそれぞれの光を測定し、照射光と透過光との強度比から膜厚を測定する構成が開示されている。
特開2007−24909号公報 特開2003−75126号公報
上述の特開2007−24909号公報(特許文献1)に開示される方法では、水晶発振子の物性が基板の物性と同じであるとは限らないため、実際に基板上に形成される薄膜とその成膜状態が異なったものとなっている可能性が高く、また実際に薄膜が形成される場所とは異なる場所に水晶発振子が配置されるため、水晶発振子における蒸着量と基板上における実際の蒸着量とが異なる可能性がある。その結果、薄膜形成プロセスの傾向をモニターすることはできても、基板上に形成される薄膜を正確にモニターすることは原理的に困難である。さらに、特開2007−24909号公報(特許文献1)に開示される方法では、薄膜生成プロセス毎に水晶発振子を交換する必要があり、かつ水晶発振子を冷却する必要もあるため、ランニングコストが比較的高いという課題もある。また、特開2003−75126号公報(特許文献2)に開示される方法では、特開2007−24909号公報(特許文献1)に開示される方法に比較して、ランニングコストを低くできるものの、薄膜内部での光干渉の影響により、測定精度を十分に高めることができないという課題があった。
この発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、基板上に形成される膜の状態を、ランニングコストを抑制しつつ、高精度に測定できる状態測定装置および状態測定方法を提供することである。
この発明のある局面に従えば、基板上に形成される膜の状態を測定する状態測定装置を提供する。状態測定装置は、単一波長の光を発生する光源と、光源からの光を非ゼロの入射角で基板に照射する照射部と、照射部から照射される光の光軸上に配置され、基板を透過した光を受光する受光部と、光源から基板までの光学経路上に配置され、基板に照射されるs偏光成分を抑制する偏光制御部と、受光部で受光された光の強度を検出する検出部と、検出部で検出された強度に基づいて、基板上に形成された膜の状態値を算出する演算処理部とを含む。
好ましくは、非ゼロの入射角は、基板の周辺雰囲気と膜との界面におけるp偏光成分の反射率が極小値となる第1の角度を含む、所定の角度範囲内の値である。
また好ましくは、非ゼロの入射角は、膜と基板との界面におけるp偏光成分の反射率が極小値となる第2の角度を含む、所定の角度範囲内の値である。
また好ましくは、非ゼロの入射角は、膜と基板との界面におけるp偏光成分の反射率と、膜と基板の周辺雰囲気との界面におけるp偏光成分の反射率との積が、入射角をゼロとした場合の値に比較して1/4以下となる角度範囲内の値である。
好ましくは、照射部は、膜が形成される側から基板に向けて光を照射する。
好ましくは、偏光制御部は、特定方向の偏光成分のみを通過させる偏光素子であり、偏光素子は、照射部から基板に照射される光のうち、p偏光成分を通過させるように配置される。
好ましくは、演算処理部は、基板単体について検出される強度をレファレンスとして予め格納し、レファレンスに対する検出部で検出された強度の比率に基づいて、基板上に形成された膜の膜厚を示す値を算出する。
この発明の別の局面に従えば、基板上に形成される膜の状態を測定する状態測定方法を提供する。状態測定方法は、p偏光成分を主体とする単一波長の光を非ゼロの入射角で基板に照射するステップと、基板を透過した光を受光するステップと、受光した光の強度を検出するステップと、検出した強度に基づいて、基板上に形成された膜の状態値を算出するステップとを含む。
この発明によれば、基板上に形成される膜の状態を、ランニングコストを抑制しつつ、高精度に測定できる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
<全体構成>
図1は、この発明の実施の形態に従う状態測定装置100の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、この発明の実施の形態に従う状態測定装置100は、代表的に、真空蒸着法などの基板上に薄膜を形成するプロセスにおいて、基板上に形成される薄膜の状態(膜厚や薄膜の形成速度)を連続的に測定する。真空蒸着法では、真空状態に保たれた真空チャンバ200内に配置された蒸発源300から薄膜材料が放散されることで、基板上に薄膜が形成される。なお、以下の説明では、基板単体、あるいはその表面に薄膜が形成されている基板を「被測定物OBJ」とも総称する。
図2は、図1に示す被測定物OBJの代表的な構造を示す模式図である。図2には、被測定物OBJの一例として、有機ELディスプレイに用いられるデバイスが示される。この被測定物OBJは、透明な基板22と、基板22上に形成(蒸着)される薄膜24とを含む。なお、薄膜24は、発光層、電子輸送層、ホール輸送層などとして機能する有機化合物である。このような有機化合物の材質としては、Alq3(キノリノールアルミ錯体)、NPB(ジアミン誘導体)、TPD(アリールアミン誘導体)、NPD(アリールアミン誘導体)などが挙げられる。
再度図1を参照して、状態測定装置100は、被測定物OBJに照射するための単一波長の光を発生する光源2と、光源2からの光を被測定物OBJに照射する照射部6と、光源2からの光を照射部6へ導く光ファイバ4と、被測定物OBJを透過した光を受光する受光部10と、受光部10で受光された光の強度を検出する検出器14と、受光部10からの光を検出器14へ導く光ファイバ12と、演算処理部16とを含む。
光源2は、代表的にハロゲンランプと波長フィルタとからなり、被測定物OBJでの光吸収係数が相対的に高い波長範囲内にある単一波長の光を発生する。
図3は、有機ELディスプレイの薄膜材料として用いられる有機化合物の光学特性の一例を示す図である。なお、図3には、有機ELディスプレイの発光層として用いられる代表的な有機薄膜であるAlq3の屈折率nおよび消衰係数kの波長特性を示す。
図3を参照して、Alq3では、300[nm]の近傍に第1のピークが存在し、400[nm]の近傍に第2のピークが存在する。これらのピークでは、屈折率nおよび消衰係数kがいずれも他の領域に比較して相対的に大きい値を示す。すなわち、ピーク近傍では、光吸収係数が相対的に大きくなることを意味している。なお、基板22は、無機ガラスなどであり、図3に示すような光吸収係数のピークは存在しない。
すなわち、基板上に形成される薄膜の状態をより高い精度で測定するためには、上述のような光吸収係数にピークが生じる波長範囲(短波長域)にある波長の光を用いることが望ましく、光源2(図2)が発生する単一波長光の波長は、上述のような範囲内となるように適宜構成される。
再度、図1を参照して、光源2で発生した光は、光ファイバ4を介して照射部6へ導かれる。照射部6は、光源2からの光のビーム径などを調整するための光学系を含んでおり、光軸AX1上に沿って、所定のビーム径に調整された光を基板(被測定物OBJ)に向けて照射する。受光部10は、照射部6から照射される光の光軸AX1上に配置されており、基板(被測定物OBJ)を透過した光を受光する。受光部10で受光された光は、光ファイバ12を介して検出器14へ導かれる。なお、本実施の形態に従う状態測定装置100においては、照射部6および受光部10は、いずれも真空チャンバ200内に配置される。
特に、本実施の形態に従う状態測定装置100においては、基板(被測定物OBJ)に照射する光の入射角は0°ではなく、後述するような適切な範囲内の角度に設定される。なお、入射角は、照射面の垂線に対する入射する光の角度を示しており、入射角が0°であるとは、照射された光が基板(被測定物OBJ)に対して垂直に入射することを意味する。
さらに、照射部6と被測定物OBJとの間の光軸AX1上に偏光制御部8が設けられる。偏光制御部8は、p偏光成分を主体とする光が基板(被測定物OBJ)に照射されるように、光源2からの光に含まれるs偏光成分を抑制する。これは、後述するように、被測定物OBJ内での光干渉を抑制して、測定精度を高めるためである。なお、理想的には、p偏光成分のみからなる光を基板(被測定物OBJ)に照射することが好ましい。
より具体的には、偏光制御部8は、特定方向の偏光成分のみを通過させる偏光素子(代表的に、偏光プリズムや偏光フィルムなど)からなり、照射部6から照射される光に含まれる様々な偏光成分のうち、その電界方向が基板(被測定物OBJ)の入射面に平行な平面波(p偏光成分)のみを通過させるように配置される。なお、光源で発生する光は、その偏光方向に着目して、その電界方向が被測定物OBJの入射面に平行な平面波(p偏光成分)と、その電界方向が被測定物OBJの入射面に垂直な平面波(s偏光成分)とに区分することができる。
なお、図1では、照射部6と被測定物OBJとの間に偏光制御部8を配置した構成について例示したが、偏光制御部8は、光源2から基板(被測定物OBJ)までの光学経路上の任意の位置に配置することができる。
以下の説明では、照射部6から偏光制御部8を経て照射される光(p偏光成分)を「照射光」とも称し、受光部10で受光される被測定物OBJを透過した光を「透過光」とも称する。
検出器14は、代表的にフォトダイオードアレイやCCD(Charge Couple Device)からなり、受光部10で受光された透過光を受光して、その強度に応じた信号を演算処理部16へ出力する。この透過光の強度は、被測定物OBJでの光吸収係数に応じて変化する。ここで、被測定物OBJの基板22における光吸収係数は一定であるので、透過光の強度は、薄膜形成プロセスの進行に伴って形成される薄膜24の膜厚に依存することになる。すなわち、透過光の強度は、薄膜24の膜厚が大きくなるにつれて低下する。そのため、演算処理部16は、検出器14で検出される透過光の強度の時間的な変化に基づいて、薄膜24の状態変化(膜厚や薄膜の形成速度)をモニターする。さらに、演算処理部16は、図示しないプロセス制御装置に対して制御指令を与えることで、薄膜の形成速度などを適切化する。
<関連する状態測定装置による測定>
図4は、本発明に関連する状態測定装置の要部を示す模式図である。
図4を参照して、本発明に関連する状態測定装置では、照射部6からの光が被測定物OBJの入射面に対して垂直(入射角=0°)に入射するように構成される。すなわち、照射部6と受光部10とを結ぶ光軸AX2が被測定物OBJの入射面と直交するように構成される。
図5は、図4に示す本発明に関連する状態測定装置を用いて薄膜24の吸光度を測定した結果である。なお、図5には、400[nm]の単一波長光を照射した場合の測定結果を示す。吸光度Aは、基板22単体を透過した後の光の強度をIsubとし、薄膜24が形成されている基板22上を透過した光の強度をIとすると、吸光度A=−ln(I/Isub)として表される。
図6は、図4に示す本発明に関連する状態測定装置を用いて薄膜24の透過率(波長特性)を測定した結果である。なお、図6には、同一の基板上に、同一の有機化合物で異なる3種類の膜厚(d1,d2,d3;d1>d2>d3)の薄膜をそれぞれ形成した被測定物OBJについての測定結果を示す。
薄膜24における光吸収現象のみを考慮すると、基板上に形成される薄膜の膜厚に比例して吸光度は増加するはずである。しかしながら、実際の測定では、図5に示すように、薄膜の膜厚と吸光度との間の比例関係が崩れる部分(うねり部)が生じる。
また、図3に示すように、有機化合物の屈折率および消衰係数は、450[nm]以上の波長帯域においてほぼ一定となる。そのため、薄膜24における光吸収現象のみを考慮すると、同じ膜厚の被測定物OBJについての450[nm]以上の波長帯域における透過率は、ほぼ一定となるはずである。しかしながら、実際の測定では、図6に示すように、被測定物OBJに照射される光の波長に依存して透過率が変動する部分(うねり部)が生じる。
図5および図6に示すようなうねり部の発生は、基板22上に形成された薄膜24の状態を測定する際の誤差となることを意味する。
本願発明者らは、上述のような状態測定に係る誤差要因を見出すとともに、これらの誤差要因が生じる原因を突き止めた。そして、本願発明者らは、このような誤差要因を排除できる状態測定装置および膜厚測定方法を発明したものである。
以下、上述のような誤差要因が生じる理由を詳細に説明するとともに、これらの誤差要因を排除できる理由およびそれを実現するための構成についてより詳細に説明する。
<被測定物内での光学的現象>
図7は、被測定物OBJにおける光学的現象を説明するための模式図である。説明を簡素化するため、単一の基板22上に、一層の薄膜24が形成された被測定物OBJについて考える。
まず、被測定物OBJにおける光吸収現象について考慮する。任意の波長λにおける薄膜24の複素屈折率Nを(1)式のように定義する。
=n−jk ・・・(1)
但し、nは屈折率であり、kは消衰係数である。
薄膜24の膜厚をdとすると、任意の波長λにおける薄膜24の内部透過率Tは(2)式のように定義できる。なお、内部透過率Tは、薄膜24に入射前の光強度に対する薄膜24を透過した後の光強度の比に相当する。
Figure 0005358822
(2)式によれば、真空チャンバ200内に配置された透明な基板22に対して、単一の波長λをもつ光を連続的に照射し、薄膜形成プロセスに従って形成される薄膜24についての内部透過率Tを連続的に測定すると、膜厚dが増加するにつれて内部透過率Tは減少するはずである。そこで、基板22の内部透過率Tsubを「1」として、このときの吸光度Aを表すと(3)式のようになる。
Figure 0005358822
たとえば、有機ELディスプレイの発光層として用いられる代表的な有機薄膜であるAlq3の消衰係数kは、波長400[nm]において約0.2である。したがって、Alq3の薄膜24が形成された基板22に対して400[nm]の光を照射し、(3)式に基づいて吸光度Aを測定すると、薄膜24の膜厚が1[nm]変化するごとに、吸光度Aは約0.006だけ変化することになる。この程度の変化であれば、高性能な分光器を用いることで十分検出可能である。
(3)式に示すように光吸収現象のみを考慮した場合には、吸光度Aは薄膜24の膜厚に比例することになるので、この吸光度Aの時間的な変化をモニターすることで、たとえば薄膜24の形成速度を一定に制御することが可能となるはずである。しかしながら、実施の測定結果では、薄膜内部での光干渉の影響により、上述の図5および図6に示すような周期的な「うねり」が生じてしまう。この結果、吸光度Aの時間的な変化だけをモニターしただけでは、吸光度Aが標準とは異なる変化を示した場合に、それが、光干渉の影響によるよるものなのか、あるいは薄膜形成プロセス自体が正常でないことによるものなのかを区別することができない。
そこで、次に、被測定物OBJ内部の光干渉現象について検討する。
図7に示すように、真空雰囲気と薄膜24との界面における反射率をRとし、真空雰囲気から薄膜24を経て基板22までの透過率をTとし、基板22と真空雰囲気との界面における反射率をRとし、基板22と薄膜24との界面における反射率をRとし、基板22から薄膜24を経て真空雰囲気までの透過率をTとし、基板22に入射する光の波長において吸収があるとした場合の基板22の内部透過率をTとする。
次に、真空雰囲気と薄膜24との界面における振幅反射率をr01とし、薄膜24と基板22との界面における振幅反射率をr12とし、薄膜24の界面間の振幅透過率をt01とし、基板22の界面間の振幅透過率をt12とすると、真空雰囲気から薄膜24を通過した後に基板22の界面で反射する光の振幅反射率r、および真空雰囲気から薄膜24を通過した後に基板22に入射する光の振幅透過率tは、それぞれ(4)式のように表すことができる。なお、真空雰囲気を添え字「0」で表し、薄膜24を添え字「1」で表し、基板22を添え字「2」で表す。
Figure 0005358822
また、真空雰囲気と基板22との界面で反射した光が基板22と薄膜24の界面で反射するときの振幅反射率rは、(5)式のように表すことができる。
Figure 0005358822
上述の(4)式および(5)式中において、βは干渉位相角を示す。この干渉位相角βは、(6)式のように表すことができる。
Figure 0005358822
ところで、一般的に、振幅透過率および振幅反射率は、p偏光成分(添え字「p」)とs偏光成分(添え字「s」)について(7)式のように表すことができる。なお、式中の添え字「i」および「i−1」は、上述の真空雰囲気、薄膜24、基板22のそれぞれに割り当てた添え字のいずれかに対応し、φは、i層(i=0,1,2)に対する光の入射角である。
Figure 0005358822
上述した反射率R,透過率T,反射率Rと、振幅反射率r,振幅透過率t,振幅反射率rとの関係は、(8)式のように表すことができる。
Figure 0005358822
基板22上に薄膜24が形成された被測定物OBJの「真の」透過率Tは、(9)式のように表すことができる。
Figure 0005358822
一方、薄膜24が形成される前の基板22単体の透過率Tsubは、(10)式のように表すことができる。
Figure 0005358822
(9)式および(10)式から、基板22上に薄膜24が形成された被測定物OBJの「真の」吸光度Aは、(11)式のように表すことができる。
Figure 0005358822
(11)式に示す被測定物OBJの「真の」吸光度Aに含まれる反射率R,Rおよび透過率Tは、(4),(5),(8),(9)式に示すように、被測定物OBJ内部での光干渉に起因する干渉因子である干渉位相角βを含んでいる。この干渉位相角βは「角度」であるので、(4)式および(5)式中のe−j2βは周期的に変化する。すなわち、薄膜24の成長につれて、薄膜内部での光干渉の影響が現れることを意味する。
また、実際の測定においては、被測定物OBJに照射された光の一部は、真空雰囲気と薄膜24との界面で反射し、また別の一部は、薄膜24と基板22との界面で反射する。また、基板22の内部でも光は内部反射を繰返す。
以上のように、被測定物OBJ内部では光干渉現象が生じるため、測定される吸光度Aは、(3)式に示すような薄膜の膜厚に比例するような関係ではなく、周期的にうねる曲線となる。
<本実施の形態に従う状態測定装置における光学的現象>
測定される吸光度Aの値が薄膜24の膜厚の変化に比例しない原因は、薄膜内部での光干渉に起因する干渉位相角βが存在するからである。
図8は、被測定物OBJで生じる光干渉を説明するための模式図である。
図8を参照して、被測定物OBJに照射された光のうち、薄膜24を透過して基板22へ入射する光と、薄膜24と基板22との界面で反射した後、さらに真空雰囲気と薄膜24との界面で反射する光との間では、光干渉を生じ得る。干渉位相角βは、このような光干渉を反映したものである。
したがって、これら2つの界面において反射する光を抑制できれば、薄膜内部での光干渉は生じず、言い換えれば、薄膜24の膜厚変化による吸光度Aの周期変動は起こらなくなる。
ところで、p偏光成分のみに着目すると、(7)式から、薄膜24(添え字「1」)と基板22(添え字「2」)との界面における振幅反射率r(p) 12、および真空雰囲気(添え字「0」)と薄膜24(添え字「1」)の界面における振幅反射率r(p) 01は、(12)式のように表すことができる。
Figure 0005358822
(12)式において、以下の(13)式または(14)式の条件が成立するように測定を行なえば、振幅反射率r(p) 12=0、または振幅反射率r(p) 01=0となる。
Figure 0005358822
すなわち、振幅反射率r(p) 12=0であれば、薄膜24と基板22との界面で反射が生じないため、真空雰囲気と薄膜24との界面で反射する光が存在しても、薄膜内部での光干渉を生じない。一方、振幅反射率r(p) 01=0であれば、真空雰囲気と薄膜24との界面で反射が生じないため、薄膜24と基板22との界面で反射する光が存在しても、薄膜内部での光干渉を生じない。
真空雰囲気から薄膜24への光の入射角をφとし、真空雰囲気の複素屈折率Nを「1」とすると、(13)式および(14)式は、それぞれ以下の(15)式および(16)式のように変形できる。
Figure 0005358822
(15)式は、被測定物OBJに光を照射した場合に、薄膜24と基板22との界面においてp偏光成分の反射を生じさせない入射角φの値を意味している。また、(16)式は、被測定物OBJに光を照射した場合に、真空雰囲気と薄膜24との界面においてp偏光成分の反射を生じさせない入射角φの値を意味している。
すなわち、(15)式および(16)式を満たす入射角φは、それぞれ薄膜24と基板22との界面、および真空雰囲気と薄膜24との界面についての(擬似)ブリュースター角(Brewster angle)に相当する。別の観点から見ると、(15)式および(16)式を満たす入射角φは、それぞれ薄膜24と基板22との界面、および真空雰囲気と薄膜24との界面において、p偏光成分についての振幅反射率が極小値となる角度であるとも言える。
このように、p偏光成分については、吸光度Aに周期的な変動を生じさせる干渉位相角βの影響をゼロにすることができる。
一方、s偏光成分については、(擬似)ブリュースター角のような臨界的な関係は成立せず、その振幅反射率が極小値をとるような入射角は存在しない。言い換えれば、s偏光成分については、吸光度Aに周期的な変動を生じさせる干渉因子の影響をゼロにすることはできない。
以上の数学的な検討によって示されるように、吸光度Aに周期的な変動を生じさせる干渉位相角βの影響をゼロにするためには、被測定物OBJに対して、s偏光成分を極力低減して、p偏光成分を主体とする光を、(15)式または(16)式を満たす入射角φで照射すればよいことがわかる。
図9は、この発明の実施の形態に従う状態測定装置100の要部を示す模式図である。
図9を参照して、本実施の形態に従う状態測定装置100では、偏光制御部8が照射部6から照射される光からs偏光成分を抑制し、p偏光成分を主体とする光が照射光として所定の入射角φで被測定物OBJへ照射される。そして、受光部10は、被測定物OBJを透過した光(透過光)を受光し、この受光した光の強度に基づいて、基板22上に形成された薄膜24の膜厚が測定される。
なお、照射部6は、薄膜24が形成される側から基板22に向けて照射光を照射する。
<適用例>
一例として、有機ELディスプレイに用いられるデバイスの薄膜の状態測定について説明する。
有機ELディスプレイの発光層として用いられる代表的な有機薄膜であるAlq3の複素屈折率Nは、波長400[nm]において1.8−j0.2である。この複素屈折率Nの値を用いて、(16)式に従って入射角φを算出すると、入射角φ=61°を得ることができる。また、(15)式に従って入射角φを算出すると、入射角φ≒80°を得ることができる。しかしながら、この(15)式に従って算出される入射角φは、被測定物OBJに対して水平に近い方向から照射光を照射する必要があり、スペースの限られた真空チャンバ200内の膜厚測定を考えると、現実的な値ではないので、採用しなかった。当然のことながら、膜厚測定の環境によっては、(15)式に従って算出される入射角φを採用してもよい。
したがって、基板22上にAlq3の薄膜を形成する薄膜形成プロセスにおいて、照射光として波長400[nm]の単一波長光を採用した場合には、照射光の基板22(被測定物OBJ)への入射角φを61°に設定することで、薄膜の膜厚の比例した吸光度Aをモニターすることができる。
図10は、この発明の実施の形態に従う状態測定装置100を用いて薄膜24の吸光度を測定した結果である。なお、図10に示す測定結果は、図5に示す測定結果と同じ被測定物OBJから得たものである。
図11は、この発明の実施の形態に従う状態測定装置100を用いて薄膜24の透過率(波長特性)を測定した結果である。なお、図11に示す測定結果は、図6に示す測定結果と同じ被測定物OBJから得たものである。
図10を参照して、本実施の形態に従う状態測定装置100を用いて、照射光を基板22(被測定物OBJ)に適切な入射角で照射することで、基板22上に形成される薄膜24の膜厚に比例した吸光度を得ることができることがわかる。また、図11を参照して、複素屈折率(屈折率および消衰係数)がほぼ一定となる450[nm]以上の波長帯域では、照射光の波長に依存することなく、ほぼ一定の透過率が得られることがわかる。
このように、本実施の形態に従う状態測定装置100を用いることにより、薄膜24の膜厚と吸光度との比例関係が崩れる部分(うねり部)、および照射光の波長に依存して透過率が変動する部分(うねり部)のいずれについても解消できる。
<入射角についての検討>
上述の説明では、照射光を(15)式または(16)式を満たす入射角φで照射する場合について例示したが、以下に説明するように、(15)式または(16)式を満たす入射角φと全く同じ値を採用しなくともよい。すなわち、必要な測定精度などに応じて、(15)式または(16)式を満たす入射角φを含む所定の角度範囲内の入射角を採用すればよい。
透過光との間で光干渉を生じる内部反射光は、薄膜24と基板22との界面で反射した後、さらに薄膜24と真空雰囲気との界面で反射した光である。したがって、透過光と光干渉を生じるp偏光成分の内部反射光は(19)式のように表すことができる。
Figure 0005358822
なお、(19)式は、薄膜24と基板22との界面におけるp偏光成分の反射率と、薄膜24と真空雰囲気との界面におけるp偏光成分の反射率との積を示す。
図12は、被測定物OBJにおいて透過光と光干渉を生じる内部反射光(p偏光成分)の反射率特性を示す図である。なお、図12は、上述の(19)式を入射角φについてプロットしたグラフである。
図12を参照して、被測定物OBJにおいて透過光と光干渉を生じる内部反射光(p偏光成分)は、入射角φが約70°である場合に極小値(ゼロ)をとる。これは、薄膜24と基板22との界面での反射率、および真空雰囲気と薄膜24との界面での反射率のいずれの影響をも受けるためである。言い換えれば、照射光の入射角φを薄膜24と基板22との界面についての(擬似)ブリュースター角(この場合には、入射角φ=61°)、または真空雰囲気と薄膜24との界面についての(擬似)ブリュースター角(この場合には、入射角φ≒80°)と全く一致させなくとも、少なくとも両者の間にある入射角であれば、内部反射光を十分に低減できることを意味する。また、入射角φが0°である場合の反射率が約0.080[%](最大値)であることを考えれば、入射角φが45°であっても、その約1/4の0.020[%]にすぎない。
本実施の形態に従う状態測定装置100は、薄膜の膜厚と吸光度との間の比例関係が崩れる部分(うねり部)を低減することを目的とするものである。そのため、透過光と光干渉を生じる内部反射光(p偏光成分)を入射角φが0°である場合に比較して、いくらかでも小さくできれば、その効果を達成することができる。すなわち、照射光の入射角φを非ゼロの任意の角度とすることで、基板22上に形成される薄膜24の状態を高精度で測定することができる。
したがって、本実施の形態に従う状態測定装置100では、照射光の入射角φは、(15)式または(16)式を満たす入射角φを含む許容範囲内のいずれかの値であればよい。具体的な許容範囲の一例として、照射光の入射角φ=0°である場合の反射率(最大値)に比較して、その値が約1/4以下となるような角度範囲とすることができる。より好ましくは、(16)式を満たす入射角φと(15)式を満たす入射角φとの間を許容範囲とすることができる。
あるいは、図12に示すように、(16)式を満たす入射角φ(=61°)に対して約−25°から約+10°の範囲を許容範囲とすることができる。これは、真空チャンバ200内での配置を考慮した場合に、より小さい入射角が好ましいからである。より好ましくは、(16)式を満たす入射角φを含む少なくとも±10°の範囲を許容範囲とすることができる。
図13は、照射光の入射角φと吸光度Aの線形性との関係を説明するための図である。図13は、4種類の入射角φ(0°,30°,50°,60°)の各々について、被測定物OBJの吸光度の測定結果を示す。
図13を参照して、入射角φ=50°および入射角φ=60°の場合には、薄膜の膜厚と吸光度との間には、実用上十分な比例関係が維持されていることがわかる。また、入射角φ=30°の場合には、周期的な「うねり」が若干生じているが、この場合であっても、入射角φ=0°の場合に比較してその比例関係が大きく改善されていることがわかる。
上述したように、照射光の入射角φについては、必ずしも(15)式または(16)式を満たす角度と全く同一にする必要はなく、所定の許容範囲内にある非ゼロの角度を用いることができる。
<演算処理部の構成>
図14は、この発明の実施の形態に従う状態測定装置100の演算処理部16の概略のハードウェア構成を示す模式図である。
図14を参照して、演算処理部16は、代表的にコンピュータによって実現され、オペレーティングシステム(OS:Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)160と、CPU160でのプログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶するメモリ部166と、CPU160で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)165とを含む。また、ハードディスク部165には、後述するような処理を実現するためのプログラムが予め記憶されており、このようなプログラムは、FDドライブ168またはCD−ROMドライブ167によって、それぞれフレキシブルディスク168aまたはCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)167aなどから読み取られる。
CPU160は、キーボードやマウスなどからなる入力部164を介してユーザなどからの指示を受取るとともに、プログラムの実行によって測定される測定結果などをディスプレイ部162へ出力する。
インターフェイス部163は、検出器14(図1)とデータ通信可能に接続され、検出器14から出力される透過光の強度を示す信号を受信する。あるいは、インターフェイス部163は、薄膜形成プロセスの制御装置(図示しない)に対して、プロセスを制御するための信号を出力する。
<演算処理部の制御構造>
図15は、この発明の実施の形態に従う状態測定装置100の演算処理部16の制御構造を示すブロック図である。図15に示すブロック図は、演算処理部16のCPU160がハードディスク部165などの予め格納されたプログラムをメモリ部166などにロードして実行することで実現される。
図15を参照して、演算処理部16は、制御構造として、切換部110と、第1レジスタ112と、第2レジスタ114と、吸光度算出部116と、データバッファ118と、グラフ表示部120と、膜生成速度算出部122と、プロセス制御部124と、膜厚算出部126と、検量線ファイル128とを含む。
切換部110は、検出器14(図1)から出力される透過光の強度を示す信号を受信し、切換指令に応じて、当該信号を第1レジスタ112および第2レジスタ114のいずれか一方に選択的に出力する。第1レジスタ112は、薄膜形成プロセスなどの実行中(すなわち、膜厚の成長中)における被測定物OBJの透過光の強度を示す値(計測値)Iを格納する。一方、第2レジスタ114は、薄膜形成プロセスなどの実行前の被測定物OBJ(すなわち、薄膜が形成されていない基板単体の状態)の透過光の強度を示す値(レファレンス値)Isubを格納する。より具体的には、切換部110は、検出器14から出力される透過光の強度を示す信号を、外部からのレファレンス/計測切換指令に応じて、第1レジスタ112および第2レジスタ114のいずれかに一方に格納する。なお、第1レジスタ112に格納される値は、検出器14からの出力の更新に伴って順次更新される。
吸光度算出部116は、第1レジスタ112および第2レジスタ114にそれぞれ格納される値を用いて、吸光度を算出する。より具体的には、吸光度算出部116は、第1レジスタ112に格納される計測値Iを第2レジスタ114に格納されるレファレンス値Isubで割り算した上で、その商についての対数を計算することで、吸光度A(=−ln(I/Isub))を算出する。なお、吸光度算出部116は、第1レジスタ112に格納される値が更新される毎に、吸光度を算出する。
データバッファ118は、吸光度算出部116で順次算出される吸光度を所定期間に亘って時系列に格納する。
グラフ表示部120は、データバッファ118に格納される吸光度の時系列のデータに基づいて、吸光度の時間的変化を示すグラフを作成し、そのグラフをディスプレイ部162(図14)などに表示させる。なお、吸光度は、被測定物の薄膜の膜厚に比例するので、吸光度の時間的変化は、薄膜の膜厚の時間的変化とみなすことができる。
膜生成速度算出部122は、データバッファ118に時系列に格納される吸光度のデータに基づいて、単位時間あたりに成長した薄膜の膜厚を算出し、その値を膜生成速度として出力する。
プロセス制御部124は、膜生成速度算出部122から出力される膜生成速度に基づいて、対象とする薄膜形成プロセスに対する制御指令を与える。より具体的には、多くの薄膜形成プロセスでは薄膜を均一速度で形成することが望ましいため、プロセス制御部124は、膜生成速度が一定の目標値を維持するように、蒸発源300(図1)からの薄膜材料の放散量などを制御する。上述したように、本実施の形態に従う状態測定装置100は、薄膜の膜厚と比例した吸光度を測定できるので、このような膜生成速度の制御を高精度に行なうことができる。
膜厚算出部126は、予め取得しておいた検量線を参照して、吸光度算出部116で算出される吸光度から被測定物OBJに形成された薄膜の膜厚を算出し、その値を出力する。より具体的には、検量線ファイル128は、基板上に形成される薄膜の材質別に1つ以上の検量線を格納している。なお、それぞれの検量線は、膜厚が既知のサンプルを用いて実験的に取得することができる。膜厚算出部126は、外部からの材質情報に応じて、検量線ファイル128から対応の検量線を参照することで、その検量線上において吸光度算出部116からの吸光度に対応する膜厚を取得する。
上述のように、(1)吸光度(膜厚)の時間的変化を表示する構成(データバッファ118およびグラフ表示部120)、(2)膜生成速度を算出する構成(データバッファ118、膜生成速度算出部122)、(3)薄膜形成プロセスを制御する構成(データバッファ118、膜生成速度算出部122、プロセス制御部124)、(4)膜厚を算出する構成(膜厚算出部126、検量線ファイル128)の合計4種類の演算処理を含む演算処理部16の構成について例示した。しかしながら、上述の4種類の演算処理が必ずしもすべて必要であることもなく、対象とする薄膜形成プロセスに応じて、必要な機能およびそれに対応する構成を採用すればよい。
<処理手順>
図16は、この発明の実施の形態に従う状態測定装置100を用いて被測定物OBJを測定する処理手順を示すフローチャートである。
図16を参照して、まず、基板搬入機構(図示しない)またはユーザが、真空チャンバ200(図1)内に基板22を配置する(ステップS100)。そして、被測定物OBJに対する照射光の入射角が所定の角度となるように、照射部6および受光部10が配置および/または調整される(ステップS102)。次に、真空ポンプ(図示しない)が、真空チャンバ200内を減圧して真空状態を形成する(ステップS104)。
続いて、ユーザなどからの指令に応じて、状態測定装置100の演算処理部16が光源2に照射指令を与える。すると、光源2は、照射光を発生し、この照射光は、光ファイバ4、照射部6および偏光制御部8を通過した後、基板22に向けて照射される(ステップS106)。この照射光の一部は、基板22を通過し、基板22の照射面と反対側の面から透過光として出射される。透過光は、受光部10および光ファイバ12を通過した後、検出器14へ入射する。検出器14は、この透過光の強度を検出し、その検出結果を演算処理部16へ出力する。演算処理部16は、検出器14からの透過光の強度をレファレンス値Isubとして格納する(ステップS108)。
このレファレンス値Isubの格納後、基板22上への薄膜形成プロセスが開始される(ステップS110)。すなわち、真空チャンバ200内に配置された蒸発源300は、薄膜材料の放散を開始する。
この薄膜形成プロセスの開始に伴って、光源2が照射光の発生を開始する(ステップS112)。また、演算処理部16は、検出器14で検出される透過光の強度を計測値Iとして順次格納する(ステップS114)。さらに、演算処理部16は、必要な演算処理(吸光度および/または膜厚の時間的変化の表示、膜生成速度の算出、薄膜形成プロセスの制御、膜厚の算出など)を実行する(ステップS116)。
さらに、演算処理部16は、薄膜形成プロセスが終了したか否かを判断する(ステップS118)。薄膜形成プロセスが終了していなければ(ステップS118においてNO)、ステップS114以降の処理を繰返す。
薄膜形成プロセスが終了していれば(ステップS118においてYES)、処理は終了する。
<第1変形例>
上述の実施の形態では、照射部6、偏光制御部8および受光部10を真空チャンバ内に配置した構成について例示したが、これらの部位を真空チャンバ外に配置してもよい。
図17は、この発明の実施の形態の第1変形例に従う状態測定装置100Aの概略構成を示す模式図である。
図17を参照して、この発明の実施の形態の第1変形例に従う状態測定装置100Aは、観察窓202および204を設けた真空チャンバ200Aの周囲に配置される。観察窓202は、真空チャンバ200Aの一方面に設けられており、観察窓204は、真空チャンバ200Bの観察窓202が設けられた面とは反対の面に設けられている。そして、照射部6および偏光制御部8は、観察窓202を介して入射光が照射されるように、観察窓202の近傍に配置され、受光部10は、観察窓204を介して透過光を受光できるように、観察窓204の近傍に配置される。
さらに、照射部6および偏光制御部8と、受光部10とは、連結竿210によって機械的に連結されており、これにより両者は、同一の軸線上に配置された状態を維持する。この連結竿210の中間点は、モータ212の軸と機械的に連結されている。そのため、照射部6、偏光制御部8および受光部10は、同一の軸線上の位置関係を維持しつつ、所定の回転軸を中心に回転可能となる。このような構成によって、照射部6、偏光制御部8および受光部10は、被測定物OBJに形成される薄膜の材質などに応じて、照射光の入射角を適切に調整することができる。
すなわち、上述の(15)式および(16)式に示すように、照射光の最適な入射角φは、薄膜の複素屈折率や基板の複素屈折率によって変動するが、図17に示すような構成を採用することで、被測定物OBJの材質による入射角φの変動を調整することができる。さらに、演算処理部16は、外部入力される材質情報に応じて、適切な入射角φを算出し、実際の照射光の入射角が当該適切な値となるように、モータ212に指令を与えるようにしてよい。
その他の構成については、上述の実施の形態に従う状態測定装置100と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
<第2変形例>
上述の実施の形態および第1変形例では、真空蒸着法を用いた薄膜形成プロセスに適用する場合の構成について例示したが、薄膜形成プロセスの後工程などに適用することもできる。たとえば、基板に有機材料を塗布することで薄膜を形成するプロセスにおいて、部分的な塗布ムラを検出するために本発明に係る状態測定装置を適用してもよい。
図18は、この発明の実施の形態の第2変形例に従う状態測定装置100Bの概略構成を示す模式図である。
図18を参照して、この発明の実施の形態の第2変形例に従う状態測定装置100Bは、連続的に搬送される被測定物OBJを測定対象とし、被測定物OBJの搬送経路に沿って配置される。
上述のこの発明の実施の形態の第1変形例に従う状態測定装置100Aと同様に、照射部6および偏光制御部8と、受光部10とは、連結竿210によって機械的に連結されており、被測定物OBJに形成される薄膜の材質などに応じて、照射光の入射角を適切に調整することができる。
その他の構成については、上述の実施の形態に従う状態測定装置100および実施の形態の第1変形例に従う状態測定装置100Aと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
なお、上述の実施の形態ならびにその第1および第2変形例では、薄膜が形成される側から照射光を照射する構成について例示したが、反対側、すなわち基板側から照射光を照射するようにしてもよい。この場合の入射角についても、(15)式および(16)式に基づいて決定することができる。
本実施の形態によれば、薄膜生成プロセスの処理毎に何らかの部品を交換する必要がないのでランニングコストを抑制することができる。また、本実施の形態によれば、反射型ではなく透過型の測定方法を採用するので、被測定物に対する厳密な焦点調整などが不要となるとともに、SN(Signal to Nose)比を高くすることができる。さらに、被測定物と照射部との位置関係についても厳密な調整が不要であるため、被測定物の形状に対してロバストとなる。
また、本実施の形態によれば、p偏光成分を主体とする照射光を、非ゼロの入射角で被測定物に照射することで、被測定物の内部で生じる光干渉に伴う誤差要因を低減することができる。これにより、基板上の薄膜の成長に伴う測定結果の「うねり」や、波長依存性の「うねり」などを低減することができる。これにより、基板上に形成される薄膜の膜厚に比例した測定結果を得ることができる。この測定結果をモニターすることで、たとえば、薄膜形成プロセスを緻密に制御して、薄膜の形成速度が一定にすることができる。
[その他の実施の形態]
本発明に係るプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明に係るプログラムに含まれ得る。
さらに、本発明に係るプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明に係るプログラムに含まれ得る。
さらに、本発明に係るプログラムによって実現される機能の一部または全部を専用のハードウェアによって構成してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態に従う状態測定装置の概略構成を示す模式図である。 図1に示す被測定物の代表的な構造を示す模式図である。 有機ELディスプレイの薄膜材料として用いられる有機化合物の光学特性の一例を示す図である。 本発明に関連する状態測定装置の要部を示す模式図である。 図4に示す本発明に関連する状態測定装置を用いて薄膜の吸光度を測定した結果である。 図4に示す本発明に関連する状態測定装置を用いて薄膜の透過率(波長特性)を測定した結果である。 被測定物における光学的現象を説明するための模式図である。 被測定物で生じる光干渉を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態に従う状態測定装置の要部を示す模式図である。 この発明の実施の形態に従う状態測定装置を用いて薄膜24の吸光度を測定した結果である。 この発明の実施の形態に従う状態測定装置を用いて薄膜24の透過率(波長特性)を測定した結果である。 被測定物において透過光と光干渉を生じる内部反射光(p偏光成分)の反射率特性を示す図である。 照射光の入射角と吸光度の線形性との関係を説明するための図である。 この発明の実施の形態に従う状態測定装置の演算処理部の概略のハードウェア構成を示す模式図である。 この発明の実施の形態に従う状態測定装置の演算処理部の制御構造を示すブロック図である。 この発明の実施の形態に従う状態測定装置を用いて被測定物を測定する処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態の第1変形例に従う状態測定装置の概略構成を示す模式図である。 この発明の実施の形態の第2変形例に従う状態測定装置の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
2 光源、4,12 光ファイバ、6 照射部、8 偏光制御部、10 受光部、12 光ファイバ、14 検出器、16 演算処理部、22 基板、24 薄膜、100,100A,100B 状態測定装置、110 切換部、112,114 レジスタ、116 吸光度算出部、118 データバッファ、120 グラフ表示部、122 膜生成速度算出部、124 プロセス制御部、126 膜厚算出部、128 検量線ファイル、160 CPU、162 ディスプレイ部、163 インターフェイス部、164 入力部、165 ハードディスク部、166 メモリ部、167 CD−ROMドライブ、167a CD−ROM、168 FDドライブ、168a フレキシブルディスク、200,200A,200B 真空チャンバ、202,204 観察窓、210 連結竿、212 モータ、300 蒸発源、OBJ 被測定物。

Claims (8)

  1. 基板上に形成される膜の状態を測定する状態測定装置であって、
    単一波長の光を発生する光源と、
    前記光源からの光を非ゼロの入射角で前記基板に照射する照射部とを備え、前記照射部は、前記膜が形成される側、または、前記膜が形成されている側、から前記基板に向けて光を照射し
    前記照射部から照射される光の光軸上に配置され、前記基板を透過した光を受光する受光部と、
    前記光源から前記基板までの光学経路上に配置され、前記基板に照射されるs偏光成分を抑制する偏光制御部と、
    前記照射部と前記受光部とを同一の軸線上に固定配置する連結竿と、
    前記連結竿を所定の回転軸を中心に回転させるモータと、
    前記受光部で受光された光の強度を検出する検出部と、
    前記検出部で検出された強度に基づいて、前記基板上に形成された膜の状態値を算出する演算処理部とを備える、状態測定装置。
  2. 前記基板は、真空チャンバ内において前記膜が形成され、
    前記照射部は、前記真空チャンバの一方面に設けられた第1の観察窓を通じて光を照射し、
    前記受光部は、前記真空チャンバの対向する面に設けられた第2の観察窓を通じて光を受光する、請求項1に記載の状態測定装置。
  3. 前記非ゼロの入射角は、前記基板の周辺雰囲気と前記膜との界面におけるp偏光成分の振幅反射率が極小値となる第1の角度を含む、所定の角度範囲内の値である、請求項1または2に記載の状態測定装置。
  4. 前記非ゼロの入射角は、前記膜と前記基板との界面におけるp偏光成分の振幅反射率が極小値となる第2の角度を含む、所定の角度範囲内の値である、請求項1または2に記載の状態測定装置。
  5. 前記非ゼロの入射角は、前記膜と前記基板との界面におけるp偏光成分の反射率と、前記膜と前記基板の周辺雰囲気との界面におけるp偏光成分の反射率との積が、入射角をゼロとした場合の値に比較して1/4以下となる角度範囲内の値である、請求項1または2に記載の状態測定装置。
  6. 前記偏光制御部は、特定方向の偏光成分のみを通過させる偏光素子であり、
    前記偏光素子は、前記照射部から前記基板に照射される光のうち、p偏光成分を通過させるように配置される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の状態測定装置。
  7. 前記演算処理部は、基板単体について検出される強度をレファレンスとして予め格納し、前記レファレンスに対する前記検出部で検出された強度の比率に基づいて、前記基板上に形成された膜の膜厚を示す値を算出する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の状態測定装置。
  8. 基板上に形成される膜の状態を測定する状態測定方法であって、
    p偏光成分を主体とする単一波長の光を非ゼロの入射角で照射部から前記基板に照射するステップを備え、当該単一波長の光は、前記膜が形成される側、または、前記膜が形成されている側、から前記基板に向けて照射され、さらに
    前記照射部から照射される光の光軸上に配置された受光部で、前記基板を透過した光を受光するステップと、
    受光した光の強度を検出するステップと、
    検出した強度に基づいて、前記基板上に形成された膜の状態値を算出するステップと
    前記照射部と前記受光部とを同一の軸線上に固定配置する連結竿を、モータを用いて所定の回転軸を中心に回転させことで、照射される光の前記基板への入射角を調整するステップとを備える、状態測定方法。
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