JP5358257B2 - 車体前部構造 - Google Patents
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Description
この車体前部構造によれば、車輪から入力(作用)した荷重をストラットタワーからタワーバーを経てダッシュボードに伝えて荷重を支えることが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
よって、稜線は、左右のタワーバーを経てダッシュボードアッパに伝わった荷重を車体後方に効率よく伝える役割を果たす。
よって、空調用の外気(空気)を好適に導入して雨水を排水するために、箱状の補強部材に穴を形成することが好ましい。
補強部材を箱状とすることで、補強部材の剛性を高めることができる。さらに、補強部材に複数の補強ビードを設けることで、補強部材の剛性を一層高めることができる。
これにより、左右のタワーバーを経てダッシュボードアッパに伝わった荷重を、箱状の補強部材で車体後方に一層効率よく伝える(分散させる)ことができる。
これにより、補強部材を一部材で形成できるので、部品点数を抑えることが可能になり、補強部材のコストを抑えることができる。
さらに、ダッシュボードアッパの前壁部には取付ブラケットを車幅方向に延びるように略水平に設け、取付ブラケットの両端部で、補強部材の両端部の前方部に左右のストラットタワーの左右のタワーバーの後端部を連結するようにしたので、取付ブラケットの左右端部は、箱状の補強部材の左右端部に相当する部位の設けられることとなり、取付ブラケットの左右両端部で、補強部材の両端部の前方部に左右のストラットタワーの左右のタワーバーの後端部を連結するようにした。
補強底部に補強ビードを設け、補強ビードの稜線を除く部位に複数の穴を形成することで、補強ビード(すなわち、補強部材)の剛性を確保するとともに、空調用の外気(空気)を穴から導入することができる。
これにより、補強部材の剛性と、エアコン用の空調とのバランスを容易に確保することができる。
図1に示すように、車体前部構造10は、車体前後方向に向けて延出された左右のフロントサイドフレーム11,12と、左フロントサイドフレーム11の上方に設けられた左アッパメンバー13と、右フロントサイドフレーム12の上方に設けられた右アッパメンバー14と、左フロントサイドフレーム11および左アッパメンバー13に設けられた左ホイールハウス15と、右フロントサイドフレーム12および右アッパメンバー14に設けられた右ホイールハウス16とを備えている。
左ストラットタワー27に、左ダンパ34(すなわち、左ストラット)の上端部34aが設けられている。
そして、左ダンパ34の下端部34bにナックル(図示せず)などを介して左前輪37が支持されている。
そして、右ダンパ35の下端部35bにナックル(図示せず)などを介して右前輪38が支持されている。
ウインドシールドロア57は、フロント窓枠の下部を構成し、フロント窓ガラス(図示せず)の下辺を支える部材である。
さらに、ダッシュボードアッパ22の後傾斜壁部62が上部42の第1傾斜壁52に接合されている(設けられている)。
すなわち、上向き開口部23は、上方に開口24が形成された上向きの溝部である。
箱状の補強部材25は、略矩形状に形成された補強底部71と、補強底部71の前辺に設けられた補強前壁部72と、補強底部71の後辺に設けられた補強後壁部73と、補強底部71の左辺に設けられた補強左壁部74と、補強底部71の右辺に設けられた補強右壁部75とを有している。
補強ビード78は、上方に向けて隆起するように形成されることで頂部78aを有している。
この補強ビード78は、補強前壁部72から補強後壁部73まで車体前後方向に延出されている。
これらの補強ビード78は、車幅方向に所定間隔をおいて設けられている。
補強底部71に複数の補強ビード78を設けることで、補強部材25の剛性を一層高めることができる。
補強部材25を箱状とすることで、補強部材25を一枚のプレートからプレス成形で形成することができる。
これにより、剛性の高い補強部材25を一部材で形成できるので、部品点数を抑えることができる。
ワイパ支持ブラケット81は、ブラケット本体82にナット83が設けられた部材である。
ブラケット本体82は、前片82aがダッシュボードアッパ22の前フランジ64に溶接(スポット溶接)で設けられ、後片82bが補強ビード78の頂部78aに設けられている。
ナット83にワイパ(図示せず)がボルト止めされている。
取付ブラケット26は、ダッシュボードアッパ22の前壁部63のうち補強部材25の前方に相当する部位に設けられるとともに、車幅方向に延びるように略水平に設けられている。
左取付部26aは、左タワーバー31の後端部31bがボルト止めされる部位である。
右取付部26bは、右タワーバー32の後端部32bがボルト止めされる部位である。
よって、前壁部63のうち補強部材25に相当する部位を取付ブラケット26で補強することができる。
左ストラットタワー27に左タワーバー31の前端部31aがボルト85…で取り付けられている。
また、取付ブラケット26の左取付部26aに左タワーバー31の後端部31bがボルト86…で取り付けられている。
この状態で、左タワーバー31は、図2に示すように略水平に設けられている。
図4に示すように、取付ブラケット26の左取付部26aは、箱状の補強部材25の左端部25aに相当する部位に設けられている。
また、取付ブラケット26の右取付部26bに右タワーバー32の後端部32bがボルト88…で取り付けられている。
この状態で、右タワーバー32は、左タワーバー31と同様に、略水平に設けられている。
図4に示すように、取付ブラケット26の右取付部26bは、箱状の補強部材25の右端部25bに相当する部位に設けられている。
あるいは、左右の取付部26a,26b(すなわち、左右のタワーバー31,32)間から左右の端部25a,25bが僅かに突出した位置に補強部材25が設けられている。
左ストラットタワー27に伝えられた荷重F2は、左タワーバー31に荷重F3として伝えられる。
左タワーバー31に伝えられた荷重F3は、左タワーバー31を経て取付ブラケット26の左取付部26aに伝えられる。
よって、補強部材25の左端部25aに伝えられた荷重F3は、補強部材25の全域に荷重F4として良好に分散される。
これにより、補強部材25の全域に良好に分散された荷重F4を、複数の補強ビード78を経て車体後方に効率よく伝えることができる。
これにより、補強部材25の左端部25aに伝えられた荷重F3を、補強部材25の全域に荷重F4として一層良好に分散することができる。
補強ビード78は、上方に向けて隆起するように形成されることで頂部78aを有している。よって、補強底部71に補強ビード78を設けることで、補強底部71に稜線79…が形成される。稜線79は、長手方向(車体前後方向)に作用する圧縮荷重に対して剛性の強い部位である。
よって、空調用の外気(空気)を好適に導入して雨水を排水するために、箱状の補強部材90に穴部94…を形成することが好ましい。
稜線79…を除く部位は、補強ビード78の頂部78a(図7参照)も含む。
これにより、補強部材90の剛性と、エアコン用の空調とのバランスを容易に確保することができる。
例えば、前記実施例1,2では、補強ビードを上方に向けて隆起するように形成したが、これに限らないで、補強ビードを下方に向けて隆起(膨出)するように形成することも可能である。
Claims (2)
- ダッシュボードロアにダッシュボードアッパを設けることで、ダッシュボードアッパに車幅方向に延びる溝状の上向き開口部が形成され、前記上向き開口部の車体前方側にダンパを支える左右のストラットタワーが設けられ、左右のストラットタワーが左右のタワーバーで前記ダッシュボードアッパに連結された車体前部構造であって、
前記上向き開口部内で、かつ、左右のタワーバー間に設けられた箱状の補強部材を備え、
前記補強部材は、補強底部、補強前壁部、補強後壁部、補強左壁部及び補強右壁部を有する箱状に形成され、
該補強部材は、前後の補強前壁部、補強後壁部が前記上向き開口部の車幅方向中央において該上向き開口部の前後の壁部に溶接され、
前記箱状の補強部材の補強底部には、上方に隆起し頂部を有する複数個の補強ビードを有し、
前記補強ビードは、前記補強前壁部、補強後壁部を繋ぐように車体前後方向を向いて車幅方向に離間して複数有し、
前記補強部材の前方であって、前記ダッシュボードアッパの前壁部には取付ブラケットを車幅方向に延びるように略水平に設け、
前記取付ブラケットの両端部で、前記補強部材の両端部の前方部に前記左右のストラットタワーの左右のタワーバーの後端部を連結するようにした、
ことを特徴とする車体前部部構造。 - 前記補強部材の補強底部の前記補強ビードの稜線を除く部位に複数の穴が形成されたことを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
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