JP5357688B2 - 基準映像表示装置の調整装置、撮像装置の調整装置および表示装置の調整装置 - Google Patents
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Description
この立体画像撮像装置110において、矢印で示す撮影方向114から、レンズ群112を通して被写体111を撮影する。ここで撮影方向114は、立体画像撮像装置110がレンズ群112の前方(図33では左方)に配置された被写体111を撮影する方向である。このときレンズ群112の後方(図33では右方)の撮像板113には、レンズ群112を構成する凸レンズの個数と同じ個数だけ被写体111の像、例えば、像115が結像する。
非特許文献1に記載された技術は、従来、2つの撮像素子で取得される撮影画像の空間的な相対位置を半画素ずらすものである。これによって、等価的に走査線の本数が増加することとなる。
映像調整システムは、請求項1に記載の基準映像表示装置と、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成された水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準画像を撮影する撮像素子と当該撮像素子の位置調整を行う撮像素子移動機構と前記撮像素子の被写体側に配置される対物レンズと前記対物レンズの位置調整を行う対物レンズ移動機構とを有する撮像装置と、ビデオカメラと、撮像装置の調整装置と、を備える。
この映像調整システムは、撮像装置によって撮影され、基準映像表示装置に表示されたときに、レンズアレイまたは当該空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有するような基準画像を可視像として表示し、この基準画像を撮像装置によって撮影する。
このようにして、撮像素子および対物レンズの被写体に対する位置を正確に調整することができるので、撮像装置によって高精細な被写体の画像を撮影することができる。
映像調整システムは、請求項1に記載の基準映像表示装置と、レンズアレイまたは空間フィルタ群と撮像素子と当該撮像素子の位置調整を行う撮像素子移動機構と前記撮像素子の被写体側に配置される対物レンズと対物レンズの位置調整を行う対物レンズ移動機構とを有する撮像装置と、ビデオカメラと、撮像装置の調整装置と、を備える。
そして、映像調整システムは、撮像装置の調整装置によって、ビデオカメラで撮影されたモアレ縞の映像に基づいて撮像素子および対物レンズの回転・あおり方向または撮影方向に対するそれぞれの位置を撮像素子移動機構および対物レンズ移動機構によりそれぞれ調整する。
このようにして、撮像素子および対物レンズの被写体に対する位置を正確に調整することができるので、撮像装置によって高精細な被写体の画像を撮影することができる。
映像調整システムは、映像信号を表示する表示素子と当該表示素子の位置調整を行う表示素子移動機構と投射レンズと当該投射レンズの位置調整を行う投射レンズ移動機構と、レンズアレイまたは空間フィルタ群と、スクリーンとを有する表示装置と、前記モアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影されたモアレ縞の映像に基づいて前記表示素子の位置を前記表示素子移動機構により調整する表示装置の調整装置と、を備える。
この映像調整システムは、表示装置によって、前記スクリーンの前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準映像を表示する。
また、映像調整システムは、ビデオカメラによって、スクリーンに基準映像を表示することで生じたモアレ縞を撮影する。そして、映像調整システムは、表示装置の調整装置によって、ビデオカメラで再撮影されたモアレ縞の映像に基づいて表示素子と投射レンズの回転・あおり方向または表示方向に対する位置を表示素子移動機構と投射レンズ移動機構によりそれぞれ調整する。
請求項1に記載の発明によれば、表示モニタとレンズアレイまたは空間フィルタ群との回転・あおり方向の位置を一致させ、表示モニタとレンズアレイまたは空間フィルタ群との距離を正確に調整することができるので高精細な映像を表示することができる。
請求項2、4に記載の発明によれば、撮像素子および対物レンズの被写体に対する位置を正確に調整することができるので、撮像装置によって高精細な被写体の画像を撮影することができる。
請求項3、5、6に記載の発明によれば、分光手段ごとに設けられた撮像素子の空間的な相対位置を正確に調整することができるので、複数の撮像素子で取得される撮影画像の空間的な相対位置を所定の距離ずらすために、複数の撮像素子の空間的な相対位置を所定の距離の分だけ正確にずらすことが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、分光手段ごとに設けられた撮像素子によって撮影された各画像が所定の距離ずれた状態となるときに対応した、分光手段ごとに設けられた撮像素子との空間的な相対位置が実現する配置を実現する画像情報における微小なずれを、より拡大することができるので、撮像素子移動機構の制御が容易でかつ、精度の高い制御が可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、表示素子および投射レンズの表示モニタに対する位置を正確に調整することができるので、表示装置によって高精細な画像を表示することができる。
請求項9に記載の発明によれば、表示素子および投射レンズの表示モニタに対する位置を正確に調整することができるので、表示装置によって高精細な画像を表示することができる。
請求項10に記載の発明によれば、表示素子および投射レンズの表示モニタに対する位置を正確に調整することができるので、表示装置によって高精細な画像を表示することができる。
まず、図1を参照して第1実施形態に係る基準映像表示装置の調整システム1Aについて説明する。
基準映像表示装置の調整システム1Aは、図1に示すように、表示モニタ12と、表示モニタ12の前面に配置されるレンズアレイ13と、レンズアレイ移動機構14と、を有する基準映像表示装置10と、基準映像表示装置10で生じたモアレ縞を撮影するビデオカメラ30と、ビデオカメラ30で撮影されたモアレ縞の映像に基づいて表示モニタ12とレンズアレイ13との相対位置を調整する調整装置40と、を備えて構成されている。
また、ここでの基準映像とは、図2(b)に示すように、レンズアレイ13の水平方向のピッチpM(図2(a)参照)よりも小さいピッチp0を有し、水平方向に一定周波数を有するパターンの映像を示す。
波形情報検出手段42は、例えば、図2(c)に示すモアレ縞の画像データに対して二次元フーリエ変換処理を施すことにより、モアレ縞の画像データ全体の周波数成分を検出する。波形情報検出手段42は、また例えば、図3に示すように、モアレ縞の画像データに、水平方向の測定ラインを任意に複数(図3では2本)設定し、この測定ラインにおける画像データに対して一次元フーリエ変換処理を施すことにより、測定ラインにおける画像データの周波数成分および位相成分(以下単に、「波形情報」ともいう)を検出してもよい。
この場合、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転方向の位置にずれがあると、画像データ全体の波形情報から、垂直方向の周波数成分(以下、「回転成分」ともいう)が検出される。一方、表示モニタ12とレンズアレイ13とが正対せずにあおりがあると、画像データ全体の波形情報から、水平方向の複数の周波数成分(以下、「あおり成分」ともいう)が検出される。
この場合、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転方向の位置にずれがあると、各測定ラインにおいて異なる位相成分が検出される。一方、表示モニタ12とレンズアレイ13とが正対せずにあおりがあると、各測定ラインにおいて異なる周波数成分が検出される。
より詳しくは、一致判別手段44aは、波形情報検出手段42から回転成分またはあおり成分を検出しなかった旨の信号の入力を受け付けると、波形情報検出手段42から波形情報を取得し、この波形情報と図示しない記憶手段に記憶された予め定めた空間周波数αとを比較し、これらが一致するか否かを判断する。一致判別手段44aは、波形情報と図示しない記憶手段に記憶された予め定めた空間周波数αとを比較した結果、これらが一致しない場合、一致しないことを示す検出信号を移動機構制御手段44bに出力する。
図5に示すように、基準映像表示装置10の調整方法は、回転・あおり方向調整ステップS1と、距離調整ステップS2と、を行うものである。
図6に示すように、まず、調整システム1Aは、調整装置40の基準映像表示手段41によって、基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示する基準映像を生成する(ステップS11)。次に、調整システム1Aは、調整装置40の基準映像表示手段41によって、ステップS1で生成した基準映像を表示モニタ12に表示することによりモアレ縞を生じさせる(ステップS12)。さらに、ビデオカメラ30によって、ステップS12で生じさせたモアレ縞を撮影し、撮影したモアレ縞の画像データを調整装置40に出力する(ステップS13)。そして、調整システムは、調整装置40の波形情報検出手段42によって、ステップS13で撮影されたモアレ縞の画像データから波形情報を検出する(ステップS14)。そして、調整システム1Aは、調整装置40の回転・あおり方向調整手段43の回転・あおり成分検出手段43aによって、ステップS4で検出された波形情報から回転成分またはあおり成分を検出する(ステップS15)。調整システム1Aは、調整装置40の回転・あおり成分検出手段43aによって、波形情報から回転成分またはあおり成分が検出された場合(ステップS15でYes)、移動機構制御手段43bによって、回転成分またはあおり成分をなくすように、表示モニタ12とレンズアレイ13のいずれか一方の回転方向の位置またはあおり方向の位置を変更する制御信号を生成し、レンズアレイ移動機構14に出力する(ステップS16)。そして、ステップS13からステップS16を、回転成分およびあおり成分がなくなるまで繰り返す。一方、調整システム1Aは、調整装置40の回転・あおり成分検出手段43aによって、波形情報から回転成分およびあおり成分が検出されなかった場合(ステップS15でNo)、回転・あおり方向の位置の調整を終了し、距離調整ステップS2を行う。
図7に示すステップS21からステップS24は、図6に示す回転・あおり方向調整ステップにおけるステップS11からステップS14と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図7に示すように、調整システム1Aは、位置調整手段44の一致判別手段44aによって、ステップS24で検出された波形情報と予め定めた空間周波数αとを比較し、これらが一致するか否かを判定する(ステップS25)。調整システム1Aは、調整装置40の一致判別手段44aによって、波形情報と予め定めた空間周波数αとが一致しないと判定した場合(ステップS25でNo)、調整装置40の移動機構制御手段44bによって、これらが一致するように、レンズアレイ13の位置を変更する制御信号を生成し、レンズアレイ移動機構14に出力することによって、表示モニタ12とレンズアレイ13との距離を変更する(ステップS26)。そして、ステップS23からステップS26までを、波形情報と予め定めた空間周波数αとが一致するまで繰り返す。一方、調整システム1Aは、調整装置40の一致判別手段44aによって、波形情報から回転成分およびあおり成分が検出されなかった場合(ステップS25でNo)、表示モニタ12とレンズアレイ13との距離の調整を終了する。
次に、図8を参照して第2実施形態に係る撮像装置の調整システム1Bについて説明する。
第2実施形態に係る撮像装置の調整システム1Bは、図8に示すように、表示モニタ(モニタ)50と、撮像素子21と撮像素子移動機構22と対物レンズ23と対物レンズ移動機構24とを有する撮像装置20Bと、基準映像表示装置10と、ビデオカメラ30と、調整装置40Bと、を備えて構成される。なお、基準映像表示装置10は、第1実施形態に係る調整システム1Aによって予め調整されたものである。第2実施形態に係る調整システム1Bは、撮像素子21と被写体との空間的な相対位置を調整するものであり、第1実施形態に係る調整システム1Aと共通する構成については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、図8では、基準映像表示装置10のレンズアレイ移動機構14を省略している。
図5に示すように、第2実施形態に係る撮像装置の調整システム1Bは、第1実施形態と同様に、回転・あおり方向調整ステップS1と、距離調整ステップS2と、を行うものである。
図9に示すように、回転・あおり方向調整ステップS1は、ステップS31からステップS36を行うものである。
調整システム1Bは、表示モニタ50に表示された基準映像を撮像装置20Bの撮像素子21によって撮影する(ステップS31)。また、調整システム1Bは、ステップS31で撮像素子21によって撮影された基準映像を、基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示することによってモアレ縞を生じさせる(ステップS32)。ステップS33からステップS36については、図6に示すステップS13からステップS16と同様であるため、説明を省略する。なお、図6に示すステップS14では、調整装置40Bの波形情報検出手段42Bによって、基準映像表示手段41Bで生成した基準映像を基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示することによって生じたモアレ縞の波形情報を検出したが、図9に示すステップS34では、撮像素子21で撮影した基準映像を基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示することによって生じたモアレ縞の波形情報を検出する。また、図6に示すステップS15とステップS16では、調整装置40Bは、回転・あおり方向調整手段43Bによって、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転・あおり方向の相対位置を調整したが、図9に示すステップS35とステップS36では、被写体と撮像素子21および対物レンズ23との回転・あおり方向の相対位置を調整する。
次に、図11を参照して本発明の第3実施形態に係る撮像装置の調整システム1Cについて説明する。
撮像装置の調整システム1Cは、図11に示すように、基準映像を表示する表示モニタ50と、表示モニタ50に表示された基準映像を、異なる方向に分光する分光手段25と分光手段25により分光される映像ごとに設けられる撮像素子21(ここでは撮像素子21aと撮像素子21b)と撮像素子移動機構22(ここでは撮像素子移動機構22aと撮像素子移動機構22b)と対物レンズ23と、を有し、表示モニタ50に表示された基準映像を撮影する撮像装置20Cと、表示モニタ12と表示モニタ12の前面に配置されるレンズアレイ13と、を有し、撮像素子21a、撮像素子21bでそれぞれ撮影された基準映像の異なる領域を切り出して合成表示し、モアレ縞を生じさせる基準映像表示装置10と、基準映像表示装置10で生じたモアレ縞を撮影するビデオカメラ30と、ビデオカメラ30で撮影されたモアレ縞の画像データに基づいて撮像素子21aと、撮像素子21bとの空間的な相対位置を調整する調整装置40Bと、を備えて構成される。
第3実施形態に係る撮像装置の調整システムは、複数(例えば2枚)の撮像素子の空間的な相対位置を調整するものである。
以下の説明において、前記した第2実施形態に係る撮像装置の調整システム1Bと共通する構成については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
なお、第2実施形態と同様に、表示モニタ50によって表示された基準映像と同等の基準画像を透過型あるいは反射型の印刷物として作成し、これを表示モニタ50に代えて配置しても良い。
次に、位置調整手段44Bによって撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な水平方向の相対位置を調整する方法について以下に説明する。
基準映像表示装置10は、ここでは、撮像素子21aと撮像素子21bとによってそれぞれ撮影された基準映像の映像信号の入力を受け付け、それぞれの基準映像の映像信号から位相の異なる領域をそれぞれ切り出して合成し、この合成映像を表示モニタ12に表示する。つまり、基準映像表示装置10は、図13(a)に示すように、表示モニタ12の画面左半分に、一方の撮像素子(例えば撮像素子21a)で撮影した基準映像を表示し、画面右半分に、他方の撮像素子(例えば撮像素子21b)で撮影した基準映像を表示する。ここで、前記したように、基準映像は、撮像装置20Cで取得した映像信号を、基準映像表示装置10で表示した場合に、基準映像内の画面左半分と画面右半分とでパターンの位相がδv(mm)だけずれているので、基準映像表示装置10によって合成され、表示モニタ12に表示された合成映像も、画面左半分と画面右半分とでパターンの位相がδv(mm)だけずれている。ここで表示モニタ12に表示された合成映像のパターンの周期はPv(mm/cycle)であり、次に示す式(6)の関係が成立する。
この場合、表示モニタ50は、図14(a)に示すような基準映像を表示する。この基準映像は、図14(b)に示すように、基準映像内を4つの領域a〜領域dに等分し、一つの領域内に図12(a)に示した水平方向の位置調整用パターンと、図13(a)に示した垂直方向の位置調整用のパターンとを有するものとなっている。また、図14(a)に示した基準映像内における水平方向の位置調整用パターンは、撮像装置20Cで取得した後に、基準映像表示装置10で表示した場合に、上下で位相がδh(mm)(図12(a)参照)だけずれており、左右では位相が一致している。また、図14(a)に示した基準映像内における垂直方向の位置調整用パターンは、撮像装置20Cで取得した後に、基準映像表示装置10で表示した場合に、左右で位相がδv(mm)(図13(a)参照)だけずれている。なお、この基準映像と同等の基準画像を透過型あるいは反射型の印刷物として作成し、これを表示モニタ50に代えて配置しても良い。
基準映像表示装置10は、撮像素子21aと撮像素子21bから基準映像の映像信号の入力をそれぞれ受け付け、撮像素子21aと撮像素子21bでそれぞれ撮影された基準映像から、基準映像内における異なる領域をそれぞれ切り出して、当該異なる領域の映像を合成して表示する。ここでは、基準映像が4つの領域に等分されており、図14(a)に示す基準映像内における水平方向の位置調整用パターンは、上下で位相がδh(mm)(図12(a)参照)だけずれており、左右では位相が一致している。また、図14(a)に示す基準映像内における垂直方向の位置調整用パターンは、左右で位相がδv(mm)(図13(a)参照)だけずれているので、基準映像表示装置10は、例えば撮像素子21aで撮影された基準映像から、領域aと領域dとをそれぞれ切り出し、撮像素子21bで撮影された基準映像から、領域bと領域cとをそれぞれ切り出してこれらを合成し、この合成映像を表示モニタ12に表示する。合成映像を表示モニタ12に表示することによって、レンズアレイ13側から見たときに、図15(a)に示すようなモアレ縞が観察される。
そして、水平方向の2本の測定ラインにおける画像データの波形情報にずれがある場合、当該ずれをなくすように、撮像素子21aと撮像素子21bのいずれか一方を移動させる制御信号を生成し、いずれか一方の撮像素子移動機構22aまたは撮像素子移動機構22bに出力する。位置調整手段44Bは、例えば、撮像素子21aの位置を固定して、撮像素子21bを撮像素子移動機構22bによって移動させることによって、撮像素子21aと撮像素子21bとの水平方向の空間的な相対位置を調整する。
なお、第3実施形態では、撮像素子21を撮像素子21aと撮像素子21bとし、当該撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な相対位置を調整する場合を例にとって説明したが、撮像素子21を3つ以上とし、当該3つの撮像素子21の空間的な相対位置を調整することも可能である。
図16に示すように、撮像装置の調整方法は、回転・あおり方向調整ステップS3と、複数の撮像素子21の空間的な相対位置の調整ステップS4と、を行うものである。
図9に示すように、回転・あおり方向調整ステップS3は、ステップS51からステップS56を行う。ステップS51からステップS56は、図9に示すステップS31からS36と制御対象が異なるのみであるので、ここでは説明を省略する。
さらに、調整システム1Cは、基準映像表示装置10によって、ステップS61で2つの撮像素子21a、撮像素子21bによってそれぞれ撮影した基準映像の映像信号の入力を受け付け、それぞれの基準映像の映像信号から位相の異なる領域をそれぞれ切り出して合成し、この合成映像を表示モニタ12に表示することによりモアレ縞を生じさせる(ステップS62)。
次に、図17を参照して第4実施形態に係る撮像装置の調整システム1Dについて説明する。
第4実施形態に係る撮像装置の調整システム1Dは、被写体の立体映像を取得することが可能な撮像装置における複数の撮像素子21および対物レンズ23の回転・あおり方向の位置および距離の調整、および、複数の撮像素子21の空間的な水平および垂直方向の相対位置の調整を行うものである。
以下の説明で、前記した実施形態で説明した撮像装置の調整システム1Cと共通する構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
また、図9に示すステップS55とステップS56では、調整装置40Dは、回転・あおり方向調整手段43Dによって、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転・あおり方向の相対位置を調整したが、ステップS75とステップS76では、調整装置40Dは、レンズアレイ26と撮像素子21および対物レンズ23との回転・あおり方向の相対位置を調整する。
図10に示すように、調整システム1Dは、発光手段60により撮像装置20Dのレンズアレイ26に照射光を入射させ、対物レンズ23で結像した映像を撮像素子21で基準映像として撮影する(ステップS81)。ここでは、図18(a)に示すような基準映像が撮影される。また、調整システム1Dは、ステップS81で撮像素子21によって撮影された基準映像を基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示することによって、図18(b)に示すようなモアレ縞を生じさせる(ステップS82)。さらに、調整システム1Dは、ステップS82で観察されるモアレ縞をビデオカメラ30で撮影する(ステップS83)。そして、調整システム1Dは、調整装置40Dの波形情報検出手段42Dによって、ステップS83で撮影されたモアレ縞の画像データから波形情報を複数検出する(ステップS84)。
これを判別するため、調整システム1Dは、一致判別手段44Daによって、ステップS84で検出された波形情報が直流成分のみを含むか否かを判定する(ステップS85)。
調整システム1Dは、一致判別手段44Daによって、ステップS84で検出された波形情報が直流成分のみである場合(ステップS85でYes)、処理を終了する。一方、調整システム1Dは、一致判別手段44Daによって、ステップS84で検出された波形情報が直流成分以外の成分を含む場合(ステップS85でNo)、当該直流成分以外の成分をなくすように、つまり、水平あるいは垂直方向の周波数成分が単一の周波数成分のみとなるように、撮像素子21および対物レンズ23を移動させる制御信号を生成し、撮像素子移動機構22および対物レンズ移動機構24に出力することによって、撮像素子21および対物レンズ23によってレンズアレイ26を撮影するときの撮影倍率を変更する(ステップS86)。そして、波形情報検出手段42Dによって検出される波形情報が直流成分のみとなるように、ステップS83からステップS86までを繰り返す。
次に、図22を参照して本発明の第5実施形態に係る調整システム1Eについて説明する。
第5実施形態に係る調整システム1Eは、第4実施形態で撮影倍率をそれぞれ調整した撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な相対位置を調整するものである。
また、第3実施形態に係る調整システム1Cでは、撮像素子21aと撮像素子21bとの間で空間的な相対位置を調整するために、表示モニタ50に、撮像装置20Cで取得した後に、基準映像表示装置10に表示したときに、レンズアレイ13の水平方向のピッチpM(図2(a)参照)よりも小さいピッチph(図11(a)参照)でなり、水平方向に一定周波数を有するパターンであって基準映像内の異なる領域で位相がずれているパターンを有する基準映像を表示し、これを撮像素子21によって撮影したが、第5実施形態では、当該パターンを有する基準映像(第2の基準画像)を、レンズアレイ26を通して撮像素子21によって撮影する点で異なる。
図10に示すように、複数の撮像素子21a、撮像素子21bの空間的な相対位置の調整ステップS4は、ステップS101からステップS106を行う。このステップS101からステップS106は、図10に示すステップS41からステップS46と制御対象が異なるのみであるため、ここでは適宜説明を省略する。
次に、図22を参照して第6実施形態に係る調整システム1Fについて説明する。
第6実施形態に係る調整システム1Fは、図22に示すように、第5実施形態に係る調整システム1Eにおいて、基準映像およびモアレ縞の表示の仕方を変更するものである。第6実施形態に係る調整システム1Fでは、調整装置40Bの基準映像表示手段41Bによって、被写体として、一定周波数を有するパターンを有する基準映像を任意の位置に配置することを特徴とする。なおここでは、図22に示すように、基準映像を表示モニタ50によって表示しているが、これに限られるものではなく、例えばこの基準映像と同等の基準画像を透過型あるいは反射型の印刷物として作成し、これを表示モニタ50に代えて配置しても良い。
なお、第6実施形態に係る調整システム1Fにおいて、撮像装置20Dのレンズアレイ26と、対物レンズ23と、分光手段25と、複数の撮像素子21a、撮像素子21bの位置関係も第5実施形態で説明したのと同様である。また、対物レンズ23の撮影倍率は、第4実施形態で調整したとおりである。
第6実施形態において、撮像素子21a、撮像素子21bにより取得される映像信号は、IP方式として知られる立体映像技術における要素画像群に相当する。なお、IP方式については、公知の文献である、“大越孝敬著、「三次元画像工学」、朝倉書店、1991年”に詳細に説明されている。この要素画像は、被写体の奥行きが反転した状態の画像である。
次に、図26を参照して、本発明の第7実施形態に係る表示装置の調整システム1Gについて説明する。
表示装置の調整システム1Gは、図26に示すように、2つの表示素子71a、表示素子71bと、2つの表示素子71a、表示素子71bを移動させる表示素子移動機構72a、表示素子移動機構72bと、2つの表示素子71a、表示素子71bから入力された映像信号を投射する投射レンズ74と、投射レンズ移動機構75と、レンズアレイ76と、スクリーン77と、を有する表示装置70と、ビデオカメラ30と、調整装置40Gと、を有して構成される。
表示素子71は、後記する調整装置40Gの基準映像表示手段41Gから入力された基準映像を表示するが、表示素子71aと表示素子71bとで、異なる基準映像を表示する。表示素子71aは、図28(a)に示すように、スクリーン77に投射したときにスクリーン77の画面上半分に相当する領域に、レンズアレイ76の水平方向のピッチよりも小さいピッチphでなり、水平方向に一定周波数を有するパターンを有し、画面下半分に相当する領域には映像信号がない基準映像を表示する。一方、表示素子71bは、図28(b)に示すように、スクリーン77に投射したときにスクリーン77の画面下半分に相当する領域に、レンズアレイ76のピッチよりも小さいピッチphでなり、水平方向に一定周波数を有するパターンを有し、画面上半分に相当する領域には映像信号がない基準映像を表示する。このとき、表示素子71aと表示素子71bからそれぞれ投射される基準映像内のパターンは、周波数は同一であるが、位相がδhずれている。
表示素子71aと表示素子71bから、投射レンズ74を通してスクリーン77にそれぞれの基準映像を投射すると、図28(c)に示すような画面上半分と画面下半分とで位相がδhだけずれた基準映像が表示される。
ビデオカメラ30は、このモアレ縞を撮影し、調整装置40Gに出力する。
また、表示素子71aと表示素子71bとの空間的な相対位置の調整ステップS6は、図10に示すように、ステップS121からステップS126を行う。ステップS121からステップS126は、第3実施形態のステップS41からステップS46と同様であるためここでは説明を省略する。
次に、図30を参照して、本発明の第8実施形態に係る表示装置の調整システムについて説明する。
第8実施形態に係る表示装置の調整システム1Hは、図30に示すように、表示素子71を1枚とし、この表示素子71に一定の時間周期毎に異なる基準映像を表示するとともに、表示素子71から投射される光路を時間周期毎に変位させて、表示素子71を複数設けた場合と同等の機能を実現した表示装置70Hを調整するものである。
図29に示すように、表示装置の調整システム1Hは、表示素子71の位置調整ステップS5と、表示素子71との空間的な相対位置の調整ステップS6と、を行うものである。
例えば、前記した各実施形態では、基準映像の周波数をレンズアレイの水平方向あるいは垂直方向のピッチpMよりも小さいピッチとすることとしたが、これに限られるものではなく、レンズアレイの水平方向あるいは垂直方向のピッチpMよりも大きいピッチとしてもよい。また例えば、前記した各実施形態では、レンズアレイにおける水平方向と垂直方向のピッチが共に“pM”の場合について記載したが、これに限られるものではなく、水平方向と垂直方向のピッチを異ならせてもよい。
10 基準映像表示装置
12 表示モニタ
13 レンズアレイ
13a レンズ
14 レンズアレイ移動機構
20〜20D 撮像装置
21 撮像素子
21a、21b 撮像素子
22 撮像素子移動機構
22a、22b 撮像素子移動機構
23 対物レンズ
24 対物レンズ移動機構
25 分光手段
26 レンズアレイ
30 ビデオカメラ
40、40B、40G、40H 調整装置
41 基準映像表示手段
42 波形情報検出手段
43 回転・あおり方向調整手段
44 位置調整手段
45 光路変位手段
46 切替手段
50 表示モニタ
60 発光手段
70、70H 表示装置
71 表示素子
71a、71b 表示素子
72 表示素子移動機構
72a、72b 表示素子移動機構
Claims (10)
- 映像信号を表示する表示モニタと前記表示モニタの前面側に配置されるレンズアレイまたは空間フィルタ群とこのレンズアレイまたはこの空間フィルタ群を移動させるレンズアレイまたは空間フィルタ群の移動機構とを有し、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準映像を可視像として前記表示モニタに表示してモアレ縞を生じさせる基準映像表示装置と、当該基準映像表示装置で生じた前記モアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の配置を調整する基準映像表示装置の調整装置と、を備えた映像調整システムにおける基準映像表示装置の調整装置であって、
前記ビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の回転およびあおり方向の位置を、前記表示モニタの回転およびあおり方向の位置に合わせるように前記レンズアレイまたは空間フィルタ群の移動機構により調整する回転・あおり方向調整手段と、
前記回転・あおり方向調整手段によって回転およびあおり方向の位置が調整された前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群と前記表示モニタとの距離が所定の距離となるように前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の位置を前記レンズアレイまたは空間フィルタ群の移動機構により調整する位置調整手段と、
を備えることを特徴とする基準映像表示装置の調整装置。 - 請求項1に記載の基準映像表示装置の調整装置によって調整された基準映像表示装置と、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成された水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準画像を撮影する撮像素子と当該撮像素子の位置調整を行う撮像素子移動機構と前記撮像素子の被写体側に配置される対物レンズと前記対物レンズの位置調整を行う対物レンズ移動機構とを有する撮像装置と、前記基準映像表示装置に前記撮像素子により撮影された基準画像を表示することで生じたモアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記被写体に対する前記撮像素子および前記対物レンズの配置を調整する撮像装置の調整装置と、を備えた映像調整システムにおける撮像装置の調整装置であって、
前記ビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて、前記撮像素子と前記対物レンズの回転およびあおり方向の位置を、前記被写体の回転およびあおり方向の位置に合わせるように前記撮像素子移動機構と前記対物レンズ移動機構により調整する回転・あおり方向調整手段と、
前記回転・あおり方向調整手段によって回転およびあおり方向の位置が調整された前記撮像素子と前記対物レンズの撮影方向に対するそれぞれの位置を、前記被写体からの距離が所定の距離となるように前記撮像素子移動機構と前記対物レンズ移動機構によりそれぞれ調整する位置調整手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置の調整装置。 - 前記撮像装置は、前記基準画像を異なる方向に分光する分光手段と、当該分光手段により分光される映像ごとに前記撮像素子および前記撮像素子移動機構をさらに備え、
前記基準画像は、当該基準画像内における異なる領域において位相が異なるパターンを有し、
それぞれの前記撮像素子で撮影された前記基準画像の映像から前記基準画像内における異なる領域に対応する異なる領域がそれぞれ切り出され、当該異なる領域の映像が合成されて前記基準映像表示装置によって表示されることで生じたモアレ縞をビデオカメラで撮影した結果である前記モアレ縞の映像に基づいて、前記位置調整手段が、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記撮像素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記撮像素子移動機構により調整することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置の調整装置。 - 請求項1に記載の基準映像表示装置の調整装置によって調整された基準映像表示装置と、発光手段により照射光として照射された平行光線または拡散照射光を受光するレンズアレイまたは空間フィルタ群と、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群を透過した前記照射光を撮影する撮像素子と当該撮像素子の位置調整を行う撮像素子移動機構と前記撮像素子と前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群との間に配置される対物レンズと当該対物レンズの位置調整を行う対物レンズ移動機構とを有し、前記照射光を基準画像として撮影する撮像装置と、前記撮像装置で撮影された前記基準画像を前記基準映像表示装置で表示することで生じたモアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記撮像素子および前記対物レンズの配置を調整する撮像装置の調整装置と、を備えた映像調整システムにおける撮像装置の調整装置であって、
前記ビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて、前記撮像素子と前記対物レンズの回転およびあおり方向の位置を、被写体の回転およびあおり方向の位置に合わせるように前記撮像素子移動機構と前記対物レンズ移動機構により調整する回転・あおり方向調整手段と、
前記回転・あおり方向調整手段によって回転およびあおり方向の位置が調整された前記撮像素子と前記対物レンズの撮影方向に対するそれぞれの位置を、前記被写体からの距離が所定の距離となるように前記撮像素子移動機構と前記対物レンズ移動機構によりそれぞれ調整する位置調整手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置の調整装置。 - 前記撮像装置は、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の物側主平面上に配置され、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有し、異なる領域において前記パターンの位相が異なる第2の基準画像を、異なる方向に分光する分光手段と、当該分光手段により分光される映像ごとに前記撮像素子および前記撮像素子移動機構をさらに備え、
それぞれの前記撮像素子でそれぞれ撮影された前記第2の基準画像から当該第2の基準画像内における異なる領域に対応する異なる領域がそれぞれ切り出され、当該異なる領域の映像が合成されて前記基準映像表示装置によって表示されることで生じた第2のモアレ縞の映像に基づいて、前記位置調整手段が、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記撮像素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記撮像素子移動機構により調整することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置の調整装置。 - 前記撮像装置は、前記レンズアレイの物側主平面から焦点距離の2倍離間した位置に配置され、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有し、異なる領域において前記パターンの位相が異なる第2の基準画像を、異なる方向に分光する分光手段と、当該分光手段により分光される映像ごとに前記撮像素子および前記撮像素子移動機構をさらに備え、
それぞれの前記撮像素子によりそれぞれ撮影された前記第2の基準画像から、当該第2の基準画像内における異なる領域に対応する異なる領域がそれぞれ切り出され、当該異なる領域の映像が合成されて前記基準映像表示装置によって表示されることで生じた第2のモアレ縞の映像に基づいて、前記位置調整手段が、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記撮像素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記撮像素子移動機構により調整することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置の調整装置。 - 前記撮像装置は、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の物側主平面上に配置され、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有し、異なる領域において前記パターンの位相が異なる第2の基準画像を、異なる方向に分光する分光手段と、当該分光手段により分光される映像ごとに前記撮像素子および前記撮像素子移動機構をさらに備え、
それぞれの前記撮像素子によって、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の像側主平面に合焦した状態で前記基準画像の要素画像群が撮影され、前記基準映像表示装置によって、それぞれの前記撮像素子で撮影された前記要素画像群から前記基準画像内の異なる領域に対応して前記パターンの位相が異なる領域がそれぞれ切り出されて前記表示モニタに表示されることで当該基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群から像側へ前記距離分だけ離間した位置に空中像として生じた第2のモアレ縞の映像に基づいて、前記位置調整手段が、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記撮像素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記撮像素子移動機構により調整することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置の調整装置。 - 請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の撮像装置の調整装置で調整された撮像装置で撮影された画像を表示可能な表示素子と当該表示素子の位置調整を行う表示素子移動機構と前記表示素子の被写体側に配置され、前記表示素子から入射した映像信号を投射する投射レンズと当該投射レンズの位置調整を行う投射レンズ移動機構と、レンズアレイまたは空間フィルタ群と、このレンズアレイまたはこの空間フィルタ群の背面に、当該レンズアレイまたは当該空間フィルタ群に対し回転方向のずれがなく、かつ、正対した状態で所定の距離を空けて配置され、前記表示素子から投射された映像を表示するスクリーンと、を有し、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準映像を前記スクリーンに表示してモアレ縞を生じさせる表示装置と、前記モアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記表示素子および前記投射レンズの配置を調整する表示装置の調整装置と、を備えた映像調整システムにおける表示装置の調整装置であって、
前記ビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて、前記表示素子と前記投射レンズの回転およびあおり方向の位置を、前記被写体の回転およびあおり方向の位置に合わせるように前記表示素子移動機構と前記投射レンズ移動機構により調整する回転・あおり方向調整手段と、
前記回転・あおり方向調整手段によって回転およびあおり方向の位置が調整された前記表示素子と前記投射レンズの撮影方向に対するそれぞれの位置を、前記被写体からの距離が所定の距離となるように前記表示素子移動機構と前記投射レンズ移動機構によりそれぞれ調整する位置調整手段と、
を備えることを特徴とする表示装置の調整装置。 - 前記映像調整システムは、前記基準映像内における異なる領域のパターンをそれぞれ表示する複数の表示素子と、この複数の表示素子にそれぞれ対応して設けられる前記表示素子移動機構と、前記複数の表示素子でそれぞれ表示される前記異なる領域のパターンを集光し前記投射レンズに出力する集光手段と、をさらに備え、
前記スクリーンに表示したときに、前記表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチでなり、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有し、異なる領域において前記パターンの位相が異なる基準映像を生成し、当該基準映像内における異なる領域のパターンを、対応する前記表示素子にそれぞれ表示させる基準映像生成手段をさらに備え、
前記位置調整手段は、前記モアレ縞の映像に基づいて、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記表示素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記表示素子移動機構により調整することを特徴とする請求項8に記載の表示装置の調整装置。 - 前記基準映像内を複数の領域に分割し、当該領域ごとに位相が異なるパターンをそれぞれ生成する基準映像生成手段と、
複数の前記位相が異なるパターンを一定の時間周期毎に切り替えて前記表示素子に繰り返し出力し、前記基準映像として前記スクリーンに表示させることで前記モアレ縞を生じさせる切替手段と、
前記表示素子の位置を前記時間周期に同期させて変位させることによって、前記表示素子から前記投射レンズに投射される光路を前記時間周期ごとに異なる方向に変位させる光路変位手段と、をさらに備え、
前記位置調整手段は、前記モアレ縞の映像に基づいて、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記表示素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記表示素子移動機構により調整することを特徴とする請求項8に記載の表示装置の調整装置。
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