JP5357688B2 - 基準映像表示装置の調整装置、撮像装置の調整装置および表示装置の調整装置 - Google Patents

基準映像表示装置の調整装置、撮像装置の調整装置および表示装置の調整装置 Download PDF

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本発明は、撮像素子によって撮影した撮影画像を表示する基準映像表示装置の調整を行う基準映像表示装置の調整装置、撮像素子によって画像を撮影し、基準映像表示装置に表示された撮影画像に基づいて撮像装置の調整を行う撮像装置の調整装置および表示素子によって映像を表示する表示装置の調整を行う表示装置の調整装置に関する。
一般に、レンズアレイ(微小な光学素子アレイ)や空間フィルタ(微小な開口アレイ)を通して被写体の立体情報を取得する方法、いわゆるインテグラルフォトグラフィ(Integral Photography)方式(以下、IP方式という)の立体画像撮像装置が知られている。この立体画像撮像装置で取得された画像を再生する立体画像表示装置を用いると、任意の視点から自由に立体像(立体再生像)を見ることが可能となる。
ここで、IP方式に基づいてレンズアレイを用いて行う通常の立体画像撮影について図33および図34を参照して説明する。図33は立体画像撮像装置、図34は立体画像表示装置をそれぞれ示している。図33に示す立体画像撮像装置110は、例えば、一平面上に凸レンズを配列してなるレンズ群(レンズアレイ)112と、撮像板113と、により構成される。撮像板113は、基板上に配設された複数の撮像素子を備えて構成された情報取得デバイスであり、各撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)撮像素子である。なお、レンズ群112は、空間フィルタであっても良い。
この立体画像撮像装置110において、矢印で示す撮影方向114から、レンズ群112を通して被写体111を撮影する。ここで撮影方向114は、立体画像撮像装置110がレンズ群112の前方(図33では左方)に配置された被写体111を撮影する方向である。このときレンズ群112の後方(図33では右方)の撮像板113には、レンズ群112を構成する凸レンズの個数と同じ個数だけ被写体111の像、例えば、像115が結像する。
図34に示す立体画像表示装置120は、例えば、一平面上に凸レンズを配列してなるレンズ群(レンズアレイ)122と、表示素子123と、により構成される。表示素子123は、例えば液晶パネル等の情報表示デバイスから構成されている。なお、レンズ群122は、空間フィルタであっても良い。立体画像表示装置120は、図33に示した立体画像撮像装置の撮像板113により撮影された像115に対応する像125を表示素子123に表示する。このとき奥行きが反転してしまう逆視像を回避するために、個々の凸レンズで結像される像115n、115fを点対称に変換した画像125n、125fを表示する。この立体画像表示装置において、表示素子123は撮影時に撮像板113を配置した位置に置かれ、レンズ群122は撮影時と同じ位置に置かれる。このようにレンズ群122と表示素子123とが配置された状態で、観察者が矢印で示す観察方向124からレンズ群122を眺めると、立体像125n、125fを観察することができる。ここで観察方向124は、観察者がレンズ群122の前方(図34では左方)から表示素子123を眺める方向である。
IP方式では、高精細な立体画像を表示(再生)するために、一般に、撮影時に画素数の非常に大きい撮像素子を用いなければならないが、そのようなデバイスは一般に高価である。高精細な立体画像の表示に関連して、2次元画像の表示技術の分野では、従来、撮像素子の画素数を変えることなく高解像度を実現する技術が知られている(非特許文献1参照)。
非特許文献1に記載された技術は、従来、2つの撮像素子で取得される撮影画像の空間的な相対位置を半画素ずらすものである。これによって、等価的に走査線の本数が増加することとなる。
このような高解像度をIP方式で実現する場合には、撮影時および再生時において、正確な位置合わせがなされていることを前提とする。例えば、図33に示したレンズ群112と撮像板113との位置関係と、図34に示したレンズ群122と表示素子123との相対的な位置関係が一致せずにずれがある場合には、立体像を再生する際に撮影時の被写体の位置に立体像を正しく再生することができない。このような撮像位置調整処理に関連して、従来、テレビジョンカメラの位置を機械的に補正したり、あるいは取得画像を電気的に処理したりすることで、このような相対的な位置ずれを調整、補正する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開平9−55961号公報
M.Sugawara et al., Proc. SPIE, vol.3653, pp.1404-1411, 1999
IP方式において高精細な立体画像を再生するために、高精細なテレビジョンカメラを使用してレンズアレイや空間フィルタを通して被写体の立体情報を実時間で取得することが要望されている。被写体の立体情報を実時間で取得するためには、2つの撮像素子で取得されるそれぞれの撮影画像の空間的な相対位置を正確に半画素ずらすように位置合わせを行うことが必要となる。しかしながら、非特許文献1に記載の映像システムでは、2つの撮像素子で取得されるそれぞれの撮影画像の空間的な相対位置を正確に半画素ずらすように位置合わせを行う手法については開示されていなかった。
また、特許文献1に記載の立体撮像装置では、テレビジョンカメラ内に複数の撮像素子が備えられている場合に、各撮像素子の相対位置のずれを解消することができない。また、立体撮像装置では、各撮像素子の相対位置が異なるために解像状態が悪い場合に、電気信号の補正では相対位置のずれを解消することが困難である。
本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたものであり、撮像素子によって撮影した撮影画像を表示する基準映像表示装置の調整を行う基準映像表示装置の調整装置、基準映像表示装置で表示された撮影画像に基づいて、個々の撮像素子の配置の調整を正確に行うことができるとともに、複数の撮像素子で取得される撮影画像の空間的な相対位置を所定の距離ずらすために、複数の撮像素子の空間的な相対位置を所定の距離を正確にずらすことが可能な撮像装置の調整装置、および、個々の表示素子の配置の調整を正確に行うことができるとともに、複数の表示素子で表示される表示画像の空間的な相対位置を所定の距離ずらすために、複数の表示素子の空間的な相対位置を所定の距離を正確にずらすことが可能な表示装置の調整装置を提供するものである。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載の基準映像表示装置の調整装置は、映像信号を表示する表示モニタと前記表示モニタの前面に配置されるレンズアレイまたは空間フィルタ群とこのレンズアレイまたはこの空間フィルタ群を移動させるレンズアレイまたは空間フィルタ群の移動機構とを有し、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準映像を可視像として前記表示モニタに表示することでモアレ縞を生じさせる基準映像表示装置と、当該基準映像表示装置が表示する前記モアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の配置を調整する基準映像表示装置の調整装置と、を備えた映像調整システムにおける基準映像表示装置の調整装置であって、回転・あおり方向調整手段と、位置調整手段と、を備えることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の映像調整システムは、映像信号を表示する表示モニタと前記表示モニタの前面に配置されるレンズアレイまたは空間フィルタ群とこのレンズアレイまたはこの空間フィルタ群を移動させるレンズアレイまたは空間フィルタ群の移動機構とを有し、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準映像を可視像として前記表示モニタに表示することでモアレ縞を生じさせる基準映像表示装置と、当該基準映像表示装置が表示する前記モアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の配置を調整する基準映像表示装置の調整装置と、を備える。この映像調整システムは、基準映像表示装置の表示モニタによって、レンズアレイまたは当該空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準映像を可視像として表示することで生じたモアレ縞を、ビデオカメラによって撮影する。そして、映像調整システムは、基準映像表示装置の調整装置によって、ビデオカメラで撮影されたモアレ縞の映像に基づいてレンズアレイまたは空間フィルタ群の回転・あおり方向の位置または表示モニタとレンズアレイまたは空間フィルタ群との距離をレンズアレイまたは空間フィルタ群の移動機構によりそれぞれ調整する。
この映像調整システムにおける基準映像表示装置の調整装置は、回転・あおり方向調整手段によって、前記ビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の回転およびあおり方向の位置を、前記表示モニタの回転およびあおり方向の位置に合わせるように前記レンズアレイまたは空間フィルタ群の移動機構により調整する。また、位置調整手段によって、前記回転・あおり方向調整手段によって回転およびあおり方向の位置が調整された前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群と前記表示モニタとの距離が所定の距離となるように前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の位置を前記レンズアレイまたは空間フィルタ群の移動機構により調整する。これによって、表示モニタとレンズ例または空間フィルタ群との回転・あおり方向の位置を一致させることができると共に、表示モニタとレンズ例または空間フィルタ群との距離を調整することができる。
次に、請求項2に記載の撮像装置の調整装置は、請求項1に記載の基準映像表示装置と、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成された水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準画像を撮影する撮像素子と当該撮像素子の位置調整を行う撮像素子移動機構と前記撮像素子の被写体側に配置される対物レンズと前記対物レンズの位置調整を行う対物レンズ移動機構とを有する撮像装置と、前記基準映像表示装置に前記基準画像を表示することで生じるモアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記被写体に対する前記撮像素子および前記対物レンズの配置を調整する撮像装置の調整装置と、を備えた映像調整システムにおける撮像装置の調整装置であって、回転・あおり方向調整手段と、位置調整手段と、を備えることを特徴とする。
まず、請求項2に記載の映像調整システムについて簡単に説明する。
映像調整システムは、請求項1に記載の基準映像表示装置と、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成された水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準画像を撮影する撮像素子と当該撮像素子の位置調整を行う撮像素子移動機構と前記撮像素子の被写体側に配置される対物レンズと前記対物レンズの位置調整を行う対物レンズ移動機構とを有する撮像装置と、ビデオカメラと、撮像装置の調整装置と、を備える。
この映像調整システムは、撮像装置によって撮影され、基準映像表示装置に表示されたときに、レンズアレイまたは当該空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有するような基準画像を可視像として表示し、この基準画像を撮像装置によって撮影する。
さらに、映像調整システムは、基準映像表示装置によって、撮像装置で撮影した基準画像を表示することでモアレ縞を生じさせる。そして、映像調整システムは、ビデオカメラによって、基準映像表示装置で生じたモアレ縞を撮影する。そして、映像調整システムは、撮像装置の調整装置によって、ビデオカメラで撮影されたモアレ縞の映像に基づいて撮像素子および対物レンズの回転・あおり方向または撮影方向に対するそれぞれの位置を撮像素子移動機構および対物レンズ移動機構によりそれぞれ調整する。
この映像調整システムにおける撮像装置の調整装置は、回転・あおり方向調整手段によって、ビデオカメラで撮影されたモアレ縞の映像に基づいて、撮像素子と対物レンズの回転およびあおり方向の位置を、被写体の回転およびあおり方向の位置に合わせるように撮像素子移動機構と対物レンズ移動機構により調整する。これによって、撮像素子と対物レンズのそれぞれの位置を、被写体に対して回転方向のずれやあおりがない位置とすることができる。
そして、撮像装置の調整装置は、位置調整手段によって、回転・あおり方向調整手段によって、回転およびあおり方向の位置が調整された撮像素子と対物レンズの撮影方向に対するそれぞれの位置を、被写体からの距離が所定の距離となるように撮像素子移動機構と対物レンズ移動機構によりそれぞれ調整する。これによって、被写体と撮像素子および対物レンズの位置を所定の距離に保つことができる。
このようにして、撮像素子および対物レンズの被写体に対する位置を正確に調整することができるので、撮像装置によって高精細な被写体の画像を撮影することができる。
また、請求項3に記載の撮像装置の調整装置は、請求項2に記載の撮像装置の調整装置において、前記撮像装置は、前記基準画像を異なる方向に分光する分光手段と、当該分光手段により分光される映像ごとに前記撮像素子および前記撮像素子移動機構をさらに備え、前記基準画像は、当該基準画像内における異なる領域において位相が異なるパターンを有し、それぞれの前記撮像素子で撮影された前記基準画像の映像から前記基準画像内における異なる領域に対応する異なる領域がそれぞれ切り出され、当該異なる領域の映像が合成されて前記基準映像表示装置によって表示されることで生じたモアレ縞を前記ビデオカメラで撮影した結果である前記モアレ縞の映像に基づいて、前記位置調整手段が、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記撮像素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記撮像素子移動機構により調整することを特徴とする。
これによれば、分光手段ごとに設けられた撮像素子の空間的な相対位置を正確に調整することができるので、複数の撮像素子で取得される撮影画像の空間的な相対位置を所定の距離ずらすために、複数の撮像素子の空間的な相対位置を所定の距離の分だけ正確にずらすことが可能となる。
また、請求項4に記載の撮像装置の調整装置は、請求項1に記載の基準映像表示装置と、発光手段により照射光として照射された平行光線または拡散照射光を受光するレンズアレイまたは空間フィルタ群と前記照射光を撮影する撮像素子と当該撮像素子の位置調整を行う撮像素子移動機構と前記撮像素子と前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群との間に配置される対物レンズと当該対物レンズの位置調整を行う対物レンズ移動機構とを有し、前記照射光を基準画像として撮影する撮像装置と、前記撮像装置で撮影された前記基準画像を前記基準映像表示装置で表示することで生じたモアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記撮像素子および前記対物レンズの配置を調整する撮像装置の調整装置と、を備えた映像調整システムにおける撮像装置の調整装置であって、回転・あおり方向調整手段と、位置調整手段と、を備えることを特徴とする。
まず、請求項4に記載の映像調整システムについて簡単に説明する。
映像調整システムは、請求項1に記載の基準映像表示装置と、レンズアレイまたは空間フィルタ群と撮像素子と当該撮像素子の位置調整を行う撮像素子移動機構と前記撮像素子の被写体側に配置される対物レンズと対物レンズの位置調整を行う対物レンズ移動機構とを有する撮像装置と、ビデオカメラと、撮像装置の調整装置と、を備える。
この映像調整システムは、発光手段によって撮像装置のレンズアレイまたは空間フィルタ群に照射光として照射された平行光線または拡散照射光を受光し、レンズアレイまたは空間フィルタ群を透過した照射光を撮像素子で撮影する。撮像素子は、レンズアレイまたは空間フィルタ群を透過した照射光を撮影することによって、レンズアレイまたは空間フィルタ群の映像を取得することとなる。そして、基準映像表示装置によって、撮像素子で撮影された基準映像を表示する。そして、ビデオカメラによって、基準映像を基準映像表示装置で表示することで生じたモアレ縞を撮影する。
そして、映像調整システムは、撮像装置の調整装置によって、ビデオカメラで撮影されたモアレ縞の映像に基づいて撮像素子および対物レンズの回転・あおり方向または撮影方向に対するそれぞれの位置を撮像素子移動機構および対物レンズ移動機構によりそれぞれ調整する。
この映像調整システムにおける撮像装置の調整装置は、回転・あおり方向調整手段によって、ビデオカメラで撮影されたモアレ縞の映像に基づいて、撮像素子と対物レンズの回転およびあおり方向の位置を、被写体の回転およびあおり方向の位置に合わせるように撮像素子移動機構と対物レンズ移動機構により調整する。これによって、撮像素子と対物レンズのそれぞれの位置を、被写体に対して回転方向のずれやあおりがない位置とすることができる。
そして、撮像装置の調整装置は、位置調整手段によって、回転・あおり方向調整手段によって回転およびあおり方向の位置が調整された撮像素子と対物レンズの撮影方向に対するそれぞれの位置を、被写体からの距離が所定の距離となるように撮像素子移動機構と対物レンズ移動機構によりそれぞれ調整する。これによって、被写体と撮像素子および対物レンズの位置を所定の距離に保つことができる。
このようにして、撮像素子および対物レンズの被写体に対する位置を正確に調整することができるので、撮像装置によって高精細な被写体の画像を撮影することができる。
また、請求項5に記載の撮像装置の調整装置は、請求項4に記載の撮像装置の調整装置において、前記撮像装置は、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の物側主平面上に配置され、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有し、異なる領域において前記パターンの位相が異なる第2の基準画像を、異なる方向に分光する分光手段と、当該分光手段により分光される映像ごとに前記撮像素子および前記撮像素子移動機構をさらに備え、それぞれの前記撮像素子でそれぞれ撮影された前記第2の基準画像から当該第2の基準画像内における異なる領域に対応する異なる領域がそれぞれ切り出され、当該異なる領域の映像が合成されて前記基準映像表示装置によって表示されることで生じた第2のモアレ縞の映像に基づいて、前記位置調整手段が、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記撮像素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記撮像素子移動機構により調整することを特徴とする。
これによれば、分光手段ごとに設けられた撮像素子の空間的な相対位置を正確に調整することができるので、複数の撮像素子で取得される撮影画像の空間的な相対位置を所定の距離ずらすために、複数の撮像素子の空間的な相対位置を所定の距離の分だけ正確にずらすことが可能となる。
また、請求項6に記載の撮像装置の調整装置は、請求項4の撮像装置の調整装置において、前記撮像装置は、前記レンズアレイの物側主平面から焦点距離の2倍離間した位置に配置され、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有し、異なる領域において前記パターンの位相が異なる第2の基準画像を、異なる方向に分光する分光手段と、当該分光手段により分光される映像ごとに前記撮像素子および前記撮像素子移動機構をさらに備え、それぞれの前記撮像素子によりそれぞれ撮影された前記第2の基準画像から、当該第2の基準画像内における異なる領域に対応する異なる領域がそれぞれ切り出され、当該異なる領域の映像が合成されて、前記基準映像表示装置によって表示されることで生じた第2のモアレ縞の映像に基づいて、前記位置調整手段が、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記撮像素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記撮像素子移動機構により調整することを特徴とする。
これによれば、分光手段ごとに設けられた撮像素子の空間的な相対位置を正確に調整することができるので、複数の撮像素子で取得される撮影画像の空間的な相対位置を所定の距離ずらすために、複数の撮像素子の空間的な相対位置を所定の距離の分だけ正確にずらすことが可能となる。
また、請求項7に記載の撮像装置の調整装置は、請求項4に記載の撮像装置の調整装置において、前記撮像装置は、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の物側主平面上に配置され、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有し、異なる領域において前記パターンの位相が異なる第2の基準画像を、異なる方向に分光する分光手段と、当該分光手段により分光される映像ごとに前記撮像素子および前記撮像素子移動機構をさらに備え、それぞれの前記撮像素子によって、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の像側主平面に合焦した状態で前記基準画像の要素画像群が撮影され、前記基準映像表示装置によって、それぞれの前記撮像素子で撮影された前記要素画像群から前記基準画像内の異なる領域に対応して前記パターンの位相が異なる領域がそれぞれ切り出され、当該異なる領域の要素画像群が合成されて自装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群を通して表示されることで当該レンズアレイまたは当該空間フィルタ群から前記距離分だけ離間した位置に空中像として生じた第2のモアレ縞の映像に基づいて、前記位置調整手段が、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記撮像素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記撮像素子移動機構により調整することを特徴とする。
これによれば、分光手段ごとに設けられた撮像素子によって撮影された各画像が処理の距離ずれた状態となるときに対応した、分光手段ごとに設けられた撮像素子との空間的な相対位置が実現する配置を実現する画像情報における微小なずれを、より拡大することができるので、撮像素子移動機構の制御が容易でかつ、精度の高い制御が可能となる。
また、請求項8に記載の表示装置の調整装置は、請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の撮像装置の調整装置で調整された撮像装置で撮影された画像を表示可能な表示素子と当該表示素子の位置調整を行う表示素子移動機構と前記表示素子の被写体側に配置され、前記表示素子から入射した映像信号を投射する投射レンズと当該投射レンズの位置調整を行う投射レンズ移動機構と、レンズアレイまたは空間フィルタ群と、このレンズアレイまたはこの空間フィルタ群の背面に、当該レンズアレイまたは当該空間フィルタ群に対し回転方向のずれがなく、かつ、正対した状態で所定の距離を空けて配置されるスクリーンと、を有し、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準映像を可視像として前記スクリーンに表示してモアレ縞を生じさせる表示装置と、前記モアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記表示素子および前記投射レンズの配置を調整する表示装置の調整装置と、を備えた映像調整システムにおける表示装置の調整装置であって、回転・あおり方向調整手段と、位置調整手段と、を備えることを特徴とする。
まず、請求項8に記載の表示装置の調整装置を備える映像調整システムについて簡単に説明する。
映像調整システムは、映像信号を表示する表示素子と当該表示素子の位置調整を行う表示素子移動機構と投射レンズと当該投射レンズの位置調整を行う投射レンズ移動機構と、レンズアレイまたは空間フィルタ群と、スクリーンとを有する表示装置と、前記モアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影されたモアレ縞の映像に基づいて前記表示素子の位置を前記表示素子移動機構により調整する表示装置の調整装置と、を備える。
この映像調整システムは、表示装置によって、前記スクリーンの前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準映像を表示する。
また、映像調整システムは、ビデオカメラによって、スクリーンに基準映像を表示することで生じたモアレ縞を撮影する。そして、映像調整システムは、表示装置の調整装置によって、ビデオカメラで再撮影されたモアレ縞の映像に基づいて表示素子と投射レンズの回転・あおり方向または表示方向に対する位置を表示素子移動機構と投射レンズ移動機構によりそれぞれ調整する。
この映像調整システムにおける表示装置の調整装置は、回転・あおり方向調整手段によって、前記表示素子と前記投射レンズの回転およびあおり方向の位置を、前記被写体の回転およびあおり方向の位置に合わせるように調整する。これによって、撮像素子と対物レンズのそれぞれの位置を、スクリーンに表示する映像に対して回転方向のずれやあおりがない位置とすることができる。
そして、表示装置の調整装置は、位置調整手段によって、回転・あおり方向調整手段によって回転およびあおり方向の位置が調整された前記表示素子と前記投射レンズの撮影方向に対するそれぞれの位置を、被写体からの距離が所定の距離となるように前記表示素子移動機構と前記投射レンズ移動機構によりそれぞれ調整する。このようにして、表示素子および投射レンズのスクリーンに対する位置を正確に調整することができるので、表示装置によって高精細な画像を表示することができる。
また、請求項9に記載の表示装置の調整装置は、請求項8に記載の表示装置の調整装置において、前記映像調整システムは、前記基準映像内における異なる領域のパターンをそれぞれ表示する複数の表示素子と、この複数の表示素子にそれぞれ対応して設けられる前記表示素子移動機構と、前記複数の表示素子でそれぞれ表示される前記異なる領域のパターンを集光し、前記投射レンズに出力する集光手段と、をさらに備え、前記表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチでなり、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有し、異なる領域において前記パターンの位相が異なる基準映像を生成し、当該基準映像内における異なる領域のパターンを、対応する前記表示素子にそれぞれ表示させて、前記それぞれのパターンと前記表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群との間でモアレ縞を生じさせる基準映像生成手段をさらに備え、前記位置調整手段は、前記モアレ縞の映像に基づいて、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記表示素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記表示素子移動機構により調整することを特徴とする。
これによれば、複数の表示素子の空間的な相対位置を正確に調整することができるので、複数の表示素子で表示される表示画像の空間的な相対位置を所定の距離ずらすために、複数の表示素子の空間的な相対位置を所定の距離を正確にずらすことが可能となる。
また、請求項10に記載の表示装置の調整装置は、請求項8に記載の表示装置の調整装置において、前記基準映像内を複数の領域に分割し、当該領域ごとに位相が異なるパターンをそれぞれ生成する基準映像生成手段と、複数の前記位相が異なるパターンを一定の時間周期毎に切り替えて前記表示素子に繰り返し出力し、前記基準映像として前記スクリーンに表示させることでモアレ縞を生じさせる切替手段と、前記表示素子の位置を前記時間周期に同期させて変位させることによって、前記表示素子から前記投射レンズに投射される光路を前記時間周期ごとに異なる方向に変位させる光路変位手段と、をさらに備え、前記位置調整手段は、前記モアレ縞の映像に基づいて、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記表示素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記表示素子移動機構により調整することを特徴とする。
これによれば、表示素子の光路の調整を正確に行うことができる。また1つの表示素子で、表示素子を複数設けた場合と同等の高精細な画像を表示することができる。
本発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
請求項1に記載の発明によれば、表示モニタとレンズアレイまたは空間フィルタ群との回転・あおり方向の位置を一致させ、表示モニタとレンズアレイまたは空間フィルタ群との距離を正確に調整することができるので高精細な映像を表示することができる。
請求項2、4に記載の発明によれば、撮像素子および対物レンズの被写体に対する位置を正確に調整することができるので、撮像装置によって高精細な被写体の画像を撮影することができる。
請求項3、5、6に記載の発明によれば、分光手段ごとに設けられた撮像素子の空間的な相対位置を正確に調整することができるので、複数の撮像素子で取得される撮影画像の空間的な相対位置を所定の距離ずらすために、複数の撮像素子の空間的な相対位置を所定の距離の分だけ正確にずらすことが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、分光手段ごとに設けられた撮像素子によって撮影された各画像が所定の距離ずれた状態となるときに対応した、分光手段ごとに設けられた撮像素子との空間的な相対位置が実現する配置を実現する画像情報における微小なずれを、より拡大することができるので、撮像素子移動機構の制御が容易でかつ、精度の高い制御が可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、表示素子および投射レンズの表示モニタに対する位置を正確に調整することができるので、表示装置によって高精細な画像を表示することができる。
請求項9に記載の発明によれば、表示素子および投射レンズの表示モニタに対する位置を正確に調整することができるので、表示装置によって高精細な画像を表示することができる。
請求項10に記載の発明によれば、表示素子および投射レンズの表示モニタに対する位置を正確に調整することができるので、表示装置によって高精細な画像を表示することができる。
第1実施形態に係る調整システムを示す構成図である。 第1実施形態に係る調整システムにかかり、(a)は、レンズアレイの構成、(b)は、表示される基準映像、(c)は、観察されるモアレ縞を示した図である。 第1実施形態に係る調整システムの波形情報検出手段によって、モアレ縞の波形情報を検出する様子を説明するための概念図である。 第1実施形態に係る調整システムにおけるビデオカメラと基準映像表示装置との位置関係を例示する図である。 第1実施形態に係る調整システムにより基準映像表示装置の調整を行う処理手順を示す図である。 図5で示した回転・あおり方向位置調整ステップの処理手順を詳細に説明したフローチャートである。 図5で示した距離調整ステップの処理手順を詳細に説明したフローチャートである。 第2実施形態に係る調整システムを示す構成図である。 回転・あおり方向位置調整ステップの処理手順を詳細に説明したフローチャートである。 距離調整ステップの処理手順を詳細に説明したフローチャートである。 第3実施形態に係る調整システムを示す構成図である。 第3実施形態において、(a)は、表示される基準映像、(b)は、観察されるモアレ縞、(c)は、撮像素子の相対位置が所定の距離ずれているときのモアレ縞を示した図である。 第3実施形態において、(a)は、表示される基準映像の他の例、(b)は、観察されるモアレ縞、(c)は、撮像素子の相対位置が所定の距離ずれているときのモアレ縞を示した図である。 第3実施形態において、(a)は、表示される基準映像のさらに他の例、(b)は、基準映像内の領域を示す図である。 第3実施形態において、(a)は、観察されるモアレ縞、および、波形情報検出手段によって、当該モアレ縞の波形情報を検出する様子を説明するための概念図であり、(b)は、撮像素子の相対位置が所定の距離ずれているときのモアレ縞を示した図である。 第3実施形態に係る調整システムにより撮像装置の調整を行う処理手順を示す図である。 第4実施形態に係る調整システムを示す構成図である。 第4実施形態において、(a)は、表示される基準映像、(b)は、観察されるモアレ縞を示した図である。 第4実施形態に係る調整システムの波形情報検出手段によって、モアレ縞の波形情報を検出する様子を説明するための概念図である。 第4実施形態において、(a)は、撮影倍率の調整前に観察されるモアレ縞の例、(b)は、撮影倍率の調整後に観察されるモアレ縞の例を示した図である。 第4実施形態において、基準映像表示装置に表示された映像信号とレンズアレイとの位置関係の例を示す図である。 第5実施形態に係る調整システムを示す構成図である。 (a)は、第6実施形態において、撮像素子によりパターンを撮影するときの構成例を示した図、(b)は、基準映像表示装置の構成例を示した図である。 (a)は、第6実施形態において、観察されるモアレ縞の例を示した図、(b)は、第6実施形態において、基準映像内のパターンの位相ずれと、撮像素子上に結像された像の位相ずれとの関係を示した図である。 第6実施形態において、(a)は、観察されるモアレ縞、(b)は、撮像素子の相対位置が所定の距離ずれているときのモアレ縞を示した図である。 第7実施形態に係る調整システムを示す構成図である。 第7実施形態に係る調整システムの表示素子の構成例を示す図である。 第7実施形態において、(a)は、一の表示素子に表示する基準映像を示した図、(b)は、他の表示素子に表示する基準映像を示した図、(c)は、スクリーンに表示される映像を示した図である。 第7実施形態に係る調整システムにより表示装置の調整を行う処理手順を示す図である。 第8実施形態に係る調整システムを示す構成図である。 第8実施形態に係る調整システムの表示素子の構成例を示す図である。 第8実施形態において、(a)は、一の時間周期に表示素子に表示する基準映像を示した図、(b)は、他の時間周期に表示素子に表示する基準映像を示した図、(c)は、スクリーンに表示される映像を示した図である。 従来のIP方式の構成を模式的に示した図である。 従来のIP方式の構成を模式的に示した図である。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して第1実施形態に係る基準映像表示装置の調整システム1Aについて説明する。
基準映像表示装置の調整システム1Aは、図1に示すように、表示モニタ12と、表示モニタ12の前面に配置されるレンズアレイ13と、レンズアレイ移動機構14と、を有する基準映像表示装置10と、基準映像表示装置10で生じたモアレ縞を撮影するビデオカメラ30と、ビデオカメラ30で撮影されたモアレ縞の映像に基づいて表示モニタ12とレンズアレイ13との相対位置を調整する調整装置40と、を備えて構成されている。
表示モニタ12は、外部から入力された映像信号を可視像として表示するものである。表示モニタ12は、後記する調整装置40と接続されており、調整装置40から入力された基準映像を表示する。この表示モニタ12は、予め所定の位置に位置決めされている。
また、ここでの基準映像とは、図2(b)に示すように、レンズアレイ13の水平方向のピッチp(図2(a)参照)よりも小さいピッチpを有し、水平方向に一定周波数を有するパターンの映像を示す。
レンズアレイ13は、図2(a)に示すように、水平方向に所定のピッチpとなるように配列された円形の微小な凸レンズ(レンズ13a)を水平および垂直方向に複数配列して構成されている。なお、図2(a)では、説明の都合上、レンズ13aの配列を簡略化した形で表示している。また、図1では、説明の都合上、レンズ13aを省略している。
図2(a)では、レンズアレイ13として、円形のレンズ13aが正方配列されたレンズアレイを図示したが、レンズ形状は正方形あるいは六角形など他の形状でも良い。また、レンズ13aの配列は、千鳥配列でも良い。また、光学素子アレイとしてレンズアレイ13の代わりに、空間フィルタ群を用いてもよい。また、レンズアレイ13において、互いに隣接するレンズ13aの間に、隣接するレンズ13aからクロスオーバーする余計な光の影響を受けないように、例えば金属または合成樹脂からなる光学遮蔽部を配置するようにしてもよい。
レンズアレイ移動機構14は、レンズアレイ13に接続され、後記する調整装置40から入力された制御信号に基づいて、レンズアレイ13を移動させるものである。レンズアレイ移動機構14は、例えば圧電素子やステッピングモータなどを用いた電気制御可能なステージから構成される。
ビデオカメラ30は、モアレ縞を撮影するものである。前記したように、基準映像は、図2(b)に示すように、レンズアレイ13の水平方向のピッチp(図2(a)参照)よりも小さいピッチpを有するので、この基準映像を表示モニタ12に表示し、レンズアレイ13側から観察すると、図2(c)に示すようなモアレ縞を生じることとなる。、ビデオカメラ30は、このようなモアレ縞を撮影する。ビデオカメラ30によって撮影されたモアレ縞の画像データは、調整装置40に逐次出力される。
調整装置40は、表示モニタ12とレンズアレイ13との空間的な相対位置を調整するものであり、ここでは、基準映像表示手段41と、波形情報検出手段42と、回転・あおり方向調整手段43と、位置調整手段44と、を有して構成される。
基準映像表示手段41は、基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示させる基準映像を生成して表示するものである。生成された基準映像は、基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示される。この基準映像表示手段41は、図2(b)で説明した基準映像を生成する。
波形情報検出手段42は、ビデオカメラ30で逐次撮影されたモアレ縞の画像データの入力を逐次受け付け、入力されるごとに当該モアレ縞の画像データの波形情報を複数検出するものである。
波形情報検出手段42は、例えば、図2(c)に示すモアレ縞の画像データに対して二次元フーリエ変換処理を施すことにより、モアレ縞の画像データ全体の周波数成分を検出する。波形情報検出手段42は、また例えば、図3に示すように、モアレ縞の画像データに、水平方向の測定ラインを任意に複数(図3では2本)設定し、この測定ラインにおける画像データに対して一次元フーリエ変換処理を施すことにより、測定ラインにおける画像データの周波数成分および位相成分(以下単に、「波形情報」ともいう)を検出してもよい。
波形情報検出手段42で逐次検出された波形情報は、例えば図示しないメモリによって、逐次更新されながら記憶され、回転・あおり方向調整手段43または位置調整手段44によって逐次読み出される。なお、波形情報検出手段42は、検出した波形情報を回転・あおり方向調整手段43または位置調整手段44に逐次出力するように構成しても良い。
回転・あおり方向調整手段43は、波形情報検出手段42で検出された複数の波形情報に基づいて、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転・あおり方向の相対位置を調整するものであり、回転・あおり成分検出手段43aと、移動機構制御手段43bと、を有して構成される。
回転・あおり成分検出手段43aは、波形情報検出手段42で逐次検出された波形情報に回転方向のずれまたはあおりを示す波形情報が含まれているか否かを検出するものである。
ここで、波形情報検出手段42によって検出される波形情報には、前記したように図2(c)に示すモアレ縞の画像データに対して二次元フーリエ変換処理を施すことにより得られた画像データ全体の波形情報と、図3に示すようにモアレ縞の画像データに、水平方向の測定ラインを任意に複数(図3では2本)設定し、各測定ラインにおける画像データに対して一次元フーリエ変換処理を施すことにより得られた各測定ラインにおける波形情報と、があるので、場合分けして説明する。
まず画像データ全体の周波数成分から回転・あおり成分を検出する場合について説明する。
この場合、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転方向の位置にずれがあると、画像データ全体の波形情報から、垂直方向の周波数成分(以下、「回転成分」ともいう)が検出される。一方、表示モニタ12とレンズアレイ13とが正対せずにあおりがあると、画像データ全体の波形情報から、水平方向の複数の周波数成分(以下、「あおり成分」ともいう)が検出される。
次に、各測定ラインにおける波形情報から回転・あおり成分を検出する場合について説明する。
この場合、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転方向の位置にずれがあると、各測定ラインにおいて異なる位相成分が検出される。一方、表示モニタ12とレンズアレイ13とが正対せずにあおりがあると、各測定ラインにおいて異なる周波数成分が検出される。
移動機構制御手段43bは、回転・あおり成分検出手段43aからの検出信号の入力を受け付け、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転方向の位置のずれまたは表示モニタ12とレンズアレイ13とのあおりをなくすように、レンズアレイ移動機構14によってレンズアレイ13を移動させる制御を行うものである。
移動機構制御手段43bは、回転・あおり成分検出手段43aから回転成分を検出した旨の信号が入力されると、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転方向の位置のずれがなくなるように、レンズアレイ移動機構14によってレンズアレイ13を移動させる制御信号を生成し出力する。また、移動機構制御手段43bは、回転・あおり成分検出手段43aからあおり成分を検出した旨の信号が入力されると、表示モニタ12とレンズアレイ13とのあおりがなくなるように、つまり、表示モニタ12とレンズアレイ13とが正対するように、レンズアレイ移動機構14によってレンズアレイ13を移動させる制御信号を生成し出力する。
また、移動機構制御手段43bは、回転・あおり成分検出手段43aから検出信号の入力がされなくなったら、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転・あおり方向の位置の調整を終了する。
位置調整手段44は、波形情報検出手段42によって検出された波形情報に基づいて、回転・あおり方向調整手段43によって回転・あおり方向の位置が調整された表示モニタ12とレンズアレイ13との距離を調整するものであり、一致判別手段44aと、移動機構制御手段44bとを備えて構成される。
ここで、ビデオカメラ30によって撮影されるモアレ縞の空間周波数について説明する。図4に示すように、基準映像(表示モニタ12に表示される)とレンズアレイ13との距離が所定の距離gに設定されており、レンズアレイ13からビデオカメラ30までの距離をLとした場合、表示モニタ12に表示された図2(b)に示す基準映像を、レンズアレイ13を通して見たときに観察されるモアレ縞の空間周波数α(cycle/radian)は、次の式(1)により表される。
ただし、式(1)中のp^は、次の式(2)で表される。
また、式(1)中のωは、次の式(3)で表される。
一致判別手段44aは、波形情報検出手段42によって検出された波形情報と、予め定めたモアレ縞の空間周波数αとを比較し、これらが一致するか否かを判断するものである。
より詳しくは、一致判別手段44aは、波形情報検出手段42から回転成分またはあおり成分を検出しなかった旨の信号の入力を受け付けると、波形情報検出手段42から波形情報を取得し、この波形情報と図示しない記憶手段に記憶された予め定めた空間周波数αとを比較し、これらが一致するか否かを判断する。一致判別手段44aは、波形情報と図示しない記憶手段に記憶された予め定めた空間周波数αとを比較した結果、これらが一致しない場合、一致しないことを示す検出信号を移動機構制御手段44bに出力する。
移動機構制御手段44bは、一致判別手段44aから、一致しないことを示す検出信号の入力を受け付けると、波形情報検出手段42によって検出された波形情報と予め定めた空間周波数αとが一致するように、レンズアレイ移動機構14を移動させる制御信号を生成し出力する。このようにして、表示モニタ12とレンズアレイ13との距離が所定の距離gとなるように調整を行う。
移動機構制御手段44bは、波形情報検出手段42によって検出された波形情報と予め定めた空間周波数αとが一致した場合、表示モニタ12とレンズアレイ13との距離の調整を終了する。
なおここでは、調整装置40が基準映像表示手段41を有し、表示モニタ12に表示する基準映像を基準映像表示手段41で生成することとしたが、これに限られるものではなく、調整装置40が予め記憶手段(図示せず)に基準映像を記憶しておいても良い。
またここでは、調整装置40の波形情報検出手段42によってモアレ縞の画像データから波形情報を検出し、回転・あおり方向調整手段43の回転・あおり成分検出手段43aによって波形情報検出手段42によって検出された波形情報から回転成分およびあおり成分を検出することとしたが、これに限られるものではなく、図示しない波形モニタを用いて、当該波形モニタに表示された波形情報から、作業者が目視により、回転成分およびあおり成分を検出しても良い。作業者が目視により回転成分またはあおり成分を検出した場合、例えば図示しない入力手段によって、移動機構制御手段43bに、回転成分またはあおり成分を検出した旨の信号を入力し、移動機構制御手段43bによって、このずれまたはあおりをなくすように、表示モニタ12またはレンズアレイ13のいずれか一方を移動させる制御信号を生成し、レンズアレイ移動機構14に出力することによって、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転・あおり方向の位置を調整する。
これと同様に、表示モニタ12とレンズアレイ13との距離についても、図示しない波形モニタに、ビデオカメラ30によって撮影されたモアレ縞の画像データを入力することによってモアレ縞の画像データから波形情報を検出し、当該モアレ縞の波形情報と予め記憶した空間周波数αとを重ねて表示することによって、作業者が目視により波形情報と空間周波数αとが一致するか否かを判断しても良い。作業者が目視により確認した結果、これらが一致しないと判断した場合、例えば図示しない入力手段によって移動機構制御手段44bに一致しない旨の信号を入力し、移動機構制御手段44bによって、これらが一致するように、表示モニタ12またはレンズアレイ13のいずれか一方を移動させる制御信号を生成し、レンズアレイ移動機構14に出力することによって、表示モニタ12とレンズアレイ13との距離が所定の距離gとなるように調整する。
次に、以上のような基準映像表示装置10の調整システム1Aによって、基準映像表示装置10を調整する方法について図5から図7を参照して説明する。
図5に示すように、基準映像表示装置10の調整方法は、回転・あおり方向調整ステップS1と、距離調整ステップS2と、を行うものである。
まず、回転・あおり方向調整ステップS1について説明する。
図6に示すように、まず、調整システム1Aは、調整装置40の基準映像表示手段41によって、基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示する基準映像を生成する(ステップS11)。次に、調整システム1Aは、調整装置40の基準映像表示手段41によって、ステップS1で生成した基準映像を表示モニタ12に表示することによりモアレ縞を生じさせる(ステップS12)。さらに、ビデオカメラ30によって、ステップS12で生じさせたモアレ縞を撮影し、撮影したモアレ縞の画像データを調整装置40に出力する(ステップS13)。そして、調整システムは、調整装置40の波形情報検出手段42によって、ステップS13で撮影されたモアレ縞の画像データから波形情報を検出する(ステップS14)。そして、調整システム1Aは、調整装置40の回転・あおり方向調整手段43の回転・あおり成分検出手段43aによって、ステップS4で検出された波形情報から回転成分またはあおり成分を検出する(ステップS15)。調整システム1Aは、調整装置40の回転・あおり成分検出手段43aによって、波形情報から回転成分またはあおり成分が検出された場合(ステップS15でYes)、移動機構制御手段43bによって、回転成分またはあおり成分をなくすように、表示モニタ12とレンズアレイ13のいずれか一方の回転方向の位置またはあおり方向の位置を変更する制御信号を生成し、レンズアレイ移動機構14に出力する(ステップS16)。そして、ステップS13からステップS16を、回転成分およびあおり成分がなくなるまで繰り返す。一方、調整システム1Aは、調整装置40の回転・あおり成分検出手段43aによって、波形情報から回転成分およびあおり成分が検出されなかった場合(ステップS15でNo)、回転・あおり方向の位置の調整を終了し、距離調整ステップS2を行う。
次に、距離調整ステップS2について説明する。
図7に示すステップS21からステップS24は、図6に示す回転・あおり方向調整ステップにおけるステップS11からステップS14と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図7に示すように、調整システム1Aは、位置調整手段44の一致判別手段44aによって、ステップS24で検出された波形情報と予め定めた空間周波数αとを比較し、これらが一致するか否かを判定する(ステップS25)。調整システム1Aは、調整装置40の一致判別手段44aによって、波形情報と予め定めた空間周波数αとが一致しないと判定した場合(ステップS25でNo)、調整装置40の移動機構制御手段44bによって、これらが一致するように、レンズアレイ13の位置を変更する制御信号を生成し、レンズアレイ移動機構14に出力することによって、表示モニタ12とレンズアレイ13との距離を変更する(ステップS26)。そして、ステップS23からステップS26までを、波形情報と予め定めた空間周波数αとが一致するまで繰り返す。一方、調整システム1Aは、調整装置40の一致判別手段44aによって、波形情報から回転成分およびあおり成分が検出されなかった場合(ステップS25でNo)、表示モニタ12とレンズアレイ13との距離の調整を終了する。
以上のようにして、基準映像表示装置10を調整する。
第1実施形態によれば、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転・あおり方向における位置および撮影方向に対する位置の調整を正確に行うことができる。このため、高精細な映像を表示することができる。
(第2実施形態)
次に、図8を参照して第2実施形態に係る撮像装置の調整システム1Bについて説明する。
第2実施形態に係る撮像装置の調整システム1Bは、図8に示すように、表示モニタ(モニタ)50と、撮像素子21と撮像素子移動機構22と対物レンズ23と対物レンズ移動機構24とを有する撮像装置20Bと、基準映像表示装置10と、ビデオカメラ30と、調整装置40Bと、を備えて構成される。なお、基準映像表示装置10は、第1実施形態に係る調整システム1Aによって予め調整されたものである。第2実施形態に係る調整システム1Bは、撮像素子21と被写体との空間的な相対位置を調整するものであり、第1実施形態に係る調整システム1Aと共通する構成については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、図8では、基準映像表示装置10のレンズアレイ移動機構14を省略している。
撮像装置20Bは、例えば高精細なテレビジョンカメラであり、撮像素子21と、撮像素子移動機構22と、対物レンズ23と、対物レンズ移動機構24と、を備えている。
撮像素子21は、調整装置40Bから入力され表示モニタ50によって表示され、対物レンズ23により結像された基準映像(基準画像)を撮影するものであって、例えば、CCD(Charge Coupled Device)撮像素子で構成される。この撮像素子21は、解像度の比較的高い動画での画像の撮影に充分である高精細な画素数で構成されている。撮像素子21は、ここでは撮像素子21aと撮像素子21bである。以下、撮像素子21aと撮像素子21とを区別しない場合には、撮像素子21と表記する。
ここでの基準映像とは、撮像装置20Bで取得した映像信号を、基準映像表示装置10で表示した場合に、基準映像表示装置10のレンズアレイ13の水平方向のピッチpよりも小さいピッチpを有し、水平方向に一定周波数を有するパターンである(図2(b)参照)。なおここでは、撮像素子21によって撮影される基準映像を表示モニタ50に表示したが、これに限られるものではなく、例えば同等の基準画像を透過型あるいは反射型の印刷物として作成し、これを表示モニタ50に代えて配置しても良い。
撮像素子移動機構22は、撮像素子21を移動させるものであり、例えば圧電素子やステッピングモータなどを用いた電機制御的なステージから構成される。撮像素子移動機構22aは、撮像素子21aを移動させるものであり、撮像素子移動機構22bは、撮像素子21bを移動させるものである。以下、撮像素子移動機構22aと撮像素子移動機構22bとを区別しない場合には、撮像素子移動機構22と表記する。なお、本実施形態では、撮像素子移動機構22を撮像素子21a、撮像素子21bにそれぞれ配置するものとしているが、これに限定されるものではなく、一つの撮像素子移動機構22によって全ての撮像素子21a、撮像素子21bを移動させても良い。
対物レンズ23は、表示モニタ50に表示された基準映像を結像して、撮像素子21に出力するものであり、表示モニタ50と撮像素子21との間に設けられている。
対物レンズ移動機構24は、対物レンズ23を移動させるものであり、例えば圧電素子やステッピングモータなどを用いた電機制御的なステージから構成される。
基準映像表示装置10は、表示モニタ12と、レンズアレイ13とを備えている。基準映像表示装置10は、撮像素子21によって撮影された基準映像を表示モニタ12に表示することによってモアレ縞を生じさせる。
調整装置40Bは、撮像素子21の回転・あおり方向の位置および撮影方向に対する位置を調整するものであり、ここでは基準映像表示手段41Bと、波形情報検出手段42Bと、回転・あおり方向調整手段43Bと、位置調整手段44Bと、を備えている。調整装置40Bは、第1実施形態に係る調整装置40と制御対象が異なるのみで構成は同様であるため、ここでは説明を省略する。つまり、第1実施形態に係る調整装置40は、基準映像表示装置10の表示モニタ12とレンズアレイ13の回転・あおり方向の位置と撮影方向に対する位置および表示モニタ12とレンズアレイ13との距離を調整したが、第2実施形態に係る調整装置40Bでは、撮像素子21および対物レンズと被写体の回転・あおり方向の位置と撮影方向に対する位置および2つの撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な相対位置を調整する点で相違する。
次に、第2実施形態に係る撮像装置の調整システム1Bによって、撮像装置20Bの撮像素子21および対物レンズ23の配置の調整を行う方法について図9、図10、図5および適宜図6を参照して説明する。
図5に示すように、第2実施形態に係る撮像装置の調整システム1Bは、第1実施形態と同様に、回転・あおり方向調整ステップS1と、距離調整ステップS2と、を行うものである。
まず、回転・あおり方向調整ステップS1について説明する。
図9に示すように、回転・あおり方向調整ステップS1は、ステップS31からステップS36を行うものである。
調整システム1Bは、表示モニタ50に表示された基準映像を撮像装置20Bの撮像素子21によって撮影する(ステップS31)。また、調整システム1Bは、ステップS31で撮像素子21によって撮影された基準映像を、基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示することによってモアレ縞を生じさせる(ステップS32)。ステップS33からステップS36については、図6に示すステップS13からステップS16と同様であるため、説明を省略する。なお、図6に示すステップS14では、調整装置40Bの波形情報検出手段42Bによって、基準映像表示手段41Bで生成した基準映像を基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示することによって生じたモアレ縞の波形情報を検出したが、図9に示すステップS34では、撮像素子21で撮影した基準映像を基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示することによって生じたモアレ縞の波形情報を検出する。また、図6に示すステップS15とステップS16では、調整装置40Bは、回転・あおり方向調整手段43Bによって、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転・あおり方向の相対位置を調整したが、図9に示すステップS35とステップS36では、被写体と撮像素子21および対物レンズ23との回転・あおり方向の相対位置を調整する。
次に、距離調整ステップS2について説明する。図10に示すように、距離調整ステップS2は、ステップS41からステップS46を行うものである。ステップS41とステップS42は、図9に示すステップS31とステップS32と同様であり、ステップS43からステップS46は、図7に示すステップS23からステップS26と同様であるため、説明を省略する。なお、図7に示すステップS23からステップS26では、調整装置40は、位置調整手段44Bによって、表示モニタ12とレンズアレイ13との距離を調整したが、図10に示すステップS43からステップS46では、調整装置40Bは、撮像素子21および対物レンズ23の撮影方向に対する位置、つまり、被写体と撮像素子21および対物レンズ23との距離を調整する。
以上のようにして、撮像装置の調整システム1Bによって、撮像装置20Bの撮像素子21および対物レンズ23の配置の調整を行う。
第2実施形態によれば、撮像素子21および対物レンズ23のそれぞれの回転・あおり方向における位置および撮影方向に対する位置の調整を正確に行うことができる。このため、高精細な画像を取得することができる。
(第3実施形態)
次に、図11を参照して本発明の第3実施形態に係る撮像装置の調整システム1Cについて説明する。
撮像装置の調整システム1Cは、図11に示すように、基準映像を表示する表示モニタ50と、表示モニタ50に表示された基準映像を、異なる方向に分光する分光手段25と分光手段25により分光される映像ごとに設けられる撮像素子21(ここでは撮像素子21aと撮像素子21b)と撮像素子移動機構22(ここでは撮像素子移動機構22aと撮像素子移動機構22b)と対物レンズ23と、を有し、表示モニタ50に表示された基準映像を撮影する撮像装置20Cと、表示モニタ12と表示モニタ12の前面に配置されるレンズアレイ13と、を有し、撮像素子21a、撮像素子21bでそれぞれ撮影された基準映像の異なる領域を切り出して合成表示し、モアレ縞を生じさせる基準映像表示装置10と、基準映像表示装置10で生じたモアレ縞を撮影するビデオカメラ30と、ビデオカメラ30で撮影されたモアレ縞の画像データに基づいて撮像素子21aと、撮像素子21bとの空間的な相対位置を調整する調整装置40Bと、を備えて構成される。
第3実施形態に係る撮像装置の調整システムは、複数(例えば2枚)の撮像素子の空間的な相対位置を調整するものである。
なお、基準映像表示装置10は、前記した第1実施形態に係る基準映像表示装置の調整システム1Aによって予め配置が調整され、撮像素子21aと撮像素子21bおよび対物レンズ23は、前記した第2実施形態に係る撮像装置の調整システム1Bによって予め配置が調整されている。
以下の説明において、前記した第2実施形態に係る撮像装置の調整システム1Bと共通する構成については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第3実施形態において、表示モニタ50に表示される基準映像は、図12(a)に示すように、撮像装置20Cで取得した映像信号を、基準映像表示装置10で表示した場合に、基準映像表示装置10のレンズアレイ13の水平方向のピッチp(図2(a)参照)よりも小さいピッチpを有し、水平方向に一定周波数を有するパターンであって、基準映像内の異なる領域で位相がずれているパターンの映像を示す。ここでは、撮像装置20Cで取得した映像信号を、基準映像表示装置10で表示した場合に、基準映像内の画面上半分と画面下半分とでパターンの位相がδ(mm)だけずれたものである。
なお、第2実施形態と同様に、表示モニタ50によって表示された基準映像と同等の基準画像を透過型あるいは反射型の印刷物として作成し、これを表示モニタ50に代えて配置しても良い。
撮像装置20Cは、撮像素子21と、撮像素子移動機構22と、対物レンズ23と、対物レンズ移動機構24と、を有して構成される。
撮像素子21は、予め第2実施形態に係る撮像装置の調整システムにおいて、回転・あおり方向の位置および撮影方向に対する位置の調整がなされたものであり、ここでは、2つ設けられている。この撮像素子21aと撮像素子21bとは、第2実施形態の撮像装置の調整システム1Bによって、被写体との空間的な位置がそれぞれ調整されており、90度の回転と平行移動によって同一平面内に配置することができる状態となっている。
分光手段25は、表示モニタ50によって表示された基準映像の映像信号を対物レンズ23から受光し、当該映像信号を異なる方向に分光して撮像素子にそれぞれ入射させるものであり、対物レンズ23と撮像素子21との間に設けられている。
基準映像表示装置10は、ここでは、2つの撮像素子21a、撮像素子21bによってそれぞれ撮影された基準映像の映像信号の入力を受け付け、それぞれの基準映像の映像信号から位相の異なる領域をそれぞれ切り出して合成し、この合成映像を表示モニタ12に表示する。つまり、基準映像表示装置10は、例えば、図12(a)に示すように、表示モニタ12の画面上半分に、一方の撮像素子(例えば撮像素子21a)で撮影した基準映像を表示し、画面下半分に、他方の撮像素子(例えば撮像素子21b)で撮影した基準映像を表示する。ここで、前記したように、基準映像は、基準映像内の画面上半分と画面下半分とでパターンの位相がずれているので、図12(a)に示すように、基準映像表示装置10によって合成され、表示モニタ12に表示された合成映像も、画面上半分と画面下半分とでパターンの位相がδ(mm)だけずれている。ここで表示モニタ12に表示された合成映像のパターンの周期はp(mm/cycle)であり、次に示す式(4)の関係が成立する。なお次に示す式(4)において、pは前記した式(2)に示したとおりであり、ωは、前記した式(3)に示したとおりである。
この基準映像は、撮像装置20Cで取得した映像信号を、基準映像表示装置10で表示した場合に、前記したようにレンズアレイ13の水平方向のピッチp(図2(a)参照)よりも小さいピッチpを有するので、合成映像を表示モニタ12に表示し、レンズアレイ13側から見たときに図12(b)に示すようなモアレ縞が観察される。このようにして生じたモアレ縞はビデオカメラ30によって逐次撮影され、調整装置40Bに逐次出力される。
レンズアレイ13を設けることで、撮像素子21aと撮像素子21bとによって撮影された各画像が処理の距離ずれた状態となるときに対応した、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な相対位置が実現する配置を実現する画像情報における微小なずれを拡大することができるので、撮像素子移動機構22(24a、24b)の制御が容易でかつ、精度の高い制御が可能となる。
調整装置40Bは、第3実施形態では、回転・あおり方向調整手段43Bが、波形情報検出手段42Bで検出された波形情報に基づいて、撮像素子21aと撮像素子21bおよび対物レンズ23の回転方向およびあおり方向の位置をそれぞれ調整する。つまり、回転・あおり方向調整手段43Bは、それぞれの撮像素子21a、撮像素子21bおよび対物レンズ23の回転方向およびあおり方向の位置を被写体に合わせて調整する。
また、位置調整手段44Bが、波形情報検出手段42Bで検出された波形情報に基づいて、撮像素子21aと撮像素子21bおよび対物レンズ23の距離をそれぞれ調整するとともに、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な水平方向の相対位置を調整する。
次に、位置調整手段44Bによって撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な水平方向の相対位置を調整する方法について以下に説明する。
2つの撮像素子21a、撮像素子21bの空間的な水平方向の相対位置が一致していると、ビデオカメラ30によって撮影され、基準映像表示装置10に入力される映像は、図12(b)に示すように、画面上半分と画面下半分とで位相がδ(mm)だけずれたものとなる。一方、2つの撮像素子21a、撮像素子21bの空間的な水平方向の相対位置がδ^(mm)ずれていると、ビデオカメラ30によって撮影され、波形情報検出手段42Bに入力されるモアレ縞は、図12(c)に示すように、画面全体で位相のずれのないものとなる。ただし、撮像素子21a、撮像素子21b上での像の大きさと、表示モニタ12に表示される合成映像の大きさの比をmとすると、δ^(mm)は、次の式(5)で表される。
したがって、表示モニタ50には、予め撮像装置20Cで取得した映像信号を、基準映像表示装置10で表示した場合に、予め定めた距離δ(mm)分だけずれるパターンを基準映像として表示して、当該基準映像を撮像素子21aと撮像素子21bとでそれぞれ撮影し、撮像素子21aと撮像素子21bとでそれぞれ撮影した基準映像内の位相の異なる領域を切り出して合成して基準映像表示装置10の表示モニタ12で表示し、生じたモアレ縞をビデオカメラ30で撮影し、ビデオカメラ30で撮影したモアレ縞の映像信号の波形情報を複数検出し、この複数の波形情報を一致させるように2つの撮像素子21a、撮像素子21bの空間的な水平方向の相対位置を調整することで、2つの撮像素子21a、撮像素子21bの空間的な水平方向の相対位置を予め定めた距離δ^(mm)分だけずらすことが可能となる。つまり、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な水平方向の相対位置を所定の距離δ^(mm)だけずらしたい場合、ずらしたい距離δ^(mm)に応じて、撮像装置20Cで取得した映像信号を、基準映像表示装置10で表示した場合に、異なる領域で位相が所定の距離δ(mm)だけずれた基準映像を用いることによって、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な水平方向の相対位置を所定の距離δ^(mm)だけずらすことができる。
波形情報検出手段42Bは、例えば図12(b)に示すように、ビデオカメラ30によって撮影されたモアレ縞の画像データの画面上半分の領域と画面下半分の領域に水平方向の測定ラインをそれぞれ1本ずつ設定し、この2つの測定ラインにおける画像データに一次元フーリエ変換処理することによって2つの波形情報を検出する。そして、位置調整手段44Bの一致判別手段44Baは、当該2つの波形情報を比較し、これらが一致するか否かを判定する。位置調整手段44Bの一致判別手段44Baは、当該2つの波形情報が一致しない場合、一致しない旨の信号を移動機構制御手段44Bbに出力する。
移動機構制御手段44Bbは、一致判別手段44Baから2つの波形情報が一致しない旨の信号の入力を受け付けると、2つの波形情報が一致するように2つの撮像素子21a、撮像素子21bのいずれか一方を移動させる制御信号を生成し、いずれか一方の撮像素子移動機構22aまたは撮像素子移動機構22bに出力することによって、撮像素子21aと撮像素子21bとの水平方向の相対位置を所定の距離δ^(mm)だけずらす調整をする。
位置調整手段44Bは、波形情報検出手段42Bから取得した2つの位相成分が互いに一致した場合、撮像素子21aと撮像素子21bとの水平方向の相対位置の調整を終了し、撮像素子21aと撮像素子21bとの垂直方向の相対位置の調整をする。次に、撮像素子21aと撮像素子21bとの垂直方向の相対位置の調整をする方法について説明する。
表示モニタ50に表示される基準映像は、図13(a)に示すように、撮像装置20Cで取得した映像信号を、基準映像表示装置10で表示した場合に、基準映像表示装置10のレンズアレイ13の垂直方向のピッチP(図2(a)参照)よりも小さいピッチPを有し、垂直方向に一定周波数を有するパターンであって、基準映像内の異なる領域で位相がずれているパターンの映像を示す。ここでは、基準映像内の画面左半分と画面右半分とでパターンの位相が、撮像装置20Cで取得した映像信号を、基準映像表示装置10で表示した場合に、δ(mm)だけずれたパターンを有する基準映像を表示する。
撮像装置20Cは、撮像素子21aと撮像素子21bとによって、表示モニタ50に表示された基準映像をそれぞれ撮影し、基準映像表示装置10に出力する。
基準映像表示装置10は、ここでは、撮像素子21aと撮像素子21bとによってそれぞれ撮影された基準映像の映像信号の入力を受け付け、それぞれの基準映像の映像信号から位相の異なる領域をそれぞれ切り出して合成し、この合成映像を表示モニタ12に表示する。つまり、基準映像表示装置10は、図13(a)に示すように、表示モニタ12の画面左半分に、一方の撮像素子(例えば撮像素子21a)で撮影した基準映像を表示し、画面右半分に、他方の撮像素子(例えば撮像素子21b)で撮影した基準映像を表示する。ここで、前記したように、基準映像は、撮像装置20Cで取得した映像信号を、基準映像表示装置10で表示した場合に、基準映像内の画面左半分と画面右半分とでパターンの位相がδ(mm)だけずれているので、基準映像表示装置10によって合成され、表示モニタ12に表示された合成映像も、画面左半分と画面右半分とでパターンの位相がδ(mm)だけずれている。ここで表示モニタ12に表示された合成映像のパターンの周期はP(mm/cycle)であり、次に示す式(6)の関係が成立する。
この基準映像は、前記したようにレンズアレイ13の垂直方向のピッチp(図2(a)参照)よりも小さいピッチpを有するので、合成映像を表示モニタ12に表示し、レンズアレイ13側から観察すると、図13(b)に示すようなモアレ縞を生じることとなる。このようにして生じたモアレ縞は、ビデオカメラ30で撮影され、調整装置40Bに出力される。
次に、調整装置40Bの位置調整手段44Bによって撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な垂直方向の相対位置を調整する方法について以下に説明する。
撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な垂直方向の相対位置が一致していると、ビデオカメラ30によって撮影され、基準映像表示装置10に入力される映像は、調整装置40Bの波形情報検出手段42Bに入力されるモアレ縞は、図13(b)に示すように、画面左半分と画面右半分とで位相がδ(mm)だけずれたものとなる。一方、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な垂直方向の相対位置がδ^(mm)だけずれていると、ビデオカメラ30によって撮影され、波形情報検出手段42Bに入力されるモアレ縞は、図14(c)に示すように、画面全体で位相のずれのないものとなる。ただし、撮像素子21a、撮像素子21b上での像の大きさと、表示モニタ12に表示される合成映像の大きさの比をmとすると、δ^(mm)は、次の式(7)で表される。
このため、波形情報検出手段42Bによって例えば図13(b)に示すように、ビデオカメラ30によって撮影されたモアレ縞の画像データの画面左半分の領域と画面右半分の領域に水平方向の測定ラインをそれぞれ1本ずつ設定し、この2つの測定ラインにおける画像データに一次元フーリエ変換処理することによって2つの波形情報が検出された場合、位置調整手段44Bの一致判別手段44Baは、当該2つの波形情報を比較し、これらが一致するか否かを判定する。位置調整手段44Bの一致判別手段44Baは、当該2つの波形情報が一致しない場合、一致しない旨の信号を移動機構制御手段44Bbに出力する。
移動機構制御手段44Bbは、一致判別手段44Baから2つの波形情報が一致しない旨の信号の入力を受け付けると、2つの波形情報が一致するように撮像素子21aと撮像素子21bのいずれか一方、例えば撮像素子21bを移動させる制御信号を生成し、撮像素子移動機構22bに出力することによって、撮像素子21aと撮像素子21bとの垂直方向の相対位置を所定の距離δ^(mm)だけずらす調整をする。
位置調整手段44Bは、波形情報検出手段42Bから取得した複数の位相成分が互いに一致した場合、撮像素子21aと撮像素子21bとの垂直方向の相対位置の調整を終了する。
以上のようにして、撮像素子21aと撮像素子21bとの水平および垂直方向における空間的な相対位置の調整を行う。
なお、ここでは撮像素子21aと撮像素子21bとの水平および垂直方向の相対位置を別々に調整する方法について説明したが、一度に調整しても良い。
この場合、表示モニタ50は、図14(a)に示すような基準映像を表示する。この基準映像は、図14(b)に示すように、基準映像内を4つの領域a〜領域dに等分し、一つの領域内に図12(a)に示した水平方向の位置調整用パターンと、図13(a)に示した垂直方向の位置調整用のパターンとを有するものとなっている。また、図14(a)に示した基準映像内における水平方向の位置調整用パターンは、撮像装置20Cで取得した後に、基準映像表示装置10で表示した場合に、上下で位相がδ(mm)(図12(a)参照)だけずれており、左右では位相が一致している。また、図14(a)に示した基準映像内における垂直方向の位置調整用パターンは、撮像装置20Cで取得した後に、基準映像表示装置10で表示した場合に、左右で位相がδ(mm)(図13(a)参照)だけずれている。なお、この基準映像と同等の基準画像を透過型あるいは反射型の印刷物として作成し、これを表示モニタ50に代えて配置しても良い。
撮像素子21a、撮像素子21bは、この基準映像をそれぞれ撮影し、撮影した基準映像の映像信号を基準映像表示装置10にそれぞれ出力する。
基準映像表示装置10は、撮像素子21aと撮像素子21bから基準映像の映像信号の入力をそれぞれ受け付け、撮像素子21aと撮像素子21bでそれぞれ撮影された基準映像から、基準映像内における異なる領域をそれぞれ切り出して、当該異なる領域の映像を合成して表示する。ここでは、基準映像が4つの領域に等分されており、図14(a)に示す基準映像内における水平方向の位置調整用パターンは、上下で位相がδ(mm)(図12(a)参照)だけずれており、左右では位相が一致している。また、図14(a)に示す基準映像内における垂直方向の位置調整用パターンは、左右で位相がδ(mm)(図13(a)参照)だけずれているので、基準映像表示装置10は、例えば撮像素子21aで撮影された基準映像から、領域aと領域dとをそれぞれ切り出し、撮像素子21bで撮影された基準映像から、領域bと領域cとをそれぞれ切り出してこれらを合成し、この合成映像を表示モニタ12に表示する。合成映像を表示モニタ12に表示することによって、レンズアレイ13側から見たときに、図15(a)に示すようなモアレ縞が観察される。
ビデオカメラ30は、基準映像表示装置10によって生じたモアレ縞を撮影する。撮影されたモアレ縞の映像信号は、調整装置40Bの波形情報検出手段42Bに出力される。
波形情報検出手段42Bは、ビデオカメラ30で撮影されたモアレ縞の映像信号から波形情報を複数検出する。波形情報検出手段42Bは、基準映像内の異なる領域のそれぞれに水平および垂直方向の測定ラインが通るように、図15(a)に示すように、モアレ縞の画像データに水平および垂直方向の測定ラインを2本ずつ設定し、当該測定ラインにおける画像データの波形情報をそれぞれ検出する。検出結果は、位置調整手段44Bに出力される。
位置調整手段44Bは、水平方向の2本の測定ラインにおける画像データの波形情報をそれぞれ比較するとともに、垂直方向の2本の測定ラインにおける画像データの波形情報をそれぞれ比較する。
そして、水平方向の2本の測定ラインにおける画像データの波形情報にずれがある場合、当該ずれをなくすように、撮像素子21aと撮像素子21bのいずれか一方を移動させる制御信号を生成し、いずれか一方の撮像素子移動機構22aまたは撮像素子移動機構22bに出力する。位置調整手段44Bは、例えば、撮像素子21aの位置を固定して、撮像素子21bを撮像素子移動機構22bによって移動させることによって、撮像素子21aと撮像素子21bとの水平方向の空間的な相対位置を調整する。
また、位置調整手段44Bは、垂直方向の2本の測定ラインにおける画像データの位相成分にずれがある場合、当該位相のずれをなくすように、撮像素子21aまたは撮像素子21bのいずれか一方を移動させる制御信号を生成し、いずれか一方の撮像素子移動機構22aまたは撮像素子移動機構22bに出力する。位置調整手段44Bは、例えば、一方の撮像素子(例えば撮像素子21a)を固定して、他方の撮像素子(例えば撮像素子21b)を撮像素子移動機構22bによって移動させることによって、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な垂直方向の相対位置を調整する。
このようにして、基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示される基準映像が、図15(b)に示すような水平および垂直方向で位相のずれがない基準映像となるように、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な水平および垂直位置の相対位置を調整することによって、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な水平方向の相対位置を、所定の距離δ^(mm)だけずらすことができるとともに、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な垂直方向の相対位置を所定の距離δ^(mm)だけずらすことができるので、撮像素子21aと撮像素子21bとの撮影画像を水平方向に所定の距離δ^(mm)だけずらすことができるとともに、垂直方向に所定の距離δ^(mm)だけずらすことができ、高精細な撮影画像を得ることができる。
これによれば、撮像素子21aと撮像素子21bとの水平および垂直方向の空間的な相対位置を一度に調整することができるので、調整に要する時間を短縮化することができる。
なお、第3実施形態では、撮像素子21を撮像素子21aと撮像素子21bとし、当該撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な相対位置を調整する場合を例にとって説明したが、撮像素子21を3つ以上とし、当該3つの撮像素子21の空間的な相対位置を調整することも可能である。
次に、第3実施形態に係る撮像装置の調整システム1Cによって、撮像装置の調整を行う方法について図16および適宜図9、10を参照して説明する。
図16に示すように、撮像装置の調整方法は、回転・あおり方向調整ステップS3と、複数の撮像素子21の空間的な相対位置の調整ステップS4と、を行うものである。
図9に示すように、回転・あおり方向調整ステップS3は、ステップS51からステップS56を行う。ステップS51からステップS56は、図9に示すステップS31からS36と制御対象が異なるのみであるので、ここでは説明を省略する。
次に、複数の撮像素子21の空間的な相対位置の調整ステップS4について説明する。図10に示すように、複数の撮像素子21の空間的な相対位置の調整ステップS2は、ステップS61からステップS66を行う。ステップS61からステップS66は、図10に示すステップS41からステップS46と制御対象が異なるのみであるので、適宜説明を省略する。また、ここでは、2つの撮像素子21a、撮像素子21bの空間的な相対位置を調整する方法について説明する。また、2つの撮像素子21a、撮像素子21bの垂直方向の空間的な相対位置の調整は、水平および垂直方向について調整されるが、これらは処理の流れが同じであるため、以下では、2つの撮像素子21a、撮像素子21bの水平方向の空間的な相対位置を調整する場合について説明する。
調整システム1Cは、撮像装置20Cの撮像素子21a、撮像素子21bにより基準映像を、それぞれ撮影する。ここでは、撮像装置20Cで取得した後に、基準映像表示装置10で表示した場合に、基準映像表示手段41Bのレンズアレイ13の水平方向のピッチPよりも小さいピッチPを有し、水平方向に一定周波数を有するパターンであって、基準映像内の異なる領域で位相がδ(mm)(図13(a)参照)だけずれているパターンを有する基準映像を撮影する(ステップS61)。
さらに、調整システム1Cは、基準映像表示装置10によって、ステップS61で2つの撮像素子21a、撮像素子21bによってそれぞれ撮影した基準映像の映像信号の入力を受け付け、それぞれの基準映像の映像信号から位相の異なる領域をそれぞれ切り出して合成し、この合成映像を表示モニタ12に表示することによりモアレ縞を生じさせる(ステップS62)。
そして、調整システム1Cは、ビデオカメラ30によって、ステップS62で生じさせたモアレ縞を撮影する(ステップS63)。そして、調整システム1Cは、調整装置40Bの波形情報検出手段42Bによって、ステップS63で撮影されたモアレ縞の画像データから波形情報を複数検出する(ステップS64)。そして、調整システム1Cは、調整装置40Bの位置調整手段44Bの一致判別手段44Baによって、ステップS65で検出された複数の波形情報を比較し、これらが一致するか否かを判定する(ステップS65)。そして、調整システムは、調整装置40Bの一致判別手段44Baによって、これらが一致すると判定した場合(ステップS65でYes)、処理を終了する。一方、調整システム1Cは、調整装置40Bの一致判別手段44Baによって、複数の波形情報が一致しないと判定した場合(ステップS65でNo)、調整装置40Bの移動機構制御手段44Bbによって、複数の波形情報が一致するように2つの撮像素子21a、撮像素子21bのいずれか一方を移動させる制御信号を生成し、いずれか一方の撮像素子移動機構22aまたは撮像素子移動機構22bに出力して、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な相対位置が所定の距離δ^(mm)分だけずれるように調整する(ステップS66)。そして、調整システム1Cは、複数の波形情報が一致するまで、ステップS63からステップS66までを繰り返す。
以上のようにして、撮像素子21aと撮像素子21bとの水平方向の空間的な相対位置を調整する。撮像素子21aと撮像素子21bの垂直方向の空間的な相対位置の調整は、基準映像を変更してステップS61からステップS66を行うことにより調整することができる。
第3実施形態によれば、2つの撮像素子21aと撮像素子21bでそれぞれ取得されるそれぞれの画像の空間的な相対位置を所定の距離分だけずらす処理を正確に行うことができる。また、2つの撮像素子21aと撮像素子21bでそれぞれ取得されるそれぞれの画像の空間的な相対位置を正確に所定の距離分だけずらすことができる。
(第4実施形態)
次に、図17を参照して第4実施形態に係る撮像装置の調整システム1Dについて説明する。
第4実施形態に係る撮像装置の調整システム1Dは、被写体の立体映像を取得することが可能な撮像装置における複数の撮像素子21および対物レンズ23の回転・あおり方向の位置および距離の調整、および、複数の撮像素子21の空間的な水平および垂直方向の相対位置の調整を行うものである。
以下の説明で、前記した実施形態で説明した撮像装置の調整システム1Cと共通する構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
調整システム1Dは、図17に示すように、基準映像表示装置10と、撮像装置20Dと、ビデオカメラ30と、ビデオカメラ30で撮影されたモアレ縞の画像データに基づいて撮像素子21および対物レンズ23の回転・あおり方向の位置および距離の調整、および、複数の撮像素子21の空間的な相対位置の調整を行う調整装置40Dと、を備えて構成される。なお、基準映像表示装置10は、第1実施形態に係る基準映像表示装置の調整システムによって予め調整されたものである。
撮像装置20Dは、被写体を立体情報とするレンズアレイ26と、撮像素子21と、撮像素子移動機構22と、対物レンズ23と、対物レンズ移動機構24と、分光手段25とを備えている。撮像装置20Dにおいて、レンズアレイ26以外の構成は、第2実施形態に係る撮像装置20Bと同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
レンズアレイ26は、被写体を立体映像として取得するものである。レンズアレイ26の具体的な構成は、第1実施形態に係る基準映像表示装置10におけるレンズアレイ13と同様であるので、ここでは説明を省略する。なお、レンズアレイ26に代えて空間フィルタ群としても良い点も、第1実施形態と同様である。
レンズアレイ26は、ここでは発光手段60により照射光として照射された拡散照射光を受光する。レンズアレイ13によって照射光を受光すると、レンズアレイ26の前面から見たときに、図18(a)に示すような映像が観察される。この映像は、対物レンズ23を透過して撮像素子21によって基準映像として撮影される。
ここで、撮像素子21によって基準映像を撮影すると、図18(a)に示すような映像が得られるため、この映像を基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示すると図18(b)に示すようなモアレ縞が生じる。このようにして生じたモアレ縞は、ビデオカメラ30によって撮影され、調整装置40Dに出力される。
次に、第4実施形態に係る撮像装置の調整システム1Dによって、撮像装置20Dの撮像素子21および対物レンズ23の配置の調整を行う方法について図5、図9および図10を参照して説明する。図5に示すように、撮像装置20Dの調整方法は、回転・あおり方向調整ステップS1と、撮影倍率の調整ステップS2と、を行うものである。
図9に示すように、回転・あおり方向調整ステップS1は、ステップS71からステップS76を行う。なお、第4実施形態の回転・あおり方向調整ステップS1は、第2実施形態または第3実施形態の回転・あおり方向調整ステップS1と制御対象が異なるのみであるので、ここでは説明を省略する。なお、図9に示すステップS51では、表示モニタ50に表示された基準映像を撮像装置20Cの撮像素子21によって撮影したが、ステップS71では、レンズアレイ26に照射光を照射して得られた基準映像を撮像装置20Dの撮像素子21によって撮影し、表示する。そして、ステップS73では、ビデオカメラ30によってモアレ縞を撮影し、ステップS74では、モアレ縞の画像データから波形情報を検出する。このとき、波形情報検出手段42Bは、例えば、モアレ縞の画像データに対して二次元フーリエ変換処理を施すことにより、モアレ縞の画像データ全体の波形情報を検出する。また例えば、図19に示すように、モアレ縞の画像データに、水平方向の測定ラインを任意に複数(図19では2本)設定し、この測定ラインにおける画像データに対して一次元フーリエ変換処理を施すことにより、測定ラインにおける画像データの波形情報を検出する。なお、水平方向の測定ラインは、図19に示すように、画面中央からそれぞれ距離aだけ離れた位置に設定されている。
また、図9に示すステップS55とステップS56では、調整装置40Dは、回転・あおり方向調整手段43Dによって、表示モニタ12とレンズアレイ13との回転・あおり方向の相対位置を調整したが、ステップS75とステップS76では、調整装置40Dは、レンズアレイ26と撮像素子21および対物レンズ23との回転・あおり方向の相対位置を調整する。
次に、撮像素子21および対物レンズ23によりレンズアレイ26を撮影する場合の撮影倍率の調整ステップS2について説明する。
図10に示すように、調整システム1Dは、発光手段60により撮像装置20Dのレンズアレイ26に照射光を入射させ、対物レンズ23で結像した映像を撮像素子21で基準映像として撮影する(ステップS81)。ここでは、図18(a)に示すような基準映像が撮影される。また、調整システム1Dは、ステップS81で撮像素子21によって撮影された基準映像を基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示することによって、図18(b)に示すようなモアレ縞を生じさせる(ステップS82)。さらに、調整システム1Dは、ステップS82で観察されるモアレ縞をビデオカメラ30で撮影する(ステップS83)。そして、調整システム1Dは、調整装置40Dの波形情報検出手段42Dによって、ステップS83で撮影されたモアレ縞の画像データから波形情報を複数検出する(ステップS84)。
ここで、波形情報検出手段42Dは、モアレ縞の画像データに対して二次元フーリエ変換処理を施し、画像データ全体の波形情報を検出するか、あるいは、モアレ縞の画像データに複数の水平方向の測定ラインを設定し、当該測定ラインの画像データに対して一次元フーリエ変換処理を施すことによって、各測定ラインにおけるモアレ縞の画像データの波形情報を検出する。ただし、波形情報検出手段42Dは、フーリエ変換処理を施す前に、基準映像表示装置10のレンズアレイ13の構造による周波数成分が検出されないように、ビデオカメラ30で撮影したモアレ縞の画像データに低域通過処理を施しておく。
次に、調整システム1Dは、調整装置40Dの位置調整手段44Dによって、ステップS84で検出された波形情報に基づいて、回転・あおり方向調整手段43Dによって位置調整された撮像素子21および対物レンズ23の撮影方向に対する位置を調整することによって、撮像素子21および対物レンズ23によりレンズアレイ26を撮影する場合の撮影倍率を調整する。
ここで、撮像素子21で撮影された基準映像を撮影するときの撮影倍率によって、撮影した基準映像を基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示したときに生じるモアレ縞の空間周波数αが異なることとなる。このため、位置調整手段44Dによって、レンズアレイ26と、撮像素子21および対物レンズ23との距離を調整することによって、基準映像表示装置10に基準映像が表示されたときに生じるモアレ縞が、図20(b)に示すようなモアレ縞となるように、撮像素子21および対物レンズ23で基準映像を撮影するときの撮影倍率を調整する。なお、図20(b)では、基準映像表示装置10のレンズアレイ13が、水平8個、垂直6個のレンズにより構成されているものを示したが、これに限られるものではなく、レンズアレイ13を構成するレンズの個数は適宜変更しても良い。
ここで、基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示された基準映像と、レンズアレイ13との位置関係を、図21を参照して説明する。図21に示すように、基準映像表示装置10の表示モニタ12には、撮像素子21によって撮影された基準映像が表示されている。また、ビデオカメラ30と、基準映像表示装置10のレンズアレイ13を構成する各レンズの中心を通る直線Nが、表示モニタ12に表示された基準映像の被写体である撮像装置20Dのレンズアレイ26を構成する各レンズに相当する映像信号の中心点Qを通過している。したがって、各レンズの映像信号からは、中心点Qの映像信号の輝度に相当する明るさの平行光線が射出し、モアレ縞は、画面全体にわたって均一な明るさの信号となる。
これを前提として、調整システム1Dは、調整装置40Dの位置調整手段44Dによって、回転・あおり方向調整手段43Dの回転・あおり成分検出手段43Daから制御終了を示す信号の入力を受け付けると、波形情報検出手段42Bから、ビデオカメラ30で撮影されたモアレ縞の画像データの波形情報を取得する。波形情報検出手段42Dで検出された波形情報が、ビデオカメラ30で撮影されたモアレ縞の画像データに対して二次元フーリエ変換処理を施したものである場合、レンズアレイ26と、撮像素子21および対物レンズ23との距離が所定の距離ではないとき、つまり撮像素子21および対物レンズ23の撮影倍率が所定の撮影倍率ではないときは、波形情報検出手段42Dによって検出された波形情報に、水平あるいは垂直方向の周波数成分が検出される。
これを判別するため、調整システム1Dは、一致判別手段44Daによって、ステップS84で検出された波形情報が直流成分のみを含むか否かを判定する(ステップS85)。
調整システム1Dは、一致判別手段44Daによって、ステップS84で検出された波形情報が直流成分のみである場合(ステップS85でYes)、処理を終了する。一方、調整システム1Dは、一致判別手段44Daによって、ステップS84で検出された波形情報が直流成分以外の成分を含む場合(ステップS85でNo)、当該直流成分以外の成分をなくすように、つまり、水平あるいは垂直方向の周波数成分が単一の周波数成分のみとなるように、撮像素子21および対物レンズ23を移動させる制御信号を生成し、撮像素子移動機構22および対物レンズ移動機構24に出力することによって、撮像素子21および対物レンズ23によってレンズアレイ26を撮影するときの撮影倍率を変更する(ステップS86)。そして、波形情報検出手段42Dによって検出される波形情報が直流成分のみとなるように、ステップS83からステップS86までを繰り返す。
なお、撮像装置20Dのレンズアレイ26に照射光として拡散照射光を入射し、この拡散照射光が入射されたレンズアレイ26を撮像素子21および対物レンズ23によって撮影したものを基準映像として用いる場合は、図21の直径Wで表される円領域の内部において、ステップS83からステップS86までを行う。ここで、直径Wは、次に示す式(8)により表される。なお、次に示す式(8)において、gおよびLは図5で説明したとおりである。
式(8)において、dは、撮影されたレンズアレイ26の映像信号において、レンズアレイ26を構成する一つのレンズに対応する映像信号の領域を表す。
以上のようにして、撮像素子21および対物レンズ23によってレンズアレイ26を撮影するときの撮影倍率が所定の値となるように調整する。
なお、以上説明した第4実施形態に調整システム1Dにおいても、図示しない波形モニタを用いて、作業者が目視により、回転成分またはあおり成分、または、直流成分以外の周波数成分があるか否かを判断しても良い。
第4実施形態によれば、2つの撮像素子21aと撮像素子21bおよび対物レンズ23のそれぞれの回転・あおり方向における位置および撮影方向に対する位置の調整を正確に行うことができる。このため、高精細な立体情報を取得することができる。
(第5実施形態)
次に、図22を参照して本発明の第5実施形態に係る調整システム1Eについて説明する。
第5実施形態に係る調整システム1Eは、第4実施形態で撮影倍率をそれぞれ調整した撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な相対位置を調整するものである。
また、第3実施形態に係る調整システム1Cでは、撮像素子21aと撮像素子21bとの間で空間的な相対位置を調整するために、表示モニタ50に、撮像装置20Cで取得した後に、基準映像表示装置10に表示したときに、レンズアレイ13の水平方向のピッチp(図2(a)参照)よりも小さいピッチp(図11(a)参照)でなり、水平方向に一定周波数を有するパターンであって基準映像内の異なる領域で位相がずれているパターンを有する基準映像を表示し、これを撮像素子21によって撮影したが、第5実施形態では、当該パターンを有する基準映像(第2の基準画像)を、レンズアレイ26を通して撮像素子21によって撮影する点で異なる。
第5実施形態に係る調整システム1Eは、図22に示すように、撮像装置20Dと、基準映像表示装置10と、ビデオカメラ30と、調整装置40Bと、を備えて構成される。第5実施形態に係る調整システム1Eの構成要素の具体的な構成は、第4実施形態に係る調整システム1Dの構成要素の具体的な構成と同様であるので、ここでは説明を省略する。第5実施形態において、撮像装置20Dが有する撮像素子21a、撮像素子21bは、第4実施形態の調整システム1Dによって、撮影倍率が予め調整されており、90度の回転と平行移動によって同一平面内に配置することができる状態となっている。
次に、第5実施形態に係る調整システム1Eによって、撮像素子21aと撮像素子21bとの間で、空間的な相対位置を調整する方法について図9、図10および図16を参照して説明する。図16に示すように、撮像装置20Dの調整方法は、個々の撮像素子21a、撮像素子21bの位置調整ステップS3と、複数の撮像素子の空間的な相対位置の調整ステップS4と、を行うものである。
図9に示すように、個々の撮像素子21a、撮像素子21bの位置調整ステップS3は、ステップS91からステップS96を行う。このステップS91からステップS96は、図9に示すステップS31からステップS36と制御対象が異なるのみであるためここでは説明を省略する。
次に、複数の撮像素子21a、撮像素子21bの空間的な相対位置の調整ステップS4について説明する。
図10に示すように、複数の撮像素子21a、撮像素子21bの空間的な相対位置の調整ステップS4は、ステップS101からステップS106を行う。このステップS101からステップS106は、図10に示すステップS41からステップS46と制御対象が異なるのみであるため、ここでは適宜説明を省略する。
調整システム1Eは、調整装置40Bの基準映像表示手段41Bによって、撮像装置20Dで取得した後に、基準映像表示装置10で表示した場合に、基準映像表示装置10のレンズアレイ13の水平方向のピッチP(図2()参照)よりも小さいピッチP(図1(a)参照)を有し、水平方向に一定周波数を有するパターンであって、基準映像内の異なる領域で位相がずれているパターンを有する基準映像を、レンズアレイ26の物側主平面(前面側)上に表示する。調整システム1Eは、撮像装置20Dの対物レンズ23の撮影倍率を第4実施形態で調整した撮影倍率に維持しながら、レンズアレイ26を透過した光を、レンズアレイ26の像側主平面(背面側)上に合焦させて撮像素子21によって撮影する(ステップS10)。また、このとき、基準映像をレンズアレイ26の物側主平面(前面側)から焦点距離の2倍の位置の平面に配置しても良い。この基準映像を基準映像表示装置10の表示モニタ12に表示することによってモアレ縞を生じさせる(ステップS102)。このようにして生じるモアレ縞を利用して、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な相対位置を調整する。なお、ステップS103からステップS106は、第3実施形態のステップS43からステップS46と同様であるので、ここでは説明を省略する。このようにして、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な相対位置の調整を行う。
第5実施形態によれば、2つの撮像素子21aと撮像素子21bでそれぞれ取得されるそれぞれの立体情報の空間的な相対位置を所定の距離分だけずらす処理を正確に行うことができる。また、2つの撮像素子21aと撮像素子21bでそれぞれ取得されるそれぞれの立体情報の空間的な相対位置を正確に所定の距離分だけずらすことができる。
(第6実施形態)
次に、図22を参照して第6実施形態に係る調整システム1Fについて説明する。
第6実施形態に係る調整システム1Fは、図22に示すように、第5実施形態に係る調整システム1Eにおいて、基準映像およびモアレ縞の表示の仕方を変更するものである。第6実施形態に係る調整システム1Fでは、調整装置40Bの基準映像表示手段41Bによって、被写体として、一定周波数を有するパターンを有する基準映像を任意の位置に配置することを特徴とする。なおここでは、図22に示すように、基準映像を表示モニタ50によって表示しているが、これに限られるものではなく、例えばこの基準映像と同等の基準画像を透過型あるいは反射型の印刷物として作成し、これを表示モニタ50に代えて配置しても良い。
第6実施形態に係る調整システム1Fは、図22に示すように、撮像装置20Dと、基準映像表示装置10と、ビデオカメラ30と、調整装置40Bと、を備えて構成される。第6実施形態に係る調整システム1Fの構成要素の具体的な構成は、第5実施形態に係る調整システム1Eと同様であるので、ここでは説明を省略する。
なお、第6実施形態に係る調整システム1Fにおいて、撮像装置20Dのレンズアレイ26と、対物レンズ23と、分光手段25と、複数の撮像素子21a、撮像素子21bの位置関係も第5実施形態で説明したのと同様である。また、対物レンズ23の撮影倍率は、第4実施形態で調整したとおりである。
撮像装置20Dは、調整装置40Bの基準映像表示手段41Bによって任意の位置に配置され、レンズアレイ26の物側主平面に生成される光学像を、対物レンズ23がレンズアレイ26の像側主平面に合焦した状態で、複数の撮像素子21a、撮像素子21bによって撮影する。なお、図23では、対物レンズ23を1枚の凸レンズとして示しているが、複数凸レンズまたは凹レンズ、または、回析光学素子で構成しても良い。
ここで、撮像素子21a、撮像素子21bにより基準映像を撮影する様子について図29を参照して説明する。
第6実施形態において、撮像素子21a、撮像素子21bにより取得される映像信号は、IP方式として知られる立体映像技術における要素画像群に相当する。なお、IP方式については、公知の文献である、“大越孝敬著、「三次元画像工学」、朝倉書店、1991年”に詳細に説明されている。この要素画像は、被写体の奥行きが反転した状態の画像である。
図23(a)に示すように、撮像素子21a、撮像素子21bと共役の関係にある平面は、レンズアレイ26から、このレンズアレイ26を構成する各レンズの焦点距離gだけ離れた平面と一致している。基準映像表示手段41Bは、基準映像を、レンズアレイ26から距離zだけ離れた位置に表示している。このような状態で撮像素子21a、撮像素子21bで基準映像を撮影し、撮影した基準映像を、基準映像表示装置10の表示モニタ12によって表示すると、図23(b)に示すように、モアレ縞が空中像として生成される。ここで、モアレ縞と基準映像表示装置10との位置関係について説明する。要素画像群が、基準映像表示装置10のレンズアレイ13から距離gだけ離れた位置に表示されているとき、モアレ縞は、レンズアレイ13から距離zだけ離れた位置に生成される。このときのzとzとの関係は、公知の文献である“J.Arai et al., Opt. Soc. Am. A, vol.21, no.6, pp.951-958, 2004”に記載されているように、次に示す式(9)によって表される。
ただし、次の式(10)から式(12)を満たすものとする。
前記した式(10)において、pLPおよびpLdは、撮像装置20D、レンズアレイ26のピッチを示し、式(12)において、uは、撮像素子21a、撮像素子21b上での要素画像の大きさを示し、uは、表示された要素画像の大きさをそれぞれ表している。なお、式(12)の右辺の負号は、要素画像を点対称に反転し、奥行きを正しくする処理を表している。
2枚の撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な水平方向の相対位置を任意の距離だけ変位させる場合、図24(a)に示すようなモアレ縞を生じさせるパターンを有する基準映像を用いる。ここでの基準映像は、撮像装置20Dで取得した後に、基準映像表示装置10で表示した場合に、基準映像表示装置10のレンズアレイ13の水平方向のピッチp(図2(a)参照)よりも小さいピッチでなり、水平方向に一定周波数を有するパターンであって、基準映像内の異なる領域で位相がずれているパターンの映像である。ここでは、図24(a)で得られるモアレ縞に示すように、基準映像内の画面上半分と画面下半分とでパターンの位相がδ(mm)だけ異なっている。図24(b)に示すように、このパターンの位相のずれδ(mm)が、撮像素子21a上では、ずれδ02(mm)となって表れる。このときのδとδ02との関係は、次の式(13)から式(15)によって表される。
なお、図24(b)では、基準映像のパターンから撮像素子21aに至るまでの光路のみ示したが、撮像素子21bに至るまでの光路も同様である。したがって、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な水平方向の相対位置をδ02(mm)だけずらすためには、基準映像の位相のずれを、式(13)で表されるδに設定すれば良い。
基準映像表示装置10は、撮像素子21aと撮像素子21bでそれぞれ撮影された基準映像を取得し、例えば撮像素子21aで撮影された基準映像を表示モニタ12の画面上半分に表示し、撮像素子21bで撮影された基準映像を表示モニタ12の画面下半分に表示する。
このとき、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な水平方向の相対位置が所定の距離δだけずれていない場合には、表示モニタ12に表示された合成映像をレンズアレイ13側からビデオカメラ30で撮影したときに、図25(a)に示すような位相のずれたモアレ縞が撮影される。一方、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な水平方向の相対位置が所定の距離だけずれている場合には、表示モニタ12に表示された合成映像をレンズアレイ13側からビデオカメラ30で撮影したときに、図25(b)に示すような画面全体で位相のずれのないモアレ縞が撮影される。
調整装置40Bは、ビデオカメラ30で撮影されたモアレ縞の画像データから波形情報を検出し、この波形情報に基づいて、撮像素子21aと撮像素子21bの空間的な水平方向の相対位置を調整する。また、同様にして撮像素子21aと撮像素子21bの空間的な垂直方向の相対位置を調整する。なお、調整装置40Bの具体的な構成は、第3実施形態で説明したとおりであるので、ここでは説明を省略する。
なお、第6実施形態に係る調整システム1Fによって、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な相対位置を調整する方法は、前記した第5実施形態で説明した撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な相対位置を調整する方法と、制御対象が異なるのみで手順は同様であるので、ここでは説明を省略する。
第6実施形態によれば、撮像素子21aと撮像素子21bとによって撮影された各画像が処理の距離ずれた状態となるときに対応した、撮像素子21aと撮像素子21bとの空間的な相対位置が実現する配置を実現する画像情報における微小なずれを、より拡大することができるので、撮像素子移動機構22(22a、22b)の制御が容易でかつ、精度の高い制御が可能となる。
(第7実施形態)
次に、図26を参照して、本発明の第7実施形態に係る表示装置の調整システム1Gについて説明する。
表示装置の調整システム1Gは、図26に示すように、2つの表示素子71a、表示素子71bと、2つの表示素子71a、表示素子71bを移動させる表示素子移動機構72a、表示素子移動機構72bと、2つの表示素子71a、表示素子71bから入力された映像信号を投射する投射レンズ74と、投射レンズ移動機構75と、レンズアレイ76と、スクリーン77と、を有する表示装置70と、ビデオカメラ30と、調整装置40Gと、を有して構成される。
表示装置70は、撮像装置20C、20Dで撮影された撮像映像を表示可能なものであり、2つの表示素子71a、表示素子71bと、表示素子移動機構72と、表示素子71から入力された映像信号を集光する集光手段73と、投射レンズ74と、投射レンズ移動機構75と、レンズアレイ76と、スクリーン77とを有して構成される。
表示素子71は、図27に示すように、外部から入力された映像信号を表示するものであり、ここでは、表示素子71aおよび表示素子71bである。表示素子71は、解像度の比較的高い動画での画像の表示に充分である高精細な画素数で構成されている。以下、区別しない場合には、表示素子71と表記する。
表示素子71は、後記する調整装置40Gの基準映像表示手段41Gから入力された基準映像を表示するが、表示素子71aと表示素子71bとで、異なる基準映像を表示する。表示素子71aは、図28(a)に示すように、スクリーン77に投射したときにスクリーン77の画面上半分に相当する領域に、レンズアレイ76の水平方向のピッチよりも小さいピッチpでなり、水平方向に一定周波数を有するパターンを有し、画面下半分に相当する領域には映像信号がない基準映像を表示する。一方、表示素子71bは、図28(b)に示すように、スクリーン77に投射したときにスクリーン77の画面下半分に相当する領域に、レンズアレイ76のピッチよりも小さいピッチpでなり、水平方向に一定周波数を有するパターンを有し、画面上半分に相当する領域には映像信号がない基準映像を表示する。このとき、表示素子71aと表示素子71bからそれぞれ投射される基準映像内のパターンは、周波数は同一であるが、位相がδずれている。
表示素子71aと表示素子71bから、投射レンズ74を通してスクリーン77にそれぞれの基準映像を投射すると、図28(c)に示すような画面上半分と画面下半分とで位相がδだけずれた基準映像が表示される。
表示素子移動機構72は、表示素子71を移動させるものであり、例えば圧電素子やステッピングモータなどを用いた電機制御的なステージから構成される。表示素子移動機構72aは、表示素子71aを移動させるものであり、表示素子移動機構72bは、表示素子71bを移動させるものである。以下、区別しない場合には、表示素子移動機構72と表記する。なお、本実施形態では、表示素子移動機構72を全ての表示素子71にそれぞれ配置するものとしているが、これに限定されるものではなく、一つの表示素子移動機構72によって全ての表示素子71を移動させても良い。
集光手段73は、複数の表示素子71a、表示素子71bによって表示された基準映像の映像信号を受光し、当該映像信号を一方向に集光して投射レンズ74に入光させるものであり、2つの表示素子71a、表示素子71bと投射レンズ74との間に設けられている。
投射レンズ74は、表示素子71に表示された撮像映像を結像してスクリーン77に出力するものであり、スクリーン77と表示素子71との間に設けられている。
投射レンズ移動機構75は、投射レンズ74を移動させるものであり、例えば圧電素子やステッピングモータなどを用いた電機制御的なステージから構成される。
レンズアレイ76は、複数のレンズを平面状に配列して構成されており、スクリーン77の前面に配置されている。なお、レンズアレイ76の具体的な構成は、第1実施形態で説明した基準映像表示装置10のレンズアレイ13と同様であるので、詳しい説明を省略する。
前記したように、表示素子71aと表示素子71bの基準映像内のパターンは、スクリーン77に表示したときに、レンズアレイ76の水平方向のピッチよりも小さいピッチpでなり、また、それぞれの基準映像内のパターンは、スクリーン77に表示したときに、周波数は同一であるが、位相がδずれているので、表示素子71aと表示素子71bからスクリーン77にそれぞれ投射された図28(c)に示すような画面上半分と画面下半分とで位相がδだけずれた基準映像を、レンズアレイ76側から見たときに、図25(a)に示すような画面上半分と画面下半分とで位相が異なるモアレ縞が観察されることとなる。
ビデオカメラ30は、このモアレ縞を撮影し、調整装置40Gに出力する。
調整装置40Gは、モアレ縞の画像データの波形情報に基づいて、2つの表示素子71a、表示素子71bおよび投射レンズ74と、レンズアレイ76との回転・あおり方向の位置および表示方向に対する位置を調整するとともに、表示素子71aと表示素子71bとの空間的な相対位置の調整を行うものであり、基準映像表示手段41Gと、波形情報検出手段42Gと、回転・あおり方向調整手段43Gと、位置調整手段44Gと、を備えている。調整装置40Gは、第1実施形態で説明した調整装置40と制御対象が異なるのみで各構成要素の具体的な構成については同様であるので、ここでは説明を省略する。
次に、第7実施形態に係る表示装置の調整システム1Gによって、表示装置70を調整する方法について図29、図6および図10を参照して説明する。
図29に示すように、表示装置の調整方法は、個々の表示素子71a、表示素子71bの位置調整ステップS5と、表示素子71aと表示素子71bとの空間的な相対位置の調整ステップS6と、を行うものである。
図6に示すように、個々の表示素子71a、表示素子71bの位置調整ステップS5は、ステップS111からステップS116を行う。このステップS111からステップS116は、第1実施形態のステップS11からステップS16と同様であるためここでは説明を省略する。
また、表示素子71aと表示素子71bとの空間的な相対位置の調整ステップS6は、図10に示すように、ステップS121からステップS126を行う。ステップS121からステップS126は、第3実施形態のステップS41からステップS46と同様であるためここでは説明を省略する。
なお、第7実施形態では、表示素子71を表示素子71aと表示素子71bとし、この表示素子71aと表示素子71bとの空間的な相対位置の調整を行う場合について説明したが、表示素子71を3枚以上としてもよい。
第7実施形態によれば、表示素子71aと表示素子71bとの空間的な相対位置を所定の距離の分だけ正確にずらすことができるので、2つの表示素子71a、表示素子71bによって表示される各画像を正確に半画素ずれた状態とすることができる。このため高精細な映像を表示することができる。また、撮像装置20C、20Dで撮影された撮像映像の画質を保ったまま表示することができる。
(第8実施形態)
次に、図30を参照して、本発明の第8実施形態に係る表示装置の調整システムについて説明する。
第8実施形態に係る表示装置の調整システム1Hは、図30に示すように、表示素子71を1枚とし、この表示素子71に一定の時間周期毎に異なる基準映像を表示するとともに、表示素子71から投射される光路を時間周期毎に変位させて、表示素子71を複数設けた場合と同等の機能を実現した表示装置70Hを調整するものである。
調整システム1Hは、図30に示すように、表示素子71と、表示素子移動機構72と、投射レンズ74と、投射レンズ移動機構75と、レンズアレイ76と、スクリーン77とを有する表示装置70Hと、ビデオカメラ30と、調整装置40Hとを備えている。なお、前記した第7実施形態に係る表示装置70と共通する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
調整装置40Hは、基準映像表示手段41Hと、波形情報検出手段42Hと、回転・あおり方向調整手段43Hと、位置調整手段44Hと、光路変位手段45と、切替手段46と、を備えている。
基準映像表示手段41Hは、表示素子71に表示させる基準映像を生成するものである。基準映像表示手段41Hは、時間周期に応じて表示素子71に表示させる基準映像を生成する。例えば時間周期1と時間周期2がある場合、基準映像表示手段41Hは、時間周期1で表示素子71に表示する基準映像として、例えば図32(a)に示す基準映像を生成する。一方、基準映像表示手段41Hは、時間周期2で表示素子71に表示する基準映像として、例えば図32(b)に示す基準映像を生成する。それぞれの基準映像内のパターンは、周波数は同一であるが、位相がδずれている。なお、調整装置40Hの波形情報検出手段42Hと、回転・あおり方向調整手段43Hと、位置調整手段44Hは、調整装置40の波形情報検出手段42と、回転・あおり方向調整手段43と、位置調整手段44と制御対象が異なるのみであるので、ここでは説明を省略する。
光路変位手段45は、図31に示すように、表示素子71から投射された光路を変位させるものであり、例えば圧電素子やステッピングモータなどを用いた電機制御的なステージから構成される。光路変位手段は、調整装置40Hから入力される制御信号に基づいて、表示素子71から投射された光路を変位させるように表示素子71を移動させる。
切替手段46は、一定の時間周期毎に、表示素子71に表示させる基準映像を切り替え、表示素子71から投射される光路を変位させるものである。切替手段46は、予め定めた時間周期毎に、基準映像表示手段41Hと光路変位手段45とに制御信号をそれぞれ出力し、基準映像表示手段41Hと光路変位手段45とを同期させる。
時間周期1と時間周期2を短い周期に設定すると、スクリーン77に表示される映像が高速で切り替えられることとなる。このため、図32(c)に示すように、時間周期1で、基準映像表示手段41Hによって表示素子71に出力され、表示素子71から投射された基準映像と、時間周期2で、基準映像表示手段41Hによって表示素子71に出力され、表示素子71から投射された基準映像とが、スクリーン77の画面上半分と画面下半分とに同時に表示されたように見えることとなり、画面上半分と画面下半分とで位相がδだけずれた基準映像が観察される。したがって、スクリーン77に表示された映像をレンズアレイ76側から見たときに、図25(a)に示すような画面上半分と画面下半分とで位相が異なるモアレ縞が観察されることとなる。このモアレ縞は、ビデオカメラ30によって撮影され、調整装置40Hに出力される。調整装置40Hは、モアレ縞の画像データから波形情報を検出し、この波形情報に基づいて、時間周期1と時間周期2においてスクリーン77に投射される基準映像内のパターンの位相のずれをなくすように制御することによって、時間周期1と時間周期2における表示素子71の空間的な相対位置を調整することができる。
次に、第8実施形態に係る表示装置の調整システム1Hによって、表示装置70を調整する方法について図29、図6および図11を参照して説明する。
図29に示すように、表示装置の調整システム1Hは、表示素子71の位置調整ステップS5と、表示素子71との空間的な相対位置の調整ステップS6と、を行うものである。
表示素子71の位置調整ステップS5は、図6に示すように、ステップS131からステップS136を行う。このステップS131からステップS136は、第1実施形態のステップS11からステップS16と同様であるためここでは説明を省略する。
また、図11に示すように、時間周期1の表示素子71と、時間周期2の表示素子71との空間的な相対位置の調整ステップS6は、ステップS141からステップS146を行う。このステップS141からステップS141は、第3実施形態のステップS41からステップS46と制御対象が異なるのみであるためここでは説明を省略する。
なお、ここでは光路変位手段45によって表示素子71から投射される光路を変位させたが、表示素子移動機構72によって表示素子71を移動させることによって、表示素子71から投射される光路を変位させてもよい。
第8実施形態によれば、1枚の表示素子71の光路の調整を正確に行うことができるので、表示素子71を複数設けた場合と同等の高精細な映像を表示することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではない。
例えば、前記した各実施形態では、基準映像の周波数をレンズアレイの水平方向あるいは垂直方向のピッチpよりも小さいピッチとすることとしたが、これに限られるものではなく、レンズアレイの水平方向あるいは垂直方向のピッチpよりも大きいピッチとしてもよい。また例えば、前記した各実施形態では、レンズアレイにおける水平方向と垂直方向のピッチが共に“p”の場合について記載したが、これに限られるものではなく、水平方向と垂直方向のピッチを異ならせてもよい。
1A〜1H 調整システム
10 基準映像表示装置
12 表示モニタ
13 レンズアレイ
13a レンズ
14 レンズアレイ移動機構
20〜20D 撮像装置
21 撮像素子
21a、21b 撮像素子
22 撮像素子移動機構
22a、22b 撮像素子移動機構
23 対物レンズ
24 対物レンズ移動機構
25 分光手段
26 レンズアレイ
30 ビデオカメラ
40、40B、40G、40H 調整装置
41 基準映像表示手段
42 波形情報検出手段
43 回転・あおり方向調整手段
44 位置調整手段
45 光路変位手段
46 切替手段
50 表示モニタ
60 発光手段
70、70H 表示装置
71 表示素子
71a、71b 表示素子
72 表示素子移動機構
72a、72b 表示素子移動機構

Claims (10)

  1. 映像信号を表示する表示モニタと前記表示モニタの前面側に配置されるレンズアレイまたは空間フィルタ群とこのレンズアレイまたはこの空間フィルタ群を移動させるレンズアレイまたは空間フィルタ群の移動機構とを有し、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準映像を可視像として前記表示モニタに表示してモアレ縞を生じさせる基準映像表示装置と、当該基準映像表示装置で生じた前記モアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の配置を調整する基準映像表示装置の調整装置と、を備えた映像調整システムにおける基準映像表示装置の調整装置であって、
    前記ビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の回転およびあおり方向の位置を、前記表示モニタの回転およびあおり方向の位置に合わせるように前記レンズアレイまたは空間フィルタ群の移動機構により調整する回転・あおり方向調整手段と、
    前記回転・あおり方向調整手段によって回転およびあおり方向の位置が調整された前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群と前記表示モニタとの距離が所定の距離となるように前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の位置を前記レンズアレイまたは空間フィルタ群の移動機構により調整する位置調整手段と、
    を備えることを特徴とする基準映像表示装置の調整装置。
  2. 請求項1に記載の基準映像表示装置の調整装置によって調整された基準映像表示装置と、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成された水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準画像を撮影する撮像素子と当該撮像素子の位置調整を行う撮像素子移動機構と前記撮像素子の被写体側に配置される対物レンズと前記対物レンズの位置調整を行う対物レンズ移動機構とを有する撮像装置と、前記基準映像表示装置に前記撮像素子により撮影された基準画像を表示することで生じたモアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記被写体に対する前記撮像素子および前記対物レンズの配置を調整する撮像装置の調整装置と、を備えた映像調整システムにおける撮像装置の調整装置であって、
    前記ビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて、前記撮像素子と前記対物レンズの回転およびあおり方向の位置を、前記被写体の回転およびあおり方向の位置に合わせるように前記撮像素子移動機構と前記対物レンズ移動機構により調整する回転・あおり方向調整手段と、
    前記回転・あおり方向調整手段によって回転およびあおり方向の位置が調整された前記撮像素子と前記対物レンズの撮影方向に対するそれぞれの位置を、前記被写体からの距離が所定の距離となるように前記撮像素子移動機構と前記対物レンズ移動機構によりそれぞれ調整する位置調整手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置の調整装置。
  3. 前記撮像装置は、前記基準画像を異なる方向に分光する分光手段と、当該分光手段により分光される映像ごとに前記撮像素子および前記撮像素子移動機構をさらに備え、
    前記基準画像は、当該基準画像内における異なる領域において位相が異なるパターンを有し、
    れぞれの前記撮像素子で撮影された前記基準画像の映像から前記基準画像内における異なる領域に対応する異なる領域がそれぞれ切り出され、当該異なる領域の映像が合成されて前記基準映像表示装置によって表示されることで生じたモアレ縞をビデオカメラで撮影した結果である前記モアレ縞の映像に基づいて、前記位置調整手段が、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記撮像素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記撮像素子移動機構により調整することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置の調整装置。
  4. 請求項1に記載の基準映像表示装置の調整装置によって調整された基準映像表示装置と、発光手段により照射光として照射された平行光線または拡散照射光を受光するレンズアレイまたは空間フィルタ群と、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群を透過した前記照射光を撮影する撮像素子と当該撮像素子の位置調整を行う撮像素子移動機構と前記撮像素子と前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群との間に配置される対物レンズと当該対物レンズの位置調整を行う対物レンズ移動機構とを有し、前記照射光を基準画像として撮影する撮像装置と、前記撮像装置で撮影された前記基準画像を前記基準映像表示装置で表示することで生じたモアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記撮像素子および前記対物レンズの配置を調整する撮像装置の調整装置と、を備えた映像調整システムにおける撮像装置の調整装置であって、
    前記ビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて、前記撮像素子と前記対物レンズの回転およびあおり方向の位置を、被写体の回転およびあおり方向の位置に合わせるように前記撮像素子移動機構と前記対物レンズ移動機構により調整する回転・あおり方向調整手段と、
    前記回転・あおり方向調整手段によって回転およびあおり方向の位置が調整された前記撮像素子と前記対物レンズの撮影方向に対するそれぞれの位置を、前記被写体からの距離が所定の距離となるように前記撮像素子移動機構と前記対物レンズ移動機構によりそれぞれ調整する位置調整手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置の調整装置。
  5. 前記撮像装置は、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の物側主平面上に配置され、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有し、異なる領域において前記パターンの位相が異なる第2の基準画像を、異なる方向に分光する分光手段と、当該分光手段により分光される映像ごとに前記撮像素子および前記撮像素子移動機構をさらに備え、
    れぞれの前記撮像素子でそれぞれ撮影された前記第2の基準画像から当該第2の基準画像内における異なる領域に対応する異なる領域がそれぞれ切り出され、当該異なる領域の映像が合成されて前記基準映像表示装置によって表示されることで生じた第2のモアレ縞の映像に基づいて、前記位置調整手段が、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記撮像素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記撮像素子移動機構により調整することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置の調整装置。
  6. 前記撮像装置は、前記レンズアレイの物側主平面から焦点距離の2倍離間した位置に配置され、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有し、異なる領域において前記パターンの位相が異なる第2の基準画像を、異なる方向に分光する分光手段と、当該分光手段により分光される映像ごとに前記撮像素子および前記撮像素子移動機構をさらに備え、
    れぞれの前記撮像素子によりそれぞれ撮影された前記第2の基準画像から、当該第2の基準画像内における異なる領域に対応する異なる領域がそれぞれ切り出され、当該異なる領域の映像が合成されて前記基準映像表示装置によって表示されることで生じた第2のモアレ縞の映像に基づいて、前記位置調整手段が、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記撮像素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記撮像素子移動機構により調整することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置の調整装置。
  7. 前記撮像装置は、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の物側主平面上に配置され、前記基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有し、異なる領域において前記パターンの位相が異なる第2の基準画像を、異なる方向に分光する分光手段と、当該分光手段により分光される映像ごとに前記撮像素子および前記撮像素子移動機構をさらに備え、
    それぞれの前記撮像素子によって、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群の像側主平面に合焦した状態で前記基準画像の要素画像群が撮影され、前記基準映像表示装置によって、それぞれの前記撮像素子で撮影された前記要素画像群から前記基準画像内の異なる領域に対応して前記パターンの位相が異なる領域がそれぞれ切り出されて前記表示モニタに表示されることで当該基準映像表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群から像側へ前記距離分だけ離間した位置に空中像として生じた第2のモアレ縞の映像に基づいて、前記位置調整手段が、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記撮像素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記撮像素子移動機構により調整することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置の調整装置。
  8. 請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の撮像装置の調整装置で調整された撮像装置で撮影された画像を表示可能な表示素子と当該表示素子の位置調整を行う表示素子移動機構と前記表示素子の被写体側に配置され、前記表示素子から入射した映像信号を投射する投射レンズと当該投射レンズの位置調整を行う投射レンズ移動機構と、レンズアレイまたは空間フィルタ群と、このレンズアレイまたはこの空間フィルタ群の背面に、当該レンズアレイまたは当該空間フィルタ群に対し回転方向のずれがなく、かつ、正対した状態で所定の距離を空けて配置され、前記表示素子から投射された映像を表示するスクリーンと、を有し、前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチで形成され、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有する基準映像を前記スクリーンに表示してモアレ縞を生じさせる表示装置と、前記モアレ縞を撮影するビデオカメラと、このビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて前記表示素子および前記投射レンズの配置を調整する表示装置の調整装置と、を備えた映像調整システムにおける表示装置の調整装置であって、
    前記ビデオカメラで撮影された前記モアレ縞の映像に基づいて、前記表示素子と前記投射レンズの回転およびあおり方向の位置を、前記被写体の回転およびあおり方向の位置に合わせるように前記表示素子移動機構と前記投射レンズ移動機構により調整する回転・あおり方向調整手段と、
    前記回転・あおり方向調整手段によって回転およびあおり方向の位置が調整された前記表示素子と前記投射レンズの撮影方向に対するそれぞれの位置を、前記被写体からの距離が所定の距離となるように前記表示素子移動機構と前記投射レンズ移動機構によりそれぞれ調整する位置調整手段と、
    を備えることを特徴とする表示装置の調整装置。
  9. 前記映像調整システムは、前記基準映像内における異なる領域のパターンをそれぞれ表示する複数の表示素子と、この複数の表示素子にそれぞれ対応して設けられる前記表示素子移動機構と、前記複数の表示素子でそれぞれ表示される前記異なる領域のパターンを集光し前記投射レンズに出力する集光手段と、をさらに備え、
    前記スクリーンに表示したときに、前記表示装置の前記レンズアレイまたは前記空間フィルタ群のピッチと異なる予め定めたピッチでなり、水平方向または垂直方向に一定周波数のパターンを有し、異なる領域において前記パターンの位相が異なる基準映像を生成し、当該基準映像内における異なる領域のパターンを、対応する前記表示素子にそれぞれ表示させる基準映像生成手段をさらに備え、
    前記位置調整手段は、前記モアレ縞の映像に基づいて、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記表示素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記表示素子移動機構により調整することを特徴とする請求項8に記載の表示装置の調整装置。
  10. 前記基準映像内を複数の領域に分割し、当該領域ごとに位相が異なるパターンをそれぞれ生成する基準映像生成手段と、
    複数の前記位相が異なるパターンを一定の時間周期毎に切り替えて前記表示素子に繰り返し出力し、前記基準映像として前記スクリーンに表示させることで前記モアレ縞を生じさせる切替手段と、
    前記表示素子の位置を前記時間周期に同期させて変位させることによって、前記表示素子から前記投射レンズに投射される光路を前記時間周期ごとに異なる方向に変位させる光路変位手段と、をさらに備え、
    前記位置調整手段は、前記モアレ縞の映像に基づいて、前記位相が前記異なる領域において同じになるように、前記表示素子の水平方向または垂直方向の少なくともいずれか一方の位置を前記表示素子移動機構により調整することを特徴とする請求項8に記載の表示装置の調整装置。
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