JP5357652B2 - 抗アレルギー剤 - Google Patents

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Description

本発明は、青大豆の溶媒抽出物を含有することを特徴とする、IgE産生抑制剤、Th1/Th2増加剤及び抗アレルギー剤、並びにそれらを含有する抗アレルギー用飲食品に関する。
先進国においてアレルギー性疾患は最も発症率の高い疾患の一つである。特に代表的なものとして、花粉症、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎等があり、その他にも、リュウマチ、炎症性腸疾患、食物アレルギー等が挙げられる。これらの中でも花粉症とアトピー性皮膚炎の患者数は急激に増加しており、大きな社会問題になっている。
アレルギー反応は大きく4つのタイプに分類されているが、その中で多くのアレルギー性疾患は、I型アレルギーにより起こるとされている。I型アレルギーは、即時型アレルギーとも呼ばれており、B細胞から過剰産生されるアレルゲン特異的IgE抗体、マスト細胞や好塩基球から放出されるヒスタミンやロイコトリエン等のケミカルメディエーター、又はヘルパーT細胞のサブタイプであるTh1細胞とTh2細胞の機能バランスのTh2側への偏向等の複数の要因が複雑に絡み合って起こると言われている。すなわち、体内に進入したアレルゲンは抗原提示細胞に取り込まれて分解され、その一部の情報がT細胞へ抗原提示される。抗原提示を受けたT細胞はTh2細胞へと分化・活性化され、IL−4等のサイトカインを産生してB細胞を活性化させる。活性化したB細胞からはアレルゲンに特異的なIgE抗体が産生され、このIgE抗体はマスト細胞や好塩基球表面に存在するFc受容体に結合する。再度アレルゲンが体内に侵入してマスト細胞や好塩基球表面のIgE抗体を架橋すると、細胞内からヒスタミン等のケミカルメディエーターが大量に産生・遊離され、さらに細胞表面ではロイコトリエン等が産生される。これら産生された物質は、血管透過性を亢進させて浮腫や鼻汁の過剰分泌を引き起こし、また平滑筋を収縮させて気道収縮を引き起こす。一方、近年の生活様式や食生活の変化等によりTh1−Th2バランスが慢性的にTh2側へ偏向し、アレルギー性疾患の増加傾向の一因となっていることが明らかになりつつある。
現在、アレルギー症状を改善する方法としては、マスク、ゴーグル、空気清浄機等で花粉やハウスダスト等のアレルゲンとの接触機会を少なくする方法や、アレルゲンとなる食物を特定してその食物を摂取しないようにする方法等の物理的な方法、遊離したヒスタミンが受容体に結合するのを阻害する抗ヒスタミン剤、炎症反応を抑制するステロイド剤、細胞膜安定化作用を有する脱顆粒抑制剤又はロイコトリエン合成阻害剤等の抗アレルギー剤によってアレルギー反応を抑制する方法等の薬物的な方法がある。しかしながら、アレルゲンとの接触を完璧に防ぐことは極めて困難であり、また、抗アレルギー剤には、多くの場合副作用があり、日常的に長期に適用するには限界がある。
一方、これらの薬剤に代えて、抗アレルギー効果を示す食品を摂取することによってアレルギー症状を改善しようとする試みも行われており、例えば、甜茶、シソ、β−グルカン等を添加した食品が知られている。しかしながらこれらの食品は医薬品に比べて副作用は少ないものの、アレルギー改善効果も限定的で十分な効果があるとはいえず、いずれも満足できるものはこれまでなかった。
したがって、日常的に服用が可能で、しかも効果的に花粉症等の症状を緩和できる抗アレルギー食品が望まれている。
ところで、大豆は豆腐、醤油、納豆等の原料としてよく知られ、大豆から機能性成分を得ようとする試みが行われている。例えば、特許文献1には、イソフラボンと特定のサポニンを有効成分としたアレルギー症の予防/治療用組成物が開示されており、これらの成分は大豆から抽出できることが記載されている。しかしながら、大豆に含まれるイソフラボンやサポニンは量が少なく、大豆の中でも特に含有量が多いとされる胚軸部位から抽出を行って、さらに複雑な精製工程を行って濃縮する必要がある。しかもイソフラボンやサポニンは苦味が強くて呈味性が悪く、継続して摂取できないうえ、毒性を示す可能性がある成分であるため、摂取間隔や摂取量を緻密にコントロールしながら摂取する必要があり、効果を得るように摂取する事が困難であるという問題点があった。
また、特許文献2には、スタキオースを有効成分とする抗アレルギー性組成物が開示されており、スタキオースは大豆から抽出できることが記載されている。しかしながら、大豆に含まれるスタキオースは量が少なく、単なる抽出操作では効果的な成分は得られず、クロマトグラフィー等の複雑な精製工程を行って98%もの高濃度に濃縮する必要がある。しかもスタキオースはIgEには作用せず、アレルギーの中でもIV型アレルギーにしか効果を示さないため、免疫細胞が関与する遅延型アレルギーには効果が期待できるものの、IgEが関連する、花粉症、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎の掻痒(かゆみ)症状のような即時型アレルギー(I型、II型、III型アレルギー)には効果が期待できない。
特開2007−197398号公報 特開2003−321372号公報
したがって、安全・安価かつ簡便に日常的に継続して摂取することができ、かつ顕著な抗アレルギー作用を有し、種々の即時型アレルギー性疾患、特にI型アレルギー疾患、例えば、花粉症、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎等の予防及び/又は改善に有効な天然素材に対する要望は依然として高い。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、青大豆の抽出物、好ましくは青大豆から水、アルコール又は含水アルコールを用いて簡便に抽出した組成物が、黄色大豆等の他の種類の大豆に比べて、極めて強力なIgE低下作用を示すとともに、Th1−Th2バランスをTh1優位に改善し(Th1/Th2を増加させ)、様々なアレルギー性疾患の予防及び/又は改善に有用であることを見出した。そして青大豆を用いると、複雑な濃縮を行わなくとも、簡便に効果の高い抗アレルギー剤が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の事項に関する。
(1)青大豆の溶媒抽出物を含有することを特徴とするIgE産生抑制剤。
(2)青大豆の溶媒抽出物を含有することを特徴とするTh1/Th2増加剤。
(3)青大豆の溶媒抽出物を含有することを特徴とする抗アレルギー剤。
(4)青大豆の溶媒抽出物が水抽出物である(1)〜(3)のいずれかに記載の剤。
(5)青大豆の溶媒抽出物が含水エタノール抽出物である(1)〜(3)のいずれかに記載の剤。
(6)(1)〜(5)のいずれかに記載の剤を含有することを特徴とする、抗アレルギー用飲食品、飼料及び化粧料。
本発明により、安全・安価かつ簡便に日常的に継続して摂取することができ、かつ顕著な抗アレルギー作用を有し、花粉症、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎等の種々のアレルギー性疾患の予防及び/又は改善に有効な抗アレルギー剤が提供される。本発明の抗アレルギー剤は、細胞レベルでIgEの産生を抑制し、Th1−Th2バランスをTh1側に偏向させるため、経口摂取によって全身に行き渡らせても、または局所適用によっても効果を発揮する事ができるため、好ましくない作用は最小限に抑える事が可能であり、継続して効果を実感できるため、極めて有用である。
以下、本発明の好適な実施形態について具体的に説明する。
本発明において抗アレルギー作用とは、ヘルパーT細胞のTh1−Th2バランスをTh1側に偏向(Th1優位)することによって、Th2側への偏向(Th2優位)によって生じる様々な有害作用を予防、治療、減少又は緩和させる作用をいう。また本発明において抗アレルギー作用とは、IgE抗体によって引き起こされる様々な有害作用を予防、治療、減少又は緩和させる作用をいう。さらには、Th2優位な状態、又はIgE抗体によって肥満細胞等から遊離されるケミカルメディエーターによって引き起こされる、平滑筋の収縮、血管透過性の亢進、好中球の遊走、血小板の凝集等によって誘発される様々な症状を予防、治療、減少又は緩和させる作用も包含する。
また、本発明においては、ヘルパーT細胞のTh1−Th2バランスをTh1側に偏向することから、腫瘍によって起こる免疫抑制状態を改善する作用、抗癌剤治療や放射線治療によって起こる免疫能低下状態を改善する作用、後天性免疫不全症候群(AIDS)の予防又は改善、各種細菌による感染症の予防又は治療、I型アレルギーに由来する各種症状の予防又は改善、及び加齢や病態に伴う免疫能低下の改善等の種々の症状、不具合の改善、健康の増進、滋養強壮の促進に有用である。
なお、Th1−Th2バランスは、Th1細胞が分泌するIFN−γの発現量や分泌量と、Th2細胞が分泌するIL−4の発現量や分泌量を測定して対比する方法によって測定することができる。また、IgE抗体によって引き起こされる作用については、直接血液中のIgE量を測定する方法や、IgEによって肥満細胞や好塩基球等から遊離されるヒスタミン等のケミカルメディエーター量を測定する方法等によって測定することができる。
本発明の抗アレルギー剤としては、有効成分として、青大豆の溶媒抽出物を含有するものが好ましい。大豆は畑の肉とも呼ばれ豊富に蛋白質を含有し、重要な栄養源として世界的に食されている数少ない食品の一つであり、本発明の青大豆の溶媒抽出物は安全で簡便に日常的に継続して摂取することができる。しかも本発明の抗アレルギー剤の有効成分は、青大豆から溶媒抽出のみの操作で簡便に取り出すことができるうえ、効果が高いため、経済的にも優れている。
本発明に用いられる青大豆は、一般的に食用に供される黄色大豆ではなく、完熟した後において青色〜青緑色〜緑色の外観をしたものを言い、青入道、ひたし豆、青仁大豆、双青、単一青、かおり豆、だだちゃ豆、みどり豆、アオバタ、青豆等と呼称されている。なお、青大豆には種皮のみ青色をした品種と、中身も全て青色をした品種があるが、後者がより好ましい。なお、枝豆として食されるものは黄色大豆の完熟前の青い色の実を茹でたものが多く、一般的であるが、これは本発明でいう青大豆には該当しない。
以下、本発明に用いられる青大豆の溶媒抽出物の製造方法について詳細に説明する。抽
出方法は特に制限されないが、上記のような青大豆をそのまま、あるいは切断または粉砕したもの、乾燥したもの、乾燥後粉砕したもの、圧搾抽出した搾汁等を、抽出溶媒中に浸漬、攪拌または還流等する方法、ならびに超臨界流体抽出法等の公知の方法を挙げることができる。
抽出に用いることができる溶媒は、好ましくは水又は有機溶媒が挙げられる。具体的には、水としては、純水、蒸留水、水道水、酸性水、アルカリ水、中性水等が挙げられ、有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール等の低級アルコール、および1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール等の室温で液体であるアルコール;ジエチルエーテル、プロピルエーテル等のエーテル;酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル;アセトン、エチルメチルケトン等のケトン;ヘキサン;ならびにクロロホルム等を挙げることができる。これらを単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記の有機溶媒の中では、操作性や環境性の点から、室温で液体であるアルコール、たとえば、炭素原子数1〜4の低級アルコールを用いるのが好ましく、残留溶媒による安全性の観点からはエタノールを用いるのがより好ましい。
本発明において有機溶媒には、有機溶媒にさらに水性成分が含まれている含水有機溶媒も包含される。抽出効率を高く保持する観点からは、上記含水有機溶媒中の水性成分の含有量は、通常80体積%以下、好ましくは65体積%以下、より好ましくは50体積%以下であるのが望ましい。含水有機溶媒としては、好ましくは上記のようなアルコールにさらに水性成分が含まれている含水アルコール、より好ましくは含水エタノールが用いられる。
具体的な抽出方法としては、青大豆を、減圧、常圧あるいは加圧下で、室温あるいは加温した溶媒中に加え、浸漬や攪拌しながら抽出する方法、溶媒中で還流しながら抽出する方法等が挙げられる。その際、抽出温度は5℃から溶媒の沸点以下の温度とするのが適切であり、抽出時間は使用する溶媒の種類や抽出条件、含水有機溶媒の場合にはさらに水性成分含有量によっても異なるが、30分〜72時間程度とするのが適切である。還流操作により抽出を行う場合は、青大豆の抽出物が変性や熱分解を起こさないように低沸点の溶媒を用いるのが好ましい。また、二酸化炭素等を用いる超臨界流体抽出法により抽出操作を実施することもできる。
ついで、抽出液および残渣を含む混合物を、必要に応じて濾過あるいは遠心分離等に供し、残渣である固形成分を除去して抽出液を得る。なお、除去した固形成分を再度、抽出操作に供することもでき、さらにこの操作を何回か繰り返してもよい。
このようにして得られた抽出液をそのまま青大豆の溶媒抽出物として用いてもよく、さらに必要に応じて、濃縮あるいは凍結乾燥やスプレードライ等の方法により、乾燥、粉末化したものとして使用してもよい。
抽出液を乾燥する場合、具体的な乾燥方法は、青大豆の溶媒抽出物が変性や熱分解を起こさない条件下で行いうる方法あれば、どのような方法でもよく、例えば、必要に応じて賦形剤を添加し、濾過、遠心分離、遠心濾過、スプレードライ、スプレークール、ドラムドライ、真空乾燥、凍結乾燥等の方法が挙げられ、これらの方法を単独でまたは組み合わせて採用できる。
本発明の剤は、上記の工程によって得られた青大豆の溶媒抽出物を含有することを特徴とするが、これをそのまま単独で、あるいは医薬品、食品または飼料等の様々な形態にして継続的に摂取する、あるいは化粧料の形態にして継続的に適用すると、Th1/Th2
が増加し、IgE量が低下するため、花粉症、アトピー症、自己免疫疾患等の様々な障害・疾患の予防及び/又は改善に有用である。また本発明の剤は、安全な青大豆を原料としているため、安全性が高く、また風味もよいことから、そのまま単独でも充分に経口摂取したり化粧料として適用することが可能であり、長期間の継続的投与が可能である。さらに様々な医薬品、食品、飼料の形態として長期間の継続的摂取も容易である。
本発明の剤は、通常の場合、上記の工程によって得られた青大豆の溶媒抽出物を乾燥質量基準として、成人1日当たり0.01〜100gの範囲で適用される。経口投与の場合、一般的な1日当たりの摂取量は、0.1〜50gであるが、該抽出物は、安全性の高いものであるため、その摂取量をさらに増やすこともできる。1日当たりの摂取量は、1回で摂取してもよいが、数回に分けて摂取してもよい。
その際、上記の工程によって得られた青大豆の溶媒抽出物をそのまま単独で用いることもできるが、本発明の効果を阻害しない限り、後述する添加剤、他の公知の免疫賦活物質、免疫調節物質等を単独または複数組み合わせて配合してもよい。
本発明の剤を医薬組成物として用いる場合の剤型としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、ドライシロップ剤、液剤、懸濁剤等の経口剤、吸入剤、坐剤等の経腸製剤、軟膏、クリーム剤、ゲル剤、貼付剤等の皮膚外用剤、点滴剤、注射剤等が挙げられる。これらのうちでは、経口剤が好ましい。
このような剤型は、有効成分である青大豆の溶媒抽出物に、慣用される添加剤、例えば、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、界面活性剤、アルコール、水、水溶性高分子、甘味料、矯味剤、酸味料等を剤型に応じて配合し、常法に従って製造することができる。なお、液剤、懸濁剤等の液体製剤は、服用直前に水または他の適当な媒体に溶解または懸濁する形であってもよく、また錠剤、顆粒剤の場合には周知の方法でその表面をコーティングしてもよい。
本発明に係る医薬組成物における青大豆の溶媒抽出物の含有量は、その剤型により異なるが、乾燥質量を基準として、通常は、0.001〜99質量%、好ましくは0.01〜80質量%の範囲であり、上述した成人1日当たりの摂取量を摂取できるよう、1日当たりの投与量が管理できる形にすることが望ましい。
本発明の剤を食品組成物として調製する場合、その形態は特に制限されず、健康食品、機能性食品、特定保健用食品等の他、本発明の剤を配合できる全ての食品が含まれる。また、本発明において食品には飲料も包含される。具体的には、錠剤、チュアブル錠、粉剤、カプセル剤、顆粒剤、ドリンク剤、経管経腸栄養剤等の流動食等の各種製剤形態とすることができる。製剤形態の食品組成物は、医薬製剤と同様に製造することができる。さらに食品組成物は、緑茶、ウーロン茶や紅茶等の茶飲料、清涼飲料、ゼリー飲料、スポーツ飲料、乳飲料、炭酸飲料、果汁飲料、乳酸菌飲料、発酵乳飲料、粉末飲料、ココア飲料、精製水等の飲料、バター、ジャム、ふりかけ、マーガリン等のスプレッド類、マヨネーズ、ショートニング、カスタードクリーム、ドレッシング類、パン類、米飯類、麺類、パスタ、味噌汁、豆腐、牛乳、ヨーグルト、スープまたはソース類、菓子(たとえばビスケットやクッキー類、チョコレート、キャンディ、ケーキ、アイスクリーム、チューインガム、タブレット)等として調製してもよい。
本発明に係る食品組成物としては、家畜、競走馬、鑑賞動物等の飼料、ペットフード等も包含する。飼料は食品とほぼ同様の組成・形態で利用できることから、本明細書における食品に関する記載は、飼料についても同様に当てはめることが出来る。
食品組成物にはさらに、食品や飼料の製造に用いられる他の食品素材、各種栄養素、各種ビタミン、ミネラル、アミノ酸、各種油脂、種々の添加剤(たとえば呈味成分、甘味料、有機酸等の酸味料、界面活性剤、pH調整剤、安定剤、酸化防止剤、色素、フレーバー)等を配合して、常法に従って製造することができる。また、通常食されている食品に本発明の剤を配合することにより、本発明に係る食品組成物を製造することもできる。
本発明に係る食品組成物において、青大豆の溶媒抽出物の含有量は、食品の形態により異なるが、乾燥質量を基準として、通常は、0.001〜80質量%、好ましくは0.01〜50質量%、より好ましくは1〜50質量%の範囲である。1日当たりの摂取量は、1回で摂取してもよいが、数回に分けて摂取してもよい。上述した、成人1日当たりの摂取量が飲食できるよう、1日当たりの摂取量が管理できる形にするのが好ましい。
本発明の剤は、安全性が高いため、化粧料組成物として調製することもできる。本発明に係る化粧料組成物は、継続的に適用することができるため、特にアトピー性皮膚炎を予防及び/又は改善するために有効である。
本発明に係る化粧料を調製する場合、青大豆の溶媒抽出物をそのまま化粧料としてもよく、または青大豆の溶媒抽出物を汎用の方法で配合し、乳液、化粧液、クリーム、ローション、エッセンス、パックおよびシート、ファンデーション、おしろい、頬紅、口紅、アイシャドー、アイライナー、マスカラ、洗顔料、皮膚洗浄料、ゲル剤、ジェル剤、美肌剤、ボディシャンプー等の洗浄料、シャンプー、リンス等の毛髪化粧料、頭髪料、ヘアートリートメント、養毛剤、浴用剤、軟膏、医薬部外品、あぶら取り紙等の形態の化粧料組成物を調製してもよい。
本発明に係る化粧料組成物は、青大豆の溶媒抽出物のほかに、所望する剤型に応じて従来公知の賦形剤や香料を初め、油脂類、界面活性剤、防腐剤、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子、増粘剤、顔料等の粉末成分、紫外線防御剤、保湿剤、酸化防止剤、pH調節剤、洗浄剤、乾燥剤、乳化剤等を適宜配合して、常法に従って製造することができる。
本発明に係る化粧料組成物における青大豆の溶媒抽出物の含有量は、特に限定されないが、乾燥質量を基準として通常は、0.001〜80質量%、好ましくは0.01〜50質量%の範囲内である。
さらに本発明の剤、食品、飼料及び化粧料には、上記以外にたとえば、共役リノール酸、タウリン、グルタチオン、カルニチン、クレアチン、コエンザイムQ、グルクロン酸、グルクロノラクトン、トウガラシエキス、ショウガエキス、カカオエキス、ガラナエキス、ガルシニアエキス、テアニン、γ−アミノ酪酸、カプサイシン、カプシエイト、各種有機酸、フラボノイド類、ポリフェノール類、カテキン類、キサンチン誘導体、フラクトオリゴ糖等の難消化性オリゴ糖、ポリビニルピロリドン等を配合してもよい。
それら添加剤の配合量は、組成物の形態、添加剤の種類および所望すべき摂取量に応じて適宜決められるが、本発明の剤、食品、飼料及び化粧料中、0.01〜70質量%の範囲内であり、好ましくは0.1〜50質量%の範囲内である。
本発明によれば、Th1/Th2を増加させ、IgE量を低下させることにより、花粉症、アトピー、自己免疫疾患等の種々のアレルギー疾患を予防及び/又は改善することができる。さらに本発明で用いる青大豆の溶媒抽出物は、副作用がなく、風味がよく簡便に摂取可能で長期間の継続的摂取が容易である。
また、本発明の剤を、食品、飼料、化粧料もしくは医薬組成物として、上述したような
有効量で投与することにより、種々の感染症、花粉症、アトピー、自己免疫疾患の予防及び/又は改善方法を提供することができる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]水抽出物の製造
青大豆を破砕したもの10gに水100mLを加え、90℃で60分間加熱して抽出を行った。濾過して不溶物を除去し、水を蒸発させて粉末2.2gを得た。
[実施例2]含水エタノール抽出物の製造
青大豆を破砕したもの10gに含水エタノール(エタノール:水=95:5)100mLを加え、室温で24時間振とう(100rpm)して抽出を行った。濾過して不溶物を除去し、溶媒を蒸発させて粉末1.2gを得た。
[実施例3]水抽出物の製造
青大豆(エチゴミドリ)を破砕したもの1kgに水12Lを加え、95℃で60分間加熱して抽出を行った。遠心分離して沈殿を除去し、上清を濾過して不溶物を除去し、凍結乾燥して粉末346gを得た。
[比較例1]
実施例2と同様にして、大豆(黄色大豆)、黒大豆、赤えんどう、レッドキドニー、カルバソーから含水エタノールを用いて抽出を行い、それぞれ粉末を得た。
[比較例2]黄大豆の水抽出物の製造
黄大豆(フクユタカ)を破砕したもの400gに水4Lを加え、95℃で60分間加熱して抽出を行った。遠心分離して沈殿を除去し、上清を濾過して不溶物を除去し、凍結乾燥して粉末145gを得た。
[試験例1]IgE低下作用
マウス(Balb/c、♂)に抗原溶液100μL(卵白アルブミン(以下、OVAという)1μgとアジュバント(水酸化アルミニウム)2mgを懸濁液としたもの)を腹腔内投与(感作1回目)し、1週間後に再度、上記懸濁液を100μLを腹腔内投与(感作2回目)した。
2回目の感作後にマウスの尾部より採血し、血中のOVA特異的IgE量を酵素抗体法による測定キット(DSマウスIgE ELISA(OVA);大日本住友製薬製)を用いて測定し、IgE量に偏りが無いように、コントロール群と青大豆投与群の2群に群分けした。
試験食として、コントロール群にはAIN−76飼料(表1)を与え、青大豆投与群には、実施例2の青大豆含水エタノール抽出物を5%含有するAIN−76飼料を与えて飼育した。試験食の投与開始日を0日とし、0、7、16日後に尾部から採血を行い、血中のOVA特異的IgE量を測定した。その結果を表2に示す。
Figure 0005357652
Figure 0005357652
表2から明らかなように、本発明の抗アレルギー剤により、OVAにより感作された血液中のIgE増加量が低下することがわかる。
[試験例2]IgE低下作用
マウス(Balb/c、♂、6週齢)に抗原溶液200μL(OVA1μgとアジュバント(水酸化アルミニウム)2mgを懸濁液としたもの)を腹腔内投与(感作1回目)し、2週間後に再度、上記懸濁液を200μLを腹腔内投与(感作2回目)した。
2回目の感作1週間後にマウスの尾部より採血し、血中のOVA特異的IgE量を酵素抗体法による測定キット(DSマウスIgE ELISA(OVA);大日本住友製薬製)を用いて測定し、血清IgE量に偏りが無いように、コントロール群、青大豆水抽出物(実施例3)投与群、黄大豆水抽出物(比較例2)の3群に群分けした。
群分け日を0日とし、2日後から試験食として、コントロール群には表1に示すAIN−76飼料を与え、試験群には実施例3、比較例2の抽出物をそれぞれ飼料中5%の含有量となるよう添加した飼料を与えて飼育した。
14日後に途中採血を行い、28日後に解剖し、それぞれ血中のOVA特異的IgE量を測定した。また、他クラスの抗体に対する影響を見るために、28日後のトータルIgG量を測定した。その結果を表3に示す。
Figure 0005357652
表3から明らかなように、本発明の抗アレルギー剤(青大豆の抽出物)により、OVAにより感作された血液中のIgE増加量が顕著に抑制されること、その効果は黄大豆に比べて極めて優れている事がわかる。また、IgG量についてはコントロール群と比べて変化がなく、本発明の抗アレルギー剤はIgE抗体に特異的に作用し、副作用を起こす事がないことがわかる。
[試験例3]IgE低下作用
マウス(Balb/c、♂、6週齢)に抗原溶液200μL(OVA1μgとアジュバント(水酸化アルミニウム)2mgを懸濁液としたもの)を腹腔内投与(感作1回目)し、1週間後に再度、上記懸濁液を200μLを腹腔内投与(感作2回目)した。
2回目の感作1週間後にマウスの尾部より採血し、血中のOVA特異的IgE量を酵素抗体法による測定キット(DSマウスIgE ELISA(OVA);大日本住友製薬製
)を用いて測定し、血清IgE量に偏りが無いように、コントロール群、青大豆含水エタノール抽出物(実施例2)投与群、青大豆水抽出物(実施例1)の3群に群分けした。
試験食として、コントロール群には表1に示すAIN−76飼料を与え、試験群には実施例1、2の抽出物をそれぞれ飼料中5%の含有量となるよう添加した飼料を与えて飼育した。試験食の投与開始日を0日とし、24日後に解剖し、血中のOVA特異的IgE量を測定した。その結果を表4に示す。
Figure 0005357652
表4から明らかなように、本発明の抗アレルギー剤により、OVAにより感作された血液中のIgE増加量が低下すること、特に水抽出物が高い効果を示すことがわかる。
[試験例4]IFN−γ遺伝子発現増加作用
細胞株(Jurkat細胞)を10%FBS添加DMEM培地(GIBCO社製)で37℃、5%CO2の条件で培養を行った。細胞数3×105個/mLになるよう培養液で希釈し、これを24ウェルプレートに各ウェル1mLで分注した。培養液に実施例2及び比較例の各種豆類の含水エタノール抽出物を終濃度500μg/mLとなるように100μL添加し、48時間培養した。
培養終了後、細胞内のIFN−γ遺伝子発現を定量的PCR測定装置(Thermal cycler
Dice TP-800;宝バイオ製)を用いて測定した。その結果を、溶媒抽出物無添加のコントロールを1とする相対値で表5に示す。
Figure 0005357652
表5から、青大豆以外の大豆はIFN−γにほとんど作用しないことが分かる。一方、本発明の抗アレルギー剤により、Th1の指標であるIFN−γの発現が顕著に増加し、Th1/Th2バランスをTh1側へ偏向させる作用を有することが分かる。
[試験例5]IL−4遺伝子発現抑制作用
試験例4と同様にして、細胞株(Jurkat細胞)を培養し、24ウェルプレートに分注して実施例2の青大豆含水エタノール抽出物を終濃度250、500μg/mLとなるように100μL添加し、48時間培養した。
培養終了後、細胞内のIL−4遺伝子発現を定量的PCR測定装置(Thermal cycler Dice TP-800;宝バイオ製)を用いて測定した。その結果を、溶媒抽出物無添加のコントロールを1とする相対値で表6に示す。
Figure 0005357652
表6から、本発明の抗アレルギー剤により、Th2の指標であるIL−4の発現が顕著に低下し、Th1/Th2バランスをTh1側へ偏向させる作用を有することが分かる。
[試験例6]IgE、IL−4量抑制作用
マウス(Balb/c、♂)に抗原溶液100μL(OVA1μgとアジュバント(水酸化アルミニウム)2mgを懸濁液としたもの)を腹腔内投与(感作1回目)し、14日後に再度、上記懸濁液100μLを腹腔内投与(感作2回目)した。
2回目の感作後にマウスの尾部より採血し、血中のOVA特異的IgE量を酵素抗体法による測定キット(DSマウスIgE ELISA(OVA);大日本住友製薬製)を用いて測定し、IgE量に偏りが無いように、コントロール群、青大豆投与群と大豆投与群の3群に群分けした。
試験食として、コントロール群にはAIN−76飼料を与え、青大豆投与群には、実施例2の青大豆含水エタノール抽出物を5%含有するAIN−76飼料を与え、大豆投与群には、比較例1の大豆含水エタノール抽出物を5%含有するAIN−76飼料を与えて飼育した。
試験食の投与開始日を0日とし、3週間後にパイエル板のIL−4遺伝子発現量を定量的PCR測定装置(Thermal cycler Dice TP-800;宝バイオ製)を用いて測定した。その結果を溶媒抽出物無添加のコントロールを1とする相対値で表7に示す。
また、脾臓細胞を採取し、72時間培養して培養上清のOVA特異的IgE量を、酵素抗体法による測定キット(DSマウスIgE ELISA(OVA);大日本住友製薬製)を用いて測定した。その結果を表8に示す。
Figure 0005357652
Figure 0005357652
表7から、本発明の抗アレルギー剤により、青大豆以外の大豆に比べてTh2の指標であるIL−4の発現が顕著に低下し、Th1/Th2バランスをTh1側へ偏向させる作用を有することが分かる。同様に、表8から、本発明の抗アレルギー剤により、青大豆以外の大豆に比べて、OVAにより感作された血液中のIgE増加量が低下することがわかる。
[実施例4]錠剤の製造
実施例1と同様にして得られた青大豆の水抽出物84g、結晶セルロース(旭化成)10gおよびポリビニルピロリドン(BASF)5gを混合し、これにエタノール30mLを添加して、湿式法により常法にしたがって顆粒を製造した。この顆粒を乾燥した後、ステアリン酸マグネシウム1.2gを加えて打錠用顆粒末とし、打錠機を用いて打錠し、1錠が1gの錠剤100個を製造した。
[実施例5]顆粒剤の製造
実施例2と同様にして得られた青大豆の含水エタノール抽出物100g、乳糖(DMV)100gおよび結晶セルロース(旭化成)40gを混合し、これにエタノール130mLを練合機に添加し、通常の方法により5分間練合した。練合終了後、10メッシュで篩過し、乾燥機中にて50℃で乾燥した。乾燥後、整粒し、顆粒剤240gを得た。
[実施例6]シロップ剤の製造
精製水400gを煮沸し、これをかき混ぜながら、白糖750gおよび実施例1と同様にして得られた青大豆の水抽出物100gを加えて溶解し、熱時に布ごしし、これに精製水を加えて全量を1000mLとしてシロップ剤を製造した。
[実施例7]流動食の製造
約65℃の純水700gにカゼインナトリウム(DMV)40g、マルトデキストリン(三和デンプン)160gおよび実施例2と同様にして得られた青大豆の含水エタノール抽出物50gを添加して溶解させ、ついでビタミンミックスおよび微量ミネラルの各成分混合液を添加した。得られた混合液をホモミキサーに投入し、約8,000rpmにて15分間粗乳化した。得られた乳化液を約20℃に冷却し、香料を添加後、最終メスアップを行い、この液をパウチへ本液230g充填後、窒素置換を行いながらパウチを密封し、121℃で15分間殺菌を行って流動食を得た。
[実施例8]パンの製造
小麦粉(強力粉)160gとドライイースト2gを混合した。これとは別に、実施例1と同様にして得られた青大豆の水抽出物5g、砂糖25g、食塩3g、脱脂粉乳6gを温湯70gに溶かし、鶏卵1個を添加してよく混合した。これを上記の小麦粉とドライイーストの混合物に加え、よく手でこねた後、バター約40gを加えてさらによくこね、20個のロールパン生地を作り、次いで、これらのパン生地を発酵させた後、表面に溶き卵を塗り、オーブンにて180℃で約15分焼き、ロールパンを作成した。
[実施例9]菓子の製造
マーガリンと砂糖を混合してミキサーを用いてよく攪拌し、ホイップを調製した。これに半量の全卵を添加してクリーム状とした。これに実施例3で得られた青大豆の水抽出物を加え、軽い混合をして生地を作製した。生地を成形し、オーブンで150℃にて25分間焼成し、菓子を作成した。
[実施例10]菓子の製造
全卵を泡立て器でほぐし、砂糖90g分の甘味料を入れてよく混合した。これに実施例3で得られた青大豆の水抽出物10g、小麦粉40gとベーキングパウダーを加え、攪拌混合し、さらにバター及びラム酒を加えてよく混合し、生地を作成した。生地を型に入れ、オーブンで170℃にて15分間焼成し、菓子を作成した。
[実施例11]レトルトご飯の製造
お米2合を用いて一般的な水量に対し、実施例3で得られた青大豆の水抽出物2gを加えて炊飯し、これを慣用の方法に従ってレトルト用パックに充填した後、窒素置換を行いながら密封し、121℃で15分間殺菌を行ってレトルトご飯を得た。
[実施例12]パスタ用ソースの製造
パスタ用のミートソース一人前(150g)を鍋に入れ、これに実施例2と同様にして得られた青大豆の含水エタノール抽出物1gを加えて加温混合した。このソースをパウチへ充填した後、窒素置換を行いながらパウチを密封し、121℃で15分間殺菌を行って、パスタ用ミートソースを得た。
[実施例13]野菜ジュースの製造
市販の野菜ジュースに実施例2と同様にして得られた青大豆の含水エタノール抽出物を5質量% になるよう添加・混合し、野菜ジュースを調製した。
[実施例14]コンソメスープの製造
タマネギ100g、ニンジン100g、長ネギ100g、セロリ50g、およびトマト100gの各スライスを鍋に入れ、ここに牛の挽き肉500g、卵の白味2個分、ビーフブイヨン1kgを加え、火にかけて沸騰したら火を弱め、表面に浮いてきたアクや脂肪分を除去しながら弱火で1時間煮て、実施例1と同様にして得られた青大豆の水抽出物50gを加えてさらに30分間煮て、布でこし、コンソメスープを得た。
[実施例15]軟膏剤の製造(質量%)
Figure 0005357652
Bを70℃で加熱溶解しながら混合し油相とする。Aを70℃で加熱溶解しながら混合し、これにBの油相を加えて混合乳化し、その後Cを加えながら冷却処理をしてよく混合し、軟膏を得た。

Claims (3)

  1. 青大豆の水抽出物を含有することを特徴とする抗アレルギー剤。
  2. IgE産生を抑制する請求項1記載の抗アレルギー剤。
  3. Th1/Th2を増加する請求項1記載の抗アレルギー剤。
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