JP5357380B2 - 気相流動層式反応装置、多槽重合反応装置及びポリオレフィン重合体の製造方法 - Google Patents
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Description
小さい流動層粒子を一層均一に且つ安定的に滞留させることができる。
まず、本発明の第1実施形態に係る気相流動層式反応装置(第1の反応装置)10について説明する。
本実施形態において用いられるガス分散板12は、平面状の板に貫通した孔が複数設けられた構造を有し、一の面から他の面にガスが通り抜けるようになっている。このときの当該孔の数や位置については、特に限定されない。また、上記ガス分散板の配設位置は反応容器の下部である。したがって、流入口から流入するガスは、ガス分散板を通過して上昇することとなる。また、ガス分散板には、パウダー落下防止、或いはガス噴出し方向に指向性を持たせるために孔上にキャップ等を設けてもよい。
本実施形態の反応容器11aは、縦型の連続した内面構造を有し、上述したガス分散板が反応容器11aの下部に配置されている。
本実施形態で用いられる流動層粒子は、気相重合反応の場合、上述したように重合触媒、及び、重合触媒存在下、反応ガスが重合することによって得られる重合体粒子である。本実施形態の用いられる重合触媒としては、公知のオレフィン重合触媒を使用することができ、例えば、チタンとマグネシウムとハロゲンと電子供与体とを含有する重合触媒成分を包含する不均一系重合触媒、重合体の融点が概ね単一である重合体を生成する均一系触媒等が挙げられる。この均一系触媒としては、チタン、ジルコニウム等の遷移金属からなるメタロセン錯体やメチルアルミノキサン等の共触媒を多孔質シリカに担持した重合触媒等を挙げることができる。
次に、本発明の気相流動層式反応装置(第2の反応装置)20の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の反応容器11bは、反応容器として既製の円筒型のものを用いることができる。この場合、従来の一般的な縦型直円筒状の反応容器11bの内面に狭隘部材14aを装着し、結果的に上述した第1実施形態に係る気相流動層式反応装置10と同等の効果を有する反応装置を作製することが可能である。したがって、本実施形態の気相流動層式反応装置20は、既存の反応容器を利用して、簡便に作成することができるから、第1実施形態に係る気相流動層式反応装置10よりも製造コスト削減の点から効果的である。
次に、本発明の第3実施形態に係る多槽重合反応装置100について、図4を参照してより具体的に説明する。
次に、本発明の気相流動層式反応装置を用いた上記多槽重合方法の具体例として、二段重合プロピレン共重合体の製造方法の一例として、前段の重合工程で生成する重合体成分を構成する単量体単位の含有割合と、後段の重合工程で生成する重合体成分を構成する単量体単位の含有割合とが異なる二段重合プロピレン共重合体(以下、場合により「A−Bタイプのポリプロピレンブロックコポリマー」という。)の製造方法について説明する。なお、以下の説明では、便宜的に、前段の重合工程を「第1の重合工程」、後段の重合工程を「第2の重合工程」と称する。
本実施例においては、流動層粒子としてポリプロピレンパウダー(以下「PPパウダー」という。)を用いた。
PPパウダーAとして、平均粒径が1120μm、最小粒径が250μm、最大粒径が2060μmであるものを用いた。
PPパウダーBとして、平均粒径が100μm、最小粒径が12μm、最大粒径が206μmであるものを用いた。
本実施例では、以下に示す反応装置A〜Eを用いた。反応装置A〜Eはいずれも最下部にガス分散板(ガス分散板径=78mmφ、ガス分散板面積=47.8cm2、孔数=37個、孔径=2.5mm、孔配列=10mm間隔正方形配列)を備えるものである。
反応装置Aは、図5に示すように、狭隘部を有する反応装置である。この反応装置Aは、下部にガス分散板を有している。反応容器のサイズは、下底面内径が78mmφ、下底面から狭隘部までの高さが170mm、狭隘部の内径が46mmφ、狭隘部から上底面までの高さが200mm、上底面内径が78mmφである。狭隘部におけるガスの流路の断面積は16.6cm2である。
反応装置Bは、図6に示すように、狭隘部を有する反応装置である。この反応装置Bは、下部にガス分散板を有している。反応容器のサイズは、下底面内径が78mmφ、下底面から狭隘部までの高さが120mm、狭隘部の内径が54mmφ、狭隘部から上底面までの高さが120mm、上底面内径が78mmφである。狭隘部におけるガスの流路の断面積は22.9cm2である。
反応装置Cは、図7に示すように、狭隘部を有する反応装置である。この反応装置Cは、下部にガス分散板を有している。反応容器のサイズは、下底面内径が78mmφ、下底面から狭隘部までの高さが120mm、狭隘部の内径が46mmφ、狭隘部から上底面までの高さが350mm、上底面内径が78mmφである。狭隘部におけるガスの流路の断面積は16.6cm2である。
反応装置Dは、図8に示すように、縦型直円筒状の反応装置である。この反応装置Dは、下部にガス分散板を有している。反応容器のサイズは、内径が78mmφ、高さが320mmである。
反応装置Eは、図9に示すように、直円錐台状の反応装置である。この反応装置Eは、下部にガス分散板を有している。反応容器のサイズは下底面内径が78mmφ、下底面から上底面までの高さが370mm、上底面内径が46mmφである。
上記反応装置Aに、上記粒子Aを250g充填した後、26.8cm/sのガス流速(ガス分散板における速度)で、ガス分散板から反応容器内に乾燥窒素ガスを導入し、流動層を形成させた。このときの流動層の高さは、270mm、流動層上面の面積は30.2cm2であった。10分間流動層を形成させた後、乾燥窒素ガスの導入を停止し、反応容器内の粒子を下記方法に従って測定した。なお、乾燥窒素ガスは、常温、常圧のガスとした。また、最小流動化速度は22.8cm/sであった。
ガス流速を29.2cm/sとしたこと以外は実施例1と同様に行った。なお、流動層を形成させたときの流動層の高さは、310mm、流動層上面の面積は36.7cm2であった。
ガス流速を34.0cm/sとしたこと以外は実施例1と同様に行った。なお、流動層を形成させたときの流動層の高さは、360mm、流動層上面の面積は45.8cm2であった。
実施例1の反応装置Aの代わりに反応装置Bを用い、ガス流速を27.1cm/sとしたこと以外は実施例1と同様に行った。なお、流動層を形成させたときの流動層の高さは、210mm、流動層上面の面積は40.7cm2であった。
ガス流速を33.2cm/sとしたこと以外は実施例4と同様に行った。なお、流動層を形成させたときの流動層の高さは、230mm、流動層上面の面積は45.4cm2であった。
実施例1の反応装置Aの代わりに反応装置Cを用い、ガス流速を26.6cm/sとしたこと以外は実施例1と同様に行った。なお、流動層を形成させたときの流動層の高さは、330mm、流動層上面の面積は33.4cm2であった。
実施例1の反応装置Aの代わりに反応装置Dを用い、ガス流速を26.9cm/sとしたこと以外は実施例1と同様に行った。なお、流動層を形成させたときの流動層の高さは、150mm、流動層上面の面積は47.8cm2であった。
実施例1の反応装置Aの代わりに反応装置Eを用い、ガス流速を27.9cm/sとしたこと以外は実施例1と同様に行った。なお、流動層を形成させたときの流動層の高さは、190mm、流動層上面の面積は30.6cm2であった。
上記反応装置Bに、下から順に上記粒子Aを200g、粒子Bを10g、粒子Aを40g充填し、29.3cm/sのガス流速(ガス分散板における速度)で、ガス分散板から反応容器内に乾燥窒素ガスを導入し、流動層を形成させた。このときの流動層の高さは、220mm、流動層上面の面積は43.0cm2であった。1分間流動層を形成させた後、乾燥窒素ガスの導入を停止し、反応容器内の粒子を下記方法に従って測定した。
実施例7の反応装置Bの代わりに反応装置Aを用い、ガス流速を27.1cm/sとしたこと以外は実施例7と同様に行った。なお、流動層を形成させたときの流動層の高さは、270mm、流動層上面の面積は30.2cm2であった。
実施例7の反応装置Bの代わりに反応装置Cを用い、ガス流速を26.4cm/sとしたこと以外は実施例7と同様に行った。なお、流動層を形成させたときの流動層の高さは、330mm、流動層上面の面積は33.4cm2であった。なお、粒子Bの充填位置は、ガス流路の狭隘部よりも上方約50mmの位置であった。
上記反応装置Cに、下から順に上記粒子Aを120g、粒子Bを10g、粒子Aを120g充填し、26.2cm/sのガス流速(ガス分散板における速度)で、ガス分散板から反応容器内に乾燥窒素ガスを導入し、流動層を形成させた。このときの流動層の高さは、330mm、流動層上面の面積は33.4cm2であった。なお、粒子Bの充填位置は、ガス流路の狭隘部よりも下方約50mmの位置であった。
実施例7の反応装置Bの代わりに反応装置Dを用い、ガス流速を30.3cm/sとしたこと以外は実施例7と同様に行った。なお、流動層を形成させたときの流動層の高さは、160mm、流動層上面の面積は47.8cm2であった。
実施例7の反応装置Bの代わりに反応装置Eを用い、ガス流速を26.9cm/sとしたこと以外は実施例7と同様に行った。なお、流動層を形成させたときの流動層の高さは、180mm、流動層上面の面積は31.6cm2であった。
(小粒子割合比)
上記実施例1〜6及び比較例1,2で得られた粉体を、粉体最上部から30g、粉体最下部から30g、夫々粒子を取り出し、夫々の粒度分布を測定し、500μm以下の粒子の重量割合を求め、下記式から小粒子割合比を算出した。得られた結果を表1に示す。なお、この値が高いほど、粒径500μm以下の粒子が、粉体下部よりも粉体上部の方により多く存在することを示す。
小粒子割合比=WT/WE
WT:粉体最上部から取り出した粒子中での粒径が500μm以下の粒子の重量割合(単位:重量%)
WE:粉体最下部から取り出した粒子中での粒径が500μm以下の粒子の重量割合(単位:重量%)
上記実施例1及び比較例1で得られた粉体の粒度分布の測定は、レーザー回折式粒度分布測定装置(SYMPATEC社製、HELOS&RODOSシステム)を使用して行った。乾燥状態で粒子を分散させて重量換算の粒度分布を測定した。得られた結果を表2に示す。
上記実施例7〜10及び比較例3,4で得られた粉体を、粉体最上部から下方に向かって、粒子を50gずつ順次取り出し、取り出された粒子を、その粉体の取り出し位置の下から上に向かって順番に、フラクション1、フラクション2、フラクション3、フラクション4、フラクション5とした。
微粒子存在度=各フラクションでの粒径が250μm以下の粒子の重量割合/粉体中での粒径が250μm以下の粒子の重量割合
以下の実施例及び比較例において、融解熱量(単位:J/g)は、示差走査熱量計(パーキンエルマー社製 DSC−7)を用いて以下のようにして測定された値を意味する。
(i)試料約10mgを50℃から200℃/分の昇温速度で220℃まで昇温し、220℃で5分間保持した。
(ii)次いで、220℃から70℃/分の高温速度で180℃まで降温し、180℃で5分間保持した。
(iii)次いで、180℃から200℃/分の降温速度で50℃まで降温し、50℃で1分間保持した。
(iv)次いで、50℃から16℃/分の昇温速度で180℃まで昇温した。
(v)上記(iv)で得られる融解曲線において、95℃の点と、融解曲線が降温側のベースラインに戻る点(約175℃の点)とを結んだ直線に基づいて融解熱量を求めた。
Wa=(ΔH2/ΔH1)×100
Wb=100−Wa
(式中、ΔH1は重合工程(I)後の重合体の融解熱量(J/g)を示し、ΔH2は重合工程(II)後の重合体の融解熱量(J/g)を示す。)
[η]a=[η]1
[η]b=([η]2−[η]a×Wa/100)×100/Wb
(式中、[η]1は重合工程(I)後の重合体の極限粘度(dl/g)を示し、[η]2は重合工程(II)後の重合体の極限粘度(dl/g)を示す。)
Pa=P1
Pb=(P2−Pa×Wa/100)×100/Wb
(式中、P1は重合工程(I)後の重合体のプロピレン単位含有量(重量%)を示し、P2は重合工程(II)後の重合体のプロピレン単位含有量(重量%)を示す。)
実施例11においては、図4に示す構成を有する多槽重合反応装置を用いて多段重合プロピレン共重合体の製造を実施した。なお、各重合反応装置における反応容器の内容積は、反応容器111で40リットル、反応容器11bで1400リットル、反応容器151で980リットルである。また、反応容器11bが備える狭隘部材14aのサイズは、下底面及び上底面の内径がそれぞれ50cmφ、下底面及び上底面と狭隘部14との距離がそれぞれ51cm、狭隘部14の内径が20cmである。また、反応容器11bにおける狭隘部材14aの下底面とガス分散板12との距離は12cmである。
まず、多段重合プロピレン共重合体の製造に際し、以下のようにして予備重合触媒成分を準備した。
攪拌機付きSUS製オートクレーブ(内容積:200リットル)の内部を窒素置換し、ヘキサン54リットル、ジイソブチルフタレート780g、テトラエトキシシラン20.6kg及びテトラブトキシチタン2.23kgを投入して撹拌した。次に、撹拌混合物に、ブチルマグネシウムクロリドのジブチルエーテル溶液(濃度2.1モル/リットル)51リットルを、反応容器111内の温度を5℃に保ちながら4時間かけて滴下した。このときの撹拌機117の回転数は120rpmであった。滴下終了後、20℃で1時間撹拌し、内容物をろ過して固体触媒成分前駆体を得た。得られた固体触媒成分前駆体について、トルエン70リットルでの洗浄を3回行った後、トルエンを加えて固体触媒成分前駆体スラリー(以下、「スラリーA」という。)を得た。
攪拌機付きSUS製オートクレーブ(内容積:200リットル)の内部を窒素置換し、上記(1)で得られたスラリーAを投入した。静置後、スラリーAの体積が49.7リットルとなるようにトルエンを抜き出し、撹拌下、テトラクロロチタン30リットルとジブチルエーテル1.16kgとの混合液を投入し、さらにオルトフタル酸クロライド4.23kgを投入した。オートクレーブ内の温度を110℃として3時間撹拌し、内容物をろ過して固体成分を得た。得られた固体成分について、95℃にてトルエン90リットルでの洗浄を3回行った後、トルエンを加えてスラリー(以下、「スラリーB」という。)を得た。
攪拌機付きSUS製オートクレーブ(内容積:3リットル)に、充分に脱水及び脱気処理したn−ヘキサン1.5リットルと、トリエチルアルミニウム37.5ミリモルと、シクロヘキシルエチルジメトキシシラン3.75ミリモルと、上記固体触媒成分15gとを投入し、オートクレーブ内の温度を約10℃に保ちながらプロピレン15gを約30分かけて連続的に供給して予備重合を行った。次に、オートクレーブ内の予備重合スラリーを、別の攪拌機付きSUS製オートクレーブ(内容積:160リットル)に移送し、液状ブタン145リットルを加えて予備重合触媒成分のスラリーとした。
多槽重合反応装置の反応容器111にプロピレン、水素、トリエチルアルミニウム、シクロヘキシルエチルジメトキシシラン、及び予備重合触媒成分のスラリーを連続的に供給し、連続式バルク重合を行った。重合条件は、重合温度70℃、重合圧力4.0MPaG、プロピレン供給量35kg/時間、水素供給量300ノルマルリットル/時間、トリエチルアルミニウム供給量41ミリモル/時間、シクロヘキシルエチルジメトキシシラン供給量6.2ミリモル/時間、予備重合触媒成分のスラリーの供給量0.79g/時間(固体触媒成分換算)とした。また、平均滞留時間を0.24時間、重合体粒子の抜出量を3.8kg/時間とし、重合工程(I)−1で得られた重合体粒子を反応容器11bに連続的に移送して重合工程(I)−2に供した。
反応容器11bに、重合工程(I)−1で得られた重合体粒子、プロピレン及び水素を連続的に供給し、プロピレンの気相重合を行った。重合条件は、重合温度80℃、重合圧力1.8MPaG、ガス分散板におけるガス流速11.3cm/秒、反応容器11b内のプロピレン濃度と水素濃度の合計に対する水素濃度の比0.10とし、重合工程(I)−1で得られた重合体粒子の導入口15は狭隘部14よりも34cm上方に設けた。また、反応容器11b内に流動層を形成させたとき、流動層の上面は狭隘部14よりも上方に位置し、流動層の高さは約150cmであり、流動層の上面の直径は約50cmであった。また、重合工程(I)−2においては、最小流動化速度は8.8cm/sであり、平均滞留時間を4.0時間とし、生成した重合体粒子を反応容器151に間歇的に移送して重合工程(II)に供した。
反応容器151に、重合工程(I)−2で得られた重合体粒子、プロピレン、エチレン及び水素を連続的に供給し、プロピレン及びエチレンの気相重合を行った。重合条件は、重合温度70℃、重合圧力1.4MPaG、ガス分散板におけるガス流速19.8cm/s、反応容器151内のプロピレン濃度と水素濃度の合計に対する水素濃度の比0.0032、反応容器151内のプロピレン濃度とエチレン濃度の合計に対するエチレン濃度の比0.240とした。また、平均滞留時間を2.6時間とし、目的物である多段重合プロピレン共重合体を、反応容器151の下部に設けられた製品排出ライン162から間歇的に抜き出した。
反応容器11bから狭隘部材14aを取り除いたこと以外は実施例11で用いた多槽重合反応装置と同様の装置を用いて、以下のようにして多段重合プロピレン共重合体を製造した。
実施例11における重合工程(I)−1と同様にして、連続式バルク重合を行った。
上述の通り反応容器11bから狭隘部材を取り除き、実施例11における重合工程(I)−2と同様にしてプロピレンの気相重合を行った。このとき、反応容器11b内のプロピレン濃度と水素濃度の合計に対する水素濃度の比は0.09であり、平均滞留時間は3.8時間であり、他の条件は実施例11における重合工程(I)−2の場合と同様であった。
実施例11における重合工程(II)と同様にしてプロピレン及びエチレンの気相重合を行った。このとき、反応容器151内のプロピレン濃度とエチレン濃度の合計に対するエチレン濃度の比は0.242であり、他の条件は実施例11における重合工程(II)の場合と同様であった。
Claims (7)
- 反応容器内において、その下部に設けられたガス分散板から、該ガス分散板の上方に形成される流動層に、ガスを流入させて反応を行う気相流動層式反応装置であって、
前記反応容器内において、前記ガス分散板の上方におけるガスの流路が所定位置に狭隘部を有するための連続した内面構造を有する狭隘部材を備え、
前記狭隘部の下方から上方に渡って流動層を形成して用いることを特徴とする気相流動層式反応装置。 - 前記狭隘部材が狭隘環状であり、
前記ガス分散板が円盤状であり、
前記狭隘部材と前記ガス分散板とが同軸を中心として配置されていることを特徴とする請求項1に記載の気相流動層式反応装置。 - 前記ガス分散板から、該ガス分散板の上方に形成される流動層に、反応ガスを流入させて気相重合を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の気相流動層式反応装置。
- 前記反応容器内に重合触媒を導入する導入口を、前記狭隘部と流動層上面との間に有し、前記反応ガスの気相重合により生成する重合体を前記反応容器から抜き出す抜出口を、前記狭隘部よりも下方に有することを特徴とする請求項3に記載の気相流動層式反応装置。
- 複数の反応装置を備え、かつ、前記複数の反応装置が請求項3又は4に記載の気相流動層式反応装置を1つ以上含むことを特徴とする多槽重合反応装置。
- 請求項3又は4に記載の気相流動層式反応装置の上流側に、バルク重合反応装置、スラリー重合反応装置及び円筒型気相流動層式反応装置から選ばれる少なくとも一つの反応装置が設けられており、
請求項3又は4に記載の気相流動層式反応装置の下流側に、円筒型気相流動層式反応装置が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の多槽重合反応装置。 - 請求項3〜6のうちのいずれか一項に記載の反応装置を用いたオレフィン重合体の製造方法であって、
前記流動層の上面が前記狭隘部よりも上方に配置されるように、前記ガス分散板から前記流動層に少なくとも1種以上のオレフィンガスを含有する反応ガスを流入させ、該反応ガスの気相重合によりオレフィン重合体を得ることを特徴とするオレフィン重合体の製造方法。
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