JP5357363B2 - 肌状態判定装置、肌状態判定システム及び商品提示システム - Google Patents
肌状態判定装置、肌状態判定システム及び商品提示システム Download PDFInfo
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Description
上記の演算部は、注目因子スコアに第一の重率を付与し、一般因子スコアに第一の重率よりも低い第二の重率を付与する。さらに、これらの重率が付与された注目因子スコアおよび一般因子スコアから状態パラメータを算出し、算出された状態パラメータに基づいて被験者の肌状態の判定結果を求める。
上記の演算部は、注目因子スコアに第一の重率を付与し、一般因子スコアに第一の重率よりも低い第二の重率を付与する。さらに、これらの重率が付与された注目因子スコアおよび一般因子スコアから状態パラメータを算出し、算出された状態パラメータに基づいて被験者の肌状態の判定結果を求める。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる肌状態判定システム200の一例を示す機能ブロック図である。
記憶部40は、肌の特性を表す複数の状態パラメータPのそれぞれに対して、肌症例Cを表す複数の肌因子Fを対応づけて記憶する手段である。
入力部20は、少なくとも因子選択入力FS、注目因子スコアSAおよび一般因子スコアSCの入力を、ネットワーク80を通じて被験者Sから受け付ける受信手段である。ここで、因子選択入力FSは、複数の肌因子Fのうちの一部を注目因子FAとして選択する選択入力である。注目因子スコアSAは、注目因子FAにかかる肌症例Cの発現度合いを示す定量入力値である。一般因子スコアSCは、注目因子FA以外の肌因子F(一般因子FC)にかかる肌症例Cの発現度合いを示す定量入力値である。
演算部10は、受け付けた因子選択入力FS、注目因子スコアSAおよび一般因子スコアSCに基づいて被験者Sの肌状態を判定する手段であり、CPUを含んでいる。
本実施形態の肌状態判定システム200において、演算部10は、注目因子スコアSAに第一の重率W1を付与する。一方、演算部10は、一般因子スコアSCに対して、第一の重率W1よりも低い第二の重率W2を付与する。演算部10は、第一の重率W1が付与された注目因子スコアSAおよび第二の重率W2が付与された一般因子スコアSCから状態パラメータPを算出する。そして、演算部10は、算出された状態パラメータPに基づいて被験者Sの肌状態の判定結果を求める。
肌因子記憶部42は、後述するように注目因子設問QA、一般因子設問QCおよび触診設問QPPを表すテーブルを記憶している。また、肌因子記憶部42は、状態パラメータPと第一の重率W1および第二の重率W2とを対応づけて記憶している。
出力情報記憶部44は、状態パラメータPの肌スコアSSと対応づけて美容関連商品PDおよび美容アドバイスMSGを記憶している。
判定結果蓄積部46は、被験者Sの肌スコアSSを、その属性(住居地域RA、年齢AGおよび性別SX)と対応づけて記憶している。判定結果蓄積部46は、多数の母集団にかかる肌スコアSSを蓄積して記憶している。演算部10は、判定結果蓄積部46を参照して、これらの属性の一つ以上を条件とする母集団について、状態パラメータPの肌スコアSSの平均スコアAVを算出する。
図2は、本発明の実施形態にかかる肌状態判定方法(本方法)のフローチャートである。図3は、状態パラメータPの一覧を示すパラメータテーブルTPを示す図である。図4は、肌因子Fの一覧を示す肌因子テーブルTFを示す図である。パラメータテーブルTPおよび肌因子テーブルTFは肌因子記憶部42(図1)に記憶されている。以下、本方法を詳細に説明する。
本方法では、複数の状態パラメータP1〜P6のそれぞれに対して、肌症例Cを表す複数の肌因子F(F1〜F13)を対応づけて記憶しておく。
本方法では、複数の肌因子Fのうちの一部を注目因子FAとして選択する因子選択入力FSと、注目因子FAにかかる肌症例Cの発現度合いを示す注目因子スコアSAと、注目因子FA以外の肌因子F(一般因子FC)にかかる肌症例Cの発現度合いを示す一般因子スコアSCと、の入力を受け付ける(図2:ステップS30、S40)。
本方法では、注目因子スコアSAに第一の重率W1を付与し一般因子スコアSCに第一の重率W1よりも低い第二の重率W2を付与し、重率W1が付与された注目因子スコアSAおよび重率W2が付与された一般因子スコアSCから状態パラメータPを算出する(図2:ステップS60)。
そして、本方法では、算出された状態パラメータPに基づいて被験者Sの肌状態を判定する(図2:ステップS62)。
本方法では、美容関連商品PDの使用品目に関する入力を被験者Sから受け付ける。
図5は、美容関連商品PDの一覧を示す商品テーブルTDを示す図である。被験者Sは、被験者端末50に表示された商品テーブルTDから、自分が日常的に使用している一つまたは複数の美容関連商品PDを選択入力する(図2:ステップS10)。本方法では、被験者Sが入力した使用品目に応じて、商品提示ステップS90で判定結果とともに提示される美容関連商品PDの種類数が増減する。具体的には、ステップS10においてNo.7:ベースメイクまたはNo.8:ポイントメイクが選択入力された場合は、商品提示ステップS90において提示されるメイク落とし剤の種類数が増大する。
精細モードは、大別して、入力ステップ(ステップS30からS52)、演算ステップ(ステップS60およびS62)、および出力ステップ(ステップS80およびS90)で構成される。ステップS30では、被験者端末50に複数の肌因子Fを提示する。被験者Sは、その一部を注目因子FAとして選択する。注目因子FAは、被験者Sの肌悩みにかかる肌症例Cに対応する因子である。ここで、注目因子FAを抽出するとは、一覧表示された肌因子Fより一部を選択する場合のほか、種々の態様を含む。たとえば、被験者Sが注目しない他の肌因子Fの方を一覧より選択消去することを通じて注目因子FAを残置するなど、注目因子FAと他の肌因子Fとを区別するものであればよい。
皮脂量P1は、水分を逃がさないように肌の表面を覆う皮脂の推定量である。皮脂が過剰であると、肌の脂っぽさ(F1)や、ニキビ・吹き出物(F2)の原因となり、また毛穴の目立ち(F9)が顕著となる。
保水力P2は、細胞を構成するケラチン線維の周囲のヒゲ状部分が、角質細胞内において水分をつかまえて保持する力の推定値である。保水力P2の低下は、肌のカサツキや乾燥(F3)、および角層の張り(F7)の原因となる。また、頬などの肌の突っ張り感(F8)を増大させる。
セラミド量P3は、角質細胞の間で水分を保つとともに、細胞同士を整然とつなぎ合わせて肌のキメを整えるセラミドの推定量である。セラミド量P3の低下は、保水力P2と同様に、肌のカサツキや乾燥(F3)の原因となり、肌の突っ張り感(F8)を増大させる。また、セラミド量P3の低下は、小じわ(F6)の原因となる。
弾力性P4は、肌の真皮にある弾力線維がコラーゲンを束ねている肌構造の弾力の推定値である。弾力性P4の低下は、小じわ(F6)や毛穴の目立ち(F8)の原因となる。また、角層が硬化することも弾力性P4の低下につながる。肌を指で局所的に押した場合、角層が硬化しているときは、指先が直接あたる部分のへこみ領域を含む広領域が凹む。したがって、肌の張り(F7)は弾力性P4の低下の要因となる。また、肌を指先で押し込んだときの押し返しによる肌弾力(F12)によって、肌全体の弾力性P4を評価することができる。
肌の血行P5は、肌の代謝の良否を表す。血行P5の良い肌は健康的な薄い赤味をもつ。血行P5の悪い肌は、黄味いくすみ(F5)となるか、逆に鬱血による強い赤味(F11)を帯びる。また、掌で頬を触ったときに火照りなく適度な暖かみを感じる肌温度(F13)であることで、肌の血行P5を評価することができる。
メラニン量P6は、肌色の白さまたは黒さを決めるメラニン色素の肌含有量である。紫外線による肌のダメージは、このメラニンを増やし、シミ・ソバカス(F4)や肌のくすみ・くま(F5)の原因になる。また、メラニン量P6が増大すると毛穴の目立ち(F9)が顕著となり、肌の白み(F10)が失われる。
したがって、スライダ部24a、24bにより入力された被験者Sの目の下の肝斑の範囲が狭くて色が薄いほど、肌症例Cは軽度であると推定して注目因子スコアSAが高くなるように設定してある。逆に、入力された被験者Sの肝斑の範囲が広くて色が濃いほど、注目因子スコアSAは低くなる。これは、注目因子FAの肌症例Cが重篤であると推定されるためである。
上記のように肝斑の肌因子F4と「くま」の肌因子F5とは互いに異なるため、仮に両者を混同して注目因子スコアSAを入力した場合には肌状態の判定結果が大きく相違する可能性がある。これに対し、本実施形態のように肝斑と「くま」とで肌画像表示部22の表示態様を代えることで、被験者Sは自分の顔の目周りの濃色部が肝斑であるか「くま」であるかを混同することなく肌因子Fを適切に選択することができる。これにより、本方法によれば被験者Sの肌状態を正しく判定することができる。
上述のようにステップS30において第一の注目因子FA1として肌因子F4を選択し、第二の注目因子FA2として肌因子F5を選択した場合を例示する。図3に示すように、皮脂量P1、保水力P2、セラミド量P3および弾力性P4に関しては、対応する肌因子に肌因子F4またはF5は含まれていない。したがって、これらの状態パラメータPの肌スコアSSは、一般因子スコアSCおよび触診スコアSPPのみに基づいて算出する。このように注目因子FAを含まない状態パラメータPに関しては、一般因子スコアSCと触診スコアSPPとに等しい重率を付与して肌スコアSSを算出する。皮脂量P1を例示してより具体的に説明する。皮脂量P1に対応づけられた肌因子F1(図10:Q3)、F2(図10:Q4)、F9(図10:Q9)の一般因子スコアSC、およびQ13にかかる触診スコアSPPを、それぞれ0以上1以下の得点率に換算し、それに重率25を乗じる。たとえば、一般因子スコアSC(3点満点)に対して、肌因子F1(Q3)が3点、肌因子F2(Q4)が2点、肌因子F9(Q9)が1点であったとする。そして、Q13にかかる触診スコアSPPが10点満点中の5点であったとする。この場合、各設問に対する得点率を0以上1以下に換算して重率25を乗じることにより、肌スコアSS=3/3*25+2/3*25+1/3*25+5/10*25=62.5点と算出される。
保水力P2、セラミド量P3および弾力性P4も同様に算出される。
図14に示すように、マトリクスM8は三行二列の行列である。重率テーブルTWにおける一番目および二番目のマトリクス(M1、M2、M4、M5、M7、M8、M10、M11)の列数は、当該状態パラメータPに対応する肌因子Fのうち、触診スコアSPPに関するものを除いた因子数に対応している。血行P5は、触診スコアSPPに関する肌因子F13を除いて2つの肌因子F(F5およびF11)が対応しているため、マトリクスM8の列数は2列である。このうちの1列目(46、27、27)は肌因子F5が注目因子FAである場合の重率にあたり、2列目は肌因子F11が注目因子FAである場合の重率にあたる。これらの数値が、順に第一の重率W1〜第三の重率W3にあたる。
そして、肌因子F5の注目因子スコアSA、肌因子F11の一般因子スコアSCおよび肌因子F13の触診スコアSPPをそれぞれ0以上1以下の得点率に換算した三行一列の行列と、第一の重率W1〜第三の重率W3との内積演算を行うことにより肌スコアSSが算出される。
具体的には、たとえば肌因子F5の注目因子スコアSAを10点満点中の6点、肌因子F11の一般因子スコアSCを3点満点中の1点、肌因子F13の触診スコアSPPを10点満点中の5点とする。この場合、各設問に対する得点率を0以上1以下に換算して第一の重率W1〜第三の重率W3を乗じることにより、肌スコアSS=6/10*46+1/3*27+5/10*27=50.1点と算出される。
図14に示すように、マトリクスM12は四行六列の行列である。重率テーブルTWにおける三番目のマトリクス(M3、M6、M9、M12)の列数は、当該状態パラメータPに対応する肌因子Fのうち、触診スコアSPPに関するものを除いた因子数から2つを選択する組み合わせ数に対応している。メラニン量P6には4つの肌因子F(F4、F5、F10およびF9)が対応しているため、マトリクスM12の列数は6列である。このうちの1列目(30、30、20、20)は、第一の注目因子FA1および第二の注目因子FA2の組み合わせが、肌因子F4およびF5である場合の重率を表している。すなわち、注目因子スコアSA(肌因子F4、F5)に付与される第一の重率W1は30であり、一般因子スコアSC(肌因子F10、F9)に付与される第二の重率W2は、第一の重率W1よりも小さい20である。
そして、注目因子スコアSAと一般因子スコアSCをそれぞれ0以上1以下の得点率に換算した三行一列の行列と、第一の重率W1および第二の重率W2との内積演算を行うことで、メラニン量P6の肌スコアSSが算出される。
具体的には、たとえば肌因子F4の注目因子スコアSAを10点満点中の4点、肌因子F5の注目因子スコアSAを10点満点中の6点、肌因子F10の一般因子スコアSCを3点満点中の2点、肌因子F9の一般因子スコアSCを3点満点中の1点とする。この場合、各設問に対する得点率を0以上1以下に換算して第一の重率W1および第二の重率W2を乗じることにより、肌スコアSS=4/10*30+6/10*30+2/3*20+1/3×20=50.0点と算出される。
モード選択ステップS20で簡易モードを受け付けた場合(図2:ステップS22=N)は、注目因子スコアSAおよび触診スコアSPPを入力せずに肌状態を簡易に判定する簡易モードに移行する。簡易モードは、大別して、入力ステップ(ステップS71およびS72)、演算ステップ(ステップS73)、および出力ステップ(ステップS80およびS90)で構成される。簡易モードでは、肌因子F1〜F11が一般因子設問QCとして被験者Sに提示される(図10を参照)。被験者Sは被験者端末50を操作して一般因子スコアSCを回答入力する(図2:ステップS71)。
つぎに、ステップS52と同様に、入力部20は、被験者Sの住居地域RA、年齢AGまたは性別SXを示す属性入力を受け付ける(図2:ステップS72)。
本方法では、上記の肌状態判定方法を用いて美容関連商品PDの商品提示を行う。この商品提示方法は、算出された複数の状態パラメータPの値に基づいて被験者Sの肌状態を複数のカテゴリに分類し、分類されたカテゴリに予め対応づけられた美容関連商品PDを提示するものである。図17に示すように、被験者端末50で表示出力する判定結果は、提示される美容関連商品PDを特定する情報(画像や名称など)を含んでいる。図17に示す例では、美容関連商品PDの名称(化粧水、日中用乳液、美容液、保湿剤)およびそれぞれの画像が表示出力されている。演算部10は、被験者Sが属するカテゴリに基づいて、出力情報記憶部44に記憶された美容関連商品PDおよび美容アドバイスMSGを抽出し、送信部58を通じてこれらを送信する。
これに対し、本方法によれば、被験者Sの肌悩みにあたる注目因子スコアSAに高い重率を付与し、かつその他の一般因子スコアSCに非ゼロの低い重率を付与して、状態パラメータP1〜P6を総合的に評価する。これにより、被験者Sが主観的に問題視する肌因子を優先し、かつ被験者Sの客観的な肌状態にも対応して、これを改善する美容関連商品PDを提示することが可能である。
記憶部40は、状態パラメータPのそれぞれに対して、肌症例Cを表す複数の肌因子Fを対応づけて記憶する。入力部20は、複数の肌因子Fのうちの一部を注目因子FAとして選択する因子選択入力FSと、注目因子FAにかかる肌症例Cの発現度合いを示す注目因子スコアSAと、注目因子FA以外の肌因子F(一般因子FC)にかかる肌症例Cの発現度合いを示す一般因子スコアSCと、の入力を受け付ける。
演算部10は、受け付けた因子選択入力FS、注目因子スコアSAおよび一般因子スコアSCに基づいて肌状態を判定する。具体的には、演算部10は、注目因子スコアSAに第一の重率W1を付与し一般因子スコアSCに第一の重率W1よりも低い第二の重率W2を付与し、重率W1が付与された注目因子スコアSAおよび重率W2が付与された一般因子スコアSCから状態パラメータPを算出する。そして、演算部10は、算出された状態パラメータPに基づいて被験者Sの肌状態の判定結果を求める。
(1)肌の特性を表す複数の状態パラメータに基づいて被験者の肌状態を判定する肌状態判定方法であって、前記状態パラメータのそれぞれに対して、肌症例を表す複数の肌因子を対応づけて記憶しておき、複数の前記肌因子のうちの一部を注目因子として選択する因子選択入力と、前記注目因子にかかる前記肌症例の発現度合いを示す注目因子スコアと、前記注目因子以外の前記肌因子にかかる前記肌症例の発現度合いを示す一般因子スコアと、の入力を受け付け、前記注目因子スコアに第一の重率を付与し前記一般因子スコアに前記第一の重率よりも低い第二の重率を付与し、前記重率が付与された前記注目因子スコアおよび前記一般因子スコアから前記状態パラメータを算出し、算出された前記状態パラメータに基づいて前記被験者の肌状態を判定することを特徴とする肌状態判定方法;
(2)前記一般因子スコアの入力を複数段階の選択肢から選択的に受け付け、前記注目因子スコアの入力を前記一般因子スコアよりも多段階の選択肢から選択的に受け付ける上記(1)に記載の肌状態判定方法;
(3)前記因子選択入力として二以上の前記注目因子の選択を順に受け付け、前記注目因子の選択順に応じて異なる前記第一の重率を前記注目因子スコアに付与することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の肌状態判定方法;
(4)前記注目因子として選択された前記肌因子に関する前記一般因子スコアの入力を省略する上記(1)から(3)のいずれかに記載の肌状態判定方法;
(5)前記状態パラメータが、皮脂量、保水力、真皮もしくは角層の弾性の度合い、メラニン含有量、血行の度合い、またはセラミドの量、の少なくともいずれかを含む上記(1)から(4)のいずれかに記載の肌状態判定方法;
(6)前記肌因子が、肌の脂っぽさ、ニキビもしくは吹き出物の大きさもしくは数量、肌のカサツキの範囲もしくは程度、シミもしくはソバカスの大きさもしくは濃度、肌のくすみ、目周りの「くま」の広さもしくは赤味の強さ、小じわの深さもしくは数量、角層の張りの程度、肌の突っ張りの程度、毛穴の目立ちの程度もしくは数量、または肌の赤味もしくは白味の強さ、の少なくともいずれかを含む上記(5)に記載の肌状態判定方法;
(7)前記被験者が自ら行った肌の触診結果を表す触診スコアを更に受け付ける上記(1)から(6)のいずれかに記載の肌状態判定方法;
(8)前記触診スコアが、前記被験者の真皮の弾性の度合いまたは肌温度の高低を示す上記(7)に記載の肌状態判定方法;
(9)被験者の住居地域、年齢または性別を示す入力を更に受け付け、受け付けた前記住居地域、前記年齢または前記性別ごとの肌状態の判定結果に関する統計データを、前記被験者の肌状態の判定結果と対比して出力することを特徴とする上記(1)から(8)のいずれかに記載の肌状態判定方法;
(10)上記(1)から(9)のいずれかに記載の肌状態判定方法を用いた商品提示方法であって、算出された複数の前記状態パラメータの値に基づいて前記被験者の肌状態を複数のカテゴリに分類し、分類された前記カテゴリに予め対応づけられた美容関連商品を提示することを特徴とする商品提示方法;
(11)前記状態パラメータが、メラニン含有量および血行の度合いを含み、前記美容関連商品が、美白剤または血行促進剤を含有する保湿剤、洗顔剤またはメイク落とし剤を含み、算出された前記メラニン含有量が一の閾値以上である場合に美白剤を含有する保湿剤、洗顔剤またはメイク落とし剤を提示し、算出された前記血行の度合いが他の閾値以上である場合に血行促進剤を含有する保湿剤、洗顔剤またはメイク落とし剤を提示することを特徴とする上記(10)に記載の商品提示方法;
(12)肌の特性を表す複数の状態パラメータに基づいて被験者の肌状態を判定する肌状態判定システムであって、前記状態パラメータのそれぞれに対して、肌症例を表す複数の肌因子を対応づけて記憶する記憶部と、複数の前記肌因子のうちの一部を注目因子として選択する因子選択入力と、前記注目因子にかかる前記肌症例の発現度合いを示す注目因子スコアと、前記注目因子以外の前記肌因子にかかる前記肌症例の発現度合いを示す一般因子スコアと、の入力を、ネットワークを通じて被験者から受け付ける入力部と、受け付けた前記因子選択入力、前記注目因子スコアおよび前記一般因子スコアに基づいて前記肌状態を判定する演算部と、判定された判定結果を被験者に提示する出力部と、を含み、前記演算部が、前記注目因子スコアに第一の重率を付与し前記一般因子スコアに前記第一の重率よりも低い第二の重率を付与し、前記重率が付与された前記注目因子スコアおよび前記一般因子スコアから前記状態パラメータを算出し、算出された前記状態パラメータに基づいて前記被験者の肌状態の前記判定結果を求めることを特徴とする肌状態判定システム;
(13)前記入力部が、精細モードまたは簡易モードのいずれかの選択を前記被験者から受け付け、前記精細モードを受け付けた場合は、前記演算部は前記重率が付与された前記注目因子スコアおよび前記一般因子スコアから算出した前記状態パラメータに基づいて前記被験者の肌状態の判定結果を求め、前記簡易モードを受け付けた場合は、前記入力部は前記因子選択入力および前記注目因子スコアの入力を省略して前記一般因子スコアの入力を受け付け、前記演算部は前記一般因子スコアから算出した前記状態パラメータに基づいて前記被験者の肌状態の判定結果を求めることを特徴とする上記(12)に記載の肌状態判定システム;
(14)肌の特性を表す複数の状態パラメータに基づいて被験者の肌状態を判定する肌状態判定装置であって、前記状態パラメータのそれぞれに対して、肌症例を表す複数の肌因子を対応づけて記憶する記憶部と、複数の前記肌因子のうちの一部を注目因子として選択する因子選択入力と、前記注目因子にかかる前記肌症例の発現度合いを示す注目因子スコアと、前記注目因子以外の前記肌因子にかかる前記肌症例の発現度合いを示す一般因子スコアと、の入力を受け付ける入力部と、受け付けた前記因子選択入力、前記注目因子スコアおよび前記一般因子スコアに基づいて前記肌状態を判定する演算部と、を含み、前記演算部が、前記注目因子スコアに第一の重率を付与し前記一般因子スコアに前記第一の重率よりも低い第二の重率を付与し、前記重率が付与された前記注目因子スコアおよび前記一般因子スコアから前記状態パラメータを算出し、算出された前記状態パラメータに基づいて前記被験者の肌状態の判定結果を求めることを特徴とする肌状態判定装置;
(15)前記演算部が算出した複数の前記状態パラメータを各軸とする多軸のチャートを前記判定結果として出力する出力部を更に含む上記(14)に記載の肌状態判定装置;
(16)肌の状態を示す肌画像を表示させる肌画像表示部と、前記被験者の操作入力を受け付けて、前記肌画像における前記注目因子にかかる前記肌症例の発現度合いを多段階に変化させる画像遷移部と、を更に含み、前記入力部は、前記画像遷移部が受け付けた前記操作入力に基づいて前記注目因子スコアを取得する上記(14)または(15)に記載の肌状態判定装置;
(17)前記肌画像表示部は、両目の下部に左右対称な濃色部を有する第一の肌画像と、目周りに左右非対称な濃色部を有する第二の肌画像と、を表示させ、前記画像遷移部は、前記第一の肌画像の前記濃色部の青味と、前記第二の肌画像の前記濃色部の赤味と、をそれぞれ変化させることを特徴とする上記(16)に記載の肌状態判定装置。
(18)前記入力部が、前記一般因子スコアの入力を複数段階の選択肢から選択的に受け付け、前記注目因子スコアの入力を前記一般因子スコアよりも多段階の選択肢から選択的に受け付ける上記(12)または(13)に記載の肌状態判定システム;
(19)前記入力部が、前記因子選択入力として二以上の前記注目因子の選択を順に受け付け、前記注目因子の選択順に応じて異なる前記第一の重率を前記注目因子スコアに付与することを特徴とする上記(12)、(13)または(18)に記載の肌状態判定システム;
(20)前記入力部は、前記注目因子として選択された前記肌因子に関する前記一般因子スコアを用いずに前記肌状態を判定する上記(12)、(13)、(18)または(19)のいずれかに記載の肌状態判定システム;
(21)前記状態パラメータが、皮脂量、保水力、真皮もしくは角層の弾性の度合い、メラニン含有量、血行の度合い、またはセラミドの量、の少なくともいずれかを含む上記(12)、(13)または(18)から(20)のいずれかに記載の肌状態判定システム;
(22)前記肌因子が、肌の脂っぽさ、ニキビもしくは吹き出物の大きさもしくは数量、肌のカサツキの範囲もしくは程度、シミもしくはソバカスの大きさもしくは濃度、肌のくすみ、目周りの「くま」の広さもしくは赤味の強さ、小じわの深さもしくは数量、角層の張りの程度、肌の突っ張りの程度、毛穴の目立ちの程度もしくは数量、または肌の赤味もしくは白味の強さ、の少なくともいずれかを含む上記(21)に記載の肌状態判定システム;
(23)前記被験者が自ら行った肌の触診結果を表す触診スコアを更に受け付ける上記(12)、(13)または(18)から(22)のいずれかに記載の肌状態判定システム;
(24)前記触診スコアが、前記被験者の真皮の弾性の度合いまたは肌温度の高低を示す上記(23)に記載の肌状態判定システム;
(25)被験者の住居地域、年齢または性別を示す入力を更に受け付け、受け付けた前記住居地域、前記年齢または前記性別ごとの肌状態の判定結果に関する統計データを、前記被験者の肌状態の判定結果と対比して出力することを特徴とする上記(12)、(13)または(18)から(24)のいずれかに記載の肌状態判定システム;
(26)上記(12)、(13)または(18)から(25)のいずれかに記載の肌状態判定システムを含む商品提示システムであって、前記演算部が、算出された複数の前記状態パラメータの値に基づいて前記被験者の肌状態を複数のカテゴリに分類し、分類された前記カテゴリに予め対応づけられた美容関連商品を提示することを特徴とする商品提示システム;
(27)前記状態パラメータが、メラニン含有量および血行の度合いを含み、前記美容関連商品が、美白剤または血行促進剤を含有する保湿剤、洗顔剤またはメイク落とし剤を含み、前記演算部は、算出された前記メラニン含有量が一の閾値以上である場合に美白剤を含有する保湿剤、洗顔剤またはメイク落とし剤を提示し、算出された前記血行の度合いが他の閾値以上である場合に血行促進剤を含有する保湿剤、洗顔剤またはメイク落とし剤を提示することを特徴とする上記(26)に記載の商品提示システム。
Claims (20)
- 肌の特性を表す複数の状態パラメータに基づいて被験者の肌状態を判定する肌状態判定装置であって、
前記状態パラメータのそれぞれに対して、肌症例を表す複数の肌因子を対応づけて記憶する記憶部と、
複数の前記肌因子のうちの一部を注目因子として選択する因子選択入力と、前記注目因子にかかる前記肌症例の発現度合いを示す注目因子スコアと、前記注目因子以外の前記肌因子にかかる前記肌症例の発現度合いを示す一般因子スコアと、の入力を受け付ける入力部と、
受け付けた前記因子選択入力、前記注目因子スコアおよび前記一般因子スコアに基づいて前記肌状態を判定する演算部と、を含み、
前記演算部が、
前記注目因子スコアに第一の重率を付与し前記一般因子スコアに前記第一の重率よりも低い第二の重率を付与し、前記重率が付与された前記注目因子スコアおよび前記一般因子スコアから前記状態パラメータを算出し、算出された前記状態パラメータに基づいて前記被験者の肌状態の判定結果を求めることを特徴とする肌状態判定装置。 - 前記入力部が、前記一般因子スコアの入力を複数段階の選択肢から選択的に受け付け、前記注目因子スコアの入力を前記一般因子スコアよりも多段階の選択肢から選択的に受け付ける請求項1に記載の肌状態判定装置。
- 前記入力部が、前記因子選択入力として二以上の前記注目因子の選択を順に受け付け、
前記演算部が、前記注目因子の選択順に応じて異なる前記第一の重率を前記注目因子スコアに付与することを特徴とする請求項1または2に記載の肌状態判定装置。 - 前記入力部が、前記注目因子として選択された前記肌因子に関する前記一般因子スコアの入力を省略する請求項1から3のいずれか一項に記載の肌状態判定装置。
- 前記状態パラメータが、皮脂量、保水力、真皮もしくは角層の弾性の度合い、メラニン含有量、血行の度合い、またはセラミドの量、の少なくともいずれかを含む請求項1から4のいずれか一項に記載の肌状態判定装置。
- 前記肌因子が、肌の脂っぽさ、ニキビもしくは吹き出物の大きさもしくは数量、肌のカサツキの範囲もしくは程度、シミもしくはソバカスの大きさもしくは濃度、肌のくすみ、目周りのくまの広さもしくは赤味の強さ、小じわの深さもしくは数量、角層の張りの程度、肌の突っ張りの程度、毛穴の目立ちの程度もしくは数量、または肌の赤味もしくは白味の強さ、の少なくともいずれかを含む請求項5に記載の肌状態判定装置。
- 前記入力部が、前記被験者が自ら行った肌の触診結果を表す触診スコアを更に受け付ける請求項1から6のいずれか一項に記載の肌状態判定装置。
- 前記触診スコアが、前記被験者の真皮の弾性の度合いまたは肌温度の高低を示す請求項7に記載の肌状態判定装置。
- 前記入力部が、精細モードまたは簡易モードのいずれかの選択を前記被験者から受け付け、
前記精細モードを受け付けた場合は、前記演算部は前記重率が付与された前記注目因子スコアおよび前記一般因子スコアから算出した前記状態パラメータに基づいて前記被験者の肌状態の判定結果を求め、
前記簡易モードを受け付けた場合は、前記入力部は前記因子選択入力および前記注目因子スコアの入力を省略して前記一般因子スコアの入力を受け付け、前記演算部は前記一般因子スコアから算出した前記状態パラメータに基づいて前記被験者の肌状態の判定結果を求める、
請求項1から8のいずれか1項に記載の肌状態判定装置。 - 請求項1から9のいずれか1項に記載の肌状態判定装置と、
前記肌状態判定装置により判定された判定結果を被験者に提示する出力装置と、
を含み、
前記入力部は、前記入力をネットワークを通じて被験者から受け付ける、
肌状態判定システム。 - 前記出力装置が、肌の状態を示す肌画像を表示し、
前記肌状態判定装置が、
前記被験者の操作入力を受け付けて、前記肌画像における前記注目因子にかかる前記肌症例の発現度合いを多段階に変化させる画像遷移部、
を更に含み、
前記入力部は、前記画像遷移部が受け付けた前記操作入力に基づいて前記注目因子スコアを取得する請求項10に記載の肌状態判定システム。 - 前記出力装置が、両目の下部に左右対称な濃色部を有する第一の肌画像と、目周りに左右非対称な濃色部を有する第二の肌画像と、を表示し、
前記画像遷移部は、前記第一の肌画像の前記濃色部の青味と、前記第二の肌画像の前記濃色部の赤味と、をそれぞれ変化させる、
請求項11に記載の肌状態判定システム。 - 前記入力部が、被験者の住居地域、年齢または性別を示す入力を更に受け付け、
前記出力装置は、前記受け付けられた前記住居地域、前記年齢または前記性別ごとの肌状態の判定結果に関する統計データを、前記被験者の肌状態の判定結果と対比して出力する、
請求項10から12のいずれか一項に記載の肌状態判定システム。 - 前記出力装置は、前記演算部が算出した複数の前記状態パラメータを各軸とする多軸のチャートを前記判定結果として出力する、
請求項10から13のいずれか1項に記載の肌状態判定システム。 - 請求項10から14のいずれか一項に記載の肌状態判定システムを含む商品提示システムであって、
前記演算部は、前記算出された複数の前記状態パラメータの値に基づいて前記被験者の肌状態を複数のカテゴリに分類し、
前記出力装置は、分類された前記カテゴリに予め対応づけられた美容関連商品を更に提示することを特徴とする商品提示システム。 - 前記状態パラメータが、メラニン含有量および血行の度合いを含み、
前記美容関連商品が、美白剤または血行促進剤を含有する保湿剤、洗顔剤またはメイク落とし剤を含み、
前記出力装置は、前記演算部により算出された前記メラニン含有量が一の閾値以上である場合に美白剤を含有する保湿剤、洗顔剤またはメイク落とし剤を提示し、前記演算部により算出された前記血行の度合いが他の閾値以上である場合に血行促進剤を含有する保湿剤、洗顔剤またはメイク落とし剤を提示する、
請求項15に記載の商品提示システム。 - 前記演算部が算出した複数の前記状態パラメータを各軸とする多軸のチャートを前記判定結果として出力する出力部、
を更に含む請求項1から9のいずれか1項に記載の肌状態判定装置。 - 肌の状態を示す肌画像を表示させる肌画像表示部と、
前記被験者の操作入力を受け付けて、前記肌画像における前記注目因子にかかる前記肌症例の発現度合いを多段階に変化させる画像遷移部と、
を更に含み、
前記入力部は、前記画像遷移部が受け付けた前記操作入力に基づいて前記注目因子スコアを取得する、
請求項1から9及び17のいずれか1項に記載の肌状態判定装置。 - 前記肌画像表示部は、両目の下部に左右対称な濃色部を有する第一の肌画像と、目周りに左右非対称な濃色部を有する第二の肌画像と、を表示させ、
前記画像遷移部は、前記第一の肌画像の前記濃色部の青味と、前記第二の肌画像の前記濃色部の赤味と、をそれぞれ変化させる、
請求項18に記載の肌状態判定装置。 - 肌の特性を表す複数の状態パラメータに基づいて被験者の肌状態を判定する肌状態判定方法であって、
前記状態パラメータのそれぞれに対して、肌症例を表す複数の肌因子を対応づけて記憶する記憶部を有するコンピュータが、
複数の前記肌因子のうちの一部を注目因子として選択する因子選択入力と、前記注目因子にかかる前記肌症例の発現度合いを示す注目因子スコアと、前記注目因子以外の前記肌因子にかかる前記肌症例の発現度合いを示す一般因子スコアと、の入力を前記コンピュータの入力部を介して受け付け、
前記注目因子スコアに第一の重率を付与し前記一般因子スコアに前記第一の重率よりも低い第二の重率を付与し、前記重率が付与された前記注目因子スコアおよび前記一般因子スコアから前記状態パラメータを算出し、
算出された前記状態パラメータに基づいて前記被験者の肌状態を判定する、
ことを含む肌状態判定方法。
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