JP5357076B2 - ブレード形ヒューズの製造方法 - Google Patents

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本願発明は、主に自動車用電気回路等に用いられる差込式のブレード形ヒューズに関するものである。
従来から、ブレード形ヒューズは、自動車などにおいてバッテリと各種電装品との間に過電流が流れた場合に回路を保護するために使用されてきた。
本願発明の背景技術の一例として、図4(a)から(c)に示す特許文献1のブレード形ヒューズ20と図4(d)に示す特許文献2のブレード形ヒューズ30が知られている。
図4(a)から(c)に示すブレード形ヒューズは、一対の平行な板状導電端子11aと該板状導電端子11aとの間に掛けられる溶断部13を備えたヒューズエレメント11に、前記板状導電端子11aの一部と前記溶断部13とを両側から覆うように電気絶縁材料製の絶縁ハウジング12が取り付けられたものである。
また、前記板状導電端子11aの溶断部13側は絶縁ハウジング12に覆われ、溶断部13の反対側は、絶縁ハウジング12に覆われずに露出している。
前記板状導電端子11aの露出部分は、ヒューズボックス等に設けられたヒューズ用メス端子(不図示)にブレード形ヒューズ20を差し込む際に、ヒューズ用メス端子のオス側として用いられる。そして、前記露出部分の幅Wは、ブレード形ヒューズ20をヒューズ用メス端子に無理なく差し込める程度の幅となっている。
次に、ブレード形ヒューズ20の使用態様について説明する。前記ブレード形ヒューズ20をヒューズボックス側に設けられたヒューズ用メス端子(不図示)に差し込む。そして、前記板状導電端子11aの露出部分と、ヒューズ用メス端子が接触して導通可能となる事により、ブレード形ヒューズ20は、ヒューズ機能を発揮できる状態となる。なお、ブレード形ヒューズ20がヒューズボックスに差し込まれた状態を維持する為に、前記板状導電端子11aとヒューズ用メス端子との間には、差し込みによる一定の結合力が働いている。
次に、ヒューズ用メス端子(不図示)に差し込んだ前記ブレード形ヒューズ20を引き抜く場合は、絶縁ハウジング12に設けられた係止部15にヒューズ着脱用クリップの係止爪(不図示)を係止させて、ブレード形ヒューズ20を差し込んだ方向とは反対に、引っ張る。
この引き抜きに要する力は、板状導電端子11aとヒューズ用メス端子との間の結合力を超えているものでなければならない。そして、絶縁ハウジング12の係止部15に力を加えて絶縁ハウジング12を引っ張るが、ヒューズエレメント11と絶縁ハウジング12との固定力は、前記結合力を超えるものでなければならない。なぜならば、引き抜く際に、絶縁ハウジング12がヒューズエレメント11から離脱してしまい、実用に耐えることが出来ないからである。
従来から絶縁ハウジング12とヒューズエレメント11との固定には、板状導電端子11aに固定孔14を設けて、後述するコールドステークや超音波溶着が用いられてきた。
図4(b)、(c)は、固定孔14部分の断面図である。図4(b)では、固定孔14の上下を絶縁ハウジング12が覆っており、さらに固定孔14の径より小さい突起Yが固定孔14の上下に配置されている。
図4(c)では、突起Yが固定孔14の上下から絶縁ハウジング12を突くことにより、絶縁ハウジング12を固定孔14に押し込んでいる(以下、この押し込み方法を「コールドステーク」と呼ぶ。)。そして、すべての固定孔14に対してコールドステークが行われることで、ヒューズエレメント11と絶縁ハウジング12は強固に固定される。
さらに、コールドステークに加え、固定孔14に押し込まれた絶縁ハウジング12に超音波を照射する超音波溶着を併用することも出来る。これにより、固定孔14に押し込まれた絶縁ハウジング12を加熱して溶着させることで、より強固な固定が可能になる。
図4(a)に示す引用文献1のブレード形ヒューズに限らず、従来の大型のブレード形ヒューズは、コールドステークまたは、超音波溶着を併用して製造されていた。
図4(d)は、ブレード形ヒューズの小型化を目的とした引用文献2のブレード形ヒューズ30を示している。ブレード形ヒューズ30は、一対の平行な板状導電端子21aと該板状導電端子21aとの間に掛けられる溶断部23を備えたヒューズエレメント21に、前記板状導電端子21aの一部と前記溶断部23とを両側から覆うように電気絶縁材料製の絶縁ハウジング22が取り付けられ、更に溶断部23の上下空間に固定孔24を有する延設部21bを設けたものである。
上記構成により、ヒューズ用メス端子を差し込むための幅Wを維持しつつ、板状導電端子21aの幅を狭くすることができ、ブレード形ヒューズ30全体を小型化できる。
しかし、上記構成を採用することで、ブレード形ヒューズ30全体を小型化することが可能となったが、それに伴い固定孔24の径が小さくなった。そのため、コールドステークを行うと、固定孔24に押し込まれる絶縁ハウジング22の量が少なくなり、固定力が弱くなってしまう。その上、小型化に伴い板状導電端子21aが小さくなる結果、板状導電端子21aに固定孔24を配置することが制限される
また、コールドステークに加えて超音波溶着を行うと、ヒューズエレメント21が小型化したことによって、薄肉の溶断部23と板状導電端子21aとの接続箇所25へ超音波による振動が伝わり易くなり、当該接続箇所25が破損するおそれがある。そのため、固定力の増強をすることが出来ない。
以上より、ブレード型ヒューズを小型化すると、ヒューズエレメントと絶縁ハウジングとの固定力が従来に比べて弱くなり、引き抜き力に対して耐えることができないという固定力不足の問題が生じる。
上記問題は、特許文献2のブレード形ヒューズに限らず、一般的にブレード形ヒューズを小型化することに伴って、同様に生じるものである。
特開2003−317605号公報 特願2009−262722号
本願発明は、上記問題を解決しようとするもので、ブレード形ヒューズを小型化しても絶縁ハウジングとヒューズエレメントの固定力を強固に維持し、実用に耐えるブレード形ヒューズの製造方法を提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するために、本願発明のブレード形ヒューズの製造方法は、一対の平行な板状導電端子と該板状導電端子間に掛けられる溶断部とを備えたヒューズエレメントと、前記板状導電端子の少なくとも一部と前記溶断部とを両側から覆う電気絶縁材料製の絶縁ハウジングとからなるブレード形ヒューズの製造方法であって、前記板状導電端子表面を加熱することにより、前記板状導電端子と前記絶縁ハウジングとの接触面で、前記絶縁ハウジングの一部を前記板状導電端子に溶着させることを特徴としている。
上記特徴によれば、前記板状導電端子表面を外部の熱源により加熱する。次に、その加熱された部分の周囲にも熱が伝わり、当該加熱箇所に接触している絶縁ハウジングも加熱される。そして、加熱された板状導電端子の表面に接触している絶縁ハウジングは、溶融して板状導電端子に溶着する(以下、この溶着の方法を「加熱溶着」と呼ぶ。)。このように、加熱溶着により絶縁ハウジングが板状導電端子に溶着した溶着面全体から固定力が生じるので、固定孔によらずとも強い固定力を維持することができる。
前記加熱溶着によって、ヒューズエレメントと絶縁ハウジングは固定されるが、その固定力は、引き抜き力に対して十分に耐えうるものである。
以上より、本願発明のブレード形ヒューズの製造方法によれば、従来のようにコールドステーク又は超音波溶着の併用によらずとも、加熱溶着によって固定力を維持できるので、小型化による固定力不足の問題は起こらない。
さらに、本願発明のブレード形ヒューズの製造方法は、前記板状導電端子表面にレーザを照射することにより、前記板状導電端子表面の加熱を行うことを特徴としている。
熱源としてレーザを用いることで、レーザが照射された板状導電端子表面は加熱される。そして、当該加熱箇所及びその周辺に接触している絶縁ハウジングは、溶融して板状導電端子に溶着する(以下、レーザを用いた溶着の方法を「レーザ溶着」と呼ぶ。)。
前記レーザ溶着によれば、レーザが指向性に優れエネルギー密度も高いことから、一瞬にして局所的な加熱及び溶着が可能となる。
さらに、本願発明のブレード形ヒューズの製造方法は、前記絶縁ハウジングと接触する前記板状導電端子の表面に、前記絶縁ハウジングの一部と溶着するための凹凸を形成することを特徴としている。
加熱溶着を行うと、加熱され溶融した絶縁ハウジングの一部が、板状導電端子の露出部分の表面へ溶け出す。そして、溶融した絶縁ハウジングの一部が、板状導電端子の露出部分にあまりにも大きく溶け出した場合、ヒューズ用メス端子(不図示)との導通に不具合が生じる可能性がある。このことより、できるだけ溶け出す量を少なくすることが望ましい。
そのためには、熱源の温度や加熱時間等を調節すればよいが、前記絶縁ハウジングと接触する前記板状導電端子の表面に凹凸を形成することによっても可能である。具体的には、板状導電端子上に凹部を設け、該凹部と板状導電端子の表面とで凹凸を形成する。そして、加熱され溶融した絶縁ハウジングの一部が凹部に流れ込むため、その結果、板状導電端子の露出部分に絶縁ハウジングの一部が溶け出す量を少なくすることが出来る。
また、凹凸を形成することで、溶融した絶縁ハウジングと板状導電端子との溶着面積が増え、固定力を増強することができる。
さらに、本願発明のブレード形ヒューズの製造方法は、前記凹凸が前記板状導電端子の長手方向に対して直交する方向に形成されることを特徴としている。
板状導電端子の長手方向に直交する方向とは、ヒューズを抜き差しする方向に対して直交する方向を意味しており、上記特徴によれば、抜き差し力に対してヒューズエレメントと絶縁ハウジングとの固定の強度を増すことが出来る。
上記のように、本願発明によれば、加熱溶着又はレーザ溶着によりブレード形ヒューズを製造するため小型化による固定力不足の問題は起こらない。
本願発明のブレード形ヒューズの製造方法の一例で、(a)はブレード形ヒューズを、(b)は加熱溶着を行っている状態を、(c)は板状導電端子表面上の熱の伝わり方を示している。(d)は、絶縁ハウジングの他例を示している。 図1の板状導電端子に凹凸を形成し、加熱溶着により絶縁ハウジングを固定する様子を示している。(a)は絶縁ハウジングの中央で分断したブレード形ヒューズの内部を示しており、(b)は、A−Aの断面図、(c)は、加熱溶着により溶融したハウジングの一部が、凹部に入り込んでいる様子を示している。 図1の板状導電端子に凹凸を形成した他例を示すもので、(a)は、凹凸が板状導電端子の長手方向に対して直交する方向に形成してある場合、(b)は、凹部が貫通孔である場合を示している。 本願発明の背景技術の一例としてのブレード形ヒューズを示している。(a)は、引用文献1のブレード形ヒューズ、(b)及び(c)はコールドステークを行っている様子、(d)は引用文献2の小型のブレード形ヒューズを示している。
以下に、本願発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本願発明のブレード形ヒューズ10の製造方法の一例を示すもので、(a)はブレード形ヒューズ10を、(b)は加熱溶着を行っている状態を、(c)は絶縁ハウジング2の中央で分断した状態のブレード形ヒューズ10の内部を示している。(d)は、絶縁ハウジング2の他例を示している。
本願発明のブレード形ヒューズ10は、一対の平行な板状導電端子1aと該板状導電端子1aとの間に掛けられる溶断部4を備えたヒューズエレメント1に、前記板状導電端子1aの一部と前記溶断部4とを両側から覆うように電気絶縁材料製の絶縁ハウジング2が取り付けられ、更に溶断部4の上下空間に延設部1b、1cを設けたものである(図1(a)、(c)参照)。
図1(a)に示すように、前記ヒューズエレメント1の板状導電端子1aの一部が、絶縁ハウジング2に覆われずに露出している。この露出部分をヒューズ用メス端子(不図示)に差し込んで、ブレード形ヒューズ10は使用される。また、絶縁ハウジング2は、図に示すようにコの字型の一体形成品であり、ヒューズエレメント1の上方から差し込んで装着される。
図1(b)は、板状導電端子1aに熱源Xを接触させている様子を示している。熱源Xに接触している板状導電端子の表面の接触部X1からその周辺に熱が伝わり、絶縁ハウジング2の一部3が溶け出しているのがわかる。また、熱源Xを接触させて加熱するとは、熱源との物理的な接触による熱交換や、熱源のエネルギーを電気、波動等のエネルギー媒体として板状導電端子に伝播することによって加熱する場合などを含む。なお、熱源としてレーザを用いた場合は、熱源XはレーザX、接触部X1はレーザにより照射された照射部X1という具合に、対応させて考えることが出来る(図2も同様)。
図1(c)は、板状導電端子1aに熱源Xを接触させた時の熱の伝わり方を示している。なお、ブレード形ヒューズ10の内部を示すために、一体形成されている絶縁ハウジング2を中央で分断して示している(図2、3も同様)。また、直線5は、分断して示した絶縁ハウジング2が、本来接触している境界を示した仮想線である。前記直線5を境として溶断部4側の板状導電端子1aの表面が、絶縁ハウジング2との接触面となる。
前記絶縁ハウジング2は、突起2a、2bを有しており、延設部1bを挟み込むことで、位置決め固定が容易となる。また、分断した絶縁ハウジング2(不図示)も、突起2a、2bを有しており、上記同様の効果が得られる。
図1(c)は、熱源Xにより板状導電端子1a上の接触部X1が加熱され、接触部X1を中心とした同心円X2状に熱が伝わっていく様子を示したものである。そして、同心円X2と接触して加熱された絶縁ハウジング2は、融点に達すると溶融し、板状導電端子1aと溶着することになる。つまり、同心円X2と直線5で囲まれるX3が溶着面となる。なお、溶け出した絶縁ハウジング2の一部3と接触している板状導電端子1aも勿論溶着されている。
また、説明上の便宜上、熱の伝わり方を、同心円X2状に広がるとしているが、環境や材質等によって、実際の熱の伝わり方は当然に変わってくる。
このように、本願発明のヒューズエレメントの製造方法によれば、板状導電端子1aへ熱源Xを接触させることにより絶縁ハウジング2を間接的に加熱して溶融させ、溶着面全体で固定力を生じさせている。そのため、従来のようにコールドステーク及び超音波溶着によらずとも、加熱溶着によって固定力を維持できるので、小型化に伴う固定力不足の問題は起こらない。
図1(b)に示すように、加熱溶着はブレード形ヒューズ10の表側の計4箇所でされている。そして、同様に裏側に対しても加熱溶着を行うので、表裏合わせて計8箇所で加熱溶着を行うことになり、実用に耐えるのに十分な固定力を生じさせることが出来る。なお、加熱溶着は8箇所に限られることはなく、必要な固定力に応じて適宜変更が可能である。
図1(d)は、絶縁ハウジング2の他例を示しており、絶縁ハウジング7は分離可能な絶縁ハウジングの断片7aと7bから構成されている。絶縁ハウジング7の断片7aは、凹部7cを有しており、断片7bの凸部7dと嵌め合わせて固定される。また、絶縁ハウジング7の断片7a、7bはそれぞれ、突起7f、7eを有しており、延設部1bを挟み込むことで、位置決め固定が容易となる。同様に、突起7gと延設部1cにおいても上記効果が得られる。
また、絶縁ハウジング2の素材は、従来から用いられてきた安価なナイロン樹脂であり、製造コストを抑えることが出来る。なお、絶縁ハウジング2の素材はナイロンに限られることはなく、仕様に応じて適宜変更が可能である。
図2は、図1のヒューズエレメントの板状導電端子に凹凸を形成し、加熱溶着により絶縁ハウジング2Aをヒューズエレメント1Aに固定する様子を示している。図2(a)では、絶縁ハウジング2Aと接触する板状導電端子1A(a)の表面上に、凹部6Aが設けられ、該凹部6Aと板状導電端子1A(a)の表面とによって、凹凸が形成されていることがわかる。また、凹部6Aは、板状導電端子1A(a)の表側に4個、裏側にも同様に4個の計8個設けられている。
図2(b)は、A−Aでの断面図を示している。この状態では、まだ熱源Xにより加熱が行われていないので、絶縁ハウジング2Aは凹部6Aに溶融して流れ込んでおらず、溶着もされていない。
図2(c)は、板状導電端子1A(a)に熱源Xを接触させ、加熱することにより、板状導電端子1A(a)に接触している絶縁ハウジング2Aの一部3A(1)が溶けて凹部6Aに流れ込んで溶着している状態を示している。
また、溶融して板状導電端子1A(a)の露出部分へと溶け出す絶縁ハウジング2Aの一部3A(2)が、凹部6Aに流れ込んで溶着している。そのため、溶融した絶縁ハウジング2Aの一部3A(2)が板状導電端子1A(a)の露出部分へ溶け出す量を少なくすることが出来る。
また、凹部6Aを設け、該凹部6Aと板状導電端子1A(a)の表面とによって、凹凸を形成することにより、絶縁ハウジング2Aと板状導電端子1A(a)との溶着面積が増えるのでより強固な固定が可能となる。
上記の固定力の増強の効果を得ることは、凹凸が凹部6Aと板状導電端子1A(a)の表面によって形成されているものに限定されない。例えば、凹部6Aを凸部に変更し、該凸部と板状導電端子1A(a)の表面によって形成される凹凸の形状であってもよい。また、凹部及び凸部を板状導電端子1A(a)の表面に設けて凹凸を形成するものでもよい。
図2(c)において、ブレード形ヒューズ10Aの上面側のみに加熱溶着をしているのは、溶融した絶縁ハウジング2Aが凹部6Aに流れ込むようにするためである。次に、反対側について加熱溶着を行う場合は、ブレード形ヒューズ10Aを裏返して同様の処理をしていく。
図3は、図1のヒューズエレメントの板状導電端子に凹凸を形成した他例を示すものである。図3(a)では、凹部6Bと板状導電端子1B(a)との表面によって形成されている凹凸が板状導電端子1B(a)の長手方向に対して直交する方向に形成されている。図3(a)に示すブレード形ヒューズ10Bをヒューズボックスから引き抜く際は、絶縁ハウジング2Bの係止部8にヒューズ着脱用クリップの係止爪を係止させてそのまま引っ張る。引き抜きに要する力は、板状導電端子1B(a)の長手方向と一致しており、その方向に対して直交する方向に凹凸を形成すれば、引き抜きに要する力に対して強度を増すことが出来る。
図3(b)は、凹部が貫通孔6Cの場合である。これにより、溶融した絶縁ハウジング2Cの一部が貫通孔6Cに流れこむので、板状導電端子1C(a)の露出部分への溶け出す量を少なくすることができ、また、溶着面積を増やすことも出来る。また、この貫通孔6Cは、従来のようにコールドステークに用いるものではないので、貫通孔の径は従来と比べて小さくてもよいし、また、凹部は貫通孔ではなく円柱形状の穴であってもよい。
本願発明は、凹凸を形成した板状導電端子に加熱溶着をすることにより溶着面積を増加させ固定力を増強できる効果を奏しているが、これは、板状導電端子に形成された凹凸に絶縁ハウジングの一部を収容して接着剤等によって接着する場合であっても達成することができる。
なお、本願発明は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。
本願発明のブレード形ヒューズの製造方法は、ブレード形ヒューズを小型化することが要請される産業分野に、例えば、自動車用の電気回路や、電化製品等に用いることができる。
1〜1C ヒューズエレメント
1a〜1C(a) 板状導電端子
2〜2C 絶縁ハウジング
3 溶融した絶縁ハウジング
4 溶断部
6A〜6C 凹部
7 絶縁ハウジング(分離タイプ)
8 係止部
10〜10C ブレード形ヒューズ
11、21 ヒューズエレメント(従来)
12、22 絶縁ハウジング(従来)
13、23 溶断部(従来)
14、24 固定孔(従来)
15 係止部(従来)
20、30 ブレード形ヒューズ(従来)
Y 突起
X 熱源

Claims (4)

  1. 一対の平行な板状導電端子と該板状導電端子間に掛けられる溶断部とを備えたヒューズエレメントと、前記板状導電端子の少なくとも一部と前記溶断部とを両側から覆う電気絶縁材料製の絶縁ハウジングとからなるブレード形ヒューズの製造方法であって、
    前記板状導電端子表面を加熱することにより、前記板状導電端子と前記絶縁ハウジングとの接触面で、前記絶縁ハウジングの一部を前記板状導電端子に溶着させることを特徴とするブレード形ヒューズの製造方法。
  2. 前記板状導電端子表面にレーザを照射することにより、前記板状導電端子表面の加熱を行う請求項1に記載のブレード形ヒューズの製造方法。
  3. 前記絶縁ハウジングと接触する前記板状導電端子の表面に、前記絶縁ハウジングの一部と溶着するための凹凸を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブレード形ヒューズの製造方法。
  4. 前記凹凸は、前記板状導電端子の長手方向に対して直交する方向に形成されることを特徴とする請求項3に記載のブレード形ヒューズの製造方法。
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