JP2005285680A - 電池パック及び電池パックの組立方法 - Google Patents

電池パック及び電池パックの組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 電池パック内部のリード板を保護回路基板等のプリント配線基板に固定する際にスポット溶接を使用せずに済むようにして、スポット溶接に伴なうスポット塵の飛散及びハンダの溶融、飛散そのものを皆無にすることを可能とする。
【解決手段】 リード板を保護回路基板34等のプリント配線基板34bに固定するために、プリント配線基板34b側に設けた挿入穴34dにリード板側に設けた凸状部を嵌め込んでかしめ又は凸状部自体の形状により挿入穴34dの内周に圧着するように構成することにより、構造的な固定及び電気的な接続を確実に行なわせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ビデオカメラ,モバイルコンピュータ,携帯電話機等の主として携帯電子機器の電源として利用される充放電可能な非水電解質二次電池、具体的にはリチウムイオン二次電池等を絶縁体の外装ケースに収容した電池パック及びその組立方法に関する。
近年、急速に普及しているビデオカメラ,モバイルコンピュータ,携帯電話機等の携帯電子機器の電源としては充放電可能な非水電解質二次電池、たとえばリチウムイオン二次電池等が主として使用されている。
リチウムイオン二次電池(以下、単に電池という)では、過充電及び過放電を防止するために外部に電池電圧を制御するための保護回路が設けられており、これらの全てを絶縁性のたとえば合成樹脂製の外装ケースに収容した状態の電池パックとして電子機器に実際に装着される構成が採られている。ところで、保護回路と電池との間は接続用のリード板により電気的に接続されるが、このリード板としては保護回路との電気的接続性は勿論のこと、外装ケース内での電池のサイズを可及的に大きくするために、換言すれば電池のサイズに対して外装ケースを可及的に小さくするためにニッケル材又は表面にニッケルめっきされたステンレス材等が板材の形状で使用される。
図8に従来の電池パックの一般的な構成例の模式的分解斜視図を示す。電池パックは、直方体状の電池ケース11をそれよりも一回り大きい合成樹脂製の直方体状の外装ケース30に収容したものである。なお、外装ケース30は共に一側面が開放された直方体状の第1外装ケース半体31と第2外装ケース半体32とで構成されている。両外装ケース半体31及び32は開放された一側面の外形寸法が同一に形成されており、開放された一側面同士を対向させて合体させた状態でその内部に電池ケース11及びその他の回路等を収容可能な空洞が形成されるようになっている。
電池ケース11はアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、その内部には正極及び負極をセパレータを介して巻回した発電要素からなる非水電解質二次電池、具体的にはたとえばリチウムイオン二次電池等の二次電池10が収容されている。電池ケース11の一側面(図8では底面)には、電池ケース11とは絶縁された負極端子33が形成されており、この負極端子33が設けられた部分以外の電池ケース全体が正極端子になる。
電池ケース11の上述した負極端子33が設けられている一側面に対向する側面(図8では上面)には正極リード板20を介して保護回路基板34が取り付けられる。保護回路基板34は、電池10の過充電又は過放電等を防止するための保護回路が設けられた基板である。保護回路基板34は、電池ケース11と対向する面(図8では下面)に回路素子(図示せず)が実装されており、反対側、即ち電池ケース11に対して外側の面(図8では上面)に、外部へ電力を取り出し、また逆に充電のために外部から電力を取り込むための正負極の電極端子34aが突設されている。また、第1外装ケース半体31の一側面(図8では上面)には、保護回路基板34の電極端子34aが貫通して先端部が若干突出するようにした貫通孔31aが形成されている。
保護回路基板34は、ニッケル製の負極リード板22及びPTC(Positive Temerature Coefficient)素子28を介して電池10の負極端子33とも接続されている。PTC素子28は、電池10の温度が異常上昇したような場合に温度に感応して高抵抗となることにより、回路を遮断する保護素子である。
負極リード板22は電池ケース11の負極端子33が備えられている側面(図8では底面)と保護回路基板34が備えられている側面(図8では上面)の間を接続するために両側面間の一側面(図8では右側面)に沿って設けられている。但し、電池ケース11は負極端子33以外の全体が正極端子を兼ねているので、短絡防止のために負極リード板22及びPTC素子28と電池ケース11との間には絶縁シート16が介装されている。
保護回路基板34が接続された電池ケース11は、保護回路基板34及び貫通孔31aの向きを合わせて両外装ケース半体31,32を合体させた場合に形成される空洞内に両面粘着テープ35で固定されて収容される。そして、両外装ケース半体31,32同士が接着、熱溶着、又は超音波溶着等で固着されて1個の箱状の容器にされることにより、外装ケース30の貫通孔31aに電極端子34aが突出した電池パックが構成される。通常、商品としてはこの電池パックの状態で流通し、また種々の電子機器にもこのような電池パックの状態で装着される。
ところで、ニッケル製の正極リード板20はたとえばレーザ溶接法等により電池ケース11に固着される。そして、この正極リード板20に保護回路基板34が固定され、更にこの保護回路基板34に負極リード板22が固定されることにより電池本体10aが構成され、このように構成された電池本体10aが外装ケース30に収容されて最終的に電池パックが構成される。
図9は上述の図8に示した保護回路基板34に対する正極リード板20及び負極リード板22の固定方法を説明するための電池本体10aの模式的側面図である。電池ケース11の上側面の長手方向には一端部側(図9では左端部側)から他端部側(図9では右端部側)へかけて正極リード板20が固着されている。正極リード板20の他端部は絶縁シート16の端部と当接しており、この絶縁シート16の外側に負極リード板22が電池ケース11の底面から一側面を経て上側面まで伸びているが、その先端部は正極リード板20とは接触しないように構成されている。なお、34cはプリント配線基板34b上に実装された電子部品としての保護回路である。
そして、正極リード板20と負極リード板22との上に保護回路基板34が電池ケース11の状側面のほぼ全体を覆うように位置しており、正極リード板20の一端部に設けられてるラグ20aが保護回路基板34の一端部に対して、負極リード板22の先端部に設けられているラグ22aが保護回路基板34の他端部に対してそれぞれスポット溶接により固定されている。従って、正極リード板20が電池ケース11に固着されており、この正極リード板20に保護回路基板34が固定されており、更にこの保護回路基板34に負極リード板22が固定されており、負極リード板22は電池ケース11の底面の負極端子33に固定されているので、全体として電池ケース11に正極リード板20、負極リード板22及び保護回路基板34が一体的に固定された電池本体10aが構成されることになる。
ところで、上述の図8及び図9に示した構成例は保護回路基板34が電池ケース11の一側面に対して平行にほぼ密着するように設置された例であるが、図10の模式図に示すような他の構成例もある。具体的には、図10に示されている例では、保護回路基板34を電池ケース11の一側面から突出するようにして設置している。しかしこの図10に示す例においても、保護回路基板34に対して正極リード板20及び負極リード板22はそれぞれに設けられたラグ20a及び22aがプリント配線基板34bにスポット溶接されることにより固定されることは同様である。
ところで、上述したように、保護回路基板34に対して正極リード板20及び負極リード板22はスポット溶接により固定されるため、その際にスポット塵が飛散し、また溶接の際の熱により保護回路基板34等からはんだが溶融して飛散することがあり、これが絶縁不良等の故障の要因となる可能性があった。従って、電池パックの組立に際しては、保護回路基板34に対して正極リード板20及び負極リード板22をスポット溶接した後に従来は作業員が目視によりスポット塵、はんだボール等を除去する作業が必要であり、製造コストの高騰及び製造工程を長期化させる要因となっていた。
このような事情から、たとえば特許文献1には、スポット塵及びはんだボールが飛散しないように囲いを設ける発明が開示されている。また特許文献2にはスポット溶接用の溶接電極が当接する部位の直下を除く領域に接続電極の電極パターンを形成することにより、電極パターンのはんだが溶接の際の熱により溶融することを防止できるとする発明が開示されている。
特開2003−17021号公報 特開2003−168407号公報
ところで、上述した特許文献1及び2のいずれに開示されている発明においても、スポット溶接を行なうことを前提としているので、スポット塵の飛散及びハンダの溶融、飛散そのものを皆無にすることはできない。従って、最終的には作業員による確認及びスポット塵、ハンダボールの除去が必要であり、問題の根本的な解決には至らない。
また、スポット溶接を行なうためには、プリント配線基板に導電プレートを設けて電子部品との間の電気的接続を図る必要があるが、そのようなプリント配線基板に設けられる導電プレートは溶接の際の熱伝導等も考慮して比較的大きな面積を必要としており、このことがプリント配線基板を電子部品に対して実際に必要な面積以上の面積とするため、電池パック全体の小型化を阻害する要因ともなっている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、リード板を保護回路基板等のプリント配線基板に固定する際にスポット溶接を使用せずに済むようにして、スポット溶接に伴なうスポット塵の飛散及びハンダの溶融、飛散そのものを皆無にすることを可能とし、更にプリント配線基板そのものの小型化をも可能とした電池パック及びその組立方法の提供を目的とする。
本発明は端的には、リード板を保護回路基板等のプリント配線基板に固定するために、プリント配線基板側に設けた電気的接続に接続可能な挿入穴にリード板側に設けた導電性の凸状部を挿入して固定することにより、電気的及び構造的な接続を確実に行なわせる構成を採るものである。
本発明に係る電池パックの第1の発明は、発電要素を収容した電池ケースと、該電池ケースに固定されたリード板に連結されたプリント配線基板とを前記電池ケース内に備える電池パックにおいて、前記リード板に導電性の凸状部が設けられており、前記プリント配線基板に、前記凸状部が挿入固定されると共に、前記凸状部が挿入固定された場合に前記リード板と前記プリント配線基板との間の電気的接続が確保されるように構成された挿入穴が設けられていることを特徴とする。
このような本発明に係る電池パックの第1の発明では、リード板に設けられている導電性の凸状部がプリント配線基板に設けられている挿入穴に挿入されて固定されると共に、リード板とプリント配線基板との間の電気的接続が確保される。
また本発明に係る電池パックの第2の発明は上述の電池パックの第1の発明において、前記凸状部が前記挿入穴の内周面に圧着することにより、前記リード板と前記プリント配線基板とが固定されていることを特徴とする。
このような本発明に係る電池パックの第2の発明では前述の第1の発明において、リード板とプリント配線基板とが、凸状部が挿入穴の内周面に圧着することにより固定されている。
更に本発明に係る電池パックの第3の発明は前述の電池パックの第1の発明において、前記凸状部は、前記リード板表面からの突出長が前記プリント配線基板の厚さよりも大であり、前記凸状部の前記プリント配線基板からの突出部分がかしめられていることにより、前記リード板と前記プリント配線基板とが固定されていることを特徴とする。
このような本発明に係る電池パックの第3の発明では前述の第1の発明において、リード板とプリント配線基板とが、凸状部の先端がかしめられていることにより固定されている。
また、本発明に係る電池パックの組立方法の第1の発明は、導電性のプリント配線基板にリード板を固定し、前記リード板を発電要素を収容した電池ケースに固定することにより、電池パックを組み立てる電池パックの組立方法において、前記リード板に設けられている導電性の凸状部を、前記プリント配線基板に設けられている挿入穴に挿入固定すると共に電気的に接続させることにより電池パックを組み立てることを特徴とする。
このような本発明に係る電池パックの組立方法の第1の発明では、リード板に設けられている導電性の凸状部がプリント配線基板に設けられている挿入穴に挿入されるのみにて、リード板がプリント配線基板に固定されると共に電気的に接続され、電池パックが組み立てられる。
また本発明に係る電池パックの組立方法の第2の発明は上述の電池パックの組立方法の第1の発明において、前記挿入穴に挿入した前記凸状部を前記挿入穴の内周面に圧着させることにより、前記リード板と前記プリント配線基板とを固定することを特徴とする。
このような本発明に係る電池パックの組立方法の第2の発明では前述の電池パックの組立方法の第1の発明において、挿入穴に挿入された凸状部が挿入穴の内周面に圧着されることにより、リード板とプリント配線基板とが固定される。
更に本発明に係る電池パックの組立方法の第3の発明は前述の電池パックの組立方法の第1の発明において、前記挿入穴に挿入した前記凸状部の前記プリント配線基板からの突出部分をかしめることにより、前記リード板と前記プリント配線基板とを固定することを特徴とする。
このような本発明に係る電池パックの組立方法の第3の発明では前述の電池パックの組立方法の第1の発明において、挿入穴に挿入された凸状部のプリント配線基板からの突出部分がかしめられることにより、リード板とプリント配線基板とが固定される。
本発明に係る電池パックの第1の発明によれば、リード板に設けられている導電性の凸状部がプリント配線基板に設けられている挿入穴に挿入されることにより、リード板とプリント配線基板とが固定されると共にリード板とプリント配線基板との間の電気的接続が確保されるので、従来一般的であったスポット溶接を使用する必要がなく、従って溶接塵、はんだボールが飛散することはあり得ない。このため、飛散した溶接塵、はんだボールを目視で探して除去する作業が不要になるので、製造コストの削減が可能になり、また製造工程を短縮することが可能になる。
また、本発明に係る電池パックの第2の発明によれば上述の電池パックの第1の発明において、リード板とプリント配線基板とが、凸状部が挿入穴の内周面に圧着していることによりリード板とプリント配線基板とが固定されているので、凸状部を挿入穴に挿入するのみにてリード板とプリント配線基板とを接続して固定することが可能になる。
また、本発明に係る電池パックの第3の発明によれば前述の電池パックの第1の発明において、リード板とプリント配線基板とが、凸状部の先端がかしめられることによりリード板とプリント配線基板とが固定されているので、リード板とプリント配線基板との間の接続がより強固に固定される。
また本発明に係る電池パックの組立方法の第1の発明では、リード板に設けられている導電性の凸状部がプリント配線基板に設けられている挿入穴に挿入されるのみにて、リード板がプリント配線基板に固定されると共に電気的に接続され、電池パックが組み立てられるので、従来一般的であったスポット溶接を使用する必要がなく、従って溶接塵、はんだボールが飛散することはあり得ない。このため、飛散した溶接塵、はんだボールを目視で探して除去する作業が不要になるので、製造コストの削減が可能になり、また製造工程を短縮することが可能になる。
また本発明に係る電池パックの組立方法の第2の発明によれば上述の電池パックの組立方法の第1の発明において、挿入穴に挿入された凸状部が挿入穴の内周面に圧着されることにより、リード板とプリント配線基板とが固定されるので、凸状部を挿入穴に挿入するのみにてリード板とプリント配線基板とを接続して固定することが可能になる。
更に本発明に係る電池パックの組立方法の第3の発明では前述の電池パックの組立方法の第1の発明において、挿入穴に挿入された凸状部のプリント配線基板からの突出部分がかしめられることにより、リード板とプリント配線基板とが固定されるので、リード板とプリント配線基板との間の接続がより強固に固定される。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して説明する。なお、本発明に係る電池パックの全体の構成は図8に示した従来例と同一である。本発明に係る電池パックが図8に示した従来例と異なる点は以下に説明するように、プリント配線基板へリード板を固定するための構成のみである。従って、以下においては主としてプリント配線基板へのリード板の固定のための構成について説明する。
図1は本発明に係る電池パックを構成し、プリント配線基板を有する電子部品の一例としての保護回路基板34の構成例を示す模式的外観斜視図である。
図1に示されているように、本発明に係る電池パックに使用される保護回路基板34では、プリント配線基板34bにリード板を固定することを目的とした挿入穴34dが、正極リード板20及び負極リード板22が接続される部分にそれぞれ設けられている。一方、詳細は後述するが、保護回路基板34と接続される正極リード板20にも図2に示すように、プリント配線基板34bに設けられている挿入穴34dに挿入可能な凸状部21(21a,21b,21c,21d,21e等)が設けられている。なお、負極リード板22にも、正極リード板20に設けられている凸状部21と同様の凸状部が設けられている。
図1に示されているように、保護回路基板34はプリント配線基板34b上のプリント配線基板34bよりは一回り小さい領域にパターン配線領域34eが形成されており、中央部に電子部品としての保護回路34cが形成されている。また、挿入穴34dには、詳細は後述するが、金属製の導通部材36が設けられており、この導通部材36と保護回路34cとの間はパターン配線34gで電気的に接続されている。
図2は本発明に係る電池パックの正極リード板20に設けられている凸状部21のいくつかの構成例を示す模式的外観斜視図である。なお、負極リード板22にも同様の凸状部が設けられている。また、凸状部21はいずれも導電性の金属で形成されている。
図2(a)に示す例はソリッドの丸棒状の凸状部21aであり、正極リード板20に開けられた穴に適宜の長さの丸棒を挿入して、または正極リード板20の表面に芋付けにより直接固定してある。図2(b)に示す例は中空の丸パイプ状の凸状部21bであり、正極リード板20に開けられた穴に適宜の長さの丸パイプを挿入して、または正極リード板20の表面に芋付けにより直接固定してある。図2(c)に示す例は側面視が樽型で中空の凸状部21cであり、正極リード板20に開けられた穴に一端部を挿入して、または正極リード板20の表面に芋付けにより直接固定してある。図2(d)に示す例は側面視で六角形状で中空の凸状部21dであり、正極リード板20に開けられた穴に一端部を挿入して、または正極リード板20の表面に芋付けにより直接固定してある。図2(e)に示す例はバナナプラグ状の凸状部21eであり、正極リード板20に開けられた穴に一端部を挿入して、または正極リード板20の表面に芋付けにより直接固定してある。
図2(a)及び(b)に示した凸状部21a,21bは共に保護回路基板34のプリント配線基板34bの厚みよりも長い突出長となるように形成されており、挿入穴34dに挿入した場合にプリント配線基板34bの裏側に突出した先端部をかしめることにより、正極リード板20とプリント配線基板34bとを固定することが可能である。
また、図2(c),(d)及び(e)に示した凸状部21c,21d,21eはいずれも保護回路基板34のプリント配線基板34bの厚みとほぼ同程度の突出長さに形成されており、それぞれの最大の太さの部分が挿入穴34dの内径よりも若干太く形成されている。従って、これらの図2(c),(d)及び(e)に示した凸状部21c,21d,21eはいずれも、挿入穴34dに挿通された場合にそれぞれの最大の太さの部分が挿入穴34dの内周面に押圧されてその弾性により若干圧縮変形するので、挿入穴34dの内周面に圧着することになる。従って、これらの図2(c),(d)及び(e)に示した凸状部21c,21d,21eがいずれも挿入穴34dに挿入されることにより、正極リード板20とプリント配線基板34bとを固定することが可能である。
なお、上述した凸状部21の形状は一例であってこれらの形状に限られるものではなく、他の形状に構成することも勿論可能であり、固定方法もかしめ、圧着以外にたとえば、パターン配線34gと正極リード板20との間の電気的接続が確保されていれば接着剤によることも可能である。
図3は本発明に係る電池パックの挿入穴34dに、凸状部21とプリント配線基板34bのパターン配線領域34eとの間の電気的接続を確保する目的で設けられる導通部材36のいくつかの構成例を示す模式的断面図である。なお、導通部材36は以下のように種々の形状に構成することが可能である。また、導通部材36はいずれも導電性の金属で形成されている。
図3(a)に示す例は両端部にフランジが形成されたブッシュ状の導通部材36aであり、プリント配線基板34bに開けられた挿入穴34dに両側面からそれぞれ鳩目状の半体36a1,36a2を嵌め込んで形成する。この場合、一方の半体36a1又は36a2がパターン配線34gと電気的に接続する。図3(b)に示す例はワッシャ状の導通部材36bであり、プリント配線基板34bに開けられた挿入穴34dと同内径のワッシャ36b1,36b2をそれぞれプリント配線基板34bの両側に設ける。この場合、一方のワッシャ36b1又は36b2がパターン配線34gと電気的に接続する。図3(c)に示す例はワッシャ状の導通部材36cであり、プリント配線基板34bに開けられた挿入穴34dと同内径のワッシャをプリント配線基板34bのパターン配線34gと接続する側に設ける。図3(d)に示す例はワッシャ状の導通部材36dであり、プリント配線基板34bに開けられた挿入穴34dと同内径のワッシャをプリント配線基板34bのパターン配線34gが形成されていない側の面に設ける。この場合、正極リード板20の凸状部21が挿入穴34dに挿入固定された場合に正極リード板20がパターン配線34gと電気的に接続する。図3(e)に示す例はブッシュ状の導通部材36eであり、正極リード板20に開けられた挿入穴34dの内径と同外径でプリント配線基板34bと同一の厚みのパイプを挿入穴34dに挿入してある。この場合、導通部材36e自体がパターン配線34gと接続すると共に、正極リード板20の凸状部21が挿入穴34dに挿入固定された場合に正極リード板20もパターン配線34gと電気的に接続する。
なお、上述の図3に示した例では導通部材36(36a乃至36e)は金属製の部品を別途作成して導通穴34dに取り付ける構成であるが、パターン配線34gに接続するように導通穴34dの周囲等にめっき処理を行なうことにより正極リード板20とプリント配線基板34bとの間の電気的接続を確保することも可能であり、導通部材36を取り付けた場合と同様の効果を奏する。
図4は図3(a)に示されている導通部材36aが挿入穴34dに設けられたプリント配線基板34bに図2(a)に示す凸状部21a(又は21b)が設けられた正極リード板20を固定する際の状態を示す模式図である。まず、図4(a)に示すように、正極リード板20に設けられた凸状部21a(又は21b)を挿入穴34dに設けられた導通部材36aの開口部に矢符Aにて示すように押圧して挿入する。正極リード板20の凸状部21a(又は21b)が設けられている側の面が導通部材36aの表面に密着するまで正極リード板20をプリント配線基板34bに対して押圧した後、図4(b)に矢符Bにて示すように凸状部21a(又は21b)の先端部のプリント配線基板34bから突出している部分をかしめることにより、正極リード板20をプリント配線基板34bに固定する。
なお、図2(a)に示す凸状部21aはソリッドの丸棒状であるので、かしめ加工を行なった場合には図4(c)に示すようなリベットの頭のような形状になり、図2(b)に示す凸状部21bは中空の丸パイプ状であるので、かしめ加工を行なった場合には図4(d)に示すようなパイプの端部が外側へ捲れ返ったような形状になる。
一方、図2(c),(d)及び(e)等に示す形状の凸状部21c,21d及び21e等はかしめ工程を必要としないように構成されている。具体的には、図2(c)に示す樽型の凸状部21cの場合は図5(a)に示すように、凸状部21c自体の樽型の形状により、凸状部21cが挿入穴34dに設けられた導通部材36aの開口部に圧入されることにより導通部材36aの内周面に押圧されてその弾性により若干圧縮変形して圧着するので、正極リード板20がプリント配線基板34bに固定される。他の図2(d)及び(e)等に示す形状の凸状部21d及び21e等に関しても同様である。
なお、上述の説明では、図3(a)に示されている導通部材36aが設けられた挿入穴34dに図2に示されている各凸状部21を組み合わせた例を示したが、他の組み合わせを採用することも勿論可能である。
図6は図9に示した従来例の電池パックに本発明を適用した状態を示す模式的側面図である。具体的には、図6は前述の図9に示した従来例において、上述のような図2(a)に示した形状の凸状部21aが設けられた正極リード板20及び負極リード板22を、図3に示したいずれかの形状の導通部材36が設けられた保護回路基板34に固定した状態を示している。従来はスポット溶接されていた正極リード板20及び負極リード板22と保護回路基板34とが、正極リード板20及び負極リード板22に設けられた凸状部21を保護回路基板34に設けられた挿入穴34dに挿入して固定することにより固定されている。
また図7は図10に示した従来例の電池パックに本発明を適用した状態を示す模式的側面図である。具体的には、図7は前述の図10に示した従来例において、上述同様に従来はスポット溶接されていた正極リード板20及び負極リード板22と保護回路基板34とが、正極リード板20及び負極リード板22に設けられた凸状部21を保護回路基板34に設けられた挿入穴34dに挿入して固定することにより固定されている状態を示している。
以上に詳述したように、本発明に係る電池パックによれば、保護回路基板等の電子部品のプリント配線基板に固定されるリード板を、スポット溶接ではなく、リード板に設けられた凸状部を電子部品のプリント配線基板に設けられた挿入穴に挿入して固定する構成を採っているので、スポット溶接に伴なう溶接塵の飛散及びスポット溶接の際の発熱によるはんだの飛散が原理的に生じることがないので、作業員による溶接塵及びはんだボールの除去作業が不要になるので、製造コストの低減及び製造工程の短縮が可能になる。
また従来はスポット溶接を行なうためにプリント配線基板に導電プレートを設けて電子部品との間の電気的接続を図る必要があったが、本発明に係る電池パック及びその組立方法によれば導電プレートは不要になるので、電池パック全体の小型化を図ることが可能になる。
本発明に係る電池パックを構成する電子部品の一例としての保護回路基板の構成例を示す模式的外観斜視図である。 本発明に係る電池パックの正極リード板に設けられている凸状部のいくつかの構成例を示す模式的外観斜視図である。 本発明に係る電池パックの挿入穴に、凸状部とプリント配線基板のパターン配線領域との間の電気的接続を確保する目的で設けられる導通部材のいくつかの構成例を示す模式的断面図である。 図3に示されている導通部材が挿入穴に設けられたプリント配線基板に図2に示す凸状部が設けられた正極リード板を固定する際の状態を示す模式図である。 図3に示されている導通部材が挿入穴に設けられたプリント配線基板に図2に示す凸状部が設けられた正極リード板を固定する状態を示す模式図である。 図9に示した従来例の電池パックに本発明を適用した状態を示す模式的側面図である。 図10に示した従来例の電池パックに本発明を適用した状態を示す模式的側面図である。 従来の電池パックの一般的な構成例を示す模式的分解斜視図である。 図8に示した保護回路基板に対する正極リード板及び負極リード板の固定方法を説明するための電池本体の模式的側面図である。 図8に示した保護回路基板に対する正極リード板及び負極リード板の固定方法の他の例を説明するための電池本体の模式的側面図である。
符号の説明
10 電池
10a 電池本体
11 電池ケース
20 正極リード板
21 凸状部
22 負極リード板
34 保護回路基板
34b プリント配線基板
34d 挿入穴
34g パターン配線
36 導通部材

Claims (6)

  1. 発電要素を収容した電池ケースと、該電池ケースに固定されたリード板に連結されたプリント配線基板とを前記電池ケース内に備える電池パックにおいて、
    前記リード板に導電性の凸状部が設けられており、
    前記プリント配線基板に、前記凸状部が挿入固定されると共に、前記凸状部が挿入固定された場合に前記リード板と前記プリント配線基板との間の電気的接続が確保されるように構成された挿入穴が設けられていること
    を特徴とする電池パック。
  2. 前記凸状部が前記挿入穴の内周面に圧着することにより、前記リード板と前記プリント配線基板とが固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記凸状部は、前記リード板表面からの突出長が前記プリント配線基板の厚さよりも大であり、前記凸状部の前記プリント配線基板からの突出部分がかしめられていることにより、前記リード板と前記プリント配線基板とが固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  4. 導電性のプリント配線基板にリード板を固定し、前記リード板を発電要素を収容した電池ケースに固定することにより、電池パックを組み立てる電池パックの組立方法において、
    前記リード板に設けられている導電性の凸状部を、前記プリント配線基板に設けられている挿入穴に挿入固定すると共に電気的に接続させることにより電池パックを組み立てることを特徴とする電池パックの組立方法。
  5. 前記挿入穴に挿入した前記凸状部を前記挿入穴の内周面に圧着させることにより、前記リード板と前記プリント配線基板とを固定することを特徴とする請求項4に記載の電池パックの組立方法。
  6. 前記挿入穴に挿入した前記凸状部の前記プリント配線基板からの突出部分をかしめることにより、前記リード板と前記プリント配線基板とを固定することを特徴とする請求項4に記載の電池パックの組立方法。
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