JP5356129B2 - 有機ケイ素化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、2級アミノ基と、ケイ素原子に結合されたビニル基を有する有機ケイ素化合物およびそのアミド誘導体に関する。詳細には、前記アミノ基の窒素原子と前記ケイ素原子が所定の炭素数を有するアルキレン基を介して結合されていることによって、加水分解を起こすことも無く、ビニル基の反応性が従来の有機ケイ素化合物よりも高い、有機ケイ素化合物およびそのアミド誘導体に関する。
2級アミノ基と、ケイ素原子に結合されたビニル基を有する有機ケイ素化合物として、ビニル基を有するアニリン誘導体が知られている(特許文献1)。該化合物は、アミノ基の反応性を利用して、ポリマー、例えばパーフロロポリエーテル、の変性に使用される。該変性されたポリマーはビニル基を有するので、Si−H結合を有する化合物とのヒドロシリル化反応を用いることにより架橋を形成することができる。得られる架橋物はゴム材料や塗料及び離型剤として使用される(特許文献2)。
特開平9−20786号公報 特開平8−198926号公報
前記ヒドロシリル化反応によって架橋され得る化合物は、加熱することにより架橋される。該加熱は、熱に弱い基材への適用性及び生産性の観点から、より低い温度で行なうことが望ましい。そこで、本発明は、上記従来の有機ケイ素化合物よりも反応性の高いビニル基を有し、この高められた反応性を有するビニル基を別の化合物、例えば含フッ素ポリマー、に導入することができる有機ケイ素化合物を提供することを目的とする。このような有機ケイ素化合物を用いてビニル基が導入された化合物、例えば含フッ素ポリマーは、上記従来の有機ケイ素化合物を使用した場合よりも反応性の高いビニル基を有するので、より低い温度での架橋が可能である。
本発明者らは、2級アミノ基と、ケイ素原子に結合されたビニル基を有する有機ケイ素化合物であって、従来の有機ケイ素化合物よりもビニル基の反応性が高い有機ケイ素化合物を見出した。この化合物では、前記アミノ基の窒素原子と前記ケイ素原子とが所定の炭素数を有するアルキレン基を介して結合されている。このような結合を有することにより、ビニル基の電子密度が高まり、ヒドロシリル化の反応性が高まる。この化合物を含フッ素ポリマーなどの化合物と反応させると、ヒドロシリル化の反応性が高められたビニル基を上記化合物に導入することができ、したがって、従来よりも低い温度での架橋が可能な化合物を得ることができる。
即ち、本発明は、下記式(1)で表される有機ケイ素化合物のアミド誘導体である。
Figure 0005356129
(Rは、互いに独立に、ビニル基または炭素数1〜4のアルキル基、Rは炭素数3〜6のアルキレン基、Rは、互いに独立に、水素原子、またはフッ素置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基である。)
また、本発明は、上記アミド誘導体の残基を含むエラストマーをも提供する。
上記有機ケイ素化合物は、窒素原子とケイ素原子が所定の炭素数を有するアルキレン基を介して結合されていることによって、加水分解を起こすことが無く、ビニル基の反応性も高い。従って、反応性の高いビニル基を他の化合物、例えば含フッ素ポリマー、に導入することができ、従来の有機ケイ素化合物を用いる場合よりも低い温度での架橋が可能な化合物を得ることができる。
実施例1で調製した化合物AのH−NMRスペクトルである。 実施例2で調製したポリマーAのH−NMRスペクトルである。 実施例2および比較例1〜2で調製したポリマーをそれぞれ含む組成物1、2および3のDSCチャートである。
上記式(1)において、Rは、夫々独立に、ビニル基又は炭素数1〜4のアルキル基、即ち、メチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基から選ばれる基であり、好ましくはメチル基である。Rは炭素数3〜6のアルキレン基である。炭素数が前記下限値未満のものは合成することが困難であり、一方、炭素数が前記上限値を超えるものは酸化され易くなるため、耐熱性に劣るという問題がある。好ましくは、Rはプロピレン基である。
は、互いに独立に、水素原子、またはフッ素置換されていてよい炭素数1〜4のアルキル基、例えばメチル基及びトリフロロメチル基、である。好ましくは、水素原子、トリフロロメチル基である。
式(1)に包含される有機ケイ素化合物を以下に例示する。
Figure 0005356129
本発明の有機ケイ素化合物は、下記に示す工程により作ることができる。
第1工程
Figure 0005356129
第2工程
Figure 0005356129

第1工程では、ハロゲン化シラン、例えば3-クロロプロピルジメチルクロロシラン、にグリニャール試薬、例えばビニルマグネシウムクロリド、を反応させて3-クロロプロピルジメチルビニルシランとする。ハロゲン化シランとして、3-クロロプロピルジメチルクロロシランの替わりに3-クロロプロピルメチルジクロロシランまたは3-クロロプロピルトリクロロシランを用いると、それぞれ3-クロロプロピルメチルジビニルシランまたは3-クロロプロピルトリビニルシランを得ることができる。反応は、通常、ビニルマグネシウムクロリドのTHF溶液にハロゲン化シランを滴下しながら行う。反応温度は20〜75℃程度でよい。発熱を伴うので、温度が上がりすぎる場合には冷却を行いながら反応を行う。滴下終了後さらに30分〜10時間後攪拌を行い反応終了とする。反応終了後は希塩酸にて塩を溶解し、有機相を回収して精製することにより目的物を得ることができる。
第1工程で得られたビニルシラン、例えば3-クロロプロピルジメチルビニルシランに、芳香族アミノ化合物、例えばアニリンを反応させて目的の化合物を得ることができる。芳香族アミノ化合物としては、o-トルイジン、m-トルイジン、p-トルイジン、2-アミノベンゾトリフルオリド、3-アミノベンゾトリフルオリド、4-アミノベンゾトリフルオリド、2,3-ビス(トリフルオロメチル)アニリン、2,4-ビス(トリフルオロメチル)アニリン、3,4-ビス(トリフルオロメチル)アニリン等を用いることができる。反応は、芳香族アミノ化合物と3-クロロプロピルジメチルビニルシランを混合し70〜150℃の温度で、1〜20時間加熱することによって行なう。反応終了後、塩酸塩を取り除きさらに精製することにより目的物を得ることができる。
こうして得られた有機ケイ素化合物は、別の化合物、例えば含フッ素化合物、との反応により、反応性の高いビニル基を上記別の化合物に導入することができる。例えば、下記に示されるように、式(1)の有機ケイ素化合物を下記式(4)の化合物と反応させて、下記式(2)のアミド化合物を得ることができる。
Figure 0005356129

(R〜Rは上記で定義した通りであり、Rfはパーフルオロアルキレン基または2価のパーフルオロポリエーテル基であり、Xはフッ素、塩素などのハロゲンである。)
上記式(4)のパーフルオロジカルボン酸ハロゲン化物の官能基に対して1.0〜1.2倍モル量の上記式(1)の有機ケイ素化合物を、それと同じモル数のトリエチルアミンあるいはピリジンなどの受酸剤とともに、上記ハロゲン化物に加えて攪拌することにより、上記式(2)のアミド誘導体を製造することができる。反応温度は、室温〜100℃の範囲である。好ましくは50〜80℃の温度で30分間〜3時間加熱することにより行われる。1,3−ビストリフルオロベンゼンなどの溶媒を加えてもよい。上記反応後、2〜5倍当量の炭酸カルシウムを加えて100〜150℃に加熱し、さらに減圧下で揮発分を取り除く。次いで、ろ過して固形分を取り除くことにより目的とするアミド化合物(2)を得ることができる。
また、上記式(4)の化合物に代えて下記式(5)のパーフルオロモノカルボン酸ハロゲン化物を使用すると、下記式(3)のアミド化合物を得ることができる。
Figure 0005356129

(Rfはパーフルオロアルキル基または1価のパーフルオロポリエーテル基であり、Xはフッ素、塩素などのハロゲンである。)
Figure 0005356129
(R〜RおよびRfは上記で定義した通りである。)
上記式(4)のパーフルオロジカルボン酸ハロゲン化物および上記式(5)のパーフルオロモノカルボン酸ハロゲン化物は従来公知の物質である。
こうして得られる、上記式(2)および(3)で示されるような、有機ケイ素化合物のアミド誘導体は、反応性の高いビニル基を有するので、ヒドロシリル化反応による架橋を従来よりも低い温度で行うことができる。
上記式におけるRfとしては、以下が例示される。
Figure 0005356129
(YはF又はCF3基であり、p,qおよびrは、p≧0、q≧0、0≦p+q≦200、特に2≦p+q≦150、および0≦r≦6を満たす整数である。)
Figure 0005356129
(YはF又はCF3基であり、vおよびwはそれぞれ1≦v≦20および1≦w≦20を満たす整数である。)
Figure 0005356129
(zは1≦z≦100の整数である。)
Rfの具体的としては、下記のものが例示される。
Figure 0005356129
(s,tおよびuは、s≧0、t≧0、0≦s+t≦200、特に2≦s+t≦150、および0≦u≦6を満たす整数である。)
Figure 0005356129
上記式におけるRfとしては、以下が例示される。
Figure 0005356129
(aは1〜8の整数であり、nおよびmは、0≦m≦100、0≦n≦100およびm+n=0〜100を満たす整数である。)
上記有機ケイ素化合物のアミド誘導体がヒドロシリル化反応により架橋された架橋物は、エラストマーとして有用であり、自動車、化学プラント用部品、複写機、(インクジュット)プリンタ等のOA機器部品、半導体部品、半導体製造ライン、分析・理化学機器、医療機器用部品、航空機部品、燃料電池等の分野で使用される耐薬品性及び耐油性等が要求されるダイヤフラム、バルブ、弁、シール部品(O−リング、オイルシール、パッキン、ガスケット、ジョイント、フェースシール等)等のゴム成型品、ゲル材料、接着剤、(センサー)ポッティング材の用途、テント膜材料、シーラント、成形部品、押出部品、被覆材、複写機ロール材料、電気用防湿コーティング材、積層ゴム布、あるいは自動車用圧力センサーの保護材、車載用電子部品の保護、防振を目的とする材料として使用される。
より具体的な用途としては、フューエル・レギュレータ用ダイヤフラム、パルセーションダンパ用ダイヤフラム、オイルプレッシャースイッチ用ダイヤフラム、EGR用ダイヤフラムなどのダイヤフラム類、キャニスタ用バルブ、パワーコントロール用バルブなどのバルブ類、クイックコネクタ用O−リング、インジェクタ用O−リングなどのO−リング類、あるいはオイルシール、シリンダヘッド用ガスケットなどのシール材などの自動車用ゴム部品;ポンプ用ダイヤフラム、バルブ類、O−リング類、パッキン類、オイルシール、ガスケットなどの化学プラント用ゴム部品;ダイヤフラム、弁、O−リング、パッキン、ガスケットなどのインクジェットプリンタ用ゴム部品、半導体製造ライン用ゴム部品;ポンプ用ダイヤフラム、O−リング、パッキン、バルブ、ジョイントなどの分析、理化学機器用ゴム部品、医療機器用ゴム部品;テント膜材料、シーラント、成形部品、押出部品、被覆材、複写機ロール材料、電気用防湿コーティング材、センサー用ポッティング材、燃料電池用シール材、積層ゴム布;航空機用エンジンオイル、ジェット燃料、ハイドローリックオイル、スカイドロール等の流体配管用O−リング、フェースシール、パッキン、ガスケット、ダイヤフラム、バルブ等の航空機用ゴム部品などが挙げられる。
以下、本発明を実施例により、より詳細に説明する。
実施例1
2Lフラスコにてビニルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液(1mol/L)1.3Lを調製した。そこに3−クロロプロピルジメチルクロロシラン186gを冷却しながら約30分かけて滴下した。滴下中の内部温度は25〜35℃であった。滴下終了後、そのまま約12時間放置した。フラスコ内容物を希塩酸に溶解して分液、水洗を2回繰り返し行った後に有機相を回収した。これを蒸留して上記第1工程の生成物(中間体)である3−クロロプロピルジメチルビニルシラン166gを得た。該3−クロロプロピルジメチルビニルシランの沸点は70〜80℃/20mmHgであった。
別途、1Lフラスコにアニリン254gおよびトルエン127gを仕込み、内部温度130℃に加熱した。そこに上記中間体、3−クロロプロピルジメチルビニルシラン150gを約30分かけて滴下した。滴下終了後、内部温度130〜135℃にて約10時間攪拌を行った。反応終了時には白い固形分の析出が観察された。反応混合物を25℃まで冷却し、そこに水酸化ナトリウムの20%水溶液250gを加えた。次に分液して有機相を取り出し、蒸留して沸点121〜131℃/1mmHgの留分141gを得た。留分をH−NMRで分析したところ下記構造の化合物(以下「化合物A」とする)であることがわかった。
化合物A
Figure 0005356129

図1に、化合物AのH−NMRスペクトルを示す。
実施例2
下記構造のパーフルオロポリエーテル360gと、
Figure 0005356129
(m+nの平均値=95)

実施例1にて合成した化合物Aを11.7gと、トリエチルアミン5.4g、および1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン20gを混合し、70℃にて2時間反応させた。次に、炭酸カルシウムの粉末7gを投入して攪拌した後、130℃に加熱して揮発分をストリップした。最終的に130℃/5mmHgにて窒素バブリングしながら揮発分を取り除いた。冷却後、パーフルオロヘキサン200g、活性炭3.7gを加えて攪拌した後、ろ過を行い、ろ液に合成ケイ酸アルミニウムの粉末3.7gを加えて攪拌し、再度ろ過を行い、得られたろ液を濃縮して、下記構造を有するポリマー335g(「ポリマーA」とする)を得た。

ポリマーA
Figure 0005356129
H−NMRにてポリマーAのビニル価を測定したところ1.23×10−4mol/gであった。
図2に、ポリマーAのH−NMRスペクトルを示す。
実施例3
下記構造のパーフルオロポリエーテル345gと、
Figure 0005356129
(nの平均値=23)

実施例1にて合成した化合物Aを18.2gと、トリエチルアミン8.4g、および1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン18.2gを混合し、70℃にて2時間反応させた。次に、炭酸カルシウムの粉末9.8gを投入して攪拌した後、130℃に加熱して揮発分をストリップした。最終的に130℃/5mmHgにて窒素バブリングしながら揮発分を取り除いた。冷却後、パーフルオロヘキサン160g、活性炭3.4gを加えて攪拌した後、ろ過を行い、ろ液に合成ケイ酸アルミニウムの粉末3.4gを加えて攪拌し、再度ろ過を行い、得られたろ液を濃縮して、下記構造を有するポリマー344gを得た。
Figure 0005356129
(nの平均値=23)
比較例1
化合物Aに代えて7.0gのアリルアニリンを用いた以外は実施例2と同様の操作を行って、下記構造のポリマー(「ポリマーB」とする)を得た。

ポリマーB
Figure 0005356129
比較例2
化合物Aに代えて、10.2gの下記化合物、
Figure 0005356129
を用いた以外は実施例2と同様の操作を行って、下記構造のポリマー(「ポリマーC」とする)を得た。

ポリマーC
Figure 0005356129
ポリマーの反応性の比較
下表1に示す量(質量部)で、ポリマーA〜Cのいずれかと、架橋剤等の成分を均一になるように混合して組成物1〜3を調製し、DSCにてヒドロシリル化反応の発熱ピークを測定して比較した。
Figure 0005356129
表1に示す各成分は以下のとおりである。

Si−H架橋剤:下記構造のSi−Hを有する化合物
Figure 0005356129
白金触媒:塩化白金酸から誘導された1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン白金錯体のトルエン溶液(Ptとして0.5%含有)
制御剤:エチニルシクロヘキサノールの50%トルエン溶液
DSC測定条件
試料:20〜30mgをアルミ製密閉容器に充填し、参照試料として空のアルミ製密閉容器を用い、窒素ガス雰囲気下で測定した。
温度条件:25℃から10℃/分で200℃まで昇温
発熱ピークトップの温度を表2に示す。また、組成物1〜3のDSCチャートを図3に示す。
Figure 0005356129
表2から分るように、ポリマーAは、ポリマーBおよびCに比べて、低い温度でヒドロシリル化の発熱ピークが観測されている。ここから、ポリマーAの反応性が最も高いことが分る。
本発明の有機ケイ素化合物は、ヒドロシリル化反応によって架橋されることができる化合物の調製に有用であり、従来のものよりも低い温度で架橋されることができる化合物を得ることができる。得られる化合物の架橋物はエラストマーとして有用である。

Claims (5)

  1. 下記式(1)で表される有機ケイ素化合物のアミド誘導体。
    Figure 0005356129
    (R は、互いに独立に、ビニル基または炭素数1〜4のアルキル基、R は炭素数3〜6のアルキレン基、R は、互いに独立に、水素原子、またはフッ素置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基である。)
  2. 下記式(2)で表わされる請求項記載のアミド誘導体。

    Figure 0005356129

    (Rは、互いに独立に、ビニル基または炭素数1〜4のアルキル基、Rは炭素数3〜6のアルキレン基、Rは、互いに独立に、水素原子、またはフッ素置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基、Rfはパーフルオロアルキレン基または2価のパーフルオロポリエーテル基である。)
  3. 下記式(3)で表わされる請求項記載のアミド誘導体。

    Figure 0005356129

    (Rは、互いに独立に、ビニル基または炭素数1〜4のアルキル基、Rは炭素数3〜6のアルキレン基、Rは、互いに独立に、水素原子、またはフッ素置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基、Rfはパーフルオロアルキル基または1価のパーフルオロポリエーテル基である。)
  4. がメチル基であり、R がプロピレン基であり、R が水素原子である、請求項1〜3のいずれか1項記載のアミド誘導体
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載のアミド誘導体の残基を含むエラストマー。
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