JP5355982B2 - チョークコイル及びトランス - Google Patents

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本発明は、チョークコイル及びトランスに関し、特に電源装置で用いるチョークコイル及びトランスに関する。
電源装置に用いるチョークコイル及びトランスは、大電流に対応した比較的大型のものが多く、組立工程等も複雑になることから、組立性の良さを考慮した様々な構成が開発されている。例えば、実開平5−79922では、巻線を巻回する中間ボビンをピン端子付ボビンに容易に嵌装できるように、中間ボビンのスペーサに切欠きを設けている。また、大容量の電源装置向けに、巻線として銅帯などの帯状導体(バスバー)を用いたものについては、特開平7−240327に記載されている。
図10は、帯状導体を用いたトランスの従来技術を示し、(a)は一次巻線となる帯状導体の斜視図、(b)は帯状導体をボビンに装着した斜視図である。また、図10において、60はボビン、61は一次巻線、62は端子、63は巻枠を示す。図10(a)に示すように、一次巻線61は金属薄板の帯状導体で1ターンの巻線として形成され、端部に端子62が設けられている。また、図10(b)に示すように、一次巻線61はボビン60の巻枠63に端子62間を拡げるようにして装着され、一次巻線61をモールド後、モールド部分に図示しない二次巻線が巻回されている。この構造によれば、モールドした一次巻線61上に二次巻線を巻回するので、2つの巻線の距離が近くなり、結合性が良くなる利点がある。
しかし、この構造では、端子62間を大きく開かなければ巻枠63に装着できないが、端子62間を大きく開くためには大きな力を加える必要であり、組立作業者にとって大きな負担になる。また、装着した巻線の脱落等を防止するための手段も必要になる。この構造では二次巻線がその機能を持っているが、いずれにせよ銅線等の線条材を固定するよりも作業負担が大きく構造も複雑なものになる。
実開平5−79922公報 特開平7−240327公報
本発明は、上記課題を解決するために、チョークコイル及びトランスにおいて、帯状導体から形成された巻線の装着が容易にでき、かつ、装着した巻線の脱落防止のための作業負担が軽いチョークコイル及びトランスを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、帯状導体から形成してある巻き線と前記巻線が装着されるボビンとを備えてあるチョークコイルにおいて、前記巻線は、1ターンの第1巻線部と、前記第1巻線部と平行に配置してある1ターンの第2巻線部と、前記第1巻線部の端部と前記第2巻線部の端部とを接続する連結部とを備えると共に、前記第1巻線部と前記第2巻線部との間に前記ボビンを挟み入れることによって装着され、前記ボビンは、前記巻線を装着した状態において前記第1巻線部と前記第2巻線部とにそれぞれ圧接している第1装着面と第2装着面とを備えると共に、第1装着面との第2装着面との少なくとも一方は、前記第1巻線部又は前記第2巻線部に囲まれている部位に前記連結部が位置する側から離れるに従って漸次突出する前記巻線の抜止部を形成してあることを特徴とするチョークコイルである。
請求項2に記載の発明は、帯状導体から形成してある巻き線と前記巻線が装着されるボビンとを備えてあるチョークコイルにおいて、前記巻線は、1ターンの巻線部と、前記巻線部と対向してある挟持部と、前記巻線部の端部と前記挟持部の端部とを接続する連結部とを備えると共に、前記巻線部と前記挟持部との間に前記ボビンを挟み入れることによって装着され、前記ボビンは、前記巻線を装着した状態において前記巻線部と前記挟持部とにそれぞれ圧接している第1装着面と第2装着面とを備えると共に、第1装着面は、前記巻線部に囲まれている部位に前記連結部が位置する側から離れるに従って漸次突出する前記巻線の抜止部を形成してあることを特徴とするチョークコイルである。
請求項3に記載の発明は、帯状導体から形成してある巻き線と前記巻線が装着されるボビンとを備えてあるトランスにおいて、前記巻線は、1ターンの第1巻線部と、前記第1巻線部と平行に配置してある1ターンの第2巻線部と、前記第1巻線部の端部と前記第2巻線部の端部とを接続する連結部とを備えると共に、前記第1巻線部と前記第2巻線部との間に前記ボビンを挟み入れることによって装着され、前記ボビンは、前記巻線を装着した状態において前記第1巻線部と前記第2巻線部とにそれぞれ圧接している第1装着面と第2装着面とを備えると共に、第1装着面との第2装着面との少なくとも一方は、前記第1巻線部又は前記第2巻線部に囲まれている部位に前記連結部が位置する側から離れるに従って漸次突出する前記巻線の抜止部を形成してあることを特徴とするトランスである。
請求項4に記載の発明は、帯状導体から形成してある巻き線と前記巻線が装着されるボビンとを備えてあるトランスにおいて、前記巻線は、1ターンの巻線部と、前記巻線部と対向してある挟持部と、前記巻線部の端部と前記挟持部の端部とを接続する連結部とを備えると共に、前記巻線部と前記挟持部との間に前記ボビンを挟み入れることによって装着され、前記ボビンは、前記巻線を装着した状態において前記巻線部と前記挟持部とにそれぞれ圧接している第1装着面と第2装着面とを備えると共に、第1装着面は、前記巻線部に囲まれている部位に前記連結部が位置する側から離れるに従って漸次突出する前記巻線の抜止部を形成してあることを特徴とするトランスである。
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の発明において、前記ボビンは、第1装着面と第2装着面とを接続すると共に別の巻線を巻回してある巻胴部をさらに備え、前記抜止部が前記筒状部の端部であることを特徴とするトランスである。
請求項1に記載の発明によれば、連結部が位置する側から離れるに従って漸次突出する抜止部を設けたので、第1巻線部と第2巻線部との連結されていない側が多少開くことがあっても、テーパ状になった抜止部が障壁となって巻線の脱落を防止する。また、抜止部は連結部側に行くほど突出が小さいので、第1巻線部と第2巻線部との間にボビンを挟み入れるときに、第1巻線部または第2巻線部が抜止部を乗り越えるようにして徐々に押し開かれるので、作業者が手で第1巻線部または第2巻線部を直接的に押し開く必要がなく、巻線をボビンに簡単に装着できる。
請求項2に記載の発明によれば、連結部が位置する側から離れるに従って漸次突出する抜止部を設けたので、巻線部の先端側がボビンから多少離れることがあっても、テーパ状になった抜止部が障壁となって巻線の脱落を防止する。また、抜止部は連結部側に行くほど突出が小さいので、巻線部と挟持部との間にボビンを挟み入れるときに、巻線部が抜止部を乗り越えるようにして徐々に押し開かれるので、作業者が手で巻線部を直接的に押し開く必要がなく、巻線をボビンに簡単に装着できる。
請求項3に記載の発明によれば連結部が位置する側から離れるに従って漸次突出する抜止部を設けたので、第1巻線部と第2巻線部との連結されていない側が多少開くことがあっても、テーパ状になった抜止部が障壁となって巻線の脱落を防止する。また、抜止部は連結部側に行くほど突出が小さいので、第1巻線部と第2巻線部との間にボビンを挟み入れるときに、第1巻線部または第2巻線部が抜止部を乗り越えるようにして徐々に押し開かれるので、作業者が手で第1巻線部または第2巻線部を直接的に押し開く必要がなく、巻線をボビンに簡単に装着できる
請求項4に記載の発明によれば、連結部が位置する側から離れるに従って漸次突出する抜止部を設けたので、巻線部の先端側がボビンから多少離れることがあっても、テーパ状になった抜止部が障壁となって巻線の脱落を防止する。また、抜止部は連結部側に行くほど突出が小さいので、巻線部と挟持部との間にボビンを挟み入れるときに、巻線部が抜止部を乗り越えるようにして徐々に押し開かれるので、作業者が手で巻線部を直接的に押し開く必要がなく、巻線をボビンに簡単に装着できる。
請求項5に記載の発明によれば、巻胴部の端部を抜止部としているので、第1装着面又は第2装着面に別途抜け止め部を設ける必要がない。
[第1の実施の形態]
以下に、本発明の第1の実施の形態に係るトランスについて、第1の実施の形態に係る二次巻線のボビンへの装着方法について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る二次巻線の装着方法を示し、(a)は斜視図、(b)はA−A線断面図である。また、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る二次巻線の装着過程を示し、(a)はA−A線断面図であり、(b)は斜視図である。図1及び図2において、10はボビン、11は第1巻枠部、12は巻線装着面、13は上部リブ、14は先端側リブ、15は下部リブ、16は抜止リブ、17は基端側端子台、18は先端側端子台、20は中空部、21は第2巻枠部、24は基端側端子台、26は巻胴部、27は端子、30は二次巻線、31は1ターン目の巻線部、32は外部接続部、34は上部、35は先端部、36は下部、39は連結部、40は内周面、42は2ターン目の巻線部、48は外部接続部、49はコアである。
この実施の形態に係るボビン10は、図示しない一次巻線を巻回する筒状の巻胴部26に対して直行する方向に、二次巻線を装着する第1巻枠部11及び第2巻枠部21を設け、これらの巻枠部の下部にそれぞれ基端側端子台17及び先端側端子台18、基端側端子台24及び先端側端子台25を設けた基本構成としている。また、第1巻枠部11には、巻線装着面12が設けられており、二次巻線30を装着したときに1ターン目の巻線部31が圧接する面となる。さらに、第1巻枠部11には、抜止リブ16を設けている。なお、第2巻枠部21は、抜止リブ16に相当するものを設けていないが、他の部分の構成は第1巻枠部11と同じである。また、二次巻線30は、1ターン目の巻線部31及び2ターン目の巻線部42を第1巻枠部11と第2巻枠部21との間に挟み入れるように動かして、つまり図1(a)の矢印B方向に動かして装着する。また、1ターン目の巻線部31と2ターン目の巻線部42とは平行に設けられ、かつ、これらの距離は第1巻枠部11及び第2巻枠部21の巻線装着面間の距離にほぼ等しい。
抜止リブ16は、二次巻線30をボビン10に装着した後に、二次巻線30が外力によって図2(b)の矢印Cの方向に動いて脱落することを防ぐものである。また、巻線装着面12は、その中央に巻胴部26の中空部20が開口しているが、抜止リブ16はこの開口の周囲に環状に設けられている。さらに、図1(b)に示すように、抜止リブ16は基端側端子台17側から先端側端子台18側に向かって巻線装着面12から漸次突出するように形成されている。また、1ターン目の巻線部31の縁辺に設けた先端側リブ14と抜止リブ16とは1ターン目の巻線部31との距離は、1ターン目の巻線部31の幅よりもわずかに大きいものとしている。
これらの構成によって、1ターン目の巻線部31及び2ターン目の巻線部42を第1巻枠部11と第2巻枠部21との間に挟み入れて行くと、図2(a)に示すように、抜止リブ16は1ターン目の巻線部31の先端部35を押し上げるように、つまり1ターン目の巻線部31と2ターン目の巻線部42との先端側がわずかに開くように作用する。さらに挟み入れて行くと、1ターン目の巻線部31が抜止リブ16を乗り越えて、先端側リブ14と抜止リブ16との間に嵌り込んで図2(b)に示す状態となる。この状態では、1ターン目の巻線部31中央の空隙が環状の抜止リブ16に嵌り込んでいるので、二次巻線30に対して矢印Cの方向への押圧力が加わっても、第1巻枠部11の内周面40が抜止リブ16に当接してその動きが規制される。
以上のようにこの実施の形態では、二次巻線30をボビン10に装着するときに、1ターン目の巻線部31と2ターン目の巻線部42とを作業者の手又は工具で開かなくても、1ターン目の巻線部31と2ターン目の巻線部42との先端側がわずかに開いて行くので、二次巻線30を簡単に装着できる。また、二次巻線30がボビン10を挟み込んでいる上に、二次巻線30の脱落防止用に抜止リブ16を設けているので、二次巻線30の装着後は、外力によって二次巻線30が簡単に脱落することがない。
さらに、各部の詳細について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態に係るボビンを示す斜視図である。また、図4は、本発明の第1の実施の形態に係るボビンを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図3及び図4において、19は開口部、22は上部リブ、23は先端側リブ、25は先端側端子台、28は巻線装着面、29は開口部である。
ボビン10は、端子27を除いて樹脂等の絶縁性のある材料で形成されている。また、一次巻線を巻回する筒状の巻胴部26に対して直行する方向に、二次巻線を装着する第1巻枠部11及び第2巻枠部21を設け、これらの巻枠部の下部にそれぞれ基端側端子台17及び先端側端子台18、基端側端子台24及び先端側端子台25を設けた基本構成としている。
第1巻枠部11は、巻胴部26の端部付近に、巻胴部26の鍔のような形状で設けられており、巻線装着面12に帯状導体から形成した巻線の1ターン目を装着する。また、第1巻枠部11の縁辺の上部、先端部及び下部には、それぞれ上部リブ13、先端側リブ14及び下部リブ15を設けている。また、巻胴部26の端部は、巻線装着面12から突出しており、この突出した部分が抜止リブ16となっている。第1巻枠部11の基端側は、リブを形成せずに、巻線を挿入するための開口部19としている。すなわち、巻線装着面12に巻線を装着する際に、第1巻枠部11の基端側にリブがなければ基端側から巻線を挿入することが容易にできるので、基端側にはリブを設けていない。また、巻線装着面12と巻線装着面28との間の距離は、1ターン目の巻線部31と2ターン目の巻線部42との距離に等しい。
上部リブ13及び下部リブ15は、巻線装着面12の縁辺から垂直に立ち上がるように形成しており、開口部19から挿入された巻線を案内する。先端側リブ14は、第1巻枠部11の基端側から挿入された巻線の動きを規制する。また、抜止リブ16は、先に述べたように、1ターン目の巻線部31が抜止リブ16を乗り越えて先端側リブ14と抜止リブ16との間に嵌り込んだときに、1ターン目の巻線部31中央の空隙が環状の抜止リブ16に嵌り込むように設けられている。なお、この実施の形態では、ボビン10の成形を容易にするために、先端側リブ14の一部が先端側端子台25と、下部リブ15の一部が基端側端子台24と一体化しているが、これらを分離しても良い。また、抜止リブ16は、最も突出した部分の高さを約1mmとしているが、この高さは巻線の大きさ、材質等に応じて適宜変更でき、特に1mmという高さに限られるものではない。
基端側端子台17は、第1巻枠部11の下部の基端側部分と一体的に形成されている。同様に、先端側端子台18は、第1巻枠部11の下部の先端側部分と一体的に形成されている。また、基端側端子台17及び先端側端子台18の先端面、及び、第1巻枠部11寄りの下面の計4カ所に端子27が設けられている。なお、この実施の形態では、基端側端子台17及び先端側端子台18を第1巻枠部11から巻胴部26と平行に延びるような形状としているが、これらの形状は実装する基板等に応じて適宜変更でき、図3及び図4の形状に限られるものではない。また、端子27を設ける個数も設計条件等に応じて適宜選択できる。
第2巻枠部21は、第1巻枠部11と平行に、かつ、第1巻枠部21と巻胴部26の端部付近に、巻胴部26の鍔のような形状で設けられている。また、第1巻枠部11と同様に、その縁辺の上部、先端部及び下部に、それぞれ上部リブ22、先端側リブ23及び下部リブ28を設けている。第2巻枠部21の基端側は、リブを形成せずに、帯状導体から形成した巻線の2ターン目を挿入するための開口部29としている。
なお、この実施の形態では、二次巻線30をあまり変形させなくてもボビンに装着できるようにするために、第2巻枠部21に抜止リブを設けていない。もちろん、第2巻枠部21にも抜止リブ16と同様のリブを設けることは可能であり、このようにすれば巻線をより確実に保持することができる。また、この実施の形態では、抜止リブは第1巻枠部11と第2巻枠部21とのいずれかに設けてあれば良く、第1巻枠部11に特に限定されない。
巻胴部26は、中空部20を設けて内部に図1に示したコア49が挿入されるようにしており、導体線条から形成された(図示していない)一次巻線が巻回される。また、中空部20は、第1巻枠部11及び第2巻枠部21の中央の開口となっている。したがって、この実施の形態では、一次巻線が二次巻線の1ターン目と2ターン目の間に設けられている構造となる。また、一次巻線と二次巻線とを隔てる距離は、第1巻枠部11又は第2巻枠部21の厚みだけとなる。なお、この実施の形態においては、一次巻線は導体線条のものであれば良く、材質等は特に問わない。さらに、前述したように、第1巻枠部11側の端部が抜止リブ16となっている。また、コア49は、以上の構成が成り立つものであれば、どのような形状又は材質であっても良い。
また、この実施の形態はトランスに関するものであるが、巻胴部26に巻線を巻回せずにそのまま利用すれば、チョークコイルとして好ましく用いることができる。
次に、二次巻線について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態に係る二次巻線を示す斜視図である。また、図6は、本発明の第1の実施の形態に係る二次巻線を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図5及び図6において、30は二次巻線、31は1ターン目の巻線部、32は外部接続部、33は折曲部、34は上部、35は先端部、36は下部、37は基端部、38は折曲部、39は連結部、40は内周面、41は折曲部、42は2ターン目の巻線部、43は基端部、44は上部、45は先端部、46は下部、47は折曲部、48は外部接続部である。
二次巻線30は、銅合金等の導電性の高い金属で形成されている。また、2ターンの巻線であり、1ターン目の巻線部31と2ターン目の巻線部42とを連結部39を介して一体化している。また、1ターン目の巻線部31と2ターン目の巻線部42とは、平行になるように形成されている。また、先の述べたようにこれらの距離は巻線装着面12と巻線装着面28との間の距離に等しいので、二次巻線30をボビン10に装着した状態において、1ターン目の巻線部31と2ターン目の巻線部42とが巻線装着面12と巻線装着面28とを挟んで自己保持する。さらに、これらの間隔は、第1巻枠部11及び第2巻枠部21の巻線装着面の間隔に合わせて設定されている。すなわち、二次巻線30の1ターン目の巻線部31と2ターン目の巻線部42とが、ボビン10の1巻枠部11と第2巻枠部21とを外側から挟み込めるようにしている。なお、以上の構成は、1枚の金属板にプレス加工等を施すことによって実現している。
また、二次巻線30の始まりの部分には、外部接続部32を水平方向に延びるように設け、隣り合う二次巻線等との接続を容易にしている。外部接続部32からは、折曲部33を介して1ターン目の巻線部31の上部34、先端部35、下部36、基端部37と続いており、さらに基端部37から折曲部38を介して連結部39に連続している。くわえて、連結部39から折曲部41を介して2ターン目の巻線部42の基端部43、上部44、先端部45、下部46と続き、さらに折曲部47を介して外部接続部48へ続いている。なお、外部接続部32、48は、隣り合う二次巻線等の外部にある回路要素への接続を容易にするために設けている。また、この実施例は、2ターンの二次巻線を持つトランスであるが、ボビン10及び二次巻線30の組み合わせを連続的に配置し、外部接続部同士を半田付け等で繋ぎ合わせれば、4ターン、6ターン、8ターン、10ターンなどより多くの偶数の巻数を持つトランスが得られる。
また、1ターン目の巻線部31の上部34、先端部35、下部36及び基端部37の内周面40は、二次巻線30をボビン10に装着したときに、抜止リブ16の外周面が収まる大きさ及び形状に形成されている。すなわち、二次巻線30をボビン10に装着すると、1ターン目の巻線部31の上部34、先端部35、下部36及び基端部37で囲まれた中に抜止リブ16が嵌り込むので、トランスの組立工程などにおいて二次巻線30がボビン10から脱落することを防止できる。
以上のように、第1の実施の形態に係るトランスにおいては、1ターン目の巻線部31及び2ターン目の巻線部42を第1巻枠部11と第2巻枠部21との間に挟み入れて行くことによって二次巻線30を簡単に装着できる。また、二次巻線30をボビン10に装着すると、抜止リブ16が第1巻枠部11の動きを規制するので、外部から加わる力によって二次巻線30が簡単に脱落することがない。さらに、二次巻線30の脱落を防止するための固着作業が不要になるので作業負担が軽くなる。
なお、図1などに示した構成は、本発明の一つの実施の形態であり、これらの図に示した形状等に限定されるものではない。例えば、一次巻線が帯状導体である場合には、一次巻線に二次巻線30の構成を適用しても良い。また、抜止リブ16をテーパ面とするのではなく、凹面状又は凸面状の曲面状に形成しても良い。さらに、ボビン10をチョークコイルとして利用する場合には、第1巻枠部11との第2巻枠部21との間隔を適宜調整できる。
[第2の実施の形態]
以下に、本発明の第2の実施の形態に係るトランスを図面に基づいて詳細に説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態に係るボビンを示す斜視図である。図7の符号は、図3及び図4と同じである。
この実施の形態に係るボビン10では、抜止リブ16を中空部20の開口の周囲に環状に設けるのではなく、上部リブ13及び先端側リブ14の近傍にのみ設けている。したがって、1ターン目の巻線部31及び2ターン目の巻線部42を第1巻枠部11と第2巻枠部21との間に挟み入れるときに、1ターン目の巻線部31及び2ターン目の巻線部42の下側はあまり開かない構成となっている。よって、この実施の形態は二次巻線30の剛性が大きく、1ターン目の巻線部31と2ターン目の巻線部42とが開きにくい場合に好ましく適用できる。なお、抜止リブ16を形成する位置は、1ターン目の巻線部31の形状に応じて適宜変更することが可能である。例えば中空部20の開口から離れた位置など、1ターン目の巻線部31に囲まれる部位であればどこに形成しても良い。
[第3の実施の形態]
以下に、本発明の第3の実施の形態に係るトランスを図面に基づいて詳細に説明する。図8は、本発明の第3実施の形態に係る二次巻線の装着方法を示す斜視図である。図8において50は挟持部、51は連結部であり、その他の符号は図1と同じである。
この実施の形態に係るトランスの二次巻線30は、1ターンの巻線が図1の1ターン目の巻線部31に相当するものがあるが、図1の2ターン目の巻線部42に相当するものはない。また、2ターン目の巻線部42に代えて、挟持部50を設けている。挟持部50は、2ターン目の巻線部42の基端部43に相当する部位に設けている。さらに、挟持部50は、二次巻線30を矢印B方向に動かして装着したときに、第2巻枠部21に当接し、1ターン目の巻線部31と共にボビン10を外側から挟み込んだ状態となる。連結部51は、一端が挟持部50に連続しており、他端が外部接続部48と連続している。したがって、挟持部50及び連結部51は、巻線として機能する部分ではなく、二次巻線30の装着や、外部装置との電気的接続を確保するためのものである。なお、ボビン10は、図1に示したものと全く同じ構成である。
以上のように、本発明は、トランスの二次巻線が1ターンのみである場合にも好ましく適用できる。また、この実施の形態では、二次巻線30に挟持部50を設けているので、図1に示したボビン10をそのまま利用できる、つまり1ターン及び2ターンのトランスに対して同じボビンを共用できるという利点がある。
[第4の実施の形態]
以下に、本発明の第3の実施の形態に係るトランスを図面に基づいて詳細に説明する。図9は、本発明の第4実施の形態に係る二次巻線の装着方法を示す斜視図である。図9の符号は図8と同じものを示す。
この実施の形態は、第3の実施の形態とほぼ同じ構成であるが、外部接続部48の先端部が外部接続部32の先端部と同じ向きになるようにした点が他の実施の形態と異なる。したがって、この実施の形態は、外部装置との電気的接続を確保する上で、二次巻線の2本の端部を同じ方向に揃える必要がある場合に好適である。なお、挟持部50に代えて樹脂製の挟持部を設け、連結部39と外部接続部48との間の構成をさらに単純なものとすることも可能である。また、2ターン目の巻線部42と同形状の樹脂製の挟持部を設けても良い。なお、樹脂製の挟持部は、二次巻線30に対して接着することによって一体化できるが、溶着など他の方法によっても良い。さらに、挟持部に設けた孔に二次巻線30を挿入し、さらにこの孔に接着剤を流し込んで挟持部と二次巻線30との接触部近傍を接着するなどの方法も好ましく適用できる。
本発明は以上に説明した内容に限定されるものではなく、ボビン、二次巻線の形状や構造については、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々の変形を加えることが可能である。また、各実施の形態に係るトランスについて述べた各部の変形例は、他の実施の形態に係るトランスにおいても、構造的な矛盾を生じない限りにおいて好ましく適用できる。また、これらの実施の形態は、一次巻線を設けなければチョークコイルとしてそのまま利用できる。
本発明の第1の実施の形態に係る二次巻線の装着方法を示し、(a)は斜視図、(b)はA−A線断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る二次巻線の装着過程を示し、(a)はA−A線断面図であり、(b)は斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るボビンを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るボビンを示す斜視図である。また、図4は、本発明の第1の実施の形態に係るボビンを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る二次巻線を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る二次巻線を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るボビンを示す斜視図である。 本発明の第3実施の形態に係る二次巻線の装着方法を示す斜視図である。 本発明の第4実施の形態に係る二次巻線の装着方法を示す斜視図である。 帯状導体を用いたトランスの従来技術を示し、(a)は一次巻線となる帯状導体の斜視図、(b)は帯状導体をボビンに装着した斜視図である。
符号の説明
10 ボビン
11 第1巻枠部
12 巻線装着面
13 上部リブ
14 先端側リブ
15 下部リブ
16 抜止リブ
17 基端側端子台
18 先端側端子台
19 開口部
20 中空部
21 第2巻枠部
22 上部リブ
23 先端側リブ
24 基端側端子台
25 先端側端子台
26 巻胴部
27 端子
28 巻線装着面
29 開口部
30 二次巻線
31 1ターン目の巻線部
32 外部接続部
33 折曲部
34 上部
35 先端部
36 下部
37 基端部
38 折曲部
39 連結部
40 内周面
41 折曲部
42 2ターン目の巻線部
43 基端部
44 上部
45 先端部
46 下部
47 折曲部
48 外部接続部
49 コア
50 挟持部
51 連結部
60 ボビン
61 一次巻線
62 端子
63 巻枠

Claims (5)

  1. 帯状導体から形成してある巻線と前記巻線が装着されるボビンとを備えてあるチョークコイルにおいて、
    前記巻線は、1ターンの第1巻線部と、前記第1巻線部と平行に配置してある1ターンの第2巻線部と、前記第1巻線部の端部と前記第2巻線部の端部とを接続する連結部とを備えると共に、前記第1巻線部と前記第2巻線部との間に前記ボビンを挟み入れることによって装着され、
    前記ボビンは、前記巻線を装着した状態において前記第1巻線部と前記第2巻線部とにそれぞれ圧接している第1装着面と第2装着面とを備えると共に、第1装着面との第2装着面との少なくとも一方は、前記第1巻線部又は前記第2巻線部に囲まれている部位に前記連結部が位置する側から離れるに従って漸次突出する前記巻線の抜止部を形成してあることを特徴とするチョークコイル。
  2. 帯状導体から形成してある巻線と前記巻線が装着されるボビンとを備えてあるチョークコイルにおいて、
    前記巻線は、1ターンの巻線部と、前記巻線部と対向してある挟持部と、前記巻線部の端部と前記挟持部の端部とを接続する連結部とを備えると共に、前記巻線部と前記挟持部との間に前記ボビンを挟み入れることによって装着され、
    前記ボビンは、前記巻線を装着した状態において前記巻線部と前記挟持部とにそれぞれ圧接している第1装着面と第2装着面とを備えると共に、第1装着面は、前記巻線部に囲まれている部位に前記連結部が位置する側から離れるに従って漸次突出する前記巻線の抜止部を形成してあることを特徴とするチョークコイル。
  3. 帯状導体から形成してある巻線と前記巻線が装着されるボビンとを備えてあるトランスにおいて、
    前記巻線は、1ターンの第1巻線部と、前記第1巻線部と平行に配置してある1ターンの第2巻線部と、前記第1巻線部の端部と前記第2巻線部の端部とを接続する連結部とを備えると共に、前記第1巻線部と前記第2巻線部との間に前記ボビンを挟み入れることによって装着され、
    前記ボビンは、前記巻線を装着した状態において前記第1巻線部と前記第2巻線部とにそれぞれ圧接している第1装着面と第2装着面とを備えると共に、第1装着面との第2装着面との少なくとも一方は、前記第1巻線部又は前記第2巻線部に囲まれている部位に前記連結部が位置する側から離れるに従って漸次突出する前記巻線の抜止部を形成してあることを特徴とするトランス。
  4. 帯状導体から形成してある巻線と前記巻線が装着されるボビンとを備えてあるトランスにおいて、
    前記巻線は、1ターンの巻線部と、前記巻線部と対向してある挟持部と、前記巻線部の端部と前記挟持部の端部とを接続する連結部とを備えると共に、前記巻線部と前記挟持部との間に前記ボビンを挟み入れることによって装着され、
    前記ボビンは、前記巻線を装着した状態において前記巻線部と前記挟持部とにそれぞれ圧接している第1装着面と第2装着面とを備えると共に、第1装着面は、前記巻線部に囲まれている部位に前記連結部が位置する側から離れるに従って漸次突出する前記巻線の抜止部を形成してあることを特徴とするトランス。
  5. 前 記ボビンは、第1装着面と第2装着面とを接続すると共に別の巻線を巻回してある巻胴部をさらに備え、前記抜止部が前記筒状部の端部であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のトランス。
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