JP5355852B2 - リン酸塩ガラス材複合体の製造方法、燃料電池用の電極接合体素材の製造方法、燃料電池用の電極接合体の製造方法、燃料電池用の膜電極接合体、燃料電池 - Google Patents

リン酸塩ガラス材複合体の製造方法、燃料電池用の電極接合体素材の製造方法、燃料電池用の電極接合体の製造方法、燃料電池用の膜電極接合体、燃料電池 Download PDF

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Description

本発明はリン酸塩ガラス材複合体の製造方法、燃料電池用の電極接合体素材の製造方法、燃料電池用の電極接合体の製造方法、燃料電池用の膜電極接合体、燃料電池に関する。
水素イオン(プロトン)による高い電気伝導をもつ、例えば室温で10−5Scm−1以上を示すような高プロトン導電性膜は、酸水素燃料電池などの隔膜(高プロトン導電性固体電解質)として有望視されている。高プロトン導電性膜を作製する方法には、通常のガラスの製法である溶融ー急冷法を用いて作製する方法も考えられる。ところが、従来のこの方法では高温で溶融するために、原料中の水分または水素イオンの大半が蒸発して失われるため、分子状の水及び水素イオンが極めて少なく、高プロトン導電性ガラスは得られない。そこで、いわゆるゾルーゲル法を用いて、低温合成によりリン酸ジルコニウム系などの高プロトン導電性ガラスを得る方法が研究されている(特許文献1,2)。
特開平6−25731号公報 特開平8−119612号公報
産業界では、リン酸塩ガラス材の厚みを薄くすると共に、リン酸塩ガラス材と基盤との密着性を向上させるのに更に有利なリン酸塩ガラス材複合体の開発が要望されている。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、リン酸塩ガラス材の厚みを薄くすると共に、リン酸塩ガラス材と基盤との密着性を向上させるのに有利なリン酸塩ガラス材複合体の製造方法、燃料電池用電極接合体素材の製造方法、燃料電池用電極接合体の製造方法、燃料電池用の膜電極接合体、燃料電池を提供することを課題とする。
(1)様相1のリン酸塩ガラス材複合体の製造方法は、イオン伝導材料となるリン酸塩ガラス材と基盤とを密着させる方法であって、基体の表面に基盤を設置すると共に、流動性をもつリン酸塩ガラス材を基盤の表面とセラミックスよりなる接触部材との間に配置する配置工程と、
接触部材によりリン酸塩ガラス材を厚み方向に加圧して基盤の面方向に沿ってリン酸塩ガラス材を流動させてリン酸塩ガラス材の厚みを薄くすると共に、リン酸塩ガラス材と基盤との密着性を向上させる接合工程とを実施することを特徴とする。様相1によれば、リン酸塩ガラス材の厚みが薄くなると共に、リン酸塩ガラス材と基盤との密着性が向上する。
(2)様相2のリン酸塩ガラス材複合体の製造方法によれば、様相1において、配置工程では、接触部材は、接触部材と基盤との間に隙間を形成させ、且つ、基盤のうち基体と反対側の表面に、流動性をもつリン酸塩ガラス材を配置し、
接合工程では、基盤が接触部材から相対的に遠ざかる方向に、接触部材および基盤のうちの少なくとも一方を他方に対して基盤の面方向に沿って相対的に移動させることにより、リン酸塩ガラス材を厚み方向に加圧してリン酸塩ガラス材の厚みを薄くすると共に、リン酸塩ガラス材と基盤の表面との密着性を向上させることを特徴とする。様相2によれば、リン酸塩ガラス材の厚みが薄くなると共に、リン酸塩ガラス材と基盤との密着性が向上する。
(3)様相3の燃料電池用の電極接合体素材の製造方法は、導電性および触媒を有する多孔質の第1電極層と、第1電極層を設置するための基体、セラミックスよりなる接触部材と、イオン伝導材料となる流動性をもつリン酸塩ガラス材とを用意する工程と、
触媒が基体と反対側に位置するように第1電極層を基体の表面に設置すると共に、流動性をもつリン酸塩ガラス材を第1電極層と接触部材の先端部との間に配置する配置工程と、
接触部材によりリン酸塩ガラス材を厚み方向に加圧して第1電極層の面方向に沿ってリン酸塩ガラス材を流動させてリン酸塩ガラス材の厚みを薄くすると共に、リン酸塩ガラス材と第1電極層との密着性を向上させる接合工程とを実施することにより接合体素材を形成することを特徴とする。様相3によれば、イオン伝導材料となるリン酸塩ガラス材の厚みが薄くなると共に、リン酸塩ガラス材と第1電極層との密着性が向上する。これによりリン酸塩ガラス材の厚み方向の抵抗が低減し、燃料電池の発電性能が向上する。
(4)様相4の燃料電池用の電極接合体素材の製造方法によれば、様相3において、配置工程では、接触部材は、接触部材と第1電極層との間に隙間を形成させ、且つ、第1電極層のうち基体と反対側の表面に、流動性をもつリン酸塩ガラス材を配置し、
接合工程では、第1電極層が接触部材から相対的に遠ざかる方向に、接触部材および第1電極層のうちの少なくとも一方を他方に対して第1電極層の面方向に沿って相対的に移動させることにより、リン酸塩ガラス材を厚み方向に加圧してリン酸塩ガラス材の厚みを薄くすると共に、リン酸塩ガラス材と第1電極層との密着性を向上させることを特徴とする。様相4によれば、イオン伝導材料となるリン酸塩ガラス材の厚みが薄くなると共に、リン酸塩ガラス材と第1電極層との密着性が向上する。これによりリン酸塩ガラス材(リン酸塩ガラス層)の厚み方向の抵抗が低減し、燃料電池の発電性能が向上する。
(5)様相5の燃料電池用の電極接合体の製造方法は、導電性および触媒を有する多孔質の第1電極層と、第1電極層設置するための基体、セラミックスよりなる接触部材と、イオン伝導材料となる流動性をもつリン酸塩ガラス材、第2電極層とを用意する工程と、
触媒が基体と反対側に位置するように第1電極層を基体の表面に設置すると共に、流動性をもつリン酸塩ガラス材を第1電極層と接触部材との間に配置する配置工程と、
接触部材によりリン酸塩ガラス材を厚み方向に加圧して第1電極層の面方向に沿ってリン酸塩ガラス材を流動させてリン酸塩ガラス材の厚みを薄くすると共に、リン酸塩ガラス材と第1電極層との密着性を向上させる接合工程とを実施することにより接合体素材を形成し、
その後、
第1電極層と第2電極層とで厚み方向に接合体素材を挟むように、第2電極層を接合体素材に接合させることを特徴とする。様相5によれば、イオン伝導材料となるリン酸塩ガラス材の厚みが薄くなると共に、リン酸塩ガラス材と第1電極層との密着性が向上する。これによりリン酸塩ガラス材(リン酸塩ガラス層)の厚み方向の抵抗が低減し、燃料電池の発電性能が向上する。
(6)様相6の燃料電池用の膜電極接合体は、第1電極層と第2電極層とで厚み方向にイオン伝導層を挟んだ構造を具備しており、燃料電池用の膜電極接合体は、様相5に係る燃料電池用の電極接合体であることを特徴とする。様相6によれば、イオン伝導材料となるリン酸塩ガラス材の厚みが薄くなると共に、リン酸塩ガラス材と第1電極層との密着性が向上する。これによりリン酸塩ガラス材の厚み方向の抵抗が低減し、燃料電池の発電性能が向上する。
(7)様相7の燃料電池は、第1電極層と第2電極層とで厚み方向にイオン伝導層を挟んだ構造をもつ燃料電池用の膜電極接合体と、第1電極層に第1反応流体を供給する第1反応流体供給要素と、第2電極層に第2反応流体を供給する第2反応流体供給要素とを具備しており、燃料電池用の膜電極接合体は、前記した様相6に係る燃料電池用の膜電極接合体であることを特徴とする。様相7によれば、イオン伝導材料となるリン酸塩ガラス材の厚みが薄くなると共に、リン酸塩ガラス材と第1電極層との密着性が向上する。これによりリン酸塩ガラス材(リン酸塩ガラス層)の厚み方向の抵抗が低減し、燃料電池の発電性能が向上する。
本発明によれば、リン酸塩ガラス材の厚みが薄くなると共に、リン酸塩ガラス材と基盤との密着性が向上する。また、イオン伝導材料となり得るリン酸塩ガラス材の厚みが薄くなると共に、リン酸塩ガラス材と第1電極層との密着性が向上し、厚み方向における抵抗が低減される。これにより燃料電池に適用した場合には、燃料電池の発電性能が向上する。リン酸塩ガラス材(リン酸塩ガラス層)の厚み方向における抵抗が低減されることは、燃料電池の発電出力が向上することにつながる。
本発明方法によれば、(i)基体の表面に基盤を設置すると共に、イオン伝導材料となる流動性をもつリン酸塩ガラス材(以下、リン酸塩ガラス材のことを単にガラス材と呼ぶ)を基盤の表面とセラミックスよりなる接触部材の先端部との間に配置する配置工程と、(iii)接触部材によりガラス材を厚み方向に加圧して基盤の面方向に沿ってガラス材を流動させてガラス材の厚みを薄くすると共に、ガラス材と基盤との密着性を向上させる接合工程とを実施する。基体は、ガラス材を薄くする工程のベースとなる部位をいう。基盤はガラス材で形成されたガラス層が接合される部位をいい形状、構造、材質は特に限定されない。基盤はシート状、板状が例示される。ガラス材としては、例示される。
上記した配置工程では、接触部材は、接触部材と基盤との間に隙間を形成させ、且つ、基盤のうち基体と反対側の表面に、流動性をもつガラス材を配置する形態が例示される。上記した接合工程では、基盤が接触部材から相対的に遠ざかる方向に、接触部材および基盤のうちの少なくとも一方を他方に対して基盤の面方向に沿って相対的に移動させることにより、ガラス材を厚み方向に加圧してガラス材の厚みを薄くすると共に、ガラス材と基盤の表面との密着性を向上させる形態が例示される。
上記した接触部材は、ガラス材を掻き取る掻き取り部材である形態が例示される。接触部材は、基盤が相対移動する方向に向けて、接触部材と基盤との隙間を小さくさせる方向に傾斜する加圧面を備えている形態が例示される。接触部材は、ロール外周面をもつ回転ロールである形態が例示される。接触部材は、基盤の表面に沿った平坦上の加圧面をもつ加圧部材である形態が例示される。
接触部材および/または基体は100℃以上に加熱されている形態が例示される。ガラス材の温度を確保し、ガラス材の流動性を確保するためである。接触部材を100℃以上に加熱する接触部材加熱要素が設けられている形態が例示される。基体を100℃以上に加熱する基体加熱要素が設けられている形態が例示される。
基盤は、流体透過性および導電性を有する材料を主要成分としている形態が例示される。基盤のうちガラス材に対面する側には触媒が設けられている形態が例示される。ガラス材はプロトン伝導材料等のイオン伝導材料である。
燃料電池用の電極接合体素材の製造方法は、(i)導電性および触媒を有する多孔質の第1電極層を用意する工程と、(ii)触媒が基体と反対側に位置するように第1電極層を基体の表面に設置すると共に、イオン伝導材料となる流動性をもつガラス材を第1電極層とセラミックスよりなる接触部材との間に配置する配置工程と、(iii)接触部材によりガラス材を厚み方向に加圧して第1電極層の面方向に沿ってガラス材を流動させてガラス材の厚みを薄くすると共に、ガラス材と第1電極層との密着性を向上させる接合工程とを実施することにより接合体素材を形成する。
上記した配置工程では、接触部材は、接触部材と第1電極層との間に隙間を形成させ、且つ、第1電極層のうち基体と反対側の表面に、流動性をもつガラス材を配置する。接合工程では、第1電極層が接触部材から遠ざかる方向に、接触部材および第1電極層のうちの少なくとも一方を他方に対して第1電極層の面方向に沿って移動させることにより、ガラス材を厚み方向に加圧してガラス材の厚みを薄くすると共に、ガラス材と第1電極層との密着性を向上させる。
燃料電池用の電極接合体の製造方法は、(i)導電性および触媒を有する多孔質の第1電極層を用意する工程と、(ii)触媒が基体と反対側に位置するように第1電極層を基体の表面に設置すると共に、イオン伝導材料となる流動性をもつガラス材を第1電極層とセラミックスよりなる接触部材の先端部との間に配置する配置工程と、(iii)接触部材によりガラス材を厚み方向に加圧して第1電極層の面方向に沿ってガラス材を流動させてガラス材の厚みを薄くすると共に、ガラス材と第1電極層との密着性を向上させる接合工程とを実施することにより接合体素材を形成し、その後、(iv)第1電極層と第2電極層とで厚み方向に接合体素材を挟むように、第2電極層を接合体素材に接合させる形態が例示される。
本発明に係る燃料電池は、第1電極層と第2電極層とで厚み方向にイオン伝導層を挟んだ構造をもつ燃料電池用の電極接合体を具備しており、燃料電池用の電極接合体は、上記した燃料電池用の電極接合体である。
ガラス材としては次のような形態が例示される。ガラス材としてはPを主要成分として含むものが例示される。ガラス構成成分としては、周期律表の2A族、2B族、3B族、4B族からなる選択される1種または2種以上の元素を主要成分として含む化合物から選択される1種又は2種以上である形態が例示される。化合物としては酸化物、水酸化物、炭酸塩、塩化物からなる選択される1種または2種以上とすることができる。ガラス構成成分は、液状リン酸に900℃以下で溶解する物質である形態が例示される。
流動性をもつガラス材の製造方法としては、例えば、液状リン酸(正リン酸,HPO)を用意し、液状リン酸とガラス構成成分とを添加し、液状リン酸とガラス構成成分とを混合し、その混合物を300℃〜1000℃内、400〜900℃の適宜の温度に加熱保持して融液とする工程を含む形態が挙げられる。この場合、分子状の水及び水素イオンをガラス材に含有させると、プロトン伝導性を発揮させるのに有利である。
ガラス材の組成としては次の(1)(2)(3)が例示される。
(1)分子状の水及び水素イオンを除く式では、(25−X)MO−M”−yPが例示される。ここで、1.25≦X≦5.0の関係が好ましく、70≦y≦80の関係が好ましい。M=Ca,Sr,Baのうちの少なくとも1種であることが好ましい。M”=Al,Y,La,Ce,Pr,Nd,Ybのうちの少なくとも1種であることが好ましい。常温域において、ガラス材の全質量を100質量%とするとき、分子状の水を例えば0.01〜50%、0.5〜30%、1〜20%含むことができる(残部は実質的にガラス相)。この場合の測定方法はグリフィスの方法に基づく。
(2)ガラス材の組成としては、11.25MO−11.25M’O−2.5M”−75P系が例示される。MおよびM’の組合せとしては、CaおよびSrの組合せ、CaおよびBaの組合せ、SrおよびBaの組合せが挙げられる。
(3)…(1)(2)の組成に外付け%として0.3〜2モル%のAlを添加したもの(2モル%のAl が外付け%として添加されているとは、全体として102モル%となる意味である)
上記したガラス材としては、例えば、BaO−WO−SrO−P系、BaO−MgO−P系、SrO−MgO−P系、BaO−La−Al−P系、BaO−La−Al−P−SiO系、BaO−La−Al−P−SiO−B系、BaO−CeO−SrO−P系、BaO−CeO−P−B系、BaO−CeO−P系とが例示される。これらのガラス材は分子状の水及び水素イオンを含む。
本発明の実施例1について図1を参照して説明する。まず、配置工程では、図1に示すように、型で形成された基体1(カーボン系、セラミックス系、金属系)の表面1cにシート状の基盤2の表面2dを設置する。基盤2はシート状をなしており、カーボン系材料(例えばカーボンペーパまたはカーボンクロス)または金属材料(例えばステンレス鋼)を主要成分とする。図1に示すように、流動性および粘性をもつ高温のガラス材3を、基盤2の表面2cと接触部材5との間に配置する。接触部材5の先端部5cとしては、断面で角状でも良いし、あるいは、断面で凸円弧状、アール形状でも良い。
ガラス材3は、常温域〜700℃において良好なプロトン伝導性を発揮し得るものであり、分子状の水及び水素イオンを含有する。ガラス材3は300℃以下では固化する性質が強いため、ガラス材3の温度は500℃以上、600℃以上、あるいは700℃以上が好ましい。ガラス材3の温度の下限値としては1100℃、1200℃が例示される。ガラス材の温度が過剰に高温であると、水分が過剰に低減され、プロトン伝導性が低下するおそれがあるためである。
接触部材5は、ガラス材3を掻き取る掻き取り部材(ブレード部材)である。接触部材5は、セラミックス形成する。接触部材5をできるだけ高温に加熱することを考慮すると、セラミックスが好ましい。セラミックスとしてはジルコニア、アルミナ、窒化珪素、炭化珪素、ムライト等の公知のセラミックスが採用される。更に導電性セラミックスで形成し、導電性セラミックスに直接通電して加熱させても良い。ジルコニアは部分安定化ジルコニアでも良いし、安定化ジルコニアでも良い。
接触部材5は傾斜して配置されており、ガラス材3に対面する傾斜状の加圧面50を備えている。加圧面50は、基盤2が相対移動して相対進行する方向(矢印X1方向)に向けて、接触部材5と基盤2との間の隙間を小さくさせる方向に基体1の表面1cと平行な方向に対して角度θ1傾斜する。角度θ1は90未満の鋭角であり、一般的には、ガラス材3の粘性などに応じて3〜85度の範囲内で適宜設定できる。角度θ1としては5〜50度、10〜45度、15〜40度等が選択される。
上記したように接触部材5の加圧面50は傾斜しているので、基盤2の相対移動が進行するにつれて、加圧面50と基盤2とで挟まれるガラス材3にこれの厚み方向に徐々に圧縮力を増加できる。この結果、ガラス材3の薄肉化が徐々に行われるため、ガラス材3の薄肉化に有利となる。接触部材5の先端部5cにより、流動性をもつガラス材3は最も薄肉化されるため、ガラス材3に局所的に加圧力を与える局所荷重付与手段としても機能できる。
上記した配置工程では、接触部材5の先端部5cと基盤2の表面2cとの間に隙間57(隙間幅:t1)を形成させる。隙間幅t1としては例えば10〜2000マイクロメートル内、10〜500マイクロメートル内の任意の値に設定できる。そして、基盤2のうち基体1と反対側の表面2cに、流動性をもつガラス材3を配置する。ここで、接触部材5は400℃以上または500℃以上(600〜1000℃)に加熱されている。基体1は300℃以上または400℃以上(600〜1000℃)に加熱されている。
接合工程では、大気雰囲気において、接触部材5を傾斜状態に固定させたまま、基盤2が接触部材5から相対的に遠ざかる方向(矢印X1方向)に、基盤2の面方向に沿って基盤2を作業者または自動装置が引っ張ることにより、基盤2を矢印X1方向に相対的に移動させることができる。これにより接触部材5によりガラス材3を厚み方向(矢印ta方向)に加圧してガラス材3の厚みを薄くすると共に、ガラス材3と基盤2の表面2cとの密着性を向上させる。接触部材5の加圧面50によりガラス材3にはガラス材3の厚み方向にガラス材3を加圧させる力が作用する。このような製造方法により、ガラス材複合体6(図2参照)が形成される。ガラス材複合体6は、シート状の基盤2と、基盤2の表面2cに接合された膜状のガラス層33とを備えている。本実施例によれば、ガラス層33の厚みが薄くなると共に、ガラス層33と基盤2との密着性が向上する。
あるいは接合工程では、基盤2を停止させたまま、基盤2に対して接触部材5が相対的に遠ざかる方向(矢印X2方向)に、基盤2の面方向に沿って接触部材5を基盤2に対して相対的に矢印X2方向に作業者または自動装置が移動させることにしても良い。この場合においても、接触部材5によりガラス材3を厚み方向(矢印ta方向)に加圧してガラス材3の厚みを徐々に薄くすると共に、ガラス材3と基盤2の表面2cとの密着性を向上させる。接触部材5の加圧面50によりガラス材3にはガラス材3の厚み方向にガラス材3を加圧させる力が作用する。
あるいは接合工程では、基盤2を矢印X1方向に移動させつつ、接触部材5を矢印X2方向に移動させることにしても良い。
本実施例によれば、上記し製造方法により、図2に示すガラス材複合体6が形成される。図2に示すガラス材複合体6は、シート状の基盤2と、基盤2の表面2cに接合され前記したガラス材3で形成された膜状のガラス層33とを備えている。本実施例によれば、ガラス層33の厚みが薄くなると共に、ガラス層33と基盤2の表面cとの密着性が向上する。
基盤2がカーボンペーパまたはカーボンクロス、多孔質金属で形成されている場合には、基盤2の表面2cは微小な凹凸を有する。このためガラス層33と基盤2の表面2cとの密着性が微小凹凸により更に向上することが期待される。ガラス層33と基盤2の表面2cとの接合面積が更に増加することも期待される。更にカーボンペーパまたはカーボンクロスは炭素系であり、摩擦係数が低く、固体潤滑性をもつため、粘性をもつガラス材3の滑り性が良好であり、ガラス材3の薄膜化に貢献できる。
本発明の実施例2について図3を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、実施例1と異なる部位を中心として説明する。図に示すように、接触部材5を300℃以上、または500℃以上に加熱する接触部材加熱要素58が設けられている。接触部材加熱要素58は電気ヒータでも良いし、接触部材5が誘導加熱可能な材料であれば、誘導加熱ヒータでも良く、要するに接触部材5を加熱できるものであれば良い。
更に、図に示すように、基体1を100℃以上または300℃以上に加熱する基体加熱要素18が設けられている。基体加熱要素18は、電気ヒータでも良いし、基体1が誘導加熱可能な材料であれば、誘導加熱ヒータでも良く、要するに基体1を加熱できるものであれば良い。更に、接触部材5は傾斜して固定されており、ガラス材3に対面する加圧面50を備えている。加圧面50は、基盤2が移動進行する方向(矢印X1方向)に向けて、接触部材5と基盤2との隙間57を小さくさせる方向に基体1の表面1cに対して角度θ1傾斜する。角度θ1は角度調整機構により調整可能とされている。本実施例においても、接触部材5を固定した状態で、基盤2を矢印X1方向に移動させる操作を実行しても良いし、基盤2を停止させたまま接触部材5を矢印X2方向に移動させる操作を実行しても良い。両者を併せて実行しても良い。
本発明の実施例3について図4を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。但し、接触部材5はバルク状とされているものの、流動性および粘性をもつガラス材3に対面する傾斜状の加圧面50をもつ。本実施例においても、接触部材5を固定させたまま、基盤2を矢印X1方向に移動させる操作を実行しても良いし、基盤2を停止させたまま接触部材5を矢印X2方向に移動させる操作を実行しても良い。両者を併せて実行しても良い。
本発明の実施例4について図5を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。接触部材5は掻き取り部材であり、基体1の表面1cに対してほぼ垂直方向に沿っている。上記した配置工程では、接触部材5の先端部と基盤2の表面2cとの間に隙間57を形成させる。そして、基盤2のうち基体1と反対側の表面2cに、流動性および粘性をもつガラス材3を配置する。ガラス材3はプロトン伝導性を発揮し得るため、分子状の水及び水素イオンを含有している。ここで、接触部材5および/または基体1は300℃以上または500℃以上(600〜1000℃)に加熱されている。
本実施例においても、接触部材5を固定させたまま、基盤2を矢印X1方向に移動させる操作を実行しても良いし、基盤2を停止させたまま接触部材5を矢印X2方向に移動させる操作を実行しても良い。両者を併せて実行しても良い。これにより接触部材5によりガラス材3を厚み方向(矢印ta方向)に掻き取り、ガラス層33の厚みを薄くすると共に、ガラス層33と基盤2の表面2cとの密着性を向上させる。なお、ガラス材3を薄肉化している途中において、接触部材5を矢印W1方向に傾斜させても良い。
本発明の実施例5について図6を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。図6に示すように、接触部材5Bは、軸芯P1の回りにロール外周面59cをもつ横軸形の回転ロール59である。接触部材5Bは、接触部材5Bと基盤2との間に隙間57を形成させ、且つ、基盤2のうち基体1と反対側の表面2cに、流動性および粘性をもつ高温のガラス材3を配置する。ガラス材3は、プロトン伝導性を発揮し得るため、分子状の水及び水素イオンを含有している。
接合工程では、回転ロール59を矢印A1方向に回転させつつ、基盤2が接触部材5Bから遠ざかる方向(矢印X1方向)に、基盤2の面方向に沿って基盤2を引っ張って移動させる。これによりガラス材3を厚み方向(矢印ta方向)に加圧してガラス材3の厚みを薄くすると共に、ガラス材3と基盤2の表面2cとの密着性を向上させる。
上記したように回転ロール59を矢印A1方向に回転させつつガラス材3を薄くする。この場合、回転ロール59のロール外周面59cのうちガラス材3と接触する部分59eは、矢印A2方向に回転する。矢印A2方向は、基盤2の引き抜き方向(矢印X1方向)と同一方向である。この場合、基盤2の厚み方向の一方の表面2cおよび他方の表面2dが同一方向に移動するため、均衡を図るのに有利である。本実施例においても、ガラス層33の厚みが薄くなると共に、ガラス材3で形成されたガラス層33と基盤2との密着性が向上する。
接触部材5Bを加熱する接触部材加熱要素58が接触部材5Bに設けられている。接触部材加熱要素58は電気ヒータでも良いし、接触部材5Bが誘導加熱可能な材料であれば、誘導加熱ヒータでも良い。更に、基体1を100℃以上または300℃以上に加熱する基体加熱要素18が設けられている。基体加熱要素18は、電気ヒータでも良いし、接触部材5Bが誘導加熱可能な材料であれば、誘導加熱ヒータでも良い。
なお、基盤2を停止させたまま接触部材5Bを軸芯P1回りで回転させつつ、矢印X2方向に基盤2の表面2cに沿って移動させる操作を実行しても良い。両者を併せて実行しても良い。
本発明の実施例6について図7を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。接触部材5Cは、基盤2の表面2cに沿った平坦状をなす水平に沿った加圧面5xをもつ加圧部材(加圧型)である。接触部材5Cを加熱する接触部材加熱要素58が接触部材5Cに設けられている。更に、基体1を100℃以上または300℃以上に加熱する基体加熱要素18が設けられている。接触部材5Cが基盤2の表面2cに対してほぼ垂直方向に下降する。このためプロトン伝導材料となるガラス材を厚み方向に加圧して基盤2の面方向に沿ってガラス材3を流動させてガラス層33の厚みを薄くすると共に、ガラス材3で形成されたガラス層33と基盤2との密着性を向上させる。
図8〜図12は実施例7を示す。本実施例は前記した実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。本実施例は、燃料電池用の膜電極接合体の接合体素材を製造する場合である。基盤2として、図8に示すシート状の第1電極層100が用いられる。第1電極層100は、流体透過性および導電性を有する材料を主要成分としている。即ち、第1電極層100は、流体透過性および導電性を有する炭素材料(炭素繊維)を主要成分としている多孔質性をもつシート状の第1活物質拡散層101(例えばカーボンペーパ、カーボンクロス、多孔質金属)と、第1活物質拡散層101の表面のほぼ全域に積層された触媒活性、多孔質性および導電性をもつ第1触媒層102とを備えている。第1触媒層102は多孔質であるため、表面においてマイクロメートル単位の微小凹凸をもつ。図9に示すように、第1触媒層102は第1電極層100のうちガラス材3に対面する側に形成されている。ガラス材3は、プロトン伝導性を発揮し得るため、分子状の水及び水素イオンを含有している。ここで、接触部材5の先端部と基盤2の表面cとの間に隙間57が形成されている。
まず、第1触媒層102が基体1と反対側に位置するように、第1電極層100を基体1の表面1cに設置する。第1触媒層102は基体1と反対側とされている。図9に示すように、プロトン伝導材料となる流動性および粘性をもつ高温(500〜1000℃の範囲内で適宜設定)のガラス材3を、第1電極層100と接触部材5の加圧面50との間に配置する。ここで、接触部材5および/または基体1は300℃以上または500℃以上(600〜1000℃)に加熱されている。ガラス材3の流動性を維持するためである。
接合工程では、接触部材5を固定させた状態で、第1電極層100が接触部材5から遠ざかる方向(矢印X1方向)に、基盤2の面方向に沿って第1電極層100の先端部を矢印X1方向に引っ張って移動させる。これにより接触部材5の傾斜している加圧面50により、ガラス材3を厚み方向(矢印ta方向)に徐々に加圧させてガラス材3を厚み方向に徐々に薄くすると共に、ガラス材3で形成されたガラス層33と第1電極層100の第1触媒層101の表面との密着性を向上させる。これにより接合体素材303(図10参照)が形成される。図9に示すように、接合工程では、接触部材5の加圧面50によりガラス材3にはガラス材3の厚み方向にガラス材3を加圧させる力が作用する。このため、プロトン伝導材料で形成されているガラス層33と第1電極層100との密着性が一層向上する。
ここで、第1電極層100がカーボンペーパまたはカーボンクロス、多孔質金属を主体として形成されているため、第1電極層100の表面は微小な凹凸を有する。このためガラス層33と第1電極層100との密着係合性および機械的係合性が微小凹凸により更に向上することが期待される。更に、プロトン伝導材料で形成されているガラス層33と第1電極層100の接合面積(プロトン伝導可能面積)が微小凹凸により更に増加することも期待される。
その後、図10に示すように、第2電極層200を用意する。第2電極層200は、流体透過性および導電性を有する炭素材料(炭素繊維)を主要成分としている多孔質性をもつシート状の第2活物質拡散層201(例えばカーボンペーパ、カーボンクロス、多孔質金属)と、第2活物質拡散層201の表面のほぼ全域に積層された触媒活性、多孔質性および導電性をもつ第2触媒層202とを備えている。図10に示すように、第2触媒層202はガラス層33に対面する側に配置される。
この結果、図10に示すように、第1電極層100と第2電極層200とで厚み方向にガラス層33を挟むように配置する。そして、第1型である上型81と第2型である下型82とを備えるホットプレス型8の平坦状の加圧面85により、第2電極層200を接合体素材303に接合させる。この結果、第2触媒層202はガラス層33に密着する。上型81は加熱要素81eをもつ。下型82は加熱要素82eをもつ。
このようにして燃料電池用の膜電極接合体300(図11参照)が形成される。ここで、第2触媒層202は、第2電極層200のうちガラス層33に対面する側に形成されている。上記したガラス層33は常温域〜300℃において、特に100〜300℃において良好なプロトン伝導性をもつ。
図12は燃料電池の概念図を示す。燃料電池は、膜電極接合体300と、第1セパレータ501と、第2セパレータ502とを備えている。膜電極接合体300は、第1電極層100と第2電極層200とで厚み方向にイオン伝導層(プロトン伝導層)としてのガラス層33を挟んだ構造をもつ。第1セパレータ501は第1反応流体供給要素として機能するものであり、膜電極接合体300の第1電極層100に反応流体(水素含有流体および酸化剤含有流体のうちの一方)を供給する。第2セパレータ502は第2反応流体供給要素として機能するものであり、膜電極接合体300の第2電極層200に反応流体(水素含有流体および酸化剤含有流体のうちの他方)を供給する。
本実施例は図6に示す実施例5と基本的には同様の構成、作用効果を有しており、図6を準用する。本実施例は、接触部材5Bは、軸芯P1の回りにロール外周面59cをもつ横軸形の回転ロール59である。接触部材5Bは、接触部材5Bと基盤2との間に隙間57を形成させ、且つ、基盤2のうち基体1と反対側の表面2cに、流動性をもつガラス材3を配置する。接合工程では、基盤2が接触部材5Bから遠ざかる方向(矢印X1方向)に、基盤2の面方向に沿って基盤2を引っ張って移動させる。これによりガラス材3を厚み方向(矢印ta方向)に加圧してガラス材3の厚みを薄くすると共に、ガラス材3と基盤2の表面2cとの密着性を向上させる。
基盤2としてシート状の第1電極層100が用いられる。第1電極層100は、流体透過性および導電性を有する材料を主要成分としている。即ち、第1電極層100は、流体透過性および導電性を有する炭素材料(炭素繊維)を主要成分としている多孔質性をもつシート状の第1活物質拡散層101(例えばカーボンペーパ、カーボンクロス、ステンレス鋼等の多孔質金属)と、第1活物質拡散層101の表面のほぼ全域に積層された多孔質性をもつ第1触媒層102とを備えている。第1触媒層102は第1電極層100のうちガラス材3に対面する側に形成されている。ガラス材3はイオン伝導材料つまりプロトン伝導材料である。
まず、第1触媒層102が基体1と反対側に位置するように、第1電極層100を基体1の表面1cに設置する。更に、プロトン伝導材料となり得る流動性および粘性をもつ高温(500〜900℃の範囲内で適宜設定)のガラス材3を、第1電極層100と接触部材5との間に配置する。ここで、接触部材5および/または基体1は300℃以上または500℃以上(例えば600〜1000℃)に加熱されている。接合工程では、回転ロール59を回転させつつ、第1電極層100が接触部材5から遠ざかる方向(矢印X1方向)に、基盤2の面方向に沿って第1電極層100の先端部を矢印X1方向に引っ張って移動させる。これにより接触部材5の加圧面50によりガラス材3を厚み方向(矢印ta方向)に加圧してガラス材3の厚みを薄くすると共に、ガラス材3と第1電極層100の触媒層102の表面との密着性を向上させ、接合体素材303が形成される。接触部材5の加圧面50により、ガラス材3にはガラス材3の厚み方向にガラス材3を加圧させる力が作用する。このため、プロトン伝導材料で形成されているガラス層33と第1電極層100との密着性が一層向上する。
その後、図10に示すように、第1電極層100と第2電極層200とで厚み方向にガラス層33を挟むように、第1電極層100、第2電極層200およびガラス層33を配置する。そして上型81および下型82からなるホットプレス型8を用い、ホットプレス型8の上型81の平坦状の加圧面85より、第2電極層200の面垂直方向から加圧し、第2電極層200を接合体素材303のガラス層33に接合させる。このようにして燃料電池用の膜電極接合体が形成される。第2触媒層202は第2電極層200のうちガラス材3に対面する側に形成されている。
本発明者は、図1に示す装置と、次の組成をもつガラス材を用い、カーボン系の基盤に薄膜化し、ガラス層33と基盤2とを複合化したガラス材複合体を製造した。
15BaO−10WO−5SrO−70P、20BaO−10MgO−70P、20SrO−10MgO−70P、22BaO−2.5La−0.5Al−75P、22BaO−2.5La−0.5Al−75P−1質量%SiO系、22BaO−2.5La−0.5Al−75P−1質量%SiO−5B、15BaO−5CeO−5SrO−75P系、23BaO−5CeO−75P−3B、15BaO−5CeO−75P
ガラス材は、常温域〜800℃において良好なプロトン伝導性を発揮し得るものであり、分子状の水及び水素イオンを含有する。常温域において、ガラス全質量(分子状の水を除く)を100質量%とするとき、ガラス材の全質量において、分子状の水を例えば0.01〜30%、0.1〜15%含むことができる。この場合、下限値としては0.01%、0.1%、0.5%、1%、2%が例示される。残部は実質的にガラス相とされる。
なお、ガラス材が分子状の水を含むときであっても、接触部材5により加圧されたとしても、水はガラス材の架橋網目構造に保持されているため、水の放出は実質的に認められない。このためガラス層33のプロトン伝導性が良好に維持される。
更に、流動性をもつ融液状のP系のガラスのみならず、SiO系のガラス、B系のガラス、GeO系のガラス、V系のガラスについても同様に、本発明方法を実施すれば、基盤の表面ガラス層を積層させることができる。但し、ガラス材が流動性を有するように、ガラスの融点温度に応じてガラス材を適宜加熱する必要がある。
(燃料電池試験)
本発明者らは、ガラス材を薄膜化したプロトン伝導性を有するガラス層33をもつ膜電極接合体を作製し、更に単セルの燃料電池を作製した。そして燃料電池の発電性能を測定する試験例を行った。この試験例では、接触部材5は、セラミックス(ジルコニア)を使用し、800℃に加熱して行った。接触部材5により加圧する前のガラス材3の目標温度は450〜900℃、殊に500〜800℃(600℃)とした。ガラス材の組成は、15BaO−10WO−5SrO−70Pとし、分子状の水を含む。
形成された膜電極接合体のガラス層33の厚みは100マイクロメートルであった。第1電極層100は、多孔質のカーボンペーパ(厚み:400マイクロメートル)と、カーボンペーパに塗布された導電性および多孔性をもつ第1触媒層(白金、プロトン伝導性電解質成分および導電物質(カーボンブラック)含有)とで形成されており、燃料極を形成した。第2電極層200は、多孔質のカーボンペーパ(厚み:400マイクロメートル)と、カーボンペーパに塗布された導電性および多孔性をもつ第2触媒層(白金、プロトン伝導性電解質成分および導電物質(カーボンブラック)を含有)とで形成されており、酸化剤極を形成した。アノードガスとして水素ガス(乾燥)、カソードガスとして空気(加湿せず)を用いた。
発電運転時において、燃料電池の作動温度は、つまり、ガラス層33の目標温度を約30℃とした。図13は燃料電池の発電特性を示す。図13の横軸は電流密度を示す。縦軸の一方は電圧を示し、縦軸の他方は出力密度を示す。特性線M1は電圧を示す。特性線M2は出力密度を示す。図13に示すように、発電出力の最高値は2.3mWcm−2であり、良好であった。
比較例として、ガラス層33をバルク体(厚み:1ミリメートルとした膜電極接合体を作製し、更に単セルの燃料電池を作製した。そして燃料ガスおよび酸化剤ガス等の条件を同一とし、燃料電池の作動温度を約80℃とし、燃料電池の発電性能を調べた。比較例のガラス材の組成は、90質量%(5SrO−15BaO−10PbO−70P)+10質量%WOとし、分子状の水を含む。図14は、この比較例に係る燃料電池の発電特性を示す。図14に示すように、ガラス層が薄膜化されておらず、バルク体である比較例に係る燃料電池によれば、発電出力の最高値は0.04mWcm−2であり、本発明品と比較して良好ではなかった。
(その他)
図1に示す接触部材5の加圧面50が基体1の表面1cと平行な方向に傾斜している角度θ1は鋭角のみならず、鈍角としても良い。接触部材加熱要素58、基体加熱要素18はこれが装備されていない他の実施例に適用することもできる。いずれの実施例においても、接触部材5の先端部5cとしては、断面で角状でも良いし、あるいは、断面で凸円弧状でも良い。本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施可能である。
本発明は例えば燃料電池、燃料電池用の膜電極接合体、水素センサ等に利用することができる。さらには炭素系または金属系の基盤とガラス層とを密着させる技術に適用できる。
実施例1に係り、製造過程の概念を示す構成図である。 製造されたガラス材複合体の概念を示す構成図である。 実施例2に係り、製造過程の概念を示す構成図である。 実施例3に係り、製造過程の概念を示す構成図である。 実施例4に係り、製造過程の概念を示す構成図である。 実施例5に係り、製造過程の概念を示す構成図である。 実施例6に係り、製造過程の概念を示す構成図である。 実施例7に係り、第1電極層の概念を示す構成図である。 実施例7に係り、製造過程の概念を示す構成図である。 実施例7に係り、ホットプレスで接合して膜電極接合体を形成する概念を示す構成図である。 実施例7に係り、膜電極接合体の概念を示す構成図である。 実施例7に係り、膜電極接合体を備える燃料電池の概念を示す構成図である。 本発明品に相当する試験例に係り、燃料電池の発電特性を測定したグラフである。 比較例に係り、燃料電池の発電特性を測定したグラフである。
符号の説明
図中、1は基体、2は基盤、3はガラス材、5は接触部材、18は基体加熱要素、33はガラス層、58は接触部材加熱要素、59は回転ロール、5Cは加圧部材、100は第1電極層、101は第1活物質拡散層、102は第2触媒層、200は第2電極層、201は第2活物質拡散層、202は第2触媒層、300は燃料電池用の膜電極接合体、501は第1セパレータ(第1反応流体供給要素)、502は第2セパレータ(第2反応流体供給要素)を示す。

Claims (16)

  1. イオン伝導材料となるリン酸塩ガラス材とカーボン系材料を主要成分とする基盤とを密着させる方法であって、
    基体の表面に前記基盤を設置すると共に、流動性をもつ前記リン酸塩ガラス材を前記基盤の表面とセラミックスよりなる接触部材との間に配置する配置工程と、
    前記接触部材により前記リン酸塩ガラス材を厚み方向に加圧して前記基盤の面方向に沿って前記リン酸塩ガラス材を流動させて前記リン酸塩ガラス材の厚みを薄くすると共に、前記リン酸塩ガラス材と前記基盤との密着性を向上させる接合工程とを実施することを特徴とするリン酸塩ガラス材複合体の製造方法。
  2. 請求項1において、前記配置工程では、前記接触部材は、前記接触部材と前記基盤との間に隙間を形成させ、且つ、前記基盤のうち前記基体と反対側の表面に、流動性をもつ前記リン酸塩ガラス材を配置し、
    前記接合工程では、前記基盤が前記接触部材から相対的に遠ざかる方向に、前記接触部材および前記基盤のうちの少なくとも一方を他方に対して前記基盤の面方向に沿って相対的に移動させることにより、前記リン酸塩ガラス材を厚み方向に加圧して前記リン酸塩ガラス材の厚みを薄くすると共に、前記リン酸塩ガラス材と前記基盤の表面との密着性を向上させることを特徴とするリン酸塩ガラス材複合体の製造方法。
  3. 請求項2において、前記接触部材は、前記リン酸塩ガラス材を掻き取る掻き取り部材であり、前記基盤の表面は微小凹凸を有することを特徴とするリン酸塩ガラス材複合体の製造方法。
  4. 請求項2または3において、前記接触部材は、前記基盤が相対的に移動進行する方向に向けて、前記接触部材と前記基盤との隙間を小さくさせる方向に傾斜する加圧面を備えていることを特徴とするリン酸塩ガラス材複合体の製造方法。
  5. 請求項1または2において、前記接触部材は、ロール外周面をもつ回転ロールであることを特徴とするリン酸塩ガラス材複合体の製造方法。
  6. 請求項1において、前記接触部材は、前記基盤の表面に沿った平坦上の加圧面をもつ加圧部材であることを特徴とするリン酸塩ガラス材複合体の製造方法。
  7. 請求項1〜6のうちの一項において、前記接触部材および/または前記基体は100℃以上に加熱されていることを特徴とするリン酸塩ガラス材複合体の製造方法。
  8. 請求項1〜7のうちの一項において、前記接触部材を100℃以上に加熱する接触部材加熱要素が設けられていることを特徴とするリン酸塩ガラス材複合体の製造方法。
  9. 請求項1〜8のうちの一項において、前記基体を100℃以上に加熱する基体加熱要素が設けられていることを特徴とするリン酸塩ガラス材複合体の製造方法。
  10. 請求項1〜9のうちの一項において、前記基盤は、流体透過性および導電性を有する導電材料を主要成分としていることを特徴とするリン酸塩ガラス材複合体の製造方法。
  11. 請求項1〜10のうちの一項において、前記基盤のうち前記リン酸塩ガラス材に対面する側には触媒が設けられていることを特徴とするリン酸塩ガラス材複合体の製造方法。
  12. 導電性および触媒を有する炭素材料を主要成分とする多孔質の第1電極層と、第1電極層を設置するための基体、セラミックスよりなる接触部材と、イオン伝導材料となる流動性をもつリン酸塩ガラス材とを用意する工程と、
    前記触媒が前記基体と反対側に位置するように前記第1電極層を前記基体の表面に設置すると共に、流動性をもつ前記リン酸塩ガラス材を前記第1電極層と前記接触部材との間に配置する配置工程と、
    前記接触部材により前記リン酸塩ガラス材を厚み方向に加圧して前記第1電極層の面方向に沿って前記リン酸塩ガラス材を流動させて前記リン酸塩ガラス材の厚みを薄くすると共に、前記リン酸塩ガラス材と前記第1電極層との密着性を向上させる接合工程とを実施することにより接合体素材を形成する燃料電池用の電極接合体素材の製造方法。
  13. 請求項12において、前記配置工程では、前記接触部材は前記接触部材と前記第1電極層との間に隙間を形成させ、且つ、前記第1電極層のうち前記基体と反対側の表面に、流動性をもつ前記リン酸塩ガラス材を配置し、
    前記接合工程では、前記第1電極層が前記接触部材から相対的に遠ざかる方向に、前記接触部材および前記前記第1電極層のうちの少なくとも一方を他方に対して前記第1電極層の面方向に沿って相対的に移動させることにより、前記リン酸塩ガラス材を厚み方向に加圧して前記リン酸塩ガラス材の厚みを薄くすると共に、前記リン酸塩ガラス材と前記第1電極層との密着性を向上させることを特徴とする燃料電池用の電極接合体素材の製造方法。
  14. 導電性および触媒を有する炭素材料を主要成分とする多孔質の第1電極層と、第1電極層を設置するための基体、セラミックスよりなる接触部材と、イオン伝導材料となる流動性をもつリン酸塩ガラス材と、第2電極層とを用意する工程と、
    前記触媒が前記基体と反対側に位置するように前記第1電極層を前記基体の表面に設置すると共に、流動性をもつ前記リン酸塩ガラス材を前記第1電極層と前記接触部材との間に配置する配置工程と、
    前記接触部材により前記リン酸塩ガラス材を厚み方向に加圧して前記第1電極層の面方向に沿って前記リン酸塩ガラス材を流動させて前記リン酸塩ガラス材の厚みを薄くすると共に、前記リン酸塩ガラス材と前記第1電極層との密着性を向上させる接合工程とを実施することにより接合体素材を形成し、
    その後、
    前記第1電極層と前記第2電極層とで厚み方向に前記接合体素材を挟むように、前記第2電極層を前記接合体素材に接合させることを特徴とする燃料電池用の電極接合体の製造方法。
  15. 第1電極層と第2電極層とで厚み方向にイオン伝導層を挟んだ構造を具備する燃料電池用の膜電極接合体において、
    前記燃料電池用の膜電極接合体は、請求項14に記載の製造方法により製造される燃料電池用の電極接合体であることを特徴とする燃料電池用の膜電極接合体。
  16. 第1電極層と第2電極層とで厚み方向にイオン伝導層を挟んだ構造をもつ燃料電池用の膜電極接合体と、第1電極層に第1反応流体を供給する第1反応流体供給要素と、第2電極層に第2反応流体を供給する第2反応流体供給要素とを具備する燃料電池において、
    前記燃料電池用の膜電極接合体は、請求項15に係る燃料電池用の膜電極接合体であることを特徴とする燃料電池。
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