JP5355436B2 - 磁気回路 - Google Patents

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Description

本発明は、リサイクル時のマグネットの分離回収を容易にするために接着剤を使用せずに構成部品を組立てた磁気回路に関する。
スピーカーは、一般的に、磁気回路とその磁気回路の磁気ギャップ内に位置するボイスコイルとそのボイスコイルに接続された振動板とを利用して、電気信号を音声信号に変換する機器である。磁気回路は、マグネットの形状配置に応じて内磁型と外磁型とに分類され、内磁型では、略円柱形状のマグネットが容器(ヨーク)の内部に配置され、外磁型では、略リング形状のマグネットがむき出しに配置されている。
図1は、一般的な内磁型の磁気回路の概略図であり、左半分は側面図、右半分は断面図になっている。図1において、1は、略円形の底面とその縁から連続して上方に延びる側壁とを有する椀状の金属製ヨークであり、ヨーク1の内部底面の中央には、略円柱形のマグネット2が、その底面を固定されて配置されている。マグネット2の上面には、略円盤形の金属製ポール3が、マグネットの円柱と同心にしてその底面を固定されて配置されている。ヨーク1の側壁の上部には、略リング形のトッププレート4が、その底面を固定されて配置されている。トッププレート4は、ポール3の円盤と同心であり、ポール3の円盤の円周部から一定の間隔をおいて磁気ギャップ5を形成するようにポール3を取り囲んでいる。
図2は、一般的な外磁型の磁気回路の概略図であり、左半分は側面図、右半分は断面図になっている。図2において、3は、略円盤形の円盤部とその上面の中央に連続して設けられた略円柱形の円柱部とからなる縁付き帽子状の金属製ポールであり、ポール3の円盤部の上面には、略リング形のマグネット2が、その底面を固定されて配置されている。マグネット2は、ポール3の円柱部と同心であり、円柱部から一定の間隔をおかれている。マグネット2の上面には、略リング形の金属製トッププレート4が、その底面を固定されて配置されている。トッププレート4は、ポール3の円柱部と同心であり、円柱部の円柱の円周部から一定の間隔をおいて磁気ギャップ5を形成するように円柱部を取り囲んでいる。
スピーカーは、上述の磁気回路にボイスコイルを付与し、さらに振動板を組合せて完成される。このスピーカーの作動原理を、外磁型磁気回路を例にとって説明する。図3は、外磁型磁気回路を使用したスピーカーの作動原理を示す概略図である。図3では、図2の外磁型磁気回路が横向きに示されている。磁気回路の磁気ギャップは、ボイスコイルが配置されており、ボイスコイルの上部には振動板が接続され、下部にはアンプが接続されている。ボイスコイルは、紙又は樹脂製の捲き枠(ボイスコイルボビン)に銅線又はアルミ線の線輪を数十回程度巻き付けて構成される。磁気ギャップには、ポールの円柱部とトッププレートの間に半径方向に磁束が通っている。一方、ボイスコイルの線輪は、磁束の方向と直角に円周状に捲かれている。ボイスコイルの線輪に電流が流れると、フレミングの左手の法則により、図3の紙面に平行に左右方向にボイスコイルが振動する。ボイスコイルが振動すると、その振動に連動して振動板が振動する。これにより、電気信号が音響エネルギーに変換されて音が発生する。
図3のスピーカーで発生する音の大きさは、磁気ギャップにおいて磁束がボイスコイルと交差する回数が多いほど大きくなる。このため、磁気ギャップの大きさは、高い磁束密度が得られるように0.5〜1.5mm程度と極めて小さく設定されている。一方、ボイスコイルが振動時にポールやトッププレートに衝突したり擦れたりすると、異音が発生するおそれがある。このため、磁気ギャップの大きさを正確に一定に保持する必要がある。磁気ギャップの大きさの保持は、外磁型だけでなく、内磁型の磁気回路を使用したスピーカーでも同様に必要である。
磁気ギャップの大きさを正確に一定に保持するため、従来の磁気回路は、マグネットや磁気回路の他の部品にまず接着剤を塗布しながら順に組立てていき、次にギャップゲージを磁気ギャップに挿入して磁気ギャップの大きさを正確に一定にし、この状態で接着剤を硬化させ、最後にギャップゲージを取り除くことによって組立てられている。この組立て手順を内磁型磁気回路、外磁型磁気回路についてそれぞれ具体的に図4a〜c及び図5a〜cに示す。
図4a〜cの内磁型磁気回路では、まず、ヨーク1の内部底面の中央に接着剤6を塗布する(図4aの(1))。次に、その上に、マグネット前駆体2′を配置する(図4aの(2)、(3))。次に、ヨーク1の側壁の上部に接着剤6を塗布し、その上にトッププレート4を配置する(図4bの(4))。次に、マグネット前駆体2′の上面に接着剤6を塗布し、その上にポール3を配置する(図4bの(5))。この時点では、接着剤6はまだ未硬化の状態にあり、トッププレート4及びポール3は自由に動く状態にある(図4bの(6))。この状態で、ポール3とトッププレート4の間の磁気ギャップ5にギャップゲージ7を挿入し(図4cの(7))、接着剤6が完全に硬化するまで放置する(図4cの(8))。接着剤6の硬化後、ギャップゲージ7を取り除き(図4cの(9))、最後にマグネット前駆体2′を着磁させる。
図5a〜cの外磁型磁気回路では、まず、ポール3の円盤部の上面に接着剤6を塗布する(図5aの(1))。次に、その上に、マグネット前駆体2′を配置する(図5aの(2)、(3))。次に、マグネット前駆体2′の上面に接着剤6を塗布する(図5bの(4))。次に、その上にトッププレート4を配置する(図5bの(5))。この時点では、接着剤6はまだ未硬化の状態にあり、トッププレート4は自由に動く状態にある(図5bの(6))。この状態で、ポール3とトッププレート4の間の磁気ギャップ5にギャップゲージ7を挿入し(図5cの(7))、接着剤6が完全に硬化するまで放置する(図5cの(8))。接着剤の硬化後、ギャップゲージ7を取り除き(図5cの(9))、最後にマグネット前駆体2′を着磁させる。
上記の方法はいずれも、磁気ギャップの大きさを正確に一定に保持することができるものの、マグネットの固定に接着剤を使用するため、不要になったスピーカーから部品を分離回収してリサイクルしようとするときに、マグネットを磁気回路の他の部品から分離することが極めて困難であった。マグネット(とりわけ希少金属を使ったマグネット)は、スピーカーの中でも比較的高価な部品であるのでリサイクルすることが望ましい。また、ポールやトッププレートなどの他の部品も鉄材であるのでリサイクルすることが望ましい。しかし、このような分離回収の困難さのため、従来は、マグネット及び鉄材をリサイクルすることはできず、磁気回路ごと廃棄せざるを得なかった。
特開2001−189993号公報
本発明は、かかる従来技術の現状に鑑み創案されたものであり、その目的は、磁気ギャップの大きさを正確に一定に保持しながら、使用後のマグネット及び鉄材の分離回収を容易に行なうことができる磁気回路を提供することにある。本発明のさらなる目的は、かかる磁気回路の組立て方法を提供することにある。
本発明者は、かかる目的を達成するために、磁気回路の組立てに接着剤を使用せずに磁気ギャップの大きさを正確に一定に保持するための方法について鋭意検討した結果、ポールやトッププレートの磁気回路中での相対位置を決める位置決め部材または磁気ギャップの間隔を一定に保持する間隔保持部材を使用することにより、組立てに接着剤を使用しなくても磁気ギャップの大きさを正確に一定に保持しながら、磁気回路の使用後のマグネット及び鉄材の分離回収も容易に行なうことができることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明、以下の(1)〜(22)の構成からなるものである。
(1) 略円形の底面と前記底面の縁から上方に延びる側壁とを有する椀状の金属製ヨークと、前記ヨークの内部底面の中央に接着剤を使用せずに磁力で底面を固定された略円柱形のマグネットと、前記マグネットの上面に前記マグネットの円柱と同心にして接着剤を使用せずに磁力で底面を固定された略円盤形の金属製ポールと、前記ポールの円盤と同心にして前記ポールの円盤の円周部から間隔をおいて磁気ギャップを形成して前記ポールを取り囲み、かつ前記ヨークの側壁の上部に底面を固定された略リング形のトッププレートとを含む磁気回路であって、前記マグネットと接触せずに前記マグネットの周囲に設置されかつ前記ポールの底面と前記ヨークの内部底面の両者に係合してポールの設置位置を決めるポール位置決め部材をさらに含むことを特徴とする磁気回路。
(2) ポールの底面及びヨークの内部底面のそれぞれに、ポール位置決め部材の上端及び下端を受け入れる凹所が設けられていることを特徴とする(1)に記載の磁気回路。
(3) ポールの底面及びヨークの内部底面のそれぞれに、凸所が設けられており、ポール位置決め部材の上端及び下端のそれぞれに、前記凸所を受け入れる凹所が設けられていることを特徴とする(1)に記載の磁気回路。
(4) マグネットを前記ヨークの内部底面の中央に位置決めするための前記マグネットの輪郭に沿った凹所が前記ヨークの内部底面に設けられていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか一項に記載の磁気回路。
(5) ポール位置決め部材が、前記マグネットの円柱の円周部から間隔をおいて前記マグネットを取り囲むように配置された略リング形の部材であり、その上端が前記ポールの底面に固定され、下端が前記ヨークの内部底面に固定されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか一項に記載の磁気回路。
(6) ポール位置決め部材が、前記マグネットの円柱の円周部から間隔をおいて前記マグネットを取り囲むように配置された、複数の相互に略リング形の円周の一部を構成する板状部材からなり、それらの上端が前記ポールの底面に固定され、下端が前記ヨークの内部底面に固定されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか一項に記載の磁気回路。
(7) ポール位置決め部材が、前記マグネットの円柱の円周部から間隔をおいて前記マグネットを取り囲むように配置された複数の棒状又は板状部材からなり、それらの上端が前記ポールの底面に固定され、下端が前記ヨークの内部底面に固定されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか一項に記載の磁気回路。
(8) ポール位置決め部材が、非磁性体の金属からなることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか一項に記載の磁気回路。
(9) 以下の工程を含むことを特徴とする、(1)〜(8)のいずれか一項に記載の磁気回路の組立て方法:
(i)略円形の底面と前記底面の縁から上方に延びる側壁とを有する椀状の金属製ヨークの内部底面の中央に、略円柱形の未着磁のマグネット前駆体の底面を、接着剤を使用せずに配置し;
(ii)前記ヨークの内部底面の前記マグネット前駆体の周囲に、ポール位置決め部材を、前記ポール位置決め部材が前記マグネット前駆体と接触せずかつ前記ポール位置決め部材が前記ヨークの内部底面に係合するように配置し;
(iii)前記マグネット前駆体の上面に、略円盤形の金属製ポールの底面を、前記ポールが前記マグネット前駆体の円柱と同心になりかつ前記ポール位置決め部材が前記ポールの底面に係合するように接着剤を使用せずに配置し;
(iv)前記ヨークの側壁の上部に、略リング形のトッププレートの底面を、前記トッププレートが前記ポールの円盤と同心になりかつ前記トッププレートが前記ポールの円盤の円周部から間隔をおいて磁気ギャップを形成して前記ポールを取り囲むように固定し;
(v)前記マグネット前駆体を着磁させてマグネットにし、マグネットの底面と前記ヨークの内部底面、及びマグネットの上面と前記ポールの底面を磁力で固定する。
(10) 略円盤形の円盤部と前記円盤部の上面の中央に設けられた略円柱形の円柱部とからなる縁付き帽子状の金属製ポールと、前記ポールの円盤部の上面に前記ポールの円柱部と同心にして前記円柱部の円柱の円周部から間隔をおいて接着剤を使用せずに磁力で底面を固定された略リング形のマグネットと、前記ポールの円柱部と同心にして前記円柱部の円柱の円周部から間隔をおいて磁気ギャップを形成して前記円柱部を取り囲み、かつ前記マグネットの上面に接着剤を使用せずに磁力で底面を固定された略リング形の金属製トッププレートとを含む磁気回路であって前記マグネットと接触せずに前記マグネットのリングの内側で前記ポールの円柱部の円柱の円周部の外側に設置されかつ、前記トッププレートの底面と前記ポールの円盤部の上面の両者に係合してトッププレートの位置を決めるトッププレート位置決め部材をさらに含むことを特徴とする磁気回路。
(11) トッププレートの底面及びポールの円盤部の上面のそれぞれに、トッププレート位置決め部材の上端及び下端を受け入れる凹所が設けられていることを特徴とする(10)に記載の磁気回路。
(12) トッププレートの底面及びポールの円盤部の上面のそれぞれに、凸所が設けられており、トッププレート位置決め部材の上端及び下端のそれぞれに、前記凸所を受け入れる凹所が設けられていることを特徴とする(10)に記載の磁気回路。
(13) マグネットを前記ポールの円盤部の所定の位置に位置決めするための前記マグネットの輪郭に沿った凹所が前記ポールの円盤部に設けられていることを特徴とする(10)〜(12)のいずれか一項に記載の磁気回路。
(14) トッププレート位置決め部材が、前記ポールの円柱部と前記マグネットのリングとの間に前記ポールの円柱部を取り囲むように配置された略リング形の部材であり、その上端が前記トッププレートの底面に固定され、下端が前記ポールの円盤部に固定されていることを特徴とする(10)〜(13)のいずれか一項に記載の磁気回路。
(15) トッププレート位置決め部材が、前記ポールの円柱部と前記マグネットのリングとの間に前記ポールの円柱部を取り囲むように配置された、複数の相互に略リング形の円周の一部を構成する板状部材からなり、それらの上端が前記トッププレートの底面に固定され、下端が前記ポールの円盤部に固定されていることを特徴とする(10)〜(13)のいずれか一項に記載の磁気回路。
(16) トッププレート位置決め部材が、前記ポールの円柱部と前記マグネットのリングとの間に前記ポールの円柱部を取り囲むように配置された複数の棒状又は板状部材からなり、それらの上端が前記トッププレートの底面に固定され、下端が前記ポールの円盤部に固定されていることを特徴とする(10)〜(13)のいずれか一項に記載の磁気回路。
(17) トッププレート位置決め部材が、非磁性体の金属からなることを特徴とする(10)〜(16)のいずれか一項に記載の磁気回路。
(18) 以下の工程を含むことを特徴とする、(10)〜(17)のいずれか一項に記載の磁気回路の組立て方法:
(i)略円盤形の円盤部と前記円盤部の上面の中央に設けられた略円柱形の円柱部とからなる縁付き帽子状の金属製ポールの円盤部の上面に、前記ポールの円柱部と同心にして前記円柱部の円柱の円周部から間隔をおいて略リング形の未着磁のマグネット前駆体の底面を、接着剤を使用せずに配置し;
(ii)前記マグネット前駆体のリングの内側で前記ポールの円柱部の円柱の円周部の外側に、トッププレート位置決め部材を、前記トッププレート位置決め部材が前記マグネット前駆体と接触せずかつ前記トッププレート位置決め部材が前記ポールの円盤部の上面に係合するように配置し;
(iii)前記マグネット前駆体の上面に、略リング形の金属製トッププレートの底面を、前記トッププレートが前記ポールの円柱部と同心になりかつ前記トッププレートが前記円柱部の円柱の円周部から間隔をおいて磁気ギャップを形成して前記円柱部を取り囲みかつ前記トッププレート位置決め部材が前記トッププレートの底面に係合するように接着剤を使用せずに配置し;
(iv)前記マグネット前駆体を着磁させてマグネットにし、マグネットの底面と前記ポールの円盤部の上面、及びマグネットの上面と前記トッププレートの底面を磁力で固定する。
(19) 略円形の底面と前記底面の縁から上方に延びる側壁とを有する椀状の金属製ヨークと、前記ヨークの内部底面の中央に接着剤を使用せずに磁力で底面を固定された略円柱形のマグネットと、前記マグネットの上面に前記マグネットの円柱と同心にして接着剤を使用せずに磁力で底面を固定された略円盤形の金属製ポールと、前記ポールの円盤と同心にして前記ポールの円盤の円周部から間隔をおいて磁気ギャップを形成して前記ポールを取り囲み、かつ前記ヨークの側壁の上部に底面を固定された略リング形のトッププレートとを含む磁気回路であって、前記ポールの底面及び前記トッププレートの底面の両者に係合しかつ前記磁気ギャップの間隔を一定に保持する間隔保持部材をさらに含むことを特徴とする磁気回路。
(20) マグネットを前記ヨークの内部底面の中央に位置決めするための前記マグネットの輪郭に沿った凹所が前記ヨークの内部底面に設けられていることを特徴とする(19)に記載の磁気回路。
(21) 間隔保持部材が、金属製部材であり、その一方の端が前記ポールの底面にスポット溶接され、他方の端が前記トッププレートの底面にスポット溶接されて前記磁気ギャップの間隔を一定に保持していることを特徴とする(19)又は(20)に記載の磁気回路。
(22) 以下の工程を含むことを特徴とする、(19)〜(21)のいずれか一項に記載の磁気回路の組立て方法:
(i)略円形の底面と前記底面の縁から上方に延びる側壁とを有する椀状の金属製ヨークの内部底面の中央に、略円柱形の未着磁のマグネット前駆体の底面を、接着剤を使用せずに配置し;
(ii)ギャップゲージを使用して、略円盤形の金属製ポールと、略リング形のトッププレートを、前記トッププレートが前記ポールの円盤と同心になり前記ポールの円盤の円周部から一定の間隔をおいて磁気ギャップを形成して前記ポールを取り囲むように配置し、この状態で間隔保持部材を前記ポールの底面及び前記トッププレートの底面の両者に溶接し、次に前記ギャップゲージを取りはずし、前記間隔保持部材で前記磁気ギャップの間隔を一定に保持し;
(iii)前記間隔保持部材で磁気ギャップの間隔を一定に保持されたポール及びトッププレートを前記ヨークの上に載せ、前記ヨークの側壁の上部に、前記トッププレートの底面を固定し;
(iv)前記マグネット前駆体を着磁させてマグネットにし、マグネットの底面と前記ヨークの内部底面、及びマグネットの上面と前記ポールの底面を磁力で固定する。
本発明の磁気回路は、磁気回路において磁気ギャップの大きさを正確に一定に保持するために接着剤の代わりに位置決め部材または間隔保持部材を使用しているので、磁気ギャップの大きさを正確に一定に保持しながら、磁気回路の使用後の部品の回収時に接着剤を除去する煩わしさなしでマグネット及び鉄材の分離回収を容易に行なうことができる。
図1は、従来の一般的な内磁型の磁気回路の概略図である。 図2は、従来の一般的な外磁型の磁気回路の概略図である。 図3は、スピーカーの作動原理を示す概略図である。 図4aは、従来の一般的な内磁型磁気回路の組立て手順を示す概略図である。 図4bは、従来の一般的な内磁型磁気回路の組立て手順を示す概略図である。 図4cは、従来の一般的な内磁型磁気回路の組立て手順を示す概略図である。 図5aは、従来の一般的な外磁型磁気回路の組立て手順を示す概略図である。 図5bは、従来の一般的な外磁型磁気回路の組立て手順を示す概略図である。 図5cは、従来の一般的な外磁型磁気回路の組立て手順を示す概略図である。 図6は、本発明の磁気回路の第一実施態様の概略図である。 図7aは、図6の磁気回路の組立て手順を示す概略図である。 図7bは、図6の磁気回路の組立て手順を示す概略図である。 図8は、本発明の磁気回路の第二実施態様の概略図である。 図9aは、図8の磁気回路の組立て手順を示す概略図である。 図9bは、図8の磁気回路の組立て手順を示す概略図である。 図10は、本発明の磁気回路の第三実施態様の概略図である。 図11aは、図10の磁気回路の組立て手順を示す概略図である。 図11bは、図10の磁気回路の組立て手順を示す概略図である。
本発明は、磁気回路において、磁気ギャップの大きさを正確に一定に保持するために従来のように接着剤を使用する代わりに、ポールやトッププレートの磁気回路中での相対位置を決める位置決め部材または磁気ギャップの間隔を一定に保持する間隔保持部材を使用することを特徴とし、これにより、磁気回路の組立てに接着剤を使用しなくても磁気ギャップの大きさを正確に一定に保持することができると共に、磁気回路の使用後のマグネット及び鉄材の分離回収も容易に行なうことができるという効果を有するものである。以下、本発明の特徴を有する磁気回路の実施態様について図面を参照して説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(第一実施態様)
本発明の磁気回路の第一実施態様は、内磁型磁気回路にポール位置決め部材を設けたものであり、その概略的断面図を図6に示す。図6において、1は、略円形の底面とその縁から連続して上方に延びる側壁とを有する椀状の金属製ヨークであり、ヨーク1の内部底面の中央には、略円柱形のマグネット2が、接着剤を使用せずに磁力でその底面を固定されて配置されている。磁気回路の組立て時には、マグネット2は、未着磁の、つまり磁力を有さない前駆体の状態で使用されてヨーク1の内部底面の上に単に配置されるだけであり、磁気回路の組立て後に前駆体が着磁されてマグネットになり、その磁力によってマグネットとヨークが強固に接合される。従って、本発明は、従来と異なり、マグネットとヨークの接合に接着剤を使用しないことが特徴である。そのため、前駆体の状態の未着磁のマグネットをヨークの内部底面の中央に配置するときにマグネットがヨークの内部底面の中央の望ましい位置に配置されるようにマグネットを正確に位置決めすることが必要である。その手段として、例えばヨーク1の内部底面にマグネット2の輪郭に沿った凹所10を設けることができる。マグネット2の上面には、略円盤形の金属製ポール3が、マグネットの円柱と同心にして接着剤を使用せずに磁力でその底面を固定されて配置されている。マグネットとポールの接合も、マグネットとヨークの接合と同様に磁気回路の組立て後の着磁により生ずる磁力によって行なわれる。従って、本発明は、マグネットとポールの接合にも接着剤を使用しない。ヨーク1の側壁の上部には、略リング形のトッププレート4がその底面を固定されて配置されている。ヨークとトッププレートの接合は、マグネットとヨークの接合及びマグネットとポールの接合と異なり、磁力によって行なわれるのではなく、ネジ止め(図示せず)などによって行われる。トッププレート4は、ポール3の円盤と同心であり、ポール3の円盤の円周部から一定の間隔をおいて磁気ギャップ5を形成するようにポール3を取り囲んでいる。
本発明の磁気回路では、上述の通り、マグネットとヨークの接合及びマグネットとポールの接合に接着剤を使用しておらず、ヨークの上に未着磁のマグネット前駆体を、そしてこのマグネット前駆体の上にポールを単に配置しただけであるので、磁気回路の組立て中にマグネット前駆体とヨークの間及びマグネット前駆体とポールの間、特にマグネット前駆体とポールの間で水平移動が生じやすく、ポールがマグネット前駆体、ひいてはヨークに対して図6の紙面の左右方向にずれてしまうことがあり得る。また、磁気回路が組立てられてマグネット前駆体が着磁されてマグネットとなった後でも、磁力による接合の性質上、マグネットからポールを引きはがす方向の接合は強固であるが、マグネットに対してポールをずらす方向での接合は比較的弱いため、衝撃などによりポールがマグネット、ひいてはヨークに対して図6の紙面の左右方向にずれてしまうことがあり得る。このような左右方向のずれが生じると、ポールとトッププレートの間に形成されている磁気ギャップの大きさが正確に一定でなくなってしまう。これを防止するため、本発明の第一実施態様では、ポールの設置位置を正確に決めるポール位置決め部材8を設けている。ポール位置決め部材8は、マグネット2と接触せずにマグネット2の周囲に設置されており、かつポール3の底面とヨーク1の内部底面の両者に係合しており、ポール3をヨーク1に対して動かないように固定する役割を有する。
ポール位置決め部材8のポール3の底面及びヨーク1の内部底面への係合は、図6に示すようにポール3の底面及びヨーク1の内部底面のそれぞれに、ポール位置決め部材8の上端及び下端を受け入れる凹所を設けることによって、又は逆にポール3の底面及びヨーク1の内部底面のそれぞれに、凸所を設け、ポール位置決め部材8の上端及び下端のそれぞれに、前記凸所を受け入れる凹所を設けることによって達成することができる。これらの凹所及び凸所は、公知の金属成形技術によって容易に形成することができる。
ポール位置決め部材8は、ポール3をヨーク1に対して動かないように固定することができる限り、いかなる形状であることもでき、例えばマグネット2の円柱の円周部から間隔をおいてマグネット2を取り囲むように配置された略リング形の部材であることができる。略リング形の部材は、一つの完全な略リング形のものである必要はなく、複数の相互に略リング形の円周の一部を構成する板状部材から構成されていてもよい。あるいは、ポール位置決め部材8は、マグネット2の円柱の円周部から間隔をおいてマグネット2を取り囲むように配置された複数の棒状又は板状部材からなることができる。これらのいずれの場合においてもポール位置決め部材8は、その上端がポール3の底面に固定され、下端がヨーク1の内部底面に固定される。
ポール位置決め部材8は、ポール3をヨーク1に対して動かないように固定することができるような強度を有する限りいかなる材料から構成されてもよく、例えばアルミニウムや銅などの非磁性体の金属や樹脂からなることができるが、電流整流により2次高調波を改善するためには、非磁性体の金属からなることが好ましい。
次に、本発明の第一実施態様の磁気回路の組立て方法について図7a,bを参照して説明する。まず、図7aの(1)及び(2)に示すように、ヨーク1の内部底面の中央に、略円柱形の未着磁のマグネット前駆体2′の底面を、接着剤を使用せずに配置する。この実施態様では、ヨーク1の内部底面には、マグネット前駆体2′の輪郭に沿う凹所10が設けられており、この凹所10にマグネット前駆体2′の底面を係合させることによって、マグネット前駆体2′がヨーク1の内部底面の中央の望ましい位置に配置されるようになっている。次に図7aの(3)に示すように、ヨーク1の内部底面のマグネット前駆体2′の周囲に、ポール位置決め部材8を、ポール位置決め部材8がマグネット前駆体2′と接触せずかつポール位置決め部材8がヨーク1の内部底面に係合するように配置する。この実施態様では、ヨーク1の内部底面には、ポール位置決め部材8の下端を受け入れる凹所11が設けられており、この凹所11にポール位置決め部材8の下端を挿入することによって、ポール位置決め部材8がヨーク1の内部底面の望ましい位置に係合するようになっている。次に図7bの(4)に示すように、マグネット前駆体2′の上面に、略円盤形の金属製ポール3の底面を配置する。この際、ポール3が前記マグネット前駆体2′の円柱と同心になりながら、ポール3とポール位置決め部材8が接着剤を使用せずに係合する。この実施態様では、ポール3の底面には、ポール位置決め部材8の上端を受け入れる凹所12が設けられており、この凹所12にポール位置決め部材8の上端を挿入することによって、ポール位置決め部材8がポール3の底面の望ましい位置に係合するようになっている。次に、図7bの(5)及び(6)に示すように、ヨーク1の側壁の上部に、略リング形のトッププレート4の底面を配置し、ネジなど(図示せず)でトッププレート4をヨーク1に固定する。この際、トッププレート4がポール3の円盤と同心になりながらトッププレート4がポール3の円盤の円周部から一定の間隔をおいて磁気ギャップ5を形成してポール3を取り囲むようにする。ポール3は、ポール位置決め部材8によりヨーク1に対して動かないように固定されているので、磁気ギャップ5の大きさは、正確に一定に保持される。最後に、マグネット前駆体2′を着磁させてマグネット2にし、マグネット2の底面とヨーク1の内部底面、及びマグネット2の上面とポール3の底面を磁力で固定する。
(第二実施態様)
本発明の磁気回路の第二実施態様は、外磁型磁気回路にトッププレート位置決め部材を設けたものであり、その概略的断面図を図8に示す。図8において、3は、略円盤形の円盤部とその上面の中央に連続して設けられた略円柱形の円柱部とからなる縁付き帽子状の金属製ポールであり、ポール3の円盤部の上面には、略リング形のマグネット2が、接着剤を使用せずに磁力でその底面を固定されて配置されている。磁気回路の組立て時には、マグネット2は、未着磁の、つまり磁力を有さない前駆体の状態で使用されてポール3の円盤部の上面の上に単に配置されるだけであり、磁気回路の組立て後に前駆体が着磁されてマグネットになり、その磁力によってマグネットとポールが強固に接合される。従って、本発明は、従来と異なり、マグネットとポールの接合に接着剤を使用しないことが特徴である。そのため、前駆体の状態の未着磁のマグネットをポールの円盤部の上面に配置するときにマグネットがポールの円盤部の上面の望ましい位置に配置されるようにマグネットを正確に位置決めすることが必要である。その手段として、例えばポール3の円盤部の上面にマグネット2の輪郭に沿った凹所10′を設けることができる。マグネット2の上面には、略リング形の金属製トッププレート4が、接着剤を使用せずに磁力でその底面を固定されて配置されている。トッププレート4は、ポール3の円柱部と同心であり、円柱部の円柱の円周部から一定の間隔をおいて磁気ギャップ5′を形成するように円柱部を取り囲んでいる。マグネットとトッププレートの接合も、マグネットとポールの接合と同様に磁気回路の組立て後の着磁により生ずる磁力によって行なわれる。従って、本発明は、マグネットとトッププレートの接合にも接着剤を使用しない。
本発明の磁気回路では、上述の通り、マグネットとポールの接合及びマグネットとトッププレートの接合に接着剤を使用しておらず、ポールの上に未着磁のマグネット前駆体を、そしてこのマグネット前駆体の上にトッププレートを単に配置しただけであるので、磁気回路の組立て中にマグネット前駆体とポールの間及びマグネット前駆体とトッププレートの間、特にマグネット前駆体とトッププレートの間で水平移動が生じやすく、トッププレートがマグネット前駆体、ひいてはポールに対して図8の紙面の左右方向にずれてしまうことがあり得る。また、磁気回路が組立てられてマグネット前駆体が着磁されてマグネットとなった後でも、磁力による接合の性質上、マグネットからトッププレートを引きはがす方向の接合は強固であるが、マグネットに対してトッププレートをずらす方向での接合は比較的弱いため、衝撃などによりトッププレートがマグネット、ひいてはポールに対して図8の紙面の左右方向にずれてしまうことがあり得る。このような左右方向のずれが生じると、トッププレートとポールの円柱の間に形成されている磁気ギャップの大きさが正確に一定でなくなってしまう。これを防止するため、本発明の第二実施態様では、トッププレートの設置位置を正確に決めるトッププレート位置決め部材8′を設けている。トッププレート位置決め部材8′は、マグネット2と接触せずにマグネット2のリングの内側でポール3の円柱部の円柱の円周部の外側に設置されており、かつトッププレート4の底面とポール3の円盤部の上面の両者に係合しており、トッププレート4をポール3に対して動かないように固定する役割を有する。
トッププレート位置決め部材8′のトッププレート4の底面及びポール3の円盤部の上面への係合は、図8に示すようにトッププレート4の底面及びポール3の円盤部の上面のそれぞれに、トッププレート位置決め部材8′の上端及び下端を受け入れる凹所を設けることによって、又は逆にトッププレート4の底面及びポール3の円盤部の上面のそれぞれに、凸所を設け、トッププレート位置決め部材8′の上端及び下端のそれぞれに、前記凸所を受け入れる凹所を設けることによって達成することができる。これらの凹所及び凸所は、公知の金属成形技術によって容易に形成することができる。
トッププレート位置決め部材8′は、トッププレート4をポール3に対して動かないように固定することができる限り、いかなる形状であることもでき、例えばポール3の円柱部とマグネット2のリングとの間にポール3の円柱部を取り囲むように配置された略リング形の部材であることができる。略リング形の部材は、一つの完全な略リング形のものである必要はなく、複数の相互に略リング形の円周の一部を構成する板状部材から構成されていてもよい。あるいは、トッププレート位置決め部材8′は、ポール3の円柱部とマグネット2のリングとの間にポール3の円柱部を取り囲むように配置された複数の棒状又は板状部材からなることができる。これらのいずれの場合においてもトッププレート位置決め部材8′は、その上端がトッププレート4の底面に固定され、下端がポール3の円盤部の上面に固定される。
トッププレート位置決め部材8′は、トッププレート4をポール3に対して動かないように固定することができるような強度を有する限りいかなる材料から構成されてもよく、例えばアルミニウムや銅などの非磁性体の金属や樹脂からなることができるが、電流整流により2次高調波を改善するためには、非磁性体の金属からなることが好ましい。
次に、本発明の第二実施態様の磁気回路の組立て方法について図9a,bを参照して説明する。まず、図9aの(1)及び(2)に示すように、ポール3の円盤部の上面に、略リング形の未着磁のマグネット前駆体2′の底面を、接着剤を使用せずに配置する。この際、マグネット前駆体2′がポール3の円柱部と同心になりながらマグネット前駆体2′がポール3の円柱部の円柱の円周部から一定の間隔をおくようにする。この実施態様では、ポール3の円盤部の上面には、マグネット前駆体2′の輪郭に沿う凹所10′が設けられており、この凹所10′にマグネット前駆体2′の底面を係合させることによって、マグネット前駆体2′がポール3の円盤部の上面の望ましい位置に配置されるようになっている。次に図9aの(3)及び(4)に示すように、ポール3の円盤部の上面のマグネット前駆体2′のリングの内側でポール3の円柱部の円柱の円周部の外側に、トッププレート位置決め部材8′を、トッププレート位置決め部材8′がマグネット前駆体2′と接触せずかつトッププレート位置決め部材8′がポール3の円盤部の上面に係合するように配置する。この実施態様では、ポール3の円盤部の上面には、トッププレート位置決め部材8′の下端を受け入れる凹所11′が設けられており、この凹所11′にトッププレート位置決め部材8′の下端を挿入することによって、トッププレート位置決め部材8′がポール3の円盤部の上面の望ましい位置に係合するようになっている。次に図9bの(5)及び(6)に示すように、マグネット前駆体2′の上面に、略リング形の金属製トッププレート4の底面を配置する。この際、トッププレート4とトッププレート位置決め部材8′が接着剤を使用せずに係合する。この実施態様では、トッププレート4の底面には、トッププレート位置決め部材8′の上端を受け入れる凹所12′が設けられており、この凹所12′にトッププレート位置決め部材8′の上端を挿入することによって、トッププレート位置決め部材8′がトッププレート4の底面の望ましい位置に係合するようになっている。この際、トッププレート4がポール3の円柱部と同心になりながらトッププレート4がポール3の円柱部の円柱の円周部から一定の間隔をおいて磁気ギャップ5′を形成して円柱部を取り囲むようにする。トッププレート4は、トッププレート位置決め部材8′によりポール3に対して動かないように固定されているので、磁気ギャップ5′の大きさは、正確に一定に保持される。最後に、マグネット前駆体2′を着磁させてマグネット2にし、マグネット2の底面とポール3の円盤部の上面、及びマグネット2の上面とトッププレート4の底面を磁力で固定する。
(第三実施態様)
本発明の磁気回路の第三実施態様は、内磁型磁気回路に間隔保持部材を設けたものであり、その概略的断面図を図10に示す。図10において、1は、略円形の底面とその縁から連続して上方に延びる側壁とを有する椀状の金属製ヨークであり、ヨーク1の内部底面の中央には、略円柱形のマグネット2が、接着剤を使用せずに磁力でその底面を固定されて配置されている。磁気回路の組立て時には、マグネット2は、未着磁の、つまり磁力を有さない前駆体の状態で使用されてヨーク1の内部底面の上に単に配置されるだけであり、磁気回路の組立て後に前駆体が着磁されてマグネットになり、その磁力によってマグネットとヨークが強固に接合される。従って、本発明は、従来と異なり、マグネットとヨークの接合に接着剤を使用しないことが特徴である。そのため、前駆体の状態の未着磁のマグネットをヨークの内部底面の中央に配置するときにマグネットがヨークの内部底面の中央の望ましい位置に配置されるようにマグネットを正確に位置決めすることが必要である。その手段として、例えばヨーク1の内部底面にマグネット2の輪郭に沿った凹所10を設けることができる。マグネット2の上面には、略円盤形の金属製ポール3が、マグネットの円柱と同心にして接着剤を使用せずに磁力でその底面を固定されて配置されている。マグネットとポールの接合も、マグネットとヨークの接合と同様に磁気回路の組立て後の着磁により生ずる磁力によって行なわれる。従って、本発明は、マグネットとポールの接合にも接着剤を使用しない。ヨーク1の側壁の上部には、略リング形のトッププレート4がその底面を固定されて配置されている。ヨークとトッププレートの接合は、マグネットとヨークの接合及びマグネットとポールの接合と異なり、磁力によって行なわれるのではなく、ネジ止め(図示せず)などによって行われる。トッププレート4は、ポール3の円盤と同心であり、ポール3の円盤の円周部から一定の間隔をおいて磁気ギャップ5を形成するようにポール3を取り囲んでいる。
本発明の磁気回路では、上述の通り、マグネットとヨークの接合及びマグネットとポールの接合に接着剤を使用しておらず、ヨークの上に未着磁のマグネット前駆体を、そしてこのマグネット前駆体の上にポールを単に配置しただけであるので、磁気回路の組立て中にマグネット前駆体とヨークの間及びマグネット前駆体とポールの間、特にマグネット前駆体とポールの間で水平移動が生じやすく、ポールがマグネット前駆体、ひいてはヨークに対して図10の紙面の左右方向にずれてしまうことがあり得る。また、磁気回路が組立てられてマグネット前駆体が着磁されてマグネットとなった後でも、磁力による接合の性質上、マグネットからポールを引きはがす方向の接合は強固であるが、マグネットに対してポールをずらす方向での接合は比較的弱いため、衝撃などによりポールがマグネット、ひいてはヨークに対して図10の紙面の左右方向にずれてしまうことがあり得る。このような左右方向のずれが生じると、ポールとトッププレートの間に形成されている磁気ギャップの大きさが正確に一定でなくなってしまう。これを防止するため、本発明の第三実施態様では、間隔保持部材9を設けている。間隔保持部材9は、磁気ギャップ5の大きさを正確に一定に保持する役割を有する。
間隔保持部材9は、磁気ギャップ5の大きさを正確に一定に保持することができる限り、いかなる形状であることもでき、例えば図10に示すようなU字型の部材であることができる。この部材は、その一方の端がポール3の底面にスポット溶接され、他方の端がトッププレート4の底面にスポット溶接されて磁気ギャップ5の間隔を一定に保持する。
間隔保持部材9は、磁気ギャップ5の大きさを正確に一定に保持することができるような強度を有する限りいかなる材料から構成されてもよく、例えば非磁性体の金属からなることができる。
次に、本発明の第一実施態様の磁気回路の組立て方法について図11a,bを参照して説明する。まず、図11aの(1)及び(2)に示すように、ヨーク1の内部底面の中央に、略円柱形の未着磁のマグネット前駆体2′の底面を、接着剤を使用せずに配置する。この実施態様では、ヨーク1の内部底面には、マグネット前駆体2′の輪郭に沿う凹所10が設けられており、この凹所10にマグネット前駆体2′の底面を係合させることによって、マグネット前駆体2′がヨーク1の内部底面の中央の望ましい位置に配置されるようになっている。次に図11aの(3)及び(4)に示すように、ギャップゲージ7を使用して、略円盤形の金属製ポール3と、略リング形のトッププレート4を、トッププレート4がポール3の円盤と同心になりポール3の円盤の円周部から一定の間隔をおいて磁気ギャップ5を形成してポール3を取り囲むように配置する。次に、図11bの(5)に示すように、この状態で間隔保持部材9をポール3の底面及びトッププレート4の底面の両者に溶接する。次にギャップゲージ7を取りはずす。ポール3及びトッププレート4には間隔保持部材9が設けられているので、ギャップゲージ7を取りはずしても、間隔保持部材9で磁気ギャップ5の間隔は一定に保持される。次に、図11bの(6)及び(7)に示すように、間隔保持部材9で磁気ギャップ5の間隔を一定に保持されたポール3及びトッププレート4をヨーク1の上に載せ、ヨーク1の側壁の上部に、トッププレート4の底面を固定する。磁気ギャップ5の大きさは、間隔保持部材9により正確に一定に保持される。最後に、マグネット前駆体2′を着磁させてマグネット2にし、マグネット2の底面とヨーク1の内部底面、及びマグネット2の上面とポール3の底面を磁力で固定する。
本発明の代表的な磁気回路及びその組立て方法に関して、上記の説明において三つの実施態様を参照して説明したが、本発明は、これらの実施態様に限定されず、これらの実施態様の一部変更、修正、追加を行なうことができることは、当業者に理解できるであろう。例えば、第一実施態様におけるポール位置決め部材のヨークの内部底面への係合及び第二実施態様におけるトッププレート位置決め部材のポールの円盤部の上面への係合は、嵌合によって行なうものを示したが、これらの位置決め部材の係合状態を堅固に保持することができる限り、ネジ止めなどの他の公知の手段を使用しても行なうことができる。また、第三実施態様における間隔保持部材は、U字型のものを示したが、ポールとトッププレートの間の磁気ギャップの大きさを正確に一定に保持することができる限り、板状や直線状などの他の形状のものを採用することもできる。
本発明の磁気回路は、磁気ギャップの大きさを正確に一定に保持しながら、磁気回路の使用後の部品の回収時に接着剤を除去する煩わしさなしでマグネット及び鉄材の分離回収を容易に行なうことができ、マグネット及び鉄材を再利用することができるので、環境に配慮したスピーカーの磁気回路として極めて有用である。

Claims (22)

  1. 略円形の底面と前記底面の縁から上方に延びる側壁とを有する椀状の金属製ヨークと、前記ヨークの内部底面の中央に接着剤を使用せずに磁力で底面を固定された略円柱形のマグネットと、前記マグネットの上面に前記マグネットの円柱と同心にして接着剤を使用せずに磁力で底面を固定された略円盤形の金属製ポールと、前記ポールの円盤と同心にして前記ポールの円盤の円周部から間隔をおいて磁気ギャップを形成して前記ポールを取り囲み、かつ前記ヨークの側壁の上部に底面を固定された略リング形のトッププレートとを含む磁気回路であって、前記マグネットと接触せずに前記マグネットの周囲に設置されかつ前記ポールの底面と前記ヨークの内部底面の両者に係合してポールの設置位置を決めるポール位置決め部材をさらに含むことを特徴とする磁気回路。
  2. ポールの底面及びヨークの内部底面のそれぞれに、ポール位置決め部材の上端及び下端を受け入れる凹所が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気回路。
  3. ポールの底面及びヨークの内部底面のそれぞれに、凸所が設けられており、ポール位置決め部材の上端及び下端のそれぞれに、前記凸所を受け入れる凹所が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気回路。
  4. マグネットを前記ヨークの内部底面の中央に位置決めするための前記マグネットの輪郭に沿った凹所が前記ヨークの内部底面に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気回路。
  5. ポール位置決め部材が、前記マグネットの円柱の円周部から間隔をおいて前記マグネットを取り囲むように配置された略リング形の部材であり、その上端が前記ポールの底面に固定され、下端が前記ヨークの内部底面に固定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁気回路。
  6. ポール位置決め部材が、前記マグネットの円柱の円周部から間隔をおいて前記マグネットを取り囲むように配置された、複数の相互に略リング形の円周の一部を構成する板状部材からなり、それらの上端が前記ポールの底面に固定され、下端が前記ヨークの内部底面に固定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁気回路。
  7. ポール位置決め部材が、前記マグネットの円柱の円周部から間隔をおいて前記マグネットを取り囲むように配置された複数の棒状又は板状部材からなり、それらの上端が前記ポールの底面に固定され、下端が前記ヨークの内部底面に固定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁気回路。
  8. ポール位置決め部材が、非磁性体の金属からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の磁気回路。
  9. 以下の工程を含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の磁気回路の組立て方法:
    (i)略円形の底面と前記底面の縁から上方に延びる側壁とを有する椀状の金属製ヨークの内部底面の中央に、略円柱形の未着磁のマグネット前駆体の底面を、接着剤を使用せずに配置し;
    (ii)前記ヨークの内部底面の前記マグネット前駆体の周囲に、ポール位置決め部材を、前記ポール位置決め部材が前記マグネット前駆体と接触せずかつ前記ポール位置決め部材が前記ヨークの内部底面に係合するように配置し;
    (iii)前記マグネット前駆体の上面に、略円盤形の金属製ポールの底面を、前記ポールが前記マグネット前駆体の円柱と同心になりかつ前記ポール位置決め部材が前記ポールの底面に係合するように接着剤を使用せずに配置し;
    (iv)前記ヨークの側壁の上部に、略リング形のトッププレートの底面を、前記トッププレートが前記ポールの円盤と同心になりかつ前記トッププレートが前記ポールの円盤の円周部から間隔をおいて磁気ギャップを形成して前記ポールを取り囲むように固定し;
    (v)前記マグネット前駆体を着磁させてマグネットにし、マグネットの底面と前記ヨークの内部底面、及びマグネットの上面と前記ポールの底面を磁力で固定する。
  10. 略円盤形の円盤部と前記円盤部の上面の中央に設けられた略円柱形の円柱部とからなる縁付き帽子状の金属製ポールと、前記ポールの円盤部の上面に前記ポールの円柱部と同心にして前記円柱部の円柱の円周部から間隔をおいて接着剤を使用せずに磁力で底面を固定された略リング形のマグネットと、前記ポールの円柱部と同心にして前記円柱部の円柱の円周部から間隔をおいて磁気ギャップを形成して前記円柱部を取り囲み、かつ前記マグネットの上面に接着剤を使用せずに磁力で底面を固定された略リング形の金属製トッププレートとを含む磁気回路であって前記マグネットと接触せずに前記マグネットのリングの内側で前記ポールの円柱部の円柱の円周部の外側に設置されかつ、前記トッププレートの底面と前記ポールの円盤部の上面の両者に係合してトッププレートの位置を決めるトッププレート位置決め部材をさらに含むことを特徴とする磁気回路。
  11. トッププレートの底面及びポールの円盤部の上面のそれぞれに、トッププレート位置決め部材の上端及び下端を受け入れる凹所が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の磁気回路。
  12. トッププレートの底面及びポールの円盤部の上面のそれぞれに、凸所が設けられており、トッププレート位置決め部材の上端及び下端のそれぞれに、前記凸所を受け入れる凹所が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の磁気回路。
  13. マグネットを前記ポールの円盤部の所定の位置に位置決めするための前記マグネットの輪郭に沿った凹所が前記ポールの円盤部に設けられていることを特徴とする請求項10〜12のいずれか一項に記載の磁気回路。
  14. トッププレート位置決め部材が、前記ポールの円柱部と前記マグネットのリングとの間に前記ポールの円柱部を取り囲むように配置された略リング形の部材であり、その上端が前記トッププレートの底面に固定され、下端が前記ポールの円盤部に固定されていることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項に記載の磁気回路。
  15. トッププレート位置決め部材が、前記ポールの円柱部と前記マグネットのリングとの間に前記ポールの円柱部を取り囲むように配置された、複数の相互に略リング形の円周の一部を構成する板状部材からなり、それらの上端が前記トッププレートの底面に固定され、下端が前記ポールの円盤部に固定されていることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項に記載の磁気回路。
  16. トッププレート位置決め部材が、前記ポールの円柱部と前記マグネットのリングとの間に前記ポールの円柱部を取り囲むように配置された複数の棒状又は板状部材からなり、それらの上端が前記トッププレートの底面に固定され、下端が前記ポールの円盤部に固定されていることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項に記載の磁気回路。
  17. トッププレート位置決め部材が、非磁性体の金属からなることを特徴とする請求項10〜16のいずれか一項に記載の磁気回路。
  18. 以下の工程を含むことを特徴とする、請求項10〜17のいずれか一項に記載の磁気回路の組立て方法:
    (i)略円盤形の円盤部と前記円盤部の上面の中央に設けられた略円柱形の円柱部とからなる縁付き帽子状の金属製ポールの円盤部の上面に、前記ポールの円柱部と同心にして前記円柱部の円柱の円周部から間隔をおいて略リング形の未着磁のマグネット前駆体の底面を、接着剤を使用せずに配置し;
    (ii)前記マグネット前駆体のリングの内側で前記ポールの円柱部の円柱の円周部の外側に、トッププレート位置決め部材を、前記トッププレート位置決め部材が前記マグネット前駆体と接触せずかつ前記トッププレート位置決め部材が前記ポールの円盤部の上面に係合するように配置し;
    (iii)前記マグネット前駆体の上面に、略リング形の金属製トッププレートの底面を、前記トッププレートが前記ポールの円柱部と同心になりかつ前記トッププレートが前記円柱部の円柱の円周部から間隔をおいて磁気ギャップを形成して前記円柱部を取り囲みかつ前記トッププレート位置決め部材が前記トッププレートの底面に係合するように接着剤を使用せずに配置し;
    (iv)前記マグネット前駆体を着磁させてマグネットにし、マグネットの底面と前記ポールの円盤部の上面、及びマグネットの上面と前記トッププレートの底面を磁力で固定する。
  19. 略円形の底面と前記底面の縁から上方に延びる側壁とを有する椀状の金属製ヨークと、前記ヨークの内部底面の中央に接着剤を使用せずに磁力で底面を固定された略円柱形のマグネットと、前記マグネットの上面に前記マグネットの円柱と同心にして接着剤を使用せずに磁力で底面を固定された略円盤形の金属製ポールと、前記ポールの円盤と同心にして前記ポールの円盤の円周部から間隔をおいて磁気ギャップを形成して前記ポールを取り囲み、かつ前記ヨークの側壁の上部に底面を固定された略リング形のトッププレートとを含む磁気回路であって、前記ポールの底面及び前記トッププレートの底面の両者に係合しかつ前記磁気ギャップの間隔を一定に保持する間隔保持部材をさらに含むことを特徴とする磁気回路。
  20. マグネットを前記ヨークの内部底面の中央に位置決めするための前記マグネットの輪郭に沿った凹所が前記ヨークの内部底面に設けられていることを特徴とする請求項19に記載の磁気回路。
  21. 間隔保持部材が、非磁性体の金属製部材であり、その一方の端が前記ポールの底面にスポット溶接され、他方の端が前記トッププレートの底面にスポット溶接されて前記磁気ギャップの間隔を一定に保持していることを特徴とする請求項19又は20に記載の磁気回路。
  22. 以下の工程を含むことを特徴とする、請求項19〜21のいずれか一項に記載の磁気回路の組立て方法:
    (i)略円形の底面と前記底面の縁から上方に延びる側壁とを有する椀状の金属製ヨークの内部底面の中央に、略円柱形の未着磁のマグネット前駆体の底面を、接着剤を使用せずに配置し;
    (ii)ギャップゲージを使用して、略円盤形の金属製ポールと、略リング形のトッププレートを、前記トッププレートが前記ポールの円盤と同心になり前記ポールの円盤の円周部から一定の間隔をおいて磁気ギャップを形成して前記ポールを取り囲むように配置し、この状態で間隔保持部材を前記ポールの底面及び前記トッププレートの底面の両者に溶接し、次に前記ギャップゲージを取りはずし、前記間隔保持部材で前記磁気ギャップの間隔を一定に保持し;
    (iii)前記間隔保持部材で磁気ギャップの間隔を一定に保持されたポール及びトッププレートを前記ヨークの上に載せ、前記ヨークの側壁の上部に、前記トッププレートの底面を固定し;
    (iv)前記マグネット前駆体を着磁させてマグネットにし、マグネットの底面と前記ヨークの内部底面、及びマグネットの上面と前記ポールの底面を磁力で固定する。
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