JP2008011043A - スピーカ用磁気回路の組立治具、およびスピーカ用磁気回路の製造方法 - Google Patents

スピーカ用磁気回路の組立治具、およびスピーカ用磁気回路の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】周方向に複数個に分割されたマグネットを備える磁気回路を、簡単に高精度に組立てること、簡単に高精度に組立てる組立治具を提供すること等。
【解決手段】内周部21bが、磁気回路10の複数個に分割されたマグネット14(14a)の外周14cに接する形状に形成されるとともに、マグネット14(14a)を、プレート15又はヨーク13に対して規定位置に位置決めするガイド治具21(リング状治具)と、複数個に分割されたマグネット14(14a)の外周14cをガイド治具21(リング状治具)の内周部21bに磁力により吸着する磁気吸着手段(吸着マグネット21m)とを有する組立治具2を用いて、先ずマグネット14(14a)を、ガイド治具21の内周に吸着マグネット21mにより吸着させる工程と、マグネット14(14a)をプレート15又はヨーク13に位置決め固定する工程とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、スピーカ用磁気回路の組立治具、およびスピーカ用磁気回路の製造方法に関するものである。
一般的なスピーカは、例えばヨーク上に永久磁石及びプレートが配置された磁気回路を備える。この磁気回路の磁気間隙には、ボイスコイルが、振動板やボイスコイルボビンにより振動自在に支持されている。
ところで、特許文献1には、磁気回路の磁石の磁気特性の改善のために、円盤もしくは円環形状の永久磁石を円周方向に複数個の磁石に分割した磁気回路が開示されている。また、複数個の磁石を組み立てて円盤又は円環形状の永久磁石を形成することで、製造コストを低減することができる。
特開2005−311449号公報
上述した磁気回路では、組立工程時に、プレートやヨークに対して、分割された磁石を高精度に位置決めして固定することが重要である。この組立精度が比較的低いと、磁気間隙が全周で不均一となる、磁束の分布が不均一となる、等の不具合が生じる場合がある。このような不具合が生じた場合には再生音の音質が低くなる虞がある。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、周方向に複数個に分割されたマグネットを備える磁気回路を、簡単に高精度に組立てること、周方向に複数個に分割されたマグネットを備える磁気回路を簡単に高精度に組立てる組立治具を提供すること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明は、以下の各独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
請求項1に記載の発明は、ヨークと、プレートと、周方向に複数個に分割された円環形状又は円板形状のマグネットとを備えるスピーカ用磁気回路の組立治具であって、内周部が、磁気回路の前記複数個に分割されたマグネットの外周に接する形状に形成されるとともに、当該マグネットを、前記プレート又は前記ヨークに対して規定位置に位置決めするリング状治具と、前記複数個に分割されたマグネットの外周を前記リング状治具の内周に磁力により吸着する磁気吸着手段とを有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、ヨークと、プレートと、周方向に複数個に分割された円環形状又は円板形状のマグネットとを備えるスピーカ用磁気回路の製造方法であって、前記スピーカ用磁気回路の組立治具は、内周部が、磁気回路の前記複数個に分割されたマグネットの外周に接する形状に形成されるとともに、当該マグネットを、前記プレート又は前記ヨークに対して規定位置に位置決めするリング状治具と、前記複数個に分割されたマグネットの外周を前記リング状治具の内周に磁力により吸着する磁気吸着手段とを有し、前記複数個に分割されたマグネットを、前記組立治具の前記リング状治具の内周に、前記磁気吸着手段により吸着させる工程と、前記リング状治具の内周に前記マグネットを吸着させた状態で、前記マグネットを前記プレート又はヨークに位置決め固定する工程とを有することを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るスピーカ用磁気回路の組立治具は、ヨークと、プレートと、周方向に複数個に分割された円環形状又は円板形状のマグネットとを備えるスピーカ用磁気回路の組立治具であって、内周部が、磁気回路の複数個に分割されたマグネットの外周に接する形状に形成されるとともに、当該マグネットを、プレート又はヨークに対して規定位置に位置決めするリング状治具と、複数個に分割されたマグネットの外周をリング状治具の内周に磁力により吸着する磁気吸着手段とを有することを特徴とする。
好適には、磁気吸着手段は、リング状治具の内周部又は内周部近傍に周方向に沿って規定間隔に形成されるとともに、磁気回路の複数個に分割されたマグネットに対応する位置に、当該分割されたマグネットと同じ個数の吸着マグネットを有することを特徴とする。
また好適には、磁気吸着手段は、リング状治具の内周部又は内周部近傍に形成されるとともに、未着磁の複数個に分割された磁気回路のマグネットを、当該リング状治具の内周に吸着する吸着マグネットを有することを特徴とする。
また、好適には、リング状治具、および、磁気回路のプレート又はヨークが嵌合するとともに、プレート又はヨークに対してリング状治具を規定位置に規制する凸形状又は凹形状の規制部が形成されたベース治具を有する。
また、本発明の一実施形態に係るスピーカ用磁気回路の製造方法は、上記スピーカ用磁気回路の組立治具を用いて、複数個に分割されたマグネットを、組立治具のリング状治具の内周に、磁気吸着手段により吸着させる工程と、リング状治具の内周にマグネットを吸着させた状態で、マグネットをプレート又はヨークに位置決め固定する工程とを有する。
上記構成のスピーカ用磁気回路の組立治具を用いることで、磁気吸着手段により、磁気回路の複数個に分割されたマグネットの外周を、リング状治具の内周に磁力により吸着し、その磁気回路のマグネットを、プレート又はヨークに対して規定位置に位置決め固定することができる。つまり、周方向に複数個に分割されたマグネットを備える磁気回路を、簡単に高精度に組立てることができる。
また、磁気吸着手段は、リング状治具の内周部又は内周部近傍に周方向に沿って規定間隔に形成されるとともに、磁気回路の複数個に分割されたマグネットに対応する位置に、当該分割されたマグネットと同じ個数の吸着マグネットを有するので、複数の着磁マグネットがリング状治具に形成された簡単な構成の組立治具により、高精度に磁気回路のマグネットを位置決め固定して磁気回路を組み立てることができる。
また、磁気吸着手段は、リング状治具の内周部又は内周部近傍に形成されるとともに、未着磁の複数個に分割された磁気回路のマグネットを、当該リング状治具の内周に吸着する吸着マグネットを有するので、リング状治具の内周部又は内周部近傍に形成された吸着マグネットより、高精度に磁気回路のマグネットを位置決め固定することができる。
また、ベース治具の規制部により、プレート又はヨークに対してリング状治具を規定位置に規制することができ、簡単に、磁気回路の複数の分割されたマグネットを、プレート又はヨークに対して規定位置に位置決め固定することができる。
また、組立治具により、未着磁の磁気回路のマグネットを組み立ててスピーカ用磁気回路を作製した後、当該未着磁のマグネットに着磁を行うので、例えば着磁されたマグネットを組み立てる場合と比べて、高精度に磁気回路を組み立てることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態を説明する。
[スピーカ装置1]
図1は、本発明の一実施形態に係るスピーカ装置を説明するための図である。図1(A)はスピーカ装置1の断面図であり、図1(B)は図1(A)に示したスピーカ装置1の磁気回路のマグネットを説明するための上面図である。図2は図1(B)に示した磁気回路のマグネットを示す斜視図である。
本実施形態に係るスピーカ装置(スピーカ)1は、周方向に複数個に分割された円環形状又は円板形状のマグネット14を備える磁気回路10を有する。磁気回路10は内磁型又は外磁型であってもよい。本実施形態では、円環形状(リング状)のマグネット14を備える外磁型磁気回路を備えるスピーカ1を説明する。
詳細には、スピーカ1は、図1(A),図1(B)に示すように中央部に形成されたセンターポール部11及びセンターポール部11の外周側に形成されるとともに、径方向外側に向かって延出されたフランジ部12を備えるヨーク13と、ヨーク13のフランジ部12上に載置されたリング状のマグネット14と、マグネット14上に載置されたリング状のプレート15とを有する。このヨーク13、マグネット14、プレート15により磁気回路10が形成される。磁気回路10は本発明に係る磁気回路の一実施形態に相当する。
この磁気回路10において、プレート15の内周と、ヨーク13のセンターポール部11の側面との間に、磁気間隙10gが形成されている。ヨーク13とプレート15は、例えば鉄などの金属材料により形成されている。マグネット14は、例えばネオジウム系、サマリウム・コバルト系、アルニコ系、フェライト系磁石等の永久磁石等により形成されている。ヨーク13,プレート15の形成材料としては、例えば鉄などの金属や磁性体等を採用することができる。
また、本実施形態に係る磁気回路10では、ヨーク13、マグネット14、プレート15が中心軸を基準に同心状に形成されおり、詳細には、同軸上でかつ中心軸方向に沿って重なる位置に近接配置されている。
[磁気回路10のマグネット14]
マグネット14は、図1(A),図1(B),図2に示すように、周方向に沿って複数個のマグネット14aに分割されている。本実施形態に係るマグネット14は、図1(A),図1(B)に示すように、周方向に沿って12個のマグネットに分割されている。例えば分割されていない一般的なリング状のマグネットと比べて、本発明に係るマグネット14は、複数の分割マグネット14aから構成されており、個々のマグネット14aの製造コストが比較的低いので、それを組立てることによりマグネット14全体の製造コストを低減することができる。
詳細には、マグネット14aは、図1(B),図2に示すように、略円弧状に形成され、一方の端部には径方向沿って平行な側面が形成され、他方の端部には切欠き部14Aが形成されている。また本実施形態に係る切欠き部14Aには、例えば樹脂等からなる遮音パッキン14Pが接着剤等により貼り付けて固定されている。この遮音パッキン14Pは、スピーカ駆動時の磁気回路10による不要なノイズを低減する。
また、本実施形態に係るマグネット14は、図1(B),図2に示すように、マグネット141とマグネット142とが交互に配置されて形成されている。この分割マグネット141は、表裏反転させた場合に分割マグネット142の形状と一致する形状に形成されている。上記構成のマグネット141,142を組み立てることにより、さらに製造コストを低減することができる。
また、スピーカ1は、図1(A)に示すように、振動系部材として、フレーム16、振動板17、ボイスコイルボビン部172、エッジ部18、ボイスコイル部19、ダンパ176を有する。
フレーム16は、図1(A)に示すように、中央部に磁気回路10が配置されるとともに、音響放射側に向かって開口したコーン形状に形成されている。フレーム16の端部には、振動板17がエッジ部18を介して接着剤等により固定されている。また、フレーム16の略中央段部には、ダンパ176の外周部が接着剤などにより固定されている。フレーム16は、例えば樹脂材料、金属材料などの各種材料からなる。
振動板17は、図1(A)に示すように、フレーム16によりエッジ部18を介して振動自在に固定されている。本実施形態に係る振動板17は、図1(A)に示すように、音響放射側に向かって凸形状のドーム形状の中央振動板部171と、中央振動板部171の外周側に形成されるとともに振動板17の内周側に形成された、径方向断面形状が音響放射側に向かって凸形状又は直線形状のリング状の外周側振動板部173とを有する。振動板17の形成材料としては、例えば樹脂等の高分子系、紙系、金属系などの各種材料を採用することができる。本実施形態では中央振動板部171と外周側振動板部173が一体形成されている。
また、中央振動板部171と外周側振動板部173の接合部には、ボイスコイルボビン部172が形成されており、ボイスコイルボビン部172には、ボイスコイル部19が巻装されている。本実施形態に係るボイスコイルボビン部172は筒形状に形成されているが、この形態に限られるものではない。例えば、中央振動板部171と外周側振動板部173の間に断面U字形状のボイスコイルボビン部172を設けてもよい。
エッジ部18は、例えば図1(A)に示すように、リング形状に形成されている。エッジ部18としては、例えばロールエッジ、V字エッジ、コルゲーションエッジ、フラットエッジ等の各種のエッジを採用することができる。本実施形態に係るエッジ部18としてはロールエッジを採用する。エッジ部18は、適度なコンプライアンスと剛性を兼ね備え、エッジ部18の内周縁が振動板17の外周縁に接着剤等によって固着されることにより振動板17に連結されている。また、上述したようにエッジ部18の外周縁はフレーム16に固着されることにより、フレーム16に連結されている。
ボイスコイル部19は、例えば電線を円筒形状のボイスコイルボビン部172に巻回されて形成され、ボイスコイルボビン部172に固定されて、磁気回路10の磁気ギャップ10g内に配置されるとともに、ボイスコイルボビン部172および振動板17により、フレーム16や磁気回路10に対して、振動自在に配置されている。ボイスコイル部19は、例えば端子部(不図示)と導電線を介して電気的に接続されている。
ダンパ176は、スピーカ1の非駆動時において、ボイスコイルボビン部172等をスピーカ1の所定位置において弾性支持するとともに、磁気ギャップ10g内に配置されるボイスコイルボビン部172及びボイスコイル部19を、磁気回路10を構成する部分に接触させない位置で弾性保持する。ダンパ176は、詳細には図1(A)に示すように、内周部がボイスコイルボビン部172に固定され、外周部がフレーム16の中央段部に固定されている。
上記実施形態に係るスピーカ1は、ダンパ176を有するが、この形態に限られるものではない。例えばスピーカ1は必要に応じてダンパ176を設けてもよい。また、スピーカ1の振動系部材は、上述した実施形態に限られるものではない。
上記構成のスピーカ1では、例えば端子部(不図示)から導電線を介して、音信号を含む電気信号が、ボイスコイル部19に入力されると、磁気回路10による磁界とボイスコイル部19に流れる電流との電磁気相互作用により、振動方向(軸方向)に沿って電磁気力が生じ、ボイスコイル部19が振動方向(軸方向)に沿って振動する。ボイスコイル部19による振動は、ボイスコイルボビン部172を介して振動板17に伝播して振動板17が振動する。
[スピーカ用磁気回路10の組立治具2]
図3は、図1に示したスピーカ装置の磁気回路の組立治具を説明するための分解斜視図である。図4は、本発明の一実施形態に係る組立治具2による磁気回路10の組立工程を説明するための斜視図である。
次に、上記構成のスピーカ1の磁気回路10を組み立てる組立治具2を図面を参照しながら説明する。
スピーカ用磁気回路10の組立治具2は、上述した構成の磁気回路10の周方向に沿って複数個に分割されたマグネット14を、プレート15又はヨーク13に対して規定位置に位置決め固定する。本実施形態に係る組立治具2は、分割されたマグネット14を、プレート15に対して規定位置に位置決め固定する。
詳細には、本実施形態に係る組立治具2は、図3,図4に示すように、ガイド治具21、およびベース治具22を有する。ガイド治具21は本発明に係るリング状治具の一実施形態に相当し、ベース治具22は本発明に係るベース治具22の一実施形態に相当する。
ガイド治具21は、図3,図4に示すように、リング形状に形成され、内周部21bが、磁気回路10の複数個に分割されたマグネット14(14a)の外周14cに接する形状に形成されるとともに、マグネット14をプレート15に対して規定位置に位置決めする。詳細には、ガイド治具21は、リング状のマグネット14の外径に、略等しい内径の内周部21bを有する。ガイド治具21は、例えば樹脂や金属などの各種材料からなる。
また、リング状のガイド治具21には、複数個に分割されたマグネット14(14a)の外周14cをガイド治具21の内周に磁力により吸着する磁気吸着手段が形成されている。
磁気吸着手段としては、例えば図3,図4に示すように、リング状のガイド治具21の内周部21又は内周部近傍に形成されるとともに、未着磁の複数個に分割された磁気回路10のマグネット14(14a)を、当該ガイド治具21の内周に吸着する吸着マグネット21mを採用することができる。
詳細には、磁気吸着手段としては、図3,図4に示すように、リング状のガイド治具21の内周部21b又は内周部近傍に周方向に沿って規定間隔に形成されるとともに、磁気回路10の複数個に分割されたマグネット14(14a)に対応する位置に、当該分割されたマグネット14(14a)と同じ個数の吸着マグネット21mを有する。
吸着マグネット21mは、図3,図4に示すように、板状、具体的には、小型の円板状又は円柱状に形成されており、吸着マグネット21mの磁束方向が、リング状のガイド治具21の径方向と一致するように、ガイド治具21に備えられている。
より具体的には、吸着マグネット21mは、リング状のガイド治具21の内周部近傍に周方向に沿って規定間隔に形成されるとともに、磁気回路10の複数個に分割されたマグネット14(14a)に対応する位置に形成された、凹部21a内に配置される。
ガイド治具21mは、例えば接着剤などにより、ガイド治具21の内周部又は内周部近傍に固定してもよい。
また、図3,図4に示すように、吸着マグネット21mの外れ防止用のカバー部材21Aを設けてもよい。このカバー部材21Aは、リング形状に形成され、吸着マグネット21mが配置された凹部21aの凹部を覆うように、リング状のガイド治具21上に接着剤や螺子等の固定部材により固定されている。つまり、ガイド治具21とカバー部材21Aは一体化形成されている。
ベース治具22は、図3,図4に示すように、リング状のガイド治具21、および、磁気回路10のプレート15又はヨーク13が嵌合するとともに、プレート15又はヨーク13に対してリング状のガイド治具21を規定位置に規制する凸形状又は凹形状の規制部220が形成されている。本実施形態に係るベース治具22は、プレート15に対してリング状のガイド治具21を規定位置に規制する。ベース治具22は、例えば樹脂や金属などの各種材料からなる。
詳細には、ベース治具22は、図3,図4に示すように、平板状、具体的には円板形状の平板部221と、平板部221の一方の面側に突出する凸形状の規制部220を有する。本実施形態では、図3,図4に示すように、円形状の平板部221の外周縁に沿って凸形状の規制部220が形成されている。規制部220は、段形状に形成され、詳細にはプレート15が嵌合する第1嵌合部222、及びガイド治具21が嵌合する第2嵌合部223を備える。第1嵌合部222及び第2嵌合部223は同心状に一体形成されている。
第1嵌合部222は、内周部222bがプレート15の外周と同形状に形成さており、詳細には第1嵌合部222の内径が、プレート15の外径と一致するように円形状に形成されている。
第2嵌合部223は、第1嵌合部222上に形成され、内周部223bがガイド治具21の外周と同形状に形成さており、詳細には第2嵌合部223の内径が、ガイド治具21の外径と一致するように円形状に形成されている。
組立時には、ベース治具22の平板部221上にプレート15が載置されるとともに、第1嵌合部222にプレート15が嵌合し、ガイド治具21がプレート15上に載置されるとともに、第2嵌合部223にガイド治具21が嵌合することで、規制部が220がプレート15に対してリング状のガイド治具21を規定位置に規制する。
また、本実施形態に係るベース治具22は、図3,図4に示すように、外周部の一部に、切欠き部224が形成されている。この切欠き部224は、ベース治具22からプレート15やガイド治具21等を取り外す際に用いられる。
[磁気回路10の製造方法]
図5は、図4に示した組立治具、磁気回路のマグネット、及びプレートの断面図である。詳細には、図5(A)は組立前の組立治具および磁気回路のマグネット14(14a)を示す断面図であり、図5(B)は組立時のガイド治具2及びプレート15及びマグネット14(14a)を示す断面図である。図6は、図5(B)に示した組立時の組立治具、マグネット14(14a)及びプレート15を示す上面図である。図7は、図5(B)に示した組立時の組立治具、マグネット14(14a)、及びプレート15(15a)を示す斜視図である。
上記構成の組立治具2を用いた、本発明の一実施形態に係る磁気回路10の製造方法を図4〜図7を参照しながら説明する。
本実施形態では、予めマグネット14(14a)に接着増強剤(プライマー)を塗布し、乾燥させておく。また本実施形態ではマグネット14aは未着磁である。
次に、図4〜図7に示すように、ベース治具22の平板部221上に、リング状のプレート15を載置するとともに、規制部220の第1嵌合部222にプレート15を嵌合させる。
次に、プレート15上にガイド治具21を載置するとともに、ガイド治具21を規制部220の第2嵌合部223に嵌合させる。
次に、図4〜図7に示すように、プレート15上に接着剤等を介して、未着磁の複数のマグネット14(14a)をリング状に載置するとともに、リング状のガイド治具21の内周に沿って並べて配置する。ガイド治具21に形成された吸着マグネット21mは、未着磁のマグネット14(14a)の外周を、リング状のガイド治具21の内周部21bに、磁力により吸着させる。
詳細には、リング状のガイド治具21の内周部近傍に形成された複数の吸着マグネット21mそれぞれは、未着磁の複数個に分割されたマグネット14(14a)それぞれを、リング状のガイド治具21の内周部に位置決めする。
本実施形態では、図5(A),(B)〜図7に示すように、プレート15に周方向に沿って等間隔に形成された複数の孔部15hが、プレート15に形成されたリング状のマグネット14の切欠き部14Aから視認できるように、マグネット14(14a)がプレート15に対して位置決めされる。この際、例えば、プレート15に形成された孔部15hにピン状部材15pを配置した状態で、マグネット14(14a)をプレート15上に配置することで、簡単に周方向に沿った位置決めを行うことができる。このプレート15の孔部15hは、例えば磁気回路10の組立時に、プレート15とヨーク13を位置決め固定する際に用いてもよい。
次に、図5(A),図5(B)に示すように、マグネット14(14a)上に、リング状の重石治具23を配置した状態で、マグネット14(14a)とプレート15間の接着剤を固化又は硬化させて、マグネット14とプレート15を固定する。接着剤が固化又は硬化する時間は硬化つまり、マグネット14をプレート15に対して規定位置に高精度に位置決め固定することができる。
[比較例]
図8は、比較例のガイド治具21Jを説明するための斜視図である。
例えば、吸着マグネットを備えていないリング状のガイド治具21Jを用いて、図8に示すように、プレート15上に未着磁のマグネット14(14a)を配置するとともに、未着磁のマグネット14(14a)の外周をガイド治具21Jの内周に接するように配置したとしても、何らかの要因により外力や振動等が組立治具などに加わると、マグネット14(14a)がプレート15やガイド治具21Jに対して規定位置からずれてしまう。
また、一般的にマグネット14(14a)等は寸法公差を有するので、マグネット14(14a)をプレート15に対して高精度に位置決めするためには、確実に未着磁のマグネット14(14a)の外周をガイド治具21Jの内周に接するように配置することが重要である。しかし、図8に示した吸着マグネットを備えていないリング状のガイド治具21Jを用いて組み立てると、位置決め誤差が比較的大きい。
[本発明]
一方、上述したように、本発明に係る組立治具2では、図3〜図7に示すように、吸着マグネット21mを有するリング状のガイド治具21を用いている。つまり、プレート15上に未着磁のマグネット14(14a)を配置するとともに、未着磁のマグネット14(14a)の外周を本発明に係るガイド治具21の内周に接するように配置すると、吸着マグネット21mの磁力により未着磁のマグネット14(14a)がガイド治具21の内周に確実に接するように位置決め固定することができる。
また、何らかの要因により外力や振動等が組立治具などに加わったとしても、吸着マグネット21mの磁力により未着磁のマグネット14(14a)がガイド治具21の内周に吸着しているので、マグネット14(14a)の規定位置からのずれを低減することができる。
また、マグネット14(14a)が寸法公差を有している場合でも、吸着マグネット21mの磁力により未着磁のマグネット14(14a)がガイド治具21の内周に吸着しているので、マグネット14(14a)をプレート15に対して高精度に位置決め固定することができる。
図9は、スピーカ1の製造方法を説明するための図である。詳細には図9(A)はヨーク13上に、プレート15及びマグネット14(14a)を載置する工程を説明するための断面図であり、図9(B)は組立時の磁気回路10の断面図であり、図9(C)は磁気回路10と振動系部材の組立工程を説明するための断面図である。
次に、上記製造工程によりリング状のマグネット14(14a)とプレート15とが固着した状態で、図9(A),図9(B)に示すように、マグネット14及びプレート15の中央孔部に、ヨーク13のセンターポール部11が嵌合するとともに、フランジ部12上にマグネット14を載置する。この際、マグネット14とフランジ部12とを接着剤等により固着することにより、マグネット14とフランジ部12とを固定する。この際、プレート15の内周とセンターポール部11の外側面との間に形成される磁気間隙10gを均一にするために、筒状の治具を磁気間隙10g間に嵌合して、位置決めを行ってもよい。
上記製造工程により図9(B)に示すようにスピーカ用磁気回路10が作製される。上記製造工程により作製された磁気回路10のマグネット14は、未着磁の状態である。
次に、図9(B)に示した磁気回路10のマグネット14に対して、着磁装置(不図示)により着磁を行う。本実施形態ではリング状のマグネット14を、例えば軸方向(振動板の振動方向)に沿って着磁する。詳細には例えば着磁装置により、マグネット14の保磁力の3〜5倍程度以上の磁界を印加する。
次に、図9(C)に示すように、振動板17、ボイスコイルボビン部172、ボイスコイル部19、エッジ部18、フレーム16、ダンパ176等の振動系部材を規定の製造方法により組み立てて準備しておき、この振動系部材と磁気回路10とを組み立てる。詳細には、磁気回路10の磁気間隙10gの規定位置にボイスコイル部19が配置されるように、プレート15上に接着剤等を介してフレーム16を配置して、振動系部材と磁気回路10とを組み立てる。所定時間後、プレート15とフレーム16間の接着剤が固化又は硬化して、図1(A),図1(B)に示すように、スピーカ1が完成する。
図10は、スピーカ用磁気回路10のマグネット14の着磁方向を説明するための図である。図10(A)はマグネットの中心軸方向に沿って着磁されたマグネットを説明するための斜視図であり、図10(B)は図10(A)に示したマグネットの断面図であり、図10(C)は径方向に沿って着磁されたマグネットを説明するための斜視図である。
上記実施形態では、組立時に未着磁のマグネット14に対して、図10(A),10(B)に示すように、リング状のマグネット14の中心軸方向に沿って着磁を行ったが、この形態に限られるものではない。例えばスピーカ装置の磁気回路の構造に応じて、図10(C)に示すように、マグネット14の径方向(ラジアル方向)に沿って着磁を行ってもよい。
図11は、本発明に係る組立治具の一具体例を説明するための図である。図11(A)は第1具体例に係る組立治具を説明するための図である。図11(B)は第2具体例に係る組立治具を説明するための図である。図11(C)は第3具体例に係る組立治具を説明するための図である。次に、組立治具の変形例を図11(A)〜図11(C)を参照しながら説明する。
第1具体例に係るガイド治具21Bは、図11(A)に示すように、円弧状の複数の吸着マグネット211mを円形状に並べて形成されている。この吸着マグネット211mは、リング状のガイド治具21Bの全体に形成されていてもよいし、内周部又は内周部近傍に形成されていてもよい。
また、図11(B)に示すように、第2具体例に係るガイド治具21Bは、図11(A)に示したガイド治具21Bと比べて隣接する吸着マグネット211mの極性が互いに逆に形成されている。また、吸着マグネット211mの極性は、この形態に限られるものではない。例えば各吸着マグネット211mの極性を任意の方向に適宜設定してもよい。
また、図11(C)に示すように、第3具体例に係るガイド治具21Cは、リング状治具の内周部又は内周部近傍に、リング状の吸着マグネット213mを有する。例えば図3に示したガイド治具21では、磁気回路10の分割された複数のマグネット14(14a)の配置位置に対応した位置に吸着マグネット21mを配置する必要があるが、図11(C)に示したガイド治具21Cでは、上記周方向に沿った位置合わせを行う必要がないので、組立時間を短縮することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではない。例えば上述した実施形態や具体例を組み合わせて本発明に係るスピーカや磁気回路を作製してもよい。
また、上述した実施形態では、振動板17がドーム状の中央振動板部171および外周側振動板部173を有したが、この形態に限られるものではない。振動板17としては各種形状を採用することができる。
また、スピーカ1としては、コーン状スピーカやドーム型スピーカ等各種形状を採用することができる。また、スピーカ1としては、ダンパ176やエッジ部18はなくともよい。
また、上述した実施形態では、マグネット14(14a)は、周方向に沿って複数個、例えば12個に分割したが、この形態に限られるものではない。マグネット14の分割数は適宜設定することができる。
また、上述した実施形態では、ヨーク13に未着磁のマグネット14およびプレート15を組み立てた後、着磁を行ったがこの形態に限られるものではない。例えば予め着磁されたマグネット14(14a)を用いて磁気回路10を組み立ててもよい。この場合には、ガイド治具21の吸着マグネット21mは、吸着マグネット21mの着磁方向が、磁気回路10のマグネット14(14a)の着磁方向と等しくなるようにガイド治具21に形成する。
また、上述した実施形態では、スピーカ1は外磁型の磁気回路10を有するが、この形態に限られるものではない。
図12は、内磁型磁気回路を備えるスピーカを説明するための断面図である。詳細には図12(A)は内磁型磁気回路10Eを備えるスピーカ1Eを説明するための断面図であり、図12(B)は図12(A)に示した内磁型磁気回路10Eのマグネット14E(14e)の上面図である。
例えばスピーカ1Eは、図12(A),図12(B)に示すように、内磁型磁気回路10Eを備えていてもよい。この磁気回路10Eは、ヨーク13Eと、リング状のマグネット14E、リング状のプレート15Eを有する。リング状のマグネット14Eは、周方向に沿って複数個のマグネット14eに分割されている。上記構成の分割マグネット14eを、プレート15E又はヨーク13Eに対して、規定位置に位置決め固定する場合に、本発明に係る組立治具2を用いて組立ててもよい。
また、上記実施形態では、組立治具2を用いて、プレート15上に、周方向に沿って複数個に分割された磁気回路10のマグネット14を位置決め固定した後、そのマグネット14及びプレート15と、ヨーク13とを組み立てることにより、本発明に係る磁気回路10を作製したが、この形態に限られるものではない。例えば組立治具2を用いて、ヨーク13上に周方向に沿って複数個に分割された磁気回路10のマグネット14を位置決め固定した後、そのマグネット14及びヨーク13と、プレート15とを組み立てることにより、本発明に係る磁気回路10を作製してもよい。
また、本実施形態に係るスピーカ用磁気回路10の製造方法では、リング状のガイド治具21の内周部21bに、マグネット14(14a)の外周14cが接するように位置決め固定し、ガイド治具21の内周部21b又は内周部近傍に形成された吸着マグネット21mにより、マグネット14(14c)を、リング状ガイド治具21の内周に磁力により吸着したが、この形態に限られるものではない。
例えば、周方向に複数個に分割されたリング状のマグネット14(14a)の内周に、外周が接する形状のリング状のガイド治具を設け、そのガイド治具の外周部又は外周部近傍に吸着マグネットを設けるような構成の組立治具を採用してもよい。
以上説明したように、本発明に係るスピーカ用磁気回路10の製造方法では、内周部21bが、磁気回路10の複数個に分割されたマグネット14(14a)の外周14cに接する形状に形成されるとともに、当該マグネット14(14a)を、プレート15又はヨーク13に対して規定位置に位置決めするガイド治具21(リング状治具)と、複数個に分割されたマグネット14(14a)の外周14cをガイド治具21(リング状治具)の内周部21bに磁力により吸着する磁気吸着手段(吸着マグネット21m)とを有する組立治具2を用いて、先ず、複数個に分割されたマグネット14(14a)を、組立治具2のリング状のガイド治具21の内周に吸着マグネット21mにより吸着させる工程と、ガイド治具21の内周にマグネット14(14a)を吸着させた状態で、マグネット14(14a)をプレート15又はヨーク13に位置決め固定する工程とを有するので、周方向に複数個に分割されたマグネット14(14a)を備える磁気回路10を、簡単に高精度に組立てることができる。
また、磁気吸着手段は、リング状のガイド治具21の内周部21b又は内周部近傍に周方向に沿って規定間隔に形成されるとともに、磁気回路10の複数個に分割されたマグネット14(14a)に対応する位置に、当該分割されたマグネット14(14a)と同じ個数の吸着マグネット21mを有するので、簡単な構成の組立治具2により、高精度に磁気回路10のマグネット14(14a)を位置決め固定して磁気回路10を組み立てることができる。
つまり、ガイド治具21は、磁気回路10のマグネット14(14a)と同数、同角度に着磁された吸着マグネット21mを有するので、マグネット14(14a)がガイド治具21に吸着され、組立時にマグネット14(14a)が内周部側へずれることを防止することができ、円形状に均一にマグネット14を組み立てることができる。
また、磁気吸着手段は、リング状のガイド治具21の内周部21b又は内周部近傍に形成されるとともに、未着磁の複数個に分割された磁気回路10のマグネット14(14a)を、当該リング状のガイド治具21の内周部21bに吸着する吸着マグネットを有するので、リング状治具の内周部又は内周部近傍に形成された吸着マグネット21mより、高精度に磁気回路10のマグネット14(14a)を位置決め固定することができる。
また、ベース治具22の規制部220により、プレート15又はヨーク13に対してリング状のガイド治具21を規定位置に規制することができ、簡単に、磁気回路10の複数の分割されたマグネット14(14a)を、プレート15又はヨーク13aに対して規定位置に位置決め固定することができる。
また、組立治具2により、未着磁の磁気回路10のマグネット14(マグネット14a)を組み立ててスピーカ用磁気回路10を作製した後、当該未着磁のマグネット14(マグネット14a)に着磁を行うので、例えば着磁されたマグネットを組み立てる場合と比べて、高精度に磁気回路10を組み立てることができる。
また、ガイド治具21は、吸着マグネット21mを備えるので、磁気回路10の組立後に、ガイド治具21mを容易に取り外すことができる。つまり、例えば比較例の組立治具として、周方向に沿って複数個に分割されたマグネット14aを接着剤やネジにより位置決め固定するタイプ、マグネット14aを挟みこみ位置決め固定するタイプ、マグネット14aを押し広げて位置決め固定するタイプ等と比べて、本発明では簡単にマグネット14aを規定位置に配置することができ、マグネット14aをプレート15等に位置決め固定した後、組立治具2を簡単に取り外すことができる。また組立治具2は、可動部が比較的耐久性に優れる。
また、本発明に係るリング状のガイド治具は、磁気回路10のマグネット14(14a)以外にも、吸着マグネット21mで吸着できる物質(鉄材)であれば、実施例と同じ効果が得られる。
本発明の一実施形態に係るスピーカ装置を説明するための図である。(A)はスピーカ装置1の断面図であり、(B)は(A)に示したスピーカ装置1の磁気回路のマグネットを説明するための上面図である。 図1(B)に示した磁気回路のマグネットを示す斜視図である。 図1に示したスピーカ装置の磁気回路の組立治具を説明するための分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る組立治具2による磁気回路10の組立工程を説明するための斜視図である。 図4に示した組立治具、磁気回路のマグネット、及びプレートの断面図である。詳細には(A)は組立前の組立治具および磁気回路のマグネット14(14a)を示す断面図であり、(B)は組立時のガイド治具2及びプレート15及びマグネット14(14a)を示す断面図である。 図5(B)に示した組立時の組立治具、マグネット14(14a)及びプレート15を示す上面図である。 図5(B)に示した組立時の組立治具、マグネット14(14a)、及びプレート15(15a)を示す斜視図である。 比較例のガイド治具21Jを説明するための斜視図である。 スピーカ1の製造方法を説明するための図である。(A)はヨーク13上に、プレート15及びマグネット14(14a)を載置する工程を説明するための断面図であり、(B)は組立時の磁気回路10の断面図であり、(C)は磁気回路10と振動系部材の組立工程を説明するための断面図である。 スピーカ用磁気回路10のマグネット14の着磁方向を説明するための図である。(A)はマグネットの中心軸方向に沿って着磁されたマグネットを説明するための斜視図であり、(B)は(A)に示したマグネットの断面図であり、(C)は径方向に沿って着磁されたマグネットを説明するための斜視図である。 本発明に係る組立治具の一具体例を説明するための図である。(A)は第1具体例に係る組立治具を説明するための図であり、(B)は第2具体例に係る組立治具を説明するための図であり、(C)は第3具体例に係る組立治具を説明するための図である。 内磁型磁気回路を備えるスピーカを説明するための断面図である。(A)は内磁型磁気回路10Eを備えるスピーカ1Eを説明するための断面図であり、(B)は(A)に示した内磁型磁気回路10Eのマグネット14E(14e)の上面図である。
符号の説明
1 スピーカ
2 組立治具
10 磁気回路
11 センターポール部
12 フランジ部
13 ヨーク
14 マグネット
15 プレート
16 フレーム
17 振動板
18 エッジ部
19 ボイスコイル部
21 ガイド治具
22 ベース治具
23 重石治具
171 中央振動板部
172 ボイスコイルボビン部
173 外周側振動板部
176 ダンパ
220 規制部
221 平板部
222 第1嵌合部
223 第2嵌合部
224 切欠き部

Claims (9)

  1. ヨークと、プレートと、周方向に複数個に分割された円環形状又は円板形状のマグネットとを備えるスピーカ用磁気回路の組立治具であって、
    内周部が、磁気回路の前記複数個に分割されたマグネットの外周に接する形状に形成されるとともに、当該マグネットを、前記プレート又は前記ヨークに対して規定位置に位置決めするリング状治具と、
    前記複数個に分割されたマグネットの外周を前記リング状治具の内周に磁力により吸着する磁気吸着手段と
    を有することを特徴とするスピーカ用磁気回路の組立治具。
  2. 前記磁気吸着手段は、前記リング状治具の内周部又は内周部近傍に周方向に沿って規定間隔に形成されるとともに、前記磁気回路の複数個に分割されたマグネットに対応する位置に、当該分割されたマグネットと同じ個数の吸着マグネットを有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ用磁気回路の組立治具。
  3. 前記磁気吸着手段は、前記リング状治具の内周部又は内周部近傍に形成されるとともに、未着磁の前記複数個に分割された磁気回路のマグネットを、当該リング状治具の内周に吸着する吸着マグネットを有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ用磁気回路の組立治具。
  4. 前記リング状治具、および、前記磁気回路のプレート又は前記ヨークが嵌合するとともに、前記プレート又は前記ヨークに対して前記リング状治具を規定位置に規制する凸形状又は凹形状の規制部が形成されたベース治具を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のスピーカ用磁気回路の組立治具。
  5. ヨークと、プレートと、周方向に複数個に分割された円環形状又は円板形状のマグネットとを備えるスピーカ用磁気回路の製造方法であって、
    前記スピーカ用磁気回路の組立治具は、内周部が、磁気回路の前記複数個に分割されたマグネットの外周に接する形状に形成されるとともに、当該マグネットを、前記プレート又は前記ヨークに対して規定位置に位置決めするリング状治具と、
    前記複数個に分割されたマグネットの外周を前記リング状治具の内周に磁力により吸着する磁気吸着手段とを有し、
    前記複数個に分割されたマグネットを、前記組立治具の前記リング状治具の内周に、前記磁気吸着手段により吸着させる工程と、
    前記リング状治具の内周に前記マグネットを吸着させた状態で、前記マグネットを前記プレート又はヨークに位置決め固定する工程と
    を有することを特徴とするスピーカ用磁気回路の製造方法。
  6. 前記磁気吸着手段は、前記リング状治具の内周部又は内周部近傍に周方向に沿って規定間隔に形成されるとともに、前記磁気回路の複数個に分割されたマグネットに対応する位置に、当該分割されたマグネットと同じ個数の吸着マグネットを有することを特徴とする請求項5に記載のスピーカ用磁気回路の製造方法。
  7. 前記磁気吸着手段は、前記リング状治具の内周部又は内周部近傍に形成されるとともに、未着磁の前記複数個に分割された磁気回路のマグネットを、当該リング状治具の内周に吸着する吸着マグネットを有することを特徴とする請求項5に記載のスピーカ用磁気回路の製造方法。
  8. 前記組立治具は、前記リング状治具、および、前記磁気回路のプレート又は前記ヨークが嵌合するとともに、前記プレート又は前記ヨークに対して前記リング状治具を規定位置に規制する凸形状又は凹形状の規制部が形成されたベース治具を有し、
    前記ベース治具により、前記プレート又は前記ヨークに対して前記リング状治具を規定位置に規定した状態で、前記磁気回路の分割されたマグネットを、前記プレート又はヨークに位置決め固定する
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載のスピーカ用磁気回路の製造方法。
  9. 前記組立治具により、未着磁の磁気回路のマグネットを組み立てて前記スピーカ用磁気回路を作製した後、当該未着磁のマグネットに着磁を行うことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載のスピーカ用磁気回路の製造方法。
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