JP5355186B2 - 紐状繋ぎ部を有する連鎖状食品の紐状繋ぎ部除去装置 - Google Patents

紐状繋ぎ部を有する連鎖状食品の紐状繋ぎ部除去装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5355186B2
JP5355186B2 JP2009090461A JP2009090461A JP5355186B2 JP 5355186 B2 JP5355186 B2 JP 5355186B2 JP 2009090461 A JP2009090461 A JP 2009090461A JP 2009090461 A JP2009090461 A JP 2009090461A JP 5355186 B2 JP5355186 B2 JP 5355186B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
string
cutting
connecting portion
food
chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009090461A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010239885A (ja
Inventor
孝幸 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Prima Meat Packers Ltd
Original Assignee
Prima Meat Packers Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Prima Meat Packers Ltd filed Critical Prima Meat Packers Ltd
Priority to JP2009090461A priority Critical patent/JP5355186B2/ja
Publication of JP2010239885A publication Critical patent/JP2010239885A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5355186B2 publication Critical patent/JP5355186B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Meat And Fish (AREA)

Description

本発明は、紐状繋ぎ部を介してワークが連なっている連鎖状食品において、紐状繋ぎ部を切除して個々のワークに切断分離するための装置に関し、詳しくは、紐状繋ぎ部を介してワークが連なって搬送されている連鎖状食品の紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所を、固定・切断ステーションにおいて切除する装置に関する。
サラミやソーセージ等の紐状繋ぎ部を介してワークが連鎖した形で製造される連鎖状食品は、その繋ぎ部が切断され、個々のワークに分離された状態で商品として市場に供されることが多い。このような紐状繋ぎ部の切断は手作業によるほか、切断装置を用いて切断する方法があり、これまでに多様な切断装置が提案されている。例えば、ドラム型の切断装置を用いる方法があり、この方法は、内周面に鉤状のカッターを多数配置したドラム内に連鎖状食品を投入した後ドラムを回転させ、紐状繋ぎ部を前記鉤状のカッターに引っ掛けて切断する方法である(特許文献1,2)が、かかるドラム型切断装置では、長い連鎖状食品の切断には長時間を要し、ドラム内の食品が落下運動を繰り返し受けることになって製品のダメージが大きくなるほか、全ての繋ぎ部が切断されず2〜3個繋がったままのワークが発生するという問題があった。また、連鎖状食品をドラム内に投入した直後は、連鎖状食品が団子状に絡み合いドラム内での自由度が低いために、ワーク食品がドラム内に突起している刃受け治具にぶつかり、製品の折れや破れが発生したり、引っ張りによって引きちぎられることもあるという問題があった。
また、切断刃や挟み状の切断具等によって連鎖状のソーセージを1個ずつ切り離す装置が知られている(特許文献3,4)。しかし、従来の挟み状の切断具による切断では、加熱工程中に不規則に湾曲し、紐状繋ぎ部の間隔が不揃いになっているソーセージが機械的に等間隔で切断され、ソーセージ本体を傷つけて不良品が発生するという問題があった。紐状繋ぎ部を感知して切断を行う装置もあるが、この装置は紐状繋ぎ部の1ヶ所を切断し、単に個々のソーセージを分離することのみを目的とし、切断された紐状繋ぎ部がソーセージ本体の端に残置されることは問題とされていなかった。
さらに別法による切断装置として、天然腸ウインナーの繋ぎ部に付着している水滴を除去した後、マイクロ波を照射して、繋ぎ部を切断する装置が知られている(特許文献5)。この装置は、エンドレスコンベアに載置した羊腸ウインナーを搬送しながらマイクロ波を照射し、マイクロ波の加熱特性を利用して繋ぎ部を焼き切るものである。本装置によれば、ソーセージはコンベア上を搬送されながらマイクロ波照射されるため、全ての繋ぎ部分を切断することができる。しかし、繋ぎ部を切断するためには数十秒以上マイクロ波を照射することが必要で、高速処理には不適であった。
一方、繋ぎ部を有する連鎖状食品のうちでも、生ソーセージ等の水分量が多く比較的柔らかい食品においては繋ぎ部も可食であり、切断分離されたワークの両端に繋ぎ部が残存していても問題はないが、サラミ等のドライソーセージにおいては繋ぎ部が非常に硬く食用に適さないため、製造工程において繋ぎ部を完全に除去することが求められていた。繋ぎ部を完全に除去するためには、繋ぎ部の1ヶ所を切断するのでは足りず、繋ぎ部の両端(繋ぎ部とワークとの境界部分)2ヶ所を正確に切断する必要があり、また、硬い繋ぎ部を切断するためには高い切断力が必要である。さらに連鎖状食品は、製造及び懸吊乾燥工程において、ワーク、繋ぎ部共に不規則に湾曲して形成されるため、それらの長さは一定ではない。そのため、機械的に等間隔で切断する装置は使用できず、一つ一つのワークにつき、正確に位置決めをしたうえで、繋ぎ部の両端を切断することが必要である。しかし従来、これらの要求を満たす装置は存在せず、ワークに残存する繋ぎ部は手作業で切除処理されることもあった。
特開平7−75997号公報 特開平9−28280号公報 特開平2−190296号公報 特開平11−266779号公報 特開平4−223900号公報
本発明の課題は、紐状繋ぎ部を有する連鎖状食品の繋ぎ部を、効率良くかつ正確に切除するための繋ぎ部除去装置を提供することにある。
発明者らは、サラミ等の乾固な紐状繋ぎ部を有する連鎖状食品の繋ぎ部であっても、効率良くかつ正確に切除可能な装置につき鋭意検討した結果、繋ぎ部を固定するための対向する2枚の挟持板を有する固定手段を設けることで、繋ぎ部を安定的に固定して切断ができ、繋ぎ部が湾曲して形成されている場合においても、挟持板によって繋ぎ部を延伸・挟持して固定することができるとの知見を得た。また、発明者らは、前記挟持板の両外面に沿って移動しながら紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所を切断する、互いに平行に離間した2枚の切断刃を配設することで、固定された繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所を同時に、高速かつ正確に切断できるとの知見を得た。さらに、固定・切断ステーションまで連鎖状食品を搬送する搬送手段として、ベルト外側表面に凹凸を有する1対のエンドレス搬送コンベアを採用することで、対向するコンベアに挟持されながら搬送される食品が、コンベア上で滑ることなく、かつ、過度の圧力を受けることなく搬送が可能になり、的確に固定・切断ステーションまで搬送されるとの知見を得た。
これらの知見より、本発明は完成に至ったものである。
すなわち本発明は、
[1]紐状繋ぎ部を介してワークが連なって搬送されている連鎖状食品の紐状繋ぎ部を固定・切断ステーションで切除する、固定手段と切断手段を備えた紐状繋ぎ部の除去装置であって、前記固定手段が、連鎖状食品の紐状繋ぎ部をワークの搬送方向と直交する方向から、紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所を残して挟持して固定する、対向する2枚の挟持板を備えた手段であり、前記切断手段が固定手段により固定された紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所で、ワークの搬送方向と直交する方向から同時に切断するための、前記挟持板の両外面に沿って移動しながら紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所を切断する互いに平行に離間した2枚の切断刃を有する手段であることを特徴とする連鎖状食品の紐状繋ぎ部の除去装置や、
[2]連鎖状食品を挟持しながら固定・切断ステーションに搬送する、互いに平行に対向して回転送行し、ベルト外表面に凹凸を有する一対のエンドレス搬送コンベアが配設されていることを特徴とする前記[1]の紐状繋ぎ部の除去装置や、
[3]エンドレス搬送コンベアの固定・切断ステーション側に配置された、連鎖状食品の紐状繋ぎ部の長さを検出する紐状繋ぎ部検出センサと、検出した紐状繋ぎ部の中央が固定・切断ステーションの中央位置に来るようにエンドレス搬送コンベアを間欠的に停止する位置決め制御機構とを備えたことを特徴とする前記[2]の紐状繋ぎ部の除去装置や
[4]紐状繋ぎ部に当接する2枚の挟持板の各当接端部が、ワークをガイドすることができるように、長手方向にわたって断面円弧状に突出端部として形成されていることを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれかの紐状繋ぎ部の除去装置に関する。
また、本発明は、[]2枚の切断刃が、180°以内で往復回動する先端V字状の2辺の直線片刃を有することを特徴とする前記[1]〜[]のいずれかの紐状繋ぎ部の除去装置や、
]固定・切断ステーションのエンドレス搬送コンベアの反対側に、さらに、ワークを挟持しながら排出する、互いに平行に対向して回転送行し、ベルト外表面に凹凸を有する一対のエンドレス排出コンベアが配設されていることを特徴とする前記[1]〜[]のいずれかの紐状繋ぎ部の除去装置に関する。
さらに、本発明は、[]前記[1]〜[]の紐状繋ぎ部の除去装置を用いる連鎖状食品の紐状繋ぎ部が除去されたワーク食品の製造方法や、
]連鎖状食品が、コラーゲンケーシングされたサラミであることを特徴とする、前記[]のワーク食品の製造方法に関する。
本発明によると、紐状繋ぎ部を有する連鎖状食品において、乾固な繋ぎ部を有するサラミ等のドライソーセージの繋ぎ部であっても、全ての繋ぎ部をほぼ完全に切除することができる。本発明の装置によれば繋ぎ部の切除工程を自動化でき、かつ、効率的な処理が可能であるため、コスト的に有利にサラミ等のドライソーセージを生産することができる。
本発明の装置の概要図(上方図)である。 本発明の装置の概要図(側面図)である。 本発明の装置の概要図(挟持固定・切断ステーションを下流側から見た側面図)である。 本発明の装置の動作の概要[(1)ワーク送り〜(3)繋ぎ部 切断位置でワーク送り停止]を示した図である。 本発明の装置の動作の概要[(4)繋ぎ部押さえ〜(6)押圧板の開放]を示した図である。 本発明の装置の実施例を示した図であり、(1)ワークの搬送及び(2)繋ぎ部検出を示している。 本発明の装置の実施例を示した図であり、(3)ワーク搬送停止及び(4)切断を示している。
1 ワーク搬送コンベア
2 ワーク供給ガイド
3 繋ぎ部検出センサ
4 排出シュータ
5 挟持板
6 切断刃
7 切断刃回転支点
8 切断刃駆動シリンダ
9 挟持板駆動シリンダ
10 サーボモータ
W ワーク
C 繋ぎ部
本発明の連鎖状食品の紐状繋ぎ部の除去装置としては、紐状繋ぎ部を介してワークが連なって搬送されている連鎖状食品の紐状繋ぎ部を固定・切断ステーションで切除する、固定手段と切断手段を備えた紐状繋ぎ部の除去装置であって、前記切断手段が固定手段により固定された紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所で、ワークの搬送方向と直交する方向から同時に切断するための互いに平行に離間した2枚の切断刃を有する装置であれば特に制限されず、上記連鎖状食品としては、切断刃で切断可能な紐状の繋ぎ部を介してワークが連結されている食品であれば特に制限されず、ウインナーソーセージ、フランクフルトソーセージ等が挙げられ、また、クックドソーセージ、ドライソーセージ、セミドライソーセージのいずれでもよく、さらに、ケーシングとしてはコラーゲンケーシング、天然ケーシングのいずれでもよいが、これらのうち、コラーゲンケーシングされたサラミ等のドライソーセージを好適に例示することができる。
なお、これ以降の説明において、上流側とは例えば図1における右側に相当する側を、下流側とは同じく左側に相当する側を、左右方向とは図1における上下に相当する方向を、上下方向とは図1における上下に相当する方向を意味する。
また、本発明の連鎖状食品の紐状繋ぎ部の除去装置としては、連鎖状食品を固定・切断ステーションに搬送するベルトコンベア等の搬送手段を備えていることが好ましく、かかる搬送手段としては、水平ベルトコンベア、傾斜ベルトコンベア、並行する2つのコンベア、前傾斜したシューター(滑車面や滑面)による搬送等の手段を例示することができ、これらの中でも搬送の確実性の点で並行する2つのコンベアによる挟持搬送手段が好ましい。より具体的には、連鎖状食品を挟持しながら固定・切断ステーションに搬送する、互いに平行に左右方向又は上下方向に対向して回転送行する一対のエンドレス搬送コンベアを挙げることができ、例えば、互いに平行に左右方向に対向して回転送行する一対のエンドレス搬送コンベアの場合、ベルト外表面に凹凸を有する搬送コンベアとし、かつ、滑面を有する棒状ガイドを一対のエンドレス搬送コンベア間の下方に設けておくと、連鎖状食品が棒状ガイド上を摺動しながら安定的に挟持搬送される(図1参照)。また、一対のエンドレス搬送コンベアの駆動機構は特に制限されるものではないが、例えば、各々のコンベアが2以上のスプロケットに巻き掛けられており、スプロケットのうち1以上が駆動軸に保持されている機構が好ましく、駆動手段としては、コンベアの発停が可能であれば特に制限されず、例えばサーボモータ、インバータ制御モータ、クラッチブレーキ付モータ等が挙げられるが、耐久性や精度の点でサーボモータによる駆動が好ましい。
本発明の連鎖状食品の紐状繋ぎ部の除去装置には、固定・切断ステーションのエンドレス搬送コンベアの反対側に、さらに、ワークを挟持しながら排出する、互いに平行に対向して回転送行する一対のエンドレス排出コンベア、好ましくはベルト外表面に凹凸を有する一対のエンドレス排出コンベアを配設することもできる。前記一対のエンドレス搬送コンベアは通常5〜20のワークを挟持搬送しうる長さを有するが、この一対のエンドレス排出コンベアは1つ以上のワークを挟持排出しうる長さを有していれば足りる。そして、固定・切断ステーションにおける紐状繋ぎ部に引っ張り力を付与するため、通常搬送コンベアより排出コンベアの移送速度(コンベア回転速度)が若干大きくなるように設定されている。
本発明の連鎖状食品の紐状繋ぎ部の除去装置には、搬送される連鎖状食品の紐状繋ぎ部を、固定・切断ステーションの所定の固定・切断位置に正確に位置決めするために、エンドレス搬送コンベアの固定・切断ステーション側の搬送コンベア上や、固定・切断ステーション上方に、連鎖状食品の紐状繋ぎ部の位置及び長さを検出する紐状繋ぎ部検出センサと、該検出センサの検出結果に基づいて、紐状繋ぎ部の中央が固定・切断ステーションの中央位置に来るようにエンドレス搬送コンベアを間欠的に停止する位置決め制御機構とを有していることが好ましい。上記エンドレス搬送コンベアの固定・切断ステーション側の検出センサの設置位置として、固定・切断ステーションの中央から上流側、ワーク1つ分の長さ以内の位置、例えば、固定・切断ステーションの中央から20〜120mm、好ましくは30〜50mmの位置を例示することができる(図2参照)。
検出センサの種類としては、紐状繋ぎ部の位置及び長さを検出できるものであれば特に制限されないが、例えば光電センサを用いることができ、検出タイプとしてはエリア検出タイプ、ライン検出タイプ等が挙げられるが、エリア検出タイプが好ましく、検出エリア幅はワークの直径と同等とすることが好ましい。例えば、検出エリア幅が10〜50mmの光電センサを好適に用いることができる。検出した紐状繋ぎ部の中央が固定・切断ステーションの中央位置に来るようにエンドレス搬送コンベアを間欠的に停止する位置決め制御機構としては、タイマーによる方法、サーボモータのパルス数よって位置決め制御する方法、エンコーダで搬送距離を計測して停止する方法等が挙げられ、特に制限されないが、耐久性と精度の点でサーボモータを用いることが好ましい。
本発明の装置における固定手段としては、互いに平行に離間した2枚の切断刃により、紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所で、ワークの搬送方向と直交する方向から同時に切断することができるように紐状繋ぎ部を固定しうるものであれば特に制限されず、2つの挟持板による挟持固定手段や2つのエンドレス搬送コンベアによる引っ張り固定手段を例示することができるが、正確かつ確実に紐状繋ぎ部を切除しうる点で挟持固定手段が好ましい。
上記2つの挟持板による挟持固定手段としては、ワークの搬送方向と直交する方向から、紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所を残して挟持して固定する、対向する2枚の挟持板を挙げることができ(図1参照)、挟持板の紐状繋ぎ部に当接する各当接端部が、長手方向にわたって断面円弧状、断面台形状等に突出端部として形成されているものが好ましい。対向する2枚の挟持板が紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所を残して挟持するために、互いに接近するとき、ソーセージ等のワークが断面円弧状等の突出端部により損傷されることなくガイドされる結果、紐状繋ぎ部を正確かつ確実に挟持して固定することができる上に、紐状繋ぎ部を固定・切断ステーションの所定位置に固定することができる。また、紐状繋ぎ部が湾曲し、或いは収縮していても、ワークとワークの間に挟持板を挿入し、繋ぎ部を押し広げることができる。
挟持板は、左右方向から紐状繋ぎ部を固定するものでもよく、上下方向から紐状繋ぎ部を固定するものでもよいが、左右方向から固定するものが好ましい。挟持板の挟持機構としては、例えば、2枚の挟持板が左右もしくは上下方向から互いに対向して進出・退出して紐状繋ぎ部を固定・解放する機構、或いは、互いに重なり支点を有する長板状或いは平棒状の2枚の挟持板が、支点を中心に開閉することで解放・固定する機構等を挙げることができる。
挟持板の板厚は、紐状繋ぎ部の長さに応じて任意に設定することができるが、紐状繋ぎ部を残存なく切除するために、例えば、繋ぎ部の長さよりも1〜3mm短い板厚とすることができる。
2つのエンドレス搬送コンベアによる引っ張り固定手段としては、前記のように、一対のエンドレス搬送コンベアと一対のエンドレス排出コンベアを備え、搬送コンベアより排出コンベアの移送速度(コンベア回転速度)が若干大きくなるように設定され、固定・切断ステーションの位置決めされた紐状繋ぎ部に引っ張り力が作用するように、紐状繋ぎ部を固定する手段を挙げることができる。
上記切断手段は固定・切断ステーションに設けられ、固定手段により固定された紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所で、ワークの搬送方向と直交する方向から同時に切断するための互いに平行に離間した2枚の切断刃を有するものであれば特に制限されず、固定手段が対向する2枚の挟持板からなる場合、互いに平行に離間した2枚の切断刃が前記挟持板の両外面にガイドされ、両外面に沿って移動しながら紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所を切断する切断手段を好適に例示することができる。切断刃としては直線刃、円形刃、楕円形刃等を挙げることができるが、紐状繋ぎ部の両端部側に刃表を有する片刃の直線刃が好ましい。そして、180°以内、例えば30°〜150°で往復回動する先端V字状の2辺の直線片刃を有する2枚の切断刃を用いると、1往復につき2回の切断を行うことが切断処理の高速化を図ることができる(図3参照)。また、V字状直線刃の先端角度は30°〜150°、好ましくは60°〜120°とすることができる。切断刃の駆動源としては特に制限されず、例えばエアシリンダ、油圧シリンダ等の流体圧シリンダやモータ等によることができるが、ドライソーセージ等の乾固な紐状繋ぎ部を効率良く切断するためにはエアシリンダ、例えば、φ40mmストローク40mmのエアシリンダを用いることが好ましい。
2枚の切断刃の離間距離は、紐状繋ぎ部の長さに応じて任意に設定することができるが、固定手段が対向する2枚の挟持板からなる場合、挟持板と干渉しないように板厚より0.2〜1mm長い間隔、かつ、紐状繋ぎ部を完全に切断除去するために、紐状繋ぎ部の長さより0.5〜2.5mm短い間隔とすることができる。2枚の切断刃は同期運動しても独立に運動してもよいが、同期運動することが好ましい。
本発明の紐状繋ぎ部の除去装置は上記以外にも任意の部材或いは機構を備えていてもよく、例えば、連鎖状食品をワーク搬送コンベアに送入するワーク供給ガイド、切断分離されたワークを収容槽へ回収する排出シュータ、切除された紐状繋ぎ部の切りくずを回収する回収槽、固定された繋ぎ部の下流側ワークを引張固定するための挟持機構等を備えていてもよい。さらに、挟持固定手段と切断手段を備えた1又は2の固定・切断ステーションを、搬送コンベアの移送速度に同期して上下方向の動作と水平方向の動作を伴うボックス運動させる、固定・切断ステーションボックス運動手段を備えることができる。この固定・切断ステーションボックス運動手段を備えると、搬送コンベアを連続的に駆動させて、固定・切断ステーション全体をワーク搬送速度に同期させて移動させながら連続的に切断することができる。
本発明の装置の動作を、図4及び5を参照しながら以下に説明する。
(1)ワーク送り
まず、対向する2つのワーク搬送コンベアに左右方向から挟持されたワークは、コンベアの回転送行によって固定・切断ステーション側へと間欠的に搬送される。
(2)繋ぎ部検出
搬送コンベアの下流端と固定・切断ステーションとの間に設置されたセンサにより、紐状繋ぎ部が検出される。
(3)繋ぎ部切断位置でワーク送り停止
センサで検出されたワーク及び繋ぎ部は、繋ぎ部の中央が固定・切断ステーションの中央位置に来るようにコンベアで搬送され、所定の位置でコンベアは停止する。
(4)繋ぎ部押さえ
続いて2枚の挟持板が左右方向から進出して紐状繋ぎ部を固定する。
(5)繋ぎ部切断
さらに続いて、紐状繋ぎ部が固定された状態で、互いに平行に離間した2枚の切断刃が挟持板の両外面に沿って移動しながら紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所を切断する。
(6)挟持板の解放
切断が終わると、挟持板が左右方向に退出し、切断分離されたワークは排出される。また、再び搬送コンベアが作動し、次のワークが搬送される。切断分離されたワークは、装置の端に配置された排出シュータからワーク収容槽へ回収される。
搬送、停止、固定、切断の一連の処理速度は、特に制限されるものではないが、例えば、1分間に20〜300回、より好ましくは50〜200回切断とすることができる。
本発明の連鎖状食品の紐状繋ぎ部が除去されたワーク食品の製造方法としては、上記本発明の紐状繋ぎ部の除去装置を用いる方法であれば特に制限されず、連鎖状食品として乾固な紐状繋ぎ部を有するコラーゲンケーシングされたサラミを好適に挙げることができる。
次に、本発明の実施形態について、図6及び図7を参照しながら詳細に説明する。図6及び図7には本発明の装置の1例による切断工程が示されているが、本発明はこの実施例に何ら拘束されるものではない。
[実施例1]
図6の(1)ワーク搬送を示す図に表されるとおり、紐状繋ぎ部の除去装置はエンドレスコンベアであるワーク搬送コンベア1を有し、ワーク搬送コンベア1は外表面に凹凸を有する。コンベアのベルト材料はゴム状の軟質部材であって表面の凹凸は規則的形状をしており、凹部の幅は6mmであり、凹部と凹部の中心間の距離は12.7mm、すなわち凸部の幅は6.7mmである。凸部の高さは5mmである。コンベアの上流側にはワーク供給ガイド2が設けられており、ワークが搬送面よりも低所或いは高所から供給される場合であっても円滑にワーク搬送コンベアに送り込まれる。
また、繋ぎ部検出用光電センサ3(オムロン社製ファイバーセンサー「E32T−T16WR」)がカット位置(固定・切断ステーションの中心)から70mm上流側に設けられている。光電センサはエリア検出タイプであって、検出エリア幅は20mmである。固定・切断ステーションの下流側には、切断分離されたワークを排出するための排出シュータ4が設置されている。
ワーク搬送中には、固定・切断ステーションの挟持板5は開いている。
実施例の装置で切断分離される連鎖状食品は、ワーク長が100〜150mm、直径が18〜28mmのものである。
図6の(2)繋ぎ部検出を示す図に表されるとおり、繋ぎ部検出用光電センサ3は、ワークと紐状繋ぎ部との直径の差を感知することで紐状繋ぎ部の位置及び長さを検出し、センサ位置から所定の停止位置(固定・切断ステーションの中央位置)に紐状繋ぎ部の中央部分が停止するまでの移動距離を算出する。
図7の(3)ワーク搬送停止を示す図に表されるとおり、ワーク搬送コンベア1によってワークが固定・切断ステーションの中央位置まで搬送されると、ワーク搬送コンベア1は停止する。挟持固定・切断ステーションの挟持板5の先端部は断面形状が円弧形状となっている。
左図は切断機構部をワーク搬送方向と直交する側から見た図である。2枚の切断刃6は同形で、夫々2辺の刃を有する先端がV型の刃であって、切断刃回転支点7を中心として回転角70度の往復動をおこなう。切断刃の往復動は、切断刃回転支点7の上方近傍に備えられた切断刃駆動シリンダ8により駆動される。
図7の(4)切断を示す図に示されるとおり、繋ぎ部が固定・切断ステーションの中央にくるように搬送され、停止したのに続き、挟持板5が作動し、左右から紐状繋ぎ部を挟持固定する。さらに続いて切断刃6が作動し、紐状繋ぎ部は挟持板5の両側で切断除去され、ワークが分離される。分離されたワークは排出シュータ4を通り、収容層に回収される。前記(1)〜(4)を繰り返すことで、ワークの切断分離と紐状繋ぎ部の除去が行われる。

Claims (8)

  1. 紐状繋ぎ部を介してワークが連なって搬送されている連鎖状食品の紐状繋ぎ部を固定・切断ステーションで切除する、固定手段と切断手段を備えた紐状繋ぎ部の除去装置であって、
    前記固定手段が、連鎖状食品の紐状繋ぎ部をワークの搬送方向と直交する方向から、紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所を残して挟持して固定する、対向する2枚の挟持板を備えた手段であり、
    記切断手段が固定手段により固定された紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所で、ワークの搬送方向と直交する方向から同時に切断するための、前記挟持板の両外面に沿って移動しながら紐状繋ぎ部の両端部近傍2ヶ所を切断する互いに平行に離間した2枚の切断刃を有する手段である
    ことを特徴とする連鎖状食品の紐状繋ぎ部の除去装置。
  2. 連鎖状食品を挟持しながら固定・切断ステーションに搬送する、互いに平行に対向して回転送行し、ベルト外表面に凹凸を有する一対のエンドレス搬送コンベアが配設されていることを特徴とする請求項1記載の紐状繋ぎ部の除去装置。
  3. エンドレス搬送コンベアの固定・切断ステーション側に配置された、連鎖状食品の紐状繋ぎ部の長さを検出する紐状繋ぎ部検出センサと、検出した紐状繋ぎ部の中央が固定・切断ステーションの中央位置に来るようにエンドレス搬送コンベアを間欠的に停止する位置決め制御機構とを備えたことを特徴とする請求項2記載の紐状繋ぎ部の除去装置。
  4. 紐状繋ぎ部に当接する2枚の挟持板の各当接端部が、ワークをガイドすることができるように、長手方向にわたって断面円弧状に突出端部として形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の紐状繋ぎ部の除去装置。
  5. 2枚の切断刃が、180°以内で往復回動する先端V字状の2辺の直線片刃を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか記載の紐状繋ぎ部の除去装置。
  6. 固定・切断ステーションのエンドレス搬送コンベアの反対側に、さらに、ワークを挟持しながら排出する、互いに平行に対向して回転送行し、ベルト外表面に凹凸を有する一対のエンドレス排出コンベアが配設されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか記載の紐状繋ぎ部の除去装置。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の紐状繋ぎ部の除去装置を用いる連鎖状食品の紐状繋ぎ部が除去されたワーク食品の製造方法。
  8. 連鎖状食品が、コラーゲンケーシングされたサラミであることを特徴とする、請求項記載のワーク食品の製造方法。
JP2009090461A 2009-04-02 2009-04-02 紐状繋ぎ部を有する連鎖状食品の紐状繋ぎ部除去装置 Expired - Fee Related JP5355186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009090461A JP5355186B2 (ja) 2009-04-02 2009-04-02 紐状繋ぎ部を有する連鎖状食品の紐状繋ぎ部除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009090461A JP5355186B2 (ja) 2009-04-02 2009-04-02 紐状繋ぎ部を有する連鎖状食品の紐状繋ぎ部除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010239885A JP2010239885A (ja) 2010-10-28
JP5355186B2 true JP5355186B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=43093703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009090461A Expired - Fee Related JP5355186B2 (ja) 2009-04-02 2009-04-02 紐状繋ぎ部を有する連鎖状食品の紐状繋ぎ部除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5355186B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102802424A (zh) * 2011-03-08 2012-11-28 株式会社共荣工设 连锁状香肠的连接部切断装置及香肠制造系统
JP7049722B1 (ja) * 2021-10-28 2022-04-07 株式会社Skn 連鎖状食品の分断装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07106557B2 (ja) * 1989-01-20 1995-11-15 プリマハム株式会社 ウインナ・フランク切断装置
JPH02218591A (ja) * 1989-02-14 1990-08-31 Futaba Denki Kogyo Kk つなぎ片切断用鋏装置
DE19810046C1 (de) * 1998-03-09 1999-12-09 Handtmann Albert Maschf Vorrichtung und Verfahren zum Trennen von Würsten
JP4204145B2 (ja) * 1999-08-16 2009-01-07 ハイテック株式会社 ソーセージ等の食品を製造する方法及び装置
JP4218923B2 (ja) * 2001-01-26 2009-02-04 四国トーセロ株式会社 食品加工用ケーシング

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010239885A (ja) 2010-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5173076A (en) Thigh deboner with tray conveyor
JP6660894B2 (ja) 食品片から異物を除去する方法及び装置
US9687005B2 (en) Skinning installation and method for removing skin from slaughtered poultry parts
WO2017175800A1 (ja) 魚体の内臓除去方法及びその装置
JP5646942B2 (ja) 魚体の中骨分断処理方法および装置
TWI749512B (zh) 用於從魚片自動移除由紅肉即所謂的深色肉組成之條的裝置及方法
CN102458133A (zh) 用于清洗、切割和处理鱼的系统
KR100773051B1 (ko) 어체 처리방법 및 그 장치
GB2510461A (en) A straightening plate for Nephrops Norvegicus or similar crustacea
JP5355186B2 (ja) 紐状繋ぎ部を有する連鎖状食品の紐状繋ぎ部除去装置
JP4471311B2 (ja) 手羽付き胸肉の手羽分離方法とその分離装置
US6059647A (en) Method for removing a casing from a food stuffed in the casing, and an apparatus therefor
JP7239330B2 (ja) 鶏皮折畳装置及び鶏皮串刺装置
US9364009B2 (en) Method for the skinning of sausages
US4644608A (en) Thigh deboner
JP5313546B2 (ja) 棒状食品原木の切断装置
WO2006080047A1 (ja) 連鎖状ソーセージ材料の切断装置
JP2019010684A (ja) 食品加工装置及び食品の製造方法
KR100367171B1 (ko) 오징어 할복 및 다리절단 장치
WO2024029343A9 (ja) 食鳥処理装置
US4976011A (en) Apparatus for collecting roe and fish body processing machine using the same
US11925186B2 (en) Fish head cutting machine
JP2004026207A (ja) 解袋機
US20010023170A1 (en) Method and apparatus for conveying and separating of sausages or the like
US8753178B2 (en) Scoring machine

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130527

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130826

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees