JP5354453B2 - 水洗大便器 - Google Patents
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Description
従来の局部洗浄装置を備えた水洗大便器においては、例えば、特許文献1に記載されているように、局部洗浄装置が便器本体の後部上面に設置されており、この局部洗浄装置の高さを低くするため、便器本体の後部上面に凹溝を設け、洗浄水を噴射する局部に噴射するノズルをこの凹溝内に収納したものがある。
そこで、このような問題を解決するために、例えば、特許文献2に記載されている従来の水洗大便器においては、局部洗浄装置のノズルの前端部に開閉蓋を設け、この開閉蓋が便器洗浄中のノズルの前端部を閉鎖することにより、ノズルのむき出しを防ぐと共に汚水の飛び散り等によるノズルの汚れを防いでいる。
このように構成された本発明においては、ボウル部のリム部の後端部がほぼ鉛直な平坦面を形成すると共に、この平坦面のノズル開口部を閉鎖した状態の蓋部材の前面がこの平坦面とほぼ面一になるため、ボウル部を上方から見た場合、汚水等による汚れを目視しやすく、ボウル部のリム部を掃除する際にも簡単に汚れを拭き取ることができる。また、ボウル部のリム部の後端部がほぼ鉛直な平坦面を形成することにより、ボウル部のリム部の後端部における洗浄水が行き届かない領域の表面積を最小限に抑えることができ、無駄なスペースを排除することができる。さらに、蓋部材がノズル開口部を閉鎖すると、蓋部材の外周縁がノズル開口部の段部に確実に嵌合するため、蓋部材の前面とリム部の後端部の平坦面とを確実に面一にすることができる。この結果、ノズル開口部からノズル部側への汚水の浸入を防ぐことができる。
このように構成された本発明においては、ボウル部が第2の吐水部を備えているため、ボウル部のリム部の後端部がほぼ鉛直な平坦面を形成しているにもかかわらず、洗浄性能を損なうことなく、ボウル部内の所定領域を確実に洗浄することができる。
このように構成された本発明においては、保持部材のノズル収納部の開口部に蓋部材が設けられているため、保持部材をボウル部のリム部の後端部に組み込むことにより、蓋部材をボウル部のリム部のノズル開口部にも容易かつ確実に取り付けることができる。この結果、ノズル開口部を閉鎖した状態の蓋部材の前面がリム部の後端部の平坦面とほぼ面一になるように容易かつ確実に組み付けることできる。
このように構成された本発明においては、ノズル開口部の段部が、その前端から後端にかけて相対的に窄まるようにほぼテーパー状に形成されているため、閉鎖している状態の蓋部材を外観から見た場合、製造誤差等によりノズル開口部に歪みが発生していても、その歪み等が目立たなくなり、意匠性を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、蓋部材がノズル開口部を閉鎖すると、付勢手段により、蓋部材の外周縁がノズル開口部の段部に確実に嵌合された状態が維持され、蓋部材の前面とリム部の後端部の平坦面とを確実に面一にすることができる。
図1は本発明の実施形態による水洗大便器の断面図であり、図2は本発明の実施形態による水洗大便器の正面図である。また、図3は本発明の実施形態による水洗大便器を斜め上方から見た分解斜視図であり、図4は本発明の実施形態による水洗大便器を斜め下方から見た分解斜視図である。
まず、図1〜図4に示すように、符号1は水洗大便器を示し、陶器等からなる便器本体1aと、この便器本体1aの上部に設置された便座ユニット1bとを有する。また、本実施形態による水洗大便器1は、壁掛け式の便器として構成されている。
なお、本実施形態では、壁掛け式の便器の例を示しているが、このような便器に限定されるものではなく、例えば、床置き式の便器でもよい。
ここで、リム部2aの後端部を形成している「ほぼ鉛直な平坦面2f」とは、リム部2aの後端部上端から汚物受け面2b側に向かって前後方向に約10度の範囲まで傾斜した平坦面も含むことを意味している。
すなわち、リム部2aの後端部を形成する面については、ボウル部2を上方から見た場合、汚水等による汚れを目視できれば傾斜していてもよい。
なお、上述した第3吐水口2gについては、設けていなくてもよい。
図5は本実施形態による水洗大便器の便座ユニットの保持プレートを斜め下方から見た斜視図である。また、図6は、図1に示す本実施形態による水洗大便器の便座ユニットの保持プレート及び局部洗浄装置の部分を拡大した部分拡大断面図である。さらに、図7は、本実施形態による水洗大便器の便座ユニットの保持プレートを便器本体の上面の所定位置に組み込んだ状態におけるシャッターの部分の拡大正面図であり、図8は、図7のVIII−VIII断面図である。
局部洗浄装置12は、複数の細長い円筒状部材が軸方向に入れ子状に伸長可能に設けられたノズル部12aを備えている。この局部洗浄装置12のノズル部12aは、本実施形態では一例として3つの円筒状部材が入れ子状に重ねて設けられているが、局部洗浄を行う際、ノズル部12aが前方へ伸長し、その先端部(噴射部)12bが前方のボウル部2内の空間に向かって推進するようになっている。そして、この伸長した状態のノズル部12aについては、水道又は給水タンク等の外部の給水源(図示せず)の洗浄水の一部が、逆流防止のため設けられたサブタンク12c、ポンプ(図示せず)等を経た後、熱交換器(図示せず)を通過して適温に温められた温水を洗浄水として先端部(噴射部)12bから所定方向に噴射するものである。
また、ノズル収納部14aの前端部(開口部14b)の下端部には、その前端から後方側に切欠き14dが形成されており、シャッター14cが開口部14bを閉鎖した状態であっても、切欠き14dに相当する部分が開放されるようになっている。この切欠き14dについては、局部洗浄の前後にノズル収納部14a内でノズル部12aの先端部(噴射部)12b自体の自己洗浄が行われた際の洗浄後の水がノズル収納部14aの外部(ボウル部2側)に排水されるドレン孔として機能するようになっている。
さらに、シャッター14cの回動部14eには、シャッター14cを開口部14b側へ付勢する付勢手段であるねじりばね14gが設けられている。
シャッター14cの後端部14fが保持プレート14のノズル収納部14aにおける開口部14bの縁部に当接して閉鎖位置にあるとき、シャッター14cの前面14hがボウル部2のリム部2aの後端部における平坦面2fとほぼ面一になっている。
ちなみに、シャッター14c及びノズル開口部2jは、リム導水路2dを旋回する洗浄水W1の最高水位L1よりも高い位置に配置されているため、この旋回流がシャッター14cとノズル開口部2jとの隙間からノズル収納部14a内に侵入することもない。
ここで、図9は、本実施形態による水洗大便器における局部洗浄時の局部洗浄装置の部分を拡大した図6と同様な部分拡大断面図である。
使用者の用便後、局部洗浄装置12による局部洗浄が開始されると、まず、図6に示すように、シャッター14cが閉鎖位置にある状態で、ノズル収納部14a内でノズル部12aの先端部(噴射部)12b自体の自己洗浄が所定時間行われる。このとき、シャッター14cの後端部14fは、保持プレート14のノズル収納部14aにおける開口部14bの縁部に当接しており、シャッター14cの前面14hは、ボウル部2のリム部2aの後端部における平坦面2fとほぼ面一になっている。
また、自己洗浄が行われた際の洗浄後の水は、ノズル収納部14aの前端部(開口部14b)の下端部の切欠き14dを経てシャッター14cとノズル開口部2jとの隙間からボウル部2内へ流下する。
そして、ノズル部12aの先端部(噴射部)12bがシャッター14cの後端部14fに接触して前方へ押し出し、シャッター14cを回動部14eを中心に前方へ回動させて、開口部14bを開放すると共に、ノズル部12aの先端部(噴射部)12bを前方のボウル部2内の空間に向かって推進して、ボウル部2内の空間の所定位置で停止する(図9参照)。
所定時間の噴射後、ノズル部12aが後方へ引っ込み、その先端部(噴射部)12bが開口部14bよりも後退すると、ねじりばね14gの付勢力によりシャッター14cが開口部14bを閉鎖する。
ノズル部12aがノズル収納部14a内の元の位置に戻ると、シャッター14cが閉鎖位置にある状態で、再びノズル部12aの先端部(噴射部)12b自体の自己洗浄が所定時間行われ、局部洗浄の全工程が終了となる。
また、リム部2aの後端部を平坦面2fにすることにより、シャッター14cの形状をボウル部2の湾曲した部分の形状に合わせて湾曲させる等の設計を行う必要がなくなるため、シャッター14cをリム部2aの後端部に設けやすくなる。
また、リム部2aの平坦面2fの位置についても、より後方に配置させることができるため、リム部2aの平坦面2fが前方に位置することによってボウル部2の開口が小さくなるといった不具合が発生しなくなる。
1a 便器本体
1b 便座ユニット
2 ボウル部
2a リム部
2b 汚物受け面
2c 第1吐水口
2d リム導水路
2e 第2吐水口
2f 平坦面
2g 第3吐水口
2h 下側段部
2i 凹部
2j ノズル開口部
2k 凹部
2l 前側段部
2m 後側段部
4 導水路
6 排水トラップ管路
8 便座
10 便蓋
12 局部洗浄装置
12a ノズル部
12b 噴射部
12c サブタンク
14 保持プレート
14a ノズル収納部
14b 開口部
14c シャッター
14d 切欠き
14e 回動部
14f シャッターの後端部
14g ねじりばね
14h シャッターの前面
14i シャッターの外周縁
Claims (5)
- 洗浄水によって洗浄され、汚物を排出する水洗大便器であって、
ボウル形状に形成された汚物受け面と、この汚物受け面の上縁に位置し、第1の吐水部とこの第1の吐水部から吐水された洗浄水を旋回させるリム導水路とが形成されたリム部と、を備えたボウル部と、
このボウル部のリム部の後方側に設けられ、上記ボウル部内へ推進して所定方向に洗浄水を噴射するノズル部を備えた局部洗浄部と、を有し、
上記ボウル部のリム部は、その後端部がほぼ鉛直な平坦面を形成し、この平坦面は、上記局部洗浄部のノズル部が通過可能なノズル開口部を形成すると共に、このノズル開口部を開閉する蓋部材が取り付けられ、このノズル開口部を閉鎖した状態の蓋部材の前面が上記平坦面とほぼ面一になるように構成され、上記ボウル部のリム部のノズル開口部は、その周縁に沿って後側に凹む凹部を形成する段部を備え、この段部は、上記ノズル開口部を閉鎖した状態の蓋部材の外周縁が嵌合可能に形成されていることを特徴とする水洗大便器。 - 上記ボウル部は、更に、上記第1の吐水部から吐水された洗浄水の旋回流と同一の旋回方向に且つ上記蓋部材よりも下方の所定領域に向かって吐水する第2の吐水部を備えている請求項1に記載の水洗大便器。
- 更に、上記ボウル部のリム部の後端部に組み込まれ、上記局部洗浄部のノズル部を収納して保持すると共にその前端部に上記リム部の後端部のノズル開口部と一致する開口部を形成するノズル収納部を含む保持部材を有し、この保持部材のノズル収納部の開口部には、上記蓋部材が開閉可能に設けられている請求項1又は2に記載の水洗大便器。
- 上記段部は、その前端から後端に向かって相対的に窄まるようにほぼテーパー状に形成されている請求項1記載の水洗大便器。
- 上記蓋部材は、その前面が上記ボウル部のリム部の後端部における平坦面とほぼ面一となって上記ノズル開口部を閉鎖する閉鎖位置から上記ノズル開口部を開放する所定の開放位置まで回動させる回動部を備え、この回動部には、上記蓋部材を上記ノズル開口部側へ付勢する付勢手段が設けられている請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
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