JP5351721B2 - ペール缶輸送方法及びペール缶輸送用締結部材 - Google Patents

ペール缶輸送方法及びペール缶輸送用締結部材 Download PDF

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本発明は、JIS Z1620「鋼製ペール」に規定されるペール缶の輸送方法、及び上記ペール缶を輸送する際に用いる輸送用締結部材に関する。
上記JIS Z1620(1995)「鋼製ペール」に規定されるように、ペール缶の胴体は、1枚の鋼板等を円筒形に成形した後、シーム溶接にて接合される。形成された胴体に対して地板が巻き締められ、ペール缶が作製される。このようなペール缶の種類の一つとして、胴体に対して天板をラグ又はバンドで着脱可能とした天板取外し式(ラグタイプ、バンドタイプ)で、かつ、図6に示すように、胴体1にテーパーを付けた、つまり缶上部直径に対して缶下部直径が小さい、「T」形がある。さらに胴体1には、取っ手取付部6を介して取っ手(つる)2が取り付けられている。また、胴体1の全周には、胴体補強のため、輪帯、いわゆるビーダー3が上下2箇所に成形されている。尚、図6には、上記ラグタイプの天板5を取り付けた状態のペール缶10が示されている。
このような天板取外し式で、「T」形で、かつ、取っ手2を設けた、完成後のペール缶10を顧客へ出荷する際、つまり輸送する際には、輸送効率を上げるため、天板を外した状態で「T」形の形状を利用して、図7に示すように、一方のペール缶の胴体1に他方のペール缶の胴体1を順次入れ込むことで、通常15缶が積み重ねられる。尚、積み重ねられるときには、下側ペール缶10aの開放端におけるカール部4と、上側ペール缶10bの第2ビーダー3aとが当接する。
一方、輸送は、完成したペール缶を顧客へ納入するときに行われることから、ペール缶の外面には、当然ながら顧客要求に応じた塗装や印刷が施されている。よって、輸送時における振動及び衝撃等により、積み重ねられ接触しているペール缶同士が周方向に回転するという現象が生じる。その結果、接触しているペール缶同士が摩擦を繰り返すことになり、例えば図8において符号9で示すように、第2ビーダー3aにおける塗装や印刷が傷つく現象が多々発生する。また、納入後の顧客側における内容物充填作業工程等との関係から、積み重ねられる全てのペール缶は、周方向において同一配向にセットして出荷される。つまり、積み重ねられる全てのペール缶における上記シーム溶接部は、各缶において周方向の同位置に位置する。シーム溶接部は、胴体1の外周面に対して凸状に膨らんでいることから、特に、シーム溶接部が上記塗装や印刷の損傷を引き起こし易い。
また、例えばグリス等を収容するペール缶のように、収容物との関係により、上記「T」形で上記第2ビーダー3aを成形しないペール缶も存在する。このような、第2ビーダー3aの無いペール缶を積み重ねた場合には、図9に示すように、下側ペール缶10aの上記カール部4と、上側ペール缶10bの上記取っ手取付部6とが当接する。取っ手取付部6は、いわゆる「イヤー」と呼ばれる部材で、胴体1の外周面にて直径位置の2箇所に溶接されていることから、カール部4と、取っ手取付部6とが当接する積み重ね状態は、上記2箇所のみで支持され、缶の安定性が良くない。よって、輸送中の振動及び衝撃等により、上側ペール缶10bの地板外周部10b−1と、下側ペール缶10aの内面10a−1とが干渉し、内面10a−1の塗装損傷を引き起こし易い。
このような塗装や印刷の損傷は、容器性能を低下させることは全くないにもかかわらず、外観不良となり、顧客からのクレーム及び返品の対象となってしまう。また、剥離した塗膜が積み重ねた下側ペール缶10aの缶内に付着し、異物混入とのクレームにもなっている。尚、顧客からのクレーム及び返品の全件数の約3割が、上記外観不良及び上記異物混入によるものとのデータもある。よって上記塗装や印刷の損傷は、ペール缶メーカー側として根絶させたい事象の一つである。
上述のような外観不良の発生を低減させる工夫として、例えば、積み重ねた最上端のペール缶と、輸送トラック荷台の天井との間にエアーバッグを配置して、積み重ねたペール缶を荷台へ押圧して固定する方法や、特許文献1に開示されるような方法が存在する。
特許第4223532号明細書
しかしながら、上記エアーバッグを設ける方法では、トラック荷台の全域に積み重ねたペール缶が配列されることから、荷台全域に対して遙かに小面積の所定寸法からなるエアーバッグを、多数、繰り返して、設置、膨張、収縮、除去するという作業が必要となる。これは作業者にとって非常に煩雑な作業であり、また、輸送効率の低下をも招来してしまう。また、上記エアーバッグの状態、トラック荷台及び天井の状態は、各搬送時において相違することから、積み重ねたペール缶からなるセットのそれぞれを常に均等に押圧することは難しく、どうしても上記外観不良が発生してしまう。
上述したように、缶胴体のシーム溶接部における膨らみが上記塗装や印刷の損傷の一因になることに鑑み、上記特許文献1に開示される発明は、シーム溶接部における缶外側への突出量を低減させることを目的とした発明である。
しかしながら該発明では、上記突出量低減を達成するために、ビードを成形するためのビード成形機に備わるビードセグメント内の一つの形状を変更する。よって、課題を解決するための手段が非常に大がかりとなり、初期投資が大きいという問題がある。また、上述の、塗装や印刷の損傷は、シーム溶接部のみならず、ビーダーの周方向における他の箇所でも発生し、上記突出量を低減しただけでは、塗装や印刷の損傷を完全に無くすことは困難である。
本発明は、上述したような問題点を解決するためになされたもので、簡便な方法にて、塗装や印刷の損傷発生を従前に比べて低減することができる、ペール缶輸送方法及びペール缶輸送用締結部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下のように構成する。
即ち、本発明の第1態様におけるペール缶輸送方法は、天板が着脱可能でテーパー付きの胴体を有するペール缶の輸送方法であって、
上記天板を取り除いた状態で、一方の当該ペール缶の胴体内に他方の当該ペール缶の胴体を入れ込むことで互いに上下に複数のペール缶を積み重ね、
積み重ねた最上端における最上端ペール缶と、最下端における最下端ペール缶との間に、復元力にて上記最上端ペール缶と上記最下端ペール缶との間に圧縮力を発生させるペール缶輸送用締結部材を取り付ける、
ことを特徴とする。
又、上記ペール缶は、上記胴体に取り付けられた取っ手を有し、上記ペール缶輸送用締結部材の取り付けは、上記ペール缶輸送用締結部材に備わるフックを上記取っ手に掛けることで行うことができる。
又、上記ペール缶輸送用締結部材は、帯状の弾性部材と、該弾性部材の一端部及び他端部に設けられ上記最上端ペール缶及び上記最下端ペール缶に係止されるフックとを有してもよい。
さらに、本発明の第2態様におけるペール缶輸送用締結部材は、天板が着脱可能でテーパー付きの胴体を有するペール缶について、上記天板を取り除いた状態で、一方の当該ペール缶の胴体内に他方の当該ペール缶の胴体を入れ込むことで互いに上下に複数のペール缶を積み重ねて輸送するときに使用するペール缶輸送用締結部材であって、
積み重ねた最上端における最上端ペール缶と、最下端における最下端ペール缶との間に設けられ、上記最下端ペール缶と上記最上端ペール缶との間に圧縮力を発生させる弾性部材と、
上記弾性部材の一端部及び他端部に設けられ、上記最上端ペール缶及び上記最下端ペール缶に掛けられるフックと、
を備えたことを特徴とする。
第2態様において、上記弾性部材の上記一端部及び上記他端部にて上記弾性部材と一体的に設けられ、上記フックと上記ペール缶との間に位置して上記フックが上記ペール缶に直接に接触するのを防止する接触防止片をさらに備えても良い。
又、第2態様において、上記弾性部材は、37±10N(ニュートン)の引張荷重を有するように構成してもよい。
又、第2態様において、上記ペール缶は、上記胴体に取り付けられた取っ手を有し、上記フックは、上記最上端ペール缶の上記取っ手と、上記最下端ペール缶の上記取っ手とに掛けるように構成してもよい。
又、第2態様において、上記弾性部材は、帯状のゴム材にて構成してもよい。
本発明の第1態様におけるペール缶輸送方法、及び第2態様におけるペール缶輸送用締結部材によれば、積み重ねたペール缶の最上端ペール缶と最下端ペール缶とにペール缶輸送用締結部材を取り付けるという非常に簡便な手法にて、最上端ペール缶と最下端ペール缶とを引っ張り合うことができ、積み重ねられた各ペール缶が輸送時に周方向に回転するのを防止することができる。その結果、ペール缶胴体の塗装や印刷の損傷発生を従前に比べて低減することができる。
又、上記ペール缶輸送用締結部材は、弾性部材と、該弾性部材の両端に設けたフックとを備えた非常に簡単な構成にてなる。よって、上記ペール缶輸送用締結部材は、非常に安価で構成することができる。
本発明の実施形態におけるペール缶輸送用締結部材を示す平面図である。 図1に示すペール缶輸送用締結部材の使用状態を示す図である。 図1に示すペール缶輸送用締結部材のフックをペール缶の取っ手に掛けた状態を示す斜視図である。 図1に示すペール缶輸送用締結部材を用いたペール缶の輸送状態を示す斜視図である。 図1に示すペール缶輸送用締結部材の変形例を示す図である。 ペール缶を示す図である。 ペール缶を積み重ねた状態の一例を示すペール缶の断面図である。 ペール缶外面の塗装や印刷の損傷状態を示す図である。 ペール缶を積み重ねた状態の他例を示すペール缶の断面図である。
本発明の実施形態であるペール缶輸送方法、及び該ペール缶輸送方法にて使用されるペール缶輸送用締結部材について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において、同一又は同様の構成部分については同じ符号を付している。
まず、図1、図2を参照して、上記実施形態におけるペール缶輸送用締結部材101について説明する。
図7を参照して説明したように、天板5が着脱可能でテーパー付きの胴体1と、該胴体1に取り付けられた取っ手2とを有するペール缶10について、天板5が取り除かれた状態で、一方のペール缶10aの胴体1内に他方のペール缶10bの胴体1を入れ込み、一方のペール缶10aのカール部4と、他方のペール缶10bのビーダー3aとを係止させて、互いに上下に複数のペール缶10が積み重ねられて輸送が行われる。あるいはまた、図9を参照して説明したように、一方のペール缶10aのカール部4と、他方のペール缶10bの取っ手取付部6とを係止させて、互いに上下に複数のペール缶10が積み重ねられて輸送が行われる。
本実施形態のペール缶輸送用締結部材101は、このようなペール缶10の輸送時に使用される部材であり、詳細後述するが図2に示すように、積み重ねられた最上端ペール缶10Uと、最下端ペール缶10Lとの間に取り付けられ、最上端ペール缶10Uと最下端ペール缶10Lとの間に圧縮力を発生させる部材である。
このようなペール缶輸送用締結部材101は、図1に示すように、大きく分けて、弾性部材111と、フック121とを有し、弾性部材111の両端部111a,111bにフック121がそれぞれ取り付けられた構成を有する。
弾性部材111は、通常状態、つまり非引張状態において、積み重ねられた上記最上端ペール缶10Uの取っ手2と、上記最下端ペール缶10Lの取っ手2との間の距離L(図2)よりも十分に短い長さを有する。換言すると、本実施形態のように最上端ペール缶10Uの取っ手2と、最下端ペール缶10Lの取っ手2との間に当該ペール缶輸送用締結部材101が取り付けられたとき、最上端ペール缶10Uと、最下端ペール缶10Lとの間に圧縮力を発生させる長さを有する。より具体的には、最上端ペール缶10Uの取っ手2と、最下端ペール缶10Lの取っ手2との間の距離Lに対して、ペール缶輸送用締結部材101のフック121間距離L2は小さい。さらに、図1に示すように、弾性部材111の長さL1は、上記距離Lに対して、さらに小さい。
本実施形態では、弾性部材111は、帯状のゴム材にて構成される。このような一般的なゴム材を用いることで、非常に安価にてペール缶輸送用締結部材101を作製でき、かつ作業性及び操作性が非常に良好であり、かつ弾性部材111がペール缶10に接触してもペール缶10の塗装等に影響を与えないという利点がある。しかしながら、弾性部材111は、勿論、ゴム材に限定するものではなく、上述のように、最上端ペール缶10Uと、最下端ペール缶10Lとの間に圧縮力を発生させる部材であれば良い。例えば、図5に示すように、コイルバネ111−1を用いることもできる。
弾性部材111の長さL1は、最上端ペール缶10Uの取っ手2と、最下端ペール缶10Lの取っ手2との間に当該ペール缶輸送用締結部材101を取り付けるときの作業性に影響を与えるとともに、最も重要な点である、ペール缶胴体の塗装や印刷の損傷発生低減に大きく影響を与える。したがって、出願人は、作業性及び上記損傷発生低減の観点から種々のパターンについて実験を行い、弾性部材111の引張荷重について37±10N(ニュートン)の範囲が好ましいことを見出した。引張荷重が上記範囲を超え大きくなる場合には、最上端ペール缶10Uと、最下端ペール缶10Lとの間に作用する圧縮力は大きくなり、上記損傷発生の低減には大きく作用するが、最上端ペール缶10Uと、最下端ペール缶10Lとの間にペール缶輸送用締結部材101を装着するのが困難になり、作業性が低下してしまう。一方、引張荷重が上記範囲を超えて小さくなる場合には、作業性は良くなるが、肝心な上記損傷発生低減を図ることが難しくなる。
よって、弾性部材111の引張荷重が上記範囲内になるように、弾性部材111の材料、長さ、構成等が決定される。尚、一実施例として、弾性部材111の長さL1は、30数cmである。
フック121は、最上端ペール缶10U及び最下端ペール缶10Lにおける係止可能な箇所、本実施形態では、最上端ペール缶10Uの取っ手2、及び最下端ペール缶10Lの取っ手2に掛けるための部材であり、本実施形態では、図示するような、市販でS字状の鋼製部材を使用している。また、フック121の表面は、フック121がペール缶10に接触してもペール缶10の塗装等に影響を与えないように、樹脂コーティングが施されており、さらに、フック121の、取っ手2と係合する係合側端121a、及び取っ手2と係合しない非係合側端121bには、ペール缶10の塗装等に影響を与えないため、作業性を良好にするため、及び作業者の安全確保のため、保護キャップ122が被せられ接着されている。
勿論、フック121は、本実施形態のようなS字状部材に限定するものではなく、取っ手2、あるいはペール缶10における適宜な係止箇所に対して容易に係合可能な形状や構造を有する部材であればよい。
本実施形態では、非常に簡単でかつ迅速に処理可能な観点から、上述のフック121は、弾性部材111の各端部111a,111bを各フック121に結ぶことで、弾性部材111に取り付けられている。尚、フック121と弾性部材111との接続方法は、勿論、上記結ぶことに限られず、両者を締結可能な公知の形態を採ることができる。
さらに本実施形態では、フック121を取り付けた弾性部材111の各端部111a,111bには、フック121とペール缶10との間に位置してフック121がペール缶10に直接に接触するのを防止する接触防止片112を設けている。接触防止片112は、本実施形態では、フック121を結びつけた弾性部材111の端部を利用しており、図1に示すように、取っ手2と係合しない、フック121の非係合側端121bに対応して位置し、非係合側端121bを超えて延在する長さを有する。
上述のように、フック121の係合側端121a、非係合側端121bには、保護キャップ122を設けており、係合側端121a及び非係合側端121bがペール缶10の外面に接触してペール缶10の塗装や印刷に損傷を与えることは無いが、上述の接触防止片112を設けることで、さらに上記塗装や印刷への損傷防止を図ることができ、また、作業者への安全確保を図ることも可能となる。
尚、接触防止片112は、本実施形態では上述のように弾性部材111の端部を利用したが、別材料からなる別部材にて作製し、弾性部材111の各端部111a,111bに、弾性部材111と一体的に構成されるように取り付けても良い。
次に、以上のように構成されるペール缶輸送用締結部材101を使用した、ペール缶の輸送方法について、以下に説明する。
上述したように、塗装や印刷が施され完成したペール缶を顧客へ出荷する際には、通常15個のペール缶10が、周方向において同じ配向とされて、図2及び図3に示すように積み重ねられ1セットを形成する。尚、積み重ねられるペール缶10の個数は、勿論、上記15個に限定するものではない。また、図2では、上記カール部4と上記ビーダー3aとを係止させて、互いに上下に複数のペール缶10を積み重ねた場合を図示している。一方、図示を省略するが、勿論、上記カール部4と上記取っ手取付部6とを係止させて積み重ねる場合も同様に解釈される。
そして、図2及び図3に示すように、最上端ペール缶10Uの取っ手2に、ペール缶輸送用締結部材101の一方のフック121における係合側端121aをかけ、弾性部材111を引っ張り延ばして、最下端ペール缶10Lの取っ手2に、ペール缶輸送用締結部材101の他方のフック121における係合側端121aをかける。尚、ここでは、最初に、最上端ペール缶10Uの取っ手2にフック121を掛けたが、最上端ペール缶10Uの取っ手2、及び最下端ペール缶10Lの取っ手2のどちらを先に、ペール缶輸送用締結部材101のフック121を係合させるかは、問わない。また、ペール缶輸送用締結部材101における弾性部材111の復元力により、最下端ペール缶10Lの取っ手2は、図2に示すように上方へ引っ張り上げられた状態となる。上記距離Lは、このような状態での距離に相当する。
また、本実施形態では、取っ手2付きのペール缶10を例に採ることから、作業性を考慮して、ペール缶輸送用締結部材101のフック121を取っ手2に掛けている。しかしながら、該形態に限定されるものではなく、取っ手2が無いペール缶10、あるいは取っ手2付きのペール缶10であっても、フック121は、最上端ペール缶10U及び最下端ペール缶10Lにおける係止可能な箇所に係合してもよい。
このようにペール缶輸送用締結部材101が装着されたペール缶の各セットは、図4に示すようにトラック荷台に配列され、輸送が行われる。
以上説明したようにペール缶輸送用締結部材101を装着することで、弾性部材111の復元力により、最上端ペール缶10Uと最下端ペール缶10Lとの間に圧縮力が作用する。この結果、積み重ねられた各ペール缶10が輸送時の振動等により周方向に回転することに起因した、上記塗装や印刷の損傷を低減することができる。
また、ペール缶輸送用締結部材101は、市販の一般汎用品から作製可能であることから、非常に安価であり、かつ非常に簡易な構成であり、かつ非常に簡便な方法で使用でき、かつ繰り返し使用でき、よって作業性、利便性に非常に富むという利点を有する。
本発明は、ペール缶の輸送方法、及び上記ペール缶を輸送する際に用いる輸送用締結部材に適用することができる。
1…胴体、2…取っ手、3…ビーダー、4…カール部、10U…最上端ペール缶、
10L…最下端ペール缶、
101…ペール缶輸送用締結部材、
111…弾性部材、112…接触防止片、121…フック。

Claims (6)

  1. 天板(5)が着脱可能でテーパー付きの胴体(1)を有するペール缶(10)の輸送方法であって、
    上記天板を取り除いた状態で、一方の当該ペール缶(10a)の胴体内に他方の当該ペール缶(10b)の胴体を入れ込むことで互いに上下に複数のペール缶を積み重ね、
    積み重ねた最上端における最上端ペール缶(10U)と、最下端における最下端ペール缶(10L)との間に、復元力にて上記最上端ペール缶と上記最下端ペール缶との間に圧縮力を発生させるペール缶輸送用締結部材(101)を取り付け、
    上記ペール缶は、上記胴体に取り付けられた取っ手(2)を有し、
    上記ペール缶輸送用締結部材の取り付けは、上記ペール缶輸送用締結部材に備わるフック(121)を上記取っ手に掛けることで行う、
    ことを特徴とするペール缶輸送方法。
  2. 上記ペール缶輸送用締結部材は、帯状の弾性部材(111)と、該弾性部材の一端部(111a)及び他端部(111b)に設けられ上記最上端ペール缶及び上記最下端ペール缶に係止されるフック(121)とを有する、請求項1記載のペール缶輸送方法。
  3. 天板(5)が着脱可能でテーパー付きの胴体(1)を有するペール缶(10)について、上記天板を取り除いた状態で、一方の当該ペール缶(10a)の胴体内に他方の当該ペール缶(10b)の胴体を入れ込むことで互いに上下に複数のペール缶を積み重ねて輸送するときに使用するペール缶輸送用締結部材(101)であって、
    積み重ねた最上端における最上端ペール缶(10U)と、最下端における最下端ペール缶(10L)との間に設けられ、上記最下端ペール缶と上記最上端ペール缶との間に圧縮力を発生させる弾性部材(111)と、
    上記弾性部材の一端部(111a)及び他端部(111b)に設けられ、上記最上端ペール缶及び上記最下端ペール缶に掛けられるフック(121)と、を備え
    上記ペール缶は、上記胴体に取り付けられた取っ手(2)を有し、
    上記フックは、上記最上端ペール缶の上記取っ手と、上記最下端ペール缶の上記取っ手とに掛けられる、
    ことを特徴とするペール缶輸送用締結部材。
  4. 上記弾性部材の上記一端部及び上記他端部にて上記弾性部材と一体的に設けられ、上記フックと上記ペール缶との間に位置して上記フックが上記ペール缶に直接に接触するのを防止する接触防止片(112)をさらに備える、請求項記載のペール缶輸送用締結部材。
  5. 上記弾性部材は、37±10Nの引張荷重を有する、請求項3又は4に記載のペール缶輸送用締結部材。
  6. 上記弾性部材は、帯状のゴム材にてなる、請求項3から5のいずれかに記載のペール缶輸送用締結部材。
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