JP2003202079A - 高圧容器用保護具 - Google Patents

高圧容器用保護具

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JP2003202079A
JP2003202079A JP2002151634A JP2002151634A JP2003202079A JP 2003202079 A JP2003202079 A JP 2003202079A JP 2002151634 A JP2002151634 A JP 2002151634A JP 2002151634 A JP2002151634 A JP 2002151634A JP 2003202079 A JP2003202079 A JP 2003202079A
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Japan
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pressure container
peripheral wall
protrusion
shape
locking
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JP2002151634A
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English (en)
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Toshiyuki Ikenaga
敏幸 池永
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IF JAPAN KK
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IF JAPAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高圧容器を現場で簡単に着脱して
作業することができ作業性と利便性に優れ、また接地面
の面積を広げて安定性を高め、さらに高圧容器の下端部
の腐食を防止することができるとともに衝撃から高圧容
器を保護することができ安全性に優れる高圧容器用保護
具を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の高圧容器用保護具は、外形が略
円形状又は略多角形状に形成された底部と、前記底部の
外周の縁部に立設された周壁部と、前記底部の上面側に
前記周壁部と所定間隔を空けて前記周壁部と略同心状に
突壁状若しくは突起状又は突条に立設され高圧容器の下
端部が前記周壁部との間に嵌着され又は支持される底部
内側突部と、前記底部,前記周壁部の下端部,前記底部
内側突部のいずれか1以上に形成された水抜孔部と、を
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスボンベや消火
器等の高圧容器に装着される高圧容器用保護具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガスボンベや消火器等の移動
式の高圧容器は、床や地面等に直接置かれているが、床
や地面等は湿気が多いため設置状態によっては高圧容器
の下部が早期に腐食し易く次第に胴部にも及ぶため、下
部や胴部の機械的強度が低下し破裂するおそれがあっ
た。このような高圧容器の下部の腐食を防止するための
高圧容器用保護具として、種々のものが提案されてい
る。例えば、従来の技術としては、実開昭58−138
900号公報(以下、イ号公報という)に、「LPガス
容器を入れて密着させ上部に付された紐で縛るLPガス
容器保護袋」が開示されている。
【0003】実開昭61−18160号公報(以下、ロ
号公報という)に、「下方が末広がり状の被覆部と、被
覆部の内側に底部で連設し空所を存して起立・並列させ
た差込部と、底部に穿設された水抜き孔と、を備えた消
火器用設置台」が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術においては、以下のような課題を有していた。 (1)イ号公報に開示の技術は、LPガス容器等の高圧
容器が袋で覆われているので通気性が悪く、袋内で結露
して高圧容器が腐食し易いという課題を有していた。 (2)袋は薄く機械的強度も乏しいため、高圧容器の底
部と接触する部分が切れやすく劣化が著しいという課題
を有していた。 (3)ロ号公報に開示の技術は、軽量の消火器は設置で
きるが、ガス充填時には約100kg程度の重量を有す
るガスボンベ等の高圧容器を設置すると、下方が末広が
り状に形成された被覆部は構造上耐荷重が小さく押し潰
されて破損し易く、耐久性に欠けるという課題を有して
いた。 (4)ガスボンベ等の高圧容器を設置した場合には、被
覆部を有しているので、設置後引きずったり転がして移
動させる事が困難で、利便性に欠けるという課題を有し
ていた。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、高圧容器を現場で簡単に着脱して作業することがで
き作業性と利便性に優れ、また接地面の面積を広げて安
定性を高め、さらに高圧容器の下端部の腐食を防止する
ことができるとともに衝撃から高圧容器を保護すること
ができ安全性に優れる高圧容器用保護具を提供すること
を目的とする。また、本発明は、高圧容器に加わる衝撃
を緩衝するとともにぶつかり合う際の衝撃音を抑制する
ことができる高圧容器用保護具を提供することができ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明の高圧容器用保護具は、以下の構成を有
している。
【0007】本発明の請求項1に記載の高圧容器用保護
具は、外形が略円形状又は略多角形状に形成された底部
と、前記底部の外周の縁部に立設された周壁部と、前記
底部の上面側に前記周壁部と所定間隔を空けて前記周壁
部と略同心状に突壁状若しくは突起状又は突条に立設さ
れ高圧容器の下端部が前記周壁部との間に嵌着され又は
支持される底部内側突部と、前記底部,前記周壁部の下
端部,前記底部内側突部の下端部のいずれか1以上に形
成された水抜孔部と、を備えた構成を有している。この
構成により、以下のような作用が得られる。 (1)高圧容器の下端部(スカート部等)が嵌着され又
は支持される底部内側突部を有しているので、高圧容器
を現場で簡単に着脱して作業することができ作業性と利
便性に優れる。 (2)底部内側突部を有しているので、スカート部等を
有さない高圧容器を装着したときは底部内側突部が緩衝
部材として働き、トラック等から降ろすとき等の衝撃か
ら高圧容器を保護することができる。 (3)底部の上面側に立設された底部内側突部に高圧容
器の下端部が嵌着され又は支持されるので、高圧容器の
接地面の面積を底部で広げて安定性を高めることができ
る。 (4)底部内側突部が補強リブとして機能し、底部を補
強し堅牢で耐久性に優れる。 (5)水抜孔部を有しているので、雨水等を貯留させる
ことなく排出させることができ、高圧容器の下端部の腐
食を防止することができる。
【0008】ここで、高圧容器としては、LPガス,プ
ロパン,ブタン,酸素,水素,炭酸ガス,空気等の圧縮
ガスや液化ガスを充填する略円筒形やビア樽型等のガス
ボンベや、炭酸ガスや圧縮空気等の圧力で泡,粉末,ガ
ス状の消火剤を放射して火災を消す略円筒形の消火器等
が用いられる。
【0009】高圧容器用保護具を形成する材質として
は、ポリエチレン,ポリプロピレン,ABS,AS,フ
ェノール系,塩化ビニル,ナイロン,酢酸ビニル,PO
M,エラストマー,発泡ウレタン等の合成樹脂製、天然
ゴム製,ブタジエンゴム,スチレン−ブタジエンゴム,
イソプレンゴム,ブチルゴム,クロロプレンゴム,EP
R,EPM,EPDM等の合成ゴム製等が用いられる。
これにより、軽量化を図ることができるとともに耐腐食
性を有し、また硬度が低いので、引きずったり転がして
移動させるときに床面を傷つけたり、装着するときに高
圧容器の下部を傷つけることなく保護でき、さらに床面
と擦れ合ったときの騒音を抑制することができる。ま
た、発泡ウレタン製等の合成樹脂で形成された芯材をポ
リエチレン製等の合成樹脂等でサンドイッチ状に形成し
たものも用いることができる。これにより、衝撃を吸収
して高圧容器を保護することができる。また、リン系や
無機系等の難燃剤を添加したり反応させたりすると、合
成樹脂や合成ゴム等が加熱された際に燃焼し難くするこ
とができ好ましい。
【0010】底部としては、高圧容器の胴部の外径と略
同一の大きさの外径を有する略円形状又は三角形,四角
形,六角形等の略多角形状に形成されたものが用いられ
る。なお、ブロー成形等で形成する場合には、底部の下
部に空洞部を形成して空気溜まり層を設け、耐衝撃性を
向上させることができる。
【0011】周壁部としては、装着される高圧容器の胴
部の外径よりも内径が略同一かやや大きめに形成された
ものが用いられ、周壁部の内側へ高圧容器が圧入又は挿
入される。なお、周壁部を底部から上方に向けて拡径し
て形成すると、高圧容器に装着されていない複数の高圧
容器用保護具を積み重ねてコンパクトにすることがで
き、輸送時や保管時等に要するスペースを小さくするこ
とができ省スペース性に優れる。また、周壁部の上端部
の全周を拡径したスタック部を形成すると、複数の高圧
容器用保護具を積み重ねた際にスタック部があるので周
壁部が完全に沈み込まず取り出し易くなり利便性に優れ
る。
【0012】底部内側突部としては、高圧容器の下端部
(スカート部等)が周壁部と底部内側突部の間に嵌着さ
れるような間隔を空けて、又は高圧容器の下端部(スカ
ート部等)等が支持されるように、周壁部と略同心円上
に立設されたものが用いられる。底部内側突部は、突壁
状に連続的に形成されたもの,突壁状の所定箇所に切れ
目部が形成されたもの,2乃至複数個の突条又は突起状
に形成されたもの等が用いられる。
【0013】水抜孔部としては、底部,周壁部の下端
部,底部内側突部の下端部のいずれか1以上に形成され
るが、特に、周壁部の下部の曲折部に形成されることが
好ましい。床面と水抜孔部との間に隙間が形成されるの
で水はけを良くすることができるからである。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の高圧容器用保護具であって、前記底部が、所定部に形
成された1乃至複数個の底部通気孔部を備えた構成を有
している。この構成により、請求項1で得られる作用に
加え、以下のような作用が得られる。 (1)底部通気孔部を備えているので、底部の通気性が
向上し装着された高圧容器の腐食を防止することができ
る。
【0015】ここで、底部通気孔部としては、高圧容器
の下端部(スカート部等)の形状に合わせて底部内側突
部の内側の底部の中心に大きく長円状や楕円状に形成さ
れたものや、高圧容器のスカート部が嵌着される底部内
側突部の外側の複数箇所に小さく形成されたものが用い
られる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の高圧容器用保護具であって、前記周壁部が、内
壁に突起状又は突条に形成された周壁部内側突部を備え
た構成を有している。この構成により、請求項1又は2
で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)高圧容器を周壁部内へ圧入する場合、高圧容器と
の接触面積を少なくするとともに周壁部内側突部が変形
して圧入を容易にし、さらに圧入後は高圧容器の胴部の
外面を押圧して圧入された高圧容器の保持力を高めるこ
とができ装着性に優れる。 (2)高圧容器の胴部の外面と周壁部の内面との間に、
周壁部内側突部の高さに相当する隙間が形成されるので
通気性に優れる。 (3)胴部と周壁部との間に隙間を有するので、隙間か
ら雨水や結露を底部側に流し、結露等による胴部の発錆
を防止できる。
【0017】ここで、周壁部内側突部としては、周壁部
の内壁に突起状又は突条に形成したものが用いられる
が、特に、周壁部の上端側から下端側に向かう突条に形
成することで、周壁部の補強リブとして働くとともに高
圧容器の圧入をスムーズにすることができ、堅牢にでき
るとともに圧入を容易にすることができる。また、周壁
部の下端側に底部の中心から放射状の薄板状に形成する
と、周壁部の内壁と高圧容器の下端部(スカート部等)
との隙間を埋めガタツキをなくすとともに衝撃の吸収性
を高めることができる。なお、周壁部内側突部や周壁部
等に、カルナウバろう,木ろう,蜜ろう,羊毛油等の高
級脂肪酸の1価又は2価の高級アルコールのエステルで
あるワックス剤を混練形成すると、高圧容器の圧入がよ
りスムーズになり好ましい。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
の内いずれか1に記載の高圧容器用保護具であって、前
記底部内側突部が、外側に突起状又は突条に形成された
突出部を備えた構成を有している。この構成により、請
求項1乃至3の内いずれか1で得られる作用に加え、以
下のような作用が得られる。 (1)底部内側突部が突起状又は突条に形成された突出
部を備えているので、高圧容器の下端部(スカート部)
が底部内側突部に嵌挿時に突出部が変形し、嵌挿後に高
圧容器の下端部の膨出部や返り部を突出部が圧接するの
で高圧容器の保持力を高めることができる。
【0019】ここで、突出部は、底部内側突部と一体に
成形するか、別途に成形し底部に設けた嵌入孔部に嵌入
固定してもよい。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
の内いずれか1に記載の高圧容器用保護具であって、前
記底部内側突部若しくは前記突出部の先端側に外側を向
いて形成された係止突部、又は、前記周壁部の下部若し
くは前記底部内側突部に形成された孔部に装着された係
止突部を備えた構成を有している。この構成により、請
求項1乃至4の内いずれか1で得られる作用に加え、以
下のような作用が得られる。 (1)高圧容器のスカート部等の下端部の膨出部や返り
部が係止突部に係止されるので、トラック等に横積され
た状態から高圧容器を引き抜く際に高圧容器から抜けて
しまうのを防止することができ、高圧容器用保護具を高
圧容器に装着した状態での輸送等が可能で作業性に優れ
る。
【0021】ここで、係止突部としては、底部内側突部
若しくは突出部又は周壁部の対称位置に、2乃至複数箇
所形成される。底部内側突部と周壁部との間に嵌挿され
た高圧容器をバランス良く係止するためである。係止突
部は、底部内側突部や突出部と一体に成形するか、別途
に成形し底部内側突部や周壁部に形成された孔部に装着
固定してもよい。また、底部内側突部の縦方向に切れ目
が形成され、その先端部に係止突部が形成されている
と、係止突部が変形し易く高圧容器を装着し易いので好
ましい。
【0022】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1乃至5の内いずれか1に記載の高圧容器用保護具であ
って、前記底部が、前記周壁部と前記底部内側突部との
間に前記周壁部と略同心状に壁状若しくは突起状又は突
条に立設された底部外側突部を備えた構成を有してい
る。この構成により、請求項1乃至5の内いずれか1で
得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)底部外側突部が補強リブとして機能し、底部を補
強し堅牢で耐久性に優れる。 (2)底部外側突部を底部内側突部等に嵌挿された高圧
容器の下端部(スカート部等)を支持することができる
高さに形成すると、高圧容器を嵌挿したときや移動時等
に高圧容器用保護具の底部にかかる衝撃を吸収し、衝撃
によって底部が破損するのを防止し耐久性に優れる。 (3)底部外側突部の外側に水抜孔部を形成すると、雨
水や結露等を効率良く排出することができ排水性に優
れ、高圧容器の底部や下端部、スカート部の発錆を防止
できる。
【0023】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1乃至6の内いずれか1に記載の高圧容器用保護具であ
って、前記底部が、前記底部の上面の所定部,前記底部
内側突部,前記突出部,前記底部外側突部のいずれか
と、前記周壁部の内壁とに連設して所定間隔を空けて垂
設された底部内側リブ部を備えた構成を有している。こ
の構成により、請求項1乃至6の内いずれか1で得られ
る作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)底部内側リブ部を備えているので、底部及び周壁
部を補強し堅牢で耐久性に優れる。 (2)底部内側リブ部を、底部内側突部に嵌挿された高
圧容器の下端部(スカート部等)を支持することができ
る高さに形成すると、高圧容器の下端部と高圧容器用保
護具の底部との間に隙間を形成し、通気性を向上させる
ことができる。
【0024】ここで、底部内側リブ部としては、底部の
対称位置に2乃至複数箇所形成される。底部及び周壁部
に偏荷重がかかるのを防止して、耐久性を高めるためで
ある。
【0025】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
1乃至7の内いずれか1に記載の高圧容器用保護具であ
って、前記周壁部が、所定間隔を空けて形成された周壁
通気孔部を備えた構成を有している。この構成により、
請求項1乃至7の内いずれか1で得られる作用に加え、
以下のような作用が得られる。 (1)周壁通気孔部を備えているので、高圧容器の下端
部(スカート部等)に形成された通気孔と連通してスカ
ート部等の通気性を高め、高圧容器のスカート部等が湿
気等によって発錆するのを防止することができる。 (2)周壁通気孔部の周壁部の緩衝作用(伸縮作用)に
より、スカート部の外径の大きいものでも効率よく嵌挿
できる。
【0026】ここで、周壁通気孔部としては、周壁部の
所定位置に周壁部の高さ方向と略平行して、略直交し
て、又は斜交して形成された長円状や長穴状、高さを変
えて多段に形成されたもの、メッシュ状に形成されたも
の等が用いられる。特に、周壁部の高さ方向と斜交する
とともに、高さを変えて多段に形成された周壁通気孔部
は、高圧容器の下部のスカート部に形成された通気孔が
メーカー毎に異なる位置に形成されているのに対応する
ことができ、汎用性に優れるため好適に用いられる。ま
た、周壁通気孔部を長円状や長楕円状にすると、その伸
縮作用により、スカート部の外形が大きい場合でも容易
に対応することができる。
【0027】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
1乃至8の内いずれか1に記載の高圧容器用保護具であ
って、前記底部の所定部又は前記周壁部の下端部から前
記周壁部の所定部に向けて形成された下部切欠部を備え
た構成を有している。この構成により、請求項1乃至8
の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作
用が得られる。 (1)下部切欠部を備えているので、高圧容器を装着し
たときにメーカー毎に若干異なる高圧容器の胴部やスカ
ート部の外径寸法に対応して、下部切欠部を広げて周壁
部の外径寸法を大きくして装着可能にすることができ汎
用性に優れる。
【0028】ここで、周壁部に形成された下部切欠部の
長さとしては、20〜120mm好ましくは40〜90
mmに形成される。周壁部に形成された下部切欠部が、
40mmより短くなるにつれ下部切欠部を広げて周壁部
の外径を大きくすることが困難になる傾向がみられ、9
0mmより長くなるにつれ周壁部の機械的強度が低下し
破損し易くなる傾向がみられるため、いずれも好ましく
ない。特に、20mmより短くなるか120mmより長
くなると、これらの傾向が著しくなるためいずれも好ま
しくない。
【0029】下部切欠部は、底部の所定部又は周壁部の
下端部から周壁部の所定部に向けて幅狭に形成すると、
周壁部の外径の拡径度を大きくすることができるととも
に、周壁部の機械的強度を低下させ難いため、好適に用
いられる。また、下部切欠部の端部は幅をもたせるか曲
率をもたせて形成すると、下部切欠部に印加される力を
分散させ破損し難くなるので、好適に用いられる。
【0030】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項1乃至9の内いずれか1に記載の高圧容器用保護具で
あって、前記周壁部が、前記周壁部の上端から前記周壁
部の所定部に向けて幅狭に形成された上部切欠部を備え
た構成を有している。この構成により、請求項1乃至9
の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作
用が得られる。 (1)上部切欠部を備えているので、高圧容器を装着し
たときにメーカー毎に若干異なる高圧容器の胴部の外径
寸法に対応して、上部切欠部を広げて周壁部の外径寸法
を大きくして装着可能にすることができ汎用性に優れ
る。 (2)高圧容器の縦溶接部の溶接代を上部切欠部に合わ
せることにより、周壁部の局所的膨出を防ぐので、集中
応力の発生を防止し耐久性を高めることができる。
【0031】ここで、上部切欠部の下端部から底部まで
の長さとしては、40〜150mm好ましくは70〜1
35mmに形成される。上部切欠部の下端部から底部ま
での長さが、70mmより短くなるにつれ周壁部の機械
的強度が低下し破損し易くなる傾向がみられ135mm
より長くなるにつれ上部切欠部を広げて周壁部の外径を
大きくすることが困難になる傾向がみられるため、いず
れも好ましくない。特に、40mmより短くなるか15
0mmより長くなると、これらの傾向が著しくなるため
いずれも好ましくない。
【0032】上部切欠部の端部は幅をもたせるか曲率を
もたせて形成すると、上部切欠部に印加される力を分散
させ破損し難くなるので、好適に用いられる。また、高
圧容器に装着した周壁部の周囲をワイヤ,バンド,紐等
で緊締して上部切欠部を狭め、周壁部を高圧容器に密着
させ離れ難くすることができる。
【0033】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項10に記載の高圧容器用保護具であって、前記周壁部
が、前記上部切欠部の周縁部に形成された一対の係止部
と、前記係止部間を係止する係止部材と、を備えた構成
を有している。この構成により、請求項10で得られる
作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)係止部材を用いて係止部を締め付けることにより
周壁部を縮径させることができ、メーカー毎に若干異な
る高圧容器のスカート部等の外径寸法に対応して拡径さ
れた周壁部を縮径させて、嵌挿された高圧容器を締め付
けて確実に装着することができ汎用性に優れる。 (2)上部切欠部を有しているので、高圧容器の胴部の
雨水や結露を上部切欠部の切欠にも沿って排出すること
ができ、胴部の発錆を防止できる。
【0034】ここで、係止部としては、上部切欠部の周
縁部に突条又は突起状に形成されたものが用いられる。
係止部材としては、係止部間を係止して上部切欠部の間
隔を小さくすることができるものであればどのようなも
のでもよく、ワイヤ,バンド,紐,ロックナット,鉤状
に形成された鉤状部材等が用いられる。
【0035】本発明の請求項12に記載の発明は、請求
項1乃至11の内いずれか1に記載の高圧容器用保護具
であって、前記周壁部が、外周面に突条又は突起状に形
成された外周壁リブ部を備えた構成を有している。この
構成により、請求項1乃至11の内いずれか1で得られ
る作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)外周壁リブ部が備えられているので、高圧容器用
保護具の側面の方向から衝撃が加わったときに外周壁リ
ブ部が変形することで衝撃が吸収され耐衝撃性に優れ
る。 (2)外周壁リブ部が形成されているので、高圧容器同
士の接触等によって発生する騒音を防止できる。
【0036】ここで、外周壁リブ部としては、周壁部の
外周や高さ方向に沿って長く突条に形成されたものや突
起状に形成されたもの等が用いられる。なお、係止部の
近傍の外周壁リブ部は、他の箇所に形成された外周壁リ
ブ部よりも大きく形成することが好ましい。係止部に係
止された係止部材を衝撃等から保護して係止部材を外れ
難くするとともに、係止部材を係止部に装着するときの
ガイドとなるからである。
【0037】本発明の請求項13に記載の発明は、請求
項1乃至12の内いずれか1に記載の高圧容器用保護具
であって、前記底部が、下面に所定間隔を空けて立設さ
れた底部下面リブ部若しくは脚部を備えた構成を有して
いる。この構成により、請求項1乃至12の内いずれか
1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られ
る。 (1)底部下面リブ部を備えると、底部を補強し堅牢で
耐久性に優れるとともに高圧容器を嵌挿したときや移動
時等に高圧容器用保護具の底部にかかる衝撃を吸収し、
衝撃によって破損するのを防止し耐久性に優れる。 (2)底部下面リブ部や脚部を備えているので、床面と
高圧容器用保護具の底部との間に隙間を形成し、水はけ
を良くするとともに通気性を向上させることができる。
【0038】ここで、底部下面リブ部や脚部としては、
底面の下面に突壁状若しくは突起状又は突条に形成され
たものが用いられる。これらは、底部の対称位置に3乃
至複数箇所形成されると好ましい。床面に設置される高
圧容器用保護具の安定性を高めるためである。特に、3
箇所に形成されると、3点支持により安定性に優れるた
め好ましい。
【0039】本発明の請求項14に記載の発明は、請求
項1乃至13の内いずれか1に記載の高圧容器用保護具
であって、前記底部、前記底部下面リブ部、前記周壁
部、前記脚部のいずれか1以上が、挿設され又は埋設さ
れた帯電防止部、及び/又は、混練形成され又は塗布さ
れた帯電防止剤を備えた構成を有している。この構成に
より、請求項1乃至13の内いずれか1で得られる作用
に加え、以下のような作用が得られる。 (1)帯電防止部や帯電防止剤を床面と接する底部、底
部下面リブ部、前記周壁部等に備えているので、高圧容
器用保護具が装着された高圧容器をトラック等で輸送す
る場合に発生した静電気をアースして、火災や爆発等を
防止することができ安全性に優れる。
【0040】ここで、帯電防止部としては、ニッケル−
クロム合金等の金属製等で形成された針状,薄板状,箔
状,棒状等が用いられ、インサート成形等で挿設又は埋
設される。また、針状等に形成し底部接地面と高圧容器
の底部と接するように打ち込むこともできる。帯電防止
剤としては、アニオン系,カチオン系,非イオン系等の
低分子型帯電防止剤(界面活性剤)、高分子型帯電防止
剤、導電性塗料等が、素材に混練したり表裏面に塗布し
たりして用いられる。また、カーボンブラック、アルミ
フレーク等の導電性フィラー、導電性ポリマー、親水性
ポリマー等を素材に混練して用いることもできる。
【0041】本発明の請求項15に記載の高圧容器用保
護具は、高圧容器の胴部に密接して環装される環状部を
備えた構成を有している。この構成により、以下のよう
な作用が得られる。 (1)環状部を備えているので、高圧容器をトラック等
で輸送する場合等のように高圧容器同士が隣接される場
合に、隣り合う高圧容器同士が直接ぶつかり合うのを抑
制することができ、高圧容器に加わる衝撃を緩衝すると
ともにぶつかり合う際の騒音(衝撃音)を抑制すること
ができる。
【0042】ここで、環状部の材質としては、ポリエチ
レン,ポリプロピレン,ABS,AS,フェノール系等
の合成樹脂製、天然ゴム製,ブタジエンゴム,スチレン
−ブタジエンゴム,イソプレンゴム,ブチルゴム,クロ
ロプレンゴム等の合成ゴム製等が用いられる。これによ
り、軽量化を図ることができるとともに耐腐食性を有
し、また硬度が低いので、高圧容器を傷つけることなく
保護でき、さらに高圧容器が衝突したときの衝撃を緩衝
し騒音を抑制することができる。また、リン系や無機系
等の難燃剤を添加したり反応させたりすると、合成樹脂
や合成ゴム等に引火した際に燃焼を抑制することができ
好ましい。
【0043】環状部は、連続した環状に形成されたも
の、環状の一部に切欠部を有する不連続のもの、切欠部
の端部に形成されたヒンジ部で連続した環状に形成され
たもの、切欠部の周縁部に突条又は突起状に形成された
環状部係止部をそなえたもの等が用いられる。なお、環
状部係止部が形成されている場合は、環状部係止部間を
係止して切欠部の間隔を小さくすることができる環状部
係止部材が備えられていると好ましい。環状部係止部材
としては、環状部係止部間を係止して切欠部の間隔を小
さくすることができるものであればどのようなものでも
よく、ワイヤ,バンド,紐,ロックナット,鉤状に形成
された鉤状部材等が用いられる。また、環状部の外周面
に突条若しくは突起状の環状外側リブ部を形成すると、
環状外側リブ部が変形することで緩衝作用が高められる
ので好ましい。
【0044】ここで、環状外側リブ部の環状部の外表面
からの高さとしては、0.1〜10mm好ましくは2〜
8mmが好適に用いられる。環状外側リブ部の高さが2
mmより低くなるにつれ、緩衝作用が小さくなり衝突の
際の衝撃吸収性が低下するとともに、高圧容器の下端部
を床面に接地し回転させて搬送する際に縦方向に形成さ
れた環状外側縦リブに指がかかり難く滑り易いため搬送
作業性が低下する傾向がみられるため好ましくない。8
mmより高くなるにつれ、トラック等の運搬車両等から
降ろすときや積載するとき等に引っ掛かり易く作業性が
低下するとともに、ずれたり外れ易くなる傾向がみられ
るため好ましくない。特に、0.1mmより低くなるか
10mmより高くなると、これらの傾向が著しいためい
ずれも好ましくない。また、環状外側リブ部の先端を丸
みを帯びた形状にすると、環状外側リブ部が他の高圧容
器用保護具や家屋の壁等に傷を付け難くなるため好適に
用いられる。
【0045】本発明の請求項16に記載の発明は、請求
項15に記載の高圧容器用保護具であって、前記環状部
が、内周面に形成された容器係止部を備えた構成を有し
ている。この構成により、請求項15で得られる作用に
加え、以下のような作用が得られる。 (1)高圧容器用保護具を装着した高圧容器を運搬等す
る際に、高圧容器用保護具がずれたり外れたりするのを
防止することができ確実性に優れる。 (2)高圧容器の溶接部や肩部で確実に係止できるの
で、同一形状、同一サイズの高圧容器であれば高圧容器
の略同一の位置に環状部を装着することができ、同一形
状、同一サイズの高圧容器を並べて立設した際には、装
着された環状部同士がぶつかり合うため、高圧容器に加
わる衝撃を緩衝するとともにぶつかり合う際の騒音を抑
制することができる。
【0046】ここで、容器係止部としては、高圧容器の
外周面の周囲に突出して形成された溶接部を嵌装して係
止するような凹状,凸状,鍔状等に形成されたもの、高
圧容器の胴部の上部側で湾曲状に形成された肩部で係止
するように環状部が上部側で窄められているもの、上部
側が内側に湾曲した舌片状に形成されているもの等が用
いられる。
【0047】本発明の請求項17に記載の高圧容器用保
護具は、外形が略円形状又は略多角形状に形成された底
部と、前記底部の外周の縁部に立設された周壁部と、前
記周壁部の内側に前記底部の底面と平行に膨出状,突起
状,突条等に形成され高圧容器の下端部を係止する容器
下端部係止部と、を備えた構成を有している。この構成
により、以下のような作用が得られる。 (1)高圧容器の下端部(スカート部等)を係止する容
器下端部係止部を備えているので、高圧容器を現場で簡
単に着脱して作業することができ作業性と利便性に優れ
る。 (2)周壁部に形成された容器下端部係止部に高圧容器
の下端部が係止されて固定れるので、高圧容器の接地面
の面積を底部で広げて安定性を高めることができる。 (3)ブロー成型で容易に製造することができ生産性に
優れる。
【0048】ここで、高圧容器、高圧容器用保護具を形
成する材質、底部、周壁部としては、請求項1で説明し
たものと同様なので説明を省略する。
【0049】容器下端部係止部としては、高圧容器の下
端部(スカート部等)を係止するように、スカート部と
高圧容器の溶接部を囲繞するように周壁部の一部又は全
周を縮径したもの、周壁部の内側に膨出状,突起状,突
条等に形成したもの等が用いられる。
【0050】なお、周壁部に、請求項8で説明したのと
同様の周壁通気孔部を形成することもできる。これによ
り、請求項8に記載の作用が得られる。また、請求項1
0で説明したのと同様の上部切欠部、請求項11で説明
したのと同様の係止部等を形成することもできる。
【0051】本発明の請求項18に記載の発明は、請求
項1乃至17のいずれか1に記載の高圧容器用保護具で
あって、前記周壁部,前記底部,前記環状部のいずれか
1以上が、凹状や溝状等に形成された補強凹部の間に膨
出状,突起状,突条等に形成された緩衝凸起部を備えた
構成を有している。この構成により、請求項1乃至17
のいずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用
が得られる。 (1)緩衝凸起部を有しているので、高圧容器用保護具
の側面や底面の方向から衝撃が加わったときに吸収し耐
衝撃性に優れる。 (2)緩衝凸起部を有しているので、高圧容器同士の接
触等によって発生する金属音等の騒音を防止できる。 (3)補強凹部を有しているので、緩衝凸起部を補強し
て機械的強度を付与し、衝撃や荷重が加わったときに緩
衝凸起部が変形するのを防止し耐久性に優れる。(4)
環状部に形成された補強凹部は、高圧容器の下端部を床
面に接地し回転させて搬送する際に指がかかり易く滑り
難いため搬送作業性に優れる。
【0052】ここで、緩衝凸起部としては、ブロー成型
等で膨出状,突起状,突条等に形成したもの等が用いら
れる。補強凹部としては、緩衝凸起部の複数箇所に凹
状,溝状等に形成されたものが用いられる。特に、補強
凹部が、高圧容器用保護具を装着する高圧容器の長手方
向と略平行の縦溝状に形成されると、高さ方向の機械的
強度が増し圧縮変形し難くなるため好適に用いられる。
また、底部に縦溝状の補強凹部を形成すると、床面と底
部との間に隙間を形成するので、通気性や排水性を向上
させることができるため好ましい。さらに、縦溝状の補
強凹部の大きさ(補強凹部間の内径)を高圧容器の胴部
や下端部の外径より小さめに形成した際には、高圧容器
を周壁部内へ圧入する場合、高圧容器との接触面積を少
なくするとともに補強凹部が変形して圧入を容易にし、
さらに圧入後は高圧容器の胴部や下端部の外面を押圧し
て圧入された高圧容器の保持力を高めることができ装着
性に優れ好適に用いられる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1における高圧容
器用保護具の側面図であり、図2は実施の形態1におけ
る高圧容器用保護具の平面図であり、図3は実施の形態
1における高圧容器用保護具の底面図であり、図4の図
2のA−A線における要部断面図であり、図5は図4の
A部拡大図である。図1、図2、図3において、1は実
施の形態1における高圧容器用保護具、2は略円形状に
形成された底部、3は底部2の外周の縁部に立設された
筒状の周壁部、3aは周壁部3の下端部で底部2と一体
に形成されて曲折する曲折部、4は底部2に周壁部3と
所定間隔を空けて周壁部3と略同心状の壁状に立設され
た底部内側突部、5は底部内側突部4の外側の複数箇所
(本実施の形態においては8箇所)に突条に形成された
突出部、6は周壁部3と底部内側突部4との間に周壁部
3と略同心状の壁状に立設された底部外側突部、7は周
壁部3と底部2とに連設するとともに底部内側突部4と
底部外側突部6とに連設され所定間隔を空けて放射状に
形成された底部内側リブ部、8は周壁部3の下端部の曲
折部3aに複数形成された水抜孔部である。なお、本実
施の形態においては、底部外側突部6は曲折部3aの下
端部(周壁部3の下端部)に沿って底部2の上面に立設
され、水抜孔部8は底部内側リブ部7の間で底部外側突
部6の基部外側に形成されている。9は底部内側リブ部
7の間で底部外側突部6と底部内側突部4の間に形成さ
れた小径の底部通気孔部、10は底部内側突部4の内側
の底部2の中心部に略円形状に形成された大径の底部通
気孔部、11は所定間隔を空けて周壁部3の高さ方向と
斜交する長円状に複数形成されるとともに高さ方向に多
段に形成された周壁通気孔部、12は曲折部3aの下端
部(周壁部3の下端部、本実施の形態においては底部2
に立設された底部外側突部6)から周壁部3にスリット
状に形成された下部切欠部、13は周壁部3の上端から
V字状又はスリット状に形成された上部切欠部である。
なお、本実施の形態においては、底部2から下部切欠部
12の上端部までの長さが20〜120mmに形成さ
れ、底部2から上部切欠部13の下端部までの長さが4
0〜150mmに形成されている。14は上部切欠部1
3の周縁部の上端側から所定長さの逆L字状に形成され
た一対の係止部、15は周壁部3の外周の上部切欠部1
3の間に突条に形成された外周壁リブ部としての外周壁
横リブ部、15aは外周壁横リブ部15間に形成された
外周壁リブ部としての縦リブ部である。図4、図5にお
いて、16は突出部5の先端側に外側を向いて形成され
た係止突部である。なお、本実施の形態においては、高
圧容器用保護具1はポリエチレン,ポリプロピレン,A
BS,EPDM,エラストマー等の合成樹脂製や合成ゴ
ム製等で一体に形成されている。
【0054】図6(a)はLPガス等が充填されたスカ
ート付きの高圧容器が高圧容器用保護具に装着される状
態を示す要部模式図であり、図6(b)はLPガス等が
充填されたスカート付きの高圧容器が高圧容器用保護具
に装着された状態を示す要部断面模式図であり、図7
(a)は酸素ガス等が充填されたスカートを有さない高
圧容器が高圧容器用保護具に装着される状態を示す要部
模式図であり、図7(b)は酸素ガス等が充填されたス
カートを有さない高圧容器が高圧容器用保護具に装着さ
れた状態を示す要部断面模式図であり、図8(a)は係
止部材が係止部を係止する状態を示す要部斜視図であ
り、図8(b)は係止部材が係止部を係止した状態を示
す要部斜視図である。図6において、20はLPガス等
が充填されたスカート付きの高圧容器、21は高圧容器
20の下端部に固着された筒状のスカート部、21aは
スカート部21の下端の内側に膨出等で形成された返し
部、22はスカート部21に形成されスカート部21内
の通気を行う通気孔である。図7において、23は酸素
ガス等が充填されたスカートを有さない高圧容器であ
る。高圧容器23は、下端部にスカート部21を有して
いない点で高圧容器20と異なっている。図8におい
て、24は逆L字状の係止部14のハ字状に形成された
鉤部14aに嵌着して係止部14を係止する係止部材で
ある。係止部材24は外周壁横リブ部15と略同一の厚
みで断面が先すぼり状のハ字形の溝部24aを有してい
る。
【0055】以上のように構成された実施の形態1の高
圧容器用保護具について、以下その使用方法を図面を参
照しながら説明する。スカート部21を有する高圧容器
20に高圧容器用保護具1を装着する場合は、図6に示
すように、スカート部21に形成された通気孔22と周
壁通気孔部11との位置を合わせた後、スカート部21
を周壁部3の内壁と底部内側突部4との間に嵌挿する。
底部内側突部4が突出部5を備えているとともに突出部
5が係止突部16を備えており、さらに底部2が底部外
側突部6備えているので、突出部5がスカート部21を
周壁部3の内壁とともに嵌着するとともに係止突部16
がスカート部21の内側下部の返し部21aを係止し、
さらに底部外側突部6がスカート部21の下端部を支持
する。スカート部を有さない高圧容器23に高圧容器用
保護具1を装着する場合は、図7に示すように、高圧容
器23の下端部を周壁部3内に挿入すると、高圧容器2
3の下部が周壁部3の内壁で圧着されるとともに、その
底部23aが底部内側突部4に支持される。スカート付
きの高圧容器20やスカートを有しない高圧容器23を
周壁部3内に挿入した後、図8に示すように、上部切欠
部13の周縁部に形成された係止部14に、係止部材2
4のハ字形の溝部24aを係止部14の上方から嵌挿し
上部切欠部13の間隔を狭めて周壁部3を高圧容器2
0,23の外径に応じて締め付け、高圧容器20,23
を高圧容器用保護具1に固定する。
【0056】以上のように、実施の形態1における高圧
容器用保護具は構成されているので、以下のような作用
が得られる。 (1)ポリエチレン等の合成樹脂製等で一体に形成され
ているので、軽量化を図ることができるとともに耐腐食
性を有し、また硬度が低いので、引きずったり転がして
移動させるときに床面を傷つけたり、装着するときに高
圧容器の下部を傷つけることなく保護でき、さらに床面
と擦れ合ったときの騒音を防止することができる。 (2)底部内側突部を有しているので、スカート部等を
有さない高圧容器を装着したときは底部内側突部が緩衝
部材として働き、トラック等から降ろすとき等の衝撃か
ら高圧容器がダンピングしたりして事故が生じるのを防
ぐとともに、衝撃を緩和して高圧容器の底部を保護する
ことができる。 (3)底部の上面側に立設された底部内側突部に高圧容
器のスカート部の下端部が嵌挿され又は高圧容器の底部
が支持されるので、高圧容器の接地面の面積を底部で広
げて安定性を高めることができる。 (4)底部内側突部が補強リブとして機能し、底部を補
強し堅牢で耐久性に優れる。 (5)底部通気孔部を備えているので、底部の通気性が
向上し装着された高圧容器の下端部の腐食を防止するこ
とができる。 (6)底部内側突部が突起状又は突条に形成された突出
部を備えているので、嵌挿時に高圧容器のスカート部の
下端部の返し部で突出部が変形し、嵌挿後に突出部が高
圧容器の下端部の返し部を係止するので高圧容器の保持
力を高めることができる。 (7)高圧容器のスカート部の返し部が係止突部に係止
されるので、トラック等に横積された状態から引き抜く
等の作業中に高圧容器から抜けるのを防止することがで
き、高圧容器用保護具を高圧容器に装着した状態での輸
送等が可能で作業性に優れる。 (8)底部外側突部が補強リブとして機能し、底部を補
強し堅牢で耐久性に優れる。 (9)底部外側突部が底部内側突部等に嵌挿された高圧
容器のスカート部の下端部を支持するので、高圧容器を
嵌挿したときや移動時等に高圧容器用保護具の底部にか
かる衝撃を防止し耐久性に優れる。 (10)底部外側突部の外側に水抜孔部を形成すること
で、雨水等が周壁部と底部外側突部との間に貯留され、
さらに水抜孔部で貯留された雨水等を効率よく排出する
ことができ排水性に優れる。 (11)底部内側リブ部を備えているので、底部及び周
壁部を補強し堅牢で耐久性に優れる。 (12)底部内側リブ部を、底部内側突部に嵌挿された
高圧容器のスカート部等を支持することができる高さに
形成することで、高圧容器の下端部と高圧容器用保護具
の底部との間に隙間を形成し、通気性を向上させること
ができる。 (13)周壁通気孔部を備えているので、高圧容器の下
端部(スカート部等)に形成された通気孔と連通してス
カート部等の通気性を高め、高圧容器のスカート部等が
湿気等によって腐食するのを防止することができる。 (14)底部外側突部の外側の曲折部に水抜孔部が形成
されているので、周壁部から浸入した雨水等を効率よく
排出することができ排水性に優れ、高圧容器の下端部の
腐食を防止できる。 (15)下部切欠部を備えているので、高圧容器を装着
したときにメーカー毎に若干異なるスカート部等の外径
寸法に対応して、下部切欠部を広げて周壁部の外径寸法
を大きくして装着可能にすることができ汎用性に優れ
る。 (16)上部切欠部を備えているので、高圧容器を装着
したときにメーカー毎に若干異なるスカート部等の外径
寸法に対応して、上部切欠部を広げて周壁部の外径寸法
を大きくして装着可能にすることができ汎用性に優れ
る。 (17)下部切欠部が底部から下部切欠部の上端部まで
を20〜120mmの長さで形成され、上部切欠部が底
部から上部切欠部の下端部までを40〜150mmの長
さで形成されているので、高圧容器のスカート部等の外
径寸法に対応して周壁部の外径を大きくすることが容易
で汎用性に優れ、かつ、機械的強度にも優れる。 (18)係止部材を用いて係止部を締め付けることによ
り周壁部の上部を縮径させることができ、メーカー毎に
若干異なるスカート部の溶接代等の外径寸法に対応して
拡径された周壁部を縮径させて、嵌挿された高圧容器を
締め付けて確実に装着することができ汎用性に優れる。 (19)外周壁横リブ部や縦リブ部が備えられているの
で、高圧容器用保護具の側面の方向からの衝撃が吸収さ
れ耐衝撃性に優れるとともに、該容器同士や該容器と床
面との衝突音の発生を防止することができる。 (20)上部切欠部を有しているので、結露や雨水等が
上部切欠部の毛管現象等により効率よく排水し、腐食を
防止できる。
【0057】(実施の形態2)図9は実施の形態2にお
ける高圧容器用保護具の側面図であり、図10は実施の
形態2における高圧容器用保護具の平面図であり、図1
1は実施の形態2における高圧容器用保護具の底面図で
あり、図12は実施の形態2における高圧容器用保護具
を積み重ねた状態を示す要部側面断面図であり、図13
は図12のB部拡大図であり、図14は係止突部と帯電
防止部の変形例を示す要部拡大図である。なお、実施の
形態1で説明したものと同様のものは、同じ符号を付し
て説明を省略する。図中、30は実施の形態2における
高圧容器用保護具、31は底部2の外周の縁部に上方に
向かってわずかに拡径して立設された筒状の周壁部、3
1aは周壁部31の周壁通気孔部11の下側に垂直状の
長円又は楕円状に形成された周壁下部通気孔部、32は
周壁部31の下端部で底部2と一体に形成されて曲折す
る曲折部、33は周壁部31の上端部の全周を拡径した
スタック部、34は底部2の下面に所定間隔を空けて放
射状に立設された突条の底部下面リブ部、35はスタッ
ク部33の内壁に周壁部31の上端から底部2に向かう
突条に形成された周壁部内側突部、36は底部2から曲
折部32にかけて所定間隔をあけて複数個(本実施の形
態においては12個)の長円状(楕円状)に形成された
水抜孔部、37は周壁部31と底部内側突部4との間で
水抜孔部36、36間に周壁部31と略同心状の突状に
立設された底部外側突部、38は底部外側突部37、底
部2、底部下面リブ部34に挿設又は埋設されニッケル
−クロム合金等の金属製等で針状に形成された帯電防止
部である。
【0058】図14(a)において、39は底部2に形
成された貫入孔部2aに嵌挿された突出部、39aは突
出部材39の先端側に外側を向いて形成された係止突部
である。底部内側突部4と高圧容器のスカート部21の
内側との間隔に応じて、種々の大きさに係止突部39a
が形成された突出部39を選択して嵌挿し、高圧容器の
スカート部21を係止できる。スカート部21の内径の
大きさにばらつきがある場合に適している。図14
(b)において、39bは底部内側突部4に形成された
貫通孔部4aに螺着され先端で高圧容器のスカート部2
1の内側を係止するボルト等で形成された係止突部であ
る。39cは周壁部31に形成された貫通孔部31bに
螺着され先端で高圧容器のスカート部21の外側を係止
するボルト等で形成された係止突部である。係止突部3
9b,39cは、底部内側突部4や周壁部31とスカー
ト部21との間隔に応じて自在に長さを変えてスカート
部21を係止することができるので、汎用性に優れる。
また、係止突部39a,39bはスカート部21の下端
部の返し部21aを係止することができ安定性に優れ
る。係止突部39cは周壁部31の外周面から螺着する
ので、確実に装着されているかどうかを目視で確認でき
安全性に優れる。なお、係止突部39cとスカート部2
1との間に板状等の板状部材を挿設し、板状部材でスカ
ート部21を押圧するようにすると強固に固定すること
ができる。また、係止突部39cに代えて、周壁部31
の内壁とスカート部21の外側との間に、発泡ポリエチ
レン,発泡ウレタン,軟質ゴム製等の合成樹脂製等で形
成されたクッション材を配設することもできる。これに
より、周壁部31の内壁とスカート部21の隙間を埋め
ガタツキをなくすとともに衝撃の吸収性を高めることが
できる。39dは底部下面リブ部34に代えて、底部2
に形成された貫通孔部2bに螺着され先端が当接してス
カート部21の下端部の返し部21aを支持する金属製
や帯電防止剤が混練形成等され導電性を有するボルト状
に形成された帯電防止部である。帯電防止部39dは底
部2に3乃至それ以上の複数箇所に固設されている。こ
れにより、帯電防止部39dが高圧容器のスカート部2
1の下端部の返し部21aを支持するので、高圧容器と
接触して静電気を確実に漏洩するとともに、底部2との
間に隙間をあけて排水性や通気性を向上させるので好ま
しい。なお、係止突部39b,39cを金属製等で形成
するとともに、係止突部39b,39cに金属製等で形
成されたメッシュ状や箔状等を接続し、その他端部を床
面に接地することにより静電気を漏洩させることもでき
る。また、係止突部39b,39c、帯電防止部39d
は螺着して固定されている場合について説明したが、貫
通孔部に圧入等によって固定する場合もある。
【0059】以上のように構成された実施の形態2の高
圧容器用保護具について、以下その使用方法を図面を参
照しながら説明する。高圧容器用保護具30に高圧容器
(図示しない)を装着する場合、高圧容器の下端部(ス
カート部)に形成された通気孔と周壁通気孔部11との
位置を合わせた後、高圧容器の下端部を上方から周壁部
31に圧入する。高圧容器が圧入され高圧容器の胴部が
周壁部31の内壁に形成された周壁部内側突部35に当
接すると、周壁部内側突部35が変形し始め高圧容器の
胴部を押圧し始める。高圧容器の下端部が底部内側突部
4若しくは底部外側突部37に当接するまで高圧容器の
圧入を続け、高圧容器用保護具30を高圧容器に装着す
る。高圧容器用保護具30に挿設又は埋設された帯電防
止部38は、高圧容器用保護具30に発生した帯電電荷
を大地等に漏洩させる。また、高圧容器用保護具30
は、輸送や収納等の際には、図12に示すように複数積
み重ねてコンパクトにすることができる。
【0060】以上のように、本実施の形態2における高
圧容器用保護具は構成されているので、実施の形態1に
記載の作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)高圧容器を周壁部内へ圧入する場合、高圧容器と
の接触面積を少なくするとともに周壁部内側突部が変形
して圧入を容易にし、さらに圧入後は高圧容器の胴部の
外面を押圧して圧入された高圧容器の保持力を高めるこ
とができ装着性に優れる。 (2)高圧容器の胴部の外面と周壁部の内面との間に、
周壁部内側突部の高さに相当する隙間が形成されるので
通気性や結露防止性に優れる。 (3)周壁部を底部から上方に向けて拡径して形成され
ているので、複数の高圧容器用保護具を積み重ねてコン
パクトにすることができ、輸送時や保管時等に要するス
ペースを小さくすることができ省スペース性に優れる。 (4)周壁部の上端部の全周を拡径したスタック部が形
成されているので、複数積み重ねたときに周壁部が完全
に沈み込まず取り出し易く利便性に優れる。 (5)スタック部が形成されているので、装着された高
圧容器の胴部の外周面と周壁部との間隔を広げ、スタッ
ク部の変形により衝撃を吸収し耐衝撃性に優れる。 (6)帯電防止部を床面と接する底部下面リブ部に備え
ているので、高圧容器用保護具が装着された高圧容器を
トラック等で輸送する場合に発生した静電気を、帯電防
止部や帯電防止剤が床面に漏洩させ、静電気による火災
や爆発等を防止することができ安全性に優れる。 (7)周壁部の下部に周壁下部通気孔部が形成されてい
るので、通気性に優れるとともに、高圧容器を装着した
ときにメーカー毎に若干異なるスカート部等の外径寸法
に対応して、周壁下部通気孔部を広げて周壁部の外径寸
法を大きくして装着可能にすることができ汎用性に優れ
る。 (8)底部下面リブ部を備えているので、底部を補強し
堅牢で耐久性に優れるとともに高圧容器を嵌挿したとき
や移動時等に高圧容器用保護具の底部にかかる衝撃を吸
収し、衝撃によって破損するのを防止し耐久性に優れ
る。 (9)底部下面リブ部を備えているので、床面と高圧容
器用保護具の底部との間に隙間を形成し、水はけを良く
するとともに通気性を向上させることができる。
【0061】なお、本実施の形態においては、周壁部3
1に上部切欠部や下部切欠部が形成されていない場合に
ついて説明したが、周壁部31に実施の形態1で説明し
たものと同様に上部切欠部や下部切欠部が形成されてい
る場合もある。この場合は、高圧容器用保護具30に高
圧容器の下端部(スカート部等)の外径より胴部の外径
が著しく大きく形成された高圧容器を装着する場合で
も、高圧容器の胴部の外径に応じて上部切欠部等が変形
し周壁部31が拡がるので、種々の大きさの高圧容器を
装着することができ汎用性に優れる。また、実施の形態
1で説明したものと同様に上部切欠部の周縁部に係止部
を形成しておくと、係止部材で係止部を係止して広げら
れた上部切欠部の間隔を狭め、周壁部で高圧容器の胴部
を締め付け、高圧容器用保護具に高圧容器を強固に保持
することができる。また、周壁部内側突部35が、周壁
部31の上端から底部2に向かう突条に形成された場合
について説明したが、周壁部31の曲折部32に底部2
の中心部から放射状の薄板状に形成された周壁部内側突
部を固設することもできる。これにより、周壁部31の
内壁とスカート部21の隙間を埋めガタツキをなくすと
ともに衝撃の吸収性を高めることができる。また、突条
の底部下面リブ部34が形成された場合について説明し
たが、これに代えて、突起状等に形成された脚部を底部
2の下面の所定箇所に形成する場合もある。これによ
り、床面と高圧容器用保護具の底部との間に隙間を形成
し、水はけを良くするとともに通気性を向上させること
ができる。また、底部2に帯電防止部38が挿設又は埋
設された場合について説明したが、帯電防止部38に代
えて、界面活性剤、金属酸化物等の金属粉、カーボンブ
ラック、アルミフレーク等の導電性フィラー等の帯電防
止剤を、素材に混練したり表裏面に塗布したりして用い
る場合もある。この場合も、帯電防止部と同様の作用が
得られる。
【0062】(実施の形態3)図15は実施の形態3に
おける高圧容器用保護具の側面図であり、図16(a)
は実施の形態3における高圧容器用保護具を高圧容器の
スカート部に装着した状態を示す要部断面図であり、図
16(b)は実施の形態3における高圧容器用保護具の
変形例を高圧容器のスカート部に装着した状態を示す要
部断面図である。なお、実施の形態1,2で説明したも
のと同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
図15,図16(a)において、30aは実施の形態3
における高圧容器用保護具、31cは底部2の外周の縁
部に高圧容器のスカート部21の高さと略同一かそれよ
り低めに立設された筒状の周壁部、31dは周壁部31
cの上端の複数箇所に所定間隔を空けて横長の切欠状に
形成された周壁通気孔部、31eは圧力容器とスカート
部21との溶接部の凹部に食い込み脱落を防止する係止
舌片である。周壁通気孔部31dはスカート部21に形
成された通気孔(図示しない)の位置と略一致する位置
に形成されている。32aは周壁部31aの下端部で底
部2と一体に形成されて曲折する曲折部、34aは底部
2の下面の複数箇所に等間隔で立設された突起状の脚
部、36aは底部2から曲折部32aにかけて所定間隔
を空けて複数個の長円状(楕円状)に形成された水抜孔
部、37aは底部内側突部4の先端側に外側を向いて形
成されスカート部21の返し部21aを係止する係止突
部である。図16(b)において、36bは脚部34a
の代わりに、底部2の一部を周方向に対して直交状に切
り欠いて形成された長穴状の水抜孔部である。ここで、
本実施の形態において、高圧容器用保護具30aは、天
然ゴム製,ブタジエンゴム,スチレン−ブタジエンゴ
ム,イソプレンゴム,ブチルゴム,クロロプレンゴム,
EPR,EPM,EPDM等の合成ゴム製、若しくはこ
れらとSiO2,SiC,CaCO3,GF等との複合ゴ
ム製等で一体に形成されている。
【0063】以上のように構成された実施の形態3にお
ける高圧容器用保護具が実施の形態2と異なる点は、周
壁部31cが高圧容器のスカート部21の高さと略同一
かそれより低めに立設されている点、周壁通気孔部31
dが周壁部31cの上端の複数箇所に所定間隔を空けて
横長の切欠状に形成され、その位置がスカート部21に
形成された通気孔の位置と略一致している点、周壁部3
1cの上端に係止舌片31eが形成されている点、底部
2の所定箇所に脚部34aが形成されている点、底部内
側突部4の下端部に長穴状の水抜孔部36a,37aが
形成されている点である。
【0064】以上のように実施の形態3における高圧容
器用保護具は構成されているので、実施の形態1に記載
の作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)周壁部が高圧容器のスカート部の高さと略同一か
それより低めに立設されているので、スカート部に嵌着
して小型にすることができ、さらに高圧容器を引きずっ
たり転がして移動させるときに床面を傷つけたり、床面
と擦れ合うときの騒音を抑制することができる。 (2)周壁通気孔部が周壁部の上端の複数箇所に所定間
隔を空けて横長の切欠状に形成され、その位置がスカー
ト部に形成された通気孔の位置と略一致しているので、
通気性に優れ高圧容器のスカート部等の下端部が発錆す
るのを防止することができる。 (3)底部の所定箇所に脚部が形成されているので、床
面と底部との間に隙間を形成し、水はけを良くするとと
もに通気性を向上させることができる。 (4)底部に水抜孔部が形成されている場合は高圧容器
の重量で水抜孔部が床面に密着して塞がれ水はけが悪く
なることがあるが、底部内側突部の下端部に長穴状の水
抜孔部が形成されると、水抜孔部が塞がれることなく水
はけと通気性を良好に保つことができる。また、高圧容
器のスカート部に装着する際に、水抜孔部の周囲の緩衝
作用(伸縮作用)により、スカート部の外径の大きなも
のでもスムーズに嵌装でき汎用性に優れる。 (5)係止舌片を有しているので、係止舌片が高圧容器
とスカート部との溶接部の凹部に食い込み確実に固定さ
れ装着性に優れる。
【0065】(実施の形態4)図17(a)は実施の形
態4における高圧容器用保護具の斜視図であり、図17
(b)は実施の形態4における高圧容器用保護具を高圧
容器に装着したときの状態を示す要部断面模式図であ
る。図中、40は実施の形態4における高圧容器用保護
具、41は高圧容器45(後述する)の胴部の外径と内
径が略同一かやや大きめのポリエチレン,ポリプロピレ
ン,ABS,EPM,EPDM,エラストマー等の合成
樹脂製や合成ゴム製等で端部が薄く環状に形成された環
状部、42は環状部41の外周面に突条に形成された環
状外側リブ部としての環状外側横リブ、43は環状外側
横リブ42間に形成された環状外側リブ部としての環状
外側縦リブ、44は環状部41の内壁の幅方向に等間隔
で垂直に形成された環状内側リブ部、45はLPガスや
酸素ガス等のガスボンベや消火器等の筒状に形成された
高圧容器、46は高圧容器45の外周面の周囲に突出し
て形成された溶接部、47は環状部41の内周面の環状
内側リブ部44に形成され溶接部46を嵌装する大きさ
の凹状に形成された容器係止部、47aは環状部41の
内壁面と環状内側リブ部44と高圧容器45の外周面と
の間に形成された隙間部、48は環状外側横リブ42,
環状外側縦リブ43で囲まれたリブ間凹部である。ここ
で、本実施の形態において、環状外側横リブ42,環状
外側縦リブ43の高さは2〜8mmに形成されている。
また、リブ間凹部48は穿設して透孔としてもよい。こ
れにより軽量化と省材料性を向上させることができる。
【0066】以上のように構成された実施の形態4の高
圧容器用保護具について、以下その使用方法を説明す
る。高圧容器用保護具40を高圧容器45に装着する場
合は、環状部41を広げて高圧容器45の胴部に環装す
る。高圧容器45が溶接部46を有しているときは、溶
接部46を容器係止部47で嵌装して環状部41を環装
する。なお、剛性の高い材料の場合は環状部41の一部
に幅方向に切欠部を形成して、環状部41を広げ易くし
てもよい。また、切欠部の周縁部に実施の形態1で説明
したような係止部を備えた環状部係止部を形成して、環
状部係止部をワイヤ,鉤状に形成された鉤状部材等の環
状部係止部材で係止して、切欠部の間隔を小さくして環
状部41で高圧容器45の胴部を締め付けるようにして
もよい。
【0067】以上のように実施の形態4における高圧容
器用保護具は構成されているので、以下のような作用が
得られる。 (1)環状部を備えているので、高圧容器をトラック等
で輸送する場合等のように高圧容器同士が隣接される場
合に、隣り合う高圧容器同士が直接ぶつかり合うのを抑
制することができ、高圧容器に加わる衝撃を緩衝すると
ともにぶつかり合う際の騒音を抑制することができる。 (2)環状部の外周面に形成された環状外側リブ部を備
えているので、耐衝撃性に優れるとともに衝突の際の衝
撃音を小さくすることができる。 (3)環状部の縦方向に形成された環状外側縦リブを備
えているので、高圧容器の下端部を床面に接地し回転さ
せて搬送する際に指がかかり易く滑り難いため搬送作業
性に優れる。特に、雨天時の屋外作業では滑り難いため
安全性にも優れる。 (4)環状外側リブ部の高さが2〜8mmに形成されて
いるので、衝突の際の衝撃吸収性を良好にするとともに
回転させて搬送する際には指がかかり易く搬送作業性に
優れる。さらに、トラック等の運搬車両等から降ろすと
きや積載するとき等に引っ掛かり難く作業性に優れると
ともに、ずれたり外れたりする事故を防止することがで
きる。 (5)環状内側リブ部を備えているので、高圧容器と環
状部との間に隙間部を有し通気性に優れ結露等を防止す
ることができ、また雨水等は環状内側リブ部と高圧容器
との間の隙間部を流れ排水性に優れるので、高圧容器の
発錆を防止できる。 (6)環状部係止部を形成した場合は、環状部係止部間
を環状部係止部材で係止して切欠部の間隔を小さくし、
環状部で高圧容器の胴部を締め付け、強固に固定するこ
とができる。 (7)環状部の内周面に、高圧容器の外周面の周囲に突
出して形成された溶接部を嵌装する容器係止部が形成さ
れているので、溶接部が形成された箇所はもちろんのこ
と、それ以外の高圧容器の外周面の所望する箇所に環状
部を取付けることができるとともに、溶接部を容器係止
部で嵌装して取付けた場合には環状部がずれたりするの
を防止することができ確実性に優れる。
【0068】ここで、本実施の形態においては、環状外
側縦リブ43が形成された場合について説明したが、こ
れに代えて、環状部41の所定部に指がかかる程度の大
きさに形成された窪み,穴,切れ目,凸起等を形成する
場合もある。これによっても、同様の作用を得ることが
できる。
【0069】(実施の形態5)図18は実施の形態5に
おける高圧容器用保護具の斜視図であり、図19は図1
8のD−D線における要部断面図であり、図20は図1
8のE−E線における要部断面図であり、図21は実施
の形態5における高圧容器用保護具の環状部係止部材の
斜視図であり、図22は図21のF−F線における要部
断面図である。なお、実施の形態4と同様のものは、同
じ符号を付して説明を省略する。図18,図19,図2
0において、50は実施の形態5における高圧容器用保
護具、51は環状部41の上端から下端に向けて複数箇
所に形成された切欠部、52は切欠部51の下端の環状
部41に形成され切欠部51の幅を拡幅自在にするヒン
ジ部、53は切欠部51の周縁部の1乃至複数箇所に所
定長さの逆L字状に形成された一対の環状部係止部、5
3aは環状部係止部53と環状部41の間に上部から下
部に向かって浅くなるように形成された係止溝部、54
は環状部係止部53の外周面の長手方向に複数形成され
た係止歯部である。係止歯部54は図18に示すよう
に、複数の山状の凹凸状に形成されている。55は環状
部係止部53の周縁部の側部及び下部の環状部41に突
設された保護リブ部、56は合成ゴム製,エラストマー
製,発泡性ウレタン製,粘着性を有する粘着剤等で形成
され環状部41の内周面に固着された滑り止め部であ
る。なお、滑り止め部56は高圧容器の外径が各ボンベ
メーカー等によって異なるので、高圧容器の外径が普通
より小さいときに用いられる。図17において、57は
環状部41の上端側の全周の内周面に鍔状に形成された
容器係止部、57aは環状部41の内周面の下端側に突
設された段差部である。図19において、60は高圧容
器用保護具50の環状部係止部材、61は高圧容器用保
護具50の環状部41と略同一の湾曲状に形成された係
止壁部、62は係止壁部61の側部に立設された略L字
状の係止鉤部である。係止鉤部62の先端は係止壁部6
1の一端側から他端側へ先すぼり状のハ字形に形成され
ている。63は係止鉤部61と係止壁部62の間に形成
された係止溝部、64は係止壁部61の内壁面の一端側
に複数突設された係止爪部である。係止爪部64は図2
0に示すように、上側の一辺が垂直辺で他辺が30〜6
0°の傾斜辺で断面が非対称の鋸歯状の三角状に形成さ
れている。
【0070】以上のように構成された実施の形態5にお
ける高圧容器用保護具について、以下その使用方法を説
明する。高圧容器用保護具50を高圧容器に装着する場
合は、環状部係止部53の1乃至複数箇所から環状部係
止部材60を外した後、高圧容器の上部側から高圧容器
用保護具50を被せ、高圧容器の外周面に形成された溶
接部に環状部係止部53の鍔状に形成された容器係止部
57を当接させる。次いで、環状部係止部材60の係止
鉤部62を、係止爪部64側から高圧容器用保護具50
の係止溝部53aに挿入するとともに環状部係止部53
を環状部係止部材60の係止溝部63に挿入する(図8
を参照)。係止鉤部62の先端は係止壁部61の一端側
から他端側へ先すぼり状のハ字形に形成されており、係
止溝部53aは上部から下部に向かって浅くなるように
形成されているので、環状部係止部材60の環状部係止
部53への装着に伴い切欠部51の間隔が狭まり環状部
41が高圧容器の外周面に密着される。
【0071】以上のように実施の形態5における高圧容
器用保護具は構成されているので、実施の形態4に記載
の作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)ヒンジ部を有しているので、形成された切欠部に
よって環状部の内径を各ボンベメーカーの外径に合わせ
て大きくすることができ汎用性や装着性に優れる。 (2)環状部係止部材を環状部係止部の上側に装着する
ことによって、切欠部の間隔を狭めて環状部の内径を小
さくすることができ、高圧容器の外周面への密着性に優
れる。 (3)環状部係止部材と環状部係止部が、係止歯部と係
止爪部を有しているので、一旦装着して係止爪部と係止
歯部とが係合された後は外れ難く脱落するのを防止する
ことができる。また、係止歯部の任意の位置で係止爪部
を係合することにより切欠部の間隔を任意の幅に狭める
ことができるので、環状部の内径を任意の大きさにする
ことができ、ボンベメーカーによって異なる外径を有す
る高圧容器に装着することができ汎用性に優れる。 (4)係止爪部の断面形状が非対称の鋸歯状の三角状に
形成されおり、山形状に形成された係止歯部に係合する
ので、装着は容易にできるが抜け難く信頼性に優れる。 (5)環状部係止部の周縁部に保護リブ部が形成されて
いるので、係止された環状部係止部材を衝撃等から保護
して外れ難くするとともに、環状部係止部材を環状部係
止部に装着するときのガイドにすることができ装着性に
優れる。 (6)滑り止め部を有しているので、装着された環状部
が滑りにくく密着性を高めることができる。 (7)装着された環状部を持って高圧容器を持ち上げた
場合には、段差部で高圧容器の外周面に形成された溶接
部を係止するので、環状部が高圧容器から外れるのを防
止することができる。 (8)環状部係止部材を用いて切欠部の間隔を狭める
と、段差部を支点にして段差部から上側の環状部を窄め
られるため、容器係止部の内径が小さくなり高圧容器と
の密着性を高めることができる。 (9)環状部の上端部が薄く形成されているので、雨水
や埃等が環状部の上に溜まり難く排水性に優れるととも
に、容易に清掃できる。
【0072】ここで、本実施の形態においては、環状部
係止部53に係止歯部が形成され、環状部係止部材60
に係止爪部が形成された場合について説明したが、これ
とは逆に、環状部係止部53に係止爪部が、環状部係止
部材60に係止歯部が形成される場合もある。この場合
も同様の作用が得られる。また、係止歯部54は、環状
部係止部53の外周面に形成される場合だけでなく、環
状部係止部53の側部、係止溝部53aの内部等に形成
する場合もある。係止爪部64は、係止歯部54に応じ
た位置に形成される。
【0073】(実施の形態6)図23は実施の形態6に
おける高圧容器用保護具を高圧容器に装着した状態を示
した一部破断断面図である。なお、実施の形態4,5で
説明したものと同様のものは、同じ符号を付して説明を
省略する。図23において、70は実施の形態6におけ
る高圧容器用保護具、71は高圧容器75の胴部の外径
と下部側の内径が略同一かやや大きめのポリエチレン,
ポリプロピレン,ABS,EPM,EPDM,エラスト
マー等の合成樹脂製や合成ゴム製等で端部が薄く環状に
形成された環状部であり、上部側を同軸状に窄めて径を
小さく形成している。72は高圧容器75の上部側で湾
曲して形成された肩部を係止する環状部71の上部側が
窄められて形成された容器係止部、73は環状部71の
下部から上部の所定部に向けて幅狭に形成された切欠
部、74は保護リブ部55の厚肉に形成された部分に形
成した窪部である。ここで、本実施の形態では、容器係
止部72の曲率半径は、高圧容器75の肩部の曲率半径
よりも小さく形成している。以上のように構成された実
施の形態6における高圧容器用保護具が、実施の形態4
と異なる点は、環状部71の上部側を窄めて形成し高圧
容器75の肩部で係止する容器係止部72を形成してい
る点、保護リブ部55の厚肉に形成された部分に窪部7
4が形成されている点である。
【0074】以上のように実施の形態6における高圧容
器用保護具は構成されているので、実施の形態4乃至5
に記載の作用に加え、以下のような作用が得られる。 (1)環状部の上部側を窄めて形成し高圧容器の肩部で
係止する容器係止部を備えているので、外周に突設され
た溶接部を有さない高圧容器(例えば、20kgLPガ
スボンベ等)であっても、高圧容器の肩部で係止するこ
とができ汎用性に優れる。 (2)容器係止部の曲率半径を高圧容器の肩部の曲率半
径よりも小さく形成しているので、ボンベメーカー毎に
異なる大きさの曲率半径を有する高圧容器の肩部に容器
係止部の上端部を確実に当接させて装着することができ
汎用性に優れる。 (3)高圧容器の肩部と環状部の内周との接触箇所が増
え接触面積が増大するので強固に固定することができ、
ずれ難くすることができる。 (4)保護リブ部の厚肉に形成された部分に窪部が形成
されているので、成型の際にヒケ等の欠陥が発生し難く
成型性に優れる。
【0075】ここで、本実施の形態においては、環状部
71の上部側の全周を窄めて容器係止部72を形成した
場合について説明したが、舌片状に形成しこれを窄めて
容器係止部にすることもできる。
【0076】(実施の形態7,8)図24は実施の形態
7,8における高圧容器用保護具を高圧容器に装着した
状態を示す側面図であり、図25は図26の要部断面図
である。図24、図25において、80はポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ABS,塩化ビニル,ポリアミ
ド,ポリカーボネート等の合成樹脂等でブロー成型によ
って一体に形成された実施の形態7における高圧容器用
保護具、81は高圧容器用保護具80の環状部、82は
環状部81の周方向と略直交して所定間隔を空けて縦溝
状に複数形成された補強凹部、83は補強凹部82の間
の環状部81が膨出状に形成された緩衝凸起部、84は
環状部81の上部側が窄められて形成された容器係止部
である。本実施の形態において、補強凹部82の大きさ
(補強凹部82間の内径)は図25に示すように、高圧
容器用保護具80を高圧容器100に装着した際、高圧
容器100の胴部の外周に密着するような大きさに形成
されている。
【0077】90はポリエチレン,ポリプロピレン,A
BS,塩化ビニル,ポリアミド,ポリカーボネート等の
合成樹脂等でブロー成型によって一体に形成された実施
の形態8における高圧容器用保護具、91は外形が略円
形状に形成され中央部が上方に湾出して形成された底
部、92は底部91の外周の縁部に立設された筒状の周
壁部、93は周壁部92の所定高さで底部91の底面と
平行に全周が縮径して形成された容器下端部係止部、9
4aは周壁部92の高さ方向と略平行して所定間隔を空
けて容器下端部係止部93より下側の周壁部92と底部
91とに連通して縦溝状に複数形成された補強凹部、9
4bは下側補強凹部94aの延長線上に容器下端部係止
部93より上側の周壁部92に縦溝状に複数形成された
補強凹部、95aは下側の補強凹部94aの間の周壁部
92が膨出状に形成された緩衝凸起部、95bは上側の
補強凹部94bの間の周壁部92と底部91とが膨出状
に形成された緩衝凸起部、96は緩衝凸起部95aの略
中央部に形成された周壁通気孔部、97は底部91に形
成された緩衝凸起部95aに形成された水抜孔部であ
る。本実施の形態において、補強凹部94bの大きさ
(補強凹部94b間の内径)は図25に示すように、高
圧容器用保護具90を高圧容器100に装着した際、高
圧容器100の胴部の外周に密着するような大きさに形
成されている。また、容器下端部係止部93は、高圧容
器100とスカート部101との接合部で係止すること
ができる高さに形成されている。
【0078】以上のように構成された実施の形態7にお
ける高圧容器用保護具は、高圧容器100の上部側から
圧入し、高圧容器100の肩部を容器係止部84で係止
することによって装着される。また、以上のように構成
された実施の形態8における高圧容器用保護具は、高圧
容器100の下端部(スカート部101)から圧入し、
スカート部101と高圧容器100の接合部を容器下端
部係止部93で係止することによって装着される。
【0079】以上のように実施の形態7,8における高
圧容器用保護具は構成されているので、以下のような作
用が得られる。 (1)高圧容器の下端部(スカート部等)を係止する容
器下端部係止部を備えているので、高圧容器を現場で簡
単に着脱して作業することができ作業性と利便性に優れ
る。 (2)周壁部に形成された容器下端部係止部に高圧容器
の下端部が係止されて固定れるので、高圧容器の接地面
の面積を底部で広げて安定性を高めることができる。 (3)水抜孔部を有しているので、雨水等を貯留させる
ことなく排出させることができ、高圧容器の下端部の腐
食を防止することができる。 (4)ブロー成型で容易に製造することができ生産性に
優れる。 (5)周壁通気孔部を備えているので、高圧容器の下端
部(スカート部等)に形成された通気孔と連通してスカ
ート部等の通気性を高め、高圧容器のスカート部等が湿
気等によって発錆するのを防止することができる。 (6)環状部が容器係止部を備えているので、高圧容器
用保護具がずれて装着されたり外れたりするのを防止す
ることができ確実性に優れる。 (7)緩衝凸起部を有しているので、高圧容器用保護具
の側面や底面の方向から衝撃が加わったときに吸収し耐
衝撃性に優れる。 (8)緩衝凸起部を有しているので、高圧容器同士の接
触等によって発生する金属音等の騒音を防止できる。 (9)補強凹部を有しているので、緩衝凸起部を補強し
て機械的強度を付与し、衝撃や荷重が加わったときに緩
衝凸起部が変形するのを防止し耐久性に優れる。 (10)環状部に補強凹部が形成されているので、高圧
容器の下端部を床面に接地し回転させて搬送する際に指
がかかり易く滑り難いため搬送作業性に優れる。 (11)底部に縦溝状の補強凹部が形成されているの
で、床面と底部との間に隙間を形成し通気性や排水性を
向上させることができる。 (12)縦溝状の補強凹部の大きさ(補強凹部間の内
径)が高圧容器の胴部や下端部の外径より小さめに形成
されているので、高圧容器を周壁部内へ圧入する場合、
高圧容器との接触面積を少なくするとともに補強凹部が
変形して圧入を容易にし、さらに圧入後は高圧容器の胴
部や下端部の外面を押圧して圧入された高圧容器の保持
力を高めることができ装着性に優れる。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明の高圧容器用保護
具によれば、以下のような有利な効果が得られる。請求
項1に記載の発明によれば、 (1)高圧容器の下端部(スカート部等)が嵌挿され又
は支持される底部内側突部を有しているので、高圧容器
を現場で簡単に着脱して作業することができ作業性と利
便性に優れた高圧容器用保護具を提供することができ
る。 (2)底部内側突部を有しているので、スカート部等を
有さない高圧容器を装着したときは底部内側突部が緩衝
部材として働き、トラック等から降ろすとき等の衝撃か
ら高圧容器を保護することができる高圧容器用保護具を
提供することができる。 (3)底部の上面側に立設された底部内側突部に高圧容
器の下端部が嵌挿され又は支持されるので、高圧容器の
接地面の面積を底部で広げて安定性を高めることができ
る高圧容器用保護具を提供することができる。 (4)底部内側突部が補強リブとして機能し、底部を補
強し堅牢で耐久性に優れた高圧容器用保護具を提供する
ことができる。 (5)水抜孔部を有しているので、雨水等を貯留させる
ことなく排出させることができ、高圧容器の下端部の腐
食を防止することができる高圧容器用保護具を提供する
ことができる。
【0081】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、 (1)底部通気孔部を備えているので、底部の通気性が
向上し装着された高圧容器の腐食を防止することができ
る高圧容器用保護具を提供することができる高圧容器用
保護具を提供することができる。
【0082】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の効果に加え、 (1)高圧容器を周壁部内へ圧入する場合、高圧容器と
の接触面積を少なくするとともに周壁部内側突部が変形
して圧入を容易にし、さらに圧入後は高圧容器の胴部の
外面を押圧して圧入された高圧容器の保持力を高めるこ
とができ装着性に優れた高圧容器用保護具を提供するこ
とができる。 (2)高圧容器の胴部の外面と周壁部の内面との間に、
周壁部内側突部の高さに相当する隙間が形成されるので
通気性に優れた高圧容器用保護具を提供することができ
る。 (3)胴部と周壁部との間に隙間を有するので、隙間か
ら雨水や結露を底部側に流し、結露等による胴部の発錆
を防止できる高圧容器用保護具を提供することができ
る。
【0083】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3の内いずれか1の効果に加え、(1)底部内側突
部が突起状又は突条に形成された突出部を備えているの
で、高圧容器の下端部(スカート部)が底部内側突部に
嵌挿時に突出部が変形し、嵌挿後に高圧容器の下端部の
膨出部や返り部を突出部が圧接するので高圧容器の保持
力を高めることができる高圧容器用保護具を提供するこ
とができる。
【0084】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至4の内いずれか1の効果に加え、(1)高圧容器の
スカート部等の下端部の膨出部や返り部が係止突部に係
止されるので、トラック等に横積された状態から高圧容
器を引き抜く際に高圧容器から抜けてしまうのを防止す
ることができ、高圧容器用保護具を高圧容器に装着した
状態での輸送等が可能で作業性に優れた高圧容器用保護
具を提供することができる。
【0085】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5の内いずれか1の効果に加え、 (1)底部外側突部が補強リブとして機能し、底部を補
強し堅牢で耐久性に優れた高圧容器用保護具を提供する
ことができる。 (2)底部外側突部を底部内側突部等に嵌挿された高圧
容器の下端部(スカート部等)を支持することができる
高さに形成されているので、高圧容器を嵌挿したときや
移動時等に高圧容器用保護具の底部にかかる衝撃を吸収
し、衝撃によって底部が破損するのを防止し耐久性に優
れた高圧容器用保護具を提供することができる。 (3)底部外側突部の外側に水抜孔部を形成すること
で、雨水や結露等を効率よく排出することができ排水性
に優れた高圧容器用保護具を提供することができる。 (4)結露等を効率よく排出するので、高圧容器の底部
や下端部、スカート部の発錆を防止できる高圧容器用保
護具を提供することができる。
【0086】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
乃至6の内いずれか1の効果に加え、 (1)底部内側リブ部を備えているので、底部及び周壁
部を補強し堅牢で耐久性に優れた高圧容器用保護具を提
供することができる。 (2)底部内側リブ部を、底部内側突部に嵌挿された高
圧容器の下端部(スカート部等)を支持することができ
る高さに形成しているので、高圧容器の下端部と高圧容
器用保護具の底部との間に隙間を形成し、通気性を向上
させることができる高圧容器用保護具を提供することが
できる。
【0087】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
乃至7の内いずれか1の効果に加え、 (1)周壁通気孔部を備えているので、高圧容器の下端
部(スカート部等)に形成された通気孔と連通してスカ
ート部等の通気性を高め、高圧容器のスカート部等が湿
気等によって発錆するのを防止することができる高圧容
器用保護具を提供することができる。 (2)周壁通気孔部の周壁部の緩衝作用(伸縮作用)に
より、スカート部の外径の大きいものでも効率よく嵌挿
できる高圧容器用保護具を提供することができる。
【0088】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
乃至8の内いずれか1の効果に加え、 (1)下部切欠部を備えているので、高圧容器を装着し
たときにメーカー毎に若干異なる高圧容器の胴部やスカ
ート部の外径寸法に対応して、下部切欠部を広げて周壁
部の外径寸法を大きくして装着可能にすることができ汎
用性に優れた高圧容器用保護具を提供することができ
る。
【0089】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1乃至9の内いずれか1の効果に加え、 (1)上部切欠部を備えているので、高圧容器を装着し
たときにメーカー毎に若干異なる高圧容器の胴部の外径
寸法に対応して、上部切欠部を広げて周壁部の外径寸法
を大きくして装着可能にすることができ汎用性に優れた
高圧容器用保護具を提供することができる。 (2)高圧容器の縦溶接部の溶接代を上部切欠部に合わ
せることにより、周壁部の局所的膨出を防ぐので、集中
応力の発生を防止し耐久性を高めることができる高圧容
器用保護具を提供することができる。
【0090】請求項11に記載の発明によれば、請求項
10の効果に加え、 (1)係止部材を用いて係止部を締め付けることにより
周壁部を縮径させることができ、メーカー毎に若干異な
る高圧容器のスカート部等の外径寸法に対応して拡径さ
れた周壁部を縮径させて、嵌挿された高圧容器を締め付
けて確実に装着することができ汎用性に優れた高圧容器
用保護具を提供することができる。 (2)上部切欠部を有しているので、高圧容器の胴部の
雨水や結露を上部切欠部の切欠にも沿って排出すること
ができ、胴部の発錆を防止できる高圧容器用保護具を提
供することができる。
【0091】請求項12に記載の発明によれば、請求項
1乃至11の内いずれか1の効果に加え、 (1)外周壁リブ部が備えられているので、高圧容器用
保護具の側面の方向から衝撃が加わったときに外周壁リ
ブ部が変形することで衝撃が吸収され耐衝撃性に優れた
高圧容器用保護具を提供することができる。 (2)外周壁リブ部が形成されているので、高圧容器同
士の接触等によって発生する騒音を防止できる高圧容器
用保護具を提供することができる。
【0092】請求項13に記載の発明によれば、請求項
1乃至12の内いずれか1の効果に加え、 (1)底部下面リブ部を備えているので、底部を補強し
堅牢で耐久性に優れるとともに高圧容器を嵌挿したとき
や移動時等に高圧容器用保護具の底部にかかる衝撃を吸
収し、衝撃によって破損するのを防止し耐久性に優れた
高圧容器用保護具を提供することができる。 (2)床面と高圧容器用保護具の底部との間に隙間を形
成し、水はけを良くするとともに通気性を向上させるこ
とができる高圧容器用保護具を提供することができる。
【0093】請求項14に記載の発明によれば、請求項
1乃至13の内いずれか1の効果に加え、 (1)帯電防止部や帯電防止剤を床面と接する底部、底
部下面リブ部、前記周壁部等に備えているので、高圧容
器用保護具が装着された高圧容器をトラック等で輸送す
る場合に発生した静電気をアースして、火災や爆発等を
防止することができ安全性に優れた高圧容器用保護具を
提供することができる。
【0094】請求項15に記載の発明によれば、(1)
環状部を備えているので、高圧容器をトラック等で輸送
する場合等のように高圧容器同士が隣接される場合に、
隣り合う高圧容器同士が直接ぶつかり合うのを抑制する
ことができ、高圧容器に加わる衝撃を緩衝するとともに
ぶつかり合う際の騒音を抑制することができる高圧容器
用保護具を提供することができる。
【0095】請求項16に記載の発明によれば、請求項
15の効果に加え、 (1)高圧容器用保護具を装着した高圧容器を運搬等す
る際に、高圧容器用保護具がずれたり外れたりするのを
防止することができ確実性に優れた高圧容器用保護具を
提供することができる。 (2)同一形状、同一サイズの高圧容器であれば高圧容
器の略同一の位置に環状部を装着することができるの
で、同一形状、同一サイズの高圧容器を並べて立設した
際には、装着された環状部同士がぶつかり合うため、高
圧容器に加わる衝撃を緩衝するとともにぶつかり合う際
の騒音を抑制することができる高圧容器用保護具を提供
することができる。
【0096】請求項17に記載の発明によれば、 (1)高圧容器の下端部(スカート部等)を係止する容
器下端部係止部を備えているので、高圧容器を現場で簡
単に着脱して作業することができ作業性と利便性に優れ
た高圧容器用保護具を提供することができる。 (2)周壁部に形成された容器下端部係止部に高圧容器
の下端部が係止されて固定れるので、高圧容器の接地面
の面積を底部で広げ安定性に優れた高圧容器用保護具を
提供することができる。 (3)ブロー成型で容易に製造することができ生産性に
優れた高圧容器用保護具を提供することができる。
【0097】請求項18に記載の発明によれば、請求項
1乃至17のいずれか1に記載の効果に加え、 (1)緩衝凸起部を有しているので、高圧容器用保護具
の側面や底面の方向から衝撃が加わったときに吸収し耐
衝撃性に優れた高圧容器用保護具を提供することができ
る。 (2)緩衝凸起部を有しているので、高圧容器同士の接
触等によって発生する金属音等の騒音を防止できる高圧
容器用保護具を提供することができる。 (3)補強凹部を有しているので、緩衝凸起部を補強し
て機械的強度を付与し、衝撃や荷重が加わったときに緩
衝凸起部が変形するのを防止し耐久性に優れた高圧容器
用保護具を提供することができる。 (4)環状部に形成された補強凹部は、高圧容器の下端
部を床面に接地し回転させて搬送する際に指がかかり易
く滑り難いため搬送作業性に優れた高圧容器用保護具を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における高圧容器用保護具の側面
【図2】実施の形態1における高圧容器用保護具の平面
【図3】実施の形態1における高圧容器用保護具の底面
【図4】図2のA−A線における要部断面図
【図5】図4のA部拡大図
【図6】(a)LPガス等が充填されたスカートを有す
る高圧容器が高圧容器用保護具に装着される状態を示す
要部模式図 (b)LPガス等が充填されたスカートを有する高圧容
器が高圧容器用保護具に装着された状態を示す要部断面
模式図
【図7】(a)酸素ガス等が充填されたスカートを有し
ない高圧容器が高圧容器用保護具に装着される状態を示
す要部模式図 (b)酸素ガス等が充填されたスカートを有しない高圧
容器が高圧容器用保護具に装着された状態を示す要部断
面模式図
【図8】(a)係止部材が係止部を係止する状態を示す
要部斜視図 (b)係止部材が係止部を係止した状態を示す要部斜視
【図9】実施の形態2における高圧容器用保護具の側面
【図10】実施の形態2における高圧容器用保護具の平
面図
【図11】実施の形態2における高圧容器用保護具の底
面図
【図12】実施の形態2における高圧容器用保護具を積
み重ねた状態を示す要部断面図
【図13】図12のB部拡大図
【図14】係止突部と帯電防止部の変形例を示す要部拡
大図
【図15】実施の形態3における高圧容器用保護具の側
面図
【図16】(a)実施の形態3における高圧容器用保護
具を高圧容器のスカート部に装着した状態を示す要部断
面図 (b)実施の形態3における高圧容器用保護具の変形例
を高圧容器のスカート部に装着した状態を示す要部断面
【図17】(a)実施の形態4における高圧容器用保護
具の斜視図 (b)実施の形態4における高圧容器用保護具を高圧容
器に装着したときの状態を示す要部断面模式図
【図18】実施の形態5における高圧容器用保護具の斜
視図
【図19】図18のD−D線における要部断面図
【図20】図18のE−E線における要部断面図
【図21】実施の形態5における高圧容器用保護具の環
状部係止部材の斜視図
【図22】図21のF−F線における要部断面図
【図23】実施の形態6における高圧容器用保護具を高
圧容器に装着した状態を示した一部破断断面図
【図24】実施の形態7,8における高圧容器用保護具
を高圧容器に装着した状態を示す側面図
【図25】図24の要部断面図
【符号の説明】
1 高圧容器用保護具 2 底部 2a 嵌入孔部 2b 貫通孔部 3 周壁部 3a 曲折部 4 底部内側突部 4a 貫通孔部 5 突出部 6 底部外側突部 7 底部内側リブ部 8 水抜孔部 9,10 底部通気孔部 11 周壁通気孔部 12 下部切欠部 13 上部切欠部 14 係止部 14a 鉤部 15 外周壁横リブ部 15a 縦リブ部 16 係止突部 20 高圧容器 21 スカート部 21a 返し部 22 通気孔 23 高圧容器 23a 底部 24 係止部材 24a 溝部 30,30a 高圧容器用保護具 31,31c 周壁部 31a 周壁下部通気孔部 31b 貫通孔部 31d 周壁通気孔部 31e 係止舌片 32,32a 曲折部 33 スタック部 34 底部下面リブ部 34a 脚部 35 周壁部内側突部 36,36a,36b 水抜孔部 37 底部外側突部 37a 係止突部 38 帯電防止部 39 突出部 39a,39b,39c 係止突部 39d 帯電防止部 40 高圧容器用保護具 41 環状部 42 環状外側横リブ 43 環状外側縦リブ 44 環状内側リブ部 45 高圧容器 46 溶接部 47 容器係止部 47a 隙間部 48 リブ間凹部 50 高圧容器用保護具 51 切欠部 52 ヒンジ部 53 環状部係止部 53a 係止溝部 54 係止歯部 55 保護リブ部 56 滑り止め部 57 容器係止部 57a 段差部 60 環状部係止部材 61 係止壁部 62 係止鉤部 63 係止溝部 64 係止爪部 70 高圧容器用保護具 71 環状部 72 容器係止部 73 切欠部 74 窪部 75 高圧容器 80 高圧容器用保護具 81 環状部 82 補強凹部83 緩衝凸起部 84 容器係止部 90 高圧容器用保護具 91 底部 92 周壁部 93 容器下端部係止部 94a,94b 補強凹部 95a,95b 緩衝凸起部 96 周壁通気孔部 97 水抜孔部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外形が略円形状又は略多角形状に形成さ
    れた底部と、前記底部の外周の縁部に立設された周壁部
    と、前記底部の上面側に前記周壁部と所定間隔を空けて
    前記周壁部と略同心状に突壁状若しくは突起状又は突条
    に立設され高圧容器の下端部が前記周壁部との間に嵌着
    され又は支持される底部内側突部と、前記底部,前記周
    壁部の下端部,前記底部内側突部の下端部のいずれか1
    以上に形成された水抜孔部と、を備えていることを特徴
    とする高圧容器用保護具。
  2. 【請求項2】 前記底部が、所定部に形成された1乃至
    複数個の底部通気孔部を備えていることを特徴とする請
    求項1に記載の高圧容器用保護具。
  3. 【請求項3】 前記周壁部が、内壁に突起状又は突条に
    形成された周壁部内側突部を備えていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の高圧容器用保護具。
  4. 【請求項4】 前記底部内側突部が、外側に突起状又は
    突条に形成された突出部を備えていることを特徴とする
    請求項1乃至3の内いずれか1に記載の高圧容器用保護
    具。
  5. 【請求項5】 前記底部内側突部若しくは前記突出部の
    先端側に外側を向いて形成された係止突部、又は、前記
    周壁部の下部若しくは前記底部内側突部に形成された孔
    部に装着された係止突部を備えていることを特徴とする
    請求項1乃至4の内いずれか1に記載の高圧容器用保護
    具。
  6. 【請求項6】 前記底部が、前記周壁部と前記底部内側
    突部との間に前記周壁部と略同心状に壁状若しくは突起
    状又は突条に立設された底部外側突部を備えていること
    を特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1に記載の高
    圧容器用保護具。
  7. 【請求項7】 前記底部が、前記底部の上面の所定部,
    前記底部内側突部,前記突出部,前記底部外側突部のい
    ずれかと、前記周壁部の内壁とに連設して所定間隔を空
    けて垂設された底部内側リブ部を備えていることを特徴
    とする請求項1乃至6の内いずれか1に記載の高圧容器
    用保護具。
  8. 【請求項8】 前記周壁部が、所定間隔を空けて形成さ
    れた周壁通気孔部を備えていることを特徴とする請求項
    1乃至7の内いずれか1に記載の高圧容器用保護具。
  9. 【請求項9】 前記底部の所定部又は前記周壁部の下端
    部から前記周壁部の所定部に向けて形成された下部切欠
    部を備えていることを特徴とする請求項1乃至8の内い
    ずれか1に記載の高圧容器用保護具。
  10. 【請求項10】 前記周壁部が、前記周壁部の上端から
    前記周壁部の所定部に向けて幅狭に形成された上部切欠
    部を備えていることを特徴とする請求項1乃至9の内い
    ずれか1に記載の高圧容器用保護具。
  11. 【請求項11】 前記周壁部が、前記上部切欠部の周縁
    部に形成された一対の係止部と、前記係止部間を係止す
    る係止部材と、を備えていることを特徴とする請求項1
    0に記載の高圧容器用保護具。
  12. 【請求項12】 前記周壁部が、外周面に突条又は突起
    状に形成された外周壁リブ部を備えていることを特徴と
    する請求項1乃至11の内いずれか1に記載の高圧容器
    用保護具。
  13. 【請求項13】 前記底部が、下面に所定間隔を空けて
    立設された底部下面リブ部若しくは脚部を備えているこ
    とを特徴とする請求項1乃至12の内いずれか1に記載
    の高圧容器用保護具。
  14. 【請求項14】 前記底部、前記底部下面リブ部、前記
    周壁部、前記脚部のいずれか1以上が、挿設され又は埋
    設された帯電防止部、及び/又は、混練形成され又は塗
    布された帯電防止剤を備えていることを特徴とする請求
    項1乃至13の内いずれか1に記載の高圧容器用保護
    具。
  15. 【請求項15】 高圧容器の胴部に密接して環装される
    環状部を備えていることを特徴とする高圧容器用保護
    具。
  16. 【請求項16】 前記環状部が、内周面に形成された容
    器係止部を備えていることを特徴とする請求項15に記
    載の高圧容器用保護具。
  17. 【請求項17】 外形が略円形状又は略多角形状に形成
    された底部と、前記底部の外周の縁部に立設された周壁
    部と、前記周壁部の内側に前記底部の底面と平行に膨出
    状,突起状,突条等に形成され高圧容器の下端部を係止
    する容器下端部係止部と、を備えていることを特徴とす
    る高圧容器用保護具。
  18. 【請求項18】 前記周壁部,前記底部,前記環状部の
    いずれか1以上が、凹状や溝状等に形成された補強凹部
    の間に膨出状,突起状,突条等に形成された緩衝凸起部
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至17に記載
    の高圧容器用保護具。
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