JP5351024B2 - 直流高電圧電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電トランスを用いた直流高電圧電源装置に関する。
従来、直流の高電圧を生成する方法として、ダイオードとコンデンサを有する倍電圧整流回路(コッククロフト・ウォルトン回路)を用いる方法がある。図9は、圧電トランス1001および倍電圧整流回路1002を有する従来の直流高電圧電源装置1000の構成を示す図である。図9に示すような4つのダイオードD〜Dと4つのコンデンサC〜Cにより構成された倍電圧整流回路1002は、圧電トランス1001の出力電圧VOPTを、(√2)・n倍、すなわち√2×4≒5.7倍に倍増して出力する。ここで圧電トランスの出力電圧は正弦波であり、Voptは実効値を示す。このような倍電圧整流回路1002を用いた直流高電圧電源装置1000として、安定した直流高電圧を供給するものが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1記載の安定化直流高電圧電源装置は、外部より供給される直流電源から高周波交流を発生させ、圧電トランスを駆動し、コンバータ回路により直流の高電圧を発生させている。コンバータ回路には、3段コッククロフト・ウォルトン回路が用いられ、圧電トランスの出力と高電圧直流電源の負荷とのインピーダンスの不整合の調整を行いつつ、圧電トランスの変換効率を改善している。
特開2002−359967号公報
上記のように倍電圧整流回路を用いた直流高電圧電源装置は、直流高電圧を発生させるのに有効である。しかしながら、単に圧電トランスの出力電圧を倍電圧整流回路で倍増させる回路を構成しただけでは、圧電トランスと倍電圧整流回路との整合性が不十分であり、電源装置の効率は必ずしも高くならない。
圧電トランスの昇圧効率(変換効率)は、圧電トランスの出力に接続される負荷の仕様と圧電トランスの仕様との関係によって異なる。したがって、上記のような圧電トランスを用いた直流高電圧電源装置では、電源装置の負荷の仕様に圧電トランスの仕様が適合していなければ直流高電圧電源装置の効率が低下する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、圧電トランスによる昇圧効率が高く、電源効率の高い直流高電圧電源装置を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するため、本発明に係る直流高電圧電源装置は、スイッチング素子およびチョークコイルを有し、前記スイッチング素子の動作により直流入力電圧を交流電圧に変換する駆動回路と、前記変換された交流電圧が入力されることで駆動され、昇圧された交流電圧を出力する圧電トランスと、倍電圧整流を行うことで、前記出力された交流電圧を直流電圧に変換する多段型倍電圧整流回路と、を備え、前記圧電トランスは、負荷の抵抗に基づき、前記多段型倍電圧整流回路の倍電圧整流作用に応じて要求される前記圧電トランスの出力電圧、および電力保存則から導かれる前記圧電トランスの出力電流により定まる所定範囲の出力インピーダンスを有していることを特徴としている。
このように、本発明の直流高電圧電源装置は、その出力電圧および出力電流に応じた出力インピーダンスを有する圧電トランスを備えている。このように圧電トランスの仕様が直流高電圧電源装置の負荷の仕様に適合しているため、圧電トランスの昇圧効率を高くし、直流高電圧電源装置の電源効率を高くすることができる。
(2)また、本発明に係る直流高電圧電源装置は、スイッチング素子およびチョークコイルを有し、前記スイッチング素子の動作により直流入力電圧を交流電圧に変換する駆動回路と、前記変換された交流電圧が入力されることで駆動され、昇圧された交流電圧を出力する圧電トランスと、倍電圧整流を行うことで、前記出力された交流電圧を直流電圧に変換する多段型倍電圧整流回路と、を備え、前記圧電トランスは、入力電圧をもとに前記駆動回路により変換された前記圧電トランスの入力電圧、および負荷の抵抗に基づき前記多段型倍電圧整流回路の倍電圧整流作用に応じて要求される前記圧電トランスの出力電圧により定まる所定範囲の最大昇圧比を有していることを特徴としている。
本発明の直流高電圧電源装置では、圧電トランスに入力される電圧、圧電トランスから出力される電圧に応じて最大昇圧比が所定の範囲内になるように圧電トランスが設計されている。これにより、圧電トランスの昇圧効率を高くし、直流高電圧電源装置の電源効率を高くすることができる。
(3)また、本発明に係る直流高電圧電源装置は、スイッチング素子およびチョークコイルを有し、前記スイッチング素子の動作により直流入力電圧を交流電圧に変換する駆動回路と、前記変換された交流電圧が入力されることで駆動され、昇圧された交流電圧を出力する圧電トランスと、n個のダイオードを有し、n倍の倍電圧整流を行うことで、前記出力された交流電圧を直流電圧に変換する多段型倍電圧整流回路と、を備え、出力電圧をVOUT、出力電流をIOUTとするとき、前記圧電トランスの出力インピーダンスZOPTは、以下の式を満たすことを特徴としている。
Figure 0005351024
このように、本発明の直流高電圧電源装置では、圧電トランスの出力インピーダンスが直流高電圧電源装置の出力電圧および出力電流に応じて決まる上式の範囲内に設計されている。圧電トランスの仕様が直流高電圧電源装置の負荷の仕様に適合されているため、圧電トランスの昇圧効率が高くなり、直流高電圧電源装置の電源効率を高くすることができる。
(4)また、本発明に係る直流高電圧電源装置は、4つのスイッチング素子および1つのチョークコイルを有し、前記スイッチング素子の動作により直流入力電圧を交流電圧に変換するフルブリッジ型の駆動回路と、前記変換された交流電圧が入力されることで駆動され、昇圧された交流電圧を出力する圧電トランスと、n個のダイオードを有し、n倍の倍電圧整流を行うことで、前記出力された交流電圧を直流電圧に変換する多段型倍電圧整流回路と、を備え、出力電圧をVOUT、出力電流をIOUT、入力電圧をVINとするとき、前記圧電トランスに(VOUT/IOUT)/2nの負荷抵抗を接続するときの最大昇圧比Avが以下の式を満たすことを特徴としている。
Figure 0005351024
圧電トランスの昇圧比は圧電トランスの形状や構造によって決まる。駆動周波数により圧電トランスの昇圧比を変えられるものの、圧電トランスの共振周波数から大きく離れすぎると、圧電トランスの昇圧効率が低下する。本発明のフルブリッジ型駆動回路を用いた直流高電圧電源装置では、圧電トランスに入力される電圧、圧電トランスから出力される電圧に応じて最大昇圧比が上式の範囲内になるように圧電トランスが設計されている。これにより、圧電トランスの昇圧効率を高くし、直流高電圧電源装置の電源効率を高くすることができる。
(5)また、本発明に係る直流高電圧電源装置は、2つのスイッチング素子および2つのチョークコイルを有し、前記スイッチング素子の動作により直流入力電圧を交流電圧に変換するプッシュプル型の駆動回路と、前記変換された交流電圧が入力されることで駆動され、昇圧された交流電圧を出力する圧電トランスと、n個のダイオードを有し、n倍の倍電圧整流を行うことで、前記出力された交流電圧を直流電圧に変換する多段型倍電圧整流回路と、を備え、出力電圧をVOUT、出力電流をIOUT、入力電圧をVINとするとき、前記圧電トランスに(VOUT/IOUT)/2nの負荷抵抗を接続するときの最大昇圧比Avが以下の式を満たすことを特徴としている。
Figure 0005351024
このように、本発明のプッシュプル型駆動回路を用いた直流高電圧電源装置では、圧電トランスに入力される電圧、圧電トランスから出力される電圧、および所定の負荷に応じて、最大昇圧比が一定の範囲内になるように圧電トランスが設計されている。これにより、圧電トランスの昇圧効率を高くし、直流高電圧電源装置の電源効率を高くすることができる。
(6)また、本発明に係る直流高電圧電源装置は、前記チョークコイルが、空芯コイルであることを特徴としている。このように、本発明に係る直流高電圧電源装置は、空芯コイルを用いることにより印加される矩形波電圧を正弦波電圧に波形整形することができる。空芯コイルはフィルタ機能を実現するに足る小さなサイズで良い。
本発明によれば、圧電トランスの仕様が直流高電圧電源装置の負荷の仕様に適合しているため、圧電トランスの昇圧効率が高くなり、直流高電圧電源装置の電源効率が高くすることができる。
第1の実施形態に係る直流高電圧電源装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る直流高電圧電源装置の出力電圧および出力電流と圧電トランスの出力インピーダンスとの関係を示す模式図である。 第1の実施形態に係る直流高電圧電源装置の入力電圧および出力電圧と圧電トランスの入力電圧および出力電圧との関係を示す模式図である。 第1の実施形態に係る実験結果を示すグラフである。 第1の実施形態に係る実験結果を示すグラフである。 第2の実施形態に係る直流高電圧電源装置の構成を示す図である。 第2の実施形態に係る直流高電圧電源装置の入力電圧および出力電圧と圧電トランスの入力電圧および出力電圧との関係を示す模式図である。 第2の実施形態に係る実験結果を示すグラフである。 従来の直流高電圧電源装置の構成を示す図である。
符号の説明
100 直流高電圧電源装置
110 駆動回路
111〜114 スイッチング素子
117 チョークコイル
120、220 圧電トランス
130 倍電圧整流回路(多段型倍電圧整流回路)
140 負荷
150、155 検出用抵抗
160 誤差アンプ
170 電圧制御発振回路
200 直流高電圧電源装置
210 駆動回路
211、212 スイッチング素子
217、218 チョークコイル
抵抗
IN 入力電圧
IPT 交流電圧
OPT 出力電圧
OUT 出力電圧
ref 基準電圧
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
(第1の実施形態)
(直流高電圧電源装置の構成)
図1は、直流高電圧電源装置100の構成を示す図である。図1に示すように、直流高電圧電源装置100は、駆動回路110、圧電トランス120、倍電圧整流回路130、負荷140、検出用抵抗150、155、誤差アンプ160および電圧制御発振回路170を備えている。直流高電圧電源装置100は、たとえば圧電コンバータとして用いられる。
駆動回路110は、直流電圧から交流電圧を生成し圧電トランス120の入力部に印加する。交流電圧は、電圧制御発振回路170の発振信号に応じて生成される。駆動回路110は、4つのスイッチング素子111〜114および1つのチョークコイル117により、フルブリッジ型駆動回路として構成されている。駆動回路110は、電圧制御発振回路170からの発振信号を受けて、スイッチング素子111、112とスイッチング素子113、114とを交互にオン、オフすることにより圧電トランスの入力端子に正弦波の入力電圧を印加する。このようなスイッチング動作により直流電圧が矩形波上の交流電圧に変換される。なお、各スイッチング素子111〜114には、たとえばMOSFETが用いられる。本発明では高効率で高電圧を得ることが重要であるため、スイッチング素子111〜114は、スイッチング素子が持つ寄生容量が小さくスイッチング速度の速いものであることが好ましい。また、電力損失を小さくするため、スイッチング素子111〜114はオン抵抗の小さいものであることが好ましい。
チョークコイル117は、スイッチング素子111〜114と圧電トランス120との間に接続されている。上記の矩形波電圧は、チョークコイル117および圧電トランス120の1次側の容量のフィルタ効果によりほぼ正弦波波形の交流電圧に変換され、圧電トランス120に入力される。フルブリッジ型駆動回路の特性から、駆動回路110に入力される直流電圧をVINとしたとき、圧電トランス120に入力される交流電圧の実効値VIPTは(3√2/π)VINとなる。
圧電トランス120は、厚み方向に分極された入力部および長手方向に分極された出力部を備えており、駆動回路110は、入力部を挟んで設けられた入力端子の一方に接続されている。圧電トランス120は、入力される交流電圧の昇圧を行う。圧電トランス120の出力インピーダンスは、その材料の誘電率や電極形状により調整可能であり、その昇圧比は積層数により調整可能である。圧電トランス120は、回路サイズを小型化し、液晶パネル等の小型化や軽量化を図るのに有効である。
長手方向の端面に設けられた圧電トランス120の出力端子は、倍電圧整流回路130に接続されている。圧電トランス120は、圧電体の振動により入力電圧を昇圧して出力する。圧電トランス120には、たとえば一般的なローゼン型の圧電トランスを用いることができる。圧電トランス120は単層型であってもよいし、積層型であってもよい。圧電トランス120は、後述のように、その出力インピーダンスが(VOUT/IOUT)/8n以上2(VOUT/IOUT)/n以下、その最大昇圧比が(π/6n)・(VOUT/VIN)以上(π/3n)・(VOUT/VIN)以下となるように設計されていることが好ましい。なお、直流高電圧電源装置100の入力電圧をVIN、出力電圧をVOUTと表している。
倍電圧整流回路130(多段型倍電圧整流回路)は、n個のダイオードを有し、n倍の倍電圧整流を行うことで、圧電トランス120から出力される交流電圧を直流電圧に変換し、昇圧する。倍電圧整流回路130には、n個のダイオードおよびコンデンサを有するコッククロフト・ウォルトン回路を用いることができる。
圧電トランス120は、圧電トランス120の2次側が有する出力インピーダンスと負荷140のインピーダンスとがマッチングしたとき、高い効率で動作する。後述のように圧電トランス120の出力インピーダンスは所定の範囲に設計されていることが好ましい。
負荷140は、倍電圧整流回路130の出力端子に接続されており、抵抗Rを有している。直流高電圧電源装置100では、負荷140の一方の端子は圧電トランス120に接続され高圧の電圧が印加されるが、他方の端子は低圧に保持されている。なお、通常、他方の端子はGNDに接続される。
検出用抵抗150、155は、直流電源の出力電圧を検出するための抵抗である。このように、抵抗を用いることにより簡易に電圧検出回路を構成することができる。検出用抵抗150、155は、得られた電圧を検出信号として、誤差アンプ160に伝える。
誤差アンプ160は、検出された電圧と基準電圧Vrefとの差に応じた差動信号を生成する。誤差アンプ160は、電圧制御発振回路170に接続され、電圧制御発振回路170に差動信号を伝える。電圧制御発振回路170は、差動信号を受けて発振信号の周波数またはデューティー比を制御する。
電圧制御発振回路170は、発振信号を生成する。発振信号は、一定の周波数およびデューティー比を有する矩形波であり、その周波数またはデューティー比は誤差アンプ160から受けた信号により制御される。すなわち、電圧制御発振回路170は、誤差アンプ160から出力される差動信号に応じた周波数またはデューティー比の発振信号を出力する。
倍電圧整流回路130は、圧電トランス120から出力される交流電圧を整流し、昇圧する。倍電圧整流回路130には、n個のダイオードおよびコンデンサを有するコッククロフト・ウォルトン回路を用いることができる。ダイオードは高耐圧である方が好適である。また、直流高電圧電源装置100には圧電トランス120が用いられているため、ダイオードは逆回復時間の短いものが好適である。たとえば、数十kHzの周波数で動作するものを用いることができる。なお、ダイオードの数およびコンデンサの数に特に制限はなく、必要に応じて様々な数をとりうる。
(圧電トランスの出力インピーダンス)
図2は、直流高電圧電源装置100の出力電圧および出力電流と圧電トランス120の出力インピーダンスとの関係を示す模式図である。圧電トランス120は、圧電トランス120の2次側の持つ出力インピーダンスZOPTと負荷140の抵抗Rとがマッチングしたとき、高い効率で動作する。圧電トランス120の出力電圧の実効値をVOPT、直流高電圧電源装置100の出力電圧をVOUTとすると、マッチングの条件下ではVOPT=VOUT/√2nの関係が成り立つ。また、圧電トランス120の出力電流をIOPTとし、直流高電圧電源装置100の出力電流をIOUTとすると、倍電圧整流回路130で損失が無いと仮定した場合、電力保存則により、互いの値にはIOPT=√2n・IOUTの関係が成り立つ。そして、この式により圧電トランス120の出力インピーダンスZOPTの最適な仕様が決まる。
上記の関係から、圧電トランス120の出力側から倍電圧整流回路130を見たときの等価負荷抵抗はVOPT/IOPT、すなわち(VOUT/IOUT)/2nとなる。この結果、圧電トランス120の出力インピーダンスを(VOUT/IOUT)/2nになるように圧電トランス120を設計することが好ましいことが分かる。ただし、実際には効率の高い圧電トランス120の出力インピーダンスZOPTの範囲はある程度の幅を有している。後述の実験結果を考慮すると、圧電トランス120の出力インピーダンスZOPTを以下の数式を満たす範囲とするのが好ましい。このような出力インピーダンスとすることにより、直流高電圧電源装置100は高い効率で動作する。なお、以下の式は、駆動回路110の種類によらず適用可能である。
Figure 0005351024
一方、駆動周波数をf、圧電トランス120の2次側の容量をCとすると、圧電トランス120の出力インピーダンスはZOPT=1/2πfCで与えられる。駆動周波数fには、圧電トランス120のλモードまたはλ/2モード等の共振周波数が用いられる。したがって、たとえば、矩形の圧電トランス120を設計する際に長手方向、幅方向、厚さ方向の大きさを調整することで上記のfを制御することができる。また、圧電トランス120の2次側の容量Cは、圧電トランス120に用いられる圧電材料、圧電トランス120の電極間距離および電極面積により値が決まる。したがって、これらを制御することで容量Cを制御することができる。
(圧電トランスの昇圧比)
駆動回路110がフルブリッジ型であることを考慮し、昇圧比を調整することで最適な電源効率を得ることができる。図3は、直流高電圧電源装置100の入力電圧および出力電圧と圧電トランス120の入力電圧および出力電圧との関係を示す模式図である。駆動回路110は、スイッチング動作により入力される直流電圧をほぼ正弦波波形の交流電圧に変換して圧電トランス120に入力する。したがって、フルブリッジ型の駆動回路110に入力される直流電圧をVINとしたとき、圧電トランス120に入力される交流電圧の実効値VIPTは(3√2/π)VINとなる。
一方、直流高電圧電源装置100の出力電圧がVOUTであるとき、倍電圧整流回路130の特性からVOUTの直流電圧を出力するのに必要な圧電トランス120の出力電圧VOPTの実効値はVOUT/(√2n)である。したがって、圧電トランス120に(VOUT/IOUT)/2nの負荷抵抗を接続したとき、圧電トランス120に必要な最大昇圧比Av(=VOPT/VIPT)は、(π/6n)・(VOUT/VIN)である。
ただし、実際には効率を高く維持できる圧電トランス120の昇圧比の範囲はある程度の幅を有している。後述の実験結果を考慮すると、圧電トランス120の最大昇圧比Avを以下の数式を満たす範囲として圧電トランス120を設計するのが好ましい。
Figure 0005351024
上記の式により求まる最大昇圧比は直流電源として最低限必要な昇圧比であり、この昇圧比を下回った場合には負荷の仕様から要請される出力電圧を出力できないことになる。圧電トランス120が最大効率を示すのは最低限必要な昇圧比の約1.4〜1.5倍である。一方、最低限必要な昇圧比の約2倍を超えると昇圧比が高すぎるために、本来圧電トランス120が高い効率で駆動される周波数よりも高周波側で駆動されるようになるために、電源効率が低下してしまう。
(直流高電圧電源装置の動作)
次に、上記のように構成される直流高電圧電源装置100の動作を以下に説明する。まず、駆動回路110に電圧制御発振回路170から発振信号が伝えられる。そして、駆動回路110は、発振信号によりスイッチング素子111〜114のオン、オフにより圧電トランス120に正弦波電圧を出力する。なお、リップルを小さくするためには圧電トランス120の駆動周波数をλモードとするのが好適である。
この正弦波電圧により、圧電トランス120が駆動される。倍電圧整流回路130は、圧電トランス120から入力される交流電圧を整流し、直流電圧として出力する。負荷140には、高圧の直流電圧が出力される。検出用抵抗150、155は、負荷140に印加される出力電圧(管電圧)を電圧として検出する。誤差アンプ160は、その検出電圧と基準電圧Vrefとを比較し、その比較結果の差分を増幅し、差分に応じた差動信号を生成する。
電圧制御発振回路170は、誤差アンプ160から伝えられる差動信号に応じた周波数またはデューティー比の発振信号を出力する。発振信号としての矩形波の信号を駆動回路110のスイッチング素子111〜114に対して伝える。このようにして、直流高電圧電源装置100は高い電源効率で負荷140に直流電圧を出力する。
直流高電圧電源装置100に対して、効率の高い圧電トランス120の出力インピーダンスを求める実験を行った。倍電圧整流回路130には、4個のダイオードを備える2段の倍電圧整流回路を使用した。直流高電圧電源装置100の出力電圧VOUTを4kV、出力電流IOUTを0.4mA、負荷140の抵抗Rを10Mohmとして実験を行った。
出力インピーダンスを300kohm程度(310kohm)に設計した圧電トランス120を用い、直流高電圧電源装置100の負荷140を0.3Mから300Mohmまで変えて、直流高電圧電源装置100の効率を測定した。その結果、負荷140の抵抗が2.5Mohm以上40Mohm以下の範囲では95%以上の電源効率(極大点に対する相対値)が得られた。図4は、実験結果を示すグラフである。電源効率として95%以上が得られる範囲とすることにより、圧電トランス120の過熱を防止することができる。
上記の結果を言い換えると、負荷140の抵抗10Mohmに対しその1/4倍以上4倍以下の範囲で高い効率を示している。したがって、VOUT/IOUTの負荷条件に対し、直流高電圧電源装置100に使用する圧電トランス120の出力インピーダンスを(VOUT/IOUT)/8n以上2(VOUT/IOUT)/n以下になるように設計することが好ましいことが実証された。
また、直流高電圧電源装置100に対して、効率の高い圧電トランス120の最大昇圧比を求める実験を行った。実験では、誤差アンプ160からの制御信号により周波数を可変する電圧制御発振回路170を用いた。倍電圧整流回路130には、4個のダイオードを備える2段の倍電圧整流回路を使用した。条件として、出力電圧VOUTを4kV、入力電圧VINを5Vとした。図5は、実験結果を示すグラフである。最大昇圧比が約100倍より小さい圧電トランス120では昇圧比が足らず動作しなかった。また、最大昇圧比が225倍より大きい圧電トランス120を使用した場合は昇圧比が120倍の圧電トランス120を用いた場合に比べ電源効率が5%以上低下した。これは、圧電トランス120が駆動される周波数とその固有の周波数との差が大きくなることに起因する。
これらの結果をまとめると、最大効率を示す圧電トランス120の最大昇圧比は最低限必要な昇圧比の約1.4〜1.5倍である。そして、圧電トランス120の最大昇圧比が最低限必要な昇圧比の約2倍を超えると、圧電トランス120は固有の周波数よりも高周波側で駆動されるようになるために、電源効率が低下する。
したがって、高い効率で動作可能な直流高電圧電源装置100を実現するには、最大昇圧比が(π/6n)・(VOUT/VIN)以上(π/3n)・(VOUT/VIN)以下の圧電トランス120を用いることが好ましいということが実証された。
(第2の実施形態)
(直流高電圧電源装置の構成)
なお、上記の実施形態では、駆動回路110はフルブリッジ型駆動回路であったが、プッシュプル型駆動回路として構成されていてもよい。図6は、直流高電圧電源装置200の構成を示す図である。図6に示すように、直流高電圧電源装置200は、プッシュプル型の駆動回路210を備えており、駆動回路210は、2つのスイッチング素子211、212および2つのチョークコイル217、218を有している。プッシュプル型の駆動回路210では入力される発振信号によりチョークコイル217、218に接続されたスイッチング素子211、212がオン、オフの動作をする。
(圧電トランスの昇圧比)
図7は、直流高電圧電源装置200の入力電圧および出力電圧と圧電トランス220の入力電圧および出力電圧との関係を示す模式図である。プッシュプル型の駆動回路210では入力される発振信号によりチョークコイル217、218に接続されたスイッチング素子211、212がオン、オフの動作をする。発振周波数f、圧電トランス120の1次側の容量Cinに対して、チョークコイル217、218のインダクタンスが1/4πinであるとき、圧電トランス220の入力端子は半波正弦波状となる。そして、プッシュプル型の駆動回路210に入力される直流電圧をVINとしたとき、圧電トランス220に入力される交流電圧の実効値VIPTは(π/√2)VINとなる。
一方、直流高電圧電源装置200の出力電圧がVOUTであるとき、倍電圧整流回路130からVOUTの直流電圧を出力するのに必要な圧電トランス220の出力電圧の実効値VOPTはVOUT/(√2n)である。
これにより、圧電トランス220に必要な最大昇圧比は、上記の入力電圧および出力電圧条件により求められ、圧電トランス220の最大昇圧比Av(=VOPT/VIPT)は1/(πn)・(VOUT/VIN)である。なお、この最大昇圧比は圧電トランス220に(VOUT/IOUT)/2nの負荷抵抗を接続して測定したときの値である。ただし、実際には効率を高く維持できる圧電トランス220の最大昇圧比の範囲はある程度の幅を有している。後述の実験結果を考慮すると、圧電トランス220の最大昇圧比Avを以下の数式を満たす範囲として圧電トランス220を設計するのが好ましい。
Figure 0005351024
実際に、2段の倍電圧整流回路130を使用した直流高電圧電源装置200に対して、効率のよい圧電トランス220の最大昇圧比を求める実験を行った。実験では、誤差アンプ160からの制御信号により周波数を可変する電圧制御発振回路170を用いた。図8は、実験結果を示すグラフである。出力電圧VOUTを4kV、入力電圧VINを5Vとして実験した。最大昇圧比が約60倍より小さい圧電トランス220では昇圧比が足らず動作しなかった。また、最大昇圧比が130倍より大きい圧電トランス220を使用した場合は最大昇圧比が75倍の圧電トランス220を用いた場合に比べ電源効率が5%以上低下した。これは、圧電トランス220が駆動される周波数とその固有の周波数との差が大きくなることに起因する。
これらの結果をまとめると、最大効率を示す圧電トランス220の最大昇圧比は最低限必要な最大昇圧比の約1.4〜1.5倍である。そして、圧電トランス220の最大昇圧比が最低限必要な昇圧比の約2倍を超えると、圧電トランス220は固有の周波数よりも高周波側で駆動されるようになるために、電源効率が低下する。
したがって、高い効率で動作可能な直流高電圧電源装置200を実現するには、最大昇圧比が1/(πn)・(VOUT/VIN)以上2/(πn)・(VOUT/VIN)以下の圧電トランス220を用いることが好ましいことが実証された。
なお、以上の実施形態では、駆動回路を構成するチョークコイルは空芯コイルとすることができる。空芯コイルにより印加される矩形波電圧を正弦波電圧に波形整形することができる。また、本発明に用いられる駆動回路としてフルブリッジ型、プッシュプル型およびハーフブリッジ型の中では、昇圧作用を有するフルブリッジ型およびプッシュプル型の駆動回路が好適である。また、上記の実施形態では駆動回路としてフルブリッジ型駆動回路またはプッシュプル型駆動回路が用いられているが、その他の駆動回路を用いることも可能である。

Claims (2)

  1. 2つのスイッチング素子および2つのチョークコイルを有し、前記スイッチング素子の動作により直流入力電圧を交流電圧に変換するプッシュプル型の駆動回路と、
    前記変換された交流電圧が入力されることで駆動され、昇圧された交流電圧を出力する圧電トランスと、
    n個のダイオードを有し、n倍の倍電圧整流を行うことで、前記出力された交流電圧を直流電圧に変換する多段型倍電圧整流回路と、を備え、
    出力電圧をVOUT、出力電流をIOUT、入力電圧をVINとするとき、
    前記圧電トランスに(VOUT/IOUT)/2n2の負荷抵抗を接続するときの最大昇圧比Avが以下の式を満たすことを特徴とする直流高電圧電源装置。
    Figure 0005351024
  2. 前記チョークコイルは、空芯コイルであることを特徴とする請求項1記載の直流高電圧電源装置。
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