JP5349269B2 - テニスボール用フェルトおよびテニスボール - Google Patents

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Description

本発明は、テニスボールの外皮(メルトン)に使用されるフェルトおよびそれを用いたテニスボールに関し、さらに詳述すると、テニスボールの成形時にシワが生じにくいテニスボール用フェルトおよびテニスボールに関する。
テニスボールとして、図1に示すように、コア10と、コアに被覆されたフェルト12とを有するものが使用されている。通常、コアはゴムにより球形に成形され、また、フェルトは略瓢箪型に形成され、2枚のフェルトがコアにゴム系接着剤により接着される。なお、図1において、14は2枚のフェルト間の上記ゴム系接着剤が露出した目地を示す。
上述したテニスボール用フェルトとしては、ウーブンフェルト(織りフェルト)またはニードルフェルトが使用される(特許文献1参照)。ウーブンフェルトは、織布の表面を毛羽立てたもので、原料生地に起毛加工および縮絨加工を行うことにより作製される。ニードルフェルトは、不織布の表面を毛羽立てたもので、原料生地にニードル加工を行うことにより作製される。
外皮にウーブンフェルトを用いたテニスボール(以下、「ウーブンフェルトボール」と言う)は、外皮にニードルフェルトを用いたテニスボール(以下、「ニードルフェルトボール」と言う)に比べて性能面で優れているが、毛羽立ちやすく、摩耗しやすいため、主に試合用に使用される。一方、ニードルフェルトボールは、毛羽立ちにくく、摩耗しにくいため、性能面ではウーブンフェルトボールに劣るが、安価であるため、主に練習用に使用される。
一方、テニスコートの種類としては、赤土からなるアンツーカーコート、砂入り人工芝からなるオムニコート、土からなるクレイコート、コンクリートにゴム加工を施したハードコート、絨毯状の材質からなるカーペットコート(室内用)、天然芝からなるグラスコート等がある。
特開2003−154037号公報
前述した各々のコートのうち、テニスボールのフェルトが毛羽立ちやすく、そのためフェルトの耐久性が高いボールを使うことが好ましいコートが存在する。したがって、そのようなコートでは、前述したニードルフェルトボールを使用することが好ましい。しかし、ニードルフェルトボールを成形する場合、特にフェルトの周縁部分(目地の近傍)にシワが生じやすいという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、テニスボールの成形時にシワが生じにくいテニスボール用フェルトおよびそれを用いたテニスボールを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するため、テニスボールの球形コアの外周に被覆される不織布のみにより形成されているフェルトであって、前記フェルトは、ニードルフェルトとされ、前記フェルトを形成する繊維が、主成分をポリアミド型カチオン界面活性剤とした繊維用柔軟剤により処理されていることを特徴とするテニスボール用フェルトを提供する。
また、本発明は、前記目的を達成するため、球形コアと、前記コアの外周に被覆された不織布のみにより形成されているフェルトとを有するテニスボールであって、前記フェルトは、ニードルフェルトとされ、前記フェルトを形成する繊維が、主成分をポリアミド型カチオン界面活性剤とした繊維用柔軟剤により処理されていることを特徴とするテニスボールを提供する。
本発明のテニスボール用フェルトおよびテニスボールは、フェルトを形成する繊維が繊維用柔軟剤により処理され、繊維に柔軟仕上げ処理が施されているので、フェルトの繊維が柔軟性を有し、そのためテニスボールの成形時にフェルトにシワが生じにくくなると考えられる。
本発明のテニスボール用フェルトおよびテニスボールは、テニスボールの成形時にフェルトにシワが生じにくい。つまり、本発明によれば、美観に優れたボールを得ることができるとともに、シワが生じていることによる不規則なボールの跳ねを効果的に防止することができる。
テニスボールの一例を示す一部断面正面図である。
以下、本発明につきさらに詳しく説明する。本発明において、フェルトを形成する繊維の材質に限定はないが、羊毛、ナイロン系繊維、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維およびレーヨン系繊維から選ばれる1種単独または2種以上の混合物を挙げることができる。
本発明では、フェルトを形成する繊維が繊維用柔軟剤により処理されている。繊維用柔軟剤は、繊維に柔軟性を与えるものであり、繊維の材質に応じて適切なものを選択する。繊維用柔軟剤の主成分としては、例えば、ポリアミド型カチオン界面活性剤、第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤、非イオン・カチオン界面活性剤等のカチオン界面活性剤、エステル型非イオン・アニオン界面活性剤、非イオン・アニオン界面活性剤、高級アルコール系アニオン界面活性剤、ワックス・非イオン・アニオン界面活性剤、ワックス・非イオン・弱アニオン界面活性剤等のアニオン界面活性剤、多価アルコール系非イオン界面活性剤、多価アルコールエステル型非イオン界面活性剤、ポリエーテル型非イオン界面活性剤、ワックス・非イオン界面活性剤、ワックス・弱カチオン・非イオン界面活性剤等の非イオン界面活性剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイルなどが挙げられる。繊維用柔軟剤の主成分として特に好ましいのは、ポリアミド型カチオン界面活性剤であり、これを用いることにより、弾力性のあるソフトな風合いを繊維に付与することができるとともに、色相変化、変色堅牢の低下が少ないといった効果が得られる。繊維用柔軟剤による処理方法としては、例えば、水で薄めた繊維用柔軟剤にフェルトの原料繊維あるいはフェルトを浸漬する方法などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
本発明のテニスボール用フェルトを作製する場合、予め繊維用柔軟剤により処理した繊維によってフェルトを作製してもよく、フェルトを作製した後、フェルトを繊維用柔軟剤で処理してもよい。
本発明のテニスボールは、ニードルフェルトボール、ウーブンフェルトボールのいずれとしてもよいが、ニードルフェルトボールに形成することがより好ましい。
上述したニードルフェルトは、例えば、繊維を混合して得られた原料生地にニードルパンチ装置によって針を突き刺すニードル処理を行うことにより、表面が毛羽立った不織布であるニードルフェルトを作製した後、このニードルフェルトを繊維用柔軟剤で処理することにより作製することができる。
また、上述したニードルフェルトは、単層構造としてもよく、多層構造としてもよい。多層構造のニードルフェルトとしては、例えば、アクリル系繊維からなる下地層にナイロン系繊維からなるフェルト層を積層したものが挙げられる。このような多層構造のニードルフェルトあるいは多層構造のウーブンフェルトを繊維用柔軟剤で処理する場合、全ての層の繊維に柔軟性を与えることができるように繊維用柔軟剤の主成分を選択すればよい。
下記の手順で図1に示したテニスボールを作製した。
(1)羊毛およびナイロン系繊維を所定割合で混合したものをシート状にし、このシートを複数枚重ねて原料生地とした。
(2)上記原料生地とアクリル系繊維からなる下地層とを重ね合わせ、これにニードルパンチ装置によって針を突き刺すニードル処理を行うことにより、表面が毛羽立った不織布であるニードルフェルトを作製した。
(2)得られたニードルフェルトを水で薄めた繊維用柔軟剤に浸漬した後、乾燥させた。繊維用柔軟剤の主成分は、ポリアミド型カチオン界面活性剤とした。
(3)繊維用柔軟剤で処理したニードルフェルトを略瓢箪型に打ち抜いた。
(4)架橋ゴムからなる球形コアの外周に上述した2枚のニードルフェルトをゴム系接着剤により接着し、ニードルフェルトボールを作製した。
上述したニードルフェルトを用いてテニスボールを作製したところ、フェルトにシワは生じなかった。
10 コア
12 フェルト
14 目地

Claims (2)

  1. テニスボールの球形コアの外周に被覆される不織布のみにより形成されているフェルトであって、前記フェルトは、ニードルフェルトとされ、前記フェルトを形成する繊維が、主成分をポリアミド型カチオン界面活性剤とした繊維用柔軟剤により処理されていることを特徴とするテニスボール用フェルト。
  2. 球形コアと、前記コアの外周に被覆された不織布のみにより形成されているフェルトとを有するテニスボールであって、前記フェルトは、ニードルフェルトとされ、前記フェルトを形成する繊維が、主成分をポリアミド型カチオン界面活性剤とした繊維用柔軟剤により処理されていることを特徴とするテニスボール。
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