JP5349011B2 - 正圧検査装置およびそれを用いた電子部品実装機、正圧検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、負圧により電子部品を吸着し、正圧により電子部品を解放する吸着ノズルの、正圧機能を検査する正圧検査装置およびそれを用いた電子部品実装機、正圧検査方法に関する。
電子部品実装機は、電子部品を回路基板に実装するのに用いられる。電子部品実装機は、テーブルと、吸着ノズルと、部品供給装置と、移動装置と、を備えている。テーブルには、回路基板が載置されている。吸着ノズルは、移動装置に装着されている。吸着ノズルには、負圧と正圧とが、切り替え可能に供給される。すなわち、吸着ノズルは、負圧により電子部品を吸着する。また、吸着ノズルは、正圧により電子部品を解放する。移動装置は、部品供給装置と回路基板との間を、移動可能である。
電子部品を回路基板に実装する場合、まず、移動装置は、部品供給装置まで移動する。そして、吸着ノズルが、部品供給装置から、負圧により電子部品を吸着する。続いて、移動装置は、部品供給装置から回路基板の所定位置(電子部品を配置する位置)まで移動する。そして、吸着ノズルが、正圧により電子部品を解放する。このような作業を、電子部品の配置数だけ繰り返すことにより、所定数の電子部品が回路基板に実装される。
ところで、吸着ノズルが所定の負圧を出力できない場合、吸着ノズルによる回路基板の吸着が困難になる。すなわち、吸着ノズルが、部品供給装置から、電子部品を円滑に受け取れなくなるおそれがある。
この点に鑑み、特許文献1には、吸着ノズルの負圧を検査する負圧検査装置および負圧検査方法が開示されている。同文献の段落[0092]に開示されているように、同文献記載の負圧検査方法は、回路基板に対する電子部品の実装前、全枚数の回路基板に対する電子部品の実装後、電子部品の実装中(例えば、所定枚数の回路基板に対する電子部品の実装後)などに、適宜実行される。
また、同文献の[図1]、段落[0094]に開示されているように、部品供給装置には、電子部品と同様に、負圧検出装置が取り付けられている。同文献記載の負圧検査装置によると、吸着ノズルを負圧検出装置に当接させた状態で、当該吸着ノズルに負圧を供給することにより、吸着ノズルの負圧を検査することができる。
特開平10−126097号公報
しかしながら、負圧の検査同様に、吸着ノズルの正圧を検査することも重要である。吸着ノズルの正圧が所定の真空破壊圧に到達しない場合、吸着ノズルから電子部品が解放されにくくなる。このため、回路基板の所定位置に、電子部品が実装されないおそれがある。
また、実際には電子部品が付着しているにもかかわらず当該電子部品を解放したつもりの吸着ノズルが、次の電子部品を部品供給装置まで取りに行く際、吸着ノズルから電子部品が落下するおそれがある。あるいは、吸着ノズルが電子部品を部品供給装置まで持ち帰るおそれがある。
ここで、仮に、特許文献1に記載の負圧検査装置および負圧検査方法を、正圧の場合に応用する場合(当該応用は従来技術ではない)、同文献記載の負圧検査方法を応用した正圧検査方法を、他の作業に優先して実行すると、検査の間、電子部品の実装や回路基板の搬送などの作業が滞ることになる。このため、ダウンタイムが発生してしまう。
また、同文献記載の負圧検査装置を応用した正圧検査装置によると、部品供給装置に正圧検出装置が取り付けられている。部品供給装置に正圧検査装置を取り付けると、電子部品を吸着する際と正圧を検査する際とで吸着ノズルの軌跡が変わらない。このため、正圧検査用の特別な吸着ノズル制御が不要である。その反面、部品供給装置に正圧検査装置を取り付けると、部品供給装置の電子部品用のスロットが、検査装置に占領されてしまう。したがって、その分、部品供給装置に対する電子部品の装着数が少なくなる。
本発明の正圧検査装置およびそれを用いた電子部品実装機、正圧検査方法は、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、作業にダウンタイムが発生しにくい正圧検査装置およびそれを用いた電子部品実装機、正圧検査方法を提供することを目的とする。また、本発明は、部品供給装置など隣接装置に影響を及ぼさない正圧検査装置およびそれを用いた電子部品実装機を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の正圧検査装置は、電子部品に負圧を供給することにより該電子部品を吸着し、該電子部品に正圧を供給することにより該電子部品を解放する圧力供給孔を有する吸着ノズルの、該圧力供給孔の正圧を検査する正圧検査装置であって、サイクルスチールを実行するか否かを判別する判別部と、該サイクルスチールを実行する場合、前記電子部品の代わりに、前記圧力供給孔から負圧を供給されることにより該圧力供給孔に吸着され、該圧力供給孔から正圧を供給されることにより該圧力供給孔から解放され、吸着から解放に至るまで負圧を確保可能な圧力測定用試験片と、該圧力測定用試験片が該圧力供給孔から解放される際の、該圧力供給孔の正圧を検出する圧力センサと、を備えてなることを特徴とする。
つまり、本発明の正圧検査装置は、作業のサイクルスチール(cycle steal)を利用して、吸着ノズルの圧力供給孔の正圧を検査するものである。ここで、サイクルスチールとは、作業(例えば、電子部品実装機の場合は、回路基板に電子部品を実装すること)を行っていない時間を利用して、いわゆるキャリブレーション等の作業に必要な工程以外の工程を、行うことをいう。また、キャリブレーションとは、例えば、上下方向軸を中心軸とした吸着ノズルの回転中心の測定や、ボールねじ機構部の熱変位の測定などをいう。
作業においては、様々な「空き時間」が発生する。仮に、A処理工程→搬送工程→B処理工程と進行する作業がある場合、搬送工程においては、A処理工程におけるワークの処理待ちが発生する場合がある。また、B処理工程においては、搬送工程におけるワークの搬送待ちが発生する場合がある。このような空き時間は、日常的に発生する。本発明の正圧検査装置は、このような空き時間を利用して、吸着ノズルの圧力供給孔の正圧を検査するものである。本発明の正圧検査装置によると、正圧の検査のために、敢えて作業を中断する必要がない。このため、吸着ノズルの圧力供給孔の正圧検査目的で、作業にダウンタイムが発生することを抑制することができる。
(2)また、上記課題を解決するため、本発明の正圧検査装置は、回路基板が配置される基部と、該電子部品に負圧を供給することにより該電子部品を吸着し、該電子部品に正圧を供給することにより該電子部品を解放する圧力供給孔を有し、該回路基板に該電子部品を実装する吸着ノズルと、を備えてなり、該圧力供給孔の正圧を検査する正圧検査装置であって、さらに、前記電子部品の代わりに、前記圧力供給孔から負圧を供給されることにより該圧力供給孔に吸着され、該圧力供給孔から正圧を供給されることにより該圧力供給孔から解放され、吸着から解放に至るまで負圧を確保可能な圧力測定用試験片と、該圧力測定用試験片が該圧力供給孔から解放される際の、該圧力供給孔の正圧を検出する圧力センサと、を備えることを特徴とする。
本発明の正圧検査装置によると、例えば部品供給装置など隣接装置に、圧力測定用試験片を配置する必要がない。このため、隣接装置本来の機能を、正圧検査により、阻害するおそれがない。
(3)好ましくは、上記(1)または(2)の構成において、前記吸着ノズルの前記圧力供給孔の開口縁は、平坦面状を呈しており、前記圧力測定用試験片は、該圧力供給孔に吸着される平坦面状の吸着面を備える構成とする方がよい。本構成によると、圧力供給孔の開口縁と、圧力測定用試験片の吸着面と、の間から、圧力が漏れるのを抑制することができる。このため、正圧の検査精度が向上する。
(4)好ましくは、上記(1)または(2)の構成において、前記圧力測定用試験片は、前記圧力供給孔の開口縁の形状に沿って弾性的に変形可能であり、該圧力供給孔に吸着される柔軟な吸着面を備える構成とする方がよい。本構成によると、圧力供給孔の開口縁と、圧力測定用試験片の吸着面と、の間から、圧力が漏れるのを抑制することができる。このため、正圧の検査精度が向上する。
(5)好ましくは、上記(2)ないし(4)のいずれかの構成において、さらに、サイクルスチールを実行するか否かを判別する判別部を備え、該サイクルスチールを実行する場合、前記電子部品の代わりに、前記圧力測定用試験片を前記圧力供給孔に装着し、前記圧力センサが該圧力供給孔の正圧を検出する構成とする方がよい。
つまり、本構成は、作業のサイクルスチールを利用して、吸着ノズルの圧力供給孔の正圧を検査するものである。本構成によると、正圧の検査のために、敢えて作業を中断する必要がない。このため、吸着ノズルの圧力供給孔の正圧検査目的で、作業にダウンタイムが発生することを抑制することができる。
(6)また、上記課題を解決するため、本発明の電子部品実装機は、上記(1)ないし(5)のいずれかの構成の正圧検査装置と、前記電子部品が待機する部品供給装置と、前記吸着ノズルを移動させる移動装置と、を備えてなることを特徴とする。
上記(1)、(1)に従属する(3)、(1)に従属する(4)の構成の正圧検査装置を用いる場合、本構成によると、電子部品実装機の空き時間を利用して、吸着ノズルの圧力供給孔の正圧を検査することができる。
また、上記(2)、(2)に従属する(3)、(2)に従属する(4)、(5)の構成の正圧検査装置を用いる場合、本構成によると、部品供給装置に圧力測定用試験片を配置する必要がない。このため、部品供給装置に対する電子部品の装着数が少なくなるおそれがない。
(7)好ましくは、上記(6)の構成において、さらに、前記圧力供給孔に対する前記電子部品の吸着状態の良否を判別するために、該電子部品を吸着した該圧力供給孔における、該電子部品と該圧力供給孔の開口とを、所定の撮像位置において、撮像する撮像装置と、キャリブレーションのために、所定のタイミングで該電子部品の代わりに該圧力供給孔に吸着され、該撮像位置において該圧力供給孔の開口と共に該撮像装置に撮像され、撮像後に該圧力供給孔から解放される補正用試験片と、を備え、該補正用試験片は、前記圧力測定用試験片と兼用である構成とする方がよい。
ここで、キャリブレーションとは、例えば、上下方向軸を中心軸とした吸着ノズルの回転中心の測定や、ボールねじ機構部の熱変位の測定などをいう。
吸着ノズルの圧力供給孔が電子部品を吸着する場合、圧力供給孔が電子部品の端部などを吸着すると、回路基板の所定位置に電子部品が実装されないおそれがある。また、電子部品搬送中に、吸着ノズルの圧力供給孔から電子部品が脱落するおそれがある。
この点に鑑み、電子部品実装機では、撮像装置を用いて、圧力供給孔に対する電子部品の吸着状態の良否を判別している。撮像位置において、圧力供給孔の開口の中心と撮像装置の中心とは、予め一致するように設定されている。
しかしながら、圧力供給孔の開口の中心と撮像装置の中心とは、吸着ノズルの構成部材や撮像装置の構成部材の熱膨張などにより、ずれる場合がある。そこで、電子部品実装機には、当該ずれを補正するための補正用試験片が装備されている。
補正用試験片は、所定のタイミングで、電子部品の代わりに圧力供給孔に吸着される。そして、撮像位置において、圧力供給孔の開口と共に撮像装置に撮像される。補正用試験片を撮像することにより、圧力供給孔の開口の中心と、撮像装置の中心と、のずれ量が判る。このため、当該ずれ量分を加味して撮像位置を再設定することにより、当該ずれを補正することができる。
本構成は、補正用試験片と、圧力測定用試験片と、を兼用するものである。すなわち、補正用試験片(=圧力測定用試験片)を吸着、解放することにより、吸着ノズルの圧力供給孔の正圧を検査するものである。本構成によると、電子部品実装機に既設の装置を利用して、吸着ノズルの圧力供給孔の正圧を検査することができる。このため、従来からある電子部品実装機に、正圧検査機能をアドオンしやすい。したがって、本構成の電子部品実装機は、汎用性が高い。
(8)また、上記課題を解決するため、本発明の正圧検査方法は、電子部品に負圧を供給することにより該電子部品を吸着し、該電子部品に正圧を供給することにより該電子部品を解放する圧力供給孔を有する吸着ノズルの、該圧力供給孔の正圧を検査する正圧検査方法であって、サイクルスチールを実行するか否かを判別する判別ステップと、該サイクルスチールを実行する場合、前記電子部品の代わりに、前記圧力供給孔から圧力測定用試験片に負圧を供給することにより、該圧力供給孔で該圧力測定用試験片を吸着する吸着ステップと、該圧力供給孔から圧力測定用試験片に正圧を供給することにより、該圧力供給孔から圧力測定用試験片を解放し、解放する際の該圧力供給孔の正圧を検出する解放ステップと、を有することを特徴とする。
本発明の正圧検査方法は、作業のサイクルスチールを利用して、吸着ノズルの圧力供給孔の正圧を検査するものである。本発明の正圧検査方法によると、正圧の検査のために、敢えて作業を中断する必要がない。このため、吸着ノズルの圧力供給孔の正圧検査目的で、作業にダウンタイムが発生することを抑制することができる。
本発明によると、作業にダウンタイムが発生しにくい正圧検査装置およびそれを用いた電子部品実装機、正圧検査方法を提供することができる。また、本発明によると、部品供給装置など隣接装置に影響を及ぼさない正圧検査装置およびそれを用いた電子部品実装機を提供することができる。
以下、本発明の正圧検査装置およびそれを用いた電子部品実装機、正圧検査方法の実施の形態について説明する。
<電子部品実装機の構成>
まず、本実施形態の電子部品実装機の構成について説明する。なお、以下の説明は、本実施形態の正圧検査装置の構成についての説明を兼ねている。図1に、本実施形態の電子部品実装機の透過斜視図を示す。図2に、同電子部品実装機の模式上面図を示す。図1、図2に示すように、本実施形態の電子部品実装機1は、部品供給装置2と、移動装置3と、一対のパーツカメラ4と、正圧検査装置5と、フレーム6(図2においては省略)と、を備えている。パーツカメラ4は、本発明の撮像装置に含まれる。
[部品供給装置]
部品供給装置2は、フレーム6の前方に配置されている。部品供給装置2は、複数のカセット式フィーダ20と、フィーダ収容部材21と、を備えている。フィーダ収容部材21には、複数のスロット210が区画されている。カセット式フィーダ20は、スロット210に装着されている。カセット式フィーダ20は、供給リール200と、部品取出部(図略)と、を備えている。供給リール200は、細長いテープが巻回されて形成されている。供給リール200は、円板状を呈している。供給リール200のテープには、長手方向に所定間隔ごとに離間して、複数の電子部品が封入されている。電子部品は、後述する吸着ノズル50により、部品取出部から取り出される。
[パーツカメラ]
一対のパーツカメラ4は、後述するX軸方向移動部30に固定されている。また、一対のパーツカメラ4は、後述する一対のX軸方向ガイドレール33付近に配置されている。一対のパーツカメラ4により、後述する吸着ノズル50に対する電子部品の吸着状態を検出する。
[移動装置]
移動装置3は、図1に示すように、フレーム6の内部に配置されている。図3に、本実施形態の電子部品実装機の移動装置の斜視図を示す。図4に、同移動装置の分解斜視図を示す。図5に、同移動装置のY軸方向移動部の斜視図を示す。図6に、同Y軸方向移動部の分解斜視図を示す。
図2〜図4に示すように、移動装置3は、X軸方向移動部30と、X軸方向移動用モータ31と、X軸方向ボールねじ機構部32と、一対のX軸方向ガイドレール33と、Y軸方向移動部34と、を備えている。
一対のX軸方向ガイドレール33は、X軸方向(左右方向。回路基板の搬送方向)に延在している。一対のX軸方向ガイドレール33は、Y軸方向(前後方向)に並んで、略平行に配置されている。
X軸方向移動用モータ31は、一対のX軸方向ガイドレール33間の右端に、配置されている。X軸方向移動用モータ31は、後述するテーブル54の下方に配置されている。図4に示すように、X軸方向ボールねじ機構部32は、シャフト320と、ナット部321と、を備えている。シャフト320は、X軸方向に延在している。シャフト320の右端は、X軸方向移動用モータ31の駆動軸に連結されている。ナット部321は、X軸方向移動部30の下面に固定されている。シャフト320は、ナット部321に、挿通されている。シャフト320の外周面と、ナット部321の内周面と、には、各々、螺旋状の溝が形成されている。双方の溝同士の隙間には、複数のボール(図略)が、転動可能に収容されている。
X軸方向移動部30は、本体300と、Y軸方向移動用モータ301と、ベルト302と、Y軸方向ボールねじ機構部303と、一対のY軸方向ガイドレール304と、を備えている。本体300は、Y軸方向に延在する直方体状を呈している。本体300は、一対のX軸方向ガイドレール33に対して、X軸方向に移動可能に係合している。一対のY軸方向ガイドレール304は、本体300の右面に配置されている。一対のY軸方向ガイドレール304は、Y軸方向に延在している。一対のY軸方向ガイドレール304は、Z軸方向(上下方向)に並んで、略平行に配置されている。Y軸方向移動用モータ301は、一対のY軸方向ガイドレール304間の前端に、配置されている。Y軸方向移動用モータ301は、本体300内部に格納されている。Y軸方向ボールねじ機構部303は、シャフト303aと、ナット部(図略)と、を備えている。シャフト303aは、Y軸方向に延在している。シャフト303aの前端は、Y軸方向移動用モータ301の駆動軸に、ベルト302を介して、連結されている。ナット部は、Y軸方向移動部34の左面に固定されている。シャフト303aは、ナット部に、挿通されている。X軸方向ボールねじ機構部32の場合と同様に、シャフト303aの外周面と、ナット部の内周面と、には、各々、螺旋状の溝が形成されている。双方の溝同士の隙間には、複数のボールが、転動可能に収容されている。
Y軸方向移動部34は、図5に示すように、本体340と、Z軸方向移動用モータ341と、Z軸方向ボールねじ機構部342と、Z軸方向移動部343と、R軸方向移動用モータ344と、一対の被ガイド部345と、を備えている。本体340は、板状を呈している。一対の被ガイド部345は、本体340の左面に配置されている。一対の被ガイド部345は、図4に示すように、X軸方向移動部30の一対のY軸方向ガイドレール304に対して、Y軸方向に移動可能に係合している。Z軸方向移動部343は、本体340の右側に配置されている。同様に、Z軸方向移動用モータ341は、本体340の右側に配置されている。Z軸方向移動用モータ341とZ軸方向移動部343とは、Z軸方向ボールねじ機構部342を介して、動力伝達可能である。Z軸方向移動部343は、本体340に対して、Z軸方向に移動可能である。Z軸方向移動部343の下端には、吸着ヘッド343aが配置されている。吸着ヘッド343aは、R軸方向移動用モータ344の駆動力により、Z軸周りに回転可能である。吸着ヘッド343aには、図6に示すように、吸着ノズル50が装着されている。
図7に、本実施形態の電子部品実装機の吸着ヘッド付近の電子部品吸着時における模式断面図を示す。図8に、同吸着ヘッド付近の電子部品解放時における模式断面図を示す。図7、図8に示すように、吸着ヘッド343aの内部には、ノズル用圧力供給孔343bと、電子部品用圧力供給孔343cと、が形成されている。電子部品用圧力供給孔343cは、吸着ヘッド343aの中心軸部分に形成されている。ノズル用圧力供給孔343bは、電子部品用圧力供給孔343cの、径方向外側に形成されている。ノズル用圧力供給孔343bは、電磁バルブV1を介して、真空ポンプおよびエア配管に、切り替え可能に接続されている。電子部品用圧力供給孔343cは、電磁バルブV2を介して、真空ポンプおよびエア配管に、切り替え可能に接続されている。電子部品用圧力供給孔343cとエア配管との間には、圧力センサ53が介装されている。
吸着ノズル50は、端板部500と、軸部501と、を備えている。端板部500は、円板状を呈している。端板部500は、ノズル用圧力供給孔343bを封止している。軸部501は、円柱状であって、端板部500から下方に延在している。吸着ノズル50の内部には、端板部500および軸部501を貫通して、圧力供給孔502が形成されている。圧力供給孔502は、電子部品用圧力供給孔343cに連通している。圧力供給孔502の内部には、フィルタ503が配置されている。圧力供給孔502の開口502aは、軸部501の下端に開設されている。
[正圧検査装置]
図9に、本実施形態の電子部品実装機のブロック図を示す。図1〜図9に示すように、正圧検査装置5は、吸着ノズル50と、判別部51と、圧力測定用試験片52と、圧力センサ53と、テーブル54と、を備えている。テーブル54は、本発明の基部に含まれる。
吸着ノズル50は、上述したように、吸着ヘッド343aに装着されている。判別部51は、図9に示すように、入力ポート510と、出力ポート511と、CPU(Central Processing Unit)512と、ROM(Read Only Memory)513と、RAM(Random Access Memory)514と、を備えている。入力ポート510は、パーツカメラ4および圧力センサ53と、電気的に接続されている。出力ポート511は、各々、駆動回路を介して、移動装置3の、X軸方向移動用モータ31、Y軸方向移動用モータ301、Z軸方向移動用モータ341、R軸方向移動用モータ344と電気的に接続されている。また、出力ポート511は、駆動回路を介して、電磁バルブV2と電気的に接続されている。また、出力ポート511は、フレーム6前面のディスプレイ60に電気的に接続されている。
テーブル54は、フレーム6の内部に配置されている。図2に示すように、テーブル54の、一対のX軸方向ガイドレール33間の部分には、回路基板81が配置される。回路基板81は、図示しない搬入コンベアにより、一対のX軸方向ガイドレール33間の部分に搬入される。また、回路基板81は、図示しない搬出コンベアにより、一対のX軸方向ガイドレール33間の部分から搬出される。
図10に、本実施形態の電子部品実装機の正圧検査装置の圧力測定用試験片の上面図を示す。圧力測定用試験片52は、ガラス製であって、正方形板状を呈している。圧力測定用試験片52には、図10にハッチングで示すように、Cr製のIC(Integrated Circuit)パターンがプリントされている。圧力測定用試験片52は、テーブル54の前縁付近に配置されている。圧力測定用試験片52の上面は、吸着面520である。吸着面520は、平坦面状を呈している。
<電子部品実装機の動き>
次に、本実施形態の電子部品実装機の動きについて説明する。
[吸着ノズルのX軸方向、Y軸方向、Z軸方向、R軸方向の動き]
吸着ノズル50をX軸方向に移動させる場合は、図9に示すように、判別部51により、駆動回路を介して、X軸方向移動用モータ31を駆動する。X軸方向移動用モータ31の駆動力は、図4に示すように、X軸方向ボールねじ機構部32を介して、X軸方向移動部30に伝達する。当該駆動力により、X軸方向移動部30つまり吸着ノズル50を、X軸方向に移動させる。
吸着ノズル50をY軸方向に移動させる場合は、図9に示すように、判別部51により、駆動回路を介して、Y軸方向移動用モータ301を駆動する。Y軸方向移動用モータ301の駆動力は、図4に示すように、Y軸方向ボールねじ機構部303を介して、Y軸方向移動部34に伝達する。当該駆動力により、Y軸方向移動部34つまり吸着ノズル50を、Y軸方向に移動させる。
吸着ノズル50をZ軸方向に移動させる場合は、図9に示すように、判別部51により、駆動回路を介して、Z軸方向移動用モータ341を駆動する。Z軸方向移動用モータ341の駆動力は、図5に示すように、Z軸方向ボールねじ機構部342を介して、Z軸方向移動部343に伝達する。当該駆動力により、Z軸方向移動部343つまり吸着ノズル50を、Z軸方向に移動させる。
吸着ノズル50をR軸方向(Z軸の軸周り方向)に移動させる場合は、図9に示すように、判別部51により、駆動回路を介して、R軸方向移動用モータ344を駆動する。R軸方向移動用モータ344の駆動力は、図5に示すように、吸着ヘッド343aに伝達する。当該駆動力により、吸着ヘッド343aつまり吸着ノズル50を、Z軸周りに回転させる。
[吸着ノズルの電子部品吸着時、解放時の動き]
吸着ノズル50により電子部品80を吸着する場合は、図9に示すように、判別部51により、駆動回路を介して、電磁バルブV2を駆動する。具体的には、電磁バルブV2を、図7に示す状態にする。すなわち、真空ポンプと電子部品用圧力供給孔343cと圧力供給孔502とを連通させる。そして、負圧により、電子部品80を吸着する。
吸着ノズル50から電子部品80を解放する場合は、図9に示すように、判別部51により、駆動回路を介して、電磁バルブV2を駆動する。具体的には、電磁バルブV2を、図8に示す状態にする。すなわち、エア配管と電子部品用圧力供給孔343cと圧力供給孔502とを連通させる。そして、正圧により、電子部品80を解放する。
[電子部品実装時の動き]
電子部品実装時においては、上述した吸着ノズル50の動きが、適宜、組み合わされて実行される。すなわち、まず、X軸方向移動用モータ31、Y軸方向移動用モータ301、Z軸方向移動用モータ341を、適宜組み合わせて駆動することにより、吸着ノズル50を図1、図2に示す部品供給装置2の部品取出部に配置する。次に、電磁バルブV2を駆動することにより、図7に示すように負圧により電子部品80を吸着する。それから、Y軸方向移動用モータ301を駆動することにより、電子部品80吸着済みの吸着ノズル50を、パーツカメラ4の上方まで移動させる。すなわち、吸着ノズル50を、所定の撮像位置まで移動させる。撮像位置においては、吸着ノズル50の圧力供給孔502に対する電子部品80の吸着状態の良否を、判別部51が判別する。なお、撮像位置において、圧力供給孔502の開口502aの中心とパーツカメラ4の中心とは、予め一致するように設定されている。その後、回路基板81の所定位置において、吸着ノズル50は電子部品80を解放する。
電子部品80を解放する際の動きを詳しく説明する。図11に、電子部品を解放する際の吸着ノズルの圧力と軌跡との関係を模式的に示す。電子部品80を解放する際は、まず、X軸方向移動用モータ31、Y軸方向移動用モータ301を、適宜組み合わせて駆動することにより、吸着ノズル50を図1、図2に示す回路基板81の所定位置の真上に配置する。続いて、Z軸方向移動用モータ341を駆動することにより、図11に示すように、吸着ノズル50をノズル下降端まで下降させる。それから、電磁バルブV2を駆動することにより、吸着ノズル50の電子部品80に対する圧力を、電子部品吸着圧(負圧)から、真空破壊圧(正圧)まで、上昇させる。真空破壊圧は、所定の真空破壊時間に亘って、電子部品80に供給される。真空破壊圧の供給により、吸着ノズル50から電子部品80が解放される。真空破壊時間が経過したら、再びZ軸方向移動用モータ341を駆動することにより、吸着ノズル50を上昇させる。並びに、吸着ノズル50に大気圧を導入する。このようにして、電子部品80を解放する。すなわち、電子部品80を回路基板81の所定位置に実装する。このような作業を、電子部品80の配置数だけ繰り返すことにより、所定数の電子部品80を回路基板81に実装する。
[撮像位置補正時の動き]
次に、撮像位置補正時の動きについて説明する。撮像位置の補正は、後述するサイクルスチール時に実行される。撮像位置においては、上述したように、圧力供給孔502の開口502aの中心とパーツカメラ4の中心とは、予め一致するように設定されている。しかしながら、開口502aの中心とパーツカメラ4の中心とは、吸着ノズル50の構成部材やパーツカメラ4の構成部材の熱膨張などにより、ずれる場合がある。そこで、電子部品実装機1には、当該ずれを補正するための補正用試験片(=圧力測定用試験片52)が装備されている。
撮像位置を補正する場合は、まず、X軸方向移動用モータ31、Y軸方向移動用モータ301、Z軸方向移動用モータ341を、適宜組み合わせて駆動することにより、吸着ノズル50を図2に示す圧力測定用試験片52に当接させる。次に、電磁バルブV2を駆動することにより、図7に示す電子部品80のように、負圧により圧力測定用試験片52を吸着する。それから、Y軸方向移動用モータ301を駆動することにより、圧力測定用試験片52吸着済みの吸着ノズル50を、撮像位置まで移動させる。その後、撮像位置において、R軸方向移動用モータ344を駆動することにより、吸着ノズル50に吸着した圧力測定用試験片52を、パーツカメラ4に対して、Z軸周りに回転させる。パーツカメラ4は、回転中の圧力測定用試験片52を撮像する。
図9に示す判別部51は、まず、パーツカメラ4の画像から、圧力測定用試験片52の回転軸(回転中心)を算出する。次に、判別部51は、当該回転軸から、圧力測定用試験片52の回転軸と、パーツカメラ4の中心と、のずれ量を算出する。続いて、判別部51は、算出したずれ量から、圧力供給孔502の開口502aの中心とパーツカメラ4の中心とが一致するように、撮像位置を補正する。
補正後は、再びX軸方向移動用モータ31、Y軸方向移動用モータ301、Z軸方向移動用モータ341を、適宜組み合わせて駆動することにより、まず、圧力測定用試験片52を元の位置(図2参照)まで復帰させる。続いて、吸着ノズル50の圧力供給孔502に大気圧を導入する。そして、圧力測定用試験片52を圧力供給孔502から解放する。このようにして、撮像位置の補正が実行される。
<正圧検査方法>
次に、本実施形態の正圧検査方法について説明する。本実施形態の正圧検査方法は、判別ステップと、吸着ステップと、解放ステップと、を有している。
[判別ステップ]
図12に、正圧検査方法の判別ステップのフローチャートを示す。図12に示すように、判別ステップにおいては、図9に示す判別部51が、サイクルスチールインターバルが経過しているか否かを判別する(STEP1)。なお、サイクルスチールインターバルとは、生産(電子部品実装作業)の小休止を利用して、電子部品実装機1の部品搭載精度を保持する行為などを行うための間隔のことをいう。サイクルスチールインターバルが経過している場合は、判別部51が、電子部品実装機1が前工程からの回路基板81が搬入されるのを待っている状態か否かを判別する(STEP2)。回路基板81待ちの状態である場合は、サイクルスチールを実行する(STEP5)。すなわち、電子部品実装機1の部品搭載精度を保持するために、吸着ノズル50のR軸方向(Z軸の軸周り方向)回転中心の測定や、X軸方向ボールねじ機構部32、Y軸方向ボールねじ機構部303、Z軸方向ボールねじ機構部342の熱変位の測定などを行う。
一方、STEP1において、サイクルスチールインターバルが経過していない場合は、サイクルスチールを実行しない(STEP3)。
また、STEP2において、回路基板81待ちの状態でない場合は、判別部51が、サイクルスチールインターバルおよびインターバルリミットが双方とも経過したか否かを判別する(STEP4)。なお、インターバルリミットとは、部品搭載精度が保証できる限界の時間間隔のことをいう。サイクルスチールインターバルおよびインターバルリミットが双方とも経過した場合は、サイクルスチールを実行する(STEP5)。一方、サイクルスチールインターバルおよびインターバルリミットの双方または片方が経過していない場合は、サイクルスチールを実行しない(STEP3)。このように、判別ステップにおいては、所定の条件を満たす場合に、判別部51が、サイクルスチールの実行を決定する。
[吸着ステップ]
吸着ステップは、サイクルスチールの間に実行される。吸着ステップにおいては、前記撮像位置補正時と同様に、まず、X軸方向移動用モータ31、Y軸方向移動用モータ301、Z軸方向移動用モータ341を、適宜組み合わせて駆動することにより、吸着ノズル50を図2に示す圧力測定用試験片52に当接させる。次に、電磁バルブV2を駆動することにより、図7に示す電子部品80のように、負圧により圧力測定用試験片52を吸着する。吸着ノズル50の圧力測定用試験片52に対する圧力は、図11に示す電子部品吸着圧(負圧)まで下降させる。
[解放ステップ]
解放ステップは、吸着ステップ同様に、サイクルスチールの間に実行される。解放ステップにおいては、電磁バルブV2を駆動することにより、吸着ノズル50の電子部品80に対する圧力を、電子部品吸着圧から、真空破壊圧(ただし、この時点においては、所定の真空破壊圧が出力されているか否かは不明)まで、上昇させる。
この際、図8に示すように、圧力センサ53により、吸着ノズル50の圧力を測定する。測定された圧力(測定値)は、図9に示すように、判別部51に入力される。判別部51のROM513には、予め、真空破壊圧(設定値)が格納されている。CPU512は、測定値と設定値とを比較する。比較の結果、測定値が設定値以上の場合、CPU512は、吸着ノズル50から圧力測定用試験片52に対して、所定の真空破壊圧が出力されていると判別する。
一方、CPU512による比較の結果、測定値が設定値未満の場合、CPU512は、吸着ノズル50から圧力測定用試験片52に対して、所定の真空破壊圧が出力されていないと判別する。この場合は、出力ポート511を介して、図1に示すディスプレイ60に真空破壊圧が不足している旨のメッセージを表示する。
<作用効果>
次に、本実施形態の正圧検査装置およびそれを用いた電子部品実装機、正圧検査方法の作用効果について説明する。本実施形態の正圧検査装置5、電子部品実装機1、正圧検査方法によると、作業のサイクルスチールを利用して、吸着ノズル50の圧力供給孔502の正圧を検査している。すなわち、回路基板81に電子部品80を実装していない時間を利用して、各種測定と並行して、圧力供給孔502の正圧を検査している。このため、本実施形態の正圧検査装置5によると、正圧の検査のために、敢えて作業を中断する必要がない。このため、吸着ノズル50の圧力供給孔502の正圧検査目的で、作業にダウンタイムが発生することを抑制することができる。
また、本実施形態の正圧検査装置5、電子部品実装機1、正圧検査方法によると、回路基板81が配置されるテーブル54に、圧力測定用試験片52が配置されている。このため、本実施形態の正圧検査装置5、電子部品実装機1によると、部品供給装置2に、圧力測定用試験片52を配置する必要がない。このため、部品供給装置2の複数のスロット210の一部が、圧力測定用試験片52に、占領されるおそれがない。したがって、部品供給装置2に待機する電子部品80の配置数が、正圧検査のために、減少するおそれがない。
また、本実施形態の正圧検査装置5、電子部品実装機1、正圧検査方法によると、吸着ノズル50の圧力供給孔502の開口502aの口縁、および圧力測定用試験片52の吸着面520は、共に平坦面状を呈している。このため、圧力供給孔502の開口502aの口縁と、圧力測定用試験片52の吸着面520と、の間から、圧力が漏れるのを抑制することができる。したがって、正圧の検査精度が向上する。
また、本実施形態の正圧検査装置5、電子部品実装機1、正圧検査方法によると、圧力測定用試験片52が、補正用試験片を兼ねている。すなわち、圧力測定用試験片52により、吸着ノズル50の正圧検査と、圧力供給孔502の開口502aの中心とパーツカメラ4の中心とのずれ量の測定と、を実行している。このため、補正用試験片と圧力測定用試験片52とを別々に設置する場合と比較して、部品点数が少なくなる。また、補正用試験片は、従来からある電子部品実装機に、既に設置されている場合が多い。このため、従来からある電子部品実装機に、正圧検査機能をアドオンしやすい。したがって、本実施形態の電子部品実装機1は、汎用性が高い。
<その他>
以上、本発明の正圧検査装置5およびそれを用いた電子部品実装機1、正圧検査方法の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、圧力測定用試験片52をエラストマー製としてもよい。こうすると、吸着面520が柔軟になる。すなわち、吸着面520が圧力供給孔502の開口502aの口縁に沿って、弾性的に変形可能となる。このため、圧力供給孔502の開口502aの口縁と、圧力測定用試験片52の吸着面520と、の間から、圧力が漏れるのを抑制することができる。
また、吸着ノズル50が所定の真空破壊圧を出力していない場合、ディスプレイ60にメッセージを表示する他、ブザーやサイレンなどを鳴らして、圧力不良をオペレータに知らせてもよい。また、ランプを点灯、点滅させて、圧力不良をオペレータに知らせてもよい。また、電子部品実装機1は、単独で配置しても、処理方向に沿って複数並べて配置してもよい。
また、サイクルスチールは、図12に示すタイミングの他、例えば電子部品実装機1の起動直後などに実行してもよい。また、上記実施形態においては、本発明の正圧検査装置5、正圧検査方法を、電子部品実装機1に適用したが、例えば、食品をパック詰めする際の蓋乗せ装置などに適用してもよい。
本発明の電子部品実装機の一実施形態となる電子部品実装機の透過斜視図である。 同電子部品実装機の模式上面図である。 同電子部品実装機の移動装置の斜視図である。 同移動装置の分解斜視図である。 同移動装置のY軸方向移動部の斜視図である。 同Y軸方向移動部の分解斜視図である。 同電子部品実装機の吸着ヘッド付近の電子部品吸着時における模式断面図である。 同吸着ヘッド付近の電子部品解放時における模式断面図である。 同電子部品実装機のブロック図である。 同電子部品実装機のブロック図である。 電子部品を解放する際の吸着ノズルの圧力と軌跡との関係を示す模式図である。 本発明の正圧検査方法の一実施形態となる正圧検査方法の判別ステップのフローチャートである。
符号の説明
1:電子部品実装機、2:部品供給装置、3:移動装置、4:パーツカメラ(撮像装置)、5:正圧検査装置、6:フレーム。
20:カセット式フィーダ、21:フィーダ収容部材、30:X軸方向移動部、31:X軸方向移動用モータ、32:X軸方向ボールねじ機構部、33:X軸方向ガイドレール、34:Y軸方向移動部、50:吸着ノズル、51:判別部、52:圧力測定用試験片、53:圧力センサ、54:テーブル(基部)、60:ディスプレイ、80:電子部品、81:回路基板。
200:供給リール、210:スロット、300:本体、301:Y軸方向移動用モータ、302:ベルト、303:Y軸方向ボールねじ機構部、303a:シャフト、304:Y軸方向ガイドレール、320:シャフト、321:ナット部、340:本体、341:Z軸方向移動用モータ、342:Z軸方向ボールねじ機構部、343:Z軸方向移動部、343a:吸着ヘッド、343b:ノズル用圧力供給孔、343c:電子部品用圧力供給孔、344:R軸方向移動用モータ、345:被ガイド部、500:端板部、501:軸部、502:圧力供給孔、502a:開口、503:フィルタ、510:入力ポート、511:出力ポート、512:CPU、513:ROM、514:RAM、520:吸着面。
V1:電磁バルブ、V2:電磁バルブ。

Claims (8)

  1. 電子部品に負圧を供給することにより該電子部品を吸着し、該電子部品に正圧を供給することにより該電子部品を解放する圧力供給孔を有する吸着ノズルの、該圧力供給孔の正圧を検査する正圧検査装置であって
    記電子部品の代わりに、前記圧力供給孔から負圧を供給されることにより該圧力供給孔に吸着され、該圧力供給孔から正圧を供給されることにより該圧力供給孔から解放され、吸着から解放に至るまで該圧力供給孔に保持される圧力測定用試験片と、
    該圧力測定用試験片が該圧力供給孔から解放される際の、該圧力供給孔の正圧を検出する圧力センサと、
    を備え
    前記圧力測定用試験片は、前記圧力供給孔の開口縁の形状に沿って弾性的に変形可能であり、該圧力供給孔に吸着される柔軟な吸着面を備えることを特徴とする正圧検査装置。
  2. さらに、サイクルスチールを実行するか否かを判別する判別部を備え、
    該サイクルスチールを実行する場合、前記電子部品の代わりに、前記圧力測定用試験片を前記圧力供給孔に装着し、前記圧力センサが該圧力供給孔の正圧を検出する請求項1に記載の正圧検査装置。
  3. さらに、回路基板が配置される基部を備え、
    前記吸着ノズルは、該回路基板に前記電子部品を実装する請求項1または請求項2に記載の正圧検査装置。
  4. 前記吸着ノズルの前記圧力供給孔の開口縁は、平坦面状を呈しており、
    前記吸着面は、平坦面状を呈している請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の正圧検査装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の正圧検査装置と、前記電子部品が待機する部品供給装置と、前記吸着ノズルを移動させる移動装置と、を備えてなる電子部品実装機。
  6. さらに、前記圧力供給孔に対する前記電子部品の吸着状態の良否を判別するために、該電子部品を吸着した該圧力供給孔における、該電子部品と該圧力供給孔の開口とを、所定の撮像位置において、撮像する撮像装置と、
    キャリブレーションのために、所定のタイミングで該電子部品の代わりに該圧力供給孔に吸着され、該撮像位置において該圧力供給孔の開口と共に該撮像装置に撮像され、撮像後に該圧力供給孔から解放される補正用試験片と、
    を備え、
    該補正用試験片は、前記圧力測定用試験片と兼用である請求項5に記載の電子部品実装機。
  7. 電子部品に負圧を供給することにより該電子部品を吸着し、該電子部品に正圧を供給することにより該電子部品を解放する圧力供給孔を有する吸着ノズルの、該圧力供給孔の正圧を検査する正圧検査方法であって、
    前記電子部品の代わりに、前記圧力供給孔から圧力測定用試験片に負圧を供給することにより、該圧力供給孔で該圧力測定用試験片を吸着する吸着ステップと、
    該圧力供給孔から該圧力測定用試験片に正圧を供給することにより、該圧力供給孔から該圧力測定用試験片を解放し、解放する際の該圧力供給孔の正圧を検出する解放ステップと、
    を有し、
    前記圧力測定用試験片は、前記圧力供給孔の開口縁の形状に沿って弾性的に変形可能であり、該圧力供給孔に吸着される柔軟な吸着面を備えることを特徴とする正圧検査方法。
  8. さらに、サイクルスチールを実行するか否かを判別する判別ステップを有し、
    該サイクルスチールを実行する場合、前記吸着ステップを実行する請求項7に記載の正圧検査方法。
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