JP6140438B2 - ノズル検査装置及びノズル検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズル検査装置及びノズル検査方法に関する。
従来、電子部品供給装置として、電子部品を吸着ノズルの先端に負圧を利用して吸着させ、その吸着ノズルを備えたヘッドを回路基板の所定の座標に移動させ、その位置で吸着ノズルの先端に正圧を与えて電子部品を回路基板の所望の位置に実装するものが知られている。吸着ノズルの先端に吸着される電子部品は、リールから巻きほどかれたテープ上に採取可能な状態で載置されていたり、トレイ上に採取可能な状態で載置されたりする。近年、電子部品の小型化が進んでいるため、それに伴い、吸着ノズルのサイズも小型化している。
ところで、吸着ノズルは、電子部品の実装を繰り返し実行すると、次第に汚れて吸着力が低下する。そのため、吸着ノズルの定期的な洗浄が必要となる。また、洗浄後の吸着ノズルが清浄状態になったか否かの検査を行い、清浄状態になったことを確認した後、再びヘッドに装着することになる。ここで、吸着ノズルの検査方法としては、例えば、特許文献1のように吸着ノズルの撮像画像を利用するものや、特許文献2のように吸着ノズルをを通過するエア流量を利用するものが知られている。
特開2006−310816号公報 特開2008−244159号公報
しかしながら、吸着ノズルの撮像画像を利用した方法では、外観で判断するため、吸着ノズルの内部に異物が存在している場合には誤って清浄状態であると判断してしまうおそれがある。また、吸着ノズルのエア流量が閾値以下の場合にその吸着ノズルを不良と判断する方法では、吸着ノズルの内部に少量の異物が存在していてもエアが十分流れる場合には清浄状態であると判断してしまうおそれがある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、ノズルの内部が清浄状態か否かを的確に判断することを主目的とする。
本発明のノズル検査装置は、
回路基板に電子部品を装着する際に利用される吸着ノズルを検査するノズル検査装置であって、
吸着ノズルに所定の流体又は音を通過させる通過手段と、
清浄化された吸着ノズルに前記所定の流体又は音を通過させたときに該吸着ノズルから発生した音を基準音として記憶する記憶手段と、
測定対象の吸着ノズルに前記所定の流体又は音を通過させたときに該吸着ノズルから発生する通過音を取得する取得手段と、
前記通過音と前記基準音とを比較することにより前記測定対象の吸着ノズルが清浄状態か否かを判定する判定手段と、
を備えたものである。
このノズル検査装置では、測定対象の吸着ノズルに所定の流体又は音を通過させたときに該吸着ノズルから発生する通過音を取得し、その通過音と記憶手段に記憶されている基準音とを比較することにより、測定対象の吸着ノズルが清浄状態か否かを判定する。基準音は、清浄化された吸着ノズルに所定の流体又は音を通過させたときに該吸着ノズルから発生した音のことをいう。このように、吸着ノズルの内部に所定の流体又は音を通過させたときの通過音を利用するため、その通過音は吸着ノズルの内部の様子を反映したものとなる。また、吸着ノズルの内部に異物が存在する場合と存在しない場合とを比べた場合、異物が存在している吸着ノズルを通過する際に発生する音は異物が存在していない場合とは異なるものとなる。したがって、このノズル検査装置によれば、ノズルの内部が清浄状態か否かを的確に判断することができる。
本発明のノズル検査装置において、前記記憶手段は、前記基準音の周波数特性を記憶し、前記取得手段は、前記通過音の周波数特性を取得し、前記判定手段は、前記通過音の周波数特性と前記基準音の周波数特性とを比較することにより前記測定対象の吸着ノズルが清浄状態か否かを判定してもよい。吸着ノズルの内部に異物が存在する場合と存在しない場合とでは管内の伝達関数の差異により、管内の共鳴特性が変わるため、周波数特性が変わる。したがって、通過音の周波数特性と基準音の周波数特性とを比較することにより測定対象の吸着ノズルが清浄状態か否かをより的確に判断することができる。ここで、周波数特性は、周波数と強度との関係において強度がピークになるときの周波数としてもよい。
本発明のノズル検査装置は、更に、前記通過音の周波数特性と前記基準音の周波数特性とを並べて又は重ねて表示手段に表示する表示制御手段を備えていてもよい。こうすれば、オペレーターは表示手段に表示された通過音及び基準音の周波数特性を目で見ることで、測定対象の吸着ノズルの内部がどの程度清浄化されたかを推測することができる。
本発明のノズル検査方法は、
回路基板に電子部品を装着する際に利用される吸着ノズルを検査するノズル検査方法であって、
(a)測定対象の吸着ノズルに前記所定の流体又は音を通過させたときに該吸着ノズルから発生する通過音を取得するステップと、
(b)清浄化された吸着ノズルに前記所定の流体又は音を通過させたときに該吸着ノズルから発生した音を基準音として予め記憶している記憶手段から前記基準音を読み出し、前記通過音と前記基準音とを比較することにより前記測定対象の吸着ノズルが清浄状態か否かを判定するステップと、
を含むものである。
このノズル検査方法では、吸着ノズルの内部に所定の流体又は音を通過させたときの通過音を利用するため、その通過音は吸着ノズルの内部の様子を反映したものとなる。また、吸着ノズルの内部に異物が存在する場合と存在しない場合とを比べた場合、異物が存在している吸着ノズルを通過する際に発生する音は異物が存在していない場合とは異なるものとなる。したがって、このノズル検査方法によれば、ノズルの内部が清浄状態か否かを的確に判断することができる。なお、このノズル検査方法において、上述したノズル検査装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述したノズル検査装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
電子部品実装機10の斜視図。 吸着ノズル40の断面図。 電子部品実装機10の制御に関わる構成を示すブロック図。 ノズル洗浄検査装置80の概略説明図。 ノズル洗浄検査処理のフローチャート。 ノズル検査装置100の概略説明図。 ノズル検査処理のフローチャート。
本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は電子部品実装機10の斜視図、図2は吸着ノズル40の断面図、図3は電子部品実装機10の制御に関わる構成を示すブロック図である。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1に示した通りとする。
電子部品実装機10は、基台12と、基台12の上に設置された実装機本体14と、実装機本体14に装着されたリールユニット76とを備えている。
基台12は、直方体に形成された重量物であり、裏面の四隅には図示しないキャスターが取り付けられている。
実装機本体14は、基台12に対して交換可能に設置されている。この実装機本体14は、回路基板16を搬送する基板搬送装置18と、XY平面を移動可能なヘッド24と、ヘッド24に取り付けられZ軸へ移動可能な吸着ノズル40と、吸着ノズル40に吸着された電子部品を撮影するパーツカメラ70と、ヘッドに取り付け可能な複数種類の吸着ノズルをストックするノズルストッカー72と、各種制御を実行する制御装置74(図3参照)とを備えている。
基板搬送装置18は、図1の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に延びる支持板20,20と、両支持板20,20の互いに対向する面に設けられたコンベアベルト22,22(図1では片方のみ図示)とを備えている。コンベアベルト22,22は、支持板20,20の左右に設けられた駆動輪及び従動輪に無端状となるように架け渡されている。回路基板16は、一対のコンベアベルト22,22の上面に乗せられて左から右へと搬送される。この回路基板16は、裏面側に多数立設された支持ピン23によって支持されている。
ヘッド24は、X軸スライダー26の前面に取り付けられている。X軸スライダー26は、前後方向にスライド可能なY軸スライダー30の前面に、左右方向にスライド可能となるように取り付けられている。Y軸スライダー30は、前後方向に延びる左右一対のガイドレール32,32にスライド可能に取り付けられている。なお、ガイドレール32,32は、電子部品実装機10の内部に固定されている。Y軸スライダー30の前面には、左右方向に延びる上下一対のガイドレール28,28が設けられ、このガイドレール28,28にX軸スライダー26が左右方向にスライド可能に取り付けられている。ヘッド24は、X軸スライダー26が左右方向に移動するのに伴って左右方向に移動し、Y軸スライダー30が前後方向に移動するのに伴って前後方向に移動する。なお、各スライダー26,30は、それぞれ駆動モーター26a,30a(図3参照)により駆動される。また、ヘッド24は、Z軸モーター34を内蔵し、Z軸に沿って延びるボールネジ36に取り付けられたホルダ50と一体化された吸着ノズル40の高さをZ軸モーター34によって調整する。
吸着ノズル40は、図2に示すように、筒状のノズル本体42と、このノズル本体42の上端の周囲に形成されたフランジ44と、ノズル本体42及びフランジ44を上下方向に貫通するエア通路46とを備えている。ノズル本体42は、先端に電子部品Pを吸着可能な吸着部42aを有している。フランジ44は、ヘッド24の下面側に取り付けられたホルダ50に負圧を利用して固定されている。エア通路46は、ノズル本体42の先端部分では径が小さく絞られている。ホルダ50は、二重管構造となっている。このうち、外管52は下端側で拡径されその端面が吸着ノズル40と密着し、内管54は背の低いガイド管56を介して吸着ノズル40に密着されている。また、内管54の内部は、エア通路46に連通すると共に、第1電磁弁62を介して真空ポンプ66及びエア配管68の一方に接続される。吸着ノズル40の吸着部42aに電子部品Pを吸着するには、真空ポンプ66とエア通路46とが連通するように第1電磁弁62を位置決めする。これにより、エア通路46内は負圧になり、電子部品Pが吸着部42aに吸着される。一方、電子部品Pを吸着部42aから外すには、エア配管68とエア通路46とが連通するように第1電磁弁62を位置決めする。これにより、エア通路46内は正圧になり、吸着部42aに吸着された電子部品Pが外れる。また、内管54と外管52との間の環状空間58は、吸着ノズル40のフランジ44に面しており、第2電磁弁64を介して真空ポンプ66及びエア配管68の一方に接続される。吸着ノズル40をホルダ50に固定するには、真空ポンプ66と環状空間58とが連通するように第2電磁弁64を位置決めする。これにより、環状空間58内は負圧になり、吸着ノズル40がホルダ50の下端面に吸着固定される。一方、吸着ノズル40をホルダ50から外すには、エア配管68と環状空間58とが連通するように第2電磁弁64を位置決めする。これにより、環状空間58内は正圧になり、ホルダ50から吸着ノズル40が外れる。
パーツカメラ70は、基板搬送装置18の前側の支持板20の前方に配置されている。このパーツカメラ70の撮像範囲は、パーツカメラ70の上方である。電子部品Pを吸着した吸着ノズル40がパーツカメラ70の上方を通過する際、パーツカメラ70は吸着ノズル40に吸着された電子部品Pの状態を撮影し、制御装置74へ出力する。制御装置74は、パーツカメラ70によって撮影された画像を予め記憶された正常な吸着状態の画像と比較することにより、電子部品Pが正常に吸着されているか否かを判定する。
ノズルストッカー72は、複数種類の吸着ノズル40をストックするボックスである。吸着ノズル40は、ヘッド24のホルダ50に取り外し可能に装着されており、電子部品Pを搭載する回路基板16の種類や電子部品Pの種類に適したものに交換される。
制御装置74は、図3に示すように、CPU74aを中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、処理プログラムを記憶するROM74b、各種データを記憶するHDD74c、作業領域として用いられるRAM74d、外部装置と電気信号のやり取りを行うための入出力インターフェース74eなどを備えており、これらはバス74fを介して接続されている。この制御装置74は、基板搬送装置18、X軸スライダー26の駆動モーター26a、Y軸スライダー30の駆動モーター30a、第1電磁弁62及び第2電磁弁64へ駆動信号を出力し、パーツカメラ70からの画像信号を入力する。なお、図示しないが、各スライダー26,30には図示しない位置センサーが装備されており、制御装置74はそれらの位置センサーからの位置情報を入力しつつ、各スライダー26,30の駆動モーター26a,30aを制御する。
リールユニット76は、複数のリール77を備え、実装機本体14の前側に着脱可能に取り付けられている。各リール77には、テープが巻き付けられ、テープの表面には、電子部品が長手方向に沿って保持されている。これらの電子部品は、テープの表面を覆うフィルムによって保護されている。こうしたテープは、リールから後方に向かって巻きほどかれ、フィーダー部78においてフィルムが剥がされて電子部品が露出した状態となる。
次に、本実施形態の電子部品実装機10の動作について説明する。オペレーターは、生産計画に基づいて、必要な電子部品が保持されたリール77をリールユニット76に装着する。そして、電子部品実装機10の図示しない入力デバイスを操作して、回路基板16への電子部品の実装開始を指示する。すると、制御装置74は、リールユニット76のリール77を回転駆動して、リール77に巻かれたテープを後方に向かって巻きほどき、フィーダー部78において電子部品がテープの表面に露出した状態とする。その後、制御装置74は、露出した電子部品の真上に吸着ノズル40が来るようにX軸スライダー26及びY軸スライダー30を制御する。続いて、制御装置74は、Z軸モーター34を制御してボールネジ36により吸着ノズル40を下降させ、エア通路46と真空ポンプ66とが連通するように第1電磁弁62を制御する。すると、吸着部42aに負圧が付与されるため、吸着ノズル40に電子部品が吸着する。その後、制御装置74は、吸着ノズル40を上昇させ、電子部品が回路基板16の所定位置の真上に来るように各スライダー26,30を制御し、その位置で吸着ノズル40を下降させると共に吸着部42aに正圧を供給する。すると、電子部品が吸着ノズル40から離れ、回路基板16の所定位置にその電子部品が実装される。
次に、電子部品実装機10の吸着ノズル40を洗浄する作業について説明する。この作業は、図4に示すノズル洗浄検査装置80を用いて行われる。
ノズル洗浄検査装置80は、洗浄対象の吸着ノズル40にエアを供給するエア供給源82と、吸着ノズル40の吸着部42aの近傍に設置されたマイク90と、各種情報を表示するディスプレイ92と、各種制御を実行する制御装置94とを備えている。なお、吸着ノズル40は、電子部品実装機10で使用されていたものを取り外し、ノズル洗浄検査装置80の図示しないノズル支持台に取り付けたものである。
エア供給源82は、流量制御弁84を介して加圧空気を洗浄対象の吸着ノズル40のエア通路46に供給する。吸着ノズル40のフランジ44の上面には、中心に貫通孔88aを有する樹脂製の円板88が図示しないクランプによって密着・固定されている。この円板88の中央には、流量制御弁84に連結されたパイプ86が一体化され、パイプ86の内部は貫通校88aに連通している。このため、エア供給源82からの加圧空気は、流量制御弁84、パイプ86及び貫通孔88aを通って吸着ノズル40のエア通路46に供給される。
マイク90は、吸着ノズル40の吸着部42aの近傍にて、エア通路46をエアが通過したときに発生する音を電気信号に変換し、制御装置94へ出力する。
ディスプレイ92は、制御装置94からの制御信号に基づいて、吸着ノズル40の洗浄検査の進捗状況を表示する。
制御装置94は、CPU94aを中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、処理プログラムを記憶するROM94b、各種データを記憶するHDD94c、作業領域として用いられるRAM94d、外部装置と電気信号のやり取りを行うための入出力インターフェース94eなどを備えており、これらはバス94fを介して接続されている。この制御装置94は、マイク90からの電気信号を入力し、流量制御弁84やディスプレイ92へ制御信号を出力する。ROM94bには、処理プログラムとして、ノズル洗浄検査処理プログラムが格納されている。
次に、ノズル洗浄検査装置80が実行するノズル洗浄検査処理について、図5のフローチャートを参照しつつ以下に説明する。オペレーターは、ノズル洗浄検査処理に先立ち、洗浄対象の吸着ノズル40を図示しないノズル支持台に吸着部42aが下になるようにセットし、パイプ86と一体化された円板88を吸着ノズル40の上面に密着・固定する。その後、オペレーターは、制御装置94の図示しない入力デバイスを用いてノズル洗浄検査処理の実行ボタンをオンする。すると、制御装置94のCPU94aは、ROM94bからノズル検査処理プログラムを読み出し、これを実行する。
ノズル洗浄検査処理が開始されると、制御装置94のCPU94aは、ディスプレイ92に「洗浄中」と表示し(ステップS100)、所定流量のエアが吸着ノズル40のエア通路46に供給されるように流量制御弁84を制御する(ステップS110)。このときの所定流量は、エア通路46の内壁に付着した汚物を吹き飛ばすのに十分な流量であり、予め実験などにより定められた値である。
続いて、CPU94aは、マイク90から音(通過音)を電気信号として入力し(ステップS120)、入力した音と教師データとの周波数特性を比較する(ステップS130)。本実施形態では、周波数特性として、周波数と音圧レベルの強度との関係において強度がピークになるときの周波数を用いることとする。また、教師データとしては、予め、洗浄対象と同じ種類で新品の吸着ノズル40を用いて、先ほどの所定流量のエアをエア通路46に供給したときに発生した音(基準音)をマイク90で電気信号に変換したときの周波数特性を求め、これをHDD94cに保存したものを読み出して用いることとする。なお、新品の吸着ノズル40の代わりに、洗浄して内壁に汚物が付着していないことを確認した吸着ノズル40を用いてもよい。
続いて、CPU94aは、周波数特性の比較結果に基づいて、洗浄対象の吸着ノズル40のエア通路46が清浄状態か否かを判定する(ステップS140)。エア通路46の内壁がきれいな状態と汚物が付着している状態とでは、周波数特性に違いが表れる。それは、両方の状態を比べると伝達関数が異なるため、エア通路46に同じ流量のエアを流した場合でも通路内の共鳴特性が異なり、音波のエネルギーが集中する帯域が変化するためである。こうしたことから、ここでは、入力した音と教師データとの周波数特性を比較した結果、両方の周波数特性の違いが許容範囲内ならば清浄状態であると判定し、許容範囲を超えていたならば清浄状態でないと判定する。なお、許容範囲は、予め実験などにより定められた範囲である。
続いて、CPU94aは、ステップS140で清浄状態でないと判定したならば、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS150)。そして、所定時間が経過していなければ、再びステップS100に戻り、所定時間が経過していたならば、ディスプレイ92に「洗浄エラー」と表示し(ステップS160)、この洗浄検査処理を終了する。ここで、所定時間は、内壁に汚物が付着しているエア通路46に所定流量のエアを供給し始めてから汚物が吹き飛ばされるまでの時間を実験的に複数回求め、その時間に基づいて定められた値である。この所定時間が経過していなければ、所定流量のエアを供給し続けるため、つまり洗浄を継続するため、ステップS100以降の処理を繰り返す。一方、この所定時間が経過しても依然として清浄状態でない場合には、所定流量のエアによる洗浄ではエア通路46を清浄化できないとみなして、ディスプレイ92に「洗浄エラー」と表示する。CPU94aは、ステップS140で清浄状態であると判定したならば、ディスプレイ92に「洗浄終了」と表示し(ステップS170)、この洗浄検査処理を終了する。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のノズル洗浄検査装置80が本発明のノズル検査装置に相当し、エア供給源82、流量制御弁84、パイプ86及び円板88が通過手段に相当し、HDD94cが記憶手段に相当し、マイク90が取得手段に相当し、CPU94aが判定手段に相当する。なお、本実施形態では、ノズル洗浄検査装置80の動作を説明することにより本発明のノズル検査方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のノズル洗浄検査装置80によれば、吸着ノズル40のエア通路46に所定流量のエアを通過させたときの通過音を利用するため、その通過音は吸着ノズル40の内部の様子を反映したものとなる。したがって、吸着ノズル40のエア通路46が清浄状態か否かを的確に判断することができる。また、通過音の周波数特性と教師データ(基準音の周波数特性)とを比較するため、洗浄対象の吸着ノズル40が清浄状態か否かをより的確に判断することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態において、吸着ノズル40のエア通路46に所定流量のエアを通過させたときに発生する音を利用したが、所定流量のエアの代わりにテスト音を通過させたときに発生する音を利用してもよい。そのときの装置構成の一例を図6に示す。図6はノズル検査装置100の概略説明図である。ノズル検査装置100は、ノズル洗浄検査装置80のエア供給源82、流量制御弁84、パイプ86及び円板88の代わりにエア通路46の上方にスピーカー96を取り付けた以外は、ノズル洗浄検査装置80の構成と同じである。そのため、同じ構成要素については同じ符号を付し、その説明を省略する。このノズル検査装置100が実行するノズル検査処理のフローチャートを図7に示す。ノズル検査処理が開始されると、CPU94aは、ディスプレイ92に「検査中」と表示し(ステップS200)、所定のテスト音をスピーカー96から出力する(ステップS210)。このときのテスト音は、特にどのような音でもよい。続いて、CPU94aは、マイク90から音(通過音)を電気信号として入力し(ステップS220)、入力した音と教師データとの周波数特性を比較する(ステップS230)。この点は、上述した実施形態のステップS120,S130と同様である。但し、教師データとしては、予め、測定対象と同じ種類で新品の吸着ノズル40を用いて、先ほどのテスト音をエア通路46に供給したときに発生した音(基準音)をマイク90で電気信号に変換したときの周波数特性を求めておき、これをHDD94cに保存したものを読み出して用いることとする。続いて、CPU94aは、周波数特性の比較結果に基づいて、測定対象の吸着ノズル40のエア通路46が清浄状態か否かを判定する(ステップS240)。ここでも、上述した実施形態のステップS140と同様、入力した音と教師データとの周波数特性を比較した結果、両方の周波数特性の違いが許容範囲内ならば清浄状態であると判定し、許容範囲を超えていたならば清浄状態でないと判定する。続いて、CPU94aは、ステップS240で清浄状態でないと判定したならば、ディスプレイ92に「汚れアリ」と表示し(ステップS250)、清浄状態であると判定したならば、ディスプレイ92に「洗浄終了」と表示し(ステップS270)、このノズル検査処理を終了する。このようにエアの代わりにテスト音を用いた場合でも、上述した実施形態と同様の効果が得られる。なお、「汚れアリ」と表示された場合には、その吸着ノズル40のエア通路46を洗浄し、洗浄後に再度検査を行う。
上述した実施形態において、CPU94aは、図5のステップ130の前後いずれかのタイミングで、通過音の周波数特性と教師データとを並べて又は重ねてディスプレイ92に表示してもよい。その場合、横軸に周波数、縦軸に音圧レベルをとったときの両者のグラフを並べて又は重ねてディスプレイ92に表示してもよい。こうすれば、オペレーターはディスプレイ92に表示された両者のグラフを目で見ることで、洗浄対象の吸着ノズル40の内部がどの程度清浄化されたかを推測することができる。
上述した実施形態では、吸着ノズル40の洗浄と清浄状態になったか否かの検査を同時に行ったが、洗浄とは別に、清浄状態になったか否かの検査だけを行ってもよい。
上述した実施形態では、吸着ノズル40のエア通路46について清浄状態か否かの検査を行ったが、ヘッド24の内部に設けられたエア通路(例えばホルダ50の内管54)についても、同様にして清浄状態か否かの検査を行ってもよい。
上述した実施形態では、周波数特性として周波数と音圧レベルの強度との関係において強度がピークになるときの周波数を用いたが、周波数と音圧レベルの強度との関係を表す曲線の一致度(又は類似度)を用いてもよい。その場合、一致度(又は類似度)が予め定めた同一とみなすことのできる範囲内だったならば清浄状態、そうでなければ非清浄状態と判定すればよい。
10 電子部品実装機、12 基台、14 実装機本体、16 回路基板、18 基板搬送装置、20 支持板、22 コンベアベルト、23 支持ピン、24 ヘッド、26 X軸スライダー、26a 駆動モーター、28 ガイドレール、30 Y軸スライダー、30a 駆動モーター、32 ガイドレール、34 Z軸モーター、36 ボールネジ、40 吸着ノズル、42 ノズル本体、42a 吸着部、44 フランジ、46 エア通路、50 ホルダ、52 外管、54 内管、56 ガイド管、58 環状空間、62 第1電磁弁、64 第2電磁弁、66 真空ポンプ、68 エア配管、70 パーツカメラ、72 ノズルストッカー、74 制御装置、74a CPU、74b ROM、74c HDD、74d RAM、74e 入出力インターフェース、74f バス、76 リールユニット、77 リール、78 フィーダー部、80 ノズル洗浄検査装置、82 エア供給源、84 流量制御弁、86 パイプ、88 円板、88a 貫通孔、90 マイク、92 ディスプレイ、94 制御装置、94a CPU、94b ROM、94c HDD、94d RAM、94e 入出力インターフェース、94f バス、96 スピーカー、100 ノズル検査装置。

Claims (6)

  1. 回路基板に電子部品を装着する際に利用される吸着ノズルを検査するノズル検査装置であって、
    電子部品を吸着していない状態の吸着ノズルに、該吸着ノズルのエア通路の内壁に付着した汚物を吹き飛ばすための所定流量の洗浄用流体を通過させる通過手段と、
    電子部品を吸着していない状態の清浄化された吸着ノズルに前記所定流量の前記洗浄用流体を通過させたときに該吸着ノズルから発生した音を基準音として記憶する記憶手段と、
    電子部品を吸着していない状態の測定対象の吸着ノズルに前記所定流量の前記洗浄用流体を通過させたときに該吸着ノズルから発生する通過音を取得する取得手段と、
    前記通過音と前記基準音とを比較することにより前記測定対象の吸着ノズルが清浄状態か否かを判定する判定手段と、
    を備えたノズル検査装置。
  2. 前記記憶手段は、前記基準音の周波数特性を記憶し、
    前記取得手段は、前記通過音の周波数特性を取得し、
    前記判定手段は、前記通過音の周波数特性と前記基準音の周波数特性とを比較することにより前記測定対象の吸着ノズルが清浄状態か否かを判定する、
    請求項1に記載のノズル検査装置。
  3. 前記周波数特性は、周波数と強度との関係において強度がピークになるときの周波数である、
    請求項2に記載のノズル検査装置。
  4. 請求項2又は3に記載のノズル検査装置であって、
    前記通過音の周波数特性と前記基準音の周波数特性とを並べて又は重ねて表示手段に表示する表示制御手段
    を備えたことを特徴とするノズル検査装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のノズル検査装置であって、
    所定の洗浄時間が経過するまで前記判定手段によって前記測定対象の吸着ノズルが清浄状態でないと繰り返し判定され続けたならば、洗浄エラーを表示手段に表示し、前記所定の洗浄時間が経過する前に前記判定手段によって前記測定対象の吸着ノズルが清浄状態であると判定されたならば、洗浄終了を前記表示手段に表示する制御装置
    を備えたノズル検査装置。
  6. 回路基板に電子部品を装着する際に利用される吸着ノズルを検査するノズル検査方法であって、
    (a)電子部品を吸着していない状態の測定対象の吸着ノズルに、該吸着ノズルのエア通路の内壁に付着した汚物を吹き飛ばすための所定流量の洗浄用流体を通過させたときに該吸着ノズルから発生する通過音を取得するステップと、
    (b)電子部品を吸着していない状態の清浄化された吸着ノズルに前記所定流量の前記洗浄用流体を通過させたときに該吸着ノズルから発生した音を基準音として予め記憶している記憶手段から前記基準音を読み出し、前記通過音と前記基準音とを比較することにより前記測定対象の吸着ノズルが清浄状態か否かを判定するステップと、
    を含むノズル検査方法。
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