JP5345409B2 - X線撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線撮影装置に係り、特に、X線管を回転移動(いわゆる首振り運動)させて撮影画像を得る技術に関する。
従来、被検体の下肢や全脊椎を撮影領域とする場合には長尺撮影が行われる。
この長尺撮影において、2次元X線検出器が平面型X線検出器(FPD)である場合、コンピューテッドラジオグラフィ(CR)やフィルムと異なり、撮影領域を1回の撮影操作で得ることができないため、FPDを被検体の体軸方向へ移動して複数回の撮影操作を行い、これらの複数回の撮影操作によって得られた撮影画像を画像処理で接続して長尺撮影画像を構成していた。例えば、特許文献1には、被検体の体軸方向の撮影領域を指定し、撮影領域とFPDのX線検出領域との比較により長尺撮影に必要な撮影回数と、各撮影時におけるX線検出器の位置と、X線の照射野照射野を演算して長尺撮影を行うX線撮影装置が開示されている。
特開2008−161593号公報
一般に、X線管を回転移動してX線照射野を長尺撮影の軸方向に移動する運動(以下、「X線管首振り運動」という)を行うX線撮影装置にあっては、X線管の首振り時にX線管の回転の中心とX線焦点位置とを固定することにより、いずれの回転角度においても被検体が一定の拡大率により撮影画像上に投影されるように設計されている。しかし、実際には機械精度の誤差により、X線管首振りにより、X線焦点位置がずれて、撮影画像の拡大率が変化するという問題がある。
そのため、例えば、特許文献1のX線撮影装置においてX線管を首振り運動させて複数の撮影画像を生成し、これをつなぎ合わせて長尺撮影画像を合成すると、各撮影画像で異なる拡大率により被検体が撮影されてしまい、長尺撮影画像に違和感が生じるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、X線管首振りを伴う撮影においても、一定の拡大率により被検体が撮影された撮影画像が得られる技術を提供することを目的とする。
本発明に係るX線撮影装置は、X線を照射するX線管と、被検体を透過した前記X線を検出して透過X線信号を出力するX線検出器と、前記X線の照射角度を変更するために前記X線管を回転移動させるX線管駆動手段と、前記X線管駆動手段を駆動制御する制御手段と、前記透過X線信号に基づいて前記被検体の撮影画像を生成する画像生成手段と、前記X線管の回転角度に対応させた倍率により、前記回転角度において撮影された撮影画像を縮小又は拡大する画像補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、X線管の回転角度に応じた倍率により、撮影画像の縮小又は拡大を行うため、回転角度による拡大率の変化を補正した撮影画像を得ることができる。
本実施形態に係るX線撮影装置の全体構成を示す図 X線管首振りによる焦点位置と拡大率の変化とを示した図 基準データの収集処理の流れを示すフローチャート 長尺撮影の処理の流れを示すフローチャート 第二実施形態の処理の流れを示すフローチャート
<<第一の実施形態>>
以下、本発明を適用する第一の実施形態について説明する。以下、本発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本実施形態では、被検体の第一の範囲を1回目の撮影領域とし、その第一の範囲に連続する第二の範囲を2回目の撮影領域とし、X線管を回転移動するとともにX線検出器を移動させて、それぞれの撮影位置(X線管の回転角度とX線検出器の位置)において撮影を行う。そして、各撮影位置で撮影された複数の撮影画像をつなぎ合わせて長尺撮影画像を生成する。1回目の撮影領域と2回目の撮影領域とには、同じ範囲が撮影された重複領域を設けておき、この重複領域を接合領域としてつなぎ合わせることにより、切れ目のない長尺撮影画像を生成する。
以下、本実施形態に係るX線撮影装置の構成について図1を基に説明する。図1は本実施形態に係るX線撮影装置の全体構成を示す図である。
X線撮影装置1は、被検体1を載せる天板106と、被検体1にX線を照射するX線管102と、被検体1に対するX線照射領域を設定するコリメータ104と、X線管102を回転駆動させるX線管駆動装置105と、コリメータ104を駆動するコリメータ駆動装置107と、X線管102に電力供給を行なう高電圧発生部108と、X線管102に対し被検体1を挟んで配置され、被検体1を透過したX線を検出するX線検出器110と、X線検出器110をX線管102の回転移動に連動して直線移動させる検出器駆動装置109と、被検体1に対し撮影領域を設定する撮影領域設定部111と、X線検出器110から出力された透過X線信号に基づいて撮影画像を生成する画像生成部112と、画像生成部112から出力されたX線画像データ(以下「撮影画像」という)に対し、所定の倍率に従って拡大及び/又は縮小処理を行う画像補正部113と、長尺撮影時に複数の撮影画像を接合処理する画像合成部114と、補正前及び補正後の撮影画像、又は長尺撮影画像を保存する画像記憶部115と、撮影画像を表示する表示部116と、画像補正部113において縮小又は拡大に用いる倍率を算出する倍率算出部117と、X線管102の回転角度と対応付けて倍率を格納する倍率記憶部118と、倍率を所定の頻度で更新する倍率更新部120と、上記各構成要素を制御する制御部121と、制御部121に対して指令を行なう操作部122とを備えている。
X線管102は、高電圧発生部108から電力供給を受けてX線を発生させる。X線管102には、特定のエネルギーのX線を選択的に透過させるX線フィルタなどを有していてもよい。
コリメータ104は、X線管102から発生したX線を遮蔽するX線遮蔽用鉛板を複数有し、複数のX線遮蔽用鉛板をそれぞれコリメータ駆動装置107により移動することにより、被検体1に対するX線照射領域を決定する。
X線検出器110は、例えば、X線を検出する複数の検出素子が二次元アレイ状に配置されたFPD(Flat Panel Detector)として構成されるが、基板上に輝尽性蛍光体を塗布されたイメージングプレートでもよい。これらのX線検出器110は、X線管102からX線が照射され、被検体1を透過したX線の入射量に応じた透過X線信号を検出する機器である。
撮影領域設定部111は、被検体の任意の範囲を撮影領域として設定する。そして、X線管駆動装置105及びコリメータ駆動装置107は、設定された撮影領域にX線が照射されるようにX線管102を回転駆動させ、コリメータ104の絞り量を調整する。また、検出器駆動装置109は、設定された撮影領域の透過X線信号を検出できる位置にX線検出器110を移動させる。
画像生成部112は、X線検出器110から出力された透過X線信号を画像処理し、X線画像データ(撮影画像)を出力する。
画像補正部113は、撮影画像に対し、その撮影画像が撮影されたときのX線管102の回転角度に対応した倍率を、倍率記憶部118から読みだして、その倍率に従って縮小又は拡大を行う。
画像合成部114は、長尺撮影時に使用されるものであり、複数の撮影画像を接合して長尺画像データ(長尺撮影画像)を生成する。
画像記憶部115は、画像生成部112により生成された撮影画像や、画像補正部113により縮小又は拡大がされた撮影画像、及び長尺画像データを保存する。
表示部116は、画像記憶部115に保存された各種撮影画像を被検体1のX線画像として表示する。
倍率算出部117は、ファントームを撮影した撮影画像を表示部116上に表示し、表示された撮影画像に含まれるファントーム投影像の寸法と、ファントームの実寸法とに基づいて、画像補正部113で用いる倍率を算出する。X線管102の回転角度を変えてファントーム撮影を繰り返すことにより、回転角度に応じた倍率を算出する。
倍率記憶部118は、画像補正部113が用いる倍率を保存する。ここで保存される倍率は、倍率算出部117で算出された値でもよいし、所定の初期値、又、随時更新される倍率でもよい。
倍率受付部119は、ユーザが操作部122を操作して倍率の値を入力し、入力された値を設定倍率として受け付ける。そして、倍率受付部120は、設定倍率を画像補正部113に出力し、画像補正部113は、設定倍率に従って縮小又は拡大を行う。
倍率更新部120は、倍率記憶部118に保存された倍率とは異なる倍率、例えば、倍率受付部119による設定倍率や、倍率記憶部118にまだ保存されていない新たな回転角度に対応づけられた倍率により画像補正がされた場合に、新たな倍率を用いて縮小又は拡大が行われたときに、倍率記憶部118に保存された倍率を更新保存する。
次にX線入射角度と拡大率との関係について図2に基づいて説明する。図2は、X線管首振りによる焦点位置と拡大率の変化とを示した図である。
X線撮影装置100において、被検体1の脊椎や脚部の撮影のために長尺撮影を行う場合、X線検出器110のX線入射面に対するX線入射角度(X線の照射角度)の違いによって発生する撮影画像の違和感をなくすため、1回目の撮影領域における接合領域のX線入射角度αと、2回目の撮影領域における接合領域のX線入射角度αとがほぼ等しくなるように、制御部121が、X線管駆動装置105を駆動制御してX線管102の照射角度を変化させる(このX線管102の照射角度を変化させることを、「X線管の首振り」という)。
図2に示すように、X線投影像の拡大率(X)は下記式(1)によって決まる。
[数1]X=L2/L1・・・(1)
L1:X線焦点から被検体までの距離
L2:被検体からX線検出器のX線入射面までの距離
X線管102の照射角度を変化させるとき、X線管102のX線焦点位置103が変化しないような首振り機構(X線管駆動装置105とその制御部121)を設計しているが、実際には、機械精度上の誤差によりX線管102のX線焦点位置103にずれが生じる。そのため、被検体1の実寸法に対する撮影画像における被検体1のX線投影像の寸法の割合(拡大率)の変化が生じる。図2では、X線撮影装置100の機械誤差によりX線焦点位置103が高さhだけ上昇し、X線焦点位置103から被検体までの距離がL1からL1’へ変化する。すると、1回目の撮影領域の拡大率(X)と2回目の撮影領域の拡大率(X’)が異なることとなる。図2の場合では、L1よりもL1’が大きいため、拡大率Xより拡大率X’の方が小さくなり、同一寸法の被検体1を撮影した場合に、1回目の撮影画像よりも2回目の撮影画像においてより小さく被検体1が撮影されることとなる。よって、撮影画像に映った被検体1の大きさの違いから二つの撮影画像に違和感が生じる。
そこで本実施形態では、各撮影画像の拡大率の違いを補正するために、撮影画像を等身大と同一寸法になるように縮小を行う。ここで「縮小」としたのは、X線焦点と被検体とX線検出器とは、異なる位置にあるため、通常、被検体は撮影画像上において図2に示すように拡大率Xによる拡大投影がされる。よって、撮影画像を等身大表示するためには、縮小する必要があるためである。しかし、撮影画像間の拡大率の補正のためには、等身大に限らず被検体の実寸に対して一定の倍率に揃えればよいため、目的とする撮影画像の倍率によっては、拡大する場合もある。
第一実施形態では、長尺撮影を実施する全ての撮影位置(X線管回転角度,検出器位置の組み合わせ)において、ファントームを実際に撮影する。そして、ファントーム投影像を生成し、ファントームの実測値とファントーム投影像の測定値とに基づいて補正に用いる倍率を算出する。
以下、図3に基づいて、基準データ(撮影位置ごとのファントーム投影像のセット)の収集処理について説明する。図3は、基準データの収集処理の流れを示すフローチャートである。この作業は実際の検査(撮影)に先立って実施される。
まずステップS1では、ユーザが操作部122から基準データの収集を行う撮影位置を入力する。制御部121は、入力された撮影位置にX線照射領域が一致するように、X線管駆動装置105を駆動制御してX線管102を回転させるとともに、検出器駆動装置109を駆動制御してX線検出器110を直線移動する。制御部121は、このときのX線管回転角度及び検出器位置などの撮影条件を一時的に図示しない記憶手段(例えば揮発性メモリなど)に保存しておく(S1)。
ステップS2では、X線撮影装置100がファントームを撮影し、基準データを収集する(S2)。
ステップS3では、倍率算出部117が、ステップS2のファントームの撮影画像のうち、ファントームが撮影されている領域(以下「ファントーム投影像」という)の長さとファントーム実寸の長さとを測定する。
ステップS4では、倍率算出部117が、1回目の撮影位置における倍率(100%未満であれば縮小率、100%であれば等倍率、100%超であれば拡大率に相当する)を算出する。倍率r(%)は下記式(2)により求められる。
[数2]r=(D1/D2)×100×c・・・(2)
D1:ファントーム実寸の長さ
D2:ファントーム投影像の長さ
c:定数(実寸大に対する比率。本実施形態ではc=1)
ステップS5では、倍率算出部117が、ステップS1で保存されたX線管回転角度及び検出器位置と、ステップS4で算出した倍率とを対応付けて倍率記憶部118(例えば図示しない磁気ディスク)に保存する。
ステップS6では、制御部121がステップS1でユーザが入力した全ての撮影位置について基準データの収集を行ったか否かを判定し、「YES」であれば処理を終了し、「NO」であれば、ステップS1に戻り、次の撮影位置についての基準データの収集を実行する。そして、全ての撮影位置において倍率が決定されるまでステップS1〜ステップS6までの処理を繰り返す(S6)。
図3の処理の流れに従って基準データを収集した後、長尺撮影を行う。以下、図4に従って長尺撮影時の処理の流れを説明する。図4は、長尺撮影の処理の流れを示すフローチャートである。
長尺撮影処理に先立ち、ユーザは、長尺撮影を行う被検体の部位に複数の撮影領域を設定する。各撮影領域において、他の撮影領域に隣接する領域は、被検体の一部の部位を重複させて設定する。これにより、各撮影領域から得られた撮影画像のうち、重複した部位が撮影された領域を接合することにより、切れ目のない長尺撮影画像を得ることができる。ユーザによる撮影領域の設定が行われると、図4に示すフローチャートが開始される。
まずステップS7では、撮影領域設定部111により、第一の撮影領域を設定する。制御部121は、X線管駆動装置105、コリメータ駆動装置107、及び検出器駆動装置109を駆動制御し、第一の撮影領域がX線照射領域となるように、X線管102、コリメータ104、及びX線検出器110を移動する。
ステップS8では、第一の撮影領域においてX線撮影が行われる(S8)。X線検出器110は、第一の撮影領域における被検体1の透過X線を検出し、透過X線信号を画像生成部112に出力する。画像生成部112は、第一の撮影領域における撮影画像を生成する。
ステップS9では、制御部121が全ての撮影領域においてX線撮影が終了したか否かを判断し、「NO」であればステップS7に戻り、次の撮影領域に移動してX線撮影を行う。「YES」であれば、ステップS10へ進む。
ステップS10では、画像補正部113は、制御部121から撮影画像を撮影したときのX線管102の回転角度情報を取得し、これに対応する倍率を倍率記憶部118から読みだす。そして、読み出した倍率を用いて撮影画像を縮小又は拡大をする。画像の縮小(又は拡大)アルゴリズムはBicubic法、Bilinear法、Nearest Neighbor法などから適宜選択して使用する。
ステップS11では、画像補正部113が、全ての撮影画像の縮小又は拡大が完了したか否かを判断し、全撮影画像の補正が終了するまでステップS10を繰り返す(S11)。これにより、全ての撮影画像に対して拡大率の違いの補正を行うことができるため、各撮影画像の拡大率の違いによって従来発生していたような撮影画像の違和感はなくなり、見易い撮影画像を得ることができる。
ステップS12では、画像合成部114が各撮影画像において、被検体1の同一部位が映った領域が一致するように位置合わせを行う(S12)。
ステップS13では、画像合成部114がステップS11で位置合わせをした重複領域を接合領域として、隣り合う撮影領域から得られた撮影画像をつなぎ合わせる画像合成処理を行い、長尺撮影画像を生成する(S13)。その後、本処理を終了する。
本実施形態によれば、長尺撮影画像においても、各撮影領域から得られた撮影画像の拡大率の変化を補正した後に画像合成するため、合成箇所の違和感がより少ない画像を得ることが出来る。
本実施形態では、上記式(2)においてc=1とすることにより、撮影画像を実寸大に補正するための倍率を算出して、被検体の等身大の長尺撮影画像を得たが、撮影画像間の拡大率を一定にするための倍率は、実寸大と同サイズに補正するための倍率に限らず、実寸大に対して任意の倍率(例えばc=1.1、実寸大に対して110%)になるような値を設定してもよい。
また、本実施形態では長尺撮影の場合を例に説明したが、X線管首振りをした状態で単一の撮影領域についてX線撮影をし、こうして得られた単一の撮影画像について、X線管首振り運動による拡大率のずれを補正する場合にも適用することができる。
<<第二実施形態>>
第二実施形態は、第一実施形態におけるファントーム投影像に基づく倍率算出に代えて、機械精度の誤差範囲やX線管首振りの角度(回転角度)などから倍率を予め推測し、この推測値を随時更新する実施形態である。以下、図5に基づいて第二実施形態の処理の流れを説明する。図5は、第二実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS20では、X線撮影装置100の幾何学的パラメータ(例えば、X線焦点位置103からX線検出器110の入射面までの距離の設計値)と、X線管首振りの回転角度及び機械精度の誤差範囲からX線管回転角度毎に撮影画像の拡大率の予測値が算出され、倍率算出部117は、これに基づいて画像補正に用いる倍率の推測値を算出し、倍率記憶部118に保存する(S20)。
ステップS21では、制御部121が全ての撮影位置において倍率が設定されたか否かを判断し、「YES」であれば、S22へ進み、「NO」であれば、ステップS20にもどり、他の撮影位置における倍率の推定値を算出する(S21)。
ステップS22では、新たなX線撮影において、画像補正部113が、倍率記憶部119に保存された倍率又は、操作者が操作部122を介して入力し、この入力情報に基づいて倍率受付部119が設定した倍率に基づいて画像補正を行う(S22)。上記新たな倍率には、倍率記憶部118に保存された倍率を修正した修正倍率の場合や、倍率記憶部119にまだ保存されていない新たな回転角度に対応づけられた設定倍率の場合がある。これにより、X線撮影装置100に予め推測値として保存された倍率を修正したり、また、新規の撮影位置における倍率の設定を行ったりすることができる。
ステップS23では、ユーザがステップS22で用いた倍率により、倍率記憶部1118に保存されている倍率を更新するか否かを判断する。「YES」であればS24へ進み、「NO」であれば、処理を終了する(S23)。
ステップS24では、ユーザが新たな倍率に更新する指示を操作部122から入力すると、倍率更新部120が倍率記憶部118に保存された倍率を上書き保存する。その後、処理を終了する。そして、次回、X線撮影が行われた時には、更新された新たな倍率を用いて画像補正が行われる。倍率更新部120は、ステップS23におけるユーザの判断ステップを経ることなく、ステップS22で画像補正部113が新たな倍率を基に画像補正を行ったときには、常にその倍率を用いて倍率を更新する処理を行ってもよい。
また、ステップS20とS21を省略し、倍率の初期値を設定することなく、その撮影位置において初めてX線撮影を行ったときに、ユーザが撮影画像を見ながら設定した倍率を用いて画像補正部113が縮小又は拡大し、そのときの倍率を倍率更新部120が倍率記憶部118に保存する処理を行ってもよい。これにより、倍率の推測値が初期設定されない場合にも倍率の更新処理を行うことができる。
本実施形態では、ファントームの撮影を省略することができるとともに、使用回数を重ねることで精度を向上することが可能である。また、直近のX線撮影装置100の動作状況に応じて画像補正を行うことができる。
医療用のX線撮影装置に限らず、X線管を首振り運動をさせて撮影画像を得る他の産業用のX線撮影装置において拡大率の補正が不可欠な用途にも適用できる。
1:被検体、100:X線撮影装置、102:X線源、103:X線焦点位置、104:コリメータ、105:X線管駆動装置、106:天板、107:コリメータ駆動装置、108:高電圧発生部、109:検出器駆動装置、110:X線検出器、111:撮影領域設定部、112:画像生成部、113:画像補正部、114:画像合成部、115:画像記憶部、116:表示部、117:倍率算出部、118:倍率記憶部、119:倍率受付部、120:倍率更新部、121:制御部、122:操作部

Claims (5)

  1. X線を照射するX線管と、
    被検体を透過した前記X線を検出して透過X線信号を出力するX線検出器と、
    前記X線の照射角度を変更するために前記X線管を回転移動させるX線管駆動手段と、
    前記X線管駆動手段を駆動制御する制御手段と、
    前記透過X線信号に基づいて前記被検体の撮影画像を生成する画像生成手段と、
    前記X線管の回転角度に対応させた倍率により、前記回転角度において撮影された撮影画像を縮小又は拡大する画像補正手段と、
    撮影領域が一部重複した連続する複数の撮影領域を設定する撮影領域設定手段と、
    前記複数の撮影領域から得られた複数の撮影画像を、前記重複した領域においてつなぎ合わせて長尺撮影画像を生成する画像合成手段と、を備え、
    前記X線管駆動手段は、前記重複した領域において前記X線が前記X線検出器のX線入射面に対し、略同一の照射角度で照射されるように前記X線管を回転移動し、
    前記画像補正手段は、前記複数の撮影画像のそれぞれを、各撮影画像を撮影したときの前記X線管の回転角度に応じた倍率により縮小又は拡大し、
    前記画像合成手段は、前記縮小又は拡大後の撮影画像をつなぎ合わせ、
    前記X線管の回転角度に対応させた倍率は、前記つなぎ合わせる撮影画像間の前記重複した領域における拡大率が略同一となるよう設定される、
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記X線撮影装置を用いてファントームを撮影したファントーム投影像の寸法と、前記ファントームの実寸法と、に基づいて、前記倍率を算出する倍率算出手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 前記X線管の回転角度毎に、当該回転角度において撮影された撮影画像の拡大率の予測値を算出し、算出した予測値に基づいて、前記倍率を算出する倍率算出手段をさらに備え、
    前記倍率算出手段は、当該X線撮影装置の幾何学的パラメータと前記回転角度および予め定めた機械精度の誤差範囲から前記予測値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線撮影装置。
  4. 前記X線管の回転角度に対応付けた倍率を保存する倍率記憶手段と、
    ユーザによる前記倍率の設定を受け付ける倍率受付手段と、
    前記画像補正手段が、前記倍率受付手段が受け付けた設定倍率を用いて前記撮影画像を縮小又は拡大すると、前記倍率記憶手段に保存された倍率を前記設定倍率に更新する倍率更新手段と、を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載のX線撮影装置。
  5. 前記X線管の回転角度に対応させた倍率は、前記X線管の回転角度に応じて変化する前記X線管のX線焦点から前記被検体までの距離を用いて算出する、
    ことを特徴とする請求項1、3、および4の何れか一つに記載のX線撮影装置。
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