JP2010273931A - X線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】透視・撮影に必要な操作者の手間を簡略化しつつ、被検体の無効被曝の低減を図ることができるX線撮影装置を提供する。
【解決手段】X線撮影装置100は、X線管102と、X線検出器109と、被検体を載置する寝台106と、被検体の身体特徴量を取得する取得手段(例えば131)と、前記被検体の身体特徴量と撮影対象部位の部位位置との関係情報を保存する関係情報記憶手段115と、被検体の身体特徴量を関係情報に適用し、被検体の撮影対象部位が存在する部位位置を算出する位置算出手段116と、X線管102とX線検出器109とを、算出された部位位置へ移動させる移動手段132と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明はX線撮影装置に係り、特に、X線撮影時の被検体への無効被曝及び操作者の撮影準備に係る手間が低減できるX線撮影装置に関する。
特許文献1には、被検者の体格の情報を基に、画像サイズの選択と絞りの制御を行ってX線照射範囲の設定を行うX線撮影装置が開示されている。
特開2005-34171号公報
一般に、検者(操作者)が撮影もしくは透視を行うときに必要な操作は、X線照射範囲の設定の他、寝台装置やX線管及びX線検出器の位置決め等、多岐にわたる。しかし、上記特許文献1のX線撮影装置では、X線照射範囲の設定は行うことはできるものの、実際には透視もしくは撮影するまでには映像系支持器の移動、寝台の回転など多くの操作が必要であり、操作者が行うべき操作は依然として多くあるという問題があった。
また、特許文献1では、予め用意された画像サイズの規格(35cm×35cm又は43cm×43cm)を選択するため、選択された画像サイズの画像において、撮影対象部位以外が撮影された領域は無効被曝となるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、透視・撮影に必要な操作者の手間を簡略化しつつ、被検体の無効被曝の低減を図ることができるX線撮影装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るX線撮影装置は、X線管と、被検体を挟んで前記X線管と対向配置され、前記X線管から照射されたX線を検出するX線検出器と、前記被検体を載置する寝台と、前記被検体の身体特徴量を取得する取得手段と、前記被検体の身体特徴量に基づいて前記被検体内において撮影対象部位が存在する部位位置を算出するための、身体特徴量と部位位置との関係情報を保存する関係情報記憶手段と、前記被検体の身体特徴量を前記関係情報に適用し、前記被検体の撮影対象部位が存在する部位位置を算出する位置算出手段と、前記X線管と前記X線検出器とを、前記算出された部位位置へ移動させる移動手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、部位が変わるたびに、検者がX線管やX線検出器の位置合わせの操作を行う必要がなくなるため、作業性を改善することができる。
本実施形態に係るX線撮影装置の外観構成を示す概略図 本実施形態に係るX線撮影装置の機能を示すブロック図 第一実施形態の処理の流れを示すフローチャート 身長の算出方法を示す模式図 第二実施形態の処理の流れを示すフローチャート
以下、本発明を適用する実施形態について説明する。以下、本発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
以下、本実施形態に係るX線撮影装置の構成について図1、2を基に説明する。
図1は、本実施形態に係るX線撮影装置の外観構成を示す概略図である。図2は、本実施形態に係るX線撮影装置の機能を示すブロック図である。
図1のX線撮影装置100は、X線の透視と撮影とを行えるいわゆるX線透視撮影装置と呼ばれるもので、主に、X線管102とX線検出器109とを対向配置させて備えた映像系支持器130と、寝台106とにより構成される。映像系支持器130は、映像系支持器移動部132により、寝台106の体軸方向(前後方向)及び寝台106の天面内において直交する方向(左右方向)の任意の位置に移動する。移動量は、後述するエンコーダによる位置情報を示すコードに従う。寝台106には、被検体1の体軸方向(以下「y軸方向」という)に沿った位置と身長とを検出するための超音波距離計131が備えられる。超音波距離計131は、寝台106に載置された被検体1に向けて超音波を発射し、被検体1の頭頂部と足底部とからの反射波に基づいて寝台106の一端部から被検体1の頭頂部までの距離、及び他端部から足底部までの距離を測定する。
次に図2に基づいてX線撮影装置100の詳細について説明する。X線撮影装置100は、被検体1にX線を照射するX線管102と、X線管102を駆動させるためのX線管駆動装置103と、被検体1に対するX線照射領域を設定するコリメータ104と、コリメータ104を駆動するコリメータ駆動装置105と、被検体1を載せる寝台106と、寝台106の位置を移動させたり起倒動させたりする寝台駆動装置107と、X線管102に印加する高電圧を発生させる高電圧発生部108と、X線管102に対し被検体1を挟んで対向して配置され、被検体1を透過したX線を検出するX線検出器109と、X線検出器109を駆動させる検出器駆動装置110と、X線検出器109から出力された透過X線信号に基づいて撮影画像を生成する画像処理部111と、画像処理部111で生成された撮影画像を記憶する画像記憶部112と、撮影画像を表示する表示部113と、被検体1の身長情報と被検体1のy軸座標を検出する身体情報取得部114と、身長と撮影対象部位の位置との関係式(関係情報)を記憶する関係情報記憶部115と、身体情報取得部114から得た被検体1の身長及び被検体1のy軸座標と、関係情報記憶部115に記憶された関係式と、に基づいて、被検体1の撮影対象部位が存在する部位位置を算出する位置算出部116と、算出された部位位置を示すコードを生成するエンコーダ117と、コードに沿って映像系支持器130を移動させる映像系支持器移動部132と、上記各構成要素を制御する制御部118と、制御部118に対して指令を行なう操作部119と、被検体1の可視光像を撮影するカメラ140とを備えている。カメラ140は第二実施形態で用いられるため、第一実施形態のX線撮影装置には必須ではない。
X線管102には、特定のエネルギーのX線を選択的に透過させるX線フィルタなどを有していてもよい。X線管駆動装置103は、X線管102を回転移動させてX線の照射方向を変更する。
コリメータ104は、X線管102から発生したX線を遮蔽するX線遮蔽用鉛板を複数有する。コリメータ駆動装置105は、それら複数のX線遮蔽用鉛板のそれぞれを移動することにより、被検体1に対するX線照射領域を決定する。
寝台106は、天板上面が被検体1の体軸方向に沿って凹みを備えており、天板に被検体1が載置されると、天板1の左右方向の略中央部に被検体1が位置するローリング天板により構成される。寝台駆動装置107は、制御部118に接続され、寝台106を被検体1の体軸方向に沿って進退させたり、体軸方向に天板上面内において直交する方向(左右方向)に移動させたり、垂直方向に昇降動させたり、起倒動させたりする。
X線検出器109は、例えば、X線を検出する複数の検出素子が二次元アレイ状に配置されたFPD(Flat Panel Detector)として構成されるが、基板上に輝尽性蛍光体を塗布されたイメージングプレートでもよい。これらのX線検出器109は、X線管102から照射され、被検体1を透過したX線の入射量に応じた透過X線信号を検出する機器である。検出器駆動装置110は、X線検出器109に接続され、X線検出器109の透過X線信号の検出や出力を行う。
X線管駆動装置103、コリメータ駆動装置105、検出器駆動装置110は、映像系支持器移動部132に電気的に接続される。そして、映像系支持器移動部132がエンコーダ117からのコードに従って映像系支持器130を移動させた後、X線管102、コリメータ104、X線検出器109の位置の微調整を行う。X線管102の管球の向きの調整、X線照射領域の設定は、X線管駆動装置103及びコリメータ駆動装置105がそれぞれ行う。
画像処理部111は、X線検出器109から出力された透過X線信号を画像処理し、X線画像データ(撮影画像)を出力する。
画像記憶部112は、画像処理部111により生成された撮影画像を記憶する。
表示部113は、画像記憶部112に記憶された各種撮影画像を被検体1のX線画像として表示する。
身体情報取得部114は、超音波距離計131の出力結果に基づいて、被検体1の身長を算出する。
関係情報記憶部115は、所定の身長を有する人体において撮影対象部位が存在する位置と身長とを関係づけた身長―部位位置の関係式を記憶する。身長―部位位置の関係式は、事前に身長と撮影対象部位の部位位置のy軸座標とを測定しておき、この測定結果を統計的に処理して得てもよいし、解剖学的見地から、所定の身長を有する人体における撮影対象部位の部位位置を示す関係式を生成してもよい。本実施形態では、事前に身長と胃(もしくは食道以下略)の位置のデータを十分に用意し、このデータを基に最小二乗法等を用いて胃の位置と身長の関係式を生成する。
位置算出部116は、身体情報取得部114で得た被検体1の身長と関係情報記憶部115から読みだした身長―部位位置の関係式とに基づいて、被検体1における撮影対象部位の位置情報を算出する。部位位置の寝台106に対するy軸座標を得るためには、寝台106上における被検体1の基準位置(関係式により得られたy軸座標のy=0に相当)が必要であるが、超音波距離計131の出力結果により、例えば被検体1の足底部の寝台106の端部からの距離がわかり、その足底部のy軸座標に関係式から得られた部位位置のy軸座標を加算することにより、寝台106に対する部位位置のy軸座標を得ることができる。
エンコーダ117は、位置算出部116が算出した位置情報をコード化する。このコードに基づいて、映像系支持器移動部132が映像系支持器130を移動させ、X線管102、コリメータ104、X線検出器109を被検体1の撮影対象部位を撮影するのに適した位置に移動させたり、コリメータ104の絞り量が調整されたりする。エンコーダ117に代えて、マイクロスイッチを用いてもよい。
映像系支持器移動部132は、エンコーダ117のコードに従って映像系支持器130を移動させる。この映像系支持器130の移動に伴い、X線管102、コリメータ104、X線検出器109も移動する。
<第一実施形態>
以上の如く構成されたX線撮影装置100により、胃集団検診を実施する場合を例として、図3、4に基づいて、X線撮影装置100の動作を説明する。図3は、第一実施形態の処理の流れを示すフローチャート、図4は、身長の算出方法を示す模式図である。まず、図3のフローチャートが始まる前の事前準備として、寝台106の起倒動の位置は、検者自身の好みにより初期設定する。これにより、検診毎の指定は不要になる。そして、検診が始まると、被検体1は寝台106に乗り、造影剤を飲む。続いて、以下の処理が実行される。
(ステップS1)
検者は、撮影対象部位(ここでは胃)を選択し操作部119の1つのボタンを押す(S1)。
(ステップS2)
X線撮影装置100に備えられた超音波距離計131が、寝台106に載置された被検体1の頭頂部から天板の一端部までの距離、及び被検体1の足底部から天板の他端部までの距離を計測する。身体情報取得部114は、超音波距離計131が計測した距離に基づいて、被検体の身長を算出する。身体情報取得部114は、図4に示すように、天板の長さL1から、天板の端部から被検体1までの距離(L2、L3)の差分を取ることにより、被検体1の身長Hを求める(S2)。身長Hは下式(1)により求められる。
H=L1-L2-L3・・・(1)
また、身体情報取得部114は、被検体1の足底部から天板の他端部までの距離(L3)に基づいて、他端部のy軸座標を0としたときの足底部のy軸座標を算出する。
(ステップS3)
位置算出部116は、ステップS2で求まった身長Hから、被検体1の胃が存在している位置のy軸座標を算出する(S3)。なお、本実施形態では、寝台106にローリング天板を用い、被検体1は、ローリング天板のほぼ中央に位置するため、撮影対象部位のx軸座標は寝台106の左右方向の中央となり、x軸座標を求めることはしない。
関係情報記憶部115には、身長と撮影対象部位の位置情報との関係を示す関係式が予め記憶されている。本実施形態では、過去に複数の被検体を測定して得た身長と撮影対象部位の部位位置とを標本とし、最小二乗法を用いて位置情報の数式化を行ったn次多項式(式(2))を関係式として用いる。
Figure 2010273931
式(2)の係数a、a、・・・、aは、最小二乗法を用いて求められる。最小二乗法とは、測定値とモデル関数とから得られる理論値の差の二乗和が最小となるモデルパラメータ(係数a、a、・・・、aに相当)を決定する手法であり、モデルパラメータは、行列Aij、bを用いて求めることができる。以下、式(2)のモデルパラメータの算出方法について説明する。
最小二乗法を用いられる事前に得られた情報は、サンプル数s人分の身長と、撮影対象部位の位置座標(本実施形態ではy軸座標のみでよいが、平面座標であれば、x軸、y軸のそれぞれの値について用意する。)と、を対応付けた情報であり、
・サンプル数:s
・身長{x0,x1,・・・,xs−1
・身長に対する撮影対象部位の部位位置(y軸)座標{y0,y1,・・・,ys−1
と表せる。
行列A、b、a=[a、a、・・・、aの各成分は以下のように表せる。
Figure 2010273931
となる。
これより
Figure 2010273931
となり、行列a=[a、a、・・・、aを求めることができる。
上記式(2)のn次多項式を用いて、1次関数を用いた身長―部位位置の関係式は、以下のとおり求めることができる。
Figure 2010273931
これにより、一次式を用いた身長と部位位置との関係式を生成することができる。
位置算出部116は、ステップS2で得た被検体1の身長Hと関係情報記憶部115に記憶された身長―部位位置の関係式に基づいて、被検体1内における撮影対象部位の位置を算出する。そして、身体情報取得部114により得た被検体1の基準位置のy軸座標に、撮影対象部位のy軸座標を加算して、寝台106を基準とした撮影部位の部位位置のy軸座標を求める。
(ステップS4)
エンコーダ117は、ステップS3で算出した部位位置のy軸座標を示すコードを生成する(S4)。これにより映像系支持器130の目標位置(X座標、Y座標:本実施形態ではX座標は寝台106の天板中央位置のX座標と同一)が決定する。一方で、X線照射野についても身長と照射野の関係式を用意しておき、同様の処理を行うことで、X線照射野も求めることができる(S4)。
(ステップS5)
映像系支持器移動部132が映像系支持器130をステップS4で生成されたコードに従って移動させる(S5)。また、X線管駆動装置103はX線管102の向きを変え、検出器駆動装置110は、X線検出器109の位置を微調整し、更に、X線照射野の位置も算出した場合には、コリメータ駆動装置105がコリメータ装置104の遮蔽鉛板を駆動して、X線照射野の位置合わせを行う。位置合わせ後に、コリメータ104に備えられたランプを点灯させ、検者が可視光の照射領域を目視することにより、設定されたX線照射野の確認をできるようにしてもよい。
本実施形態によれば、検者がボタンを一つ操作することで、映像系支持器130の目標位置やX線照射野の大きさが決定され、撮影対象部位にX線管102、X線検出器109、コリメータ104を自動で移動させることができ、検診時における検者の手間を簡略化することができる。さらに、本実施形態によれば、X線被曝せずに撮影対象部位の部位位置へ移動できることから、無効被曝を低減しつつ、臨床時間を短時間にすることができ、被検体の心労を緩和し、X線撮影装置の稼働率をあげることができる。
上記実施形態では、被検体の胃を撮影対象部位としたが、胃以外の部位、例えば肺野等、他の部位を撮影対象部位に設定してもよい。また、部位位置のy軸座標は、撮影対象部位の中心部分のy軸座標とし、位置算出部116が、そのy軸座標を中心にn×m(n、mは自然数)の領域を関心領域の位置(映像系支持器130を移動させる目標位置)として算出してもよい。また、部位位置は、撮影対象部位を含む関心領域の少なくとも3つの角部のそれぞれのx軸座標、y軸座標とし、3点の座標により特定される領域を関心領域として求めてもよい。
更に、複数の部位を関心領域に設定し、撮影対象部位の選択手段(例えば選択ボタン)を備えてもよい。この場合、選択枝にある各部位と身長との関係式を関係情報記憶部115に保存しておき、選択された撮影対象部位の身長―部位位置の関係式を切り替えて(読み込んで)、上記の処理が実行される。
<第二実施形態>
第二実施形態は、身長―部位位置の関係式の求め方に関するバリエーションであり、検者が映像系支持器130の位置、照射野を示す点を、身長に対して複数設定(ティーチング)する実施形態である。ティーチングを行う点は、少なくとも2点は必要であり、それらの点は、十分に離れていることが望ましい。
第一実施形態との主な違いは、複数点を設定する手間がかかるものの、検者の関心領域の設定についての好み、例えば胃部を撮影するにあたり、撮影開始位置を胃部上部とするか、さらに胃部上方に向かって連続する食道下部に撮影開始位置を設定するか、といった検者の好みを反映させて映像系支持器130の移動やX線照射領域の算出が行えるという点にある。
第二実施形態に係るX線撮影装置100は、第一実施形態に係るX線撮影装置100に加え、被検体1の可視光像を撮影するカメラ140が映像系支持器130に備えられる。関係情報記憶部115には、撮影部位毎に関係式が保存され、また、撮影部位毎に身長に対応した部位位置情報を持つ。例えば、胃部を選択した場合、現在の関係式とその関係式を求めるのに使用した、150cmから5cm刻みで185cmまで8つの部位位置情報が保存されている。本実施形態では、検者の好みを反映させて関係式を生成するものであるため、事前に用意しておく情報(関係式や関係式を生成するための身長、撮影部位の部位位置の情報)は少なくてもよい。以下、図5に従って、第二実施形態の処理の流れを説明する。図5は、第二実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。
(ステップS21)
検者は、カメラ140により寝台106に載置された被検体1の可視光像を撮影する。可視光像は、表示部113に表示される。検者は、表示部113の画面に表示された被検体1像上において、操作部119を操作し、撮影対象部位を入力設定する。また、超音波距離計131は、被検体1の身長を測定する。予め撮影部位毎の身長に対応した部位位置情報がない場合は、身長の異なる2人の被検体に対して同じ撮影部位にて部位位置情報を入力設定する必要がある(S21)。
(ステップS22)
制御部118は、カメラ140が備えられた映像系支持器130の位置と、表示部113の入力座標とに基づき、検者が入力した2点の座標(x,y)を演算する。なお、第一実施形態と同じローリング天板を用いる場合は、y軸座標だけでよい。身体情報取得部114は、超音波距離計131が計測した距離に基づいて、被検体1の身長Lを算出する。
(ステップS23)
再計算部120は、関係情報記憶部115に保存された身長―部位位置の部位位置情報を基に下記式(17)の演算を実行し、身長Lとの差が最も小さい身長―部位位置の位置情報を選択する。
Figure 2010273931
(ステップS24)
再計算部120は、選択した身長―部位位置関係式を、検者が入力した座標(xj,yj)に更新し、身長情報についても得られたLに更新する。より具体的には、再計算部120は、第一実施形態で説明したモデルパラメータの算出方法において、サンプル数、身長、身長に対する撮影対象部位の位置(y軸)座標を、それぞれ
・サンプル数s
・身長{x0,x1,・・・,L,・・・xs−1
・身長に対する撮影対象部位の位置(y軸)座標{y0,y1,・・・,y,・・・ys−1
と更新して、身長―部位位置の関係式を更新する。再計算された身長―部位位置関係式は、関係情報記憶部115において、上記選択された身長―部位位置関係式に対して上書保存される。
上記の他、S23のステップを飛ばして位置情報を単純に増加する方法もある。より具体的には、
・サンプル数s+1
・身長{x0,x1,・・・,xs−1,L}
・身長に対する撮影対象部位の位置(y軸)座標{y0,y1,・・・,ys−1,y
に更新して身長−部位位置の関係式を更新する。再計算された身長−部位位置関係式は、関係情報記憶部115において、上記選択された撮影部位の身長−部位位置関係式に対して上書保存される。
(ステップS25)
そして、再計算された身長―部位位置の関係式を用い、第一実施形態と同様の撮影対象部位の部位位置又は関心領域の算出がされ、映像系支持器移動部132によりX線管102、コリメータ104、検出器駆動装置110の移動が行われる。
本実施形態では、無効被曝をより少なくする観点から、カメラ140を用いて撮影した可視光像上においてティーチングポイントを設定したが、X線透視画像を確認しながらティーチングポイントを設定することも可能である。この場合、カメラ140は備える必要はない。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、新たな2点を追加して、第一実施形態と同様に最小二乗法を用いたが、再計算部120は、事前に保存された身長―部位位置の関係式の座標に新たな2点の座標を追加し、スプライン補間を用いることにより、身長―部位位置の関係式を再計算してもよい。これにより、最小二乗法では、検者の入力により与えられた点を必ずしも通らないが、スプライン補間を用いることにより、与えられた点を必ず通る関係式が得られるため、再現性が強く、検者の好みをより正確に反映させることができる。また、事前に持っている情報をより少なめに用意しておくことにより、検者の好みの反映度を更に向上させることができる。
また、検者の好みを反映させる他の方法として、第一実施形態の撮影対象部位毎の身長―部位位置の関係式が、検者の好みに合わない場合もしくは修正を行いたい場合に、検者の任意により関係式を算出するための点を増やす。次に、用意した関係式とのずれ(点と式の距離)を演算する。この距離に対して、重みをつけ最小二乗法を再計算してもよい。これにより、関係情報記憶部115の身長―部位位置の関係式に対して、検者の好みをより反映した修正を行うことができる。
また、上記実施形態では、超音波距離計を用いて身長と位置座標の測定を行ったが、超音波距離計に代えてカメラ140を用いてもよい。この場合、まず、カメラ140により被検体1を撮影し、表示部113に被検体像を表示する。次に、被検体像の輪郭抽出又は表示画面上で検者が操作部119を用いて被検体像の頭頂部、足底部、左右(体幅方向)の端部を入力する。身体情報取得部114は、被検体像の輪郭情報や入力された情報に基づいて被検体1の身長と体幅とを演算する。関係情報記憶部115には、身長―部位位置の関係式に体幅の情報を加えた関係式を保存しておき、この関係式に、被検体の身長及び体幅を適用して演算し、撮影対象部位の位置情報を算出する。これにより、身長だけの場合に比べて更に正確に映像系支持器130を移動させるときの目標位置を決定することができる。
被検体の身体特徴量として、身長と、身長及び体幅の組み合わせとを用いる場合を例に説明をしたが、身体特徴量は、撮影対象部位の位置やX線照射野を求めることができるものであれば上記に限らない。例えば、身体特徴量として体重を用い、体重と撮影対象部位の関係式を生成してもよい。また、上記身体特徴量と身体特徴量を計測する手段も、超音波距離計とカメラとに限らない。
1:被検体、100:X線撮影装置、102:X線管、103:X線管駆動装置、104:コリメータ、105:コリメータ駆動装置、106:寝台、107:寝台駆動装置、108:高電圧発生部、109:X線検出器、110:検出器駆動装置、111:画像処理部、112:画像記憶部、113:表示部、114:身体情報取得部、115:関係式記憶部、116:位置算出部、117:エンコーダ、118:制御部、119:操作部、120:再計算部、130:映像系支持器、131:超音波距離計、132:映像系支持器移動部、140:カメラ

Claims (3)

  1. X線管と、
    被検体を挟んで前記X線管と対向配置され、前記X線管から照射されたX線を検出するX線検出器と、
    前記被検体を載置する寝台と、
    前記被検体の身体特徴量を取得する取得手段と、
    前記被検体の身体特徴量に基づいて前記被検体内において撮影対象部位が存在する部位位置を算出するための、身体特徴量と部位位置との関係情報を保存する関係情報記憶手段と、
    前記被検体の身体特徴量を前記関係情報に適用し、前記被検体の撮影対象部位が存在する部位位置を算出する位置算出手段と、
    前記X線管と前記X線検出器とを、前記算出された部位位置へ移動させる移動手段と、
    を備えることを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記身体特徴量は、前記被検体の身長であり、
    前記関係情報記憶手段は、前記被検体の身長を可変量とし、前記被検体の撮影対象部位の部位位置を算出するための関係情報を保存する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 前記被検体の撮影対象部位の部位位置を入力する入力手段と、
    前記入力された部位位置を加えて前記保存された関係情報を再計算する再計算手段と、を更に備え、
    前記関係情報記憶手段は、再計算された関係情報を上書き保存する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
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