JP5314437B2 - X線装置 - Google Patents

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本発明は、X線装置に係り、特に被検体の体軸方向にX線検出器を移動させて複数枚のX線像を順次撮像し、得られたX線像から被検体の体軸方向の長尺画像を形成するX線装置に関するものである。
従来のX線装置を用いて被検体の下肢や脊髄あるいは全身等のX線像を撮像する場合、すなわちX線検出器の撮像範囲よりも広い範囲のX線像を撮像する場合、天板に搭載した被検体の対象部位を含むX線像を複数枚撮像し、得られたX線像をつなぎ合わせることにより、X線検出器の撮像範囲よりも広い範囲のX線像を生成している。
このようなX線装置としては、例えば特許文献1に記載の技術がある。この特許文献1に記載のX線装置は、被検体を搭載する天板と、天板に搭載される被検体にX線を照射するX線源と、天板を介して該X線源と対向配置され、被検体を透過して得られた被検体のX線像を撮像するX線検出器とを備える構成となっている。
このX線装置は天板に対するX線源の位置を天板の長手方向(被検体の体軸方向)に平行移動する機構と、該平行移動の機構とは別に、X線源の位置を固定しX線の照射方向を天板の長手方向に移動させるいわゆる首振り機構を備える構成となっている。該X線源の首振り機構を備えるX線装置では、X線の照射方向に連動してX線検出器を天板の長手方向(被検体の体軸方向)に平行移動させる機構も備える構成となっており、該首振り機構を用いて撮像した複数枚のX線像を合成して、1枚の長尺画像を生成する構成である。
特開2004−242928号公報
しかしながら、特許文献1に記載のX線装置では、撮像範囲を含む複数枚のX線像を撮像する際に、検者がX線源の位置を決めずに撮影をしてしまうことが懸念されている。この場合、X線源の水平位置が長尺画像の中心位置からずれてしまう問題がある。中心がずれてしまった場合には被検体に対してX線が斜めに照射される、すなわち被検体に対するX線の入射角が大きくなってしまうため、被検体の体軸方向への画像伸びである縦伸びが大きくなり、診断に支障が生じてしまうという問題がある。
また、X線検出器の有する撮像範囲は限られた大きさになっているので、X線検出器に入射するX線の入射角が大きくなるに従い被検体の撮像範囲が小さくなってしまうので、所望の範囲の合成画像を生成するために必要となるX線像の撮像枚数も増加してしまい、被検体の負担が増加してしまうという問題がある。
本発明はこれらの問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、被検体の体軸方向への画像の伸びであるいわゆる縦伸びを抑えた長尺画像を生成することが可能なX線装置を提供することである。
前記課題を解決すべく、被検体にX線を照射するX線源と、該X線源を水平移動させる第1の移動機構と、前記X線源を回動させX線の照射方向を移動させる回動機構と、前記被検体を透過したX線像を撮像するX線検出器と、X線検出器を移動させる第2の移動機構と、前記X線検出器の移動に伴い前記X線の照射方向を制御して撮像した複数枚のX線像から前記被検体の長尺画像を生成する画像処理部と、を備え、前記第1の移動機構を用いて前記X線源を水平移動させ、前記複数枚のX線像を撮像する撮像範囲の開始位置と終了位置を予め設定する設定手段と、前記第1の移動機構を用いて前記設定手段で設定された撮像の開始位置と終了位置との中間位置に前記X線源を移動させる制御手段
を備えるX線装置である。
本発明によれば、被検体の体軸方向への画像の伸びであるいわゆる縦伸びを抑えた長尺画像を生成することができる。
本発明の実施形態1のX線装置の概略構成を説明するための図である。 本発明の実施形態1のX線装置における長尺画像の撮影開始位置と撮影終了位置とを決定する際の動作を説明するための図である。 本発明の実施形態1のX線装置における長尺画像の撮影時のX線発生器位置の算出方法を説明するための図である。 本発明の実施形態1のX線装置における撮影枚数の決定方法を説明するための図である。 本発明の実施形態1のX線装置における長尺画像の撮像動作を説明するための図である。 本発明の実施形態1のX線装置の動作を説明するための動作フローである。 本発明の実施形態1のX線装置におけるX線像の縦伸びの抑制効果を説明するための図である。 本発明の実施形態2のX線装置における駆動制御部の概略構成を説明するための図である。
以下、本発明が適用された実施形態の例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明は省略する。
〈実施形態1〉
図1は本発明の実施形態1のX線装置の概略構成を説明するための図である。ただし、図中に示すX、Y、Zはそれぞれ直交するX軸、Y軸、Z軸を示しており、本実施形態においては初期状態での寝台の長辺方向がX軸、短辺方向がY軸、鉛直方向がZ軸となる。 なお、実施形態1のX線装置本体の構成は周知の構成となるので、各機構部等の詳細な説明は省略する。
図1から明らかなように、実施形態1のX線装置は床面に立設されるスタンド部101に、床面と水平な回転軸(図中のY軸と平行な回転軸)を有する起倒動作及び床面と鉛直方向への上下動作(図中のZ軸と平行な移動)が可能に支持腕部102の一端側が支持される構成となっている。該支持腕部102の他端側には寝台103が支持される構成となっており、該寝台103は支持腕部102に対して寝台103の長辺方向及び短辺方向にスライド動作可能な構成となっている。また、寝台103の上面には天板104が配置される構成となっており、該天板104上に図示しない被検体が搭載される。さらには、寝台103には点線で示すフラットパネル型のX線検出器(いわゆるFPD)105が配置される構成となっており、後述するように寝台103の長辺方向及び短辺方向に対してX線検出器105を移動させるX線検出器スライド機構(第2の移動機構)を備える構成となっている。
また、寝台103にはその長辺方向及び短辺方向にスライド動作可能な基底支持部106が配置される構成となっており、該基底支持部106に支柱部107の一端側が配置される構成となっている。該支柱部107は基底支持部106との取り付け位置に対して他端側が寝台103の長辺方向にずれて形成されており、該他端側にX線発生器(X線源)108が取り付けられる構成となっている。また、実施形態1のX線装置では、X線発生器108を取り付け位置において床面と平行な回転軸で回転させるすなわち寝台103の長辺方向にX線ビームの照射方向を移動させる図示しないX線発生器の回転機構(回動機構)を備える構成となっている。その結果、実施形態1のX線装置においても、X線ビームの照射方向を寝台103の長辺方向に振るいわゆる首振り動作によるX線透視撮影が可能となっている。なお、実施形態1のX線装置における長尺画像の撮像動作については、後に詳述する。
また、実施形態1のX線装置では、各回転機構及びスライド機構を制御して、寝台103の起倒状態及びX線ビームの照射位置並びにX線ビームの発生を制御する駆動制御部109を有し、操作部110から入力される動作指示に基づいて、被検体のX線透視撮影を行う構成となっている。また、X線検出器105で検出されたX線像は画像処理部111でガンマ変換や階調変換処理、画像の拡大・縮小等の周知の画像処理が施された後に、得られたX線像を画像記憶部112に格納されると共に表示部113に画像表示される構成となっている。さらには、画像記憶部112に格納されるX線像を適宜読み出し処理し、読み出されたX線像を周知の合成処理で画像合成して1枚の長尺画像を生成する構成となっている。なお、これらの画像処理は操作部110から入力される動作指示に基づいて、画像処理部111が適宜行う。
図2は本発明の実施形態1のX線装置における長尺画像の撮影開始位置と撮影終了位置とを決定する際の動作を説明するための図であり、図3は本発明の実施形態1のX線装置における長尺画像の撮影時のX線発生器位置の算出方法を説明するための図であり、図4は本発明の実施形態1のX線装置における撮影枚数の決定方法を説明するための図である。ただし、以下の説明においては、X線発生器108、X線検出器105、天板104、及び撮影対象である被検体201を除く他の構成は省略する。また、実施形態1のX線装置において、撮影開始位置と撮影終了位置との指定を行う場合は、X線ビームのX線検出器に対する入射角が最も小さい状態で行うことが好ましい。
図2に示すように、実施形態1のX線装置においては、X線発生器108とX線検出器105とを対向配置させ、被検体201のX線透視像を表示装置に表示させるX線透視において、長尺画像の撮影開始位置L1と撮影終了位置L2とを指定する構成となっている。この指定動作は、例えば検者が操作部110を操作してX線透視で被検体201の透視画像を観察しながら、図示しない撮影開始位置の選択ボタンを操作することにより、このときのX線発生器108及びX線検出器105の位置情報が撮影開始位置L1として図示しない記憶領域に格納される。同様に、X線発生器108とX線検出器105とをX線透視下で移動させ、図示しない撮影終了位置の選択ボタンを操作することにより、X線発生器108及びX線検出器105の位置情報が撮影終了位置L2として記憶領域に格納される。
この撮影開始位置L1と撮影終了位置L2との位置情報に基づいて、長尺画像撮影時の撮影管球位置すなわちX線発生器108の位置L3が演算され、この演算された位置L3にX線108が自動的に移動される。実施形態1のX線装置の場合には、撮影開始位置L1と撮影終了位置L2との中間位置を長尺画像撮影時のX線発生器位置L3とする構成となっているが、これに限定されるものではない。
さらには、実施形態1のX線装置では、図3に示すように、撮影開始位置及び撮影終了位置が指示された時のX線検出器105の位置情報も記憶される構成となっている。特に、実施形態1のX線装置においては、X線検出器105の撮影開始位置L11と撮影終了位置L21との位置情報(X線検出器105の総移動量(L21−L11))、及びX線検出器105の大きさ(X線像の撮像可能領域の大きさ)に基づいて、まず長尺画像の生成に必要となるX線像の撮影枚数が下記の式1で算出される。次に、式1で演算された撮影枚数に基づいて、撮影毎のX線検出器105の移動量が下記の式2で算出される構成となっている。ただし、式1において、小数点以下は切り上げとする。
撮影枚数=(検出器の総移動量÷検出器のサイズ)+1 ・・・ 式1
撮影毎の移動量=検出器の総移動量÷(撮影枚数−1) ・・・ 式2
図4は本発明の実施形態1のX線装置における駆動制御部の概略構成を説明するための図である。ただし、図4に示す駆動制御部の構成は本願発明の長尺撮影に係わる構成のみであり、従来と同様なX線透視撮影に係わる周知の構成は省略する。
図4に示すように、実施形態1のX線装置では、寝台103に配置される基底支持部106のスライド機構が有するX線発生器位置センサ401からの位置情報は、X線発生器位置演算手段402に入力される構成となっている。該X線発生器位置演算手段402は、図示しない撮影開始位置の選択ボタンからの選択信号に対応して、X線発生器位置センサ401の位置情報を撮影開始位置L1及び撮影終了位置L2として一旦格納する。格納された位置情報L1、L2は直ちに読み出され、当該X線発生器位置演算手段402が位置情報L1、L2に基づいてその中間位置L3を演算し、該中間位置L3の位置情報をX線発生器制御手段403に出力する。該X線発生器制御手段403は入力された位置情報L3に基づいて、基底支持部106のスライド機構であるX線発生器スライド機構(第1の移動機構)404を制御しX線発生器108の位置を図2中に示す位置L3に移動させる。
また、X線検出器105の図示しないスライド機構が有するX線検出器位置センサ405からの位置情報は、撮像枚数演算手段406に入力される構成となっている。前述するX線発生器位置演算手段402と同様に、X線検出器位置演算手段406は撮影開始位置の選択ボタンからの選択信号に対応して、X線検出器位置センサ405の位置情報を撮影開始位置L11及び撮影終了位置L21として一旦格納する。格納された位置情報L11、L21は直ちに読み出され、撮像枚数演算手段406が位置情報L11、L21と予め設定されているX線検出器のサイズ情報とに基づいて、長尺画像の生成に必要となるX線像の撮像枚数を算出する。撮像枚数演算手段406による撮像枚数の算出は、前述する式1に示すように、まずX線検出器105の位置情報L11、L21との減算によりX線検出器105の総移動量|L21−L11|を算出し、得られた総移動量|L21−L11|をX線検出器105のサイズで除算し、小数点以下を切り上げた後に、1を加算した値を撮像枚数とする。
X線像の撮像枚数が得られると、次に、X線検出器105の総移動量(L21−L11の絶対値である|L21−L11|で演算可能)と得られたX線像の撮像枚数とに基づいて、X線検出器位置演算手段407がX線像の撮像毎の移動量を算出する。X線検出器位置演算手段407による撮像毎の移動量の算出は、前述する式2に示すように、まず得られた撮像枚数から1を減算し、該減算された撮像枚数でX線検出器105総移動量|L21−L11|を除算することにより得られる。算出された撮像毎の移動量はX線検出器制御手段408に出力され、該X線検出器制御手段408は入力された撮像毎の移動量に基づいて、X線検出器105のスライド機構であるX線検出器スライド機構409を制御しX線検出器105を撮影毎に移動させる。
また、実施形態1のX線装置では、X線発生器位置演算手段402で算出されたX線発生器108の位置L3と、X線検出器位置演算手段407で算出されたX線検出器105の撮像毎の移動量とが回転位置演算手段410に入力される構成となっている。X線発生器108の位置L3とX線検出器105の撮像毎の移動量とが入力された回転位置演算手段410は、位置L3と撮像毎の移動量とに基づいて、X線発生器108の位置L3における撮像毎のX線発生器108の回転量(首振り角度、X線ビーム114の照射方向)を算出する。算出された撮像毎の回転量はX線発生器回転制御手段411に出力され、該X線発生器回転制御手段411は入力された撮像毎の回転量に基づいて、X線発生器108の回転機構であるX線発生器回転機構412を制御し、X線発生器105からのX線ビーム114の照射方向をX線検出器105の移動に同期させ撮影毎に回転移動させる。なお、X線発生器108の首振り角度の算出演算については、従来と同様となるので詳細な説明は省略する。また、実施形態1では、X線検出器105の位置基準を当該X線検出器105の端部とした場合について説明したが、これに限定されることはなく、中央位置等の他の部分を位置基準としてもよい。
ただし、実施形態1のX線装置においては、後述するように、X線発生器制御手段403によるX線発生器108の位置L3への移動、X線検出器制御手段408によるX線検出器105の移動開始、及びX線発生器回転制御手段411によるX線ビームの照射と該X線ビームの照射方向の制御は、例えば操作部110に配置される図示しない長尺画像の撮影開始ボタンの操作(押下)により開始されるものである。
図5は本発明の実施形態1のX線装置における長尺画像の撮像動作を説明するための図であり、図6は本発明の実施形態1のX線装置の動作を説明するための動作フローである。以下、図6に示す動作フローに基づいて、図1〜5に示す実施形態1のX線装置の長尺撮像時の全体動作を説明する。ただし、以下の説明では、長尺画像の撮像動作の一例として、被検体201の全身のX線像を生成する場合について説明する。
本動作フローの開始は検者による操作部110からの長尺画像の撮影開始指示(長尺撮像ボタンの押下)であり、まず、X線透視が起動され、表示部113に被検体201のX線透視画像が表示される。検者は該表示画像を参照しながら操作部110からX線透視範囲を被検体201の体軸方向(X軸方向)と平行に足側へX線透視範囲を移動させ、足側の先端部分(つま先部分)がX線透視範囲に入った時点で、例えば、操作部110の撮影開始位置指定ボタンを押下することにより、この時点のX線発生器108の位置L1の情報(図2参照)及びX線検出器105の位置L11の情報(図3参照)が撮影開始位置情報として記憶される(ステップ601)。
次に、検者が表示画像を参照しながら操作部110からX線透視範囲を被検体201の体軸方向(X軸方向)に頭側へX線透視範囲を移動させ、頭部がX線透視範囲に入った時点で、操作部110の撮影開始位置指定ボタンを押下することにより、この時点のX線発生器108の位置L2の情報(図2参照)及びX線検出器105の位置L21の情報(図3参照)が撮影終了位置情報として記憶される(ステップ602)。
このステップ602での撮影開始位置と撮影終了位置との指定が終了すると、X線発生器位置演算手段402により、長尺撮影に適したX線発生器108の位置L3が算出される(ステップ603)。
また、X線検出器105の撮影開始位置L11と撮影終了位置L21とに基づいて、撮像枚数演算手段406が長尺画像の撮影に適したX線像の撮像枚数を算出する(ステップ604)。この後、該撮像枚数及びX線検出器105のサイズ並びにX線発生器108の位置L3に基づいて、X線検出器位置演算手段407が長尺画像の生成に必要となるX線像を得るための撮像位置にX線検出器105を移動させる移動量を算出する。このとき、該移動量に基づいて、回転位置演算手段410はX線検出器105の移動に対応したX線発生器108の回転量(首振り量)を算出する(ステップ605)。
これらの長尺画像の撮影に必要な演算が終了すると、長尺画像の撮影を行うために、まず、X線発生器制御手段403が位置L3にX線発生装置108を移動させる(ステップ606)。次に、X線検出器制御手段408が撮影開始位置L11へX線検出器105を移動させると共に、X線発生器回転制御手段411がX線発生器108の回転量(首振り量)を撮影開始時の回転量に設定する(ステップ607)。
この後に、図5に示すように、撮影開始位置L11でのX線像の撮像すなわちX線発生器108からのX線ビーム114aの照射が開始され、被検体201のX線像がX線検出器108で撮像される(ステップ608)。このときのX線像の撮像範囲は、図5に示す1回目撮影の検出器位置の範囲L11〜L11aとなる。
1回目のX線像の撮像が終了すると、ステップ609で当該X線撮影が撮影終了位置L21でのX線撮影かが判定される。このステップ609で撮影終了位置L21でのX線撮影でないと判断された場合には、X線検出器制御手段408がステップ605で算出された移動量(図5中ではr1で示す)でX線検出器105を2回目の撮像位置L12に移動させる。このとき、X線発生器回転制御手段411も同様にX線発生器108を回転(首振り)しX線の照射方向を移動させ、図5に示すX線ビーム114b位置に移動させる(ステップ610)。ただし、図5に示すX線検出器108の移動では、移動量r1がX線検出器108のサイズよりも小さいので、撮像されたX線像には距離r2のオーバーラップ部分が生じることとなる。なお、実施形態1のX線装置では、該オーバーラップ部分の距離r2は0(ゼロ)でもよい。
この後に、図5に示すように、2回目の撮像位置L12でのX線像の撮像すなわちX線発生器108からのX線ビーム114bの照射が開始され、被検体201のX線像がX線検出器108で撮像される(ステップ608)。このときのX線像の撮像範囲は、図5に示す2回目撮影の検出器位置の範囲L12〜L12aとなる。
2回目のX線像の撮像が終了すると、ステップ609で再び当該X線撮影が撮影終了位置L21でのX線撮影かが判定される。
ステップ609で撮影終了位置L21でのX線撮影でないと判断された場合には、ステップ610で再度、X線検出器制御手段408が移動量r1でX線検出器105を3回目の撮像位置L21に移動させる。また、X線発生器回転制御手段411も同様にX線発生器108を首振りさせ、図5に示すX線ビーム114c位置に移動させる。
この後に、図5に示すように、3回目の撮像位置L21でのX線像の撮像すなわちX線発生器108からのX線ビーム114cの照射が開始され、被検体201のX線像がX線検出器108で撮像される(ステップ608)。このときのX線像の撮像範囲は、図5に示す3回目撮影の検出器位置の範囲L21〜L21aとなる。
3回目のX線像の撮像が終了すると、ステップ609で再び当該X線撮影が撮影終了位置L21でのX線撮影かが判定される。ここで、3回目の撮像位置は検者がステップ602で指定した撮影終了位置となるので、長尺画像を生成するためのX線像の撮像動作が終了となる。なお、以上の説明では、長尺画像の撮影動作をX線検出器105の移動位置で判定する構成としたが、これに限定されることはなく、長尺画像の生成に必要となるX線像の撮像枚数で撮像動作を終了させる構成でもよい。
X線像の撮像が終了すると、実施形態1のX線装置では、画像処理部111が長尺画像の生成のために撮像されたX線像から被検体201の長尺画像を周知の画像合成処理により生成し、表示装置113に画像表示させる。
以上説明したように、本発明の実施形態1のX線装置では、X線透視で検者が指定した撮影開始位置及び撮影終了位置に基づいて、長尺画像の生成に必要となるX線像の撮像時におけるX線発生器108の位置、及びX線検出器105の移動量を装置本体が演算し、演算された中間位置にX線発生器108を移動させた後に、X線像の撮像が開始される構成となっているので、長尺画像の撮像の際のX線発生器108の位置を最適な位置に配置させることができ、縦伸びを抑えた長尺画像を生成することができる。また、X線発生器108を長尺撮影のための最適な位置に配置させることができるので、X線発生器108の首振りに伴うX線ビームの被検体201への入射角を最小限にすることができる。さらには、一度の撮像による撮像範囲を最大にすることが出来るので、長尺画像の撮影に伴う検者の負担を低減させることができる。
ただし、実施形態1のX線装置において、縦伸びを抑えたX線像の撮影が可能となるのは、図7に示すように、同じ大きさの撮影対象物701にX線ビーム114を照射した場合であっても、該X線ビーム114の入射角が大きいX線像Bよりも入射角が小さいX線像Aの方が縦伸びを抑えたX線像を撮影することが可能となることから明らかである。
なお、実施形態1のX線装置では、表示装置に表示されるX線透視画像に基づいて撮影開始位置及び撮影終了位置を指定する構成としたが、これに限定されることはなく、例えば、X線発生器が備える視野ランプを用いて撮影開始位置及び撮影終了位置を指定してもよい。ただし、視野ランプを用いた撮影開始位置及び撮影終了位置の指定では、X線検出器を移動させる必要がないので、X線検出器108の撮影開始位置及び撮影終了位置の位置情報は、X線発生器108の撮影開始位置及び撮影終了位置の位置情報に基づいて周知の方法で演算する。
〈実施形態2〉
図8は本発明の実施形態2のX線装置における駆動制御部の概略構成を説明するための図である。ただし、図8に示す駆動制御部109の構成は、オーバーラップ量入力手段801と撮像枚数演算手段802の構成が異なるのみで、他の構成は実施形態1の駆動制御部と同様の構成である。従って、以下の説明では、オーバーラップ量入力手段801と撮像枚数演算手段802の構成について詳細に説明する。
実施形態2のX線装置では、操作部110に長尺撮影の際の最小のオーバーラップ量を入力するオーバーラップ量入力手段801を備える構成となっている。また、該オーバーラップ量の指定は、例えば長尺撮影の開始を指定する前、すなわち長尺撮影のための撮影条件等を入力する時に指定する構成となっている。
撮像枚数演算手段802はX線検出器105の撮影開始位置L11と撮影終了位置L21との位置情報、及びX線検出器105の大きさに加えて、オーバーラップ量も用いて撮影枚数を演算する構成となっている。特に、実施形態2の撮像枚数演算手段802では、オーバーラップ量入力手段801から入力されたオーバーラップ量を最小のオーバーラップ量として撮像枚数を算出することによって、オーバーラップ量入力手段801と撮像枚数演算手段802の構成を除く他の構成を実施形態1のX線装置と同じ構成とするものである。
すなわち、実施形態2の撮像枚数演算手段802では、撮像枚数を算出する際のX線検出器108のサイズからオーバーラップ量分を減算し、減算されたX線検出器108のサイズに基づいて、長尺画像の生成に必要となるX線像の撮影枚数を演算する構成となっており、下記の式3で撮像枚数を算出する。その結果、該式3で演算された撮影枚数に基づいて、実施形態1と同様、撮影毎のX線検出器105の移動量が前述する式2で算出される構成となっているので、指定したオーバーラップ量以上のオーバーラップを有するX線像を撮像することができる。ただし、式3においても小数点以下は切り上げとする。
撮影枚数=検出器の総移動量÷(検出器のサイズ−オーバーラップ量)+1 式3
例えば、X線検出器の総移動量が150cm、X線検出器サイズが50cmの場合、実施形態1のX線装置では、撮影枚数=150÷50+1=4枚、移動量=150÷(4−1)=50cmとなり、X線検出器108のサイズと移動量とが一致し、オーバーラップのないX線像が撮像される。
一方、実施形態2のX線装置では、最小のオーバーラップ量として5cmを指定した場合、撮影枚数=150÷(50−5)+1=5枚、移動量=150÷(5−1)=37.5cmとなり、X線検出器108のサイズである50cmから移動量37.5cmを減算した12.5cmがオーバーラップしたX線像が撮像される。
以上説明したように、実施形態2のX線装置では、予め設定した最小のオーバーラップ量と、X線透視で検者が指定した撮影開始位置及び撮影終了位置とに基づいて、長尺画像の生成に必要となるX線像の撮像時におけるX線発生器108の位置、及びX線検出器105の移動量を装置本体が演算し、演算された位置にX線発生器108を移動させた後に、X線像の撮像が開始される構成となっているので、長尺画像の撮像の際のX線発生器108の位置を最適な位置に配置させることができる。その結果、X線発生器108の首振りに伴うX線ビームの被検体201への入射角を最小限にすることができるので、X線発生器108から一番遠いX線像の撮像であっても縦伸びを最小限に抑えたX線像を撮像することができる。
さらには、実施形態2のX線装置では、オーバーラップ量で指定した以上のオーバーラップを有するX線像を撮像することができるので、高品質の長尺画像を合成することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記発明の実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
101・・・スタンド部、102・・・支持腕部、103・・・寝台、104・・・天板
105・・・X線検出器(FPD)、106・・・基底支持部、107・・・支柱部
108・・・X線発生器、109・・・駆動制御部、110・・・操作部
111・・・画像処理部、112・・・画像記憶部、113・・・操作部
114、114a、114b,114c・・・X線ビーム、201・・・被検体
701・・・撮影対象物

Claims (2)

  1. 被検体にX線を照射するX線源と、該X線源を水平移動させる第1の移動機構と、前記X線源を回動させX線の照射方向を移動させる回動機構と、前記被検体を透過したX線像を撮像するX線検出器と、X線検出器を移動させる第2の移動機構と、前記X線検出器の移動に伴い前記X線の照射方向を制御して撮像した複数枚のX線像から前記被検体の長尺画像を生成する画像処理部と、を備えるX線装置であって、
    前記第1の移動機構を用いて前記X線源を水平移動させ、前記複数枚のX線像を撮像する撮像範囲の開始位置と終了位置を予め設定する設定手段と、前記第1の移動機構を用いて前記設定手段で設定された撮像の開始位置と終了位置との中間位置に前記X線源を移動させる制御手段と、を有し、
    前記複数枚のX線像は、前記中間位置に移動した前記X線源を回動させて取得することを特徴とするX線装置。
  2. 前記X線検出器の撮像範囲と、前記設定手段で設定される撮像範囲と、に基づいて、前記X線像の撮影枚数を決定することを特徴とする請求項1に記載のX線装置。
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