JP5616993B2 - X線撮影装置のx線照射制御部、x線制御装置、x線撮影装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

X線撮影装置のx線照射制御部、x線制御装置、x線撮影装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、X線撮影技術に関する。
従来、病院等で使用されているX線撮影装置ではフイルムカセッテが用いられており、撮影済みフイルムカセッテが現像された後、シャーカステンと呼ばれる観察装置を用いた現像フィルムの読影作業が行なわれている。また、最近ではデジタル化が進みフィルムに現像することなく、直接画像データをモニタに表示し画像を観察することが行われている。これらの作業は検査目的で行われるものであり、腫瘍の有無や骨折の状況など体内の様子を観察するために行われている。
また、近年のX線撮影装置は、検査目的ではなく手術補助装置としても使用され始めている。例えば、心臓カテーテル手術などを行う際にはX線透視映像を観察しながら、体内に挿入したカテーテルを追跡して処置を行うといったことが一般的に行われるようになっている。この場合、穿刺するときのガイドとしてどの部分から穿刺を開始すべきかを把握できるようにX線撮影装置によって撮影を行い、TVモニタに可視画像とX線画像を重ね合わせて表示することが有効であると考えられる。例えば、特許文献1には、X線透視画像と可視画像を重ね合わせてモニタに表示する構成が開示されている。
特開昭54−158984号公報
しかしながら、特許文献1による技術は、半導体ウェハを検査する目的であるため、X線管とX線検出部の相対的な位置関係が変わることを考慮していない。例えば、任意に配置可能なフイルムカセッテと呼ばれるX線センサー(X線検出部)を用いる回診装置に関してはX線管とX線センサーとの相対的な位置が変更された場合に、位置ずれを検出することができないという課題がある。
そのため、X線撮影装置は、位置ずれの発生をユーザに通知することができず、ユーザは、撮影結果の不具合により位置ずれの発生を認識し、再度、X線センサーとX線管との位置合わせを行わなければならないという課題がある。
本発明は、上記の課題を鑑み、被写体をX線撮影する動画の撮影中において、X線照射部とX線画像撮影部との相対的な位置ずれの有無を検出し、その検出結果に基づいて、X線照射を制御することが可能なX線撮影技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明にかかるX線制御装置は、X線照射部から照射されたX線に基づくX線画像を取得するX線画像撮影部に対して照射されたX線の照射領域を認識する照射領域認識部と、
静止画撮影においてX線が照射された照射領域と動画撮影においてX線が照射された照射領域とに位置ずれが検出された場合、前記X線照射部によるX線の照射を停止するX線照射制御部と、
を備えることを特徴とする。
本発明に拠れば、被写体をX線撮影する動画の撮影中において、X線照射部とX線画像撮影部との相対的な位置ずれの有無を検出し、その検出結果に基づいて、X線照射を制御することが可能になる。
あるいは、位置ずれの有無の検出結果に基づき、位置ずれが発生した場合には、X線照射を停止するように制御することで、過度なX線の照射や漏洩を防止することができる。
あるいは、X線照射部とX線画像撮影部との相対的な位置ずれを補正するために、ユーザの操作を誘導するためのガイド表示を表示させることで利便性の高いX線撮影装置を実現することが可能になる。
本発明の実施形態に係るX線撮影装置の外観を例示的に示す図である。 X線発生部の構成と、X線発生部に対するTVカメラの位置関係を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態に係るX線撮影装置に係る機能構成を示す図である。 第1実施形態にかかるX線撮影装置におけるX線撮影時の処理の流れを説明するフローチャートである。 照射野の登録と位置ずれの検出を説明する図である。 照射野の登録と位置ずれの検出を説明する図である。 第3実施形態にかかるX線撮影装置におけるX線撮影時の処理の流れを説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るX線撮影装置の外観を例示的に示す図である。X線撮影装置は、移動機構を備えた回診車100により移動可能であり、X線発生部101、TVカメラ102、X線センサー103、フットペダル104及び表示部105を備えている。回診車100の筐体の内部には、X線撮影装置を制御するための制御装置が設けられている。制御装置は、X線センサー103により取得されたX線の画像信号、フットペダル104の操作入力等に基づいて、X線発生部101によるX線照射を制御することが可能である。
X線発生部101はX線管、X線絞りなどによって構成されるX線を発生するための機構を備えている。TVカメラ102はX線発生部101の内部に設けられたハーフミラーを介してX線管と共役な位置に配置され、X線の照射される対象を撮像することが出来る。TVカメラ102とX線発生部101の詳細な説明は後述する。X線センサー103は、X線発生部101によって照射されたX線を受光し、画像信号を取得するセンサーである。X線センサーにより取得された画像信号は、制御装置に入力される。
フットペダル104はX線の照射や停止を制御装置に指示するための入力装置である。制御装置は、フットペダル104からの入力に基づいて、X線発生部101を制御して、X線の照射、X線照射の停止を制御することが可能である。表示部105はCRTや液晶ディスプレイなどの一般的なモニタによって構成され、画像データやGUI(グラフィカルユーザインタフェース)などを画面に表示する。制御装置は、X線撮影の結果を画像データとして表示部105に表示するための表示制御を実行することも可能である。
尚、X線撮影装置にはフットペダル104の他にキーボード、マウス(不図示)といった一般的な入力装置も備えられている。ユーザは、キーボード、マウス等の入力装置を介してX線撮影装置を操作、制御するための入力を制御装置に指示することが可能である。
次にX線発生部101とTVカメラ102の位置関係を説明する。図2は、X線発生部101の構成と、X線発生部101に対するTVカメラ102の位置関係を概略的に説明する図である。
X線発生部101はX線を発生するX線管200と、X線管200で発生したX線の照射方向および照射領域を限定するためのコリメータ201と、X線を透過し、可視光線を反射するハーフミラー202によって構成される。TVカメラ102は光学的にX線管200と同等な位置位置(共役な位置)に配置されている。なお、TVカメラ102は、可視光線がコリメータ201によって絞りこまれないよう、コリメータ201の外側に設けられたハーフミラー202によって反射された像を撮像できる位置に配置することが望ましい。
次に、X線撮影装置の機能構成について説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係るX線撮影装置に係る機能構成を示す図である。
X線照射部300は、図1のX線発生部101の機能構成に相当し、X線を発生し、被写体に対してX線を照射することが可能である。可視光撮影部301はTVカメラ102の機能構成に相当し、ハーフミラー202によって反射された被写体像を撮影することが可能である。
X線画像撮影部302はX線センサー103の機能構成に相当し、受光したX線に基づきX線画像(X線信号)を取得することが可能である。
制御部305は、X線照射部300に対する撮影開始(照射開始)の指示やX線画像撮影部302から画像データを受信して、X線撮影装置の全体的な制御を司ることが可能である。この場合、制御部305は、X線の照射を制御するための照射制御手段として機能する。回診車100の筐体の中に収められる制御装置の機能構成は、制御部305により実行される。制御部305は、X線撮影装置の制御を実行するためのCPU(不図示)と、CPUにより実行されるプログラムを記憶するROM等のメモリ(不図示)と、CPUのワークエリアとして機能するRAM等のメモリ(不図示)を有する。
照射野認識部306は、X線センサー103に対して照射されたX線の照射領域(照射野)を認識する認識部である。照射野認識部306は、X線センサー103の受光面上において、X線の照射されている部分と照射されていない部分を画像処理によって判別する機能を有する。
照射野登録部307は、可視光撮影部301によって撮影される映像に対して、照射野認識部306によって検出された照射領域を登録する。画像合成部308は、可視光撮影部301およびX線画像撮影部302によって得られた可視画像とX線画像とを合成する。画像合成部308は、X線画像または可視画像のいずれかまたは両方の透明度を変更し、あたかも可視画像にX線画像が透けて見えるように合成した合成画像を生成することが可能である。
ずれ検出部309は照射野登録部307によって登録された照射領域の位置情報(照射野情報)をもとに可視画像とX線画像の重なり具合を計測し、両者のずれを検出する。
上述した制御部305、照射野認識部306、照射野登録部307、画像合成部308、ずれ検出部309の各機能は、制御部305のROM等に格納されたプログラムと、CPUの協働による情報処理により実現される。
プログラムはROM等に格納されている場合に限定されず、例えば、プログラムがインストールされているハードディスク(不図示)を更に設け、プログラムの実行時にハードディスクからダウンロードすることも可能である。
表示部303は、図1中の表示部105の機能構成に対応する。表示部303は、制御部305から受け付けた情報に基づいて、表示部105の表示を制御することが可能である。入力部304は、図1中のフットペダル104の他、ユーザがX線撮影装置に対して様々な操作を指示するためのマウスやキーボードといった一般的な入力デバイスの機能構成に対応する。
(X線撮影時の処理の流れ)
次に、本実施形態にかかるX線撮影装置におけるX線撮影時の処理の流れを図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS401において、可視光撮影部301は、可視光により視野領域の画像の撮影を開始する。すなわち、TVカメラ102は、ハーフミラー202により反射された被写体の可視画像の撮影を開始する。この撮影処理は以降のX線透視が行われている間も継続される。
ステップS402で、制御部305は、静止画撮影モードにおいて、X線発生部101からX線を照射させてX線静止画撮影を実行する。ユーザが、例えば、フットペダル104を踏み込むことなどの操作入力によって、X線照射を開始するための指示が制御部305に入力される。X線照射開始の指示を受け付けると、制御部305はX線発生部101を制御し、X線発生部101はX線の照射を開始する。X線発生部101から照射されたX線は、X線センサー103によって受信され、X線センサー103は、X線撮影の結果として得られた画像データ(X線静止画像)を制御部305に対して送信する。このステップでは被写体の被曝を避けるために被写体を配置する前に行うことが望ましい。
ステップS403において、照射野認識部306は、ステップS402において撮影されたX線画像に基づいて、実際にX線が照射された照射領域を検出する。
ステップS404において、照射野登録部307は、ステップS401で撮影している視野領域の画像(可視画像)に対して、ステップS403で検出されたX線の照射領域(照射野)を登録する。静止画の撮影モードにおいて、照射野登録部307は、可視画像のどの部分がX線撮影領域であるかという位置情報を登録する。この位置情報は、例えば、制御部305のRAM(不図示)等のメモリに登録(格納)される。
ステップS405において、制御部305の制御下、X線透視撮影を開始する。X線透視撮影とは連続的にX線を発生してX線撮影を行うこといい、いわゆるX線動画撮影を意味している。X線透視撮影は、例えば、ユーザがフットペダル104を踏んでいる間、制御部305に入力される操作入力に基づき実行される。X線発生部101から照射されたX線は、X線センサー103によって受信され、X線センサー103は、X線撮影の結果として得られた画像データを制御部305に対して順次送信する。
ステップS406において、照射野認識部306は、X線透視撮影中に、X線センサー103の受光面上でX線が照射されている照射領域(照射野)を判別する。
ステップS407において、画像合成部308は、動画としてX線撮影されたX線画像と可視画像とを重ね合わせる。このとき、画像合成部308は、X線画像または可視画像のいずれかまたは両方の透明度を変更し、あたかも可視画像にX線画像が透けて見えるように合成した合成画像を生成することも可能である。
S408において、ずれ検出部309は登録された位置情報と動画の撮影中に取得されたX線画像の照射領域に基づく位置情報とを比較して、X線照射部とX線画像撮影部の相対的な位置ずれの有無を検出する。
可視画像中のどの部分がX線照射野領域に該当するかを予め登録しておき、X線透視中に登録した位置情報を比較することで、X線管200とX線センサー103との相対的な位置ずれの有無を検出することが可能である。
ステップS409で、先のステップS408の検出結果に基づき、位置ずれがあると判定された場合(S409−Yes)、処理はステップS411に進められ、位置ずれがないと判定された場合(S409−No)、処理はステップS410へ進められる。
ステップS410において、制御部305の表示制御の下、ステップS407で生成された合成画像が表示部105に表示される。
一方、ステップS411において、制御部305は、動画撮影中において位置ずれが有るとの判定結果をずれ検出部309から受け付ける。制御部305は、位置ずれ有りの判定結果に基づきX線の照射を停止して、動画撮影を中止するように撮影停止信号をX線発生部101に送信する。X線発生部101は、撮影停止信号の受信に基づいて、X線の照射を停止する。
ステップS412において、制御部305は、X線の照射による透視撮影を停止させた後、ずれ検出部309の検出結果に基づき、位置ずれ量を算出する。そして、画像合成部308は、位置ずれ量の算出結果に基づいて、位置ずれ量を補正するために、X線発生部101またはX線センサー103の位置決め操作を誘導するためのガイド表示をS407で合成された合成画像中に表示することが可能である。例えば、画像合成部308は、X線センサー103またはX線管または双方をどのように動かせば、位置ずれが発生していない元の状態に戻すことができるかを示すガイド表示を表示部105に表示する。ガイド表示の参照によりユーザは、例えば、X線センサー103とX線発生部101のX線管との相対的な位置ずれを補正することが可能である。位置ずれが補正されたのち、処理はS401に戻され、再度、同様の処理を繰り返すことが可能である。
尚、X線センサー103、X線発生部101を移動させるための移動機構を設け、制御部305の制御の下に移動機構を制御して、X線センサー103、X線発生部101の位置ずれを補正することも可能である。
(照射野の登録と位置ずれの検出)
次に、照射領域の登録と位置ずれの検出処理について、図5A、図5Bを参照して説明する。図5A(a)はX線管200、X線センサー103及び被写体500の位置関係を示し、図5A(b)は、図5A(a)の位置関係により得られる画像の関係を模式的に示す図である。
図5A(a)において、X線管200から照射されたX線が被写体500を透過し、X線センサー103に到達する。ベッド501上にはX線センサー103が配置されている。また、TVカメラ102はハーフミラー202によって反射された可視光による視野領域の撮影することが可能である。
図5A(b)において、参照番号502は、TVカメラ102により撮像された可視映像を示す。可視映像502中にはベッド501の可視映像501A、X線センサー103の可視映像502A、被写体500の可視映像502Bが映し出され、これらの可視映像(画像)がTVカメラ102により取得される。
一方、参照番号503は、X線センサー103により取得されたX線画像を示す。X線画像503は、X線照射領域(照射野領域)を示す画像503AとX線が照射されていない部分画像(照射野外の部分)503Eを含む。図5A(b)において、X線照射領域(照射野領域)を示す画像503A内には、被写体500を透過したX線を検出した部分画像503B、503CやX線をそのまま検出した素抜けの部分画像503Dが含まれている。
可視映像502とX線画像503とを重ね合わせた画像が合成画像504として生成される。合成画像504において、参照番号504Aは表示部105に表示される表示映像を示しており、504BはX線画像の照射野領域を示している。照射野登録部307は、TVカメラ102によって撮像される可視画像領域のどの部分がX線画像503の照射野503Aになるかということを特定する。すなわち、照射野登録部307は、可視映像領域に含まれるX線画像の照射野領域の位置情報(位置座標)を特定し、RAM(不図示)等のメモリに格納する。
図5B(a)は図5A(a)においてX線センサー103が矢印A1方向に移動し、X線管200とX線センサー103との相対位置が変化した場合を模式的に示す図である。
図5B(b)において、参照番号512は、TVカメラ102により撮像された可視映像を示す。可視映像512中にはベッド501の可視映像511A、X線センサー103の可視映像512A、被写体500の可視映像512Bが映し出され、これらの可視映像(画像)がTVカメラ102により取得される。
X線センサー103が図5B(a)の矢印A1方向に移動したことにより、X線センサー103の可視映像512Aは、可視映像502A(図5A(b))に対して矢印A2方向にずれが生じる。
一方、参照番号513は、X線センサー103により取得されたX線画像を示す。X線画像513は、X線照射領域(照射野領域)を示す画像513AとX線が照射されていない部分画像(照射野外の部分)513Eを含む。図5B(b)において、X線照射領域(照射野領域)を示す画像513A内には、被写体500を透過したX線を検出した部分画像513B、513CやX線をそのまま検出した素抜けの部分画像513Dが含まれている。X線画像513において、照射野領域を示す画像513Aは、X線センサー103が矢印A1方向に移動したことにより、X線照射領域を示す画像503Aに対して矢印A3方向にずれが生じる。
可視映像512とX線画像513とを重ね合わせた画像が合成画像514として生成される。合成画像514において、参照番号514Aは表示部105に表示される表示映像を示しており、514BはX線画像の照射野領域を示す画像である。照射野領域を示す画像514Bは、図5A(b)で示される照射野領域を示す画像504Aに対して、左側に位置ずれが生じる。参照番号514Cは、位置ずれ量を示す。制御部305は、X線センサー103の移動に基づく位置ずれ量514Cを算出し、画像合成部308は、予め登録された照射野領域とのずれを識別することが可能な状態で表示部105に表示制御することが可能である。
可視映像領域中のどの部分がX線照射野領域に該当するかを予め登録しておき、X線透視中に登録した位置情報を比較することで、X線管200とX線センサー103との相対的な位置ずれの有無を検出することが可能である。
図5BにおいてはX線センサー103が移動した例を説明したが、X線管200が移動した場合、あるいは、X線管200とX線センサー103の双方が移動した場合でも同様である。
尚、位置ずれの有無の判定においては、例えば、X線照射野領域の判定等に誤差が生じる可能性があるため、位置ずれ量を判定するための閾値を設定して、その閾値を超えた場合に位置ずれが発生したと判定することが好ましい。
以上説明したように本実施形態に拠れば、X線透視中において、X線発生部101とX線センサー103との相対的な位置ずれの有無を検出し、その検出結果に基づいて、X線照射を制御することが可能になる。
あるいは、位置ずれの有無の検出結果に基づき、位置ずれが発生した場合には、X線照射を停止するように制御することで、過度なX線の照射や漏洩を防止することができる。
あるいは、X線発生部101とX線センサー103との相対的な位置ずれを補正するために、ユーザの操作を誘導するためのガイド表示を表示させることで利便性の高いX線撮影装置を実現することが可能になる。
(第2実施形態)
第1実施形態における図4のS412において、制御部305がずれ検出部309の検知結果に基づき位置ずれ量を算出し、画像合成部308が位置ずれ量を補正するためのガイド表示を表示部105に表示する構成を説明した。位置ずれが検出された場合の表示部105の表示として、画像合成部308は、算出された位置ずれ量に応じて、可視映像とX線画像とを重ね合わせるための透明度を切り替えた合成画像の表示制御も可能である。
例えば、X線撮影装置のROMに位置ずれ量と透明度の関係をルックアップテーブル形式で保持しておき、算出された位置ずれ量に応じて、画像合成部308は、X線画像または可視画像または両者の透明度を変更するような表示制御も可能である。
X線発生部101とX線センサー103との相対的な位置ずれを、合成画像における透明度を位置ずれ量に応じて切り替えることにより、位置ずれの有無を視覚的に容易に把握することが可能になる。
ユーザは、透明度が切り替えられた合成画像を表示部105上で視認しながら、X線発生部101とX線センサー103の位置あわせを(位置ずれの補正)することが可能になる。かかる構成によれば、利便性の高いX線撮影装置を実現することが可能になる。
(第3実施形態)
第1実施形態においては事前に登録しておいた照射野領域の位置情報の変化を検出することによって位置ずれの有無を判定している構成を説明した。この場合、例えば、X線管200とX線センサー103の相対的な位置ずれがなくとも、X線発生部101内のコリメータ201の絞りが変更されると位置ずれが生じたと判定される。本実施形態では、コリメータ201の絞りが変更された場合であっても、照射野の登録を再度行うことにより、位置ずれが生じたとする判定がなされないような判定精度の高い位置ずれの有無の検出処理を説明する。図6は、本発明の第3実施形態にかかる処理の流れを説明するフローチャートであり、第1実施形態で説明した図4のS406とS407の間で、本処理が実行される。ステップS401からずS406は図4の処理と同様の処理となる。ステップS406において、照射野認識部306がX線センサー103の受光面上でX線が照射されている照射領域(照射野)を判別する。
そして、ステップS601において、制御部305は、コリメータ201の絞りが変更されたか判定する。制御部305は、コリメータ201への制御信号をモニタリングすることによってコリメータ201の絞りが変更されたか否かを判定することが可能である。コリメータ201の絞りが変更されたと判定された場合(S601−Yes)、処理はS602に進められ、コリメータ201の絞りが変更されていないと判定された場合(S602−No)、処理はS407に進められる。ステップS407以降の説明は、図4と同様の処理となるので、重複を避けるため説明を省略する。
ステップS602において、照射野登録部307は、ステップS406で認識された照射領域(照射野)を再度登録する。この際、先のステップS404で登録された照射領域(照射野)の情報に、絞りが変更された後の照射野の情報を上書きして、処理をステップS407に進める。以上の処理を行うことにより、コリメータ201の絞りが変更された後の照射領域(照射野)がTVカメラ102の可視画像に対して登録される。ステップS407以降の処理においては、再登録された照射領域(照射野)の情報が用いられる。照射野の登録を再度行い、再登録の結果を位置ずれの判定に用いることで、コリメータ201の絞りが変更された場合であっても位置ずれが生じたとする判定がなされないような判定精度の高い位置ずれの有無の検出処理が可能になる。
(他の実施形態)
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録したコンピュータ可読の記憶媒体を、システムあるいは装置に供給することによっても、達成されることは言うまでもない。また、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される。また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態が実現される場合も含まれることは言うまでもない。

Claims (8)

  1. X線に基づくX線画像を取得するX線画像撮影部に対して照射されたX線の照射領域が認識され、静止画撮影においてX線が照射された照射領域と動画撮影においてX線が照射された照射領域とに位置ずれが検出された場合、X線を照射するX線照射部によるX線の照射を停止することを特徴とするX線撮影装置のX線照射制御部。
  2. X線照射部から照射されたX線に基づくX線画像を取得するX線画像撮影部に対して照射されたX線の照射領域を認識する照射領域認識部と、
    静止画撮影においてX線が照射された照射領域と動画撮影においてX線が照射された照射領域とに位置ずれが検出された場合、前記X線照射部によるX線の照射を停止するX線照射制御部と、
    を備えることを特徴とするX線制御装置。
  3. 可視光による視野領域の画像に対して、前記静止画撮影においてX線が照射された照射領域を登録する登録部を更に備えることを特徴とする請求項2に記載のX線制御装置。
  4. 前記登録部により登録された照射領域と、前記動画撮影においてX線が照射された照射領域とを比較して、前記X線照射部と前記X線画像撮影部との相対的な位置ずれの有無を検出する位置ずれ検出部を更に備えることを特徴とする請求項3に記載のX線制御装置。
  5. 前記位置ずれ検出部の位置ずれ量の算出結果に基づいて、前記位置ずれ量を補正するために、前記X線照射部またはX線を検出するX線検出部の位置決め操作を誘導するためのガイドを表示部に表示させる表示制御部を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のX線制御装置。
  6. X線撮影装置の制御方法であって、
    前記X線撮影装置の照射部が、X線を照射する工程と、
    前記X線撮影装置の認識部が、前記X線の照射領域を認識する工程と、
    前記X線撮影装置の検出部が、静止画撮影においてX線が照射された照射領域と動画撮影においてX線が照射された照射領域との位置ずれを検出する工程と、
    前記位置ずれを検出した場合、前記X線撮影装置の制御部が、前記X線の照射を停止する工程と
    を含むことを特徴とするX線撮影装置の制御方法。
  7. コンピュータに請求項に記載のX線撮影装置の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  8. 請求項に記載のプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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