JP5345307B2 - 熱膨張性マイクロスフェアー及びその製造方法 - Google Patents

熱膨張性マイクロスフェアー及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、熱膨張性マイクロスフェアー及びその製造方法に関する。
熱可塑性樹脂をシェルとし、低沸点炭化水素をコア剤とする熱膨張性マイクロスフェアーの製造方法として、低沸点炭化水素と重合性単量体混合物と油溶性重合開始剤を混合した油相と、分散剤と分散安定助剤を水中に分散させた水相を懸濁重合して得られる方法がある(特許文献1)。
上述した方法では、加熱時に内包している低沸点炭化水素がガス化し、熱可塑性樹脂が軟化して膨脹する特徴を有している。しかし、膨張剤に使用されている低沸点炭化水素は、大気中に揮発・拡散すると環境悪化が懸念されている。
また、コア剤に水を使用するマイクロスフェアーがある(特許文献2、非特許文献1)。特許文献2では、水性液を被膜するシェルが酸素酸又は水和酸化物を主成分とする無機質被膜からなる内壁と、有機高分子物質からなる外壁とから構成されたマイクロスフェアーの製造方法が開示されている。
上述の方法で得られる含水マイクロスフェアーは、有機高分子物質内に単一の水溶液を内包する特徴を有しているが、粒子内に単独の水が高含水率で入っており、化学発泡剤の代替として樹脂等に混ぜて加熱発泡させても不均一で粗大な気泡しか得られない。
特開昭42−26524号公報 特告昭49−45136号公報 Macromol.Mater.Eng Vol.275,18−25(2000)
本発明は、無害な水を膨張剤として内包し、樹脂等に混ぜて加熱発泡した時に均一で微細な気泡が得られることを特徴とする熱膨張性マイクロスフェアー及びその製造方法を提供することにある。
本発明者等は、上記課題について鋭意検討した結果、熱可塑性樹脂をシェルとして、水を含んだ吸収性樹脂をコア剤にすることにより、得られた粒子内に水が均一に細かく分散し、本発明に到達した。
本発明の熱膨張性マイクロスフェアーは、低沸点炭化水素は使用せず無害な水を内包しており、粒子内の水は細かく均一に分散しているため、加熱膨脹後に均一で微細な気泡が得られる特徴を有している。従って、既製の低沸点炭化水素系熱膨張性マイクロスフェアーの代替として期待できる。
本発明の熱膨張性マイクロスフェアーは、(1)吸水性単量体の水溶液を加熱して水溶液の粘性を上げ、これに分散安定剤を添加してコア剤となる水溶液を先ず調製し(以下、内水相)、(2)この内水相に、単独もしくは2種類以上の重合性単量体と、架橋剤、界面活性剤及び重合開始剤とを混合した油溶性溶液(以下、油相)を添加後、分散させて内水相/油相液滴を調製し、(3)内水相/油相液滴を所定温度に加熱して液滴の粘性を上げた後、分散安定剤を添加した分散液(以下、外水相)内に添加し、(4)加熱撹拌を行い、前記液滴の懸濁重合を行うことにより製造される。
本発明の吸水性単量体としては、加熱後に吸水性ポリマーに変換できるものが好ましく、例えばアクリル酸またはその塩類、メタアクリル酸またはその塩類、ヒドロキシアルキルアクリレート、アクリルアミド等がある。特にアクリル酸またはアクリル酸ナトリウム等が好ましい。吸水性単量体の水溶液を加熱して粘性を上げることで、熱可塑性樹脂単量体に分散した際の大きさを制御できるのと同時に、吸水効率を高めることができる。内水相の調製では、吸水性単量体の水溶液に界面活性剤、重合開始剤を添加することが好ましい。
分散安定剤としては、シリカ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム等がある。特に酸化チタンが好ましい。分散安定剤を添加すると乳化した時に内水相/外水相界面に酸化チタンが吸着して乳化状態が安定化する。また、加熱して懸濁重合後には、分散安定剤が内水相/油相界面に存在し、水が熱可塑性樹脂を透過するのを抑制する効果がある。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤などが挙げられる。(ポリ)エチレングリコール、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ドデシルベンゼンスルホン酸等が好ましい。
重合開始剤としては特に限定されず、この分野で一般的に使用されているものを使用することができる。例えば、過酸化ジアルキル、過酸化ジアシル、パーオキシエステル、パーオキシジカーボネート、及びアゾ化合物が挙げられる。具体的には、メチルエチルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド等の過酸化ジアルキル類、イソブチルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド等の過酸化ジアシル類、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、1−シクロへキシル−1−メチルエチルパーオキシネオデカノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエート、クミルパーオキシネオデカノエート、(α,α−ビス−ネオデカノイルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン等のパーオキシエステル類、ビス(4−t−ブチルシクロへキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルオキシジカーボネート、ジ−イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−(3−メチル−3−メトキシブチルパーオキシ)ジカーボネート等のパーオキシジカーボネート類、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩類、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)等のアゾ化合物類等が例示される。
内水相は、吸水性単量体の水溶液(1〜80重量%水溶液)を5〜20重量%、界面活性剤0.01〜0.5重量%、重合開始剤0.01〜0.5重量%、分散安定剤79〜94.98重量%からなる成分を30〜60℃で30分以内、好ましくは50℃で2分間、150rpmで撹拌しながら加熱して調製できる。
重合性単量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ジシクロペンテニルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、イソボルニルメタアクリレート等のメタクリル酸エステル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、スチレン、酢酸ビニル、α−メチルスチレン、クロロプレン、ネオプレン、ブタジエン等がある。これらは単独もしくは2種類以上を組み合わせても使用できる。特に重合性単量体はスチレン、メタクリル酸メチル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニリデンからなる群より選ばれる少なくとも一種類以上の単量体であって、共重合体が熱可塑性で水蒸気バリアー性を有する物が好ましい。
架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジ(メタ)アクリル酸エチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリエチレングリコール、メタクリル酸アリル、イソシアン酸トリアリル、トリアクリルホルマール、トリ(メタ)アクリル酸トリメチロールプロパン、ジメタクリル酸1,3−ブチルグリコール、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等がある。特にトリ(メタ)アクリル酸トリメチロールプロパンが好ましい。
界面活性剤、重合開始剤は、吸水性単量体に使用するものと同様のものを使用できる。界面活性剤を併用して添加すると乳化安定性が更に安定する。
油相として、重合性単量体85〜99.5重量%、架橋剤0.04〜2.3重量%、重合開始剤0.04〜2.3重量%、界面活性剤0.42〜10.4重量%からなる成分と、上述した内水相成分とを混合した後、標準ホモミキサーを使用して2,000〜18,000rpmで5分以内、好ましくは10,000〜16,000rpmで2分間撹拌を行い、乳濁液(内水相/油相)を調製できる。
上述した内水相/油相乳濁液をあらかじめ加熱して粘性を高めた後、分散剤を添加した外水相に添加して撹拌を行いながら懸濁重合を行い、熱膨張性マイクロスフェアーを調製する。重合前の内水相/油相液滴の粘性が低いと液滴同士の合一が頻繁に起こり、粗大粒子化や凝集に繋がる。
懸濁重合は、分散安定剤の存在下で行えばよく、使用される分散安定剤としてはシリカ、コロイダルシリカ、リン酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化第二鉄、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、蓚酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム等がある。特にシリカ、コロイダルシリカ、リン酸カルシウムが好ましい。
分散安定剤の他に分散安定補助剤、例えば、ジエタノールアミンと脂肪族ジカルボン酸の縮合生成物、尿素とホルムアルデヒドの縮合生成物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンイミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、ゼラチン、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ジオクチルスルホサクシネート、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタンエステル等を使用することができる。
分散安定剤と分散安定補助剤の好ましい組み合わせとして、コロイダルシリカと縮合生成物の組み合わせがある。縮合生成物は、ジエタノールアミンと脂肪族ジカルボン酸の縮合生成物が好ましく、特にジエタノールアミンとアジピン酸の縮合生成物やジエタノールアミンとイタコン酸の縮合生成物が好ましい。縮合物は酸価によって規定されるが、酸価65以上90以下が好ましい。さらに無機塩、特に塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等を添加すると粒径が細かく均一なマイクロカプセルが得られる。
本発明では、外水相に分散安定剤と界面活性剤を併用することで懸濁安定性を高めている。界面活性剤は、油相に添加するものと同様のものが使用できる。
外水相として、分散安定剤0.7〜13.0重量%、分散安定補助剤0.07〜0.9重量%、界面活性剤0.1重量%以内、蒸留水86.0重量%〜99.23重量%からなる成分に、上述した乳濁液(内水相/油相)を混合して(内水相/油相)/外水相懸濁液滴を調製できる。調製した懸濁液を、標準ホモミキサーを使用して500〜4,000rpmで5分以内、好ましくは2,000rpmで1分間撹拌して液滴を所定の粒径に調整してもよく、65〜80℃で6時間以上、均一に熱が伝わるように撹拌を行いながら懸濁重合して熱膨張性マイクロスフェアーが得られる。
懸濁重合後に得られた粒子内には水が細かく均一に多数分散した(多核状態)状態で存在している。本発明では、シェル内のコア剤が10個/100μm以上分散している。得られた熱膨張性マイクロスフェアーを加熱膨脹させると粒子内に細かく均一に分散した水が膨脹して微細な気泡を得ることができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1
(乳濁液(内水相/油相)の調製方法)
40重量%アクリル酸ナトリウム1g、エチレングリコール0.002g、過硫酸カリウム0.01gを秤取り、50℃で2分間、150rpmで加熱して水溶液の粘性を上げた。粘性を上げた後、酸化チタンを5g添加した。これから0.6gを秤取り、内水相とした。内水相とは別容器にアクリロニトリル9.0g、塩化ビニリデン27.0g、過酸化ベンゾイル(25重量%水添加)0.9g、Poem PR−100(理研ビタミン株式会社製、ポリグリセリン ポリリシノレート HLB値0.5)1.0g、トリメチロールプロパントリメタクリレート0.7gを秤取り、油相とした。内水相と油相を混合した混合液を標準ホモミクサー(IKA社製)で、10,000rpmで2分間撹拌を行い、乳濁液(内水相/油相)を調製した。
(懸濁液((内水相/油相)/外水相)の調製方法)
リン酸(三)カルシウム6g、ドデシルベンゼンスルホン酸0.03gを蒸留水300gに添加して(内水相/油相)/外水相懸濁液滴を調製した。
(懸濁重合)
(内水相/油相)/外水相懸濁液滴を、撹拌装置を備えた反応容器内に投入して70℃で8時間、250rpmで重合を行った。反応後の生成物を濾過および洗浄を繰り返し、乾燥させた。得られた粒子の粒度分布を測定(HORIBA LA−910、レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置)したところ、平均粒径が43.7μmの粒子が得られた。得られた熱膨張性マイクロスフェアーの断面図をSEMで確認したところ、約5μmの空壁が10個/100μm以上分散する多核状粒子であった。得られた粒子を140℃に加熱したシリコーンオイル中に投入して20分間加熱すると体積膨脹倍率が8.2倍であった。加熱しても低沸点炭化水素系の有害揮発性物質は検出されなかった。
実施例2(乳濁液(内水相/油相)の調製方法)
40重量%アクリル酸ナトリウム3g、エチレングリコール0.006g、過硫酸カリウム0.03gを秤取り、実施例1と同様の操作を行い、酸化チタン5gを添加した。これから0.8gを秤取り、内水相とした。次に、実施例1と同量の油相成分を秤取り、実施例1と同様の操作で分散させた。この乳濁液(内水相/油相)を50℃で20分間、150rpmで加熱して液滴の粘性を上げた。
(懸濁液((内水相/油相)/外水相)の調製方法)
外水相として40重量%コロイダルシリカ10g、20重量%アジピン酸−ジエタノールアミン縮合物2.5g、食塩37.6gを秤取り、上記乳濁液(内水相/油相)を加え、標準ホモミキサーで2,000rpmで1分間分散させて(内水相/油相)/外水相懸濁液滴を調製した。
(懸濁重合)
上記(内水相/油相)/外水相懸濁液滴を加圧重合反応缶に投入し、70℃で15時間撹拌を行いながら懸濁重合を行い、得られた粒子の断面図をSEMで確認したところ、実施例2と同様に約5μmの空壁が10/100μm以上分散する多核状粒子で、平均粒径44.4μm、体積膨脹倍率が2.0倍の熱膨張性マイクロスフェアーが得られた。加熱しても低沸点炭化水素系の有害揮発性物質は検出されなかった。
実施例3
40重量%アクリル酸ナトリウム7g、エチレングリコール0.07g、過硫酸カリウム0.01gを秤取り、熱可塑性樹脂単量体としてメタクリル酸メチル35.0gを使用した以外は、実施例2と同様の操作方法を行った。粒子の断面図をSEMで確認したところ、約5μmの空壁が10/100μm以上分散する多核状粒子であった。平均粒径は44.3μm、体積膨脹倍率は1.2倍であった。加熱しても低沸点炭化水素系の有害揮発性物質は検出されなかった。
比較例1(乳濁液(内水相/油相)の調製方法)
膨張剤となる蒸留水を21.10g秤取り、これを内水相とした。内水相とは別容器内にスチレン25.3g、塩化ビニリデン8.5g、過酸化ベンゾイル(25重量%水添加)1.3g、SPAN80(ICI社製、ソルビタンモノオレート)0.3g秤取り、これを油相とした。内水相と油相を混合した混合液を標準ホモミクサー(IKA社製)で、10,000rpmで2分間撹拌を行い、乳濁液(内水相/油相)を調製した。
(懸濁液((内水相/油相)/外水相)の調製方法)
リン酸(三)カルシウム2.82gを蒸留水279.1gに添加し、これを外水相とした。上記内水相/油相乳濁液を外水相内に添加して(内水相/油相)/外水相懸濁液滴を調製した。
(懸濁重合)
(内水相/油相)/外水相懸濁液滴を、実施例1と同様の操作方法で懸濁重合を行ったところ、平均粒径が98.2μmの粒子が得られ、粒子の断面図をSEMで確認したところ、単一の空壁を有する単核状粒子であった。得られた粒子を140℃に加熱したシリコーンオイル中に投入して20分間加熱したが膨脹を確認できず、低沸点炭化水素系の有害揮発性物質は検出されなかった。
比較例2(乳濁液の調製方法)
アクリロニトリル18g、メタクリロニトリル10.5g、メタクリル酸メチル1.5g、石油エーテル2.1g、n−ペンタン3.2g、AIBN 0.1g、トリメチロールプロパントリメタクリレート0.1gを秤取り、これを油相とした。40重量%コロイダルシリカ4g、20重量%アジピン酸−ジエタノールアミン縮合物1g、食塩15g、蒸留水60g秤取り、これを外水相とした。上記油相を外水相に添加した混合液を、標準ホモミクサーを使用して7,000rpmで2分間撹拌を行い、乳濁液を調製した。
(懸濁重合)
上記乳濁液を加圧重合反応缶に投入し、70℃で15時間撹拌を行いながら懸濁重合を行った。反応後の生成物を比較例1と同様に濾過および乾燥を行ったところ、平均粒径が20μmの粒子が得られ、粒子の断面図をSEMで確認したところ、単一の空壁を有する単核状粒子であった。粒子の体積膨脹倍率が50倍であり、加熱した際に膨張剤に使用されている低沸点炭化水素系の有害揮発性物質が検出された。
Figure 0005345307

Claims (11)

  1. 熱可塑性樹脂をシェルとして、水を含んだ吸性樹脂をコア剤とすることを特徴とする熱膨張性マイクロスフェアー。
  2. 熱可塑性樹脂がスチレン、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、メタクリロニトリルおよび塩化ビニリデンから選ばれる一種以上の重合体である請求項1記載の熱膨張マイクロスフェアー。
  3. 吸水性樹脂がアクリル酸またはそのナトリウム塩の重合体である請求項1又は2に記載の熱膨張性マイクロスフェアー。
  4. シェル内のコア剤が10個/100μm以上分散している請求項1〜3のいずれかに記載の熱膨張性マイクロスフェアー。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の熱膨張性マイクロスフェアーの製造方法であって、(1)吸水性単量体の水溶液からコア剤を調製し(以下、内水相)、(2)この内水相に、単独もしくは2種類以上の重合性単量体を混合した油溶性溶液(以下、油相)を添加後、分散させて内水相/油相液滴を調製し、(3)内水相/油相液滴を水(以下、外水相)に添加し、(4)前記液滴の懸濁重合を行うことを特徴とする熱膨張性マイクロスフェアーの製造方法。
  6. 性単量体がアクリル酸またはそのナトリウム塩である請求項5記載の熱膨張性マイクロスフェアーの製造方法。
  7. 吸水性単量体の水溶液を加熱して水溶液の粘性を上げ、これに分散安定剤を添加してコア剤となる水溶液を調製する請求項5又は6に記載の熱膨張性マイクロスフェアーの製造方法。
  8. 吸水性単量体の水溶液に界面活性剤及び重合開始剤を添加する請求項7記載の熱膨張性マイクロスフェアーの製造方法。
  9. 重合性単量体がスチレン、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、メタクリロニトリルおよび塩化ビニリデンから選ばれる一種以上である請求項5〜8のいずれかに記載の熱膨張性マイクロスフェアーの製造方法。
  10. 前記工程(2)において、油溶性溶液が、重合単量体に、架橋剤、界面活性剤及び重合開始剤を添加したものである請求項5〜9のいずれかに記載の熱膨張性マイクロスフェアーの製造方法。
  11. 前記工程(3)において、内水相/油相液滴を加熱して液滴の粘性を上げた後、分散安定剤を添加した外水相内に添加する請求項5〜10のいずれかに記載の熱膨張性マイクロスフェアーの製造方法。
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