JP5345208B2 - 歯列矯正用ブラケット - Google Patents

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Description

本発明は、歯列矯正用ブラケットに関する。
歯並びのよさは、社会生活において好感を与え、また、医学的に見ても良好な咀嚼力を与えることから、近時、歯列矯正を行うことが多くなっている。特に現代人は、食文化の変化に伴って咀嚼力が低下している。そのため、現代人の口中の歯牙の生えるスペースが小さくなる傾向があり、現代人は歯列矯正を行わなければ歯並びが悪くなる傾向にある。
こうした傾向から、永久歯が生えそろう幼年時から歯列矯正を行うことが多くなってきている。
一般に歯列矯正は、例えば特許文献1(特開2001−161716号公報)に示されるように(図10および図11を参照)、以下のような一連の操作により、歯牙の向きを変えようとするものである。
(1)複数の歯牙の表面141Aに歯列矯正用のブラケット143を接着する。
(2)このブラケット143に形成された凹部145にアーチワイヤ146を嵌挿して、ブラケット143間にアーチワイヤ146を差し渡しする。
(3)このアーチワイヤ146の有する弾性力を歯牙に作用させる。
このような歯列矯正用のブラケット143は、従来は金属で形成されていたが、歯牙と金属製ブラケットとの色調の相違から審美性にかける。この点を改善するために、透明あるいは歯牙と色調の近い色に着色されたプラスチックなどが、歯列矯正用ブラケット143の構成材料として使用されている。
しかしながら、このような歯列矯正用ブラケットとアーチワイヤとは、歯列矯正用ブラケットに形成された凹部145にアーチワイヤを嵌挿することにより係合されているだけである。そのため、端部にある歯列矯正用ブラケットに対してアーチワイヤを確実に係合するために、端部にある歯列矯正用ブラケットとアーチワイヤとを結紮用のワイヤー150を用いて結紮するのが一般的であった。また、アーチワイヤ146は、ブラケット143に形成された凹部145に嵌挿されているために、歯牙を押して歯列を矯正する際には特に問題にはならない。しかし、奥まった歯牙を前面に引き出す歯列矯正に際しては、アーチワイヤ146がブラケット143に形成された凹部145から抜け出ることがあり、このような場合にも結紮用ワイヤ−150でアーチワイヤ146をブラケット143に結びつける必要があった。
このように従来の歯列矯正用ブラケットは、アーチワイヤを結紮する必要があるために、その形状は複雑とならざるをえず、さらに結紮を行った場合には、結紮力で歯の移動を妨げる場合もある。また、この結紮作業は手作業であり、高度な熟練が必要とされる。
歯列矯正用ブラケットの表面状態や形状が複雑になるほど、食べ滓などが、歯列矯正用ブラケット、アーチワイヤあるいは結紮用のワイヤーによって形成される間隙に残存することがある。こうした食べ滓が齲歯の形成原因となることがある。
歯列矯正は、歯牙の審美性を向上させるために行うものである。上記のような歯列矯正に伴う齲歯の発生を防止し、さらにブラケットの美観および結紮の作業性を考慮して、特許文献2(特開2007−105361号公報)には、図12に示すように、歯牙表面に固定されるベース部255において、水平方向に貫通したスロット孔252を穿設してなる歯列矯正用ブラケットの発明が開示されている。さらに、特許文献2には、図13に示すように、個々の歯牙に合わせて矯正方向を変化させるために、スロット孔252の貫通方向をベース部255の形成方向と変位するように傾斜させて穿設することが開示されている。このようにスロット孔252をベース部255の形成方向と変位傾斜させることにより、アーチワイヤの引き回し方向が直線的でなく、湾曲することによりトルクを発生させ、歯牙のアンギュレーション(外向傾)を矯正することができる旨の記載が、特許文献2にはある。
しかしながら、特許文献2に開示されている変位させたスロット孔252は、一つである。歯牙の外向傾を矯正するためのトルクはスロット孔252に挿入された一本のアーチワイヤの弾性によってもたらされるトルクに頼らざるをえない。歯列矯正においては、歯牙全体の歯列をバランスよく矯正する必要があり、部分的な歯牙の外向傾を矯正するために高いトルクをえようとすると、他の歯牙に対して余分な応力をかけることになる。
また、特許文献2に記載されている歯列矯正用ブラケットは、側面が傾斜していることから、食べ滓などが残存しにくいとの特性を有する。しかし、このような歯列矯正用ブラケットは、裏面に接着剤を塗布して、側面をピンセットで挟んで歯牙の表面にマウントするのが一般的であり、特許文献2に具体的に記載されているように側面が全て傾斜していると、ピンセットで摘め挙げにくい。このため、特許文献2に記載されている歯列矯正用ブラケットには、歯牙表面に正確にマウントすることが難しいという問題もある。
特開2001−161716号公報 特開2007−105361号公報
本発明は、新規な歯列矯正用ブラケットを提供することを目的としている。
さらに本発明は、歯牙表面への装着が容易であって、食べ滓などが残存しにくく、従って齲歯の発生原因とならず、しかも作業性の悪い結紮を必要としない新規な歯列矯正用ブラケットを提供することを目的としている。
また、本発明は、装着することにより、ブラケットの中心部を回転中心点とする三次元的な回転力を歯牙に付与することができ、しかもこの回転応力の調整が容易な歯列矯正用ブラケットを提供することを目的としている。
さらにまた、本発明は、歯質と同色の材質を用いることで、審美性に優れると共に、高い耐久性を有し、しかもブラケットを剥離した際に接着剤が歯質表面に残存しない歯列矯正用ブラケットを提供することを目的としている。
本発明の歯列矯正用ブラケットは、歯質表面に接着する基板面と、該基板面を底面としてアーチワイヤを保持するアーチワイヤ保持部とを有し、該アーチワイヤで連接されて個々の歯質に応力を継続的に付与して歯列を矯正する歯列矯正用ブラケットであって、
前記歯列矯正用ブラケットは、歯質表面に接着する基板面を底面としてアーチワイヤの張り渡し方向に対して直行する断面の形状が、歯質の前記断面と接着する部位の中心を仮想中心点とする、R1を半径とする、前記断面と同一平面上に存在する仮想半円上に少なくとも四カ所の接触点を有する、略かまぼこ型であるとともに、
前記略かまぼこ型の断面において、前記歯質表面と接着する辺が、前記歯列矯正用ブラケットの下方かつ前記断面と同一平面上に仮想される仮想中心点から半径R 2 の曲率で上部に湾曲して形成され、
前記アーチワイヤを嵌通させて、隣接する前記歯列矯正用ブラケットを、前記アーチワイヤで連接するためのアーチワイヤ嵌通孔を複数個有しており、
ブラケット形成材料を型に入れ、嵌通孔形成用の治具を取りつけて所望の形状を付与することにより一体品として得られることを特徴としている。
前記アーチワイヤ嵌通孔の断面形状は、方形であることが好ましく、またアーチワイヤ嵌通孔は、前記歯列矯正用ブラケットに三個以上形成されていると、より有効な三次元的な回転トルクを歯牙に付与することができる。
特に、前記アーチワイヤ嵌通孔は一つの前記歯列矯正用ブラケットに3個形成されており、中心に形成された前記アーチワイヤ嵌通孔が、両脇に形成された前記アーチワイヤ嵌通孔よりも、前記歯列矯正用ブラケットの断面における前記歯列矯正用ブラケットの両側端部を結んで仮想される仮想基準線からの高さが高い位置に形成することによって、前記歯列矯正用ブラケット全体を小さく、かつ、なだらかな形状にできる。
前記歯列矯正用ブラケットの前記アーチワイヤーの張設方向に直行する断面の形状は略かまぼこ型である。前記形状は、歯質の前記断面と接着する部位の中心を仮想中心点とする、R1を半径とする、前記断面と同一平面上に存在する仮想半円上に少なくとも四カ所、好ましくは少なくとも六カ所の接触点を有する、略かまぼこの形状であることが、食べ滓のつきにくさの観点から好ましい。
また、前記アーチワイヤ嵌通孔を、該嵌通孔の両端部の前記基板面からの高さが異なるように傾斜させて形成することにより、歯牙の前後方向の回転トルクを発生させることができる。
特に本発明の歯列矯正用ブラケットは、前記歯列矯正用ブラケットの前記歯質表面と接着する基板面に、前記アーチワイヤ嵌通孔と略平行に少なくとも1条の接着剤充填溝を有することが好ましい。
また前記歯列矯正用ブラケットの歯茎方向における幅が、歯先方向の幅より狭く形成されていることが好ましい。
さらに前記歯列矯正用ブラケットの前記アーチワイヤの張設方向と直行する端部は、前記歯列矯正用ブラケットの前記歯質表面と接着する前記基板面に対して略直角に形成されていることが好ましい。
本発明の歯列矯正用ブラケットは、通常無機材料の焼結体から形成されている。
このような本発明の歯列矯正用ブラケットには結紮の作業が不要である。従って本発明の歯列矯正用ブラケットにおいて前記アーチワイヤは、前記アーチワイヤ嵌通孔に嵌通されることにより前記歯列矯正用ブラケットに固定されており、前記アーチワイヤは結紮手段によっては前記歯列矯正用ブラケットに結紮固定されていない。
本発明によれば、より有効な三次元的な動き、特に歯質表面の面における有効な動きを可能とする歯列矯正用ブラケットが提供され、本発明の歯列矯正用ブラケットによれば、より正確な歯列矯正が可能となる。しかも、本発明の歯列矯正用ブラケットは、差し渡したアーチワイヤを結紮する必要がないため、従来の歯列矯正用ブラケットで歯に加えていた力より弱い力を加えることで、歯列矯正ができる。さらに本発明の歯列矯正用ブラケットにおいては、形状が単純化されているので、該ブラケットへの歯垢(食物残渣)の沈着が少ない。そのため、口腔衛生上も本発明の歯列矯正用ブラケットは優れている。
さらに、本発明の歯列矯正用ブラケットは、本質的に歯質表面と同様の色調を有しており、審美性に優れていると共に、硬質であり、耐久性にも優れている。
さらに本発明の歯列矯正用ブラケットは、歯牙表面に対して良好な接着性を有するとともに、この歯列矯正用ブラケットを剥離する際に接着剤が歯牙表面に残存することがなく、前記接着剤は除去される歯列矯正用ブラケットの裏面(基板面)に全て保持されて、剥離される。
図1は、本発明の歯列矯正用ブラケットの斜視図である。 図2(a)は、歯列矯正用ブラケットの上面図、(b)は側面図、(c)は裏面図である。 図3は、図1に示す本発明の歯列矯正用ブラケットのX-X断面図である。 図4は、本発明の歯列矯正用ブラケットに形成されている複数の嵌通孔の、たがいの位置関係を模式的に示す図である。 図5は、本発明の歯列矯正用ブラケットの基板面に形成されている接着剤用凹条の形態の例を示す模式図である。 図6は、本発明の歯列矯正用ブラケットの他の態様を示す側面図である。 図7は、本発明の歯列矯正用ブラケットの使用形態の例を示すものであり、歯牙の表面に歯列矯正用ブラケットが接着させられ、この歯列矯正用ブラケットにアーチワイヤが嵌通させられた状態を示す模式図である。 図8は、本発明の歯列矯正用ブラケットのアーチワイヤ嵌通孔が、その嵌通孔の両端部の、前記ブラケットの基板面(または歯質表面)からの高さが異なるように傾斜させて形成された態様を示す斜視図である。 図9は、図8における歯列矯正用ブラケットのY-Y断面図である。 図10は従来のブラケットの例を示す斜視図である。 図11は、上記図10に示すブラケットを使用してアーチワイヤーを結紮した状態を示す断面図である。 図12は、従来の歯列矯正用ブラケットの他の態様を示す斜視図である。 図13は、図12に示す従来の歯列矯正用ブラケットの他の態様を示す平面図であり、スロット孔の貫通方向をベース部の形成方向と変位するように傾斜させて穿設した態様を示すものである。
次に本発明の歯列矯正用ブラケットについて、図面を参照しながらさらに詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の歯列矯正用ブラケット10は、歯質表面に接着する基板面11と、アーチワイヤを保持するための複数の嵌通孔を有するアーチワイヤ保持部13とからなる(図3も参照)。本発明の歯列矯正用ブラケット10は、従来のブラケットとは異なり、アーチワイヤを露出させず、かつブラケット10に設けられた複数の嵌通孔に挿入して張設するようにされている。図1には、この嵌通孔が三個形成された態様が示されているが、本発明においてはこの嵌通孔は二個以上であればよい。しかしながら、歯列矯正の際に矯正しようとする歯牙に三次元的な応力を付与するためには、図1に示されるように嵌通孔12を中心にして、左右に、嵌通孔14および嵌通孔16を対称に配置することが好ましい。
本発明の歯列矯正用ブラケット10は、図1に示すように、略かまぼこ型の形態を有している。当該ブラケット10は、詳細には図1に示される斜視図、並びに、図2(a)に示す上面図、(b)に示される側面図、および、(c)に示される裏面図から明らかなように、歯茎方向の幅aが歯先方向の幅bよりも僅かに短い略かまぼこ状の形態を有している。図1および図2(a)から明らかなように、本発明の歯列矯正用ブラケット10の上面は、正確には一つの円弧状ではなく、複数の平面もしくは円弧が連接されて、全体としてみると略かまぼこ型の形状を形成している。図3に図1および図2(a)におけるX-X断面(歯質表面に接着する基板面を底面としてアーチワイヤの張り渡し方向に対して直行する断面)を拡大して模式的に示す。
図3から明らかなように、本発明の歯列矯正用ブラケット10は、このブラケット10の前記断面が、歯質の該断面と接着する部位の中心を仮想中心点Aとして、該仮想中心点Aを中心とした半径R1の仮想円弧30に少なくとも四点、好ましくは六点P1,P2,P3,P4,P5,P6で接触するように、平面31,32,33,34,35を連接して角張ったかまぼこ型を形成している。なお、図示していないが、平板である31,32,33,34,35の接合部分は面取りをして角張ったかまぼこ型をより半円形のかまぼこ型に近づけることが望ましい。また、本発明の歯列矯正用ブラケットの外周面が、半径R1の仮想円弧30と一致してもよいことは勿論である。なお、本発明において、仮想円弧30を形成する半径R1は、ブラケット10を装着する歯牙の大きさによって適宜選定することができるが、一般的な歯牙の大きさからして、通常は2〜3mm程度である。
このように、仮想円弧30に近似したかまぼこ型に本発明の歯列矯正用ブラケット10を形成することにより、当該ブラケット10上に食物滓などが残存しにくく、またブラケット10の審美性も良好になる。
図1および図3に示されるように、本発明の歯列矯正用ブラケットには、複数の嵌通孔が形成されている。この嵌通孔の個数は二個以上であることが必要であり、三個以上であることが好ましい。ただし、四個を超えて嵌通孔を製造することは、製造上極めて困難であり、さらに三個を超えて嵌通孔を形成しても、歯列矯正に及ぼす効果は向上しない。
従って、本発明の歯列矯正用ブラケット10に設けられる嵌通孔の数は三個であることが特に好ましい。これらの嵌通孔は、本発明の歯列矯正用ブラケット10の両端部38,38を差し渡すように形成されており、複数の嵌通孔は、直線的で、かつ基本的にアーチワイヤの張り渡し方向に対して相互に平行に形成されている。
図1,3,4には、方形の断面形状を有する嵌通孔12,14,16が記載されているが、この嵌通孔12,14,16の断面形状は、必ずしも方形に限る必要はなく、円形、多角形、菱形などの形態にすることもできる。しかしながら、断面形状が方形のアーチワイヤを使用して歯牙に及ぼす応力に方向性を出そうとする場合、この嵌通孔12,14,16の断面形状を方形にすることにより、より方向性を出しやすくなるとの利点がある。
この嵌通孔を三個形成した態様を例にして説明すると、図3や4に示すように中心に位置する嵌通孔12の中心点は、仮想基準線40よりも通常は、1.0〜2.0mm、好ましくは1.2〜1.7mm上方に設けられており(すなわち図4においてk1は通常1.0〜2.0mm、好ましくは1.2〜1.7mmである)、嵌通孔12の両脇にある嵌通孔14,16の中心点の仮想基準線40からの高さは、通常0.8〜1.8mm、好ましくは1.0〜1.5mmである(すなわち図4においてk2は通常0.8〜1.8mm、好ましくは1.0〜1.5mmである)。従って、中心に位置する嵌通孔12は両脇に形成されている嵌通孔14,16よりも、嵌通孔の高さhの1/4〜3/4程度、前記仮想基準線40からみて上方に位置している。このように中心に位置する嵌通孔12の位置を高くし、嵌通孔12にメインになるアーチワイヤを挿嵌し、これを中心にして嵌通孔14,16に挿嵌するアーチワイヤの太さ、テンションを調整することにより、歯牙に三次元的なトルクあるいは応力を賦与することができる。特に、前記のテンションの調整等により、歯牙を正面から見た場合に(例えば図7に示すように歯牙を見る場合である)、歯牙が歯茎から斜めに生えている場合の歯列矯正に有効なトルクあるいは応力を付与することができる。また歯列矯正用ブラケット全体を小さく、かつなだらかな形状にすることができ、より食べ滓がつきにくくなる。
さらに、図8に示すように、本発明の歯列矯正用ブラケットにおいては、前記アーチワイヤ嵌通孔12,14,16が、その嵌通孔の両端部の、前記ブラケットの基板面(または歯質表面)からの高さが異なるように傾斜させて形成されていてもよい。別の言い方をすれば、アーチワイヤ嵌通孔12,14,16を、前記基板面または歯質表面と平行ではなく形成してもよく、さらに言い換えれば、前記嵌通孔12,14,16を下方(基板面側)に平行移動し、嵌通孔の端部が基板面または歯質表面に初めて接したとき、嵌通孔と基板面または歯質表面とにより鋭角が形成されるように、アーチワイヤ嵌通孔12,14,16を形成してもよい。図9はこのように傾斜させて形成されたアーチワイヤ嵌通孔12の断面図であるが、嵌通孔12の下側の直線72と、基板面または歯質表面を表す直線70とのなす角は鋭角になる。
このように、嵌通孔の両端部で歯質表面からの距離が異なるように形成されたアーチワイヤ嵌通孔12,14または16にアーチワイヤを挿嵌し、そのアーチワイヤにテンションをかけることで、歯牙の前後方向に三次元的なトルクあるいは応力を付与することができる。これにより、例えば出っ歯を矯正することができる。
また、本発明の歯列矯正用ブラケットにおいて、アーチワイヤ嵌通孔は複数存在するが、これら複数の嵌通孔の傾斜の態様(各嵌通孔を平行移動して前記基板面または歯質表面に接した時に形成される鋭角)は、同じでも異なっていてもよい。傾斜の態様が同じであれば、歯牙に対して一様に前後方向のトルクを付与することができ、一方傾斜の態様が異なる場合には、歯牙の位置によって前後方向のトルクが異なる、複雑なトルクを付与することができる。
このような嵌通孔のサイズは、使用するアーチワイヤによって異なるが、通常は高さhが0.5〜0.8mm、幅wが0.5〜0.7mm程度にする。なお、嵌通孔の形状を変えた場合にも上記のサイズを参照して嵌通孔のサイズを選定することができる。
なお、上記説明において採用した仮想基準線40は、図3に示すように歯列矯正用ブラケットを平面に載置した際に両側端部である点P1および点P6が接触する面に対応する仮想線(両側端部を結んで仮想される線)である。
本発明の歯列矯正用ブラケットの、歯質表面に接着する基板面には、このブラケットを歯牙の表面に接着するために接着剤を保持する少なくとも一条の接着剤充填溝が形成されている。図2,図3および図5では、本発明の歯列矯正用ブラケットの基板面11に三条の接着剤充填溝41,43,45が形成されている。この接着剤充填溝41,43,45においては、開口部44の周縁部に、開口部内側に向かって張り出し48が形成されていることが好ましい。これによって前記接着剤充填溝41,43,45は、開口部44の広さが、接着剤充填溝の底部46よりも狭くなるように形成されていることが好ましい。接着剤はこの接着剤充填溝41,43,45に多少過剰になるように充填される。また、本発明の歯列矯正用ブラケットの基板面11は、平坦ではなく、このブラケットの、歯質表面に接着する基板面11を底面としてアーチワイヤの張り渡し方向に対して直行する断面において、歯質と接着する辺が、前記ブラケットの下方かつ前記断面と同一平面上に仮想される仮想中心Bから半径R2に沿った円弧状に湾曲して形成されている。これは、歯牙表面が直線状には形成されていないこと、ブラケットを歯牙表面に接着するために接着剤が広がるスペースを形成するためである。このときの前記半径R2は、通常は5〜20mm、好ましくは10〜15mmである。
上記のように本発明の歯列矯正用ブラケットは、ブラケット内に形成された嵌通孔12,14,16内にアーチワイヤを嵌装するので、アーチワイヤは、嵌通孔12,14,16の内周壁面によって固定される。そのため、従来のようにアーチワイヤを結紮する必要はない。
本発明の歯列矯正用ブラケットを歯牙の表面に接着する際には、上記の接着剤充填溝41,43,45内に多少多めの接着剤を充填し、次いでこのブラケットの裏面全体に接着剤が行き渡るようにブラケットを歯牙の表面に押しつける。このように押しつけることにより、接着剤充填溝に多少過剰に充填された接着剤が円弧状に形成された歯列矯正用ブラケットの裏面と歯牙との間に供給されて、このブラケットを歯牙に対して強力に接着する。そして、接着中は、開口部内輪側に向かって張り出して形成された張り出し48は、接着剤充填溝41,43,45内にある接着剤が抜け落ちないように作用する投錨効果を奏する。
他方、本発明の歯列矯正用ブラケットを撤去する際には、歯牙表面に対する接着剤の接着強度を低下させて、この歯列矯正用ブラケットを撤去する。この際にも、張り出し48の投錨効果によって、接着剤は歯牙表面には残らず、歯列矯正用ブラケットと共に撤去されるので、歯牙表面には接着剤はほとんど残存しない。
以上説明したように、本発明の歯列矯正用ブラケットの基板面側に形成された接着剤充填溝41、43、45に、収納できる量よりも僅かに過剰の接着剤を充填して歯牙表面に押し当てて、接着剤を歯列矯正用ブラケットと歯牙表面との間隙にも充当することで、歯牙表面に歯列矯正用ブラケットを接着させる。ここで使用される接着剤としては、歯列矯正用ブラケットの接着に使用されている人体に対して為害性のない一般的な接着剤を使用することができる。
こうして、本発明の歯列矯正用ブラケットを各歯牙の表面に接着した後、本発明の歯列矯正用ブラケットに形成された嵌通孔にアーチワイヤを嵌装して、各歯列矯正用ブラケットを嵌装されたアーチワイヤで連接する。
本発明の歯列矯正用ブラケットには、嵌通孔が複数個、好適には三個形成されており、中心にある嵌通孔12にメインアーチワイヤ50を嵌装した後、必要により、嵌通孔12の両側にある嵌通孔14,16にアーチワイヤ51,52を嵌装する(図7)。
ここで、メインアーチワイヤ50、アーチワイヤ51,アーチワイヤ52は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
さらにメインアーチワイヤ50を中心にして、アーチワイヤ51のテンションをかける方向と,アーチワイヤ52のテンションをかける方向とを逆にすることにより、歯牙に高い回転トルクを賦与することができる。例えば、メインアーチワイヤ50として、アーチワイヤ51およびアーチワイヤ52よりも剛性の高いワイヤーを使用すれば、メインアーチワイヤ50によって、歯牙を前後に動かすための応力を賦与することができる。さらにアーチワイヤ51およびアーチワイヤ52のテンションの方向を逆にすれば、歯牙に回転トルクを賦与することができる。すなわち、このように三本のアーチワイヤの特性あるいはテンションの方向性を変えることにより、三次元的に歯牙の矯正を行うことができる。
さらに前述のように、アーチワイヤ嵌通孔を、その嵌通孔の両端部の、本発明の歯列矯正用ブラケットの基板面(または歯質表面)からの高さが異なるように傾斜させて形成してもよい。そして、このようにして形成された嵌通孔に挿嵌されたアーチワイヤにテンションをかけることで、より有効に歯牙を前後に動かすためのトルクまたは応力を付与することができる。
殊に、アーチワイヤ51およびアーチワイヤ52の調整によって、歯牙にかかる回転トルクを自在に制御することができる。また、メインアーチワイヤ50の調整およびアーチワイヤ嵌通孔の傾斜の調整をすることによって、好適な強度で歯牙を前後に矯正することができる。このため、本発明の歯列矯正用ブラケットによれば、隣接する歯根が接触することによる炎症あるいは歯根の壊死などを有効に防止しつつ、歯列矯正を行うことができる。
本発明の歯列矯正用ブラケットは、無機材料を焼結することで製造することができる。特に酸化ジルコニウムを型に入れ、嵌通孔形成用の治具を取りつけて焼結すると、焼きしまりにおいて高い精度で嵌通孔を形成することができる。さらにこのように酸化ジルコニウムを用いて形成された歯列矯正用ブラケットの色調は歯牙の色調に近似するので、極めて審美性のよいブラケットとすることができる。しかも、酸化ジルコニウムの焼結体は非常に強度が高く、歯牙矯正中にブラケットが破損することがない。
さらに歯牙のアンギュレーションを矯正するために、特別なブラケットを用意する必要がなく、一種類のブラケットで歯牙のアンギュレーションを矯正することができる。また、歯牙のアンギュレーションを矯正するためにブラケットの接着方向を変える必要はなく、歯茎65から生えた歯牙60の中心線に沿ってブラケットを接着すればよく、歯牙の状態を考慮してブラケットを斜傾して接着する必要はない(図7参照)。
なお、上記の説明は、図2(b)に示されるように歯列矯正用ブラケットの両端部が垂直に切り上がった形態のものを中心に説明した。これはブラケットを接着する際に、ピンセットでブラケットを摘み上げる必要があり、両端部にテーパーがついていると、ピンセットで摘みにくいからである。しかしながら、ピンセットの代わりに、真空ピンセット、再剥離性の接着治具などを用いれば、特に両端部を垂直に切り上がった形態にする必要はなく、例えば図6に示されるように両側面にテーパーをつけてもよい。
さらに、本発明の歯列矯正用ブラケットは、その目的に反しない範囲内において種々改変することができる。
本発明の歯列矯正用ブラケットは、アーチワイヤを結紮する必要がないので、歯牙表面への装着が容易であると共に、当該ブラケット上に食べ滓などが残存しにくく、齲歯の発生原因となりにくい。
また、本発明の歯列矯正用ブラケットは、複数の嵌通孔を有し、複数のアーチワイヤを張設できるので、それぞれのアーチワイヤの種類、付与するテンション、あるいは嵌通孔の傾斜などを制御することにより、歯牙に回転トルクを与えつつ、歯牙を前後に移動させるという三次元的な歯列矯正が可能になる。
さらに、本発明の歯列矯正用ブラケットは、金属酸化物の焼結体、好適には酸化ジルコニウムの焼結体で形成されており、審美性に優れると共に、高い耐久性を有する。
また、本発明の歯列矯正用ブラケットにおいて、該ブラケットの歯牙との接着面には、全体として緩やかな凹部が形成されていると共に、前記ブラケットは凹条の接着剤充填溝を有する。この接着剤充填溝の開口部が、開口内部に張り出した形態を有しているので、接着されたブラケットが歯牙から抜け落ちることがなく、また、ブラケットを外す際にも接着剤が歯牙表面に残存することなく、ブラケットと共に接着剤を除去することができる。
そして、本発明の歯列矯正用ブラケットは、三次元的に様々な動きを歯にかけることができ、それによって、より有効で、より正確な歯列矯正が可能になるものと期待される。
10・・・歯列矯正用ブラケット
11・・・基板面
12・・・嵌通孔
13・・・アーチワイヤ保持部
14・・・嵌通孔
16・・・嵌通孔
30・・・仮想円弧
31,32,33,34,35・・・平面
38・・・両端部
40・・・仮想基準線
41・・・接着剤充填溝
43・・・接着剤充填溝
45・・・接着剤充填溝
44・・・開口部
46・・・接着剤充填溝の底部
48・・・張り出し
50・・・メインアーチワイヤ
51・・・アーチワイヤ
52・・・アーチワイヤ
60・・・歯牙
65・・・歯茎
70・・・基板面または歯質表面を表す直線
72・・・嵌通孔12の下側の直線
141A・・・歯牙の表面
143・・・ブラケット
145・・・凹部
146・・・アーチワイヤ
150・・・結紮用のワイヤー
252・・・スロット孔
255・・・ベース部

Claims (10)

  1. 歯質表面に接着する基板面と、該基板面を底面としてアーチワイヤを保持するアーチワイヤ保持部とを有し、該アーチワイヤで連接されて個々の歯質に応力を継続的に付与して歯列を矯正する歯列矯正用ブラケットであって、
    前記歯列矯正用ブラケットは、歯質表面に接着する基板面を底面としてアーチワイヤの張り渡し方向に対して直行する断面の形状が、歯質の前記断面と接着する部位の中心を仮想中心点とする、R1を半径とする、前記断面と同一平面上に存在する仮想半円上に少なくとも四カ所の接触点を有する、略かまぼこ型であるとともに、
    前記略かまぼこ型の断面において、前記歯質表面と接着する辺が、前記歯列矯正用ブラケットの下方かつ前記断面と同一平面上に仮想される仮想中心点から半径R 2 の曲率で上部に湾曲して形成され、
    前記アーチワイヤを嵌通させて、隣接する前記歯列矯正用ブラケットを、前記アーチワイヤで連接するためのアーチワイヤ嵌通孔を複数個有しており、
    ブラケット形成材料を型に入れ、嵌通孔形成用の治具を取りつけて所望の形状を付与することにより一体品として得られることを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
  2. 前記アーチワイヤ嵌通孔の断面形状が方形であり、該アーチワイヤ嵌通孔が、前記歯列矯正用ブラケットに3個以上形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯列矯正用ブラケット。
  3. 前記アーチワイヤ嵌通孔が、一つの前記歯列矯正用ブラケットに3個形成されており、中心に形成された前記アーチワイヤ嵌通孔が、両脇に形成された前記アーチワイヤ嵌通孔よりも、前記歯列矯正用ブラケットの断面における前記歯列矯正用ブラケットの両側端部を結んで仮想される仮想基準線からの高さが高い位置に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の歯列矯正用ブラケット。
  4. 前記歯列矯正用ブラケットの断面の形状が、歯質の前記断面と接着する部位の中心を仮想中心点とする、R1を半径とする、前記断面と同一平面上に存在する仮想半円上に少なくとも六カ所の接触点を有する、略かまぼこの形状であることを特徴とする請求項1に記載の歯列矯正用ブラケット。
  5. 前記アーチワイヤ嵌通孔が、該嵌通孔の両端部の前記基板面からの高さが異なるように傾斜させて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯列矯正用ブラケット。
  6. 前記歯列矯正用ブラケットの前記歯質表面と接着する基板面に、前記アーチワイヤ嵌通孔と略平行に少なくとも1条の接着剤充填溝を有することを特徴とする請求項1に記載の歯列矯正用ブラケット。
  7. 前記歯列矯正用ブラケットの歯茎方向における幅が歯先方向の幅より狭く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯列矯正用ブラケット。
  8. 前記歯列矯正用ブラケットの前記アーチワイヤの張設方向と直行する端部が、前記歯列矯正用ブラケットの前記歯質表面と接着する前記基板面に対して略直角に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯列矯正用ブラケット。
  9. 前記歯列矯正用ブラケットが、無機材料の焼結体から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯列矯正用ブラケット。
  10. 前記アーチワイヤが、前記アーチワイヤ嵌通孔に嵌通されることにより前記歯列矯正用ブラケットに固定されており、該アーチワイヤは結紮手段によっては前記歯列矯正用ブラケットに結紮固定されていないことを特徴とする請求項1に記載の歯列矯正用ブラケット。
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