JP2007522852A - 舌側ブラケット - Google Patents
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Abstract
本発明は、前歯又は犬歯(13)の舌側に固定可能なブラケット基部(16)と、ブラケット本体(21)とを備えた、歯の位置を矯正するための舌側ブラケット(10;55)に関する。ブラケット(10;55)はスロット(29)を有し、スロット(29)は、近心−遠心方向に延伸し、舌側だけでなく歯肉側及び咬合側でも画され、かつアーチワイヤ(34)を収容することを目的とする。アーチワイヤ(34)をスロット(29)に簡単に差し込むことができると、比較的小さな方向付けの力でも再現可能な方法で歯に加えることができ、歯根吸収の危険性を低く抑えることが可能となる。このようになるよう、ブラケット(10;55)を改良するために、本発明に従い次のことが提案される。即ち、スロット(29)が、歯肉側ではブラケット基部(16)により画され、かつ咬合側及び舌側ではブラケット本体(21)により画されること、である。更に、このタイプの前歯又は犬歯ブラケット(10;55)と、側歯ブラケット(60)とを備えたブラケットシステム(100)が提案される。
Description
本発明は、歯の位置を矯正するための舌側ブラケットに関する。この舌側ブラケットは、ブラケット基部(前歯又は犬歯の舌側に固定可能である)と、ブラケット本体(前記ブラケット基部から突き出ている)とを有し、かつ、前記ブラケットは次のようなスロットを有する。即ち、近心−遠心方向に延伸し、舌側だけでなく歯肉側及び咬合側でも画され、かつアーチワイヤを収容することを目的としたスロットである。
歯列矯正治療で並びの悪い歯の位置を矯正するために、歯にブラケットを固定することが知られている。ブラケットは、ブラケットの各スロットに置かれた弾性のアーチワイヤにより互いに接続される。アーチワイヤは 方向付けの力を歯に加えて歯の位置が変化するように使用することができる。こうして、並びの悪さを矯正するために、アンギュレーション力、回転力、及び捻転力が歯に加えられる。アンギュレーション力により歯の横方向傾斜位は矯正可能であり、回転力は歯を長手軸を中心に回転させる効果を有し、捻転力は歯を歯列に対して直交する方向に(即ち、歯の長手軸に対して直交するようにかつ歯列と略平行を成すように延伸する軸を中心に旋回させる。
上記ブラケットは、唇側又は舌側(即ち、唇の方又は口腔の方)に固定することができる。舌側への固定には ブラケット及びアーチワイヤが歯の裏に隠れて見えない、という利点がある。特に成人患者にとって、このことは非常に重要である。しかしながら、歯科矯正医にとって、唇側よりも舌側にブラケットを正確に位置決めすることの方が遙かに難しい。そこで、EP 1 234 549 A1では、次のことが提案されている。即ち、スロットを咬合面に対して斜めに配置することで、鏡の助けなしにアーチワイヤを咬合側からスロットに差し込むことができるようにすることである。ここで、咬合面とは、上顎の歯と下顎の歯との間の水平面を意味するものとして理解される。EP 1 234 549 A1より既知である前歯及び犬歯用のブラケットの場合、アーチワイヤからブラケットに力を伝えるための閉鎖ばねでスロットを咬合側から覆うことにより、アーチワイヤを斜めに配置されたスロットに固定する必要がある。捻転力がアーチワイヤから歯に伝えられると、ワイヤの長手軸を中心としたトルクがブラケットに加えられる。このため、アーチワイヤをスロットに確実に保持するには、対抗する閉鎖力を閉鎖ばねにより加えることが必要となる。そうすると、再現可能な方法で歯に捻転力を加えることは一層困難になる。というのも、多くの場合、閉鎖ばねの閉鎖力は経時的に一定でないからである。
歯の唇側に固定可能な更なるブラケットが、EP 1 080 697 A1より既知である。このブラケットは、ブラケット基部(歯に固定可能である)と、細長いブラケット本体(ブラケット基部から舌方向に突き出ており、アーチワイヤを収容するためのスロットが形成される)とを有する。アーチワイヤは、通例のキノコ形ではなく単純なアーチ状をしていて、大きな湾曲を有しない。このため、ブラケット本体が口腔の比較的奥深くまで届き、スロットに差し込まれたアーチワイヤにより、比較的大きなトルクがブラケット本体を通じて歯に加えられる。しかしながら、比較的大きなトルクが加わると、歯根吸収が生じる可能性がある。更に、ブラケット本体の相当大きなてこの作用は、とりわけ比較的小さな方向付けの力を再現可能な方法で加えることを一層困難にする。又、ブラケットが突出する程度が大きいと、患者には極めて不快である。
EP 1 080 697 A1
US 2003/152884 A1
US 4,669,980 A
JP 62-270149 A
EP 1 234 549 A1
US 4,936,774
US 6,264,468 B1
本発明の目的は、冒頭で述べたタイプの舌側ブラケットであって、上記アーチワイヤが上記スロットに容易に差し込み可能なものを提供することである。これにより、比較的小さな方向付けの力でも再現可能な方法で歯に加えることができ、歯根吸収の危険性を低く抑えることが可能となる。これと同時に、患者にも高いレベルの快適さがもたらされる。
この目的は、一般的なタイプの舌側ブラケットにおいて、本発明に従い、次のようにすることで達成される。即ち、上記スロットが、歯肉側では上記ブラケット基部により画され、かつ咬合側及び舌側では上記ブラケット本体により画されるようにすることである。
上記アーチワイヤを本発明に係るブラケットのスロットに差し込むところは、歯科矯正医によって直接見ることができ、鏡を使う必要がない。これは次のような理由による。即ち、差し込むために、上記アーチワイヤを、まずは咬合側から上記スロットの開口の高さへと位置付けてから、スロット基部と接触するまで、口腔の方に向かって水平方向に(即ち、咬合面と平行に)変位させることができる、という理由である。こうして、上記アーチワイヤは、咬合方向及び歯肉方向だけでなく舌方向においても、上記ブラケットにより囲繞される。上記スロットは、咬合方向及び舌方向においては上記ブラケット本体により画され、歯肉方向においては上記ブラケット基部により画される。従って、上記アーチワイヤについては、上記スロットに差し込まれた場合、上記ブラケット基部と直接接触しているため、歯からごく僅かの距離しか離れていない。これにより、小さな方向付けの力でも、より制御された方法でかつより再現可能な方法で、上記アーチワイヤから上記ブラケットを通じて歯へと伝えることが可能となる。特に、捻転力及びアンギュレーション力は再現可能な方法で容易に加えることができ、歯根吸収の危険性は非常に低い。
上記スロットは、特に舌側において覆われる。こうすることで、スロットの開口が舌側にある場合と比べ、舌が刺激されることが遙かに少なくて済む、という利点もある。
上記スロットは、スロット基部と、次のような2つのスロット壁とを備える。即ち、前記スロット基部より突き出ていて、かつ、該スロット壁の間であってかつ前記スロット基部から距離を置いてスロット開口を画する2つのスロット壁である。上記ブラケットが使用時の位置に置かれた場合に、上記スロット壁が水平に配置されると有利である。これにより、上記スロットを矩形断面の形態とすることができ、上記スロット壁は咬合面と平行に配置される。こうすると、特に捻転力及びアンギュレーション力の制御をとりわけ簡単にすることができる、ということが見出されている。
上記ブラケット本体が次のようなウェブを有すると好ましい。即ち、上記ブラケット基部から咬合方向に突き出ており、かつ、唇方向を指向する翼部をその自由端に搭載するウェブである。これらウェブ及び翼部がそれぞれ舌側及び咬合側において上記スロットを画し、上記ブラケット基部が歯肉側において上記スロットを画する。このため、上記スロットは、上記ブラケット基部と上記ブラケット本体の翼部との間を延伸する。その際、歯のある方とは反対の方に向けられた上記ブラケット基部の後側と、上記ブラケット基部の方に向けられた容器翼部の側面とが、それぞれスロット壁を画し、上記スロット基部が上記ウェブにより形成される。
本発明に係るブラケットの有利な実施形態の場合、上記スロット基部から離れた所で、上記スロット開口は差し込み部と接する。この差し込み部は、一方では上記ブラケット基部により画され、他方では上記ブラケット本体により画される。これにより、上記アーチワイヤの差し込みが一層容易になる。上記差し込み部は、上記アーチワイヤを咬合側から上記スロット開口の高さへと位置付けることを許容する。引き続き、上記アーチワイヤは水平方向に上記スロットに差し込むことができる。上記差し込み部は、歯肉方向においては上記ブラケットにより画され、咬合方向においては上記スロットと接する上記ブラケット本体の領域により画される。
上記差し込み部については、上記ウェブから離れる方に向けられた上記翼部と、上記ブラケット基部の後側とにより画されると好ましい。
上記差し込み部については、上記スロット基部から離れる方向に広がると好ましい。これにより、上記アーチワイヤが上記差し込み部内を誘導可能になる。この差し込み部は、上記スロット開口の中へと開かれる。
上記ブラケットが、舌側において滑らかで連続した表面を有する(特に、舌側において凸状又は凹状に湾曲している)と有利である。というのも、舌への刺激が非常に低く抑えられるため、患者は短時間で上記ブラケットに慣れることできるからである。
本発明に係るブラケットの有利な実施形態の場合、上記ブラケット本体は、上記スロットから離れた所に小さなフックを有する。この小さなフックに、追加のブレーシング要素を簡単に固定することができる。前記小フックが上記ブラケット本体の舌側に組み込まれると、患者にとっては刺激がより少なくなる。これにより 上記ブラケットの舌側全体に、患者にとっては快適な丸みを帯びた滑らかな形態を付与することが許容される。
例えば、次のようにしてもよい。即ち、上記ブラケット本体が2つの翼部を有し、これれ翼部が、上記ブラケット基部に接続されたウェブから反対方向に突き出るようにする。唇側に配置された第1の翼部が咬合方向において上記スロットを画し、ほぼ舌側に配置された第2の翼部がその自由端に上記小フックを搭載するようにしてもよい。なお、この小フックはT字形を成すことが可能である。
犬歯と臼歯との間の移行領域においては、2つの歯の大きさが異なることから、上記アーチワイヤは口腔の方向に配置される。これら2つの歯が接近していると、上記アーチワイヤが利用できる空間はほんの僅かしかない。その結果、この領域では、歯列矯正治療の初期に結紮線を上記アーチワイヤに取り付けることができないことが多い。そうすると、治療時間が長引くことになる。こうして治療が長期化しないようにするため、本発明に係る犬歯用ブラケットの特に好ましい実施形態では、次のようになっている。即ち、咬合側で上記スロットを画する上記ブラケット本体の領域の遠心縁が、上記ブラケットの近心縁の方向に傾けられる。結果として、小臼歯の隣接領域では、咬合側で上記スロットを覆う上記ブラケット本体の領域が僅かに後退される。これにより、犬歯及び小臼歯が接近していても、上記アーチワイヤを早期に結紮することができる。その結果、治療時間を短縮することができる。
歯の形状に適合するよう、上記ブラケット基部が、歯に突き当たるべく、解剖学上互いに角度を成すように配置される当接表面領域を有すると特に有利である。これにより、上記ブラケットを歯肉の極めて近くに(従って、歯の抵抗中心の極めて近くに)固定することが可能になる。これにより、特に捻転力の制御を高めることができる。更に、上記当接表面領域が離れるように角度を付けると、前歯及び犬歯のブラケットに対して一定のトルク角を用いることが許容される可能性が高い、ということが見出されている。
好ましい一実施形態の場合、上記ブラケット基部の第1の当接表面領域が、上記ブラケット基部の第2の当接表面領域に対し、約10°から50°の角度を成すように傾けられる。
上記当接表面領域がそれぞれ平面形状を成すと好ましい。或いは又、少なくとも1つの当接表面領域が湾曲するようにしてよい。特に、上記当接表面領域全体が、上記ブラケット基部の凸状に湾曲した当接表面領域を成すようにしてもよい。
本発明は又、歯の舌側にアーチワイヤを固定するためのブラケットシステムに関する。ここでは、先に説明した前歯及び犬歯用舌側ブラケットに加えて、少なくとも1つの側歯ブラケットも使用される。この側歯ブラケットは、ブラケット基部(側歯の舌側に固定可能である)と、ブラケット本体(前記ブラケット基部から突き出ている)とを含む。前記側歯ブラケットは、スロットを有する。このスロットは、近心−遠心方向に延伸し、かつ上記アーチワイヤを収容することを目的としており、次のものを備える。即ち、スロット基部と、上記基部から突き出ており、上記スロットを歯肉側だけでなく唇側及び舌側でも画する2つのスロット壁とを備える。上記アーチワイヤは、咬合側から上記スロットに差し込むことができる。
このような形態とした場合、上記側歯ブラケットへの上記アーチワイヤへの配設は非常に容易である。というのも、上記アーチワイヤを咬合側から上記スロットに直接差し込むことができるからである。先に説明した前歯及び犬歯用ブラケットの場合、上記スロットについては、上記ブラケットを使用時の位置に置いた際に水平方向に配置されると好ましい。一方、本発明に係る側歯用ブラケットシステムの場合には、上記スロットを咬合方向に配置したブラケットが使用される。このようなブラケットシステムにおいて、上記スロットの水平方向における配置と咬合方向における配置とを組み合わせることには、上記スロットにおける上記アーチワイヤの位置がより明確に規定されるという利点がある。上記前歯及び犬歯ブラケットは上記アーチワイヤを咬合−歯肉方向に固定し、上記側歯ブラケットは上記アーチワイヤを舌−唇方向に固定する。結紮線(それ自体既知であるので、本書ではこれ以上の詳しい説明はしない)は、本発明に係るブラケットシステムにおいて通例の方法で使用されるが、歯列矯正治療の間、単に上記アーチワイヤを固定する役割だけを果たすと言ってよい。もっとも、少なくとも前歯と犬歯の領域では、上記アーチワイヤから上記ブラケットへと力を伝えることは、その間に結紮線がなくても実質上可能である。上記スロットにおける上記アーチワイヤの位置は、一方では上記前歯及び犬歯ブラケットのスロットの配置により、他方では上記側歯ブラケットのスロットの配置により、極めて明確に規定される。なお、これらは互いに対して90°だけ回転されている。
上記側歯ブラケットのスロットは、スロット基部と、前記スロット基部から突き出ている2つのスロット壁とを有する。ここで、上記側歯ブラケットを使用時の位置に置いた場合に、この側歯ブラケットが垂直に配置されると有利である。上記前歯及び犬歯用ブラケットの好ましい実施形態に含まれる上記スロット壁と比較すると、上記側歯ブラケットのスロット壁は結果として90°だけ回転されることになる。このようにすると、舌側における上記側歯ブラケットの高さを極めて低く抑えることができる、という利点がある。というのも、上記スロットの長辺が上記ブラケット基部と略平行に延伸するようになるからである。又、咬合側から、上記アーチワイヤの配設をよく見ることができる。
本発明に係るブラケットシステムのために、円形又は方形断面のアーチワイヤが使用される。円形ワイヤの径を同じに又は方形ワイヤの辺長を同じに(例えば、矩形ワイヤの短辺長を同じに)すると、丸形及び方形ワイヤは、比較的弱い方向付けの力が生成されるという利点を有する。というのも、軸方向の慣性モーメントがより大きくなるため、矩形ワイヤはより大きな力を加えるようになるからである。かなり弱い方向付けの力を加えることは、並びの悪い歯の位置を矯正するための歯列矯正治療を成功させる上で有利である。これにより、比較的短い治療時間で歯の位置を改善することが可能となる一方、患者に掛ける不便ができるでだけ少なく抑えられる。
水平にのみ配置されたスロットを備えるブラケットシステムの場合、通常は、矩形断面のアーチワイヤが治療中に使用される。これらは、力の非対称的な行使によって区別される。即ち、前記アーチワイヤにより、大きさの異なる方向付けの力が歯に加えられる。この力は、前記アーチワイヤの曲げ方向によって決まる。このため、方向付けの力を均一に加えることが一層困難になる。これとは対照的に、本発明に係るブラケットシステムの場合には、方形断面のアーチワイヤを使用するのが好ましい。これらは、次のような事実によって区別される。即ち、咬合−歯肉方向に屈曲させる場合に、唇−舌方向に屈曲させる場合と同じ大きさの方向付けの力が歯に加えられる、つまり、方形アーチワイヤについては、屈曲又は曲げが起きると、対称的な方法で力が加えられる、という事実である。その結果、方向付けの力を均一に加えることが容易になる。
上記側歯ブラケットへの上記アーチワイヤの差し込みを簡単にするために、上記スロット基部から離れた所で、上記側歯ブラケットの上記スロット開口が差し込み部と接すると有利である。この差し込み部は、上記アーチワイヤを上記スロットに差し込むための調節補助部を形成する。
舌への刺激を特に低く抑えるために、上記側歯ブラケットが舌側において滑らかな表面を有すると有利である。
本発明に係るブラケットシステムの特に好ましい実施形態の場合、上記側歯ブラケットが、近心−遠心方向に延伸する貫通孔を含む。これにより、側歯の領域における回転及びアンギュレーションの制御を改善することが許容される。
より詳しく説明するために、図面と関連させながら、本発明の好ましい実施形態を以下に記載する。
図1〜4は、本発明に係るブラケット10を示す。ブラケット10は、接着剤14により、上顎前歯13の舌側12に固定可能である。特に図2及び4より明らかなように、ブラケット10は、ブラケット基部16を含む。ブラケット基部16は、舌側12に固定可能であり、第1当接表面領域17及び第2当接表面領域18を有する。これら表面領域は、それぞれ平面形状を成し、互いに約30°の角度αを成すように配置される。当接表面領域17から離れた所で、ブラケット基部16はブラケット本体21と接する。ブラケット本体21は略T字形状を成し、ウェブ22を有する。ウェブ22は、咬合側でブラケット基部16から突き出ており、その自由端領域は、第1翼部23(第2当接表面領域の方に向けられる)及び第2翼部24(前記領域から離れる方に向けられる)と接する。第2翼部24は、その自由端において、小さなT字形のフック25を搭載する。ウェブ22及び第1翼部23は、境界27を形成する。境界27は、舌方向及び咬合方向において、スロット29を画する。歯肉方向においては、スロット29はブラケット基部16により画される。スロット29は、ブラケット10の近心縁31から遠心縁32へと延伸し、アーチワイヤ34を収容する役割を果たす。アーチワイヤ34の助けを借りて、並びの悪い歯を矯正するために、方向付けの力を歯13に加えることができる。
スロット29は、スロット基部36を有する。図1に示す通り、スロット基部36は、ブラケット10を使用時の位置に置いた場合に近心−遠心方向に延伸し、かつ垂直に配置される。スロット基部36からは、2つのスロット壁37及び38が突き出ている。スロット壁37及び38は、これらスロット壁の間であってかつスロット基部36から距離を置いて、スロット開口40を画する。又、スロット壁37及び38は、ブラケット10を使用時の位置に置いた場合に、略水平に(即ち、咬合面と平行に)配置される。スロット基部36から離れた所で、スロット開口40は差し込み部42と接する。差し込み部42は、一方ではブラケット基部16の後側43(第2当接表面18から離れる方を向く)により、他方では第1翼部23の前側44(前記表面の方に向けられる)により画され、かつスロット基部36から離れる方向にV字形に広がる。
図1より特に明らかなように、図1に表したブラケット10の使用時の位置において、アーチワイヤ34は、歯13の舌側12で、まずは咬合面から矢印46の方向にスロット開口40の高さまで、差し込み部42に差し込むことができる。続いて、水平方向に(即ち、矢印47の方向に)、スロット基部36に突き当たるまで、スロット29に差し込むことができる。この位置において、アーチワイヤ34は、ブラケット本体21により舌方向及び咬合方向に画される。咬合方向においては第1翼部23により画され、舌方向においてはウェブ22により画される。歯肉方向において、スロット40はブラケット基部16により画される。これにより、歯13の舌側12におけるアーチワイヤ34のスロット29への差し込みを特に簡単にすることができるだけでなく、スロット29が歯肉方向、舌方向、及び咬合方向において囲繞されることで、アーチワイヤ34によりブラケット10に加えられる捻転力及びアンギュレーション力の制御が改善されるという効果も得られる。
ブラケット基部16の2つの当接表面領域17及び18が角度を成すように構成することで、ブラケット19を歯肉49の近くに(従って、歯13の抵抗中心の極めて近くに)固定することが可能となる。更に、当接表面領域17,18が角度のある形態を成すことで、接着剤層の厚さを最小限にすることが許容される。
ブラケット10の舌側(即ち、ブラケット基部16から離れたブラケット本体21の後側51)は、平らで、凸状に湾曲した、滑らかな形態を有する。このため、舌は僅かしか干渉を受けない。小さなフック25による舌への干渉も少なくしておくことができる。というのも、このフックは後側51と滑らかに接するからである。
図5は、本発明に係る犬歯用ブラケット55の概略図である。このブラケットは、図1から4を参照しつつ先に述べたブラケット10と、次の点においてのみ異なる。即ち、境界27である第1翼部23の遠心縁56(スロット基部36から延伸している)が、ブラケット55の近心縁31の方向に傾けられる、という点である。このアンギュレーションを別にすれば、その他の点において、ブラケット55はブラケット10とほぼ同じように構成される。従って、図5では、ブラケット55の同一部品について、図1から4と同じ参照符号を使用する。これに関しては、繰り返し を避けるために、先に述べたことを参照されたい。
犬歯に固定するためのブラケット55の境界27である遠心縁56が斜めに配置されることには、次のような利点がある。即ち、犬歯とこれのすぐ隣りにある小臼歯との間の領域において、たとえ犬歯と小臼歯が接近していても、歯列矯正治療の初期には既にアーチワイヤ34をスロット29に差し込むことができる、という利点である。
図6〜9が示すのは、上顎側歯63の舌側62に固定可能な、本発明に係るブラケット60である。側歯ブラケット60は、ブラケット基部66を有する。ブラケット基部66は、近心−遠心方向において凹状に湾曲した当接表面67を備える。当接表面67から離れた所で、ブラケット基部66はブラケット本体71と接する。ブラケット本体71は略T字形状を成し、第1翼部73及び第2翼部74に加えて、ウェブ72を有する。ウェブ72は、舌側でブラケット本体71から突き出ている。図6に示したのは、使用時の位置における側歯ブラケット60である。この位置において、2つの翼部73及び74は略垂直に配置される。第2翼部74は、その自由端において、小さなT字形のフック75を搭載する。このフックの助けを借りて、追加のブレーシング手段を側歯ブラケット60に固定することができる。
側歯ブラケット60の近心縁77から遠心縁78まで、矩形断面スロット79が延伸する。このスロットは、側歯ブラケット60を使用時の位置に置いた場合に、咬合側から(即ち、図6に示す矢印81の方向に)直接接近可能である。その一方で、前記スロットは、歯肉方向においてはウエブ72により画され、舌方向においてはブラケット本体71の第1翼部73により画される。従って、ウェブ72及び第1翼部73は、歯肉側及び舌側においてスロット79の境界83を形成する。唇方向においては、スロット79はブラケット基部66により画される。
スロット79は、スロット基部86(側歯ブラケット60を使用時の位置に置いた場合に、水平に配置される)を有する。側歯ブラケット60の使用時の位置において、前記基部から2つのスロット壁87,88が突き出ている。これらスロット壁は、垂直に配置され、かつ、スロット基部86から離れた所で、差し込み部92と接合する。差し込み部92は、咬合方向においてV字形に延伸する。
第1翼部73と第2翼部74との間の移行領域において、近心縁77から遠心縁78まで延伸する貫通孔94がブラケット本体71に形成される。これにより、特に回転制御を向上させるために、追加のアンカー手段を側歯ブラケット60に固定することが許容される。
側歯ブラケット60を前歯ブラケット10及び犬歯ブラケット55と併用することには、次のような利点がある。即ち、方形断面のアーチワイヤを用いて治療を行うことができ、かつ、並びの悪い歯の位置を矯正するために、形状の異なるブラケットを数個しか使用する必要がない、という利点である。例えば、次のようにしてもよい。即ち、この例における、上顎及び下顎の全ての歯にアーチワイヤを固定するための本発明に係るブラケットシステムは、7個の異なるブラケットだけを備える。なお、バッカルチューブ104,105が、アーチワイヤを後側の頬歯に固定するために追加で使用される。このタイプのブラケットシステムを図10に概略的に示し、全体を参照符号100とした。このシステムを使用して、上顎の歯には上顎アーチワイヤ101が、下顎の歯には下顎アーチワイヤ102が、それぞれ舌側において固定可能である。これら2つのアーチワイヤ101及び102は、咬合面103と平行に延伸する。アーチワイヤ101及び102を上顎前歯OK1及びOK2に固定するために、先に説明したブラケット10が使用される。上顎アーチワイヤ101の犬歯OK3への固定はブラケット55により行われ、上顎アーチワイヤ103の側歯OK4,OK5,及びOK6への固定は上述の側歯ブラケット60により行われる。上顎アーチワイヤ101は、バッカルチューブ104により上顎側歯OK7に固定される。バッカルチューブ104は、それ自体既知であるので、図には概略的にのみ示す。
ブラケット10は、前歯UK1及びUK2と下顎犬歯UK3に対して下顎アーチワイヤ102を固定するために使用される。下顎アーチワイヤ102の下顎側歯UK4〜UK6への固定は、側歯ブラケット60により行われる。バッカルチューブ105(当業者にとってはそれ自体既知であるので、本書ではこれ以上の詳しい説明はしない)は、後側の下顎側歯UK7に固定するために使用される。この例におけるブラケットシステム全体100は、トルク及びアンギュレーションの角度を異にして形成される7個のブラケットのみを備える。この例において、左右の上顎前歯OK1及びOK2のためのブラケット10は同じ形態を有し、トルク角が55°で、アンギュレーション角が0°である。左右の上顎歯OK4〜OK6のための側歯ブラケット60は、それぞれ、トルク角が17°で、アンギュレーション角が0°である。左右の上顎歯OK3に対しては、犬歯ブラケット55が使用される。これらのブラケットは、遠心縁56が斜めに配置されることから、鏡面対称を成す。もっとも、その他の点では同じように形成され、トルク角が55°であり、アンギュレーション角が12°である。下顎歯については、左前歯UK1〜UK3のブラケット10が右前歯UK1〜UK3のブラケット10と鏡面対称を成すような形態を有し、その鏡面対称の配置が垂直線に対して斜めである点においてのみ異なる。この例において、左右の下顎歯UK1〜UK3の全てのブラケット10は、トルク角が40°で、アンギュレーション角が5°である。下顎側歯UK4〜UK6のための側歯ブラケット60は同じように構成され、トルク角及びアンギュレーション角は0°である。このため、図10に示すブラケットシステム100の場合、全部で7個の異なるブラケットしか使用されないが、上顎に対しては3つの異なるトルク角のみが、下顎に対しては2つの異なるトルク値のみがあるだけである。アンギュレーション角については、0°、5°、及び12°という値のみが用いられる。他のトルク角及びアンギュレーション角も、必要に応じて使用可能であるのは勿論である。アーチワイヤ101,102は、全てのブラケットに容易に差し込むことができる。前歯及び犬歯のブラケットのためのスロットは、使用時の位置において水平に配置され、側歯ブラケットのスロットは、使用時の位置に置いて垂直に配置される。アーチワイヤ101,102から前歯及び犬歯への力の伝達は、前歯及び犬歯のためのスロットが咬合境界、歯肉境界、及び舌境界のために改善される。
Claims (16)
- 前歯又は犬歯(13)の舌側に固定可能なブラケット基部(16)と、前記ブラケット基部(16)から突き出ているブラケット本体(21)とを備えた、歯の位置を矯正するための舌側ブラケットであって、
該ブラケット(10;55)が、スロット(29)であって、近心−遠心方向に延伸し、かつ舌側だけでなく歯肉側及び咬合側でも画され、かつアーチワイヤ(34)を収容することを目的とするもの、を有するものにおいて、
前記スロット(29)が、歯肉側では前記ブラケット基部(16)により画され、かつ咬合側及び舌側では前記ブラケット本体(21)により画されること、
を特徴とする舌側ブラケット。 - 請求項1に記載のブラケットにおいて、
上記ブラケット本体(21)が、ウェブ(22)であって、上記ブラケット基部(16)から咬合方向に突き出ていて、かつ、唇方向を指向する翼部(23)をその自由端に搭載するものを有すること、及び
前記ウェブ及び前記翼部(23)が、それぞれ、舌側及び咬合側において上記スロット(29)を画し、かつ、上記ブラケット基部(16)が、歯肉側において上記スロット(29)を画すること、
を特徴とするもの。 - 請求項2に記載のブラケットにおいて、
スロット基部(36)から離れた所で、上記スロット(29)の開口(40)が差し込み部(42)と接すること、及び
前記差し込み部(42)が、一方では上記ブラケット基部(16)により画され、他方では上記ブラケット本体(21)により画されること、
を特徴とするもの。 - 請求項3に記載のブラケットにおいて、上記差し込み部(42)が、上記ウェブ(22)から離れる方に向けられた上記翼部(23)の前側(44)と、上記ブラケット基部(16)の後側(43)とにより画されること、を特徴とするもの。
- 請求項4に記載のブラケットにおいて、上記差し込み部(42)が、上記スロット基部(36)から離れる方向に広がること、を特徴とするもの。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のブラケットにおいて、該ブラケット(10,55)が、舌側において滑らかで連続した表面(51)を有すること、を特徴とするもの。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のブラケットにおいて、該ブラケット(10,55)が、舌側において凸状又は凹状に湾曲していること、を特徴とするもの。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のブラケットにおいて、咬合側で上記スロット(29)を画する上記ブラケット本体(21)の領域(23)の遠心縁(56)が、該ブラケット(55)の近心縁(31)の方向に傾けられること、を特徴とするもの。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のブラケットにおいて、上記ブラケット基部(16)が、歯(13)に突き当たるべく、解剖学上互いに角度を成すように配置される当接表面領域(17,18)を有すること、を特徴とするもの。
- 請求項9に記載のブラケットにおいて、第1の当接表面領域(17)が、第2の当接表面領域(18)に対し、約10°から50°の角度を成すように傾けられること、を特徴とするもの。
- 請求項9又は10に記載のブラケットにおいて、上記当接表面領域(17,18)がそれぞれ平面形状を成すこと、を特徴とするもの。
- 歯の舌側にアーチワイヤを固定するためのブラケットシステムであって、
前歯及び犬歯に前記アーチワイヤ(101,102)を固定するための請求項1〜11のいずれかに記載の舌側ブラケット(10,55)を備えるものにおいて、
該ブラケットシステム(100)が、少なくとも1つの側歯ブラケット(60)を有すること、
前記側歯ブラケット(60)が、側歯(63)の舌側に固定可能なブラケット基部(66)と、前記ブラケット基部(66)から突き出ているブラケット本体(71)とを含むこと、
前記側歯ブラケット(60)が、スロット(79)であって、近心−遠心方向に延伸し、かつ前記アーチワイヤ(101,102)を収容することを目的とするものを有すること、
前記スロット(79)が、スロット基部(86)と、前記基部から突き出ていて、かつ前記スロット(79)を歯肉側だけでなく唇側及び舌側でも画する2つのスロット壁(87,88)とを有すること、
前記アーチワイヤ(101,102)が、咬合側から前記スロット(79)に差し込むことができること、
を特徴とするブラケットシステム。 - 請求項12に記載のブラケットシステムにおいて、上記側歯ブラケット(60)を使用時の位置に置いた場合に、上記スロット壁(87,88)が垂直に配置されること、を特徴とすするもの。
- 請求項12又は13に記載のブラケットシステムにおいて、上記側歯ブラケット(60)に含まれる上記スロット(79)の開口が、上記スロット基部(86)から離れた所で、差し込み部(92>)と接すること、を特徴とするもの。
- 請求項12又は13又は14に記載のブラケットシステムにおいて、上記側歯ブラケット(60)が、舌側において滑らかな表面を有すること、を特徴とするもの。
- 請求項12〜15のいずれかに記載のブラケットシステムにおいて、上記側歯ブラケット(60)が、近心−遠心方向に延伸する貫通孔(94)を有すること、を特徴とするもの。
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