JP5344743B2 - レジスト用重合体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はレジスト用重合体の製造方法に関する。
近年、半導体素子や液晶素子の製造における微細加工の分野において、リソグラフィー技術の進歩により急速に微細化が進んでいる。一般に、微細化のために照射光の短波長化が図られており、具体的には、従来のg線(波長:438nm)およびi線(波長:365nm)に代表される紫外線からより短波長の遠紫外線(DUV)へと照射光が変化してきている。
現在ではKrFエキシマレーザー(波長:248nm)リソグラフィー技術が市場に導入され、更なる短波長化を図ったArFエキシマレーザー(波長:193nm)リソグラフィー技術およびFエキシマレーザー(波長:157nm)リソグラフィー技術並びにこれらの液浸リソグラフィー技術が研究されている。また、これらとは異なるタイプのリソグラフィー技術として電子線リソグラフィー技術についての研究が精力的に実施されている。
このような短波長の照射光又は電子線を用いた高解像度のレジストとして光酸発生剤を含有する化学増幅型レジストが提唱され、現在、この化学増幅型レジストの改良および開発が進められている。
例えば、ArFエキシマレーザーリソグラフィーにおいて使用される化学増幅型レジスト樹脂として波長193nmの光に対して透明なアクリル系重合体が注目されている。このようなアクリル系重合体として、例えば、エステル部にアダマンタン骨格等の脂環式骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルとエステル部にラクトン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルの重合体を使用したレジスト組成物が特許文献1および特許文献2に提案されている。
しかしながら、これらのアクリル系重合体はチオール類等の連鎖移動剤を用いずに重合されているために分子量分布が広い。従って、レジスト用の重合体として使用した場合、レジストパターンを製造するためのアルカリ現像液による現像処理の際にディフェクトと呼ばれる現像欠陥が生じることがある。この場合、得られるレジストパターンには抜けが発生することから、形成される基板の回路の断線や欠陥等が生じ、半導体製造工程での歩留まりの低下を招く問題が起こり易い。
また、特許文献3にはアダマンチル骨格を有する構成単位とラクトン骨格を有する構成単位とを含有し、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解速度が増加する重合体で、分子鎖の少なくとも一方の末端が硫黄含有連鎖移動剤に由来するチオヒドロキシ基、チオカルボキシ基等の特定の基を有する重合体を使用したレジスト組成物が提案されている。
これらの重合体は硫黄含有連鎖移動剤を使って重合されているために分子量分布が狭いものの、保存中に分子鎖末端に存在する硫黄原子により光酸発生剤の分解が促進され、感度が変化すること等によりレジスト性能が劣化する恐れがある。
一方、特許文献4には連鎖移動剤として働く乳酸エステルを重合溶媒として製造したレジスト用重合体が提案されている。この重合体は保存安定性に優れているが、重合反応中の反応系内の乳酸エステル含有量を規定するものではなく、分子量分布が制御されておらず、重合体の現像液への溶解性やレジスト組成物の解像度および焦点深度(DOF)の点で十分とはいえない。
特開平10−319595号公報 特開平10−274852号公報 特開2001−117232号公報 国際公開WO2006/028071号公報
本発明は分子量分布が狭いレジスト用重合体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、反応開始前の反応容器中の、ヒドロキシ基含有エステルのみからなる重合溶媒(A)に、ヒドロキシ基含有エステルと前記ヒドロキシ基含有エステル以外の溶媒とを含み、かつ、前記ヒドロキシ基含有エステルの含有量が40質量%以下の重合溶媒(B)、単量体、および重合触媒を供給し、溶液ラジカル重合を行い、前記ヒドロキシ基含有エステル以外の溶媒が、エステル化合物である、レジスト用重合体の製造方法にある。
本発明の溶液ラジカル重合方法により分子量分布の狭い重合体が得られ、レジスト組成物に用いた場合に重合体の現像液への溶解性に優れ、該レジスト組成物の解像度および焦点深度に優れた性能を発揮することができる。
本発明では、反応開始前の反応容器中の、ヒドロキシ基含有エステルのみからなる重合溶媒(A)に、ヒドロキシ基含有エステルと前記ヒドロキシ基含有エステル以外の溶媒とを含み、かつ、前記ヒドロキシ基含有エステルの含有量が40質量%以下の重合溶媒(B)、単量体、および重合触媒を供給し、溶液ラジカル重合を行い、前記ヒドロキシ基含有エステル以外の溶媒が、エステル化合物であることにより、重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)が1.75以下の分子量分布が狭いレジスト用重合体が得られる。
通常、溶液ラジカル重合では重合反応初期に高分子量の重合体が生成し、重合反応が進むにつれて低分子量の重合体が生成するため分子量分布が広くなる。
本発明では、反応開始前の反応容器中の重合溶媒(A)は、ヒドロキシ基含有エステルのみからなり、ヒドロキシ基含有エステル中のヒドロキシ基を含有しているため連鎖移動剤として作用する。このため、該重合溶媒(A)に単量体と重合触媒を供給し重合反応を開始すると、ヒドロキシ基含有エステルの連鎖移動効果により、重合反応初期における高分子量の重合体の生成が抑制される。
また、ラジカル重合反応が進むと連鎖移動反応によりヒドロキシ基含有エステルが消費されるが、重合反応中に該重合溶媒(A)に供給する重合溶媒(B)中の、ヒドロキシ基含有エステルの含有量が40質量%を超えると、重合反応後期におけるヒドロキシ基含有エステルによる低分子量の重合体の生成を抑制することが困難となり、Mw/Mnが1.75を超える分子量分布の広い重合体となる。
ヒドロキシ基含有エステルとしては、乳酸エステル、ヒドロキシ酪酸エステル、ヒドロキシイソ酪酸エステル、ヒドロキシイソ吉草酸エステル、ヒドロキシプロピオン酸エステル等が挙げられ、連鎖移動能(連鎖移動定数)が大きく、レジスト組成物のディフェクトが少ない点で、乳酸エチルおよび乳酸ブチルが好ましい。
また本発明では、反応開始前の反応容器中の乳酸エステルを含む重合溶媒(A)に、重合溶媒(B)、単量体および重合触媒を供給し溶液ラジカル重合を行う。重合溶媒(B)、単量体および重合触媒の供給は、製造ロットの違いによる平均分子量、分子量分布等のばらつきが小さく、再現性のある重合体が簡便に得られる点で重合溶媒(B)、単量体および重合触媒を所定の重合温度に加熱された重合溶媒(A)に一定速度で供給する滴下重合法が好ましい。
なお、単量体は単量体単独又は単量体を重合溶媒(B)に溶解させたものを供給することができる。
また、重合触媒を供給する方法としては、単量体に溶解させる方法および重合溶媒(B)に溶解させる方法等が挙げられる。
さらに、単量体および重合触媒を同じ貯槽内で重合溶媒(B)と混合した後に重合容器中に供給する方法、両者をそれぞれ独立した貯槽から重合容器中に供給する方法、およびそれぞれ独立した貯槽に入れた両者を重合容器中に供給する直前で混合して重合容器中に供給する方法等が挙げられる。
重合溶媒(B)に含まれるヒドロキシ基含有エステル以外の溶媒としては、ジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル(以下、「PGME」という)等の鎖状エーテルおよびテトラヒドロフラン(以下、「THF」という)、1,4−ジオキサン等の環状エーテルのエーテル化合物;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(以下、「PGMEA」という)、γ−ブチロラクトン等のエステル化合物;アセトン、メチルエチルケトン(以下、「MEK」という)、メチルイソブチルケトン(以下、「MIBK」という)等のケトン化合物;N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド化合物;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド化合物;ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン等の脂肪族炭化水素およびシクロヘキサン等の脂環式炭化水素の炭化水素化合物が挙げられる。また、これらの重合溶媒は1種を単独で、又は2種以上を併用して使用できる。
なお、全重合溶媒の使用量は重合に使用する全単量体100質量部に対して30〜700質量部が好ましい。
また本発明に使用される重合触媒としては、例えば、熱により効率的にラジカルを発生するものが挙げられる。このような重合触媒の具体例としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]等のアゾ化合物および2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ(4−tert−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート等の有機過酸化物が挙げられる。
本発明で得られる重合体をArFエキシマレーザー(波長:193nm)リソグラフィー用途に使用する場合には、波長193nmの光に対する光線透過率をできるだけ低下させないために、重合触媒としては分子構造中に芳香環を有しないものを用いることが好ましい。更に、重合時の安全性等を考慮すると重合触媒としては10時間半減期温度が60℃以上のものが好ましい。
さらに重合触媒の使用量は重合体の収率を高くするために重合に使用する全単量体100モル部に対して0.3モル部以上が好ましく、1モル部以上がより好ましい。また、重合触媒の使用量は重合体の分子量分布を狭くさせるために重合に使用する全単量体100モル部に対して30モル部以下が好ましい。
本発明の重合方法に使用される単量体としては、例えば、ラクトン骨格を有する単量体、親水性基を有する単量体、酸脱離性基を有する単量体等が挙げられる。
なお、本発明において酸脱離性基とは酸の作用により分解又は脱離する基をいう。また、親水性基とは−C(CF−OH、ヒドロキシ基、シアノ基、メトキシ基、カルボキシ基およびアミノ基から選ばれる少なくとも1種をいう。
(ラクトン骨格を有する単量体)
ラクトン骨格としては、例えば、4〜20員環程度のラクトン骨格が挙げられる。ラクトン骨格は、ラクトン環のみの単環であってもよく、ラクトン環に脂肪族または芳香族の炭素環または複素環が縮合していてもよい。
ラクトン骨格を有する単量体としては、β−メタクリロイルオキシ−β−メチル−δ−バレロラクトン、4,4−ジメチル−2−メチレン−γ−ブチロラクトン、β−メタクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン、β−メタクリロイルオキシ−β−メチル−γ−ブチロラクトン、α−メタクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン、2−(1−メタクリロイルオキシ)エチル−4−ブタノリド、メタクリル酸パントイルラクトン等が挙げられる。また、類似構造を持つ単量体として、メタクリロイルオキシこはく酸無水物等も挙げられる。ラクトン骨格を有する単量体としては、重合体の基板に対する密着性の点から、α−メタクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン(以下、GBLMAと記す。)が好ましい。
ラクトン骨格を有する単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ラクトン骨格を有する構成単位の割合は、基板等への密着性の点から、重合体の全構成単位(100モル%)中、30モル%以上が好ましく、35モル%以上がより好ましい。また、感度および解像度の点から、60モル%以下が好ましく、55モル%以下がより好ましく、50モル%以下がさらに好ましい。
(親水性基を有する単量体)
親水性基を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ−n−プロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、メタクリル酸3−ヒドロキシアダマンチル等が挙げられ、レジストパターン矩形性の点から、1−メタクリロイルオキシ−3−ヒドロキシアダマンタン(以下、HAdMAと記す。)等が好ましい。
親水性基を有する単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
親水性基を有する構成単位の割合は、レジストパターン矩形性の点から、重合体の全構成単位(100モル%)中、5〜30モル%が好ましく、10〜25モル%がより好ましい。
(酸脱離性基を有する単量体)
「酸脱離性基」とは、酸により開裂する結合を有する基であり、該結合の開裂により酸脱離性基の一部または全部が重合体の主鎖から脱離する基である。
酸脱離性基を有する構成単位を有する重合体は、レジスト用組成物として用いた場合、酸によってアルカリに可溶となり、レジストパターン形成を可能とする作用を奏する。
酸脱離性基を有する単量体としては、例えば、メタクリル酸2−メチル−2−アダマンチル(以下、MAdMAと記す。)、メタクリル酸2−エチル−2−アダマンチル等が挙げられる。
酸不安定基を有する単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
酸不安定基を有する構成単位の割合は、感度および解像度の点から、重合体の全構成単位(100モル%)中、20モル%以上が好ましく、25モル%以上がより好ましい。また、基板等への密着性の点から、60モル%以下が好ましく、55モル%以下がより好ましい。
本発明で得られた重合体溶液はそのままの状態で目的とする用途に使用することができるが、必要に応じて、1,4−ジオキサン、アセトン、THF、MEK、MIBK、γ−ブチロラクトン、PGMEA、PGME、乳酸エチル等の良溶媒で適当な溶液粘度となるように希釈した後に、多量のメタノール、水、ヘキサン、ヘプタン等の貧溶媒中に滴下して重合体を析出させて単離することができる。
この工程は一般に再沈殿と呼ばれ、重合溶液中に残存する単量体や重合重合触媒等の未反応物を取り除くために有効である。
上記の未反応物が重合溶液中に残存していると、得られる重合体をレジスト組成物として使用した場合にレジスト性能に悪影響を及ぼす可能性がある。従って、本発明の重合体をリソグラフィー用途に使用する場合には上記の未反応物をできるだけ取り除くことが好ましい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。また、以下において「部」は「質量部」を示す。なお、重量平均分子量、数平均分子量は以下の方法により測定した。
(重量平均分子量、数平均分子量)
下記の条件でゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーによりポリスチレン換算で求めた。
<GPC条件>
装置:東ソー(株)製高速GPC装置、HLC−8220GPC(商品名)
分離カラム:昭和電工(株)製Shodex GPC K−805L(商品名)を3本直列に連結したもの
測定温度:40℃
溶離液:THF
試料:重合体約20mgを5mlのTHFに溶解し、0.5μmメンブレンフィルターで濾過した溶液を使用
流量:1ml/分
注入量:0.1ml
検出器:示差屈折計
検量線:標準ポリスチレン約20mgを5mlのTHFに溶解した溶液を0.5μmメンブレンフィルターで濾過した溶液を用いて分離カラムに注入し、溶出時間と分子量の関係を求め、検量線を作成した。
標準ポリスチレンは以下の東ソー(株)製の標準ポリスチレン(いずれも商品名)を用いた。
F−80(Mw=706,000)
F−20(Mw=190,000)
F−4(Mw=37,900)
F−1(Mw=10,200)
A−2500(Mw=2,630)
A−500(Mw=682、578、474、370および260の混合物)
参考例1)
窒素導入口、攪拌機、コンデンサー、滴下漏斗および温度計を備えたフラスコに、フラスコ内を窒素雰囲気として乳酸エチル1,218部を投入した後に、フラスコ内の液を攪拌しながら湯浴の温度を80℃に上げた。
その後、滴下漏斗を用いて下記の混合物1(乳酸エチル:0質量%)を4時間かけてフラスコ内に滴下して重合を開始させ、更に3時間その温度で重合を実施した。
(混合物1)
α−メタクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン(以下、「GBLMA」という):476部
2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート(以下、「MAdMA」という):655部
3−ヒドロキシアダマンチルメタクリレート(以下、「HAdMA」という):330部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(以下、「PGMEA」という):2,192部
ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(和光純薬工業(株)製V−601(商品名))(以下、「V−601」という):64部
次いで、得られた反応溶液を攪拌しながら、反応溶液の約10倍量の再沈殿用の溶媒(メタノール/水=80/20(容量比))中に滴下し、白色の析出物である重合体P1の沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾別し、再度、前記再沈殿用の溶媒と同量の溶媒(メタノール/水=90/10(容量比))中に投入し、撹拌しながら沈殿物を洗浄した。
この後、洗浄した沈殿物を濾別した。そのうちの10部を減圧下、40℃で約40時間乾燥し、得られた重合体P1の評価結果を表1に示す。
一方、濾別した残りの沈殿物をPGMEA88,000部中に投入して完全に溶解させた。得られた重合体溶液を孔径0.04μmの日本ポール(株)製ナイロン製フィルター(P−NYLON N66FILTER0.04M(商品名))で濾過した。
続いて、濾過した重合体溶液を減圧下で加熱して再沈殿の溶媒であるメタノールや水、更には再溶解に用いたPGMEAを留去し、重合体溶液濃度が25質量%の重合体P1溶液を得た。尚、最高到達真空度は0.7kPa、最高溶液温度は65℃、留去時間は8時間であった。
(実施例2)
混合物1の代わりに下記の混合物2(乳酸エチル:37.8質量%)を使用した。それ以外は参考例1と同様にして重合体P2、重合体P2溶液を作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
(混合物2)
GBLMA:476部
MAdMA:655部
HAdMA:330部
乳酸エチル:829部
PGMEA:1,364部
V−601:54部
(比較例1)
混合物1の代わりに下記の混合物3(乳酸エチル:95質量%)を使用した。それ以外は参考例1と同様にして重合体P3、重合体P3溶液を作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
(混合物3)
GBLMA:476部
MAdMA:655部
HAdMA:330部
乳酸エチル:2,022部
PGMEA:170部
V−601:43部
(比較例2)
乳酸エチル1,218部をフラスコ内に投入する代わりに乳酸エチル434部およびPGMEA783部を投入し、混合物1の代わりに下記の混合物4(乳酸エチル:35.7質量%)を使用した。それ以外は参考例1と同様にして重合体P4、重合体P4溶液を作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
(混合物4)
GBLMA:476部
MAdMA:655部
HAdMA:330部
乳酸エチル:783部
PGMEA:1,410部
V−601:64部
(比較例3)
乳酸エチル1,218部をフラスコ内に投入する代わりにPGMEA1,218部を投入し、混合物1の代わりに下記の混合物5(乳酸エチル:55.5質量%)を使用した。それ以外は参考例1と同様にして重合体P5、重合体P5溶液を作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
(混合物5)
GBLMA:476部
MAdMA:655部
HAdMA:330部
乳酸エチル:1,218部
PGMEA:975部
V−601:64部
(レジスト性能評価)
上記参考例、実施例および比較例で得られた各ポリマー溶液について、ポリマー溶液400部と、光酸発生剤であるトリフェニルスルホニウムトリフレート2部と、重合体濃度が12.5質量%になるように溶媒であるPGMEAを混合して均一溶液とした後、孔径0.1μmのメンブレンフィルターで濾過し、レジスト組成物溶液を調製した。得られた組成物をシリコンウエハー上にスピンコートし、ホットプレートを用いて120℃、60秒間プリベークを行い、膜厚0.3μmのレジスト膜を製造した。
それにマスクを介して波長193nmのArFエキシマレーザーで露光した後、ホットプレートを用いて120℃、60秒間露光後ベークを行った。次いで、2.38質量%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液を用いて室温で現像し、純水で洗浄し、乾燥してレジストパターンを製造した。
その結果、実施例のポリマーを用いた場合は何れも感度、解像度、焦点深度(DOF)に優れ、0.16μmのライン・アンド・スペースパターンが鮮明に精度良く得られた。
しかし、比較例のポリマーを用いた場合には感度、解像度、焦点深度(DOF)が悪く、該パターンの鮮明さに欠けていた。

Claims (3)

  1. 反応開始前の反応容器中の、ヒドロキシ基含有エステルのみからなる重合溶媒(A)に、ヒドロキシ基含有エステルと前記ヒドロキシ基含有エステル以外の溶媒とを含み、かつ、前記ヒドロキシ基含有エステルの含有量が40質量%以下の重合溶媒(B)、単量体、および重合触媒を供給し、溶液ラジカル重合を行い、前記ヒドロキシ基含有エステル以外の溶媒が、エステル化合物である、レジスト用重合体の製造方法。
  2. 前記ヒドロキシ基含有エステル以外の溶媒が、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートである、請求項1に記載のレジスト用重合体の製造方法。
  3. 前記ヒドロキシ基含有エステルが乳酸エステルである請求項1または2に記載のレジスト用重合体の製造方法。
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