JP5344246B2 - 打込機 - Google Patents
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Description
本発明はねじ等の留具を被打込材に打込むと共にねじ込むための打込機に関する。
従来より釘等の留具を被打込材に打込む燃焼式釘打機が知られている。燃焼式釘打機では、燃焼室内において噴射された燃料を含む混合ガスを燃焼させて、シリンダ内のピストンを駆動することにより、混合ガスの体積膨張を動力に転換して釘を打ち込む。
しかし、燃焼室内に噴射された燃料を含む混合ガスを燃焼し、その混合ガスの体積膨張を動力に転換する構成の工具としては、上述した釘打機のように釘等の留具をその軸方向へ打ち込むもののみであり、留具を打ち込むと共に回転させて締め込むものは存在しなかった。
そこで、本発明は、ネジを打ち込むと共に回転させて締め込むことができる打込機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、外郭をなすハウジングと、該ハウジングに連結され、ネジを打ち出す射出口を有するノーズ部と、ネジを収容して、該ノーズ部に供給するマガジンと、被加工物を押圧することにより該ハウジングに対して移動するプッシュレバーと、該ハウジング内において該プッシュレバーの移動に伴って移動する燃焼室枠と、該ハウジングに固定された第1シリンダ及び第2シリンダと、該第1シリンダ及び第2シリンダのそれぞれに対して摺動可能であり、該燃焼室枠の移動と相まって選択的に燃焼室を画成し、該燃焼室内の混合気の爆発膨張により変位する第1ピストン及び第2ピストンと、該第1ピストンから延び該第1ピストンに回転可能に設けられ反第1ピストン側の端面で該マガジンのネジ締め箇所にあるネジのヘッドと当接するビットと、該第2ピストンから延びラック部を備えたロッドと、一部が該ラック部に係合し他部が該ビットに係合して、該第2ピストンの変位による該ロッドの直線運動を該ビットの回転運動に変換する運動変換機構とを備えたことを特徴とする打込機を提供する。
このような構成によると、燃焼室内の混合気の膨張によって第1ピストン及び第2ピストンを変位させ、第1ピストンによってビットを直線運動させ、第2ピストンによってビットを回転運動させることにより、被加工物にネジを打込みかつ締め込むことができる。さらに、空気式ネジ打ち機に必要な圧縮空気を供給するホースや、電気式ネジ打ち機に必要な電気コードなどが不要であるため、携帯性に優れ、ネジ打ちの作業性が向上する。
上記記載の打込機は、該ラックが該運動変換機構に対して係合を開始するタイミングが、該ビットが所定量被加工物内にネジを打ち込んだ後となるように該ロッドに対して該ラックが配置されていることが好ましい。
このような構成によると、ネジが被加工物に打込まれた後に回転するため、回転しながら被加工物に打込まれる場合と比較するとネジの被加工物への衝撃を軽減することができる。これにより、ネジが打込まれた際の被加工物の飛散を抑制することができる。また、ネジの位置決めを容易に行うことができる。
また打込機は、該燃焼室枠は単一であり、該第1シリンダと該第2シリンダとは、単一の燃焼室枠内に並設配置され、該単一の燃焼室枠は該第1シリンダ及び該第2シリンダによって移動が案内されることが好ましい。
このような構成によると、燃焼室が単一であるため、打込機を軽量化・小型化することができる。さらに、燃焼ガスの使用量を削減できることから、ランニングコストを削減することができる。
また打込機は、該ハウジングは第1ハウジングと該第1ハウジングに連結された第2ハウジングとを有し、該燃焼室枠は該第1ハウジング内に設けられた第1燃焼室枠と、該第2ハウジング内に設けられた第2燃焼室枠とを有し、該第1シリンダは該第1燃焼室枠の移動を案内し、該第2シリンダは該第2燃焼室枠の移動を案内することが好ましい。
このような構成によると、第2ピストンは第2燃焼室内にもうけられており、第2燃焼室での爆発膨張によるエネルギーはすべて第2ピストンに供給される。これにより、大きな回転力を得ることが可能となり、被加工物が硬い材料であったとしても確実にネジを締め込むことができる。
また、打込機は、一端が該プッシュレバーに回動可能に接続され、他端が該第2燃焼室枠に回動可能に接続されたリンクが設けられ、該第1燃焼室枠は該プッシュレバーの移動によって移動し、該第2燃焼室枠は、該プッシュレバーの移動に起因する該リンクの傾動によって移動することが好ましい。
このような構成によると、プッシュレバーに接続されたリンクによって第2燃焼室枠の移動を行うことができるため、部品点数を削減することができ、製造コストの削減及び軽量化を図ることができる。
また打込機は、該ラックが該運動変換機構に対して係合を開始するタイミングが、該ビットが所定量被加工物内にネジを打ち込んだ後となるように、該第1燃焼室枠で規定される第1燃焼室内の点火タイミングが該第2燃焼室枠で規定される第2燃焼室内の点火タイミングよりも早いことが好ましい。
このような構成によると、ネジが被加工物に打込まれた後に回転するため、回転しながら被加工物に打込まれる場合と比較するとネジの被加工物への衝撃を軽減することができる。これにより、ネジが打込まれた際の被加工物の飛散を抑制することができる。また、ネジの位置決めを容易に行うことができる。
そこで、本発明は、ネジを打ち込むと共に回転させて締め込むことができる打込機を提供することを目的とする。
本発明の第1の実施の形態に係る打込機1について、図1乃至3に基づいて説明する。打込機1は、ハウジング2と、ハンドル3と、マガジン4と、プッシュレバー5と、運動変換機構6とから主に構成されている。なお、ハンドル3からマガジン4に向かう一方向を下方向と定義し、一方向と反対の方向を上方向と定義する。また、マガジン4に対してプッシュレバー5が設けられている方向を左方向とし、逆を右方向と定義する。
ハウジング2は、第1ハウジング21と、第2ハウジング22と、ボンベ収容部23と、第1ヘッドカバー24と、第2ヘッドカバー25とから構成されている。第1ハウジング21の下部に運動変換機構6が設けられ、さらにその下にプッシュレバー5が装着されている。第2ハウジング22は第1ハウジング21の右下に左方向外方に延出するように設けられている。第1ハウジング21の右側にはボンベ収納部23が設けられており、ハンドル3がボンベ収納部23から右方向外方に延出している。
第1ハウジング21内には、第1シリンダ7と、第1燃焼室枠12と、ビット9と、第1ファン10と、第1ファンモータ11と、第1ヘッドキャップ27と、が設けられている。
第1シリンダ7は、上側が開口した筒状に構成されており、筒状の軸方向が上下方向と平行になるように第1ハウジング21内に収容されている。第1シリンダ7において上側の開口周縁部分には、後述の第1燃焼室枠12の内周面と接触するシール部7Aが設けられている。第1シリンダ7の下側の壁部分には、ビット9が挿通する孔7aが形成されている。また第1シリンダ7の下部には後述の第1燃焼室枠12を下側に付勢する図示せぬバネが設けられている。
第1シリンダ7の下部には第1ハウジング21に形成された図示せぬ排気口と連通する排気穴7bが形成されている。また排気穴7bには、第1シリンダ7の内周面より外周面へ向う一方向にのみ排気を流通させる図示せぬ排気逆止弁が設けられている。さらに、排気穴7bを覆うように図示せぬ排気カバーが設けられている。
第1シリンダ7の内部には、第1ピストン71と、バンパ72とが収容されている。第1ピストン71は略円板状に形成されており、複数のシール材を介して第1シリンダ71の内周面に当接して第1シリンダ71内空間を上室と下室とに区切っている。図1に示す位置が第1ピストン71の上死点となり、第1ピストン71の上面は第1シリンダ7の上面と略同一である。第1ピストン71の下面には軸受け73が設けられている。
ビット9は、断面が正六角形に形成されると共に先端がネジと係合可能に形状化され、後端部が第1シリンダ71の下面に接続されるとともに軸受け73によってビット9の軸芯を中心として回転可能に支承され、先端が孔7aを貫通して第1シリンダ7の外部に延出している。
バンパ72は、第1シリンダ7内の第1ピストン71の下方となる端部に配置されている。よって第1ピストン71が下方に移動した場合であってもバンパ72により第1ピストン71と孔7a周辺の壁部とが直接接触することが抑制される。またバンパ72は後述のネジ41を打ち込んだ際の第1ピストン71の衝撃を吸収する。バンパ72と第1ピストン71とが当接する第1ピストン71の位置が第1ピストン71の下死点となる。
第1ハウジング21内の第1燃焼室枠12は、両端が開口した円筒状に構成されており、その円筒内に第1シリンダ7が配置された状態で第1シリンダ7に対して上下動可能に配置されている。第1燃焼室枠12の下部には後述のプッシュレバー5と接続される図示せぬ第1連結部材が一体に接続されている。第1燃焼室枠12の内面は、第1燃焼室枠12が図示せぬバネの付勢力に抗して上昇した場合に、その内周面全体に亘ってシール部7Aと当接するように構成されている。第1燃焼室枠12が上昇した場合は、第1燃焼室枠12の内周面とシール部7Aとが密着する。
第1ヘッドキャップ27は、第1燃焼室枠12の上方に配置されて第1ハウジング21に固定されて設けられている。第1ヘッドキャップ27の下面部分には、第1燃焼室枠12の上端部と当接するシール部27Aが設けられており、シール部27Aと第1燃焼室枠12の上端部内周面とが密着することにより第1燃焼室21aが形成される。具体的には、第1燃焼室枠12が上方へ移動して第1燃焼室枠12の上端部内周面とシール部27Aが密着する時、第1ピストン71の上面と、第1シリンダ7の上面と、第1燃焼室枠12と、第1ヘッドキャップ27の下面とで第1燃焼室21aが画成される。第1燃焼室21aは、シール部27Aと第1燃焼室枠12の上端部内周面との密着及びシール部7Aと第1燃焼室枠12との密着により気密性が保たれている。
第1ヘッドキャップ27には、第1ファンモータ11と、第1点火プラグ29とが設けられている。第1ファンモータ11は、回転軸11Aが上下方向と平行となるようにかつその先端が第1燃焼室21a内に突出するように配置されており、第1ヘッドキャップ27に保持されている。第1ハウジング21内には、プッシュレバー5が図示せぬ被加工物に押し付けられて第1燃焼室枠12がストローク上端にあることを検出するための図示せぬファン起動スイッチが設けられている。図示せぬファン起動スイッチはプッシュレバー5が所定位置まで上昇したときにオンとなり、このとき第1ファンモータ11及び後述の第2ファンモータの回転が開始される。
第1ファンモータ11の回転軸11Aの下方には第1ファン10が設けられており、ファン10は第1燃焼室21a内に配置されている。第1燃焼室枠12が第1ヘッドキャップ27と当接する位置にあるときに、第1ファン10が回転することにより、空気と可燃性ガスとを攪拌混合させ、点火後に乱流燃焼を生じさせて燃焼を促進させるとともに、可燃性ガスが燃焼した排ガスを第1燃焼室21a内から排出する。
第1点火プラグ29は、第1燃焼室21aの上部に配置され、第1燃焼室21a内に供給された可燃性ガスに点火することが可能となっている。また第1ヘッドキャップ27においては、図示せぬガスボンベから供給される可燃性ガスを第1燃焼室21a内に導入する第1燃料流路27aが形成されている。
第2ハウジング22内には、第2シリンダ8と、第2燃焼室枠13と、ロッド14と、第2ファン32と、第2ファンモータ31と、第2ヘッドキャップ28と、が設けられている。なお、第2ハウジング22内の構成は、第1ハウジング21内の構成とほぼ同一であるため、同一の部分については簡単に説明する。
第2シリンダ8の左端部には孔8aが形成されており、右端部外周面には第2燃焼室枠13と当接するシール部8Aが設けられている。第2シリンダ8には排気口8bが形成されており、図示せぬ排気逆止弁が設けられている。第2シリンダ8内には第2ピストン81とバンパ82とが収容されている。
ロッド14はその左端部分にラック14Aが所定長さ設けられており、ラック14Aは運動変換機構6と噛合している。ロッド14の右端部は第2ピストン81に同軸的に固定されている。動作時の第2ピストン81の衝撃を緩和するために、バンパ82が第2シリンダ8左端部に設けられている。
第2ハウジング22内の第2燃焼室枠13は第2シリンダ8に対して左右方向に移動可能に配置されており、その略中央部で第2連結部材17の一端と接続されている。第2連結部材17の他端はプッシュレバー5に接続されており、プッシュレバー5の上下方向の動作に連動して第2燃焼室枠13が左右方向に移動する。また、第2燃焼室枠13は図示せぬバネにより第2シリンダ8に対して左側に付勢されている。第2燃焼室枠13と第2シリンダ8とは、シール部8Aによって密着している。
第2ヘッドキャップ28は第2燃焼室枠13の右側に設けられており、その左部にはシール部28Aが設けられている。シール部28Aと第2燃焼室枠13との密着及び第2シリンダ8と第2燃焼室枠13との密着により第2燃焼室22aが画成されその気密性が保持される。
第2ヘッドキャップ28には、第2ファンモータ31と第2点火プラグ33とが設けられている。さらに、第2ヘッドキャップ28には可燃性ガスを導入する第2燃料流路28aが形成されている。
ボンベ収容部23は、第1ハウジング21の側部に上下方向に沿って併設されており、その内部に図示せぬガスボンベを有している。図示せぬガスボンベは内部に可燃性ガスを貯留しており、可燃性ガスを一定量噴出可能であって、プッシュレバー5の移動に伴って第1ヘッドキャップ27方向に傾斜可能であるように構成されている。図示せぬガスボンベは、その先端が第1燃料流路27a及び第2燃料流路28bに接続されており、可燃性ガスを第1燃料流路27a及び第2燃料流路28a内に噴出することができる。
第1ヘッドカバー24は、第1ハウジング21の上方に設けられており、複数の吸気孔24aが形成されている。第1ファン10の回転により吸気孔24aから新鮮な空気を第1燃焼室21a内に取り込むことができる。
第2ヘッドカバー25は、第2ハウジング22の右方に設けられており、複数の吸気孔25aが形成されている。第2ファン32の回転により吸気孔25aから新鮮な空気を第2燃焼室22b内に取り込むことができる。
ハンドル3のボンベ収容部23との接続部分には、トリガー36が設けられており、トリガー36は第1点火プラグ29及び第2点火プラグ33の点火と連動している。ハンドル3の内部には電池35が着脱自在に挿入されている。
マガジン4は、ハンドル3の下方であって第2ハウジング22と上下方向略同一の位置に設けられている。その内部には複数のネジ41が装填されていて、図示せぬスプリングによってネジ41が後述のノーズ40に供給される。
運動変換機構6の下部には、図示せぬ被加工物に対向するノーズ部40が設けられている。ノーズ部40には射出口40aが形成されており、ロッド9とネジ41とを案内する。ノーズ部40には上下方向に動作可能なプッシュレバー5が設けられており、プッシュレバー5は図示せぬ第1連結部材及び第2連結部材17と接続している。プッシュレバー5と第1連結部材及び第2連結部材17との間には図示せぬスプリングが介装されており、この図示せぬスプリングによってプッシュレバー5は下方に付勢されている。
図2に示すように、運動変換機構6はピニオン61と、第1ギヤ62と、第2ギヤ63と、フレーム64と、から構成される。ピニオン61はロッド14のラック14Aと噛合していて、フレーム64に回転可能に支承される軸61Aを有する。第1ギヤ62は、軸61Aに同軸的に固定されており、第2ギヤ63と噛合している。第2ギヤ63はフレーム64内に回転自在に収納され、その回転中心には六角形の挿入孔63aが形成されており、挿入孔63aにビット9が挿通されている。ビット9と第2ギヤ63とは互いに同軸的に回転する。ロッド14がその軸方向に移動することにより、ラック14Aと噛合しているピニオン61が回転し、直線運動を回転運動に変換する。ピニオン62の回転力が軸61Aを介して同軸上の第1ギヤ61に伝達され、第1ギヤ61と噛合している第1ギヤ63に伝達される。これにより、第2ギヤ63の挿入孔63aに挿通されているビット9に回転力が伝達される。
次に、打込機1の動作について図1〜3に基づいて説明する。非動作状態では、図1に示すように図示せぬスプリングの付勢力によりプッシュレバー5は下方に付勢されてノーズ40より下方に突出している。第1燃焼室枠12の上端は第1ヘッドキャップ27のシール部27Aから離間している。このときに、第1燃焼室枠12の上端部と第1ヘッドキャップ27との間に第1通気孔21bが形成される。第1ピストン71は上死点に位置している。また、図1に示す状態において、シール部7Aと第1燃焼室枠12との間には、図示せぬ第2通気孔が形成されている。第2燃焼室枠13の右端は第2ヘッドキャップ28から離間している。第2燃焼室枠13の上端部と第2ヘッドキャップ28との間に第3通気孔22bが形成される。このとき、第2ピストン81は上死点に位置している。また、図1に示す状態においては、シール部8Aと第2燃焼室枠13との間には、図示せぬ第4通気孔が形成されている。
この状態でハンドル3を把持し、プッシュレバー5を図示せぬ被加工物に押付けると、プッシュレバー5が図示せぬスプリングの付勢力に抗して上昇し、図示せぬ第1連結部材を介してプッシュレバー5と連接した第1燃焼室枠12が上昇する。そして第1燃焼室枠12の上端が第1ヘッドキャップ27に当接することにより、第1燃焼室21aが密封された状態で画成される。同時に、第2連結部材17を介してプッシュレバー5と連接した第2燃焼室枠13も右方向に移動する。そして第2燃焼室枠13の右端が第2ヘッドキャップ28に当接することにより、第2燃焼室22aが密封された状態で画成される。
またプッシュレバー5の移動によって、図示せぬガスボンベが第1ヘッドキャップ27の方向に傾斜し、図示せぬガスボンベ内の可燃性液化ガスが第1燃料流路27a及び第2燃料流路28bを通して第1燃焼室21a及び第2燃焼室22a内にそれぞれ1回だけ噴射される。
図3に示すように、プッシュレバー5の移動に伴って第1燃焼室枠12及び第2燃焼室枠13がストローク端まで移動すると、図示せぬファン起動スイッチがオンとなって第1ファンモータ11及び第2ファンモータ31に電力が供給され、第1ファン10及び第2ファン32の回転が開始する。これにより、噴射された可燃性ガスが各燃焼室内の空気と攪拌混合される。
この状態でハンドル3のトリガー36をオンにすると、まず第1燃焼室21a内にある第1点火プラグ29がスパークし、混合ガスに着火して燃焼・膨張する。この燃焼・膨張した混合ガスは第1ピストン71をビット9と共に下方へ移動させ、第1ピストン71が第1シリンダ7内のバンパ72に当接するまでノーズ40内のネジ41を図示せぬ被加工物に打込む。
そして、図3に示す遅延時間Tが経過した後に第2燃焼室22a内にある第2点火プラグ33がスパークし、第2ピストン81が第2シリンダ8内のバンパ82に当接するまで第2ピストン8をロッド14とともに左方向に移動させる。これにより、ロッド14の直線運動がピニオン61に伝達されて回転運動に変換される。この回転力が、第1ギヤ62及び第2ギヤ63を介してビット9に伝達される。ビット9が回転するとともにその先端に当接しているネジ41も回転し、ネジ41が図示せぬ被加工物に締め込まれる。
第1ピストン71がバンパ72に当接した後に、燃焼ガスは排気穴7bより第1シリンダ7外部へ放出される。燃焼ガスが第1シリンダ7外部へ放出され、第1シリンダ7及び第1燃焼室21a内部が大気圧になった時点で排気穴7bの図示せぬ逆止弁は閉じられる。第2燃焼室においても同様に、排気口8bを介して燃焼ガスが第2シリンダ8外部へ放出され、第2シリンダ8及び第2燃焼室22a内部が大気圧になった時点で図示せぬ逆止弁が閉じられる。
第1シリンダ7及び第2シリンダ8並びに第1燃焼室21a及び第2燃焼室22a内部に残った燃焼ガスは、燃焼後であるため高温であり、その燃焼熱が第1シリンダ7及び第2シリンダ8の内壁、第1燃焼室枠12及び第2燃焼室22aの内壁から吸収され、第1シリンダ7及び第2シリンダ8等は高温になる。この吸収された熱は、第1シリンダ7及び第2シリンダ8、並びに第1燃焼室枠21a及び第2燃焼室22aの外壁表面から大気中に放散される。
この第1シリンダ7に燃焼ガスの燃焼熱が吸収されることにより燃焼ガスが急冷され、燃焼ガスの体積が減少して第1ピストン71上室の圧力が低下し、大気圧以下になる熱真空の状態となり、第1ピストン71を初期の上死点位置に引き戻す。第2燃焼室22aにおいても同様となる。
その後、トリガー36をOFFし、本体を持ち上げ、プッシュレバー5を図示せぬ被加工材から離すと、プッシュレバー5と第1燃焼室枠12及び第2燃焼室枠13が図示せぬスプリングの付勢により図1に示す位置へ戻る。トリガー36をOFFした後、所定時間経過後にファン起動スイッチが切れるが、第1ファン10及び第2ファン32は一定時間回転し続けている。このとき第1燃焼室枠12の上方の第1通気孔21b及び第2燃焼室枠13の右方の第3通気孔22bを通じて、第1ファン10及び第2ファン32により空気の流れを発生させることで第1ヘッドカバー24及び第2ヘッドカバーにそれぞれ設けられた吸気孔24a、吸気孔25aからきれいな空気を取り込み、ハウジング2の図示せぬ排気口から燃焼後の空気を吐き出すことで、第1燃焼室21a及び第2燃焼室22a内の空気を掃気する。その後第1ファン10及び第2ファン32が停止し初期の静止状態となる。静止状態になった後、上記過程を再度繰り返すことにより、再びネジ41を打ち込むことができる。
このような構成によると、第1燃焼室21a及び第2燃焼室22a内の混合気の膨張によって第1ピストン71及び第2ピストン81を変位させ、第1ピストン71によってビット9を直線運動させ、第2ピストン81によってビット9を回転運動させることにより、図示せぬ被加工物にネジ41を打込みかつ締め込むことができる。また、空気式ネジ打ち機に必要な圧縮空気を供給するホースや、電気式ネジ打ち機に必要な電気コードなどが不要であるため、携帯性に優れ、ネジ打ちの作業性が向上する。
さらに、第1点火プラグ29の点火と第2点火プラグ33の点火との間に遅延時間Tを設けている。これによって、ネジ41は第1燃焼室21aの燃焼によってビット9がネジ41を図示せぬ被加工物に打込まれた後に第2燃焼室22aの燃焼によってビット9が回転しネジ41回転して図示せぬ被加工物に締め込まれるため、回転しながら図示せぬ被加工物に打込まれる場合と比較するとネジの図示せぬ被加工物への衝撃を軽減することができる。これにより、ネジ41が打込まれた際の図示せぬ被加工物の飛散を抑制することができる。また、ネジの位置決めを容易に行うことができる。
さらに、第2ピストン81は第2燃焼室22a内にもうけられており、第2燃焼室22aでの爆発膨張によるエネルギーはすべて第2ピストン81に供給される。これによって、ビット9に大きな回転力を付与することが可能となり、図示せぬ被加工物が硬い材料であったとしても確実にネジ41を締め込むことができる。
さらに、プッシュレバー5の移動により第2連結部材17を介して第2燃焼室枠13の移動を行うことができるため、部品点数を削減することができ、製造コストの削減及び軽量化を図ることができる。
本発明の第2の実施の形態による打込機201について図4乃至5に基づき説明する。第1実施例と同一の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。打込機201は、ハウジング202と、ハンドル3と、マガジン4と、プッシュレバー5と、運動変換機構206から主に構成されている。なお、ハンドル3からマガジン4に向かう一方向を下方向と定義し、一方向と反対の方向を上方向と定義する。また、マガジン4に対してプッシュレバー5が設けられている方向を左方向とし、逆を右方向と定義する。
ハウジング202はヘッドカバー224と、ボンべ収容部23とから構成されている。ハウジング202の下部に運動変換機構206が設けられ、さらにその下部にノーズ部40が装着されている。ヘッドカバー224は、ハウジング202の上部に設けられている。
ハウジング202内には、シリンダ207と、燃焼室枠212と、ファン210と、ファンモータ211と、ヘッドキャップ227と、が設けられている。
シリンダ207は、略筒状に構成されており、その内部に円柱形状の第1シリンダ室207a、及び円柱形状の第2シリンダ室207bが形成されている。シリンダ207の上部には燃焼室枠212の内周面と接触するシール部207Aが設けられている。またシリンダ207の下部には燃焼室枠212を下死点側に付勢する図示せぬバネが設けられている。第1シリンダ室207a及び第2シリンダ室207bのいずれもその軸方向が上下方向と平行になるように形成される。図4に示すように、第1シリンダ室207aのほうが第2シリンダ室207bよりも体積が大きい。第1シリンダ室207aの下面の孔207cは外部と連通しており、ビット209が挿通されている。第2シリンダ室207bの下面の孔207dは外部と連通しており、ロッド214が挿通されている。
第1シリンダ室207aには第1ピストン271と、バンパ272と、支持部材274とビット209とが配置されている。第1ピストン271の上死点に位置するときに、第1ピストン271はその上端部がシリンダ207と上面を揃えて配置されている。第1ピストン271は略円板状に形成されており、複数のシール材を介して第1シリンダ室207aの内周面に当接して第1シリンダ室207a内空間を上室と下室とに区切っている。
ビット209は、断面が正六角形に形成されると共に下端部がネジと係合可能に形状化され、上端部がシリンダ下面に接続されるとともに支持部材274によってビット9の軸周りに回転可能に支承され、先端が孔207cを貫通して第1シリンダ室207aの外部に延出している。
バンパ272は、第1シリンダ室207aの下部に配置されている。よって第1ピストン271が下方に移動した場合であってもバンパ272により第1ピストン271と孔207c周辺の壁部とが直接接触することが抑制される。またバンパ272は後述のネジ1Aを打ち込んだ際の第1ピストン271の衝撃を吸収する。バンパ272と第1ピストン271とが当接する位置が第1ピストン271の下死点となる。
第1シリンダ室207aの下部にはハウジング202の図示せぬ排気口と連通する排気穴207eが形成されている。また排気穴207eには、第1シリンダ室207aの内周面より外周面へ向う一方向にのみ排気を流通させる図示せぬ排気逆止弁が設けられている。さらに、排気穴207eを覆うように図示せぬ排気カバーが設けられている。
第2シリンダ室207bには第2ピストン281と、バンパ282と、ロッド214とが配置されている。第2ピストン281はその上端部がシリンダ207の上面と揃えて配置されていて、この位置が第2ピストン281の上死点となる。図5(a)に示すように、第2ピストン281の上面の面積は第1ピストン271の上面の面積に比べて小さい。この面積に比によって、ネジ41を下方に打込む力とネジ41を回転させる力の比を適切に設定することができる。本実施例においては、第1ピストン271の上面の面積を大きくすることで、強いネジを下方に打込む力を大きくしている。第2ピストン281は略円板状に形成されており、複数のシール材を介して第2シリンダ室207bの内周面に当接して第2シリンダ室207b内空間を上室と下室とに区切っている。ロッド214は、その下部にラック214Aが所定長さ形成され、上端部が第2ピストン281の下面に接続され、ロッド214の一部が孔207dを貫通して第2シリンダ室207bの外部に延出している。ラック214Aは後述の運動変換機構206と噛合可能となっている。
バンパ282は、第2シリンダ室207bの下部に配置されている。よって第2ピストン281が下方に移動した場合であってもバンパ282により第2ピストン281と孔207d周辺の壁部とが直接接触することが抑制される。またバンパ282は後述のネジ41を打ち込んだ際の第2ピストン215の衝撃を吸収する。バンパ282と第2ピストン281とが当接する第2ピストン281の位置が第2ピストン281の下死点となる。
また、第2シリンダ室207bの下部にはハウジング2の図示せぬ排気口と連通する図示せぬ排気穴が形成されている。また図示せぬ排気穴には、第2シリンダ室207bの内周面より外周面へ向う一方向にのみ排気を流通させる図示せぬ排気逆止弁が設けられている。さらに、図示せぬ排気穴を覆うように図示せぬ排気カバーが設けられている。
ハウジング202内の燃焼室枠212は、両端が開口した円筒状に構成されており、その円筒内にシリンダ207が配置された状態でシリンダ207に対して上下動可能に配置されている。燃焼室枠212の下部には後述のプッシュレバー5と接続される図示せぬ連結部材が一体に接続されている。燃焼室枠212及び図示せぬ連結部材は、図示せぬバネによりシリンダ207に対して下側への付勢力が付加されている。燃焼室枠212の内面は、燃焼室枠212が図示せぬバネの付勢力に抗して上昇した場合に、その内周面全体に亘ってシール部207Aと当接するように構成されている。この当接により、燃焼室枠212が上昇した場合は、燃焼室枠212の内周面とシール部7Aとの密着により気密性が保たれる。
ヘッドキャップ227は、燃焼室枠212の上方に配置されてハウジング202に固定されて設けられている。ヘッドキャップ227の下面部分には、燃焼室枠212の上端部と当接するシール部227Aが設けられており、シール部227Aと燃焼室枠212の上端部内周面とが密着することにより燃焼室221aが形成される。具体的には、燃焼室枠212が上方へ移動して燃焼室枠212の上端部内周面とシール部227Aとが密着する時、第1ピストン271の上面と、第2ピストン215の上面と、シリンダ207の上面と、燃焼室枠212と、ヘッドキャップ227の下面とで燃焼室221aが画成される。燃焼室221aは、シール部227Aと燃焼室枠212の上端部内周面との密着及びシール部207Aと燃焼室枠212との密着により気密性が保たれている。
ヘッドキャップ227には、ファンモータ211と、点火プラグ229とが設けられている。ファンモータ211は、回転軸211Aが上下方向と平行となるようにかつその先端が燃焼室221a内に突出するように配置されており、ヘッドキャップ227に保持されている。ハウジング2内には、プッシュレバー5が図示せぬ被加工物に押し付けられて燃焼室枠212がストローク上端にあることを検出するための図示せぬファン起動スイッチが設けられている。図示せぬファン起動スイッチはプッシュレバー5が所定位置まで上昇したときにオンとなり、このときファンモータ211の回転が開始される。
ファンモータ211の回転軸211Aの下方にはファン210が設けられており、ファン20は燃焼室221a内に配置されている。燃焼室枠212がヘッドキャップ227と当接する位置にあるときに、ファン210が回転することにより、空気と可燃性ガスとを攪拌混合させ、点火後に乱流燃焼を生じさせて燃焼を促進させるとともに、可燃性ガスが燃焼した排ガスを燃焼室221a内から好適に排出する。
点火プラグ229は、燃焼室221aの上部に位置するように配置されている。よって燃焼室221a内に供給された可燃性ガスに点火することが可能となっている。またヘッドキャップ227においては、図示せぬガスボンベから供給される可燃性ガスを燃焼室221a内に導入する燃料流路227aが形成されている。
ヘッドカバー224は、ハウジング2の上方に設けられており、複数の吸気孔224aが形成されている。ファン210の回転により吸気孔224aから新鮮な空気を燃焼室221a内に取り込むことができる。
図5(b)に示すように、運動変換機構206は第1かさ歯車261と、第2かさ歯車262とから構成される。第1かさ歯車はハウジング202に回転可能に支承され、軸部261Aを有する。軸部261Aには、ピニオン261Bが設けられており、ロッド214のラック214Aと噛合可能である。これにより、ロッド214Aの直線運動を第1かさ歯車261の回転運動に変換する。第1かさ歯車261は第2かさ歯車262と噛合している。これにより、第1かさ歯車261の回転を第1かさ歯車の回転軸と直交する回転軸を有する第2かさ歯車262に伝達する。第2かさ歯車262はハウジング2により回転可能に支承されている。第2かさ歯車262の回転中心には六角形の孔262aが形成され、ビット209が挿通されている。ビット209と第2かさ歯車262とは同軸的に回転する。ロッド214が上下方向に移動することにより、ラック214Aと噛合しているピニオン261Bが回転する。これに伴い、第1かさ歯車261が回転しその回転力が噛合している第2かさ歯車262に伝達される。これにより、第2かさ歯車262の中心に挿通されているビット209にも回転力が伝達される。
次に、打込機201の動作について説明する。非動作状態では、燃焼室枠212は図示せぬ連結部材を介してプッシュレバー5に接続されているので、図4に示すように燃焼室枠212の上端は第1ヘッドキャップ227から離間している。このときに、燃焼室枠212の上端部とヘッドキャップ227との間に第1通気孔221bが形成される。また、第1ピストン271及び第2ピストン281は上死点に位置している。また、図4に示す状態においては、シール部207Aと燃焼室枠212との間には、図示せぬ第2通気孔が形成されている。
この状態でハンドル3を把持し、プッシュレバー5を図示せぬ被加工物に押付けると、図示せぬ連結部材を介してプッシュレバー5と連接した燃焼室枠212が上昇する。そして燃焼室枠212の上端が第1ヘッドキャップ227に当接することにより、燃焼室221aが密封された状態で画成される。
またプッシュレバー5の移動に伴って、図示せぬガスボンベがヘッドキャップ227の方向に傾斜することにより、図示せぬガスボンベ内の可燃性液化ガスが燃料流路227aを通して燃焼室221a内にそれぞれ1回だけ噴射される。
プッシュレバー5の移動に伴って燃焼室枠212がストローク端まで上昇すると、図示せぬファン起動スイッチがオンとなってファンモータ211に電力が供給され、ファン210の回転が開始する。これにより、噴射された可燃性ガスが各燃焼室内の空気と攪拌混合される。
この状態でトリガー36をオンにすると、燃焼室内221a内にある点火プラグ229がスパークし、混合ガスに着火して燃焼・膨張する。この燃焼・膨張した混合ガスは第1ピストン271をビット209と共に下方へ移動させると同時に、第2ピストン281をロッド214と共に下方へ移動させる。ビット209が下に移動するとともに、ロッド214も下降を始めるが、ラック214Aは図4に示すようにピニオン261Bと噛合する位置から所定距離上方に形成されているので、ロッド214が下降してから所定時間経過後にラック214Aとピニオン261Bとは噛合を始める。具体的には、ラック214Aはネジ41が被加工物に接触した後にラック214Aとピニオン261Bが噛合を始めるような位置に形成されている。つまり、ビット209はネジ41が被加工物に接触した後に運動変換機構206によって回転力が付与される。これによって、ネジ41が被加工物に締め込まれる。
シリンダ207及び燃焼室221a内部に残った燃焼ガスは、燃焼後であるため高温であり、その燃焼熱がシリンダ207の内壁、燃焼室枠212の内壁から吸収され、シリンダ207等は高温になる。この吸収された熱は、シリンダ207及び燃焼室枠221aの外壁表面から大気中に放散される。
この第1シリンダ207に燃焼ガスの燃焼熱が吸収されることにより燃焼ガスが急冷され、燃焼ガスの体積が減少して第1ピストン271上室の圧力が低下し、大気圧以下になる熱真空の状態となり、第1ピストン271を初期の上死点位置に引き戻す。第2ピストン室207bにおいても同様となる。
その後、トリガー36をOFFし、本体を持ち上げ、プッシュレバー5を図示せぬ被加工材から離すと、プッシュレバー5と燃焼室枠212が図示せぬスプリングの付勢により図4に示す位置へ戻る。トリガー36をOFFした後、所定時間経過後にファン起動スイッチが切れるが、ファン210は一定時間回転し続けている。このとき燃焼室枠212の上方の通気孔221bを通じて、ファン210により空気の流れを発生させることで吸気孔224aからきれいな空気を取り込み、ハウジング202の図示せぬ排気口から燃焼後の空気を吐き出すことで、燃焼室221a内の空気を掃気する。その後ファン210が停止し初期の静止状態となる。静止状態になった後、上記過程を再度繰り返すことにより、再びネジ41を打ち込むことができる。
このような構成によると、燃焼室221a内の混合気の膨張によって第1ピストン271及び第2ピストン281を変位させ、第1ピストン271によってビット209を直線運動させ、第2ピストン281によってビット209を回転運動させることにより、図示せぬ被加工物にネジ41を打込むことができる。さらに、空気式ネジ打ち機に必要な圧縮空気を供給するホースや、電気式ネジ打ち機に必要な電気コードなどが不要であるため、携帯性に優れ、ネジ打ちの作業性が向上する。
さらに、ラック214Aはロッド214が下降してから所定時間経過後にピニオン261Bと噛合を始める。これによって、ネジ41はビット209がネジ41を図示せぬ被加工物に打込んだ後にロッド214の下降によってビット209が回転しネジ41回転して図示せぬ被加工物に締め込まれるため、回転しながら図示せぬ被加工物に打込まれる場合と比較するとネジの図示せぬ被加工物への衝撃を軽減することができる。これにより、ネジ41が打込まれた際の図示せぬ被加工物の飛散を抑制することができる。また、ネジの位置決めを容易に行うことができる。
さらに、燃焼室221aを単一とし、シリンダ207内に第1ピストン271と第2ピストン281とを設けた。このような構成によると、打込機を軽量化・小型化することができる。さらに、燃焼室が2つ以上ある打込機と比べて燃焼ガスの使用量を削減できることから、ランニングコストを削減することができる。
本発明の打込機は、圧縮空気を供給するためのホース等が接続されないネジ打ち機であって、ねじ等の留具を強い打込み力及び締め込み力で被打込材に打込む分野において特に有用である。
1:打込機、 2:ハウジング、 4:マガジン、 5:プッシュレバー、 6:運動変換機構、 7:第1シリンダ、 8:第2シリンダ、 9:ビット、 12:第1燃焼室枠、 13:第2燃焼室枠、 14:ロッド、 17:第2連接部材、 21:第1ハウジング、 22:第2ハウジング、 71:第1ピストン、 81:第2ピストン、 T:遅延時間、 201:打込機、 202:ハウジング、 206:運動変換機構、 207:第1シリンダ、208:第2シリンダ、 209:ビット、 212:第1燃焼室枠、 213:第2燃焼室枠、 214:ロッド、 217:第2連接部材、 271:第1ピストン、 281:第2ピストン
Claims (6)
- 外郭をなすハウジングと、
ハウジングに連結され、ネジを収容してねじ締め箇所にガイドするマガジンと、
被加工物を押圧することにより該ハウジングに対して移動するプッシュレバーと、
該ハウジング内において該プッシュレバーの移動に伴って移動する燃焼室枠と、
該ハウジングに固定された第1シリンダ及び第2シリンダと、
該第1シリンダ及び第2シリンダのそれぞれに対して摺動可能であり、該燃焼室枠の移動と相まって選択的に燃焼室を画成し、該燃焼室内の混合気の爆発膨張により変位する第1ピストン及び第2ピストンと、
該第1ピストンから延び該第1ピストンに回転可能に設けられ反第1ピストン側の端面で該マガジンのネジ締め箇所にあるネジのヘッドと当接するビットと、
該第2ピストンから延びラック部を備えたロッドと、
一部が該ラック部に係合し他部が該ビットに係合して、該第2ピストンの変位による該ロッドの直線運動を該ビットの回転運動に変換する運動変換機構とを備えたことを特徴とする打込機。 - 該ラックが該運動変換機構に対して係合を開始するタイミングが、該ビットが所定量被加工物内にネジを打ち込んだ後となるように該ロッドに対して該ラックが配置されていることを特徴とする請求項1記載の打込機。
- 該燃焼室枠は単一であり、該第1シリンダと該第2シリンダとは、単一の燃焼室枠内に並設配置され、該単一の燃焼室枠は該第1シリンダ及び該第2シリンダによって移動が案内されることを特徴とする請求項1記載の打込機。
- 該ハウジングは第1ハウジングと該第1ハウジングに連結された第2ハウジングとを有し、
該燃焼室枠は該第1ハウジング内に設けられた第1燃焼室枠と、該第2ハウジング内に設けられた第2燃焼室枠とを有し、
該第1シリンダは該第1燃焼室枠の移動を案内し、該第2シリンダは該第2燃焼室枠の移動を案内することを特徴とする請求項1記載の打込機。 - 一端が該プッシュレバーに回動可能に接続され、他端が該第2燃焼室枠に回動可能に接続されたリンクが設けられ、該第1燃焼室枠は該プッシュレバーの移動によって移動し、該第2燃焼室枠は、該プッシュレバーの移動に起因する該リンクの傾動によって移動することを特徴とする請求項4に記載の打込機。
- 該ラックが該運動変換機構に対して係合を開始するタイミングが、該ビットが所定量被加工物内にネジを打ち込んだ後となるように、該第1燃焼室枠で規定される第1燃焼室内の点火タイミングが該第2燃焼室枠で規定される第2燃焼室内の点火タイミングよりも早いことを特徴とする請求項4に記載の打込機。
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