JP5360691B2 - 燃焼式釘打機 - Google Patents

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Description

本発明は釘、鋲等の止具を被打込材に打込むための燃焼式釘打機に関する。
従来より、燃焼室内において燃料を含む混合ガスを燃焼し、その混合ガスの体積膨張を動力に転換して釘を打込む燃焼式釘打機が知られている。このような燃焼式釘打機では、燃焼室内にファンを設け、ファンの回転により燃焼室内に燃料と空気とを撹拌して混合ガスの燃焼を促進している。また、釘の打込み後にファンを回転させて、外部から新たな空気を導入するとともに、燃料後ガスをハウジングに形成された排気穴から排出してシリンダ内の掃気を行う(例えば、特許文献1)。
特開2008−183682号公報
しかしながら、上記した従来の燃焼式釘打機では、シリンダから排気された燃焼後ガスの一部が排気穴から排出されずにハウジング内に留まり、ファンの回転によって再度燃焼室内に吸い込まれてしまうという問題があった。
そこで本発明では、排気された燃焼後ガスが燃焼室内に再流入することを効果的に防ぐことのできる燃焼式釘打機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、外気と連通させるための第一排気孔が形成されるハウジングと、該ハウジングの一端側に位置するシリンダヘッドと、被加工物を押圧することにより該ハウジングに対して移動するプッシュレバーと、該ハウジングに固定され、該ハウジング内と連通させるための第二排気孔が形成されるシリンダと、該プッシュレバーの移動に伴って該ハウジング内を移動して選択的に燃焼室を画成する燃焼室枠と、該シリンダに対して摺動可能であり、該燃焼室内の混合気の爆発膨張により変位して該第二排気孔を通過するピストンと、該ピストンの変位に伴い該ハウジングの他端から突出して釘を打込む打込部と、を備え、該燃焼室枠は、該シリンダ外において該プッシュレバーの移動に伴って該シリンダに対して摺動するチャンバ部と、該チャンバ部よりも該シリンダヘッド側に位置し該チャンバ部と一体的に移動するチャンバヘッドと、該チャンバ部と該チャンバヘッドとの間に固定される被固定部と該被固定部から該ハウジングに向かう方向に延びる遮断部とを有する再流入防止部材と、を有することを特徴とする燃焼式釘打機を提供する。
このような構成によれば、プッシュレバーの移動に連動して燃焼室枠及びピストンが移動することにより燃焼室が画成されるときには、外部から取込まれた新鮮な外気と燃料ガスとの混合気が燃焼室内に存在している。混合気の爆発膨張によってピストンが変位し、ピストンの変位に伴い打込部が移動して釘を打込む。釘打込動作後にはピストンが第二排気孔を通過し、燃焼室内の燃焼後ガスは第二排気孔から燃焼室外へと排気され、ハウジングに形成された第一排気孔から外部へと排気される。このとき、燃焼後ガスの一部は、第二排気孔から直接第一排気孔へと流れずにシリンダヘッド側に流れてしまう場合がある。しかしながら、被固定部によってチャンバ部とチャンバヘッドとの間に固定される再流入防止部材が設けられているので、燃焼後ガスがチャンバヘッドよりもシリンダヘッド側へ流入することを防止することができる。また、一度はシリンダヘッド側に流れてしまった燃焼後ガスを遮断部によって第一排気孔へと案内し、燃焼後ガスを確実にハウジングの外へと排気することができる。また、再流入防止部材の被固定部はチャンバ部とチャンバヘッドとの間に固定されているので、再流入防止部材をチャンバヘッドの外側に設ける構成と比較して、再流入防止部材がチャンバ部と一体的にハウジング内において摺動する際にハウジング内壁と接触して滑落することを防止できる。
上記構成の燃焼式釘打機において、該燃焼室枠は該チャンバ部と該チャンバヘッドとを固定するネジを備え、該被固定部には該ネジが貫通する貫通孔が形成されることが好ましい。
このような構成によれば、ネジと貫通孔による簡易な構成によって、チャンバ部とチャンバヘッドとを固定すると共に、被固定部をチャンバ部とチャンバヘッドとの間に固定することができる。
上記構成の燃焼式釘打機において、該被固定部は環状をなし、該チャンバ部と該チャンバヘッドとの間を封止することが好ましい。
このような構成によれば、被固定部は環状をなしチャンバ部とチャンバヘッドとの間を封止するので、別途チャンバ部とチャンバヘッドとの間を封止する部材を設ける必要がなく、燃焼式釘打機の構成を簡素化できる。
上記構成の燃焼式釘打機において、該遮断部は該ハウジングに接触していることが好ましい。
このような構成によれば、遮断部はハウジングに接触しているので、燃焼後ガスが遮断部の反第一排気孔側に再流入することをより確実に防止できる。
上記構成の燃焼式釘打機において、該再流入防止部材は弾性材料により構成されることが好ましい。
このような構成によれば、再流入防止部材は弾性材料により構成されるので、遮断部がハウジングに接触しながら摺動する際に適宜変形し、再流入防止部材の破損や滑落を防止することができる。
上記構成の燃焼式釘打機において、該第二排気孔は該第一排気孔の近傍に位置することが好ましい。
このような構成によれば、第二排気孔は第一排気孔の近傍に位置するので、燃焼室から第二排気孔を介して排気された燃焼後ガスが第一排気孔へ流れ込みやすくなり、効率的に燃焼後ガスを排気することができる。
以上より、本発明によれば、排気された燃焼後ガスが燃焼室内に再流入することを防止できる燃焼式釘打機を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る燃焼式釘打機を示す断面図(待機状態)。 本発明の実施の形態に係る燃焼式釘打機を示す断面図(押付状態)。 本発明の実施の形態に係る燃焼式釘打機を示す断面図(排気状態)。 本発明の実施の形態に係る燃焼式釘打機の燃焼室枠周辺を示す断面図。 本発明の実施の形態に係る燃焼式釘打機の燃焼室枠を示す分解斜視図。
以下、本発明の実施の形態に係る燃焼式釘打機について図1乃至図5に基づき説明する。図1乃至図3に示される燃焼式釘打機1は、ハウジング2と、ハンドル3と、ノーズ部4と、マガジン5とを備える。なお、ハウジング2からノーズ部4に向かう一方向を下方向と定義し、一方向と反対の他方向を上方向と定義して以下説明する。
ハウジング2は、主ハウジング21と、ボンベ収容部22と、ヘッドカバー23とを有している。主ハウジング21は、略円筒形状に形成され、開口が形成される上端と、排気孔21aが形成された周壁とからなる。排気孔21aは、ノーズ部4近傍に形成され、外気と主ハウジング21の内部とを連通している。主ハウジング21内部には、シリンダ6と燃焼室枠7とシリンダヘッド8とが設けられている。
シリンダ6は、筒状に構成されており、筒状の軸方向が上下方向と平行になるように主ハウジング21内に固定されている。シリンダ6は、一方が略閉塞されており、シリンダ6の略閉塞された一方の壁部分には、後述のドライバブレード62が挿通する挿通孔6aが形成されている。シリンダ6上端の開口周縁部分には、燃焼室枠7の内周面と接触するシール部6Aが設けられている。また、シリンダ6の下端部には燃焼室枠7を下方に付勢する図示せぬスプリングが設けられている。
シリンダ6の下端部付近であって主ハウジング21の排気孔21aの近傍には、排気孔21aと連通する排気孔6bが形成されている。また、シリンダ6において排気孔6bが形成される部分には、シリンダ6の内周面から外周面へ向う方向に排気を流通させる図示せぬ逆止弁と、排気孔6bを覆う図示せぬ排気カバーとが設けられている。
シリンダ6の内部には、ピストン61と、ドライバブレード62と、バンパ63とが内蔵されている。
ピストン61は、略円板状に形成されており、シリンダ6内周に当接してシリンダ6内の空間を上下に区切っている。ピストン61は、シリンダ6に対して摺動可能であって、燃焼室枠7の移動と相まって選択的に燃焼室1aを画成する。
ドライバブレード62は、硬質の材料により構成される打込部材であって、ピストン61によって固定されている。ドライバブレード62は、その軸方向においてピストン61と一体に移動可能に設けられている。の下方に位置している。ドライバブレード62は、ピストン61に固定される一端部62Aと、反ピストン61側に位置する他端部62Bとを有している。他端部62Bは、ピストン61の下方への移動に伴い、シリンダ6の外部に延出する。
バンパ63は、シリンダ6の下端部に固定されている。バンパ63は、ピストン61が下方に移動した場合に、ピストン61とシリンダ6の挿通孔6a周辺の壁部とが直接接触することを抑制する。バンパ63は、ゴム等の弾性体より構成され、後述の釘1Aを打ち込んだ際にピストン61の衝撃を吸収する。
燃焼室枠7は、軸方向における両端が開口した円筒状に構成されており、その円筒内にシリンダ6が配置された状態でシリンダ6に対して上下動可能に設けられている。燃焼室枠7は、図4及び図5に示されるように、チャンバ部71と、チャンバヘッド72と、ラバープレート73と、これらを一体的に結合するネジ74(図5)とを有する。
チャンバ部71は、軸方向における両端が開口した円筒状に形成され、その上端部にネジ74を貫通させるネジ孔71a(図5)が4つ形成されている。チャンバ部71は、図示せぬバネによりシリンダ6に接続されている。図示せぬバネは、シリンダ6(図1)に対して下向きの付勢力を与える。図1に示されるように、チャンバ部71の内周面71Aは、プッシュレバー41の上昇に伴いチャンバ部71が図示せぬスプリングの付勢力に反して上昇した場合に、内周面71A全体に亘ってシール部6Aと当接するように構成されている。換言すると、チャンバ部71は、シリンダ6の外側においてプッシュレバー41の移動に伴ってシリンダ6に対して摺動する。チャンバ部71が上昇した際には、チャンバ部71の内周面71Aとシール部6Aとの当接部分において気密性が保たれる。
チャンバヘッド72は、図4及び図5に示されるように、軸方向における両端が開口した円筒状に形成され、チャンバ部71と同軸的にチャンバ部71の上方に配置されている。チャンバヘッド72は、ラバープレート73を介してチャンバ部71に固定されている。チャンバヘッド72は、上下方向に延びる環状部72Aと、チャンバヘッド72の下端に位置し環状部72Aから上下方向に直交する方向に延びる固定部72Bとを有している。環状部72Aは、プッシュレバー41が上方に移動したときチャンバ部71と一体的に移動し、その上端部がシリンダヘッド8の下面に当接可能に設けられている。固定部72Bには、チャンバ部71のネジ孔71a(図5)に対応する位置に4つのネジ孔72a(図5)が形成されている。
ラバープレート73は、再流入防止部材の一例であって、ゴム等の弾性材料により構成され、チャンバ部71とチャンバヘッド72との間に固定されている。ラバープレート73は、環状をなし、チャンバ部71及びチャンバヘッド72と同軸的に配置される。ラバープレート73は、チャンバ部71とチャンバヘッド72との間に固定される被固定部73Aと、被固定部73Aから主ハウジング21の内周面21Aに向かって延びる遮断部73Bと、被固定部73Aから反内周面21A側に位置する封止部73Cとを有する。図5に示されるように、被固定部73Aには、チャンバ部71のネジ孔71a及びチャンバヘッド72のネジ孔72aと対応する位置において、ネジ74が貫通する貫通孔73aが4つ形成されている。図4に示されるように、遮断部73Bは、主ハウジング21の内周面21Aに接触している。封止部73Cは、チャンバ部71とチャンバヘッド72との間を封止している。
図1乃至図3に示されるように、シリンダヘッド8は、チャンバヘッド72の上方に配置され、主ハウジング21の上端開口部に固定されている。シリンダヘッド8の下面部分には凹部8Bが形成されており、凹部8Bを形成する面にはチャンバヘッド72の環状部72Aと係合するシール部8Aが設けられている。燃焼室枠7が上方へ移動してシール部8Aと環状部72Aとが係合することにより、気密性を保持することができる。気密性が保たれることにより、シリンダ6及びピストン61、燃焼室枠7、シリンダヘッド8により燃焼室1aが画成される。
また、シリンダヘッド8には、ファンモータ81と、図示せぬ点火プラグとが設けられている。ファンモータ81は、シリンダヘッド8の反燃焼室1a側に位置し、シリンダヘッド8によって保持されている。ファンモータ81は回転軸が上下方向と平行かつその先端が燃焼室1a内に突出するように配置されている。このファンモータ81は、プッシュレバー41が所定の位置まで上昇した時に、後述の電池収容部32に収容される図示せぬ電池から電力を供給されることにより、回転駆動される。
ファンモータ81の回転軸にはファン82が設けられている。ファン82が燃焼室1a内で回転することにより、燃焼室1a内に供給された可燃性ガスを攪拌して好適な混合ガスを生成するとともに、可燃性ガスが燃焼した燃焼後ガスを燃焼室1a内から好適に排出することが可能である。また、ファン82が回転することにより、ヘッドカバー23に設けられた吸気孔23aから新鮮な空気が取り込まれる。
図示せぬ点火プラグは、点火部分がシリンダヘッド8において燃焼室1aを画成する面上に位置するように配置されている。よって燃焼室1a内に供給された可燃性ガスに点火が可能である。シリンダヘッド8には、後述のガスボンベ1Bから供給される可燃性ガスを燃焼室1a内に導入する燃料通路8aが形成されている。
ボンベ収容部22は、主ハウジング21の側部に上下方向に沿って併設されており、内部にガスボンベ1Bを収容している。ボンベ収容部22には、図示せぬ燃料計量バルブが設けられている。ガスボンベ1Bは、内部に可燃性ガスを貯留しており、上端部に設けられたノズル1Cから図示せぬ燃料計量バルブによって一定量の可燃性ガスを噴出可能に構成されている。ノズル1Cは、その先端が燃料通路8aに接続されており、ガスボンベ1Bが主ハウジング21側に付勢された時に可燃性ガスを燃料通路8a内に噴出することができる。燃焼室枠7が上昇すると、ガスボンベ1Bは図示せぬレバーによって主ハウジング21側に付勢される。なお、燃料計量バルブは、電池によって駆動されるソレノイドバルブであってもよいし、機械的なバルブであってもよい。
ハンドル3は、ボンベ収容部22から反主ハウジング21側に向かって延びており、トリガスイッチ31と、図示せぬ電池が着脱自在に収容される電池収容部32とを備えている。トリガスイッチ31は、押下されることにより、シリンダヘッド8に設けられた図示せぬ点火プラグに通電し、燃焼室1a内の混合ガスを燃焼・膨張させるスイッチである。
ハンドル3の下方には、複数の釘1Aを装填したマガジン5が設けられている。マガジン5には、付勢力によって釘1Aを後述のノーズ部4へ搬送する図示せぬスプリングが設けられている。
ノーズ部4は、主ハウジング21の下端付近に設けられ、被加工物たる図示せぬ被打込材に対向する部分である。ノーズ部4は、ドライバブレード62と、図示せぬ被打込材に打込まれる釘1Aとを案内する。
ノーズ部4の下端には、図示せぬ被打込材に当接して押圧するプッシュレバー41が上下方向に往復摺動可能に支持されている。プッシュレバー41の上端部には燃焼室枠7のチャンバ部71に固定された図示せぬアーム部が接続されている。図示せぬアーム部とシリンダ6との間には、付勢部材である図示せぬスプリングが介在しておりノーズ部4を下方に付勢している。よって、図1に示されるように、ノーズ部4が上方に付勢されていない状態(待機状態)では、プッシュレバー41の下端部は釘1Aの先端部分より下側に突出している。なお、図示せぬスプリングは付勢力の弱いバネであるので、プッシュレバー41は図示せぬスプリングの付勢力に抗い容易に上方に移動することが可能である。
次に燃焼式釘打機1の動作について説明する。非作動の状態(待機状態)では、図1に示されるように、図示せぬスプリングの付勢力によりプッシュレバー41は下方に付勢されてノーズ部4の下端より突出している。この時燃焼室枠7のチャンバ部71は図示せぬアーム部を介してプッシュレバー41に接続されているので、チャンバヘッド72の環状部72Aはシリンダヘッド8から離間している。換言すると、ピストン61よりも上方においては、燃焼室枠7の内部と外部とは連通している。
この状態でハンドル3を把持し、プッシュレバー41を図示せぬ被打込材に押し付けると、図2に示されるように、プッシュレバー41が図示せぬスプリングの付勢力に抗して上昇し、図示せぬアーム部を介してプッシュレバー41と連接した燃焼室枠7が上昇する(押付状態)。そしてチャンバヘッド72の環状部72Aがシリンダヘッド8に当接しシール部8Aと係合した時に、シリンダ6と、ピストン61上面と、燃焼室枠7と、シリンダヘッド8とによって、燃焼室1aが密封された状態で画成される。
また、プッシュレバー41の移動に伴って、図示せぬガスボンベ1Bをシリンダヘッド8の方向に傾斜させることにより、ガスボンベ1Bのノズル1Cがシリンダヘッド8のガスボンベ接続部に押し付けられ、図示せぬ燃料計量バルブによってガスボンベ1B内の可燃性ガスが燃料通路8aを通して燃焼室1a内に1回噴射される。
更に、プッシュレバー41の移動に伴って燃焼室枠7がストローク端まで上昇すると、図示せぬスイッチがオンとなってファンモータ81に電力が供給され、ファン82の回転が開始する。ファン82が密封空間となった燃焼室1a内で回転することにより、噴射された可燃性ガスが燃焼室1a内の空気と攪拌混合される。
この状態でハンドル3のトリガスイッチ31をオンにすると、図示せぬ点火プラグがスパークし、混合ガスに着火して燃焼・膨張する。図3に示されるように、この燃焼・膨張した混合ガスは、排気孔6bを通過してバンパ63に当接するまでピストン61を下方へ移動させる(打込状態)。ピストン61の移動に伴い、ドライバブレード62は下方へ移動してノーズ部4内の釘1Aを図示せぬ被打込材に所定量打ち込む。
打込み動作後は、ピストン61が排気孔6bよりも下側に位置しているので、シリンダ6内部とシリンダ6外部とが排気孔6bによって連通され、燃焼後ガスは排気孔6bからシリンダ6外部へ排気される。燃焼後ガスがシリンダ6の外部へ排気され、シリンダ6及び燃焼室1a内が大気圧になった時点で排気孔6bの図示せぬ逆止弁は閉じられる。
シリンダ6から排気された燃焼後ガスの一部は、主ハウジング21に形成された排気孔21aを介して外部へと排出される。このとき、一部の燃焼後ガスは排気孔21aによって排気されずに、主ハウジング21内を反排気孔21a側へ流れてしまう場合がある。図4に示されるように、反排気孔21a側に流れた燃焼後ガスは、ラバープレート73の遮断部73Bによってせきとめられ、再び排気孔21aに向けて流れ、排気孔21aから主ハウジング21の外へ排出される。
シリンダ6及び燃焼室1a内部に残った燃焼後ガスは、燃焼後であるため高温であり、その燃焼熱がシリンダ6の内壁及び燃焼室枠7の内壁から吸収され、シリンダ6及び燃焼室枠7の外壁表面から大気中に放散される。
燃焼後ガスの燃焼熱が吸収されると、燃焼後ガスが急冷されて体積が減少する。燃焼後ガスの体積が減少すると、燃焼室1aの圧力が大気圧以下まで低下して熱真空の状態となり、ピストン61を初期の初期位置まで引き戻す。
その後、トリガスイッチ31をオフし、燃焼式打込機1全体を持ち上げてプッシュレバー41を図示せぬ被打込材から離すと、プッシュレバー41と燃焼室枠7とが図示せぬスプリングの付勢により下方へ戻る。この時、ファン82はトリガスイッチ31をオフしても一定時間回転し続ける。これにより、ファンにより流れを発生させて、ヘッドカバー23に形成された吸気孔23aからきれいな空気を取り込むことができる。その後ファン82が停止し初期の静止状態となる。静止状態になった後、上記過程を再度繰り返すことにより、再び釘1Aを打ち込むことができる。
上述したように、プッシュレバー41の移動に連動して燃焼室枠7及びピストン61が移動することにより燃焼室1aが画成されるときには、外部から取込まれた新鮮な外気と燃料ガスとの混合気が燃焼室1a内に存在している。混合気の爆発膨張によってピストン61が変位し、ピストン61の変位に伴いドライバブレード62が移動して釘を打込む。釘打込動作後にはピストン61が排気孔6bを通過し、燃焼室1a内の燃焼後ガスは排気孔6bから燃焼室1a外へと排気され、主ハウジング21に形成された排気孔21aから外部へと排気される。このとき、燃焼後ガスの一部は、排気孔6bから直接排気孔21aへと流れずにシリンダヘッド8側に流れてしまう場合がある。本実施形態に係る燃焼式釘打機1によれば、被固定部73Aによってチャンバ部71とチャンバヘッド72との間に固定されるラバープレート73が設けられているので、燃焼後ガスがチャンバヘッド72よりもシリンダヘッド8側へ再流入することを防止することができる。また、一度はシリンダヘッド8側に流れてしまった燃焼後ガスを遮断部73Bによって排気孔21aへと案内し、燃焼後ガスを確実に主ハウジング21の外へと排気することができる。また、ラバープレート73の被固定部73Aはチャンバ部71とチャンバヘッド72との間に固定されているので、ラバープレート73をチャンバヘッド72の外側取り付ける構成と比較して、ラバープレート73がチャンバ部71と一体的に主ハウジング21内において摺動する際に主ハウジング21の内周面21Aに接触して滑落することを防止できる。
また、図5に示されるように、ネジ74とネジ孔71a及び72a、貫通孔73aによる簡易な構成によって、チャンバ部71とチャンバヘッド72とを固定すると共に、被固定部73Aをチャンバ部71とチャンバヘッド72との間に固定することができる。
また、図5に示されるように、被固定部73Aは環状をなしチャンバ部71とチャンバヘッド72との間を封止する封止部73Cを有するので、別途チャンバ部71とチャンバヘッド72との間を封止する部材を設ける必要がなく、燃焼式釘打機1の構成を簡素化できる。
また、図4に示されるように、遮断部73Bは主ハウジング21の内周面21Aに接触しているので、燃焼後ガスが遮断部73Bの反排気孔21a側に再流入することをより確実に防止できる。
また、ラバープレート73は弾性材料により構成されるので、遮断部73Bが主ハウジング21の内周面21Aに接触しながら摺動する際には適宜変形し、ラバープレート73の破損や滑落を防止することができる。
また、シリンダ6の排気孔6bは主ハウジング21の排気孔21aの近傍に位置するので、燃焼室1aから排気孔6bを介して排気された燃焼後ガスが排気孔21aへ流れ込みやすくなり、効率的に燃焼後ガスを排気することができる。
本発明の燃焼式釘打機は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
例えば、遮断部73Bは主ハウジング21の内周面21Aに密着していることが好ましいが、ファン82の回転による吸引力に応じて、燃焼後ガスが燃焼室枠1a内に流入しない程度に遮断部73Bと内周面21Aとの間に隙間を形成してもよい。
本発明の燃焼式釘打機は、燃焼室内にファンを有する釘打機に利用することができる。
1・・・燃焼式釘打機、1A・・・釘、1a・・・燃焼室、1B・・・ガスボンベ、1C・・・ノズル、2・・・ハウジング、3・・・ハンドル、4・・・ノーズ部、5・・・マガジン、6・・・シリンダ、6A・・・シール部、6a・・・挿通孔、6b・・・排気孔、7・・・燃焼室枠、8・・・シリンダヘッド、8A・・・シール部、8B・・・凹部、8a・・・燃料通路、21・・・主ハウジング、21A・・・内周面、21a・・・排気孔、22・・・ボンベ収容部、23・・・ヘッドカバー、23a・・・吸気孔、31・・・トリガスイッチ、32・・・電池収容部、41・・・プッシュレバー、61・・・ピストン、62・・・ドライバブレード、62A・・・一端部、62B・・・他端部、63・・・バンパ、71・・・チャンバ部、71A・・・内周面、71a・・・ネジ孔、72・・・チャンバヘッド、72A・・・環状部、72a・・・ネジ孔、72B・・・固定部、73・・・ラバープレート、73A・・・被固定部、73a・・・貫通孔、73B・・・遮断部、73C・・・封止部、74・・・ネジ、81・・・ファンモータ、82・・・ファン

Claims (6)

  1. 外気と連通させるための第一排気孔が形成されるハウジングと、
    該ハウジングの一端側に位置するシリンダヘッドと、
    被加工物を押圧することにより該ハウジングに対して移動するプッシュレバーと、
    該ハウジングに固定され、該ハウジング内と連通させるための第二排気孔が形成されるシリンダと、
    該プッシュレバーの移動に伴って該ハウジング内を移動して選択的に燃焼室を画成する燃焼室枠と、
    該シリンダに対して摺動可能であり、該燃焼室内の混合気の爆発膨張により変位して該第二排気孔を通過するピストンと、
    該ピストンの変位に伴い該ハウジングの他端から突出して釘を打込む打込部と、を備え、
    該燃焼室枠は、該シリンダ外において該プッシュレバーの移動に伴って該シリンダに対して摺動するチャンバ部と、該チャンバ部よりも該シリンダヘッド側に位置し該チャンバ部と一体的に移動するチャンバヘッドと、該チャンバ部と該チャンバヘッドとの間に固定される被固定部と該被固定部から該ハウジングに向かう方向に延びる遮断部とを有する再流入防止部材と、を有することを特徴とする燃焼式釘打機。
  2. 該燃焼室枠は該チャンバ部と該チャンバヘッドとを固定するネジを備え、該被固定部には該ネジが貫通する貫通孔が形成されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼式釘打機。
  3. 該被固定部は環状をなし、該チャンバ部と該チャンバヘッドとの間を封止することを特徴とする請求項1に記載の燃焼式釘打機。
  4. 該遮断部は該ハウジングに接触していることを特徴とする請求項1に記載の燃焼式釘打機。
  5. 該再流入防止部材は弾性材料により構成されることを特徴とする請求項4に記載の燃焼式釘打機。
  6. 該第二排気孔は該第一排気孔の近傍に位置することを特徴とする請求項1に記載の燃焼式釘打機。
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