JP5293992B2 - 燃焼式打込機 - Google Patents

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Description

本発明は、可燃ガスと空気との混合気を着火燃焼させることによってピストンを駆動する動力を発生させ、該ピストンによって釘、鋲、ステープル等の止具を打ち込むための燃焼式打込機に関するものである。
木材等の被打込材に釘等の止具を打ち込むための携帯型の燃焼式打込機が知られているが、斯かる燃焼式打込機は、ハウジングの開口部を塞ぐシリンダヘッドにヘッドカバーを被着し、該ヘッドカバーに複数の吸気口を形成し、前記ハウジング内に移動可能に配された燃焼室枠とハウジング下部に設けられたプッシュレバーとを連結するとともに、前記燃焼室枠をガイドするシリンダをハウジング内に固設し、該シリンダ内に摺動可能に嵌挿されたピストンと前記シリンダヘッド及び燃焼室枠によって画成される燃焼室内にファンを設け、該ファンを回転駆動するモータを前記シリンダヘッドに保持されたモータマウント内に収容して構成されている。
前記ハウジング内にはガスボンベが収容されており、ガスボンベには、シリンダヘッドに形成された射出通路を経て燃焼室内に可燃ガスとして射出される液化ガスが充填されている。又、ハウジングの端部にはマガジンが装着されており、その内部には釘等の止具が装填されている。
而して、プッシュレバーを被打込材に押し付けると、燃焼室が画成された状態でガスボンベから液化ガスが燃焼室内に噴射され、燃焼室内ではモータによって回転駆動されるファンによって空気と可燃ガスが撹拌混合され、この状態でトリガスイッチがONされると、点火プラグによる点火によって燃焼室内で混合気が着火燃焼せしめられ、そのとき燃焼室内に発生する高圧によってピストンが駆動されてシリンダ内を高速で移動するため、該ピストンに連結されたドライバブレードによって釘等の止具が木材等の被打込材に打ち込まれる。
そして、混合気が爆発燃焼した後、所定の時間が経過するまでは燃焼室枠がシリンダヘッドに当接した状態が維持され、燃焼ガスが排気された後の排気逆止弁の閉鎖によって燃焼室が密閉されるとともに、温度低下に伴う燃焼室内の圧力低下によって燃焼室側で熱真空が得られ、ピストンの上下面の圧力差によってピストンが上昇して元の位置に復帰する。
尚、モータによって燃焼室内で回転駆動されるファンは、可燃ガスと空気との混合を促進して燃焼室内での混合気の効率的な燃焼と、燃焼ガスの排出を含めた掃気の促進及び燃焼反応に必要な空気を取り込む吸気の促進を促す。
斯かる燃焼式打込機においては、ファンを回転駆動するモータの出力軸(モータ軸)はシリンダヘッドを貫通して燃焼室枠内に臨み、その端部にファンが結着されているが、燃焼室内での混合気の爆発燃焼時やピストンがバンパに衝突する際の衝撃によってモータが上下方向(ピストンの移動方向)に沿って往復移動する。このため、シリンダヘッドのモータ軸が貫通する部位には所定の隙間が形成されている。
ところが、モータは弾性支持されているため、上述のように該モータの出力軸(モータ軸)が上下動する際に左右方向にも振れていまい、該出力軸がシリンダヘッドの軸貫通部に衝突して騒音を発生するとともに、両者が傷付くという問題があった。
又、燃焼室内での混合気の爆発燃焼によって発生した圧力がモータ軸とシリンダヘッド間の隙間を通って漏れてしまい、ピストンを駆動する圧力が低下して所要の打込力が得られないという問題が発生していた。
更に、前述のように打ち込み後に熱真空を利用してピストンを初期位置に戻すが、前記隙間は大気に連通しているために熱真空の効果が薄れ、ピストンの戻りが悪くなって打込機の性能が低下するという問題も発生していた。
そこで、特許文献1には、シリンダヘッドのモータ出力軸が貫通する部位に緩衝部材をモータ出力軸と交差する方向に移動可能に取り付ける構成が提案されている。
特開2006−021306号公報
しかしながら、特許文献1において提案された構成では、緩衝部材がシリンダヘッドの軸貫通部に圧入によって取り付けられているため、該緩衝部材がモータ出力軸の周方向に大きくなり、その部分のコンパクト化が不可能であるという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、コンパクトな構成で騒音の発生と打込力の低下を防いで高い性能を確保することができる燃焼式打込機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、ハウジングと、該ハウジングの一端に固設されたシリンダヘッドと、該シリンダヘッドと共に燃焼室を形成する燃焼室枠と、前記シリンダヘッドに支持されたモータを備え、該モータの出力軸を前記シリンダヘッドに貫通させて前記燃焼室枠まで延ばし、その端部にファンを結着して成る燃焼式打込機において、
前記シリンダヘッドにボス部を形成し、該ボス部に前記モータの出力軸を貫通させるとともに、該出力軸の外周に所定の隙間をもって挿通し、リング状の油溜め溝を前記出力軸側内周に有するゴムリングを前記ボス部の内部空間に配置したことを特徴とする。
本発明によれば、シール機能を果たすリング部材をシリンダヘッドに形成されたボス部の内部空間に配置したため、シリンダヘッドのモータ出力軸が貫通する部分がコンパクト化されるとともに、リング部材のシール機能によって圧力の漏れが防がれ、高い打込力と熱真空が得られて当該燃焼式打込機の性能が高められる。
本発明によれば、モータの出力軸が上下動する際に左右方向に振れても、その振れと共にリング部材が径方向に移動し、その移動に伴う衝撃は弾性部材の弾性変形によって効果的に吸収されるため、騒音の発生が防がれるとともに、モータ出力軸とシリンダヘッドの傷付きが防がれて当該燃焼式打込機の耐久性が高められる。
本発明によれば、モータ出力軸が左右に振れても、該モータ出力軸はリング部材に接触するだけで両者間に高いシール性が確保されるとともに、リング部材の径方向移動が許容される。
本発明によれば、リング部材をねじブッシュによってモータ出力軸の軸方向に固定したため、シリンダヘッドのモータ出力軸が貫通する部位の軸方向のシール性が高められ、圧力の漏れが防がれて高い打込力と熱真空が得られて当該燃焼式打込機の性能が高められる。又、リング部材の抜け止めが図られる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明に係る燃焼式打込機の一形態としての燃焼式釘打機の破断側面図、図2は図1の要部拡大詳細図、図3(a),(b)はシリンダヘッドのモータ軸貫通部の拡大断面図である。
本実施の形態に係る燃焼式釘打機1は、図1に示すように、本体を構成するハウジング2を有し、このハウジング2は、主ハウジング部2Aと、該主ハウジング部2Aの長手方向(図1の上下方向)に沿って主ハウジング部2Aの側部に立設されたボンベ室部2Bとで構成されている。
上記ハウジング2のボンベ室部2Bには、可燃ガスを充填したガスボンベ3が着脱可能に収容されており、ガスボンベ3の上方には計量バルブ4が設けられている。そして、ボンベ室部2Bからはハンドル5が一体に延設されており、該ハンドル5にはトリガ6と該トリガ6の引き操作によってONするトリガスイッチ7が設けられるとともに、電池8が着脱可能に装着されている。
又、ハウジング2の下端部には、不図示の釘を装填したマガジン9と、該マガジン9に装填された釘を給送案内するためのノーズ10と、該ノーズ10の釘セット位置に対応して上下動可能に支持されたプッシュレバー11が設けられている。このプッシュレバー11は、ハウジング2の主ハウジング2A内の上部に上下動可能に配された円筒状の燃焼室枠12が固定された不図示の連結部材に連設されている。ここで、プッシュレバー11の先端が木材等の不図示の被打込材に押し付けられてハウジング2の全体を被打込材方向(図1の下方)に押圧したとき、該プッシュレバー11の上部が主ハウジング部2A内に後退し得るよう構成されている。
他方、ハウジング2の主ハウジング部2Aの上端には、該主ハウジング部2Aの上端開口部を塞ぐためのシリンダヘッド13が固着されており、該シリンダヘッド13の上部にはヘッドカバー14が被着されている。そして、ヘッドカバー14には複数の吸気口15が形成されている。
上記シリンダヘッド13の中心部には、モータ16を収容保持するモータマウント17がスプリング18(図2参照)によって弾性支持されており、モータ16から鉛直下方へ延びる出力軸(モータ軸)16aの下端にはファン19が結着されている。尚、図示しないが、シリンダヘッド13の前記モータマウント17の周囲には複数の吸気口が形成されている。又、シリンダヘッド13には、前記トリガスイッチ7がONすることによって点火動作する不図示の点火プラグが取り付けられている。
又、図2に詳細に示すように、シリンダヘッド13のボンベ室部2B側には燃料通路20が形成されており、この燃料通路20の一端は、シリンダヘッド13の下端面に噴射口20aとして開口しており、同燃料通路20の他端は、前記ガスボンベ3に接続されている。
ところで、前記燃焼室枠12は、ハウジング2の主ハウジング部2Aの長手方向(図1の上下方向)に移動可能で、シリンダヘッド13の下端面に選択的に当接するが、この燃焼室枠12はプッシュレバー11に連設されているため、プッシュレバー11の移動に伴って燃焼室枠12も移動する。そして、ハウジング2の主ハウジング部2Aには、燃焼室枠12の内周面に摺動可能に嵌合して燃焼室枠12の移動を案内するシリンダ21が固定されており、このシリンダ21の下端面と燃焼室枠12との間には不図示の圧縮コイルスプリングが縮装され、この圧縮コイルスプリングによって燃焼室枠12が図1の下方に付勢されている。
上記シリンダ21の下部近傍には、主ハウジング部2Aに形成された不図示の排気口に連通可能な複数の排気孔22が形成されている。そして、シリンダ21内の底部にはバンパ23が設けられている。
又、シリンダ21内には、ピストン24が図1の上下方向に摺動可能に嵌挿されており、燃焼室枠12の上端がシリンダヘッド13に当接したとき、シリンダヘッド13、燃焼室枠12、シリンダ21のシリンダヘッド側端部及びピストン24によって燃焼室25が画成される。そして、ピストン24からはドライバブレード26が鉛直下方に向かって延設されている。
而して、図1に示す状態においてハンドル5を把持してプッシュレバー11の先端を不図示の被打込材に押し付けると、プッシュレバー11が不図示の圧縮コイルスプリングの付勢力に抗して上昇し、該プッシュレバー11に連設された燃焼室枠12も上昇してシリンダヘッド13の下面に密着するため、外気と遮断された燃焼室25が形成される。
プッシュレバー11の動作と連動してガスボンベ3が押圧されると、ガスボンベ3に充填された液化ガスが計量バルブ4及び燃料通路20を通って噴射口20aから燃焼室25へと噴射され、燃焼室枠12が上死点に達するとモータ16が起動されてファン19が燃焼室25内で回転する。このようにファン19が燃焼室25内で回転することによって、該燃焼室25内に噴射された液化ガスが空気と撹拌混合されて混合気が形成される。
プッシュレバー11の被打込材への押し付け動作に続いてトリガ6を引いてトリガスイッチ7をONさせると、不図示の点火回路によって不図示の点火プラグにスパークが発生し、燃焼室25内の混合気が着火燃焼せしめられる。そして、燃焼室25内の混合気の燃焼によって膨張した高温高圧の燃焼ガスはピストン24をシリンダ21に沿って下方へと押し下げ、このピストン24と一体に下動するドライバブレード26によって釘が被打込材に打ち込まれる。
上述のように釘が被打込材に打ち込まれると、ピストン24はバンパ23に衝突して衝撃が緩和されるとともに、燃焼ガスが複数の排気孔22からシリンダ21外へと排出される。ここで、排気孔22には不図示の逆止弁が設けられており、燃焼ガスがシリンダ21外へ排出されてシリンダ21及び燃焼室25内が大気圧になった時点で逆止弁が閉じられる。
そして、燃焼室25内に残留する高温の燃焼ガスが急冷されて燃焼室25内の圧力が低下して大気圧以下に下がると(熱真空)、ピストン24とドライバブレード26は初期の上死点位置へと引き戻される。
その後、トリガ6の引き操作を開放してトリガスイッチ7をOFFし、当該燃焼式釘打機1を持ち上げてプッシュレバー11を被打込材から離すと、プッシュレバー11と燃焼室枠12が不図示の圧縮コイルスプリングの付勢力によって下方へ移動して図1に示す元の初期位置に復帰する。このとき、ファン19は、所定時間だけ回転し続ける。
又、燃焼室枠12が下動して元の初期位置に復帰すると、燃焼室25の密閉状態が開放され、この状態でファン19が回転することによって燃焼室25内に流れが発生し、この流れによってヘッドカバー14に形成された吸気口15とシリンダヘッド13に形成された不図示の吸気を通って大気中の空気が燃焼室25内に吸引され、この空気によって燃焼室25内に残留する燃焼ガスが排出されるとともに、モータ16とモータマウント17及びシリンダヘッド13が冷却され、その後、ファン19の回転が停止される。
次に、本発明の要旨を図2及び図3に基づいて説明する。
図2に示すように、シリンダヘッド13の下部中央には、下方が開口する袋状のボス部13Aが一体に形成されており、前記モータ16から鉛直下方に延びる出力軸(以下、「モータ軸」と称する)16aがボス部13Aの上壁を回転可能に貫通して燃焼室枠12内に臨んでおり、その下端には前記ファン19がナット27によって結着されている。
而して、本実施の形態では、シリンダヘッド13のボス部13Aの内部空間をモータ軸16aが貫通しているが、該モータ軸16aのボス部13Aの内部空間に臨む外周には上下2枚のリング状弾性部材であるゴムパッキン28とこれらのゴムパッキン28の間に配されたリング部材としての金属製のワッシャ29が挿通している。そして、これらのゴムパッキン28とワッシャ29は、シリンダヘッド13のボス部13Aの下部内周に下方から螺合する円筒状のねじブッシュ30によってモータ軸16aの軸方向(上下方向)に固定されており、シリンダヘッド13のボス部13Aの上壁との間で挟持され、ワッシャ29は、その上下がゴムパッキン28によって挟持されている。
ここで、図3(a)に示すように、ワッシャ29の内径d1はモータ軸16aの外径D0よりも若干大きく(d1>D0)設定されており、ワッシャ29とモータ軸16aとの間にはリング状の微小な径方向隙間δ(=(d1−D0/2)が形成されており、ワッシャ29はモータ軸16aとの間に微小な径方向隙間δを形成することによってシール機能を果たす。又、ゴムパッキン28の内径d2はワッシャ29の内径d1よりも大きく(d2>d1)設定されている。
更に、上下2枚のゴムパッキン28の外径D2はシリンダヘッド13のボス部13Aの内径に略等しく設定されており、これらのゴムパッキン28は、その外周がボス部13Aの内周面に嵌合しているために径方向移動が不可能である。これに対して、ワッシャ29の外径D1はゴムパッキン28の外径D2よりも小さく(D1<D2)設定されている。ワッシャ29はゴムパッキン28に挟まれてボス部13Aに配置されており、ねじブッシュ30がその下側からねじ部31に螺合して配置されることによって、ワッシャ29及びゴムパッキン28がシリンダヘッド13のボス部13Aに挟持されている。上側のゴムパッキン28の上面はボス部13Aの上部内周に当接しており、下側のゴムパッキン28の下面はねじブッシュ30により上方向に力が加えられた状態で当接している。即ち、ゴムパッキン28には上下方向から力が加わっているため、その間に挟まれているワッシャ29は、ゴムパキン28との摩擦力によって所定の位置に挟持されている。
モータ軸16aが左右に振れた場合、該モータ軸16aはその径方向に前記径方向隙間δの範囲内で移動可能である。ワッシャ29はゴムブッシュ28に摩擦力によって挟持されているため、モータ軸16aがワッシャ29に当たると、ワッシャ29はゴムブッシュ28と共に変形(移動)し、即ち、ゴムブッシュ28がモータ軸16aの衝撃を吸収することができる。
以上のように、本実施の形態では、シール機能を果たすワッシャ29とこれを上下から挟持するゴムパッキン28をシリンダヘッド13に形成されたボス部13Aの内部空間、即ち、ボス部13Aのファン19側に配置したため、シリンダヘッド13のモータ軸16aが貫通する部分がコンパクト化されるとともに、ワッシャ29のシール機能によって圧力の漏れが防がれ、高い打込力と熱真空が得られて当該燃焼式釘打機1の性能が高められる。
又、モータ16はモータマウント17を介してスプリング18によって弾性支持されているため、燃焼室25内での混合気の爆発燃焼時やピストン24がバンパ23に衝突する際の衝撃によってモータ16が上下方向(ピストン24の移動方向)に沿って往復移動する。このようにモータ16が上下に往復動するとモータ軸16aも一体に上下動するが、モータ軸16aが上下動する際に左右方向に振れた場合、その振れによって該モータ軸16aが図3(b)に示すようにワッシャ29の内周に当接する。ここで、ワッシャ29は前述のようにモータ軸16aの径方向に移動可能であるため、該ワッシャ29がモータ軸16aと共に径方向に移動して上下2枚のゴムパキン28を弾性変形させ、このゴムパッキン28の弾性変形によって衝撃が効果的に吸収される。このため、モータ軸16aの振れに伴う騒音の発生が防がれるとともに、モータ軸16aとシリンダヘッド13の傷付きが防がれて当該燃焼式釘打機1の耐久性が高められる。
そして、本実施の形態では、ゴムパッキン28の内径d2をワッシャ29の内径d1よりも大きく(d2>d1)設定したため、モータ軸16aが左右に振れても、該モータ軸16aは図3(b)に示すようにワッシャ29に接触するだけで両者間に高いシール性が確保されるとともに、ワッシャ29の径方向移動が許容される。
又、本実施の形態では、ゴムパッキン28とワッシャ29をねじブッシュ30によってモータ軸16aの軸方向(上下方向)に固定したため、シリンダヘッド13のモータ軸16aが貫通する部位の軸方向のシール性が高められ、圧力の漏れが防がれて高い打込力と熱真空が得られて当該燃焼式釘打機1の性能が高められるという効果が得られる。
更に、本実施の形態では、1つのワッシャを2つの弾性部材で挟持する構成を採用したが、ワッシャ及び弾性部材の数を増やしてシール性や耐久性を一層高めるようにしても良い。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図4に基づいて説明する。
図4は本発明の実施の形態2に係る燃焼式釘打機要部(シリンダヘッドのモータ軸貫通部)の断面図であり、本図においては図2に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態は、前記実施の形態1におけるゴムパッキン28を省略したものであって、本実施の形態においてもワッシャ29をシリンダヘッド13のボス部13Aの内部空間に配したため、シリンダヘッド13のモータ軸16aが貫通する部分がコンパクト化されるとともに、ワッシャ29のシール機能によって圧力の漏れが防がれ、高い打込力と熱真空が得られて当該燃焼式釘打機1の性能が高められる他、部品点数を削減して構造を簡略化することができる。但し、本実施の形態においてシリンダヘッド13のモータ軸16aが貫通する部位に軸方向のシール性を確保すためには、ワッシャ29の上下のクリアランスを極小に保つ必要がある。
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3を図5に基づいて説明する。
図5は本発明の実施の形態3に係る燃焼式釘打機要部(シリンダヘッドのモータ軸貫通部)の断面図であり、本図においても図2に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態は、前記実施の形態1におけるワッシャ29の代用として、弾性部材であるゴムリング100を配置したものである。ゴムリング100には潤滑油を溜める油溜め溝101をリング状に形成している。この油溜め溝101があるため、モータ軸16aとゴムリング100が接触しても、摺れ抵抗が小さく、モータの回転に対する悪影響はない。
又、ゴムリング100の材質が弾性材であるゴムであるため、振動音が発生することもない。更に、潤滑油の表面張力によりモータ軸16aとゴムリング100との径方向隙間のシール性を確保することができるとともに、ゴムリング100によってモータ軸16aの左右方向の衝撃を吸収することができる。
尚、以上は本発明を特に燃焼式釘打機に適用した形態について説明したが、本発明は、釘以外の鋲やステープル等の止具を打ち込むための他の任意の燃焼式打込機に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態1に係る燃焼式釘打機の破断側面図である。 図1の要部拡大詳細図である。 (a),(b)は本発明の実施の形態1に係る燃焼式釘打機におけるシリンダヘッドのモータ軸貫通部の拡大断面図である。 本発明の実施の形態2に係る燃焼式釘打機要部(シリンダヘッドのモータ軸貫通部)の断面図である。 本発明の実施の形態3に係る燃焼式釘打機要部(シリンダヘッドのモータ軸貫通部)の断面図である。
符号の説明
1 燃焼式釘打機(燃焼式打込機)
2 ハウジング
2A 主ハウジング部
2B ボンベ室部
3 ガスボンベ
4 計量バルブ
5 ハンドル
6 トリガ
7 トリガスイッチ
8 電池
9 マガジン
10 ノーズ
11 プッシュレバー
12 燃焼室枠
13 シリンダヘッド
13A シリンダヘッドの袋状ボス部
14 ヘッドカバー
15 吸気口
16 モータ
16a モータの出力軸
17 モータマウント
18 スプリング
19 ファン
20 燃料通路
20a 燃料通路の噴射口
21 シリンダ
22 排気孔
23 バンパ
24 ピストン
25 燃焼室
26 ドライバブレード
27 ナット
28 ゴムパッキン(弾性部材)
29 ワッシャ(リング部材)
30 ねじブッシュ
31 ねじ部
100 ゴムリング(弾性部材)
101 ゴムリングの油ため溝
D0 モータ軸の外径
D1 ワッシャの外径
D2 ゴムパッキンの外径
d1 ワッシャの内径
d2 ゴムパッキンの内径
δ 径方向隙間

Claims (1)

  1. ハウジングと、該ハウジングの一端に固設されたシリンダヘッドと、該シリンダヘッドと共に燃焼室を形成する燃焼室枠と、前記シリンダヘッドに支持されたモータを備え、該モータの出力軸を前記シリンダヘッドに貫通させて前記燃焼室枠まで延ばし、その端部にファンを結着して成る燃焼式打込機において、
    前記シリンダヘッドにボス部を形成し、該ボス部に前記モータの出力軸を貫通させるとともに、該出力軸の外周に所定の隙間をもって挿通し、リング状の油溜め溝を前記出力軸側内周に有するゴムリングを前記ボス部の内部空間に配置したことを特徴とする燃焼室打込機。
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