JP5590505B2 - 打込機 - Google Patents

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Description

本発明は打込機に関し、特に燃料及び電気を動力としてネジを打ち込む打込機に関する。
従来からネジを打設する打込機としては、例えば圧縮空気を動力とした打込機や、AC電源若しくは充電池を電源とした電動のネジ締め機(打込機)が公知になっている(例えば特許文献1)
一方、従来からガスの燃焼のエネルギーによる空気の膨張を利用して止具を打ち込む打込機である燃焼式ガス釘打機が知られている(例えば特許文献2)。
特開2005−103728号公報 特開2005−329533号公報
圧縮空気を動力とした打込機では、圧縮空気を生成するコンプレッサと、コンプレッサと打込機とを接続エアホースとを必要とするため、装置が大がかりになると共に作業性が優れなかった。また電動のネジ締め機では、ネジを打撃する機構を持たないため、ネジ締めに要する時間はネジを打撃する場合に較べて長くなっていた。
よって本発明は、小型かつ高トルクで、長時間の使用に耐えられる打込機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、上死点と下死点との間で軸方向に移動して被加工物に施工されるネジを打撃すると共に軸心周りに回転してネジを締結するビットと該ビットを移動可能に収容するハウジングと、該ハウジングに設けられたトリガと、該ハウジングに連結され、複数のネジを収容し該ビット先端が該軸方向下死点側に移動した際の軌跡上に一の該ネジを供給するマガジンと、該被加工物を押圧することにより該ハウジングに対して移動するプッシュレバーと、該プッシュレバーの該ハウジングに対する移動と連動して密閉され燃料が噴射される燃焼室を画成し、該燃焼室に臨むと共に該トリガと該プッシュレバーとの一方若しくは両方の動作に起因して該燃焼室内の該燃料に点火するスパークプラグを有し、該ビットの上死点側に設けられて該ビットに下死点側への打撃力を付加する燃焼式動力機構と、回転駆動される出力軸部を備えたモータと、該ビットと該出力軸部との間に介在し、該出力軸部の回転力を該ビットに伝達する動力伝達機構と、該スパークプラグ及び該モータに電力を供給する電源と、を有し、該モータは該スパークプラグの点火と同時あるいは一定の時間差をもって回転を開始する打込機を提供する。
上記構成の打込機において、該モータは、該スパークプラグが点火されて該ビットが該下死点側に動き始めた時から所定時間経過後に定常回転状態を採ることが好ましい。
この様な構成によると、最もエネルギーを必要とするネジの打撃にガスを動力とする燃焼式機動力機構を用い、過度のエネルギーを必要としないネジの締結にモータを用いることにより、打撃と締結との動力源を別とすることができる。よって電池により電動式動力機構を駆動した場合であっても、電力の消費を押さえることができ、長時間の使用が可能になる。また打撃と締結とが別動力で駆動されるため、打撃と締結とのそれぞれのエネルギーを大きく採ることができ、故に高打撃力、高トルクでネジを打撃・締結することができる。また打撃と締結とが別動力であるため、打撃に係る機構と、締結に係る機構とを別機構とすることができる。故にそれぞれの機構を単純な構成とすることができ、動力の伝達ロスを低減することができる。またビットが下死点側に動き始めてから所定時間後にモータが定常回転するため、ネジが被加工物に打ち込まれた時にモータを定常回転状態とすることができる。モータにおいては、定常回転状態で最も出力が大きくなるため、ネジが被加工部材に打ち込まれると同時に好適にネジを締結することができる。
また該所定時間は、該スパークプラグが点火した時点から該ビットが下死点側に所定距離まで移動するまでの時間であることが好ましい。
この様な構成によると、ビットがネジを打撃して被加工物に付勢している状態でネジの締結をすることができ、ネジの施工不良を低減することができる。
また該電源と該スパークプラグ及び該モータとに接続されて該スパークプラグ及び該モータの動作を制御する制御装置と、該プッシュレバーの動作を感知して信号を出力する第一コンタクトスイッチと、該トリガの動作を感知して信号を出力する第二コンタクトスイッチと、を更に備え、該制御装置は該第一コンタクトスイッチと該第二コンタクトスイッチとの一方若しくは両方からの出力結果に基づき、該スパークプラグ及び該モータに電力を供給して制御することが好ましい。
この様な構成によると、簡単な構成でスパークプラグ及びモータの動作を制御することができる。
また該制御装置は、該モータへの通電を該ビットの下死点側への移動開始前に行うことが好ましい。
この様な構成によると、ビットが移動開始したのとほぼ同時にモータを定常回転状態にすることができ、ネジの打ち込みの初期からネジを好適に締結することができる。
また本発明は、上死点と下死点との間で軸方向に移動して被加工物に施工されるネジを打撃すると共に軸心周りに回転してネジを締結するビットと、該ビットを移動可能に収容するハウジングと、該ハウジングに設けられたトリガと、該ハウジングに連結され、該ネジを打ち出す射出孔を有するノーズ部と、該ノーズ部に連結され、複数のネジを収容し該ビット先端が該軸方向下死点側に移動した際の軌跡上に一の該ネジを供給するマガジンと、該被加工物を押圧することにより該ハウジングに対して移動するプッシュレバーと、該プッシュレバーの該ハウジングに対する移動と連動して密閉され燃料が噴射される燃焼室を画成し、該燃焼室に臨むと共に該トリガと該プッシュレバーとの一方若しくは両方の動作に起因して該燃焼室内の該燃料に点火するスパークプラグを有し、該ビットの上死点側に設けられて該ビットに下死点側への打撃力を付加する燃焼式動力機構と、回転駆動される出力軸部を備えたモータと、該ビットと該出力軸部との間に介在し、該出力軸部の回転力を該ビットに伝達する動力伝達機構と、該動力伝達機構に設けられて該モータと該ビットとの間の状態を、接続状態・遮断状態のいずれかの状態に択一的に保つ電気式クラッチ機構と、該スパークプラグと該モータと該電気式クラッチ機構とに電力を供給する電源と、を有し、該モータは該プッシュレバーと該トリガとのいずれか一方の動作に応じて出力軸部を駆動し、該電気式クラッチ機構は、該トリガと該プッシュレバーとの一方若しくは両方の動作に起因して、該スパークプラグが点火されて該ビットが該下死点側に動き始めた後に該接続状態を採る打込機を提供する。
この様な構成によると、最もエネルギーを必要とするネジの打撃にガスを動力とする燃焼式機動力機構を用い、過度のエネルギーを必要としないネジの締結にモータを用いることにより、打撃と締結との動力源を別とすることができる。よって電池により電動式動力機構を駆動した場合であっても、電力の消費を押さえることができ、長時間の使用が可能になる。また打撃と締結とが別動力で駆動されるため、打撃と締結とのそれぞれのエネルギーを大きく採ることができ、故に高打撃力、高トルクでネジを打撃・締結することができる。また打撃と締結とが別動力であるため、打撃に係る機構と、締結に係る機構とを別機構とすることができる。故にそれぞれの機構を単純な構成とすることができ、動力の伝達ロスを低減することができる。また予めモータを回転させて定常回転状態まで回転数が上昇させておき、ビットが下死点側へと移動する打ち込み動作が開始された後に電気式クラッチ機構によりモータとビットとを接続することにより、モータにおいて最も出力が大きい状態でネジを締結することができ、ネジ締め不良を抑制することができる。またモータの最も出力が大きい状態を利用することができるので、過度に高出力の大型のモータを用いる必要がなく、最高出力時においてネジを締結可能な小型のモータを用いることができる。
上記構成の打込機において、該電源と該スパークプラグ、該モータ、該電気式クラッチ機構との間に介在して該スパークプラグ、該モータ、該電気式クラッチ機構の動作を制御する制御装置と、該プッシュレバーの動作を感知して信号を出力する第一コンタクトスイッチと、該トリガの動作を感知して信号を出力する第二コンタクトスイッチと、を更に備え、該制御装置は、該モータについては該第一コンタクトスイッチと該第二コンタクトスイッチとのいずれか一方の動作を感知して通電し、該スパークプラグについては該第一コンタクトスイッチと該第二コンタクトスイッチとの一方若しくは両方の動作を感知して通電し、該電気式クラッチ機構については該第一コンタクトスイッチと該第二コンタクトスイッチとの両方の動作を感知していない状態で遮断状態に保ち該第一コンタクトスイッチと該第二コンタクトスイッチとの一方若しくは両方の動作を感知して接続状態とし、該スパークプラグへ通電されて該ビットが該下死点側に動き始めた後に該電気式クラッチ機構が該接続状態を採るように該スパークプラグ及び該電気式クラッチ機構を制御することが好ましい。
この様な構成によると、簡単な構成でスパークプラグ、モータ、電気式クラッチ機構の動作を制御することができる。
本発明の打込機によれば、小型かつ高トルクで、長時間の使用に耐えられることができる。
本発明の第一の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機の断面図。 図1のII−II線に沿った断面図。 本発明の第一の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機の制御回路に係る回路図。 本発明の第一の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機の制御に係るタイムチャート。 本発明の第一の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機の第一変形例の制御回路に係る回路図。 本発明の第一の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機の第一変形例の制御に係るタイムチャート。 本発明の第一の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機の第二変形例の制御回路に係る回路図。 本発明の第一の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機の第二変形例の制御に係るタイムチャート。 本発明の第一の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機の第三変形例の制御装置に係る回路図。 本発明の第二の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機の断面図。 図10のVI−VI線に沿った断面図。 本発明の第二の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機の制御回路に係る回路図。 本発明の第二の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機の制御に係るタイムチャート。 本発明の第二の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機の変形例の制御装置に係る回路図。
以下、本発明の第一の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機について、図1乃至図4に基づき説明する。図1に示される燃焼式ネジ打ち機であるネジ打ち機1は、ハウジング2と、ハンドル6と、マガジン7と、電動式動力機構8と、プッシュレバー9と、制御装置10とから主に構成されている。尚、ハウジング2からプッシュレバー9に向かう一方向を下側方向若しくは下死点側方向と定義し、一方向と反対の他方向を上側方向若しくは上死点側方向と定義して以下説明する。
ハウジング2は、主ハウジング21と、ボンベ収容部22と、ヘッドカバー23とから主に構成され、下端部分にノーズ部24が装着されている。主ハウジング21においては、ノーズ部24近傍の位置に図示せぬ排気口が形成されており、内部にシリンダ3と、燃焼室枠4と、シリンダヘッド5とが主に内蔵されている。尚、シリンダ3と、燃焼室枠4と、シリンダヘッド5の他に、プッシュレバー9と、後述のピストン31とファン駆動モータ51とファン52と電池62とを含んで燃焼式動力機構が規定される。
シリンダ3は、下側が略閉塞され上側が開口した筒状に構成されており、筒状の軸方向が上下方向と平行になるように主ハウジング21内に収容されて固定されている。シリンダ3の略閉塞された下側の壁部分には、後述のビット32が挿通する孔3aが形成されている。シリンダ3において上側の開口周縁部分には、燃焼室枠4の内周面と接触するシール部3Aが設けられている。またシリンダ3において下端部分には燃焼室枠4を下死点側に付勢する図示せぬバネが設けられている。
シリンダ3の下端部付近には主ハウジング21の図示せぬ排気口と連通する排気穴3bが形成されている。また排気穴3bには、シリンダ3の内周面よりシリンダ3の外周面へ向う方向に排気を流通させる図示せぬ排気逆止弁が設けられている。さらに、排気穴3bを覆うように図示せぬ排気カバーが設けられている。
シリンダ3の内部には、ピストン31と、ビット32と、バンパ33とが収容されている。ピストン31は略円板状に形成されており、複数のシール材を介してシリンダ3内周に当接してシリンダ3内空間を上下に区切っており、後述の点火プラグ53による点火と同時に下方へ移動し始める。ビット32は、ピストン31の下方に配置されており、断面が正六角形に形成されると共に先端がネジと係合可能に形状化され、後端でピストン31にビット32軸周りに回転可能に装着され、先端が孔3aを貫通してシリンダ3外部に延出されている。なお、ロッド部32の形状は略正六角柱の棒状に限らず、後述の最終ギヤ85に対してスプライン結合をする種々の構成を採用することができる。バンパ33は、シリンダ3内においてピストン31の下方となる端部に配置されている。よってピストン31が下方に移動した場合であってもバンパ33によりピストン31とシリンダ3の孔3a周辺の壁部とが直接接触することが抑制される。またバンパ33は後述のネジ1Aを打ち込んだ際にピストン31の衝撃を吸収している。
燃焼室枠4は、両端が開口した円筒状に構成されており、その円筒内にシリンダ3が配置された状態でシリンダ3に対して上下動可能に配置されている。燃焼室枠4の下側には後述のプッシュレバー9と接続される図示せぬ連結部材が一体に接続されている。図示せぬ連結部材の下端部分の上方にシリンダ3が位置し、図示せぬ連結部材の下端部分とシリンダ3との間には、上述の図示せぬバネが介在している。よって燃焼室枠4及び図示せぬ連結部材には、図示せぬバネによりシリンダ3に対して下側への付勢力が付加されている。燃焼室枠4の内面は、燃焼室枠4が図示せぬバネの付勢力に反して上昇した場合に、その内周面全体に亘ってシール部3Aと当接するように構成されている。よって燃焼室枠4が上昇した場合は、燃焼室枠4の内周面とシール部3Aとが当接部分において気密性を保つことができる。
燃焼室枠4の上端部には、ガスボンベ22Aに接続される図示せぬリンク機構の端部が配設されており、燃焼室枠4が最も上方へ移動した際に図示せぬリンク機構の端部を付勢して図示せぬリンク機構によりガスボンベ22Aからガスを噴出可能に構成されている。
シリンダヘッド5は、燃焼室枠4の上方に配置されて主ハウジング21に固定されて設けられている。シリンダヘッド5の下面部分には、燃焼室枠4の上端部分と係合する図示せぬ凹部が形成されており、図示せぬ凹部を形成する面には、燃焼室枠4と係合するシール部5Aが設けられている。
燃焼室枠4が上方へ移動し、図示せぬ凹部においてシール部5Aと燃焼室枠4の上端部分とが係合することにより、この係合箇所において気密性を保持することができる。この気密性が保たれることにより、シリンダ3及びシリンダ3内のピストン31と、燃焼室枠4と、シリンダヘッド5とにより燃焼室2aが画成される。
またシリンダヘッド5には、ファンモータ51と、点火プラグ53とが設けられている。ファンモータ51は、回転軸51Aが上下方向と平行かつその先端が燃焼室2a内に突出するように配置されており、シリンダヘッド5に弾発的に保持されている。このファンモータ51は電池62より電力が供給されて回転駆動される。
ファンモータ51の回転軸51Aにはファン52が設けられている。ファン52が燃焼室2a内で回転することにより、燃焼室2a内に供給された可燃性ガスを攪拌して好適な混合気を形成するとともに、可燃性ガスが燃焼した排ガスを燃焼室2a内から好適に排出することが可能となっている。またファン52は、ヘッドカバー23に設けられた図示せぬ孔から新鮮な空気を取り込んでいる。
点火プラグ53は、点火部分がシリンダヘッド5において燃焼室2aを画成する面上に位置するように配置されている。よって燃焼室2a内に供給された可燃性ガスに点火することが可能となっている。点火プラグ53においては、供給された電圧を昇圧して放電するため、通電から点火まで若干の時間T1(10msec程度)が必要になる。またシリンダヘッド5においては、後述のガスボンベ22Aから供給される可燃性ガスを燃焼室2a内に導入する流路5bが形成されている。
ボンベ収容部22は、主ハウジング21の側部に上下方向に沿って併設されており、内部にガスボンベ22Aを有し、上方に図示せぬリンク機構を有している。ガスボンベ22Aは、内部に可燃性ガスを貯留しており、上端部に設けられたノズル22Bから可燃性ガスを一定量噴出可能に構成されている。ノズル22Bは、その先端が流路7bに接続されており、ガスボンベ22Aが図示せぬリンク機構によって主ハウジング21側に付勢された時に可燃性ガスを流路7b内に噴出することができる。
ボンベ収容部22の下方側位置には、第一コンタクトスイッチ12が配置されている。第一コンタクトスイッチ12は、後述するプッシュレバー9の動作を感知しており、プッシュレバー9が上昇して第一コンタクトスイッチ12と接触・付勢した状態でON信号を出力しており、非接触の状態ではOFF信号を出力する。
ヘッドカバー23は、主ハウジング21の上方に設けられており、シリンダヘッド5を保護すると共に、ファンモータ51を保持している。
ノーズ部24は、主ハウジング21の下方に設けられて主ハウジング21に固定されていると共にシリンダ3を担持している。ノーズ部24には、孔3aと連通する孔24aが形成されており、孔24aの下方には、ビット32の先端が往復移動する際の通路になると共に下端がネジ1Aを打ち出す射出孔となる打撃通路24bを画成するガイド部材24Aを備えている。
ハンドル6は、ハウジング2においてボンベ収容部22から上下方向と交差する方向に延出されており、トリガ61と、第二コンタクトスイッチ13と、電池62を主に備えて構成されている。
トリガ61は、ハンドル6の基端部分下方側であって第二コンタクトスイッチ13の下方に設けられている。
第二コンタクトスイッチ13は、トリガ61の動作を感知しており、トリガ61が上昇して第二コンタクトスイッチ13と接触した状態でON信号を出力し、非接触の状態ではOFF信号を出力する。
電池62は、ハンドル6内に着脱可能に配置されており、ファンモータ51、点火プラグ53、及び後述のモータ81に電力を供給している。
マガジン7はノーズ部24に接続され、内部に複数本のネジ1Aを内蔵しており、複数本のネジ1Aをノーズ部24側に向けて付勢する図示せぬ付勢部材を有している。図示せぬ付勢部材によりノーズ部24側に付勢されたネジ1Aは、ノーズ部24において、ビット32の軌跡上である打撃通路24b内に供給・配置される。
電動式動力機構8は、モータ81と、遊星ギヤ機構82と、傘歯ギヤ84と、最終ギヤ85とから主に構成されており、マガジン7のノーズ部24との連結箇所近傍であってマガジン7とハンドル6との間に位置するように配置されてハウジング2の一部により覆われている。尚、遊星ギヤ機構82と、傘歯ギヤ84とから中間ギヤ部が規定され、この中間ギヤ部と最終ギヤ85とから動力伝達機構が規定される。
モータ81は、出力軸部81Aを有する既知のモータであり、出力軸部81Aの軸方向がビット32の軸心を中心とする半径方向と一致するように配置されている。またモータ81は通電されることにより停止状態から徐々に回転数を上げて定常回転数を採って定常回転状態になるように構成され、具体的には通電されて回転を始めてからΔT経過後に定常回転数を採るように構成されている。出力軸部81Aは遊星ギヤ機構82に接続されている。
遊星ギヤ機構82は、太陽ギヤ82Aと、複数の公転ギヤ82Bと、リングギヤ82Cと、遊星キャリア82Dとから構成される既知の減速機構である。太陽ギヤ82Aには出力軸部81Aが接続されて同軸一体回転し、リングギヤ82Cはハウジング2に固定され、複数の公転ギヤ82Bは太陽ギヤ82Aとリングギヤ82Cとの間に介在し、遊星キャリア82Dは、複数の公転ギヤ82Bを自転可能に支持していると共に、端部が傘歯ギヤ84に接続されている。
最終ギヤ85は、傘歯状に構成されたギヤであり、ノーズ部24において打撃通路24bの上方位置でビット32の軸周りに回転可能に支持されると共に、図2に示されるように、傘歯ギヤ84と噛合して出力軸部81Aの軸方向と直交するビット32(図1)の軸方向に回転の軸を変換している。また最終ギヤ85は、その回転軸方向に貫通する断面が六角形の孔85aを有しており、孔85a内にビット32が貫通してビット32(図1)に装着されている。ビット32も同様に断面六角形であるため、最終ギヤ85に対してビット32は上下方向への移動は可能であるが、軸周りの回転は不能になる。
プッシュレバー9は、ノーズ部24に対して上下動可能に装着され、その下端に燃焼式ネジ打ち機1を被加工物へと当接させる際の当接箇所が規定されている。またプッシュレバー9には、燃焼室枠4に接続される図示せぬ連結部材と、第一コンタクトスイッチ12と当接して付勢可能な付勢部材9Aが設けられている。
制御装置10は、電池62に接続されてマガジン7内に設けられており、図3に示されるように、ファンタイマ10Aと、ファン駆動回路10Bと、点火回路10Cと、モータタイマ10Dと、モータ駆動回路10Eとから主に構成されている。
ファンタイマ10Aは、第一コンタクトスイッチ12からのON信号を検出して、ファン52を回転させるファンモータ51の駆動に係る電力の供給時間を規定している。具体的には、第一コンタクトスイッチ12からのON信号を検出して時間Tの間ON信号をファン駆動回路10Bに発するように構成されている。
ファン駆動回路10Bは、ファンモータ51に接続され、第一コンタクトスイッチ12からのON信号及びファンタイマ10AからのON信号を検出してファンモータ51に供給される電力を供給・遮断している。
点火回路10Cは点火プラグ53に接続され、第二コンタクトスイッチ13からのON信号を検出して点火プラグ53に極短時間で駆動電力を供給している。
モータタイマ10Dは、第二コンタクトスイッチ13からのON信号を検出して、モータ81の駆動に係る電力の供給時間を規定している。具体的には、点火プラグ53の点火までの時間T1の後、時間T2が経過した時に初めてモータ81に電力を供給するべくモータ駆動回路10EにON信号を発するように構成されている。この時間T2については、後述の所定時間(T2+ΔT)が、点火プラグ53が点火してからビット32が下死点側の所定位置(例えばネジ1Aが被加工部材に打ち込まれる位置)まで移動するまでの時間と略等しくなるようにモータタイマ10Dを設定しておく。またモータタイマ10Dは、更に時間T3が経過した後にモータ駆動回路10EにOFF信号を発するように構成されている。
モータ駆動回路10Eはモータ81に接続され、第二コンタクトスイッチ13からのON信号及びモータタイマ10DからのON信号を検出して点火プラグ53の点火から時間T2の後にモータ81に電力を供給している。
上記構成の燃焼式ネジ打ち機1の動作について、図4のタイムチャートに基づき説明する。先ず、使用者がハンドル6を把持した状態で、プッシュレバー9の当接箇所が被加工部材のネジ施工箇所に当接するように、燃焼式ネジ打ち機1を被加工部材に押しつける。これによりハウジング2対してプッシュレバー9が上方へと移動し、プッシュレバー9の移動に伴い、燃焼室枠4が上方へ移動し、シリンダヘッド5と協働して燃焼室2aを画成する。燃焼室枠4の上方への移動に伴い、図示せぬリンク機構を介してガスボンベ22Aから可燃性ガスを流路5b経由で燃焼室2a内に噴出する。
またプッシュレバー9の移動に応じて第一コンタクトスイッチ12が付勢されてON信号を発する。このON信号に基づいて、ファンタイマ10Aが作動すると共に、ファン駆動回路10B(図3)によりファンモータ51に電力が供給され、ファン52が回転して燃焼室2a内を撹拌し、空気と可燃性ガスとの混合気を生成する。尚、第一コンタクトスイッチ12からOFF信号が発せられたとしても、ファン駆動回路10Bにはファンタイマ10AからON信号が発せられるため、ファン52はファンタイマ10Aで規定される所定時間回転を続ける。
次にトリガ61を引き、この引き動作に応じて第二コンタクトスイッチ13がON信号を発する。この信号に基づき点火回路10Cにより点火プラグ53に通電されて電力が供給される。点火プラグ53では、供給された電力の電圧が昇圧した後にされるため、通電から点火まで若干のタイムラグが発生している。点火プラグ53が点火されることにより、燃焼室2a内の混合気に点火され、ピストン31及びビット32が下死点側へと移動してネジ1Aを打撃し、被加工物にネジ1Aを打ち込む。
また第二コンタクトスイッチ13からのON信号に基づき、モータタイマ10Dが作動すると共にモータ駆動回路10Eによりモータ81に電力が供給されて出力軸部81Aが回転する。モータ駆動回路10Eにおいては、上述のように点火から時間T2の後にモータ81に通電するが、第二コンタクトスイッチ13からON信号が出力されてから点火プラグ53が点火するまですでに時間T1が経過しているため、双方からのON信号が出力されてから時間T1+時間T2を経過した後にモータ81に通電する。
出力軸部81Aが回転することにより、モータ81の駆動力が遊星ギヤ機構82を介して減速された状態で最終ギヤ85に伝達され、ビット32に回転力を付加する。またモータ81は上述のように、通電からΔTを経た状態で定常回転状態になる。また点火プラグ53の点火からモータ81の通電までの時間は時間T2であるため、点火から所定時間(T2+ΔT)を経た後にモータ81が定常回転状態になる。所定時間(T2+ΔT)においてネジ1Aは被加工部材に打ち込まれた状態にあり、この状態でビット32を周回りに回転させることより、ネジ1Aを被加工物に確実に締結することができる。
またモータタイマ10Dは時間T3の後にOFF信号を発するため、第二コンタクトスイッチ13からON信号が発せされていたとしても、時間T3の後にモータ81は停止する。この時間T3を適切な値に定めることにより、ネジ1Aの締めすぎを防止することができる。
ネジ1Aの打ち込み・締結が終了した後に、トリガ61を離して第二コンタクトスイッチ13からOFF信号を発する。更に燃焼式ネジ打ち機1を被加工部材から離間させることにより、ハウジング2に対してプッシュレバー9が下側に移動すると共に、第一コンタクトスイッチ12からOFF信号を発する。この移動に伴い、燃焼室枠4が下側へと移動して、燃焼室2aが開放される。この状態でファン52は回り続けているため、燃焼室枠4内の燃焼ガスが排気される。
この様な構成の燃焼式ネジ打ち機1では、最もエネルギーを必要とするネジ1Aの打撃にガスを動力とする上述の燃焼式動力機構を用い、過度のエネルギーを必要としないネジ1Aの締結にモータ81を用いることにより、打撃と締結との動力源を別とすることができる。よって電池62によりモータ81を駆動した場合であっても、電力の消費を押さえることができ、長時間の使用が可能になる。また打撃と締結とが別動力で駆動されるため、打撃と締結とのそれぞれのエネルギーを大きく採ることができ、故に高打撃力、高トルクでネジ1Aを打撃・締結することができる。また打撃と締結とが別動力であるため、打撃に係る機構(燃焼式動力機構)と、締結に係る機構(電動式動力機構8)とを別機構とすることができる。故にそれぞれの機構を単純な構成とすることができ、動力の伝達ロスを低減することができる。
またビット32が下死点側に動き始めてから所定時間後にモータ81が定常回転するため、ネジ1Aが被加工物に打ち込まれた時にモータ81を定常回転状態とすることができる。モータ81においては、定常回転状態で最も出力が大きくなるため、ネジ1Aが被加工部材に打ち込まれると同時に好適にネジ1Aを締結することができる。
また電動式動力機構8を上述の余剰スペースであるハンドルとハウジングとの間に配置することにより、ネジ打ち機の構成をコンパクトまとめて小型化することができる。また上記のような電動式動力機構8の構成を採ることにより、構成部品を既存の部品から構成することができる。
また電動式動力機構8は遊星ギヤ及び傘歯ギヤの組合せにより構成されているため、小型化されている。ゆえに燃焼式ネジ打ち機1を更に小型化することができ、かつ燃焼式ネジ打ち機1における電動式動力機構8の配置の自由度を増すことができる。また遊星ギヤ機構82が介在するため、モータ81が小型・低出力であっても、最終ギヤ85では高トルクを得ることができるので、燃焼式ネジ打ち機1をさらに小型化することができる。
また電池62はファンモータ51及び点火プラグ53とモータ81とで共用されているため、燃焼式ネジ打ち機1全体として構成部品を減じることができ、小型化を図ることができる。
また第一の実施の形態では、モータタイマ10Dによりモータ81の駆動を点火プラグ53の点火より遅くしたが、これに限らず、モータの駆動を点火プラグの点火より先に行っても良い。具体的には図5に示される第一変形例のように、制御装置20において、第二コンタクトスイッチ13からのON信号に基づき、モータ駆動回路10Eによりモータ81が駆動されると共に、点火タイマ10Fを起動させる。点火タイマ10Fは、第二コンタクトスイッチ13のON信号から所定の時間T1’が経過した後に、点火回路10CにON信号を出力して点火する。点火回路10Cは点火タイマ10F及び第二コンタクトスイッチ13の双方のON信号を検出して点火プラグ53に極短時間で駆動電力を供給している。
この制御装置20に係るタイムチャートを図6に示す。このタイムチャートにおいて、プッシュレバー9〜第一コンタクトスイッチ12に係る動作は図4のタイムチャートと同じであるので省略する。
トリガ61を引くことにより第二コンタクトスイッチ13がON信号を発する。この信号に基づき点火タイマ10Fが動作し、所定時間T1’経過後、点火回路10Cにより点火プラグ53に通電されて電力が供給される。また第二コンタクトスイッチ13からのON信号とほぼ同時に、モータ81に電力が供給されてモータ81が回転する。所定時間T1はモータ81が定常回転状態になるΔTより長いため、点火プラグ53が点火されピストン31及びビット32が下死点側へと移動する際には、モータ81は定常回転状態であり、ビット32によりネジ1Aが打撃されると共に好適に被加工物にネジ1Aを打ち込ことができる。
または図7に示される第二変形例のように、制御装置30において、第一コンタクトスイッチ12からのON信号に基づきモータタイマ10D及びモータ駆動回路10Eを制御し、第二コンタクトスイッチ13からのON信号に基づき点火プラグ53を点火する制御を行ってもよい。ここでモータタイマ10Dは、第一コンタクトスイッチ12のON信号を検出してから、所定の時間T4経過後にON信号を出力するように構成されている。また点火プラグ53は、第二コンタクトスイッチ13からのON信号を検出した後に、上述の所定の時間T1経過後に点火する。
モータタイマ10Dにおける所定の時間T4は、任意の時間であるが、例えばT4≦T1という時間をとることにより、第二コンタクトスイッチ13がON信号を出力し点火プラグ53に点火される前にモータ81を起動することができる。
この制御装置30に係るタイムチャートを図8に示す。このタイムチャートにおいて、プッシュレバー9〜第一コンタクトスイッチ12〜ファンモータ51に係る動作は図4のタイムチャートと同じであるので省略する。
第一コンタクトスイッチ12のON信号によるファンモータ51の駆動と平行して、第一コンタクトスイッチ12のON信号に基づきモータタイマ10Dが動作し、所定時間T4経過後、モータ81が駆動される。
プッシュレバー9を動作させた後にトリガ61を引き、この引き動作に応じて第二コンタクトスイッチ13がON信号を発する。この信号に基づき点火回路10Cにより点火プラグ53に通電されて電力が供給され、タイムラグT1の後に点火プラグ53が点火され、ピストン31及びビット32が下死点側へと移動してネジ1Aを打撃し、被加工物にネジ1Aを打ち込む。
この第二変形例においても、第一変形例と同様に、点火プラグ53が点火されピストン31及びビット32が下死点側へと移動する際には、モータ81は定常回転状態を採ることができ、ビット32によりネジ1Aが打撃されると共に好適に被加工物にネジ1Aを打ち込ことができる。
また図9に示されるように、第三変形例として、制御装置40においてファンタイマ10A及びファン駆動回路10Bを第一コンタクトスイッチ12と第二コンタクトスイッチ13とのいずれか一方のON信号で動作させ、点火回路10C、モータタイマ10D、及びモータ駆動回路10Eを第一コンタクトスイッチ12と第二コンタクトスイッチ13との双方のON信号で動作させてもよい。
この様な制御を行うことにより、プッシュレバー9の移動とトリガ61の引き動作との順番に関わらず、ネジ1Aを好適に打ち込むことができる。
次に本発明の第二の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機101について図10乃至図13に基づき説明する。図10に示される燃焼式ネジ打ち機101は、電動式動力機構108及び制御装置110に係る構成以外は、第一の実施の形態に係る燃焼式ネジ打ち機1と同じであるので、図1の燃焼式ネジ打ち機1の符号に100を追加して詳しい説明は省略する。
電動式動力機構108は、図10に示されるように、モータ181と、遊星ギヤ機構182と、電磁クラッチ183と、傘歯ギヤ184と、最終ギヤ185とから主に構成されており、マガジン107のノーズ部124との連結箇所近傍であってマガジン107とハンドル106との間に位置するように配置されてハウジング102の一部により覆われている。尚、遊星ギヤ機構182と、電磁クラッチ183と、傘歯ギヤ184とから中間ギヤ部が規定され、この中間ギヤ部と最終ギヤ185とから動力伝達機構が規定される。この電動式動力機構108において、モータ181と遊星ギヤ機構182と傘歯ギヤ184と最終ギヤ185とについては、図11に示されるように電磁クラッチ183に傘歯ギヤ184が設けられて最終ギヤ185と噛合する点を除いては、第一の実施の形態に係るモータ81と遊星ギヤ機構82と傘歯ギヤ84と最終ギヤ85と構成が同じであるため、詳しい説明は省略する。
電磁クラッチ183は遊星ギヤ機構182と傘歯ギヤ184との間に介在しており、通電のON/OFFに応じて遊星ギヤ機構182から伝達された駆動力を傘歯ギヤ184に伝達する接続状態と、駆動力を傘歯ギヤ184に伝達しない遮断状態とを採ることができる。
制御装置110は、電池162に接続されてマガジン107内に設けられており、図12に示されるように、ファンタイマ110Aと、ファン駆動回路110Bと、点火回路110Cと、モータ駆動回路110Dと、クラッチタイマ110Eと、電磁クラッチ駆動回路110Fとから主に構成されている。ここでファンタイマ110Aと、ファン駆動回路110Bと、点火回路110Cとについては、第一の実施の形態に係るファンタイマ10Aと、ファン駆動回路10Bと、点火回路10Cと同じであるため説明は省略する。
モータ駆動回路110Dはモータ181に接続され、第一コンタクトスイッチ112からのON信号を検出してモータ181に供給される電力を供給し、OFF信号を検出してモータ181に供給される電力を遮断している。
クラッチタイマ110Eは、第二コンタクトスイッチ113からのON信号を検出して、電磁クラッチ183の駆動に係る電力の供給時間を規定している。具体的には、点火プラグ153の点火までの時間T5の後、時間T6が経過した時に初めて電磁クラッチ183に電力を供給するべく電磁クラッチ駆動回路110FにON信号を発するように構成されている。またクラッチタイマ110Eは、更に所定時間T7が経過した後に電磁クラッチ駆動回路110FにOFF信号を発するように構成されている。
電磁クラッチ駆動回路110Fは電磁クラッチ183に接続され、クラッチタイマ110Eを介して第二コンタクトスイッチ113からのON信号及びクラッチタイマ110EからのON信号を検出して点火プラグ153の点火から一定時間T6の後に電磁クラッチ183を接続状態に保つべく電力を供給している。
上記構成の燃焼式ネジ打ち機101の動作について、図13のタイムチャートに基づき説明する。先ず、使用者がハンドル106を把持した状態で、プッシュレバー109の当接箇所が被加工部材のネジ施工箇所に当接するように、燃焼式ネジ打ち機101を被加工部材に押しつける。これによりハウジング102対してプッシュレバー109が上方へと移動し、プッシュレバー109の移動に伴い、燃焼室枠104が上方へ移動し、シリンダヘッド105と協働して燃焼室102aを画成する。燃焼室枠104の上方への移動に伴い、図示せぬリンク機構を介してガスボンベ122Aから可燃性ガスを流路105b経由で燃焼室102a内に噴出する。
またプッシュレバー109の移動に応じて第一コンタクトスイッチ112が付勢されてON信号を発する。このON信号に基づいて、ファンタイマ110Aが作動すると共に、ファン駆動回路110Bによりファンモータ151に電力が供給され、ファン152が回転し、燃焼室102a内を撹拌し、空気と可燃性ガスとの混合気を生成する。尚、第一コンタクトスイッチ112からOFF信号が発せられたとしても、ファン駆動回路10Bにはファンタイマ110AからON信号が発せられるため、ファン152はファンタイマ110Aで規定される所定時間回転を続ける。
また第一コンタクトスイッチ112からON信号が発せされて、モータ駆動回路110Dによりモータ181に電力が供給されてモータ181が回転する。この時に電磁クラッチ駆動回路110FはOFF状態であるため、電磁クラッチ183は遮断状態であり、モータ181の駆動力が最終ギヤ185に伝達されることはない。
次にトリガ161を引き、この引き動作に応じて第二コンタクトスイッチ113がON信号を発する。この信号に基づき点火回路110Cにより点火プラグ153に通電されて電力が供給される。点火プラグ153では、供給された電力の電圧が昇圧した後にされるため、通電から点火まで若干のタイムラグが発生している。点火プラグ153が点火されることにより、燃焼室102a内の混合気に点火され、ピストン131及びビット132が下死点側へと移動してネジ101Aを打撃し、被加工物にネジ101Aを打ち込む。
また第二コンタクトスイッチ113からのON信号に基づき、クラッチタイマ110Eが作動すると共に電磁クラッチ駆動回路110Fにより電磁クラッチ183に電力が供給されて接続状態を採る。電磁クラッチ駆動回路110Fにおいては、上述のように点火から時間T6の後に電磁クラッチ183を接続状態にするが、第二コンタクトスイッチ113からのON信号が出力されてから点火プラグ153が点火するまですでに時間T5が経過しているため、双方からのON信号が出力されてから時間T5+T6経過した後に電磁クラッチ183を接続状態にする。
電磁クラッチ183が接続状態を採ることにより、モータ181の駆動力が遊星ギヤ機構182を介して減速された状態で最終ギヤ185に伝達され、ビット132に回転力を付加し、ネジ101Aを被加工物に締結する。この時にモータ181は回転を開始してから一定の時間が経っているため、定常回転数で回転しており、この回転数の状態で電磁クラッチ183により回転力が最終ギヤ185に伝達される。
またクラッチタイマ110Eは所定時間T7の後にOFF信号を発するため、第二コンタクトスイッチ113からON信号が発せされていたとしても、所定時間T7の後に電磁クラッチ183は停止する。この所定時間T7を適切な値に定めることにより、ネジ101Aの締めすぎを防止することができる。
ネジ101Aの打ち込み・締結が終了した後に、トリガ161を離して第二コンタクトスイッチ113からOFF信号を発する。更に燃焼式ネジ打ち機101を被加工部材から離間させることにより、ハウジング102に対してプッシュレバー109が下側に移動すると共に、第一コンタクトスイッチ112からOFF信号を発する。この移動に伴い、燃焼室枠104が下側へと移動して、燃焼室102aが開放される。この状態でファン152は回り続けているため、燃焼室枠104内の燃焼ガスが排気される。またプッシュレバー109の下側への移動に応じて第一コンタクトスイッチ112がOFF信号を発するため、モータ駆動回路110DにOFF信号のみが発せられ、モータ181への電力供給を遮断し、モータ181の回転が停止する。
この様な構成の燃焼式ネジ打ち機101では、電磁クラッチ183を備えているため、モータ181が停止状態から回転し始め、定常回転状態まで回転数が上昇した状態でネジ101Aを締め始めることができる。故にモータ181において最も出力が大きい状態でネジ101Aを締結することができ、ネジ締め不良を抑制することができる。即ち、点火プラグ153による点火の前からモータ181を回転させることができるので、モータ181の起動制御を容易にすることができる。またねじ締め動作の開始を点火後の所望の時刻とすることができるので、被加工部材の材質等に合わせたねじ締め開始時刻を採ることができる。またモータ181の最も出力が大きい状態を利用することができるので、モータ181を過度に高出力・大型とする必要がなく、最高出力時においてネジ101Aを締結可能な小型のモータを用いることができる。
また減速機構である遊星ギヤ機構182が電磁クラッチ183と出力軸部181Aとの間に介在しているため、出力軸部181Aから最終ギヤ185間での間において回転数が低く軸力が大きくなった位置に電磁クラッチ183が配置されている。これにより、電磁クラッチ183を遮断状態から接続状態とした時に、回転数のロスを減じて好適にビット132に回転力を付与することができる。また遊星ギヤ機構182があるため、モータ181が小型・低出力であっても、最終ギヤ185では高トルクを得ることができるので、燃焼式ネジ打ち機101をさらに小型化することができる。
本発明に係る燃焼式ネジ打ち機は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の改良や変形が可能である。例えば第一の実施の形態においては、電動式動力機構としてモータを用いたがこれに限らず、電動で動作し、往復運動する出力軸を備えるアクチュエータを用いてもよい。このアクチュエータの出力軸をラックとし、最終ギヤ部をビットと係合するピニオンとすることにより、ビットに軸周りの回転力を付与することができる。
また第二の実施の形態においては、電気式クラッチ機構として電磁クラッチを用いたが、これに限らず、電動で動作する機械式のクラッチ機構を用いても良い。
また中間ギヤ部及び減速機構として遊星ギヤ及び傘歯ギヤを用いたが、これに限らずモータを出力軸部がビットの軸と平行になるように配置してビットとモータとの間に複数の平ギヤを配置して構成してもよい。またラックとピニオンとを用いた構成であってもよい。
また図14に示されるように、図12の制御装置110の変形例として、制御装置120においてファンタイマ110A、ファン駆動回路110B及びモータ駆動回路110Dを第一コンタクトスイッチ112と第二コンタクトスイッチ113とのいずれか一方のON信号で動作させ、点火回路110C、クラッチタイマ110E、及び電磁クラッチ駆動回路110Fを第一コンタクトスイッチ112と第二コンタクトスイッチ113との双方のON信号で動作させてもよい。
この様な制御を行うことにより、プッシュレバー109の移動とトリガ161の引き動作との順番に関わらず、ネジ101Aを好適に打ち込むことができる。
1・・燃焼式ネジ打ち機 1A・・ネジ 2・・ハウジング 2a・・燃焼室
3・・シリンダ 3A・・シール部 3a・・孔 3b・・排気穴 4・・燃焼室枠
5・・シリンダヘッド 5A・・シール部 6・・ハンドル
7・・マガジン 7b・・流路 8・・電動式動力機構 9・・プッシュレバー
9A・・付勢部材 10・・制御装置 10A・・ファンタイマ
10B・・ファン駆動回路 10C・・点火回路 10D・・モータタイマ
10E・・モータ駆動回路 12・・第一コンタクトスイッチ
13・・第二コンタクトスイッチ 21・・主ハウジング 21a・・排気口
22・・ボンベ収容部 22A・・ガスボンベ 22B・・ノズル
23・・ヘッドカバー 24・・ノーズ部 24A・・ガイド部材 24a・・孔
24b・・打撃通路 31・・ピストン 32・・ビット 33・・バンパ
51・・ファンモータ 51A・・回転軸 52・・ファン 53・・点火プラグ
61・・トリガ 62・・電池 81・・モータ 81A・・出力軸部
82・・遊星ギヤ機構 82A・・太陽ギヤ 82B・・公転ギヤ
82C・・リングギヤ 82D・・遊星キャリア 84・・傘歯ギヤ 85・・最終ギヤ 85a・・孔

Claims (7)

  1. 上死点と下死点との間で軸方向に移動して被加工物に施工されるネジを打撃すると共に軸心周りに回転してネジを締結するビットと
    該ビットを移動可能に収容するハウジングと、
    該ハウジングに設けられたトリガと、
    該ハウジングに連結され、複数のネジを収容し該ビット先端が該軸方向下死点側に移動した際の軌跡上に一の該ネジを供給するマガジンと、
    該被加工物を押圧することにより該ハウジングに対して移動するプッシュレバーと、
    該プッシュレバーの該ハウジングに対する移動と連動して密閉され燃料が噴射される燃焼室を画成し、該燃焼室に臨むと共に該トリガと該プッシュレバーとの一方若しくは両方の動作に起因して該燃焼室内の該燃料に点火するスパークプラグを有し、該ビットの上死点側に設けられて該ビットに下死点側への打撃力を付加する燃焼式動力機構と、
    回転駆動される出力軸部を備えたモータと、
    該ビットと該出力軸部との間に介在し、該出力軸部の回転力を該ビットに伝達する動力伝達機構と、
    該スパークプラグ及び該モータに電力を供給する電源と、を有し、
    該モータは該スパークプラグの点火と同時あるいは一定の時間差をもって回転を開始することを特徴とする打込機。
  2. 該モータは、該スパークプラグが点火されて該ビットが該下死点側に動き始めた時から所定時間経過後に定常回転状態を採ることを特徴とする請求項1に記載の打込機。
  3. 該所定時間は、該スパークプラグが点火した時点から該ビットが下死点側に所定距離まで移動するまでの時間であることを特徴とする請求項2に記載の打込機。
  4. 該電源と該スパークプラグ及び該モータとに接続されて該スパークプラグ及び該モータの動作を制御する制御装置と、
    該プッシュレバーの動作を感知して信号を出力する第一コンタクトスイッチと、
    該トリガの動作を感知して信号を出力する第二コンタクトスイッチと、を更に備え、
    該制御装置は該第一コンタクトスイッチと該第二コンタクトスイッチとの一方若しくは両方からの出力結果に基づき、該スパークプラグ及び該モータに電力を供給して制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の打込機。
  5. 該制御装置は、該モータへの通電を該ビットの下死点側への移動開始前に行うことを特徴とする請求項4に記載の打込機。
  6. 上死点と下死点との間で軸方向に移動して被加工物に施工されるネジを打撃すると共に軸心周りに回転してネジを締結するビットと、
    該ビットを移動可能に収容するハウジングと、
    該ハウジングに設けられたトリガと、
    該ハウジングに連結され、複数のネジを収容し該ビット先端が該軸方向下死点側に移動した際の軌跡上に一の該ネジを供給するマガジンと、
    該被加工物を押圧することにより該ハウジングに対して移動するプッシュレバーと、
    該プッシュレバーの該ハウジングに対する移動と連動して密閉され燃料が噴射される燃焼室を画成し、該燃焼室に臨むと共に該トリガと該プッシュレバーとの一方若しくは両方の動作に起因して該燃焼室内の該燃料に点火するスパークプラグを有し、該ビットの上死点側に設けられて該ビットに下死点側への打撃力を付加する燃焼式動力機構と、
    回転駆動される出力軸部を備えたモータと、
    該ビットと該出力軸部との間に介在し、該出力軸部の回転力を該ビットに伝達する動力伝達機構と、
    該動力伝達機構に設けられて該モータと該ビットとの間の状態を、接続状態・遮断状態のいずれかの状態に択一的に保つ電気式クラッチ機構と、
    該スパークプラグと該モータと該電気式クラッチ機構とに電力を供給する電源と、を有し、
    該モータは該プッシュレバーと該トリガとのいずれか一方の動作に応じて出力軸部を駆動し、
    該電気式クラッチ機構は、該トリガと該プッシュレバーとの一方若しくは両方の動作に起因して、該スパークプラグが点火されて該ビットが該下死点側に動き始めた後に該接続状態を採ることを特徴とする打込機。
  7. 該電源と該スパークプラグ、該モータ、該電気式クラッチ機構との間に介在して該スパークプラグ、該モータ、該電気式クラッチ機構の動作を制御する制御装置と、
    該プッシュレバーの動作を感知して信号を出力する第一コンタクトスイッチと、
    該トリガの動作を感知して信号を出力する第二コンタクトスイッチと、を更に備え、
    該制御装置は、該モータについては該第一コンタクトスイッチと該第二コンタクトスイッチとのいずれか一方の動作を感知して通電し、該スパークプラグについては該第一コンタクトスイッチと該第二コンタクトスイッチとの一方若しくは両方の動作を感知して通電し、該電気式クラッチ機構については該第一コンタクトスイッチと該第二コンタクトスイッチとの両方の動作を感知していない状態で遮断状態に保ち該第一コンタクトスイッチと該第二コンタクトスイッチとの一方若しくは両方の動作を感知して接続状態とし、該スパークプラグへ通電されて該ビットが該下死点側に動き始めた後に該電気式クラッチ機構が該接続状態を採るように該スパークプラグ及び該電気式クラッチ機構を制御することを特徴とする請求項6に記載の打込機。
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