JP5343628B2 - 光透過性に優れたバイオ材料由来グリコールの製造方法及びそれから得られるポリエステルの製造方法 - Google Patents
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Description
バイオ材料由来エチレングリコール:長春大成集団製。原料はとうもろこしからなり、純度は97%。
バイオ材料由来1,2−プロパンジオール(1,2−PDO):長春大成集団製。原料はとうもろこしからなり、純度は97%。
石油由来エチレングリコール:BASF製。原料は石油からなり、純度は99%以上。
石油由来1,2−PDO:上海冠戈実業有限会社製。分析純度。
活性炭:唐山華能科学技術炭業有限会社製。商品番号HN−Y13。
テレフタル酸(PTA):中国揚子石化製。重合級。
テレフタル酸ジメチル(DMT):イランFiber Intermediate Products Co.製。
なお、実施例中の物性値は以下に述べる方法で測定した。
島津社製UV−3150PC紫外可視分光光度計を使って、光路長10mmの角型セルにグリコール溶液を入れ、室温で300〜350nmの波長範囲内で光透過率を測定した。
DSC装置を用い、まず40℃から280℃まで16℃/分の昇温速度で昇温後3分温度を維持して、熱履歴を取り除いた後、16℃/分の降温速度で40℃まで降温後3分温度を維持した。最後に16℃/分の昇温速度で280℃まで昇温し、第2回の昇温過程中に得られた融解温度をTmとした。
中国標準GB/Tの14190−1993にて測定した。
ポリエステル測定方法には中国標準GB/Tの14190−1993にて測定した。
入手した20kgバイオ材料由来エチレングリコールを設定温度190℃の加熱釜中で5時間加熱して、加熱後バイオ材料由来エチレングリコールを冷却する。
表1記載の設定加熱温度、加熱時間、活性炭層の厚さとする以外は参考例1と同様な方法で処理した。
攪拌機及び精留塔を有する重合装置内に石油から得られるエチレングリコール5.6kgとテレフタル酸13.0kgの混合スラリーを入れ、徐々に昇温して240〜250℃の範囲内でエステル化反応させて、副生成物である水を収集して、エステル化反応率95%以上の時、エステル化反応を終了する。触媒としてリン酸0.825g、酢酸コバルト0.9g、三酸化二アンチモン4.125g、酸化チタン粒子含有量13%の酸化チタンのエチレングリコールスラリー346gを順番に添加し、255〜290℃の範囲内で重縮合反応を行い、設定ポリマー粘度IV=0.65到達後にポリマーを吐出して、チップを得た。
比較例1と同様に、石油から得られるエチレングリコールを未処理のバイオ材料由来エチレングリコールに変更する以外は、他の実施方法と添加の触媒は比較例1と同条件で重合を行った。
比較例1と同様に、表2記載の参考例の活性炭で処理したバイオ材料由来エチレングリコールに変更する以外は、他の原料と触媒及び添加量は比較例1と同条件で重合を行った。比較例1と同じ温度範囲内でエステル反応と重縮合反応が完結し、ポリエステルを得た。
参考例1と同様に、バイオ材料由来のグリコール成分として1,2−プロパンジオール(1,2−PDO)を用いた以外は、表3記載の加熱温度、加熱時間、活性炭層の厚さにて加熱処理を行った。
エステル反応は攪拌機を設置した4Lフラスコ内に2kgのテレフタル酸と1053gのバイオ材料由来1,2−PDOの混合スラリーを入れて、1.12gモノブチルスズオキシドと1.20gチタン酸テトラブチルを添加して、200〜250℃まで昇温して、撹拌速度200rpmでエステル化反応を行い、副生成物である水を収集し、反応率が95%以上のとき、反応を終了して、生産物を吐出してステンレストレイに置いた。続いて、重合反応は317gのエステル化反応後の生成物を直径80mmの試験管に入れて、230〜270℃まで昇温して、撹拌速度77rpmで、0.064gのリン酸と0.135gのチタン酸テトラブチルを添加後、真空下にて反応を行い、所定のトルクに達成した後に反応を終了して、ポリマーを吐出し、チップを得た。
実施例14と同様に、石油から得られた1,2−PDOに変更する以外は、他の原料と触媒及び添加量は実施例14と同条件で重合を行った。実施例14と同じ温度範囲内でエステル化反応と重縮合反応が完結し、ポリエステルを得た。
実施例14と同様に、未処理のバイオ材料由来1,2−PDOを変更する以外は、他の原料と触媒及び添加量は実施例14と同条件で重合を行った。実施例14と同じ温度範囲内でエステル化反応と重縮合反応が完結し、ポリエステルを得た。
エステル反応は攪拌機を設置した2Lの四つ口フラスコ内に558gバイオ材料由来の1,2−PDOと748gのDMTを入れ、0.28gの酢酸マグネシウムを添加後、160℃まで昇温して、DMTを溶解後に徐々に昇温を行う。最終温度である250℃まで反応を行い、1,2−PDOを留出させないようメタノールを留出させ、留出が完了後に反応を停止する。続いて、重合反応は実施例14と同様に行った。
実施例14と同様に、表4記載の参考例の活性炭で処理したバイオ材料由来1,2−PDOに変更する以外は、他の原料と触媒及び添加量は実施例14と同条件で重合を行った。実施例14と同じ温度範囲内でエステル化反応と重縮合反応が完結し、ポリエステルを得た。
Claims (9)
- バイオ材料から製造されたグリコールを150〜200℃に加熱し、続いて活性炭を利用した濾過工程にて濾過することを特徴とする300〜350nm波長範囲内での光透過率が62%以上である光透過性に優れたバイオ材料由来グリコールの製造方法。
- 光透過性に優れたバイオ材料由来グリコール中のグリコール成分の含有量が95%〜99.9%であることを特徴とする請求項1記載の光透過性に優れたバイオ材料由来グリコールの製造方法。
- 加熱時間が2〜10時間であることを特徴とする請求項1または2記載の光透過性に優れたバイオ材料由来グリコールの製造方法。
- 活性炭が粒状活性炭であり、濾過工程が浸透濾過法であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の光透過性に優れたバイオ材料由来グリコールの製造方法。
- 活性炭の濾過層の厚さが40〜150cmであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の光透過性に優れたバイオ材料由来グリコールの製造方法。
- グリコールがエチレングリコールまたは1、2−プロパンジオールであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光透過性に優れたバイオ材料由来グリコールの製造方法。
- 芳香族ジカルボン酸またはそのエステル誘導体と、請求項1〜6のいずれか1項記載の製造方法で得られた光透過性に優れたバイオ材料由来グリコールとを反応させることを特徴とするポリエステルの製造方法。
- 石油由来のジカルボン酸および/または石油由来のグリコールを共重合成分として含むことを特徴とする請求項7記載のポリエステルの製造方法。
- ポリエステルの固有粘度が0.50〜0.95であることを特徴とする請求項7〜8のいずれか1項記載のポリエステルの製造方法。
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