JP5343538B2 - ウェブハンドリング装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェブを把持して搬送し母材に対し位置決めするウェブハンドリング装置および方法に関する。
船舶や橋梁を製造する場合に、船舶や橋梁を大型ブロックに分割し、各ブロックを工場内で別々に製作し、これを現場で連結して船舶や橋梁を完成させる「ブロック建造」が従来から実施されている。
上述したブロックは、通常多数のサブブロックからなり、各サブブロックは、通常1枚の母材と複数のウェブ(又はスティフナと呼ばれる)とからなる。
各サブブロックは、工場内において、水平に置かれた母材の上面に、複数のウェブを順次垂直もしくは垂直に近い角度で取り付け、仮溶接後に本溶接して完成する。以下、サブブロックの組立作業を「サブ組立」と呼ぶ。
サブブロックを構成するウェブの種類は多く、その形状や大きさは様々である。そのため、サブ組立は通常、汎用クレーン等を用いて手作業で行われており、サブ組立の自動化は困難であった。
そこでこの問題を克服し、サブ組立の自動化を目的として、特許文献1〜4が提案されている。
特許文献1は、平置きもしくは平積みされたワークを確実に取り出し搬送することができる鋼材ハンドリング装置のマグネットハンド装置を目的する。
そのためこの装置は、図12に示すように、一対の電磁石55a、55bと、各電磁石の吸着面55c、55dが互いに相対する内向きの状態から下向きの状態まで回動するように各電磁石55a、55bを支持する開閉リンク機構56a、56bと、この開閉リンク機構56a、56bを駆動するシリンダ装置57とを本体フレーム51に設けたものである。
なおこの図において、50はワーク、52は母材、58はピストンロッドロッドである。
特開2006−247782号公報、「鋼材ハンドリング装置のマグネットハンド装置」 特開2002−331486号公報、「メカニカルハンド機構及び把持方法並びに位置決め方法」 特許第3121465号公報、「板状材のハンドリング装置」 特許第4060608号公報、「溶接装置」
上述したように、特許文献1に、平置きもしくは平積みされたワーク50を取り出して搬送・配置する装置が示されている。この装置では、開閉リンク機構56a、56bで可動する電磁石55a、55bを下向きにすることで平置きされたワーク50を吸着し、電磁石55a、55bを内向きにすることでワーク50を垂直もしくは垂直に近い角度に傾け、母材52に一定のギャップで肌付けしている。
また、この特許文献1に、電磁石55a、55bで吸着する際はモータトルクを監視してワーク50に電磁石55a、55bを押し付ける方法と、正確な水平面を持つ押し付け台に把持したワーク50を押し付けることでワークの下面位置を検出し、相対距離計算によって母材52への配材高さを求める方法が示されている。
特許文献1の装置において、一般的に、ウェブ(上述のワーク50)が垂直になると電磁石55a、55bによる吸着力が大幅(一般には半分程度)に減少する。
また、サブブロックを構成するウェブは、種類が多く、例えば、矩形、三角形、凹形など外形が複雑であり、穴が空いているものや曲面のあるものもある。そのため電磁石55a、55bによる搬送の場合、搬送中に位置ずれが起こらない程度に十分な吸着力が得られない場合がある。したがって、搬送中に位置ずれが発生し、吸着時に計測したウェブの位置をもとに母材への位置決めを行っても正しい位置に配置できない場合がある。
さらに、サブブロックを構成するウェブは、重量がさまざまであり、移動にともなうモータへの負荷変動も大きい。そのため、モータトルクや力センサによる力制御を安定して行うことは困難である。
またさらに、搬送時の位置ずれに加え把持時の位置合わせ誤差もあるためウェブの溶接縁を母材と平行にするのが困難であり、押し付けによって隙間を合わせてもウェブの溶接縁と母材の隙間が均一にならない場合がある。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、所定の位置に平置きもしくは平積みされたウェブを、把持して位置ずれなく搬送し、水平に置かれた母材の所定位置に、垂直もしくは垂直に近い角度で正確に位置決めすることができ、かつウェブの溶接縁と母材の隙間を皆無又は均一に位置決めできるウェブハンドリング装置および方法を提供することにある。
本発明によれば、3次元的に数値制御されたNC移動台に固定された本体と、
該本体に取り付けられ水平軸を中心に旋回可能な旋回装置と、
該旋回装置に固定され、主要部が水平に位置するウェブを下方から支持する支持面を有するフォーク部材と、
前記旋回装置に固定され、前記ウェブを上方から把持する把持面を有し、該把持面を前記支持面に対向して開閉してその間でウェブを把持可能な把持部材と、を備え、
前記ウェブの水平な主要部の下面をフォーク部材で支持し、把持部材を上方から閉じてフォーク部材との間に把持し、その状態で3次元的に搬送し、前記水平軸を中心に前記ウェブの溶接縁を下向きに旋回し、水平に置かれた母材の上面に、垂直もしくは垂直に近い角度で位置決めした後、把持部材を開放しウェブをフォーク部材の支持面に沿って自重によりスライド下降させるNC制御を行う、ことを特徴とするウェブハンドリング装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記フォーク部材は、前記支持面に対し直交方向に移動可能に構成され、
前記把持部材は、前記把持面に対し直交方向に移動可能に構成されている。
また別の実施形態によれば、前記把持部材は、ウェブを吸着可能なマグネットと、該マグネットをフォーク部材の先端を超えて移動可能なマグネット移動装置とを有する。
また別の実施形態によれば、前記把持部材は、前記水平軸に平行な第2水平軸を中心に旋回可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のウェブハンドリング装置。
また本発明によれば、3次元的に数値制御されたNC移動台に固定された本体と、
該本体に取り付けられ水平軸を中心に旋回可能な旋回装置と、
該旋回装置に固定され、主要部が水平に位置するウェブを下方から支持する支持面を有するフォーク部材と、
前記旋回装置に固定され、前記ウェブを上方から把持する把持面を有し、該把持面を前記支持面に対向して開閉してその間でウェブを把持可能な把持部材と、を備えるウェブハンドリング装置を準備し、
NC制御により、前記ウェブの水平な主要部の下面をフォーク部材で支持し、把持部材を上方から閉じてフォーク部材との間に把持し、その状態で3次元的に搬送し、前記水平軸を中心に前記ウェブの溶接縁を下向きに旋回し、水平に置かれた母材の上面に、垂直もしくは垂直に近い角度で位置決めした後、把持部材を開放しウェブをフォーク部材の支持面に沿って自重によりスライド下降させる、ことを特徴とするウェブハンドリング方法が提供される。
また、前記ウェブのスライド下降後、再度把持部材を閉じてウェブをフォーク部材との間に把持し、本体を上昇させて、ウェブの溶接縁と母材の上面との隙間を設定する、ことが好ましい。
前記把持部材、電磁石や空気圧による吸着機構でもよく、膨張伸縮する弾性材を一定の力で押し付ける機構でもよい。
上記本発明の装置および方法によれば、主要部が水平に位置するウェブをフォーク部材の支持面で下方から支持し、把持部材を上方から閉じてフォーク部材との間に把持して搬送するので、把持部材にかかる負荷が少なく、さまざまな形状をもつウェブを、把持でき、かつ位置ずれを起こすこと無く搬送できる。
従って、力制御を行うこと無く、ウェブの把持と水平に置かれた母材への位置合わせを行うことができる。
また、その状態でNC移動台により3次元的に搬送し、旋回装置の水平軸を中心にウェブの溶接縁を下向きに旋回することにより、水平に置かれた母材の上面に、垂直もしくは垂直に近い角度で位置決めすることができる。
さらに、所定の位置に位置決めした後、把持部材を開放しウェブをフォーク部材の支持面に沿って自重によりスライド下降させることにより、ウェブの溶接縁と母材の隙間をなくして、正しい位置に配置できる。
さらに、前記スライド下降後、再度把持部材を閉じてウェブをフォーク部材との間に把持し、本体を上昇させて、ウェブの溶接縁と母材の上面との隙間を設定することにより、ウェブの溶接縁と母材の隙間を均一に位置決めできる。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明のウェブハンドリング装置の第1実施形態図である。
この図において、本発明のウェブハンドリング装置10は、本体12、旋回装置14、フォーク部材16、および把持部材18を備える。
この図において、9はNC移動台であり、所定のワークエリア内で3次元的に数値制御され自由に移動可能に構成されている。また、この例では、鉛直軸zを中心にNC制御で旋回できるようになっている。さらに水平軸x及び水平軸を中心に旋回できてもよい。
本体12は、NC移動台9の下面に固定され、一体的に移動する。この例において、本体12は、上面がNC移動台9の下面に固定され、下方に延びる部材である。
旋回装置14は、本体12のこの例では下端部に取り付けられ、旋回アクチュエータ13により水平軸15を中心にNC制御で旋回できるようになっている。
フォーク部材16は、旋回装置14の旋回側に固定され、旋回装置14により水平軸15を中心にNC制御で旋回できるようになっている。また、フォーク部材16は、水平軸15から外方(図で左方)に延び、その中間部に支持面17を有し、主要部が水平に位置するウェブ1を下方から支持するようになっている。
さらにこの例において、フォーク部材16は、図示しない直動アクチュエータにより支持面17に対し直交方向(図で上下方向)に移動可能に構成されている。なおこの構成は不可欠ではなく、NC移動台9の3次元移動により、代用してもよい。
またこの例で、フォーク部材16は、水平軸15と支持面17との間、すなわち根元部分に、支持面17より凹んだ凹部16a(窪み)を有し、ウェブ1の一端(図で右端)にT字形状のスティフナ等の突起がある場合にその突起部を凹部16aに収容できるようになっている。
把持部材18は、旋回装置14の旋回側に固定され、旋回装置14により水平軸15を中心にNC制御で旋回できるようになっている。また、把持部材18は、水平軸15の上部から外方(図で左方)に延び、その中間部に把持面19を有し、ウェブ1を上方から把持するようになっている。
この例において、把持部材18は、図示しない直動アクチュエータにより把持面19を支持面17に対し直交方向に移動可能に構成され、その間でウェブ1を把持可能に構成されている。またこの例において、把持部材18の先端(図で左端)には、ウェブ1を吸着可能なマグネット20が取り付けられ、その下面が把持面19を構成している。
図2は、図1の装置とウェブとの関係を示す図である。この図において、フォーク部材16は、図1の装置を上方から見た状態を示している。
この図に示すように、フォーク部材16は、支持面17の外方(図で上方)、すなわち先端部に複数(この図で6つ)の隙間16b(切り込み)を有する。この隙間16bは持ち上げ治具2(後述する)との接触を回避するために図で上下方向に延び、かつ仮溶接用の隙間を兼ねる。隙間16bの幅は例えば100mm程度であるのがよい。
図2の(A)〜(D)は、種々のウェブ1との関係を示している。この図において、(A)は標準ウェブ1、(B)は凹みウェブ1、(C)は三角ウェブ1、(D)は長尺ウェブ1である。
この図に示すように、ウェブ1は、フォーク部材16の支持面17に、幅方向(図で上下方向)にはみ出さず、かつ長さ方向(図で左右方向)はバランスを保てれば自由に載せることができる。
なお、ウェブ1の溶接縁1aは、支持面17の外方(図で上方)に向け、支持面17の端部(上端)から数mm程度内側に位置決めするのがよい。
図3は、本発明の方法を示すフロー図である。この図において、本発明の方法はS1〜S8の各ステップからなる。
図4は、図1の装置によるウェブの把持から搬送までの作動説明図である。
この図において、(A)は移動行程、(B)はウェブ支持行程、(C)はウェブ把持行程、(D)は搬送行程である。
初期状態(図3のスタート時)において、主要部が水平に位置するウェブ1は、持ち上げ治具2により浮かせてある。この持ち上げ治具2は、フォーク部材16と干渉しないように、好ましくは櫛状に構成されている。また、ウェブハンドリング装置10の支持面17と把持面19はほぼ水平であり、かつ把持面19は支持面17からウェブ1と干渉しない間隔(高さ)で離れている。
移動行程(A)(ステップS1)では、初期状態からNC移動台9を下降させて支持面17をウェブ1の下面より低くし、次いで支持面17がウェブ1の下方に位置するまで水平に移動する。
ステップS1では、あらかじめ記録されているウェブ1の仮置情報から、ウェブ検出位置まで移動し、ウェブ1の詳細位置を検出後にウェブ把持位置までフォーク部材16を移動させる。これらはウェブ1への接触を伴わない動作であるため高速移動が可能である。
また、搬送装置とは別の計測機や工場内固定センサ等であらかじめウェブ詳細位置を検出済みであれば、検出のための動作は省略できる。
ウェブ支持行程(B)(ステップS2)では、NC移動台9を上昇させて、支持面17の上にウェブ1の主要部(水平部分)を載せる。この際、支持面17は櫛状(フォーク状)であるため、櫛状の持ち上げ治具2とは干渉しない。
ウェブ支持位置は、治具等によって隙間の空いているウェブ1の下面にフォーク部材16が差し込まれた位置となる。ウェブ1の大きさがフォーク部材16の支持面17よりも大きい場合、ウェブハンドリング装置10を上昇させたときにウェブ1がバランスを崩さないよう、あらかじめウェブ重心などから位置を計算しておくものとする。
把持するウェブ1は、上面から電磁石等で吸着する別の搬送装置から引き渡すようにしてもよい。
ウェブ把持位置は、ウェブ1がフォーク先端からはみ出ないものとする。数mm程度わずかにフォーク先端の内側とすることが望ましい。
ウェブ把持行程(C)(ステップS3)では、把持部材18を下降させ、把持部材18を上方から閉じてフォーク部材16との間にウェブ1を把持する。
搬送行程(D)(ステップS4)では、その状態でNC移動台9を移動させてウェブ1を3次元的に搬送する。この搬送行程(D)により、水平に置かれた母材3の上面までウェブ1を搬送する。
ステップS4では、あらかじめ記録されている母材3の設置情報から、ウェブ取り付け位置検出位置まで移動し、ウェブ取り付けの詳細位置を検出後にウェブ取り付け位置まで移動・水平回転させる。
搬送装置とは別の計測機や工場内固定センサ等であらかじめウェブ取り付け詳細位置を検出済みであれば、検出のための動作は省略できる。また、同じ母材3に連続してウェブを配材する際など、一度母材3の詳細位置を検出した後は、あらかじめ記録されているウェブ取り付け情報を組み合わせることで検出のための動作を省略できる。
図5は、図1の装置によるウェブの位置決めの作動説明図である。この図において、(E)は傾動行程、(F)はスライド行程である。
傾動行程(E)(ステップS5)では、水平軸15を中心に旋回装置14をウェブ1の溶接縁1aを下向きに旋回し、水平に置かれた母材3の上面に、垂直もしくは垂直に近い角度で位置決めする。
ステップS5では、あらかじめ記録されているウェブ取り付け情報にしたがってフォーク部材16および把持部材18を所定角度に傾動させるとともに上下動作させ、フォーク先端がウェブ取り付け位置に合わせる。
スライド行程(F)(ステップS6)では、垂直もしくは垂直に近い角度に位置決めした後、把持部材18を開放し、ウェブ1をフォーク部材16の支持面17に沿って自重によりスライド下降させる。このスライド下降により、ウェブ1の溶接縁1aと母材3の上面とが当接し、その間の隙間は0(ゼロ)となる。
把持部材18の開放は、自重によりスライド下降できる限りで、電磁石による固定の場合に磁力を弱め、弾性材による固定の場合に押し付け力を弱めるだけでもよい。
自重によるスライド下降が困難なほど角度が浅い場合は、垂直に近い角度でスライドさせてから所定の角度に傾動させてもよい。
さらに、ウェブ1のスライド後、再度把持部材18を閉じてウェブ1をフォーク部材16との間に把持し、本体12を上昇させて、ウェブ1の溶接縁1aと母材3の上面との隙間を設定してもよい。
図3において、スライド行程(F)の後に、ウェブ1の溶接縁1aと母材3の上面とを仮溶接する(ステップS7)。この仮溶接行程(G)は、本発明の装置に併設された別の自動溶接装置(図示せず)により実施する。
さらに、退避行程(H)(ステップS8)では、NC移動台9を移動及び昇降させて、初期状態に復帰する。
すなわち仮溶接後、把持部材18を完全に開放し、ウェブ1に接触しない方向にハンドリング装置10を退避させる。
図6は、本発明の装置の第2実施形態図(A)と第3実施形態図(B)である。
図6(A)において、把持部材18は、ウェブ1を吸着可能なマグネット20と、マグネット20をフォーク部材17の先端を超えて移動可能なマグネット移動装置22とを有する。
この構成により、フォーク部材17を退避した状態で、ウェブ1をマグネット20で吸着できるので、上述した持ち上げ治具2を不要にできる。
なお、マグネット20を退避した状態で、別のマグネット搬送装置(図示せず)からフォーク部材17でウェブ1を受け取ってもよい。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図6(B)において、マグネット20の代わりに、把持部材18は、長手方向(図で左右方向)に移動可能な可動クランプ24を備え、この可動クランプ24でフェース材4を把持するようになっている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図7は、本発明の装置の第4実施形態図である。この図において、(A)は側面図、(B)は平面図である。
この例において、把持部材18は、水平軸15に平行な第2水平軸26を中心に旋回アクチュエータ27により旋回可能に構成されている。また、28はカメラである。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図8は、図7の装置のカメラの設置例である。この図において、(A)は設置案1、(B)は設置案2である。
水平に置かれた母材3の上面には、マーカが記載されている。このマーカは、線又は記号である。
図8(A)では、カメラ28(例えば、CCDカメラ)を水平位置のフォーク部材16の先端下部に下向きに設置し、水平位置のフォーク部材16を、NC移動台9で移動させて、マーカの水平位置と向きを検知する。
同様に、図8(B)では、カメラ28(例えば、CCDカメラ)を鉛直位置のフォーク部材16の先端下部に下向きに設置し、水平位置のフォーク部材16を、NC移動台9で移動させて、マーカの水平位置と向きを検知するようになっている。
なおカメラ28はハンドリング装置を搭載するNC装置側に設置してもよく、搬送装置とは別の計測機に設置しても工場内に固定してもよい。
図9は、図7の装置によるウェブの把持から搬送までの作動説明図である。
この図において、(A)は移動行程、(B)はウェブ支持・把持行程である。
初期状態(図3のスタート時)において、主要部が水平に位置するウェブ1は、所定の位置に平置きもしくは平積みされている。また、ウェブハンドリング装置10のフォーク部材16と把持部材18は互いに反対方向に旋回し、支持面17と把持面19はほぼ水平であり、かつそれぞれ下向きに位置している。
移動行程(A)は上述したステップS1に相当し、初期状態からNC移動台9を上昇させてマグネット20の下面(把持面19)をウェブ1の上面より高くし、次いで把持面19がウェブ1の上方に位置するまで水平に移動する。
ウェブ支持・把持行程(B)は上述したステップS2,S3に相当し、NC移動台9を下降させて、マグネット20をウェブ1の主要部の上に密着させてウェブ1を吸着し、次いで、NC移動台9を上昇させ、移動し、フォーク部材16を旋回して、把持部材18とフォーク部材16との間にウェブ1を把持する。
この方法により、上述した持ち上げ治具2を不要にできる。
図10は、図7の装置によるウェブの把持から搬送までの別の作動説明図である。
この図において、(A)は移動・ウェブ支持行程、(B)はウェブ把持行程である。
初期状態(図3のスタート時)において、主要部が水平に位置するウェブ1は、図示しない別の位置に平置きもしくは平積みされている。また、ウェブハンドリング装置10のフォーク部材16は、支持面17を上向きに水平に位置し、把持部材18は上方に旋回し、支持面17の上部を開放した状態になっている。
移動・ウェブ支持行程(A)は上述したステップS1、S2に相当し、別の搬送装置5(例えばマグネット)で、別の位置に平置きもしくは平積みされているウェブ1を、初期状態のフォーク部材16の支持面17の上に載せる。
ウェブ把持行程(B)は、上述したステップS3に相当し、別の搬送装置5が退避した後、把持部材18を旋回させ、把持部材18を上方から閉じてフォーク部材16との間にウェブ1を把持する。
この方法により、上述した持ち上げ治具2を不要にできる。
図11は、図7の装置によるウェブの位置決めの作動説明図である。この図において、(E)は傾動行程、(F)はスライド行程である。
傾動行程(E)(ステップS5)では、水平軸15を中心に旋回装置14をウェブ1の溶接縁1aを下向きに旋回し、水平に置かれた母材3の上面に、垂直もしくは垂直に近い角度で位置決めする。
スライド行程(F)(ステップS6)では、垂直もしくは垂直に近い角度に位置決めした後、把持部材18を開放し、ウェブ1をフォーク部材16の支持面17に沿って自重によりスライド下降させる。このスライド下降により、ウェブ1の溶接縁1aと母材3の上面とが当接し、その間の隙間は0(ゼロ)となる。
さらに、ウェブ1のスライド下降後、再度把持部材18を閉じてウェブ1をフォーク部材16との間に把持し、本体12を上昇させて、ウェブ1の溶接縁1aと母材3の上面との隙間を設定してもよい。
また、把持部材18を下にしてスライドさせてもよい。
また、横長のウェブ1を搬送する場合、2台のウェブハンドリング装置10を連動してもよい。この場合、片方のウェブハンドリング装置10の把持部材18を開放することにより、2台のウェブハンドリング装置10の動作が完全に一致しなくてもウェブ1を変形させないようにできる。
上述した本発明の装置および方法によれば、主要部が水平に位置するウェブ1をフォーク部材16の支持面17で下方から支持し、把持部材18を上方から閉じてフォーク部材16との間に把持して搬送するので、把持部材18にかかる負荷が少なく、さまざまな形状をもつウェブ1を、把持でき、かつ位置ずれを起こすこと無く搬送できる。
従って、力制御を行うこと無く、ウェブ1の把持と水平に置かれた母材3への位置合わせを行うことができる。
また、その状態でNC移動台9により3次元的に搬送し、旋回装置14の水平軸15を中心にウェブ1の溶接縁1aを下向きに旋回することにより、水平に置かれた母材3の上面に、垂直もしくは垂直に近い角度で位置決めすることができる。
さらに、所定の位置に位置決めした後、把持部材18を開放しウェブ1をフォーク部材16の支持面17に沿って自重によりスライド下降させることにより、ウェブ1の溶接縁1aと母材3の隙間をなくして、正しい位置に配置できる。
さらに、ウェブ1のスライド下降後、再度把持部材18を閉じてウェブ1をフォーク部材16との間に把持し、本体12を上昇させて、ウェブ1の溶接縁1aと母材3の上面との隙間を設定することにより、ウェブ1の溶接縁1aと母材3の隙間を均一に位置決めできる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明のウェブハンドリング装置の第1実施形態図である。 図1の装置とウェブとの関係を示す図である。 本発明の方法を示すフロー図である。 図1の装置によるウェブの把持から搬送までの作動説明図である。 図1の装置によるウェブの位置決めの作動説明図である。 本発明の装置の第2,3実施形態図である。 本発明の装置の第4実施形態図である。 図7の装置のカメラの設置例である。 図7の装置によるウェブの把持から搬送までの作動説明図である。 図7の装置によるウェブの把持から搬送までの別の作動説明図である。 図7の装置によるウェブの位置決めの作動説明図である。 特許文献1の装置の作動説明図である。
符号の説明
1 ウェブ、1a 溶接縁、2 持ち上げ治具、
3 母材、4 フェース材、5 搬送装置(マグネット)、9 NC移動台、
10 ウェブハンドリング装置、12 本体、
13 旋回アクチュエータ、14 旋回装置、
15 水平軸、16 フォーク部材、
16a 凹部(窪み)、16b 隙間(切り込み)、
17 支持面、18 把持部材、19 把持面、
20 マグネット、22 マグネット移動装置、
24 可動クランプ、26 第2水平軸、
27 旋回アクチュエータ、28 カメラ(CCDカメラ)

Claims (6)

  1. 3次元的に数値制御されたNC移動台に固定された本体と、
    該本体に取り付けられ水平軸を中心に旋回可能な旋回装置と、
    該旋回装置に固定され、主要部が水平に位置するウェブを下方から支持する支持面を有するフォーク部材と、
    前記旋回装置に固定され、前記ウェブを上方から把持する把持面を有し、該把持面を前記支持面に対向して開閉してその間でウェブを把持可能な把持部材と、を備え、
    前記ウェブの水平な主要部の下面をフォーク部材で支持し、把持部材を上方から閉じてフォーク部材との間に把持し、その状態で3次元的に搬送し、前記水平軸を中心に前記ウェブの溶接縁を下向きに旋回し、水平に置かれた母材の上面に、垂直もしくは垂直に近い角度で位置決めした後、把持部材を開放しウェブをフォーク部材の支持面に沿って自重によりスライド下降させるNC制御を行う、ことを特徴とするウェブハンドリング装置。
  2. 前記フォーク部材は、前記支持面に対し直交方向に移動可能に構成され、
    前記把持部材は、前記把持面に対し直交方向に移動可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のウェブハンドリング装置。
  3. 前記把持部材は、ウェブを吸着可能なマグネットと、該マグネットをフォーク部材の先端を超えて移動可能なマグネット移動装置とを有する、ことを特徴とする請求項2に記載のウェブハンドリング装置。
  4. 前記把持部材は、前記水平軸に平行な第2水平軸を中心に旋回可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のウェブハンドリング装置。
  5. 3次元的に数値制御されたNC移動台に固定された本体と、
    該本体に取り付けられ水平軸を中心に旋回可能な旋回装置と、
    該旋回装置に固定され、主要部が水平に位置するウェブを下方から支持する支持面を有するフォーク部材と、
    前記旋回装置に固定され、前記ウェブを上方から把持する把持面を有し、該把持面を前記支持面に対向して開閉してその間でウェブを把持可能な把持部材と、を備えるウェブハンドリング装置を準備し、
    NC制御により、前記ウェブの水平な主要部の下面をフォーク部材で支持し、把持部材を上方から閉じてフォーク部材との間に把持し、その状態で3次元的に搬送し、前記水平軸を中心に前記ウェブの溶接縁を下向きに旋回し、水平に置かれた母材の上面に、垂直もしくは垂直に近い角度で位置決めした後、把持部材を開放しウェブをフォーク部材の支持面に沿って自重によりスライド下降させる、ことを特徴とするウェブハンドリング方法。
  6. 前記スライド下降後、再度把持部材を閉じてウェブをフォーク部材との間に把持し、本体を上昇させて、ウェブの溶接縁と母材の上面との隙間を設定する、ことを特徴とする請求項に記載のウェブハンドリング方法。
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