JP5343281B2 - ケーブルを剥離するためのペンチ - Google Patents

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Description

本発明は、円形の断面を有する電気ケーブルを剥離するための、特に同軸ケーブルを加工するためのペンチに関する。
本発明においては、「ケーブル」とは、1軸または複数の軸を有する電導性の部材である。ここで、ケーブルは、少なくとも1つの層、特に導体、ならびに、心線および/または絶縁体を有する。この絶縁体は、ケーブルの長手軸に対して回転対称に構成されている。同様に、中空円筒形状の電導性の部材として、または、断面が規則的または不規則に環状形状のケーブルネットとして層を構成することも可能である。「ケーブル」という概念は、ワイヤ、コード、可撓性の導体およびケーブル自体を指す。
本発明に係るペンチの例示的な適用例として、同軸ケーブルの加工が挙げられる。同軸ケーブルは、プラスチック(誘電体)製の絶縁層によって包囲されている金属製の内部導体、たとえば銅ケーブルから成る。層の厚さが数μmであり得るアルミニウム製のフォイルを介在させることで、プラスチック製の絶縁層は、ワイヤネットによって包囲されている。このワイヤネットは、シールドを構成し得るか、または、同軸ケーブル内に第2の導体を形成し得る。ワイヤネットの方も、プラスチック製の絶縁層によって包囲されている。この種の同軸ケーブルの例は、RTK031、RG174、RG58、RG59またはRG163という商品名で販売されている。この種の同軸ケーブルの可能な適用目的は、自動車構造、特にその場合にはアンテナケーブルである。さらなる用途としては、家屋建築、ラジオおよびテレビ機器またはIT機器またはデータ送受信用の同軸ケーブルである。使用するためには、同軸ケーブルの端部は、対応して設けられている機器に、直接またはコネクタを介在して接続されなくてはならない。この目的のために、同軸ケーブルの個々の層は、様々な長さで露出させなくてはならない。ある層を露出させるためには、その上にある層を完全に露出させ、それによって、この層を、残部が残らないようにしながら、容易に除去することができなくてはならない。他方、露出された層が損傷を受けないようにしなくてはならない。というのも、このことは、ケーブルの機能、たとえば絶縁またはシールドを損なうおそれがあるからである。
同軸ケーブルの上記の例の他に、本発明に係るペンチは、少なくとも1つの層または導体が円形の内側断面または外側断面を有している任意のケーブルについて使用することができる。
ケーブルの剥離に特化してそのためにもっぱら使用される装置が公知である:
GB2215143Aは、様々な直径を有するケーブルを剥離することができる剥離装置を開示している。剥離装置は、袋形状のケーシング半部を有する。このケーシング半部には、このケーシング半部を貫通する、ケーブル用の2つの収容孔がある。第2のケーシング半部は、切断部材を有している。この切断部材は、長手方向において、第1のケーシング半部内に挿入可能である。この挿入は、ばね部材、ここでは両方のケーシング半部を包囲する弾性バンドの支援下に行われる。最大限挿入された最終位置では、切断部材は、第1の収容孔の端から端まで完全に延在している。そのため、第1の収容孔によって、ケーブルは「ギロチン状に」滑らかに切断することができる。これに対して、第2の収容孔にケーブルを設けると、このケーブルは、ばね付勢された切断部材が袋形状のケーシング半部内に挿入されるとともに、袋形状のケーシング半部の当接面と、切断部材に隣接する他のケーシング半部の当接面との間で張設される。切断部材が、隣接する当接面を介して、対向する当接面に対向する方向にわずかに突出すると、切断部材は、ばね付勢の結果、ケーブルまたはケーブルの絶縁体を、その突出した分だけ切断する。剥離装置が、ケーブルの長手軸回りにこのケーブルを回転させると、周方向ノッチがケーブルの絶縁体に導入され得る。続いて、切断部材は、ばね付勢に抗って、すくなくとも部分的に袋形状のケーシング半部から移動され得る。これによって、収容開口部が開放され、ケーブルが収容孔から除去され得る。この場合、剥離された絶縁体の除去は、剥離装置の外側で行われる。GB2215143Aはさらに、剥離装置とケーブルとの間の相対回転による当接面と切断装置との間での摩擦の結果、ケーブルが移動方向と反対に、収容開口部の中心からずれた位置を占める、という認識に基づく。切断部材の切断刃が隣接する当接面に対して所定の角度を成す場合、この中心からずれた配置の結果、剥離装置のケーブルに対して様々な回転方向が生まれて様々な切断深さが生じることになり得る。さらに、生じた摩擦およびケーブルの設定された中心からずれた位置を、ケーブルについて様々な直径が自動的に様々な切断深さとなるように利用する。
GB2215143Aに対応する実施形態であって、ケーシング半部が互いに対して並進移動可能に設けられておらず、互いに対して旋回軸回りに旋回可能な実施形態が、DE19543390C1に記載されている。
GB2173958Aは、切断部材が旋回軸回りに旋回可能に支持されている剥離装置を開示している。ケーブルが、旋回軸に対して平行に方向決めされている収容孔内に挿入され得る。ばね部材によって、切断部材がケーブルの方向に付勢され、それによって、切断部材が惹起された旋回によってケーブルの絶縁層内に侵入する。切断部材のケーブル内への侵入深さは、切断部材の切断軸回りの旋回用の当接部によって予め決められている。当接部は、カムを有して構成されている。このカムは、手動で回転可能であり、3つの優先位置を有する。この優先位置は、ケーブル内への切断部材の3つの異なる切り込み深さを与えるものである。ケーブル回りに全剥離装置を回転させることで周方向ノッチが生成される。
DE69831996T2からは、剥離装置が公知になっている。この剥離装置では、切断深さは、調整装置によって切断部材の長手縁部に対して前進または後退可能な部分が切断刃の大きなまたは小さな領域を開放可能にすること、によって調整可能である。この実施形態の場合、切断力は、ばねの中の蓄えられたエネルギーに依存する。この切断力は、切断部材の切断刃をケーブルに対して押圧するものである。この場合、DE69831996T2によると、周方向ノッチを生成するためのばね力の効率は、切断部材とケーブルとの間の回転運動に依存する。よって、切断深さは、切断部材とケーブルとの間の相対回転角度によって影響される。
DEOS1941188は、同軸ケーブルを剥離するための2つのペンチ半部を備えるペンチを開示している。ペンチ半部はそれぞれ、半円筒形の切り欠き部を有している。これら切り欠き部は、互いに補完して、ペンチ半部が閉止している場合に、同軸ケーブル用の円筒形の収容部を形成する。切り欠き部内では、横方向スリット内に軸方向に前後に存在する3つのナイフが設けられている。このナイフの切断刃は、直線状に形成されており、切り欠き部内に様々な深さで突出する。代替的に、切断刃は、半円形、V字型、またはその他の形状に研磨されていてもよい。当接部が、ペンチ内に載置された同軸ケーブルの端面のナイフに対する相対位置を予め決定するために用いられる。このような剥離装置によって、同軸ケーブルの同時かつ多段階の剥離が可能となる。
最終的に、DE9104414U1には、多機能ペンチが開示されている。この多機能ペンチは、一機能として、シールドされた同軸ケーブルの剥離のために使用される。ペンチのハンドレバーは、ペンチの旋回軸の、ハンドレバーに対向する側に、切断頭部の半部によって不動に接続されている。この切断頭部の半部は、ハンドレバーを閉止すると互いに向かって旋回される。両方の半部はそれぞれ、互いに対して平行に方向決めされた2つの半円筒形の収容部を有する。これら収容部は、互いに補完して、ハンドレバーが閉止しかつペンチ頭部が閉止している場合に2つの円筒形の切り欠き部を形成する。この切り欠き部内に、ケーブルを通すことができる。半円筒形の切り欠き部内には、切断刃を有する切断部材が突出する。この切断刃は、切り欠き部の横断方向面に延在する。この場合、切断刃は、切り欠き部に対して減径された直系を有するおおむね半円形に構成されている。頭部を閉止すると、対向する切り欠き部の切断刃は、互いに補完して、おおむね円形の完全な切断刃を形成する。この完全な切断刃によって、ペンチの頭部を閉止すると同軸ケーブル内に周方向ノッチが形成され得る。様々な切断深さを有するこのような複数の切断部材を用いることで、同軸ケーブルの個々の層を露出するために、複数の周方向ノッチを形成することが出来る。この場合、第1の切断部材によって形成された切断刃の直径は、剥離すべき同軸ケーブルの銅心の直径と、第2の切断刃の切断刃によって形成された、銅心を直接包囲する絶縁体の外径の直径と、に相当する。第3の切断部材の切断刃の直径は、剥離の際のケーブルの電気シールドが露出されるが剥離はされないように選択される。ペンチを多機能に使用することは、追加でペンチの頭部の各半部がクランプのジョーを担持することによって可能になる。これによって、ペンチは、一般にクランプの半部によってケーブルに接続されるコネクタを固定するためにも使用することが出来るようになる。
DE6922349Uは、同軸ケーブルを剥離するための装置を開示している。この装置は、手動で回転可能な半部装置を有している。この半部装置には、径方向に変位可能な切断部材が設けられている。半部装置の回転によって、完全なノッチが同軸ケーブルの周方向に設けられる。
EP0140397B1は、同軸ケーブルの剥離にのみ用いられる装置を開示している。ここで、同軸ケーブルは、ハンドレバー部分内で挟持される。全ユニットは、ナイフ担持部および案内ウェブ部材から成り、クランクによって周方向に回転され、それによって、同軸ケーブルの周方向にノッチが設けられるようになる。
GB2215143A DE19543390C1 GB2173958A DE69831996T2 DEOS1941188 DE9104414U1 DE6922349U EP0140397B1
本発明の課題は、電気ケーブルを加工するための多機能ペンチを提供することである。このペンチは、
−製造
−様々な機能的使用可能性
−剥離挙動 および/または
−操作性
の観点において改善されている。
本発明の課題は、本発明によると、独立請求項1の特徴によって解決される。本発明に係るさらなる構成は、従属請求項2ないし23から明らかになる。
本発明は、先行技術の場合は、ケーブルに対する自身の径方向距離が変更可能な切断部材が設けられているが、これは、ケーブルの周方向において剥離装置に固定接続されている、という認識に基づく。この結果として、周方向ノッチを設ける場合に、剥離部材、よって剥離装置全体をケーブル回りに360度旋回しなくてはならない、ということになる。このことは、ユーザにとっては手間がかかることであり、空間スペースがあまりない場合には不可能である。
前述の認識を考慮して、本発明では、切断部材を、ペンチに対して、よって収容部内に設けられているケーブルに対して、周方向に移動可能にしている。したがって、周方向ノッチを施している間に、ペンチは、ケーブルに対する回転なしで、しかしながら切断部材の運動を伴って、保持され得る。その結果、空間スペースがあまりない場合の操作が簡略化される。
本発明の特別な構成は、先行技術から公知になっている剥離装置の場合、剥離装置の当接面と切断装置との間にケーブルを挟持しなくてはならず、その際、挟持力は切断部材に対して径方向に加えられた力に少なくとも相当する、という認識に基づく。このような挟持力は、ケーブルの周方向に作用する摩擦または切断力を結果としてもたらす。この摩擦または切断力は、ケーブルの長手軸回りの剥離装置の回転によって、不所望のひねり力またはねじる力がケーブルにもたらされることにつながる。他方、周方向ノッチを生成することは、必然的に、ケーブルに対する当接面または収容部の摺動運動の発生を伴う。
最適な追加効果に対応して、先行技術から公知の剥離装置の場合に記載されている、収容部または当接面およびケーブルの間の相対運動は、ケーブルのための収容部が回転可能ではなく、ペンチに対して固定して支持されていることによって回避される。すなわちこの場合、切断部材は、径方向力によって、剥離すべき層に対して押圧され、その結果、対応の反押圧力が収容部に対して与えられる。この場合、周方向ノッチを生成することで、当接面から付与された径方向に方向決めされた反押圧力が移動し、その結果、この反押圧力は、切断部材からもたらされる径方向力に常に対抗することになる。当接面とケーブルとの間の摺動運動は、必ずしも必要ではない。切断部材の回転の間にケーブルの周縁部に沿って、切断部材およびケーブルの間に、周方向に作用する切断または摩擦力が生じる場合、この力は、当接面の軸方向のすぐ近傍で(ケーブルの他方の側)吸収され得、その際、特筆すべきケーブルのひねりが生じることはない。
収容部は、任意に構成することができる。特に、1つまたは複数の当接面内に、任意の連続した収容部に、円筒形、円錐形、段付きの孔内に、または径方向内方に突出した複数の突起またはフィン内に存在し得るが、これらは可能な構成の一部である。この場合、収容部は、不動であってもよいし、または、ケーブルを張設するために径方向において弾性であってもよい。同様に、収容部を、適切な調節部材によって、当接部に対する外側からの接触面がケーブルのカバー面にくるように、径方向に変位可能にすることも考えられ得る。これによって、収容部が、全周縁部によってケーブルに当接してもよいし、1つまたは複数の部分領域にのみ当接するようにしてもよくなる。この場合、収容部とケーブルとの間の接触領域は、ケーブルのより大きな長手延長線にわたって延在してもよいし、または長手方向において局所的に存在する接触点にのみ存在してもよい。さらに、接触面は、ケーブルの長手方向において、ケーブルの長手軸に対して平行に、よってカバー面に対して平行に延在してもよいし、任意に湾曲した形状に構成してもよく、それにより、長手ノッチの輪郭線の、ケーブルの長手軸に対する距離が変更されるようになる。上記したタイプの収容部によって、ケーブルがペンチ内に収容され得、また、切断装置による作業のために保持され得る。
切断部材は、ケーブルの関連する層を切断するための充分な硬度を有する任意の材料から成り、また、長手方向に延在するとともに横断面においてプロファイルされた切断刃を有する任意の形状を備える。たとえば、切断部材は、円形の凸状の切断刃を備える円形に構成されており、ナイフのようにおおむね直線またはやや凸または凹形状に湾曲されて構成されている。または、切断刃が、円形に凹形状に構成されており、その際、切断刃の直径は、設けるべき周方向ノッチの直径に相当し得る。
ケーブルのための収容部に対する切断部材の径方向距離は、変更可能である。ここで、径方向距離を減少させると、切断部材は、収容部内に設けられているケーブル内に挿入され得る。ノッチをケーブル内に作成するためには、基本的に様々な構成を使用することができる:
本発明の第1の実施形態によると、切断部材を、収容部および切断部材の間の周方向相対運動なしで、ノッチを設けるための所望の径方向距離におくことができる。これによって、径方向距離を変更することで、既に完全なノッチ深さに到達するが、ただし、ケーブルの部分周方向領域においてのみである。切断部材およびケーブルの間の径方向距離を設定することで、切断部材とケーブルとの間の相対運動が生成され得る。ここで、ノッチの相対運動が大きくなると、ノッチの作成が、一定の深さで周方向において進行する。
さらなる実施形態の場合、切断部材は、ケーブルの方向に向けて径方向に、所定の径方向力で付勢されており、そのため、径方向力によって、切断部材がケーブルのカバー面に押圧される。この径方向力は、ノッチをもたらすことはないか、または、ケーブル内に所望の深さまたは減少した深さのノッチをもたらすことになる。この場合にもたらされる切断部材およびケーブルの間の相対運動の間、切断部材は、押圧力によって、ケーブルのカバー面に対して押圧され、これによって、ノッチが生成され得、周方向に深められ、かつ/またはノッチの深さが拡大される。この場合、ケーブルの層を固定するためにケーブルおよび切断部材の間の相対変位を360度以上行うことが必要であり、ここで、旋回角度が増加するとノッチの深さが増すようにすることが可能である。
上述した実施形態の混合形態も可能である。たとえば、ばねについての押圧力が、この押圧力によって直接所望のノッチ深さを得ることができるようになっている場合には、切断部材とケーブルとの間の径方向距離を固定することなしに、周方向において360度の回転で、所望の深さの周方向ノッチを生成することができる。他方、切断部材とケーブルとの間の径方向距離を設定するためには、360度以上の相対回転が必要であり、このことは特に、層の厚さがほとんどないアルミニウムから成る層の場合に当てはまる。
本発明に係るペンチのさらなる構成によると、収容部はセンタリングガイドを有する。このようなセンタリングガイドによって、収容部内のケーブルの位置を、切断部材の運動経路に対してセンタリングすることができる。このことは、ケーブルの長手軸に対して同軸に延在する周方向ノッチを作成する場合に重要である。もっとも簡単な場合では、この種のセンタリングガイドは、収容部の接触面によって構成されている。これら接触面は円錐形状に延在しているか、または、互いに対する自身の距離が、収容部内への侵入深さが増加するにつれて減少するようになっている。たとえば、収容部は、テーパ形状の面取り部を有する孔として構成されている。
収容部と切断部材との間の径方向距離が変化する場合に収容部をペンチに対して切断部材の方向に移動することが基本的に可能である一方、本発明のさらなる構成によると、ケーブル用の収容部からの切断部材の径方向距離を、ペンチに対する切断部材の運動によってもたらす、ということが提案される。
このような運動は、特に、切断部材の径方向の並進運動である。この場合、切断部材は、たとえば適切な案内部、溝または切り欠き部内に並進的に導かれる。
代替形態によると、切断工具は旋回可能である。この場合、この切断工具は、ケーブルの長手軸に対して平行に方向決めされた旋回軸によって支持され得る。
本発明に係るペンチによって作成される周方向ノッチが不適切な深さを有することを回避するために、当接部を儲け、この当接部によって、収容部からの切断部材の最小の径方向距離を予め与えることができるようにする、ということを補足的に提案する。
特に、切断部材がばね部材によって径方向外方に付勢されている場合には、当接部が設けられており、この当接部が、収容部からの切断部材の最大の径方向距離を予め与えるために用いられることが有利である。
切断部材を径方向内方に付勢するばね部材を使用することで、この切断部材を、追加で別の切断部材が作動されない場合について、ケーブルのカバー面に押圧することができる。これによって、既に単独で、または、周方向の運動と組み合わせて、ノッチをケーブル内に設けるか、または深さを増すことができる。この場合、ばね力は、単独で、または追加でまたは手動でもたらされる径方向力によって補足された状態で、ノッチに対して関与することになる。このような場合、切断部材は、ばね作用に抗って手動で径方向外側に移動することができ、これによって、ケーブルのための収容部への導入位置または取り出し位置を可能にする。
他方、ばね部材が、収容部からの切断部材の距離を拡大するために、切断部材を径方向に付勢することもできる。このことが意味するのは、切断部材を他に付勢することなく切断部材が収容部を開放し、それによって力または切断なしでペンチの導入位置または取り出し位置を使用可能にする、ということである。上記の導入位置からの径方向距離の減少によるケーブルへの切断部材の切断は、追加の手段、たとえば、切断部材に対して手動の径方向力をもたらすことを必要とする。
本発明に係るペンチのさらなる構成によると、拘束部が設けられる。この拘束部によって、切断位置における収容部からの切断部材の所定の距離が予め決定できるようになる。拘束部によって、収容部に対する切断部材の周方向運動を生成することによって切断深さが一定のままになるので、一定の深さを有する周方向ノッチが成立する、ということが保証される。
ケーブルの端面からの一定の距離で層を露出するために、本発明によると、位置決め装置を設けることが提案される。この位置決め装置によって、ケーブルの端面からの切断部材の軸方向距離が予め決定可能になる。最も簡単な例では、収容部の突起またはテーパ部が位置決め装置である。
補足的に、本発明によると、突き出し装置が設けられることが提案される。この突き出し装置によって、切断工程を行った後でケーブルまたはケーブルの部分領域をペンチから弾き出すことができる。これによって、たとえば、収容部から切断された残りの部分を別途手間をかけて除去する必要性をなくすことができる。
切断部材とペンチまたは収容部との間の相対運動を手動で生成することが一貫して可能である一方、ペンチが切断部材とペンチまたは収容部との間の相対運動を生成するための駆動装置を有していると、ペンチを快適に操作することができる。この駆動装置は、たとえばペンチのハンドレバーの駆動部によって、またはその他の駆動機構によって提供される。
ある作業工程において、すなわち、収容部の方向への径方向運動および/または周方向への運動によって、複数の深さの複数の周方向ノッチを有するケーブルの複数の層を露出すべき場合には、本発明によると、軸方向に互いにずらした切断部材を設けることができる。これら切断部材は、ケーブルに対して一緒の動きで移動可能である。
本発明に係るペンチの使用可能性は、ペンチが交換可能な頭部を有している場合に多様なものとし得る。この場合、様々な頭部は、電気ケーブルを加工するための様々な作業工程に関するものである。たとえば、第1の頭部を、ケーブルを剥離するために使用する一方、第2の頭部は、ケーブルを有する少なくとも1つのコネクタを押圧するために用いられる。代替的に、または追加的に、様々な直径またはタイプのケーブルのための様々な頭部を設けることができる。作動ユニットは、この種の様々な頭部によって工具を形成し得る。この工具は、特にスーツケースまたはボックスに補完することができる。
同様に、少なくとも1つのさらなる別に作動可能な切断装置が、ペンチまたは頭部に設けられていることが可能である。この場合、様々な切断装置を、同一のケーブルまたは異なるケーブルのために異なる深さの周方向ノッチを作成するために使用することができる。
さらに、本発明に係るさらなる提案によって分離装置が設けられていると有利であり得る。この分離装置は、ハンドレバーによって作動可能であり、この分離装置によって、ケーブルを滑らかに切断することが可能である。たとえば、続けて剥離するためにケーブルの端面を準備するために切断することが可能である。
さらに、ケーブルを剥離する他に、ペンチによって同一の頭部または他の頭部を用いて押圧すべき場合には、強制インターロックを設けることができる。この強制インターロックによって、様々な押圧段階で押圧することが可能になる。
基本的に、本発明は、任意のタイプのペンチと組み合わせて使用することが出来る。たとえば、印刷文献DE4023337C1、DE4427553A1、DE10056900C1、DE10132413A1、DE10140270B4、DE19713580C2、DE19802287C1、DE19832884C1に係る本出願人のペンチを、当該文献に開示されている様々な運動力学、押圧条件、運動形態および使用法とともに挙げることができるが、これらは例にすぎない。
本発明の好適な変形形態は、特許請求の範囲、明細書および図面から明らかになる。明細書の冒頭に記載した特徴の利点および複数の特徴の組み合わせによる利点は、例示的なものにすぎず、代替的または追加的に効果を奏するものであり得、また、本発明の実施形態によって必然的に達成すべきものではない。さらなる特徴は、図面、特に図示の形容および複数の部材の互いに対する相対的なサイズ取りおよびそれら部材の配置および機能接続から分かる。本発明の様々な実施形態の特徴の組み合わせまたは様々な請求項の特徴の組み合わせは、特許請求の範囲に記載されている引用関係とは無関係に可能であり、また、特許請求の範囲に記載されている引用関係によって示唆されるものである。このことは、別々の図面に図示されているかまたはそれらについての説明において記載されている特徴にも当てはまる。これらの特徴は、様々な請求項の特徴と組み合わせてもよい。同様に、特許請求の範囲に記載されている特徴は、本発明のさらなる実施形態のために応用展開してもよい。
以下、本発明を、図面に図示した好適な実施形態に基づいてさらに説明および記載する。
図面中に図示された、ペンチの実施形態においては、使用されるペンチの種類、ペンチ力を生成するための運動力学、大きさおよびサイズ取り関係、切断部材の構成、ペンチに対する切断部材の配置、採用される強制インターロックの投入および種類、頭部のペンチ運動の自由度、特にハンドレバーによる旋回またはハンドレバーの旋回に応じた並進移動、頭部の構造および切断部材自体の構成が、例示的にしめされるのみである。たとえば、切断部材は、DE4023337C1、DE4427553A1、DE10056900C1、DE10132413A1、DE10140270B4、DE19713580C2、DE19802287C1、DE19832884C1印刷文献に係る本出願人の工具と合わせて、当該文献に記載されている詳細な解決手段とともに使用することができる。一方、切断装置については、基本的に、DE69831996T2、DE19543390C1、GB2215143A、DE−OS1941188およびDE9104414U1から公知となっている構造特徴の特徴、たとえば切断の構成、ケーブルに対する切断刃の押圧力の実現に関する特徴等を使用することができる。
図1は、本発明に係るペンチ1の一実施形態を示す。同図において、頭部2は、作動ユニット3から取り外された状態で示されている。
作動ユニット3は、旋回軸6に対して旋回可能な2つのハンドレバー4、5を備える。この目的のために、ハンドレバー4、5の端部領域の重複した支持アイが、押圧ボルト7によって貫通されている。ハンドレバー4、5の互いに対するさらなる接続は、フォーク形状の収容部10、11、接続ボルト12、13およびプレート形状の横方向くびき14、15を備える押さえばね板8、9によって以下のとおりに行われる。すなわち、押さえばね板8,9は、自身の下側領域において、旋回軸6に対して平行に方向決めされている軸回りに旋回可能なように、ハンドレバー4、5に対向して支持されている。互いに対向する縁部領域において、押さえばね板8、9は、フォーク形状の収容部10、11の領域に支持アイを備える。この支持アイは、横方向くびき14、15の対応の支持アイと面一になるように配置されている。接続ボルト12、13は、収容部10、11および横方向くびき14、15の支持アイを貫通して、たとえば接続ボルト12、13の頭部および対向して設けられているスナップリングを貫通して、挿入および固定されている。横方向くびき14、15は、中間スペースを形成しながら互いに対して平行に設けられている。この中間スペースには、旋回軸6によって互いに対向して支持されているハンドレバー4、5の端部領域が設けられている。横方向くびき14、15は、縦穴16を有している。この縦穴は、ペンチ1の中心の長手方向軸の方向に延在しているとともに押圧ボルト7用の案内部を形成する。
接続ボルト12、13は、図1では水平方向に方向決めされている共通の面に存在している。ハンドレバー4、5を互いの方に向かって旋回させることによって、接続ボルト12、13によって予め決定されている面からの押圧ボルト7の距離が短縮される。一度設定された旋回角度を保持するために、よって、接続ボルト12、13によって予め決定されている面からの押圧ボルト7の距離を保持するために、ハンドレバー4、5間に、強制インターロック25が介在させられる。これについての詳細は、たとえば冒頭に記載した本出願人の印刷文献から公知である。このような強制インターロック25によって、ハンドレバー4、5の互いに対する全旋回角度を複数の小さな部分旋回角度に分配することが可能になる。この場合、一度到達した旋回位置または旋回段階は、強制インターロックによって固定される。強制インターロックを解除することは、ハンドレバー4、5の最小開口角度に到達するために自動的に、または、強制インターロック25に対して手動介入することによって行われる。
頭部を作動ユニット3に接続するために、図1に対して、接続ボルト12、13が作動ユニット3から少なくとも部分的に取り外される。頭部2は、上側から作動ユニット3に挿入され、支持アイ17、18が、最初の接近時にはO字型である枠19、20によって、横方向くびき14、15の対応の支持アイおよび押さえばね板8、9の収容部10、11に対して面一になるように設けられる。この位置において、接続ボルト12、13は、横方向くびき14、15の収容部10、11の面一の支持アイおよび枠19、20の支持アイ17、18を貫通して挿入されて軸方向に固定されることができる。頭部2は、両方の枠19、20によってプレート形状に構成される。ここで、枠19、20は、概ね同一に構成されている。図2から分かるように、枠19、20の間には、2つの作業ジョー21、22が設けられている。作業ジョー21は、定置の作業ジョーとして構成されており、たとえばリベット止めによって枠19、20に固定して接続されており、これによって、同時に枠19、20が離間した状態に保たれるとともに互いに対して方向決めされた状態で固定される。これに対して、作業ジョー22は、ストローク方向24に並進移動可能である。このストローク方向は、ペンチ1の中央の長手方向軸に一致する。移動可能な作業ジョーは、頭部2から下方に突出しており、かつ、縁部が開放された概ねU字型の切り欠き部23を備える。頭部2を作動ユニット3に挿入することで、押圧ボルト7が切り欠き部23内に入り、切り欠き部23の底部と当接する。ただし、頭部2および作動ユニット3の間の接続のために、さしあたって押圧ボルト7が切り欠き部23の底部に当接せず、ハンドレバー4、5の開口角度が狭くなってからはじめて切り欠き部23の底部に当接するということも同様に考えられ得る。切り欠き部23を側方に確定するとともにストローク方向24に方向決めされた突起が、切り欠き部23内での押圧ボルト7の側方案内部を形成する。
作業ジョー21、22は、互いに対して調整されており、たとえば押圧、切断、挟持等のための工具を形成する。作業ジョー21、22間に、ストローク方向24に作用するばね部材、ここでは圧縮ばねが介在させられている。この圧縮ばねは、強制インターロック25を解除するために、作業ジョー21、22を互いに離間するように移動させる。このことは、加工されたワークピースの取り出し、または、新たに作業すべきワークピースの導入にとって有利である。
図1および図2に図示した実施形態については、作業ジョー21、22は以下の工具を形成する:
分離装置26は、ケーブルを滑らかに切断するのに用いられる。この目的のために、移動可能な作業ジョー22には、ナイフ27が固定して連結されている。図2に図示されている実施例については、ナイフ27は直線に構成された切断刃を有しており、上面図ではほぼL字型に構成されている。移動可能な作業ジョー22は、切り欠き部28を有する。この切り欠き部の輪郭線は、L字型のナイフ27の外側輪郭線に適合されている。L字型のナイフ27は、切り欠き部28内に載置され得る。ナイフ27は、取り出しに抗って、切り欠き部28内に枠20によって固定されている。この枠は、切り欠き部28の底部に対向するナイフ27の側面上に置かれている。ナイフ27の切断刃は、移動可能な作業ジョー22を通過して上方に突出している。ナイフ27の切断具と対向して、定置の作業ジョー21内に切断金敷き29が載置されている。完全に閉止すると、ナイフ27は切断金敷き29に当接し、これによって、滑らかに切断するための完全な切断運動が生成され得る。好適には、切断金敷き29は、弾性材料および/またはナイフ27の切断刃よりもあまり硬くない材料から作成され、これによって、切断金敷き29の変形が分離装置26の閉止にともなって行われ得るようになる。切断金敷き29は、移動可能な作業ジョー22内のナイフ27に対応して、固定されている作業ジョー21の適切な切り欠き部内に載置され得、また、枠19、20によって落下しないように固定され得る。
作業ジョー21、22はさらに、切断具半部30、31を有する。ここで、切断具半部30a、31aは作業ジョー21に、また、切断具半部30b、31bは作業ジョー22に設けられている。切断具半部30aおよび30bならびに31aおよび31bは、作業ジョー21、22の閉止運動と同時に、互いに補完しあって1つの周方向切断具になる。ここで、周方向切断具は、好適には円形に構成されている。この場合、切断具半部30および31は、閉止された状態では、様々な直径を有する周方向切断具を形成することができる。
移動可能な作業ジョー22には、両側に案内プレート32、33を接続するかまたはねじ止めすることができる。これら案内プレートは、自身の側面において、枠19、20の切り欠き部34、35に正確な位置あわせで収容される。ストローク方向24における作業ジョー22の移動中に、案内プレート32、33の、よって作業ジョー22の案内が、垂直方向に平行な切り欠き部34、35の確定面によって行われる。
さらに、案内プレート32、33には、以下のように、上側から位置決めガイド36、37を取り付けることができる:
位置決めガイド36は、頭部2の、好適にはそこからケーブルが導入される側に存在している。位置決めガイド36は、U字型の切り欠き部38、39を有する。これらの開口幅は、ペンチによって対応の作業部分になるよう分離される層の直径に相当する。したがって、切り欠き部38、39は、様々な開口幅を有する。切り欠き部38、39の底部は、シリンダの部分カバー面に相当する。この場合、このシリンダの長手方向軸は、周方向切断具の中心点と面一である。この周方向切断具は、切断具半部30、31によって形成される。よって、位置決めガイド36は、優先的に、ケーブルの軸方向位置決めおよび案内のために用いられる。
頭部2の他の側に設けられている位置決めガイド37は、部分円筒形状の切り欠き部38、39の上述の長手軸の延長線上に、当接部40、41を有する。この場合、当接部40は、位置決めガイド37の突起によって構成されている。この突起は、切り欠き部35を貫通して、切断具半部31a、31bに対して所定の距離をもって突出する。この距離は、剥離すべき長さに相当する。これに対して、当接部41は、枠19の外側面によって予め決定されている面に対して、より大きな剥離長さの基準値の分だけ戻るようにずらされている。
このように構成されたペンチは、以下のようにして剥離作業に用いられる:
ある作業工程では、開放されたハンドレバーのために、同軸ケーブルを分離装置26に載置する。分離装置の領域において、枠19、20は、面一な側方U字型切り欠き部42、43を有する。開放されたハンドレバー4、5のために、ナイフ27が切断金敷き29から最大の距離をおいて存在する。したがって、ケーブルは、切り欠き部42、ナイフ27と切断金敷き29との間の中間スペース、および切り欠き部43を通過して、導入されることができる。このことによって、軸方向の通過案内または側方挿入が可能になる。閉止運動とともに、ナイフ27が切断金敷き29に近接し、ハンドレバー4、5を完全に閉止すると、同軸ケーブルを完全にかつ可能な限り平滑に分断する。
さらなる作業工程において、同軸ケーブルは、まず、切り欠き部38、39うち大きい方の切り欠き部38内に前方から導入され得る。開放されたハンドレバーのために、同軸ケーブルは、軸方向にさらに、同軸ケーブルの端面が位置決めガイド37の当接部41に当接するまで作業ジョー21間の中間空間に通過案内される。このような所定の同軸ケーブルの位置については、ハンドレバー4、5を閉止することができる。これによって、切断具半部31a、31bは、閉止運動を完遂して周方向ノッチを同軸ケーブルの外側層に収容するまで、互いに近接する。閉止された作業ジョー21、22について、同軸ケーブルをペンチから取り外した場合、切断具半部30a、31bは、分離された層を保持して残しておく。そのため、剥離された端部領域が同軸ケーブルに残り、その長さは、当接部41からの切断具半部30a、30bの距離によって予め決められている。代替的に、ペンチを開放して、同軸ケーブルをペンチから取り外し、周方向ノッチによって分離された層を、手動で残りの同軸ケーブルから除去することもできる。
ほぼ対応するさらなる作業工程では、続いて、同軸ケーブルは、残っている内部の露出した層とともに、切り欠き部39内に載置されることができ、同軸ケーブルの端面が当接部40に当接するまで軸方向にペンチ内に載置され得る。作業ジョー21、22の閉止運動とともに、切断具半部31a、31bによって、周方向ノッチが露出した層内に押し込まれる。それによって、さらに剥離することが可能になる。この場合、いまや露出した層の長さは、当接部40からの切断具半部31a、31bの距離によって予め決められる。
本発明の特別な提案によると、位置決めガイド37は、方向転換装置として構成されている。このことが意味するのは、たとえば剥離すべき層の所望の長さが様々である場合に、当接部40の代わりに当接部44が作用するように、位置決めガイド37を方向転換してペンチに接続することができる、ということである。
本発明によると、切断装置45が設けられる。この切断装置では、切断部材46またはナイフが、ハンドレバー4、5の旋回運動とは無関係に、ペンチに対し長手軸47−47周りに回転可能である。図示の実施例については、切断部材46は、円筒形の突起48を有する。この突起は、すべりばめまたは遊びばめによって、切り欠き部34、35を通過して作業ジョー21の周方向溝に挿入可能である。円筒形の突起48は、2つの周方向溝50、51を有する。これらの距離は、作業ジョー21の厚さと相関関係にある。孔49内に挿入された状態で、切断装置45は、軸方向に周方向溝50、51内に挿入されている強制インターロックによって、軸方向両方に固定される。ここで、作業ジョー21に対する、長手軸47−47回りの切断装置45の回転運動が可能である。
突起48は、切断装置45のベースボディ52の一部である。ベースボディ52は、おおむね中央に直径断絶部を有する縦穴を備える。ここで、貫通孔53の様々な直径の間の移行部は、面取り部の形態のセンタリングガイド54によって構成されている。
貫通孔53には、正確に適合する円筒形の端部領域55によって、突き出し装置57の一部である突き出しラム56が、突き出しラム56が長手軸の方向に移動可能になるように設けられている。図3から分かるように、貫通孔53から最大限突き出した位置は、当接部によって予め決定されている。この当接部は、図示の実施例では、ベースボディにねじ止めされた閉止ナット58によって与えられるものである。貫通孔53およびの様々な直径および面取り部54の開口角度は、同軸ケーブルが、分離装置26による分離後、最大の直径で貫通孔53内に導入されることができ、面取り部54によるセンタリングが行われることができ、かつ同軸ケーブルをさらに挿入することで同軸ケーブルの端面が突き出しラム56の端面59に当接するように選択される。最大限に同軸ケーブルを貫通孔53に挿入することで、同軸ケーブルの端面が、閉止ナット58によって構成される当接部に抗って突き出しラム56を押圧する。突き出しラム56が最大限外方に移動した位置において同軸ケーブルの端面の最大挿入箇所を与える端面59によって、位置決め装置90が形成される。
さらに、ベースボディは、面取り部54に直接隣接したところにフライス加工くぼみを有する。このフライス加工くぼみは、おおむね周方向の4分の3にわたって延在しており、かつ、貫通孔53まで通じているので、図4によると周方向角度90度の円弧セグメント60のみが残るようになっている。この円弧セグメントは、図4にかかる位置決めにおいては、おおむね9時の位置から12時の位置にかけて延在している。
円弧セグメント60とは別に、ベースボディ52は、平行な画定内壁61、62によって、対応の保持および案内ユニット64を有する切断部材63用の収容空間を形成する。
図示の実施例の場合、長手軸47−47に対して平行に位置決めされた旋回軸66を与える支持ボルト65は、画定内壁61、62の間の中間空間内に延在する。保持および案内ユニット64は、対応の支持アイによって、支持ボルト65において旋回軸66回りに旋回可能に支持されている。さらに、保持および案内ユニットは、画定内壁61、62に支持されているので、保持および案内ユニット64には旋回自由性のみが残される。
保持および案内ユニット64は、最初の近接では、L字型、V字型、または、約270度の周方向角度の円弧セグメント形状に形成されている。ここで、支持部は、支持ボルト65を介して保持および案内ユニット64の端部領域内に設けられている。保持および案内ユニット64を内側に最大限旋回することは、保持および案内ユニット64の支持ボルト65とは反対側の縁部領域が、円弧セグメント60の画定面に当接し、それによってこの画定面が保持および案内ユニット64の径方向内方の最大限の運動を与えるための当接部67を形成すること、によって与えられる。この最終位置において、ベースボディの孔68および孔69が、保持および案内ユニット64に面一になる。この保持および案内ユニットは、支持ボルト65に対向する保持および案内ユニットの縁部領域内に設けられている。ロックユニット70、ここではロックピン71が、孔68、69内に挿入されるか、または自動的に挟み込まれることができる。これによって、保持および案内ユニット64は、上記の最終位置においてロックされ得る。
保持および案内ユニット64は、切断部材63を担持する。図示の実施例では、切断部材63は、真っ直ぐに方向決めされた切断刃72によって形成される。図示の実施例の場合、切断部材63は、O字型の外側輪郭線から長手軸47−47の方向に突出する切断刃72によって、おおむねO字型に構成されている。保持および案内ユニット64は、切り欠き部を有している。この切り欠き部の輪郭線は、切断部材63のO字型の外側輪郭線に相当する。切断部材63を保持および案内ユニット64の切り欠き部内に載置することによって、保持および案内ユニット64に対する切断部材63の位置が既に予め与えられる。切断部材63は、固定部材73、たとえばねじ、リベットまたは位置あわせピンによって、長手軸47−47の方向に、すなわち保持および案内ユニット64からの切断部材63の取出しとは反対に固定される。保持および案内ユニット64は、内側切り欠き部74を有する。この内側切り欠き部は、保持および案内ユニット64の全旋回角度にわたって保持および案内ユニットが貫通孔53の開放断面内に入り込まないようにし、それにより、切断部材63の切断刃72のみが貫通孔53内に設けられているケーブルと機能接続状態になることを保証するようなサイズ取りがされている。さらに、保持および案内ユニット64は、支持ボルト65に隣接する縁部領域内において、円弧セグメント60に対する保持および案内ユニット64の旋回角度が所望のものになることができるように構成されている輪郭線を付与されている。
図4は、自身の長手軸77が図示の断面内に存在する孔において、圧縮ばね75が設けられている実施例を示す。この圧縮ばねの一方の端部領域は、支持ボルト65に隣接する保持および案内ユニット64の端面76が支持されている。圧縮ばね75は、保持および案内ユニット64の全旋回角度について規定されている。圧縮ばね75の長手軸77は、旋回軸66に対してレバーアームを有する。それにより、圧縮ばね75が、旋回モーメントを生成するようになる。図4に図示されている実施例の場合、圧縮ばね75によって惹起された旋回モーメントは、保持および案内ユニット64の旋回に対して径方向外方に向けられる。その結果、切断部材63の運動について、径方向内方に手動の力が保持および案内ユニット64に対して必然的に与えられる。保持および案内ユニット64を拘束することによって、保持および案内ユニットは、圧縮ばね75の力とは無関係の径方向内方の最終位置に残る。ロックピン71の形態のロックユニット70によってこの拘束を解除すると、圧縮ばね75は、保持および案内ユニット64を径方向外方に移動させるので、保持および案内ユニットは外方に「弾かれる」。図4に示されているような保持および案内ユニット64の径方向外方の最大限の旋回のために、支持ボルト65に隣接している保持および案内ユニット64の端部領域は、円弧セグメント69によって与えられる当接部89と当接する。
図3からは、突起48とは反対の切断装置45の面に円弧形状の閉止ディスク78があるということが分かる。閉止ナット58は、頭部79および雄ねじ切りが施されたブシュ80によって構成されている。これら頭部およびブシュは、貫通する内孔を共有している。ブシュ80の雄ねじ切りは、貫通孔53の対応の雌ねじ切り内にねじ止めされる。ねじ止めによって、頭部79は、閉止ディスク78を対応して設けられているベースボディ52の端面に対して押圧する。頭部79およびブシュ80の内孔は、突き出しラム56を摺動しながら収容する。取り付けを可能にするために、突き出しラム56は、ベースボディ52から突出している端部領域内に、着脱可能な隆起部81を有する。この隆起部は、作動部材として機能し得る。
図5に係る分解図において、閉止ナット58は、ベースボディ52にねじ止めされた状態で示されている。ただし、閉止ディスク78は、ベースボディからは取り除いて示してある。ロックピン71は、閉止ディスク78を向いている端部領域から、孔82を通過して延在している。この孔は、画定内壁62まで通じている。孔82内では、ロックピン71は、長手軸47−47に対して平行に移動可能に通されている。ロックピン71と同軸に、ロックばね83が設けられている。このロックばねは、端部領域において閉止ディスク78に支持され、かつ、反対側の端部領域において、ロックピン71の段部84に支持されている。ロックピン71および閉止ディスク78の取り付け状態において、ロックばね83は、ロックピン71を、保持および案内ユニット64の方向に押圧する。その結果、面一の孔68、69によって最終位置に到達するために、ロックピン71は自動的に保持および案内ユニット64の孔69内に入る。このようにして形成されたロックを解除するために、ロックピン71は、閉止ディスク78から突出している端部領域において、手動で外側に引っ張られ、それによってロックピン71が保持および案内ユニット64の孔69から出て移動するように、また、圧縮ばね75が保持および案内ユニット64を径方向外側に移動または旋回することができるようにしなくてはならない。
上記の作業工程に加えて、さらなる剥離を以下のように行うことができる:同軸ケーブルを、切断装置45内に、突き出しラム56が同軸ケーブルの端面と接触することで最大限外方まで移動するまで導入する。これに続いて、保持および案内ユニット64は、ロックピン71が、ロックばね83によって惹起されて孔69に入り、それによって保持および案内ユニットが径方向位置にロックされるまで、手動で径方向内側に旋回される。保持および案内ユニット64を径方向内側に旋回することによって、切断部材63は、既に部分円周領域において、同軸ケーブルのカバー面、または既に剥離されている外側にある層内に切り込まれる。全ベースボディがペンチ1に対して長手軸47−47回りに突起48の領域内に回転され、それにともなって、同軸ケーブルに対するベースボディ52、保持および案内ユニット64および切断部材63の相対運動が生じることで、完全な周方向ノッチを生成することができる。この場合、周方向ノッチは、360度の回転で作成することができる。代替的に、より大きな旋回角度での回転が行われてもよい。
ベースボディ52がワンピースに構成されておらず、ペンチに固定接続されるとともに同軸ケーブルの収容部を形成している第1の部分と、第1の部分に対して長手軸47−47回りに旋回可能に支持されるとともに切断部材63を担持する第2の部分とで形成されている場合には、周方向ノッチを形成している間にケーブルがひねられることを減少または回避することができる。
図7は、変形形態を示している。ここでは、それ自体対応の基本構造ではあるが、単一の切断部材が切断装置45に設けられているわけではなく、軸方向に前後して存在している3つの切断部材63a、63bおよび63cが存在する。これら3つの切断部材は、それぞれ同軸ケーブルの端面からの距離は様々であり、様々な切断深さを有している。ここで、切断部材63cの切断深さは、切断部材63bの切断深さよりも小さく、この切断部材63bの切断深さは、切断部材63aの切断深さよりも小さい。
図8には、概略図で、保持部材86を有する保持および案内ユニット85の代替形態が示されている。この場合、保持および案内ユニットは、ベースボディに対して、図地の横断方向面では旋回不能であり、径方向に並進案内される。ここで、並進運動は、同様に、ばね部材の付勢によっても行われ得る。この場合も、保持および案内ユニット85は、切断部材86を担持する。この切断部材86は、図示の実施例では、直線の切断刃87を有している。したがって、ストローク運動93の進行において、切断部材86の径方向距離が、貫通孔53内に設けられているケーブルによって変化され得るので、その結果、径方向の切断が発動され得る。すると、以前に説明した実施例に相当する回転とともに、周方向ノッチが生成され得る。
貫通孔53および/または面取り部54は、ペンチ内に設けられているケーブル用の収容部88を形成する。この収容部には、周方向ノッチを作成している間にケーブルが当接する。
本発明に係る切断装置45は、ペンチ1の任意の場所に配置され得る。たとえば、ハンドレバー4、5の端部領域内に同軸に方向決めして切断装置45を回転可能に設けることも可能である。
作業ジョー21、22および切断具半部30、31によって、切断装置45に加えてさらなる切断装置91、92が形成される。
本発明に係るペンチ1は、様々な頭部2および同一の作動ユニット3によって操作され得る。この場合、様々な頭部は、同一のケーブルの剥離に対する様々な要求に対して適合するように配備され得る。さらに、頭部において、様々なケーブル用に、様々な分離装置26および/または切断装置45、91、92を設けることが可能である。同様に、いくつかの剥離作業を行うために第1の頭部を試用する一方、さらなる剥離作業はさらなる頭部によって行うことが考えられ得る。同様に、特別な頭部をある剥離のために構成する一方、以前に挿入した頭部によって剥離された同軸ケーブルを有するコネクタを挟み込むためのさらなる頭部を使用することも可能である。また、混合形態も可能である。たとえば、頭部は、分離装置26および切断装置45、91、92および押圧するための装置を備え得る。押圧するための装置は、たとえば、冒頭に記載した本出願人の印刷文献に詳細に説明されている。
好適には、時間的な進行にしたがうと、まず分離装置26を作動させ、それに続いて切断装置45が使用され、続いて切断装置91、92が使用される。
本発明に係るペンチを空間的に図示したものであり、ここでは、ペンチ頭部が作動ユニットによって取り外された状態で示されている。 ペンチ頭部の分解図である。 長手切断線III−IIIで切って示した切断装置を示す図である。 図3に係る切断装置を横断面IV−IVで示した図である。 図3および図4に係る切断装置を分解して示した図である。 図3ないし図5に係る切断装置を空間的に示した図である。 切断装置の代替構成を示す図である。 切断装置の代替構成の横断面図である。
符号の説明
1 ペンチ
2 頭部
3 作動ユニット
4 ハンドレバー
5 ハンドレバー
6 旋回軸
7 押圧ボルト
8 押さえばね板
9 押さえばね板
10 フォーク形状の収容部
11 フォーク形状の収容部
12 接続ボルト
13 接続ボルト
14 横方向くびき
15 横方向くびき
16 縦穴
17 支持アイ
18 支持アイ
19 枠
20 枠
21 作業ジョー
22 作業ジョー
23 切り欠き部
24 ストローク方向
25 強制インターロック
26 分離装置
27 ナイフ
28 切り欠き部
29 切断金敷き
30 切断具半部
31 切断具半部
32 案内プレート
33 案内プレート
34 切り欠き部
35 切り欠き部
36 位置決めガイド
37 位置決めガイド
38 切り欠き部
39 切り欠き部
40 当接部
41 当接部
42 切り欠き部
43 切り欠き部
44 当接部
45 切断装置
46 切断部材
47 長手軸
48 突起
49 貫通孔
50 周方向溝
51 周方向溝
52 ベースボディ
53 貫通孔
54 面取り部
55 端部領域
56 突き出しラム
57 突き出し装置
58 閉止ナット
59 端面
60 円弧セグメント
61 画定内壁
62 画定内壁
63 切断部材
64 保持および案内ユニット
65 支持ボルト
66 旋回軸
67 当接部
68 孔
69 孔
70 ロックユニット
71 ロックピン
72 切断刃
73 固定部材
74 切り欠き部
75 圧縮ばね
76 端面
77 長手軸
78 閉止ディスク
79 頭部
80 ブシュ
81 隆起部
82 孔
83 ロックばね
84 段部
85 保持および案内ユニット
86 切断部材
87 切断刃
88 収容部
89 当接部
90 位置決め装置
91 切断装置
92 切断装置
93 ストローク方向

Claims (20)

  1. 円形の断面を有する電気ケーブル加工するためのペンチ(1)であって、前記ペンチ(1)は、
    ペンチのハンドレバー(4,5)と独立に作動する、被覆を剥離するための第1の切断装置(45)に加えて、
    前記ペンチのハンドレバー(4,5)によって作動可能な第2の切断装置(91,92)、前記ペンチのハンドレバー(4,5)によって作動可能な押圧装置、もしくは、前記ペンチのハンドレバー(4,5)によって作動可能なケーブルを滑らかに切断するための分離装置(26)、のうちの一つ以上を備え、
    前記第1の切断装置(45)はケーブルのための収容部(88)と切断部材(63;86)を有し、前記収容部に対する前記切断部材の径方向距離は変更可能であり、かつ、前記切断部材は、前記収容部に対して周方向において移動可能であることを特徴とする、ペンチ。
  2. 前記収容部(88)は、前記ケーブルをセンタリングするための面取り部(54)を有していることを特徴とする、請求項1に記載のペンチ。
  3. ケーブルのための前記収容部(88)からの前記切断部材(63)の径方向距離は、切断部材(63)の前記収容部(88)および前記ペンチ(1)に対する移動によって生成し得るようになっていることを特徴とする、請求項1または2に記載のペンチ。
  4. 前記切断部材(86)は、径方向に並進運動可能であることを特徴とする、請求項3に記載のペンチ。
  5. 前記切断部材(63)は、旋回可能であることを特徴とする、請求項3に記載ペンチ。
  6. 当接部(67)が設けられており、前記当接部は、前記収容部(88)からの前記切断部材(63)の最小の径方向距離を与えるものであることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載のペンチ。
  7. 当接部(89)が設けられており、前記当接部は、前記収容部(88)からの前記切断部材(63)の最大の径方向距離を与えるものであることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のペンチ。
  8. ばね部材が設けられており、前記ばね部材は、前記収容部(88)からの前記切断部材(63)の距離を減少するために、前記切断部材(63)を径方向に付勢することを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載のペンチ。
  9. ばね部材(75)が設けられており、前記ばね部材は、前記収容部(88)からの前記切断部材(63)の距離を拡大するために、前記切断部材(63)を径方向に付勢することを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載のペンチ。
  10. 前記収容部(88)からの前記切断部材(63)の所定の距離を与えるための拘束部またはロックユニット(70)が設けられていることを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載のペンチ。
  11. a) 前記収容部(88)からの前記切断部材(63)の距離が最大になっている前記切断部材(63)の導入位置において、前記切断部材(63)は、前記ばね部材(75)によって径方向外方に付勢されており、
    b) 前記切断部材(63)は、手動で、前記ばね部材(75)内のばね力を増加しながら、前記収容部(88)からの前記切断部材(63)の距離が最小になっている切断位置に移動可能であり、
    c) 切断位置において、前記収容部(88)からの前記切断部材(63)の距離を固定するために、前記切断部材(63)は、前記拘束部またはロックユニット(70)によって固定可能であることを特徴とする、請求項10に記載のペンチ。
  12. 位置決め装置(90)が設けられており、該位置決め装置によって、前記ケーブルの端面からの前記切断部材(63)の軸方向距離が決定可能であることを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載のペンチ。
  13. 突き出し装置(57)が設けられており、該突き出し装置によって、前記ケーブルおよび/または前記ケーブルの切断された部分領域が、切断工程を行った後で当該ペンチ(1)から突き出され得ることを特徴とする、請求項1から12のいずれか1項に記載のペンチ。
  14. 前記ペンチ(1)は、頭部(2)と、2つのハンドレバー(4、5)を備える作動ユニット(3)とを有し、
    前記切断部材(63)は、前記頭部(2)の構成要素であり、かつ、
    前記ペンチ(1)は、前記切断部材(63)と前記ペンチの頭部(2)との間の相対運動を生成するための駆動装置を有することを特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に記載のペンチ。
  15. 互いに対して軸方向にずらされている複数の切断部材(63a、63b、63c)が設けられており、前記複数の切断部材は、前記ペンチ(1)の頭部(2)に対して一緒の動きで移動可能になっていることを特徴とする、請求項1から14のいずれか1項に記載のペンチ。
  16. 交換可能な頭部(2)が設けられていることを特徴とする、請求項1から15のいずれか1項に記載のペンチ。
  17. a) 第1の頭部(2)であって、
    aa) 請求項1ないし16のいずれか1項に記載のペンチ(1)を形成するための少なくとも1つの切断部材(63)と、
    ab) 前記ペンチ(1)の前記ハンドレバー(4、5)によって作動可能な少なくとも1つのさらなる切断装置(91、92)と、を備える第1の頭部、および、
    b) 前記ペンチ(1)の前記ハンドレバー(4、5)によって作動可能な押圧装置を備える第2の頭部、が設けられていることを特徴とする、請求項1から16のいずれか1項に記載のペンチ。
  18. 前記第1の頭部は、当該ペンチ(1)の前記ハンドレバー(4、5)によって作動可能な、ケーブルを滑らかに切断するための分離装置(26)を備えることを特徴とする、請求項17に記載のペンチ。
  19. 当該ペンチ(1)は、強制インターロック(25)を備えることを特徴とする、請求項1から18のいずれか1項に記載のペンチ。
  20. 当該ペンチ(1)の頭部(2)は、少なくとも1つの切断装置(91、92)および少なくとも1つの押圧装置を備えることを特徴とする、請求項1から19のいずれか1項に記載のペンチ。
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