JP5342307B2 - データ連動処理システム、方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、データ連動処理システムに関し、特に、会計事務所が利用するような財務処理システムにおいて、顧問先毎に類似の表計算シートを作成するような場合に、違う顧問先のデータが反映される事態を確実に防止しうるデータ連動処理システム、方法、およびプログラムに関する。
近年、会計事務所の多くは財務処理専門のコンピュータシステムまたはプログラムを導入して業務を行っており、このようなシステムの仕様に基づいて多数の顧問先毎に膨大な数のデータが生成・保存される。この環境下で、例えばある顧問先の三年前の製造原価を計算したいというような必要が生じた場合、表計算プログラムを用いて表計算シートを作成し、そのなかのセルに参照先情報や計算式を登録することにより、所内システムに蓄積されたデータベースの情報の関連づけを行う。これにより、表計算シートに実際の数値を打ち込まなくてもマスタデータの情報を抽出して、希望のデータが反映された表計算シートを作成することが可能となる。
本願発明に関連する背景技術として、例えば特許文献1、2がある。特許文献1には、データファイルからのデータの集計方法を定義する複数のデータ集計定義表と、集計されたデータの印刷出力方法を定義する印刷書式定義表とを予め記憶しておき、いずれか1のデータ集計定義表を選択して印刷書式定義表に基づいて印刷出力することにより、別のデータを使って同一フォーマットの出力帳表を作成することが記載されている。また、引用文献2では、レコード抽出条件や集計対象項目等を指定しておき、その指定内容に基づいて意図したイメージ通りの帳表を出力できるようにすることが提案されている。
特開平10−187672号公報(特に段落0009、0013等) 特開平7−85176号公報
しかしながら、従来技術では、表計算シート(または参照情報を含むデータで構成されたセルを含む帳表)のセルで指定することによりデータベースの情報を参照・使用することができるが、このように表計算プログラムでデータベースの情報を参照するときには、各セルにデータの参照先を明確に埋め込む必要があった。このため、例えばA会社用に作成した表計算シートを、次にB会社のデータに置き換えて出力したいと考えた場合、データベースを参照するセルのすべてについて、その参照先をB会社のものに登録し直す必要がある。これは面倒な作業であるとともに、確認の徹底不足その他の原因により、前のA会社の情報を参照するセルがB会社に変更されずにそのまま残ってしまう可能性があった。会計事務所は複数の顧問先のデータを扱うが、万が一他の顧問先のデータが載った表計算シートを別の顧問先に提出したら信用問題に発展しかねない事態となる。
上記特許文献1,2の技術も同様に、表計算シートのなかに連動するファイル情報を埋め込んでいるため、フォーマットと実データとの分離ができていない。したがって、同一のフォーマットを用いて複数の顧問先のデータを作成するにあたり、ファイルの管理者が、ファイル名なり保存場所なりを確実に管理していないと、別の会社のデータが参照されてシートに現れてしまう可能性がある。
本発明はこのような問題に鑑み、表計算シートの各セルから顧問先の情報(データベースの参照先の情報)を切り離し、表計算シート自体を顧問先と関連づけることにより各セルが当該顧問先の情報を参照する仕組みを構築することを目的とする。これによると、顧問先を特定すれば表計算シートの内容がすべてその顧問先に関連づけられることから、他の顧問先の情報を含んで表計算シートが作成されることがなくなる。
本発明は、記憶領域に蓄積された財務処理データを選択的に表計算シートに連動させて出力するデータ連動処理システムであって、表計算シート登録部と、表計算シート連動部とを具え、
前記表計算シート登録部は、前記表計算シートを構成するセルの参照情報に当該セルが参照すべき財務処理データの特定に必要な会社情報を関連づけず、且つ、前記表計算シートにユーザが指定する会社情報を関連づけて記憶領域に登録し、
前記表計算シート連動部は、前記表計算シートの各セルの参照情報に、前記表計算シートに関連づけられた会社情報を関連づけた上で、前記財務処理データを連動させて前記表計算シートを出力することを最も主要な特徴とする。
このデータ連動処理システムにおいて、
前記表計算シート登録部がさらに、ユーザが指定する会社情報に加えて前記ユーザが指定する処理年度の情報を前記表計算シートに関連づけて記憶領域に登録し、
前記表計算シート連動部は、前記表計算シートの各セルの参照情報に、前記表計算シートに関連づけられた会社情報および処理年度を関連づけた上で、前記財務処理データを連動させて前記表計算シートを出力することが望ましい。
このデータ連動処理システムがさらに、
前記表計算シート登録部は、前記表計算シートを構成するセルの参照情報について、前記ユーザから指定年度の入力を受け付けて、前記処理年度と指定年度の差分を前記セルの参照情報に関連づけて登録するとともに、
前記表計算シート連動部は、前記表計算シートに関連づけられた処理年度に前記差分を加算した年度を前記セルの参照情報に関連づけた上で、前記財務処理データを連動させて前記表計算シートを出力することが望ましい。
本発明の一実施例にかかるデータ連動処理システムはネットワークシステムであり、前記記憶領域が前記ネットワーク上に配置されるとともに、前記ネットワークに接続された1以上の端末にそれぞれ前記表計算シート登録部と前記表計算シート連動部が設けられるように構成することができる。
本発明では、表計算シートの各セルにはデータ参照先の特定に必要な会社情報を関連づけず、ユーザが指定する会社情報を表計算シートに関連づけて、データ連動時に各セルの参照先情報と会社情報とを合わせてセルの参照先が確定するよう構成したため、ユーザが指定する会社以外のデータが抽出されることがない。したがって、会計事務所が誤って他の顧問先のデータを含めて表計算シートを作成し提供してしまうといった事態を確実に防止することができる。また、表計算シートの各セルは顧問先の情報を持たないことから、ある顧問先のために作成した表計算シートについて、単に顧問先の指定を別の会社に変更するだけで、セル内容が別の顧問先の情報に書き換わる。したがって、セル毎に参照先を変更する必要がなく、簡単に表計算シートを他の顧問先に転用することができる。
また、ユーザから会社の指定のみならず処理年度の指定を受け付け、これに応じて表計算シートの各セルの参照先が変更されるよう構成したため、上記のように他の顧問先情報の誤登録を確実に回避しつつ、例えば同一フォーマットであるが顧問先と処理年度を変更した複数の表計算シートを簡単に作成することができる。
さらに、表計算シートの各セルに埋め込む年度情報を、指定された処理年度との差分で管理することにより、特定の年次ではなく例えば「3年前の売上げ情報」の表計算シートを作成した場合に、いつの時点を指定してもその時点から3年前のデータが反映された表計算シートを出力するといった活用方法が可能となる。
また、本発明のデータ連動処理システムをネットワークシステムとして構成すると、多数の顧問先を抱える会計事務所において、サーバコンピュータやNAS装置などで総ての顧問先のデータを一元的に管理しながら、各端末で所望のデータを反映させた表計算シートを作成・出力することが可能となる。
本発明にかかるデータ連動処理システムのシステム構成を示すブロック図である。 図1に示すWS端末の機能ブロック図である。 図1に示すサーバの機能ブロック図である。 データベースに登録される会社マスタ31の一例を示す図である。 データベースに登録されるアプリ種類マスタ32の一例を示す図である。 データベースに登録されるアプリテーブルマスタ33の一例を示す図である。 データベースに登録されるアプリデータリスト34の一例を示す図である。 データベースに登録されるアプリテーブル35の一例を示す図である。 サーバの記憶領域に登録される表計算シート保存領域のイメージを示す図である。 本発明にかかるデータ連動処理方法を説明するためのフローチャートである。 図10ステップS1の画面例を示す図である。 図10ステップS2の詳細を説明するためのフローチャートである。 図12ステップS23の詳細を説明するためのフローチャートである。 図10ステップS2の画面例を示す図である。 図10ステップS3の画面例を示す図である。 図10ステップS4の詳細を説明するためのフローチャートである。 図16ステップS43の詳細を説明するためのフローチャートである。 図10ステップS9の画面例を示す図である。 図10ステップS10の画面例を示す図である。 表計算シートの表示画面例を示す図である。 図10ステップS6の画面例を示す図である。 図10ステップS7の詳細を説明するためのフローチャートである。 図22ステップS65の詳細を説明するためのフローチャートである。
本発明を実施するための最良の形態について、添付の図面を参照しながら以下に詳細に説明する。なお、以下の具体例は本発明の実施例の一例であって、本発明はこの実施例に限定されるものではない。図面において同じ構成要素には同じ符号を付し、明細書中に重複する説明は省略する。
1.用語の定義
以下の説明で使用する用語の意味について記載する。
「表計算シート保存領域」:会社毎に関連づけられた表計算シートを保存する領域25
「アプリケーション」:会計、法人税などの個々の業務アプリケーション
「アプリケーションデータ」:会計、法人税などの個々の業務アプリケーションが作成する、各会社のデータ・アプリテーブルの集合体
「レコード」:アプリテーブル内の1単位のデータ
「会社マスタ」:会社(顧問先)の情報を管理するための会社定義情報テーブル31
「アプリ種類マスタ」:会計、法人税などの、各アプリケーションの定義情報テーブル32
「アプリテーブルマスタ」:個々のアプリケーションが用いるデータの定義情報テーブル33
「アプリデータリスト」:アプリ種類マスタの分類に従って作成された、各会社のデータのリスト34
「アプリテーブル」:アプリテーブルマスタに従って作成された、個々のアプリケーションの実データ35
・会社マスタの各項目の説明
「会社ID」:会社マスタに登録さる会社情報を一意に特定するためのコード。アプリデータリストがもつ会社IDは、会社マスタのもつ会社IDとリンクしている。
「会社コード」:会社マスタに登録されている、ユーザが会社を管理するためのコード
「会社名称」:会社マスタに登録されている会社の名称
・アプリ種類マスタの各項目の説明
「アプリ種類ID」:会計や法人税など、データの種類を表すアプリケーションを一意に特定するためのコード
「アプリ名称」:会計や法人税など、業務ごとに定義されたアプリケーションの名称
・アプリテーブルマスタの各項目の説明
「アプリテーブルID」:アプリケーションのデータの最小単位を定義するID
「アプリ種類ID」:アプリ種類マスタに登録されているアプリ種類IDとリンクする情報
「アプリテーブル名称」:残高や仕訳一覧など、データの最小単位の名称
「テーブル名称」:データベース上のテーブルの登録名称
・アプリデータリストの各項目の説明
「会社ID」:会社マスタに登録されている会社IDとリンクする情報
「アプリリストID」:アプリデータリストに登録されている各アプリテーブルを一意に登録するためのコード。表計算シートも1つのアプリデータとして、アプリデータリストで管理される。
「アプリデータ名称」:アプリデータリストに登録されているデータ名称
「アプリ種類ID」:アプリ種類マスタに登録されているアプリ種類IDとリンクする情報
「処理年度」:データの処理年度
「アプリデータ登録場所」:各アプリテーブルが登録されている論理的な場所
・アプリテーブルの各項目の説明
「レコードID」:アプリケーションデータを一意に特定するためのコード
「データ名称」:アプリケーションに実際に登録されているデータ名称
「データ金額」:アプリケーションに実際に登録されているデータ金額
2.システム構成
図1は、本発明にかかるデータ連動処理システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本システムは、1以上のワークステーション端末(WS端末)1と、サーバ2とがネットワーク3で接続されて構成されている。本実施例はサーバ−クライアント型システムとして構成しているが、本発明のシステムはスタンドアロン型として構成されてもよい。
スタンドアロン型として構成する場合には、図1のサーバ2の記憶部22(詳細には図3のデータベース24、表計算シート保存領域25等)をWS端末1内に設けることで、サーバ、あるいはネットワーク上の他の装置に、データベース24、表計算シート保存領域25等を設けることなく、単独の装置(スタンドアロン型)として実現することができる。この場合には、以下の説明におけるWS端末1の通信部13と、サーバ2の通信部23(および制御部21)との間におけるデータ受け渡しのための処理は省略されることになる。
WS端末1は例えば汎用のパーソナルコンピュータを用いることができ、端末の全体処理を司る制御部11と、必要なデータが格納される記憶部12と、ネットワーク3を介してサーバ2と通信する通信部13と、ユーザに情報を提示する表示部14と、ユーザの入力を受け付ける入力部15とを具える。入力部15は、例えばキーボード16と、マウス17とで構成される。記憶部12には、会計事務所で用いられる財務処理プログラムの他、本願発明にかかるデータ連動処理プログラムが格納されており、これが制御部11に読み出され実行されることにより本願発明にかかる方法ステップが実行される。
サーバ2は、全体の動作を司る制御部21と、本願システムで用いる各種データが格納される記憶部22と、WS端末1との通信を行う通信部23とを具える。なお、このサーバは、WS端末1から要求された情報を書き込み/読み出ししうる構成であれば、例えばネットワーク3に接続されるNAS(Network Attached Strage)装置等であってもよい。
図2は、WS端末1の制御部11の構成を示す機能ブロック図である。本図に示すように、制御部11は表計算シート登録部18と、表計算シート連動部19とを具える。これらは実際には記憶部12に保存された各要素に対応するプログラムモジュールが制御部11に読み込まれ実行されることで、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現する機能である。表計算シート登録部18と、表計算シート19との詳細な処理動作は後に詳細に説明する。
図3は、本実施例のサーバ2の機能ブロック図である。本図に示すように、サーバ2の記憶部22は、会計事務所で利用される財務処理プログラムで作成される多種多様なデータテーブルが格納されるデータベース24と、本発明の表計算シート登録部18により作成される表計算シートが格納される表計算シート保存領域25とを具える。データベース24には、以下に説明するように、会社マスタ31と、アプリ種類マスタ32と、アプリテーブルマスタ33と、アプリデータリスト34と、アプリテーブル35とが格納されている。これらのデータは、本発明が適用されるコンピュータシステム上で動作する会計事務所向けの財務処理プログラム(図示せず)の仕様に従い、日々の会計事務所の日常業務で作成・蓄積されるものであって、財務処理プログラムの種類や仕様が異なればデータテーブルの構成も異なることが想定される。これらのテーブル(群)は所望のデータを一意に特定できる構成であれば足り、必ずしも要素31〜35のようにカテゴリ毎に分離して管理される必要はなく、全体として一つのテーブルを構成するようにしてもよい。本発明は本実施例の範囲に限定されるものではなく、テーブル構成が異なる場合でも表計算シートの参照先を適宜変更することにより、様々なデータ構成の財務処理システムに適用することができる。
図4は、データベース24に登録された会社マスタ31の構成例を示す図である。会社マスタ31は、会社(顧問先)の情報を管理するための会社定義情報テーブルであり、システムに登録される会社を一意に特定する「会社ID」31aと、システムの管理者が会社を管理するための「会社コード」31bと、会社名が登録される「会社名称」31cの欄とを具えている。
図5は、データベース24に登録されたアプリ種類マスタ32の構成例を示す図である。アプリ種類マスタ32は、財務処理プログラムを構成する複数のアプリケーションを定義するテーブルであり、会計や法人税など各アプリケーションを一意に特定するための「アプリ種類ID」32aと、アプリケーションの名称である「アプリ名称」32bの欄を具えている。
図6は、データベース24に登録されたアプリテーブルマスタ33の構成例を示す図である。アプリテーブルマスタ33は、個々のアプリケーションが用いるデータを定義するテーブルであり、アプリケーションのデータの最小単位を定義する「アプリテーブルID」33aと、前述の「アプリ種類ID」32aと、残高や仕訳一覧などデータの最小単位の名称である「アプリテーブル名称」33bと、データベース上でのアプリテーブルの登録名称である「テーブル名称」33cの欄を具えている。
図7は、データベース24に登録されたアプリデータリスト34の構成例を示す図である。アプリデータリスト34は、アプリ種類マスタ32の分類に従って作成された各会社のデータのリストであり、上述した「会社ID」31aと、各アプリテーブルを一意に登録するための「アプリリストID」34aと、このアプリデータリスト34に登録されるデータ名称である「アプリデータ名称」34bと、上述した「アプリ種類ID」32aと、「処理年度」34cと、各アプリテーブルが登録されている論理的な場所を示す「アプリデータ登録場所」34dとを具えている。
図8は、データベース24に登録されたアプリテーブル35の構成例を示す図である。アプリテーブル35は、アプリテーブルマスタ33に従って作成された個々のプリケーションの実データであり、それぞれ例えば「db.15.2009.zan」や「db.16.2009.zan」といったパスで管理される。このアプリテーブル35は、テーブル内のアプリケーションデータを一意に特定するための「レコードID」35aと、実際に登録されている「データ名称」35bと、実際に登録されている「データ金額」35cとを具えている。
図9は、サーバ2の記憶部22の表計算シート保存領域25の登録内容を示すイメージ図である。本図に示すように、表計算シート保存領域25には、本発明により作成される表計算シートが登録される。本実施例において、表計算シートは、例えば「C:¥15¥2009¥A会社分析表」のようなパスで登録される。ここで、「C:」はCドライブを意味し、「15」は図4の会社マスタ31に示すA株式会社の会社コードであり、「2009」は図7に示す処理年度であり、「A会社分析表」はファイル名称である。すなわち、後述するが、本実施例で作成される表計算シートはユーザに設定された顧問先、処理年度、およびファイル名称を含んで登録場所(パス)が決定される。
3.機能説明
次に、WS端末1の制御部11の各要素の機能について簡単に説明する。なお、前提として、本発明にかかるデータ連動処理システムは、以下の表計算シート登録部18と表計算シート連動部19の他に、一般的な表計算プログラムの機能を有する。ただし、要素18,19以外は従来の表計算プログラムとほぼ同様であるため、その詳細な説明は本明細書中では省略する。表計算シート登録部18は、新規な表計算シートの作成、または、既存の表計算シートを呼び出して別の会社用に設定し、サーバに保存する機能を有する。このとき、必要に応じて表計算シートにテーブル(参照セル)を追加することができる。一方、表計算シート連動部19は、表計算シートの各セルに登録されている参照先情報と、表計算シートのパスに含まれる会社情報および処理年度とを用いて、その会社の実データを取得して表計算シートの各セルに連動させる機能を有する。以下、これらの機能について、フローチャートを参照しながら説明する。
4.動作説明
図10は、本発明にかかるデータ連動処理方法の概要を示すフローチャートである。まずシステムを起動すると、表計算シート登録部18は、表示部14を介してユーザに表計算シートを新規作成するか否かを問い合わせる(ステップS1)。このときの画面例を図11に示す。この画面上で、ユーザは入力部15を介して「YES」または「NO」を選択する。表計算シートを新規に作成する場合(S1:はい)、表計算シート登録部18は、システムに登録されている会社一覧を提示して、ユーザに会社名の選択を促す(ステップS2)。この処理を、図12を参照して説明する。
図12に示すように、表計算シート登録部18は、通信部13を介してサーバ2に、会社マスタ31(図4)の一覧の取得を要求する(ステップS21、S22)。この要求を受けたサーバ2は、記憶部22のデータベース24から会社マスタ一覧を作成し、WS端末1に返信する(ステップS23)。このサーバ2の動作の詳細を図13に示す。サーバ2では、通信部23から要求を受け取った制御部21がデータベース24にアクセスし、会社マスタ31から会社の一覧を取り出し、端末へ送るよう通信部23に依頼する(ステップS31、S32)。通信部23は、ネットワーク3を介してWS端末1に会社マスタ一覧を送信する(ステップS33)。図12に戻りステップS24にて、会社マスタ一覧を受け取ったWS端末1の通信部13は、表計算シート登録部18に通知する。表計算シート登録部18は、表示部14を介して会社マスタ一覧をユーザに提示し、選択を促す(ステップS25、26)。この画面例を図14に示す。ユーザは画面上でいずれか1の会社を選択し、確定ボタンを入力する(ステップS27、S28)。表計算シート登録部18は、入力部15から選択された会社情報を取得し、会社IDを特定して、その情報を記憶部12に保存する(ステップS29、S30)。
次に、表計算シート登録部18は、出力部14を介してユーザにファイル名と処理年度の設定画面を提示する(図10ステップS3)。この画面例を図15に示す。図15に示すように、ファイル情報設定画面では記憶してある会社情報が確定情報として表示され、ユーザはファイル名(任意)と、処理年度を設定し、確定ボタンを入力する。表計算シート登録部18は、入力部15から入力情報を受け取り、「ファイル名」、「処理年度」を記憶部12に保存する。
次に、表計算シート登録部18は、記憶した「会社ID」、「ファイル名」、「処理年度」をサーバ2に送り、これらの情報を関連づけて表計算シートを登録するよう要求する(図10ステップS4)。このときの詳細なフローを、図16、図17を用いて説明する。まず表計算シート登録部18は、記憶部12に記憶した「会社ID」、「ファイル名」、「処理年度」を取り出し、通信部13を介してサーバ2にこれらの情報を送り、表計算シートの登録を要求する(図16ステップS41、S42)。サーバ2は、表計算シートを表計算シート保存領域25に登録し、結果をWS端末1に返信する(ステップS43)。この処理の詳細を図17に示す。サーバ2では、通信部23が端末1からの要求を受け取り、制御部21へ情報を渡す(図17ステップS51)。制御部21は、会社マスタ31を参照して受け取った「会社ID」から会社コードを特定し、この「会社コード」と「処理年度」を用いてフォルダを作成し、その場所に「ファイル名」を用いた表計算シートを登録する(ステップS52)。この結果、図9に示すようなパスおよびファイル名の表計算シートが登録される。
なお、本実施例では会社コード、処理年度、ファイル名を用いて表計算シートの登録場所を決定しているが、表計算シートにこれらの情報が別に関連づけられていれば、表計算シートの登録場所はユーザが指定してもよいし、一定の場所にすべての表計算シートが登録されるように構成してもよい。本実施例はあくまでも例示であり、実施環境に応じて他の様々な変更例を考えることができる。
さらに、制御部21は、ここで用いた「会社ID」、「アプリデータ名称」、「アプリ種類ID」、「処理年度」、「ファイル名」、「登録場所」等の情報とともに、一意になる「アプリリストID」34aを生成して、これらをアプリデータリスト34(図7)に登録する(ステップS53)。ここで、表計算ソフトを使って「A会社分析表」を作成しようとする場合、「アプリデータ名称」には「A会社分析表」の情報が記録され、「アプリ種類ID」には処理中のアプリケーションのアプリ種類ID、すなわち、図5に示すように、表計算ソフトに対応する「1013」の情報が記録される。登録が完了したら、通信部23を介して端末1に通知する(ステップS54)。これにより、図7に示すようなアプリデータリスト34が更新される。端末1では、入力部15にユーザの入力待ち状態に移行し、通常の編集処理へと移行する。これにより、画面には表計算シートが表示され、ユーザはこの画面上でテーブルの追加を行うことができる。
一方、ステップS1で表計算シートの新規作成を選択しなかった場合(図10ステップS1:いいえ)、既存ファイルの選択画面が表示される(ステップS9)。この処理では、表計算シート登録部18がサーバ2からデータベース24のアプリデータリスト34(図7)の一覧を取得して図18に示すような画面をユーザに提示し、いずれか1の既存の表計算シートを選択させる。次に、表計算シート登録部18は、ユーザに選択された表計算シートについて、図19に示すような画面をユーザに提示し、別の会社に切り替えるかを問い合わせる(図10ステップS10)。この選択において、会社を切り替えない場合にはステップS5に進み、別の会社に切り替える場合は会社選択処理へと移行する(ステップS2:図14)。
図10ステップS5の前提として、新規作成した表計算シートはデータが空の状態である。ユーザはこの表計算シートのセルに計算式や参照先を設定して、アプリテーブル35のレコードを連動させることとなる。また、既存の表計算シートを呼び出して用いる場合には、すでに表計算シートにレコードの連動情報が設定されているが、さらに追加・変更してセルの参照先を設定することができる。これがステップS5−S6のテーブル追加訂正処理である。
図20は、表示部14に表示された表計算シートの一例を示す図である。本図に示すように、ユーザは表計算シート上で必要な箇所(セル)にテキスト情報を入力し(例えば、図20の「製造原価明細書」や「1.材料費」等)、データベースのデータを連動させたいセルを選択して、テーブル追加訂正を行う旨のテーブル呼び出し指示を入力する(ステップS5)。これは例えば、表計算プログラムのメニュー項目に「テーブル呼び出し」の欄を設けたり、セルを選択した状態でマウスを右クリックすると項目を指定できるように構成することができる。この操作により、図21に示すようなテーブル呼び出し画面が表示される。
本実施例のテーブル呼び出し画面には、「指示年度」、「アプリ種類」、「テーブル」、「レコード」の選択欄が設けられている。前提として、図10ステップS2乃至S4の処理でこの表計算シートについて「会社ID」と「処理年度」が既に設定され、端末1の記憶部12に記憶されている。最初はユーザに「指示年度」の選択が促される。この処理では表計算シート連動部19が、記憶部12から「会社ID」を取り出し、その情報を通知してサーバ2に「処理年度」の一覧要求を送信する。サーバ2では、受け取った「会社ID」をキーにデータベース24内のアプリデータリスト34(図7)を参照し、この会社で存在する「処理年度」の一覧を抽出し、端末1に送信する。端末1では、表計算シート連動部19が受け取った処理年度一覧をテーブル呼び出し画面上で選択可能な「指示年度」としてユーザに提示する。これは、例えば他の選択欄を非アクティブとし、「指示年度」の選択欄のみをアクティブ表示することにより実現することができる。ユーザは図21のテーブル呼び出し画面上でプルダウンメニューから選択可能ないずれかの年度を選択する。本例では2009年度が指定されている。
表計算シート連動部19は、入力部から「指示年度」の指定を受けると、記憶してある「会社ID」と「指示年度」をサーバ2に通知して、「アプリ種類」の一覧を要求する。サーバ2では、受け取った「会社ID」をキーに「アプリデータリスト」34(図7)を参照して、ここに登録されている「アプリ種類ID」32aを抽出し、さらにこのアプリ種類ID32aをキーにアプリ種類マスタ32を参照して「アプリ名称」32bを抽出して、これらの情報を端末1に送信する。端末1の表計算シート連動部19は、受け取った一覧を選択可能な項目としてテーブル呼び出し画面(図21)に提示し、アプリ種類の選択欄をアクティブ表示する。これによりユーザはプルダウンメニューから所望の「アプリ種類」を選択することができる。本例では「会計」アプリケーションが選択されている。
表計算シート連動部19は、入力部から「アプリ種類」の指定を受けると、「アプリ種類ID」を特定してサーバ2に通知し、「テーブル」の一覧を要求する。サーバ2では、受け取った「アプリ種類ID」32aをキーに「アプリテーブルマスタ」33(図6)を参照し、該当するレコードを抽出して端末1に送信する。端末1では、受け取ったアプリテーブルマスタ情報のアプリテーブル名称33bを選択可能なテーブルとしてユーザに提示し、テーブル選択欄をアクティブ表示する。これによりユーザはプルダウンメニューから所望の「テーブル」を選択することができる。本例では「残高」テーブルが取得されている。
表計算シート連動部19は、入力部から「テーブル」の指定を受けると、「アプリテーブルID」(図6)を特定する。そして、サーバ2に「会社ID」、「指示年度」、「アプリ種類ID」、「アプリテーブルID」を通知し、「レコード」の一覧を要求する。サーバ2では、受け取った情報をキーに「アプリデータリスト」34(図7)を参照し、一意に決まるデータを取得する。同時に、「アプリ種類ID」33a、「アプリテーブルID」32aをキーにアプリテーブルマスタ33(図6)を参照し、一意に決まるデータを取得する。さらに、取得した「アプリデータリスト」34のデータから「アプリデータ登録場所」34dを抽出するとともに、「アプリテーブルマスタ」33のデータから「テーブル名称」33cを抽出し、この2つの情報を結合することによりアプリテーブルの場所を特定し、該当する「アプリテーブル」35を決定する。すなわち、本例ではアプリデータリスト34(図7)のアプリリストID『102』のデータから「アプリデータ登録場所」として『db.15.2009』を抽出し、アプリテーブルマスタ33(図6)のアプリテーブルID『4001』のデータから「テーブル名称」として『zan』を抽出し、これを組み合わせて『db.15.2009.zan』のアプリテーブル35を特定する(図8の上側のアプリテーブル)。このアプリテーブル35の登録内容がユーザが所望する実データである。サーバ2は該当するアプリテーブル35の一覧を取り出し、結果を端末1に送信する。
端末1では、受け取ったアプリテーブル35の「データ名称」35bの一覧を選択可能なレコードとしてユーザに提示する。ユーザがプルダウンメニューから所望のレコードを選択すると、当該セルが参照すべき実データが定まる(図10ステップS6)。図20(a)の実施例では、図8(上段)のアプリテーブル『db.15.2009.zan』から「材料費」、「労務費」等が選択されており、参照すべき実データは該当する「データ金額」35cの欄の金額『¥10,000』、および労務費の金額『¥500,000』等となる。
これにより、表計算シート連動部19が、指定されたセルの計算式(参照先)の情報を作成し、当該セルに関連づける。この計算式のイメージが図20に示されている。図20に示すように、本実施例におけるセルの参照先情報は、「=参照(指定年度,アプリ種類ID,アプリテーブルID,データ名称)」のように設定される。ここで『参照』とは、続く括弧内のデータに基づいてデータベースを参照させるコマンドである。上記説明で用いた具体例(図21)では、セルの参照先情報は、「=参照(”0”,”1001”,”4001”,”材料費”)」となる。
ここで、本実施例では、表計算シート連動部19が、記憶部12に記憶された「処理年度」と、テーブル呼び出し画面(図21)でユーザに指定された「指定年度」の差分”0”を用いて参照情報の設定を行っている。すなわち、上記実施例では、記憶部12に記憶された処理年度(2009)と、図21のテーブル呼び出し画面でユーザに指定された指定年度(2009)の差分”0”が参照情報の指定年度として登録される。なお、表計算シート登録ステップ(図10ステップS2〜S4)でユーザ指定の「処理年度」が確定しているにも拘わらず、図21のテーブル呼び出し画面で「指示年度」の指定を可能とし、さらに内部処理でこれらの差分を用いるのは、例えば表計算シートの目的が過去データと比較するというような場合、任意の年度を指定して表計算シートを呼び出せば、その年度を基準とした過去分のデータを参照した表計算シートを得られるようにするためである。すなわち、例えば表計算シートの処理年度を2009年、セルの指示年度を2008年としたら、セルの参照情報の指定年度は”−1”となる。このように管理することにより、後述するデータ連動処理において、例えばユーザが表計算シートの処理年度に2005年を指定した場合には自動的に”−1”した2004年のデータが連動されることとなる。これにより、例えば「任意の年の前年比を調べる」という作業を簡単に実施することが可能となる。
さらに注目すべきは、本願システムにおいて表計算シートのセルに登録される参照情報は、「=参照(指定年度,アプリ種類ID,アプリテーブルID,データ名称)」であり、特定の会社名または実データへリンクする情報が含まれないことである。本明細書で明らかなように、本発明では表計算シートの各セルに特定の会社または実データとの関連づけを行わず、表計算シート自体に会社および処理年度の関連づけを行うことにより、これらの情報をすべて合わせて初めて実データに辿り着けるよう構成している。したがって、表計算シートを会社毎に指定すれば、その内容のセルに他社の情報が入り込む余地がなく、他社のデータを掲載して表計算シートが作成されてしまうのを確実に防止することができる。
次に、図22、23のフローチャートを用いて、表計算シート連動部19のデータ連動処理を説明する。このデータ連動処理は、表計算シートを呼び出した場合、表計算シートを別の会社に切り替えた場合(図10ステップS10)、表計算シートにテーブルの追加訂正を行った場合(図10ステップS6)などに行われる。このデータ連動処理は、セルのデータが指定された直後に行ってもよいし、例えば更新ボタンを設けてユーザの明確な操作をトリガとして実行されてもよい。あるいは、図10ステップS9で既存ファイルを選択した上で、ステップ10「いいえ」の後に、別途年度を問い合わせる「年度切り替えステップ」を設けて(図示せず)、同じ会社の別の年度のデータに連動処理が行われるようにしてもよい。また、既存のファイルを呼び出した場合には、呼び出し後に会社名が確定したら自動的に連動処理が行われるようにしてもよい。以下の説明の一部は上記と重複するが、以下では表計算シート連動部19の新たな処理として最初から説明する。
表計算シート連動部19は、表計算シートの各セルについて、セルに関連づけられている「処理年度,アプリ種類ID,アプリテーブルID,データ名称」の情報を取り出し、さらに、記憶部12から当該表計算シートに設定された「会社ID」、「処理年度」の情報を取り出す(図22ステップS61)。このとき、表計算シートのセルに登録された「指定年度」に、記憶部12から取り出した「処理年度」を合算して、サーバ2に要求すべき「処理年度」とする(ステップS62)。
表計算シート連動部19は、サーバー2に「アプリ種類ID」、「アプリテーブルID」、「データ名称」、「会社ID」及び、ステップS62で計算した「処理年度」の情報を通知し、表計算シートに反映するデータを取得するように要求する(ステップS63、S64)。サーバ2はデータベース24から要求された情報を抽出し、端末1に返信する(ステップS65)。この処理の詳細が図23に示されている。
図23に示すように、サーバ2は、端末1からの要求を解析し(ステップS71)、「アプリ種類ID」、「会社ID」、「処理年度」の情報に基づいて、アプリデータリスト34(図7)から一意に決まるデータを取得する(ステップS72)。また、端末1から受け取った「アプリ種類ID」、「アプリテーブルID」の情報に基づいて、アプリテーブルマスタ33(図6)から一意に決まるデータを取得する(ステップS73)。そして、特定したアプリデータリスト34の抽出データから「アプリレコード登録場所」34dを取り出し、同様にアプリテーブルマスタ33の抽出データから「テーブル名称」33cを取り出し、この2つを結合することにより「アプリテーブル」35(図8)を特定する(ステップS74)。さらに、端末1から取得した「データ名称」をキーに特定したアプリテーブル35のレコードを特定し、該当する実データを端末1に送信する(ステップS75、S76)。これにより、表計算シートのセルに、必要な実データが連動・反映される。ユーザはこの表計算シートを印刷または保存して、例えば顧問先に郵便、ファクシミリ、または電子メールなどで送信することができる。
既存のファイルを呼び出してから、他の会社のデータに連動させる場合の処理について補足すると、図20(a)に示すようにA会社分析表を呼び出して、前述したように、別の会社に切替える処理を行うと、例えば図8(下段)のB株式会社のデータと連動し、図20(b)のようなB株式会社分析表を容易に生成することができる。この場合でも、セルの参照情報を見ると、図20(a)のA会社分析表と図20(b)のB会社分析表とで同じフォーマットであり、参照情報に会社に関する情報が含まれないため、会計事務所が安心してシステムを利用することができる。
以上のように制御することにより、表計算シートの各セルには会社名の情報を埋め込まず、表計算シートの選択時に会社を指定するようにして、確実に他社のデータが反映されるのを防止することができる。したがって、間違えて他社のデータを掲載した帳表を発行するミスがなくなり、会計事務所の業務の信頼性を向上することができる。また、一度作成した帳表について、簡単な操作で、別の年度に切替えて利用したり、別の会社に切替えて利用したりすることが可能となり、多数年にわたって多数の顧問先の会計処理を行う会計事務所において、特に会社毎の分析表(たとえばA会社分析表)などの帳表の作成の効率化を促進することができる。
なお、上記実施例はあくまでも一例であり、本発明は特許請求の範囲に規定された範囲内で様々な変更を施すことができる。例えば、上記実施例では5種類のデータテーブルを用いて会社情報や実データを管理しているが、これは財務処理プログラムの仕様に応じてそれ以下でもそれ以上であってもよい。テーブル数が増減した場合であっても、当業者であれば制御部の参照先を適宜変更することにより本発明を適用することができる。また、上記実施例で説明した各テーブルや画面例は、本発明の概念を説明するため必要最小限の構成で描写したものであり、実際には上記以外の情報が盛り込まれたり選択できるようにしてもよい。また、前述したように、本願書類における「表計算シート」の語は、「参照情報を含むデータで構成されたセル」を有する帳表を含む広い概念であり、所謂表計算ソフトの1ファイルに限定されるものではない。
本発明のデータ連動処理システム、方法、およびプログラムは、特に会計事務所向けの財務処理システムやそこで用いられる各種プログラム、表計算プログラム等の情報処理産業で利用することができる。
1 ワークステーション端末
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 表示部
15 入力部
18 表計算シート登録部
19 表計算シート連動部
2 サーバコンピュータ
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 データベース
25 表計算シート保存領域
31 会社マスタ
32 アプリ種類マスタ
33 アプリテーブルマスタ
34 アプリデータリスト
35 アプリテーブル

Claims (10)

  1. 記憶領域に蓄積された税務会計処理用の各業務アプリで処理対象とする会社毎に作成した財務処理データを選択的に表計算シートに連動させて出力するデータ連動処理システムであって、少なくとも顧問先毎の会社名と会社識別情報との対応関係が記録された会社情報記録部と前記財務処理データの登録先を、財務処理データを識別するための財務処理データ識別情報と対応づけて、会社毎に記録した財務処理データ登録先記録部と、表計算シート登録部と、表計算シート連動部とを具え、
    前記表計算シート登録部表計算シートを新規作成する際、または既存の表計算シートを更新する際に、ユーザが指定する会社名に基づいて、前記会社情報記録部を参照し、当該会社名に対応する会社識別情報を取得して、当該表計算シートに当該会社識別情報を関連づけて記憶領域に登録する表計算シート会社識別情報関連付け登録手段と、
    前記表計算シートを構成する各セルの参照情報として、前記会社識別情報以外で前記財務処理データの登録場所の特定に必要な財務処理データ識別情報と、登録場所の複数の財務処理データの中から参照すべきデータを一意に特定するためのレコード情報とを関連づけて記憶領域に登録するセル参照情報財務処理データ識別情報関連付け登録手段とを備え、
    前記表計算シート連動部前記表計算シートの各セルに、財務処理データを連動する際に、
    当該表計算シートに関連づけられた会社識別情報を取得し、取得した会社識別情報および、当該セルの参照情報に含まれる前記財務処理データ識別情報に基づいて、前記財務処理データ登録先記録部を参照して、会社毎に業務アプリ毎に管理されている財務処理データの中から、参照すべき一連の財務処理データの登録先を特定し、
    特定した登録先の一連の財務処理データの中から、前記レコード情報に基づいて、参照すべき一意の財務処理データを取得し、
    取得した財務処理データを連動させて前記表計算シートを出力することを特徴とするデータ連動処理システム。
  2. 請求項1に記載のデータ連動処理システムにおいて、
    前記表計算シート登録部がさらに、ユーザが指定する会社情報に加えて前記ユーザが指定する処理年度の情報を前記表計算シートに関連づけて記憶領域に登録し、
    前記表計算シート連動部は、前記表計算シートの各セルの参照情報に、前記表計算シートに関連づけられた会社情報および処理年度を関連づけた上で、前記財務処理データを連動させて前記表計算シートを出力することを特徴とするデータ連動処理システム。
  3. 請求項2に記載のデータ連動処理システムにおいて、
    前記表計算シート登録部は、前記表計算シートを構成するセルの参照情報について、前記ユーザから指定年度の入力を受け付けて、前記処理年度と指定年度の差分を前記セルの参照情報に関連づけて登録するとともに、
    前記表計算シート連動部は、前記表計算シートに関連づけられた処理年度に前記差分を加算した年度を前記セルの参照情報に関連づけた上で、前記財務処理データを連動させて前記表計算シートを出力することを特徴とするデータ連動処理システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のデータ連動処理システムにおいて、当該システムはネットワークシステムであり、前記記憶領域が前記ネットワーク上に配置されるとともに、前記ネットワークに接続された1以上の端末にそれぞれ前記表計算シート登録部と前記表計算シート連動部が設けられることを特徴とするデータ連動処理システム。
  5. 記憶領域に蓄積された税務会計処理用の各業務アプリで処理対象とする会社毎に作成した財務処理データを選択的に表計算シートに連動させて出力するシステムにおけるデータ連動処理方法であって、前記システムが少なくとも顧問先毎の会社名と会社識別情報との対応関係が記録された会社情報記録部と前記財務処理データの登録先を、財務処理データを識別するための財務処理データ識別情報と対応づけて、会社毎に記録した財務処理データ登録先記録部と、表計算シート登録部と、表計算シート連動部とを具え、前記方法は、
    前記表計算シート登録部が、表計算シートを新規作成する際、または既存の表計算シートを更新する際に、ユーザが指定する会社名に基づいて、前記会社情報記録部を参照し、当該会社名に対応する会社識別情報を取得して、当該表計算シートに当該会社識別情報を関連づけるステップと、
    前記表計算シート登録部が前記表計算シートを構成する各セルの参照情報として、前記会社識別情報以外で前記財務処理データの登録場所の特定に必要な財務処理データ識別情報と、登録場所の複数の財務処理データの中から参照すべきデータを一意に特定するためのレコード情報とを関連づけて記憶領域に登録するステップと、
    前記表計算シート連動部が、前記表計算シートの各セルに、財務処理データを連動する際に、
    当該表計算シートに関連づけられた会社識別情報を取得し、取得した会社識別情報および、当該セルの参照情報に含まれる前記財務処理データ識別情報に基づいて、前記財務処理データ登録先記録部を参照して、会社毎に業務アプリ毎に管理されている財務処理データの中から、参照すべき一連の財務処理データの登録先を特定し、
    特定した登録先の一連の財務処理データの中から、前記レコード情報に基づいて、参照すべき一意の財務処理データを取得し、
    取得した財務処理データを連動させて前記表計算シートを出力するステップとを具えることを特徴とする方法。
  6. 請求項5に記載のデータ連動処理方法において、
    前記表計算シート登録部がさらに、ユーザが指定する会社情報に加えて前記ユーザが指定する処理年度の情報を前記表計算シートに関連づけて記憶領域に登録するステップを具えるとともに、
    前記表計算シート連動部が前記表計算シートを出力するステップは、前記表計算シートの各セルの参照情報に、前記表計算シートに関連づけられた会社情報および処理年度を関連づけた上で、前記財務処理データを連動させて前記表計算シートを出力することを特徴とする方法。
  7. 請求項6に記載のデータ連動処理方法において、
    前記表計算シート登録部が前記処理年度を前記表計算シートに関連づけて登録するステップは、前記ユーザから指定年度の入力を受け付けて、前記表計算シートに関連づけられた処理年度と前記指定年度の差分を前記セルの参照情報に関連づけて登録するステップを具えるとともに、
    前記表計算シート連動部が前記表計算シートを出力するステップは、前記表計算シートに関連づけられた処理年度に前記差分を加算した年度を前記セルの参照情報に関連づけた上で、前記財務処理データを連動させて前記表計算シートを出力することを特徴とする方法。
  8. 記憶領域に蓄積された税務会計処理用の各業務アプリで処理対象とする会社毎に作成した財務処理データを選択的に表計算シートに連動させて出力するコンピュータシステムにおけるデータ連動処理プログラムであって、前記システムが少なくとも顧問先毎の会社名と会社識別情報との対応関係が記録された会社情報記録部と前記財務処理データの登録先を、財務処理データを識別するための財務処理データ識別情報と対応づけて、会社毎に記録した財務処理データ登録先記録部と、表計算シート登録部と、表計算シート連動部とを具え、前記プログラムは、
    前記表計算シート登録部が、表計算シートを新規作成する際、または既存の表計算シートを更新する際に、ユーザが指定する会社名に基づいて、前記会社情報記録部を参照し、当該会社名に対応する会社識別情報を取得して、当該表計算シートに当該会社識別情報を関連づけるステップと、
    前記表計算シート登録部が前記表計算シートを構成する各セルの参照情報として、前記会社識別情報以外で前記財務処理データの登録場所の特定に必要な財務処理データ識別情報と、登録場所の複数の財務処理データの中から参照すべきデータを一意に特定するためのレコード情報とを関連づけて記憶領域に登録するステップと、
    前記表計算シート連動部が、前記表計算シートの各セルに、財務処理データを連動する際に、
    当該表計算シートに関連づけられた会社識別情報を取得し、取得した会社識別情報および、当該セルの参照情報に含まれる前記財務処理データ識別情報に基づいて、前記財務処理データ登録先記録部を参照して、会社毎に業務アプリ毎に管理されている財務処理データの中から、参照すべき一連の財務処理データの登録先を特定し、
    特定した登録先の一連の財務処理データの中から、前記レコード情報に基づいて、参照すべき一意の財務処理データを取得し、
    取得した財務処理データを連動させて前記表計算シートを出力するステップとを前記コンピュータシステムに実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 請求項8に記載のデータ連動処理プログラムにおいて、
    前記表計算シート登録部が、ユーザが指定する会社情報に加えて前記ユーザが指定する処理年度の情報を前記表計算シートに関連づけて記憶領域に登録するステップと、
    前記表計算シート連動部が、前記表計算シートの各セルの参照情報に、前記表計算シートに関連づけられた会社情報および処理年度を関連づけた上で、前記財務処理データを連動させて前記表計算シートを出力するステップとを前記コンピュータシステムに実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 請求項9に記載のデータ連動処理プログラムにおいて、
    前記表計算シート登録部が前記処理年度を前記表計算シートに関連づけて登録するステップは、前記ユーザから指定年度の入力を受け付けて、前記表計算シートに関連づけられた処理年度と前記指定年度の差分を前記セルの参照情報に関連づけて登録するステップを具えるとともに、
    前記表計算シート連動部が前記表計算シートを出力するステップは、前記表計算シートに関連づけられた処理年度に前記差分を加算した年度を前記セルの参照情報に関連づけた上で、前記財務処理データを連動させて前記表計算シートを出力することを特徴とするプログラム。
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