JP5341603B2 - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの排気浄化装置に関する。より詳細にはエンジンの排気浄化装置の制御技術に関する。
従来、エンジンから排出される排気中に含まれるパティキュレートを捕集する技術として、パティキュレートフィルタを有する排気浄化装置が知られている。前記パティキュレートフィルタは、セラミック等からなる多孔質のハニカム構造から構成され、各流路を区画する多孔質壁を透過した排気のみが下流へ排出される。前記パティキュレートフィルタは、排気が前記多孔質壁を透過する際に、排気中のパティキュレートを捕集することで排気を浄化するが、前記多孔質壁内部に堆積していくパティキュレートは燃焼により除去される。しかし、エンジンの排気中には、すす等の炭素化合物(以下、単に「可燃分」と記す)以外にエンジンの摩耗粉や潤滑油が燃焼することにより発生する灰等(以下、単に「不燃分」と記す)が含まれる。不燃分は、パティキュレートと同様にパティキュレートフィルタに堆積されるが、パティキュレートフィルタから燃焼除去することができない。よって、パティキュレートフィルタの排気差圧等に基づいて可燃分の堆積量を推定している場合、パティキュレートフィルタの不燃分の堆積が進行すると、排気差圧から算出される可燃分の堆積量と実際に堆積している可燃分の堆積量との乖離が大きくなり、パティキュレートフィルタの再生が適切に行えないという問題があった。
そこで、エンジンの運転時間から不燃分の堆積量を推定するとともに、パティキュレートフィルタ再生毎に、再生直後のパティキュレートフィルタの排気差圧から不燃分の堆積量を算出することで可燃分の堆積量の推定誤差を低減させ、適切なパティキュレートフィルタの再生を行うことが可能なエンジンの排気浄化装置の技術は公知である。例えば、特許文献1の如くである。
しかし、特許文献1の如くパティキュレートフィルタの再生直後に不燃分の堆積量を算出しても、エンジンの運転状態が回転数や負荷の変動が大きい過渡運転中の場合、排気中の不燃分の含有量は定常運転時の不燃分の含有量と大きく異なるため、排気差圧に基づいて排気中の不燃分の堆積量を推定することは困難である。つまり、パティキュレートフィルタの再生毎に補正を行っても、エンジンが過渡運転を繰り返す作業機等の場合、パティキュレートフィルタの再生直前には不燃分の堆積量の推定誤差が大きくなり、パティキュレートフィルタの再生が適切に行えない場合があるという不具合があった。
特開2007−16684号公報
本発明は係る課題を鑑みてなされたものであり、エンジンの運転状態にかかわらずパティキュレートフィルタに堆積する可燃分の算出精度を向上させて、パティキュレートフィルタの再生を適切に行うことが出来るエンジンの排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、パティキュレートフィルタと、前記パティキュレートフィルタの排気差圧を検出する排気差圧検出手段と、エンジンの運転状態に基づいてパティキュレートフィルタの再生制御を行う制御手段と、を備えるエンジンの排気浄化装置において、前記制御手段は、前記排気差圧検出手段が検出する排気差圧を所定時間毎に取得し、前記排気差圧取得時までに前記パティキュレートフィルタに堆積するパティキュレート中の累積可燃分堆積量と前記エンジンにおいて消費される累積潤滑油消費量とを算出し、前記排気差圧取得時の前記エンジンの運転状態と累積潤滑油消費量とに基づいて前記パティキュレートフィルタの再生が必要と判断される基準差圧を算出し、前記排気差圧が前記基準差圧以上の場合、または前記累積可燃分堆積量が前記パティキュレートフィルタの再生が必要と判断される基準堆積量以上の場合にパティキュレートフィルタの再生を行うことを特徴とするものである。
請求項2においては、前記パティキュレートフィルタの下流側の排気温度を検出する排気温度検出手段を備え、前記制御手段は、前記排気温度検出手段が検出する前記排気温度を前記排気差圧取得毎に取得し、前記排気差圧取得毎に前記エンジンの運転状態に基づいて前記パティキュレートフィルタ下流側の排気温度推定値を算出し、前記排気差圧取得毎に前記エンジンの運転状態に基づいて前記パティキュレートフィルタの再生が必要と判断される排気差圧上限値を算出し、前記排気差圧取得毎に前記エンジンの運転状態に基づいて算出される潤滑油消費量を積算して累積潤滑油消費量を算出し、前記累積潤滑油消費量から潤滑油の消費によるパティキュレートフィルタの排気差圧の上昇を補正する差圧補正率を算出し、前記排気温度と前記前排気温度推定値とから温度補正率を算出し、前記排気差圧上限値と前記差圧補正率と前記温度補正率とから前記基準差圧を前記排気差圧取得毎に算出することを特徴とするものである。
請求項3においては、前記制御手段は、前記排気差圧取得毎に前記エンジンの運転状態に基づいて前記エンジンが排出するパティキュレート中の可燃分排出量を算出し、前記排気差圧取得毎に前記エンジンの運転状態に基づいて前記パティキュレートフィルタで燃焼される可燃分燃焼量を算出し、前記可燃分排出量と前記可燃分燃焼量とから算出される可燃分堆積量を積算して累積可燃分堆積量を算出することを特徴とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明は、エンジンの運転状態にかかわらずパティキュレートフィルタに堆積する可燃分の算出精度を向上させて、パティキュレートフィルタの再生を適切に行うことが可能である、という効果を奏する。
本発明に係るエンジンの排気浄化装置の構成を示す概略図。 (a)は、本発明に係るエンジンの排気浄化装置においてエンジンの運転状態から算出された差圧上限値と実測値の対応を表すグラフを示す図。(b)は、本発明に係るエンジンの排気浄化装置においてエンジンの温度補正率で補正された差圧上限値と実測値の対応を表すグラフを示す図。 本発明に係る実施形態のエンジンの排気浄化装置の再生制御を示すフローチャート図。 本発明に係る実施形態のエンジンの排気浄化装置の基準差圧算出過程を示すフローチャート図。 (a)は、実施形態のエンジンの排気浄化装置の差圧補正率算出を示すフローチャート図。(b)は、実施形態のエンジンの排気浄化装置の温度補正率算出を示すフローチャート図。 本発明に係る実施形態のエンジンの排気浄化装置の累積可燃分算出過程を示すフローチャート図。
以下に、図1および図2を用いて本発明に係るエンジンの排気浄化装置の実施の一形態である排気浄化装置1について説明する。
排気浄化装置1は、図1に示すように、エンジン2から排出される排気を浄化するものである。排気浄化装置1は、エンジン2に具備され、パティキュレートフィルタ10、酸化触媒11、吸気絞り弁12、上流側排気絞り弁13、下流側排気絞り弁14、排気温度検出手段である温度センサ21、排気差圧検出手段である排気差圧検出装置20、エンジン回転数センサ22、制御手段であるECU30等を具備する。
エンジン2は、単数または複数の気筒を備え、前記気筒内部に噴射される燃料を燃焼させることで発生するエネルギーを回転動力に変換するものである。エンジン2は、吸気経路3を介して供給される外気と燃料噴射弁4・4・4・4から供給される燃料とを気筒5・5・5・5内において混合燃焼させる。この際発生する排気は、排気経路6を介して排出される。なお、本実施形態に係るエンジン2は直列四気筒としたが、これに限定されない。
パティキュレートフィルタ10は、エンジン2の排気経路6に配設され、排気中のパティキュレート(炭素質からなる煤、高沸点炭化水素成分(SOF)等)を除去するものである。パティキュレートフィルタ10は、具体的にはセラミック等の多孔質壁からなるハニカム構造であり、排気は必ず前記多孔質壁を透過した後に排出されよう構成される。パティキュレートフィルタ10は、排気が前記多孔質壁を通過する際に排気中のパティキュレートを捕集する。その結果、排気からパティキュレートが除去される。
酸化触媒11は、排気ガス中の一酸化炭素と炭化水素と窒素化合物とを酸化するものである。酸化触媒11は、パティキュレートフィルタ10の上流側に配設され、パティキュレートの酸化除去を促進させる。
吸気絞り弁12は、ディーゼルエンジン2の空気流入量を調節するものである。吸気絞り弁12は、吸気経路3に配設され、モータまたはソレノイド等のアクチュエーターにより弁体を駆動して流路面積(流量)を変更可能に構成される。吸気絞り弁12は、弁体の開度を変更することにより、排気流量、排気温度および排気速度を変更することができる。
上流側排気絞り弁13および下流側排気絞り弁14は、パティキュレートフィルタ10への排気流入量またはパティキュレートフィルタ10からの排気流出量を調整するものである。上流側排気絞り弁13および下流側排気絞り弁14は、排気経路6に配設され、モータまたはソレノイド等のアクチュエーターにより弁体を駆動して流路面積(流量)を変更可能に構成される。上流側排気絞り弁13および下流側排気絞り弁14は、弁体の開度を変更することにより、排気圧力やパティキュレートフィルタ10の温度を変更することができる。
排気差圧検出手段である排気差圧検出装置20は、パティキュレートフィルタ10の上流側の排気圧力とパティキュレートフィルタ10の下流側の排気圧力との圧力差(排気差圧)を検出するものである。排気差圧検出装置20は、上流側圧力センサ20aと、下流側圧力センサ20bとを具備する。上流側圧力センサ20aは、パティキュレートフィルタ10を通過する前の上流側排気圧力p1を検出する。下流側圧力センサ20bは、パティキュレートフィルタ10を通過した後の下流側排気圧力p2を検出する。排気差圧検出装置20は、上流側排気圧力p1と下流側排気圧力p2とから所定時間毎に排気差圧P(n−1)・P(n)・・を算出する。
排気温度検出手段である温度センサ21は、排気温度を検出するものである。温度センサ21は、パティキュレートフィルタ10の下流側に配置され、所定時間毎にパティキュレートフィルタ10下流側の排気温度T(n−1)・T(n)・・を検出する。温度センサ21は、本実施形態に限らず、酸化触媒11の上流側に配置してパティキュレートフィルタ10上流側の排気温度を測定してもよい。
エンジン回転数センサ22は、エンジン回転数Rを検出するものである。エンジン回転数センサ22は、クランク軸またはフライホイール等に配設され、前記クランク軸の角度からエンジン回転数Rや各気筒5内のピストン位置を検出する。
制御手段であるECU30は、エンジン2の制御、およびパティキュレートフィルタ10の再生を制御するものである。ECU30は、エンジン2の制御やパティキュレートフィルタ10の再生制御を行うための種々のプログラムやデータが格納される。ECU30は、具体的には、排気差圧上限値マップM1、潤滑油消費量マップM2、排気温度推定値マップM3、パティキュレート排出量マップM4、パティキュレート燃焼量マップM5、およびパティキュレートフィルタ10の再生が必要となるパティキュレート中の可燃分の基準堆積量PMs、パティキュレートフィルタ10が再生中にカウントされる再生フラグN等のデータが格納される。ECU30は、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。
ECU30は、燃料噴射弁4・4・4・4に接続され、燃料噴射弁4・4・4・4の燃料噴射量を制御することで、エンジン2の起動および停止、出力制御等をすることが可能である。
ECU30は、吸気絞り弁12に接続され、吸気絞り弁12の開度を制御することで、エンジン2への空気流入量を調節することができ、その結果、排気流量、排気温度および排気速度を変更することが可能である。
ECU30は、上流側排気絞り弁13および下流側排気絞り弁14に接続され、上流側排気絞り弁13および下流側排気絞り弁14の開度を制御することで、パティキュレートフィルタ10への排気流入量を調節することができ、その結果、排気流量、排気温度および排気速度を変更することが可能である。
ECU30は、排気差圧検出装置20に接続され、所定時間毎に、排気差圧検出装置20が算出する排気差圧P(n−1)・P(n)・・(以下、単に「P(n)」と記す)を取得することが可能である。
ECU30は、温度センサ21に接続され、排気差圧P(n)取得毎に、温度センサ21が検出する排気温度T(n−1)・T(n)・・(以下、単に「T(n)」と記す)を取得することが可能である。
ECU30は、エンジン回転数センサ22に接続され、排気差圧P(n)取得毎に、エンジン回転数センサ22が検出するエンジン回転数R(n−1)・R(n)・・(以下、単に「R(n)」と記す)を取得するとともに燃料噴射弁4・4・4・4が噴射する燃料噴射量とエンジン回転数R(n)とからエンジン出力W(n−1)・W(n)・・(以下、単に「W(n)」と記す)を算出することが可能である。
ECU30は、排気差圧P(n)取得毎に、エンジン2の運転状態であるエンジン回転数R(n)とエンジン出力W(n)とから排気差圧上限値マップM1に基づいてパティキュレートフィルタ10の再生が必要と判断される排気差圧上限値Pc(n−1)・Pc(n)・・(以下、単に「Pc(n)」と記す)を算出することが可能である。
ECU30は、排気差圧P(n)取得毎に、エンジン2の運転状態であるエンジン回転数R(n)とエンジン出力W(n)とから潤滑油消費量マップM2に基づいて潤滑油消費量を算出するとともに、これまでに算出した潤滑油消費量を積算することで累積潤滑油消費量LOc(n−1)・LOc(n)・・(以下、単に「LOc(n)」と記す)を算出することが可能である。
ECU30は、排気差圧P(n)取得毎に、潤滑油の消費によって発生する排気差圧P(n)の上昇を補正する差圧補正率Pr(n−1)・Pr(n)・・(以下、単に「Pr(n)」と記す)を累積潤滑油消費量LOc(n)に基づいて算出することが可能である。
ECU30は、排気差圧P(n)取得毎に、エンジン2の運転状態であるエンジン回転数R(n)とエンジン出力W(n)とから排気温度推定値マップM3に基づいてパティキュレートフィルタ10の下流側の排気温度推定値Tc(n−1)・Tc(n)・・(以下、単に「Tc(n)」と記す)を算出するとともに排気温度T(n)と排気温度推定値Tc(n)との比である温度補正率T(n−1)/Tc(n−1)・T(n)/Tc(n)・・(以下、単に「T(n)/Tc(n)」と記す)を算出することが可能である。ECU30は、図2(a)および図2(b)に示すように、算出した排気差圧上限値Pc(n)に温度補正率T(n)/Tc(n)を乗ずることにより、排気差圧上限値Pc(n)を実測値に近似させることが可能である。
ECU30は、排気差圧P(n)取得毎に、排気差圧上限値Pc(n)と差圧補正率Pr(n)と温度補正率T(n)/Tc(n)との積を所定時間で移動平均化した120Ps(n−1)・Ps(n)・・(以下、単に「Ps(n)」と記す)を算出することが可能である。
ECU30は、排気差圧P(n)取得毎に、エンジン2の運転状態であるエンジン回転数R(n)とエンジン出力W(n)とからパティキュレート排出量マップM4に基づいてパティキュレート中の可燃分排出量PMout(n−1)・PMout(n)・・(以下、単に「PMout(n)」と記す)を算出することが可能である。
ECU30は、排気差圧P(n)取得毎に、エンジン2の運転状態であるエンジン回転数R(n)とエンジン出力W(n)とからパティキュレート燃焼量マップM5に基づいてパティキュレート中の可燃分燃焼量PMreg(n−1)・PMreg(n)・・(以下、単に「PMreg(n)」と記す)を算出することが可能である。
ECU30は、排気差圧P(n)取得毎に、可燃分排出量PMout(n)と可燃分燃焼量PMreg(n)との差から可燃分堆積量を算出するとともに、これまでに算出した可燃分堆積量を積算することで累積可燃分堆積量PM(n−1)・PM(n)・・(以下、単に「PM(n)」と記す)を算出することが可能である。
次に図3、図4、図5、および図6を用いて、本発明に係る排気浄化装置1のECU30によるパティキュレートフィルタ10の再生制御について説明する。
ECU30は、所定時間毎に、排気差圧P(n)を取得するとともにエンジン2の運転状態から基準差圧Ps(n)、および累積可燃分堆積量PM(n)を算出する。ECU30は、排気差圧P(n)と基準差圧Ps(n)とを比較して、パティキュレートフィルタ10が再生する必要があるか否かを判定する。または、累積可燃分堆積量PM(n)と基準堆積量PMsとを比較して、パティキュレートフィルタ10が再生する必要があるか否かを判定する。
以下では、ECU30による制御態様について具体的に説明する。
ステップS110において、図3に示すように、ECU30は、再生フラグNがN=0か否か判定する。
その結果、再生フラグNがN=0の場合は制御段階をステップS120へ移行する。
また、再生フラグNがN=0でない場合は制御段階をステップS190へ移行する。
ステップS120において、ECU30は、計測開始から所定時間経過したか否か判定する。
その結果、所定時間経過した場合は制御段階をステップS130へ移行する。
また、所定時間経過していない場合は制御段階をステップS120へ移行する。
ステップS130において、ECU30は、所定時間をリセットして所定時間の計測を開始した後、制御段階をステップS140へ移行する。
ステップS140において、ECU30は、排気差圧検出装置20が算出する排気差圧P(n)、および温度センサ21が検出する排気温度T(n)を取得した後、制御段階をステップS150へ移行する。
ステップS150において、ECU30は、エンジン回転数センサ22が検出するエンジン回転数R(n)と燃料噴射弁4が噴射する燃料噴射量を取得し、エンジン出力W(n)を算出することでエンジン2の運転状態を取得した後、制御段階をステップS160へ移行する。
ステップS160において、ECU30は、基準差圧算出処理Aで基準差圧Ps(n)を算出した後、制御段階をステップS170へ移行する。
ステップS170において、ECU30は、排気差圧P(n)が基準差圧Ps(n)以上か否か判定する。
その結果、排気差圧P(n)が基準差圧Ps(n)以上と判定した場合は制御段階をステップS180へ移行する。
また、ECU30は、排気差圧P(n)が基準差圧Ps(n)未満と判定した場合は制御段階をステップS370へ移行する。
ステップS180において、ECU30は、パティキュレートフィルタ10の再生を開始するとともに再生フラグNをN=1とした後、制御段階をステップS190へ移行する。
ステップS190において、ECU30は、パティキュレートフィルタ10の再生が終了したか否か判定する。
その結果、パティキュレートフィルタ10の再生が終了したと判定した場合は制御段階をステップS200へと移行する。
また、ECU30は、パティキュレートフィルタ10の再生が終了していないと判定した場合は制御段階をステップS190へと移行する。
ステップS200において、ECU30は、パティキュレートフィルタ10の再生が終了すると再生フラグNをN=0とする。
ステップS370において、ECU30は、累積可燃分堆積量算出処理Bで累積可燃分堆積量PM(n)を算出した後、制御段階をステップS380へ移行する。
ステップS380において、ECU30は、累積可燃分堆積量PM(n)が基準堆積量PMs以上か否か判定する。
その結果、累積可燃分堆積量PM(n)が基準堆積量PMs以上の場合は制御段階をステップS180へ移行する。
また、累積可燃分堆積量PM(n)が基準堆積量PMs未満の場合は制御段階をステップS110へ移行する。
ステップS160において、ECU30は、基準差圧算出処理Aにおいて基準差圧Ps(n)を算出する為、制御段階をステップS161へ移行する(図4参照)。
ステップS161において、図4に示すように、ECU30は、エンジン2の運転状態から排気差圧上限値マップM1に基づいて排気差圧上限値Pc(n)を算出した後、制御段階をステップS162へ移行する。
ステップS162において、ECU30は、差圧補正率算出処理Cで差圧補正率Pr(n)を算出した後、制御段階をステップS163へ移行する。
ステップS163において、ECU30は、温度補正率算出処理Dで温度補正率T(n)/Tc(n)を算出した後、制御段階をステップS164へ移行する。
ステップS164において、ECU30は、排気差圧上限値Pc(n)に差圧補正率Pr(n)と温度補正率T(n)/Tc(n)とを乗じて補正した後、制御段階をステップS165へ移行する。
ステップS165において、ECU30は、補正した排気差圧上限値Pc(n)を移動平均化して基準差圧Ps(n)を算出した後、制御段階をステップS170へ移行する(図3参照)。
ステップS162において、ECU30は、差圧補正率算出処理Cにおいて差圧補正率Pr(n)を算出する為、制御段階をステップS162aへ移行する(図5(a)参照)。
ステップS162aにおいて、図5(a)に示すように、ECU30は、エンジン2の運転状態から潤滑油消費量マップM2に基づいて潤滑油消費量を算出し、記録されているこれまでの累積潤滑油消費量LOc(n−1)に潤滑油消費量を積算することで累積潤滑油消費量LOc(n)を算出した後、制御段階をステップS162bへ移行する。
ステップS162bにおいて、ECU30は、累積潤滑油消費量LOc(n)を記録した後、制御段階をステップS162cへ移行する。
ステップS162cにおいて、ECU30は、累積潤滑油消費量LOc(n)に基づいて差圧補正率Pr(n)を算出した後、制御段階をステップS163へ移行する(図4参照)。
ステップS163において、図4に示すように、ECU30は、温度補正率算出処理Dにおいて温度補正率T(n)/Tc(n)を算出する為、制御段階をステップS163aへ移行する(図5(b)参照)。
ステップS163aにおいて、図5(b)に示すように、ECU30は、エンジン2の運転状態から排気温度推定値マップM3に基づいて排気温度推定値Tc(n)を算出した後、制御段階をステップS163bへ移行する。
ステップS163bにおいて、ECU30は、排気温度T(n)と排気温度推定値Tc(n)とから温度補正率T(n)/Tc(n)を算出した後、制御段階をステップS164へ移行する(図4参照)。
ステップS370において、図3に示すように、ECU30は、累積可燃分堆積量算出処理Bにおいて累積可燃分堆積量PM(n)を算出する為、制御段階をステップS371へ移行する(図6参照)。
ステップS371において、図6に示すように、ECU30は、エンジン2の運転状態からパティキュレート排出量マップM4に基づいて可燃分排出量PMout(n)を算出した後、制御段階をステップS372へ移行する。
ステップS372において、ECU30は、エンジン2の運転状態からパティキュレート燃焼量マップM5に基づいて可燃分燃焼量PMreg(n)を算出した後、制御段階をステップS373へ移行する。
ステップS373において、ECU30は、可燃分排出量PMout(n)と可燃分燃焼量PMreg(n)との差から可燃分堆積量を算出するとともに記録されているこれまでの累積可燃分堆積量PM(n−1)に可燃分堆積量を積算することで累積可燃分堆積量PM(n)を算出した後、制御段階をステップS374へ移行する。
ステップS374において、ECU30は、累積可燃分堆積量PM(n)を記録した後、制御段階をステップS380へ移行する(図3参照)。
ECU30は、ステップS190において、パティキュレートフィルタ10の再生を開始する際、燃料噴射弁4における燃料噴射量や燃料噴射タイミングを制御して排気温度の変更や排気に未燃燃料を添加する方法や、吸気絞り弁12、上流側排気絞り弁13または下流側排気絞り弁14の開度を制御し、排気流量、排気温度、および排気速度を変更する方法などによりパティキュレートフィルタ10の再生を行う。
以上の如く、パティキュレートフィルタ10と、パティキュレートフィルタ10の排気差圧P(n)を検出する排気差圧検出手段である排気差圧検出装置20と、エンジン2の運転状態に基づいてパティキュレートフィルタ10の再生制御を行う制御手段であるECU30と、を備えるエンジン2の排気浄化装置1において、ECU30は、排気差圧検出装置20が検出する排気差圧P(n)を所定時間毎に取得し、排気差圧P(n)取得時までにパティキュレートフィルタ10に堆積するパティキュレート中の累積可燃分堆積量PM(n)とエンジン2において消費される累積潤滑油消費量LOc(n)とを算出し、排気差圧P(n)取得時のエンジン2の運転状態と累積潤滑油消費量LOc(n)とに基づいてパティキュレートフィルタ10の再生が必要と判断される基準差圧Ps(n)を算出し、排気差圧P(n)が基準差圧Ps(n)以上の場合、または累積可燃分堆積量PM(n)がパティキュレートフィルタ10の再生が必要と判断される基準堆積量PMs(n)以上の場合にパティキュレートフィルタ10の再生を行うことを特徴とするものである。
また、パティキュレートフィルタ10の下流側の排気温度T(n)を検出する排気温度検出手段である温度センサ21を備え、ECU30は、温度センサ21が検出する排気温度T(n)を排気差圧P(n)取得毎に取得し、排気差圧P(n)取得毎にエンジン2の運転状態に基づいてパティキュレートフィルタ10下流側の排気温度推定値Tc(n)を算出し、排気差圧P(n)取得毎にエンジン2の運転状態に基づいてパティキュレートフィルタ10の再生が必要と判断される排気差圧上限値Pc(n)を算出し、排気差圧P(n)取得毎にエンジン2の運転状態に基づいて算出される潤滑油消費量を積算して累積潤滑油消費量LOc(n)を算出し、累積潤滑油消費量LOc(n)から潤滑油の消費によるパティキュレートフィルタ10の排気差圧P(n)の上昇を補正する差圧補正率Pr(n)を算出し、排気温度T(n)と排気温度推定値Tc(n)とから温度補正率T(n)/Tc(n)を算出し、排気差圧上限値Pc(n)と差圧補正率Pr(n)と温度補正率T(n)/Tc(n)とから基準差圧Ps(n)を排気差圧P(n)取得毎に算出することを特徴とするものである。
また、ECU30は、排気差圧P(n)取得毎にエンジン2の運転状態に基づいてエンジン2が排出するパティキュレート中の可燃分排出量PMout(n)を算出し、排気差圧P(n)取得毎にエンジン2の運転状態に基づいてパティキュレートフィルタ10で燃焼される可燃分燃焼量PMreg(n)を算出し、可燃分排出量PMout(n)と可燃分燃焼量PMreg(n)とから算出される可燃分堆積量を積算して累積可燃分堆積量PM(n)を算出することを特徴とするものである。
このように構成にすることにより、パティキュレートフィルタ10の再生の必要性を排気差圧P(n)と累積可燃分堆積量PM(n)とに基づいて判断することができる。これにより、エンジン2の運転状態にかかわらずパティキュレートフィルタ10に堆積する可燃分の算出精度を向上させて、パティキュレートフィルタ10の再生を適切に行うことが出来る。
1 エンジンの排気浄化装置
2 エンジン
10 パティキュレートフィルタ
20 排気差圧検出装置
30 ECU
P(n) 排気差圧
Ps(n) 基準差圧
PM(n) 累積可燃分堆積量
PMs(n) 基準堆積量

Claims (3)

  1. パティキュレートフィルタ(10)と、
    前記パティキュレートフィルタ(10)の排気差圧(P(n))を検出する排気差圧検出手段(20)と、
    エンジン(2)の運転状態に基づいてパティキュレートフィルタ(10)の再生制御を行う制御手段(30)と、
    を備えるエンジン(2)の排気浄化装置(1)において、
    前記制御手段(30)は、
    前記排気差圧検出手段(20)が検出する排気差圧(P(n))を所定時間毎に取得し、
    前記排気差圧(P(n))取得時までに前記パティキュレートフィルタ(10)に堆積するパティキュレート中の累積可燃分堆積量(PM(n))と前記エンジン(2)において消費される累積潤滑油消費量(LOc(n))とを算出し、
    前記排気差圧(P(n))取得時の前記エンジン(2)の運転状態と累積潤滑油消費量(LOc(n))とに基づいて前記パティキュレートフィルタ(10)の再生が必要と判断される基準差圧(Ps(n))を算出し、
    前記排気差圧(P(n))が前記基準差圧(Ps(n))以上の場合、または前記累積可燃分堆積量(PM(n))が前記パティキュレートフィルタ(10)の再生が必要と判断される基準堆積量(PMs(n))以上の場合にパティキュレートフィルタ(10)の再生を行うエンジンの排気浄化装置。
  2. 前記パティキュレートフィルタ(10)の下流側の排気温度(T(n))を検出する排気温度検出手段(21)を備え、
    前記制御手段(30)は、
    前記排気温度検出手段(21)が検出する前記排気温度(T(n))を前記排気差圧(P(n))取得毎に取得し、
    前記排気差圧(P(n))取得毎に前記エンジン(2)の運転状態に基づいて前記パティキュレートフィルタ(10)下流側の排気温度推定値(Tc(n))を算出し、
    前記排気差圧(P(n))取得毎に前記エンジン(2)の運転状態に基づいて前記パティキュレートフィルタ(10)の再生が必要と判断される排気差圧上限値(Pc(n))を算出し、
    前記排気差圧(P(n))取得毎に前記エンジン(2)の運転状態に基づいて算出される潤滑油消費量を積算して累積潤滑油消費量(LOc(n))を算出し、
    前記累積潤滑油消費量(LOc(n))から潤滑油の消費によるパティキュレートフィルタ(10)の排気差圧(P(n))の上昇を補正する差圧補正率(Pr(n))を算出し、
    前記排気温度(T(n))と前記排気温度推定値(Tc(n))とから温度補正率(T(n)/Tc(n))を算出し、
    前記排気差圧上限値(Pc(n))と前記差圧補正率(Pr(n))と前記温度補正率(T(n)/Tc(n))とから前記基準差圧(Ps(n))を前記排気差圧(P(n))取得毎に算出することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
  3. 前記制御手段(30)は、
    前記排気差圧(P(n))取得毎に前記エンジン(2)の運転状態に基づいて前記エンジン(2)が排出するパティキュレート中の可燃分排出量(PMout(n))を算出し、
    前記排気差圧(P(n))取得毎に前記エンジン(2)の運転状態に基づいて前記パティキュレートフィルタ(10)で燃焼される可燃分燃焼量(PMreg(n))を算出し、
    前記可燃分排出量(PMout(n))と前記可燃分燃焼量(PMreg(n))とから算出される可燃分堆積量を積算して累積可燃分堆積量(PM(n))を算出することを特徴とする請求項2に記載のエンジンの排気浄化装置。
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