JP2009174368A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気中の粒子状物質を捕集するフィルタの捕集容量を好適に確保することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】制御装置25は、フィルタ32に堆積した排気中の粒子状物質を再生終了値にまで減少させるべく再生処理を行う。この再生処理の実行に際し、制御装置25は、フィルタ32のアッシュ堆積量を算出する。そして、アッシュ堆積量が多いときほど、再生が終了した時点でフィルタ32に残留するPMの量が少なくなるように、アッシュ堆積量に基づき再生終了値を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関するものである。
内燃機関の排気通路に設けられる排気浄化装置として、排気中のPM(Particulate Matter:粒子状物質)を捕集するフィルタを備える装置が知られている。
こうした排気浄化装置では、フィルタに捕集されたPMの量が増大するにつれて同フィルタの圧力損失が増大し、機関出力等に悪影響を与えるようになる。そこで、フィルタの温度を上げることで捕集されたPMを燃焼させる、いわゆる再生処理が行われる。
この再生処理では、フィルタに堆積したPMの量が予め設定された量に達すると、排気通路に燃料などの添加剤が供給され、その添加剤の燃焼によってフィルタが昇温されることにより、同フィルタに堆積したPMが焼失される。そして、この再生処理により、フィルタに堆積したPMが規定量にまで減少すると、同再生処理の実行が終了される。
ここで、特許文献1に記載されるように、フィルタに捕集されたPMは、それ自身がフィルタの役目を果たし、PMの捕集量が多くなるほど排気中のPMを捕集する効果が高くなる。そこで、同文献1に記載の装置では、再生処理が終了した時点で、フィルタ内にPMがある程度残留するように同再生処理を行うようにしている。
特開2004−76684号公報
ところで、再生処理が終了した時点で、フィルタ内にPMをある程度残留させるようにした場合には、その残留PM量の分だけ、フィルタの捕集容量は減少することになる。このように捕集容量が減少すると、再生終了後から次の再生開始までの間に捕集可能なPMの量が減少する。そのため、例えばPMを残留させない場合と比較して再生処理の実行間隔が短くなり、その結果、添加剤の消費量が増大するなどの不都合が生じてしまうようになる。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気中の粒子状物質を捕集するフィルタの捕集容量を好適に確保することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、フィルタに堆積した排気中の粒子状物質を規定量にまで減少させるべく前記フィルタの再生処理を行う内燃機関の排気浄化装置において、前記フィルタに堆積したアッシュの量であるアッシュ堆積量を算出し、同アッシュ堆積量に基づいて前記規定量を補正することをその要旨とする。
内燃機関のブローバイガス等に含まれる潤滑油は、燃焼室で燃焼処理されるのであるが、同潤滑油の添加剤等に含まれる灰分(例えばZn、Ca、Mg、Na等の金属成分など)は燃焼処理されることなく、その周囲にPMが付着した状態で排気通路に排出され、上記フィルタにて捕集される。そして、フィルタの再生処理が行われると、灰分に付着したPMについては燃焼処理されるが灰分そのものは燃焼処理されることなく、フィルタの気孔に灰として残る(以下、この燃え残りである灰を「アッシュ」という)。このアッシュにより、フィルタの気孔径は小さくなるため、アッシュ堆積量が増大するほど、排気中のPMを捕集する効果が高くなる。すなわち、こうしたアッシュの堆積は、上記従来の装置のように、再生処理が終了した時点でフィルタ内にPMを残留させるようにした場合と同様な効果が得られるため、再生処理の終了時点における残留PM量は、アッシュ堆積量の増大に伴って減少させることが可能である。
しかし、上記従来の装置では、そうしたアッシュによる効果が考慮されていないため、フィルタのアッシュ堆積量が増大しても、依然としてある程度の残留PM量が確保できるように再生処理が行われる。このように従来の装置では、再生終了時に不必要なPMが残されてしまい、フィルタの捕集容量が不必要に減少されてしまうこととなる。一方、請求項1に記載の構成によれば、フィルタに堆積した排気中のPMを規定量にまで減少させるべく、フィルタの再生処理を行うに際して、その規定量がアッシュ堆積量に基づいて補正される。そのため、再生終了時の残留PM量をアッシュ堆積量に応じて変化させることができるようになり、フィルタの捕集容量を好適に確保することができるようになる。
また、PMを残留させることによる捕集効果の向上は、PMによってフィルタの気孔が塞がれること等に起因するが、アッシュによる捕集効果の向上は、上述したように、フィルタの気孔径が小さくなることに起因する。従って、アッシュが堆積することで、より径の小さいPMを捕集することも可能になり、捕集される粒子の数を増大させることも可能になる。また、気孔に残留するPMの状態は、フィルタの再生が行われるたびに変化するため、PMを残留させることによる捕集効果の向上度合は比較的不安定な傾向にある。一方、生成されたアッシュはその後、消滅することなく気孔に残留する。そのため、気孔に残留するアッシュの状態は、気孔に残留するPMの状態と比較して安定している。従って、アッシュを堆積させることにより捕集効果の向上度合が安定するといった効果も得られる。
上記アッシュ堆積量に基づいて上記規定量を補正する際には、請求項2に記載の発明によるように、前記アッシュ堆積量が多いときほど前記規定量は小さくされる、といった構成を採用することができる。この場合には、アッシュ堆積量が増大してアッシュによる捕集効果の向上が進行するにつれて、再生終了時の残留PM量は減少されていくため、不必要なPMの残留によるフィルタの捕集容量の低下を適切に抑えることが可能になる。また、アッシュ堆積量が少なく、アッシュによる捕集効果が不足しているときには、再生終了時の残留PM量が増大されることにより、そうした捕集効果の不足分を補うことも可能になる。
アッシュ堆積量がある程度増大すれば、再生終了時の残留PM量を変化させなくても、フィルタの捕集能力は十分に確保することができる。そこで、請求項3に記載の発明によるように、前記アッシュ堆積量が予め設定された量に達するまで前記規定量の補正を行う、といった構成を採用することも可能である。この場合には、フィルタの捕集能力を十分に確保することができる適切な量のアッシュ及びPMを同フィルタに堆積させた状態で、上記規定量の補正を終了させることができるようになる。
また、上記規定量の補正を行う際には、請求項4に記載の発明によるように、前記規定量の補正は、予め設定された前記規定量の基本値が、前記アッシュ堆積量に基づいて設定される補正値にて増大補正されることにより行われる、といった構成を採用することができる。なお、この場合には、アッシュ堆積量が多いときほど上記補正値が小さくなるように可変設定することが望ましい。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記アッシュ堆積量は、前記再生処理の終了直後における前記フィルタの圧力損失に基づいて算出されることをその要旨とする。
上記アッシュは、フィルタの再生処理によって生成され、同アッシュの堆積量が増大するほど、フィルタの圧力損失は高くなる傾向がある。そこで、同構成によるように、再生処理の終了直後におけるフィルタの圧力損失に基づき、上記アッシュ堆積量を算出することが可能である。なお、フィルタの圧力損失については、フィルタ上流側の排圧を検出したり、フィルタ上流側及び下流側の排圧差を検出したりすることで推定可能である。また、フィルタの圧力損失が増大するほど、排気温度は増大し、吸入空気量は減少するようになる。従って、それら排気温度や吸入空気量に基づいてアッシュ堆積量を推定することも可能である。ちなみに、新品状態のフィルタの圧力損失を基準値として予め測定しておく。そして、その基準値と再生処理の終了直後におけるフィルタの圧力損失との差を求め、この差に基づいてアッシュ堆積量を算出するようにすれば、フィルタの個体差などに影響されることなく、アッシュ堆積量を精度よく算出することが可能になる。
上記圧力損失の差に基づいてアッシュ堆積量を算出する場合には、請求項6に記載の発明によるように、前記圧力損失が大きいほど前記アッシュ堆積量が大きくなるように当該アッシュ堆積量は算出される、といった構成を採用することにより、アッシュ堆積量を適切に算出することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記アッシュ堆積量は、前記内燃機関の潤滑油の消費量に基づいて算出されることをその要旨とする。
上記アッシュは、内燃機関の潤滑油に由来するものであり、その潤滑油の消費量が増大するほど、アッシュ堆積量も増大する傾向がある。そこで、同構成によるように、内燃機関の潤滑油の消費量に基づいて上記アッシュ堆積量を算出することが可能である。なお、潤滑油の消費量については、内燃機関のオイルパン内の潤滑油量を検出することで把握可能である。また、車両の総走行距離が大きくなるほど、それまでに消費された潤滑油の量も多くなるため、車両の総走行距離に基づいて潤滑油の消費量を推定することも可能である。また、内燃機関の総稼働時間が長くなるほど、それまでに消費された潤滑油の量も多くなるため、内燃機関の総稼働時間、あるいはその総稼働時間と相関関係にある燃料噴射量の積算値に基づいて潤滑油の消費量を推定することも可能である。
上述したように、潤滑油の消費量に基づいてアッシュ堆積量を算出する場合には、請求項8に記載の発明によるように、前記消費量が多いほど前記アッシュ堆積量が大きくなるように当該アッシュ堆積量は算出される、といった構成を採用することにより、アッシュ堆積量を適切に算出することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記再生処理の実行時には、前記フィルタが配設された排気通路内に添加剤を供給することにより前記フィルタを昇温させることをその要旨とする。
上述したように、フィルタの捕集容量は減少すると、再生終了後から次の再生開始までの間に捕集可能なPMの量が減少するため、再生処理の実行間隔が短くなり、その結果、添加剤の消費量が増大するといった不都合が生じる。この点、同構成によれば、上述したように、フィルタの捕集容量を好適に確保することができるため、従来の装置と比較して、再生処理の実行間隔が長くなるといった効果が得られ、これにより添加剤の消費量を好適に抑えることができるようになる。なお、上記添加剤として機関用の燃料が使用される場合には、燃料消費量を好適に抑えることができるようになる。
以下、この発明にかかる内燃機関の排気浄化装置を具体化した一実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
図1に、本実施形態にかかる排気浄化装置が適用されたディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」という)、並びにそれらの周辺構成を示す概略構成図を示す。
エンジン1には複数の気筒#1〜#4が設けられている。シリンダヘッド2には複数の燃料噴射弁4a〜4dが取り付けられている。これら燃料噴射弁4a〜4dは各気筒#1〜#4の燃焼室に燃料を噴射する。また、シリンダヘッド2には新気を気筒内に導入するための吸気ポートと、燃焼ガスを気筒外へ排出するための排気ポート6a〜6dとが各気筒#1〜#4に対応して設けられている。
燃料噴射弁4a〜4dは、高圧燃料を蓄圧するコモンレール9に接続されている。コモンレール9はサプライポンプ10に接続されている。サプライポンプ10は燃料タンク内の燃料を吸入するとともにコモンレール9に高圧燃料を供給する。コモンレール9に供給された高圧燃料は、各燃料噴射弁4a〜4dの開弁時に同燃料噴射弁4a〜4dから気筒内に噴射される。
吸気ポートにはインテークマニホールド7が接続されている。インテークマニホールド7は吸気通路3に接続されている。この吸気通路3内には吸入空気量を調整するための吸気絞り弁16が設けられている。
排気ポート6a〜6dにはエキゾーストマニホールド8が接続されている。エキゾーストマニホールド8は排気通路26に接続されている。
排気通路26の途中には、排気圧を利用して気筒に導入される吸入空気を過給するターボチャージャ11が設けられている。同ターボチャージャ11の吸気側コンプレッサと吸気絞り弁16との間の吸気通路3にはインタークーラ18が設けられている。このインタークーラ18によって、ターボチャージャ11の過給により温度上昇した吸入空気の冷却が図られる。
また、排気通路26の途中にあって、ターボチャージャ11の排気側タービンの下流側には、排気成分を浄化するコンバータ30が設けられている。このコンバータ30の内部には、排気の流れ方向に対して直列に酸化触媒31及びフィルタ32が配設されている。
酸化触媒31には、排気中のHCを酸化処理する触媒が担持されている。また、フィルタ32は、排気中のPM(粒子状物質)を捕集する部材であって、多孔質のセラミック構造体で構成されており、排気中のPMは多孔質の壁を通過する際に捕集される。
また、シリンダヘッド2には、酸化触媒31やフィルタ32に添加剤として燃料を供給するための燃料添加弁5が設けられている。この燃料添加弁5は、燃料供給管27を介して前記サプライポンプ10に接続されており、同燃料添加弁5からは第4気筒#4の排気ポート6d内に向けて燃料が噴射される。この噴射された燃料は、排気とともに酸化触媒31やフィルタ32に到達する。なお、燃料添加弁5は燃料噴射弁4a〜4dと同様な構造を有している。また、燃料添加弁5の配設位置は、排気系にあってコンバータ30の上流側であれば適宜変更するも可能である。
この他、エンジン1には排気再循環装置(以下、EGR装置という)が備えられている。このEGR装置は、排気の一部を吸入空気に導入することで気筒内の燃焼温度を低下させ、NOxの発生量を低減させる装置である。この排気再循環装置は、吸気通路3と排気通路(エキゾーストマニホールド8)とを連通する排気再循環通路としてのEGR通路13、同EGR通路13に設けられて流量制御弁として機能するEGR弁15、及びEGRクーラ14等により構成されている。EGR弁15の開度が調整されることにより排気通路26から吸気通路3に導入される排気再循環量、すなわちEGR量が調量される。また、EGRクーラ14によってEGR通路13内を流れる排気の温度が低下される。
エンジン1には、機関運転状態を検出するための各種センサが取り付けられている。例えば、エアフロメータ19は吸気通路3内の吸入空気量GAを検出する。絞り弁開度センサ20は吸気絞り弁16の開度を検出する。酸化触媒31の排気下流側に設けられた排気温度センサ33は、同酸化触媒31を通過した直後の排気の温度である排気温度TEを測定する。差圧センサ34は、フィルタ32の排気上流側及び排気下流側の排圧の圧力差ΔPを検出する。機関回転速度センサ23はクランクシャフトの回転速度、すなわち機関回転速度NEを検出する。アクセルセンサ24はアクセルペダルの踏み込み量、すなわちアクセル操作量ACCPを検出する。
これら各種センサの出力は制御装置25に入力される。この制御装置25は、中央処理制御装置(CPU)、各種プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、タイマカウンタ、入力インターフェース、出力インターフェース等を備えたマイクロコンピュータを中心に構成されている。
そして、この制御装置25により、例えば燃料噴射弁4a〜4dや燃料添加弁5の燃料噴射量制御・燃料噴射時期制御、サプライポンプ10の吐出圧力制御、サプライポンプ10の吐出圧力制御、吸気絞り弁16を開閉するアクチュエータ17の駆動量制御、EGR弁15の開度制御等、エンジン1の各種制御が行われる。また、上記フィルタ32に捕集されたPMを燃焼させるフィルタの再生処理等といった各種の排気浄化制御も同制御装置25によって行われる。
上記フィルタ32の再生処理は、基本的に以下のようにして行われる。
まず、エンジン1の全燃焼室から排出されるPMの量であるPM排出量PMeが、予めの実験等を通じて設定されたマップ、例えば図2に示すように、燃料噴射弁4a〜4dの燃料噴射量Qと機関回転速度NEとをパラメータとするPM排出量算出マップに基づいて算出される。なお、同図2に示すように、機関回転速度NEが高いほど、燃料噴射量Qが多いほど、PM排出量PMeが多くなるように同PM排出量PMeは算出される。そして、このPM排出量PMeの算出が所定周期毎に繰り返し行われてその積算値が算出されることにより、フィルタ32に堆積したPM量であるPM堆積量PMsmが推定される。
そして、このように算出されたPM堆積量PMsmが、再生開始値PMstartに達すると、フィルタ32の再生処理が開始される。この再生処理では、上記燃料添加弁5による燃料添加が実行される。この燃料添加弁5から噴射された燃料は、酸化触媒31に達すると燃焼され、これにより排気温度の上昇が図られる。そして、酸化触媒31にて昇温された排気がフィルタ32に流入することにより、同フィルタ32は昇温され、これによりフィルタ32に堆積したPMが燃焼処理されてフィルタ32の再生が図られる。
フィルタ32を昇温させることで減少するPMの量、すなわちフィルタ32の再生中におけるPM堆積量PMsmは次式(1)に基づいて推定される。

再生処理中のPMsm=再生処理開始時のPMsm+PMe−PMc …(1)
PMsm:PM堆積量
PMe:PM排出量
PMc:PM酸化量

上記PM酸化量PMcは、フィルタ32に捕集されたPMが燃焼処理される量である。このPM酸化量PMcは、予めの実験等を通じて設定されたマップ、例えば図3に示すように、フィルタ32の温度であるフィルタ温度FT(本実施形態では、フィルタ32に流入する排気温度を示す上記排気温度TEから同フィルタ温度FTを推定)をパラメータとするPMの酸化速度マップ等に基づいて算出される。なお、同図3に示すように、フィルタ温度FTが高いときほど、PM酸化量PMcが多くなるように同PM酸化量PMcは算出される。そして、このPM酸化量PMc及び上記PM排出量PMeの算出が所定周期毎に繰り返し行われ、それらの算出に同期して上記式(1)によるPM堆積量PMsmの算出が行われることにより、再生処理中のPM堆積量PMsmが推定される。
こうして推定される再生処理中のPM堆積量PMsmが十分に少なくなり、所定の再生終了値PMfを下回ると、フィルタ32の再生処理は終了される。これによりフィルタ32のPM堆積量PMsmは、再生終了値PMfに相当する規定量にまで減少される。
ところで、内燃機関のブローバイガス等に含まれる潤滑油は、機関の燃焼室で燃焼処理されるのであるが、同潤滑油の添加剤等に含まれる灰分(例えばZn、Ca、Mg、Na等の金属成分など)は燃焼処理されることなく、その周囲にPMが付着した状態で排気通路26に排出される。そして図4に示すように、PMが付着した灰分は、上記フィルタ32に形成された気孔32aにて捕集される。フィルタ32の再生処理が行われると、灰分に付着したPMについては燃焼処理されるが灰分そのものは燃焼処理されることなく、同図4に示すように、アッシュとして気孔32aに付着した状態で残る。このアッシュにより、気孔32aの径は小さくなるため、フィルタ32に堆積したアッシュの量であるアッシュ堆積量Asmが増大するほど、排気中のPMを捕集する効果は高くなる。
すなわち、こうしたアッシュの堆積は、上述した従来の装置のように、再生処理が終了した時点でフィルタ内にPMを残留させるようにした場合と同様な効果が得られるため、再生処理の終了時点における残留PM量(燃やし残しのPM量)は、アッシュ堆積量Asmの増大に伴って減少させることが可能である。
そこで、本実施形態では、上記アッシュによる効果を考慮して、フィルタ32の再生処理を行うようにしている。
図5に、本実施形態における再生処理の手順を示す。
本処理が開始されるとまず、再生条件が成立したか否かが判定される(S100)。ここでは、PM堆積量PMsmが上記再生開始値PMstartに達しており、且つ排気温度の昇温が可能な状態にある場合(例えば冷却水温が所定値以上である、アイドル運転状態ではない、燃料カット実行中ではないといった条件等が成立する場合)に、再生条件が成立していると判定される。そして、再生条件が成立していない場合には(S100:NO)、本処理は終了される。
一方、再生条件が成立している場合には(S100:YES)、現在のアッシュ堆積量Asmが読み込まれる(S110)。ここで、再生処理が初めて実行されるときには、アッシュ堆積量Asmは「0」であるため、本処理が初めて実行されるときには、アッシュ堆積量Asmとして「0」が読み込まれる。
次に、アッシュ堆積量Asmに基づいて補正値OFが設定される(S120)。このステップS120では、図6に示すように、アッシュ堆積量Asmが多いときほど補正値OFが小さくなるように同補正値OFは算出される。また、アッシュ堆積量Asmがある程度多くなり、予め設定された閾値α以上となった場合には、補正値OFは「0」に設定される。
次に、次式(2)に示すごとく、基本終了値PMfbに補正値OFが加算されることにより、上記再生終了値PMfが設定される(S130)。

再生終了値PMf=基本終了値PMfb+補正値OF …(2)

上記基本終了値PMfbは、再生終了時にフィルタ32に残留させるPMの量であり、予め設定された一定の基本値である。なお、同基本終了値PMfbを「0」に設定すれば、フィルタ32に堆積したPMを再生処理によってほぼ無くすことも可能である。しかし、実際のPM堆積量PMsmが「0」に近づくと、PMの酸化速度は低下する傾向があるため、フィルタ32に堆積したPMがほぼ無くなるまで再生処理を実行するようにすると、その実行時間が過度に長くなるおそれがある。そこで、本実施形態では、基本終了値PMfbとして、「0」よりも大きく、且つPMの堆積による悪影響(圧力損失の増大等)を抑えることができる程度の値が設定されている。
このように基本終了値PMfbに補正値OFが加算されることで増大補正された再生終了値PMfが設定されると、上述したようなフィルタ32の昇温処理が実行され(S140)、これによりフィルタ32に堆積したPMの燃焼処理が行われる。
次に、フィルタ32の再生が完了したか否かが判定される(S150)。ここでは、上記式(1)に基づいて算出されたPM堆積量PMsmが、上記式(2)にて算出された再生終了値PMf以下になった場合に肯定判定される。そして、再生が完了していない場合には(S150:NO)、再生が完了するまで、このステップS150での判定が繰り返し行われる。
一方、フィルタ32の再生が完了した場合には(S150:YES)、再生後差圧ΔPafが読み込まれる(S160)。この再生後差圧ΔPafは、上記差圧センサ34によって、再生処理の終了直後に検出された圧力差ΔPである。ここで、フィルタ32の圧力損失が大きくなると上記圧力差ΔPも大きくなるため、ここでは、再生処理の終了直後におけるフィルタ32の圧力損失に相当する値として、上記再生後差圧ΔPafが読み込まれる。
次に、次式(3)に基づいて差圧変化量ΔPHが算出される(S170)。

差圧変化量ΔPH=再生後差圧ΔPaf−基準差圧ΔPb …(3)

上記基準差圧ΔPbとは、新品状態のフィルタ32、すなわちアッシュ堆積量が「0」であるフィルタ32についてその排気上流側及び排気下流側の排圧の圧力差ΔPを計測したものであり、フィルタ32の新品時における圧力損失に相当する値である。なお、この基準差圧ΔPbは、フィルタ32がエンジン1の排気系に取り付けられた段階で計測したり、エンジン1の排気系を模した試験装置を作成し、その試験装置上で計測したりすればよい。
上記式(3)に示されるように、差圧変化量ΔPHは、基準差圧ΔPbに対して、再生終了直後の圧力差ΔPがどれだけ増大したかを示す値である。ここで、アッシュはフィルタ32の再生処理によって生成されるため、アッシュ堆積量Asmは、再生処理が行われるたびに増大していく。そして、アッシュ堆積量Asmが増大するほどフィルタ32の圧力損失、換言すれば上記圧力差ΔPも高くなる傾向があるため、上記差圧変化量ΔPHは、今回の再生が終了した時点でのアッシュ堆積量Asmに応じた値になる。そこで、再生終了直後のフィルタ32の圧力損失に相当する上記差圧変化量ΔPHに基づき、アッシュ堆積量Asmが算出される(S180)。このステップS180では、図7に示すように、差圧変化量ΔPHが大きいほどアッシュ堆積量Asmが大きくなるように同アッシュ堆積量Asmが算出される。
なお、より簡易的には、再生後差圧ΔPafが大きいほどアッシュ堆積量Asmが大きくなるように同アッシュ堆積量Asmを算出するようにすることも可能である。しかし、この場合には、フィルタ32の個体差による圧力損失のばらつきが再生後差圧ΔPafに含まれてしまうため、アッシュ堆積量Asmの推定精度が低下してしまう。従って、本実施形態によるように、新品時のフィルタ32の圧力損失を基準値として求めておき、その基準値と再生終了直後の圧力損失との差(差圧変化量ΔPH)に基づいてアッシュ堆積量Asmを求めるようにした方が、アッシュ堆積量Asmをより精度よく算出することができる。
こうして再生終了直後のアッシュ堆積量Asmが算出されると、アッシュ堆積量Asmが更新されて(S190)、本処理は終了される。
このようにして更新されたアッシュ堆積量Asmは、次回の本処理実行時に上記ステップS110にて利用され、上記ステップS120では、前回の再生処理の終了直後におけるアッシュ堆積量Asmに基づいて補正値OFが設定される。
上述した従来の装置では、アッシュによる捕集効果の向上が考慮されていないため、フィルタのアッシュ堆積量が増大しても、依然としてある程度の残留PM量が確保できるように再生処理が行われる。従って、従来の装置では、アッシュによる捕集効果が得られている状態でも、再生終了時に不必要なPMが残されてしまい、フィルタの捕集容量が不必要に減少してしまう。
一方、本実施形態の上記再生処理では、フィルタ32に堆積した排気中のPMを再生終了値PMfにまで減少させるべく、フィルタ32の再生を行うに際して、その再生終了値PMfがアッシュ堆積量Asmに基づいて補正される。より具体的には、図8に示すように、アッシュ堆積量Asmが多いときほど補正値OFは小さくされることにより、基本終了値PMfbに対する増大補正分は小さくされ、これにより再生終了値PMfは小さくされる。従って、アッシュによる捕集効果の向上が進行するにつれて、再生終了時の残留PM量は減少されていくようになり、これにより不必要なPMを残留させることによるフィルタ32の捕集容量の低下が適切に抑えられるようになる。このように、再生終了時の残留PM量がアッシュ堆積量Asmに応じて変化するため、フィルタ32の捕集容量を適切に確保することができるようになる。
また、アッシュ堆積量Asmが少ないときほど、補正値OFは大きくされることにより、基本終了値PMfbに対する増大補正分は大きくされ、これにより再生終了値PMfは大きくされる。従って、アッシュによる捕集効果が不足しているときほど、再生終了時の残留PM量は増大されるようになり、これによりアッシュによる捕集効果の不足分を補うことも可能になる。
また、アッシュ堆積量Asmがある程度増大すれば、再生終了時の残留PM量を変化させなくても、フィルタ32の捕集能力は十分に確保することができる。そこで、上記再生処理では、アッシュ堆積量Asmが閾値α以上の場合には、補正値OFが「0」に設定されて、実質的に再生終了値PMfの補正が中止される。すなわち、アッシュ堆積量Asmが閾値α以上になると、再生終了値PMfとして基本終了値PMfbがそのまま設定される。こうしてアッシュ堆積量Asmが閾値αに達するまでは再生終了値PMfの増大補正が行われることにより、フィルタ32の捕集能力を十分に確保することができる適切な量のアッシュ及びPMを同フィルタ32に堆積させた状態で、再生終了値PMfの補正を終了させることができる。
ちなみに、本実施形態では、従来の装置と比較して、フィルタ32の捕集容量を好適に確保することができるため、再生処理の実行間隔を長くすることができる。ここで、本実施形態では、再生処理の実行に際して、燃料添加弁5からエンジン1用の燃料を噴射供給するようにしているため、そのように再生処理の実行間隔が長くなることで、燃料消費量を抑えることも可能になる。
なお、再生終了時にPMを残留させることによる捕集効果の向上は、PMによってフィルタの気孔32aが塞がれること等に起因するが、アッシュによる捕集効果の向上は、上述したように、フィルタの気孔径が小さくなることに起因する。従って、アッシュが堆積することで、より径の小さいPMを捕集することも可能になり、捕集される粒子の数を増大させることも可能になる。また、気孔32aに残留するPMの状態は、フィルタ32の再生が行われるたびに変化する。例えば、再生が実行されるたびに、異なる気孔32aが残留PMによって塞がれるようになる。そのため、PMを残留させることによる捕集効果の向上度合は比較的不安定な傾向にある。一方、生成されたアッシュはその後、消滅することなく気孔32aに残留する。そのため、気孔32aに残留するアッシュの状態は、気孔32aに残留するPMの状態と比較して安定している。従って、フィルタ32にアッシュが堆積することにより捕集効果の向上度合が安定するといった効果も得られる。
以上説明したように、本実施形態によれば次のような効果を得ることができる。
(1)フィルタ32のアッシュ堆積量Asmを算出し、そのアッシュ堆積量Asmに基づいて再生終了値PMfを補正するようにしている。そのため、再生終了時の残留PM量をアッシュ堆積量Asmに応じて変化させることができるようになり、これによりフィルタ32の捕集容量を好適に確保することができるようになる。
また、フィルタ32にアッシュが堆積することで、より径の小さいPMを捕集することも可能になり、捕集される粒子の数(特に微細な粒子の数)を増大させることも可能になる。また、アッシュが堆積することにより捕集効果の向上度合が安定するといった効果も得られる。
(2)アッシュ堆積量Asmが多いときほど再生終了値PMfは小さくなるようにしている。アッシュ堆積量Asmが増大してアッシュによる捕集効果の向上が進行するにつれて、再生終了時の残留PM量は減少されていくため、不要なPMを残留させることによるフィルタ32の捕集容量の低下を適切に抑えることが可能になる。また、アッシュ堆積量Asmが少なく、アッシュによる捕集効果が不足しているときには、再生終了時の残留PM量が増大されることにより、そうした捕集効果の不足分を補うことも可能になる。
(3)アッシュ堆積量Asmが閾値αに達するまで再生終了値PMfの補正を行うようにしている。そのため、フィルタ32の捕集能力を十分に確保することができる適切な量のアッシュ及びPMを同フィルタ32に堆積させた状態で、上記再生終了値PMfの補正を終了させることができるようになる。
(4)アッシュ堆積量Asmを再生処理の終了直後におけるフィルタ32の圧力損失に基づいて算出するようにしている。より具体的には、同圧力損失が大きいほどアッシュ堆積量Asmが大きくなるように当該アッシュ堆積量Asmを算出するようにしており、これによりアッシュ堆積量Asmを適切に算出することができるようになる。
(5)再生処理の実行時には、フィルタ32に機関用の燃料を供給することにより同フィルタ32を昇温させる排気浄化装置において、上記再生処理を行うようにしている。同再生処理を実行することにより、従来の装置と比較して、再生処理の実行間隔が長くなるといった効果が得られるため、燃料消費量を好適に抑えることができるようになる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記基本終了値PMfbを「0」に設定してもよい。
・再生終了値PMfの増大補正に際しては、基本終了値PMfbに補正値OFを加算するようにしたが、アッシュ堆積量Asmが多いときほど小さい値が設定される係数(1.0以上の値)を求め、この係数を基本終了値PMfbに乗算するようにしてもよい。
・基本終了値PMfbに補正値OFを加算することで再生終了値PMfを増大補正するようにした。この他、再生終了時において許容することのできる残留PM量の最大値を、基本終了値PMfbmとして設定する。また、アッシュ堆積量Asmが多いときほど補正値OFdが大きくなるように当該補正値OFdを算出する。そして基本終了値PMfbmから補正値OFdを減算することで再生終了値PMfを減少補正するようにしてもよい。この場合にも、アッシュ堆積量Asmが多いときほど再生終了値PMfは小さくなるため、上記実施形態と同様な作用効果を得ることができる。なお、この変形例においても、アッシュ堆積量Asmが多いときほど小さい値が設定される係数(1.0以下の値)を求め、この係数を基本終了値PMfbmに乗算するようにしてもよい。
・再生処理が行われるときに、再生開始直前の圧力差ΔPと再生終了直後の圧力差ΔPとを検出し、それら圧力差ΔPの差に基づき、今回の再生処理の実行により増加したアッシュ堆積量Asmを算出する。そして、こうしたアッシュ堆積量Asmの算出を再生処理が実行されるたびに行ってそのアッシュ堆積量Asmの積算値を求めることにより、現状のアッシュ堆積量Asmを求めるようにしてもよい。
・上記式(2)による再生終了値PMfの算出を、再生条件の成立後であって再生制御の実行開始前に行うようにしたが、この再生終了値PMfは、フィルタ32の再生が終了する前までに行えばよい。従って、再生処理終了時に、次回の再生処理用の再生終了値PMfを算出しておくようにしてもよい。また、フィルタ32の再生にはある程度の時間がかかるため、フィルタ32の再生中に再生終了値PMfを算出するようにしてもよい。
・フィルタ32の圧力損失を推定するに際し、フィルタ32の排気上流側及び排気下流側の圧力差ΔPを検出するようにしたが、より簡易的にはフィルタ32の排気上流側の排圧のみを検出するようにしてもよい。また、アッシュ堆積量Asmが増大するほど、エンジン1の定常運転時におけるフィルタ32の排気上流側の排圧と、エンジン1の減速時におけるフィルタ32の排気上流側の排圧との差ΔPcは、アッシュ堆積量が増大するほど大きくなる傾向がある、そこで、この差ΔPcに基づいてアッシュ堆積量Asmを算出するようにしてもよい。また、フィルタ32の圧力損失が増大するほど、排気温度は増大し、吸入空気量は減少するようになる。従って、排気温度や吸入空気量に基づいてアッシュ堆積量Asmを推定するようにしてもよい。
・上記アッシュは、エンジン1の潤滑油に由来するものであり、その潤滑油の消費量が増大するほど、アッシュ堆積量Asmも増大する傾向がある。そこで、アッシュ堆積量Asmを潤滑油の消費量に基づいて算出するようにしてもよい。なお、潤滑油の消費量については、エンジン1のオイルパン内の潤滑油量を検出することで把握可能である。また、車両の総走行距離が大きくなるほど、それまでに消費された潤滑油の量も多くなるため、車両の総走行距離に基づいて潤滑油の消費量を推定することも可能である。また、内燃機関の総稼働時間が長くなるほど、それまでに消費された潤滑油の量も多くなるため、内燃機関の総稼働時間、あるいはその総稼働時間と相関関係にある燃料噴射量の積算値に基づいて潤滑油の消費量を推定することも可能である。この変形例のように、潤滑油の消費量に基づいてアッシュ堆積量Asmを算出する場合には、同消費量が多いほどアッシュ堆積量Asmが大きくなるように当該アッシュ堆積量Asmを算出することにより、同アッシュ堆積量を適切に算出することができる。
・上記実施形態では、フィルタ32の再生が終了した時点での残留PM量を増減させるために、上記再生終了値PMfを変化させるようにした。この他、フィルタ32の再生時間(昇温時間)を変化させることによっても残留PM量を増減させることが可能である。従って、フィルタ32の再生開始後、フィルタ32に堆積したPMが規定量にまで減少したと推定できる時間Tが経過するまでフィルタ32の再生を行う場合でも、本発明は同様に適用することができる。この場合には、アッシュ堆積量Asmが多いときほど、上記時間Tが長くなるように同時間Tを可変設定することにより、アッシュ堆積量Asmが多いときほど再生終了時の残留PM量は減少させることができ、これにより上記実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
・アッシュ堆積量Asmの算出を他の態様で行うようにしてもよい。
・フィルタ32の昇温を図るための燃料を燃料添加弁5から供給するようにした。この他、燃料噴射弁4a〜4dによるポスト噴射(メイン噴射の実行時期から遅れた時期に再度行われる燃料噴射)を実行することで、フィルタ32の昇温を図るようにしてもよい。また、燃料添加弁5による燃料供給とポスト噴射による燃料供給と併用するようにしてもよい。
・上記添加剤はエンジン1の燃料であったが、これと同様な作用が得られる添加剤であればどのようなものでもよい。
・コンバータ30内に配設される触媒やフィルタの数は任意にすることができる。例えば、フィルタ32のみを備えており、同フィルタ32上で燃料を酸化させることにより当該フィルタ32の温度を上昇させる排気浄化装置にも、本発明は同様に適用することができる。
・上記エンジン1は、直列4気筒の内燃機関であったが、その他の気筒数や気筒配列を備える内燃機関の排気浄化装置にも、本発明は同様に適用することができる。
本発明にかかる内燃機関の排気浄化装置の一実施形態について、これが適用される内燃機関及びその周辺構成を示す概略図。 機関回転速度及び燃料噴射量とPM排出量との関係を示すグラフ。 フィルタの温度とPM酸化量との関係を示すグラフ。 アッシュの生成態様を示す模式図。 同実施形態における再生処理の手順を示すフローチャート。 アッシュ堆積量と補正値との関係を示すグラフ。 差圧変化量とアッシュ堆積量との関係を示すグラフ。 アッシュ堆積量の増加に伴う補正値及び再生終了値の変化を示すグラフ。
符号の説明
1…エンジン、2…シリンダヘッド、3…吸気通路、4a〜4d…燃料噴射弁、5…燃料添加弁、6a〜6d…排気ポート、7…インテークマニホールド、8…エキゾーストマニホール、9…コモンレール、10…サプライポンプ、11…ターボチャージャ、13…EGR通路、14…EGRクーラ、15…EGR弁、16…吸気絞り弁、17…アクチュエータ、18…インタークーラ、19…エアフロメータ、20…絞り弁開度センサ、23…機関回転速度センサ、24…アクセルセンサ、25…制御装置、26…排気通路、27…燃料供給管、30…コンバータ、31…酸化触媒、32…フィルタ、32a…気孔、33…排気温度センサ、34…差圧センサ。

Claims (9)

  1. フィルタに堆積した排気中の粒子状物質を規定量にまで減少させるべく前記フィルタの再生処理を行う内燃機関の排気浄化装置において、
    前記フィルタに堆積したアッシュの量であるアッシュ堆積量を算出し、同アッシュ堆積量に基づいて前記規定量を補正する
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記アッシュ堆積量が多いときほど前記規定量は小さくされる
    請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記アッシュ堆積量が予め設定された量に達するまで前記規定量の補正を行う
    請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記規定量の補正は、予め設定された前記規定量の基本値が、前記アッシュ堆積量に基づいて設定される補正値にて増大補正されることにより行われる
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記アッシュ堆積量は、前記再生処理の終了直後における前記フィルタの圧力損失に基づいて算出される
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記圧力損失が大きいほど前記アッシュ堆積量が大きくなるように当該アッシュ堆積量は算出される
    請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記アッシュ堆積量は、前記内燃機関の潤滑油の消費量に基づいて算出される
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 前記消費量が多いほど前記アッシュ堆積量が大きくなるように当該アッシュ堆積量は算出される
    請求項7に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  9. 前記再生処理の実行時には、前記フィルタが配設された排気通路内に添加剤を供給することにより前記フィルタを昇温させる
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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